JPWO2018216554A1 - ヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡及び反射鏡の製造方法 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡及び反射鏡の製造方法 Download PDF

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Abstract

部品点数の少ない構造で良好な表示品質が得られる、ヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡及び反射鏡の製造方法を提供する。反射鏡200は、凹面鏡として形成されている。反射鏡200は、樹脂から形成された基板210と、基板210の一の表面に形成された金属薄膜の反射膜230と、を備える。一の表面の縁部であり反射膜230と隣接する部分に、非蒸着面240が形成されている。非蒸着面240は、基板210の表面の一部であり、非鏡面である。基板210の側部には、4箇所の凸部220a、220b、220c、220dが形成されている。凸部220a、220b、220c、220dは、基板210と同じ材料であり、基板210と一体に成形されている。凸部220a、220b、220c、220dは、基板210を治具に取り付けて反射膜230の材料を蒸着させる際の位置決め手段となる。

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡及び反射鏡の製造方法に関する。
自動車のヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)装置として用いられる表示装置の反射鏡は、樹脂製の基材の表面に金属薄膜の反射鏡面を備えるものが知られている。
反射鏡面は、基材の表面に金属薄膜を蒸着することで形成される。蒸着により基材の周縁部に形成された金属薄膜は、表示装置の表示光又は外光等によって照らされて、車内のユーザから虚像の枠が光って見えてしまうことがある。
上記のような表示品質の低下を防ぐため、特許文献1は、遮光部材によって反射鏡の周縁部を覆うことを開示している。
特開2008−185753号公報
特許文献1に開示された技術は、遮光部材を必要とするため、部品点数が多くなる。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、部品点数の少ない構造で良好な表示品質が得られる、ヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡及び反射鏡の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡は、
基材と、
前記基材の一の表面に配置され、光を反射する鏡面部と、
前記一の表面の縁部に位置し、前記鏡面部に隣接する非鏡面部と、を備える。
上記の目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡の製造方法は、
基材の一の表面の周縁部の一部又は全部を覆う治具を用意する工程と、
前記基材を前記治具に位置決めして取り付ける工程と、
前記治具に取り付けられた前記基材の前記一の表面の内、露出した面に金属薄膜を蒸着させる工程と、を備える。
本発明によれば、反射鏡の鏡面部に隣接して基材表面の縁部に非鏡面部を設けたので、部品点数の少ない構造で良好な表示品質が得られる、ヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡及び反射鏡の製造方法を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る反射鏡を示す正面図である。 (a)は図1のA矢視図であり、(b)は図1のB矢視図である。 (a)は図1のC部拡大図であり、(b)は図3(a)のD−D断面図である。 反射鏡の基板の角部を模式的に示す部分拡大図である。 反射鏡の基板が取り付けられる治具を示す背面図である。 (a)は図5のE矢視図であり、(b)は図5のF矢視図である。 反射鏡の基板が治具に取り付けられた状態を示す背面図である。 (a)は図7のH部拡大図であり、(b)は図8(a)のI−I断面図である。 表示装置の車両への搭載態様を示す図である。 表示装置の概略構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る反射鏡の基板が治具に取り付けられた状態を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る板金構造体について、添付図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態により、この発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1に、反射鏡200の正面図を示す。図2(a)は、図1のA矢視図である。図2(b)は、図1のB矢視図である。なお、本明細書の反射鏡200の説明において、反射面250が形成される面を「正面」とし、正面の反対側の面を「背面」とする。
図1に示すように、反射鏡200は、基板210と、反射膜230と、を備える。反射鏡200は、凹面鏡として構成されている。
基板210は、図2(a)、(b)に示すように、反射膜230が蒸着される面が凹部となった板状の基材である。基板210は、合成樹脂から形成されている。合成樹脂は、例えば、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー(COP)樹脂、である。
基板210は、正面から見て、概ね平行四辺形である。図示のX軸方向の辺がY軸方向の辺より長くなっている。但し、反射鏡200の図示しないホルダの形状に合わせた異形となっている。
図2(a)、(b)において、基板210は、反射膜230が蒸着された面、即ち反射面250が凹部となるように湾曲している。図2(a)、(b)は一方から見た側面図であるが、それぞれの反対側から見た側面も概ね同様の形状を有する。
基板210の概ね平行四辺形の短辺側の一方の側部には、互いに離隔して配置された凸部220a及び凸部220bが突出している。また、他方の側部には、互いに離隔して配置された凸部220d及び凸部220dが突出している。凸部220a、220b、220c、220dは、いずれも基板210と同じ材料から一体に形成されている。凸部220a、220b、220c、220dは、反射鏡200の基板210が後述する治具300に載置される際に治具300に接触する部分であるとともに、基板210の位置決め手段となる部分である。
凸部220a、220b、220c、220dが設けられる位置は任意であるが、後述のような反射鏡200の使用態様では、ほぼ平行四辺形の長辺側に配置すると反射鏡200が反射する光に影響を及ぼす可能性がある。従って、本実施形態では、凸部220a、220b、220c、220dは、ほぼ平行四辺形の短辺側に設けられている。
治具300の形状により、凸部220a、220b、220c、220dは、形状及び大きさが互いに同一であってもよく、また異なっていてもよい。本実施形態では、凸部220a、220b、220c、220dは、それぞれ平坦な板状に形成されている。図2(a)に示すように、凸部220a、220b、220c、220dは、基板210の湾曲した形状に従って、それぞれ基板210の湾曲の接線方向に突出している。また、図2(b)に示すように、凸部220a、220b、220c、220dは、それぞれの長手方向が基板210の湾曲した形状に従っている。
反射膜230は、基板210の凹部の面上に形成されている。反射膜230は、基板210の凹部の面上にアルミニウム等の金属を蒸着することで、鏡面部として形成される。これにより、反射膜230の表面は、反射鏡200の反射面250として機能する。また、反射面250の反対側の裏面260はA矢視図及びB矢視図のいずれにおいても凸面となっている。
図3(a)に図1のC部詳細図を示す。図3(b)は、図3(a)のD−D断面図である。図3(a)、(b)では凸部220dの例を示すが、凸部220a、220b、220cも凸部220dと同様の構造を有する。
基板210の反射面250側において、反射膜230の周囲の全周に反射膜230が蒸着されていない非蒸着面240が設けられている。即ち、非蒸着面240は、基板210の表面の周縁部において基板210が露出した非鏡面部である。非蒸着面240は、概ね一定の幅で形成されている。
凸部220dは、反射鏡200を正面から見て外周の方向に広く、外側に向かって狭い、概ね矩形の形状を有するように形成されている。又は、基板210の側が幅広であり、突出方向に向かって幅が狭くなる、概ね台形の形状を有するように形成してもよい。
凸部220dは、基板210の側部において、厚さ方向の中央付近から突出している。凸部220dの図示上下方向において、上側の面、即ち反射面250側の面は、傾斜面221が設けられている。傾斜面221は、非蒸着面240の面からの距離が突出方向に従って大きくなるように形成されている。傾斜面221は、反射鏡200が後述する治具300の傾斜面321に接する面である。
非蒸着面240の最も外側の角部241は、垂直のエッジであることが好ましいが、基板210の成形型、製造工程等に起因して、ダレ又はヒケと呼ばれる異形の状態になることがある。本実施形態の反射鏡200においては、角部241の形状に伴って光が不要な反射をすることを防ぐため、光を反射させるための反射膜230を非蒸着面240の内側としている。
図4に、図3(b)の角部241の付近を拡大して模式的に示す。
図4に示すように、基板210の角部241における表面は、二点鎖線で示す仮想平面242であることが好ましい。仮想平面242と隣接する側面との間に直角のエッジが形成されていれば、反射膜230を仮想平面242の周縁部まで広げることができる。しかしながら、成形された基板210では、角部241が図示のように、部分的に凸部状の異形に形成される場合がある。また、別の例では、部分的に凹部状の異形に形成される場合もある。近年、凹面鏡の大型化の要求に伴い、この傾向が増大している。
角部241の凸部状又は凹部状を無くすためには、成形用の型の寸法を高精度にしたり、成形後に別の工程で形状を修正したりすることが考えられる。しかしながら、上記のような修正を施すと、追加の工程及びコストがかかってしまうことになる。
また、不要な反射を防ぐために例えば反射鏡の縁部を遮光部材で覆う場合、部品点数が多くなり、追加の製造コストが必要となる。近年は、表示装置が表示する虚像の画角が大きくなるにつれ反射鏡も大型のものが必要になってきている。従って、遮光部材も大きくなり重量が増えてしまう。さらに、車両の振動により遮光部材と他の部材とが接触し異音が発生するおそれもある。
これらの問題点に鑑み、本実施形態では、図4のように角部241の異形によって反射膜230が反射する光に影響しないよう、非蒸着面240を設けることとした。本実施形態の構成とすることで、部品点数の少ない構造で、不要な反射が抑制された良好な表示品質を有する反射鏡200が得られる。
次に、反射鏡200の基板210が組み込まれる治具について説明する。図5に、治具300の背面図を示す。治具300は、基板210に反射膜230を蒸着させる工程に用いられる。図6(a)は、図5のE矢視図である。図6(b)は、図5のF矢視図である。なお、本明細書の治具300の説明において、基板210を組み込んだ時に反射鏡200の反射面250に対応する面を「正面」とし、裏面260に対応する面を「背面」とする。
図5に示すように、治具300の背面側の外形は、図1の反射鏡200を裏返した形状に対応した概ね平行四辺形である。
治具300は、穴340を取り囲むように設けられた枠体310を備える。図6(a)、(b)に示すように枠体310の、図示上側である背面は平面部311であり、図示下側である正面は凹となった曲面部312である。図6(a)、(b)のそれぞれ反対側の側面から見た場合についてもほぼ同様の構造である。
枠体310は、穴340の正面側において、穴340の周囲の全周に段差部330を備える。これにより、穴340の正面側の大きさは、穴340の背面側の大きさより段差部330の分小さくなっている。
枠体310は、穴340に向かって且つ背面側の平面部311から開放された、切欠部320a、320b、320c、320dを備える。切欠部320aは反射鏡200の凸部220aに対応する位置及び大きさを有する。同様に、切欠部320b、320c、320dは、反射鏡200の凸部220b、220c、220dに対応する位置及び大きさを有する。
切欠部320a、320b、320c、320dの正面側の内壁には、それぞれ反射鏡200の傾斜面221に対応する角度の傾斜面321が設けられている。傾斜面321は、枠体310の内側に向かう下り傾斜に加え、図6(b)に示すように、反射鏡200の湾曲形状に従う傾斜が設けられている。
次に、反射鏡200の基板210を治具300に組み込んで治具300を形成する方法について説明する。
図7に、基板210を治具300に組み込んだ状態を示す。図8(a)は、図7のH部詳細図である。図8(b)は、図8(a)のI−I断面図であり、反射膜230が形成された状態を示す。
まず、治具300を据え付ける。このとき、図6(a)、(b)のように、平面部311を上にして曲面部312を下にする。
続いて、基板210を治具300に組み込む。このとき、裏面260を上にして基板210を枠体310内に落とし込む。これにより、図8(a)に示すように、基板210の凸部220aが治具300の切欠部320aにはめ込まれる。同様に、反射鏡200の凸部220b、220c、220dがそれぞれ治具300の切欠部320b、320c、320dにはめ込まれる。凸部220a、220b、220c、220dと、切欠部320a、320b、320c、320dと、の間には、平面部311側から見て基板210を位置決め可能に嵌合できる程度の隙間が設けられている。
基板210を治具300に組み込むと、図8(b)に示すように、凸部220aの傾斜面221が切欠部320aの傾斜面321に接する。この傾斜と、図6(b)に示す傾斜と、により、基板210は治具300内で安定した位置に位置決めされる。この状態において、基板210の反射膜230が形成される面と治具300の段差部330とは、穴340の縁部から枠体310の縁部までの重複長さXの分だけ重複する。
上記の凸部220a、220b、220c、220d以外において、基板210は治具300に接していない。これにより、基板210の特に反射膜230が形成される面に傷がつくことを防ぐ。
その後、下側から穴340を通して、図8(b)の上向きの矢印のように、基板210の表面に反射膜230の材料を蒸着させる。反射膜230の材料は、段差部330で覆われた基板210の縁部には蒸着されないが、基板210と段差部330との隙間の分、穴340よりやや広い範囲に蒸着される。従って、基板210と段差部330との隙間の距離、及び重複長さXは、必要な非蒸着面240の幅が確保されるように調整することが好ましい。反射膜230の蒸着が終了することで、鏡面となる反射膜230及び非鏡面となる非蒸着面240が形成された反射鏡200が構成される。
その後、反射鏡200は治具300から取り外され、既定の後工程を経て表示装置に取り付けられる。
次に、本実施形態に係る反射鏡200が車両用の表示装置に取り付けられた場合の使用態様について説明する。
表示装置100は、図9に示すように、車両2に搭載される(例えば、車両2のインスツルメントパネル内に設置される)。表示装置100は、車両2のフロントガラス3(ウインドシールド)に表示光Lを投射することで、表示光Lが表す画像を虚像Vとしてフロントガラス3の前方に表示するヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)装置として構成されている。虚像Vとして視認される画像は、車両情報を報知するためのものである。これにより、ユーザ4は、フロントガラス3越しに見える風景と重なって表示される車両情報を視認することができる。
表示装置100は、図10に示すように、表示手段10と、平面鏡21と、反射鏡200と、筐体30と、制御手段40と、を備える。
表示手段10は、制御手段40の制御の下で、車両情報を報知するための画像を表示する。表示手段10は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、LCDを背後から照明するバックライト等から構成されている。表示手段10は、画像を後述の平面鏡21に向かって表示する。これにより、画像を表す表示光Lが平面鏡21に向かって射出される。なお、表示手段10は、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイや、DMD(Digital Micromirror Device)、反射型及び透過型のLCOS(登録商標:Liquid Crystal On Silicon)等で構成されてもよい。
平面鏡21は、例えばコールドミラーからなり、表示手段10からの表示光Lを反射鏡200へと反射させる。
反射鏡200は、表示手段10から射出されて平面鏡21で反射した表示光Lを拡大しつつ、フロントガラス3へと反射させる。これにより、ユーザ4に視認される虚像Vは、表示手段10に表示されている画像が拡大されたものとなる。
筐体30は、表示手段10、平面鏡21及び反射鏡200を、各々が上述の機能を実現可能な適宜の位置に収容する。なお、制御手段40の少なくとも一部は、筐体30の外部にあってもよい。筐体30は、合成樹脂や金属により遮光性を有して箱状に形成されている。筐体30には、表示光Lの光路を確保する開口部30aが設けられている。筐体30には、開口部30aを塞ぐように、透光性カバー31が取り付けられている。透光性カバー31は、アクリル等の透光性樹脂から形成されている。
制御手段40は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等から構成されており、表示装置100の動作全般を制御する。
反射鏡200で反射した表示光Lは、透光性カバー31を透過して、フロントガラス3へと向かう。このようにして、表示装置100からは、フロントガラス3に向けて表示光Lが射出される。この表示光Lがフロントガラス3でユーザ4に向かって反射することで、ユーザ4から見てフロントガラス3の前方に虚像Vが表示される。反射鏡200は、図示しない調整手段により図10の時計回り又は反時計回りに回転移動可能に設けることができる。
反射鏡200の角部241が図4のように異形であり、且つ、当該角部241まで反射膜230が形成されていると、虚像の縁部Veにおいて光の玉又は線のような不要な像が視認されることがある。また、虚像の縁部Veに線が枠状に現れることもある。これらの不要な像は、虚像Vが前方の景色から浮いて見えることにつながり、車両用の表示装置としての表示品質を低下させる原因となる。
図1及び図3(a)、(b)に示す反射鏡200のように、角部241の近傍に非蒸着面240を設けることで、不要な像の生成が抑制される。また、社交部材のような追加の部材を必要とすることがない。従って、本実施形態によれば、表示装置100について高い表示品質が得られる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、基板210を治具300に組み込む形態について、他の例を示す。
図11に示すように、基板210は、前述の凸部220a、220b、220c、220dとは異なり、基板210の裏面260と同一面を共有する凸部220eを備える。但し、裏面260と必ずしも同一面である必要はない。凸部220eの個数は、例えば4個である。
図11の例では、凸部220eのみが突出しているのではなく、非蒸着面240が形成される部分も側部から突出している。換言すれば、基板210の側部において、外側の周縁部で且つ厚さ方向の中央付近に溝部270が形成される。凸部220eは、基板210の周縁部全体にある必要はなく、第1実施形態と同様に基板210を据え付け可能な程度の大きさがあればよい。
治具300について、平面部311と同一平面を共有する載置部360が内側に突出している。載置部360は、基板210の凸部220eを載置するために必要な大きさがあればよく、内側の全周に設ける必要はない。また、段差部330も内側に突出している。これにより、枠体310の内側の周縁部において、段差部330と載置部360との間に溝部350が形成される。
基板210を治具300に組み込む方法は任意である。例えば、治具300は、分割構成であってもよい。図11に示すように組み込むと、第1実施形態と同様に、枠体310と基板210とが重複長さXの分だけ重複する。この状態で、下方から基板210に向けて反射膜230の材料を蒸着させる。
このように、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の反射鏡200を製造することができる。
なお、この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
基板210の材料は、上記実施形態の他に、ガラス又はガラス系複合材料であってもよい。
基板210を治具300に組み込んで反射膜230を蒸着させる際に、基板210をバネで治具300に付勢して固定することとしてもよい。
表示装置100の構成は図示以外のものであってもよい。例えば、上記実施形態では平面鏡21と凹面鏡である反射鏡200とがそれぞれ1枚ずつ設けられているが、一方又は双方が複数個あるように構成されてもよい。
上記実施形態では凹面鏡の例について説明したが、平面鏡において同様の非蒸着面240を設けることとしてもよい。
上記実施形態では、基板210の全周に非蒸着面240が設けられている。この他にも、角部241による光の反射の影響が少ない領域においては、非蒸着面240を設けずに反射膜230を形成することとしてもよい。例えば、表示装置100への取付位置において下の1辺において非蒸着面240を設けないこととしてもよい。
2 車両
3 フロントガラス
4 ユーザ
10 表示手段
21 平面鏡
30 筐体
30a 開口部
31 透光性カバー
40 制御手段
100 表示装置
200 反射鏡
210 基板
220a、220b、220c、220d、220e 凸部
221 傾斜面
230 反射膜
240 非蒸着面
241 角部
242 仮想平面
250 反射面
260 裏面
270 溝部
300 治具
310 枠体
311 平面部
312 曲面部
320a、320b、320c、320d 切欠部
321 傾斜面
330 段差部
340 穴
350 溝部
360 載置部
L 表示光
V 虚像
Ve 虚像の縁部
X 重複長さ

Claims (4)

  1. 基材と、
    前記基材の一の表面に配置され、光を反射する鏡面部と、
    前記一の表面の縁部に位置し、前記鏡面部に隣接する非鏡面部と、を備える、
    ヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡。
  2. 前記非鏡面部は、前記基材の露出した表面である、
    請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡。
  3. 前記一の表面と異なる面に配置され、前記基材を治具に位置決めして取り付けるための位置決め手段をさらに備える、
    請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡。
  4. 基材の一の表面の周縁部の一部又は全部を覆う治具を用意する工程と、
    前記基材を前記治具に位置決めして取り付ける工程と、
    前記治具に取り付けられた前記基材の前記一の表面の内、露出した面に金属薄膜を蒸着させる工程と、を備える、
    ヘッドアップディスプレイ装置用の反射鏡の製造方法。
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