JPWO2019012663A1 - サージ吸収素子および電子部品 - Google Patents

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Abstract

サージ吸収素子(10)は、バリスタ基体(11)と、バリスタ基体(11)の両端面に電気的に接続されてバリスタ基体(11)を挟持する一対の電極(12a,12b)と、一対の電極(12a,12b)の各々に電気的に接続する外部リード(13a,13b)と、バリスタ基体(11)および一対の電極(12a,12b)を被覆し、一対の電極(12a,12b)の間に位置する窪みを表面に有する外装部材(14)と、窪みに配置され、バリスタ基体(11)から発生する熱によって不可逆的に膨張して一対の電極(12a,12b)のうち少なくとも一方をバリスタ基体(11)から引き離す熱膨張体(16)とを備える。

Description

本発明は、オープン(開放)状態とさせるための熱膨張体を有するサージ吸収素子および電子部品に関する。
サージ吸収素子は、一定値以上の電圧値の電圧である高電圧が印加されたときにサージ電流を流し、後段の回路を保護する機能を有する。サージ吸収素子は、一般に、ZnO(酸化亜鉛)などの金属酸化物を含むバリスタ基体の両端に一対の電極が取り付けられ、各々の電極から外部リードが引き出され、さらにバリスタ基体の全部、電極の全部、および外部リードの一部が外装部材で覆われる構造となっている。
バリスタ基体は、電流が流れるたびに動作開始電圧が低下する。すなわち、バリスタ基体は、電流が流れるたびにサージを吸収する機能が劣化し、徐々にショート(短絡)状態に近づく。このため、サージ吸収素子は、バリスタ基体に過大なサージ電圧が何度も印加されて劣化が進行すると、最終的にはショート(短絡)故障となる。
たとえば、特許文献1に記載のサージ吸収素子は、バリスタ基体と、バリスタ基体の両端面に電気的に接続されてバリスタ基体を挟持する一対の電極と、一対の電極の各々に電気的に接続する外部リードと、電極を被覆する外装部材と、一対の電極の間に設けられ、かつバリスタ基体から発生する熱によって不可逆的に膨張して一対の電極のうち少なくとも一方をバリスタ基体から引き離す熱膨張体とを備える。特許文献1に記載のサージ吸収素子は、サージを吸収する機能が劣化した状態になると、劣化したバリスタ基体に流れる電流によるバリスタ基体の発熱によって熱膨張体が不可逆的に膨張して、安全側のオープン(開放)状態が維持される。
特許第5829779号公報
しかしながら、特許文献1に記載のサージ吸収素子は、オープン(開放)状態とさせるための熱膨張体がサージ吸収素子の内部に埋め込まれている。このため、オープン(開放)状態とさせるための熱膨張体をサージ吸収素子に対してユーザが任意に着脱することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、オープン(開放)状態とさせるための熱膨張体をユーザが任意に着脱することができるサージ吸収素子および電子部品を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる、サージ吸収素子は、バリスタ基体を備える。サージ吸収素子は、バリスタ基体の両端面に電気的に接続されてバリスタ基体を挟持する一対の電極を備える。サージ吸収素子は、一対の電極の各々に電気的に接続する外部リードを備える。サージ吸収素子は、バリスタ基体および一対の電極を被覆し、一対の電極の間に位置する窪みを表面に有する外装部材を備える。サージ吸収素子は、窪みに配置され、バリスタ基体から発生する熱によって不可逆的に膨張して一対の電極のうち少なくとも一方をバリスタ基体から引き離す熱膨張体を備える。
本発明にかかるサージ吸収素子は、オープン(開放)状態とさせるための熱膨張体をユーザが任意に着脱することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかるサージ吸収素子の断面図 本発明の実施の形態1にかかるサージ吸収素子の断面図 本発明の実施の形態1にかかるサージ吸収素子のオープン(開放)状態の断面図 本発明の実施の形態2にかかる電子部品を説明するための斜視図 本発明の実施の形態2にかかる電子部品を説明するための斜視図 本発明の実施の形態2にかかる電子部品のオープン(開放)状態を説明するための斜視図
以下に、本発明の実施の形態にかかるサージ吸収素子および電子部品を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1にかかるサージ吸収素子について説明する。図1および図2は、本発明の実施の形態1にかかるサージ吸収素子の断面図である。図3は、本発明の実施の形態1にかかるサージ吸収素子のオープン(開放)状態の断面図である。
図1から図3に示す、本実施の形態にかかるサージ吸収素子10は、一定値以上の電圧値の電圧である高電圧が印加されたときにサージ電流を流す機能、すなわちサージを吸収する機能を有する。図1に示すサージ吸収素子10は、バリスタ基体11と、一対の電極12a,12bと、外部リード13a,13bと、外装部材14とを備える。図2および図3に示すサージ吸収素子10は、さらに熱膨張体16を備える。
バリスタ基体11は、たとえば、ZnO(酸化亜鉛)またはSrTiO(チタン酸ストロンチウム)などの金属酸化物を含むが、バリスタ基体11に用いることができる材料は、前述した金属酸化物に限定されるものではない。バリスタ基体11は、一対の端面11Ta,11Tbと、側部11Sとを有する。側部11Sは、一対の端面11Ta,11Tbを接続する。
一対の電極12a,12bは、それぞれが、バリスタ基体11の両端面11Ta,11Tbに電気的に接続する。具体的には、電極12aがバリスタ基体11の端面11Taと電気的に接続され、電極12bがバリスタ基体11の端面11Tbと電気的に接続される。一対の電極12a,12bは、電気的に接続されていない。このような構造により、バリスタ基体11は一対の電極12a,12bに挟持される。
外部リード13a,13bは、それぞれが、一対の電極12a,12bの各々に電気的に接続する。
外装部材14は、バリスタ基体11および一対の電極12a,12bを被覆する。外装部材14は、表面かつ一対の電極12a,12bの間に窪み15を有する。窪み15は、バリスタ基体11の周囲に沿う形で外装部材14に形成される。たとえば、外装部材14の上側の表面である上面14aと、外装部材14に形成された窪み15の側面となる外装部材14の側面14bとがなす角度は90°であることが好ましい。また、外装部材14に形成された窪み15の両側面となる外装部材14の両側面14b,14cは平行であることが好ましい。窪み15は、一対の電極12a,12bの間に位置する。すなわち、外装部材14に形成された窪み15の底面となる外装部材14の底面14dは、一対の電極12a,12bの間に位置する。
バリスタ基体11と電極12bとは、たとえば、導電性接着剤などにより接着されて電気的に接続される。バリスタ基体11と電極12aとは、たとえば、導電性接着剤よりも接着力が弱い導電性ペーストなどにより、引き離し可能かつ電気的に接続されている。本実施の形態において、バリスタ基体11および電極12bと、バリスタ基体11および電極12aとの少なくとも一方が、引き離し可能かつ電気的に接続されていればよい。このため、バリスタ基体11および電極12bと、バリスタ基体11および電極12aとの両方が、たとえば、導電性ペーストなどによって電気的に接続されていてもよい。
熱膨張体16は、図2に示すように、外装部材14の窪み15に配置される。熱膨張体16は、外装部材14の窪み15に嵌め込まれていてもよい。熱膨張体16が窪み15に嵌め込まれる場合は、側面14b,14c間の大きさよりも熱膨張体16の厚みが大きい方が好ましい。熱膨張体16の厚みとは、熱膨張体16が窪み15に嵌め込まれる前の熱膨張体16における側面14bから14cへ向かう方向の寸法のことをいう。熱膨張体16は、外装部材14の窪み15に接着剤などを用いて貼付されていてもよい。熱膨張体16は、バリスタ基体11から発生する熱によって不可逆的に膨張して、一対の電極12a,12bのうち少なくとも一方をバリスタ基体11から引き離す。本実施の形態においては、電極12bがバリスタ基体11に接着され、電極12aがバリスタ基体11に導電性ペーストなどにより接続されているので、熱膨張体16が膨張することにより、電極12aがバリスタ基体11から引き離される。前述したように、電極12bがバリスタ基体11から引き離されてもよいし、電極12a,12bの両方がバリスタ基体11から引き離されてもよい。
たとえば、バリスタ基体11が劣化し、動作開始電圧が低下してショート(短絡)故障状態となった結果、バリスタ基体11に大電流が流れることによりバリスタ基体11から熱が発生する。このようにして発生した熱が熱膨張体16に伝わることにより、熱膨張体16は、不可逆的に膨張(熱膨張)して電極12aをバリスタ基体11から引き離す。
熱膨張体16は、たとえば、熱によって不可逆的に膨張可能な樹脂である。熱によって不可逆的に膨張可能な樹脂としては、たとえば、スリーエム(登録商標)ジャパン社製の型番がAF−3024の樹脂が用いられる。熱によって不可逆的に膨張可能な樹脂の熱膨張体16は、予め定められた温度に達すると、内部に複数の気孔が形成されて発泡状態となり膨張して、外形の寸法が増大する。熱膨張体16は、内部に一旦複数の気孔が形成されると、冷却後も体積が減少しない。このように、熱膨張体16は、不可逆的に膨張する。すなわち、熱膨張体16は、一旦膨張すると、膨張した状態を維持する。
熱膨張体16が不可逆的に膨張して外形の寸法が大きくなると、電極12aと電極12bとの間の距離が大きくなる。その結果、熱膨張体16は、図3に示すように、電極12aをバリスタ基体11から引き離し、バリスタ基体11と電極12aとの間に絶縁空隙17を形成する。電極12aがバリスタ基体11から引き離されると、サージ吸収素子10は、オープン(開放)状態となるため、一対の電極12a,12bに電圧が印加されても、バリスタ基体11に電流は流れない。
バリスタ基体11に過大なサージ電圧が何度も印加されて過大な電流が何度も流れると、バリスタ基体11が劣化し動作開始電圧が低下してショート(短絡)故障状態に近づく。すなわち、サージ吸収素子10は、サージを吸収する機能が劣化する。バリスタ基体11がショート(短絡)故障状態に近づくと、動作開始電圧が低下するので、サージ吸収素子10が電源ラインの相間に接続されているような場合には、バリスタ基体11に電流が流れて発熱し、温度が上昇する。その結果、サージ吸収素子10、より具体的には外装部材14の温度が上昇する。
熱膨張体16は、劣化したバリスタ基体11に流れる電流によるバリスタ基体11の発熱によって不可逆的に膨張する。このため、サージ吸収素子10は、熱膨張体16が一旦膨張すると、図3に示すように、バリスタ基体11と電極12aとの間に絶縁空隙17が形成された状態を維持する。結果として、サージ吸収素子10は、熱膨張体16が一旦膨張すると、オープン(開放)状態が維持される。サージ吸収素子10は、熱膨張体16が膨張した後において、バリスタ基体11に電流が流れないので、サージを吸収する機能が低下した状態において、サージ吸収素子10が取り付けられた電源ライン、回路または機器類のショート(短絡)故障の発生を抑制することができる。また、サージ吸収素子10は、サージを吸収する機能が低下した状態において、バリスタ基体11および外装部材14の温度上昇が抑制される。
熱膨張体16が不可逆的な膨張を開始する温度を膨張開始温度と称する。熱膨張体16は、膨張開始温度以上になったときに不可逆的に膨張する。膨張開始温度は、たとえば180℃である。膨張開始温度は、熱によって不可逆的に膨張可能な樹脂の仕様によって異なるので、前述した180℃に限定されるものではない。膨張開始温度は、たとえば、外装部材14の耐熱温度以下であることが好ましく、外装部材14の耐熱温度よりも5℃から10℃程度低いことがより好ましい。熱膨張体16に用いられる膨張可能な樹脂の仕様および外装部材14の仕様の少なくとも一方を変更することで、膨張開始温度を外装部材14の耐熱温度以下とすることができる。
本実施の形態によれば、サージ吸収素子10は、サージを吸収する機能が劣化した状態になると、熱膨張体16が不可逆的に膨張して、安全側のオープン(開放)状態が維持される。その結果、サージを吸収する機能が劣化したサージ吸収素子10には電流が流れなくなるので、サージ吸収素子10が取り付けられた回路または機器類のショート(短絡)故障の発生を抑制することができる。また、サージ吸収素子10は、サージを吸収する機能が劣化した状態でバリスタ基体11に電流が流れ続けることを抑制できる。その結果、サージ吸収素子10は、温度上昇が抑制されるので、安全性が向上する。さらに、熱膨張体16は、外装部材14の耐熱温度以下で不可逆的に膨張するので、外装部材14を耐熱温度以下で使用することができる。
本実施の形態によれば、外装部材14の表面に窪み15が形成され、オープン(開放)状態とさせるための熱膨張体16が外装部材14の表面に形成された窪み15に配置されるため、オープン(開放)状態とさせるための熱膨張体16をサージ吸収素子10に対してユーザが任意に着脱することができる。外装部材14の上側の表面である上面14aと、外装部材14に形成された窪み15の側面となる外装部材14の側面14bとがなす角度が90°であり、外装部材14に形成された窪み15の両側面となる外装部材14の両側面14b,14cが平行である場合は、熱膨張体16をサージ吸収素子10に対してユーザはさらに容易に着脱することができる。熱膨張体16が窪み15に嵌め込まれている場合は、電極12aがバリスタ基体11から容易に引き離される。
本実施の形態によれば、外装部材14の表面に窪み15が形成され、オープン(開放)状態とさせるための熱膨張体16が外装部材14の表面に形成された窪み15に配置される。熱膨張体16をサージ吸収素子の内部に埋め込む場合と比較して、サージ吸収素子の製造工程を簡素なもの、すなわちサージ吸収素子の通常の製造工程の後に窪み15を形成する工程を追加した製造工程とすることができ、サージ吸収素子10の製造コストを低減させることができる。
本実施の形態によれば、ユーザがサージ吸収素子10にオープン(開放)状態とする機能を追加する場合には、たとえばユーザは外装部材14の表面に形成された窪み15に熱膨張体16を配置すればよい。このため、サージ吸収素子10を容易に取り扱うことができる。
本実施の形態において、熱膨張体16は、熱によって不可逆的に膨張する樹脂が用いられるが、熱によって不可逆的に膨張するものであれば、樹脂に限定されるものではない。たとえば、熱膨張体16は、膨張開始温度以上になると一対の電極12a,12b同士の距離を大きくするように変形する形状記憶合金であってもよい。また、熱膨張体16は、塑性変形する材料で作られた容器に封入された気化物質または熱膨張係数の大きい材料のような構造体であってもよい。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2にかかる電子部品について説明する。図4および図5は、本発明の実施の形態2にかかる電子部品を説明するための斜視図である。図6は、本発明の実施の形態2にかかる電子部品のオープン(開放)状態を説明するための斜視図である。
図4に示す、本実施の形態にかかる電子部品である抵抗器20は、抵抗器20の内部の抵抗体25を被覆する外装部材21a,21bを備える。外装部材21a,21bと抵抗体25とは接着剤などを用いて接合されている。抵抗体25は、外装部材21aの内部および外装部材21bの内部に存在する。抵抗体25は、素子の一例である。図5および図6に示す抵抗器20は、さらに熱膨張体23を備える。図4から図6では、抵抗器20は、基板30に設けられたランド31a,31b上に設けられている。図4から図6では、抵抗体25の一端がランド31aに電気的に接続され、抵抗体25の他端がランド31bに電気的に接続されている。
外装部材21aは、表面かつ外装部材21b側に窪み22aを有する。外装部材21bは、表面かつ外装部材21a側に窪み22bを有する。外装部材21aと外装部材21bとが物理的に接続すると、窪み22aと窪み22bとは1つの窪み22を形成する。
熱膨張体23は、図5に示すように、外装部材21a,21bの窪み22に配置される。熱膨張体23は、外装部材21a,21bの窪み22に嵌め込まれていてもよい。熱膨張体23は、外装部材21a,21bの窪み22に接着剤などを用いて貼付されていてもよい。熱膨張体23は、抵抗器20から発生する熱によって膨張して、外装部材21aと外装部材21bとを物理的に分離する。抵抗体25は、熱膨張体23の膨張によって発生する力によって分離する。外装部材21aと外装部材21bとが物理的に分離すると、抵抗器20の内部の抵抗体25は物理的に分離し、抵抗体25はオープン(開放)状態となる。
たとえば、何らかの異常によって抵抗器20に大電流が流れることにより抵抗器20から熱が発生する。このようにして発生した熱が熱膨張体23に伝わることにより、熱膨張体23は、膨張(熱膨張)して外装部材21aと外装部材21bとを物理的に分離するとともに抵抗体25を物理的に分離する。
熱膨張体23は、たとえば、熱によって膨張可能な樹脂である。熱膨張体23が膨張して外形の寸法が大きくなると、外装部材21aと外装部材21bとを物理的に分離する。その結果、熱膨張体23は、図6に示すように、外装部材21aと外装部材21bとの間に絶縁空隙24を形成する。絶縁空隙24は、抵抗器20を物理的および電気的に分離する。外装部材21aと外装部材21bとを物理的に分離すると、抵抗体25が物理的に分離し、抵抗器20は、オープン(開放)状態となるため、抵抗器20の電極に電圧が印加されても、抵抗体25に電流は流れない。
本実施の形態によれば、何らかの異常によって抵抗器20に大電流が流れた場合に、熱膨張体23が膨張して外装部材21aと外装部材21bとを物理的に分離するとともに抵抗体25を物理的に分離する。これにより、抵抗器20はオープン(開放)状態となる。すなわち、抵抗器20にヒューズの機能を持たせることができるため、別途にヒューズを設ける必要をなくすことができる。
本実施の形態によれば、外装部材21a,21bに窪み22が形成され、オープン(開放)状態とさせるための熱膨張体23が外装部材21a,21bに形成された窪み22に配置されるため、オープン(開放)状態とさせるための熱膨張体23を電子部品である抵抗器20に対してユーザが任意に着脱することができる。
本実施の形態によれば、外装部材21a,21bに窪み22が形成され、オープン(開放)状態とさせるための熱膨張体23が外装部材21a,21bに形成された窪み22に配置される。熱膨張体23を抵抗器20の内部に埋め込む場合と比較して、抵抗器20の製造工程を簡素なもの、すなわち抵抗器の通常の製造工程の後に窪み22を形成する工程を追加した製造工程とすることができ、電子部品である抵抗器20の製造コストを低減させることができる。
本実施の形態によれば、ユーザが抵抗器20にオープン(開放)状態とする機能を追加する場合には、たとえばユーザは外装部材21a,21bに形成された窪み22に熱膨張体23を配置すればよい。このため、電子部品である抵抗器20を容易に取り扱うことができる。
本実施の形態では、電子部品が抵抗器20であったが、電子部品は抵抗器20に限られない。大電流が流れることにより熱が発生し、かつヒューズの機能を持たせる必要がある電子部品であれば、本発明は適用可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略および変更することも可能である。
10 サージ吸収素子、11 バリスタ基体、12a,12b 電極、13a,13b 外部リード、14,21a,21b 外装部材、15,22,22a,22b 窪み、16,23 熱膨張体、17,24 絶縁空隙、20 抵抗器、25 抵抗体、30 基板、31a,31b ランド。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる、サージ吸収素子は、バリスタ基体を備える。サージ吸収素子は、バリスタ基体の両端面に電気的に接続されてバリスタ基体を挟持する一対の電極を備える。サージ吸収素子は、一対の電極の各々に電気的に接続する外部リードを備える。サージ吸収素子は、バリスタ基体および一対の電極を被覆し、一対の電極の間に位置する窪みを表面に有する外装部材を備える。サージ吸収素子は、窪みに着脱可能に配置され、バリスタ基体から発生する熱によって不可逆的に膨張して一対の電極のうち少なくとも一方をバリスタ基体から引き離す熱膨張体を備える。

Claims (2)

  1. バリスタ基体と、
    前記バリスタ基体の両端面に電気的に接続されて前記バリスタ基体を挟持する一対の電極と、
    前記一対の電極の各々に電気的に接続する外部リードと、
    前記バリスタ基体および前記一対の電極を被覆し、前記一対の電極の間に位置する窪みを表面に有する外装部材と、
    前記窪みに配置され、前記バリスタ基体から発生する熱によって不可逆的に膨張して前記一対の電極のうち少なくとも一方を前記バリスタ基体から引き離す熱膨張体とを備える
    ことを特徴とするサージ吸収素子。
  2. 素子を被覆し、表面に窪みを有する外装部材と、
    前記窪みに配置され、前記素子から発生する熱によって膨張して前記外装部材を物理的に分離するとともに前記素子を物理的に分離して、前記素子を開放状態とさせる熱膨張体とを備える
    ことを特徴とする電子部品。
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