以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.情報提供システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る情報提供システムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、情報提供システムSは、電子商店街サーバ1と、複数の店舗端末2と、複数のユーザ端末3と、を含んで構成されている。そして、電子商店街サーバ1と各店舗端末2及び各ユーザ端末3とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
電子商店街サーバ1は、商品の購入が可能な電子商店街に関する各種処理を実行するサーバ装置である。電子商店街サーバ1は、本発明における検索装置の一例である。ユーザは、電子商店街を利用することにより、所望の店舗から所望の商品を購入することができる。電子商店街サーバ1は、店舗端末2やユーザ端末3からのリクエストに応じて、例えば、電子商店街のWebページを送信したり、商品の検索、購入等に関する処理を行ったりする。なお、商品は、本発明における検索対象の一例である。
店舗端末2は、電子商店街に出店している店舗の従業員等により利用される端末装置である。店舗端末2は、例えば、販売する商品の情報を電子商店街に登録したり、商品の注文内容を確認したりするために用いられる。また、店舗端末2は、従業員等からの操作に基づいて電子商店街サーバ1にアクセスすることにより、電子商店街サーバ1からWebページを受信して表示する。店舗端末2には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。店舗端末2としては、例えば、パーソナルコンピュータ等が用いられる。
ユーザ端末3は、電子商店街を利用するユーザの端末装置である。ユーザ端末3は、ユーザからの操作に基づいて電子商店街サーバ1にアクセスすることにより、電子商店街サーバ1からWebページを受信して表示する。ユーザ端末3には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。ユーザ端末3としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が用いられる。
[2.検索結果の表示]
次に、情報提供システムSにおける商品の検索結果の表示について、図2乃至図6を用いて説明する。
ユーザは、電子商店街において購入候補となる商品を探すために、検索条件を指定することができる。例えば、検索条件として、キーワードや商品のジャンル等の指定が可能である。検索条件が指定されると、電子商店街サーバ1は、検索条件を満たす商品を検索する。そして、電子商店街サーバ1は、検索結果ページをユーザ端末3へ送信する。検索結果ページは、検索された商品の一覧が表示されるWebページである。
図2は、検索結果ページの表示例を示す図である。図2に示すように、検索結果ページには、複数の該当商品情報100−i、次ページリンク210、比較ボタン300等が表示される。なお、図2に示す検索結果ページは、「ABCDE」という名称の携帯ゲーム機の検索結果を示す検索結果ページである。
該当商品情報100−iは、検索された商品の情報である。また、該当商品情報100−iは、検索された商品ごとに表示される。なお、該当商品情報100−iは、本発明における検索対象の情報の一例である。該当商品情報100−iは、商品名110、画像120、店舗名130、チェックボックス140及び、価格150を含む。商品名110は、商品の名称である。商品名110は、店舗が付けた商品の名称を示す文字列である。そのため、商品名110は、商品の正式な名称とは異なる場合がある。画像120は、商品の画像である。店舗名130は、商品の販売元の店舗の名称である。チェックボックス140は、該当商品情報100−iに対応する商品を、複数の商品を比較する際の比較対象に含めるか否かを選択するためのチェックボックスである。価格150は、商品の価格である。
商品名110及び画像120には、商品ページへのハイパーリンク(以下、「リンク」という)が埋め込まれている。ユーザが、商品名110または画像120を選択すると、ユーザ端末3の画面には、選択された商品名110または画像120に対応する商品の商品ページが表示される。商品ページは、1つの商品に関する詳細な情報が表示されるWebページである。ユーザは、商品ページにおいて購入操作を行うことにより、商品を購入することができる。
店舗名130には、店舗ページへのリンクが埋め込まれている。ユーザが、店舗名130を選択すると、ユーザ端末3の画面には、選択された店舗名130に対応する店舗の店舗ページが表示される。店舗ページは、店舗に関する詳細な情報が表示されるWebページである。
ユーザがチェックボックス140を選択することにより、比較対象とする商品を1つ以上選択した後、ユーザが比較ボタン300を選択すると、ユーザ端末3の画面には、商品比較ページが表示される。商品比較ページは、比較対象とされた各商品の情報が互いに比較しやすいように表示されるWebページである。
商品ページ、店舗ページまたは商品比較ページが表示されているときに、ユーザがブラウザの前ページ復帰ボタンを選択すると、商品ページ、店舗ページまたは商品比較ページが表示される前に表示されていた検索結果ページが再表示される。
検索された各商品には、検索結果として表示される際の表示順位が付けられる。そして、各該当商品情報100−iは、検索された各商品に付けられた表示順位に従った並び順で表示される。該当商品情報100−iにおけるiは、該当商品情報100−iに対応する商品の表示順位である。例えば、表示順位が1位である商品の情報は、該当商品情報100−1である。また、表示順位が7位である商品の情報は、該当商品情報100−7である。
1ページの検索結果ページには、表示可能な該当商品情報100−iの最大数が定められている。この最大数を、「最大表示件数」という。検索された商品の数が最大表示件数よりも多い場合、検索された各商品の該当商品情報100−iは、複数の検索結果ページに割り当てられる。最大表示件数をLとした場合、検索結果ページの1ページ目には、表示順位が1位からL位までの商品に対応する該当商品情報100−iが表示される。また、検索結果ページの2ページ目には、表示順位がL+1位から2L位までの商品に対応する該当商品情報100−iが表示される。1つの検索結果ページ内においては、表示順位が高い商品の順に、各該当商品情報100−iが上から並べて表示される。電子商店街サーバ1が、検索を行った直後に表示される検索結果ページは、1ページ目の検索結果ページである。図2は、最大表示件数が10である場合における1ページ目の検索結果ページの検索結果ページの表示例である。
現在表示されている検索結果ページの次の検索結果ページが存在する場合、検索結果ページには、次ページリンク210が表示される。ユーザが次ページリンク210を選択すると、ユーザ端末3の画面には、次の検索結果ページが表示される。
以上説明した検索結果ページにおいてユーザが該当商品情報100−iを選択する際、ユーザは、該当商品情報100−i内の情報に基づいて選択を行う。該当商品情報100−iは、商品名110の選択、画像120の選択、チェックボックス140の選択を含む。具体的には、ユーザは、該当商品情報100−i内に表示されている商品の属性値に基づいて、ユーザにとって有利な商品に対応する該当商品情報100−iを選択する。商品は、1以上の属性を有する。商品の属性の項目としては、例えば、商品名、販売元の店舗、価格等がある。商品の各属性は、属性項目に適合する属性値を有する。属性値は、属性の内容を表す情報である。ユーザにとって有利な商品であるか否かを判断可能な属性項目としては、価格がある。価格が安いほど、ユーザにとって有利である。
一般的に、ユーザは、検索結果ページ内に表示されている各該当商品情報100−iを、上から順に見ていく。つまり、ユーザは、表示順位が高い商品の順に、該当商品情報100−iを見ていく。そして、ユーザは、例えば、該当商品情報100−i内の価格150を見ながら、該当商品情報100−iを選択するか否かを決定する。ユーザが上から順に各該当商品情報100−iを見ていったとき、ユーザが望む価格を価格150として含む該当商品情報100−iが連続していれば、ユーザは、ユーザが望む商品の該当商品情報100−iを見付けやすい。例えば、ユーザは、価格が13,000円以下の商品を探すとする。最初に、ユーザは、該当商品情報100−1を見る。該当商品情報100−1の価格150が13,000円以下であれば、ユーザは、該当商品情報100−1を選択する。その後、ユーザは、該当商品情報100−2を見る。該当商品情報100−2の価格150も13,000円以下であれば、ユーザは、該当商品情報100−2を選択する。この場合、ユーザは、視線を1個分の該当商品情報100−iに相当する距離だけ移動させるだけで、ユーザが望む商品の該当商品情報100−iを見付けることができる。しかしながら、ユーザが望む商品の該当商品情報100−iが連続しているとは限らないため、ユーザが望む商品の該当商品情報100−iを見付けることが容易ではなくなる。
以下に具体例を示す。図2の検索結果ページにおいて、該当商品情報100−1から該当商品情報100−10までのそれぞれの価格150として、上から順に、15,000円、16,000円、14,000円、15,000円、13,000円、14,000円、12,000円、16,000円、15,000円、11,000円が表示されている。ここで、ユーザは、価格が13,000円以下の商品を探すとする。価格150が13,000円以下である該当商品情報100−iは、該当商品情報100−5、該当商品情報100−7及び該当商品情報100−10である。ユーザは、該当商品情報100−1から順に各該当商品情報100−iを見ていく。そして、ユーザは、該当商品情報100−5を見付けて、該当商品情報100−5を選択する。その後、ユーザは、該当商品情報100−6から順に各該当商品情報100−iを見ていく。該当商品情報100−6の価格150が14,000円であるので、ユーザは、該当商品情報100−6は、ユーザが望む商品の該当商品情報100−iではないと判断して、次に該当商品情報100−7を見る。そして、ユーザは、該当商品情報100−7を選択する。その後、ユーザは、該当商品情報100−8及び該当商品情報100−9を見て、これらがユーザが望む商品の該当商品情報100−iではないと判断する。次に、ユーザは、該当商品情報100−10を見る。そして、ユーザは、該当商品情報100−10を選択する。このように、該当商品情報100−5の選択から該当商品情報100−10の選択までの間に、該当商品情報100−6、該当商品情報100−8及び該当商品情報100−9のそれぞれに対する判断の時間が入る。これらの時間の分、該当商品情報100−7や該当商品情報100−10を見付けるまでの時間が長くなる。また、判断の回数が多くなるので、ユーザが望む商品の該当商品情報100−iを見付けることが面倒となる。
電子商店街サーバ1は、ユーザが望む商品の該当商品情報100−iをユーザが見付けることを容易にするため、検索結果ページ内の該当商品情報100−iの表示態様を制御する。具体的に、電子商店街サーバ1は、ユーザが何れかの該当商品情報100−iを選択した場合、選択された該当商品情報100−iを特定する。選択された該当商品情報100−iに対応する商品を、「選択商品」という。選択商品は、本発明における第1の検索対象の一例である。また、電子商店街サーバ1は、選択商品の表示順位を特定する。次いで、電子商店街サーバ1は、選択商品の属性値と、選択商品の表示順位よりも上位の表示順位が付けられた各商品の属性値と、を比較する。選択商品の表示順位よりも上位の表示順位が付けられた商品を、「上位商品」という。「上位商品」は、本発明における第2の検索対象の一例である。このとき、全ての上位商品の属性値よりも、選択商品の属性値の方がユーザにとって有利である場合、電子商店街サーバ1は、選択商品よりも属性値がユーザにとって有利な商品の該当商品情報100−iが、選択商品よりも属性値がユーザにとって不利な商品の該当商品情報100−iよりも視認しやすい表示態様となるように制御する。選択商品よりも属性値がユーザにとって有利な商品を、「有利商品」という。選択商品よりも属性値がユーザにとって不利な商品を、「不利商品」という。有利商品は、本発明における第3の検索対象の一例である。また、不利商品は、本発明における第4の検索対象の一例である。
属性値の比較に用いられる属性項目は、例えば、予め定められている。図2の例では、商品の価格である。ユーザが予め定められている属性項目を重視しているのであれば、その属性項目における属性値が、ユーザが設定した最低限の基準値よりもユーザにとって有利である商品の該当商品情報100−iをユーザは選択するはずである。上述したように、基本的に、ユーザは、上から順に各該当商品情報100−iを見ていく。従って、ユーザが或る該当商品情報100−iを選択した時点で、その商品情報100−iに対応する選択商品の表示順位以上の表示順位が付けられた商品の該当商品情報100−iを、ユーザは既に見ているはずである。そして、ユーザが見た該当商品情報100−iのうち、ユーザが選択しなかった該当商品情報100−iに対応する商品は、ユーザが設定した最低限の基準値よりもユーザにとって不利である商品である可能性がある。
選択商品の属性値と各上位商品の属性値とを比較する処理は、ユーザが予め定められた属性項目を重視しているか否かを判断するための処理である。予め定められた属性項目において、全ての上位商品の属性値よりも選択商品の属性値の方がユーザにとって有利である場合、その属性項目をユーザが重視していると判断することができる。そして、選択商品の属性値は、ユーザが設定した基準値よりもユーザにとって有利であると考えられる。従って、選択商品よりも属性値が有利である有利商品も、ユーザが望む蓋然性がある商品である。従って、ユーザが望む蓋然性がある商品の該当商品情報100−iが検索結果ページ内の複数の該当商品情報100−iの中で視認しやすくなることで、ユーザは、ユーザが望む商品の該当商品情報100−iを容易に見付けることができる。
以下に具体例を示す。図3は、該当商品情報100−5が選択された後の検索結果ページの表示例を示す図である。図3において、図2と同様の要素については同様の符号が付されている。図2に示す検索結果ページにおいて、ユーザは、マウスポインタMPを動かして、該当商品情報100−5の商品名110を選択したとする。すると、表示順位が5位である商品の商品ページが表示される。ユーザは商品ページを閲覧した後、前ページ復帰ボタンを選択すると、例えば、図3に示す検索結果ページが表示される。図2に示す検索結果ページと図3に示す検索結果ページとの間で異なる点は、図3において、該当商品情報100−7及び該当商品情報100−10の枠線が、他の該当商品情報100−iの枠線よりも太くなっている点である。つまり、該当商品情報100−7及び該当商品情報100−10が強調表示されている。表示順位が5位である商品の価格である13,000円は、表示順位が1位から4位までの全ての商品の価格よりも安い。そのため、価格が13,000円よりも安い商品の該当商品情報100−iの表示態様が視認しやすい表示態様となる。これにより、ユーザは、選択商品よりも価格が安い商品の該当商品情報100−iを容易に見付けることができる。また、該当商品情報100−i自体の表示態様が変更されるのみであり、各該当商品情報100−iが、例えば価格の安い順に並べ替えられることはない。そのため、ユーザは、再度検索結果ページ内の上から順に各該当商品情報100−iを見て行かなくてもよい。
ユーザが商品名110、または画像120を選択した場合、商品ページが表示されているときにユーザが前ページ復帰ボタンを選択することによって表示される検索結果ページにおいて、該当商品情報100−iの表示態様が変化する。一方、ユーザがチェックボックス140を選択した場合、チェックボックス140が選択された直後に、該当商品情報100−iの表示態様が変化する。なお、該当商品情報100−i内のボタン等をユーザが選択することにより、例えば、商品を買い物かごに入れたり、商品を購入したり、商品をお気に入りやブックマークに登録したりする操作をすることができるような検索結果ページが表示される場合、この操作も、該当商品情報100−iの選択の一例である。また、例えば、ユーザがマウスポインタMPを商品名110の上で一定時間動かさなかったときに、検索結果ページ内に商品ページのプレビューが表示されるようにすることも可能である。この場合のマウスポインタMPを商品名110の上で一定時間動かさないという操作も、該当商品情報100−iの選択の一例である。
ユーザは、該当商品情報100−5を選択した後、該当商品情報100−7、該当商品情報100−10の順に該当商品情報100−iを選択したとする。該当商品情報100−7が選択された場合には、該当商品情報100−10の表示態様のみが、視認しやすい表示態様となる。また、該当商品情報100−10が選択された場合には、何れの該当商品情報100−iの表示態様も、視認しやすい表示態様にはならない。つまり、電子商店街サーバ1は、最後に選択された該当商品情報100−iに対応する商品の属性値を基準として、該当商品情報100−iの表示態様を制御する。
図4は、次ページリンク210が選択された場合に表示される検索結果ページの表示例を示す図である。図4において、図2と同様の要素については同様の符号が付されている。ユーザが、該当商品情報100−10を選択した後に次ページリンク210を選択した場合、例えば、図4に示す検索結果ページが表示される。図4に示す検索結果ページには、該当商品情報100−11〜該当商品情報100−20、次ページリンク210、前ページリンク220及び比較ボタン300等が表示される。
現在表示されている検索結果ページの前の検索結果ページが存在する場合、検索結果ページには、前ページリンク220が表示される。ユーザが前ページリンク220を選択すると、ユーザ端末3の画面には、前の検索結果ページが表示される。
該当商品情報100−11から該当商品情報100−20までのそれぞれの価格150として、上から順に、15,000円、13,200円、12,000円、14,000円、16,000円、14,900円、15,500円、10,500円、13,000円、14,500円が表示されている。この場合においては、価格が11,000円よりも安い商品の該当商品情報100−iの表示態様が視認しやすい表示態様で表示される。具体的に、該当商品情報100−18の枠線が、他の該当商品情報100−iの枠線よりも太くなっている。
図2に示す検索結果ページにおいて、ユーザが該当商品情報100−5を選択した後、該当商品情報100−7及び該当商品情報100−10を何れも選択せずに次ページリンク210を選択した場合、価格が13,000円よりも安い該当商品情報100−13及び該当商品情報100−18の表示態様が、視認しやすい表示態様となる。つまり、電子商店街サーバ1は、選択商品の表示順位よりも下位の表示順位が付けられた商品の該当商品情報100−6〜100−10をユーザが見なかったものとみなして、該当商品情報100−iの表示態様を制御する。しかしながら、電子商店街サーバ1は、次ページリンク210が選択された場合には、検索結果ページに表示されていた全ての該当商品情報100−iをユーザが見たとものとみなして、該当商品情報100−iの表示態様を制御してもよい。つまり、電子商店街サーバ1は、選択商品と属性値を比較する商品を、表示順位が1位の商品から、検索結果ページに表示されていた該当商品情報100−iに対応する商品のうち表示順位が最も低い商品までとしてもよい。ただし、選択商品自身は除かれる。電子商店街サーバ1がこのように処理する場合、ユーザが該当商品情報100−7及び該当商品情報100−10を何れも選択せずに次ページリンク210を選択すると、2ページ目の検索結果ページにおいては、何れの該当商品情報100−iの表示態様も、視認しやすい表示態様にはならない。この場合、ユーザが価格を重視していないと考えることができるからである。
また、選択商品と属性値が同じである商品の該当商品情報100−iの表示態様を、視認しやすい表示態様にするか否かは任意である。
また、制御対象となる表示態様は、該当商品情報100−iの枠線の太さのみに限られるものではない。例えば、制御対象となる表示態様は、該当商品情報100−i内の枠線の色、該当商品情報100−i内の文字の大きさ、太さ、色、透明度、フォントスタイル、該当商品情報100−iの背景の色等であってもよい。
また、電子商店街サーバ1は、ユーザが商品ページまたは店舗ページが表示されているときにユーザが前ページ復帰ボタンを選択したとき、または、ユーザがチェックボックス140を選択したときには、該当商品情報100−iの表示態様を変化させなくてもよい。その代わりに、ユーザが次ページリンク210を選択したときに表示される検索結果ページにおいて、有利商品の該当商品情報100−iが、視認しやすい表示態様で表示されればよい。また、電子商店街サーバ1は、ユーザが商品比較ページが表示されているときにユーザが前ページ復帰ボタンを選択したときに、該当商品情報100−iの表示態様を変化させてもよい。
また、電子商店街サーバ1は、ユーザが複数の該当商品情報100−iを選択している場合、選択された複数の該当商品情報100−iのそれぞれに対応する商品の属性値うち、ユーザにとって最も不利な属性値を基準として、該当商品情報100−iの表示態様を制御してもよい。その理由は、選択された複数の該当商品情報100−iのそれぞれに対応する商品の属性値の何れも、ユーザが設定した基準値よりもユーザにとって有利であると考えることができるからである。例えば、図2に示す検索結果ページにおいて、ユーザが、該当商品情報100−5、該当商品情報100−7及び該当商品情報100−10を選択した後、次ページリンク210を選択した場合、価格が13,000円よりも安い該当商品情報100−13及び該当商品情報100−18の表示態様が、視認しやすい表示態様となる。
また、該当商品情報100−iの表示態様の制御の判断に用いられる属性項目は、価格のみに限られるものではない。ユーザにとっての有利・不利の判断が可能であって、且つ該当商品情報100−i内に属性値が表示される属性項目が、該当商品情報100−iの表示態様の制御の判断に用いられてもよい。ユーザにとっての有利・不利の判断が可能な属性項目としては、例えば、配送方法、送料、ポイント付与率、評価値、商品の仕様等がある。配送方法としては、例えば、翌日配送と通常配送とがある。翌日配送は、商品が注文された日の翌日までに必ず配達される配送方法である。通常配送は、商品が注文された日の翌日までに配達されるとは限らない配送方法である。翌日配送の方が通常配送よりもユーザに有利である。また、送料が低いほど、ユーザに有利である。ポイント付与率とは、ユーザが商品を購入した場合に、ユーザに対して付与されるポイントの数の商品価格に対する割合である。このポイントは、ユーザが電子商店街で商品を購入するときに、金銭と同等の価値を有するものとして購入代金に充てることができるものである。ポイント付与率が高いほど、ユーザに有利である。評価値は、商品に対してユーザから付けられた評価の高さを示す値である。ユーザは、商品に対するレビューを登録することができるとともに、評価値を付けることができる。商品の属性値としての評価値は、各ユーザが付けた評価値を平均した値である。評価値が高いほど、ユーザに有利である。商品の仕様の場合、如何なる属性値がユーザによって有利であるか否かが仕様の項目によって異なる。
また、該当商品情報100−i内に、ユーザにとっての有利・不利の判断が可能な複数の属性項目について属性値を表示させる場合、電子商店街サーバ1は、複数の属性項目の中から、該当商品情報100−iの表示態様の制御に用いる属性項目を選択してもよい。具体的に、電子商店街サーバ1は、各属性項目について、選択商品の属性値と各上位商品の属性値とを比較する。次いで、電子商店街サーバ1は、全ての上位商品の属性値よりも選択商品の属性値の方がユーザにとって有利である属性項目を特定する。そして、電子商店街サーバ1は、特定した属性項目において、選択商品よりも属性値がユーザにとって有利な商品の該当商品情報100−iの表示態様が視認しやすい表示態様になるように制御する。
ところで、ユーザは、該当商品情報100−i内に表示される属性値が、ユーザが設定した基準値よりもユーザにとって有利である場合であっても、その該当商品情報100−iを選択しない場合がある。この場合、ユーザは、属性値に基づいてユーザが望む商品の判断を行いつつも、該当商品情報100−i内に表示される他の情報も考慮していると考えられる。つまり、ユーザが望む商品ではないとユーザが判断する要因となった情報が、該当商品情報100−i内に含まれていると考えられる。このような情報としては、例えば、商品名110がある。商品名110は、店舗が自由に設定可能な文字列であるため、商品名110に様々な情報を入れることができる。そこで、電子商店街サーバ1は、上位商品の中に選択商品よりも属性値がユーザにとって有利な商品が存在した場合、その商品に関して該当商品情報100−i内に表示される文字列から、その商品の特徴語を抽出する。ここで、上位商品のうち選択商品よりも属性値がユーザにとって有利な商品を、「上位有利商品」という。上位有利商品は、本発明における第5の検索対象の一例である。上位有利商品の特徴語は、選択商品の文字列に含まれない語である。上位有利商品が複数存在する場合、電子商店街サーバ1は、複数の上位有利商品の何れの文字列にも含まれる語を、上位有利商品の特徴語として抽出してもよいし、複数の上位有利商品のうち少なくとも1つの文字列に含まれる語を、上位有利商品の特徴語として抽出してもよい。電子商店街サーバ1は、特徴語が抽出された場合には、有利商品のうち、文字列が特徴語を含まない商品の該当商品情報100−iのみの表示態様を、視認しやすい表示態様となるように制御する。
特徴語は、上位有利商品の文字列に含まれ、且つ、選択商品の文字列に含まれていないことから、ユーザが特徴語を見たことが、ユーザが上位有利商品の該当商品情報100−iを選択しなかった要因である蓋然性がある。そこで、選択商品よりも属性値が有利な商品であっても、文字列に特徴語を含む商品は、ユーザが望まない商品である蓋然性がある。ユーザが望まない蓋然性がある商品の該当商品情報100−iの表示態様が視認しやすい態様とならないので、ユーザは、ユーザが望む商品の該当商品情報100−iをより容易に見付けることができる。
電子商店街サーバ1は、特徴語を抽出するとき、選択商品の文字列に含まれない語であって、且つ、上位商品のうち選択商品よりも属性値がユーザにとって不利な商品の文字列にも含まれていない語を、上位有利商品の文字列から抽出してもよい。上位商品のうち選択商品よりも属性値がユーザにとって不利な商品を、「上位不利商品」という。上位不利商品の文字列をも考慮する理由は、上位有利商品の属性値が選択商品の属性値よりも有利になるには、理由があるからと考えられるからである。つまり、上位有利商品の属性値が選択商品の属性値よりも有利になる代わりに、ユーザが何らかの不都合があると考えられるからである。ユーザは不都合があることが分かったため、上位有利商品を選択しなかった可能性がある。この場合、上位有利商品の文字列から抽出される特徴語は、上位有利商品の属性値が選択商品の属性値よりも有利になる事柄を表すとともに、ユーザにとって何らかの不利になる事柄を表す語である。従って、特徴語は、上位不利商品の文字列に含まれない語である。
以下に具体例を示す。図5は、検索結果ページの表示例を示す図である。図5において、図2と同様の要素については同様の符号が付されている。図2に示す検索結果ページと図3に示す検索結果ページとの間で異なる点は、該当商品情報100−2及び該当商品情報100−10のそれぞれにおいて、商品名110及び価格150が異なる点である。図5において、該当商品情報100−2及び該当商品情報100−10の価格150は、それぞれ1円である。
各該当商品情報100−iの商品名110には、「携帯ゲーム機」及び「ABCDE」が含まれている。「ABCDE」は、携帯ゲーム機の名称である。また、各該当商品情報100−iの商品名110には、「青」、「黒」、「赤」の少なくとも何れか1つを含む場合がある。「青」、「黒」及び「赤」は、それぞれ携帯ゲーム機の本体の色を示す。該当商品情報100−5の商品名110は、「携帯ゲーム機 ABCDE 青」である。一方、該当商品情報100−2の商品名110は、「携帯ゲーム機 ABCDE XYZ同時購入で1円 青・黒」である。「XYZ」は、ABCDEとセットで販売される別の商品である。つまり、ユーザが表示順位が2位である商品を購入する場合、ユーザがXYZを同時に購入する必要があることが、商品名110で示されている。そして、ユーザがXYZをも購入するという条件があるため、価格が1円になっていると考えられる。
ユーザが該当商品情報100−5を選択した場合、上位有利商品は、表示順位が2位である商品である。そこで、該当商品情報100−2の商品名110から、「携帯ゲーム機」、「ABCDE」、「XYZ」、「同時」、「購入」、「1円」、「青」、「黒」がそれぞれ抽出される。ここで、例えば、一般的な名詞、数量を表す語等は、特徴語から除外される。従って、「1円」は、特徴語ではない。また、「携帯ゲーム機」、「ABCDE」及び「青」は、該当商品情報100−5の商品名110にも含まれている。そのため、これらの語も、特徴語から除外される。「黒」は、該当商品情報100−1及び該当商品情報100−3の商品名110に含まれている。そのため、「黒」も、特徴語から除外される。残りの「XYZ」、「同時」及び「購入」は、該当商品情報100−1及び該当商品情報100−3〜5の何れの商品名110にも含まれていない。従って、「XYZ」、「同時」及び「購入」が特徴語として抽出される。
図6は、検索結果ページの表示例を示す図である。図6において、図5と同様の要素については同様の符号が付されている。ユーザが該当商品情報100−5を選択した場合、図6に示すように、該当商品情報100−7の表示態様が、視認しやすい表示態様に変化する。その理由は、該当商品情報100−7の商品名110には、「XYZ」、「同時」及び「購入」の何れも含まれていないからである。一方、該当商品情報100−10の表示態様は、視認しやすい表示態様に変化していない。その理由は、該当商品情報100−10の商品名110に、「XYZ」及び「購入」が含まれているからである。
なお、電子商店街サーバ1は、特徴語の抽出に、例えば、PMI(Point-wise Mutual Information)、TF−IDF(Term Frequency Inverse Document Frequency)等を用いてもよい。例えば、電子商店街サーバ1は、PMIを用いて、或る語xが上位有利商品yの特徴語であるか否かを判定する場合、以下の式によりPMIを計算する。
ここで、P(x)は、選択商品よりも表示順位が上位である商品のうち、文字列が語xを含む商品の割合である。また、P(y)は、選択商品よりも表示順位が上位である商品のうち、上位有利商品である商品の割合である。また、P(x,y)は、選択商品よりも表示順位が上位である商品のうち、文字列が語xを含み且つ上位有利商品である商品の割合である。電子商店街サーバ1は、計算したPMIが、予め設定された閾値以上である場合、語xは特徴語であると判定する。従って、PMIが閾値以上であれば、複数の上位有利商品のうち一部の商品の文字列が語xを含まなくても、語xは特徴語であると判定される。また、PMIが閾値以上であれば、複数の上位不利商品のうち一部の商品の文字列が語xを含んでいても、語xは特徴語であると判定される。そのため、大部分の上位有利商品の文字列に語xが含まれ、且つ、大部分の上位不利商品の文字列に語xが含まれていない場合に、語xが特徴語であると判定されるように、閾値が設定されるとよい。なお、電子商店街サーバ1は、語xが選択商品の文字列に含まれていれば、語xは特徴語であるとは判定しない。
また、電子商店街サーバ1は、特徴語を抽出するとき、上位不利商品の文字列を考慮しなくてもよい。つまり、電子商店街サーバ1は、上位不利商品の文字列に含まれる語であっても、特徴語として抽出してもよい。図5及び図6の例では、「XYZ」、「同時」、「購入」及び「黒」が、特徴語として抽出される。この場合、何れの該当商品情報100−iの表示態様も、視認しやすい表示態様に変化しない。該当商品情報100−7の商品名110には、「黒」が含まれているからである。
また、選択商品と属性値が同じである上位商品を、上位有利商品に含めるか否かは任意である。
また、特徴語の抽出対象となる文字列は、商品名に限られるものではない。特徴語の抽出対象となる文字列は、該当商品情報100−i内に表示される文字列であればよい。例えば、特徴語の抽出対象となる文字列は、商品の説明の一部であってもよい。また、電子商店街サーバ1が或る属性項目における属性値を文字列以外の形式で格納しているとしても、その属性値を表す文字列を該当商品情報100−i内に表示させる場合、その文字列が、特徴語の抽出対象とされてもよい。
また、電子商店街サーバ1は、上位有利商品が存在する場合には、特徴語の抽出を行わずに、有利商品に対応する該当商品情報100−iの表示態様が視認しやすい表示態様となるように制御しなくてもよい。
[3.電子商店街サーバの構成]
次に、電子商店街サーバ1の構成について、図7及び図8を用いて説明する。
図7は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、電子商店街サーバ1は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース13とは、システムバス15を介して接続されている。
通信部11は、ネットワークNWに接続して、店舗端末2やユーザ端末3等との通信状態を制御するようになっている。
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部12には、会員情報DB12a、商品情報DB12b、検索結果情報DB12c等のデータベースが構築されている。「DB」は、データベースの略語である。
図8(a)は、会員情報DB12aに登録される内容の一例を示す図である。会員情報DB12aには、情報提供システムSに会員登録しているユーザに関する会員情報が登録される。具体的に、会員情報DB12aには、ユーザID、パスワード、ニックネーム、氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアドレス等のユーザの属性が、ユーザごとに対応付けて登録される。ユーザIDは、ユーザの識別情報である。
図8(b)は、商品情報DB12bに登録される内容の一例を示す図である。商品情報DB12bには、電子商店街で販売されている商品に関する商品情報が登録される。具体的に、商品情報DB12bには、商品ID、店舗ID、商品コード、ジャンル情報、商品名、商品画像のURL(Uniform Resource Locator)、商品説明、商品価格等の商品の属性が、店舗が販売する商品ごとに対応付けて登録される。商品IDは、店舗等が、販売する商品を管理するための商品の識別情報である。店舗IDは、商品の販売元の店舗の識別情報である。商品コードは、商品を識別するコード番号である。商品コードとしては、例えば、JAN(Japanese Article Number Code)コード等がある。ジャンル情報は、商品が属するジャンルを示す。商品情報に含まれる商品名が、該当商品情報100−iにおいて商品名110として表示される。商品情報に含まれる商品価格が、該当商品情報100−iにおいて価格150として表示される。
図8(c)は、検索結果情報DB12cに登録される内容の一例を示す図である。検索結果情報DB12cには、商品の検索結果に関する検索結果情報が登録される。具体的に、検索結果情報DB12cには、検索日時、ユーザID、検索条件、検索商品リスト及び最終選択順位が、検索が行われるごとに対応付けて登録される。検索日時は、検索が行われた日時である。例えば、検索日時から一定時間が経過すると、検索結果情報は、検索結果情報DB12cから削除される。ユーザIDは、検索を要求したユーザを示す。検索条件としては、ユーザにより指定された検索条件が登録される。検索商品リストは、検索された商品のリストである。具体的に、検索商品リストには、検索された商品の商品IDと表示順位とが商品ごとに対応付けて登録されている。最終選択順位は、ユーザが最後に選択した該当商品情報100−iに対応する商品の表示順位である。
次に、記憶部12に記憶されるその他の情報について説明する。記憶部12には、Webページを表示するためのHTML(HyperText Markup Language)文書、XML(Extensible Markup Language)文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等の各種データが記憶されている。また、記憶部12には、管理者等により設定された各種の設定値が記憶されている。
また、記憶部12には、オペレーティングシステム、WWW(World Wide Web)サーバプログラム、DBMS(Database Management System)、電子商取引管理プログラム等の各種プログラムが記憶されている。電子商取引管理プログラムは、電子商取引に関する各種の処理を実行するためのプログラムである。電子商取引管理プログラムは、本発明における情報処理プログラムの一例である。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
入出力インターフェース13は、通信部11及び記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行うようになっている。
システム制御部14は、CPU14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。そして、システム制御部14は、CPU14aが、各種プログラムを読み出し実行することにより、本発明における特定手段、比較手段、制御手段及び抽出手段として機能するようになっている。
なお、電子商店街サーバ1が、複数のサーバ装置で構成されてもよい。例えば、商品の検索に関する処理を行うサーバ装置、商品の注文等の処理を行うサーバ装置、ユーザ端末3からのリクエストに応じてWebページを送信するサーバ装置、及びデータベースを管理するサーバ装置等が、互いにLAN等で接続されてもよい。
[4.情報提供システムの動作]
次に、情報提供システムSの動作について、図9乃至図13を用いて説明する。なお、検索結果ページにおいてユーザが該当商品情報100−iの商品名110または画像120を選択したときに対応する処理について説明する。ユーザがチェックボックス140を選択したときに対応する処理については、後で補足する。
図9(a)は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14の検索リクエスト受信時処理における処理例を示すフローチャートである。ユーザは、ユーザ端末3を操作して、商品を検索するための検索条件を指定する。すると、ユーザ端末3は、検索リクエストを電子商店街サーバ1へ送信する。検索リクエストは、検索条件を指定したユーザのユーザID及び指定された検索条件を含む。検索リクエスト受信時処理は、電子商店街サーバ1が検索リクエストを受信したときに開始される。
図9(a)に示すように、システム制御部14は、受信した検索リクエストに含まれる検索条件を満たす商品を、商品情報DB12bに登録されている商品情報に基づいて検索する(ステップS11)。そして、システム制御部14は、検索された商品の商品ID及び表示順位を含む検索商品リストを生成する。
次いで、システム制御部14は、表示順位が1位からL位までの商品の該当商品情報100−iが表示される検索結果ページのHTML文書を生成する。このとき、システム制御部14は、スクリプトを含むHTML文書を生成する。このスクリプトは、ユーザが選択した商品に基づいて特定された強調商品があるかどうかを監視する端末側強調商品制御処理のスクリプトである。端末側強調商品制御処理の詳細については後述する。システム制御部14は、生成したHTML文書を、検索リクエストの送信元のユーザ端末3へ送信する(ステップS12)。HTML文書を受信したユーザ端末3は、HTML文書に基づいて、検索結果ページを、例えば図2や図5に示すように表示する。
次いで、システム制御部14は、最終選択順位に0を設定する(ステップS13)。次いで、システム制御部14は、検索日時、ユーザID、検索条件、最終選択順位及び検索商品リストを対応付けて検索結果情報DB12cに登録する(ステップS14)。システム制御部14は、ステップS14の処理を終えると、検索リクエスト受信時処理を終了させる。
図9(b)は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14の商品ページリクエスト受信時処理における処理例を示すフローチャートである。ユーザ端末3の画面に表示されている検索結果ページにおいて、ユーザが何れかの該当商品情報100−iの商品名110または画像120を選択する。すると、ユーザ端末3は、商品ページリクエストを電子商店街サーバ1へ送信する。商品ページリクエストは、選択を行ったユーザのユーザID、選択された商品名110または画像120に対応する選択商品の商品ID及び検索リクエストの送信時に指定された検索条件を含む。商品ページリクエスト受信時処理は、電子商店街サーバ1が商品ページリクエストを受信したときに開始される。
図9(b)に示すように、システム制御部14は、商品ページリクエストから、ユーザID、選択商品の商品ID及び検索条件を取得する(ステップS21)。次いで、システム制御部14は、選択商品の商品IDに対応する商品ページのHTML文書を、商品ページリクエストの送信元のユーザ端末3へ送信する(ステップS22)。HTML文書を受信したユーザ端末3は、HTML文書に基づいて、商品ページを表示する。
次いで、システム制御部14は、取得したユーザID及び検索条件を含む検索結果情報を検索結果情報DB12cから検索する。そして、システム制御部14は、検索された検索結果情報に含まれる検索商品リストから、選択商品の商品IDに対応する表示順位を取得する(ステップS23)。次いで、システム制御部14は、検索された検索情報に含まれる最終選択順位に、選択商品の商品IDに対応する表示順位を設定する(ステップS24)。こうして、システム制御部14は、特定手段として、選択商品を特定する。システム制御部14は、この処理を終えると、商品ページリクエスト受信時処理を終了させる。
図10(a)は、本実施形態に係るユーザ端末3の端末側強調商品制御処理における処理例を示すフローチャートである。検索結果ページのHTML文書を受信したユーザ端末3は、このHTML文書に記述されたスクリプトに基づいて、端末側強調商品制御処理を実行する。端末側強調商品制御処理及び後述するサーバ側強調商品制御処理は、商品ページが表示されているときに前ページ復帰ボタンが選択された場合に表示される検索結果ページにおいて、有利商品に対応する該当商品情報100−iを視認しやすい表示態様で表示するための処理である。
図10(a)に示すように、ユーザ端末3は、電子商店街サーバ1へ制御リクエストを送信する(ステップS31)。制御リクエストは、ユーザ端末3のユーザのユーザID、検索リクエストの送信時に指定された検索条件、及び現在表示されている検索結果ページのページ番号を含む。
図10(b)は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14のサーバ側強調商品制御処理における処理例を示すフローチャートである。サーバ側強調商品制御処理は、ユーザ端末3からの制御リクエストの受信を監視し、制御リクエストに応じて、有利商品に対応する該当商品情報100−iの表示態様が視認しやすい表示態様となるよう制御するための処理である。
図10(b)に示すように、システム制御部14は、ユーザ端末3から制御リクエストを受信したか否かを判定する(ステップS41)。このとき、システム制御部14は、制御リクエストを受信していないと判定した場合には(ステップS41:NO)、S41に移行する。一方、システム制御部14は、制御リクエストを受信したと判定した場合には(ステップS41:YES)、制御リクエストから、ユーザID、検索条件及びページ番号を取得する(ステップS42)。次いで、システム制御部14は、取得したユーザID及び検索条件を含む検索結果情報を検索結果情報DB12cから検索する。そして、システム制御部14は、検索された検索結果情報に含まれる検索商品リスト及び最終選択順位を取得する(ステップS43)。
次いで、システム制御部14は、取得した最終選択順位が0であるか否かを判定する(ステップS44)。このとき、システム制御部14は、最終選択順位が0であると判定した場合には(ステップS44:YES)、ステップS41に移行する。一方、システム制御部14は、最終選択順位が0ではないと判定した場合には(ステップS44:NO)、先頭表示順位及び末尾表示順位を、以下の式で計算する(ステップS45)。
先頭表示順位=(ページ番号−1)×L+1
末尾表示順位=先頭表示順位+L−1
先頭表示順位は、検索結果ページに表示される該当商品情報100−iに対応する商品のうち、表示順位が最も高い商品の表示順位である。先頭表示順位は、検索結果ページに表示される該当商品情報100−iに対応する商品のうち、表示順位が最も低い商品の表示順位である。次いで、システム制御部14は、強調商品特定処理を実行する(ステップS46)。
図11及び図12は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14の強調商品特定処理における処理例を示すフローチャートである。
図11に示すように、システム制御部14は、強調商品リストを初期化する(ステップS51)。強調商品リストには、対応する該当商品情報100−iの表示態様が視認しやすい表示態様にされる商品の商品IDが登録される。次いで、システム制御部14は、上位有利商品リストを初期化する(ステップS52)。上位有利商品リストには、上位有利商品の商品IDが登録される。次いで、システム制御部14は、選択商品の価格を、選択商品の商品情報から取得する(ステップS53)。次いで、システム制御部14は、表示順位iに1を設定する(ステップS54)。
次いで、システム制御部14は、検索商品リストから表示順位iに対応する商品の商品IDを取得する。そして、システム制御部14は、表示順位iの商品の価格を、取得した商品IDに対応する商品情報から取得する(ステップS55)。次いで、システム制御部14は、比較手段として、表示順位iの商品の価格と選択商品の価格とを比較する。そして、システム制御部14は、表示順位iの商品の価格が選択商品の価格以下であるか否かを判定する(ステップS56)。なお、ステップS56の判定方法は、選択商品と属性値が同じである上位商品を、上位有利商品に含める場合の判定方法である。このとき、システム制御部14は、表示順位iの商品の価格が選択商品の価格以下であると判定した場合には(ステップS56:YES)、表示順位iの商品の商品IDを、上位有利商品リストに登録する(ステップS57)。
システム制御部14は、ステップS57の処理を終えた場合、または、ステップS56において表示順位iの商品の価格が選択商品の価格よりも高いと判定した場合には(ステップS56:NO)、表示順位iに1を加算する(ステップS58)。次いで、システム制御部14は、表示順位iの値が最終選択順位の値よりも小さいか否かを判定する(ステップS59)。このとき、システム制御部14は、表示順位iの値が最終選択順位の値よりも小さと判定した場合には(ステップS59:YES)、ステップS55に移行する。システム制御部14は、ステップS55〜S59を繰り返すことにより、上位商品の中から上位有利商品を抽出する。
システム制御部14は、表示順位iの値が最終選択順位の値よりも小さくはないと判定した場合には(ステップS59:NO)、上位有利商品リストが空であるか否かを判定する(ステップS60)。つまり、システム制御部14は、上位有利商品リストに商品IDが1つも登録されていないか否かを判定する。このとき、システム制御部14は、上位有利商品リストが空であると判定した場合には(ステップS60:YES)、ステップS81に移行する。
一方、システム制御部14は、上位有利商品リストが空ではないと判定した場合には(ステップS60:NO)、各上位有利商品の商品名を、上位有利商品リストに登録されている商品IDに対応する商品情報から取得する。次いで、システム制御部14は、全ての上位有利商品の何れにも含まれる語を抽出する。そして、システム制御部14は、抽出された語を含む特徴語リストを生成する(ステップS61)。
次いで、システム制御部14は、選択商品の商品名に含まれる語を抽出する(ステップS62)。次いで、システム制御部14は、特徴語リストに登録されている語の中から、選択商品の商品名に含まれる語と同じ語を、特徴語リストから削除する(ステップS63)。
次いで、システム制御部14は、上位不利商品の商品名に含まれる語を上位不利商品ごとに抽出する(ステップS64)。次いで、システム制御部14は、特徴語リストに登録されている語の中から、上位不利商品の商品名に含まれる語と同じ語を、特徴語リストから削除する(ステップS65)。この処理が終わった時点で特徴語リストに登録されている語が、特徴語である。こうして、システム制御部14は、抽出手段として特徴語を抽出する。
次いで、システム制御部14は、特徴語リストが空であるか否かを判定する(ステップS66)。つまり、システム制御部14は、特徴語リストに語が1つも登録されていないか否かを判定する。このとき、システム制御部14は、特徴語リストが空であると判定した場合には(ステップS66:YES)、強調商品特定処理を終了させる。この場合、強調商品リストは空である。つまり、視認しやすい表示態様で表示される該当商品情報100−iは1つも存在しない。上位有利商品の商品名から特徴語が抽出されなかった場合、システム制御部14は、ユーザが価格を重視して選択商品の該当商品情報100−iを選択したと判断することができないからである。
一方、システム制御部14は、特徴語リストが空ではないと判定した場合には(ステップS66:NO)、ステップS81に移行する。
図12に示すように、ステップS81において、システム制御部14は、表示順位iに先頭表示順位を設定する。次いで、システム制御部14は、ステップS55と同様の方法で、表示順位iの商品の価格を取得する(ステップS82)。次いで、システム制御部14は、表示順位iの商品の価格が選択商品の価格よりも安いか否かを判定する(ステップS83)。このとき、システム制御部14は、表示順位iの商品の価格が選択商品の価格よりも安いと判定した場合には(ステップS83:YES)、上位有利商品リストが空であるか否かを判定する(ステップS84)。このとき、システム制御部14は、上位有利商品リストが空ではないと判定した場合には(ステップS84:NO)、表示順位iの商品の商品名に、特徴語リストに登録されている特徴語が含まれるか否かを判定する(ステップS85)。
システム制御部14は、ステップS84において上位有利商品リストが空であると判定した場合(ステップS84:YES)、または、ステップS85において表示順位iの商品の商品名に特徴語が1つも含まれていないと判定した場合には(ステップS85:NO)、表示順位iの商品の商品IDを、強調商品リストに登録する(ステップS86)。つまり、システム制御部14は、表示順位iの商品を、該当商品情報100−iを視認しやすいようにする商品として特定する。
システム制御部14は、ステップS83において表示順位iの商品の価格が選択商品の価格よりも安くはないと判定した場合(ステップS83:NO)、ステップS85において表示順位iの商品の商品名に少なくとも1つの特徴語が含まれていると判定した場合(ステップS85:YES)、または、ステップS86の処理を終えた場合には、表示順位iの値が末尾表示順位の値よりも小さいか否かを判定する(ステップS87)。このとき、システム制御部14は、表示順位iの値が末尾表示順位の値よりも小さいと判定した場合には(ステップS87:YES)、表示順位iに1を加算する(ステップS88)。次いで、システム制御部14は、ステップS82に移行する。システム制御部14は、ステップS82〜S88を繰り返すことにより、検索結果ページに表示される各該当商品情報100−iに対応する商品について、その商品を、該当商品情報100−iの表示態様を視認しやすい表示態様にする商品として特定する。また、システム制御部14は、上位有利商品の商品名から特徴語が抽出された場合には、有利商品の商品名が特徴語を含まない場合、その有利商品を、該当商品情報100−iの表示態様を視認しやすい表示態様にする商品として特定する。ステップS87において、システム制御部14は、表示順位iの値が末尾表示順位の値よりも小さくはないと判定した場合には(ステップS87:NO)、強調商品特定処理を終了させる。
システム制御部14は、強調商品特定処理を終えると、図10(a)に示すように、強調商品リストが空であるか否かを判定する(ステップS47)。このとき、システム制御部14は、強調商品リストが空であると判定した場合には(ステップS47:YES)、強調商品リストを含まない制御応答メッセージを、制御リクエストの送信元のユーザ端末3へ送信する(ステップS49)。一方、システム制御部14は、強調商品リストが空ではないと判定した場合には(ステップS47:NO)、制御応答メッセージに強調商品リストする。(ステップS48)。次いで、システム制御部14は、強調商品リストを含む制御応答メッセージを、制御リクエストの送信元のユーザ端末3へ送信する(ステップS49)。システム制御部14は、ステップS48及び49の処理を実行することにより、制御手段として、有利商品に対応する該当商品情報100−iの表示態様が、不利商品に対応する該当商品情報100−iの表示態様よりも視認しやすい表示態様となるよう制御する。システム制御部14は、ステップS49の処理を終えると、ステップS41に移行する。
図10(a)に示すように、ユーザ端末3は、電子商店街サーバ1から制御応答メッセージを受信すると(ステップS32)、制御応答メッセージに強調商品リストが含まれるか否かを判定する(ステップS33)。このとき、ユーザ端末3は、強調商品リストが含まれていないと判定した場合には(ステップS33:NO)、一定時間待機する(ステップS38)。次いで、システム制御部14は、ステップS31に移行する。ステップS38におけるユーザ端末3の待機時間は予め設定されている。例えば、待機時間は、5秒等に設定されてもよい。
一方、ユーザ端末3は、強調商品リストが含まれていると判定した場合には(ステップS33:YES)、強調商品リストから商品IDを1つ取得する(ステップS34)。次いで、ユーザ端末3は、取得した商品IDに対応する該当商品情報100−iの表示態様を、他の該当商品情報100−iよりも視認しやすい表示態様に変更する(ステップS35)。次いで、ユーザ端末3は、強調商品リストからまだ取得していない商品IDがあるか否かを判定する(ステップS36)。このとき、ユーザ端末3は、まだ取得していない商品IDがあると判定した場合には(ステップS36:YES)。まだ取得していない商品IDのうち1つを取得する(ステップS37)。次いで、ユーザ端末3は、ステップS35に移行する。一方、ユーザ端末3は、全ての商品IDを取得したと判定した場合には(ステップS36:NO)、ステップS38に移行する。
ユーザ端末3は、端末側強調商品制御処理において定期的に制御リクエストを送信することにより、電子商店街サーバ1からの制御応答メッセージを受信する。そして、ユーザ端末3は、制御応答メッセージに含まれる強調商品リストに基づいて、有利商品に対応する該当商品情報100−iの表示態様を視認しやすい表示態様に変える。これらの処理により、商品ページが表示されているときに前ページ復帰ボタンが選択された場合、ユーザ端末3の画面には、例えば、図3や図6に示す検索結果ページが表示される。
図13は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14の検索結果ページリクエスト受信時処理における処理例を示すフローチャートである。ユーザ端末3の画面に表示されている検索ページにおいて、ユーザが次ページリンク210または前ページリンク220を選択する。すると、ユーザ端末3は、検索結果ページリクエストを電子商店街サーバ1へ送信する。検索結果ページリクエストは、選択を行ったユーザのユーザID、検索リクエストの送信時に指定された検索条件、及び次ページリンク210または前ページリンク220の選択によって次に表示される検索結果ページのページ番号を含む。検索結果ページリクエスト受信時処理は、電子商店街サーバ1が検索結果ページリクエストを受信したときに開始される。
図13に示すように、システム制御部14は、検索結果ページリクエストから、ユーザID、検索条件及びページ番号を取得する(ステップS101)。次いで、システム制御部14は、取得したユーザID及び検索条件を含む検索結果情報に含まれる検索商品リスト及び最終選択順位を取得する(ステップS102)。次いで、システム制御部14は、先頭表示順位及び末尾表示順位を、サーバ側強調商品制御処理におけるステップS45と同様の方法で計算する(ステップS103)。次いで、システム制御部14は、強調商品特定処理を実行する(ステップS104)。
システム制御部14は、強調商品特定処理を終えると、検索結果ページのHTML文書を生成する。先ず、システム制御部14は、記憶部12から、検索結果ページのHTML文書のテンプレートを取得する(ステップS105)。次いで、システム制御部14は、表示順位iに先頭表示順位を設定する(ステップS106)。次いで、システム制御部14は、検索商品リストから表示順位iの商品の商品IDを取得する(ステップS107)。次いで、システム制御部14は、表示順位iの商品の商品情報に基づいて、該当商品情報100−iの表示用のデータを生成する(ステップS108)。
次いで、システム制御部14は、表示順位iの商品の商品IDが強調商品リストに登録されているか否かを判定する(ステップS109)。このとき、システム制御部14は、表示順位iの商品の商品IDが強調商品リストに登録されていると判定した場合には(ステップS109:YES)、制御手段として、該当商品情報100−iの表示態様が視認しやすい表示態様となるように、生成したデータ内における表示態様の定義部分を変更する(ステップS110)。
システム制御部14は、ステップS109において表示順位iの商品の商品IDが強調商品リストに登録されていないと判定した場合(ステップS109:NO)、または、ステップS110の処理を終えた場合には、該当商品情報100−iの表示用のデータをテンプレートに追加する(ステップS111)。
次いで、システム制御部14は、表示順位iの値が末尾表示順位の値よりも小さいか否かを判定する(ステップS112)。このとき、システム制御部14は、表示順位iの値が末尾表示順位の値よりも小さいと判定した場合には(ステップS112:YES)、表示順位iに1を加算する(ステップS113)。次いで、システム制御部14は、ステップS107に移行する。システム制御部14は、ステップS107〜S113を繰り返すことにより、該当商品情報100−iを含む検索結果ページのHTML文書を生成する。
ステップS112において、システム制御部14は、表示順位iの値が末尾表示順位の値よりも小さくはないと判定した場合には(ステップS112:NO)、生成されたHTML文書を、検索結果ページリクエストの送信元のユーザ端末3へ送信する(ステップS114)。システム制御部14は、この処理を終えると、検索結果ページリクエスト受信時処理を終了させる。HTML文書を受信したユーザ端末3は、HTML文書に基づいて、検索結果ページを、例えば図4に示すように表示する。
次に、ユーザがチェックボックス140を選択したときに対応する処理の概要について説明する。
ユーザ端末3の画面に表示されている検索結果ページにおいて、ユーザが何れかの該当商品情報100−iのチェックボックス140を選択した場合、ユーザ端末3は、比較商品選択通知を電子商店街サーバ1へ送信する。比較商品選択通知は、チェックボックス140を選択したユーザのユーザID、選択されたチェックボックス140を含む該当商品情報100−iに対応する選択商品の商品ID、検索リクエストの送信時に指定された検索条件、及び現在表示されている検索結果ページのページ番号を含む。システム制御部14は、比較商品選択通知からユーザID、商品ID、検索条件、ページ番号を取得する。次いで、システム制御部14は、ユーザID及び検索条件に対応する検索結果情報に含まれる検索商品リストに基づいて、選択商品の表示順位を取得する。次いで、システム制御部14は、検索結果情報に含まれる最終選択順位に、選択商品の表示順位を設定する。次いで、システム制御部14は、図10(b)に示すサーバ側強調商品制御処理におけるステップS43の処理と同様の処理を実行した後、ステップS45〜S49の処理と同様の処理を行うことにより、制御応答メッセージをユーザ端末3へ送信する。ユーザ端末3が制御応答メッセージを受信した場合の処理内容は、図10(a)に示す端末側強調商品制御処理におけるステップS33〜S37の処理と同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部14が、検索された商品に付けられた表示順位に従った順に検索結果として表示される複数の該当商品情報100−iのうち、ユーザが選択した該当商品情報100−iを特定し、特定された該当商品情報100−iに対応する選択商品の表示順位よりも上位の表示順位が付けられた上位商品の属性値と、選択商品の属性値と、を比較し、選択商品の属性値の方がユーザにとって有利である場合、選択商品よりも属性値がユーザにとって有利な有利商品の該当商品情報100−iが、選択商品よりも属性値がユーザにとって不利な不利商品の該当商品情報100−iよりも視認しやすい表示態様となるよう制御する。従って、ユーザが望む蓋然性がある商品の該当商品情報100−iを容易に見付けることができる。
また、システム制御部14が、上位商品の中に選択商品よりも属性値が有利な上位有利商品が存在する場合、上位有利商品に関する文字列から、選択商品に関する文字列に含まれない特徴語を抽出し、特徴語が抽出された場合、文字列に特徴語が含まれない有利商品の該当商品情報100−iが、不利商品及び文字列に特徴語が含まれる有利商品のそれぞれの該当商品情報100−iよりも視認しやすい表示態様となるよう制御してもよい。これにより、属性値がユーザの望む条件を満たす商品であってもユーザが望まない蓋然性がある商品の該当商品情報100−iは、視認しやすいようにならないので、ユーザが望む蓋然性がある商品の該当商品情報100−iを容易に見付けることができる。
また、システム制御部14が、上位有利商品に関する文字列から、上位商品のうち選択商品よりも属性値が不利な商品に関する文字列及び選択商品に関する文字列の何れにも含まれない特徴語を抽出してもよい。これにより、上位有利商品にユーザにとって不都合な情報がある代わりに上位有利商品に対してユーザにとって有利な属性値を付与することができた要因に関連する語を抽出することができる。
なお、上記実施形態においては、検索対象として、商品を検索する場合に本発明を適用していた。しかしながら、本発明を、例えば、サービス、施設、場所、Webページ、画像、動画、音声、地図、ニュース、ブログ等の検索に適用してもよい。
また、上記実施形態においては、情報処理装置が、ユーザにより選択された情報に対応する第1の検索対象よりも属性値が有利な第3の検索対象の情報の表示態様を変えることにより、第3の検索対象の情報が、第1の検索対象よりも属性値が不利な第4の検索対象の情報よりも視認しやすい表示態様となるように制御していた。しかしながら、情報処理装置は、第4の検索対象の情報の表示態様を変えることにより、第3の検索対象の情報が第4の検索対象の情報よりも視認しやすい表示態様となるように制御してもよい。