JP5369953B2 - 多室型空気調和装置の性能計算装置 - Google Patents

多室型空気調和装置の性能計算装置 Download PDF

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この発明は、複数の室内機が冷房または暖房を同時に行うことができる多室型空気調和装置の性能を計算する多室型空気調和装置の性能計算装置に関するものである。
近年、地球温暖化防止やエネルギー消費量削減の観点から、空気調和装置の省エネルギー性向上が求められている。
従来の空気調和装置においては、運転中の消費電力を電流を検出する回路から出力される電流値と、圧縮機の運転回転数もしくは電流値から予め定められた力率の値と、機器の電源電圧とから算出し、前面パネルに表示するものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−103427(第8頁、図10)
しかしながら、上記特許文献1に記載された空気調和装置では、複数の室内機が冷房または暖房を同時に行うことができる多室型空気調和装置において、冷房を行う室内機と暖房を行う室内機の両方がある場合に冷房を行う室内機の冷房能力の合計値、暖房を行う室内機の暖房能力の合計値を求めることができない。
この発明は、複数の室内機が冷房または暖房を同時に行うことができる多室型空気調和装置において、冷房を行う室内機と暖房を行う室内機の両方がある場合に、簡易な構成で冷房を行う室内機の冷房能力の合計値、暖房を行う室内機の暖房能力の合計値を求めることを目的としている。
この発明による多室型空気調和装置の性能計算装置は、冷房を行う室内機と暖房を行う室内機の両方がある場合に、外気温度として予め定めた外気相当温度を用いて全冷房運転時の冷房能力特性式および全暖房運転時の暖房能力特性式、ならびに全冷房運転時の熱源機電気入力特性式または全暖房運転時の熱源機電気入力特性式から冷房を行う室内機の冷房能力の合計値、暖房を行う室内機の暖房能力の合計値および熱源機の電気入力を計算し、表示装置または外部に前記冷房能力の合計値、前記暖房能力の合計値および前記電気入力を出力する性能計算部を備えたものである。
この発明の多室型空気調和装置の性能計算装置によれば、冷房を行う室内機と暖房を行う室内機の両方がある場合に、簡易な構成で冷房を行う室内機の冷房能力の合計値、暖房を行う室内機の暖房能力の合計値を求めることができる。
この発明の実施の形態1による多室型空気調和装置の性能計算装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷媒回路の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置における冷媒回路の構成の他の例を示す図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷房運転モードの際の冷媒流れを示す図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷房運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の暖房運転モードの際の冷媒流れを示す図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の暖房運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷房主体運転モードの際の冷媒流れを示す図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷房主体運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の暖房主体運転モードの際の冷媒流れを示す図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の暖房主体運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の基本的なサイクルにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置の性能算出フロー図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷房主体運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。 この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の暖房主体運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。 この発明の実施の形態2による多室型空気調和装置の性能計算装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3による多室型空気調和装置の性能計算装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による多室型空気調和装置の性能計算装置の構成を示すブロック図である。図において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは、明細書の全文において共通することである。
図1において、性能計算装置1は、後述する多室型空気調和装置100の制御装置50から入力された入力データを格納する入力部2と、予め性能特性式を格納した記憶部3と、入力部2に格納した入力データおよび記憶部3に格納した性能特性式を用いて多室型空気調和装置の性能を計算する性能計算部4と、性能計算部4が計算した性能を表示する結果表示部5(表示装置)とを備えている。
記憶部3は、室内機が冷房のみを行う場合の室内機容量、室内温度および外気温度に対する冷房能力の合計値を示す全冷房運転時の冷房能力特性式と、室内機が暖房のみを行う場合の室内機容量、室内温度および外気温度に対する暖房能力を示す全暖房運転時の暖房能力特性式と、室内機が冷房のみを行う場合の室内機容量、室内温度および外気温度に対する電気入力を示す全冷房運転時の熱源機電気入力特性式と、室内機が暖房のみを行う場合の室内機容量、室内温度および外気温度に対する電気入力を示す全暖房運転時の熱源機電気入力特性式を格納している。性能計算装置1は、入力データと性能特性式とに基づいて、多室型空気調和装置100の性能として、冷房を行う室内機の冷房能力の合計値、暖房を行う室内機の暖房能力の合計値、および熱源機の電気入力を計算する。
なお、性能計算装置1は、性能計算部4が計算した性能を表示する結果表示部5を備えているとしたが、結果表示部5を備えず、性能計算部4が計算した性能を外部に出力してもよい。
以下に、(1)複数の室内機が冷房または暖房を同時に行う冷暖同時運転を行う多室型空気調和装置100の構成および動作、(2)性能計算装置1による多室型空気調和装置100の性能計算方法を述べる。
(1)複数の室内機が冷房または暖房を同時に行う冷暖同時運転を行う多室型空気調和装置の構成および動作
図2は、この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷媒回路の構成を示す図である。
図2において、熱源機Aは、冷媒を圧縮する圧縮機11、圧縮機11の吐出側の冷媒流路を切り替える流路切替弁である四方切替弁12、冷媒を熱交換する熱源機側熱交換器13、および冷媒を気液分離するアキュムレータ14を有する。なお、以後は熱源機側熱交換器13の一例として、冷媒と空気とを熱交換する空冷式の室外熱交換器13を用いて説明するが、冷媒が他の流体と熱交換する形態であれば水冷式等他の方式でも良い。
図2において、熱源機Aと中継機Bとは熱源機側冷媒配管16,17を介して接続され、中継機Bと室内機C,D,Eとは室内機側冷媒配管16c、16d,16e,17c,17d,17eを介して接続され、室内機C,D,Eは互いに並列に接続されている。なお、この実施の形態1では、1台の熱源機Aに1台の中継機Bおよび3台の室内機C,D,Eを接続した場合について説明するが、2台以上の熱源機に2台以上の中継機および2台以上の室内機を接続した場合も同様である。
中継機Bは、後述する第1の分岐部20a、第2の流量制御装置23、第2の分岐部20b、第3の分岐部20c、気液分離装置22、第1の熱交換器27、第2の熱交換器26、第3の流量制御装置25を有し、室内機C,D,Eは、それぞれ第1の流量制御装置19c,19d,19e、および室内熱交換器15c,15d,15eを有する。
熱源機側冷媒配管である熱源機側第1冷媒配管16は、熱源機Aの四方切替弁12と中継機Bとを接続し、室内機側冷媒配管である室内機側第1冷媒配管16c,16d,16eは、それぞれ中継部Bと室内機C,D,Eの室内熱交換器15c,15d,15eとを接続する。また、熱源機側冷媒配管である熱源機側第2冷媒配管17は、熱源機側第1冷媒配管16より細く、熱源機Aの室外熱交換器13と中継機Bとを接続する。室内機側冷媒配管である室内機側第2冷媒配管17c,17d,17eは、それぞれ室内機C,D,Eの室内熱交換器15c,15d,15eと中継機Bとを接続する。
電磁弁18c,18d,18e,18f,18g,18hは、室内機側第1冷媒配管16c,16d,16eが接続される流路を熱源機側第1冷媒配管16または熱源機側第2冷媒配管17のいずれかに接続するよう切り替える。室内機C,D,Eに設けられる第1流量制御装置19c,19d,19eは、一端をそれぞれの室内熱交換器15c,15d,15eに近接して接続され、他端を室内機側第2冷媒配管17c,17d,17eに接続される。また、第1流量制御装置19c,19d,19eは、冷房の際は室内熱交換器15c,15d,15eの出口側過熱度によって冷媒の流量を調整するよう制御され、暖房の際は過冷却度によって冷媒の流量を調整するよう制御される。
第1の分岐部20aは、室内機C,D,Eそれぞれに対応する室内機側第1冷媒配管16c,16d,16eを、熱源機側第1冷媒配管16または熱源機側第2冷媒配管17に接続するよう切り替える電磁弁18c,18d,18e,18f,18g,18hを有する。第2の分岐部20bは、室内機C、D、Eそれぞれに対応する室内機側第2冷媒配管17c,17d,17eとこれらの会合部とを有する。第3の分岐部20cは、後述する中継機B内の中継機第1バイパス配管24aと中継機第2バイパス配管24bとこれらの会合部とを有する。気液分離装置22は、冷媒が流入する流入部が熱源機側第2冷媒配管17に接続され、主にガス冷媒が流出する気相部が第1の分岐部20aに接続され、主に液冷媒が流出する液相部が第2の分岐部20bに接続されている。
中継機第1バイパス配管24aは、気液分離装置22と第2の分岐部20bとを接続し、中継機第2バイパス配管24bは、中継機Bの第2の分岐部20bと熱源機側第1冷媒配管16とを接続する。第2の流量制御装置23は、中継機第1バイパス配管24aの途中に設けられ、開閉自在であり、第3の流量制御装置25は、中継機第2バイパス配管24bの途中に設けられ、開閉自在である。第1の熱交換器27は、気液分離装置22および第2の流量制御装置23の間の冷媒と、第3の流量制御装置25および熱源機側第1冷媒配管16の間の冷媒とを熱交換させるために設けられている。第2の熱交換器26は、第2の流量制御装置23および第3の分岐部20cの間の冷媒と、第3の流量制御装置25および第1の熱交換器27の間の冷媒とを熱交換させるために設けられている。
図3は、この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置における冷媒回路の構成の他の例を示す図である。
図3に示す多室型空気調和装置の冷媒回路の構成にした場合、暖房を行う室内機から中継機Bに戻った冷媒は、第2の熱交換器26に流入する。第2の熱交換器26に流入した冷媒は、第2の熱交換器26で中継機第2バイパス配管24bを通る低温の冷媒と熱交換して冷却されるため、流量制御装置25および冷房を行う室内機の流量制御装置に流入する冷媒が確実に単相の液冷媒となり、安定した流量制御を行うことができる。
逆止弁28は、室外熱交換器13と熱源機側第2冷媒配管17との間に設けられ、室外熱交換器13から熱源機側第2冷媒配管17へのみ冷媒の流通を許容する。逆止弁29は、熱源機Aの四方切替弁12と熱源機側第1冷媒配管16との間に設けられ、熱源機側第1冷媒配管16から四方切替弁12へのみ冷媒の流通を許容する。逆止弁30は、熱源機Aの四方切替弁12および逆止弁29の間と逆止弁28および熱源機側第2冷媒配管17の間とを接続する熱源機第1バイパス配管30aに設けられ、四方切替弁12から熱源機側第2冷媒配管17へのみ冷媒の流通を許容する。逆止弁31は、室外熱交換器13および逆止弁28の間と逆止弁29および熱源機側第1冷媒配管16の間とを接続する熱源機第2バイパス配管31aに設けられ、熱源機側第1冷媒配管16から室外熱交換器13へのみ冷媒の流通を許容する。これら逆止弁28、逆止弁29、逆止弁30および逆止弁31で流路切替弁を構成する。
さらに、空気調和装置100には、制御装置50が設けられている。この制御装置50は、空気調和装置100に備えられた各種検出器で検出された情報(冷媒圧力情報、冷媒温度情報、外気温度情報および室内温度情報)に基づいて、圧縮機11の駆動、四方切替弁12の切り替え、室外熱交換器13に空気を送る室外ファンのファンモーターの駆動、流量制御装置19c,19d,19e,23,25の開度、室内熱交換器15c,15d,15eに空気を供給する室内ファンのファンモーターの駆動を制御する。なお、制御装置50は、各制御値を決定する関数等が格納されるメモリ50aを備えている。
この発明の実施の形態1に示す空気調和装置100が実行する各種運転の際の運転動作について説明する。空気調和装置100の運転動作には、冷房運転、暖房運転、冷房主体運転および暖房主体運転の4つのモードがある。
冷房運転モードとは、全ての室内機C,D,Eが冷房のみ可能な運転モードであり、室内機C,D,Eは、冷房もしくは停止している。暖房運転モードとは、全ての室内機C,D,Eが暖房のみ可能な運転モードであり、室内機C,D,Eは、暖房もしくは停止している。冷房主体運転モードとは、室内機C,D,Eごとに冷房または暖房を選択できる運転モードであり、暖房負荷に比べて冷房負荷が大きく、圧縮機11の吐出側が室外熱交換器13に接続され、室外熱交換器13が凝縮器(放熱器)として作用する運転モードである。暖房主体運転モードとは、室内機C,D,Eごとに冷房または暖房を選択できる運転モードであり、冷房負荷に比べて暖房負荷が大きく、圧縮機11の吐出側が中継部Bに接続され、室外熱交換器13が圧縮機11の吸入側に位置し蒸発器として作用する運転モードである。以降、各運転モードの冷媒の流れをP−h線図とともに説明する。
[冷房運転モード]
図4は、この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷房運転モードの際の冷媒流れを示す図である。図4において、太線で表された配管が冷媒の循環する配管を示す。また、図5は、図4に示すこの発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷房運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。図5に示す(a)〜(e)の冷媒状態は、それぞれ図4に示す箇所での冷媒状態である。
図4では、室内機C,D,Eの全てが冷房する場合について説明する。室内機C,D,Eが冷房を行なう場合、圧縮機11から吐出された冷媒が室外熱交換器13へ流入するように四方切替弁12を切り替える。また、熱源機側第1冷媒配管16と室内機室内機C,D,Eとの間に設けられた電磁弁18c,18d,18eは開口され、気液分離装置22と室内機室内機C,D,Eとの間に設けられた電磁弁18f,18g,18hは閉止される。
圧縮機11の運転を開始すると、低温低圧のガス冷媒が圧縮機11によって圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって吐出される。この圧縮機11の冷媒圧縮過程は、圧縮機11の断熱効率の分だけ等エントロピ線で断熱圧縮されるよりも加熱されるように圧縮され、図5の点(a)から点(b)に示す線で表される。
圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切替弁12を介して室外熱交換器13に流入する。室外熱交換器13では、ガス冷媒は室外空気を加熱しながら冷却され、中温高圧の液冷媒となる。室外熱交換器13での冷媒変化は、室外熱交換器13の圧力損失を考慮すると、図5の点(b)から点(c)に示すやや傾いた水平に近い直線で表される。
室外熱交換器13から流出した中温高圧の液冷媒は、逆止弁28、熱源機側第2冷媒配管17、気液分離装置22、第1の熱交換器27、第2の流量制御装置23および第2の熱交換器26を通り、第3の分岐部20cに流入する。このとき、室外熱交換器13から流出した冷媒は、第1の熱交換器27および第2の熱交換器26で中継機第2バイパス配管24bを流れる冷媒と熱交換し、冷却される。このときの冷却過程は、図5の点(c)から点(d)で表される。
第3の分岐部20cに流入した液冷媒の一部は、中継機第2バイパス配管24bに流入し、第3の分岐部20cに流入した液冷媒の残りは、第2の分岐部20bに流入する。第2の分岐部20bに流入した高圧の液冷媒は、室内機側第2冷媒配管17c,17d,17eに分岐され、それぞれ第1の流量制御装置19c,19d,19eに流入する。第1の流量制御装置19c,19d,19eに流入した高圧の液冷媒は、絞られて膨張、減圧し、低温低圧の気液二相状態になる。この第1の流量制御装置19c,19d,19eでの冷媒の変化は、エンタルピが一定のもとで行われる。このときの冷媒変化は、図5の点(d)から点(e)に示す垂直線で表される。
第1の流量制御装置19c,19d,19eから流出した低温低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器15c,15d,15eに流入する。室内熱交換器15c、15d、15eに流入した冷媒は、室内空気を冷却しながら加熱され、低温低圧のガス冷媒となる。室内熱交換器15c,15d,15eでの冷媒の変化は、圧力損失を考慮すると、図5の点(e)から点(a)に示すやや傾いた水平に近い直線で表される。
室内熱交換器15c、15d、15eから流出した低温低圧のガス冷媒は、それぞれ電磁弁18c、18d、18eを通り、第1の分岐部20aに流入する。第1の分岐部20aで合流した低温低圧のガス冷媒は、中継機第2バイパス配管24bを通り第1の熱交換器27および第2の熱交換器26で加熱された低温低圧のガス冷媒と合流し、熱源機側第1冷媒配管16、四方切替弁12およびアキュムレータ14を通って圧縮機11に流入し、圧縮される。
冷房運転モードの際、室外熱交換器で放熱するため、主に外気温度によって吐出圧力が変化する。また、冷房室内機C,D,Eで吸熱するため、主に冷房室内機C,D,Eの吸込温度および室内機C,D,Eの接続容量によって吸入圧力が変化する。さらに、冷房室内機の接続容量によって冷媒流量が変化する。
このとき、室内機C,D,Eの冷房能力Q1cの合計値および熱源機の電気入力Wは、後述する関数f、f、外気温度T、冷房室内機の湿球温度T、各冷房室内機の容量Qjcおよび冷房室内機の合計容量ΣQjcを用いて以下の全冷房運転時の冷房能力特性式である式(1)および全冷房運転時の熱源機電気入力特性式である式(2)で表される。
Figure 0005369953
Figure 0005369953
[暖房運転モード]
図6は、この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の暖房運転モードの際の冷媒流れを示す図である。図6において、太線で表された配管が冷媒の循環する配管を示す。また、図7は、図6に示すこの発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の暖房運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。図7に示す(a)〜(d)の冷媒状態は、それぞれ図6に示す箇所での冷媒状態である。
図6では、室内機C,D,Eの全てが暖房する場合について説明する。暖房運転を行なう場合、四方切替弁12を、圧縮機11から吐出された冷媒を中継部Bの第1の分岐部20aへ流入させるように切り替える。また、熱源機側第1冷媒配管16と室内機C,D,Eとの間に設けられた電磁弁18c,18d,18eは閉止され、気液分離装置22と室内機C,D,Eとの間に設けられた電磁弁18f,18g,18hは開口される。
圧縮機11の運転を開始すると、低温低圧のガス冷媒が圧縮機11によって圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって吐出される。この圧縮機11の冷媒圧縮過程は、図7の点(a)から点(b)に示す線で表される。
圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切替弁12、逆止弁30、熱源機側第2冷媒配管17および気液分離装置22を介して第1の分岐部20aに流入する。第1の分岐部20aに流入した高温高圧のガス冷媒は、第1の分岐部20aで分岐され、それぞれ電磁弁18f,18g,18hおよび室内機側第1冷媒配管16c,16d,16eを通り、室内熱交換器15c,15d,15eに流入する。室内熱交換器15c,15d,15eに流入した冷媒は、室内空気を冷却しながら加熱され、中温高圧の液冷媒となる。室内熱交換器15c,15d,15eでの冷媒の変化は、図7の点(b)から点(c)に示すやや傾いた水平に近い直線で表される。
室内熱交換器15c,15d,15eから流出した中温高圧の液冷媒は、第1の流量制御装置19c,19d,19eおよび室内機側第2冷媒配管17c,17d,17eを通った後、第2の分岐部20bで合流し、第3の分岐部20cを通った後、第3の流量制御装置25に流入する。室内熱交換器15c,15d,15eから流出した高圧の液冷媒は、第1の流量制御装置19c、19d、19eおよび第3の流量制御装置25で絞られて膨張、減圧し、低温低圧の気液二相状態になる。このときの冷媒変化は、図7の点(c)から点(d)に示す垂直線で表される。
第3の流量制御装置25から流出した低温低圧の気液二相状態の冷媒は、熱交換器26,27、中継機第2バイパス配管24b、熱源機側第1冷媒配管16および逆止弁31を介して室外熱交換器13に流入する。ただし、熱交換器26,27に流入した冷媒は、ここでは熱交換は行わない。室外熱交換器13に流入した冷媒は、室外空気を冷却しながら加熱され、低温低圧のガス冷媒となる。室外熱交換器13での冷媒変化は、図7の点(d)から点(a)に示すやや傾いた水平に近い直線で表される。
室外熱交換器13から流出した低温低圧のガス冷媒は、四方切替弁12およびアキュムレータ14を通り、圧縮機11に流入し、圧縮される。
暖房運転モードの際、室外熱交換器で吸熱するため、主に外気温度によって吸入圧力が変化する。また、暖房室内機C,D,Eで放熱するため、主に暖房室内機C,D,Eの吸込温度および室内機C,D,Eの接続容量によって吐出圧力が変化する。さらに暖房室内機C,D,Eの接続容量によって冷媒流量が変化する。
このとき、暖房運転の際の室内機C,D,Eの暖房能力Q2hの合計値および熱源機の電気入力Wは、後述する関数f、f、外気の湿球温度T、暖房室内機の乾球温度T、各暖房室内機の容量Qjh、暖房室内機の合計容量ΣQjhを用いて以下の全暖房運転時の暖房能力特性式である式(3)および全暖房運転時の熱源機電気入力特性式である式(4)で表される。
Figure 0005369953
Figure 0005369953
[冷房主体運転モード]
図8は、この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷房主体運転モードの際の冷媒流れを示す図である。図8において、太線で表された配管が冷媒の循環する配管を示す。また、図9は、図8に示すこの発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷房主体運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。図9に示す(a)〜(i)の冷媒状態は、それぞれ図8に示す箇所での冷媒状態である。図8では、室内機C、Dが冷房を、室内機Eが暖房をしている場合について説明する。
冷房主体運転を行なう場合、四方切替弁12を、圧縮機11から吐出された冷媒を室外熱交換器13へ流入させるように切り替える。また、熱源機側第1冷媒配管16と室内機C,Dとの間に設けられた電磁弁18c,18dおよび気液分離装置22と室内機Eとの間に設けられた電磁弁18hは開口され、気液分離装置22と室内機C,Dとの間に設けられた電磁弁18f,18gおよび熱源機側第1冷媒配管16と室内機Eとの間に設けられた電磁弁18eは閉止される。
圧縮機11の運転を開始すると、低温低圧のガス冷媒が圧縮機11によって圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって吐出される。この圧縮機の冷媒圧縮過程は、図9の点(a)から点(b)に示す線で表される。
圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切替弁12を介して室外熱交換器13に流入する。室外熱交換器13では、暖房で必要な熱量を残して、冷媒は室外空気を加熱しながら冷却され、中温高圧の気液二相状態となる。室外熱交換器13での冷媒変化は、図9の点(b)から点(c)に示すやや傾いた水平に近い直線で表される。
室外熱交換器13から流出した中温高圧の気液二相冷媒は、逆止弁28および熱源機側第2冷媒配管17を通り、気液分離装置22に流入する。気液分離装置22に流入した冷媒は、ガス冷媒(点(d))と液冷媒(点(e))とに分離される。
気液分離装置22で分離されたガス冷媒(点(d))は、第1の分岐部20aの電磁弁18hおよび室内機側第1冷媒配管16eを介して暖房を行う室内熱交換器15eに流入する。室内熱交換器15eに流入した冷媒は、室内空気を加熱しながら冷却され、中温高圧のガス冷媒となる。室内熱交換器15eでの冷媒の変化は、図9の点(d)から点(f)に示すやや傾いた水平に近い直線で表される。
一方、気液分離装置22で分離された液状冷媒(点(e))は、第1の熱交換器27に流入し、中継機第2バイパス配管24bを流れる低圧冷媒と熱交換して冷却される。第1の熱交換器27での冷媒の変化は、図9の点(e)から点(g)に示すほぼ水平な直線で表される。
暖房を行う室内熱交換器15eから流出した冷媒(点(f))は、第1の流量制御装置19e、室内機側第2冷媒配管17eおよび第2の分岐部20bに流入する。また、第1の熱交換器27から流出した冷媒(点(g))は、第2の流量制御装置23および第2の熱交換器26を通って第3の分岐部20cに流入する。暖房に必要な冷媒よりも冷房に必要な冷媒の方が多い場合には、冷媒は第3の分岐部20cから第2の分岐部20bへ流入し、室内熱交換器15eから流出した冷媒と合流する(点(h))。なお、冷房に必要な冷媒よりも暖房に必要な冷媒の方が多い場合には第2の分岐部20bから第3の分岐部20cへ流入し、第2の熱交換器26を通った冷媒と合流する。
第3の分岐部20cに流入した液冷媒の一部は、中継機第2バイパス配管24bに流れ、合流した液冷媒の残りは、第2の分岐部20bで分岐され、それぞれ室内機側第2冷媒配管17c,17dを通り、冷房を行う室内機の第1の流量制御装置19c,19dに流入する。第1の流量制御装置19c,19dに流入した高圧の液冷媒は、絞られて膨張、減圧し、低温低圧の気液二相状態になる。この第1の流量制御装置19c,19dでの冷媒変化は、エンタルピが一定のもとで行われ、図9の点(h)から点(i)に示す垂直線で表される。
第1の流量制御装置19c,19dから流出した低温低圧の気液二相状態の冷媒は、それぞれ冷房を行う室内熱交換器15c,15dに流入する。室内熱交換器15c,15dに流入した冷媒は、室内空気を冷却しながら加熱され、低温低圧のガス冷媒となる。室内熱交換器15c,15dでの冷媒の変化は、図9の点(i)から点(a)に示すやや傾いた水平に近い直線で表される。
室内熱交換器15c、15dから流出した低温低圧のガス冷媒は、それぞれ室内機側第1冷媒配管16c,16dおよび電磁弁18c,18dを通り、第1の分岐部20aで合流する。第1の分岐部20aで合流した低温低圧のガス冷媒は、中継機第2バイパス配管24bの熱交換器26,27で加熱された低温低圧のガス冷媒と熱源機側第1冷媒配管16で合流し、逆止弁29、四方切替弁12およびアキュムレータ14を通って圧縮機11に流入し、圧縮される。
冷房主体運転モードの際、室外熱交換器および暖房室内機Eで放熱するため、外気温度または暖房室内機Eの吸込温度によって吐出圧力が変化する。また、冷房室内機C,Dで吸熱するため、主に冷房室内機C,Dの吸込温度および室内機C,Dの接続容量によって吸入圧力が変化する。さらに、冷房主体運転モードでは、冷房に必要な冷媒流量は暖房に必要な冷媒流量よりも多く、主に冷房室内機の容量によって、全体の冷媒流量が変化する。
このとき、冷房室内機C,Dの冷房能力Q3cの合計値と、暖房室内機Eの暖房能力Q3hの合計値と、熱源機の電気入力Wは、後述する関数f、f、fと、外気温度T、冷房室内機C,Dの湿球温度T、暖房室内機Eの乾球温度T、冷房室内機C,Dの合計容量ΣQjc、暖房室内機Eの合計容量ΣQjhを用いて以下の式(5)〜(7)で表される。
Figure 0005369953
Figure 0005369953
Figure 0005369953
[暖房主体運転]
図10は、この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の暖房主体運転モードの際の冷媒流れを示す図である。図10において、太線で表された配管が冷媒の循環する配管を示す。また、図11は、図10に示すこの発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の暖房主体運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。図11に示す(a)〜(g)の冷媒状態は、それぞれ図10に示す箇所での冷媒状態である。図10では、室内機Cが冷房を、室内機D,Eが暖房をしている場合について説明する。
暖房主体運転を行う場合、四方切替弁12を、圧縮機11から吐出された冷媒を中継部Bの第1の分岐部20aへ流入させるように切り替える。熱源機側第1冷媒配管16と室内機Cとの間に設けられた電磁弁18cおよび気液分離装置22と室内機D,Eとの間に設けられた電磁弁18g,18hは開口され、気液分離装置22と室内機Cとの間に設けられた電磁弁18fおよび熱源機側第1冷媒配管16と室内機D,Eとの間に設けられた電磁弁18d,18eは閉止される。
圧縮機11の運転を開始すると、低温低圧のガス冷媒が圧縮機11によって圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって吐出される。この圧縮機の冷媒圧縮過程は、図11の点(a)から点(b)に示す線で表される。
圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切替弁12、逆止弁30、熱源機側第2冷媒配管17および気液分離装置22を介して、第1の分岐部20aに流入する。第1の分岐部20aに流入した高温高圧のガス冷媒は分岐され、それぞれ電磁弁18g,18hおよび室内機側第1冷媒配管16d,16eを通り、暖房を行う室内熱交換器15d,15eに流入する。室内熱交換器15d,15eに流入した冷媒は、室内空気を加熱しながら冷却され、中温高圧の液冷媒となる。室内熱交換器15d,15eでの冷媒の変化は、図11の点(b)から点(c)に示すやや傾いた水平に近い直線で表される。
室内熱交換器15d,15eから流出した中温高圧の液冷媒は、それぞれ第1の流量制御装置19d,19eに流入し、室内機側第2冷媒配管17d,17eを通り、第2の分岐部20bで合流する。第2の分岐部20bで合流した高圧の液冷媒の一部は、室内機側第2冷媒配管17cを介して冷房を行う室内機Cに接続する第1の流量制御装置19cに流入する。第1の流量制御装置19cに流入した高圧の液冷媒は、絞られて膨張、減圧し、低温低圧の気液二相状態になる。このときの冷媒変化は、図11の点(c)から点(d)に示す垂直線で表される。第1の流量制御装置19cから流出した低温低圧で気液二相状態の冷媒は、冷房を行う室内熱交換器15cに流入する。室内熱交換器15cに流入した冷媒は、室内空気を冷却しながら加熱され、低温低圧のガス冷媒となる。このときの冷媒変化は、図11の点(d)から点(e)に示すやや傾いた水平に近い直線で表される。室内熱交換器15cに流出した冷媒は、電磁弁18cを通り熱源機側第1冷媒配管16に流入する。
一方、第2の分岐部20bに流入した高圧の液冷媒の残りは、第3の流量制御装置25に流入し、絞られて膨張(減圧)し、低温低圧の気液二相状態になる。このときの冷媒変化は、図11の点(c)から点(f)に示す垂直線で表される。第3の流量制御装置25から流出した低温低圧で気液二相状態の冷媒は、熱交換器26,27および中継機第2バイパス管24bを介して熱源機側第1冷媒配管16に流入する。ただし、熱交換器26,27に流入した冷媒は、ここでは熱交換は行わない。第3の流量制御装置25から熱源機側第1冷媒配管16に流入した冷媒は、冷房を行う室内熱交換器15cから流入した低温低圧の蒸気状冷媒と合流する(点(g))。
熱源機側第1冷媒配管16で合流した低温低圧で気液二相状態の冷媒は、逆止弁31を介して室外熱交換器13に流入する。室外熱交換器13に流入した冷媒は、室外空気から吸熱して、低温低圧のガス冷媒となる。このときの冷媒変化は、図11の点(g)から点(a)に示すやや傾いた水平に近い直線で表される。室外熱交換器13から流出した低温低圧のガス冷媒は、四方切替弁12およびアキュムレータ14を通って圧縮機11に流入し、圧縮される。
暖房主体運転モードの際、室外熱交換器および冷房室内機Cで吸熱するため、外気温度または冷房室内機Cの吸込温度によって吸入圧力が変化する。また、暖房室内機D,Eで放熱するため、主に暖房室内機D,Eの吸込温度および室内機D,Eの接続容量によって吐出圧力が変化する。さらに、暖房主体運転モードでは、暖房に必要な冷媒流量は冷房に必要な冷媒流量よりも多く、主に暖房室内機の容量によって、全体の冷媒流量が変化する。
このとき、冷房室内機Cの冷房能力Q4cの合計値、暖房室内機D,Eの暖房能力Q4hの合計値および熱源機の電気入力Wは、後述する関数f、f、f10と、外気温度T、冷房室内機Cの湿球温度T、暖房室内機D,Eの乾球温度T、冷房室内機Cの合計容量ΣQjc、暖房室内機D,Eの合計容量ΣQjhを用いて以下の式(8)〜式(10)で表される。
Figure 0005369953
Figure 0005369953
Figure 0005369953
冷房運転、暖房運転の性能を示す式(1)〜式(4)の関数f、f、f、fについては、データベースとして保有している。一方、式(5)〜式(10)に関しては、冷房能力、暖房能力、熱源機の電気入力を算出するパラメータが多く、十分な検討がなされていない。
(2)性能計算装置による多室型空気調和装置の性能計算方法
図12は、この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の基本的なサイクルにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。
まず、熱交換器における熱交換量Qは、各熱交換器特有のAK値と、流体間の温度差ΔTを用いて、以下の式(11)で表される。
Figure 0005369953
また、熱交換器における熱交換量Qは、冷媒流量Grと熱交換器の出入口エンタルピ差Δhを用いて、以下の式(12)でも表される。
Figure 0005369953
圧縮機の入力Wは、吐出圧力Pd、吸入圧力Pと冷媒流量Grを用いて、以下の式(13)で表される。
Figure 0005369953
なお、式(13)の関数gは、圧縮機の特性を表す関数である。
多室型空気調和装置の冷暖同時運転の性能を計算するにあたり、冷房または暖房の負荷、サイクルの吐出圧力、吸入圧力、凝縮器出口の過冷却度SC、圧縮機の吸入過熱度SH(通常、圧縮機の吸入状態は基本的に乾き度が1程度であるため、特に考慮する必要はない)がほぼ同じサイクルの性能が分かれば、その性能を計算することができる。
図13は、この発明の実施の形態1による性能計算装置の性能計算フロー図である。
まず、S1で、入力部2に空気調和装置の制御装置50から、冷房または暖房を行う各室内機の容量データと各室内温度、外気温度が入力部2に入力される。性能計算部4は、室内機の容量データと各室内温度、外気温度を入力部2から受信し、冷房を行う室内機と暖房を行う室内機の容量比を求めて、多室型空気調和装置が冷房運転、暖房運転、冷房主体運転、暖房主体運転のいずれの運転モードであるかを判定する。なお、制御装置50から入力されるデータが冷房、暖房を行う室内機それぞれの容量の総和であれば、S1で容量の総和を求めずに運転モードを判定することができる。また、制御装置50から四方切替弁12の接続データを入力して、室内機の運転台数をもとに運転モードを判定しても良い。
S1で性能計算部4が運転している室内機が全て冷房を行っている冷房運転モードと判断した場合には、S2に進み、記憶部3に格納された全冷房運転時の冷房能力特性式である式(1)および全冷房運転時の熱源機電気入力特性式である式(2)を参照し、室内機の冷房能力の合計値と熱源機の入力を求める。なお、記憶部3に、接続する室内機等の入力データを格納していれば、熱源機の入力に室内機の入力を加えて、システム全体の入力を算出することができる。システム全体の入力については、他の運転モードでも同様であり、以降では省略する。
S1で性能計算部4が運転している室内機が全て暖房を行っている暖房運転モードと判断した場合には、S3に進み、記憶部3に格納された全暖房運転時の暖房能力特性式である式(3)および全暖房運転時の熱源機電気入力特性式である式(4)を参照し、室内機の暖房能力の合計値と熱源機の入力を求める。
S1で性能計算部4が、冷房と暖房が混在していて、四方切替弁12が圧縮機11の吐出側と室外熱交換器13が接続されるように切り替えられ、冷房負荷が暖房負荷よりも大きな冷房主体運転モードと判断した場合には、S4に進む。
ここで、冷房主体運転モードのサイクルについて検討する。
図14は、この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の冷房主体運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。
冷房主体運転モードでは、凝縮器として室外熱交換器と暖房の室内熱交換器があり、室外熱交換器では冷房の容量と暖房の容量との差分だけ放熱するように制御される。
冷房主体運転モードの際には、暖房室内機が所定の暖房能力を発揮するために、凝縮温度CTが暖房運転モードの際の凝縮温度CTと同じになるように制御される。つまり、吐出圧力Pは、暖房運転モードの際の吐出圧力Pと同じに制御される。一方、冷房室内機が所定の冷房能力を発揮するために、蒸発温度ETが冷房運転モードの際の蒸発温度ETと同じになるように制御される。つまり、吸入圧力Pは、冷房運転モードの際の吸入圧力Pと同じに制御される。
そこで、冷房主体運転モードの冷房能力Q3cと熱源機の電気入力Wとを、冷房運転モードにおいて、吐出圧力Pが冷房主体運転の吐出圧力Pと等しくなる外気温度に読み替えて制御する。この外気温度は通常、35℃〜45℃程度である。
したがって、冷房主体運転モードの際の冷房能力Q3c(式(5))、熱源機の電気入力W(式(7))は、式(1)と式(2)を用いて、以下の式(14)および式(15)のように表される。
Figure 0005369953
Figure 0005369953
なお、Tocは冷房運転の外気温度の相当温度(第1の外気相当温度)を表し、システムに応じて35℃〜45℃の間の値をおけばよい。
同様に冷房主体運転モードの際の暖房能力Q3h(式(6))は、暖房運転モードの際の暖房能力の式(3)を用いて、以下の式(16)のように表すことができる。
Figure 0005369953
なお、Tohは暖房運転の際の外気温度の相当温度(第2の外気相当温度)を表し、例えば冷房を行う室内温度Tまたは暖房定格条件の外気温度DB/WB=7℃/6℃をおけばよい。
今回は、冷房主体運転の冷房能力、熱源機の電気入力を冷房運転の特性で表した。この場合、冷房主体運転のサイクルの吐出圧力および吸入圧力は、冷房運転のサイクルの吐出圧力および吸入圧力と同じであるが、凝縮器出口の過冷却度SCが異なり、誤差が発生する可能性がある。そこで、冷房運転の際の凝縮器出口の過冷却度SCと、冷房主体運転の際の冷房室内機の合計容量ΣQjc、暖房室内機の合計容量ΣQjhに対する凝縮器出口の過冷却度SCの特性を予め検討しておき修正すれば、その計算精度が向上する。また、別途、凝縮温度CT、蒸発温度ETが冷房主体運転と同じ場合の冷房運転の外気温度および凝縮器出口SCに対する冷房能力、熱源機の入力の特性を示すデータがあれば、計算精度が向上する。
以上のように、S4では、性能計算部4は、冷房主体運転の特性は式(14)〜式(16)に表す特性式によって、性能を計算する。
S1で性能計算部4が、冷房と暖房が混在していて、四方切替弁12が圧縮機11の吸入部と室外熱交換器13が接続されるように切り替えられ、暖房負荷が冷房負荷よりも大きな暖房主体運転モードと判断した場合には、S5に進む。
ここで、暖房主体運転モードのサイクルについて検討する。
図15は、この発明の実施の形態1による性能計算装置が性能を計算する多室型空気調和装置の暖房主体運転モードにおける冷媒状態の変遷を表すP−h線図である。
暖房主体運転モードでは、蒸発器として室外熱交換器と冷房の室内熱交換器があり、室外熱交換器では冷房の容量と暖房の容量との差分だけ放熱するように制御される。暖房主体運転では、暖房に必要な冷媒流量は冷房に必要な冷媒流量よりも多く、全体の冷媒流量は、暖房負荷によって決まる。
暖房主体運転モードの際には、冷房主体運転モードの場合と同様に、暖房室内機が所定の暖房能力を発揮するために、凝縮温度CTが暖房運転モードの際の凝縮温度CTと同じになるように制御される。一方、冷房室内機が所定の冷房能力を発揮するために、蒸発温度ETが冷房運転モードの際の蒸発温度ETと同じになるように制御される。
ただし、暖房主体運転モードでは外気温度が低く、室外熱交換器13で熱交換するために、吸入圧力Pを制御しきれずに冷房運転モードの場合の吸入圧力Pよりも低くなる場合がある。吸入圧力Pが冷房運転モードの場合の吸入圧力Pよりも低くなる閾値は、外気温度が7℃程度である。以下では外気温度が閾値より高い場合と外気温度が閾値より低い場合とに分けて検討する。
(1−1)外気温度が所定温度より高く、吸入圧力Pが冷房運転と同じように制御される場合
外気温度Tが所定の温度、例えば7℃より高い場合には、暖房主体運転のP−h線図は、暖房運転モードにおいて、暖房主体運転と吸入圧力が合う外気温度で読み替えることができる。冷房運転の際の吸入圧力Pは、通常、暖房運転の際の外気温度DB/WB=7℃/6℃程度の場合の吸入圧力Pと同等程度であり、暖房主体運転の際の暖房能力Q4h(式(9))、熱源機の電気入力W(式(10))は、式(3)および式(4)を用いて、以下の式(17)および式(18)のように表すことができる。
Figure 0005369953
Figure 0005369953
なお、Tohは、暖房運転の際の外気温度の相当温度(第3の外気相当温度)を表し、予め定めた値を用いればよく、例えばDB/WB=7℃/6℃とおけばよい。
また、暖房主体運転の際の吸入圧力Pは、冷房運転の際の吸入圧力Pと同じに設定されているため、暖房主体運転の際の冷房能力は、暖房運転の際の冷房能力と等しい。ここで、冷房運転の際の凝縮器側の外気温度に相当する温度は、暖房を行う室内機の温度を設定すればよい。つまり、暖房主体運転の際の冷房能力Q4c(式(8))は、冷房運転の際の冷房能力の式(1)を用いて、以下の式(19)のように表すことができる。
Figure 0005369953
なお、Tocは、冷房運転の際の外気温度の相当温度(第4の外気相当温度)を表し、予め定めた値を用いればよく、例えば暖房を行う室内温度Tをおけばよい。
(1−2)外気温度が所定温度より低く、吸入圧力Pが冷房運転よりも低下する場合
外気温度Tが所定の温度、例えば7℃より低い場合には、吸入圧力Pが冷房運転の際の吸入圧力Pと同等では室外熱交換器で所定の熱交換をすることができない。外気温度が下がるにつれて蒸発温度ETと吸入圧力Pが低下する。この場合には、暖房能力Q4h、熱源機の電気入力Wおよび冷房能力Q4cを以下の式(20)〜(22)で表せばよい。
Figure 0005369953
Figure 0005369953
Figure 0005369953
ただし、暖房主体運転の際の室外熱交換器における熱交換量は暖房運転に比べて小さい。このため、暖房運転の際に比べて空気の温度と冷媒の温度との温度差が低下し、室外熱交換器の蒸発温度ETおよび吸入圧力Pが上昇する。そこで、吐出圧力および吸入圧力がほぼ同じP−h線図になる外気相当温度を求めるため、式(20)〜式(22)の外気相当温度の読み値を後述するα、βを用いて、以下の式(23)〜式(25)のように修正すればよい。
Figure 0005369953
Figure 0005369953
Figure 0005369953
なお、αは通常の暖房運転に対する蒸発温度の上がり幅を示す値で、以下に示す式(26)で定義する。
Figure 0005369953
式(26)のxは、暖房運転の際の外気温度Tと冷媒の蒸発温度ETとの差を表し、5〜10℃程度に設定すればよい。また、式(26)のyは、暖房主体運転の際の冷房負荷と暖房負荷との比であり、例えば暖房する室内機と冷房する室内機の接続容量の比を代入すればよい。なお、空気および冷媒の状態量から冷房能力、暖房能力を測定する手段がある場合には、冷房能力と暖房能力との比をとっても良い。また、式(26)のzは、冷房負荷と暖房負荷が均衡する状態、すなわち室外熱交換器における熱交換量Qがゼロになる運転状態の冷房負荷と暖房負荷との比であり、圧縮機の入力を考慮に入れると、暖房:冷房が5:5から7:3の間の値に設定すればよい。
式(23)による温度の読み替えによって、冷房負荷がゼロの場合には、蒸発温度ETが暖房運転の蒸発温度ETと等しくなり、冷房負荷と暖房負荷とが等しく、室外熱交換器における熱交換量がゼロになる場合には、蒸発温度ETが外気温度Tと等しくなる。
また、βは外気温度が高く蒸発温度が制御可能な状態からの蒸発温度の下がり幅を示す値で、以下に示す式(27)で定義する。
Figure 0005369953
なお、Tomは、吸入圧力Pを冷房運転の際と同じように制御できる外気温度Tの下限値を示し、7℃程度に設定すればよい。
今回は、暖房主体運転の暖房能力を暖房運転の暖房能力で表した。暖房運転および暖房主体運転の際の暖房機出口の過冷却度SCの制御目標値は通常等しく設定される。この場合、サイクルの吐出圧力および吸入圧力は、暖房運転と同じになるように温度を読み替えており、精度良く性能を計算することができる。
以上のことから、S5では、性能計算部4は、まず、吸入圧力Pが冷房運転時と同様に制御できる外気温度の範囲かを判定する。外気温度が所定値よりも高く、吸入圧力Pが冷房運転の際と同様に制御される場合には、S6に移動し、暖房主体運転の特性は式(17)から式(19)に表す特性によって、性能を算出する。性能計算部4は、外気温度が所定値よりも低く、吸入圧力Pが冷房運転の際よりも低くなる場合には、S7に移動し、式(20)から式(22)に表す特性または式(23)から式(27)に表す特性によって性能を算出する。
性能計算部4は、計算した冷房を行う室内機の冷房能力の合計値、暖房を行う室内機の暖房能力の合計値および熱源機の電気入力を結果表示部5または外部に出力する。
以上の構成および方法によって、電力計とその設置場所を必要とせずに熱源機の電気入力を計算することができる。また、室内機の冷房能力、暖房能力および、冷暖同時運転を行うことによる熱回収効果を計算することができる。さらに、通常、室内機の能力を測定するには、空気側から測定する場合には、室内機の吸込み温度、および吹出し温度を測定するセンサが必要となる。また、冷媒側から測定する場合には、流量制御装置の開度と装置前後の差圧および、室内熱交換器前後のエンタルピを算出するための温度、圧力データをセンシングする必要がある。一方、この発明の実施の形態1に示す多室型空気調和装置の性能計算装置では、各種運転モードの際の性能を外気温度と運転している室内機の温度と容量データのみにより計算できるため、上記センサの設置が不要であり、簡易かつ比較的正確に算出することができる。
実施の形態2.
図16は、この発明の実施の形態2による多室型空気調和装置の性能計算装置の構成を示すブロック図である。
性能計算装置6は、空気調和装置の冷房または暖房をしている室内機C〜Eから室内機の運転モードと室内温度と容量が入力され、室外機Aから外気温度が入力され、これらの信号を入力部2に格納する。その他の構成および機能は、実施の形態1に示す性能計算装置1と同様であるため、ここでは省略する。
この実施の形態2による性能計算装置6においても、実施の形態1による性能計算装置1と同様に各種運転モードの際の性能を簡易かつ比較的正確に算出することができる。
実施の形態3.
図17は、この発明の実施の形態2による多室型空気調和装置の性能計算装置の構成を示すブロック図である。
性能計算装置7は、多室型空気調和装置の冷房または暖房を行っている室内機の室内温度と容量、外気温度から冷房能力、暖房能力、熱源機の入力を計算する性能計算装置である。性能計算装置7は、冷房運転を行う室内機の台数および暖房運転を行う室内機の台数と室内温度と各室内機の容量、冷房する室内の湿球温度、暖房する室内の乾球温度および外気温度が入力されるかまたはプログラム上で入力され、入力部2に格納する。その他の構成および機能は、実施の形態1に示す性能計算装置1と同様であるため、ここでは省略する。
この実施の形態3による性能計算装置7においても、実施の形態1による性能計算装置1と同様に各種運転モードの際の性能を簡易かつ比較的正確に検出することができる。
1,6,7 性能計算装置、2 入力部、3 記憶部、4 性能計算部、5 結果表示部、11 圧縮機、12 四方切替弁、13 熱源側熱交換器(室外熱交換器)、14 アキュムレータ、15c,15d,15e 室内熱交換器、16 熱源機側第1冷媒配管、17 熱源機側第2冷媒配管、18c,18d,18e,18f,18g,18h 電磁弁、19c,19d,19e 第1の流量制御装置、20a 第1の分岐部、20b 第2の分岐部、20c 第3の分岐部、22 気液分離装置、23 第2の流量制御装置、24a 中継機第1バイパス配管、24b 中継機第2バイパス配管、25 第3の流量制御装置、26 第2の熱交換器、27 第1の熱交換器、28,29,30,31 逆止弁、30a 熱源機第1バイパス配管、31a 熱源機第2バイパス配管、50 制御装置、50a メモリ、100 空気調和装置、A 熱源機(室外機)、B 中継機、C,D,E 室内機。

Claims (6)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機、前記圧縮機の吐出側の流路を切り替える流路切替弁、および前記冷媒と室外の空気とを熱交換する熱源機側熱交換器を有する熱源機と、前記冷媒と室内の空気とを熱交換する室内機側熱交換器を有する複数の室内機と、前記熱源機から前記室内機へ流れる冷媒の流路を切り替える流路切替装置を有する中継機と、前記熱源機と前記中継機とを接続する熱源機側冷媒配管と、前記中継機と前記室内機とを接続する室内機側冷媒配管とを備え、前記複数の室内機が冷房または暖房を同時に行うことができる多室型空気調和装置の性能を計算する多室型空気調和装置の性能計算装置において、
    前記性能計算装置が、
    前記複数の室内機が冷房のみを行う全冷房運転時の室内機容量、室内温度および外気温度に対する冷房能力の合計値を示す冷房能力特性式のデータベースと、前記複数の室内機が暖房のみを行う全暖房運転時の室内機容量、室内温度および外気温度に対する暖房能力の合計値を示す暖房能力特性式のデータベースと、前記全冷房運転時の室内機容量、室内温度および外気温度に対する電気入力を示す熱源機電気入力特性式のデータベースと、前記全暖房運転時の室内機容量、室内温度および外気温度に対する電気入力を示す熱源機電気入力特性式のデータベースと、を格納した記憶部と、
    前記複数の室内機に冷房を行う室内機と暖房を行う室内機の両方があり、前記熱源機側熱交換器が放熱器として作用する冷房主体運転を行う場合に、前記全冷房運転時における前記圧縮機の吐出圧力が前記冷房主体運転を行う際の前記圧縮機の吐出圧力と等しくなる外気温度を第1の外気相当温度として、該第1の外気相当温度をもとに前記冷房能力特性式のデータベースおよび前記全冷房運転時の熱源機電気入力特性式のデータベースとから冷房を行う室内機の冷房能力の合計値および熱源機の電気入力を計算し、前記全暖房運転時における前記圧縮機の吸入圧力が前記冷房主体運転時の吸入圧力と等しくなる外気温度を第2の外気相当温度として、該第2の外気相当温度をもとに前記暖房能力特性式のデータベースから暖房を行う室内機の暖房能力の合計値を計算し、表示装置または外部に前記冷房能力の合計値、前記暖房能力の合計値および前記電気入力を出力する性能計算部と、
    を備えたことを特徴とする多室型空気調和装置の性能計算装置。
  2. 冷媒を圧縮する圧縮機、前記圧縮機の吐出側の流路を切り替える流路切替弁、および前記冷媒と室外の空気とを熱交換する熱源機側熱交換器を有する熱源機と、前記冷媒と室内の空気とを熱交換する室内機側熱交換器を有する複数の室内機と、前記熱源機から前記室内機へ流れる冷媒の流路を切り替える流路切替装置を有する中継機と、前記熱源機と前記中継機とを接続する熱源機側冷媒配管と、前記中継機と前記室内機とを接続する室内機側冷媒配管とを備え、前記複数の室内機が冷房または暖房を同時に行うことができる多室型空気調和装置の性能を計算する多室型空気調和装置の性能計算装置において、
    前記性能計算装置が、
    前記複数の室内機が冷房のみを行う全冷房運転時の室内機容量、室内温度および外気温度に対する冷房能力の合計値を示す冷房能力特性式のデータベースと、前記複数の室内機が暖房のみを行う全暖房運転時の室内機容量、室内温度および外気温度に対する暖房能力の合計値を示す暖房能力特性式のデータベースと、前記全冷房運転時の室内機容量、室内温度および外気温度に対する電気入力を示す熱源機電気入力特性式のデータベースと、前記全暖房運転時の室内機容量、室内温度および外気温度に対する電気入力を示す熱源機電気入力特性式のデータベースと、を格納した記憶部と、
    前記複数の室内機に冷房を行う室内機と暖房を行う室内機の両方があり、前記熱源機側熱交換器が蒸発器として作用する暖房主体運転を行う場合に、前記全暖房運転時における前記圧縮機の吸入圧力が前記暖房主体運転を行う際の前記圧縮機の吸入圧力と等しくなる外気温度を第3の外気相当温度として、該第3の外気相当温度をもとに前記暖房能力特性式のデータベースおよび前記全暖房運転時の熱源機電気入力特性式のデータベースとから暖房を行う室内機の冷房能力の合計値および熱源機の電気入力を計算し、前記全冷房運転時における前記圧縮機の吐出圧力が前記暖房主体運転時の吐出圧力と等しくなる外気温度を第4の外気相当温度として、該第4の外気相当温度をもとに前記冷房能力特性式のデータベースから冷房を行う室内機の冷房能力の合計値を計算し、表示装置または外部に前記冷房能力の合計値、前記暖房能力の合計値および前記電気入力を出力する性能計算部と、
    を備えたことを特徴とする多室型空気調和装置の性能計算装置。
  3. 気温度が所定温度よりも高い場合に、前記性能計算部は、前記所定温度を前記第3の外気相当温度としてい、暖房を行う前記室内機の室内温度を前記第4の外気相当温度としていることを特徴とする請求項に記載の多室型空気調和装置の性能計算装置。
  4. 気温度が所定温度よりも低い場合に、前記性能計算部は、暖を行う前記室内機の乾球温度を前記第4の外気相当温度としていることを特徴とする請求項に記載の多室型空気調和装置の性能計算装置。
  5. 気温度が所定温度よりも低い場合に、前記性能計算部は、外気温度を補正した外気補正温度を前記第3の外気相当温度としていることを特徴とする請求項2または4に記載の多室型空気調和装置の性能計算装置。
  6. 気温度が所定温度よりも低い場合に、前記性能計算部は、冷房室内の湿球温度を補正した冷房室内補正温度を前記第4の外気相当温度としていることを特徴とする請求項2、、5のいずれか1項に記載の多室型空気調和装置の性能計算装置。
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