JPWO2018179700A1 - 減速機および減速機付きモータ - Google Patents

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Abstract

衝撃力の吸収性に優れる減速機を提供することを課題とする。解決手段として、モータ(22)の回転軸が連結されるウォーム(25)と、ウォーム(25)に直接もしくは中間ギヤを介して噛合する出力ギヤ(26)と、中央部に係合孔が形成されたベース部(36)、(39);ベース部(36)、(39)の外周に沿って複数設けられたダンパーたるバネ片(41)であって、帯状体が、山部および谷部が交互に連続するように曲折して形成されたバネ片(41);および、各バネ片(41)における1つの谷部であって、出力ギヤ(26)の突部(31)が嵌合する嵌合部(42);を有し、全体が合成樹脂で一体に形成されると共に、嵌合部(42)に出力ギヤ(26)の突部(31)が嵌入するようにして、出力ギヤ(26)の凹部(30)内に収容される動力伝達体(35)と、動力伝達体(35)のベース部(36)の係合孔(37)に係合する出力軸(28)と、を具備することを特徴とする。

Description

本発明は、モータの回転を減速して出力軸から出力する減速機およびこの減速機を備えた減速機付きモータに関する。
従来から、車両用のワイパ装置やパワーウインドー装置、サンルーフ装置等の駆動源として電動モータが多く用いられている。電動モータの回転を各装置に適応させるためには電動モータの回転を減速する必要があり、そのため、電動モータに減速機が取り付けられた減速機付きモータとして1つのユニット化がされている。
このような減速機付きモータとしては、特許文献1:特開平9−140091号公報に示されるものが知られている。
特許文献1に示される減速機付きモータは、モータにギヤケースが固定され、ギヤケースの内部にはモータの回転軸が突出しており、この回転軸にウォームが連結され、また、ウォームに噛み合う出力ギヤ(ウォームホイル)が配置されるとともに、この出力ギヤに外部伝達用の出力軸が係合されてなる1段減速構造のものとなっている。
図11は、上記特許文献1に示される減速機付きモータの、上記出力ギヤの具体的な構成を示す(特許文献1における図3)。
出力ギヤ7は、中心に形成した挿通孔7bと外周の歯との間の部分を円周方向に120°の間隔で3つに仕切って、ハブ9側に開放された扇形状の仕切り空間部7a、7a、7aを有している。挿通孔7bには外部出力軸が回転自在に挿通される。
ダンパー8は、仕切り空間部7aに対応した扇形状をなすと共に、外周側円弧部分の中央に切込み部8aが形成してある。
ハブ9は、金属板から成るものであって、ダンパー8側に切り起こして成形した3つの突片9aを有している。またその中央には、外部出力軸の端部と非回転状態に連結するための軸孔9bが設けてあり、各突片9aをダンパー8の切込み部8aに係合させる。カバー10は、金属または樹脂の円形の薄板状部材から形成されている。また、カバー10は、ハブ9の各突片9aがそれぞれ嵌挿するための溝部10aを有する。カバー10の中心には、外部出力軸が回転自在に挿通する挿通孔10bを有する。カバー10は、組付け状態において、突片9aの切り起こしによってハブ9に形成された開口部9cを閉塞する。
このような構成を備えた減速機付きモータは、モータの駆動によってウォームを介して出力ギヤ7が回転し、出力ギヤ7の回転によってダンパー8を介してカバー10およびハブ9が回転し、ハブ9に連結した外部出力軸を減速して駆動することになる。
また、外部出力軸に連結した被駆動体側からの何らかの障害によって外部出力軸が拘束されると、外部出力軸に連結しているハブ9が同時に停止する一方で、出力ギヤ7が回転し続けようとすることとなり、それに伴って発生する衝撃力を、ハブ9に係合しているカバー10と出力ギヤ7の間に設けたダンパー8を出力ギヤ7の回転方向に圧縮することにより吸収するようにしている。出力ギヤ7は、ハブ9およびカバー10に対してある程度回転した状態で停止する。
特開平9−140091号公報
上記従来の減速機付きモータでは、出力ギヤ7から、ダンパー8およびハブ9を介して外部出力軸に駆動力が伝達される。外部出力軸には、直接的には、金属板からなるハブ9から駆動力が伝達される。したがって、ハブ9と外部出力軸との間には、大きなトルクが掛かることとなる。特にハブ9は、薄い金属板であって、大きなトルクが加わることになることから、薄肉化には限界があり、それなりに厚い金属板を用いる必要があり、減速機付きモータ全体の軽量化の障害となっている。ハブ9を加工する際、金属板を絞り加工して、外部出力軸との嵌合部のみを厚くして強度を増し、他の部位の薄肉化を図ることも考えられるが、加工コストが増大するという課題がある。
また、ゴムは一般的に重量が大きく、上記従来品においては、3つのダンパー8がゴム製であることから、軽量化が困難であるという課題がある。
さらには、出力ギヤ7、3つのダンパー8、カバー10、ハブ9という部品が必要で、部品点数が多く、コスト高となるという課題がある。
本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、衝撃力の吸収性に優れ、また軽量化が図れ、コストの低減化も図れる減速機および減速機付きモータを提供することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
すなわち、本発明に係る減速機は、モータの回転を減速して出力軸から出力する減速機であって、ギヤケースと、該ギヤケース内に回転自在に配設され、前記モータの回転軸が連結されるウォームと、外壁にギヤ歯が形成され、一方の側面に凹部が形成され、該凹部の内壁に、周方向に一定間隔を置いて複数の突部が形成されて、前記ギヤケース内に回転自在に配設されると共に、前記ウォームに直接もしくは中間ギヤを介して噛合する出力ギヤと、中央部に係合孔が形成されたベース部;両端部が前記ベース部の外周に固定された帯状体からなり、前記ベース部の外周に沿って複数設けられたダンパーたるバネ片であって、前記帯状体が、山部および谷部が交互に連続するように曲折して形成されたバネ片;および、前記各バネ片における前記谷部のうちの1つの谷部であって、前記出力ギヤの前記突部が嵌合する嵌合部;を有し、全体が合成樹脂で一体に形成されると共に、前記嵌合部に前記出力ギヤの前記突部が嵌入するようにして、前記出力ギヤの前記凹部内に収容される動力伝達体と、該動力伝達体の前記ベース部の前記係合孔に係合する前記出力軸と、を具備することを特徴とする。
前記ベース部を、中央に前記係合孔が形成された板部材と、該板部材の周縁部に筒状に形成された補強リング部とで構成し、前記バネ片を、前記補強リング部の外周に沿って設けるようにすることができる。
前記動力伝達体を、ガラス繊維もしくは炭素繊維入りの合成樹脂から形成すると好適である。
前記バネ片を、一定の厚み、および一定の幅を有する帯状体から形成することができる。
前記出力軸を、中央に、内壁にスプライン溝が形成された係合孔を有する金属製の外部伝達ギヤと、外壁にスプライン突条が形成され、一端側が前記外部伝達ギヤの前記係合孔に係合されたコア金属体と、該コア金属体の他端側外周部を覆う金属製のスリーブと、前記外部伝達ギヤの前記スプライン溝の底部と前記コア金属体の前記スプライン突条の先端面との間の隙間を満たし、前記コア金属体の他端側外周と前記スリーブとの間の隙間を満たし、さらに、前記スリーブの一端側の外方に突出して、突出部の外周に前記動力伝達体の前記ベース部の係合孔に係合する係合部が形成された樹脂部と、で構成することができる。
前記いずれかの減速機に、回転軸を前記ウォームに連結して取り付けることにより減速機付きモータとして構成できる。
本発明によれば、動力伝達体は、トルクの伝達機能と、衝撃力吸収機能(ダンパー機能)とを兼ねている。したがって、従来におけるハブやカバーを省略でき、部品点数を減じることができる。
また、動力伝達体のバネ片が山部と谷部が交互に連続して曲折するスプリング形状に形成されていることから、出力ギヤの突部に対して、回転方向下流側における圧縮力と、回転方向上流側における引っ張り力をもって受けられることから、バネ片の力の吸収力は大きく、出力ギヤと出力軸のトルク変動や衝撃力に対して、出力軸や出力ギヤの回転角を大きくでき、出力軸や出力ギヤの回転を滑らかで静かなものとすることができ、また、急な衝撃力を有効に吸収できる。
特に、バネ片がほぼ波状を呈するスプリングの構造を有しているので、外部からのトルク変動や衝撃力に対してバネ片のたわみ量が直線的に変化し、大きなトルク変動や衝撃力に対して、ゴムダンパーに比して、連続的に、かつ長期に亘って吸収する作用を有する。
また本発明では、動力伝達体を樹脂製のものとしたので、軽量化ができる。
減速機付きモータの組立分解図である。 減速機付きモータの断面図である。 動力伝達体の底面図である。 動力伝達体の部分断面図である。 動力伝達体の平面図である。 出力軸の組立分解図である。 外部伝達ギヤとコア金属体の断面図である。 荷重に対するバネ片のたわみ量を示すグラフである。 上方から見た動力伝達体の他の実施の形態を示す斜視図である。 下方からみた動力伝達体の他の実施の形態を示す斜視図である。 従来のダンパー構造を示す組立分解図である。
以下本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は減速機付きモータ20の組立分解図、図2は減速機付きモータ20の断面図である。
図2におけるハッチング部分が減速機21である。
モータ22が、減速機21に取り付けられて減速機付きモータ20が構成される。
減速機21のギヤ構造体はギヤケース23内に収納されている。
モータ22は、正転、逆転可能なブラシモータで構成されている。
モータ22の回転軸(図示せず)がギヤケース23内に突出しており、その先端部に回転軸と同軸にウォーム25が連結されている。ウォーム25の他端側は図示しない軸受けに回転自在に支持されている。なお、モータ22の回転軸とウォーム25とは一体に設けてもよい。
26は出力ギヤであり、ウォーム25に噛合している。これにより減速が行われる。出力ギヤ26の出力は出力軸28を通じて行われる。
出力ギヤ26は、金属製のものであってもよいが、本実施の形態では硬質の合成樹脂で形成されている。
出力ギヤ26には、外壁にギヤ歯29が形成されている、出力ギヤ26の、一方の側面に円形の凹部30が形成されている。また、凹部30の内周壁に、周方向に一定間隔を置いて複数(本実施の形態では3個)の突部31が形成されている。
出力ギヤ26の凹部30の中央には、筒体32が設けられている。
出力ギヤ26は、ギヤケース23内に回転自在に収納される。ギヤケース23の中央には、出力ギヤ26の筒体32に挿通する筒体33が形成されている。筒体33は、出力ギヤ26の回転のガイド筒となる。
出力軸28はこの筒体33を回転自在に挿通する。
次に、動力伝達体35について説明する。
動力伝達体35は、合成樹脂で一体に形成されている。動力伝達体35は、強度を補填するため、ガラス繊維や炭素繊維などの強度材を混入した合成樹脂製のものとすると好適である。ガラス繊維や炭素繊維の混入量は、20〜60wt%程度が好ましい。また、合成樹脂としては、強度の大きなナイロン66等が好適である。
動力伝達体35において、36は平板状をなす板部材である。板部材36の中央には、係合孔37が形成され、係合孔37の内壁にはスプライン溝38が形成されている。
板部材36は、強度を出すため、所要の厚さに形成されている。さらに板部材36には、強度を増加させるため、係合孔37とは一定の距離をおいて(すなわち一定の平板部を残すようにして)、係合孔37を囲むようにして、所要高さを有する筒状の補強リング部39が突設されている。
係合孔37のスプライン溝38には、出力軸28が係合し、大きなトルクが加わる。係合孔37の周囲には、所要厚さの板部材(平板部)36が存在すること、さらには、係合孔37を囲むようにして、係合孔37とは一定の距離をおいて(平板部を残して)筒状の補強リング部39が設けられていることから、係合孔37周囲の板部材36は補強され、係合孔37に大きなトルクが加わったとしても、係合孔37およびその周囲の板部材36が破壊されるようなことはない。
板部材36と補強リング部39でベース部を構成している。
また、補強リング部39の外周には、一定の間隔をおいて、複数(本実施の形態では3個)の支持部40が設けられている。
支持部40の、各隣接する支持部40間に亘って、ダンパー機能を有するバネ片41が設けられている(本実施の形態においては3個のバネ片41が設けられている)。バネ片41は、帯状体が曲折されて、山部41aおよび谷部41bが交互に連続するように曲折された形状をなす。支持部40は、バネ片41の、補強リング部39外周部への連結部となる。すなわち、各バネ片41は、両端部が補強リング部39の外周部に連結されて、補強リング部39の外周面に沿って、ほぼ波状に曲折して形成されている。各バネ片41は、支持部40以外は、補強リング部39の外周面とは間隔を有する。
各バネ片41の中央部の谷部は谷の幅が幅広に形成されて、前記出力ギヤ26の凹部30の内周壁に設けた突部31が嵌入する嵌合部42に形成されている。
バネ片41は、所要の弾性力を得るため、一定の厚み、および一定の幅を有する帯状体が曲折された形状のものが好ましい。
動力伝達体35は、出力ギヤ26の突部31が嵌合部42に嵌入するようにして、出力ギヤ26の凹部30内に収納される。
なお、本実施の形態においては、嵌合部42における帯状体の幅は他の部位に比して若干幅狭となっている。
次に出力軸28について説明する。
出力軸28は金属製の一体のものとすることもできるが、本実施の形態では、インサート成形により、図2、図6に示すように金属部と樹脂部との複合体としている。
図6において、45は金属製の外部伝達ギヤである。外部伝達ギヤ45は、中央に、内壁にスプライン溝46が形成された係合孔47を有する。外部伝達ギヤ45は、粉末成形による焼結金属製のものとすることで、低コストで製作が可能である。
48は、コア金属体であり、外壁にスプライン突条49が形成され、一端側において、外部伝達ギヤ45の係合孔47に嵌入、係合している。
コア金属体48は、金属棒をヘッダー加工等により形成することで、安価に製作できる。
50は、金属製のスリーブであり、コア金属体48の他端側外周部を覆う。
52は樹脂部である。
樹脂部52は、カバー部53、連結部54、充填部55、係合部56、周溝57をこの順に有する。
カバー部53はコア金属体48の端面を覆っている。連結部54は、図7に示すように、外部伝達ギヤ45のスプライン溝46の底部とコア金属体48のスプライン突条49の先端面との間の隙間を満たしている。
充填部55は、コア金属体48の他端側の外周面とスリーブ50の内周面との間の隙間を満たしている。また、係合部56は、スリーブ50の一端側外方に突出して、充填部55に連続して形成され、その外周に、動力伝達体35の板部材36の係合孔37に係合するスプライン突条が形成されてなる。
57は、Cリング58(図1、図2)が係入される周溝である。
出力軸28は、成形金型(図示せず)内の所要位置に、外部伝達ギヤ45、コア金属体48、およびスリーブ50を配置し、カバー部53を形成するキャビティ側に設けられたゲートから、溶融樹脂を注入し、固化することによって、外部伝達ギヤ45、コア金属体48、およびスリーブ50を樹脂で一体化し、固定することによって形成できる。
出力軸28は、その一端側から、ギヤケース23の筒体33内に挿入し、一端側に形成された係合部56のスプライン突条を動力伝達体35の係合孔37のスプライン溝38に係合し、一端側の周溝57にCリング58を嵌め込むことによって、ギヤケース23に組み込むことができる。
なお、図1、図2において、60はOリング等のシールリング、62はギヤケース23を覆うカバーである。
本実施形態に係る減速機21および減速機付きモータ22は上記のように構成される。
モータ22が回転されると、ウォーム25が回転され、これに噛合するウォームホイールたる出力ギヤ26が回転され、減速される。
出力ギヤ26の回転は、突部31および動力伝達体35を介して出力軸28に伝達され、出力軸28から外部に伝達されて、ワイパ装置やパワーウインドー装置等の外部機器が駆動される。
本実施の形態に係る動力伝達体35は、トルクの伝達機能と、以下に説明する衝撃力吸収機能(ダンパー機能)とを併用している。したがって、図9に示すハブ9を省略できる。
さらに詳しくは、出力ギヤ26の突部31から動力伝達体35への力の伝達に際しては、バネ片41が山部41aと谷部41bが交互に連続して曲折するスプリング形状に形成されていることから、図3において、1つの突部31について見ると、回転方向下流側である領域Xにおいては下流側の支持部40に対する圧縮力をもって受けられ、回転方向上流側である領域Yにおいては上流側の支持部40からの引っ張り力をもって受けられる。
したがって、バネ片41の力の吸収力は大きく、出力ギヤ26と出力軸28のトルク変動や衝撃力に対して、出力軸28や出力ギヤ26の回転角を大きくでき、出力軸28や出力ギヤ26の回転を滑らかで静かなものとすることができ、また、急な衝撃力を有効に吸収できる。
特に、バネ片41がほぼ波状を呈するスプリングの構造を有しているので、図8に示すように、外部からのトルク変動や衝撃力に対してバネ片41のたわみ量が直線的に変化し、大きなトルク変動や衝撃力に対して、ゴムダンパーに比して、連続的に、かつ長期に亘って吸収する作用を有することがわかる。
なお、図8において、バネ片41のたわみ量を示すグラフの傾斜角は小さいが、バネ片41に弾性力の大きな材料のものを用いることによって、その傾斜角を大きくすることができる。
これに対して、図8に示すように、従来のゴム製のダンパーでは、ゴムが圧縮されて次第にたわみ量が小さくなるため、大きなトルク変動や衝撃力に対しては吸収性が悪くなり、また短時間の衝撃力しか吸収できない。
また本実施の形態では、出力ギヤ26や動力伝達体35を樹脂製のものとしたので、軽量化ができる。
さらに、図11の従来のものに比して、ハブやカバーを一体化した動力伝達体35としているので、部品点数を減じることができる。
また、出力軸28を金属と樹脂との複合体とすることによって、軽量化ができ、またその製造も容易に行うことができる。
図9、図10は、動力伝達体35の他の実施の形態を示す斜視図である。
本実施の形態に係る動力伝達体35は、バネ片41の谷部41bの1つである嵌合部42を、谷の一端側を閉塞した空間部に形成し、この嵌合部(空間部)42に、出力ギヤ26の突部31を嵌合させ、回転を伝達するようにした。この場合、嵌合部42の両側における山部41a同士が閉塞部によって繋がっていることから、出力ギヤ26側からの回転の伝達がより効率的に行える。
上記実施の形態では、出力ギヤ26をウォームホイールとする1段の減速の構造のものとしたが、ウォームホイールと小ギヤとの1段目の減速構造を介在させ(図示せず)、この1段目の小ギヤに出力ギヤ26を噛合させる2段減速構造の減速機、および減速機付きモータとしてもよい。


Claims (6)

  1. モータの回転を減速して出力軸から出力する減速機であって、
    ギヤケースと、
    該ギヤケース内に回転自在に配設され、前記モータの回転軸が連結されるウォームと、
    外壁にギヤ歯が形成され、一方の側面に凹部が形成され、該凹部の内壁に、周方向に一定間隔を置いて複数の突部が形成されて、前記ギヤケース内に回転自在に配設されると共に、前記ウォームに直接もしくは中間ギヤを介して噛合する出力ギヤと、
    中央部に係合孔が形成されたベース部;
    両端部が前記ベース部の外周に固定された帯状体からなり、前記ベース部の外周に沿って複数設けられたダンパーたるバネ片であって、前記帯状体が、山部および谷部が交互に連続するように曲折して形成されたバネ片;および、
    前記各バネ片における前記谷部のうちの1つの谷部であって、前記出力ギヤの前記突部が嵌合する嵌合部;
    を有し、全体が合成樹脂で一体に形成されると共に、前記嵌合部に前記出力ギヤの前記突部が嵌入するようにして、前記出力ギヤの前記凹部内に収容される動力伝達体と、
    該動力伝達体の前記ベース部の前記係合孔に係合する前記出力軸と、
    を具備することを特徴とする減速機。
  2. 前記ベース部は、中央に前記係合孔が形成された板部材と、該板部材の周縁部に筒状に形成された補強リング部を有し、
    前記バネ片が、前記補強リング部の外周に沿って設けられていることを特徴とする請求項1記載の減速機。
  3. 前記動力伝達体が、ガラス繊維もしくは炭素繊維入りの合成樹脂からなることを特徴とする請求項1または2記載の減速機。
  4. 前記バネ片が、一定の厚み、および一定の幅を有する帯状体からなることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の減速機。
  5. 前記出力軸が、
    中央に、内壁にスプライン溝が形成された係合孔を有する金属製の外部伝達ギヤと、
    外壁にスプライン突条が形成され、一端側が前記外部伝達ギヤの前記係合孔に係合されたコア金属体と、
    該コア金属体の他端側外周部を覆う金属製のスリーブと、
    前記外部伝達ギヤの前記スプライン溝の底部と前記コア金属体の前記スプライン突条の先端面との間の隙間を満たし、前記コア金属体の他端側外周と前記スリーブとの間の隙間を満たし、さらに、前記スリーブの一端側の外方に突出して、突出部の外周に前記動力伝達体の前記ベース部の係合孔に係合する係合部が形成された樹脂部と、
    からなることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の減速機。
  6. 請求項1〜5いずれか1項記載の減速機を有し、回転軸が前記ウォームに連結されるモータを有する減速機付きモータ。

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