JPWO2018186477A1 - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

ロール部材12が時計回り方向に揺動したときには、一対の第2の当接部材73、74が左方向に揺動し、第2の当接部材74が第1の当接部材72と当接する。そして、さらにロール部材12が時計回り方向に揺動したときには、第2の当接部材74が第1の当接部材72を押圧する。これにより、第1の当接部材72に連結された移動部材65も左方向に移動する。この移動部材65の左方向への移動に伴って、ケーブルベヤ61の移動端63が回動しながら左方向に移動し、ケーブルベヤ61に案内された配線は、たるみを生ずることなくケーブルベヤ61と共に移動する。

Description

この発明は、検診台と、この検診台上の被検者に対して放射線を照射する放射線照射部と、この放射線照射部から照射され被検者を透過した放射線を検出する放射線検出部とを備えた放射線撮影装置に関する。
例えば、循環器系の検査および手術を行う場合に使用されるX線撮影装置は、被検者を載置する天板を備えた検診台と、X線管と、X線管から照射され検診台上の被検者を通過したX線を検出するX線検出部と、円弧状の案内部を有しX線管とX線検出部とを支持する略C字状のC型アームと、円弧状の案内部と係合することによりC型アームをスライド可能に支持するスライド機構と、スライド機構を介してC型アームを水平方向を向く軸心を中心に回動可能に支持する回動機構と、を備えている。また、被検者を異なる二方向から撮影するバイプレーン方式のX線撮影装置は、上述したX線管とX線検出部とを有するC型アームを一対配設した構成を有する。
このようなX線撮影装置に使用される検診台は、被検者に対して様々な角度からのX線撮影またはX線透視を実行するために、被検者を載置する天板が水平移動および揺動可能に構成されている。すなわち、このような検診台における天板は、天板に載置される被検者の体軸方向である長手方向への水平移動であるスライド動作と、天板に載置される被検者の体軸と直交する方向である短手方向への水平移動であるスライド動作と、天板に載置される被検者の体軸方向を向く軸を中心に揺動するロール動作と、天板に載置される被検者の体軸と直交する方向を向く軸を中心に揺動するチルト動作とを実行可能に構成されている。
特許文献1には、C型アームを有するX線撮影装置において、チルト動作可能な天板を有するX線撮影装置が開示されている。
特開2016−22247号公報
被検者をその体軸方向から観察した場合、天板の短手方向のスライド動作と天板のロール動作とは、それぞれ独立して実行される。このため、天板を支持する支持部から天板に至る配線は、天板の短手方向のスライド動作とロール動作とに対応可能な長さを有する必要がある。このため、天板の姿勢によっては、配線にたるみが生ずることになる。配線にたるみが生じたときには、配線型の機器と接触する可能性がある。また、配線のたるみを考慮して空間を形成しておく必要がある。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、配線にたるみを生ずることなく、天板が短手方向のスライド動作とロール動作とを実行することが可能な放射線撮影装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、検診台と、前記検診台上の被検者に対して放射線を照射する放射線照射部と、前記放射線照射部から照射され前記被検者を透過した放射線を検出する放射線検出部と、を備えた放射線撮影装置において、前記検診台は、前記被検者を載置する天板と、基台と、前記基台に対して、前記天板に載置された被検者の体軸と直交する方向に往復移動するスライド部材と、前記天板を支持した状態で、前記スライド部材に対して、前記天板に載置された被検者の体軸と平行な軸を中心に揺動するロール部材と、前記基台に固定端が固定されるとともに、前記スライド部材または前記ロール部材に対して移動端が回動可能に配設され、前記基台から前記ロール部材に至る配線をガイドするケーブルベヤ(登録商標)と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ケーブルベヤにおける移動端は、前記スライド部材に配設されたガイドレールにより案内されることにより前記天板に載置された被検者の体軸と直交する方向に往復移動する移動部材に対して回動可能に配設される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記スライド部材の往復移動または前記ロール部材の揺動に伴って、前記移動部材を前記天板に載置された被検者の体軸と直交する方向に移動させる移動機構を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記移動機構は、前記移動部材に配設された第1の当接部材と、前記ロール部材に配設された第2の当接部材とから構成され、前記スライド部材の往復移動または前記ロール部材の揺動に伴って前記第2の当接部材が前記第1の当接部材を押圧することにより、前記移動部材を前記天板に載置された被検者の体軸と直交する方向に移動させる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ケーブルベヤにおける移動端は、前記ロール部材に対して回動可能に配設される。
請求項1から請求項5に記載の発明によれば、ケーブルベヤの作用により、配線にたるみを生ずることなく、天板が短手方向のスライド動作とロール動作とを実行することが可能となる。
請求項2から請求項4に記載の発明によれば、ケーブルベヤにおける移動端をロール部材に配設する場合と比較して、ケーブルベヤを短いものとすることができ、装置全体を小型化することが可能となる。
この発明に係る放射線撮影装置としてのX線撮影装置の概要図である。 第1実施形態に係る検診台1の側面概要図である。 第1実施形態に係る検診台1の平面概要図である。 天板11をロール部材12とともにロール動作させるためのロール機構を示す側面概要図である。 配線の案内機構を示す側面概要図である。 配線の案内機構の要部を示す斜視図である。 スライド部材13の往復移動にともなうケーブルベヤ61による配線の案内動作を示す側面概要図である。 ロール部材12の揺動にともなうケーブルベヤ61による配線の案内動作を示す側面概要図である。 第2実施形態に係る検診台1の側面概要図である。 第2実施形態に係る検診台1の側面概要図である。 第2実施形態に係る検診台1の側面概要図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る放射線撮影装置としてのX線撮影装置の概要図である。
このX線撮影装置は、X線管とコリメータとから成るX線照射部31と、このX線照射部31から照射されて検診台1上に横たわった被検者を通過したX線を検出するX線検出部としてのフラットパネルディテクタ32と、これらのX線照射部31およびフラットパネルディテクタ32を支持する略C字状のC型アーム33と、このC型アーム33をスライド可能に支持するスライド部34と、このスライド部34を旋回させる旋回部35と、この旋回部35を床面に対して立設した状態で支持する支持部36とを備える。
C型アーム33には、円弧状の案内部37が形成されており、スライド部34は、この案内部37に係合することにより、C型アーム33をスライド可能な状態で支持している。そして、C型アーム33は、X線照射部31とフラットパネルディテクタ32とを、X線照射部31におけるX線管の焦点からフラットパネルディテクタ32に至るX線の軸線が、案内部37を形成する円弧の直径と一致する状態で支持している。また、旋回部35は、スライド部34をC型アーム33等とともに、X線管の焦点からフラットパネルディテクタ32に至るX線の軸線と直交する軸を中心に旋回させる。このような構成を有するX線撮影装置においては、C型アーム33をスライドおよび旋回させることにより、検診台1上の被検者に対して任意の方向からX線透視またはX線撮影を実行することが可能となる。
次に、この発明の特徴部分である検診台1の構成について説明する。図2は、第1実施形態に係る検診台1の側面概要図である。また、図3は、第1実施形態に係る検診台1の平面概要図である。
この検診台1は、被検者を載置する天板11と、ロール部材12と、スライド部材13と、基台14とを備える。天板11は、ガイド部材42に案内されることにより、ロール部材12、スライド部材13、基台14に対して、図2および図3において矢印Aで示す長手方向に往復移動する。この長手方向は、天板11上に横たわる被検者の体軸方向である。なお、被検者は、天板11の幅が小さくなった側(図2および図3における左側)を頭部側とし、その逆側(図2および図3における右側)を足側として天板11上に横たわる。
また、スライド部材13は、ガイド部材41に案内されることにより、天板11およびロール部材12とともに、基台14に対して、図3において矢印Bで示す短手方向に往復移動する。この短手方向は、上述した長手方向と直交する方向である。
図4は、天板11をロール部材12とともにロール動作させるためのロール機構を示す側面概要図である。
スライド部材13には、一対のガイドバー52が配設されている。また、ロール部材12には、円弧状の案内溝51が穿設されている。一対のガイドバー52は、この案内溝51内に配置されている。このため、ロール部材12は、これらの案内溝51およびガイドバー52の作用により、図4において矢印Cで示すように揺動可能となっている。ロール部材12には、図示しないモータの駆動により回転するピニオン53が配設されている。また、スライド部材13の上部には、このピニオン53を噛合する、図示を省略した円弧状のラック領域が形成されている。このため、モータの駆動によりピニオン53を回転させることにより、ロール部材12は天板11とともに揺動し、ロール動作が実行されることになる。
つぎに、上述した検診台1において天板11の短手方向の移動動作およびロール動作時に配線を案内するための構成について説明する。図5は、配線の案内機構を示す側面概要図である。また、図6は、配線の案内機構の要部を示す斜視図である。
この配線の案内機構は、ケーブルベヤ61を使用したものである。なお、「ケーブルベヤ」は、株式会社椿本チエインの登録商標である。このケーブルベヤ61は、連続する多数のリンクを軸により揺動可能に連結した構成を有し、連結されたリンク内に配線等のケーブルを収納し、移動部材に連結された移動端と固定部材に固定された固定端との間で配線等を支持案内する機構である。ケーブルベヤ61はスライド方向のみ延伸可能であり、自重方向には垂れ下がらない。
このケーブルベヤ61は、基台14に固定端62が固定されるとともに、スライド部材13またはロール部材12に対して移動端63が回動可能に配設され、基台14からロール部材12に至る配線をガイドする構成を有する。より具体的には、図5および図6に示すように、ケーブルベヤ61における移動端63は、スライド部材13に配設されたガイドレール66により案内されることにより、天板11に載置された被検者の体軸と直交する方向(図2から図4における矢印B方向、以下「矢印B方向」という)に往復移動する移動部材65に対して、中心軸64を中心に回動可能に配設されている。一方、ケーブルベヤ61における固定端62は、図6に示すように、基台14に配設された固定部材67により、基台14に固定されている。
また、この配線の案内機構は、スライド部材13の往復移動またはロール部材12の揺動に伴って、移動部材65を矢印B方向に移動させる移動機構を有する。より具体的には、この移動機構は、移動部材65に配設された一対の第1の当接部材71、72と、ロール部材12に配設された一対の第2の当接部材73、74とから構成され、スライド部材13の往復移動またはロール部材12の揺動に伴って、第2の当接部材73または74が第1の当接部材71または72を押圧することにより、移動部材65を矢印B方向に移動させる構成を有する。
以下、スライド部材13の往復移動またはロール部材12の揺動にともなうケーブルベヤ61による配線の案内動作について説明する。図7は、スライド部材13の往復移動にともなうケーブルベヤ61による配線の案内動作を示す側面概要図である。また、図8は、ロール部材12の揺動にともなうケーブルベヤ61による配線の案内動作を示す側面概要図である。
図7に示すように、スライド部材13が図5に示す状態から左方向に移動したときには、このスライド部材13に移動に伴って一対の第2の当接部材73、74も左方向に移動し、やがて、第2の当接部材74が第1の当接部材72と当接する。そして、第2の当接
部材74が第1の当接部材72と当接した後、さらにスライド部材13が左方向に移動したときには、第2の当接部材74が第1の当接部材72を押圧する。これにより、第1の当接部材72に連結された移動部材65も左方向に移動する。
上述したように、ケーブルベヤ61における固定端62は、基台14に固定されている。また、ケーブルベヤ61における移動端63は移動部材65に対して回動可能に配設されている。このため、この移動部材65の左方向への移動に伴って、ケーブルベヤ61の移動端63が回動しながら左方向に移動し、ケーブルベヤ61に案内された配線は、たるみを生ずることなくケーブルベヤ61と共に移動する。
なお、スライド部材13が図5に示す状態から右方向に移動したときには、このスライド部材13に移動に伴って第2の当接部材73が第1の当接部材71と当接する。そして、第2の当接部材73が第1の当接部材71と当接した後、さらにスライド部材13が右方向に移動したときには、第2の当接部材73が第1の当接部材71を押圧し、第1の当接部材71に連結された移動部材65も右方向に移動する。そして、この移動部材65の右方向への移動に伴って、ケーブルベヤ61の移動端63が回動しながら右方向に移動し、ケーブルベヤ61に案内された配線は、たるみを生ずることなくケーブルベヤ61と共に移動する。
一方、図8に示すように、ロール部材12が図5に示す状態から時計回り方向に揺動したときには、このロール部材12の揺動に伴って一対の第2の当接部材73、74も左方向に揺動し、やがて、第2の当接部材74が第1の当接部材72と当接する。そして、第2の当接部材74が第1の当接部材72と当接した後、さらにロール部材12が時計回り方向に揺動したときには、第2の当接部材74が第1の当接部材72を押圧する。これにより、第1の当接部材72に連結された移動部材65も左方向に移動する。
このときにも、ケーブルベヤ61における固定端62は、基台14に固定されており、ケーブルベヤ61における移動端63は移動部材65に対して回動可能に配設されていることから、この移動部材65の左方向への移動に伴って、ケーブルベヤ61の移動端63が回動しながら左方向に移動し、ケーブルベヤ61に案内された配線は、たるみを生ずることなくケーブルベヤ61と共に移動する。
なお、ロール部材12が図5に示す状態から反時計回り方向に揺動したときには、このロール部材12の揺動に伴って第2の当接部材73が第1の当接部材71と当接する。そして、第2の当接部材73が第1の当接部材71と当接した後、さらにロール部材12が反時計回り方向に揺動したときには、第2の当接部材73が第1の当接部材71を押圧し、第1の当接部材71に連結された移動部材65も右方向に移動する。そして、この移動部材65の右方向への移動に伴って、ケーブルベヤ61の移動端63が回動しながら右方向に移動し、ケーブルベヤ61に案内された配線は、たるみを生ずることなくケーブルベヤ61と共に移動する。
この第1実施形態に係る検診台1によれば、ケーブルベヤ61の移動端63をスライド部材13に配設することでケーブルベヤ61を含む装置構成を小型化するとともに、ケーブルベヤ61の移動端63をスライド可能に構成し、かつ、移動機構によりそのスライドを補助することにより、移動端63をロール部材12の揺動に追従させて移動させることが可能となる。
次に、この発明の他の実施形態について説明する。図9から図11は、第2実施形態に係る検診台1の側面概要図である。なお、図10は、スライド部材13が図9に示す状態から右方向に移動するとともに、ロール部材12が図9に示す状態から反時計回り方向に揺動した状態を示している。また、図11は、スライド部材13が図9に示す状態から左方向に移動するとともに、ロール部材12が図9に示す状態から時計回り方向に揺動した状態を示している。
この第2実施形態に係る検診台1においては、ケーブルベヤ61における固定端62が基台14に固定されるとともに、ケーブルベヤ61における移動端63がロール部材12に対して回動可能に配設された構成を有する。このような構成により、図9から図11に示したように、スライド部材13の移動とロール部材12の揺動とが関連して実行された場合においても、ケーブルベヤ61の変形とケーブルベヤ61における移動端63の回動とによって配線をケーブルベヤ61に収納した状態で案内することにより、配線にたるみを生ずることなく、天板11による短手方向のスライド動作とロール動作とを実行することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、C型アーム33を有するX線撮影装置に使用される検診台1にこの発明を適用した場合について説明したが、その他の撮影方式によるX線撮影装置に使用される検診台1に対してこの発明を適用してもよい。
1 検診台
11 天板
12 ロール部材
13 スライド部材
14 基台
31 X線照射部
32 フラットパネルディテクタ
33 C型アーム
34 スライド部
35 旋回部
36 支持部
41 ガイド部材
42 ガイド部材
51 案内溝
52 ガイドバー
53 ピニオン
61 ケーブルベヤ
62 固定端
63 移動端
65 移動部材
66 ガイドレール
71 第1の当接部材
72 第1の当接部材
73 第2の当接部材
74 第2の当接部材

Claims (5)

  1. 検診台と、前記検診台上の被検者に対して放射線を照射する放射線照射部と、前記放射線照射部から照射され前記被検者を透過した放射線を検出する放射線検出部と、を備えた放射線撮影装置において、
    前記検診台は、
    前記被検者を載置する天板と、
    基台と、
    前記基台に対して、前記天板に載置された被検者の体軸と直交する方向に往復移動するスライド部材と、
    前記天板を支持した状態で、前記スライド部材に対して、前記天板に載置された被検者の体軸と平行な軸を中心に揺動するロール部材と、
    前記基台に固定端が固定されるとともに、前記スライド部材または前記ロール部材に対して移動端が回動可能に配設され、前記基台から前記ロール部材に至る配線をガイドするケーブルベヤと、
    を備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
    前記ケーブルベヤにおける移動端は、前記スライド部材に配設されたガイドレールにより案内されることにより前記天板に載置された被検者の体軸と直交する方向に往復移動する移動部材に対して回動可能に配設される放射線撮影装置。
  3. 請求項2に記載の放射線撮影装置において、
    前記スライド部材の往復移動または前記ロール部材の揺動に伴って、前記移動部材を前記天板に載置された被検者の体軸と直交する方向に移動させる移動機構を有する放射線撮影装置。
  4. 請求項3に記載の放射線撮影装置において、
    前記移動機構は、前記移動部材に配設された第1の当接部材と、前記ロール部材に配設された第2の当接部材とから構成され、前記スライド部材の往復移動または前記ロール部材の揺動に伴って前記第2の当接部材が前記第1の当接部材を押圧することにより、前記移動部材を前記天板に載置された被検者の体軸と直交する方向に移動させる放射線撮影装置。
  5. 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
    前記ケーブルベヤにおける移動端は、前記ロール部材に対して回動可能に配設される放射線撮影装置。
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