JP5890081B1 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1では、一定時間ごとに表示される広告を変える手法が提案されている。
これにより、出現位置を分散させた視覚効果の高い各オブジェクトを提示する環境が提供される。
これにより、オブジェクト取得要求に応じて適切にオブジェクトが提供される。
これにより、異なるサイズの複数のオブジェクトが立体感を有して表示される環境が提供される。
これにより、検索のためのオブジェクトを大量に提示する環境が提供される。
これにより、リンク情報が紐付けられたオブジェクトを大量に提示する環境が提供される。
これにより、オブジェクトの表示態様をジャンルごとに変える環境が提供される。
これにより、オブジェクトごとに異なる出現位置を設定することが可能となる。
これにより、例えば、優先度が高いオブジェクトから順にユーザに提示することができる。
これにより、例えば、優先度が高いオブジェクトのサイズを大きくすることができる。
これにより、ユーザに訴求力のあるオブジェクトを送信することが可能となる。
この情報処理方法により、少ない処理負担で大量のキーワード等のクリッカブル(マウスを用いたクリックが可能であること、または、指で画面をタップするタップ操作などを用いた選択操作が可能なこと)なオブジェクトを視覚的効果を備えてユーザに提示する。
本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムを記憶した記憶媒体である。これらのプログラムや記憶媒体により上記の情報処理装置を実現する。
<1.全体構成>
<2.ハードウェア構成>
<3.データベース>
[3−1.ユーザDB]
[3−2.販売者DB]
[3−3.商品DB]
[3−4.オブジェクトDB]
[3−5.ウェブページDB]
<4.第1の実施の形態>
[4−1.ECサーバにおける処理の流れ]
[4−2.ユーザ端末における処理の流れ]
[4−3.サイズ設定処理]
[4−4.クリッカブル領域の第1例]
[4−5.クリッカブル領域の第2例]
[4−6.移動速度設定処理の第1例]
[4−7.移動速度設定処理の第2例]
[4−8.移動速度設定処理の第3例]
[4−9.移動速度設定処理の第4例]
[4−10.移動速度設定処理の第5例]
[4−11.サイズ設定に応じた設定例1]
[4−12.サイズ設定に応じた設定例2]
[4−13.まとめ]
<5.第2の実施の形態>
[5−1.ユーザ端末における処理の流れ]
[5−2.オブジェクト選択対応処理の第1例]
[5−3.オブジェクト選択対応処理の第2例]
[5−4.サイズ設定処理の別の例]
[5−5.出現位置設定処理の例]
[5−6.出現順決定処理]
[5−7.移動速度設定処理の第6例]
[5−8.表示処理の例]
[5−9.ユーザ情報を用いた例]
[5−10.まとめ]
<6.変形例>
<7.プログラム及び記憶媒体>
本実施の形態におけるECサーバ1としての情報処理装置を含む全体の構成について、図1及び図2を用いて説明する。
本発明のECサーバ1は、図1に示すように、通信ネットワーク2を介してユーザ端末3,3,・・・や販売者端末4,4,4・・・と相互に通信可能な状態で接続されている。
これらの機能を実現するために、ECサーバ1は、ユーザ情報が記憶されるユーザDB(Database)50、商品を販売する販売者の情報が記憶される販売者DB51、電子商取引で扱う商品の情報が記憶される商品DB52を管理する。
また通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
販売者端末4は、ECサーバ1が提供する電子商取引サービスを利用して、商品の販売を行う販売者が利用する端末である。
尚、ユーザ端末3や販売者端末4は、利用する人物が商品を購入する立場にいる人物なのか、または、商品を販売する立場にいる人物なのかによって便宜上名前を使い分けているだけであり、実質的に端末の構成などは同じである。
ECサーバ1は、上記の電子商取引に係る各機能以外にも、ユーザが利用するユーザ端末3に対して大量のオブジェクトをウェブページの特定領域に表示させる処理などを実行する。
ここで、オブジェクトとは、例えば、テキストや画像などである。以降の説明においては、キーワードをテキスト形式でユーザに提示する例を説明する。
このために、ECサーバ1は、ウェブページデータ生成部1a、ウェブページデータ送信部1b、オブジェクトデータ送信部1c、検索処理部1dを備える。
また、ECサーバ1は、オブジェクトDB53、ウェブページDB54を管理する。
オブジェクト送信処理では、ユーザ端末3上に表示するオブジェクトそのもののデータ(テキストデータや画像データ)以外にも、必要に応じてジャンル情報や優先度情報などを共に送信する。
検索処理としては、例えば、商品を検索する処理などである。
図3は、図1に示したECサーバ1、ユーザ端末3、販売者端末4、また、ユーザDB50、販売者DB51、商品DB52、オブジェクトDB53、ウェブページDB54のハードウェアを例示する図である。それぞれのサーバや端末におけるコンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力部106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、通信ネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う通信部109が接続されている。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、ECサーバ1、ユーザ端末3、販売者端末4、また、ユーザDB50、販売者DB51、商品DB52、オブジェクトDB53、ウェブページDB54のそれぞれにおいて後述する情報処理や通信が実行される。
尚、ECサーバ1、ユーザ端末3、販売者端末4、また、ユーザDB50、販売者DB51、商品DB52、オブジェクトDB53、ウェブページDB54を構成するそれぞれの情報処理装置は、図3のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LANなどによりシステム化されていてもよいし、インターネットなどを利用したVPN(Virtual Private Network)などにより通信可能な状態で遠隔地に配置されたものでもよい。
[3−1.ユーザDB]
ユーザDB50にはECサーバ1が提供するサービスを受けるユーザの情報が属性情報として記憶される。例えば、一人のユーザを特定可能な一つのユーザID(Identification)に対して、ログインパスワード氏名、年齢、性別、年収、住所、メールアドレス、趣味などの個人的な情報が紐付けられて記憶される。また、決済情報や商品の購入履歴、商品のお気に入り登録情報なども記憶される。
販売者DB51には、ECサーバ1を利用して商品を販売する販売者の情報が記憶される。例えば、それぞれの販売者を一意に識別可能な販売者IDに対して、ログインパスワード、店舗名、店舗ロゴ、取扱商品の商品ID(ECサーバ1が商品ごとに付与する商品固有のコード情報)、商品ページURL(Uniform Resource Locator)、商品ごとの価格、販売者ページのURL、連絡先(電話番号やメールアドレスなど)などの各情報が紐付けられて記憶される。
商品ページURLは商品ページごとに付されるURLであり、同一商品であっても販売者が異なる場合には、異なる商品ページURLが付される。
店舗ロゴの情報は、画像データそのものでもよいし、保存されている画像データのリンク情報(URL情報)などでもよい。
商品DB52には、ECサーバ1を介して売買が可能な各商品についての情報が記憶される。例えば、商品を一意に識別可能な商品IDに対して、商品ジャンル、商品画像、製造者(メーカー)情報、製造者によって付与される型番情報、販売開始日、取扱商品提供者情報、在庫情報などが紐付けられて記憶される。
商品画像の情報は、画像データそのものでもよいし、保存されている画像データのリンク情報(URL情報など)でもよい。
また、商品DB52には、上記以外にも、生産地や商品のスペック(色、大きさ、性能情報)などが記憶されてもよい。
オブジェクトDB53には、図4A,図4Bに示すように、ユーザ端末3上に表示させるキーワード、または、画像データと共に、優先度やジャンル情報が紐付けられて記憶される。
また、ウェブページごとに提示するキーワードや画像を変える場合には、提示対象のウェブページ情報も併せて記憶される。具体的には、ECサイトのトップページには、全てのジャンルを対象としたキーワードや画像が提示され、家電のウェブページには、家電のジャンルを対象としたキーワードや画像が提示される場合などである。
更に、ユーザごとに優先度を変える場合には、ユーザごとに図4A,図4Bに示す情報が記憶される。
ウェブページDB54には、ECサーバ1がユーザや販売者に提供する各種ウェブページのデータが記憶される。具体的には、商品ページや商品の詳細ページ、或いはユーザページや販売者ページ、店舗ページなどのウェブページデータである。
ウェブページデータとしては、ウェブページのURL(Uniform Resource Locator)情報と各ウェブページ上に配置されるオブジェクト(画像やテキストやバナーなど)の配置や表示態様(位置や大きさ、色等)の情報が記憶される。
尚、ウェブページDB54に記憶される情報は、例えば、HTMLなどの構造化文書ファイルで記憶されてもよい。
第1の実施の形態におけるECサーバ1の処理について、図5を参照して説明する。
ECサーバ1は、ステップS101,S111,S121,S131を順に実行することにより、各種処理を継続的に行う。具体的には、ステップS101においてログイン情報を受信したか否かを判定する処理を実行し、ステップS111においてウェブページデータの要求を受信したか否かを判定する処理を実行し、ステップS121においてオブジェクト選択情報を受信したか否かを判定する処理を実行し、ステップS131においてオブジェクトデータ取得要求を受信したか否かを判定する処理を実行する。
ステップS101において、ログイン情報を受信したと判定した場合、ECサーバ1はステップS102において認証処理を実行し、ステップS103において認証結果をユーザ端末3に通知する処理を実行する。
認証処理においては、ユーザ端末3から送られたログイン情報とユーザDB50に記憶されたユーザ情報(例えば、ユーザIDとログインパスワード)を照合し、ログインの可否を決定する。
ウェブページデータ要求は、ユーザがユーザ端末3を用いて、ECサーバ1が提供するウェブページを閲覧をするための操作を行った場合に、ユーザ端末3からECサーバ1へ送信される。
ステップS111において、ウェブページデータ要求を受信したと判定した場合、ECサーバ1は、続くステップS112において、ウェブページデータを生成する処理を実行する。ウェブページデータは、例えば、図6に示すウェブページをユーザ端末3の画面上に表示するためのデータであり、具体的には、HTMLやXHTMLなどの構造化文書ファイルのデータなどである。
ウェブページ表示領域6は、コンテンツが表示されるコンテンツ表示領域7とオブジェクトが表示されるオブジェクト表示領域8を備えている。
コンテンツは、例えば、商品ページであれば、商品の概要や詳細を表す各種情報であり、具体的には、商品画像や価格、メーカー、在庫数、商品レビューなどの情報である。また、店舗ページであれば、店舗を表す各種情報であり、具体的には、店舗への店舗名や店舗への連絡先、店舗レビューなどの情報である。
図7A,図7Bに示すオブジェクト表示領域8に表示される各オブジェクトは、オブジェクト表示領域8の左端部8aから右端部8bに向けて、それぞれに設定された速度を保ちながら移動する。本例では、オブジェクトの移動の際の変位は、横方向(図中のX方向)における座標のみであり、縦方向(図中のY方向)における座標は変化しない。
尚、場合によっては、図7Bに示すように、オブジェクト同士の一部が重なる場合もある。その場合には、それぞれのオブジェクトのレイヤ設定に応じて、画面の奥行き方向の前後関係が決定されて、表示される。具体的には、図7Bの「キーワード3」と「キーワード4」の各一部は重なっている。この場合、「キーワード4」のオブジェクトが属するレイヤは「キーワード3」のオブジェクトが属するレイヤよりも前方であるため、「キーワード3」のオブジェクトの一部が「キーワード4」のオブジェクトに隠れて表示される。
尚、前後関係が分かりやすいように各オブジェクトに囲み線を付したが、囲み線を付さなくてもよい。
本実施の形態において、それぞれのオブジェクトは、選択操作(マウスによるクリックなど)が可能とされる。そして、オブジェクトの一部が他のオブジェクトに隠されない状態が生じるように、即ち、それぞれのオブジェクトには、該オブジェクトを選択操作可能な瞬間が生じるように、各オブジェクトを提示する。
ECサーバ1はステップS113において、ウェブページデータを送信する処理を実行する。ウェブページデータには、先のオブジェクトに関する各情報(テキストや画像の情報など)が含まれている。ウェブページデータを送信する処理により、上記のオブジェクトに関する各種情報を含むウェブページデータがユーザ端末3へ送信され、画面上に図6に示すウェブページが表示される。
オブジェクト選択情報は、何れのオブジェクトが選択されたかを示す情報であり、加えて、ユーザ情報を含んでもよい。オブジェクト選択情報は、図6に示すウェブページのオブジェクト表示領域8に提示されたオブジェクトの一つをユーザが選択(マウスを用いたクリック操作)した場合に、ユーザ端末3からECサーバ1へ送信される。
オブジェクトデータ取得要求は、ユーザ端末3において取得済みの複数のオブジェクトの提示が一巡した場合、或いは、一巡しそうな場合に、ユーザ端末3からECサーバ1へ送信される。
図5を用いて説明したECサーバ1の各処理に対して、ユーザ端末3が行う一連の処理の一例を、図8を参照して説明する。
先ず、ユーザはECサーバ1が管理するウェブページの何れかを閲覧するための操作を行う。これに応じて、ユーザ端末3はステップS201において、ウェブページデータ要求を送信する処理を実行する。この処理に対するECサーバ1の応答として、ステップS111乃至S113の各処理が実行される。
そして、ユーザ端末3はステップS203において、ウェブページデータに係るウェブページを画面上に表示するウェブページ表示処理を実行する。この処理により、ユーザ端末3の画面上に、例えば図6に示したようなウェブページが表示される。
尚、ステップS203のウェブページ表示処理によって表示されるのは、コンテンツ表示領域7に表示されるコンテンツであり、オブジェクト表示領域8に表示されるオブジェトの表示は、以降のいくつかのステップを経てから行われる。
これらの各処理を実行することにより、各オブジェクトのレイヤの設定と出現位置の設定と移動速度の設定がなされる。
出現位置設定は、図7における左端部8aの何れの位置(Y方向における出現座標)からオブジェクトを出現させるかを決定するための設定である。
移動速度設定は、図7の左右方向(X方向)におけるオブジェクトの変位速度を決定するための設定である。第1の実施の形態においては、オブジェクトの一部が他のオブジェクトに隠されない状態が生じるように、即ち、それぞれのオブジェクトには、該オブジェクトを選択操作可能な瞬間が生じるように、各オブジェクトの移動速度が設定される。移動速度設定処理の具体例については、いくつかの例を後述する。
これらの設定(レイヤ設定、出現位置設定、移動速度設定)を行うことにより、各オブジェクトが何れの場所から出現して、どのくらいの出現時間を経て右端まで移動し、オブジェクト表示領域8から消えていくかが決定される。
尚、図8に示す流れにおいては、ECサーバ1から受信した順に各オブジェクトを出現させる場合を説明する。
先ず、ユーザ端末3はステップS208において、提示している何れのオブジェクトが選択されたか否かを判定する処理を実行する。具体的には、例えば、ユーザがマウス操作によって何れかのオブジェクトをクリックしたときなどに、選択されたと判定する(図中のY判定)。
オブジェクトがクリックされた場合、ユーザ端末3はステップS209で何れのオブジェクトが選択(クリック)されたかをECサーバ1へ送信するオブジェクト選択情報送信処理を実行し、ステップS210でオブジェクトの画面への表示処理を終了する。
この処理に対するECサーバ1の応答として、ステップS121,S122の各処理が実行される。
尚、ECサーバ1から次に表示すべきウェブページデータが送られて当該ウェブページを表示する処理を実行するときに、オブジェクトの画面への表示処理は自動的に終了するため、ステップS210の表示処理終了を別途行わなくてもよい。
表示処理終了トリガが発生する場合の例としては、オブジェクト選択操作以外の操作によって他のウェブページに遷移した場合や、ウェブブラウザ5をスクロールしたことによりオブジェクト表示領域8がウェブページ表示領域外に移動した場合や、ウェブブラウザ5が複数のウェブページを切り替え表示可能なタブブラウザでありタブの切り替え操作が行われた場合などが該当する。
一方、表示処理終了トリガが発生していないと判定した場合、ユーザ端末3は続くステップS212において、オブジェクトの提示が一巡したか否かを判定する処理を実行する。
オブジェクトの提示が一巡したと判定した場合、ユーザ端末3はステップS213において、オブジェクト取得処理を実行する。この処理により、ユーザ端末3からECサーバ1へオブジェクトデータ取得要求が送信される。
この処理に対するECサーバ1の応答として、ステップS131乃至S133の各処理が実行される。
一方、オブジェクトの提示が一巡していないと判定した場合、ユーザ端末3はステップS208の処理を再度実行する。
これまでの例では、各オブジェクトのサイズは同じであったが、オブジェクトごとにサイズを変えてもよい。ここでは、各オブジェクトに対して、図8のステップS204乃至206の各設定処理以外に、オブジェクトのサイズを設定する例について、図9を参照して説明する。
ユーザ端末3は、ステップS203のウェブページ表示処理を実行することによってウェブブラウザ5上のコンテンツ表示領域の表示を行った後に、オブジェクト表示領域8にオブジェクトを表示するための設定処理を実行する。
ユーザ端末3は設定処理として、先ず、ステップS214のサイズ設定処理を実行する。この処理によって、オブジェクトごとに異なるサイズが設定される。
続いて、ユーザ端末3はステップS204乃至S206を実行して、レイヤの設定と出現位置の設定と移動速度の設定を行う。
各オブジェクトは、オブジェクト自体の領域とは別に、クリッカブル領域が設定される。
クリッカブル領域とは、マウスや指などを用いた選択操作が可能な領域のことである。
クリッカブル領域の一つの例としては、図10Aに示すように、オブジェクトObに対して、オブジェクト自体の領域を表すオブジェクト領域S1と、クリック操作が可能な領域を表すクリッカブル領域S2がそれぞれ同じ領域で設定される。
従って、オブジェクト領域S1の幅S1wはクリッカブル領域S2の幅S2wと同じ幅とされる。また、オブジェクト領域S1の高さS1hはクリッカブル領域S2の高さS2hと同じ高さとされる。
別の例としては、図10Bに示すように、オブジェクトObに対して、オブジェクト領域S1と、クリッカブル領域S2がそれぞれ異なる領域で設定される。
具体的には、オブジェクト領域S1の幅S1wはクリッカブル領域S2の幅S2wよりも小さな幅とされる。また、オブジェクト領域S1の高さS1hはクリッカブル領域S2の高さS2hよりも低い高さとされる。
移動速度設定処理の第1例では、前方レイヤに属するオブジェクトほど高速に移動するように各オブジェクトの移動速度を設定する。
例えば、図7Bに示す場合においては、「キーワード4」のオブジェクトは「キーワード3」のオブジェクトよりも前方レイヤに属している。従って、「キーワード4」のオブジェクトの方が「キーワード3」のオブジェクトよりも速い移動速度が設定される。
移動速度設定処理の第2例では、サイズの大きなオブジェクトほど高速に移動するように、各オブジェクトの移動速度を設定する。
例えば、図11を参照して説明すると、各オブジェクトのサイズは、「キーワード4」、「キーワード6」、「キーワード2」、「キーワード3」、「キーワード5」、「キーワード7」、「キーワード1」の順に大きくされている。従って、「キーワード4」のオブジェクトの移動速度が一番大きくされ、「キーワード1」のオブジェクトの移動速度が一番小さくされる。
移動速度設定処理の第3例では、オブジェクトのクリッカブル領域S2の全体が表出されるタイミングが生じるように各オブジェクトの移動速度を設定する。
具体的に、図12A,図12Bを参照して説明する。図12Aに示すように、オブジェクト表示領域8には、オブジェクトOb1〜Ob7の7個のオブジェクトが提示されている。その中で、オブジェクトOb3とオブジェクトOb4の二つのオブジェクトは、高さ方向(Y方向)の位置が同じとされている。この二つのオブジェクトのそれぞれの全体が表出されるタイミングが生じるように、オブジェクトOb3,Ob4の移動速度を設定する。
オブジェクトOb3が後方レイヤに属するオブジェクト、オブジェクトOb4が前方レイヤに属するオブジェクトとし、オブジェクトOb3を後方オブジェクトBOb、オブジェクトOb4を前方オブジェクトFObとすると、前方オブジェクトFObの移動速度V1を以下の式1で算出して設定する。
V1=(WA+FS2w)/t1・・・式1
但し、WAは、オブジェクト表示領域8のX方向のサイズを表す。更に、t1は前方オブジェクトFObの右端がオブジェクト表示領域8の左端部8aに位置した状態から前方オブジェクトFObの左端がオブジェクト表示領域8の右端部8bに位置する状態となるまでに要する時間である。また、FS2wは前方オブジェクトFObのクリッカブル領域S2におけるX方向の幅を表す。
また、後方オブジェクトBObの移動速度V2を以下の式2で算出して設定する。
V2=(WA/t2)・・・式2
但し、t2≧t1とする。即ち、V2は以下の式3で表すことができる。
V2≦(WA×V1/(WA+FS2w))・・・式3
移動速度設定処理の第4例では、オブジェクトのサイズとしてのオブジェクト領域S1よりもクリッカブル領域S2が広い場合において、オブジェクト領域S1の全体が表出されるタイミングが生じるように各オブジェクトの移動速度を設定する。
具体的に図12A,図13を参照して説明する。
図12Aに示すように、オブジェクト表示領域8に提示されている7個のオブジェクトのうち、Y方向の高さが同じ二つのオブジェクト(Ob3,Ob4)に関して、それぞれのオブジェクト領域S1の全体が表出されるように、オブジェクトOb3,Ob4の移動速度を設定する。
オブジェクトOb3は後方オブジェクトBOb、オブジェクトOb4は前方オブジェクトFObとされる。
前方オブジェクトFObの移動速度V1は、先の式1で設定する。
後方オブジェクトBObの移動速度V2’は以下の式4で算出して設定する。
V2’=(WA+(BS2w−BS1w)/2)/t2’・・・式4
但し、t2’≧t1とする。また、BS2wは後方オブジェクトBObのクリッカブル領域S2におけるX方向の幅を表す。BS1wは後方オブジェクトBObのオブジェクト領域S1におけるX方向の幅を表す。
即ち、V2’は以下の式5で表すことができる。
V2’≦(WA+(BS2w−BS1w)/2)×V1/(WA+FS2w)・・・式5
但し、FS2wは前方オブジェクトFObのクリッカブル領域S2におけるX方向の幅を表す。
移動速度設定処理の第5例では、オブジェクトのクリッカブル領域S2の少なくとも1/nが表出されるタイミングが生じるように各オブジェクトの移動速度を設定する。nは正の実数を表す。
具体的に、図12A,図14を参照して説明する。
図12Aに示すように、オブジェクト表示領域8に提示されている7個のオブジェクトのうち、Y方向の高さが同じ二つのオブジェクト(Ob3,Ob4)に関して、それぞれのクリッカブル領域S2の少なくとも1/nが表出されるように、オブジェクトOb3,Ob4の移動速度を設定する。
オブジェクトOb3は後方オブジェクトBOb、オブジェクトOb4は前方オブジェクトFObとされる。前方オブジェクトFObの移動速度V1は、先の式1で算出して設定する。
後方オブジェクトBObの移動速度V2’’は、以下の式6で算出して設定する。
V2’’=(WA+(BS2w−BS2w/n))/t2’’・・・式6
但し、t2’’≧t1とする。また、BS2wは後方オブジェクトBObのクリッカブル領域S2におけるX方向の幅を表す。
即ち、V2’’は以下の式7で表すことができる。
V2’’≦(WA+(BS2w−BS2w/n))×V1/(WA+FS2w)・・・式7
但し、FS2wは前方オブジェクトFObのクリッカブル領域S2におけるX方向の幅を表す。
オブジェクトに設定されたサイズに応じてレイヤと移動速度を設定する例を説明する。
先の図9を用いて説明したように、ユーザ端末3は、各オブジェクトのサイズ設定処理(S214)を実行した後、レイヤ設定処理(S204)及び移動速度設定処理(S206)を実行する。
具体的には、図15に示すように、オブジェクト表示領域8には、オブジェクトOb1〜Ob6の6個のオブジェクトが提示されている。
オブジェクトは、サイズ設定処理によってそれぞれ異なるサイズに設定されている。尚、全てが異なるサイズでなくてもよい。
即ち、図15において、サイズが最も大きいオブジェクトOb3は、他の何れのオブジェクトよりも前方のレイヤに属し、一番低速で移動する。
尚、図15において各オブジェクトから延びる矢印の長さは、各オブジェクトの移動速度の大きさを表す。
オブジェクトに設定されたサイズに応じてレイヤと移動速度を設定する別の例を説明する。
先の図9を用いて説明したように、ユーザ端末3は、各オブジェクトのサイズ設定処理(S214)を実行した後、レイヤ設定処理(S204)と移動速度設定処理(S206)を実行する。
具体的には、図16に示すように、オブジェクト表示領域8には、オブジェクトOb1〜Ob6の6個のオブジェクトが提示されている。
オブジェクトは、サイズ設定処理によってそれぞれ異なるサイズに設定されている。尚、全てが異なるサイズでなくてもよい。
即ち、図15において、サイズが最も大きいオブジェクトOb3は、他の何れのオブジェクトよりも前方のレイヤに属し、一番高速で移動する。
尚、図15において各オブジェクトから延びる矢印の長さは、各オブジェクトの移動速度の大きさを表す。
以上、第1の実施の形態で説明したように、ECサーバ1は、ユーザ端末3に対して、複数のオブジェクトを取得するオブジェクト取得処理と、取得した各オブジェクトのレイヤを設定するレイヤ設定処理と、各オブジェクトについて、端末装置の画面上で動的に表示させる際に少なくともより前方レイヤとの重なりがない状態が生じるように、レイヤ設定に応じて移動速度を設定する移動速度設定処理と、端末装置の画面上で、各オブジェクトを、それぞれ設定した移動速度で、それぞれの変位軌道上で動的に表示させる表示処理と、を実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成するウェブページデータ生成部1aを備える。
更に、ECサーバ1は、ウェブページデータをユーザ端末3に送信するウェブページデータ送信部1bを備える。
これにより、オブジェクトに対する操作が可能なタイミングが設けられる。
従って、少なくとも各オブジェクトの出現から消失までの間にオブジェクトに対するクリック操作が可能な状態が存在するように、多数のクリッカブルなオブジェクトを提示することができる。
また、ECサーバ1が実行する処理は、ウェブページデータの生成と送信のみでよい。これらの処理は、高い処理負担を招くこと無く実現が可能である。
また、ユーザ端末3が実行する処理は、ECサーバ1から受信したオブジェクトの情報を用いて、各オブジェクトに対する種々の設定(レイヤ設定、移動速度設定など)を行い、画面上に変位軌道上で動的に表示させるものである。これらの処理は、単にキーワードを変位軌道上で動的に表示させるだけのものに対して、訴求力のあるオブジェクト提示が可能となる。尚、ユーザ端末3に対して、高い処理負担を招来するものではない。即ち、ユーザ端末3の処理負担の増加を抑えつつ、視覚効果の高い訴求力のあるオブジェクトの提示を行うことができる。
これにより、オブジェクト取得要求に応じて適切にオブジェクトが提供される。
従って、ユーザ端末3がオブジェクトを必要とした場合に限り、オブジェクトの送信が行われるため、ユーザ端末3へ送信するオブジェクトデータの情報量を少なくすることができる。更に、ユーザ端末3はオブジェクトの取得要求を出すことにより、多くのオブジェクトをユーザ端末3上に提示することができる。
これにより、例えば、サイズの大きいオブジェクトを前方のレイヤに設定し、低速で変位させることが可能である。
この場合には、前方のレイヤに属するサイズの大きなオブジェクトの訴求力を高めることができる。
従って、オブジェクトのサイズ及びレイヤの設定に応じて、オブジェクトの訴求力に強弱を付けることができる。
特に、大きなオブジェクトを前方レイヤで低速で動かすことは、非常に大きな訴求力を持ったオブジェクトをユーザに提示することが可能である。
これにより、後方のレイヤに属するオブジェクトは表出時間が長くなる。
従って、後方のオブジェクトの変位軌道と前方のオブジェクトの変位軌道が重なってしまっても、後方のオブジェクトを選択するタイミングを増加させやすくすることができる。
これにより、遠近法を用いた立体感を有して各オブジェクトが提示される。
従って、印象に残りやすい視覚的効果を伴ったオブジェクトを提示することができる。
これにより、視認性の低い小さなオブジェクトの移動速度が相対的に遅くされる。
従って、クリックしにくい小さなオブジェクトに対する操作がしやすい環境を提供することができる。
V1=(WA+W1)/t1
V2=WA/t2
t1≦t2
(t1,t2は時間を表す変数)
を満たすように前方オブジェクトの移動速度V1と後方オブジェクトの移動速度V2を設定する。
但し、WAはオブジェクト表示領域のオブジェクト変位方向におけるサイズ、W1は前方オブジェクトのクリッカブル領域の変位方向におけるサイズ、W2は後方オブジェクトのクリッカブル領域の変位方向におけるサイズを表す。また、W1は、第1の実施の形態におけるFS2wである。
これにより、後方オブジェクトの全体が表出される機会が設けられる。
従って、後方のレイヤに属するオブジェクトであっても適切に選択操作が可能となる。
V1=(WA+W1)/t1
V2’=(WA+(W2−W2m)/2)/t2’
t1≦t2’
(t1,t2’は時間を表す変数)
を満たすように前方オブジェクトの移動速度V1と後方オブジェクトの移動速度V2’を設定する。
但し、WAはオブジェクト表示領域のオブジェクト変位方向におけるサイズ、W1は前方オブジェクトのクリッカブル領域の変位方向におけるサイズ、W2は後方オブジェクトのクリッカブル領域の変位方向におけるサイズ、W2mは後方オブジェクトの変位方向におけるオブジェクトサイズを表す。また、W1は第1の実施の形態におけるFS2w、W2は第1の実施の形態におけるBS2w、W2mは第1の実施の形態におけるBS1wである。
これにより、オブジェクトよりもクリッカブル領域が広げられた場合において、後方オブジェクトのオブジェクト自体の領域の全体が表出される機会が設けられる。
従って、後方のレイヤに属するオブジェクトであっても適切に選択操作が可能となる。
V1=(WA+W1)/t1
V2’’=(WA+(W2−W2/n))/t2’’
t1≦t2’’
(t1,t2’’は時間を表す変数)
を満たすように前方オブジェクトの移動速度V1と後方オブジェクトの移動速度V2’’を設定する。
但し、WAはオブジェクト表示領域のオブジェクト変位方向におけるサイズ、W1は前方オブジェクトのクリッカブル領域の変位方向におけるサイズ、W2は後方オブジェクトのクリッカブル領域の変位方向におけるサイズ、nは正の実数を表す。また、W1は第1の実施の形態におけるFS2w、W2は第1の実施の形態におけるBS2wである。
これにより、後方オブジェクトのn分の1が表出される機会が設けられる。
従って、後方のレイヤに属するオブジェクトであっても選択操作が可能となる機会を設けることができる。
これにより、オブジェクトのサイズから外れた直近の場所であっても、オブジェクトに対する選択操作が受け付けられる。
従って、ユーザのクリック操作を容易にすることができる。
第2の実施の形態におけるECサーバ1の処理は、図5で示した第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
第2の実施の形態におけるユーザ端末3の処理について、図17を参照して説明する。
尚、図8で説明した第1の実施の形態におけるユーザ端末3と同様の処理については、同じ符号を付し、説明を省略または簡素化する。
また、オブジェクトに対する選択操作が行われていないと判定した場合、ユーザ端末3はステップS211において、表示処理を終了するトリガが発生したか否かを判定する。表示処理終了トリガが発生したと判定した場合、ステップS210で表示処理を終了する。
また、オブジェクトが一巡していないと判定した場合、ユーザ端末3は再びステップS208の処理を実行する。
尚、第1の実施の形態と同様に、ステップS212の処理は、オブジェクトが一巡しそうな場合にオブジェクトが一巡したと判定してもよい。
図5のステップS122のオブジェクト選択対応処理の第1例について、図18Aを参照して説明する。
オブジェクト選択対応処理の第1例では、ECサーバ1は先ずステップS301において、ユーザによって選択されたオブジェクトとしてのキーワードを検索クエリとした検索を実行して、検索結果を抽出する。検索は、例えば、商品検索や店舗検索などである。
続いて、ECサーバ1はステップS302において、検索結果送信処理を実行する。
これにより、ユーザ端末3の画面上に検索結果が表示される。
図5のステップS122のオブジェクト選択対応処理の第2例について、図18Bを参照して説明する。
オブジェクト選択対応処理の第2例では、ECサーバ1は先ずステップS303において、ユーザによって選択されたオブジェクトに紐付けられたウェブページデータを取得する処理を実行する。尚、当該ウェブページデータによって表示されるウェブページ上でも複数のオブジェクトをオブジェクト表示領域8に提示する場合、ウェブページデータ取得処理の代わりにウェブページデータ生成処理を実行してもよい。この場合には、ユーザ端末3において、図8や図17に示す一連の処理(例えば、図8のステップS202乃至S213の各処理)が実行される。
これにより、ユーザ端末3の画面上には、選択したオブジェクトに紐付けられたウェブページが表示される。
オブジェクトに付された優先度に基づいて、オブジェクトのサイズを設定する例を、図19を参照して説明する。
ECサーバ1は、図5のステップS113のウェブページデータ送信処理において、ウェブページデータをユーザ端末3へ送信する処理を実行する。ウェブページデータは、第1の実施の形態で説明したように、コンテンツとオブジェクトの各種情報を含んだものである。本例では、オブジェクトの各種情報の一つとして、オブジェクトごとの優先度情報が含まれる。優先度は、ユーザに対して提示したいオブジェクトほど高くなるように設定される。
例えば、最近のトレンドを反映した商品のキーワードや画像などのオブジェクトに対して、高い優先度が付される。
具体的には、オブジェクトOb1〜Ob3の三つのオブジェクトがECサーバ1からユーザ端末3へ送信され、オブジェクトOb1の優先度が1(低優先度),オブジェクトOb2の優先度が7(高優先度),オブジェクトOb3の優先度が3(中優先度)とされたとする。このとき、ユーザ端末3は、図19に示すように、図17のステップS314のサイズ設定処理において、オブジェクトOb2のサイズを一番大きく設定し、オブジェクトOb1のサイズを一番小さく設定する。
出現位置設定処理の具体例について、図20を参照して説明する。
各オブジェクトの出現位置は、オブジェクト表示領域8のY方向において、前後に出現するオブジェクトと適度に離れることが望ましい。
本例では、黄金比を用いて各オブジェクトの出現位置を設定する。黄金比とは、a:b=b:(a+b)を満たすaとbの比率である。a=1、b=1.618(近似値)とするとa:b=b:(a+b)の式を満たすことから、黄金比は、1:1.618とされる。また、黄金比に出現する数値1.618は黄金数とも呼ばれる。
本例では、この黄金数を用いて出現位置を設定する。
これにより、オブジェクトの全体をユーザに見える形で提示することができる。
これまでの説明においては、オブジェクト表示領域8に提示するオブジェクトの出現順は、ECサーバ1からオブジェクト情報を受信した順番に基づいていたが、オブジェクトの出現順を決定する処理を別途行ってもよい。
ここでは、オブジェクトの出現順を決定する処理を実行する例について、図21を参照して説明する。
オブジェクトの出現順を決定する場合、図21に示すように、ユーザ端末3は、ステップS203のウェブページ表示処理を実行した後、ステップS215において、出現順決定処理を実行する。出現順の決定は、ユーザのウェブブラウザのクッキー情報などを用いる方法や、ECサーバ1から受信したオブジェクトごとの優先度情報に基づく方法などが考えられる。
移動速度設定処理の第6例では、サイズの大きなオブジェクトほど高速に移動するように、各オブジェクトの移動速度を設定する。
例えば、図11を参照して説明すると、各オブジェクトのサイズは、「キーワード4」、「キーワード6」、「キーワード2」、「キーワード3」、「キーワード5」、「キーワード7」、「キーワード1」の順に大きくされている。従って、「キーワード4」のオブジェクトの移動速度が一番大きくされ、「キーワード1」のオブジェクトの移動速度が一番小さくされる。
オブジェクト表示領域8にオブジェクトを表示するためにユーザ端末3が実行する表示処理において、オブジェクトによってオブジェクトの表示態様を変更する例を説明する。
具体的には、例えば、オブジェクトのジャンル情報によってオブジェクトの文字色や字体(フォント)を変更する。
図22は、インテリアに関連するキーワード(「インテリア1」、「インテリア2」、「インテリア3」)とスポーツに関連するキーワード(「スポーツ1」、「スポーツ2」)に対して、ジャンルごとの異なる囲み線を付した例を表している。具体的には、「インテリア」に関連するキーワードには破線の囲み線を付し、スポーツに関連するキーワードには実線の囲み線を付している。
ECサーバ1が、ユーザ情報に基づいたオブジェクトを取得してユーザ端末3へ送信する例を説明する。
先ず、ECサーバ1は、図5のステップS101乃至S103の各処理を実行することにより、ユーザのログイン操作を認証すると共に、ユーザ情報の取得が可能とされる。
続いて、ECサーバ1は、ステップS131においてオブジェクトデータ取得要求を受信した後、ステップS132のオブジェクトデータ抽出処理でユーザ情報を用いた抽出処理を実行する。これにより、ユーザの特定に合致したオブジェクトが選択される。
そして、ECサーバ1はステップS133において、当該抽出されたオブジェクトをユーザ端末3へ送信する。
以上、第2の実施の形態で説明したように、ECサーバ1は、ユーザ端末3に対して、複数のオブジェクトを取得するオブジェクト取得処理と、取得した各オブジェクトのサイズの設定を行うサイズ設定処理と、サイズ設定に応じて各オブジェクトのレイヤを設定するレイヤ設定処理と、端末装置の画面上における各オブジェクトの変位軌道の起点となる出現位置が所定の出現範囲内であって直前出現オブジェクトとは所定距離以上離れた異なる位置となるように、前記出現位置を設定する出現位置設定処理と、各オブジェクトについて、サイズ設定に応じて、出現位置からの移動速度を設定する移動速度設定処理と、それぞれの変位軌道上で各オブジェクトを動的に表示させる表示処理と、を実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成するウェブページデータ生成部1aを備える。
また、ウェブページデータをユーザ端末3に送信するウェブページデータ送信部1bと、を備える。
これにより、出現位置を分散させた視覚効果の高い各オブジェクトを提示する環境が提供される。
従って、ユーザにとって訴求効果の高いオブジェクト提示が可能となる。
また、ECサーバ1の処理内容としては、ウェブページデータを生成して送信するのみでよい。これらの処理は、高い処理負担を招くこと無く実現が可能である。
一方、ユーザ端末3の処理内容は、ECサーバ1から受信したオブジェクトの情報を用いて、各オブジェクトに対する種々の設定を行い、画面上に変位軌道上で動的に表示させるものである。これらの処理は、単にキーワードを変位軌道上で動的に表示させるだけのものに対して、訴求力のあるオブジェクト提示が可能となる。これは、ユーザ端末3の処理負担の増加を抑えつつ、視覚効果の高い表示を実現可能である。
これにより、オブジェクト取得要求に応じて適切にオブジェクトが提供される。
従って、ユーザ端末3がオブジェクトを必要とした場合に限り、オブジェクトの送信が行われるため、ユーザ端末3へ送信するオブジェクトデータの情報量を少なくすることができる。更に、ユーザ端末3はオブジェクトの取得要求を出すことにより、多くのオブジェクトをユーザ端末3上に提示することができる。
これにより、異なるサイズの複数のオブジェクトが立体感を有して表示される環境が提供される。
従って、視覚的効果をもって表示させることができ、ユーザの注目を集める効果的なオブジェクトの提示を行うことができる。
また、大きなオブジェクトは移動速度を速くして出現時間を短くし、小さなオブジェクトは移動速度を遅くして出現時間を長くすることで、視認性の高い大きなオブジェクトと視認性の低い小さなオブジェクトの訴求性の高さを略均一にすることができる。
これにより、検索のためのオブジェクトを大量に提示する環境が提供される。
従って、ユーザは、多数のオブジェクトを効率よく閲覧し、検索を行うことができる。
これにより、リンク情報が紐付けられたオブジェクトを大量に提示する環境が提供される。
従って、ユーザは、リンク情報が付した多数のオブジェクトを効率よく閲覧することができる。
これにより、オブジェクトの表示態様をジャンルごとに変える環境が提供される。
従って、例えば、オブジェクト以外の情報を表示すること無く、ユーザの興味のあるジャンルに係るオブジェクトを視認させやすくすることができる。
これにより、オブジェクトごとに異なる出現位置を設定することが可能となる。
従って、ユーザが各オブジェクトを視認しやすい環境を提供することができる。
これにより、例えば、優先度が高いオブジェクトから順にユーザに提示することができる。
従って、時間の経過と共にオブジェクトを閲覧しなくなり、オブジェクトの提示効果が薄れるような状態において、優先度の高い重要なオブジェクトを閲覧させやすくすることができる。
これにより、例えば、優先度が高いオブジェクトのサイズを大きくすることができる。
従って、優先度の高い重要なオブジェクトを、印象に残りやすい視覚的効果を伴ってユーザに提示することができる。
これにより、ユーザに訴求力のあるオブジェクトを送信することが可能となる。
従って、ユーザに対して訴求力のあるオブジェクトを提供することができる。
尚、第1の実施の形態及び第2の実施の形態について、ECサーバにおける処理の流れやユーザ端末における処理の流れの説明では、ユーザ端末3上で提示する複数のオブジェクトが一巡した場合に、ユーザ端末3がECサーバ1に対してオブジェクト取得要求を送信する例を説明した。
しかし、ユーザ端末3上で提示する複数のオブジェクトが一巡した場合、ユーザ端末3はオブジェクト取得要求を出さずに、既に提示したオブジェクトを再度提示してもよい。即ち、最初に受信したオブジェクトを複数回提示し続けてもよい。
これにより、ユーザが見逃したオブジェクトやクリックし忘れたオブジェクトが再度ユーザに提示されるため、オブジェクトをユーザに確実に提示することができる。
これにより、時間経過と共にユーザへのオブジェクトの提示が終了するため、ユーザにアピールしすぎないオブジェクトの提示を行うことができる。
これにより、移動速度の変化に多様性を持たせることができるため、訴求性の高いオブジェクト提示が可能となる。
更に、オブジェクトの出現位置をオブジェクト表示領域8の縁部ではなく中に設け、そこから放射線状にオブジェクトを移動させてもよい。
以上、本発明の情報処理装置の実施の形態としてのECサーバ1を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、ECサーバ1における処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
また、前記ウェブページデータを前記端末装置に送信するウェブページデータ送信手順を情報処理装置に実行させる。
更に、前記端末装置からの取得要求に応じて前記オブジェクトを送信するオブジェクトデータ送信手順を情報処理装置に実行させる。
また、前記ウェブページデータを前記端末装置に送信するウェブページデータ送信手順を情報処理装置に実行させる。
更に、前記端末装置からの取得要求に応じて前記オブジェクトを送信するオブジェクトデータ送信手順を情報処理装置に実行させる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記録しておくことができる。或いはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的或いは永続的に格納(記録)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
Claims (13)
- 複数のオブジェクトを取得するオブジェクト取得処理と、
取得した各オブジェクトのサイズの設定を行うサイズ設定処理と、
サイズ設定に応じて各オブジェクトのレイヤを設定するレイヤ設定処理と、
端末装置の画面上における各オブジェクトの変位軌道の起点となる出現位置が所定の出現範囲内であって直前出現オブジェクトとは所定距離以上離れた異なる位置となるように、前記出現位置を設定する出現位置設定処理と、
各オブジェクトについて、サイズ設定に応じて、出現位置からの移動速度を設定する移動速度設定処理と、
それぞれの変位軌道上で各オブジェクトを動的に表示させる表示処理と、
を前記端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成するウェブページデータ生成部と、
前記ウェブページデータを前記端末装置に送信するウェブページデータ送信部と、を備えた
情報処理装置。 - 前記端末装置からの取得要求に応じて前記オブジェクトを送信するオブジェクトデータ送信部と、を備えた
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記移動速度設定処理では、サイズ設定が大きいオブジェクトはサイズ設定が小さいオブジェクトよりも前記移動速度を大きく設定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記端末装置を利用するユーザによるオブジェクトに対する選択操作に応じて、該オブジェクトに紐付けられたキーワードを検索クエリとした検索結果を抽出する検索処理部を備えた
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記プログラムは、前記端末装置を利用するユーザによるオブジェクトに対する選択操作に応じて、該オブジェクトに紐付けられたリンク情報に基づくウェブページへ遷移する処理を前記端末装置に実行させる
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記オブジェクトデータ送信部は、オブジェクトと共にオブジェクトが属するジャンル情報を送信し、
前記表示処理では、オブジェクトが属するジャンル情報に応じた異なる表示態様で表示させる
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記出現位置設定処理では、無理数を用いて出現位置を設定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記オブジェクトデータ送信部は、オブジェクトと共にオブジェクトの優先度情報を送信し、
前記プログラムは、優先度情報に応じて各オブジェクトの出現順を決定する出現順決定処理を前記端末装置に実行させる
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記オブジェクトデータ送信部は、オブジェクトと共にオブジェクトの優先度情報を送信し、
前記サイズ設定処理では、優先度情報に応じて各オブジェクトのサイズ設定を行う
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記オブジェクトデータ送信部は、ユーザ情報に基づいて選択したオブジェクトを送信する
請求項2に記載の情報処理装置。 - 複数のオブジェクトを取得するオブジェクト取得処理と、
取得した各オブジェクトのサイズの設定を行うサイズ設定処理と、
サイズ設定に応じて各オブジェクトのレイヤを設定するレイヤ設定処理と、
端末装置の画面上における各オブジェクトの変位軌道の起点となる出現位置が所定の出現範囲内であって直前出現オブジェクトとは所定距離以上離れた異なる位置となるように、前記出現位置を設定する出現位置設定処理と、
各オブジェクトについて、サイズ設定に応じて、出現位置からの移動速度を設定する移動速度設定処理と、
それぞれの変位軌道上で各オブジェクトを動的に表示させる表示処理と、
を前記端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成するウェブページデータ生成ステップと、
前記ウェブページデータを前記端末装置に送信するウェブページデータ送信ステップと、
を情報処理装置に実行させる情報処理方法。 - 複数のオブジェクトを取得するオブジェクト取得処理と、
取得した各オブジェクトのサイズの設定を行うサイズ設定処理と、
サイズ設定に応じて各オブジェクトのレイヤを設定するレイヤ設定処理と、
端末装置の画面上における各オブジェクトの変位軌道の起点となる出現位置が所定の出現範囲内であって直前出現オブジェクトとは所定距離以上離れた異なる位置となるように、前記出現位置を設定する出現位置設定処理と、
各オブジェクトについて、サイズ設定に応じて、出現位置からの移動速度を設定する移動速度設定処理と、
それぞれの変位軌道上で各オブジェクトを動的に表示させる表示処理と、
を前記端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成するウェブページデータ生成手順と、
前記ウェブページデータを前記端末装置に送信するウェブページデータ送信手順と、
を情報処理装置に実行させるプログラム。 - 複数のオブジェクトを取得するオブジェクト取得処理と、
取得した各オブジェクトのサイズの設定を行うサイズ設定処理と、
サイズ設定に応じて各オブジェクトのレイヤを設定するレイヤ設定処理と、
端末装置の画面上における各オブジェクトの変位軌道の起点となる出現位置が所定の出現範囲内であって直前出現オブジェクトとは所定距離以上離れた異なる位置となるように、前記出現位置を設定する出現位置設定処理と、
各オブジェクトについて、サイズ設定に応じて、出現位置からの移動速度を設定する移動速度設定処理と、
それぞれの変位軌道上で各オブジェクトを動的に表示させる表示処理と、
を前記端末装置に実行させるプログラムを備えたウェブページデータを生成するウェブページデータ生成手順と、
前記ウェブページデータを前記端末装置に送信するウェブページデータ送信手順と、
を情報処理装置に実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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