JPWO2018216533A1 - 金属の接合構造及び金属の溶接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属部材同士の溶接面積を確保して、高い強度、耐久性を有する金属の接合構造及び金属の溶接方法を提供することを目的とする。【解決手段】ファイバーレーザの溶接手段を使用して金属からなる少なくとも第1部材と第2部材を接合する溶接方法であって、溶接手段は、環状の溶接予定ライン13、18に沿って移動しながら、かつ、溶接予定ライン13、18を横切って振動しながらレーザ光Lを連続照射して溶接ライン16、19を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、金属の接合構造及び金属の溶接方法に関し、特に、複数の要素部材が溶接により気密かつ伸縮自在に一体化される金属ベローズ及び金属ベローズの製造方法に関する。
従来、金属ベローズは、アキュムレータ、半導体製造装置、配管継手、カプラーなど幅広い分野で使用されている。金属ベローズを溶接により製造する方法として、たとえば、薄板環状の金属板を積層し、隣接する各層の金属板の内周縁及び外周縁を交互に溶接して接合することが行われている。(特許文献1−3参照)。
特開平9−216054号公報(第2−3ページ、図1) 特開2004−162728号公報(図4) 特開2012−26554号公報(図7)
しかしながら、特許文献1−3の製造方法にあっては、溶接機が径方向外側から隣接する各層の金属板の内周の縁及び外周の縁を交互に溶接しているため、溶接部が線状となり溶接部の面積を大きくすることが困難である。このため、強度の高い金属ベローズを製造するために手間を要していた。
本発明は、上述した問題点を解決するために、金属部材同士の溶接面積を確保して、高い強度、耐久性を有する金属の接合構造及び金属の溶接方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明の金属の溶接方法は、
ファイバーレーザの溶接手段を使用して金属からなる少なくとも第1部材と第2部材を接合する溶接方法であって、
溶接手段は、環状の溶接予定ラインに沿って移動しながら、かつ、前記溶接予定ラインを横切って振動しながらレーザ光を連続照射して溶接ラインを形成することを特徴としている。
この特徴によれば、溶接手段は、溶接予定ラインに沿って移動しながらかつ溶接ラインを横切って振動しながら溶接ラインを形成するので溶接ラインの径方向長さを自由に設定でき、所望の形状及び面積を有する面状の溶接部を形成でき、溶接予定ラインが確実に溶接される。さらに、一度照射されたレーザ光照射箇所周囲に溶接ひずみが生じても、そのレーザ光照射箇所近傍に対するレーザ光の照射により再度、加熱され、照射箇所周囲の溶接ひずみが解消され、より優れた溶接強度を確保できる。また、環状の溶接予定ラインが形成されるため、溶接部に対しどの方向から力が作用しても方向性を有することなく、高い強度、耐久性を発揮できる金属の溶接方法を提供できる。
前記溶接手段は、シングルモードのファイバーレーザであることを特徴としている。
この特徴によれば、シングルモードのファイバーレーザは、ビームスポットの大きさを極めて小さく絞り込んで1点に集中できるので、レーザ出力を過度に高めることなくビームスポットにおける入熱量を確保でき、厚さの薄いものであってもひずみの発生を防止することができる。
前記溶接予定ラインに沿った方向において、隣り合う前記溶接ラインが接触、或いは、重なることを特徴としている。
この特徴によれば、隣接する溶接ラインは互いに重なり合って補強され十分な溶接強度を発揮することができる。
前記第1部材及び前記第2部材は交互に積層される薄板環状の部材であり、前記溶接予定ラインは、隣接する前記第1部材と前記第2部材との重なり部に設定されることを特徴
としている。
この特徴によれば、所望の溶接面積、溶接形状を有する溶接部を形成しながら、薄板であっても溶接ひずみを抑えることができる。
前記第1部材及び前記第2部材は導体であり、前記溶接予定ラインは、前記第1部材及び前記第2部材の重なり部に設定されることを特徴としている。
この特徴によれば、極めて細い溶接ラインによって複雑に配置された導体であっても容易に溶接することができる。
前記第1部材又は前記第2部材は前記重なり部の近傍に絶縁物をさらに備えることを特徴としている。
この特徴によれば、極めて細い溶接ラインによって溶接部の入熱を極めて制限できるので、絶縁物に損傷を与えることなく溶接することができる。
前記第1部材はダイアフラムであり、前記溶接予定ラインは、前記第1部材及び前記第2部材の重なり部に設定されることを特徴としている。
この特徴によれば、所望の溶接面積、溶接形状を有する溶接部を形成しながら、薄板であっても溶接ひずみを抑えることができる。
前記第1部材はダイアフラムであり、前記第1部材と前記第2部材の間にシール部材をさらに備え、前記溶接予定ラインは前記第1部材の外周縁に設定されることを特徴としている。
この特徴によれば、極めて細い溶接ラインによって溶接部の入熱を極めて制限できるので、シール部材に損傷を与えることなく溶接することができる。
前記第1部材は軸部及び前記軸部より大径の頭部を備え、前記第2部材は前記第1部材の前記軸部と嵌合する孔部を備え、前記溶接予定ラインは前記第1部材の前記頭部の外周縁及び/又は前記第1部材の前記軸部と前記第2部材の前記孔部の境界に設定されることを特徴としている。
この特徴によれば、所望の溶接面積、溶接形状を有する溶接部を形成することができる。
前記第1部材は軸部及び前記軸部より大径の頭部を備え、前記第2部材は前記第1部材の前記軸部と嵌合する孔部を備え、前記孔部に嵌合された前記軸部の端部は拡径され、前記溶接予定ラインは前記拡径した部分の外周縁に設定されることを特徴としている。
この特徴によれば、拡径した部分の形状が不規則であっても、溶接予定ラインを横切ってかつ前記溶接予定ラインに沿って環状に形成される溶接ラインによって拡径部を容易に溶接することができる。
前記第1部材と前記第2部材の間にシール部材をさらに備えることを特徴としている。
この特徴によれば、極めて細い溶接ラインによって溶接部の入熱を極めて制限できるので、シール部材に損傷を与えることなく溶接することができる。
前記第1部材は雄ねじ部及び前記雄ねじ部より大径の頭部を備え、前記第2部材は前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を備え、前記溶接予定ラインは前記第1部材の前記頭部の外周縁及び/又は前記第1部材の前記雄ねじ部と前記第2部材との境界に設定されることを特徴としている。
この特徴によれば、所望の溶接面積、溶接形状を有する溶接部を形成して、ねじを固定することができる。
前記課題を解決するために、本発明の接合構造は、
金属からなる少なくとも第1部材及び第2部材を溶接により接合する構造であって、
前記第1部材及び第2部材の接合部は、径方向に所定長さを有する溶接ラインが周方向に並ぶ環状溶接ライン群を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、所定長さを有する溶接ラインが周方向に並ぶ環状溶接ライン群は所望の形状、面積を有するように形成できる。また、溶接ひずみが生じても、近接する溶接ラインにより再度加熱され、溶接ひずみが解消され、より優れた溶接強度及び耐久性を発揮できる。更に、環状の接合部により、金属の接合構造は、溶接部に対しどの方向から力が作用しても方向性を有することなく、高い強度、耐久性を発揮できる。
前記環状溶接ライン群の周方向において、隣り合う前記溶接ラインが接触、或いは、重なることを特徴としている。
この特徴によれば、隣接する溶接痕は互いに重なり合って補強されるので、金属の接合構造は高い強度及び耐久性を発揮することができる。
前記第1部材及び前記第2部材は交互に積層される薄板環状の部材であり、隣接する前記第1部材及び前記第2部材の重なり部は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、薄板であっても所望の溶接面積、溶接形状を有し、溶接ひずみの少ない接合構造によって接合できる。
前記第1部材及び前記第2部材は導体であり、前記第1部材及び前記第2部材の重なり部は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、複雑に配置された導体であっても所望の溶接面積、溶接形状を有し、溶接ひずみの少ない接合構造によって接合できる。
前記重なり部の近傍に絶縁物をさらに備えることを特徴としている。
この特徴によれば、溶接部近傍に絶縁部があっても、所望の溶接面積、溶接形状を有する溶接ひずみの少ない接合構造によって、絶縁物との距離を確保して絶縁物に損傷を与えることなく接合することができる。
前記第1部材はダイアフラムであり、前記第1部材及び前記第2部材の重なり部は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、変形の大きいダイアフラムであっても、所望の溶接面積、溶接形状を有し、溶接ひずみの少ない接合構造によって確実に接合できる。
前記第1部材はダイアフラムであり、前記第1部材と前記第2部材の間にシール部材をさらに備え、前記第1部材の外周縁は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、溶接部近傍にシール部材があっても、所望の溶接面積、溶接形状を有する溶接ひずみの少ない接合構造によって、シール部材との距離を確保してシール部材に損傷を与えることなく気密性の高い接合構造とすることができる。
前記第1部材は軸部及び前記軸部より大径の頭部と、前記第2部材は前記第1部材の前記軸部と嵌合する孔部と、をさらに備え、前記第1部材の前記頭部の外周縁及び/又は前記第1部材の前記軸部と前記第2部材の前記孔部の境界は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、頭部、軸部によって段差を有する複雑に配置された導体であっても所望の溶接面積、溶接形状を有し、溶接ひずみの少ない接合構造によって接合できる。
前記第1部材は軸部及び前記軸部より大径の頭部と、前記第2部材は前記第1部材の前記軸部と嵌合する孔部と、前記孔部に嵌合された前記軸部の端部は拡径部と、をさらに備え、前記拡径部の外周縁は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴としている。
拡径部の外縁が不規則な形状であっても、所望の溶接面積、溶接形状を有し、溶接ひずみの少ない接合構造によって確実に接合できる。
前記第1部材と前記第2部材の間にシール部材をさらに備えることを特徴としている。
この特徴によれば、シール部材に損傷を与えることなく気密性を確保した接合構造とすることができる。
前記第1部材は雄ねじ部及び前記雄ねじ部より大径の頭部を備え、前記第2部材は前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を備え、前記第1部材の前記頭部の外周縁及び/又は前記第1部材の雄ねじ部と前記第2部材との境界に前記環状溶接ライン群を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、薄板に対しねじを確実に回り止めできる。
本発明の実施例1に係る金属ベローズの構造を示す図で、(a)は金属ベローズの平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 金属ベローズの製造工程を説明する図である。 金属ベローズの溶接部を示すで、(a)は溶接ラインに沿って略円形の軌跡を連続して描きながらレーザ光を照射して溶接する例を示す図、(b)は略円形の溶接ラインの密度を高くして溶接する例を示す図である。 接合部の溶接ラインに沿ってジグザグの軌跡を連続して描きながらレーザ光を照射して溶接する方法を説明する図である。 本発明の実施例2に係る金属板導体の接合を示す図で、(a)は絶縁された導体を重ね合わせて接合する例を示す図、(b)、(c)は3枚の金属板を接合する例を示す。 本発明の実施例3に係るダイアフラムの接合を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のX−X断面を示す。 実施例3に係るダイアフラムの接合の変形例を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のY−Y断面を示す。 本発明の実施例4に係る栓部材の接合を示す図で、(a)は側断面図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は変形例の側断面図、(d)はさらに別の変形例を示す。 本発明の実施例5に係る栓部材の接合を示す図で、(a)は側断面図で栓部材を板部材に取り付けた状態を示す図、(b)は栓部材の端部をカシメた状態を示す図、(c)は(b)のB矢視図を示す。 本発明の実施例6に係るねじ部材の接合を示す図で、(a)は側断面図、(b)は(a)のC矢視図、(c)は(a)のD矢視図を示す。
本発明に係る金属ベローズ及び金属ベローズの製造方法を実施するための形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加えうるものである。
本発明の実施の形態に係る金属ベローズ及び金属ベローズの製造方法を図1から図3を参照して説明する。金属ベローズ10は、第1要素部材11(本発明に係る第1部材)と第2要素部材12(本発明に係る第2部材)とを有し、第1要素部材11と第2要素部材12とは、第1要素部材の外周側端面の接合部14又は内周側端面の接合部15をレーザ溶接されることによって接合される。また、図1の実施例においては、第1要素部材11は10個の第1要素部材11−1、11−2、…、11−10からなり、また、第2要素部材12も10個の第2要素部材12−1、12−2、…、12−10からなる。そして、第1要素部材11−1、…、11−10と第2要素部材12−1、…、12−10は、交互に積層され隣接する各要素部材の内周側端面の接合部15−1、…、15−9及び外周側端面の接合部14−1、…、14−10を交互に溶接されて組み立てられる。なお、図1において要素部材を10層積層しているが、これに限らず第1要素部材と第2要素部材を各1個ずつ積層して外周側端面を溶接接合するものであってもよい。また、要求される設計条件に応じて、要素部材の積層数は10より少なくても、10より多くてもよい。
第1要素部材11−1、…、11−10及び第2要素部材12−1、12−2、…、12−10は、中央部に穴を有する略円形部材で、ステンレス鋼、チタン合金、銅合金、ニッケル合金等各種金属から構成される。第1要素部材は、内径部の軸方向高さが外径部の軸方向高さより低くなる内径側凹状部を有する部材に整形されている。第2要素部材は、内径部の軸方向高さ位置が外径部の軸方向高さ位置よりも高くなる内径側凸状部を有する部材に整形されている。
第1要素部材11と第2要素部材12とはレーザ溶接によって接合されるが、銅合金等の高反射材に対してレーザ光は十分に吸収されず、効率よく溶接することができない。通常、銅合金等を溶接するためにグリーンレーザが使用されている。しかし、グリーンレーザは連続照射ができず生産性が悪い。また、グリーンレーザはレーザの出射時間が数msecと短いためレーザ出力を高めて溶接する必要があり、薄いベローズに対し高い出力のレーザ出力で溶接すると、接合部14、15が溶け落ちて良好な接合部を得ることができない。
そこで、本発明においては、レーザとして連続照射可能なシングルモードファイバーレーザを使用する。レーザビームの強度が照射領域において1つのピークを有するシングルモードのファイバーレーザ光は、ビームスポットの大きさを数10μmから100μm程度に絞り込んでレーザ光の出力を一点に集中して連続照射できるので、レーザ出力を過度に高めることなくビームスポットにおける入熱量を確保でき、金属ベローズの要素部材のように厚さの薄いものであっても低ひずみで溶接することができる。さらに、被溶接部に非接触で溶接できるため、狭い部分であってもレーザ光を送り込んで複雑な溶接ラインで溶接することができる。
次に、図2に基づいて金属ベローズの製造手順について説明する。本実施例においては、図1及び図2に示すように、第1要素部材と第2要素部材とによって1層分のベローズが構成され、第10層目まで積層されて金属ベローズが構成される。
図2(a)に示すように、第1層目の第1要素部材11−1に第2要素部材12−1を積層する。第1要素部材11−1と第2要素部材12−1の外周側端面の接合部14−1にレーザ光Lを照射して、第1要素部材11−1と第2要素部材12−1が接合され、第1層目の要素部材の組み立てを完了する。ここで、レーザビーム光のスポット半径は溶接予定ライン13を横切って振動する内径方向或いは外径方向への移動量(溶接ラインにおける溶接予定ライン13に垂直な一方(内径方向或いは、外径方向)の方向への最大移動量)よりも小さいとよく、それによりレーザ光が常に照射される箇所がなくなり、溶接個所の一部に過剰に熱が加わる虞れが無い。
次に第1層目の要素部材の上に第2層目の要素部材を組み立てる。図2(b)に示すように、第1層目の第2要素部材12−1に第2層目の第1要素部材11−2を積層する。そして第1要素部材11−2の内周側端面の接合部15−1にレーザ光Lを照射して、第2要素部材12−1と第1要素部材11−2を接合する。
次に、図2(c)に示すように、前工程で溶接された第1要素部材11−2に第2要素部材12−2を積層する。そして第2要素部材12−2の外周側端面の接合部14−2にレーザ光Lを照射して、第1要素部材11−2と第2要素部材12−2を接合して、第2層目までの要素部材の組み立てを完了する。この手順を繰り返して第10層目まで要素部材を積層することによって金属ベローズの組立てを完了する。
つぎに、第1要素部材11と第2要素部材12との接合部14、15に形成される溶接ライン群17、20について説明する。図1、図3に示すように、接合部14、15には、略円形の溶接予定ライン13、18が設定される。そして径方向に所定長さを有する極細かつ弧状の溶接ライン16、19が、溶接予定ライン13、18に沿ってかつ周方向に隣接して環状に連なり環状溶接ライン群17、20として形成される。具体的には溶接ラインの太さは100μmから500μm程度の極狭い幅であり、溶接ラインの径方向長さは0.1mmから10mm程度に形成される。接合部14に形成される環状溶接ライン群17と接合部15に形成される環状溶接ライン群20の構成は同じなので、以下、環状溶接ライン群17について説明する。なお、溶接予定ライン13、18は閉じた環状図形であれば円形に限らない。
図3(a)に示すように、接合部14に設定された略円形の溶接予定ライン13に沿って移動しながら、かつ、溶接予定ライン22を横切って振動しながらレーザ光は連続照射され弧状の溶接ライン16、16、16、16、…、16endが形成されるとともに、周方向に隣接して環状に連なるように環状溶接ライン群17が形成される。また、弧状の溶接ライン16の径方向寸法は、金属ベローズの耐久性及び気密性を確保するために必要な溶接面積を有する環状溶接ライン群17となるように設定される。ここで環状溶接ライン群17のうちの1つの溶接ライン16に着目して説明する。環状溶接ライン群17の溶接方向を反時計回りとすると、溶接ライン16は、溶接ライン16の終端部161e側に隣接する溶接ライン16の一部と、始端部161s側に隣接する溶接ライン16endの一部と、が重なるよう溶接される。
このように溶接ライン16は、隣接する溶接ライン16と溶接ライン16endとに重なり部を設けることで互い補強され外力を分散できるので、接合強度を高めることができる。また、溶接ライン16は、溶接後、急速に冷却されて溶接ひずみが残るが、溶接ライン16は隣接する溶接ライン16及び溶接ライン16endとに重なり部を設けることで、溶接ライン16は溶接ライン16の溶接時に再度加熱されるので、溶接ひずみを解消する効果も得られる。
また、図3(b)に示すように、溶接ライン16はさらに多くの隣接する溶接ラインと重なり部を設けてもよい。たとえば、溶接ライン16の終端部16e側に隣接する3つの溶接ライン16s1、16s2、16s3及び溶接ライン16の始端部16s側に3つの隣接する溶接ライン16e1、16e2、16e3が、溶接ライン16と交差するように溶接してもよい。これにより、溶接ライン16は、6個の隣接する溶接ライン16s1、16s2、16s3、16e1、16e2、16e3と重なり部を形成することで、溶接ライン16、16s1、16s2、16s3、16e1、16e2、16e3は網の目状に絡み合って互いに補強し合うので接合強度をさらに高めることができる。また、複数の隣接する溶接ライン16、16s1、16s2、16s3、16e1、16e2、16e3は互いの溶接熱で再加熱されるので溶接ひずみを解消することができる。
図3(b)において、溶接ライン16は、6個の隣接する溶接ライン16s1、16s2、16s3、16e1、16e2、16e3と重なり部を形成したが、さらに多くの隣接する溶接ラインと交差させることができる。しかし、交差数を12個以上に増やしても溶接部の密着強度はほとんど上昇しない。
上記説明したように、金属ベローズ及び金属ベローズの溶接方法は、レーザ光Lが、軸方向すなわち、第1要素部材11と第2要素部材12の積層方向から溶接予定ライン13、18に沿って移動しながらかつ溶接予定ライン13、18を横切って振動しながら溶接ライン16、19を形成するので溶接ライン16、19の径方向幅を自由に設定できるとともに、溶接ライン16、19を周方向に連ねることによって、極めて細い溶接ライン16、19であっても所望の形状及び面積を有する溶接部を形成できる。また、接合部14、15内において、溶接ライン16、19が互いに重なり合って、どの方向から外力が作用しても要素部材11、12は高い密着強度で接合されるとともに、溶接ラインが互いに幾重にも重なる過程で、再加熱され溶接ひずみを解消することができる。
その他、溶接予定ラインに平行な方向、つまり、周方向において、隣接する溶接痕が接触、或いは、重なっているとよく、これにより接合部全体が溶接され、均一な溶接深さにすることができ、更に接合部全体が再加熱されているため、接合部全体の溶接ひずみを解消することができる。環状溶接ライン群17、20の外周縁又は内周縁において、周縁から外側と内側とへそれぞれ溶接ライン幅を有する環状領域内、すなわち外周縁又は内周縁プラスマイナス溶接ライン幅の環状領域において、1の溶接ラインと該1の溶接ラインに隣接する溶接ラインが接触、或いは、重なることで環状溶接ライン群17、20は密に面状の接合部14、15を形成することができる。なお、上記溶接ライン幅が変化する場合には、溶接ラインの幅のうち最大の溶接幅を採用する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
上記実施例において、接合部14、15は、弧状の溶接ライン16、19を使用して、円環状の溶接ライン群17、20を形成していたが、これに限らない。たとえば、図4に示すように、径方向に所定長さを有する極細かつ直線状の溶接ライン41が、溶接予定ライン42に沿ってかつ周方向に隣接して環状に連なり環状溶接ライン群45を形成してもよい。
つぎに、実施例2に係る金属の接合構造及び金属の溶接方法につき、図5を参照して説明する。上記実施例は金属ベローズ及び金属ベローズの溶接方法であったが、実施例2に係る発明は、重ねられた金属板同志を接合するものである。なお、前記実施例と重複する説明は省略する。
図5(a)は、電気回路を構成する絶縁導体51、52の接合構造を示す。絶縁導体51(本発明に係る第1部材)、導体52(本発明に係る第2部材)は、それぞれ導体51a、52aを絶縁被覆51b、52bによって絶縁されている。絶縁被覆51b、52bを除去して重ね合わせた重なり部53にレーザ光Lを照射して環状溶接ライン群55を形成して接合する。上記実施例1においては、略円形の溶接予定ラインに沿って溶接ラインを隣接して形成して円環状溶接ライン群を形成していた。しかし、溶接予定ラインは閉じた環状図形であれば、図5(a)のように矩形の溶接予定ライン59に沿って矩形状の環状溶接ライン群としてもよい。たとえば、積層した金属板同志の重なり部の形状が三角形の場合には、重なり部の形状に応じて三角の環状溶接ライン群としてもよい。
本発明に使用されるシングルモードのファイバーレーザ光は、ビームスポットの大きさを10μmから100μm程度に絞り込んでレーザ光の出力を一点に集中して溶接部の入熱量を大きくすることなく溶接できる。これにより溶接部と絶縁物とが接近していても、溶接部と絶縁物の隙間寸法に対して十分細く絞り込んだレーザ光を使用することにより、絶縁導体の絶縁物にダメージを与えることなく溶接できる。
また、上記実施例においては、2枚の金属を重ねて接合したが、3枚又は4枚以上の金属の接合構造としてもよい。たとえば、図5(b)に示すように、金属板61と金属板62を重ねて、重なり部63をレーザ光により環状溶接ライン群65を形成して接合し、さらに、金属板64を重ねて重なり部66をレーザ光により環状溶接ライン群67を形成して、3層の接合構造とすることができる。あるいは、3枚又は4枚以上の金属を重ねて同時にレーザ光で環状溶接ライン群を形成して接合してもよい。
さらに、図5(a)の導体51、52は、2次元的な直線形状だけでなく、立体的に折り曲げられた3次元的を有するものであってもよい。たとえば、導体51、52はクランク状に折れ曲がった形状を有し、重なり部53の両側に絶縁導体51、52が立設していてもよい。レーザ光は、重なり部53に非接触で溶接できるため、両側に絶縁導体51、52が立設していてもレーザ光を送り込んで環状溶接ライン群55を形成して接合することができる。
実施例2においては、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる導体の接合構造及び溶接方法について説明した。しかし、導体に限らず、鉄、鋼、ステンレス鋼等の鉄鋼材料、又はチタン等の非鉄金属からなる金属板同志を接合に適用してもよいし、異種金属同志の接合に適用してもよい。また、板材同志の溶接に限らず、線材同志、線材と板材との溶接にも適用できる。
実施例3に係る発明は、金属ダイアフラムの接合構造及び溶接方法であり、図6、図7を参照して説明する。なお、前記実施例と重複する説明は省略する。なお、以下の実施例において、金属とは、鉄、鋼、ステンレス鋼等の鉄鋼材料、又はアルミニウム、銅、チタン等の非鉄金属であり、溶接可能な金属であれば本発明の接合構造及び溶接方法を適用できる。
図6に示すように、ダイアフラム71(本発明に係る第1部材)は、略円形の薄板の金属板からなる弾性薄膜である。ダイアフラム71は、金属性の板部材72(本発明に係る第2部材)に設けられた孔部72aを塞ぐように取り付けられ、ダイアフラム71の前後に生じる外力の差に応じて板厚方向に変形する。特に、本発明の接合構造及び溶接方法は、繰り返し外力が作用するダイアフラム71と板部材72との接合に適している。
図6に示すように、金属性の板部材72に設けられた孔部72aを塞ぐように取り付けられたダイアフラム71と板部材72との重なり部73に設定された溶接予定ライン79沿ってレーザ光Lを照射して環状溶接ライン群75を形成して接合する。これにより、溶接部にどの方向から力が作用してもダイアフラム71を板部材72に強固に固定することができる。
また、第1流体側(たとえば、液体側)と第2流体側(たとえば、気体側)を区画するダイアフラムのように気密性を必要とする場合には、図7に示すように、金属性の板部材82の孔部82aの周囲に形成された溝部82bにシール部材86を配設し、孔部82aと略同心に取り付けられたダイアフラム81の外縁部81aに沿ってレーザ光Lを照射する。すなわち、ダイアフラム81の外縁部81aが溶接予定ラインに設定される。そして、径方向に所定長さを有する極細の溶接ライン83が、ダイアフラム81の外縁部81aに沿ってかつ周方向に隣接して連続して連なる環状溶接ライン群85を形成するように溶接される。ダイアフラム81の外縁部81aに沿ってレーザを照射することにより、レーザ光Lとシール部材86との間隔を確保して、レーザ光Lによるシール部材86に対する熱影響を低減でき、気密性を有するダイアフラム81を形成できる。
実施例4に係る発明は、金属性の栓部材の接合構造及び溶接方法であり、図8を参照して説明する。なお、前記実施例と重複する説明は省略する。
図8(a)、(b)に示すように、栓部材91(本発明係る第1部材)は軸部91b及び軸部91bより大径の頭部91aからなる。栓部材91の軸部91bは、金属性の板部材92(本発明に係る第2部材)に設けられた孔部92aに挿入される。溶接予定ライン99は栓部材91の軸部91bと板部材92の孔部92aの境界に設定される。そして、径方向に所定長さを有する極細の溶接ライン93が、軸部91bと孔部92aの境界に沿ってかつ周方向に隣接して連なる環状溶接ライン群94が形成され接合される。これにより、栓部材91は板部材92に固定される。なお、溶接予定ラインは、栓部材91の頭部91aの外周縁に設定して、頭部91aの外周縁に沿ってレーザ光を照射して環状溶接ライン群形成をしてもよいし、栓部材91の頭部91aの外周縁及び軸部91bと板部材92の孔部92aの境界の両方に沿ってレーザ光を照射して環状溶接ライン群形成をしてもよい。
また、図8(c)に示すように、板部材92の孔部92aに挿入された栓部材95の軸部95bは板部材92の表面から突出してもよいし、図8(d)に示すように、板部材92の孔部92aに挿入された栓部材96の軸部96bは板部材92の表面から引っ込んでいてもよい。溶接予定ラインとなる軸部95b、96bと板部材92の孔部92aの境界に段差があっても、環状溶接ライン群94によって容易に栓部材95、96を固定することができる。
さらに、栓部材が第1流体側(たとえば、液体側)と第2流体側(たとえば、気体側)を区画する場合には、図8(d)に示すように、栓部材96にシール部材97を配設したものであってもよい。
実施例5に係る発明は、板部材とカシメ端子とを電気的に接合するための接合構造及び溶接方法であり、図9を参照して説明する。なお、前記実施例と重複する説明は省略する。
図9(a)に示すように、カシメ端子101(本発明係る第1部材)は軸部101b及び軸部101bより大径の頭部101aからなる。カシメ端子101の軸部101bは、金属性の板部材102(本発明に係る第2部材)に設けられた孔部102aに挿入される。つぎに、図9(b)に示すように、カシメ端子101の軸部101bの端部をカシメて数mmから10mm程度の直径に拡径される。そして、拡径部101cの外周縁101dが溶接予定ラインとして設定され、径方向に所定長さを有する極細の溶接ライン103が、外周縁101d(溶接予定ライン)に沿ってかつ周方向に隣接して連なる環状溶接ライン群105を形成するように溶接される。これにより、カシメ端子101と板部材102とが電気的に接合され、カシメ端子101と板部材102との接触抵抗が低減される。通常、拡径部101cの外周縁101dは円形ではなく、歪んだ形状に拡径されることが多い。しかし、カシメ部の外周縁が歪んでいても、径方向に所定長さを有する溶接ライン103を周方向に隣接して環状に連なることで、カシメ端子101の拡径部101cと板部材102とが電気的に確実に接合される。なお、カシメ端子101は中実であるが、中空の軸部、頭部を有するカシメ端子であってもよい。
実施例6に係る発明は、薄板を固定するねじ部材の回り止めのための接合構造及び溶接方法であり、図10を参照して説明する。なお、前記実施例と重複する説明は省略する。
図10(a)に示すように、ねじ部材111(本発明係る第1部材)は雄ねじ部111b及び雄ねじ部111bより大径の頭部111aからなる。ねじ部材111の雄ねじ部111bは、金属性の板部材112(本発明に係る第2部材)に設けられた雌ねじ部112bに螺合される。つぎに、図10(a)に示すように、ねじ部材111の頭部111a外周縁111cを溶接予定ラインとして設定し、板部材112の端面112aに径方向に所定長さを有する極細の溶接ライン113が、頭部111aの外周縁111cに沿って環状溶接ライン群115が形成される。溶接ライン113の太さは100μmから500μmであり、0.1mm〜数mm程度の板部材112を固定するねじ部材111であっても、薄板の板部材112を歪ませることなくねじ部材111を回り止めすることができる。更に、ねじ部からの流体の漏えいを防止することができる。
また、図10(c)に示すように、ねじ部材111の雄ねじ部111bと板部材112の端面112cとの境界に溶接予定ライン119を設定し、レーザ光を照射して環状溶接ライン群を形成して、ねじ部材111を回り止めしてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例において、溶接予定ラインは、円形、矩形としていたが、閉じた環状図形であればこれに限らない。たとえば、溶接予定ラインを楕円、三角形又は多角形の溶接予定ラインとして、楕円形状、三角形状又は多角形状の環状溶接ライン群を形成してもよい。
10 金属ベローズ
11 第1要素部材
12 第2要素部材
13 溶接予定ライン
14 接合部
15 接合部
16 溶接ライン
17 環状溶接ライン群
18 溶接予定ライン
19 溶接ライン
20 環状溶接ライン群
41 溶接ライン
42 溶接予定ライン
45 溶接ライン群
55 溶接ライン群
66 溶接ライン群
67 溶接ライン群
L レーザ光

Claims (23)

  1. ファイバーレーザの溶接手段を使用して金属からなる少なくとも第1部材と第2部材を接合する溶接方法であって、
    溶接手段は、環状の溶接予定ラインに沿って移動しながら、かつ、前記溶接予定ラインを横切って振動しながらレーザ光を連続照射して溶接ラインを形成することを特徴とする金属の溶接方法。
  2. 前記溶接手段は、シングルモードのファイバーレーザであることを特徴とする請求項1に記載の金属の溶接方法。
  3. 前記溶接予定ラインに沿った方向において、隣り合う前記溶接ラインが接触、或いは、重なることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属の溶接方法。
  4. 前記第1部材及び前記第2部材は交互に積層される薄板環状の部材であり、前記溶接予定ラインは、隣接する前記第1部材と前記第2部材との重なり部に設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の溶接方法。
  5. 前記第1部材及び前記第2部材は導体であり、前記溶接予定ラインは、前記第1部材及び前記第2部材の重なり部に設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の溶接方法。
  6. 前記第1部材又は前記第2部材は前記重なり部の近傍に絶縁物をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の溶接方法。
  7. 前記第1部材はダイアフラムであり、前記溶接予定ラインは、前記第1部材及び前記第2部材の重なり部に設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の溶接方法。
  8. 前記第1部材はダイアフラムであり、前記第1部材と前記第2部材の間にシール部材をさらに備え、前記溶接予定ラインは前記第1部材の外周縁に設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の溶接方法。
  9. 前記第1部材は軸部及び前記軸部より大径の頭部を備え、前記第2部材は前記第1部材の前記軸部と嵌合する孔部を備え、前記溶接予定ラインは前記第1部材の前記頭部の外周縁及び/又は前記第1部材の前記軸部と前記第2部材の前記孔部の境界に設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の溶接方法。
  10. 前記第1部材は軸部及び前記軸部より大径の頭部を備え、前記第2部材は前記第1部材の前記軸部と嵌合する孔部を備え、前記孔部に嵌合された前記軸部の端部は拡径され、前記溶接予定ラインは前記拡径された部分の外周縁に設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の溶接方法。
  11. 前記第1部材と前記第2部材の間にシール部材をさらに備えることを特徴とする請求項9又は10に記載の溶接方法。
  12. 前記第1部材は雄ねじ部及び前記雄ねじ部より大径の頭部を備え、前記第2部材は前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を備え、前記溶接予定ラインは前記第1部材の前記頭部の外周縁及び/又は前記第1部材の前記雄ねじ部と前記第2部材との境界に設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の溶接方法。
  13. 金属からなる少なくとも第1部材及び第2部材を溶接により接合する構造であって、
    前記第1部材及び第2部材の接合部は、径方向に所定長さを有する溶接ラインが周方向に並ぶ環状溶接ライン群を備えることを特徴とする金属の接合構造。
  14. 前記環状溶接ライン群の周方向において、隣り合う前記溶接ラインが接触、或いは、重なることを特徴とする請求項13に記載の金属の接合構造。
  15. 前記第1部材及び前記第2部材は交互に積層される薄板環状の部材であり、隣接する前記第1部材及び前記第2部材の重なり部は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴とする請求項13又は14に記載の金属の接合構造。
  16. 前記第1部材及び前記第2部材は導体であり、前記第1部材及び前記第2部材の重なり部は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴とする請求項13又は14に記載の金属の接合構造。
  17. 前記重なり部の近傍に絶縁物をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の接合構造。
  18. 前記第1部材はダイアフラムであり、前記第1部材及び前記第2部材の重なり部は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴とする請求項13又は14に記載の金属の接合構造。
  19. 前記第1部材はダイアフラムであり、前記第1部材と前記第2部材の間にシール部材をさらに備え、前記第1部材の外周縁は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴とする請求項13又は14に記載の金属の接合構造。
  20. 前記第1部材は軸部及び前記軸部より大径の頭部と、前記第2部材は前記第1部材の前記軸部と嵌合する孔部と、をさらに備え、前記第1部材の前記頭部の外周縁及び/又は前記第1部材の前記軸部と前記第2部材の前記孔部の境界は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴とする請求項13又は14に記載の金属の接合構造。
  21. 前記第1部材は軸部及び前記軸部より大径の頭部と、前記第2部材は前記第1部材の前記軸部と嵌合する孔部と、前記孔部に嵌合された前記軸部の端部は拡径部と、をさらに備え、前記拡径部の外周縁は前記環状溶接ライン群を備えることを特徴とする請求項13又は14に記載の金属の接合構造。
  22. 前記第1部材と前記第2部材の間にシール部材をさらに備えることを特徴とする請求項20又は21に記載の接合構造。
  23. 前記第1部材は雄ねじ部及び前記雄ねじ部より大径の頭部を備え、前記第2部材は前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を備え、前記第1部材の前記頭部の外周縁及び/又は前記第1部材の前記雄ねじ部と前記第2部材との境界に前記環状溶接ライン群を備えることを特徴とする請求項13又は14に記載の金属の接合構造。
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