JPWO2018198268A1 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 Download PDFInfo
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Abstract
Description
また、ユーザごとに周期的に検索されるキーワードを推定したとしても、それらのキーワードはそれ以前にユーザが検索した経験があるために推定可能になるのであって、新たにユーザが興味を持ったキーワードをサジェストすることは困難である。
そこで、本発明はこのような状況を考慮し、ユーザが新たに興味を持ったキーワードを適切にサジェストすることを目的とする。
検索の前の所定期間にユーザが閲覧したウェブページはユーザが直近で興味を抱いたウェブページである可能性が高く、直前に閲覧していたウェブページに基づいてジャンル情報を取得し、そのジャンル情報に基づいて抽出したサジェストワードを短期サジェストワードとしてユーザに提示することは、ユーザの所望の検索クエリをサジェストワードとして提示できる可能性が高い。
これにより、ユーザがどのような意図を持ってウェブページを閲覧したかを推定することができる。
これにより、直前にユーザが興味を持ったジャンルを適切に推定する可能性が高まる。
これにより、ユーザが興味を持っていない誤ったサジェストワードの提示を防止する。
これにより、ユーザの入力文字列が少ない段階で長い文字数のサジェストワードや複数のキーワードが含まれたサジェストワードを提示できる可能性を高めることができる。
これにより、ユーザは比較的狭い範囲とされた短期注目ジャンルに即した短期サジェストワードと、通常のサジェストワードの双方から適切な検索クエリを選択することが可能となる。
これにより、状況に応じて提示されるサジェストワードの種類が選択される。
これにより、サジェストワードの抽出等の処理が効率化される。
これにより、最適な短期注目ジャンルが推定される可能性を高めることができる。
これにより、検索の前に閲覧したウェブページが文章量の多いものであったりする場合に対応する。
この情報処理方法により、ユーザが新たに興味を持ったキーワードを適切にサジェストするための処理が実行される。
本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムをコンピュータ装置が読み取り可能に記憶した記憶媒体である。
<2.コンピュータ装置のハードウェア構成>
<3.サジェストサーバの機能構成及びDB>
<4.全体の流れ>
<5.サジェストワード提示処理>
<6.ジャンル関係情報取得処理の例>
[6−1.第1例]
[6−2.第2例]
<7.短期注目ジャンル推定処理の例>
[7−1.第1例]
[7−2.第2例]
[7−3.第3例]
[7−4.第4例]
<8.まとめ>
<9.プログラム>
本実施の形態としての検索サーバ7を含むネットワークシステム全体の構成について、図1を用いて説明する。
ネットワークシステム1は、EC(EC:Electronic Commerce(電子商取引))システムとして機能する。
ネットワークシステム1は、例えばインターネット等の通信ネットワーク2を介して、ショッピングサイト運営システム3、複数のユーザ端末4が複数の店舗端末5が互いに通信可能に構成されている。
また、通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
ショッピングサイト運営システム3を構成する各装置間の通信を可能とするためのネットワークは、通信ネットワーク2と同様に特に限定されるものではない。
ウェブページデータは、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)やXHTML(Extensible HyperText Markup Language)などの構造化文書ファイルである。構造化文書ファイルには、商品の名称や説明文などのテキストデータや商品に関する画像などの画像データと、それらの配置や表示態様(文字色やフォントや大きさや装飾など)が記述されている。
ウェブページとしては、例えば、ユーザにログイン情報を入力させるためのログインページや、商品の検索を行うための検索ページや、商品の詳細情報を表示するための商品詳細ページなどである。
検索サーバ7は、ショッピングサーバ6が管理している上記の商品情報や商品ウェブページのファイルに含まれる文字情報(テキスト情報)等に基づき、受信した検索クエリに関連する商品ウェブページ、例えば検索クエリと一致する文字情報を含む商品ウェブページを検索する。なお、検索処理の効率化のため、検索クエリと検索結果を予め紐付けてDB等に記憶しておいてもよい。この場合には、検索サーバ7は、検索クエリに応じた検索結果をDB等から取得してユーザ端末4へ送信すればよい。
提示されたサジェストワードのうちの一つがユーザにより選択されると、ユーザ端末4は選択されたサジェストワードを検索クエリとした検索リクエストを検索サーバ7に対して行い、検索サーバ7が該検索の結果を提示するための検索結果ページをユーザ端末4に送信する。
これによりユーザは、入力しようとした検索クエリについて全ての文字を入力せずとも該検索クエリによる検索を実行させることができるため、目的の商品を検索する際のユーザの文字入力負担の軽減が図られている。
なお、上記の説明からも理解されるように、サジェストワードとは、検索フォームに入力された文字列から推測される、ユーザが入力するであろう検索文字列の完成形として提示される選択肢である。具体的には「ご」と入力された際に提示される「ゴルフウェア」や「ゴルフボール」であり、「ごるふう」と入力された際に提示される「ゴルフウェア」や「ゴルフウォッチ」である。また、「ゴルフボール」と入力された場合に提示される「ゴルフボール 新品」や「ゴルフボール 中古」など複数の単語を羅列した文字列もサジェストワードの一つである。
なお、ユーザ端末4や店舗端末5は、利用する人物が商品を購入する立場にいる人物なのか、または、商品を販売する立場にいる人物なのかによって便宜上名前を使い分けているだけであり、実質的に端末の構成などは同じである。
図2において、図1で示したショッピングサーバ6や検索サーバ7やサジェストサーバ8をはじめとした各装置(会員DB50、商品DB51、店舗DB52、サジェストワードDB53、ユーザ端末4、及び店舗端末5)を構成するコンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM( Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM( Random Access Memory )103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インタフェース105も接続されている。
入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109が接続されている。
入力部106はキーボード、マウス、タッチパネルなどにより構成される。
出力部107はLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどにより構成される。
記憶部108はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などにより構成される。
通信部109はネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う。
入出力インタフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、ショッピングサーバ6や検索サーバ7やサジェストサーバ8をはじめとした各装置(会員DB50、商品DB51、店舗DB52、サジェストワードDB53、ユーザ端末4、及び店舗端末5)としての必要な情報処理や通信が実行される。
なお、ショッピングサーバ6や検索サーバ7やサジェストサーバ8をはじめとした各装置(会員DB50、商品DB51、店舗DB52、サジェストワードDB53、ユーザ端末4、及び店舗端末5)を構成する情報処理装置は、図2のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LAN等によりシステム化されていてもよいし、インターネット等を利用したVPN等により遠隔地に配置されたものでもよい。複数の情報処理装置には、クラウドコンピューティングサービスによって利用可能なサーバ群(クラウド)としての情報処理装置が含まれてもよい。
図3に1又は複数の情報処理装置で構成されるサジェストサーバ8としての機能構成および各種のDBを示す。
サジェストサーバ8としての各機能は、情報処理装置においてCPU101でプログラムに応じて実行される処理により実現される機能である。但し以下説明する全部又は一部の各構成の処理をハードウェアにより実現してもよい。
また各機能をソフトウエアで実現する場合に、各機能がそれぞれ独立したプログラムで実現される必要はない。1つのプログラムにより複数の機能の処理が実行されてもよいし、1つの機能が複数のプログラムモジュールの連携で実現されてもよい。
管理部8aは、ユーザに提示するサジェストワードを管理するための各種処理を実行する。具体的にはサジェストワードDB53に新たなサジェストワードを登録する処理や、登録内容を変更する処理などを行う。
また、情報取得部8bは、検索クエリの入力前に閲覧していたウェブページの情報を取得する。本実施の形態で情報取得部8bが取得するウェブページの情報とは、少なくともジャンル情報が推定可能なウェブページの情報である。例えば、URL(Uniform Resource Locator)情報からジャンル情報が推定できる場合であればURL情報であってもよいし、ウェブページに紐付けられたキーワードの情報であってもよい。また、ウェブページが何のジャンルによるものかを示すジャンル情報であってもよい。更には、ウェブページを閲覧するために入力された検索クエリであってもよい。
抽出部8dは、情報取得部8bが取得した検索クエリに関する情報(例えば入力途中の文字列)とジャンル情報推定部8cが推定したジャンル情報に基づいて、サジェストワードDB53からユーザに提示するのに適切なサジェストワードを抽出する。
提示部8eは、抽出部8dが抽出したサジェストワードをユーザ端末4に提示する。このとき、抽出したサジェストワードの提示順を決定し、該提示順に基づいた表示をさせるために優先度情報を付してユーザ端末4に送信してもよい。
図3に示す各DBは、ショッピングサイト運営システム3を構成する各情報処理装置が必要に応じてアクセス可能とされていればどのような形態で実現されていてもよい。例えばショッピングサイト運営システム3と同一システム内の記憶部に各DBのすべてが形成されていてもよいし、各DBの一部又は全部が別体、遠隔地等のコンピュータシステムに設けられていてもよい。もちろん各DBが一つの装置(例えば一つのHDD等)内に形成されている必要はない。また各DBのそれぞれが、それぞれ1つのDBとして構成される必要もない。例えば会員DB50に記憶される情報が、複数の会員DB(例えばログイン用の会員DBと取引用の会員DBなど)により記憶管理されてもよい。以下説明する各DBは、実施の形態の処理に関連する情報の記憶部を、それぞれ1つのDBの形態で例示したものに過ぎない。
商品画像の情報は、画像データそのものでもよいし、保存されている画像データのリンク情報(URL情報など)でもよい。
また、商品DB51には、上記以外にも、生産地や商品のスペック(色、大きさ、性能情報)などが記憶されてもよい。
なお、商品DB51には、商品ページなどのウェブページデータも記憶されている。
例えば、それぞれの店舗を一意に識別可能な店舗IDに対して、ログインパスワード、店舗名、店舗ロゴ、取扱商品の商品ID(ショッピングサイト運営システム3が商品ごとに付与する商品固有のコード情報)、商品ページURL、商品ごとの価格、店舗ページのURL、連絡先(電話番号やメールアドレスなど)などの各情報が紐付けられて記憶される。
商品ページURLは商品ページごとに付されるURLであり、同一商品であっても販売店舗が異なる場合には、異なる商品ページURLが付される。
店舗ロゴの情報は、画像データそのものでもよいし、保存されている画像データのリンク情報(URL情報)などでもよい。
これらの情報は、ショッピングサイト運営システム3におけるオペレータや店舗の従業員等により登録される。
一つのサジェストワードは、該サジェストワードを一意に特定するためのS_IDとユーザに提示する文字列情報とサジェストワードの検索に用いられる表音情報と第1乃至第n番目のジャンル情報を備えて構成されている。
表音情報は、例えば、ヘボン式のローマ字表記とされている。
ジャンル情報は、ジャンルの階層構造を表した情報とされており、第1ジャンルが最も大きなカテゴリを表している。即ち、第2ジャンルは、第1ジャンルのサブジャンルとされている。同様に第3ジャンルは第2ジャンルのサブジャンルとされている。
具体的には、ID=S_2152とされたサジェストワードは「ヘッドカバー」とされており、表音情報が「heddokaba−」とされている。また、ジャンル情報は、第1ジャンルが「スポーツ」とされ、第2ジャンルが「ゴルフ」とされ、第3ジャンルが「小物」とされ、第4ジャンルが「ヘッドカバー」とされている。
ショッピングサイト運営システム3が提供するショッピングサイトを利用していくつかの商品ページを閲覧した後に、商品検索のために検索欄に文字を入力する場合の全体の処理の流れについて説明する(図5参照)。
具体的に、ユーザ端末4はステップS101において、ユーザがログインページを表示させる操作を行ったことに応じたログイン画面要求処理を実行する。ログイン画面要求処理とは、ログイン情報を入力するためのウェブページに関するウェブページデータを要求することである。ログイン画面要求処理によりユーザ端末4からショッピングサーバ6へログイン画面要求が送信されると、ショッピングサーバ6はステップS201において、ログイン画面送信処理を実行する。
これにより、例えば、ショッピングサーバ6から受信したショッピングサイトへのログイン画面(ウェブページ)がユーザ端末4上に表示される。
具体的には、ショッピングサーバ6は、ユーザ端末4上で入力されたユーザIDとパスワードを会員DB50に記憶された情報と比較して当該ユーザのログイン可否を判定し、認証結果をユーザ端末4へ通知する。なお、認証結果をユーザ端末4へ返すと共に、ショッピングサイトのトップページのウェブページデータを送信してもよい。これにより、ユーザ認証がなされると共に、ユーザ端末4上にショッピングサイトのトップページが表示される。
なお、図5に示す一連の流れは、ステップS202の認証処理においてログイン可と判定された場合を示している。ステップS202においてログイン不可と判定した場合は、ユーザ端末4は再度ステップS102の処理を実行し、これに応じてショッピングサーバ6はステップS202の処理を実行する。
ユーザが商品検索のために検索ボックス(検索のためのキーワードを入力するための入力フォーム)に文字を入力すると、ユーザ端末4はステップS103で検索文字列入力操作を受け付けると共に、サジェストサーバ8はステップS301でユーザに適した検索クエリをサジェストワードとして提示するサジェストワード提示処理を実行する。
ステップS103の検索文字列入力操作受付処理は、ユーザが検索クエリとしての文字入力を一回行うごとに、例えば文字入力のためのキーボードのキーを1回押下するたびに、入力途中の検索クエリを入力中検索文字列としてサジェストワードサーバ8に送信する。
入力中検索文字列の送信は、文字を追加するためのキー操作だけでなく入力文字を一文字消去するためのキー操作の際にも行われる。具体的には、「g」と入力した際には「g」が入力中検索文字列として送信され、次に「o」が押下された際には「ご」が入力中検索文字列として送信され、更に「k」が押下された際には「ごk」が入力中検索文字列として送信される。次にユーザがバックスペースキーを押下した際には「k」が消去された「ご」が入力中検索文字列としてサジェストワードサーバ8に送信される。
サジェストワードサーバ8は、入力中検索文字列を受信するごとにユーザにサジェストワードを提示するための処理を実行する。詳しくは後述する。
この処理では、最終的にユーザに指定された検索クエリを検索サーバ7に送信すると共に、検索指示がなされたことを検索サーバ7に通知する。
なお、ユーザは検索ボタンを押下する代わりにEnterキーを押下することにより検索を指示してもよい。
検索結果としてのウェブページデータを受信したユーザ端末4は、ステップS105で該検索結果を例えばモニタなどの表示装置上に表示させるための処理を実行する。これにより、ユーザ端末4上に検索結果として各種の商品の情報が提示される。
商品ページ情報を要求されたショッピングサーバ6は、ユーザ端末4に対して商品ページのウェブページデータを送信する処理をステップS204で実行する。
商品ページのウェブページデータを受信したユーザ端末4は、ステップS107で商品ページを表示させるための処理を実行する。
これにより、ユーザは自身が選択した商品の詳細な情報を閲覧することができる。
図5のステップS301で示したサジェストワード提示処理の具体的な処理例について、図6を参照して説明する。
サジェストワードをユーザに提示するためには、ユーザ端末4から入力中の検索文字列が送られてくる必要がある。サジェストワードサーバ8は、ステップS501で入力中検索文字列を受信したか否かを判定する処理を実行する。なお、ステップS501の処理は、入力中検索文字列を受信するまで繰り返し実行される必要はなく、ユーザ端末4から入力中検索文字列が送られてくるまでサジェストワードサーバ8が待機状態とされ、入力中検索文字列を受信したことをトリガとしてステップS502以降の処理を実行するように構成されていてもよい。
短期注目ジャンルの推定では、特定のジャンルがユーザの短期注目ジャンルとして推定される場合と、ユーザが短期的に注目しているジャンルは無いと推定される場合とがある。具体的な例については後述する。
短期サジェストワード抽出処理では、例えば図4に示すようなサジェストワードDB53から適したサジェストワードを抽出する。例えば、ユーザが検索クエリを入力中であり、且つ入力中検索文字列が「ヘッド」である場合に、ユーザが短期的に「登山」ジャンルに注目していると推定できる場合には、「ヘッド」で始まる種々のサジェストワードの中から「登山」ジャンルに関係のあるサジェストワードを提示する。具体的には、図7Aに示すように、検索ボックス9に入力中検索文字列「ヘッド」が表示されており、その下方に設けられたサジェストワード提示欄10に「ヘッド」から始まるサジェストワードが提示されている。上方に位置するサジェストワードほど提示優先度が高いサジェストワードとなっており、図示するように「登山」ジャンルに基づく「ヘッドライト」が最上位に提示され、その次にも「登山」ジャンルに基づく「ヘッドライト LED」が提示されている。
短期注目ジャンルに応じたサジェストワードのみを提出することにより、ユーザの所望している検索クエリを迷わずに選択することが可能となる。また、他の方法により抽出した通常サジェストワードを合わせて提示することにより、ユーザが短期注目ジャンルに属する商品以外を検索する場合であっても、ユーザに適切なサジェストワードを提示できる可能性を高めることができる。
具体的には、普段「ゴルフ」ジャンルに興味があるユーザが直前に「ゴルフ」ジャンルに関するウェブページ(商品ページなど)を閲覧していたとしても、ユーザに提示されるサジェストワードは変わらない(図7B参照)。ところが、ユーザが直前に閲覧していたウェブページが「ゴルフ」ジャンルの中でも「ゴルフシューズ」ジャンルに関するものばかりであった場合、短期注目ジャンルは「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」となる。このとき、「ゴルフシューズ」ジャンルは「ゴルフ」ジャンルのサブジャンルであるため(図4参照)、より細分化された「ゴルフシューズ」ジャンルに基づいてサジェストワードの提示が行われる。
具体的には、図7Cに示すように、入力中検索文字列が「ゴルフ」である場合に、短期サジェストワードが「ゴルフシューズ」や「ゴルフシューズ スパイクレス」や「ゴルフシューズ 鋲」などのように「ゴルフシューズ」ジャンルに基づいたものとなっている。即ち、図7Bと比較して入力中検索文字列が同じ「ゴルフ」であるのに対し、図7Cの方がより細かいジャンルに絞られた検索クエリがサジェストワードとして提示されている。従って、同じ文字数を入力したとしても、絞り込みがなされたサジェストワードが提示される分、ユーザの入力する検索クエリが少なくて済む可能性を高めることができる。
続けてサジェストワードサーバ8は、ステップS507でサジェストワードの提示処理を行う。これにより、ステップS505で抽出した短期サジェストワードやステップS506で抽出した通常サジェストワードがユーザ端末4の表示装置上に提示される。
なお、ステップS506の処理は必須ではなく、短期注目ジャンルが無い場合にはサジェストワードを提示しなくてもよい。この場合、サジェストワードがユーザに提示される場合には短期サジェストワードが提示されるため、自身の短期的な興味を確実に捉えたサジェストワードが提示されることをユーザに印象づけることができる。
図6のステップS502に示すジャンル関係情報取得処理について、いくつかの例を図に基づいて説明する。
[6−1.第1例]
ジャンル関係情報取得処理の第1例について、図8を参照して説明する。
第1例では、サジェストワードサーバ8はステップS601で直前の所定期間に閲覧したウェブページデータを取得する。続けて、サジェストワードサーバ8はステップS602でウェブページデータからキーワードを抽出する。
ここで、直前の所定期間について説明する。直前の所定期間の例を以下に示す。
・ケース1:今回の検索の所定時間前から今回の検索までの期間
・ケース2:今回の検索前のn件前のウェブページ閲覧から今回の検索までの期間
直前の所定時間の間に閲覧したウェブページが無い場合には、ジャンル関係情報の取得は行わない。また、直前の所定時間の間に閲覧したウェブページの数が少ない(例えば1件のみなど)場合はジャンル関係情報の取得を行わないとしてもよい。
また、ケース1とケース2を加味した結果、キーワード抽出対象のウェブページが少ない場合は、ジャンル関係情報の取得を行わなくてもよい。
また、同一のジャンルや類似したジャンルに属する他のキーワードが出てくるものを抽出してもよい。例えば、「釣り竿」というキーワードが出現しているが、他に「釣り」ジャンルに属するキーワードが出現しない場合は、「釣り竿」というキーワードを抽出せず、「ゴルフボール」というキーワードが出現しており且つ「ゴルフウェア」や「マーカー」や「アプローチ」などの「ゴルフ」ジャンルに属するキーワードが出現している場合は、それらのキーワードを抽出してもよい。
ジャンル関係情報取得処理の第2例について、図9を参照して説明する。
第2例では、サジェストワードサーバ8はステップS611において、所定期間に閲覧したウェブページを検索する際に指定した検索クエリを取得する。所定期間は、先のケース1やケース2、或いはケース1とケース2の双方を加味したものである。
図6のステップS503で示した短期注目ジャンル推定処理の各例について、図を参照しながら説明する。
[7−1.第1例]
短期注目ジャンル推定処理の第1例について、図10を参照して説明する。
第1例では、サジェストワードサーバ8はステップS701において、ジャンル関係情報を取得できたか否かを判定する。取得できた場合、サジェストワードサーバ8はステップS702において、ジャンル関係情報からジャンル情報を抽出し短期注目ジャンルとして推定する。一方、取得出来ない場合には、サジェストワードサーバ8はステップS703において、短期注目ジャンルは無いと推定する。
ジャンル関係情報は、前述したように、ウェブページから抽出したキーワードや検索クエリなどである。このようなキーワードや検索クエリからジャンル情報を抽出する際には、例えば図4に示したサジェストワードDB53を用いてもよい。サジェストワードDB53に記憶された各サジェストワードは、ジャンル情報と紐付けられているため、キーワードや検索クエリをサジェストワードと見なしてサジェストワードDB53から検索することにより、当該キーワードや検索クエリがどのジャンルに属するのかを把握することが可能である。勿論、キーワードや検索クエリからジャンル情報を取得するための専用のDBを設けてもよい。
従って、前述したようにジャンル関係情報取得処理においてキーワードの絞り込みを行っていたとしても、ステップS702の処理で改めてキーワードや検索クエリの絞り込みを行った上で短期注目ジャンルを推定してもよい。
・ページA:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」
・ページB:「ゴルフ」、「スパイクレス」、「釣り竿」
・ページC:「ゴルフ」、「ゴルフボール」、「ゴルフウェア」、「ゴルフシャツ」
・ページD:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」、「ポロシャツ」
・ページE:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」、「ゴルフウェア」、「ポロシャツ」
サジェストワードサーバ8は、これらのキーワードをジャンル情報に変換する。例えば、各ページから抽出されるジャンル情報は以下となる。
・ページA:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」
・ページB:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」、「スパイクレス」、「釣り」、「釣り竿」
・ページC:「ゴルフ」、「ゴルフボール」、「ゴルフウェア」
・ページD:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」、「ゴルフウェア」
・ページE:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」、「ゴルフウェア」
なお、「ポロシャツ」というキーワード自体は「ゴルフ」ジャンルとは限らないが、前後の文脈等からゴルフウェアとしてのポロシャツだと判定して「ゴルフウェア」ジャンルに変換している。
ここで、最も多くのウェブページから抽出された商品ジャンルが「ゴルフ」であり、次が「ゴルフシューズ」である。従って、短期注目ジャンルは「ゴルフ」及び「ゴルフシューズ」とすることが考えられる。また、最も多くのウェブページに関連した「ゴルフ」ジャンルを短期注目ジャンルとしてもよい。更に、複数のウェブページから取得されたジャンルである「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」、「ゴルフウェア」を短期注目ジャンルとして推定してもよい。
なお、上記のキーワードの階層構造を考えると、「ゴルフ」ジャンルが最も大きなジャンル情報とされ、「ゴルフ」ジャンルのサブジャンルとして「ゴルフシューズ」ジャンル、「ゴルフボール」ジャンル、「ゴルフウェア」ジャンルが位置している。また、「ゴルフシューズ」の更にサブジャンルとして「スパイクレス」ジャンルが位置している。このことから、最も上位ジャンルである「ゴルフ」ジャンルを短期注目ジャンルとしてしまうと、直近のユーザの閲覧行動に基づいてユーザに提示する短期サジェストワードが普段ユーザに提示されるサジェストワードと何ら変わりないものとなってしまう可能性がある。
そこで、例えば、複数のウェブページから取得されたジャンルなどのような所定条件を満たすジャンルの中で、最も下位ジャンルのものを短期注目ジャンルとしてもよい。本例によれば、複数のウェブページから取得された各ジャンルの中で下位ジャンルとなる「ゴルフシューズ」、「ゴルフウェア」を短期注目ジャンルとしてもよい。これにより、ユーザにとってまさに直前閲覧していたウェブページに関連が深く、且つ、掘り下げた狭いジャンルに基づいた検索クエリが短期サジェストワードとして提示されるため、ユーザが入力する文字数を少なくすることができ、利便性を高めることができる。
先ず、サジェストワードサーバ8は、ステップS801で、ジャンル関係情報からジャンル情報を抽出する。
次に、サジェストワードサーバ8は、ステップS802で、抽出ジャンル情報から短期注目ジャンルの候補を選定する。短期注目ジャンルの候補の選定方法は、先のステップS702で行った短期注目ジャンルの推定方法と同様に種々の方法が考えられる。
続いて、サジェストワードサーバ8はステップS803で、短期注目ジャンルの候補の中で、ジャンル階層が最も下位となるジャンルを短期注目ジャンルとして推定する。同一階層となる短期注目ジャンルの候補が複数ある場合には、その全てを短期注目ジャンルとして推定してもよいし、複数の候補の中から一つを選択してもよい。一つを選択する場合には、例えば、ステップS801でジャンル関係情報からジャンル情報を抽出した際に最もユーザの興味が高そうなキーワードや検索クエリなどから抽出したジャンル情報を短期注目ジャンルとしてもよい。具体的には、直前閲覧ウェブページに最も出現したキーワードから抽出したジャンル情報などである。
ところが、短期注目ジャンルを「ゴルフシューズ」一つに絞ることにより、ユーザに提示する短期サジェストワードを「ゴルフシューズ」、「ゴルフシューズ スパイクレス」、「ゴルフシューズ 鋲」、「ゴルフシューズ スパイクレス A社」などのように、より一つのジャンルに特化したものとすることができる。換言すれば、「ゴルフシューズ」に注目しているユーザが所望している検索クエリがサジェストワードに含まれる可能性を高めることができる。また、「ゴルフシューズ スパイクレス A社」のように、より多くのキーワードを含む複合検索クエリを提示することが可能となる。これにより、ユーザは「ゴルフ」と3文字入力するだけで「ゴルフシューズ スパイクレス A社」のような長い検索クエリを選択することが可能となり、入力時間の短縮により一層寄与することができる。
先ず、サジェストワードサーバ8はステップS811で、ジャンル関係情報からジャンル情報を抽出する。この処理は、先のステップS801と同様の処理である。
続いて、サジェストワードサーバ8はステップS812で、ジャンルの階層に応じた基準に基づいて短期注目ジャンルの候補を選定する。階層に応じた基準は、前述のように最も上位ジャンルである場合には、直前閲覧ウェブページの80%から抽出されたキーワードに基づいたジャンルを短期注目ジャンルとしてもよいし、短期注目ジャンルの候補の元となるキーワードや検索クエリとして出現した回数を階層に応じた基準としてもよい。具体的には、上位階層となるジャンルほど、キーワードや検索クエリに多く出現しないと短期注目ジャンルの候補としないことが考えられる。
そのような状況でユーザがスパイクレスのゴルフシューズの商品や記事を閲覧した場合には、単に「ゴルフ」や「ゴルフシューズ」のジャンルを短期注目ジャンルとするのではなく、「ゴルフシューズ」の更に下位ジャンルである「スパイクレス」ジャンルを短期注目ジャンルとすることが望ましい。これにより、ユーザの所望する検索クエリをサジェストワードとして提示する可能性を高めることができる。
先ず、サジェストワードサーバ8はステップS821で、ジャンル関係情報からジャンル情報を抽出する。この処理は、先のステップS801と同様の処理である。
次に、サジェストワードサーバ8はステップS822で、普段の興味ジャンルが抽出したジャンル情報に含まれるか否かを判定する。
含まれている場合、サジェストワードサーバ8はステップS823でジャンル階層が最も下位となるジャンルを短期注目ジャンルとして推定する。なお、様々なジャンルが抽出したジャンル情報に含まれている場合には、普段の興味ジャンルの下位に含まれるジャンルの中で最も下位となるジャンルを短期注目ジャンルとして推定する。具体的には、普段の興味ジャンルが「ゴルフ」であって、抽出したジャンル情報が「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」、「スピニングリール」であった場合、最も下位ジャンルとなるのは第4ジャンルである「スピニングリール」ジャンル(図4参照)であるが、普段の興味ジャンルが「ゴルフ」であるため、「ゴルフ」ジャンルに含まれるジャンルで最も下位となる「ゴルフシューズ」が短期注目ジャンルとして推定される。
所定のジャンル階層とは、例えば一律第2階層(図4の例では、「ゴルフ」ジャンルや「登山」ジャンル)や、第3階層(図4の例では、「キャディバッグ」ジャンルや「ゴルフボール」ジャンル)などとしてもよい。また、下位ジャンル数に応じてもよい。例えば、第1ジャンルとされた「A」ジャンルの下位ジャンルの数が少なければ第1ジャンルである「A」ジャンルを短期注目ジャンルとして推定してもよいし、第3ジャンルである「B」ジャンルの下位ジャンルの数が多ければ、第4ジャンルを短期注目ジャンルとして推定してもよい。
短期注目ジャンル推定処理の第2例について、図14を参照して説明する。
第2例では、サジェストワードサーバ8は、ステップS711でジャンル関係情報の取得有無を判定する。取得できていない場合、サジェストワードサーバ8はステップS714で短期注目ジャンルは無いと判定して処理を終える。
取得できている場合、サジェストワードサーバ8はステップS712で、直前閲覧ウェブページから取得したキーワードや検索クエリから得たジャンル情報が2回連続で同一ジャンルを含むか否かを判定する。
具体的には、直前閲覧ウェブページがページA乃至Eの5個とされ、各ページから取得されたキーワードから変換したジャンル情報が以下であったとする。なお、ページA,B,C,D,Eの順で閲覧したとする。
・ページA:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」
・ページB:「釣り」、「釣り竿」、「釣り糸」
・ページC:「ゴルフ」、「ゴルフボール」、「ゴルフウェア」
・ページD:「登山」、「トレッキングシューズ」、「水筒」
・ページE:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」、「ゴルフウェア」
この例では、同一ジャンルに関するウェブページが連続して閲覧されていないため、ステップS712の判定は「No」となる。従って、サジェストワードサーバ8はステップS714で短期注目ジャンルは無しと判定する。
一方、各ページから取得されたキーワードから変換したジャンル情報が以下であったとする。
・ページA:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」
・ページB:「釣り」、「釣り竿」、「釣り糸」
・ページC:「ゴルフ」、「ゴルフボール」、「ゴルフウェア」
・ページD:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」、「ゴルフウェア」
・ページE:「登山」、「トレッキングシューズ」、「水筒」
この例では、ページCの閲覧後に同一ジャンルの情報が含まれたページDを閲覧しているため、ステップS712の判定は「Yes」となる。具体的には、「ゴルフ」ジャンル、「ゴルフウェア」ジャンルの二つのジャンルが短期注目ジャンルの候補となる。
何れのジャンルを短期注目ジャンルとするか、或いは双方のジャンルを短期注目ジャンルとするかは、第1例で説明したように各種の例が考えられる。
短期注目ジャンル推定処理の第3例について、図15を参照して説明する。
第3例では、直前の二つのウェブページに着目する。具体的に、サジェストワードサーバ8はステップS721でジャンル関係情報を取得できたか否かを判定する。この処理は、図14のステップS711などと同様の処理である。
続けて、サジェストワードサーバ8はステップS722で、直前閲覧ウェブページのうち、最後の所定回数(図15に示す例では2回)で閲覧したウェブページから取得できたジャンル情報が同一ジャンルを含むか否かを判定する。
具体的に、直前閲覧ウェブページA乃至Eの各ページを例に挙げる。各ページから取得されたキーワードから変換したジャンル情報が以下であったとする。なお、ページA,B,C,D,Eの順で閲覧したとする。
・ページA:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」
・ページB:「釣り」、「釣り竿」、「釣り糸」
・ページC:「登山」、「トレッキングシューズ」、「水筒」
・ページD:「ゴルフ」、「ゴルフボール」、「ゴルフウェア」
・ページE:「ゴルフ」、「ゴルフシューズ」、「ゴルフウェア」
この例では、最後の2回の直前閲覧ウェブページがページD及びページEとなるため、
ページD及びページEから同一ジャンルが取得できた場合にステップS722の判定結果が「Yes」となり、取得できなかった場合にステップS722の判定結果が「No」となる。即ち、上記の例では「Yes」の判定結果となる。
一方、ステップS722の判定が「No」であった場合には、サジェストワードサーバ8はステップS724で、短期注目ジャンルが無いと判定する。
短期注目ジャンル推定処理の第4例について、図16を参照して説明する。
第4例では、直前閲覧ウェブページの数に着目する。
サジェストワードサーバ8は、ステップS731において、直前閲覧ウェブページが所定数(例えば2件)以上か否かを判定する。
直前閲覧ウェブページ数が所定数以上であれば、サジェストワードサーバ8はステップS732でジャンル関係情報から抽出したジャンルを短期注目ジャンルとして推定する。この推定では、前述した各種の例の何れであってもよい。
また、直前閲覧ウェブページ数が所定数未満であれば、サジェストワードサーバ8はステップS733で、短期注目ジャンルは無いと判定する。
上記した各例で説明したサジェストワードサーバ8は、検索のためにユーザが入力しているテキスト情報(検索クエリの一部、入力中検索文字列)と、検索の前の所定期間にユーザが閲覧したウェブページ(直前閲覧ウェブページ)に基づいたジャンルに係る情報(ジャンル関係情報)と、を取得する情報取得部8bと、ジャンルに係る情報からユーザが興味を持ったジャンルを短期注目ジャンルとして推定するジャンル情報推定部8cと、テキスト情報と短期注目ジャンルに基づいて短期サジェストワードを抽出する抽出部と8d、抽出した短期サジェストワードをユーザに提示する提示部8eと、を備えている。
検索の前の所定期間にユーザが閲覧したウェブページはユーザが直近で興味を抱いたウェブページである可能性が高い。このようなウェブページに基づいてジャンル情報を取得し、そのジャンル情報に基づいて抽出したサジェストワードを短期サジェストワードとしてユーザに提示することは、ユーザの所望の検索クエリをサジェストワードとして提示できる可能性が高く、ユーザの入力補助の観点からユーザの利便性の向上に貢献することができる。
例えば、商品検索を行うユーザがそれまでに見ていたウェブページが、ある特定のジャンルに偏った商品である場合には、続けて同一の商品ジャンルに属する商品を検索する可能性が高く、このような場合であっても、上記構成によればユーザの所望の検索クエリをサジェストワードとして提示することが可能となり、ユーザの入力時間の短縮を図ることができる。
また、直前に閲覧していたウェブページに基づいてジャンル情報を限定することにより、全てのジャンルに属するキーワードからサジェストワードを選定してユーザに提示するよりもユーザに提示されるサジェストワードの数が少なくなる。提示されたサジェストワードの中からユーザが選択する際に、提示されているサジェストワードの数が少ないため、また、ユーザが所望しているキーワードがサジェストワードとして提示されている可能性が高いため、非常に効率よくサジェストワードを選択することが可能となる。
また、単にユーザがそれまでに閲覧したことがあるウェブページからジャンル情報を取得してサジェストワードを抽出するのではなく、検索前の所定期間に閲覧したウェブページに期間を限定することで、ユーザが短期的に興味を抱いたジャンルやユーザの関心が急激に高まったジャンルに基づいてサジェストワードを提示することができる。これによって、ユーザが普段興味を抱いている商品ジャンルや一般的によく検索されている商品ジャンルに捕らわれずにユーザが今現在所望している検索クエリを柔軟にサジェストすることができる。
もちろん、ユーザが常に興味を持っているジャンルであっても、所定期間に同ジャンルのウェブページを閲覧していればサジェストワードとして提示されるため、通常のサジェストワードの提示が全くされなくなるわけではない。
なお、本構成によれば、短期注目ジャンルに基づいた適切なサジェストワードの提示がユーザによる検索クエリの入力過程の早い段階で行うことができる。これにより、ユーザの入力負担が軽減されるのはもちろんのこと、一文字ごとに行われる入力文字の取得処理及びサジェストワードの抽出・提示処理を行う情報処理装置の負担を軽減することができる。例えば、5文字入力した後に適切なサジェストワードが提示される場合と比較して、1文字入力しただけで適切なサジェストワードが提示されれば、その後の入力ごとに行われる取得処理及びサジェストワード抽出処理・提示処理を情報処理装置が行わなくて済むため、情報処理装置の処理負担の軽減を図ることができる。
ユーザが閲覧したウェブページからキーワードを抽出してウェブページのジャンル情報を取得するだけでなく、閲覧ウェブページの検索に用いたキーワード(検索クエリなど)に基づいてジャンル情報を抽出する。これにより、ユーザが興味を持ったジャンル情報を正しく推定することができる。
例えば、ユーザが閲覧したウェブページには「ゴルフ」の情報と「釣り」の情報が記載されている場合、閲覧ウェブページからジャンルに係る情報を取得すると「ゴルフ」と「釣り」の双方のジャンルがユーザの興味を引いた短期注目ジャンルとして推定される。しかし、ユーザが「ゴルフ」という検索クエリ(或いは「ゴルフ」に関連した「アイアン」などのキーワード)を用いた結果そのウェブページの閲覧にたどり着いていた場合、ユーザは「釣り」よりも「ゴルフ」のジャンルに興味を抱いている可能性が高い。本構成によれば、ユーザの検索クエリも加味してジャンル情報の推定を行うため、ユーザが所望した検索クエリがサジェストされる可能性を高めることができ、ユーザの利便性向上を図ることができる。
検索前の所定期間にユーザが閲覧したウェブページは、全てユーザの興味を引くウェブページとは限らない。そのため、検索前の所定期間に閲覧したというだけで当該ウェブページからジャンル情報を推定することは、ユーザが短期的にも興味を持っていないジャンル情報に基づいてサジェストワードを提示してしまう可能性がある。
本構成によれば、所定期間に閲覧された複数のウェブページの中に同一のジャンルによるものがあり、且つそれらのウェブページが連続して閲覧されていた場合には、当該ジャンルを短期注目ジャンルとして推定する。これにより、ユーザが興味を持ったジャンルに基づくサジェストワードが提示される可能性を高めることができる。
なお、連続して閲覧されたそれらのウェブページが検索前の直前のものであればあるほど(例えば直前の1分での閲覧や、直前の3回の閲覧)、ユーザの短期的な興味に即した適切なサジェストワードを提示できる可能性を高めることができる。
ユーザが検索前の所定期間に種々のウェブページを閲覧していたとしても、それらのウェブページに共通するジャンルがない場合は、ユーザが短期的に興味を持ったジャンルを推定することが好ましくない場合がある。即ち、適切な短期サジェストワードが提示できない可能性がある。
本構成によれば、検索前の閲覧したウェブページのうち直近に閲覧した複数回のウェブページ(例えば最後の2回で閲覧した二つのウェブページ)に共通するジャンルが無い場合には短期サジェストワードの抽出及び提示を行わないことで、ユーザが興味を持っていない誤ったサジェストワードが提示されてしまうことを防止することができる。
最も下位となるジャンルを短期注目ジャンルとして推定することで、ユーザが入力した入力中検索文字列が少なくても、文字数の多い検索クエリや複合検索クエリなどがサジェストワードとして提示される可能性が高くなるため、ユーザの入力時間の短縮に寄与することができる。また、ユーザによる入力中検索文字列の文字数が少ない段階でユーザの所望している検索クエリをサジェストワードとして提示することができるほど、サジェストワードの提示処理などを行うユーザ端末4の処理負担を軽減することが可能となる。
本構成によれば、短期注目ジャンルが特定できた場合には、短期サジェストワードが提示される。更に、直前に閲覧したウェブページによらない通常のサジェストワードも同時に提示される。これにより、ユーザが直前に閲覧したウェブページに関係の無い検索を行う場合であっても、直前に閲覧したウェブページに関係した検索を行う場合であっても対応可能なサジェストワード提示処理を行うことができる。従って、ユーザの入力の手間を省くことができ、利便性の向上を図ることができる。
検索前の所定期間に例えば2回のような所定回数のウェブページ閲覧が行われなかった場合には、ユーザの短期注目ジャンルを適切に推定することが難しい可能性が高い。そのような場合には、通常のサジェストワードの提示処理に切り換える。これによって、ユーザに適切でないサジェストワードが提示されてしまうことを防止する。
表音情報とジャンル情報が一体の情報として紐付けられて管理されることで、短期注目ジャンルに応じたサジェストワードの提示を効率よく行うことができ、情報処理装置の負担を軽減することができる。特に、通常サジェストワードも合わせてユーザに提示する場合においては、短期サジェストワードの抽出と通常サジェストワードの抽出において同じDBを参照することが可能となるため、処理の効率化を図ることができる。
検索の前の所定期間が一定の時間とされることにより、ユーザが短期的に注目しているジャンルを適切に推定することができる。例えば、所定時間を5分や10分などとすることにより、短期注目ジャンルをより適切に推定することが可能となる。
検索の前に閲覧したウェブページが文章量の多いものであったりすることがある。また、ユーザが当該ウェブページをじっくり読み込んだ場合も考えられる。その場合に所定期間を一定の時間としてしまうと、短期的に注目しているジャンルに関係するウェブページを閲覧していたにも関わらず当該閲覧が所定期間外の閲覧となってしまい、適切な短期注目ジャンルを推定できない可能性がある。本構成によれば、検索前の所定回数の閲覧の対象となったウェブページに応じて短期注目ジャンルを推定するため、ユーザが所望する検索クエリがサジェストワードとして提示される可能性を高めることができる。
また、短期的に注目しているジャンルであったが、検索の前にたまたま他の作業を行ったために時間が経過してしまい、注目していたことを失念してしまった場合であっても、当該検索の際にサジェストワードとして短期注目ジャンルに関するキーワードが提示されることにより、ユーザが当該ジャンルを注目していたことを思い出すことができ、適切な検索を行うための支援を行うことができる。特に、短期注目ジャンルは、普遍的に注目しているジャンルとは異なり、ユーザが失念してしまう可能性が高いことから、本構成を採用することにより高い効果を得ることができる。
しかし、特にこれらの構成に捕らわれずに、ショッピングサイト運営システム3の管理下にあるウェブページ以外の外部ウェブページを閲覧した後にショッピングサイト運営システム3を利用した商品検索を行う場合であっても、該外部ウェブページのデータ(HTMLデータ)の取得や、ウェブページ閲覧の際の検索クエリなどの情報を取得可能であれば、ウェブページデータからキーワードを抽出して商品ジャンルを特定することが上記構成により可能であるため、上述した各種の効果を得ることができる。
各実施の形態におけるプログラムは、サジェストサーバ8が備える演算処理装置(CPU101など)に実行させるプログラムである。
また、前記ジャンルに係る情報からユーザが直前に興味を持ったジャンルを短期注目ジャンルとして推定するジャンル情報推定手順を演算処理装置に実行させる。
更に、前記テキスト情報と前記短期注目ジャンルに基づいて短期サジェストワードを抽出する抽出手順を演算処理装置に実行させる。
更にまた、前記抽出した短期サジェストワードをユーザに提示する提示手順を演算処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、演算処理装置に対して、図5のステップS301の処理、図6,図8乃至図16で説明した各処理を実行させるプログラムである。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置などの機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROMなどに予め記憶しておくことができる。或いはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的或いは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータなどにインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
また、本発明に係る第2の情報処理方法は、検索のためにユーザが入力しているテキスト情報と、前記検索の前の所定期間にユーザが閲覧したウェブページに基づいたジャンルに係る情報と、を取得する情報取得ステップと、前記ジャンルに係る情報の少なくとも一部が同一ジャンルとなるウェブページが前記所定期間に連続して閲覧された場合に該同一ジャンルをユーザが興味を持った注目ジャンルとして推定するジャンル情報推定ステップと、前記テキスト情報と前記注目ジャンルに基づいてサジェストワードを抽出する抽出ステップと、前記抽出したサジェストワードをユーザに提示する提示ステップと、を情報処理装置が実行するものである。
これらの情報処理方法により、ユーザが新たに興味を持ったキーワードを適切にサジェストするための処理が実行される。
Claims (13)
- 検索のためにユーザが入力しているテキスト情報と、前記検索の前の所定期間にユーザが閲覧したウェブページに基づいたジャンルに係る情報と、を取得する情報取得部と、
前記ジャンルに係る情報からユーザが興味を持ったジャンルを短期注目ジャンルとして推定するジャンル情報推定部と、
前記テキスト情報と前記短期注目ジャンルに基づいて短期サジェストワードを抽出する抽出部と、
前記抽出した短期サジェストワードをユーザに提示する提示部と、を備えた
情報処理装置。 - 前記ウェブページに基づいたジャンルに係る情報は、ユーザが前記ウェブページを閲覧するために入力した検索クエリを含む
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ジャンル情報推定部は、
前記ジャンルに係る情報の少なくとも一部が同一ジャンルとなるウェブページが前記所定期間に連続して閲覧された場合に該同一ジャンルを前記短期注目ジャンルとして推定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記検索の前の所定の複数回で閲覧された前記ウェブページそれぞれに基づく前記ジャンルに係る情報が不一致である場合に、
前記ジャンル情報推定部は前記短期注目ジャンルが存在しないと推定し、
前記抽出部は、前記短期サジェストワードを抽出しない
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ジャンルに係る情報からユーザが興味を持ったジャンルとして複数のジャンルが抽出された場合、
前記ジャンル情報推定部は、前記複数のジャンルのうちで最も下位ジャンルとなるものを前記短期注目ジャンルとして推定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記抽出部は前記短期注目ジャンルを用いずに通常サジェストワードも抽出し、
前記提示部は前記短期サジェストワードと前記通常サジェストワードの双方をユーザに提示する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記所定期間の間に所定回数のウェブページ閲覧が行われなかった場合、
前記抽出部は前記短期注目ジャンルを用いずに通常サジェストワードを抽出し、
前記提示部は前記通常サジェストワードをユーザに提示する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 表音情報とジャンル情報が紐付けられたサジェストワード管理部を備えた
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記所定期間は所定の時間よりも短い時間とされた
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記所定期間は、所定回数前のウェブページの閲覧から前記検索までの間の期間とされた
請求項1に記載の情報処理装置。 - 検索のためにユーザが入力しているテキスト情報と、前記検索の前の所定期間にユーザが閲覧したウェブページに基づいたジャンルに係る情報と、を取得する情報取得ステップと、
前記ジャンルに係る情報からユーザが直前に興味を持ったジャンルを短期注目ジャンルとして推定するジャンル情報推定ステップと、
前記テキスト情報と前記短期注目ジャンルに基づいて短期サジェストワードを抽出する抽出ステップと、
前記抽出した短期サジェストワードをユーザに提示する提示ステップと、を
情報処理装置が実行する情報処理方法。 - 検索のためにユーザが入力しているテキスト情報と、前記検索の前の所定期間にユーザが閲覧したウェブページに基づいたジャンルに係る情報と、を取得する情報取得手順と、
前記ジャンルに係る情報からユーザが直前に興味を持ったジャンルを短期注目ジャンルとして推定するジャンル情報推定手順と、
前記テキスト情報と前記短期注目ジャンルに基づいて短期サジェストワードを抽出する抽出手順と、
前記抽出した短期サジェストワードをユーザに提示する提示手順と、を
コンピュータ装置に実行させるプログラム。 - 検索のためにユーザが入力しているテキスト情報と、前記検索の前の所定期間にユーザが閲覧したウェブページに基づいたジャンルに係る情報と、を取得する情報取得手順と、
前記ジャンルに係る情報からユーザが直前に興味を持ったジャンルを短期注目ジャンルとして推定するジャンル情報推定手順と、
前記テキスト情報と前記短期注目ジャンルに基づいて短期サジェストワードを抽出する抽出手順と、
前記抽出した短期サジェストワードをユーザに提示する提示手順と、を
コンピュータ装置に実行させるコンピュータ装置が読み取り可能なプログラムを記憶した記憶媒体。
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