JP2003203223A - 像検出装置 - Google Patents

像検出装置

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JP2003203223A
JP2003203223A JP2002287693A JP2002287693A JP2003203223A JP 2003203223 A JP2003203223 A JP 2003203223A JP 2002287693 A JP2002287693 A JP 2002287693A JP 2002287693 A JP2002287693 A JP 2002287693A JP 2003203223 A JP2003203223 A JP 2003203223A
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optical fiber
light
fiber
incident surface
incident
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Application number
JP2002287693A
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English (en)
Inventor
Katsunori Moritoki
克典 守時
Tetsuo Ootsuchi
哲郎 大土
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被検体の濃淡情報、原稿等の画像情報を同じセ
ンサで読みとること。 【解決手段】光ファイバアレイ基板101と、その上の
回路導体層109と、回路導体層上に配置されたイメー
ジセンサ106と、光ファイバの入射面に対する入射角
を臨界角より大きくし、且つ入射面での反射光方向が、
光ファイバの光軸方向に対して、光ファイバ内面での全
反射臨界角以下になるように配置された第1の照明手段
104と、光ファイバの入射面に対する入射角を臨界角
より小さくし、且つ入射面での反射光方向が、光ファイ
バの光軸方向に対して、光ファイバ内面での全反射臨界
角以上になるように配置された第2の照明手段105
と、前記各照明手段の点灯又は消灯に関する制御を行う
制御手段110とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ゴム印や
指紋などの柔らかい物体の表面に形成された凹凸パター
ン及びその濃淡情報を一次元の画像データとして直接入
力するための像検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、指紋などの微少な凹凸パター
ンを検出する代表的なものとして光学式の検出装置があ
る。従来の光学式の凹凸パターン検出装置としては、プ
リズムを用いるものが知られている(例えば、特許文献
1参照)。
【0003】この従来例では、直角プリズムを用い、入
射面から平行光を入射し、この入射光が直角プリズムの
傾斜面で全反射されて出射面から出力した出射光をカメ
ラで撮像する構成となっている。指などの凹凸のある物
体が直角プリズムの傾斜面に密着接触した場合には、凹
部では入射光は全反射されるが、凸部では屈折率の関係
により全反射が生じない。この作用により凹凸により明
暗が明瞭につき、凹凸パターンを検出できる。
【0004】このような構成の光学式凹凸パターン検出
装置では、光源から照射される入射光とカメラに撮像さ
れる出射光がほぼ直角になるよう光源やカメラを配置し
なければならず、凹凸検出装置の小型化が困難であっ
た。
【0005】この課題を解決する構成として、従来か
ら、光ファイバプレートを使用した凹凸パターン検出装
置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】この従来の凹凸パターン検出装置の構成に
ついて、図23、図24を用いて説明する。
【0007】図23において、2301は光ファイバ
束、2301aは光ファイバ束2301の入射面、23
01bは光ファイバ束2301の出射面であり、入射面
2301aは光ファイバ束2301の各光ファイバの中
心軸に対して所定角度で傾斜している。2302は照明
手段(例えば、LED)、2303は照明手段から投光
される平行光束(照射光)である。
【0008】次に動作について説明する。まず、照明手
段2302から平行光束2303を投光する。この平行
光束2303は光ファイバ束2301を透過して入射面
2301aに到達する。
【0009】この場合、入射面2301aに対する平行
光束2303の入射角θは光ファイバのコア部2402
と空気との界面における臨界角より大きいものとする。
【0010】従って、反射角θの反射光2401(図2
4参照)は、被検体2101の凹部と非接触の入射面2
301aで全反射となり、被検体2101の凸部と接触
している入射面2301aで媒質相互の屈折率によって
非全反射となる。
【0011】これにより、凹部が非接触の部分の反射光
は凸部が接触している部分の反射光より強くなるので、
反射光2401は凹凸パターンに応じたコントラストの
高い光パターンを形成する。イメージセンサ2105は
出射面2301bに直接付着されているので、イメージ
センサ2105の撮像面は出射面2301bに直接接
触、または出射面2301bの近傍に配置されている。
【0012】従って、出射面2301b上の光パターン
はイメージセンサ2105の撮像面に直接入力される。
以上のように、光学ファイバ束を用いると、光ファイバ
束を曲げたりすることができ、プリズムを用いる場合に
比べて光路設計に自由度があり小型化には適する。
【0013】図24は、図23に示した凹凸パターン検
出装置の光ファイバの一つを拡大した断面図である。本
図では入射面とファイバの光軸の角度を規定している。
【0014】図24において、2401は入射面230
1aにおける平行光束2303の正反射光であり、正反
射光2401と入射面の法線2405との角度はθに設
定されている。2402は光ファイバ束2301の1本
の光ファイバのコア部、2403はクラッドである。2
404は光ファイバの中心軸であり、入射面2301a
の近傍では、中心軸2404と入射面2301aの法線
2405との角度はφである。
【0015】入射面2301a近傍の光ファイバの中心
軸2404は反射光2401に対してほぼ平行であり、
入射面2301aの法線2405と光ファイバの中心軸
2404のなす角φは、反射光2401が光ファイバ束
2301の光ファイバ内を全反射により伝搬することが
できるように次式(数1)に示す全反射伝搬臨界角の条
件を満たしている。
【0016】
【数1】 (数1)において、ncoreは光ファイバのコア部240
2の屈折率、N.A.は、光ファイバの開口数である。
【0017】これにより、反射角θの反射光2401は
光ファイバ束2301の各光ファイバを伝搬する。この
時入射面2301aに被検体2101の凸部が接触して
いる光ファイバでは非全反射光が伝搬され、入射面23
01aに凹部が対向している光ファイバでは全反射光が
伝搬される。
【0018】ところで、図23,24に示す従来の凹凸
パターン検出装置では、照明手段2302から照射され
た照明光2303は、光ファイバ束を横切り入射面23
01aに入射される。
【0019】入射面に押し当てられた凹凸パターンのう
ち、凹部においては、図24の様に入射面は空気に接し
ている。
【0020】ここで、入射面の法線方向2405と入射
された照明光とがなす各θを、ファイバのコア2402
が空気に対して有する全反射臨界角以上に設定してい
る。
【0021】これにより、凹凸パターンが密着していな
い凹部においては、入射面2402に対して全反射条件
を満たし、照射光2303は完全に反射され入射面の法
線と反対方向に法線となす角θで反射され、ファイバ伝
達光2401としてファイバ内を伝達する。
【0022】この時更に、光ファイバの光軸2404と
光ファイバ伝達光2401とがなす角を、光ファイバ内
面での全反射臨界角以下になるように、光ファイバの光
軸方向設定されている。
【0023】これにより、光ファイバ伝達光は、ファイ
バのコア2402とクラッド2403の界面を全反射し
ながら出射面2301b方向に伝達される。つまり、照
射光2303のほぼ全ての光量が出射面側のイメージセ
ンサに入射されイメージセンサにて光ー電気変換をし
て、光量に応じた電気信号を出力している。
【0024】一方、凹凸パターンの凸部においては、光
ファイバのコア2402と凹凸パターンの凸部密着して
いるため、全反射臨界角が空気に対する臨界角が異なる
ため、全反射条件とならない。
【0025】そこで、入射面に照射された照射光は、入
射面を透過して被検体2101に照射される。照射光
は、被検体2101の表面若しくは内部で散乱され、そ
の一部が再び光ファイバの入射面2402からファイバ
へ伝達される。ファイバ内部に伝達された散乱光のう
ち、更に光ファイバ内面での全反射臨界角以内の光のみ
が、ファイバ内部を伝達して出射面に伝達されてファイ
バからイメージセンサに照射される。
【0026】このようにして、凹部はほぼ全反射されて
強い光がイメージセンサ照射され、凸部においては、弱
い散乱光の一部がイメージセンサに照射され、凹凸パタ
ーンに応じた電気出力がイメージセンサから出力され
る。
【0027】
【特許文献1】特開昭55−13446号公報
【特許文献2】特開平6−300930号公報
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学フ
ァイバ束を用いた上記凹凸パターン検出装置には以下の
様な課題がある。
【0029】図23の様に、照明光源を個別に設置して
いるため装置全体が一体となった小型化が困難である
(第1の課題)。
【0030】また、撮像素子が光ファイバの光軸に垂直
に設けられており、装置を平板化できない。装置を設置
し易いように、撮像素子を図23のように垂直にするた
めには光学ファイバを入射面と出射面の間で曲げなけれ
ばならない。光学ファイバは曲げることはできるが、手
間がかかりコストアップの要因となるだけでなく、伝送
ロスにより画像が暗くなったり、画像に歪みが出るなど
の課題がある(第2の課題)。
【0031】特に薄型化が困難である。また、パッケー
ジングして面実装するのが困難であり、できたとしても
高さが高くなる。また、光学ファイバの中心軸と入射面
の法線のなす角を(数1)で規定しているが、この範囲
では入射面で全反射した光がコア内で全反射して伝搬す
ると言う条件にすぎず、この条件の境界では入射面で全
反射する光の一部だけが光学ファイバ内を伝搬するにす
ぎず、光の利用効率が悪く、かつ画像が暗くなるという
課題を有していた。
【0032】ところで、複写物の様な被検体に関して
は、その断面をミクロ的に見れば、紙面上に複写用トナ
ーが半円形状の突起物として付着している。そのため、
上記の様な従来の凹凸パターン検出装置の構成では、ト
ナーの突起物と光ファイバのコアとが点接触するため、
光ファイバのコアが、被検体の表面と光学的に密着する
領域が極めて少ない。
【0033】そのため、光ファイバの入射面では、全反
射条件をみたすことになり、照射光が入射面から被検体
に進むことがない。
【0034】このため被検体の濃淡情報、更に言えば、
原稿などの画像情報を同一のセンサで読みとることが不
可能であるという課題を有していた(第3の課題)。
【0035】本発明は、上記従来の第3の課題に鑑み、
同一の検出装置において、被検体の凹凸パターンを検出
する機能と、被検体の画像情報を検出できる機能の両方
を備えた像検出装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0036】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、一方の
端面を入射面、他方の端面を出射面とする複数の光ファ
イバが貫通されて配置された、前記出射面を含む面を主
面とする光ファイバアレイ基板と、前記主面上に形成さ
れた回路導体層と、前記回路導体層上の所定の位置に配
置されたイメージセンサと、前記光ファイバの前記入射
面に対する入射角を臨界角より大きくし、且つ前記入射
面での反射光方向が、前記光ファイバの光軸方向に対し
て、光ファイバ内面での全反射臨界角以下になるように
配置された第1の照明手段と、前記光ファイバの前記入
射面に対する入射角を臨界角より小さくし、且つ前記入
射面での反射光方向が、前記光ファイバの光軸方向に対
して、光ファイバ内面での全反射臨界角以上になるよう
に配置された第2の照明手段と、前記第1、第2の照明
手段の点灯又は消灯に関する制御を行う制御手段とを備
え、前記光ファイバの光軸方向が前記光ファイバアレイ
基板の前記主面の法線と所定の角度傾いて配置されてい
る像検出装置である。
【0037】第2の本発明は、前記制御手段により、前
記第1の照明手段からの照射光のみが前記入射面に照射
された場合、前記入射面に接触された被検出対象の凹凸
パターンの凹部からの反射光が凸部からの反射光よりも
強い凹凸パターンを検出する上記第1の本発明の像検出
装置である。
【0038】第3の本発明は、前記第1の照明手段は、
前記主面上に、透光性絶縁樹脂を介してフェースダウン
で実装されている上記第1または2の本発明の像検出装
置である。
【0039】第4の本発明は、前記制御手段により、前
記第2の照明手段からの照射光のみが前記入射面に照射
された場合、前記入射面に接触された被検出対象の凹凸
パターンの濃度に対応した反射光を検出する上記第1の
本発明の像検出装置である。
【0040】第5の本発明は、前記第2の照明手段は、
前記主面上に、透光性絶縁樹脂を介してフェースダウン
で実装されている上記第1または2にの本発明の像検出
装置である。
【0041】第6の本発明は、前記制御手段は、前記第
1の照明手段の照明光と前記第2の照明手段からの光を
時間分割して選択的に光ファイバの入射面に照射する上
記第1の本発明の像検出装置である。
【0042】第7の本発明は、前記光ファイバアレイ基
板の厚さをd、前記光ファイバの前記入射面での臨界角
をθとした時、前記第1の照明手段は、前記光ファイバ
アレイ基板上の前記入射面の実質上中心の位置に対向す
る、前記主面上の位置から、前記出射面と反対方向に少
なくともd×tanθの距離だけ離れた位置に配置され
ている上記第1〜6の本発明の何れか一つの像検出装置
である。
【0043】第8の本発明は、前記第2の照明手段が、
前記光ファイバアレイ基板上の前記入射面の実質上中心
の位置に対向する、前記主面上の位置を基準として、前
記出射面側の領域に配置されている上記第1〜6の本発
明の何れか一つの像検出装置である。
【0044】第9の本発明は、前記イメージセンサ、前
記第1の照明手段、及び前記第2の照明手段が配置され
た領域と、前記入射面及び出射面の領域とを除いた領域
の表面に光吸収層が形成されている上記第1〜8の本発
明の何れか一つの像検出装置である。
【0045】第10の本発明は、前記吸収層の屈折率
と、前記光ファイバアレイ基板の前記ベースガラスの屈
折率との差が0.1以下である上記第8の本発明の像検
出装置である。
【0046】第11の本発明は、前記光ファイバの光軸
方向が前記入射面の法線となす角度が、前記第1の照明
手段から出る光の前記入射面での反射角より小さい関係
にある上記第1〜10の本発明の何れか一つの像検出装
置である。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、上記第1の課題及び/又は
第2の課題を解決する、本発明に関連する技術の実施の
形態について、図面を用いて説明する。
【0048】(実施の形態A1)図1、図2は、本発明
に関連する技術の実施の形態A1における凹凸検出セン
サの断面図と上面図である。
【0049】凹凸検出センサ60は、ファイバ付き光学
プレート50の一方の表面に照明装置4と光電変換装置
(イメージセンサ)3を実装したものからなる。被検出
物となる指Fは、照明装置4と光電変換手段3が実装さ
れた面と相対する面のファイバの入射面に密着して置か
れる。指Fを図1の矢印方向に動かすことにより、2次
元の凹凸パターンを得ることができる。
【0050】この凹凸検出センサ60の構成要素につい
て詳述する。ファイバ付き光学プレート50は、平板状
で照明装置から放射される光を透過する材料で形成され
ており、ファイバ1が一部に埋め込まれている。ファイ
バ1の光軸は光学プレートの主たる面に対して垂直では
なく、傾斜している。
【0051】ファイバ1は、図1に示すように指Fの幅
方向は全幅に渡るように設けられており、長さ方向は光
電変換装置の幅だけ設けられている。ファイバはコアと
クラッドおよびクラッドの周囲の吸収体で構成されてい
る。ファイバ以外の部分は、ガラスを用いた。
【0052】図3はファイバ付き光学プレートの製造方
法を示す工程図である。2枚のガラス22の主たる2面
を光学研磨する。同様にファイバプレート21を厚さ調
整して表面を光学研磨する(図3(a))。
【0053】ファイバプレート21をガラス22で挟ん
で接合する(図3(b))。この時ファイバの光軸がガ
ラス22の表面と平行になるようにする。接合方法とし
ては、イ)熱融着、ロ)接着、ハ)直接接合などがあ
る。
【0054】熱融着では、ファイバプレートをガラスで
挟み込んで圧力をかけながら加熱する。ファイバプレー
トよりガラスの融点を低くしておくと、ガラスの接合面
が溶けてファイバプレートに融着される。
【0055】この方法は比較的簡単に接合できる。反
面、熱によりガラスが歪み、成形性がやや劣る。接着す
る場合には、ガラスやファイバプレートとほぼ屈折率が
硬化後に等しくなる光学用の接着剤を用いる。
【0056】紫外線硬化型の接着剤を用いると温度を上
げることなく、極めて容易に接着できる。接着剤が厚い
場合や、屈折率差が大きい場合は、散乱や吸収がおこり
迷光が増加する原因となる。
【0057】直接接合法は、接合面を表面処理した後、
接触させることにより接合する方法で接着剤などの中間
層が介在せず、かつ低温の熱処理で接合できるため、接
合面での反射・散乱などがなく、形状も保たれるという
利点がある。
【0058】図4に基づき直接接合の原理を説明する。
図4は直接接合による接合の各段階におけるガラス、フ
ァイバープレートの界面状態を示す。
【0059】直接接合による接合では基板の表面を研磨
して表面を均一な鏡面にした後、洗浄し表面のゴミや汚
染物を取り去る。この基板を親水化処理して表面を活性
化し、乾燥した後、2枚の基板を重ね合わせる。
【0060】図4(a)〜図4(c)中で、L1、L
2、L3は基板間の距離を示している。
【0061】まず、基板であるガラス22とファイバプ
レート21の両面を鏡面研磨する。次いで、これらのガ
ラス22とファイバープレート21を、アンモニアと過
酸化水素と水の混合液(アンモニア水:過酸化水素水:
水=1:1:6(容量比))で洗浄して、ガラス22、
ファイバープレート21に親水化処理を施す。図4
(a)に示すように、前記混合液で洗浄されたガラス2
2、ファイバープレート21の表面は水酸基(−OH
基)で終端され、親水性になっている(接合の前の状
態)。
【0062】次いで、図4(b)に示すように、親水化
処理を施したガラス22、ファイバープレート21の圧
電基板を、分極軸の向きが互いに反対方向となるように
して接合する(L1>L2)。
【0063】これにより、脱水が起こり、圧電基板2と
圧電基板3は、水酸基の重合や水素結合などの引力によ
り引き合って接合される。
【0064】このように、鏡面研磨された面同士を表面
処理して、接触させることにより、界面に接着剤などの
接着層を介さずに対向する面を接合することを「直接接
合」による接合と呼ぶ。
【0065】直接接合による接合では接着剤を使用しな
いので、接合界面に接着層が存在しない。また、一般的
には、低温の熱処理を施すことにより、分子間力による
接合から共有結合やイオン結合などの原子レベルのより
強力な接合となる。
【0066】また、所望により、上記のようにして接合
したガラス22、ファイバプレート21に、450℃の
温度で熱処理を施してもよい。
【0067】これにより、図4(c)に示すように、ガ
ラス22の構成原子とファイバプレート21の構成原子
との間が酸素原子Oを介して共有結合した状態となり
(L2>L3)、両基板が原子レベルでさらに強固に直
接接合される。
【0068】即ち、接合の界面に接着剤などの接着層の
存在しない結合状態が得られる。
【0069】別の場合としては、ガラス22の構成原子
とファイバプレート21の構成原子との間が水酸基を介
して共有結合した状態となり、両基板が原子レベルで強
固に直接接合される場合もある。
【0070】なお、基板が熱に弱い場合には熱処理を行
う必要はない。また、熱処理を行う場合には、ファイバ
の特性が変わらず、溶融しない温度以下で熱処理を行う
のが望ましい。これによって、さらに強固な直接接合に
よる接合をさせることができる。
【0071】接合したガラスとファイバプレートを平板
状に切り出す。切り出す際に、図3(c)のように接合
面に対して角度をつけて切断する。
【0072】切断はワイヤーソーを用いて行った。切断
間隔は1.1mmとした。切り出しの角度については後
述する。切り出した平板は端部を落として矩形に揃えた
(図3(d))。
【0073】この平板の主たる2面を光学研磨すること
により、ファイバ入り光学プレート50が製作できる。
研磨後の厚さは1.0mmであり、20mmx10mm
の長方形である(図3(e))。
【0074】以上のようにして作製したファイバ入り光
学プレートに照明装置と光電変換装置を実装する。
【0075】図2に示すように、照明装置と光電変換装
置に電源、接地、信号取り出し等を行うための引き出し
線7を形成した。引き出し線7の先には、外部と信号を
取り出すための外部電極パット8も形成した。引き出し
線7と外部電極パット8は、金やアルミなどの金属膜を
マスク蒸着してパターン形成した。
【0076】照明装置4、光電変換装置3の電極と相対
する引き出し線上には、金属バンプ5を打った。この金
属バンプ5を介して照明装置4、光電変換装置3の電極
とファイバ入り光学プレート上の引き出し線7を接続
し、外部電極パットを介して信号のやりとりを行うこと
ができる。
【0077】照明装置には、赤色のLEDをベアチップ
で用いた。また、光電変換装置にはシリコン光ダイオー
ドアレイを同様にベアチップで用いた。光学プレートと
チップ表面の間は後述する理由により、ガラスまたはフ
ァイバの屈折率に近い屈折率を有する接着剤を充填し
た。
【0078】光電変換装置のシリコン光ダイオードアレ
イは50μmピッチでフォトダイオードが2次元に配列
されている。指の幅方向に当たるチャネル方向には、3
00素子のフォトダイオードが並べられ、これが縦方向
に16ライン配列されており、指の全幅はフォトダイオ
ード上にある。
【0079】各素子の信号は、1ライン目の1から30
0チャネルまで順に読み出され、次に2ライン目のチャ
ネル指定された時間で順次読み出すことができる。読み
出された信号は、図中には示されないAD変換器により
デジタル化され、CPUにより処理され、画像化され
る。
【0080】ファイバ入り光学プレートの厚さは1mm
であり、ベアチップのLEDやシリコンフォトダイオー
ドアレイを実装するため、極めて薄型の凹凸検出センサ
を製作できた。
【0081】図5は凹凸検出センサのパッケージング例
を示す断面図である。ファイバ入り光学プレートは、照
明装置および光電変換手段を実装した面を内向きにして
プラスチック製のパッケージ12aに取り付けられてい
る。
【0082】パッケージ12aの内面には外部電極13
と接続された端子があり、ファイバ入り光学プレートの
外部電極パットとこの端子間がリード線で接続され、パ
ッケージ外部に信号が取り出される。パッケージ12a
の下部には他のパッケージ12bが封着されている。以
上により、面実装可能なパッケージ内に凹凸検出センサ
が収納された。
【0083】図6は他の実装例を示す断面図である。こ
の実装例は、凹凸検出センサを具備すべき機器の筐体に
直接実装する場合の例である。
【0084】筐体15の一部に開口部を設け、この開口
部に凹凸検出センサをはめ込む。筐体の開口部の内側に
は凸部が設けられ、ファイバー入り光学プレートがはめ
込まれる。筐体の内部側にはプリント基板16が止めら
れており、凹凸検出センサの外部電極パットとプリント
基板とはリード線14で接続される。
【0085】凹凸検出センサが平板状で照明装置と光電
変換手段がこの上に実装された一体構造のため、筐体に
容易に取り付けることができる。
【0086】本例の凹凸検出センサの動作原理を図7
(a)、(b)をもとに述べる。
【0087】照明装置であるLEDから光が放射され
る。LEDからの光は、そのLED指向性に依存するが
光学プレート内に拡がり放射される。ここで、光が光学
プレートの表面で反射しないようにLED表面と光学プ
レート表面の間に空気層がないように光学プレートのガ
ラスの屈折率に近い樹脂を充填した。
【0088】LEDの表面から放射される光のうち、フ
ァイバの入射面に直接到達する光がファイバ入射面で全
反射するような位置にLEDは実装されている。入射面
に凸状の物体の接触がなく、空気層が存在する場合には
そのまま全反射してファイバ内を伝搬して光電変換装置
の表面に到達し、電気信号に変換される。
【0089】入射面に凸状の物体が密着した場合には、
ファイバ外側と内側の屈折率の関係が崩れるため、ファ
イバの入射面で全反射を起こさない。従って、凹凸の密
着の有無によりファイバ内を伝搬して光電変換装置に到
達する光の強度に差ができるため、凹凸パターンを画像
として検出できた(図7(a))。
【0090】ファイバの入射面で光学プレート内を伝搬
した光が全反射する全反射臨界角θcは、ファイバのコ
アの屈折率をncoreとした場合、θc=sin-1(1/
ncore)となる。従って、ファイバの入射面の法線とL
EDの光放射面のなす角がθc以上になるようにする
と、ファイバ面で全反射が起きる。
【0091】より好適には、ファイバのLED側の端部
とLEDの放射面のファイバ側の端部を結ぶ線がファイ
バの入射面の法線のなす角度がθs以上で有ればよい。
【0092】ファイバの光軸がファイバ入射面の法線に
対してなす角度φはファイバ入射面での全反射光がより
多くファイバ内のコアとクラッド間で全反射してファイ
バ内を伝達するように決めた。
【0093】図7(b)に反射角とファイバの傾斜角の
関係を示す。先程も述べたように、ファイバ入射面での
全反射臨界角はθcであり、これ以上の角度をもつ光
は、ファイバ入射面で全反射する。一方、ファイバの光
軸が入射面に対して角度φ傾斜している時、入射面での
反射光がファイバ内のコア−クラッド間で全反射してフ
ァイバ内を伝達する範囲は、入射面の法線に対して角度
θaと角度θbの間に入ってくる光である。θaとφは、
(数2)で、θbとφは(数3)で表される。
【0094】
【数2】
【0095】
【数3】 よって、(数4)の範囲にある全反射光がファイバ内に
伝達することになる。
【0096】
【数4】 図7(b)より、全反射光がより多くファイバ内で伝達
するには、θaよりθcが等しいか大きければよいこと
になる。従って、ファイバ光軸の入射面の法線に対する
傾斜角φは(数5)を満たすように決めればよい。
【0097】
【数5】 この角度にファイバを傾斜させることにより、最も入射
光の利用効率が高く、凹凸でのコントラストが大きい凹
凸パターンの画像を得ることができた。ファイバの光軸
に対してファイバから光電変換装置に出力される出力面
も傾斜している。
【0098】ファイバ内を伝達してきた光は全反射する
角度で出力面に到達することになる。出力面に空気層な
どファイバのコアより屈折率が小さく、その差が大きい
物質が接している場合には、ファイバを伝達してきた光
は出力面から出力せず全反射してしまい、光電変換装置
に入力されないことになる。
【0099】このため、光電変換装置のフォトダイオー
ドアレイの表面とファイバ出力面の間にファイバのコア
の屈折率以上の樹脂を埋めた。これにより、出力光はフ
ァイバ出力面で全反射することなく、光電変換装置のフ
ォトダイオードアレイに入射させることができた。
【0100】本実施形態ではバンプ法で光電変換装置を
実装する時の接着剤でこの機能を発揮することができ
た。なお、最適にはコアの屈折率より高い屈折率の樹脂
を用いるのがよいが、コアの屈折率より小さくてもこれ
に近ければ全反射する割合が小さくなり、ファイバから
出力することができる。
【0101】本実施の形態に用いた光電変換装置では、
チャネル方向は300チャネルで指の幅を全てカバーし
ているが、指を動かす方向には16ラインしかない。こ
れらは繰り返しライン方向の信号を取得した後、CPU
により2次元画像を再構成することができた。
【0102】なお、光電変換装置としてフォトダイオー
ドアレイを用いたが、CCDなどを用いてもよい。
【0103】なお、光学プレートの材料としてガラスを
用いたが、アクリルなどの透明樹脂を用いてもよく、フ
ァイバもプラスティックファイバを用いてもよい。
【0104】以上のように、照明装置、光電変換手段が
一体となった平板状で薄型かつ小型の凹凸検出センサを
実現することができた。
【0105】(実施の形態A2)本発明に関連する技術
の実施の形態A2における凹凸検出センサの断面図を図
8に示す。ファイバ入り光学プレートおよび光電変換装
置の実装は実施の形態A1と同様であるので説明は省略
する。
【0106】照明装置4とガラス2の間に導光板9上を
具備した。照明装置への導通をとる配線が導光板上に形
成され、この配線上にバンプを打ち、接着剤を介して照
明装置を実装した。照明装置から放射される光は、ほぼ
均一に導光板で拡散し、ガラス内に入る。
【0107】実施の形態A1で述べたように照明装置か
らガラスへは直接、光が入射しにくいが導光板を介すこ
とにより容易に入りやすくなった。接着剤では材料が限
定され、接着村などの問題があるが導光板を用いること
により均一な入射を簡単に行うことができた。
【0108】(実施の形態A3)本発明に関連する技術
の実施の形態A3におけるファイバ入り光学プレートと
凹凸検出センサの断面図を図9に示す。
【0109】本実施の形態では、一部にブロック状の光
吸収体10を有するファイバ入り光学プレートを用い
た。光吸収体はガラス素材に吸収体を混ぜて溶融後、成
形した。凹凸検出手センサ60の構成は、実施の形態A
1とほぼ同じであり詳細な説明は省略する。
【0110】照明装置からファイバの入射面に到達して
全反射した光の一部はファイバ内で全反射して伝達せず
にファイバを突き抜けてしまう。このような光はガラス
2の端面などで反射して直接光電変換素子に入ったり、
ファイバ内に戻って光電変換装置に検出されてしまう場
合がある。
【0111】このような迷光があると、本来、被検体の
凸部が密着して光が光電変換装置に届かない部分からも
光電変換装置から出力が出てしまう。これにより、凹凸
パターンのコントラストが低下したり、解像度が低くな
る。
【0112】光吸収体10を照明装置4と反対側の光学
プレートに埋め込むことにより、ファイバを横断して突
き抜け、散乱する光を吸収する。これにより迷光が極め
て少なくなり、コントラストの高い凹凸パターン画像を
得ることができた。
【0113】図10は光吸収体を用いた他の実施形態を
示す断面図である。図10に示すように光吸収体をファ
イバ1とガラス2の界面に膜状の樹脂として設けた。
【0114】ファイバ1とガラス2を接合する際、光を
吸収する接着剤で接合することにより形成できた。ブロ
ック状の吸収体を用意することなく、製造過程で接着剤
を選定するだけでよく容易に製造できる。
【0115】また、板状の光吸収体を挟み込んでファイ
バとガラスを接合してもよい。
【0116】なお、光吸収体としてはガラス材料だけで
なく、アルマイト処理したアルミなどの金属、セラミッ
ク、カーボン板などを用いることができる。
【0117】(実施の形態A4)本発明に関連する技術
の実施の形態A4におけるファイバ付き光学ファイバを
用いた凹凸検出センサの断面図を図11に示す。凹凸検
出手センサ60の構成は、実施の形態A1とほぼ同じで
あり詳細な説明は省略する。
【0118】ファイバ入り光学ファイバにはブロック状
の光吸収体が照明装置4の側に2カ所設けられている。
光吸収体10はガラスに吸収体を入れて溶融成形したも
のを用いた。光吸収体10は照明装置4から放射される
光のうち、ファイバ1の入射面で全反射する光以外の光
を吸収する様に配置された。
【0119】即ち、ファイバ入射面の幅をおいて全反射
臨界角より大きな角度で照明装置4から放射される光路
の両側に光吸収体10を配置した。照明装置4からは、
その指向性により光学プレート内のほぼ全方向に光が放
射される。光吸収体10を入射側に設けて全反射光とな
らない入射光を吸収して除去することにより、光電変換
素子へ全反射光以外が入るのを妨げることができた。
【0120】これにより、照明装置から放射される光が
ガラス面やファイバ面で散乱され迷光となって光電変換
装置に入力することが少なくなり、コントラストの優れ
た凹凸検出センサが実現できた。
【0121】また、吸収体を用いるよりも光の利用効率
が高く、照明装置の輝度を低くすることができ、低電圧
化や低消費電力化が可能となった。
【0122】図12は光吸収体10を用いた他の実施形
態を示す断面図である。
【0123】図12に示すように光吸収体をガラス2の
中に膜状の樹脂として設けた。ガラス2を3つの部分に
分けて成形し、これを接合する際、光を吸収する接着剤
で接合することにより形成できた。ブロック状の吸収体
を用意することなく、製造過程で接着剤を選定するだけ
でよく容易に製造できる。
【0124】また、板状の光吸収体10を挟み込んでフ
ァイバとガラスを接合してもよい。
【0125】なお、ガラス材料等の光吸収体10だけで
なく、アルマイト処理したアルミなどの金属、セラミッ
ク、カーボン板などの光反射体11を用いることができ
る(図13,14参照)。
【0126】(実施の形態A5)本発明に関連する技術
の実施の形態A5におけるファイバ入り光学プレートを
用いた凹凸検出センサの断面図を図15に示す。凹凸検
出手センサ60の構成は、実施の形態A1とほぼ同じで
あり詳細な説明は省略する。
【0127】ファイバ入り光学プレート50は他の実施
の形態と同様に入射面に対して光軸が傾斜したファイバ
1を有し、さらに逆方向に傾斜した別のファイバ115
が埋め込まれている(図15参照)。
【0128】このファイバ115の入射面上には照明装
置4が実装されている。ファイバ115の出力端はファ
イバ1の側面に接合されている。ファイバ115はファ
イバ1の入射面に対して全反射臨界角より大きい角度で
設置されているため、照明装置4から放射される光が他
に散乱することなくファイバ1の入射面で全反射する。
【0129】以上により、入射光が散乱して迷光となる
ことがないため、コントラストが高く分解能の優れた凹
凸検出センサが実現できた。
【0130】以上の説明より明らかなように、本発明は
平板状であるため薄型であり、平板の主たる面での全反
射光をファイバの出射面に伝搬できるファイバ入り光学
プレートを提供できる。
【0131】また、本発明によれば、照明装置と光電変
換装置が主たる面に実装されて、平板状で薄型かつ小型
の凹凸検出センサを提供することができる。さらに、迷
光の少ないコントラストが高く分解能に優れた凹凸検出
センサを実現できる。
【0132】次に、上記第3の課題を解決する本発明の
実施の形態について図面を参照にして説明する。
【0133】(実施の形態B1)本発明の像検出装置の
一実施の形態について、図16〜図18、図25を参照
しつつ説明する。
【0134】図16は実施の形態B1に係る像検出装置
の断面構造図である。同図において、像検出装置100
は、光ファイバ基板101、イメージセンサ106、第
1の照明手段(例えば、LED)104、第2の照明手
段(例えば、LED)105から構成されている。
【0135】又、第1の照明手段104、第2の照明手
段105の何れが一方を選択的に点灯させるための制御
を行う制御回路110及び駆動回路111も備えている
(図25参照)。図25は、本実施の形態の像検出装置
の概略構成を示すブロック図である。
【0136】図17及び図18は、図16の入射面周辺
の拡大断面図である。入射光201は第1の照明手段か
ら入射面へ照射された光である。反射光202は入射光
201が、入射面107で反射された光である。θiは
入射光201が、入射面の法線となす角であり、θth
は入射面107における光ファイバ102の空気に対す
る全反射臨界角である。
【0137】また、図18で示すように被検体の凸部3
00での散乱光301のうち光ファイバの光軸となす角
が光ファイバ内面の全反射臨界角以下の光が302であ
る。
【0138】光ファイバ基板101は、複数の光ファイ
バ102をベースガラス103の厚み方向に貫通させて
埋め込んで構成されている。
【0139】前記光ファイバ102の端部で露出してい
る領域に、入射面107及び出射面108を形成してい
る。出射面を形成している側の光ファイバ基板の面上に
回路導体層109を形成し、出射位置に対応した所定の
位置に、透光性絶縁樹脂を介してフェースダウンでイメ
ージセンサ106を実装している。
【0140】また、この光ファイバの光軸の方向は、出
射面を形成している光ファイバ基板の第1の主面の法線
方向と所定の角度をもって構成されている。
【0141】更に、光ファイバ基板上の所定の位置に透
光性絶縁樹脂を介してフェースダウンで第1、第2の照
明手段104、105が配置されている。
【0142】例えば、図17に示す様に、この第1の照
明手段104は、その照明光が前記光ファイバの入射面
の法線203となす入射角(θi)を全反射臨界角(θ
th)より大きくし、且つ第1の照明手段104からの
照明光の入射面での反射光方向が、前記光ファイバの光
軸方向に対して、光ファイバ内面での全反射臨界角(θ
fa)以内になるように配置している。
【0143】つまり、光ファイバの基板に埋設された光
ファイバの主軸の方向(θp)と、第1の照明手段10
4からの照明光の入射面での反射光の方向(θo)とが
なす角度は、光ファイバ内面の全反射臨界角θfaより
小さく設定している。
【0144】具体的には、θo−θfa<θp<θo+
θfaの関係が成り立つ様に、入射面に対する第1の照
明手段104の位置と、光ファイバの傾斜角度とが決定
されている。
【0145】ここで、光ファイバ内面の全反射臨界角θ
faとは、光ファイバ内面を光が損失することなく伝搬
する最大の角度であり、光ファイバのコア材の屈折率を
n1、クラッドの屈折率をn2としたとき、cos(θ
fa)=(n2/n1)で表すことが出来る。
【0146】第2の照明手段105は、その照明光の前
記光ファイバの入射面に対する入射角を臨界角より小さ
くし、且つ前記照明光の入射面での反射光方向が、前記
光ファイバの光軸方向に対して、光ファイバ内面での全
反射臨界角以内になるように配置している。
【0147】次に、本実施の形態の像検出装置における
動作を説明する。
【0148】まず、ゴム印や指紋など比較的柔らかく、
光ファイバ基板の入射面に光学的に密着する被検体の凹
凸を検出する場合、第1の照明手段を用いて光ファイバ
一端部である入射面に照明光を照射する。
【0149】凹部では光ファイバの空気に対する全反射
条件が成立するので、入射光201は入射面107で完
全に反射される。反射光202は、光ファイバ基板10
1に厚さ方向に傾いて埋設されている。
【0150】つまり、光ファイバの基板に埋設された光
ファイバの主軸の方向と、入射面での反射光方向(θ
o)とがなす角度は、光ファイバ内面の全反射臨界角
(θfa)より小さく設定しているので、その傾いた光
ファイバの光軸と反射光202が光ファイバ内での全反
射条件を満足するので、吸収されることなくイメージセ
ンサ106に伝達され光量に対応した電圧を出力する。
【0151】第1の照明手段から光ファイバ端部である
入射面に照射された光であって、且つ、光ファイバの空
気に対する全反射条件が成立する光の内、光ファイバの
伝搬角だけずれた光も光ファイバの角度が前記条件を満
たす様に配置することにより、効率良く伝搬することが
出来る。
【0152】そのため、良好な光束を出射面まで伝搬さ
せ、イメージセンサ106から電圧として出力される。
【0153】一方、被検体の凸部300では、入射面で
の全反射条件を満足しないので入射光201は、入射面
107より光ファイバ基板の外部に出射され、被検体の
凸部300の表面若しくは内部で散乱されてその一部が
再び光ファイバ基板の内部に反射光301として入射面
より入射される。
【0154】反射光301の更に一部の、伝達方向と光
ファイバの光軸方向が光ファイバの内部全反射臨界角以
下の光302は、光ファイバ内面を全反射を繰り返して
出射面よりイメージセンサ106に伝達され光量に対応
した電圧を出力する。
【0155】次に、印刷物などの様な被検体の画像情報
を、光ファイバ基板の入射面に接触させて光学的な画像
情報を読みとる場合、第2の照明手段を用いて光ファイ
バ一端部である入射面に照明光を照射する。
【0156】入射光401は、図19に示すように光フ
ァイバの臨界角θthより小さい角度で入射させている
ので、入射面での反射は小さく、ほとんどの光量が原稿
面402に照射される。原稿面では、その濃淡に応じて
散乱光が反射され、その一部が再び光ファイバ基板の内
部に反射光403として入射面より入射される。
【0157】反射光403に含まれる光404、即ち、
伝達方向と光ファイバの光軸方向が光ファイバ内面の全
反射臨界角以下の光404は、光ファイバ内部での全反
射を繰り返して出射面よりイメージセンサ106に伝達
され光量に対応した電圧を出力する。
【0158】光ファイバの光軸方向(θp)と、第1の
照明手段からの照明光の入射面での反射光の方向(θ
o)とは、光ファイバ内面の全反射臨界角θfaだけず
れている。
【0159】そのため、第2の照明手段からの照明光
の、原稿面402での散乱光の内、このずれ角度に対応
する光は、出射面より光ファイバの内部に入り込む。そ
して、内部に入り込んだ光は、光ファイバ内面の全反射
臨界角内にあるので、損失無く光ファイバの中を伝搬
し、出射面よりイメージセンサ106に伝搬される。こ
れにより、光量に対応した電圧が出力される。
【0160】更に、光ファイバの光軸方向(θp)が入
射面の法線203となす角度θpが、第1の照明手段1
04から出る光の入射面での反射角θoより小さい関係
になる様に、入射面に対する第1の照明手段104の位
置と、光ファイバの傾斜角度とを決定すれば(θo−θ
fa<θp<θo)、出射面より光ファイバの伝搬角内
に入り込む散乱光の光量が多い角度に光ファイバを配置
出来るので、イメージセンサより、大きな出力電圧が得
られる。
【0161】ここで、被検体の種類により、装置の使用
者が、第1の照明手段を点灯させるか、第2の照明手段
を点灯させるかの選択が出来る様に、制御回路を構成す
ればよい。
【0162】また、場合によっては、制御回路からの指
令により、第1の照明手段と第2の照明手段を高速に点
灯/消灯を繰り返し、この指令に連動して駆動回路によ
り、イメージセンサを駆動することにより、ほぼ同時に
凹凸情報と画像情報を連続的に取得することもできる。
【0163】ここで、第1の照明手段は、光ファイバの
臨界角より大きな角度で入射面に照射する必要がある。
これは、光ファイバ基板の厚さをd、光ファイバの臨界
角をθthとすると、第1の照明手段が光ファイバアレ
イ基板の入射面よりd×tan(θth)以上離れた領
域の厚さ方向に対向する位置に配置されなければならな
い。
【0164】また、第2の照明手段は、光ファイバの臨
界角より小さい光のみを入射面に照射してやる必要があ
る。
【0165】(実施の形態B2)図20は、本発明の実
施の形態B2に係る像検出装置の断面構造図である。
【0166】第2の照明手段501は、光ファイバ基板
の出射面を形成している主面であって、入射面と対向す
る領域502に配置している。第2の照射手段から出射
された光は、入射面にほぼ垂直に入射される。被検体で
の反射光は、スネルの法則が成り立つ垂直方向503に
強く出射される。この反射光は、原稿表面からの反射光
で画像情報に依存したものではないが、光ファイバの内
部での全反射臨界角よりも大きいのでイメージセンサ1
06に到達することがない。従って、原稿からの散乱光
504の一部がイメージセンサに到達し、画像情報が電
圧となって出力される。
【0167】(実施の形態B3)図21は、本発明の実
施の形態B3に係る像検出装置の断面構造図である。
【0168】第2の照明手段601が光ファイバアレイ
基板の出射面を形成した主面上で、且つ入射面と対向し
た領域502よりも出射面側に位置した領域602に配
置している。
【0169】第2の照射手段から出射された光は、光フ
ァイバの光軸よりも大きな角度で入射面に入射される。
【0170】被検体での反射光は、スネルの法則が成り
立つ垂直方向503に強く出射される。この反射光は、
原稿表面からの反射光で画像情報に依存したものではな
いが、光ファイバの内部での全反射臨界角よりも大きい
のでイメージセンサ106に到達することがない。従っ
て、原稿からの散乱光504の一部がイメージセンサに
到達し、画像情報が電圧となって出力される。
【0171】また、第2の照明手段601は、光ファイ
バ基板の出射面を形成している主面であって、入射面と
対向する領域502より出射面側に位置した領域602
に配置している。第2の照射手段から出射された光は、
入射面にほぼ垂直に入射される。
【0172】被検体での反射光は、スネルの法則が成り
立つ方向603に強く出射されるが、この反射光も光フ
ァイバの内部での全反射臨界角よりも大きいのでイメー
ジセンサ106に到達することがない。
【0173】従って、原稿からの散乱光604の一部が
イメージセンサに到達し、画像情報が電圧となって出力
される。
【0174】(実施の形態B4)図22は、本発明の実
施の形態B4に係る像検出装置の断面構造図である。同
図(a)は、第2の照射手段を用いたときの散乱光の一
部を表している。
【0175】第2の照明手段から照射された光うち、原
稿情報を反映した散乱光の一部701は前述のように光
ファイバの内部を全反射しながらイメージセンサ106
に到達するが、残りの散乱光は、光ファイバ基板の内部
を伝搬していく。
【0176】一例として図22(a)の702で示す。
このような散乱光は、やがて基板から出射して一部はイ
メージセンサに入射してしまう。このような光は原稿情
報に対応しない迷光として読みとり品質を大きく損なわ
せてしまう。
【0177】図22(b)は、本発明の実施の形態B4
を示している。光ファイバ基板のイメージセンサ、第1
の照明手段、第2の照明手段を配置する領域及び入射面
及び出射面を除いた表面に光吸収層703を形成してい
る。この吸収層により、迷光は光ファイバ内部を反射す
る毎に吸収されていきイメージセンサに到達する光の強
度は極めて小さなものとなった。
【0178】この吸収層での吸収を高め印字品位を更に
高めるには、光ファイバ基板のベースガラスと吸収層と
の間の反射をおさえるために、吸収層703の屈折率
が、光ファイバ基板のベースガラス102の屈折率差に
等しいか若しくは0.1以下であることが望ましい。
【0179】以上述べて様に、本発明の像検出装置によ
れば、例えば、入射領域において、被検体の凹凸パター
ンの検出と、被検体の表面での画像情報の検出とが可能
であり、これら双方の検出情報を、時分割的に取得する
ことができる。つまり、2個のイメージセンサを実装す
ることなく、凹凸パターンの凹凸情報と、その画像情報
を良好に得ることができ、小型で良好な像検出装置を提
供することが出来る。
【0180】像検出装置に関する本願発明に関連し、且
つ本願発明者が発明した、主として上記実施の形態A1
〜A5で述べた各例の本質的発明部分を以下に開示す
る。
【0181】即ち、以下に示す本質的発明部分(ここで
は、本発明に関連する第1の発明〜第20の発明とし
て、単に、第1関連発明〜第20関連発明と称す)は、
上記第1,第2の課題に鑑みてなされたものであり、平
板内の一部に光学ファイバを光軸が入射面に対して傾斜
した状態で有する光学プレートを用い、該光学プレート
の一方の面に照明装置と光検出装置を設けることによ
り、小型でかつ平板で薄型の凹凸検出センサを提供する
ことを目的とする。
【0182】第1関連発明は、平板の中の一部に光学フ
ァイバーを有し、前記光学ファイバーの光軸が前記平板
の主たる面に対して垂直でないことを特徴とする光学プ
レートである。
【0183】この構成により、平板状であるため薄型で
あり、平板の主たる面での全反射光をファイバの出射面
に伝搬できるファイバ入り光学プレートを提供できる。
【0184】第2関連発明は、ファイバ以外の平板がガ
ラスにより形成されていることを特徴とする上記第1関
連発明の光学プレートである。
【0185】この構成により、光学ファイバと光学特性
が近いため、入射光の変化が少なく、かつ光学ファイバ
と接合しやすい比較的製造しやすく安価なファイバ入り
光学プレートを提供できる。
【0186】第3関連発明は、ファイバ以外の部分とフ
ァイバが直接接合されていることを特徴とする上記第1
又は第2関連発明の光学プレートである。
【0187】これにより、融着する場合よりも成形性が
よく接着層の影響がないファイバ入り光学プレートが提
供できる。
【0188】第4関連発明は、前記ファイバと前記ファ
イバ以外の部分が酸素原子及び水酸基の少なくとも1つ
を介して直接接合によって接合されてなることを特徴と
する上記第3関連発明の光学プレートである。
【0189】第5関連発明は、平板の一部が光吸収体か
らなることを特徴とする上記第1又は第2関連発明の光
学プレートである。
【0190】この構成により、ファイバ以外の部分から
の散乱光の影響を除去することのできるファイバ入り光
学プレートを提供できる。
【0191】第6関連発明は、平板の一部が光反射体か
らなることを特徴とする上記第1又は第2関連発明の光
学プレートである。
【0192】これにより、ファイバ以外の部分からの散
乱光の影響を除去することのできるファイバ入り光学プ
レートを提供できる。
【0193】第7関連発明は、平板の一部に他の光学フ
ァイバーを有することを特徴とする上記第1又は第2関
連発明の光学プレートである。
【0194】これにより、散乱光の影響を除去すること
のできるファイバ入り光学プレートを提供できる。
【0195】第8関連発明は、前記光学プレートの幅方
向の全幅に渡って前記ファイバを有し、長さ方向には一
部にのみファイバを有することを特徴とする上記第1〜
第6関連発明の何れか一つの光学プレートである。
【0196】第9関連発明は、上記第1関連発明の光学
プレートと、前記光学プレートの主たる面に設けた照明
装置と、前記光学プレートのファイバの出力面に設けた
光電変換装置(例えば、イメージセンサ)とを備えたこ
とを特徴とする凹凸検出センサである。
【0197】これにより、照明装置と光電変換装置が主
たる面に実装されて、平板状で薄型かつ小型の凹凸検出
センサを提供することができる。
【0198】第10関連発明は、上記第5関連発明の光
学プレートと、前記光学プレートの主たる面に設けた照
明装置と、前記光学プレートのファイバの出力面に設け
た光電変換装置とを備え、前記光学プレートの光吸収体
が前記光電変換装置に対して前記照明装置と反対側に設
けられていることを特徴とする凹凸検出センサである。
【0199】これにより、光電変換装置の周囲からの散
乱光を吸収することにより、光電変換装置に入る迷光を
小さくするとができ、検出できるコントラストが高くな
ることから検出分解能の高い凹凸検出センサが提供でき
る。
【0200】第11関連発明は、上記第5関連発明の光
学プレートと、前記光学プレートの主たる面に設けた照
明装置と、前記光学プレートのファイバの出力面に設け
た光電変換装置とを備え、前記光学プレートの光吸収体
が前記光電変換装置に対して前記照明装置と同じ側に設
けられていることを特徴とする光学プレート。
【0201】これにより、光学ファイバの入射面で全反
射する光以外の光を除去することができ、散乱光などの
影響が小さい検出分解能の高い凹凸検出センサが提供で
きる。
【0202】第12関連発明は、前記光吸収体が前記照
明装置から放射される光のうち、ファイバの入射面にお
いて全反射する光以外を吸収するように設けられている
ことを特徴とする凹凸検出センサである。
【0203】これにより、全反射以外の光がファイバ内
に入射するのを防ぐことができ、散乱光などの影響が小
さい検出分解能の高い凹凸検出センサが提供できる。
【0204】第13関連発明は、上記第5関連発明の光
学プレートと、前記光学プレートの主たる面に設けた照
明装置と、前記光学プレートのファイバの出力面に設け
た光電変換装置とを備え、前記光学プレートの光反射体
が前記光電変換装置に対して前記照明装置と同じ側に設
けられていることを特徴とする凹凸検出センサである。
【0205】これにより、反射体により、入射光の光路
を制限することができ、全反射以外の光がファイバ内に
入射するのを防ぐことができ、散乱光などの影響が小さ
い検出分解能の高い凹凸検出センサが提供できる。
【0206】第14関連発明は、前記光反射体が前記照
明装置から放射される光が、反射体で反射して閉じこめ
られファイバの入射面において全反射光となるよう反射
体が設けられていることを特徴とする上記第12関連発
明の凹凸検出センサである。
【0207】第15関連発明は、上記第6関連発明の光
学プレートと、前記光学プレートの主たる面に設けた照
明装置と、前記光学プレートのファイバの出力面に設け
た光電変換装置とを備え、前記光学プレートの他のファ
イバが前記照明装置から放射される光が前記ファイバの
入射面で全反射となる角度に設けられていることを特徴
とする凹凸検出センサである。
【0208】これにより、ファイバにより入射光の光路
を制限することができ、全反射以外の光がファイバ内に
入射するのを防ぐことができ、散乱光などの影響が小さ
い検出分解能の高い凹凸検出センサが提供できる。
【0209】第16関連発明は、前記照明装置からの照
射光が前記光学プレートの主たる面で全反射する全反射
臨界角(例えば、θc)と光学ファイバ内を入射光が伝
達する前記主たる面の法線となす角(例えば、θa)が
略一致するように光学ファイバの光軸が前記主たる面の
法線に対する角度で設置されていることを特徴とする上
記第9〜15関連発明の何れか一つの凹凸検出センサで
ある。
【0210】これにより、照明手段からの光の利用効率
が高く、明暗差が大きくコントラストの高い凹凸パター
ン画像が得られる。
【0211】第17関連発明は、前記光学プレートの主
たる面に前記照明装置の光放射面が樹脂を介して接合さ
れていることを特徴とする上記第9〜16関連発明の何
れか一つの凹凸検出センサである。
【0212】これにより、光学プレートの表面で反射す
ることなく、光学プレートに光を導入することができ
る。
【0213】第18関連発明は、前記光学プレートの主
たる面に設けた導光板の上に照明装置が設けられたこと
を特徴とする上記第9〜16関連発明の何れか一つの凹
凸検出センサである。
【0214】これにより、光学プレートに光を均一に導
入することができる。
【0215】第19関連発明は、前記光学プレートの主
たる面に前記光電変換装置が前記ファイバのコアの屈折
率に近い樹脂を介して接合されていることを特徴とする
上記第9〜18関連発明の何れか一つの凹凸検出センサ
である。
【0216】これにより、平板上に光電変換装置を実装
してもファイバ出射面で全反射することなくファイバ内
から光が出射して光電変換装置に導入することができ
る。
【0217】第20関連発明は、上記第8関連発明の光
学プレートと照明装置と、前記光学プレートの主たる面
に設けた照明装置と、前記光学プレートのファイバの出
力面に設けた光電変換装置とを備え、光電変換装置のラ
イン数よりチャンネル数が少ないことを特徴とする凹凸
検出センサである。
【0218】これにより、小型、小面積でありながら2
次元画像を再構成可能な凹凸検出センサを提供できる。
【0219】
【発明の効果】以上述べたことから明らかなように、本
発明は、被検体の凹凸パターンを検出する機能と、被検
体の画像情報を検出できる機能の両方を備えた像検出装
置を提供することが出来るという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態A1における凹凸検出セン
サの断面図
【図2】本発明の実施の形態A1における凹凸検出セン
サの上面図
【図3】(a)〜(e):本発明の実施の形態A1にお
けるファイバ入り光学プレートの製造工程を示す図
【図4】(a)〜(c):本発明の実施の形態A1にお
けるファイバ入り光学プレートの製造工程における直接
接合による接合の各段階におけるガラスとファイバプレ
ートの界面状態を示す図
【図5】本発明の実施の形態A1における凹凸検出セン
サのパッケージングを示す断面図
【図6】本発明の実施の形態A1における凹凸検出セン
サの実装形態を示す断面図
【図7】(a):本発明の実施の形態A1における凹凸
センサの動作原理を示す図 (b):本発明の実施の形態A1におけるファイバ入り
光学プレートの設計原理を示す図
【図8】本発明の実施の形態A2における凹凸検出セン
サの断面図
【図9】本発明の実施の形態A3における凹凸検出セン
サの断面図
【図10】本発明の実施の形態A3における凹凸検出セ
ンサの断面図
【図11】本発明の実施の形態A4における凹凸検出セ
ンサの断面図
【図12】本発明の実施の形態A4における凹凸検出セ
ンサの断面図
【図13】本発明の実施の形態A4における凹凸検出セ
ンサの断面図
【図14】本発明の実施の形態A4における凹凸検出セ
ンサの断面図
【図15】本発明の実施の形態A5における凹凸検出セ
ンサの断面図
【図16】本発明の実施の形態B1における像検出装置
の断面構造図
【図17】本発明の実施の形態B1における像検出装置
の動作説明図
【図18】本発明の実施の形態B1における像検出装置
の動作説明図
【図19】本発明の実施の形態B1における像検出装置
の動作説明図
【図20】本発明の実施の形態B2における像検出装置
の動作説明図
【図21】本発明の実施の形態B3における像検出装置
の動作説明図
【図22】(a)、(b):本発明の実施の形態B4に
おける像検出装置の動作説明図
【図23】従来の凹凸パターン検出装置の概略構造図
【図24】従来の凹凸パターン検出装置の要部拡大図断
面図
【図25】本実施の形態の像検出装置の概略構成を示す
ブロック図
【符号の説明】
1 ファイバ 2 ガラス 3 光電変換装置 4 照明装置 5 バンプ 6 接着剤 7 引き出し線 8 外部電極パット 10 光吸収体 11 光反射体 12a,12b パッケージ 13 外部電極 14 リード線 15 筐体 16 プリント基板 50 ファイバ入り光学プレート 60 凹凸検出センサ F 指 100 像検出装置 101 光ファイバ基板 102 光ファイバ束 103 ベースガラス 104 第1の照明手段 105 第2の照明手段 106 イメージセンサ 107 入射面 108 出射面 110 制御回路 111 駆動回路 703 吸収層 φ ファイバの傾斜角 θa、θb 光学プレート面(入射面)で反射した光が
ファイバ内を伝達する角度 θc 入射光が入射面で全反射する角度 θs 外部光がファイバ内で伝達する角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA54 BB05 CC16 DD09 EE08 FF04 FF41 GG07 HH12 JJ03 JJ26 LL02 QQ31 2H046 AA02 AA09 AA47 AB06 AD09 AD16 5B047 AA25 BA02 BC08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端面を入射面、他方の端面を出射
    面とする複数の光ファイバが貫通されて配置された、前
    記出射面を含む面を主面とする光ファイバアレイ基板
    と、 前記主面上に形成された回路導体層と、 前記回路導体層上の所定の位置に配置されたイメージセ
    ンサと、 前記光ファイバの前記入射面に対する入射角を臨界角よ
    り大きくし、且つ前記入射面での反射光方向が、前記光
    ファイバの光軸方向に対して、光ファイバ内面での全反
    射臨界角以下になるように配置された第1の照明手段
    と、 前記光ファイバの前記入射面に対する入射角を臨界角よ
    り小さくし、且つ前記入射面での反射光方向が、前記光
    ファイバの光軸方向に対して、光ファイバ内面での全反
    射臨界角以上になるように配置された第2の照明手段
    と、 前記第1、第2の照明手段の点灯又は消灯に関する制御
    を行う制御手段とを備え、 前記光ファイバの光軸方向が前記光ファイバアレイ基板
    の前記主面の法線と所定の角度傾いて配置されている像
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段により、前記第1の照明手
    段からの照射光のみが前記入射面に照射された場合、 前記入射面に接触された被検出対象の凹凸パターンの凹
    部からの反射光が凸部からの反射光よりも強い凹凸パタ
    ーンを検出する請求項1記載の像検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の照明手段は、前記主面上に、
    透光性絶縁樹脂を介してフェースダウンで実装されてい
    る請求項1または2に記載の像検出装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段により、前記第2の照明手
    段からの照射光のみが前記入射面に照射された場合、 前記入射面に接触された被検出対象の凹凸パターンの濃
    度に対応した反射光を検出する請求項1記載の像検出装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第2の照明手段は、前記主面上に、
    透光性絶縁樹脂を介してフェースダウンで実装されてい
    る請求項1または2に記載の像検出装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第1の照明手段の
    照明光と前記第2の照明手段からの光を時間分割して選
    択的に光ファイバの入射面に照射する請求項1記載の像
    検出装置。
  7. 【請求項7】 前記光ファイバアレイ基板の厚さをd、
    前記光ファイバの前記入射面での臨界角をθとした時、 前記第1の照明手段は、前記光ファイバアレイ基板上の
    前記入射面の実質上中心の位置に対向する、前記主面上
    の位置から、前記出射面と反対方向に少なくともd×t
    anθの距離だけ離れた位置に配置されている請求項1
    〜請求項6の何れか一つに記載の像検出装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の照明手段が、前記光ファイバ
    アレイ基板上の前記入射面の実質上中心の位置に対向す
    る、前記主面上の位置を基準として、前記出射面側の領
    域に配置されている請求項1〜請求項6の何れか一つに
    記載の像検出装置。
  9. 【請求項9】 前記イメージセンサ、前記第1の照明手
    段、及び前記第2の照明手段が配置された領域と、前記
    入射面及び出射面の領域とを除いた領域の表面に光吸収
    層が形成されている請求項1〜請求項8の何れか一つに
    記載の像検出装置。
  10. 【請求項10】 前記吸収層の屈折率と、前記光ファイ
    バアレイ基板の前記ベースガラスの屈折率との差が0.
    1以下である請求項8記載の像検出装置。
  11. 【請求項11】 前記光ファイバの光軸方向が前記入射
    面の法線となす角度が、前記第1の照明手段から出る光
    の前記入射面での反射角より小さい関係にある請求項1
    〜10の何れか一つに記載の像検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005202877A (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Mitsumi Electric Co Ltd 導光イメージガイド部材
WO2018216662A1 (ja) * 2017-05-23 2018-11-29 コニカミノルタ株式会社 光学部材、凹凸検出装置及び指紋認証装置

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