JP2021139728A - 光検出器 - Google Patents

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理弘 山崎
Masahiro Yamazaki
理弘 山崎
勝己 柴山
Katsumi Shibayama
勝己 柴山
隼斗 石田
Hayato Ishida
隼斗 石田
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【課題】感度を向上させると共に膜体を安定的に支持し得る光検出器を提供する。【解決手段】光検出器1は、基板と、複数の光検出素子10と、を備える。各光検出素子10は、膜体11と、第1電極ポスト12と、第2電極ポスト13と、第1梁部14と、第2梁部15と、を有する。第1梁部14の第1部分14a及び第2梁部15の第3部分15aのそれぞれにおいて、X軸方向に沿って延在する延在部の幅は、Y軸方向における膜体11の幅の5%以下の値である。第1梁部14の第2部分14b及び第2梁部15の第4部分15bのそれぞれにおいて、Y軸方向に沿って延在する延在部の幅は、X軸方向における膜体11の幅の5%以下の値である。第1部分14a、第2部分14b、第3部分15a及び第4部分15bのそれぞれにおいて、延在部の厚さは、延在部の幅の10%以上の値であり且つ当該幅の100%以下の値である。【選択図】図4

Description

本発明は、光検出器に関する。
非特許文献1には、基板と、基板の表面に沿ってマトリックス状に配置された複数の光検出素子と、を備える光検出器であって、複数の光検出素子のそれぞれにおいて、温度に依存する電気抵抗を有する抵抗層を含む膜体が、基板の表面との間に空隙が形成されるように基板の表面上に配置されたものが記載されている。非特許文献1に記載の光検出器では、膜体を支持するための1対の梁部のそれぞれの幅が広くされ且つ当該1対の梁部のそれぞれの長さが短くされることで、膜体の支持の安定化が図られている。
Hee Yeoun Kim、他5名、"MechanicalRobustness of FPA in a-Si Microbolometer with Fine Pitch"、Sensors & Transducers Journal, Vol.11, Special Issue, April 2011, pp. 56-63
非特許文献1に記載の光検出器で、複数の光検出器のそれぞれにおいて1対の梁部のそれぞれの幅が広くされているため、膜体の面積が小さくなり、その結果、光検出器の感度が低下するおそれがある。また、非特許文献1に記載の光検出器で、複数の光検出器のそれぞれにおいて1対の梁部のそれぞれの幅が広くされ且つ1対の梁部のそれぞれの長さが短くされているため、1対の梁部のそれぞれの熱コンダクタンスが高くなり、その結果、光検出器の感度が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、感度を向上させることができると共に膜体を安定的に支持することができる光検出器を提供することを目的とする。
本発明の光検出器は、基板と、基板の表面に沿って互いに隣り合うように配置された複数の光検出素子と、を備え、複数の光検出素子のそれぞれは、温度に依存する電気抵抗を有する抵抗層を含み、基板の表面との間に空隙が形成されるように基板の表面上に配置された膜体と、基板の厚さ方向に平行な第1方向から見た場合に膜体を挟むように配置された第1電極ポスト及び第2電極ポストと、第1電極ポスト及び膜体のそれぞれに接続された第1梁部と、第2電極ポスト及び膜体のそれぞれに接続された第2梁部と、を有し、第1梁部は、第1方向から見た場合に第1方向に垂直な第2方向に沿って延在する延在部を含む第1部分と、第1方向から見た場合に第1方向及び第2方向に垂直な第3方向に沿って延在する延在部を含む第2部分と、を有し、第1部分の一端部は、第1電極ポストに接続されており、第1部分の他端部は、第2部分の一端部に接続されており、第2部分の他端部は、膜体に接続されており、第2梁部は、第1方向から見た場合に第2方向に沿って延在する延在部を含む第3部分と、第1方向から見た場合に第3方向に沿って延在する延在部を含む第4部分と、を有し、第3部分の一端部は、第2電極ポストに接続されており、第3部分の他端部は、第4部分の一端部に接続されており、第4部分の他端部は、膜体に接続されており、第1部分及び第3部分のそれぞれにおいて、延在部の幅は、第3方向における膜体の幅の5%以下の値であり、第2部分及び第4部分のそれぞれにおいて、延在部の幅は、第2方向における膜体の幅の5%以下の値であり、第1部分、第2部分、第3部分及び第4部分のそれぞれにおいて、延在部の厚さは、延在部の幅の10%以上の値であり且つ延在部の幅の100%以下の値である。
この光検出器では、第1梁部は、第1方向から見た場合に第2方向に沿って延在する延在部を含む第1部分と、第1方向から見た場合に第3方向に沿って延在する延在部を含む第2部分と、を有している。同様に、第2梁部は、第1方向から見た場合に第2方向に沿って延在する延在部を含む第3部分と、第1方向から見た場合に第3方向に沿って延在する延在部を含む第4部分と、を有している。また、第1部分及び第3部分のそれぞれにおいて、延在部の幅は、第3方向における膜体の幅の5%以下の値であり、第2部分及び第4部分のそれぞれにおいて、延在部の幅は、第2方向における膜体の幅の5%以下の値である。つまり、各梁部の長さが相対的に大きく且つ各延在部の幅が相対的に小さい。そのため、第1梁部及び第2梁部の熱コンダクタンスが低くなり、その結果、膜体の熱が第1梁部及び第2梁部を介して逃げ難くなる。これにより、光検出器の感度を向上させることができる。また、各延在部の幅が相対的に小さいため、光検出素子の幅を維持しつつ、膜体の幅を大きくすることができる。これにより、光検出器の感度を向上させることができる。更に、第1部分、第2部分、第3部分及び第4部分のそれぞれにおいて、延在部の厚さは、延在部の幅の10%以上である。これにより、第1梁部及び第2梁部によって、幅が大きい膜体を安定的に支持することができる。以上により、この光検出器によれば、感度を向上させることができると共に膜体を安定的に支持することができる。
本発明の光検出器では、第1部分は、第1電極ポストから離れるほど基板から離れるように形成されており、第3部分は、第2電極ポストから離れるほど基板から離れるように形成されていてもよい。この構成によれば、第1梁部及び第2梁部によって、基板から離れるように膜体を吊り上げることができる。これにより、膜体と基板との接触を抑制することができる。
本発明の光検出器では、複数の光検出素子は、第2方向において第2部分が同一の側に位置し且つ第3方向において第1部分が同一の側に位置するようにマトリックス状に配置されており、第1部分と第2部分との接続部は、第1電極ポストに対して基板とは反対側に位置しており、第2部分と膜体との接続部は、第1部分と第2部分との接続部に対して基板側に位置しており、第3部分と第4部分との接続部は、第2電極ポストに対して基板とは反対側に位置しており、第4部分と膜体との接続部は、第3部分と第4部分との接続部に対して基板側に位置していてもよい。この構成によれば、互いに隣り合う光検出素子において、互いに隣り合う梁部同士は、互いに交差することになる。これにより、互いに隣り合う梁部同士の接触を抑制することができる。たとえ、互いに隣り合う梁部同士が接触したとしても、接触面積が小さくなるため、当該接触による振動が膜体に伝わり難くなる。その結果、光検出素子の破損を抑制することができる。
本発明の光検出器では、複数の光検出素子のうち第2方向において隣り合う光検出素子間の距離は、第2方向における膜体の幅の10%以下の値であり、複数の光検出素子のうち第3方向において隣り合う光検出素子間の距離は、第3方向における膜体の幅の10%以下の値であってもよい。この構成によれば、複数の光検出素子の高密度化を実現することができる。その結果、光検出器の感度を向上させることができる。
本発明の光検出器では、膜体のうち第1方向から見た場合に第1電極ポストと向かい合う部分は、第1電極ポストに対して基板とは反対側に位置しており、膜体のうち第1方向から見た場合に第2電極ポストと向かい合う部分は、第2電極ポストに対して基板とは反対側に位置していてもよい。この構成によれば、第1電極ポストと膜体との接触、及び第2電極ポストと膜体との接触を抑制することができる。
本発明の光検出器では、第2部分は、第1部分と第2部分との接続部から離れるほど基板に近づくように形成されており、第4部分は、第3部分と第4部分との接続部から離れるほど基板に近づくように形成されており、膜体は、膜体の一部が第2部分と膜体との接続部及び第4部分と膜体との接続部に対して基板側に位置するように形成されていてもよい。この構成によれば、第2部分と膜体との接続部及び第4部分と膜体との接続部のそれぞれにおいて応力を低減させることができる。これにより、第2部分と膜体との接続部及び第4部分と膜体との接続部において破損を抑制することができる。
本発明の光検出器では、第1部分と第2部分との接続部は、膜体のうち第1方向から見た場合に第1部分と第2部分との接続部と向かい合う部分に対して基板とは反対側に位置しており、第3部分と第4部分との接続部は、膜体のうち第1方向から見た場合に第3部分と第4部分との接続部と向かい合う部分に対して基板とは反対側に位置していてもよい。この構成によれば、第1部分と第2部分との接続部と膜体との接触、及び第3部分と第4部分との接続部と膜体との接触を抑制することができる。
本発明の光検出器では、第1梁部及び第2梁部のそれぞれは、膜体とは異なる層構造を有してもよい。この構成によれば、膜体に比べて第1部分及び第3部分のそれぞれを基板から離れるように形成し易くすることができる。
本発明の光検出器では、抵抗層は、アモルファスシリコン層又は酸化バナジウム層であり、第1梁部及び第2梁部のそれぞれは、アモルファスシリコン層及び酸化バナジウム層を含まなくてもよい。この構成によれば、膜体に比べて第1部分及び第3部分のそれぞれを基板から離れるようにより一層形成し易くすることができる。
本発明の光検出器では、膜体、第1梁部及び第2梁部のそれぞれは、窒化シリコン層又は酸化シリコン層を含んでもよい。この構成によれば、膜体、第1梁部及び第2梁部のそれぞれの変形量の調整を容易に行うことができる。
本発明の光検出器では、膜体と第1部分との間の隙間及び膜体と第3部分との間の隙間のそれぞれは、第3方向における膜体の幅の5%以下の値であり、膜体と第2部分との間の隙間及び膜体と第4部分との間の隙間のそれぞれは、第2方向における膜体の幅の5%以下の値であってもよい。この構成によれば、各隙間が相対的に小さいため、光検出素子の幅を維持しつつ、膜体の幅を大きくすることができる。これにより、光検出器の感度を向上させることができる。
本発明の光検出器では、第2方向における第1電極ポスト及び第2電極ポストのそれぞれの幅は、第2方向における膜体の幅の30%以下の値であり、第3方向における第1電極ポスト及び第2電極ポストのそれぞれの幅は、第3方向における膜体の幅の30%以下の値であってもよい。この構成によれば、第1電極ポスト及び第2電極ポストのそれぞれの幅が相対的に小さいため、光検出素子の幅を維持しつつ、膜体の幅を大きくすることができる。これにより、光検出器の感度を向上させることができる。
本発明によれば、感度を向上させることができると共に膜体を安定的に支持することができる光検出器を提供することが可能となる。
一実施形態の光検出器の平面図である。 図1の画素部の平面図である。 図2の光検出素子の平面図である。 図2の光検出素子の平面図である。 図2の光検出素子の斜視図である。 図2の光検出素子の側面図及び断面図である。 図2の光検出素子の断面図である。 光共振構造の原理を示す図である。 作用効果を説明するための図である。 変形例の光検出素子の断面図である。 変形例の光検出素子の断面図である。 変形例の光検出素子の断面図である。 変形例の光検出素子の断面図である。 変形例の光検出素子の断面図である。 変形例の光検出素子の断面図である。 変形例の光検出素子の断面図である。 変形例の光検出素子の断面図である。 変形例の光検出素子の断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[光検出器の構成]
図1に示される光検出器1は、ボロメータとしての機能を利用することで、光を検出する。当該光は、例えばテラヘルツ波を含む赤外線である。当該光が赤外線である場合、光検出器1は、赤外イメージャ、又はサーモグラフィー等に用いられる。光検出器1は、特に1μm〜数十μmの波長帯域の光の検出に優れた特性を有している。図1に示されるように、光検出器1は、表面2aを有する基板2と、画素部3と、リファレンス部4と、を備えている。基板2の厚さは、例えば数百μm程度である。画素部3及びリファレンス部4は、基板2の表面2a上に形成されている。
Z軸方向(基板2の厚さ方向に平行な第1方向)から見た場合に、画素部3とリファレンス部4とは、表面2aに平行なX軸方向(Z軸に垂直な第2方向)において並ぶように配置されている。画素部3とリファレンス部4とは、互いに離間している。
基板2には、回路部22、及び複数のI/Oパッド29が設けられている。回路部22は、基板2の表面2a側に層状に設けられている。I/Oパッド29は、基板2の表面2aに形成された金属膜によって構成されている。回路部22は、信号読出し回路7と、各構成を互いに電気的に接続する複数の配線(図示省略)と、を有している。信号読出し回路7は、補正回路8と、リードアウトサーキット9と、複数のシフトレジスタ(走査回路)28a,28b,28cと、を含んでいる。
補正回路8は、リファレンス部4に対して画素部3とは反対側に配置されている。リードアウトサーキット9は、補正回路8に対してリファレンス部4とは反対側に配置されている。シフトレジスタ28aは、表面2aに平行なY軸方向(Z軸及びX軸に垂直な第3方向)において画素部3と並ぶように配置されている。シフトレジスタ28bは、Y軸方向においてリファレンス部4と並ぶように配置されている。シフトレジスタ28cは、リードアウトサーキット9に対して補正回路8とは反対側に配置されている。複数のI/Oパッド29は、表面2aの外縁に沿って配置されている。
図2に示されるように、画素部3は、複数の光検出素子10によって構成されている。各光検出素子10は、受光による温度変化に基づいて光を検出するための素子である。複数の光検出素子10は、基板2の表面2aに沿って互いに隣り合うように二次元マトリックス状に配置されている。光検出素子10は、例えば64列×64行〜512列×512行程度となるように配置されている。Z軸方向から見た場合における光検出素子10の外形は、例えば矩形状を呈している。
リファレンス部4は、複数のリファレンス素子(図示省略)によって構成されている。各リファレンス素子は、光検出素子10における受光以外の要因による温度変化を補償するための素子である。複数のリファレンス素子は、基板2の表面2aに沿って互いに隣り合うように二次元マトリックス状に配置されている。リファレンス素子は、例えば16列×64行〜16列×512行程度となるように配置されている。Z軸方向から見た場合におけるリファレンス素子の外形は、例えば矩形状を呈している。光検出器1では、1つのリファレンス素子が複数の光検出素子10(例えば、その1つのリファレンス素子と同一の行に並んだ複数の光検出素子10)に対する補償に用いられている。
[光検出素子の構成]
図3及び図4は、光検出素子10の平面図である。図5は、光検出素子10の斜視図である。図6の(a)は、図3のA方向から見た場合における光検出素子10の側面図である。図6の(b)は、図3のB方向から見た場合における光検出素子10の側面図である。図6の(c)は、図3のC−C線に沿っての断面図である。図6の(d)は、図3のD−D線に沿っての断面図である。
図3〜図6に示されるように、光検出素子10は、膜体11と、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13と、第1梁部14及び第2梁部15と、を有している。膜体11、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13、並びに、第1梁部14及び第2梁部15は、一体的に形成されている。光検出器1では、Z軸方向から見た場合における光検出素子10の外形が、膜体11、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13、並びに、第1梁部14及び第2梁部15によって矩形状に形成されている。なお、Z軸方向から見た場合における光検出素子10の外形とは、膜体11、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13、第1梁部14及び第2梁部15、並びに、後述する第1スリット11a及び第2スリット11bを含んだ光検出素子10全体の外形である。
膜体11は、基板2の表面2aとの間に空隙Sが形成されるように基板2の表面2a上に配置されている。膜体11は、基板2の表面2aと略平行に配置されている。第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13は、光検出素子10の外形の対角に位置している。第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13は、Z軸方向から見た場合に光検出素子10の対角において膜体11を挟むように配置されている。膜体11は、Z軸方向から見た場合に、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13を避けるように広がっている。第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13は、それぞれ、Z軸方向から見た場合に例えば矩形状を呈している。第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれは、基板2から膜体11に向かって広がる筒状を呈している。
第1梁部14は、膜体11と第1電極ポスト12との間に配置されている。第1梁部14は、膜体11の一方の側において膜体11の外縁に沿って延在している。第1梁部14は、第1電極ポスト12及び膜体11のそれぞれに接続されている。第1梁部14は、第1部分14aと、第2部分14bと、を有している。第1部分14aは、Z軸方向から見た場合にX軸方向に沿って延在する延在部14cを含んでいる。本実施形態では、第1部分14aは、延在部14cによって構成されている。第1部分14aは、膜体11の1つの縁に沿って延在している。
第2部分14bは、Z軸方向から見た場合にY軸方向に沿って延在する延在部14dを含んでいる。本実施形態では、第2部分14bは、延在部14dによって構成されている。第2部分14bは、膜体11の1つの縁に沿って延在している。第1部分14aの一端部14eは、第1電極ポスト12に接続されている。第1部分14aの他端部14fは、第2部分14bの一端部14gに接続されている。第2部分14bの他端部14hは、第2電極ポスト13の近傍の位置で膜体11に接続されている。膜体11と第1電極ポスト12との間、及び膜体11と第1梁部14との間には、第1スリット11aが一続きに形成されている。
第2梁部15は、膜体11と第2電極ポスト13との間に配置されている。第2梁部15は、膜体11の他方の側において膜体11の外縁に沿って延在している。第2梁部15は、第2電極ポスト13及び膜体11のそれぞれに接続されている。第2梁部15は、第3部分15aと、第4部分15bと、を有している。第3部分15aは、Z軸方向から見た場合にX軸方向に沿って延在する延在部15cを含んでいる。本実施形態では、第3部分15aは、延在部15cによって構成されている。第3部分15aは、膜体11の1つの縁に沿って延在している。
第4部分15bは、Z軸方向から見た場合にY軸方向に沿って延在する延在部15dを含んでいる。本実施形態では、第4部分15bは、延在部15dによって構成されている。第4部分15bは、膜体11の1つの縁に沿って延在している。第3部分15aの一端部15eは、第2電極ポスト13に接続されている。第3部分15aの他端部15fは、第4部分15bの一端部15gに接続されている。第4部分15bの他端部15hは、第1電極ポスト12の近傍の位置で膜体11に接続されている。膜体11と第2電極ポスト13との間、及び膜体11と第2梁部15との間には、第2スリット11bが一続きに形成されている。
第1梁部14の第1部分14aは、反っている。第1部分14aは、第1電極ポスト12から離れるほど基板2から離れるように形成されている。第1部分14aは、第1電極ポスト12から離れるほど基板2との距離が漸増するように湾曲している。第1部分14aと第2部分14bとの接続部14jは、第1電極ポスト12に対して基板2とは反対側に位置している。接続部14jは、第1電極ポスト12の全体よりも基板2とは反対側に位置している。つまり、接続部14jは、XY平面において第1電極ポスト12とは重ならない。接続部14jは、膜体11のうちZ軸方向から見た場合に接続部14jと向かい合う部分である角部11cに対して基板2とは反対側に位置している。接続部14jは、角部11cの全体よりも基板2とは反対側に位置している。つまり、接続部14jは、XY平面において角部11cとは重ならない。
第1梁部14の第2部分14bは、反っている。第2部分14bは、第1部分14aとの接続部14jから離れるほど基板2に近づくように形成されている。第2部分14bは、接続部14jから離れるほど基板2との距離が漸減するように湾曲している。第2部分14bと膜体11との接続部14kは、第1電極ポスト12に対して基板2とは反対側に位置している。接続部14kは、第1電極ポスト12の全体よりも基板2とは反対側に位置している。つまり、接続部14kは、XY平面において第1電極ポスト12とは重ならない。接続部14kは、接続部14jに対して基板2側に位置している。接続部14kは、接続部14jの全体よりも基板2側に位置している。つまり、接続部14kは、XY平面において接続部14jとは重ならない。
第2梁部15の第3部分15aは、反っている。具体的には、第3部分15aは、第2電極ポスト13から離れるほど基板2から離れるように形成されている。第3部分15aは、第2電極ポスト13から離れるほど基板2との距離が漸増するように湾曲している。第3部分15aと第4部分15bとの接続部15jは、第2電極ポスト13に対して基板2とは反対側に位置している。接続部15jは、第2電極ポスト13の全体よりも基板2とは反対側に位置している。つまり、接続部15jは、XY平面において第2電極ポスト13とは重ならない。接続部15jは、膜体11のうちZ軸方向から見た場合に接続部15jと向かい合う部分である角部11dに対して基板2とは反対側に位置している。接続部15jは、角部11dの全体よりも基板2とは反対側に位置している。つまり、接続部15jは、XY平面において角部11dとは重ならない。
第2梁部15の第4部分15bは、反っている。第4部分15bは、第3部分15aとの接続部15jから離れるほど基板2に近づくように形成されている。第4部分15bは、接続部15jから離れるほど基板2との距離が漸減するように湾曲している。第4部分15bと膜体11との接続部15kは、第2電極ポスト13に対して基板2とは反対側に位置している。接続部15kは、第2電極ポスト13の全体よりも基板2とは反対側に位置している。つまり、接続部15kは、XY平面において第2電極ポスト13とは重ならない。接続部15kは、接続部15jに対して基板2側に位置している。接続部15kは、接続部15jの全体よりも基板2側に位置している。つまり、接続部15kは、XY平面において接続部15jとは重ならない。
膜体11は、反っている。具体的には、膜体11は、膜体11の各縁から略中央の位置に向かうほど基板2に近づくように形成されている。膜体11は、膜体11の各縁から略中央の位置に向かうほど基板2との距離が漸減するように湾曲している。膜体11は、膜体11の一部(例えば膜体11の中央部)が接続部14k及び接続部15kに対して基板2側に位置するように形成されている。
膜体11の少なくとも一部は、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13に対して基板2とは反対側に位置している。具体的には、膜体11のうちZ軸方向から見た場合に第1電極ポスト12と向かい合う部分である角部11eは、第1電極ポスト12に対して基板2とは反対側に位置している。角部11eは、第1電極ポスト12の全体よりも基板2とは反対側に位置している。つまり、角部11eは、XY平面において第1電極ポスト12とは重ならない。膜体11のうちZ軸方向から見た場合に第2電極ポスト13と向かい合う部分である角部11fは、第2電極ポスト13に対して基板2とは反対側に位置している。角部11fは、第2電極ポスト13の全体よりも基板2とは反対側に位置している。つまり、角部11fは、XY平面において第2電極ポスト13とは重ならない。
複数の光検出素子10は、X軸方向において第1梁部14の第2部分14bが同一の側に位置し且つY軸方向において第1梁部14の第1部分14aが同一の側に位置するように、マトリックス状に配置されている。つまり、複数の光検出素子10は、Z軸方向から見た場合に同一の姿勢で配置されている。これにより、図6の(a)に示されるように、互いに隣り合う光検出素子10において、互いに隣り合う第1部分14a(破線で示された部分)及び第3部分15aは、互いに交差することになる。また、図6の(b)に示されるように、互いに隣り合う光検出素子10において、互いに隣り合う第2部分14b(破線で示された部分)及び第4部分15bは、互いに交差することになる。
X軸方向における第1電極ポスト12の幅D3は、X軸方向における膜体11の幅D1の30%以下の値である。X軸方向における第2電極ポスト13の幅D4は、X軸方向における膜体11の幅D1の30%以下の値である。Y軸方向における第1電極ポスト12の幅D5は、Y軸方向における膜体11の幅D2の30%以下の値である。Y軸方向における第2電極ポスト13の幅D6は、Y軸方向における膜体11の幅D2の30%以下の値である。なお、X軸方向(基板2の厚さ方向に垂直な第2方向)における膜体11の幅とは、Z軸方向(基板2の厚さ方向に平行な第1方向)から見た場合に、X軸方向における膜体11の幅の最大値をいう。また、Y軸方向(基板2の厚さ方向及び第2方向に垂直な第3方向)における膜体11の幅とは、Y軸方向における膜体11の幅の最大値をいう。
第1梁部14の第1部分14aにおいて、延在部14cの幅D7は、Y軸方向における膜体11の幅D2の5%以下の値である。第2梁部15の第3部分15aにおいて、延在部15cの幅D8は、Y軸方向における膜体11の幅D2の5%以下の値である。第1梁部14の第2部分14bにおいて、延在部14dの幅D9は、X軸方向における膜体11の幅D1の5%以下の値である。第2梁部15の第4部分15bにおいて、延在部15dの幅D10は、X軸方向における膜体11の幅D1の5%以下の値である。なお、延在部の幅とは、Z軸方向(基板2の厚さ方向に平行な第1方向)から見た場合に、延在部の延在方向に垂直な方向における延在部の幅の平均値をいう。
膜体11と第1部分14aとの間の隙間(第1スリット11aの一部)D11は、Y軸方向における膜体11の幅D2の5%以下の値である。膜体11と第3部分15aとの間の隙間(第2スリット11bの一部)D12は、Y軸方向における膜体11の幅D2の5%以下の値である。膜体11と第2部分14bとの間の隙間(第1スリット11aの一部)D13は、X軸方向における膜体11の幅D1の5%以下の値である。膜体11と第4部分15bとの間の隙間(第2スリット11bの一部)D14は、X軸方向における膜体11の幅D1の5%以下の値である。なお、隙間とは、Z軸方向(基板2の厚さ方向に平行な第1方向)から見た場合に、膜体11の外縁に垂直な方向における膜体11と第1梁部14又は第2梁部15との間の距離の平均値をいう。
第1部分14aにおいて、延在部14cの厚さT2は、Y軸方向における延在部14cの幅D7の10%以上の値であり且つ幅D7の100%以下の値である。厚さT2は、好ましくは、幅D7の20%以上の値であり且つ幅D7の90%以下の値であり、さらに好ましくは、幅D7の30%以上の値であり且つ幅D7の80%以下の値である。第2部分14bにおいて、延在部14dの厚さT3は、X軸方向における延在部14dの幅D9の10%以上の値であり且つ幅D9の100%以下の値である。厚さT3は、好ましくは、幅D9の20%以上の値であり且つ幅D9の90%以下の値であり、さらに好ましくは、幅D9の30%以上の値であり且つ幅D9の80%以下の値である。第3部分15aにおいて、延在部15cの厚さT4は、Y軸方向における延在部15cの幅D8の10%以上の値であり且つ幅D8の100%以下の値である。厚さT4は、好ましくは、幅D8の20%以上の値であり且つ幅D8の90%以下の値であり、さらに好ましくは、幅D8の30%以上の値であり且つ幅D8の80%以下の値である。第4部分15bにおいて、延在部15dの厚さT5は、X軸方向における延在部15dの幅D10の10%以上の値であり且つ幅D10の100%以下の値である。厚さT5は、好ましくは、幅D10の20%以上の値であり且つ幅D10の90%以下の値であり、さらに好ましくは、幅D10の30%以上の値であり且つ幅D10の80%以下の値である。なお、延在部の厚さとは、延在部における基板2側の表面と基板2とは反対側の表面との間の距離の平均値をいう。
複数の光検出素子10のうちX軸方向において隣り合う光検出素子10間の距離D15(図2参照)は、X軸方向における膜体11の幅D1の10%以下の値である。複数の光検出素子10のうちY軸方向において隣り合う光検出素子10間の距離D16は、Y軸方向における膜体11の幅D2の10%以下の値である。なお、光検出素子10間の距離とは、Z軸方向(基板2の厚さ方向に平行な第1方向)から見た場合に、互いに隣り合う2つの光検出素子10において、光検出素子10間の距離の平均値をいう。
X軸方向における光検出素子10の幅D17は、例えば30μm〜50μm程度である。Y軸方向における光検出素子10の幅D18は、例えば30μm〜50μm程度である。X軸方向における膜体11の幅D1は、例えば25μm〜45μm程度である。Y軸方向における膜体11の幅D2は、例えば25μm〜45μm程度である。膜体11の厚さT1は、例えば数十nm〜数百nm程度である。X軸方向における第1電極ポスト12の幅D3は、例えば5μm〜10μm程度である。Y軸方向における第1電極ポスト12の幅D5は、例えば5μm〜10μm程度である。X軸方向における第2電極ポスト13の幅D4は、例えば5μm〜10μm程度である。Y軸方向における第2電極ポスト13の幅D6は、例えば5μm〜10μm程度である。第1電極ポスト12の高さT6は、例えば2μm〜3μm程度である。第2電極ポスト13の高さT7は、例えば2μm〜3μm程度である。
X軸方向における延在部14cの長さは、例えば20μm〜40μm程度である。Y軸方向における延在部14cの幅D7は、例えば0.5μm〜1μm程度である。延在部14cの厚さT2は、例えば50nm〜800nm程度である。Y軸方向における延在部14dの長さは、例えば20μm〜40μm程度である。X軸方向における延在部14dの幅D9は、例えば0.5μm〜1μm程度である。延在部14dの厚さT3は、例えば50nm〜800nm程度である。
X軸方向における延在部15cの長さは、例えば20μm〜40μm程度である。Y軸方向における延在部15cの幅D8は、例えば0.5μm〜1μm程度である。延在部15cの厚さT4は、例えば50nm〜800nm程度である。Y軸方向における延在部15dの長さは、例えば20μm〜40μm程度である。X軸方向における延在部15dの幅D10は、例えば0.5μm〜1μm程度である。延在部15dの厚さT5は、例えば50nm〜800nm程度である。X軸方向において隣り合う光検出素子10間の距離D15は、例えば1μm〜1.5μm程度である。Y軸方向において隣り合う光検出素子10間の距離D16は、例えば1μm〜1.5μm程度である。
第1部分14aの一端部14eと基板2との間の距離H1は、例えば2μm程度である。距離H1は、第1梁部14と基板2との間の最短距離である。接続部14jと基板2との間の距離H2は、例えば5μm程度である。接続部14kと基板2との間の距離H3は、例えば4μm程度である。第3部分15aの一端部15eと基板2との間の距離H4は、例えば2μm程度である。接続部15jと基板2との間の距離H5は、例えば5μm程度である。接続部15kと基板2との間の距離H6は、例えば4μm程度である。
膜体11の略中央の部分と基板2との間の距離H7は、例えば2μm程度である。距離H7は、膜体11と基板2との間の最短距離である。膜体11の角部11cと基板2との間の距離H8は、例えば4μm程度である。膜体11の角部11dと基板2との間の距離H9は、例えば4μm程度である。膜体11の角部11eと基板2との間の距離H10は、例えば4μm程度である。膜体11の角部11fと基板2との間の距離H11は、例えば4μm程度である。
図7は、光検出素子10の断面図である。図6のI−I、II−II、III−III、IV−IV、V−Vは、それぞれ、図3のI−I線、II−II線、III−III線、IV−IV線、V−V線に沿っての断面図である。なお、図3〜図6に示される光検出素子10と図7以降に示される光検出素子10とでは、図示の便宜上、寸法の比率等が異なっている。また、図7以降の各図においては、光検出素子10の反り又は湾曲の形状の表現が省略されている。また、図7以降の各図においては、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13について、基板2から膜体11に向かって広がる形状の表現が省略されている。
図7に示されるように、膜体11は、第1配線層71と、第2配線層72と、抵抗層73と、絶縁層74,75と、光吸収層76と、分離層77と、を含んでいる。第1梁部14は、第1配線層71と、絶縁層74,75と、分離層77と、を含んでいる。第2梁部15は、第2配線層72と、絶縁層74,75と、分離層77と、を含んでいる。第1梁部14及び第2梁部15は、抵抗層73を含まない。第1電極ポスト12は、第1メタル層78と、第1配線層71と、絶縁層74,75と、分離層77と、を含んでいる。第2電極ポスト13は、第2メタル層79と、第2配線層72と、絶縁層74,75と、分離層77と、を含んでいる。このように、第1梁部14及び第2梁部15、並びに、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれは、膜体11とは異なる層構造を有している。
次に、膜体11、第1梁部14及び第2梁部15、並びに、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれの層構造について、詳細に説明する。第1メタル層78は、基板2上に配置されている。第1メタル層78は、基板2から膜体11に向かって広がる筒状を呈している。第2メタル層79は、基板2上に配置されている。第2メタル層79は、基板2から膜体11に向かって広がる筒状を呈している。第1メタル層78及び第2メタル層79のそれぞれの高さは、例えば数μm程度である。第1メタル層78及び第2メタル層79のそれぞれの厚さは、例えば数百nm程度である。第1メタル層78及び第2メタル層79のそれぞれの厚さは、例えば100nm〜500nm程度である。第1メタル層78及び第2メタル層79のそれぞれの材料は、例えばAl等の金属である。
図3及び図7に示されるように、Z軸方向から見た場合に、第1配線層71及び第2配線層72は、膜体11においてギャップGを介して互いに対向している。ギャップGは、ラインL1に沿って延在している。ラインL1は、Z軸方向から見た場合に膜体11の中心Cを挟んで対向する対角間において延在している。具体的には、ラインL1は、Z軸方向から見た場合に、膜体11における中心Cを通り且つ第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれを結ぶ対角線L2に沿って蛇行状に延在している。ラインL1は、蛇行部を有している。蛇行部は、膜体11において、膜体11の一方の側に延びた後、例えば180°折り返して、膜体11の他方の側に延びた後、例えば180°折り返して、再び膜体11の一方の側に延びることを繰り返すことによって構成されている。
光検出素子10では、一方の側とは、Z軸方向から見た場合に、対角線L2に対して一方の側(例えば第1梁部14が存在する側)をいい、他方の側とは、Z軸方向から見た場合に、対角線L2に対して一方の側とは反対の側(例えば第2梁部15が存在する側)をいう。
第1配線層71及び第2配線層72は、膜体11において、ラインL1に沿った方向において細長く形成されている。つまり、Z軸方向から見た場合に、膜体11において、ラインL1に沿った方向における第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれの長さは、ラインL1に垂直な方向における第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれの幅よりも大きい。ラインL1に垂直な方向とは、Z軸方向から見た場合に、ラインL1の各位置における接線に垂直な方向をいう。ラインL1が曲線部を含んでいる場合に、曲線部の各位置においては、ラインL1に垂直な方向はそれぞれ相違する。
Z軸方向から見た場合に、膜体11において、ラインL1に沿った方向における第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれの長さは、例えば、数十〜数百μm程度である。Z軸方向から見た場合に、ラインL1に垂直な方向における第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれの幅は、例えば数μm程度である。Z軸方向から見た場合に、ラインL1に垂直な方向におけるギャップGの幅は、例えば数μm程度である。第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれの厚さは、例えば数十〜数百nm程度である。
第1配線層71は、膜体11から第1梁部14を介して第1電極ポスト12に延在している。第1配線層71は、第1電極ポスト12において、第1メタル層78における基板2とは反対側の表面に形成されている。第1配線層71は、第1メタル層78と電気的に接続されている。第2配線層72は、膜体11から第2梁部15を介して第2電極ポスト13に延在している。第2配線層72は、第2電極ポスト13において、第2メタル層79における基板2とは反対側の表面に形成されている。第2配線層72は、第2メタル層79と電気的に接続されている。第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれの厚さは、例えば10nm程度である。第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれの材料は、例えばTi等の金属である。
抵抗層73は、膜体11において、第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれに対して基板2側に形成されている。抵抗層73は、第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれにおける基板2側の表面に接触している。つまり、抵抗層73は、第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれと電気的に接続されている。抵抗層73は、温度に依存する電気抵抗を有している。具体的には、抵抗層73の電気抵抗は、例えば膜体11等の温度に依存し、膜体11等の温度に応じて決定される。抵抗層73の厚さは、例えば数十〜数百nm程度である。抵抗層73の材料は、例えば、温度変化による電気抵抗率の変化が大きいアモルファスシリコン(a−Si)又は酸化バナジウム(VOx)等のボロメータ材料である。つまり、抵抗層73は、アモルファスシリコン層又は酸化バナジウム層である。このように、膜体11は、1対の第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれと抵抗層73との電気的な接続領域を含んでいる。
絶縁層74,75は、膜体11、第1梁部14及び第2梁部15、並びに、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13に渡って形成されている。絶縁層74は、膜体11において、抵抗層73における基板2とは反対側の表面に形成されている。絶縁層74は、第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれの側面の一部を覆っている。絶縁層74は、第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれにおいて、第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれにおける基板2側の表面に形成されている。絶縁層74は、第1電極ポスト12において、第1メタル層78における第1配線層71とは反対側の表面に形成されている。絶縁層74は、第2電極ポスト13において、第2メタル層79における第2配線層72とは反対側の表面に形成されている。絶縁層74は、抵抗層73の保護膜として機能する。すなわち、絶縁層74は、第1配線層71及び第2配線層72のパターニングの際に、オーバーエッチングによって抵抗層73がエッチングされることを防ぐ。
絶縁層75は、膜体11において、抵抗層73における基板2側の表面に形成されている。絶縁層75は、第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれにおいて、絶縁層74における基板2側の表面に形成されている。絶縁層75は、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれにおいて、絶縁層74における基板2側の表面に形成されている。絶縁層75は、抵抗層73の保護膜として機能する。絶縁層75は、抵抗層73が剥がれることを防ぐ。
絶縁層74及び絶縁層75のそれぞれの厚さは、例えば数十nm程度である。絶縁層74の厚さは、例えば20nm〜100nm程度である。絶縁層75の厚さは、例えば20nm〜100nm程度である。絶縁層74及び絶縁層75のそれぞれの材料は、例えば窒化シリコン(SiN)又は酸化シリコン(SiO)等である。つまり、膜体11、第1梁部14及び第2梁部15、並びに、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれは、窒化シリコン層又は酸化シリコン層を含む。
光吸収層76は、膜体11において、基板2の表面2aと対向している。光吸収層76は、抵抗層73に対して基板2とは反対側に配置されている。光吸収層76は、Z軸方向から見た場合に、膜体11のほぼ全領域に広がっている。光吸収層76の厚さは、例えば十数nm程度である。光吸収層76の材料は、例えばWSi、Ti又はTiN等である。
分離層77は、膜体11、第1梁部14及び第2梁部15、並びに、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13に渡って形成されている。分離層77は、膜体11において、抵抗層73と光吸収層76との間に形成されている。分離層77は、膜体11において、基板2とは反対側から第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれを覆っている。分離層77は、第1梁部14及び第1電極ポスト12のそれぞれにおいて、第1配線層71における基板2とは反対側の表面に形成されている。分離層77は、第2梁部15及び第2電極ポスト13のそれぞれにおいて、第2配線層72における基板2とは反対側の表面に形成されている。分離層77の厚さは、第1配線層71、第2配線層72、抵抗層73及び光吸収層76のそれぞれの厚さよりも大きい。分離層77の厚さは、例えば数百nm程度である。分離層77の厚さは、例えば100nm〜300nm程度である。分離層77の材料は、例えば窒化シリコン(SiN)又は酸化シリコン(SiO)等である。つまり、膜体11、第1梁部14及び第2梁部15、並びに、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれは、窒化シリコン層又は酸化シリコン層を含む。分離層77は、膜体11、第1梁部14及び第2梁部15の変形量を調整する応力緩和膜としても機能する。
なお、膜体11には、貫通孔(図示省略)が形成されている。貫通孔は、光検出器1の製造工程において用いられる犠牲層を除去するためのエッチングガスが通過する孔である。貫通孔は、Z軸方向から見た場合に、例えば膜体11の中心Cに位置している。貫通孔は、Z軸方向から見た場合に、例えば円形状を呈している。貫通孔の直径は、例えば数μm程度である。
リファレンス素子は、光吸収層76及び光反射層24を有していない点、及び、第1梁部14及び第2梁部15を有していない点(第1スリット11a及び第2スリット11bが形成されていない点)で、光検出素子10と相違している。リファレンス素子のその他の構成は、光検出素子10と同一である。
[基板の構成]
基板2は、半導体基板21と、回路部22(図1参照)と、絶縁層(層間絶縁膜)23と、を有している。半導体基板21の材料は、例えばシリコンである。回路部22は、半導体基板21の表面に層状に設けられている。絶縁層23は、基板2の表面2aが平坦となるように、半導体基板21上において回路部22の各構成(すなわち、補正回路8、リードアウトサーキット9、及び複数のシフトレジスタ28a,28b,28cによって構成される信号読出し回路7、並びに、各構成を互いに電気的に接続する複数の配線)を覆っている。基板2の表面2aは、絶縁層23における半導体基板21とは反対側の表面によって構成されている。絶縁層23の厚さは、例えば数百nm程度である。絶縁層23の材料は、例えばテトラエトキシシラン(TEOS)等である。
基板2の表面2aには、光反射層24、第1電極パッド25及び第2電極パッド26が設けられている。光反射層24は、Z軸方向(半導体基板21の厚さ方向)において膜体11と対向している。光反射層24は、Z軸方向において光吸収層76と対向しており、光吸収層76と共に光共振構造を構成している。光反射層24の厚さは、例えば数百nm程度である。光反射層24の材料は、例えば、光(例えば赤外線)に対する反射率が大きい金属である。光反射層24は、厚さが例えば数百nm程度のAl等である。
第1電極パッド25は、Z軸方向において第1電極ポスト12と対向している。第2電極パッド26は、Z軸方向において第2電極ポスト13と対向している。光反射層24、第1電極パッド25及び第2電極パッド26は、Z軸方向から見た場合に例えば矩形状の外形を構成している。第1電極パッド25及び第2電極パッド26は、当該外形の対角に位置している。第1電極パッド25及び第2電極パッド26のそれぞれは、Z軸方向から見た場合に例えば矩形状を呈している。第1電極パッド25及び第2電極パッド26は、配線によって回路部22と電気的に接続されている。第1電極パッド25及び第2電極パッド26のそれぞれの厚さは、例えば数百nm程度である。第1電極パッド25及び第2電極パッド26のそれぞれの材料は、例えば、導電性を有する金属である。第1電極パッド25及び第2電極パッド26のそれぞれは、厚さが例えば数百nm程度のAl等である。
基板2の表面2aには、絶縁層27が形成されている。絶縁層27は、光反射層24、第1電極パッド25及び第2電極パッド26のそれぞれにおける半導体基板21とは反対側の表面の一部が露出するように、光反射層24、第1電極パッド25及び第2電極パッド26のそれぞれの外縁部を覆っている。絶縁層27の厚さは、例えば数十〜数千nm程度である。絶縁層27の材料は、例えば窒化シリコン(PE−SiN)又は酸化シリコン(PE−SiO)等である。絶縁層27は、回路部22のパシベーション膜として機能する。なお、基板2の表面2aのうちリファレンス素子に対向する部分には、反射層が設けられていない。基板2の表面2aのうちリファレンス素子に対向する部分は、絶縁層27によって覆われている。
第1メタル層78及び第2メタル層79のそれぞれは、第1電極パッド25及び第2電極パッド26のそれぞれと接合されている。これにより、光検出素子10は、回路部22と電気的に接続されている。また、膜体11は、第1梁部14及び第2梁部15、並びに、第1メタル層78及び第2メタル層79によって、空隙Sを介して基板2の表面2a上に支持されている。Z軸方向における空隙Sの幅は、例えば数μm程度である。Z軸方向における空隙Sの幅は、例えば2μm程度である。
次に、光共振構造について詳細に説明する。図8に示されるように、光吸収層76に入射した入射光A(波長がλである)は、一部が光吸収層76によって反射光B1として反射され、他の一部が光吸収層76を透過する。光吸収層76を透過した入射光Aの他の一部は、光反射層24によって反射光B2として反射される。そして、反射光B1と反射光B2とは、光吸収層76の反射面において、互いに干渉して打ち消される。これにより、光吸収層76の当該反射面において入射光Aが吸収される。吸収された入射光Aのエネルギーによって光吸収層76において熱が生じる。
入射光Aの吸収率は、光吸収層76のシート抵抗、及び、光吸収層76と光反射層24との間の光学距離tによって決められる。光吸収層76の厚さは、シート抵抗が真空インピーダンス(377Ω/sq)となるように略十数nm(光吸収層76の材料が、WSiである場合)に設定されている。これによれば、光吸収層76によって反射された反射光B1の振幅が光反射層24によって反射された反射光B2の振幅と一致する。このため、光吸収層76の反射面において、反射光B1と反射光B2とが効率的に干渉して打ち消される。従って、入射光Aの吸収率が向上される。
また、光学距離tは、t=(2m−1)λ/4(m=1、2、3、・・・)となるように設定されている。これによれば、反射光B1と反射光B2との位相が180°ずれる。このため、光吸収層76の反射面において、反射光B1と反射光B2とが効率的に干渉して打ち消される。従って、入射光Aの吸収率が向上される。このように、光反射層24は、光吸収層76と光共振構造を構成している。Z軸方向から見た場合に、光反射層24及び光吸収層76の重なっている部分の面積が広ければ広いほど、入射光Aが効率よく吸収される。
[光検出器の動作]
以上のように構成された光検出器1では、以下のように、光が検出される。まず、光が光検出素子10の膜体11に入射すると、上述した光共振構造を構成する光吸収層76において熱が生じる。このとき、膜体11と基板2とは、空隙Sによって熱的に分離されている。また、膜体11と第1電極ポスト12及び第1梁部14とは、第1スリット11aによって熱的に分離されている。また、膜体11と第2電極ポスト13及び第2梁部15とは、第2スリット11bによって熱的に分離されている。このため、光吸収層76において生じた熱が、第1梁部14及び第1電極ポスト12、並びに、第2梁部15及び第2電極ポスト13を介して、基板2側に逃げるようなことが抑制される。更に、光吸収層76と第1配線層71及び第2配線層72とは、分離層77によって熱的に分離されている。このため、光吸収層76において生じた熱が分離層77を介して抵抗層73に十分に伝わる前に、当該熱が第1配線層71及び第2配線層72を介して基板2側に逃げるようなことが抑制される。
光吸収層76において生じた熱は、分離層77を介して抵抗層73に伝わる。そして、この熱によって抵抗層73は、温度が上昇すると共に電気抵抗が低下する。この電気抵抗の変化による信号は、第1配線層71及び第2配線層72、第1メタル層78及び第2メタル層79、並びに、第1電極パッド25及び第2電極パッド26を介して、信号読出し回路7に送られる。シフトレジスタ28a及びシフトレジスタ28cは、I/Oパッド29を介して駆動信号が入力されると、画素部3における列及び行のアドレスを指定して、各光検出素子10における上記信号を選択して読み出す。このとき、リファレンス部4のリファレンス素子からも、電気抵抗の変化による信号が信号読出し回路7に送られる。シフトレジスタ28b及びシフトレジスタ28cは、I/Oパッド29を介して駆動信号が入力されると、リファレンス部4における列及び行のアドレスを指定して、各リファレンス素子における上記信号を選択して読み出す。補正回路8は、シフトレジスタ28a,28b,28cによって読み出された信号を補正して出力する。リードアウトサーキット9は、補正回路8によって出力された信号を増幅、測定及び保持する。I/Oパッド29は、リードアウトサーキット9によって増幅、測定及び保持された信号を、順次出力する。そして、光検出器1では、光検出素子10からの信号とリファレンス素子からの信号との差分に基づいて光が検出される。
[作用及び効果]
光検出器1では、第1梁部14は、Z軸方向から見た場合にX軸方向に沿って延在する延在部14cを含む第1部分14aと、Z軸方向から見た場合にY軸方向に沿って延在する延在部14dを含む第2部分14bと、を有している。同様に、第2梁部15は、Z軸方向から見た場合にX軸方向に沿って延在する延在部15cを含む第3部分15aと、Z軸方向から見た場合にY軸方向に沿って延在する延在部15dを含む第4部分15bと、を有している。また、第1部分14a及び第3部分15aのそれぞれにおいて、延在部14c及び延在部15cのそれぞれの幅D7,D8は、Y軸方向における膜体11の幅D2の5%以下の値であり、第2部分14b及び第4部分15bのそれぞれにおいて、延在部14d及び延在部15dのそれぞれの幅D9,D10は、X軸方向における膜体11の幅D1の5%以下の値である。つまり、第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれの長さが相対的に大きく且つ各延在部14c,14d,15c,15dのそれぞれの幅が相対的に小さい。そのため、第1梁部14及び第2梁部15の熱コンダクタンスが低くなり、その結果、膜体11の熱が第1梁部14及び第2梁部15を介して逃げ難くなる。これにより、光検出器1の感度を向上させることができる。また、各延在部14c,14d,15c,15dのそれぞれの幅D7,D8,D9,D10が相対的に小さいため、光検出素子10の幅D17,D18を維持しつつ、膜体11の幅D1,D2を大きくすることができる。つまり、光検出器1の単位面積当たりの膜体11の面積(フィルファクタ)を大きくすることができる。これにより、光検出器1の感度を向上させることができる。更に、第1部分14a、第2部分14b、第3部分15a及び第4部分15bのそれぞれにおいて、各延在部14c,14d,15c,15dのそれぞれの厚さT2,T3,T4,T5は、各延在部14c,14d,15c,15dのそれぞれの幅D7,D8,D9,D10の10%以上である。これにより、第1梁部14及び第2梁部15によって、幅が大きい膜体11を安定的に支持することができる。以上により、光検出器1によれば、感度を向上させることができると共に膜体11を安定的に支持することができる。
また、光検出器1では、第1部分14aは、第1電極ポスト12から離れるほど基板2から離れるように形成されている。第3部分15aは、第2電極ポスト13から離れるほど基板2から離れるように形成されている。この構成によれば、第1梁部14及び第2梁部15によって、基板2から離れるように膜体11を吊り上げることができる。これにより、膜体11と基板2との接触を抑制することができる。
膜体11と基板2との接触を抑制するためには、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれの高さT6,T7を大きくすることが考えられる。しかしながら、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれの高さT6,T7は、以下の理由により大きくすることが困難な場合がある。すなわち、電極ポストが基板2から膜体11に向かって幅が一定である筒状を呈している場合(電極ポストの垂直性が高い場合)には、電極ポストにおける基板側の端部において、メタル材料が形成され難いことに起因して、メタル層が薄く形成され(例えば10nm程度まで)、その結果メタル層の断線が発生するおそれがある。
一方で、電極ポストが基板2から膜体11に向かって幅が広がる筒状を呈している場合には、上述した問題が起こり難い。すなわち、図9に示されるように、メタル層80に傾斜を持たせると、メタル層80における基板側の端部(メタル層80の形成時に用いられるプラグホール90の底面の近傍)において、プラグホール90の壁面へのメタル材料が形成され易くなる(メタル材料のカバーレッジが良くなる)。しかしながら、メタル層80(つまり電極ポスト)の高さを大きくすると、メタル層80の上部の幅D81が幅D82へと大きくなる。その結果、膜体の面積(ボロメータのフィルファクタ(吸収エリア))が狭くなり、光検出器1の感度が低下してしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれの高さT6,T7を大きくすることなく、各延在部14c,14d,15c,15dのそれぞれの厚さT2,T3,T4,T5を大きくすることによって、膜体11を安定的に支持している。その結果、膜体11と基板2との接触を抑制することができる。
また、光検出器1では、複数の光検出素子10は、X軸方向において第2部分14bが同一の側に位置し且つY軸方向において第1部分14aが同一の側に位置するようにマトリックス状に配置されている。第1部分14aと第2部分14bとの接続部14jは、第1電極ポスト12に対して基板2とは反対側に位置している。第2部分14bと膜体11との接続部14kは、接続部14jに対して基板2側に位置している。第3部分15aと第4部分15bとの接続部15jは、第2電極ポスト13に対して基板2とは反対側に位置している。第4部分15bと膜体11との接続部15kは、接続部15jに対して基板2側に位置している。この構成によれば、互いに隣り合う光検出素子10において、互いに隣り合う第1部分14a及び第3部分15a、並びに、互いに隣り合う第2部分14b及び第4部分15bは、互いに交差することになる。これにより、互いに隣り合う梁部同士の接触を抑制することができる。たとえ、互いに隣り合う梁部同士が接触したとしても、接触面積が小さくなるため、当該接触による振動が膜体11に伝わり難くなる。その結果、光検出素子10の破損を抑制することができる。
また、光検出器1では、複数の光検出素子10のうちX軸方向において隣り合う光検出素子10間の距離D15は、X軸方向における膜体11の幅D1の10%以下の値である。複数の光検出素子10のうちY軸方向において隣り合う光検出素子10間の距離D16は、Y軸方向における膜体11の幅D2の10%以下の値である。この構成によれば、複数の光検出素子10の高密度化(複数の光検出素子10の狭ピッチ化)を実現することができる。その結果、光検出器1の感度を向上させることができる。
また、光検出器1では、膜体11のうちX軸方向から見た場合に第1電極ポスト12と向かい合う角部11eは、第1電極ポスト12に対して基板2とは反対側に位置している。膜体11のうちZ軸方向から見た場合に第2電極ポスト13と向かい合う角部11fは、第2電極ポスト13に対して基板2とは反対側に位置している。この構成によれば、第1電極ポスト12と膜体11との接触、及び第2電極ポスト13と膜体11との接触を抑制することができる。
また、光検出器1では、第2部分14bは、第1部分14aと第2部分14bとの接続部14jから離れるほど基板2に近づくように形成されている。第4部分15bは、第3部分15aと第4部分15bとの接続部15jから離れるほど基板2に近づくように形成されている。膜体11は、膜体11の一部(膜体11の中央部)が第2部分14bと膜体11との接続部14k及び第4部分15bと膜体11との接続部15kに対して基板2側に位置するように形成されている。この構成によれば、第2部分14bと膜体11との接続部14k及び第4部分15bと膜体11との接続部15kのそれぞれにおいて応力を低減させることができる。これにより、接続部14k及び接続部15kにおいて破損を抑制することができる。
また、光検出器1では、第1部分14aと第2部分14bとの接続部14jは、膜体11のうちZ軸方向から見た場合に接続部14jと向かい合う角部11cに対して基板2とは反対側に位置している。第3部分15aと第4部分15bとの接続部15jは、膜体11のうち接続部15jと向かい合う角部11dに対して基板2とは反対側に位置している。この構成によれば、接続部14jと膜体11との接触、及び接続部15jと膜体11との接触を抑制することができる。
また、光検出器1では、第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれは、膜体11とは異なる層構造を有している。この構成によれば、膜体11に比べて第1部分14a及び第3部分15aのそれぞれを基板2から離れるように形成し易くすることができる。
また、光検出器1では、抵抗層73は、アモルファスシリコン層又は酸化バナジウム層である。第1梁部14及び第2梁部15は、抵抗層73(アモルファスシリコン層及び酸化バナジウム層)を含まない。この構成によれば、膜体11に比べて第1部分14a及び第3部分15aのそれぞれを基板2から離れるようにより一層形成し易くすることができる。
また、光検出器1では、膜体11、第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれは、窒化シリコン層又は酸化シリコン層を含む。この構成によれば、膜体11、第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれの変形量の調整を容易に行うことができる。
また、光検出器1では、膜体11と第1部分14aとの間の隙間D11及び膜体11と第3部分15aとの間の隙間D12のそれぞれは、Y軸方向における膜体11の幅D2の5%以下の値である。膜体11と第2部分14bとの間の隙間D13及び膜体11と第4部分15bとの間の隙間D14のそれぞれは、X軸方向における膜体11の幅D1の5%以下の値である。この構成によれば、各隙間D11,D12,D13,D14が小さいため、光検出素子10の幅D17,D18を維持しつつ、膜体11の幅D1,D2を大きくすることができる。これにより、光検出器1の感度を向上させることができる。
また、光検出器1では、X軸方向における第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれの幅D3,D4は、X軸方向における膜体11の幅D1の30%以下の値である。Y軸方向における第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれの幅D5,D6は、Y軸方向における膜体11の幅D2の30%以下の値である。この構成によれば、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれの幅D3,D4,D5,D6が相対的に小さいため、光検出素子10の幅D17,D18を維持しつつ、膜体11の幅D1,D2を大きくすることができる。これにより、光検出器1の感度を向上させることができる。
[変形例]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
第1部分14a、第2部分14b、第3部分15a及び第4部分15bのそれぞれが、延在部14c,14d,15c,15dのそれぞれによって構成されている例を示したが第1部分14a、第2部分14b、第3部分15a及び第4部分15bのそれぞれは、延在部14c,14d,15c,15dのそれぞれとは別の部分を含んでもよい。第1部分14a、第2部分14b、第3部分15a及び第4部分15bのそれぞれは、例えば、Z軸方向から見た場合に、X軸方向及びY軸方向に交差する部分を含んでもよい。
光検出器1は、上述した光検出素子10に代えて、以下に説明する光検出素子10A〜10Gのいずれかを備えてもよい。光検出素子10A〜10Gは、光検出素子10に比べて、第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれにおいて、各延在部14c,14d,15c,15dのそれぞれの厚さが大きい。
図10に示されるように、光検出素子10Aは、第1梁部14、第2梁部15、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13において、分離層77の厚さが大きい点で光検出素子10と相違している。光検出素子10Aでは、第1梁部14、第2梁部15、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13における分離層77の厚さは、例えば500nm程度である。
図11に示されるように、光検出素子10Bは、第1梁部14、第2梁部15、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13において、絶縁層75の厚さが大きい点で光検出素子10と相違している。光検出素子10Bでは、第1梁部14、第2梁部15、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13における絶縁層75の厚さは、例えば100nm程度である。
図12に示されるように、光検出素子10Cは、第1梁部14、第2梁部15、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13において、絶縁層74の厚さが大きい点で光検出素子10と相違している。光検出素子10Cでは、第1梁部14、第2梁部15、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13における絶縁層74の厚さは、例えば100nm程度である。
図13に示されるように、光検出素子10Dは、第1梁部14、第2梁部15、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13において、第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれの厚さが大きい点で光検出素子10と相違している。光検出素子10Dでは、第1梁部14、第2梁部15、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13における第1配線層71及び第2配線層72のそれぞれの厚さは、例えば10nm〜100nm程度である。
図14に示されるように、光検出素子10Eは、第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれが第1メタル層78及び第2メタル層79のそれぞれを更に含む点で光検出素子10と相違している。光検出素子10Eでは、第1メタル層78及び第2メタル層79のそれぞれは、第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれにおいて、第1配線層71と絶縁層74との間、及び、第2配線層72と絶縁層74との間のそれぞれに形成されている。第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれにおいて、第1メタル層78及び第2メタル層79のそれぞれの厚さは、例えば300nm程度である。
図15に示されるように、光検出素子10Fは、第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれが追加層81及び追加層82のそれぞれを更に含む点で光検出素子10と相違している。光検出素子10Fでは、追加層81及び追加層82のそれぞれは、第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれにおいて、分離層77における基板2とは反対側の表面に形成されている。第1梁部14及び第2梁部15のそれぞれにおいて、追加層81及び追加層82のそれぞれの厚さは、例えば200nm程度である。追加層81及び追加層82のそれぞれの材料は、例えば窒化シリコン(SiN)又は酸化シリコン(SiO)等である。
光検出素子10Fにおいて、追加層81及び追加層82の位置は、限定されない。以下、追加層81を例として説明する。追加層82は、追加層81と同様である。図16の(a)に示されるように、追加層81は、第1梁部14において、分離層77と第1配線層71との間に形成されていてもよい。図16の(b)に示されるように、追加層81は、第1梁部14において、第1配線層71と絶縁層74との間に形成されていてもよい。図16の(c)に示されるように、追加層81は、第1梁部14において、絶縁層74と絶縁層75との間に形成されていてもよい。図16の(d)に示されるように、追加層81は、第1梁部14において、絶縁層75における基板2側の表面に形成されていてもよい。
図17に示されるように、光検出素子10Gは、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれが追加層81及び追加層82のそれぞれを更に含む点で光検出素子10Fと相違している。光検出素子10Gでは、追加層81及び追加層82のそれぞれは、第1梁部14及び第2梁部15、並びに、第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれにおいて、分離層77における基板2とは反対側の表面に形成されている。第1電極ポスト12及び第2電極ポスト13のそれぞれにおいて、追加層81及び追加層82のそれぞれの厚さは、例えば200nm程度である。
光検出素子10Gにおいて、追加層81及び追加層82の位置は、限定されない。以下、追加層81を例として説明する。追加層82は、追加層81と同様である。図18の(a)に示されるように、追加層81は、第1梁部14及び第1電極ポスト12において、分離層77と第1配線層71との間に形成されていてもよい。図18の(b)に示されるように、追加層81は、第1電極ポスト12において、第1配線層71と第1メタル層78との間に形成されていてもよい。追加層81は、第1梁部14において、第1配線層71と絶縁層74との間に形成されていてもよい。図18の(c)に示されるように、追加層81は、第1電極ポスト12において、第1メタル層78と絶縁層74との間に形成されていてもよい。図18の(d)に示されるように、追加層81は、第1梁部14及び第1電極ポスト12において、絶縁層74と絶縁層75との間に形成されていてもよい。図18の(e)に示されるように、追加層81は、第1梁部14及び第1電極ポスト12において、絶縁層75における基板2側の表面に形成されていてもよい。なお、図10〜図15、及び図17においては、光反射層24、第1電極パッド25、第2電極パッド26及び絶縁層27の図示が省略されている。
複数の光検出素子10は、基板2の表面2aに沿って互いに隣り合うように一次元的に配置されていてもよい。この場合、リファレンス部4は、1つのリファレンス素子によって構成されていてもよい。
1…光検出器、2…基板、2a…表面、10…光検出素子、11…膜体、11c,11d,11e,11f…角部(部分)、12…第1電極ポスト、13…第2電極ポスト、14…第1梁部、14a…第1部分、14b…第2部分、14j,14k…接続部、15…第2梁部、15a…第3部分、15b…第4部分、15j,15k…接続部、14c,14d,15c,15d…延在部、14e,14g,15e,15g…一端部、14f,14h,15f,15h…他端部、73…抵抗層、S…空隙。

Claims (12)

  1. 基板と、
    前記基板の表面に沿って互いに隣り合うように配置された複数の光検出素子と、を備え、
    前記複数の光検出素子のそれぞれは、
    温度に依存する電気抵抗を有する抵抗層を含み、前記基板の前記表面との間に空隙が形成されるように前記基板の前記表面上に配置された膜体と、
    前記基板の厚さ方向に平行な第1方向から見た場合に前記膜体を挟むように配置された第1電極ポスト及び第2電極ポストと、
    前記第1電極ポスト及び前記膜体のそれぞれに接続された第1梁部と、
    前記第2電極ポスト及び前記膜体のそれぞれに接続された第2梁部と、を有し、
    前記第1梁部は、
    前記第1方向から見た場合に前記第1方向に垂直な第2方向に沿って延在する延在部を含む第1部分と、
    前記第1方向から見た場合に前記第1方向及び前記第2方向に垂直な第3方向に沿って延在する延在部を含む第2部分と、を有し、
    前記第1部分の一端部は、前記第1電極ポストに接続されており、前記第1部分の他端部は、前記第2部分の一端部に接続されており、前記第2部分の他端部は、前記膜体に接続されており、
    前記第2梁部は、
    前記第1方向から見た場合に前記第2方向に沿って延在する延在部を含む第3部分と、
    前記第1方向から見た場合に前記第3方向に沿って延在する延在部を含む第4部分と、を有し、
    前記第3部分の一端部は、前記第2電極ポストに接続されており、前記第3部分の他端部は、前記第4部分の一端部に接続されており、前記第4部分の他端部は、前記膜体に接続されており、
    前記第1部分及び前記第3部分のそれぞれにおいて、前記延在部の幅は、前記第3方向における前記膜体の幅の5%以下の値であり、
    前記第2部分及び前記第4部分のそれぞれにおいて、前記延在部の幅は、前記第2方向における前記膜体の幅の5%以下の値であり、
    前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分及び前記第4部分のそれぞれにおいて、前記延在部の厚さは、前記延在部の幅の10%以上の値であり且つ前記延在部の幅の100%以下の値である、光検出器。
  2. 前記第1部分は、前記第1電極ポストから離れるほど前記基板から離れるように形成されており、
    前記第3部分は、前記第2電極ポストから離れるほど前記基板から離れるように形成されている、請求項1に記載の光検出器。
  3. 前記複数の光検出素子は、前記第2方向において前記第2部分が同一の側に位置し且つ前記第3方向において前記第1部分が同一の側に位置するようにマトリックス状に配置されており、
    前記第1部分と前記第2部分との接続部は、前記第1電極ポストに対して前記基板とは反対側に位置しており、
    前記第2部分と前記膜体との接続部は、前記第1部分と前記第2部分との前記接続部に対して前記基板側に位置しており、
    前記第3部分と前記第4部分との接続部は、前記第2電極ポストに対して前記基板とは反対側に位置しており、
    前記第4部分と前記膜体との接続部は、前記第3部分と前記第4部分との前記接続部に対して前記基板側に位置している、請求項1又は2に記載の光検出器。
  4. 前記複数の光検出素子のうち前記第2方向において隣り合う光検出素子間の距離は、前記第2方向における前記膜体の幅の10%以下の値であり、
    前記複数の光検出素子のうち前記第3方向において隣り合う光検出素子間の距離は、前記第3方向における前記膜体の幅の10%以下の値である、請求項3に記載の光検出器。
  5. 前記膜体のうち前記第1方向から見た場合に前記第1電極ポストと向かい合う部分は、前記第1電極ポストに対して前記基板とは反対側に位置しており、
    前記膜体のうち前記第1方向から見た場合に前記第2電極ポストと向かい合う部分は、前記第2電極ポストに対して前記基板とは反対側に位置している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光検出器。
  6. 前記第2部分は、前記第1部分と前記第2部分との接続部から離れるほど前記基板に近づくように形成されており、
    前記第4部分は、前記第3部分と前記第4部分との接続部から離れるほど前記基板に近づくように形成されており、
    前記膜体は、前記膜体の一部が前記第2部分と前記膜体との接続部及び前記第4部分と前記膜体との接続部に対して前記基板側に位置するように形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光検出器。
  7. 前記第1部分と前記第2部分との接続部は、前記膜体のうち前記第1方向から見た場合に前記第1部分と前記第2部分との前記接続部と向かい合う部分に対して前記基板とは反対側に位置しており、
    前記第3部分と前記第4部分との接続部は、前記膜体のうち前記第1方向から見た場合に前記第3部分と前記第4部分との前記接続部と向かい合う部分に対して前記基板とは反対側に位置している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光検出器。
  8. 前記第1梁部及び前記第2梁部のそれぞれは、前記膜体とは異なる層構造を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光検出器。
  9. 前記抵抗層は、アモルファスシリコン層又は酸化バナジウム層であり、
    前記第1梁部及び前記第2梁部のそれぞれは、アモルファスシリコン層及び酸化バナジウム層を含まない、請求項8に記載の光検出器。
  10. 前記膜体、前記第1梁部及び前記第2梁部のそれぞれは、窒化シリコン層又は酸化シリコン層を含む、請求項8又は9に記載の光検出器。
  11. 前記膜体と前記第1部分との間の隙間及び前記膜体と前記第3部分との間の隙間のそれぞれは、前記第3方向における前記膜体の幅の5%以下の値であり、
    前記膜体と前記第2部分との間の隙間及び前記膜体と前記第4部分との間の隙間のそれぞれは、前記第2方向における前記膜体の幅の5%以下の値である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の光検出器。
  12. 前記第2方向における前記第1電極ポスト及び前記第2電極ポストのそれぞれの幅は、前記第2方向における前記膜体の幅の30%以下の値であり、
    前記第3方向における前記第1電極ポスト及び前記第2電極ポストのそれぞれの幅は、前記第3方向における前記膜体の幅の30%以下の値である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の光検出器。
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