JPWO2018185922A1 - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

空気調和機は、複数の負荷側熱交換器を備えた複数の負荷側ユニットと、複数の負荷側熱交換器と冷媒配管を介して接続される圧縮機および熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットと、複数の負荷側熱交換器に冷媒配管を介して接続される複数の膨張弁と、複数の負荷側熱交換器における液冷媒の温度を測定する複数の液温度センサと、複数の負荷側熱交換器におけるガス冷媒の温度を測定する複数のガス温度センサと、圧縮機に吸入されるガス冷媒の温度を測定する熱源側ガス温度センサと、複数の負荷側熱交換器毎に過熱度を算出して複数の膨張弁の開度を制御する制御部とを有し、制御部は、複数の負荷側熱交換器毎に過熱度を算出する際、対象となる負荷側熱交換器のガス温度センサおよび熱源側ガス温度センサのうち、いずれかの温度センサの測定値から対象となる負荷側熱交換器の液温度センサの測定値を減算して過熱度を算出するものである。

Description

本発明は、複数の負荷側ユニットを有する空気調和機に関する。
従来の空気調和機は、室外熱交換器、複数の室内熱交換器、複数の電子膨張弁および圧縮機が冷媒配管を介して接続された冷媒回路と、コントローラとを有する構成である(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された空気調和機では、圧縮機の吸入口および吐出口に吸入温度センサおよび吐出温度センサが設けられ、複数の室内熱交換器のそれぞれのガス配管に温度センサが設けられ、蒸発温度センサが室外熱交換器の液配管から分岐した蒸発温度生成回路に設けられている。このような構成において、コントローラは、これらの温度センサの測定値を用いて、過熱度が目標範囲に入るように複数の電子膨張弁の開度を制御している。
具体的には、コントローラは、吸入温度センサの測定値と蒸発温度センサの測定値との差である吸入過熱度を算出し、吸入過熱度が目標範囲に入るように、複数の電子膨張弁の開度を補正する。続いて、コントローラは、吐出温度センサの測定値が目標範囲に入るように、複数の電子膨張弁の開度を補正する。そして、コントローラは、複数の室内熱交換器毎に室内熱交換器の温度センサの測定値と蒸発温度センサの測定値との差である出口過熱度を算出し、算出した出口過熱度の最小値を基準値として、各室内熱交換器の出口過熱度と基準値との差が目標範囲に入るように、各電子膨張弁の開度を補正する。その後、コントローラは、吸入過熱度が目標範囲に入るように複数の電子膨張弁の開度を補正する処理に戻る。
特開2005−16946号公報
特許文献1に開示された空気調和機は、複数の室内熱交換器の出口過熱度のうち、最小値となる出口過熱度を共通の過熱度として、全ての室内熱交換器の過熱度が出口過熱度の最小値と一致するように一律に制御している。全ての室内熱交換器の過熱度を最小値の過熱度に一致させると、過熱度が相対的に不足する室内熱交換器が生じるおそれがある。過熱度は冷媒に占める気体の比率を示すものであるため、このような室内熱交換器では、過熱度の不足により冷媒出口での液冷媒の比率が増加し、ガス単相の場合よりも圧力損失が大きくなるおそれがある。圧力損失が大きくなると、空調性能が低下してしまうことになる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、複数の負荷側熱交換器の一部の負荷側熱交換器の過熱度不足に起因する空調性能の低下を抑制した空気調和機を提供するものである。
本発明に係る空気調和機は、複数の負荷側熱交換器を備えた複数の負荷側ユニットと、前記複数の負荷側熱交換器と冷媒配管を介して接続される、圧縮機および熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットと、前記複数の負荷側熱交換器に前記冷媒配管を介して接続される複数の膨張弁と、前記複数の負荷側熱交換器に設けられ、液冷媒の温度を測定する複数の液温度センサと、前記複数の負荷側熱交換器に設けられ、ガス冷媒の温度を測定する複数のガス温度センサと、前記圧縮機に吸入されるガス冷媒の温度を測定する熱源側ガス温度センサと、前記複数の負荷側熱交換器毎に過熱度を算出して前記複数の膨張弁の開度を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記複数の負荷側熱交換器毎に前記過熱度を算出する際、対象となる負荷側熱交換器の前記ガス温度センサおよび前記熱源側ガス温度センサのうち、いずれかの温度センサの測定値から該対象となる負荷側熱交換器の前記液温度センサの測定値を減算して前記過熱度を算出するものである。
本発明では、ガス温度センサの測定値から熱源側ガス温度センサの測定値を減算した全体過熱度と、ガス温度センサの測定値から液温度センサの測定値を減算した個別過熱度とのうち、いずれかの過熱度が負荷側ユニット毎に個別に選択されるため、相対的に過熱度が不足する傾向のある負荷側熱交換器では、個別過熱度が選択されることで、過熱度の不足を低減でき、空調性能を改善できる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の一構成例を示す冷媒回路図である。 図1に示した制御部の一構成例を示すブロック図である。 図1に示した空気調和機が行う冷凍サイクルにおいて、冷媒の圧力と比エンタルピとの関係を示すモリエル線図である。 図1に示した負荷側熱交換器の一構成例を示す模式図である。 4つの負荷側ユニットを有する空気調和機において、4つの負荷側熱交換器の冷媒の状態の例を示す模式図である。 図4Bに示す4つの負荷側熱交換器から抜き出した1つの負荷側熱交換器の構成例を示す模式図である。 図1に示した空気調和機の冷房運転時における、負荷側ユニットから熱源側ユニットまでの冷媒経路の冷媒の状態を示す模式図である。 図1に示した空気調和機が行う過熱度制御の手順を示すフローチャートである。
実施の形態1.
本実施の形態1の空気調和機の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態1における空気調和機の一構成例を示す冷媒回路図である。図1に示すように、空気調和機20は、熱源側ユニット1と、負荷側ユニット3a、3bと、熱源側ユニット1および負荷側ユニット3aの間に設けられた分岐ユニット2とを有する。熱源側ユニット1は、熱源側熱交換器6、圧縮機4、四方弁5、アキュムレータ15および制御部16を有する。分岐ユニット2は、膨張弁7aを有する。負荷側ユニット3aは、負荷側熱交換器9aを有する。負荷側ユニット3bは、膨張弁8bおよび負荷側熱交換器9bを有する。分岐ユニット2は、負荷側ユニット3aと熱源側ユニット1との間に流れる冷媒を中継する。図1は、空気調和機20が冷房運転を行う場合の冷媒の流れを矢印で示す。
圧縮機4の冷媒吸入口は冷媒配管25aを介してアキュムレータ15と接続されている。四方弁5は、冷媒配管25aを介してアキュムレータ15と接続され、冷媒配管25bを介して圧縮機4の冷媒吐出口と接続されている。また、四方弁5は、冷媒配管25cを介して熱源側熱交換器6と接続され、冷媒配管25eを介して冷媒配管27と接続されている。熱源側熱交換器6は、冷媒配管25dを介して冷媒配管26と接続されている。
冷媒配管26は冷媒配管26aおよび冷媒配管26bに分岐している。冷媒配管26bは負荷側ユニット3bの膨張弁8bと接続されている。負荷側ユニット3bにおいては、膨張弁8bは冷媒配管26bを介して負荷側熱交換器9bと接続されている。一方、冷媒配管26aは膨張弁7aを介して負荷側ユニット3aの負荷側熱交換器9aと接続されている。負荷側熱交換器9bには冷媒配管27bが接続され、負荷側熱交換器9aには冷媒配管27aが接続されている。冷媒配管27aおよび冷媒配管27bは冷媒配管27に合流している。
負荷側熱交換器9aには、ガス冷媒の温度を測定するガス温度センサ11aと、液冷媒の温度を測定する液温度センサ10aとが設けられている。負荷側熱交換器9bにも、負荷側熱交換器9aと同様に、ガス温度センサ11bおよび液温度センサ10bが設けられている。分岐ユニット2における冷媒配管27aには、ガス冷媒の温度を測定する中継ガス温度センサ12aが設けられている。アキュムレータ15と四方弁5との間の冷媒配管25aには、圧縮機4に吸入されるガス冷媒の温度を測定する熱源側ガス温度センサ13と、ガス冷媒の圧力を測定する熱源側圧力センサ14とが設けられている。
制御部16は、ガス温度センサ11a、11b、液温度センサ10a、10b、中継ガス温度センサ12a、熱源側ガス温度センサ13および熱源側圧力センサ14と信号線を介して接続されている。制御部16は、圧縮機4、四方弁5および膨張弁7a、8bと信号線を介して接続されている。
ガス温度センサ11aは、測定値として、負荷側熱交換器ガス温度T11aを制御部16に出力する。ガス温度センサ11bは、測定値として、負荷側熱交換器ガス温度T11bを制御部16に出力する。液温度センサ10aは、測定値として、負荷側熱交換器液温度T10aを制御部16に出力する。液温度センサ10bは、測定値として、負荷側熱交換器液温度T10bを制御部16に出力する。中継ガス温度センサ12aは、測定値として、中継ガス温度T12を制御部16に出力する。熱源側ガス温度センサ13は、測定値として、熱源側ガス温度CT13を制御部16に出力する。熱源側圧力センサ14は、測定値として、熱源側ガス圧力CP14を制御部16に出力する。
圧縮機4は吸入口から吸い込む冷媒を圧縮して四方弁5に吐出する。四方弁5は、制御部16からの指示にしたがって、冷媒の流路を切り換える。アキュムレータ15は、負荷側熱交換器9a、9bおよび熱源側熱交換器6から冷媒配管25aを介して流入する冷媒から液冷媒を回収する。膨張弁7a、8bは、例えば、電子膨張弁である。膨張弁7a、8bは、制御部16からの指示にしたがって開度を変更する。
図2は、図1に示した制御部の一構成例を示すブロック図である。制御部16は、例えば、マイクロコンピュータである。図2に示すように、制御部16は、プログラムを記憶するメモリ161と、プログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)162とを有する。メモリ161は、プログラムの他に、過熱度の目標値および公差ΔTの値を記憶している。公差ΔTは、負荷側熱交換器9a、9bにおいて、結露が生じない温度範囲である。公差ΔTは、予め決められていてもよく、負荷側ユニット3a、3bに設けられた図に示さない温度センサおよび湿度センサの測定値に基づいて制御部16が変更してもよい。制御部16は、冷房運転および暖房運転の運転状態にしたがって、四方弁5の流路切り換えと圧縮機4の運転周波数とを制御する。また、制御部16は、上記の各種センサから取得した測定値を用いて、負荷側ユニット3a、3b毎に冷媒の過熱度を算出し、算出した過熱度にしたがって膨張弁7a、8bの開度を制御する。
なお、本実施の形態1では、図1に示すように、空気調和機20が四方弁5を有する場合で説明するが、四方弁5が設けられておらず、主に冷房運転を行う空気調和機であってもよい。また、図1は、分岐ユニット2に接続される負荷側ユニット3aが1台の場合を示しているが、分岐ユニット2に接続される負荷側ユニット3aの数は1台に限らない。例えば、図1では、冷媒配管26から分岐した配管に膨張弁7bが設けられ、冷媒配管27から分岐した配管に中継ガス温度センサ12bが設けられている。この構成は、新たに負荷側ユニットを追加して分岐ユニット2に接続できることを示している。本実施の形態1では、膨張弁7bが全閉状態である。また、中継ガス温度センサ12bが設けられた配管には、全閉状態のバルブが設置されているが、そのバルブを図に示すことを省略している。
また、図1では、冷媒配管26bと冷媒配管27bとの間に接続される負荷側ユニット3bが1台の場合を示しているが、負荷側ユニット3bの数は1台に限らない。つまり、分岐ユニット2を経由せずに、冷媒配管26と冷媒配管27とに接続される負荷側ユニット3bが複数設けられていてもよい。さらに、冷媒配管26aおよび冷媒配管26bの長さの関係は、冷媒配管26a>冷媒配管26bであってもよく、冷媒配管26a<冷媒配管26bであってもよい。冷媒配管27aおよび冷媒配管27bの長さの関係も、冷媒配管27a>冷媒配管27bであってもよく、冷媒配管27a<冷媒配管27bであってもよい。
次に、本実施の形態1の空気調和機20における冷媒の流れを、図1を参照して説明する。図1に示した冷媒回路において、空気調和機20が冷房運転を開始すると、圧縮機4からガス冷媒が吐出され、四方弁5を経由して熱源側熱交換器6に流れる。ガス冷媒は、熱源側熱交換器6で放熱することで液冷媒となって、負荷側ユニット3a、3bに向かって流れる。熱源側ユニット1から負荷側ユニット3aに向かって流れる冷媒は、分岐ユニット2の膨張弁7aを経由して負荷側ユニット3aに流入する。
負荷側熱交換器9a、9bの入口では、冷媒は単相の液冷媒であることが望ましいが、液冷媒にガス冷媒が混合した気液二相冷媒となることがある。これは、膨張弁による減圧の他に、膨張弁から負荷側ユニットまでの冷媒配管による圧力損失が原因と考えられる。膨張弁から負荷側ユニットまでの冷媒配管が長いほど減圧が大きくなり、冷媒が気液二相化しやすくなるためである。例えば、図1に示した空気調和機20において、負荷側ユニット3a、3bを比較する。負荷側ユニット3bは負荷側熱交換器9bおよび膨張弁8bを有する構成だが、負荷側ユニット3aの膨張弁7aは分岐ユニット2に設けられている。ここでは、負荷側熱交換器9bと膨張弁8bとを接続する冷媒配管26bの長さが、負荷側熱交換器9aと膨張弁7aとを接続する冷媒配管26aの長さよりも長いものとする。この場合、負荷側熱交換器9aは、負荷側熱交換器9bに比べて、冷媒が入口で気液二相になる傾向が高くなる。
また、負荷側熱交換器9a、9bにおいて冷媒が吸熱することで、負荷側熱交換器9a、9bの出口では、冷媒は単相のガス冷媒となることが望ましいが、液冷媒が混合した気液二相冷媒となることがある。これは、負荷側ユニットの構造、空調負荷、および負荷側熱交換器と熱源側ユニットとを接続する冷媒配管の長さなどが負荷側ユニット毎に異なることで、冷媒流量に違いが生じてしまうことが原因と考えられる。この場合、負荷側熱交換器での吸熱が不十分な場合、ガス化しきれなかった液冷媒が負荷側熱交換器の出口でガス冷媒に混合するからである。
負荷側熱交換器9bから流れ出た冷媒は熱源側ユニット1に向かって冷媒配管27b、27を流れる。一方、負荷側ユニット3aから流れ出た冷媒は、再度、分岐ユニット2を経由して熱源側ユニット1に向かって冷媒配管27a、27を流れる。これらの冷媒は、負荷側熱交換器9a、9bから冷媒配管27a、27b、27を経由して熱源側ユニット1に流れ込むまでの間に、制御部16が行う過熱度制御によりガス単相となる。過熱度制御とは、制御部16が、算出される過熱度が予め決められた範囲で目標値と一致するように、膨張弁の開度を制御することである。冷媒配管25eに液冷媒が残っている場合、液冷媒はアキュムレータ15に回収され、ガス単相となった冷媒が圧縮機4に吸い込まれる。圧縮機4の動作信頼性のためには、ガス単相の冷媒を圧縮機4に戻すことが望ましいからである。
負荷側熱交換器9a、9bから熱源側ユニット1に冷媒が戻るまでの経路において、できるだけ上流側で冷媒がガス単相となっている方が望ましい。それは、冷媒が液冷媒を含む場合よりもガス単相の方が、冷媒配管27等を通る過程における圧力損失が少ないからである。そのため、過熱度制御の仕組みが重要となる。
次に、空気調和機20が行う冷凍サイクルにおける、冷媒状態の変化および過熱度について説明する。図3は、図1に示した空気調和機が行う冷凍サイクルにおいて、冷媒の圧力と比エンタルピとの関係を示すモリエル線図である。図3の横軸は比エンタルピであり、縦軸は圧力である。
図3に示す飽和線17の頂点Xを境に左半分が飽和液線17a、右半分が飽和蒸気線17bである。モリエル線図は、冷媒の圧力および温度によって冷媒状態が変化することを示す。図3において、工程P1は圧縮機4による昇圧工程を示し、工程P2は熱源側熱交換器6による放熱工程を示す。工程P3は膨張弁7a、8bによる減圧工程を示し、工程P4は負荷側熱交換器9a、9bによる吸熱工程を示す。空気調和機20は工程P1〜工程P4の冷凍サイクルを繰り返す。過熱度は、図3における等温線18が示す温度と等温線19が示す温度との差に相当する。等温線19が示す温度は等温線18が示す温度よりも高温である。図3に示すように、工程P4の途中で、冷媒は気液二相からガス単相の状態に変化する。
次に、制御部16が過熱度制御に用いる過熱度の算出方法について説明する。空気調和機20における冷媒の流れの説明で述べたように、負荷側ユニットの入口で冷媒が気液二相になることがある。これは、膨張弁による減圧の他に、膨張弁から負荷側ユニットまでの冷媒配管による圧力損失が原因と考えられる。膨張弁から負荷側ユニットまでの冷媒配管が長いほど減圧が大きくなり、冷媒が気液二相化しやすくなる。図3を参照して説明したように、ガス側の過熱度は、負荷側熱交換器における吸熱工程の温度に対するガス側の温度の高さ(等温線19と等温線18との温度差)で示される。このことを考慮した上で、冷媒回路の構成の違いに適した過熱度の算出方法を説明する。
[個別過熱度SH1]
制御部16は、負荷側熱交換器9a、9b毎に、負荷側熱交換器ガス温度T11a、T11bおよび負荷側熱交換器液温度T10a、T10bを用いて過熱度を算出する。例えば、負荷側熱交換器9aの過熱度は、(負荷側熱交換器ガス温度T11a)−(負荷側熱交換器液温度T10a)の式で算出される。以下では、この過熱度を個別過熱度SH1と称する。例えば、冷媒配管27a、27b、27および冷媒配管25eが短い場合、冷媒配管27a、27b、27および冷媒配管25eにおける圧力損失の過熱度に対する影響は小さいと考えられる。この場合に個別過熱度SH1は有効である。
[分岐過熱度SH2]
図1に示した空気調和機20では、負荷側ユニット3aは分岐ユニット2を介して熱源側ユニット1と接続される構成である。図1では、冷媒配管27aの長さは冷媒配管27bの長さよりも短く示されているが、冷媒配管27aの方が冷媒配管27bよりも長い場合もある。冷媒配管26aおよび冷媒配管26bの長さについても、冷媒配管27a、27bと同様に、冷媒配管26aの方が冷媒配管26bよりも長い場合もある。また、冷媒配管の長さの違いだけでなく、負荷側ユニット3aは、膨張弁7aが分岐ユニット2に設けられており、負荷側ユニット3bとは異なる構成である。そこで、負荷側ユニット3aについては、負荷側ユニット3bとは異なる過熱度を用いて制御することが考えられる。制御部16は、負荷側熱交換器9aについて、中継ガス温度T12および負荷側熱交換器液温度T10aを用いて過熱度を算出する。具体的には、過熱度は、(中継ガス温度T12)−(負荷側熱交換器液温度T10a)の式で算出される。以下では、この過熱度を分岐過熱度SH2と称する。
[全体過熱度SH3]
制御部16は、負荷側熱交換器9a、9b毎に、熱源側ガス温度CT13および負荷側熱交換器液温度T10a、T10bを用いて過熱度を算出する。例えば、負荷側熱交換器9aの過熱度は、(熱源側ガス温度CT13)−(負荷側熱交換器液温度T10a)の式で算出される。以下では、この過熱度を全体過熱度SH3と称する。冷媒配管27a、27b、27および冷媒配管25eの長さが、これらの冷媒配管における圧力損失の過熱度に対する影響が無視できないほど長い場合に、全体過熱度SH3は有効である。
全体過熱度SH3の算出において、負荷側熱交換器液温度T10a、T10bの代わりに、熱源側ガス圧力CP14の飽和温度を用いる場合が考えられる。具体的には、負荷側熱交換器9a、9bの過熱度は、(熱源側ガス温度CT13)−(熱源側ガス圧力CP14の冷媒ガス飽和温度)の式で算出される。この過熱度を、全体過熱度SH3vとする。冷媒配管27aおよび冷媒配管27bの長さの差が小さく、かつ負荷側熱交換器9a、9bから熱源側ユニット1までの冷媒配管27a、27b、27および冷媒配管25eの長さが長い場合などに、全体過熱度SH3vを過熱度制御に用いることが考えられる。負荷側ユニット3a、3bから熱源側ユニット1に冷媒が戻る間に生じる圧力損失が大きくなるため、全体過熱度SH3vを用いた方が全体過熱度SH3よりも、負荷側熱交換器9a、9bの過熱度制御をより正確に行うことができる。以下に、上述した過熱度をまとめた表を示す。
Figure 2018185922
冷媒の流路において、より上流側での過熱度のつけやすさは、個別過熱度SH1>分岐過熱度SH2>全体過熱度SH3≒全体過熱度SH3vの順である。この順で、膨張弁の開度も絞り気味となる。つまり、個別過熱度SH1が冷媒の流路のより上流側で過熱度を最もつけやすく、膨張弁の開度が最も絞り気味となる。
制御部16は、冷媒の温度および圧力について、図1に示した各種センサから取得した測定値を用いて、個別過熱度SH1、分岐過熱度SH2、全体過熱度SH3および全体過熱度SH3vの4種類の過熱度を算出する。そして、制御部16は、算出される4種類の過熱度のうち、負荷側ユニット3a、3b毎に過熱度を選択し、選択した過熱度が目標値と一定範囲で一致するように膨張弁7a、8bの開度を調節する。制御部16は、図3に示した等温線18と等温線19との温度差を付けたガス単相の冷媒を圧縮機4に戻す。この一連の制御において、上記4種類の過熱度のうち、いずれの過熱度を制御部16が用いるかが重要な鍵となる。
以下では、制御部16が過熱度の制御に全体過熱度を用いる際、全体過熱度SH3を用いる場合で説明するが、全体過熱度SH3の代わりに全体過熱度SH3vを用いてもよい。全体過熱度SH3を用いる場合、熱源側圧力センサ14が空気調和機20に設けられていなくてもよい。
ここで、負荷側熱交換器9a、9bにおいて、過熱度に関係する冷媒状態に注目する。図4Aは、図1に示した負荷側熱交換器の一構成例を示す模式図である。図4Aは、空気調和機20の運転状態が冷房運転の場合において、負荷側熱交換器9a、9bのうち、負荷側熱交換器9aの構成を模式的に示す。図4Aは、負荷側熱交換器9aにおいて、液冷媒91およびガス冷媒92の比率の理想的な状態を表している。図4Aに示すように、冷媒が冷媒入口93から負荷側熱交換器9aに液単相で流入し、冷媒出口94に到達するまでにガス単相の状態になるのが理想である。
図4Bは、4つの負荷側ユニットを有する空気調和機において、4つの負荷側熱交換器の冷媒の状態の例を示す模式図である。図4Bでは、負荷側熱交換器9a〜9dのそれぞれにおける、液冷媒およびガス冷媒の比率をわかりやすく示すために、負荷側熱交換器9a〜9dを並列に並べて表示している。図4Cは、図4Bに示す4つの負荷側熱交換器から抜き出した1つの負荷側熱交換器の構成例を示す模式図である。
図4Bに示す負荷側熱交換器9a〜9dのうち、負荷側熱交換器9aに注目してみる。図4Cに示すように、負荷側熱交換器9aの冷媒入口93で冷媒は気液二相状態である。図4Cから、負荷側熱交換器9aにおいて、冷媒全体のうち、液冷媒91の占める比率が破線で示す理想比率よりも少ないことがわかる。図4Bに示す負荷側熱交換器9a〜9dのいずれも、冷媒状態が図4Aに示したような理想的な状態にはなっていない。図4Bを参照すると、負荷側熱交換器9b、9cは液冷媒とガス冷媒の比率が似ているが、負荷側熱交換器9a、9b、9d間では、液冷媒とガス冷媒の比率が互いに異なっている。
複数の負荷側熱交換器9a〜9dに対して共通の過熱度を用いて一律に制御し、これらの負荷側熱交換器の全てにおいて冷媒を理想状態にすることは困難であることが、図4A〜図4Cから予測される。複数の膨張弁に対して、制御部16が、個別過熱度SH1、分岐過熱度SH2および全体過熱度SH3のうち、いずれか1つの過熱度を共通の値として目標値に近づけるように、各膨張弁の開度を調節すると、複数の負荷側熱交換器9a〜9dの冷媒状態が互いに乖離してしまう。
図4Bに示す負荷側熱交換器9a〜9dの冷媒状態の違いは、負荷側ユニットの構造、空調負荷、および負荷側熱交換器と熱源側ユニットとを接続する冷媒配管の長さなどが負荷側ユニット毎に異なることに起因する。熱源側ユニット1と並列に接続された複数の負荷側熱交換器9a〜9dの間で相対的に過熱度差が生じると、過熱度が大きい負荷側ユニットでは他の負荷側ユニットと比べると、図3に示したように、同じ冷媒圧力でも温度差が生じる。この場合、過熱度の大きい負荷側熱交換器に結露が生じるなどの問題が起こり得る。
上記の問題を解消する方法を検討するために、過熱度に関して特性の異なる負荷側ユニットに対して、3種類の過熱度を制御に用いた場合について、図5を参照して説明する。
図5は、図1に示した空気調和機の冷房運転時における、負荷側ユニットから熱源側ユニットまでの冷媒経路の冷媒の状態を示す模式図である。ここでは、複数の負荷側ユニットとして、過熱度が過大になる傾向がある負荷側ユニットU1と、その傾向がない負荷側ユニットU2との2種類の負荷側ユニットが混在する場合を考える。これら2種類の負荷側ユニットU1、U2が、図1に示した空気調和機20において、分岐ユニット2を介して並列に熱源側ユニット1と接続されているものとする。
図5では、各負荷側ユニットから熱源側ユニットまでの経路における位置として、負荷側熱交換器の冷媒入口を位置PS1、負荷側熱交換器の冷媒出口を位置PS2、分岐ユニット2の冷媒配管27aを位置PS3、熱源側ユニット1の冷媒配管25aを位置PS4としている。図5は、各負荷側ユニットから熱源側ユニットまでの経路における冷媒状態として、液冷媒とガス冷媒の比率を表している。
そして、各負荷側ユニットに対応して設けられた膨張弁の開度を調節することで、上述した3種類の過熱度のそれぞれを目標値に近づける制御を制御状態ST1〜ST3とする。具体的には、個別過熱度SH1を用いた過熱度制御を制御状態ST1とし、分岐過熱度SH2を用いた過熱度制御を制御状態ST2とし、全体過熱度SH3を用いた過熱度制御を制御状態ST3とする。図5では、負荷側ユニット毎に制御状態ST1〜ST3のうち、いずれの制御を適用しているかを、負荷側ユニットと制御状態との組み合わせで表示している。例えば、負荷側ユニットU1と制御状態ST1との組み合わせを、図5では、ST−U1と示す。
図5を参照して、制御状態ST1について、制御状態ST1−U1および制御状態ST1−U2のそれぞれの冷媒状態を見比べてみる。負荷側ユニットU2の負荷側熱交換器の冷媒状態は理想状態に近い。一方、負荷側ユニットU1の負荷側熱交換器の冷媒状態では、負荷側熱交換器に結露が生じるリスクがある。
制御状態ST2について、制御状態ST2−U1および制御状態ST2−U2のそれぞれの冷媒状態を見比べてみる。負荷側ユニットU1の負荷側熱交換器の冷媒状態は理想状態に近い。一方、負荷側ユニットU2における冷媒状態は、負荷側熱交換器の冷媒下流側の冷媒配管に液冷媒91が残っている。そのため、制御状態ST2−U2では、冷媒が負荷側ユニットU2から熱源側ユニット1に戻る経路で圧力損失が生じやすい。
制御状態ST3について、制御状態ST3−U1および制御状態ST3−U2のそれぞれの冷媒状態を見比べてみる。負荷側ユニットU1における冷媒状態は、負荷側熱交換器の冷媒下流側の冷媒配管に液冷媒91が残っている。また、負荷側ユニットU2における冷媒状態は、分岐ユニット2の冷媒下流側の冷媒配管にまで液冷媒91が残っている。そのため、制御状態ST3−U1、ST3−U2のいずれも、冷媒が負荷側ユニットU1、U2から熱源側ユニット1に戻る経路で圧力損失が生じやすい。
制御状態ST1〜ST3の制御状態毎に、負荷側ユニットU1および負荷側ユニットU2のそれぞれの経路を見比べてみる。制御状態ST1では負荷側ユニットU1が理想状態と乖離し、制御状態ST2では負荷側ユニットU2が理想状態と乖離している。制御状態ST3では、負荷側ユニットU1、U2のいずれもが理想状態と乖離している。続いて、負荷側ユニット毎に制御状態ST1〜ST3を見比べてみる。例えば、負荷側ユニットU1において、制御状態ST1−U1〜ST3−U1を見比べてみる。過熱度が変われば、ST1−U1とST2−U1との間およびST2−U1とST3−U1との間で制御状態が遷移することがわかる。このことは、負荷側ユニットU2についても同様である。
図5に示すように、負荷側ユニット単体では冷媒が理想的な状態になるように制御状態を遷移させることができる。しかし、複数の負荷側ユニットについて、制御部16は、制御状態ST1〜ST3のうち、いずれか1つを共通の制御状態にしようとすると、全ての負荷側ユニットで冷媒が理想状態に近づくように制御状態を遷移し続けるか、一部の負荷側ユニットにおける冷媒状態の理想化を断念せざるを得ない。以下に、この問題を解決する、本実施の形態1の過熱度制御を説明する。
図1に示した空気調和機20が行う過熱度制御について説明する。図6は、図1に示した空気調和機が行う過熱度制御の手順を示すフローチャートである。図6に示すように、制御部16は、過熱度制御の対象として負荷側ユニット3a、3bのうち、いずれかを選択する(ステップS101)。制御部16は、負荷側ユニット3aを制御対象として選択した場合、膨張弁7aの開度を初期値に設定する(ステップS102)。
ステップS102の後、制御部16は、全体過熱度SH3を算出し、算出した全体過熱度SH3が目標値以上であるか否かを判定する(ステップS103)。全体過熱度SH3が目標値未満である場合、制御部16は、膨張弁7aの開度を補正する(ステップS104)。例えば、制御部16は、膨張弁7aの開度を絞る方向に制御する。ステップS103の判定の結果、全体過熱度SH3が目標値以上である場合、制御部16は、分岐過熱度SH2を算出し、算出した分岐過熱度SH2が目標値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105の判定の結果、分岐過熱度SH2が目標値未満である場合、制御部16は、ステップS104に進み、膨張弁7aの開度を補正する。ステップS105の判定の結果、分岐過熱度SH2が目標値以上である場合、制御部16は、個別過熱度SH1を算出し、算出した個別過熱度SH1が目標値と公差ΔTの範囲で一致するか否かを判定する(ステップS106)。ステップS106の判定の結果、個別過熱度SH1が目標値と公差ΔTの範囲で一致しない場合、制御部16は、ステップS104に進み、膨張弁7aの開度を補正する。ステップS106の判定の結果、個別過熱度SH1が目標値と公差ΔTの範囲で一致する場合、制御部16は、膨張弁7aの開度を固定する(ステップS107)。
例えば、負荷側ユニット3aと熱源側ユニット1とを接続する冷媒配管が長く、この冷媒配管の長さが過熱度に対して支配的である場合、制御部16は、ステップS103の判定の後、ステップS104で膨張弁7aの開度を補正した後、ステップS105、S106を経由してステップS107に進む。これは、図5に示した制御状態ST3で制御部16が過熱度制御を行った場合に相当する。この場合、全体過熱度SH3によって膨張弁7aの開度が最適な値に設定される。
また、負荷側ユニット3aと分岐ユニット2との接続構成が過熱度に対して支配的である場合、制御部16は、ステップS105の判定の後、ステップS104で膨張弁7aの開度を補正した後、ステップS106を経由してステップS107に進む。これは、図5に示した制御状態ST2で制御部16が過熱度制御を行った場合に相当する。この場合、分岐過熱度SH2によって膨張弁7aの開度が最適な値に設定される。
さらに、負荷側ユニット3aと熱源側ユニット1とを接続する冷媒配管が短いだけでなく、分岐ユニット2の過熱度に対する影響が小さい場合、制御部16は、ステップS106の判定の後、ステップS104で膨張弁7aの開度を補正した後、ステップS107に進む。これは、図5に示した制御状態ST1で制御部16が過熱度制御を行った場合に相当する。この場合、個別過熱度SH1によって膨張弁7aの開度が最適な値に設定される。
一方、図6に示したフローチャートのステップS101の判定において、制御部16は、負荷側ユニット3bを制御対象として選択した場合、膨張弁8bの開度を初期値に設定する(ステップS108)。
ステップS108の後、制御部16は、全体過熱度SH3を算出し、算出した全体過熱度SH3が目標値以上であるか否かを判定する(ステップS109)。全体過熱度SH3が目標値未満である場合、制御部16は、膨張弁8bの開度を補正する(ステップS110)。例えば、制御部16は、膨張弁8bの開度を絞る方向に制御する。ステップS109の判定の結果、全体過熱度SH3が目標値以上である場合、制御部16は、個別過熱度SH1を算出し、算出した個別過熱度SH1が目標値と公差ΔTの範囲で一致するか否かを判定する(ステップS111)。
ステップS111の判定の結果、個別過熱度SH1が目標値と公差ΔTの範囲で一致しない場合、制御部16は、ステップS110に進み、膨張弁8bの開度を補正する。ステップS111の判定の結果、個別過熱度SH1が目標値と公差ΔTの範囲で一致する場合、制御部16は、膨張弁8bの開度を固定する(ステップS112)。
例えば、負荷側ユニット3bと熱源側ユニット1とを接続する冷媒配管が長く、この冷媒配管の長さが過熱度に対して支配的である場合、制御部16は、ステップS109の判定の後、ステップS110で膨張弁8bの開度を補正した後、ステップS111を経由してステップS112に進む。これは、図5に示した制御状態ST3で制御部16が過熱度制御を行った場合に相当する。この場合、全体過熱度SH3によって膨張弁8bの開度が最適な値に設定される。
また、負荷側ユニット3bと熱源側ユニット1とを接続する冷媒配管が短く、負荷側ユニット3bおよび熱源側ユニット1の接続構成の過熱度に対する影響が小さい場合、制御部16は、ステップS111の判定の後、ステップS110で膨張弁8bの開度を補正した後、ステップS112に進む。これは、図5に示した制御状態ST1で制御部16が過熱度制御を行った場合に相当する。この場合、個別過熱度SH1によって膨張弁8bの開度が最適な値に設定される。
なお、負荷側ユニット3aの過熱度制御について、制御部16は、ステップS107を実行すると、一定時間経過後にステップS102に戻り、図6に示す手順を繰り返す。また、負荷側ユニット3bの過熱度制御についても、制御部16は、ステップS111を実行すると、一定時間経過後にステップS109に戻り、図6に示す手順を繰り返す。
図6を参照して説明したように、制御部16は、制御状態ST2、ST3では過熱度が目標値以上になるように制御するが、制御状態ST1では、過熱度が目標値と決められた範囲で一致するように制御している。その理由を説明する。個別過熱度SH1を用いる制御では、膨張弁7a、8bの開度が最も絞り気味になる。そのため、個別過熱度SH1が目標値から過大になると、負荷側熱交換器に結露が生じるリスクが高くなる。そのリスクを回避するためである。
また、図6を参照して説明したように、例えば、負荷側ユニット3aについて、制御部16は、ST3→ST2→ST1の順で制御状態を遷移させ、膨張弁7aの開度を補正する度にST3→ST2→ST1の順で各制御状態の条件が満たされているかを再確認している。この確認動作を制御部16が負荷側ユニット毎に独立して行うことで、全ての負荷側ユニット3a、3bについて結露が生じるリスクを抑制し、液冷媒による圧力損失の低減と、空調性能の改善とを図ることができる。また、制御状態ST3で過熱度が目標値に達する負荷側熱交換器では、制御部16が膨張弁の開度を補正する回数が低減する。その結果、膨張弁の動作が抑制され、消費電力を低減することができる。
図6のステップS108〜S112に示すように、本実施の形態1の過熱度制御は、負荷側ユニット内に膨張弁8bが設けられた負荷側ユニット3bにも適用することができる。さらに、膨張弁7aが分岐ユニット2に設けられ、負荷側ユニット内に膨張弁が設けられていない負荷側ユニット3bについて、分岐ユニット2の接続構成に対応した制御状態ST2が追加されることで、制御のきめ細かさが向上する。
なお、本実施の形態1では、膨張弁8bを備えた負荷側ユニット3bが1台の場合で説明したが、膨張弁8bを備えた負荷側ユニット3bが複数であってもよい。さらに、商用などで負荷側ユニット3bと熱源側ユニット1とを接続する冷媒配管が特別に長くなる場合であっても、本実施の形態1で説明した過熱度制御は、負荷側ユニット3bの膨張弁8bの調整に有効である。この場合、全体過熱度SH3または全体過熱度SH3vを、過熱度制御に用いることが考えられる。
本実施の形態1の空気調和機20は、複数の負荷側ユニット3a、3bと、複数の負荷側熱交換器9a、9bと冷媒配管26、27を介して接続される熱源側ユニット1と、複数の膨張弁7a、8bと、複数の液温度センサ10a、10bと、複数のガス温度センサ11a、11bと、熱源側ガス温度センサ13と、複数の負荷側熱交換器9a、9b毎に過熱度を算出して複数の膨張弁7a、8bの開度を制御する制御部16とを有し、制御部16は、過熱度を算出する際、対象となる負荷側熱交換器9a、9bに対応して、ガス温度センサ11a、11bおよび熱源側ガス温度センサ13のうち、いずれか1つの温度センサの測定値から液温度センサ10a、10bの測定値を減算して過熱度を算出するものである。
本実施の形態1では、制御部16は、ガス温度センサ11a、11bの測定値から熱源側ガス温度センサ13の測定値を減算した全体過熱度SH3と、ガス温度センサ11a、11bの測定値から液温度センサ10a、10bの測定値を減算した個別過熱度SH1とのうち、どの過熱度を目標値と合わせるかを負荷側ユニット3a、3b毎に個別に選択する。個別過熱度SH1を制御対象とする場合、主に負荷側ユニットで過熱度を確保するように膨張弁の開度が調節される。全体過熱度SH3を制御対象とする場合、負荷側ユニットから熱源側ユニットまでの冷媒の流路で過熱度を確保するように膨張弁の開度が調節される。個別過熱度SH1の方が全体過熱度SH3よりも、膨張弁の開度が絞り気味に制御され、冷媒流路のより上流側で過熱度が付けられる。
過熱度が過大になる傾向のある負荷側熱交換器では、全体過熱度SH3が過熱度制御に用いられることで、過熱度が過大になることが抑制され、負荷側熱交換器に結露が生じるリスクを低減できる。また、他の負荷側熱交換器と比べて相対的に過熱度が不足する傾向のある負荷側熱交換器では、個別過熱度SH1が過熱度制御に用いられることで、相対的な過熱度の不足を低減でき、冷媒出口でのガス冷媒の比率が増える。その結果、圧力損失が大きくなることが抑制され、空調性能を改善することができる。
また、本実施の形態1では、制御部16は、特定の負荷側ユニットを基準にして全ての負荷側ユニットの過熱度を制御するのではなく、膨張弁の開度に対する制御の異なる個別過熱度SH1および全体過熱度SH3のうち、いずれかの過熱度を負荷側ユニット3a、3b毎に選択する。そのため、負荷側ユニット毎の構造、空調負荷、負荷側ユニットおよび熱源側ユニットを接続する冷媒配管の長さなどによる冷媒流量の差異が、膨張弁による過熱度の制御に与える影響が低減する。その結果、膨張弁の開度の制御が安定し、膨張弁が動き続けることが抑制され、消費電力を低減することができる。
本実施の形態1では、制御部16は、負荷側ユニット3bに対して、全体過熱度SH3が目標値以上か否かを判定し、全体過熱度SH3が目標値未満である場合、膨張弁8bの開度を補正し、全体過熱度SH3が目標値以上である場合、個別過熱度SH1が目標値と決められた範囲で一致しているか否かを判定し、個別過熱度SH1が目標値と決められた範囲で一致していない場合、膨張弁8bの開度を補正し、個別過熱度SH1が目標値と決められた範囲で一致する場合、膨張弁8bの開度を固定する。
この場合、負荷側ユニット3bについて、制御部16は、ST3→ST1の順で制御状態を遷移させ、膨張弁8bの開度を補正する度にST3→ST1の順で各制御状態の条件が満たされているかを再確認する。負荷側ユニット3bが複数存在する場合でも、この確認動作を制御部16が負荷側ユニット3b毎に独立して行うことで、全ての負荷側ユニット3bについて、過大過熱度に起因する結露発生のリスクを抑制し、過熱度不足に起因する圧力損失を低減できる。
例えば、複数の負荷側ユニットのうち、過熱度が過大になる傾向のある負荷側ユニットが存在する場合、過熱度が過大になる傾向のある負荷側ユニットを代表にして、全負荷側ユニットを一律に制御すると、その他の負荷側ユニットで相対的に過熱度が不足するおそれがある。これに対して、本実施の形態1では、個別過熱度SH1および全体過熱度SH3から過熱度を選択できるため、複数の負荷側ユニットのうち、過熱度が過大になる傾向のある室内機が存在する場合であっても、制御部16は、過熱度が過大になる傾向のある負荷側ユニットの制御対象に全体過熱度SH3を選択し、その他の負荷側ユニットの制御対象に個別過熱度SH1を選択すればよい。その結果、負荷側ユニット毎の個別制御が可能となり、負荷側ユニット毎の過熱度の過不足が抑制され、結露発生のリスクおよび圧力損失が低減する。また、膨張弁の開度が安定しやすくなり、膨張弁の動作が抑制され、消費電力を低減できる。
また、本実施の形態1の空気調和機20は、負荷側ユニット3aと熱源側ユニット1との間で冷媒を中継し、膨張弁7aが設けられた分岐ユニット2と、分岐ユニット2のガス冷媒の温度を測定する中継ガス温度センサ12aとをさらに有していてもよい。この場合、制御部16は、負荷側ユニット3aに対して、全体過熱度SH3が目標値以上か否かを判定し、全体過熱度SH3が目標値未満である場合、膨張弁7aの開度を補正し、全体過熱度SH3が目標値以上である場合、分岐過熱度SH2が目標値に達しているか否かを判定し、分岐過熱度SH2が目標値未満である場合、膨張弁7aの開度を補正し、分岐過熱度SH2が目標値以上である場合、個別過熱度SH1が目標値と決められた範囲で一致しているか否かを判定し、個別過熱度SH1が目標値と決められた範囲で一致していない場合、膨張弁7aの開度を補正し、個別過熱度SH1が目標値と決められた範囲で一致する場合、膨張弁7aの開度を固定する。
本実施の形態1では、制御対象として、個別過熱度SH1と全体過熱度SH3との間に、負荷側ユニットから分岐ボックスに冷媒が流れるまでに過熱度を確保するように電子膨張弁の開度を調節する分岐過熱度SH2が追加される。個別過熱度SH1>分岐過熱度SH2>全体過熱度SH3の順で、膨張弁の開度が絞り気味に制御され、冷媒流路のより上流側で過熱度が付けられる。分岐ユニット2の接続構成に対応した制御状態ST2が追加されることで、制御のきめ細かさが向上する。
また、負荷側ユニット3aについて、制御部16は、ST3→ST2→ST1の順で制御状態を遷移させ、膨張弁7aの開度を補正する度にST3→ST2→ST1の順で各制御状態の条件が満たされているかを再確認する。負荷側ユニット3aが複数存在する場合でも、この確認動作を制御部16が負荷側ユニット3a毎に独立して行うことで、全ての負荷側ユニット3aについて、過大過熱度に起因する結露発生のリスクを抑制し、過熱度不足に起因する圧力損失を低減できる。
さらに、本実施の形態1の空気調和機20において、圧縮機4に吸入されるガス冷媒の圧力を測定する熱源側圧力センサ14がさらに設けられ、制御部16は、全体過熱度SH3の代わりに全体過熱度SH3vを用いてもよい。負荷側熱交換器9a、9bから熱源側ユニット1までの冷媒配管27a、27b、27および冷媒配管25eの長さが長い場合には、全体過熱度SH3vが全体過熱度SH3よりも、過熱度制御の精度が向上する。
1 熱源側ユニット、2 分岐ユニット、3a、3b 負荷側ユニット、4 圧縮機、5 四方弁、6 熱源側熱交換器、7a、7b、8b 膨張弁、9a〜9d 負荷側熱交換器、10a、10b 液温度センサ、11a、11b ガス温度センサ、12a、12b 中継ガス温度センサ、13 熱源側ガス温度センサ、14 熱源側圧力センサ、15 アキュムレータ、16 制御部、17 飽和線、17a 飽和液線、17b 飽和蒸気線、18、19 等温線、20 空気調和機、25a〜25e、26、26a、26b、27、27a、27b 冷媒配管、91 液冷媒、92 ガス冷媒、93 冷媒入口、94 冷媒出口、161 メモリ、162 CPU、P1〜P4 工程、U1、U2 負荷側ユニット、X 頂点。
本発明に係る空気調和機は、複数の負荷側熱交換器を備えた複数の負荷側ユニットと、前記複数の負荷側熱交換器と冷媒配管を介して接続される、圧縮機および熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットと、前記複数の負荷側熱交換器に前記冷媒配管を介して接続される複数の膨張弁と、前記複数の負荷側熱交換器に設けられ、液冷媒の温度を測定する複数の液温度センサと、前記複数の負荷側熱交換器に設けられ、ガス冷媒の温度を測定する複数のガス温度センサと、前記圧縮機に吸入されるガス冷媒の温度を測定する熱源側ガス温度センサと、前記複数の負荷側熱交換器毎に過熱度を算出して前記複数の膨張弁の開度を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記複数の負荷側熱交換器毎に前記過熱度を算出する際、対象となる負荷側熱交換器の前記ガス温度センサおよび前記熱源側ガス温度センサのうち、いずれかの温度センサの測定値から該対象となる負荷側熱交換器の前記液温度センサの測定値を減算して前記過熱度を算出し、前記熱源側ガス温度センサの測定値から前記対象となる負荷側熱交換器の前記液温度センサの測定値を減算した全体過熱度が目標値以上か否かを判定し、前記全体過熱度が前記目標値未満である場合、前記膨張弁の開度を補正し、該全体過熱度が前記目標値以上である場合、前記対象となる負荷側熱交換器の前記ガス温度センサから該対象となる負荷側熱交換器の前記液温度センサの測定値を減算した個別過熱度が前記目標値と決められた範囲で一致しているか否かを判定し、前記個別過熱度が前記目標値と前記決められた範囲で一致していない場合、前記膨張弁の開度を補正し、該個別過熱度が前記目標値と前記決められた範囲で一致する場合、前記膨張弁の開度を固定するものである。

Claims (4)

  1. 複数の負荷側熱交換器を備えた複数の負荷側ユニットと、
    前記複数の負荷側熱交換器と冷媒配管を介して接続される、圧縮機および熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットと、
    前記複数の負荷側熱交換器に前記冷媒配管を介して接続される複数の膨張弁と、
    前記複数の負荷側熱交換器に設けられ、液冷媒の温度を測定する複数の液温度センサと、
    前記複数の負荷側熱交換器に設けられ、ガス冷媒の温度を測定する複数のガス温度センサと、
    前記圧縮機に吸入されるガス冷媒の温度を測定する熱源側ガス温度センサと、
    前記複数の負荷側熱交換器毎に過熱度を算出して前記複数の膨張弁の開度を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記複数の負荷側熱交換器毎に前記過熱度を算出する際、対象となる負荷側熱交換器の前記ガス温度センサおよび前記熱源側ガス温度センサのうち、いずれかの温度センサの測定値から該対象となる負荷側熱交換器の前記液温度センサの測定値を減算して前記過熱度を算出する、空気調和機。
  2. 前記制御部は、
    前記熱源側ガス温度センサの測定値から前記対象となる負荷側熱交換器の前記液温度センサの測定値を減算した全体過熱度が目標値以上か否かを判定し、
    前記全体過熱度が前記目標値未満である場合、前記膨張弁の開度を補正し、該全体過熱度が前記目標値以上である場合、前記対象となる負荷側熱交換器の前記ガス温度センサから該対象となる負荷側熱交換器の前記液温度センサの測定値を減算した個別過熱度が前記目標値と決められた範囲で一致しているか否かを判定し、
    前記個別過熱度が前記目標値と前記決められた範囲で一致していない場合、前記膨張弁の開度を補正し、該個別過熱度が前記目標値と前記決められた範囲で一致する場合、前記膨張弁の開度を固定する、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記複数の負荷側ユニットの一部と前記熱源側ユニットとの間に流れる冷媒を中継し、前記複数の膨張弁の一部が設けられた分岐ユニットと、
    前記分岐ユニットで中継されるガス冷媒の温度を測定する中継ガス温度センサと、をさらに有し、
    前記制御部は、
    前記対象となる負荷側熱交換器に接続される前記膨張弁が前記分岐ユニットに設けられている場合、前記熱源側ガス温度センサの測定値から該対象となる負荷側熱交換器の前記液温度センサの測定値を減算した全体過熱度が目標値以上か否かを判定し、
    前記全体過熱度が前記目標値未満である場合、前記膨張弁の開度を補正し、該全体過熱度が前記目標値以上である場合、前記中継ガス温度センサから前記対象となる負荷側熱交換器の前記液温度センサの測定値を減算した分岐過熱度が前記目標値に達しているか否かを判定し、
    前記分岐過熱度が前記目標値未満である場合、前記膨張弁の開度を補正し、該分岐過熱度が前記目標値以上である場合、前記対象となる負荷側熱交換器の前記ガス温度センサから該対象となる負荷側熱交換器の前記液温度センサの測定値を減算した個別過熱度が前記目標値と決められた範囲で一致しているか否かを判定し、
    前記個別過熱度が前記目標値と前記決められた範囲で一致していない場合、前記膨張弁の開度を補正し、該個別過熱度が前記目標値と前記決められた範囲で一致する場合、前記膨張弁の開度を固定する、請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記圧縮機に吸入されるガス冷媒の圧力を測定する熱源側圧力センサをさらに有し、
    前記制御部は、
    前記複数の負荷側熱交換器毎に前記過熱度を算出する際、前記熱源側ガス温度センサの測定値から前記対象となる負荷側熱交換器の前記液温度センサの値を減算する代わりに、前記熱源側ガス温度センサの測定値から前記熱源側圧力センサの測定値の飽和温度を減算する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機。
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