JPWO2018216662A1 - 光学部材、凹凸検出装置及び指紋認証装置 - Google Patents
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Abstract
高コントラストかつ鮮明な凹凸像を検出することが可能な光学部材を提供する。光学部材(2A)は、対象物である指の表面と接触し、指の表面からの光が入射する入射面(2a)と、入射面(2a)に入射した光が出射される出射面(2b)と、を有し、出射面(2b)と撮像素子との間には、屈折層(3)が構成されており、入射面(2a)に入射する光のうち、入射面(2a)の法線(L1)方向に対して傾斜する角度で光学部材(2A)内に出射する光を出射面(2b)まで伝搬し、光を出射面2bと撮像素子4Aとの間に設けられた屈折層3を介して撮像素子(4A)へ出射することによって、光を撮像素子(4A)の法線方向に近づくように屈折させる。
Description
本発明は、光学部材、凹凸検出装置及び指紋認証装置に関する。
光学式の指紋認証装置等といった凹凸検出装置として、特許文献1には、レンズに代えてファイバーオプティクスプレート(FOP:Fiber Optics Plate)を用いる技術が開示されている。かかる技術では、FOPにおける光ファイバーの束が光の入射面の法線方向に対して傾斜していることによって、指紋の凹部からの光を極力排除し、高コントラストな凹凸像を撮像している。
しかし、特許文献1に記載の技術では、撮像素子に対しても傾斜した光が入射するため、撮像素子の保護基板の法線方向に入射する光と比較すると、撮像素子の保護基板における光路長が長くなる。撮像素子の保護基板からセンサー部までの光路長が長いと、そこで光が広がってしまい、凹凸像が不鮮明になってしまう。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、高コントラストかつ鮮明な凹凸像を検出することが可能な光学部材、凹凸検出装置及び指紋認証装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、以下の構成を備える。
1.対象物と撮像素子との間に設けられ、前記対象物の表面の凹凸パターンを検出するために前記対象物の表面からの光を前記撮像素子へ導く光学部材であって、前記対象物の表面と接触し、前記対象物の表面からの前記光が入射する入射面と、前記入射面に入射した前記光が出射される出射面と、を有し、前記出射面と前記撮像素子との間には、屈折層が構成されており、前記入射面に入射する前記光のうち、前記入射面の法線方向に対して傾斜する角度で前記光学部材内に出射する前記光を前記出射面まで伝搬し、前記光を前記出射面と前記撮像素子との間に設けられた屈折層を介して前記撮像素子へ出射することによって、前記光を前記撮像素子の法線方向に近づくように屈折させる光学部材。
2.前記光学部材は、前記対象物の表面と接触し、前記対象物の表面からの前記光が入射する前記入射面としての第一の入射面と、前記第一の入射面に入射した前記光が出射される第一の出射面と、を有する第一の光学部材と、前記第一の出射面から出射された前記光が入射する第二の入射面と、前記第二の入射面に入射した前記光が出射される前記出射面としての第二の出射面と、を有する第二の光学部材と、を備え、前記第一の光学部材は、前記第一の入射面に入射する前記光のうち、前記第一の入射面の法線方向に対して傾斜する角度で前記第一の光学部材内に出射する前記光を前記第一の出射面まで伝搬し、前記第二の光学部材は、前記光を前記第二の出射面から前記屈折層へ出射する前記1に記載の光学部材。
3.前記第一の光学部材は、当該第一の光学部材の面方向に配列された複数の光ファイバーを有するファイバーオプティクスプレートであり、前記複数の光ファイバーの軸線方向は、前記第一の入射面の法線方向に対して傾斜している前記2に記載の光学部材。
4.前記第一の光学部材は、当該第一の光学部材の面内の一方向に配列された複数のルーバーを有するルーバーフィルムであり、前記複数のルーバーは、前記第一の入射面の法線方向に対して傾斜している光吸収部であり、一対の前記ルーバー間には、前記光を透過可能な光透過部が形成されている前記2に記載の光学部材。
5.前記第一の光学部材は、前記対象物側の前記ルーバーフィルムとしての第一のルーバーフィルムと、前記第二の光学部材側の前記ルーバーフィルムとしての第二のルーバーフィルムと、を備え、前記第一のルーバーフィルムにおける前記複数のルーバーと前記第二のルーバーフィルムにおける前記複数のルーバーとは、交差するように設けられている前記4に記載の光学部材。
6.前記対象物の表面の凹部と前記第一の光学部材との間の領域の屈折率をn1、前記光学部材の屈折率をn2としたとき、前記第一の光学部材は、前記第一の入射面の法線方向に対して角度θ=arcsin(n1/n2)よりも大きい角度で前記第一の光学部材内に出射した光を前記第一の出射面まで伝搬する前記2から5のいずれかに記載の光学部材。
7.前記第二の光学部材は、プリズムアレイシート又はレンズアレイシートである前記2に記載の光学部材。
8.前記1から7のいずれかに記載の光学部材と、前記光学部材の前記出射面側に設けられる前記屈折層及び前記撮像素子と、を備え、前記撮像素子は、保護基板と、センサ部と、を備え、前記保護基板の屈折率は、前記屈折層の屈折率よりも大きく、前記センサ部は、前記光学部材、前記屈折層及び前記保護基板を介した光を光イメージとして撮像する凹凸検出装置。
9.前記屈折層は、前記光学部材と前記撮像素子との間の隙間に存在する空気である前記8に記載の凹凸検出装置。
10.前記対象物の表面に前記光を照射する面光源を備える前記8又は9に記載の凹凸検出装置。
11.前記8から10のいずれかに記載の凹凸検出装置と、前記凹凸検出装置によって検出された、前記対象物の表面の凹凸パターンである指紋を認証する制御部と、を備える指紋認証装置。
1.対象物と撮像素子との間に設けられ、前記対象物の表面の凹凸パターンを検出するために前記対象物の表面からの光を前記撮像素子へ導く光学部材であって、前記対象物の表面と接触し、前記対象物の表面からの前記光が入射する入射面と、前記入射面に入射した前記光が出射される出射面と、を有し、前記出射面と前記撮像素子との間には、屈折層が構成されており、前記入射面に入射する前記光のうち、前記入射面の法線方向に対して傾斜する角度で前記光学部材内に出射する前記光を前記出射面まで伝搬し、前記光を前記出射面と前記撮像素子との間に設けられた屈折層を介して前記撮像素子へ出射することによって、前記光を前記撮像素子の法線方向に近づくように屈折させる光学部材。
2.前記光学部材は、前記対象物の表面と接触し、前記対象物の表面からの前記光が入射する前記入射面としての第一の入射面と、前記第一の入射面に入射した前記光が出射される第一の出射面と、を有する第一の光学部材と、前記第一の出射面から出射された前記光が入射する第二の入射面と、前記第二の入射面に入射した前記光が出射される前記出射面としての第二の出射面と、を有する第二の光学部材と、を備え、前記第一の光学部材は、前記第一の入射面に入射する前記光のうち、前記第一の入射面の法線方向に対して傾斜する角度で前記第一の光学部材内に出射する前記光を前記第一の出射面まで伝搬し、前記第二の光学部材は、前記光を前記第二の出射面から前記屈折層へ出射する前記1に記載の光学部材。
3.前記第一の光学部材は、当該第一の光学部材の面方向に配列された複数の光ファイバーを有するファイバーオプティクスプレートであり、前記複数の光ファイバーの軸線方向は、前記第一の入射面の法線方向に対して傾斜している前記2に記載の光学部材。
4.前記第一の光学部材は、当該第一の光学部材の面内の一方向に配列された複数のルーバーを有するルーバーフィルムであり、前記複数のルーバーは、前記第一の入射面の法線方向に対して傾斜している光吸収部であり、一対の前記ルーバー間には、前記光を透過可能な光透過部が形成されている前記2に記載の光学部材。
5.前記第一の光学部材は、前記対象物側の前記ルーバーフィルムとしての第一のルーバーフィルムと、前記第二の光学部材側の前記ルーバーフィルムとしての第二のルーバーフィルムと、を備え、前記第一のルーバーフィルムにおける前記複数のルーバーと前記第二のルーバーフィルムにおける前記複数のルーバーとは、交差するように設けられている前記4に記載の光学部材。
6.前記対象物の表面の凹部と前記第一の光学部材との間の領域の屈折率をn1、前記光学部材の屈折率をn2としたとき、前記第一の光学部材は、前記第一の入射面の法線方向に対して角度θ=arcsin(n1/n2)よりも大きい角度で前記第一の光学部材内に出射した光を前記第一の出射面まで伝搬する前記2から5のいずれかに記載の光学部材。
7.前記第二の光学部材は、プリズムアレイシート又はレンズアレイシートである前記2に記載の光学部材。
8.前記1から7のいずれかに記載の光学部材と、前記光学部材の前記出射面側に設けられる前記屈折層及び前記撮像素子と、を備え、前記撮像素子は、保護基板と、センサ部と、を備え、前記保護基板の屈折率は、前記屈折層の屈折率よりも大きく、前記センサ部は、前記光学部材、前記屈折層及び前記保護基板を介した光を光イメージとして撮像する凹凸検出装置。
9.前記屈折層は、前記光学部材と前記撮像素子との間の隙間に存在する空気である前記8に記載の凹凸検出装置。
10.前記対象物の表面に前記光を照射する面光源を備える前記8又は9に記載の凹凸検出装置。
11.前記8から10のいずれかに記載の凹凸検出装置と、前記凹凸検出装置によって検出された、前記対象物の表面の凹凸パターンである指紋を認証する制御部と、を備える指紋認証装置。
本発明によると、高コントラストかつ鮮明な凹凸像を検出することができる。
本発明の実施形態について、本発明の凹凸パターン検出装置を指紋認証装置に適用した場合を例にとり、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係る指紋認証装置1Aは、対象物の表面の凹凸パターンとして指紋を検出する光学式の認証装置であって、光学部材2Aと、屈折層3と、撮像素子4Aと、制御部5と、通知部6と、を備える。
<光学部材>
光学部材2Aは、対象物である指F(手指、例えば、人差し指)からの光を撮像素子4Aへ導く部材であって、入射面2aと、出射面2bと、を備える。入射面2aは、指Fの表面と接触し、指Fの表面からの光が入射される平面である。出射面2bは、入射面2aに入射した光が出射される凹凸面である。
光学部材2Aは、対象物である指F(手指、例えば、人差し指)からの光を撮像素子4Aへ導く部材であって、入射面2aと、出射面2bと、を備える。入射面2aは、指Fの表面と接触し、指Fの表面からの光が入射される平面である。出射面2bは、入射面2aに入射した光が出射される凹凸面である。
ここで、対象物である指Fの屈折率は、約1.43である。指Fは、拡散度の大きい散乱体であるため、指に入射した光は、全方位から略均一な強度で指紋の凸部F1と凹部F2とから出射される。凸部F1からの光は、指F(屈折率:約1.43)から第一の光学部材10A(屈折率:1.55〜1.8)内に屈折して出射するため、入射面2aの法線L1(図5参照)方向に対して大きい角度の成分を含んでいる(図3参照)。一方、凹部F2からの光は、指F(屈折率:約1.43)から空気(屈折率:1)を介して第一の光学部材(屈折率:1.55〜1.8)内に屈折して出射するため、入射面2aの法線L1(図5参照)方向に対して大きい角度の成分を含まない(図3参照)。
光学部材2Aは、入射面2aに入射する光のうち、入射面2aの法線L1(図5参照)方向に対して傾斜する角度で当該光学部材2A内に出射する光を出射面2bまで伝搬し、かかる光を屈折層3を介して撮像素子4Aへ出射することによって、かかる光を撮像素子4Aの入射面の法線L2(図5参照)方向に屈折させる。光学部材2Aは、第一の光学部材10Aと、第二の光学部材20Aと、を備える。
≪第一の光学部材≫
図2に示すように、第一の光学部材10Aは、入射面2aとしての第一の入射面10aと、第一の出射面10bと、を備える。第一の出射面10bは、第一の入射面10aに入射した光が出射される平面である。本実施形態において、第一の入射面10aと第一の出射面10bとは、互いに平行である。第一の光学部材10Aは、第一の入射面10aに入射した光のうち、第一の入射面10aの法線L1(図5参照)方向に対して傾斜する角度で当該第一の光学部材10A内に出射する光を第一の出射面10bまで伝搬する。
図2に示すように、第一の光学部材10Aは、入射面2aとしての第一の入射面10aと、第一の出射面10bと、を備える。第一の出射面10bは、第一の入射面10aに入射した光が出射される平面である。本実施形態において、第一の入射面10aと第一の出射面10bとは、互いに平行である。第一の光学部材10Aは、第一の入射面10aに入射した光のうち、第一の入射面10aの法線L1(図5参照)方向に対して傾斜する角度で当該第一の光学部材10A内に出射する光を第一の出射面10bまで伝搬する。
図3に示すように、指Fの指紋の凸部F1からの光は、第一の入射面10aへの入射角度(法線L1(図5参照)に対する角度)が大きい成分の光を含んでおり、かかる成分の光が第一の光学部材10A内を好適に伝搬する。ここで、凸部F1からの光のうち、第一の入射面10aからの出射角度が小さい成分の光は、第一の光学部材10A内を伝搬しない。一方、指Fの指紋の凹部F2からの光の殆どは、第一の入射面10aからの出射角度(法線L1(図5参照)に対する角度)が小さい成分の光であるため、第一の光学部材10A内を殆ど伝搬しない。これにより、第一の光学部材10Aは、指Fの指紋の凸部F1からの光を積極的に伝搬するとともに指Fの指紋の凹部F2からの光を極力排除することによって、高コントラストの指紋像を第一の出射面10bまで伝搬することができる。ここで、凹部F2からの光の第一の入射面10aから第一の光学部材10A内への出射角度θ(第一の入射面10aの法線L1に対する角度)の最大値をθF2MAXとすると、このθF2MAXは、指Fの指紋の凹部F2と第一の光学部材10Aとの間の屈折率n1(すなわち、空気の屈折率)と、第一の光学部材10Aの屈折率n2とによって、以下のように決定される。
θF2MAX=arcsin(n1/n2)
θF2MAX=arcsin(n1/n2)
図2に示すように、本実施形態において、第一の光学部材10Aは、ファイバーオプティクスプレート(FOP:Fiber Optics Plate)であって、第一の光学部材10Aの面方向に配列された複数の光ファイバー11を有する。複数の光ファイバー11は、第一の入射面10aから第一の出射面10bにわたって延設されており、複数の光ファイバー11の軸線方向は、第一の入射面10aの法線L1(図5参照)方向に対して角度α(図5参照)だけ傾斜している。第一の光学部材10Aは、光ファイバー11を構成するコア12及びクラッド13と、光吸収体14と、を備える。
コア12は、傾斜した円柱形状を呈しており、光を伝搬可能な材料によって形成されている。クラッド13は、コア12の外周面を被覆する、傾斜した円筒形状を呈しており、コア12よりも屈折率の小さい光透過性の材料によって形成されている。光吸収体14は、複数の光ファイバー11の間を充填するように設けられており、光を吸収可能な材料によって形成されている。
第一の光学部材10Aは、第一の入射面10aにおいて複数の光ファイバー11のコア12に入射した光のうち、コア12とクラッド13との間で全反射する光のみを伝搬して第一の出射面10bから出射する。換言すると、第一の入射面10aにおいてクラッド13及び光吸収体14に入射した光、並びに、コア12に入射したけれどコア12とクラッド13との間で全反射しない光は、光吸収体14に吸収され、第一の出射面10bから出射しない。
このような全反射は、第一の入射面10aの法線方向に対する光ファイバー11の軸線方向の角度と、コア12及びクラッド13の屈折率の差と、を適宜設定することによって実現可能である。
一般的に、コア12の屈折率は、約1.55〜1.80であり、クラッド13の屈折率は、1.55以下である。また、第一の入射面10aの法線方向に対する光ファイバー11の軸線方向は、光ファイバー11の束のカット角度により任意に設定可能である。例えば、コア12の屈折率は、約1.55〜1.70、クラッド13の屈折率は、1.55以下、第一の入射面10aの法線L1(図5参照)方向に対する光ファイバー11の軸線方向の角度α(図5参照)は、30度以上60度以下に設定されることが望ましい。
≪第二の光学部材≫
図4に示すように、第二の光学部材20Aは、第一の光学部材10Aと屈折層3との間に設けられており、第二の入射面20aと、出射面2bとしての第二の出射面20bと、を備える。第二の入射面20aは、第一の光学部材10Aの第一の出射面10bから出射された光が入射する平面である。第二の入射面20aは、第一の光学部材10Aの第一の出射面10bと当接(面接触)しており、第一の出射面10bにおける全反射の発生を防止している。第二の出射面20bは、第二の入射面に入射した光が屈折層3へ出射される凹凸面である。第二の光学部材20Aの屈折率は、第一の光学部材10A(より詳細には、コア12の屈折率)と近い値であればよく、1.55〜1.80であることが望ましい。
図4に示すように、第二の光学部材20Aは、第一の光学部材10Aと屈折層3との間に設けられており、第二の入射面20aと、出射面2bとしての第二の出射面20bと、を備える。第二の入射面20aは、第一の光学部材10Aの第一の出射面10bから出射された光が入射する平面である。第二の入射面20aは、第一の光学部材10Aの第一の出射面10bと当接(面接触)しており、第一の出射面10bにおける全反射の発生を防止している。第二の出射面20bは、第二の入射面に入射した光が屈折層3へ出射される凹凸面である。第二の光学部材20Aの屈折率は、第一の光学部材10A(より詳細には、コア12の屈折率)と近い値であればよく、1.55〜1.80であることが望ましい。
もし、第二の光学部材20Aが無い場合には、第一の光学部材10Aの出射面10bと屈折層3との間で一部の光に全反射が発生する。ここで、一部の全反射する光は、主にθ F2MAXよりも大きい角度の光である。すなわち、指紋の凸部F1のみが有しているθ F2MAXよりも大きい角度の光は、全反射によって屈折層3には取り出されないことになり、光吸収体14に吸収される。その結果、対象物である指Fの指紋の凸部F1と凹部F2との明暗差が小さくなってしまう。換言すると、第二の光学部材20Aは、第一の光学部材10Aの出射面において全反射が発生することを防止し、θF2MAXよりも大きい角度の光を屈折層3に取り出すことによって、高コントラストの指紋像を屈折層3へ伝搬することができる。
本実施形態において、第二の光学部材20Aは、プリズムアレイシートであり、シート部21と、シート部21の撮像素子4A側に配列された複数のプリズム部22と、を備える。複数のプリズム部22は、三角柱形状を呈しており、一のプリズム部22は、光ファイバー11の傾斜方向と交差する方向に延設されている。すなわち、かかるプリズム部22によって、第一の光学部材10Aからの光が出射面2bすなわち第二の出射面20bにおいて全反射することなく屈折層3へ出射するようになっている。第二の光学部材20Aの厚さは、200[μm]以下であることが望ましい。かかる第二の光学部材20Aとしては、例えば3M社のBEF(Brightness Enhancement Film)等が好適に利用可能である。
<屈折層>
図1に示すように、屈折層3は、第二の光学部材20Aと撮像素子4Aとの間に設けられており、出射面2bすなわち第二の出射面20bから出射された光を、撮像素子4Aの入射面の法線方向に屈折させる。屈折層3の屈折率は、撮像素子4Aの保護基板80の屈折率よりも小さく設定されており、保護基板80の屈折率との差が大きい方が望ましい。屈折層3としては、屈折率が約1.4のシリコンゴム、屈折率が約1.4〜1.8の接触液(マッチングオイル)、屈折率が約1の空気が挙げられ、これらの中では、屈折率が小さい空気が最も望ましい。
図1に示すように、屈折層3は、第二の光学部材20Aと撮像素子4Aとの間に設けられており、出射面2bすなわち第二の出射面20bから出射された光を、撮像素子4Aの入射面の法線方向に屈折させる。屈折層3の屈折率は、撮像素子4Aの保護基板80の屈折率よりも小さく設定されており、保護基板80の屈折率との差が大きい方が望ましい。屈折層3としては、屈折率が約1.4のシリコンゴム、屈折率が約1.4〜1.8の接触液(マッチングオイル)、屈折率が約1の空気が挙げられ、これらの中では、屈折率が小さい空気が最も望ましい。
<撮像素子>
撮像素子4Aは、対象物である指Fからの光を光学部材2A及び屈折層3を介して受光することによって、指Fの表面の凹凸すなわち指紋を検出するためのものである。撮像素子4Aは、支持基板30と、支持基板30上に順に形成されたTFT(Thin Film Transistor)40、画素電極50、光電変換層(例えば、有機光電変換層)60、対向電極70及び保護基板80と、を備える。TFT40、画素電極50、光電変換層(例えば、有機光電変換層)60及び対向電極70は、指Fからの光を光イメージとして撮像するセンサ部を構成する。
撮像素子4Aは、対象物である指Fからの光を光学部材2A及び屈折層3を介して受光することによって、指Fの表面の凹凸すなわち指紋を検出するためのものである。撮像素子4Aは、支持基板30と、支持基板30上に順に形成されたTFT(Thin Film Transistor)40、画素電極50、光電変換層(例えば、有機光電変換層)60、対向電極70及び保護基板80と、を備える。TFT40、画素電極50、光電変換層(例えば、有機光電変換層)60及び対向電極70は、指Fからの光を光イメージとして撮像するセンサ部を構成する。
図5に示すように、本発明の第一の実施形態に係る指紋認証装置1Aにおいて、対象物である指Fの表面からの光は、入射面2a(第一の入射面10a)、第一の光学部材10Aのコア12、第一の出射面10b、第二の入射面20a、第二の光学部材20Aのシート部21及びプリズム部22、出射面2b(第二の出射面20b)及び屈折層3を介して、撮像素子4Aの保護基板80に入射する。保護基板80は、樹脂、ガラス等によって形成された透明な基板である。保護基板80の入射面及び出射面は、それぞれ、第一の光学部材10Aの第一の入射面10a及び第一の出射面10b並びに第二の光学部材20Aの第二の入射面と平行である。
<制御部>
図1に示すように、制御部5は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力回路等によって構成されており、予め記憶された指紋像を用いて、撮像素子4Aによって検出された指Fの凹凸すなわち指紋像を認証し、認証結果を通知部6へ出力する。
図1に示すように、制御部5は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力回路等によって構成されており、予め記憶された指紋像を用いて、撮像素子4Aによって検出された指Fの凹凸すなわち指紋像を認証し、認証結果を通知部6へ出力する。
通知部6は、制御部5による認証結果を画像表示する表示部(例えば、モニタ)、及び/又は、制御部5による認証結果を音声出力する音声出力部(スピーカ)である。
<光の伝搬>
図5に示すように、対象物である指Fからの光は、法線L1に対して傾斜した角度で第一の入射面10aから第一の光学部材10A内に出射して第一の光学部材10Aのコア12を伝搬し、第一の出射面10bから出射する。第一の出射面10bから出射した光は、第二の入射面20aから第二の光学部材20A内に出射して第二の光学部材20Aを伝搬し、第二の出射面から20bから屈折層3へ屈折しながら出射する。第二の出射面20bから屈折層3へ出射した光は、屈折層3を伝搬し、撮像素子4Aの保護基板80へ屈折しながら出射する。ここで、保護基板80の屈折率は屈折層3の屈折率よりも大きいため、第一の光学部材10Aの第一の入射面10aの法線L1に対して傾斜して第一の光学部材10A内に出射した光は、その進行方向が保護基板80の入射面の法線L2方向に近づくように屈折する。
図5に示すように、対象物である指Fからの光は、法線L1に対して傾斜した角度で第一の入射面10aから第一の光学部材10A内に出射して第一の光学部材10Aのコア12を伝搬し、第一の出射面10bから出射する。第一の出射面10bから出射した光は、第二の入射面20aから第二の光学部材20A内に出射して第二の光学部材20Aを伝搬し、第二の出射面から20bから屈折層3へ屈折しながら出射する。第二の出射面20bから屈折層3へ出射した光は、屈折層3を伝搬し、撮像素子4Aの保護基板80へ屈折しながら出射する。ここで、保護基板80の屈折率は屈折層3の屈折率よりも大きいため、第一の光学部材10Aの第一の入射面10aの法線L1に対して傾斜して第一の光学部材10A内に出射した光は、その進行方向が保護基板80の入射面の法線L2方向に近づくように屈折する。
本発明の第一の実施形態に係る光学部材2A及び指紋認証装置1Aは、対象物Fからの光のうち入射面2aに対して傾斜した角度の光を伝搬して屈折層3に取り出し、当該光を屈折層3を用いて撮像素子4Aの法線L2方向に屈折させるので、対象物である指Fの高コントラストな凹凸像を得るとともに、当該光の保護基板80からセンサ部までの光路長を短くして鮮明な凹凸像を得ることができる。
また、光学部材2A及び指紋認証装置1Aは、第一の光学部材10A及び第二の光学部材20Aを備えるので、設計の自由度が向上し、出射面2bを形成しやすくなる。
また、光学部材2A及び指紋認証装置1Aは、第一の光学部材10AがFOPであるので、第一の光学部材10Aとしての機能を容易に実現することができる。
また、光学部材2A及び指紋認証装置1Aは、第一の光学部材10Aが第一の入射面10aに入射した光のうちθF2MAX=arcsin(n1/n2)よりも大きい角度で第一の入射面10aから第一の光学部材10A内に出射した光のみを伝搬するようにすることで対象物である指Fの指紋の凹部F2からの光の殆どを伝搬することができなくなるので、指紋の凸部F1と凹部F2との明暗差を大きくすることができ、対象物である指Fの高コントラストな凹凸像を得ることができる。
また、光学部材2A及び指紋認証装置1Aは、第二の光学部材20Aがプリズムアレイシートであるので、第二の光学部材20Aとしての機能を容易に実現することができる。
また、指紋認証装置1Aは、屈折層3が空気であるので、光を屈折層3を用いてその進行方向が撮像素子4Aの法線L2方向により近づくように屈折させ、当該光の光路長を抑えて鮮明な凹凸像を得ることができる。
<第二の実施形態>
続いて、本発明の第二の実施形態に係る指紋認証装置について、第一の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図6及び図7に示すように、本発明の第二の実施形態に係る指紋認証装置1Bの光学部材2Bは、第一の光学部材10Aに代えて、第一の光学部材10Bを備える。
続いて、本発明の第二の実施形態に係る指紋認証装置について、第一の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図6及び図7に示すように、本発明の第二の実施形態に係る指紋認証装置1Bの光学部材2Bは、第一の光学部材10Aに代えて、第一の光学部材10Bを備える。
≪第一の光学部材(第一のルーバーフィルム)≫
第一の光学部材10Bは、ルーバーフィルムであって、第一の光学部材10Bの面内の一方向に配列された複数のルーバー(光吸収体)15と、一対のルーバー15間を充填するように設けられた光透過部16と、を備える。ルーバー15は、傾斜した長板形状を呈しており、光を吸収可能な材料によって形成されている。光透過部16は、光を透過可能な材料によって形成されている。
第一の光学部材10Bは、ルーバーフィルムであって、第一の光学部材10Bの面内の一方向に配列された複数のルーバー(光吸収体)15と、一対のルーバー15間を充填するように設けられた光透過部16と、を備える。ルーバー15は、傾斜した長板形状を呈しており、光を吸収可能な材料によって形成されている。光透過部16は、光を透過可能な材料によって形成されている。
第一の光学部材10Bは、第一の入射面10aにおいて光透過部16に入射した光のうち、光吸収体であるルーバー15に当たらない角度で入射した光のみを伝搬して第一の出射面10bから出射する。換言すると、第一の入射面10aにおいてルーバー15に入射した光、及び、光透過部16に入射したけれどルーバー15に当たった光は、光吸収体であるルーバー15に吸収され、第一の出射面10bからは出射しない。
第一の入射面10aの法線方向に対するルーバー15の傾斜角度は、対象物(指)Fの凹部からの光を極力排除し、対象物(指)Fの凸部からの光を積極的に伝搬する角度、例えば、30度以上60度以下に設定されることが望ましい。
第一の光学部材10Bは、シリコン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等によって形成可能である。すなわち、第一の光学部材10Bは、第一の光学部材10A(図2参照)よりも低コストかつ薄型化が可能である。
本発明の第二の実施形態に係る指紋認証装置1B及び光学部材2Bは、第一の光学部材10Bがルーバーフィルムであるので、FOPよりも低コストかつ薄型化を実現することができる。
<第三の実施形態>
続いて、本発明の第三の実施形態に係る指紋認証装置について、第二の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図8に示すように、本発明の第三の実施形態に係る指紋認証装置1Cの光学部材2Cは、第一の光学部材10Bに加えて、第一の光学部材10Cを備える。
続いて、本発明の第三の実施形態に係る指紋認証装置について、第二の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図8に示すように、本発明の第三の実施形態に係る指紋認証装置1Cの光学部材2Cは、第一の光学部材10Bに加えて、第一の光学部材10Cを備える。
≪第一の光学部材(第二のルーバーフィルム)≫
第一の光学部材10Cは、ルーバーフィルムであって、第一の光学部材10Cの面内の一方向に配列された複数のルーバー(光吸収体)15と、一対のルーバー15間を充填するように設けられた光透過部16と、を備える。第一の光学部材10Cは、第一の光学部材10Bと第二の光学部材20A(図1参照)との間に設けられている。第一の光学部材10Bにおける複数のルーバー15の延伸方向X1と第一の光学部材10Cにおける複数のルーバー15の延伸方向X2とは、互いに交差するように(本実施形態では、平面視で直交するように)設けられている。第一の光学部材10Bの入射面10a及び出射面10c並びに第一の光学部材10Cの入射面10d及び出射面10bは、互いに平行であり、出射面10cと入射面10dとは面接触している。
第一の光学部材10Cは、ルーバーフィルムであって、第一の光学部材10Cの面内の一方向に配列された複数のルーバー(光吸収体)15と、一対のルーバー15間を充填するように設けられた光透過部16と、を備える。第一の光学部材10Cは、第一の光学部材10Bと第二の光学部材20A(図1参照)との間に設けられている。第一の光学部材10Bにおける複数のルーバー15の延伸方向X1と第一の光学部材10Cにおける複数のルーバー15の延伸方向X2とは、互いに交差するように(本実施形態では、平面視で直交するように)設けられている。第一の光学部材10Bの入射面10a及び出射面10c並びに第一の光学部材10Cの入射面10d及び出射面10bは、互いに平行であり、出射面10cと入射面10dとは面接触している。
すなわち、前記した第二の実施形態に係る指紋認証装置1Bでは、第一の光学部材10Bの延伸方向X1に傾斜して当該第一の光学部材10Bに入射する光は、入射面10aの法線L1(図5参照)方向に対して大きい角度で第一の光学部材10B内に出射する光も小さい角度で第一の光学部材10B内に出射する光もルーバー15に吸収されることなく第一の光学部材10Bの出射面10bから出射する。そのため、第二の実施形態に係る指紋認証装置1Bによって得られる指Fの凹凸像(指紋像)は、延伸方向X1においては指紋の凹部F2からの光も出射面から取り出されてしまうため、延伸方向X1では指紋の凸部F1と凹部F2との明暗差が小さくなり、低コントラストとなってしまう。
これに対し、本発明の第三の実施形態に係る指紋認証装置1Cでは、第一の光学部材10Cのルーバー15が、延伸方向X1において入射面10dの法線方向(図5の法線L1と同一方向)に対して小さい角度で第一の光学部材10C内に出射する光を吸収することができる。すなわち、指紋認証装置1Cは、指紋の凹部F2からの光の殆どを吸収することができるため(ここで、指紋の凸部F1からの光のうち、入射面10a,10dの法線方向(図5の法線L1と同一方向)に対して小さい角度の出射光も吸収されるが、入射面10a,10dの法線方向(図5の法線L1と同一方向)に対して大きい角度の出射光は出射面から出射する)、延伸方向X1においても指紋の凸部F1と凹部F2との明暗差を大きくすることができ、高コントラストの指Fの凹凸像を得ることができる。
本発明の第三の実施形態に係る指紋認証装置1C及び光学部材2Cは、比較的安価かつ薄型の2枚の光学部材10B,10Cを用いることによって、延伸方向X1,X2の双方において高コントラストの指Fの凹凸像(指紋像)を得ることができる。
<第四の実施形態>
続いて、本発明の第四の実施形態に係る指紋認証装置について、第一の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図9に示すように、本発明の第四の実施形態に係る指紋認証装置1の光学部材2Dは、第二の光学部材20Aに代えて、第二の光学部材20Dを備える。
続いて、本発明の第四の実施形態に係る指紋認証装置について、第一の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図9に示すように、本発明の第四の実施形態に係る指紋認証装置1の光学部材2Dは、第二の光学部材20Aに代えて、第二の光学部材20Dを備える。
第二の光学部材20Dは、レンズアレイシートであり、シート部21と、シート部21の撮像素子4A(図1参照)側に二次元的に配列された複数の半球部(レンズ部)23と、を備える。かかる第二の光学部材20Dにおいて、半球部23は、プリズム部22と同様の機能を実現する。
本発明の第四の実施形態に係る指紋認証装置1D及び光学部材2Dは、第二の光学部材20Dがレンズアレイシートであるので、第二の光学部材20Dとしての機能を容易に実現することができる。
<第五の実施形態>
続いて、本発明の第五の実施形態に係る指紋認証装置について、第一の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図10に示すように、本発明の第五の実施形態に係る指紋認証装置1Eの光学部材2Eは、第二の光学部材20Aに代えて、第二の光学部材20Eを備える。
続いて、本発明の第五の実施形態に係る指紋認証装置について、第一の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図10に示すように、本発明の第五の実施形態に係る指紋認証装置1Eの光学部材2Eは、第二の光学部材20Aに代えて、第二の光学部材20Eを備える。
第二の光学部材20Eは、プリズムアレイシートであり、シート部21と、シート部21の撮像素子4A(図1参照)側に二次元的に配列された複数の四角錐部24と、を備える。かかる第二の光学部材20Eにおいて、四角錐部24は、プリズム部22と同様の機能を実現する。
本発明の第五の実施形態に係る指紋認証装置1E及び光学部材2Eは、第二の光学部材20Eがプリズムアレイシートであるので、第二の光学部材20Eとしての機能を容易に実現することができる。
<第六の実施形態>
続いて、本発明の第六の実施形態に係る指紋認証装置について、第一の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図11に示すように、本発明の第六の実施形態に係る指紋認証装置1Fは、複数の面光源90を備える。複数の面光源90は、例えば有機ELパネルであり、対象物である指Fを平面視で三方から囲むように設けられており、対象物である指Fに対して光を照射する。なお、図11において、撮像素子4Aの構成の一部は図示を省略されている。
続いて、本発明の第六の実施形態に係る指紋認証装置について、第一の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図11に示すように、本発明の第六の実施形態に係る指紋認証装置1Fは、複数の面光源90を備える。複数の面光源90は、例えば有機ELパネルであり、対象物である指Fを平面視で三方から囲むように設けられており、対象物である指Fに対して光を照射する。なお、図11において、撮像素子4Aの構成の一部は図示を省略されている。
本発明の第六の実施形態に係る指紋認証装置1Fは、面光源90を備えるので、光量ムラを抑えた指Fへの光照射が可能であり、ムラの無い凹凸像の検出を実現することができる。また、指紋認証装置1Fは、ムラの無い凹凸像を検出することができるので、電力消費を抑えた速やかな指紋認証を実現することができる。
<第七の実施形態>
続いて、本発明の第七の実施形態に係る指紋認証装置について、第六の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図12に示すように、本発明の第七の実施形態に係る指紋認証装置1Gにおいて、複数の面光源90は、対象物である指Fと第一の光学部材10Aとの間に介設されている。換言すると、複数の面光源90は、対象物である指Fが当接する部位に設けられている。なお、図12において、撮像素子4Aの構成の一部は図示を省略されている。
続いて、本発明の第七の実施形態に係る指紋認証装置について、第六の実施形態に係る指紋認証装置1Aとの相違点を中心に説明する。図12に示すように、本発明の第七の実施形態に係る指紋認証装置1Gにおいて、複数の面光源90は、対象物である指Fと第一の光学部材10Aとの間に介設されている。換言すると、複数の面光源90は、対象物である指Fが当接する部位に設けられている。なお、図12において、撮像素子4Aの構成の一部は図示を省略されている。
本発明の第七の実施形態に係る指紋認証装置1Gは、面光源90が指Fと第一の光学部材10Aとの間に介設されているので、面光源90が指Fと空気を介さずに直接接触した状態で発光することとなり、面光源90と空気との間での反射及び吸収を無くすことができ、電力効率の低下を防止することができる。
<第八の実施形態>
続いて、本発明の第八の実施形態に係る指紋認証装置について、第六の実施形態に係る指紋認証装置1Fとの相違点を中心に説明する。図13に示すように、本発明の第八の実施形態に係る指紋認証装置1Hは、複数の面光源90が一体化された撮像素子4Hを備える。すなわち、面光源90は、TFT(Thin Film Transistor)40、画素電極50、光電変換層60及び対向電極70の周囲において支持基板30と保護基板80との間に形成されており、支持基板30側から順に、反対電極91と、有機発光層92と、透明電極93と、を備える。有機発光層92は、反対電極91及び透明電極93による電圧印加によって発光する。
続いて、本発明の第八の実施形態に係る指紋認証装置について、第六の実施形態に係る指紋認証装置1Fとの相違点を中心に説明する。図13に示すように、本発明の第八の実施形態に係る指紋認証装置1Hは、複数の面光源90が一体化された撮像素子4Hを備える。すなわち、面光源90は、TFT(Thin Film Transistor)40、画素電極50、光電変換層60及び対向電極70の周囲において支持基板30と保護基板80との間に形成されており、支持基板30側から順に、反対電極91と、有機発光層92と、透明電極93と、を備える。有機発光層92は、反対電極91及び透明電極93による電圧印加によって発光する。
本発明の第八の実施形態に係る指紋認証装置1Hは、複数の面光源90が撮像素子4Hに一体化されているので、薄型化を実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、第一の光学部材10A,10B,10Cの出射面の形状を、プリズムアレイ形状又はレンズアレイ形状とすることによって、第二の光学部材20A,20D,20Eを省略する構成であってもよい。
1A〜1H 指紋認証装置(凹凸検出装置)
2A〜2E 光学部材
3 屈折層
4A,4H 撮像素子
10A 第一の光学部材
10B 第一の光学部材(第一のルーバーフィルム)
10C 第二のルーバーフィルム
20A,20D,20E 第二の光学部材
80 保護基板
90 面光源
F 指(対象物)
2A〜2E 光学部材
3 屈折層
4A,4H 撮像素子
10A 第一の光学部材
10B 第一の光学部材(第一のルーバーフィルム)
10C 第二のルーバーフィルム
20A,20D,20E 第二の光学部材
80 保護基板
90 面光源
F 指(対象物)
Claims (11)
- 対象物と撮像素子との間に設けられ、前記対象物の表面の凹凸パターンを検出するために前記対象物の表面からの光を前記撮像素子へ導く光学部材であって、
前記対象物の表面と接触し、前記対象物の表面からの前記光が入射する入射面と、
前記入射面に入射した前記光が出射される出射面と、
を有し、
前記出射面と前記撮像素子との間には、屈折層が構成されており、
前記入射面に入射する前記光のうち、前記入射面の法線方向に対して傾斜する角度で前記光学部材内に出射する前記光を前記出射面まで伝搬し、前記光を前記出射面と前記撮像素子との間に設けられた屈折層を介して前記撮像素子へ出射することによって、前記光を前記撮像素子の法線方向に近づくように屈折させる光学部材。 - 前記光学部材は、
前記対象物の表面と接触し、前記対象物の表面からの前記光が入射する前記入射面としての第一の入射面と、前記第一の入射面に入射した前記光が出射される第一の出射面と、を有する第一の光学部材と、
前記第一の出射面から出射された前記光が入射する第二の入射面と、前記第二の入射面に入射した前記光が出射される前記出射面としての第二の出射面と、を有する第二の光学部材と、
を備え、
前記第一の光学部材は、前記第一の入射面に入射する前記光のうち、前記第一の入射面の法線方向に対して傾斜する角度で前記第一の光学部材内に出射する前記光を前記第一の出射面まで伝搬し、
前記第二の光学部材は、前記光を前記第二の出射面から前記屈折層へ出射する請求項1に記載の光学部材。 - 前記第一の光学部材は、当該第一の光学部材の面方向に配列された複数の光ファイバーを有するファイバーオプティクスプレートであり、
前記複数の光ファイバーの軸線方向は、前記第一の入射面の法線方向に対して傾斜している請求項2に記載の光学部材。 - 前記第一の光学部材は、当該第一の光学部材の面内の一方向に配列された複数のルーバーを有するルーバーフィルムであり、
前記複数のルーバーは、前記第一の入射面の法線方向に対して傾斜している光吸収部であり、
一対の前記ルーバー間には、前記光を透過可能な光透過部が形成されている請求項2に記載の光学部材。 - 前記第一の光学部材は、前記対象物側の前記ルーバーフィルムとしての第一のルーバーフィルムと、前記第二の光学部材側の前記ルーバーフィルムとしての第二のルーバーフィルムと、を備え、
前記第一のルーバーフィルムにおける前記複数のルーバーと前記第二のルーバーフィルムにおける前記複数のルーバーとは、交差するように設けられている請求項4に記載の光学部材。 - 前記対象物の表面の凹部と前記第一の光学部材との間の領域の屈折率をn1、前記光学部材の屈折率をn2としたとき、前記第一の光学部材は、前記第一の入射面の法線方向に対して角度θ=arcsin(n1/n2)よりも大きい角度で前記第一の光学部材内に出射した光を前記第一の出射面まで伝搬する請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の光学部材。
- 前記第二の光学部材は、プリズムアレイシート又はレンズアレイシートである請求項2に記載の光学部材。
- 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光学部材と、
前記光学部材の前記出射面側に設けられる前記屈折層及び前記撮像素子と、
を備え、
前記撮像素子は、保護基板と、センサ部と、を備え、
前記保護基板の屈折率は、前記屈折層の屈折率よりも大きく、
前記センサ部は、前記光学部材、前記屈折層及び前記保護基板を介した光を光イメージとして撮像する凹凸検出装置。 - 前記屈折層は、前記光学部材と前記撮像素子との間の隙間に存在する空気である請求項8に記載の凹凸検出装置。
- 前記入射面に設けられており、前記対象物の表面に前記光を照射する面光源を備える請求項8又は請求項9に記載の凹凸検出装置。
- 請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の凹凸検出装置と、
前記凹凸検出装置によって検出された、前記対象物の表面の凹凸パターンである指紋を認証する制御部と、
を備える指紋認証装置。
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