JPWO2018179459A1 - マイクロ波装置 - Google Patents

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Abstract

マイクロ波装置(10)は、加熱室(21)と、加熱室(21)にマイクロ波を供給するマイクロ波供給部(40)と、加熱室(21)に供給されたマイクロ波を所定の方向に撹拌する第1の撹拌部(30)と、マイクロ波を所定の方向とは異なる方向に撹拌する第2の撹拌部(60)とを備える。

Description

本開示は、被加熱物を誘電加熱するマイクロ波装置に関する。
従来、被加熱物を、マイクロ波を用いて加熱するマイクロ波装置が知られている。この種のマイクロ波装置として、例えば、特許文献1には、被加熱物が配置される加熱室と、マイクロ波を発生するマイクロ波発生手段と、発生したマイクロ波を加熱室内に放射する2つの回転アンテナと、2つの回転アンテナのそれぞれを回転させる2つのモータとを備えるマイクロ波装置が開示されている。このマイクロ波装置では、2つの回転アンテナのうち、一方の回転アンテナが加熱室の上部からマイクロ波を放射し、他方の回転アンテナが加熱室の底部からマイクロ波を放射する構造となっている。
特開2008−258091号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたマイクロ波装置では、2つのモータが加熱室の上下に配置され、かつ、モータの回転軸が互いに平行となるように配置されている。そのため、2つの回転アンテナを用いてマイクロ波を放射する場合に、マイクロ波を撹拌して放射する方向が2つの回転アンテナで同じ方向となり、効率的に被加熱物を加熱することができず、加熱むらが生じる恐れがある。
そこで、本開示は、被加熱物の加熱むらを抑制することができるマイクロ波装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係るマイクロ波装置は、加熱室と、加熱室にマイクロ波を供給するマイクロ波供給部と、加熱室に供給されたマイクロ波を所定の方向に撹拌する第1の撹拌部と、マイクロ波を所定の方向とは異なる方向に撹拌する第2の撹拌部とを備える。
上記本開示の一態様に係るマイクロ波装置によれば、被加熱物の加熱むらを抑制することができる。
図1は、実施の形態に係るマイクロ波装置の全体構成を示す斜視図である。 図2は、図1に示すマイクロ波装置をII−II線で切断して見た場合の側面断面図である。 図3は、実施の形態に係るマイクロ波装置の第1の撹拌部及び第2の撹拌部を示す図である。 図4は、実施の形態に係るマイクロ波装置の第2撹拌羽根を第2軸の軸方向から見た場合の図である。 図5は、実施の形態に係るマイクロ波装置の制御構成を示すブロック図である。 図6は、実施の形態に係るマイクロ波装置の動作を示すフローチャートである。 図7は、実施の形態の変形例1に係るマイクロ波装置の側面断面図である。 図8は、実施の形態の変形例2に係るマイクロ波装置の第3の撹拌部を示す図である。 図9は、実施の形態の変形例3に係るマイクロ波装置の第2の撹拌部を示す図である。
以下では、本開示のマイクロ波装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態及び変形例は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態及び変形例で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
また、以下の実施の形態で説明に用いられる図面におけるZ方向は、マイクロ波装置の高さ方向である上下方向を表している。また、X方向及びY方向は、Z方向に垂直な平面上において、互いに直交する方向である。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態に係るマイクロ波装置10について、図1〜図6を参照しながら説明する。マイクロ波装置10は、型成形、混練、造粒などを行う際の工業用のマイクロ波装置として用いられる。本実施の形態では、樹脂材料を成型するマイクロ波装置10を例に挙げて説明する。
[1.マイクロ波装置の構成]
まず、本実施の形態に係るマイクロ波装置10の構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態に係るマイクロ波装置10の全体構成を示す斜視図である。図2は、マイクロ波装置10を図1のII−II線で切断して見た場合の側面断面図である。図3は、マイクロ波装置10の第1の撹拌部30及び第2の撹拌部60を示す図である。なお、図1では、加熱室21の様子を示すため、筐体20の一部をマイクロ波装置10から分解して示している。また、図3では、マイクロ波装置10のうち第1の撹拌部30及び第2の撹拌部60を抜き出して示している。
図1〜図3に示すように、マイクロ波装置10は、加熱室21を有する筐体20と、加熱室21にマイクロ波を供給するマイクロ波供給部40と、加熱室21に供給されたマイクロ波を撹拌する第1の撹拌部30及び第2の撹拌部60とを備える。また、マイクロ波装置10は、マイクロ波装置10の駆動を制御する制御部50と、筐体20を下側から支持するベース部26とを備える。
筐体20は、マイクロ波装置10の外観を構成する。筐体20は、金属製の材料から構成されている。筐体20内には、加熱室21が設けられている。
加熱室21は、被加熱物OJ(具体的には、成形用型80に敷き詰められた被加熱物OJ)を誘電加熱(マイクロ波加熱)するための略直方体状の箱体である。
加熱室21内には、成形用型80と載置台85とが配置される。成形用型80の内部には、加熱前の被加熱物OJが投入される。被加熱物OJは、樹脂成型品を作製するためのペレット状の樹脂材料である。
成形用型80は、耐熱性が高く、かつマイクロ波により発熱する材料から構成される。本実施の形態では、成形用型80は、マイクロ波により発熱する材料を含むシリコーンゴムから構成されている。成形用型80は、上型81と下型82とからなる。上型81は、外形が直方体状である。下型82は、かさ上げ構造となっており、下型本体84と、下型本体84に接続された脚部83(下型脚部の一例)とを有している。
上型81及び下型82の少なくとも一方には予め樹脂成型品の形状に対応した形状の凹部又は凸部が形成されており、上型81と下型82とを合わせたときに形成される空間に被加熱物OJが敷き詰められる。そして、被加熱物OJがマイクロ波により加熱され溶けて、当該空間内にいきわたる。その後、冷却されることで、溶けた被加熱物OJが固まり所定の形状を有する樹脂成型品が作製される。
載置台85は、被加熱物OJが敷き詰められた成形用型80を載置する台である。載置台85は、フェノール系の樹脂、セラミック又はガラスなどの低損失誘電材料から構成され、マイクロ波が容易に透過できる性質を有する。なお、本実施の形態では、載置台85はマイクロ波装置10に脱着可能に取り付けられるが、載置台85は予めマイクロ波装置10に固定されていてもよい。
加熱室21は、成形用型80及び載置台85の下側に位置する下側フレーム28と、前側(X方向マイナス側)に位置する前立板29aと、後側(X方向プラス側)に位置する後立板29bと、側面側及び上側に位置するカバーフレーム27とによって囲まれて形成される。前立板29a、後立板29b及びカバーフレーム27は、筐体20と同じ金属材料によって形成されている。下側フレーム28は、磁性を有しない金属材料によって形成されている。加熱室21の内面25(内壁)は、加熱室21に供給されたマイクロ波を反射する性質を有している。
加熱室21の前立板29aには、加熱室21へのアクセスのための開閉可能な扉23が設けられている。また、扉23の少なくとも一部には窓24が形成されており、扉23が閉められていてもユーザは加熱室21内の様子を確認することができる構造となっている。加熱室21の後立板29bには、マイクロ波供給部40で生成したマイクロ波を加熱室21に供給するための供給口21bが形成されている。
マイクロ波供給部40は、マイクロ波を生成するマグネトロン41と、生成されたマイクロ波を加熱室21の供給口21bまで導く導波管42とを有している。マグネトロン41は、例えば、300MHz以上300GHz以下の高周波を発振する装置である。導波管42は、筒状の金属材料によって形成されている。導波管42の一端側には、マグネトロン41が固定されている。導波管42の他端側は、加熱室21の供給口21bに接続されている。
第1の撹拌部30は、供給口21bに設けられている。具体的には、第1の撹拌部30は、加熱室21の内部を向く第1軸a1に沿って配置されている。第1軸a1は、例えば、下側フレーム28に平行で、被加熱物OJを向く(加熱室21の中心へ向かう)軸である。
第1の撹拌部30は、第1撹拌羽根31と、結合部32と、第1モータ39とを有している。
第1撹拌羽根31は、供給口21bに導かれたマイクロ波を撹拌して加熱室21内に放射するアンテナであり、例えば、アルミニウム又は銅を含む金属材料によって形成されている。第1撹拌羽根31は、供給口21bよりも加熱室21の内部側に配置されている。
第1撹拌羽根31は、所定の角度で平板が重ねて配置されたプロペラである(図3参照)。本実施の形態では、3枚の平板が略等しい角度間隔で配置されている。なお、第1撹拌羽根31は、平板で構成されることに限定されない。また、第1撹拌羽根31の形状は、第1撹拌羽根31を第1軸a1の軸方向から見た場合、回転非対称の形状を有する。ここでいう回転非対称とは、第1軸a1を中心に第1撹拌羽根31を回転させたとき、第1軸a1の軸方向から見て1回転しないと同じ図形とならない性質を意味する。
結合部32は、第1撹拌羽根31と第1モータ39とを繋ぐ部材である。具体的には、結合部32は、加熱室21内の第1撹拌羽根31に接続され、供給口21bを貫通して導波管42の内部に至り、第1モータ39の軸に接続されている。結合部32は、導電性材料によって形成されている。
第1モータ39は、導波管42の外側に固定されている。第1モータ39の駆動によって、第1撹拌羽根31は第1軸a1を中心に回転させられる。第1撹拌羽根31の回転周期は、例えば15秒である。
マイクロ波装置10では、第1撹拌羽根31を回転させることで、マイクロ波供給部40から供給されたマイクロ波が所定の方向に撹拌して放射される。このようにマイクロ波が撹拌して放射されることで、加熱室21の全体にマイクロ波がいきわたり、被加熱物OJが加熱される。
ここで、マイクロ波が撹拌して放射される所定の方向とは、第1軸a1を中心軸とした所定の指向角を含む方向であり、第1撹拌羽根31から放射されるマイクロ波は指向性を有している。そのため、第1の撹拌部30から照射されるマイクロ波に基づく加熱だけでは、被加熱物OJに加熱むらが生じる場合がある。そこで、本実施の形態のマイクロ波装置10では、第1の撹拌部30に加え、以下に示す第2の撹拌部60を備えている。
図2に示すように、第2の撹拌部60は、第1軸a1と交差する第2軸a2に沿って配置されている。第2軸a2は、具体的には、加熱室21内の被加熱物OJを向いており、第1軸a1に対して直交している。
第2の撹拌部60は、加熱室21内に設けられた第2撹拌羽根61及び支持部材62と、加熱室21外に設けられた駆動部66とを有している。
第2撹拌羽根61は、第1の撹拌部30にて撹拌された加熱室21内のマイクロ波を反射してさらに撹拌する反射部材であり、例えば、アルミニウム又は銅を含む金属材料によって形成されている。前述したように第2の撹拌部60は、第2軸a2が第1軸a1に対して交差するように配置されているので、第2撹拌羽根61から出射されるマイクロ波は、第1撹拌羽根31から放射されるマイクロ波とは、異なる方向の指向性を有している。
第2撹拌羽根61は、平板で形成された1つの羽根である(図3参照)。第2撹拌羽根61の形状は、第2撹拌羽根61を第2軸a2の軸方向から見た場合、回転非対称の形状を有している。なお、第2撹拌羽根61は、角柱や円柱で形成されてもよいし、複数の羽根で形成されていてもよい。
第2撹拌羽根61は、成形用型80の下型本体84の下側に配置されている。具体的には、第2撹拌羽根61は、第1撹拌羽根31よりも被加熱物OJに近い位置に配置される。言い換えれば、第2撹拌羽根61は、第2撹拌羽根61と被加熱物OJとの間隔L2が、第1撹拌羽根31と被加熱物OJとの間隔L1よりも小さくなるように、加熱室21内に配置されている。第2撹拌羽根61が、被加熱物OJの近くに配置されているので、第2撹拌羽根61にて反射したマイクロ波を被加熱物OJに効率よく照射することができる。
支持部材62は、第2撹拌羽根61を支持する部材であり、支柱62aと、円板状の台板62bとを有している。支柱62aの一端は第2撹拌羽根61に接続され、支柱62aの他端は台板62bの中心に接続されている。台板62bの外周の一部には、第1の磁石62cが設けられている。支持部材62は、第2撹拌羽根61と同じ材料によって形成されている。ただし、支持部材62は、第2撹拌羽根61と異なる金属材料、セラミック材料又は耐熱性樹脂材料などによって形成されていてもよい。
支持部材62は、台板62bが下側フレーム28に接した状態で第2撹拌羽根61を支持している。また、支持部材62は、支柱62aの軸が第2軸a2とほぼ一致するように配置されている。第2撹拌羽根61は、支持部材62によって、第2軸a2を中心軸として回転自在に支持されている。
駆動部66は、支持部材62を磁力で引き付けながら第2軸a2を中心に回転させる駆動装置である。駆動部66は、円板状の対向板67と、第2モータ69とを有している。
対向板67は、下側フレーム28を間に介して、台板62bと対向する位置に配置されている。対向板67には、第1の磁石62cを磁力で引き付ける第2の磁石67aが設けられている。第2の磁石67aは、第1の磁石62cの位置と対応するように、対向板67の外周の一部に設けられている。
第2モータ69は、対向板67の下側に位置し、ベース部26の凸部26a上に配置されている。第2モータ69の軸は、対向板67の中心に接続されている。この第2モータ69の回転駆動によって、対向板67の第2の磁石67aが回転するとともに、第2の磁石67aに引き付けられた第1の磁石62cが回転する。そして、第1の磁石62cの回転に伴って、台板62bが回転し、第2撹拌羽根61が回転させられる。第2撹拌羽根61の回転周期は、第1撹拌羽根31の回転周期と異なり、例えば16秒である。
なお、第2撹拌羽根61の回転周期は、第1撹拌羽根31の回転周期の倍周期等ではなく、第1撹拌羽根31の回転周期と第2撹拌羽根61の回転周期とを合わせた際の周期が長くなるような組み合わせが好ましい。
図4は、マイクロ波装置10の第2撹拌羽根61を第2軸a2の軸方向から見た場合の図である。図4に示すように、第2撹拌羽根61は、第2軸a2の軸方向から見た場合、第2撹拌羽根61を回転させることで形成される回転領域R2が、被加熱物OJと重なるように配置されており、被加熱物OJは回転領域R2内にすべて入る(すべて包含される)ことが好ましいが、回転領域R2の一部が被加熱物OJと重なるようなっていてもよい。
なお、回転領域R2が被加熱物OJと重なるように配置する撹拌羽根は、被加熱物OJに近い位置にある撹拌羽根(本実施形態では第2撹拌羽根61)であり、被加熱物OJに遠い位置にある撹拌羽根(本実施形態では第2撹拌羽根31)については、この限りではない。
本実施の形態では、第2撹拌羽根61を回転することで、第1の撹拌部30から放射されたマイクロ波をさらに撹拌して反射し、第1撹拌羽根31とは異なる方向にマイクロ波を出射することができる。これにより、加熱室21内に配置された被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。
図5は、マイクロ波装置10の制御構成を示すブロック図である。制御構成に着目した場合、マイクロ波装置10は、制御部50と、制御部50にそれぞれ接続されるマグネトロン41、第1モータ39及び第2モータ69とを備えている。
制御部50は、マグネトロン41の出力制御、及び、第1モータ39及び第2モータ69の回転制御を行う制御装置である。マグネトロン41の出力制御とは、例えば、マグネトロン41にマイクロ波の出力を開始させる及び停止させる制御を含む。また、第1モータ39及び第2モータ69の回転制御とは、第1モータ39及び第2モータ69を制御することにより第1撹拌羽根31及び第2撹拌羽根61の回転の開始及び停止させる制御、並びに、回転速度の制御を含む。
制御部50は、具体的には、マイクロコンピュータであるが、プロセッサまたは専用回路などにより実現されてもよい。なお、制御部50は、マイクロ波の発振時間などを計測するタイマ、並びに、制御部50が実行する制御プログラムを記憶する記憶部などを内蔵していてもよい。あるいは、マイクロ波装置10は制御部50とは別の構成要素としてマイクロ波の発振時間などを計測するタイマ部、及び制御部50が実行する制御プログラムを記憶する記憶部を備えていてもよい。
なお、上記では、第1モータ39、第2モータ69及びマグネトロン41などに電力を供給する電源部などは、図示を省略している。また、当該電源部は、制御部50により電力の供給の制御が行われてもよい。
[2.マイクロ波装置の動作]
続いて、マイクロ波装置10の動作について、図6を参照しながら説明する。
図6は、マイクロ波装置10の動作を示すフローチャートである。なお、図6は、被加熱物OJを敷き詰めた成形用型80を載置台85に載置した状態においてユーザから成型開始の指示を受けた場合のフローチャートである。ユーザからの成型開始の指示とは、例えばマイクロ波装置10が備える入力部(図示しない)を介してユーザから入力される指示である。
制御部50は、成型開始の指示を取得すると、以下に示す加熱処理開始(S11)、加熱処理終了(S12)及び冷却(S13)の各ステップを順に実行する。
まず、加熱処理の開始(S11)にあたり、制御部50は、マグネトロン41からのマイクロ波の出力、第1撹拌羽根31の第1の回転速度による回転、及び、第2撹拌羽根61の第2の回転速度による回転を開始させる。制御部50は、記憶部に記憶されているマイクロ波の出力に関する情報、第1撹拌羽根31及び第2撹拌羽根61の回転速度に関する情報を読み出し当該情報に基づいてステップS11を行ってもよいし、ユーザから当該情報を取得し、取得した指示に応じてステップS11を行ってもよい。
ここで、第1の回転速度は、第1撹拌羽根31を回転させる場合の回転速度である。第1撹拌羽根31の回転周期は、例えば15秒である。第2の回転速度は、第2撹拌羽根61を回転させる場合の回転速度である。第2撹拌羽根61の回転周期は、例えば16秒である。なお、第2撹拌羽根61の回転周期は、例えば14秒であってもよい。また、第2撹拌羽根61の回転周期は、例えば、所定期間において14秒から16秒に変動し、又は16秒から14秒に変動するような変動周期であってもよい。この場合の変動周期は、制御部50によって制御される。
また、マイクロ波の出力の開始、第1撹拌羽根31の回転の開始、及び、第2撹拌羽根61の回転の開始は、同時に行われてもよいし、同時に行われなくてもよい。例えば、制御部50は、第1撹拌羽根31及び第2撹拌羽根61の回転を開始させた後にマグネトロン41からマイクロ波の出力を開始させてもよい。
また、マイクロ波による加熱中において、成形用型80内に対して真空引きが行われてもよい。例えば、成形用型80内が所定の真空度となるように、真空引きが行われてもよい。所定の真空度とは、樹脂成型を行う上で、成形用型80内に存在する空気が実質的に樹脂成型品に影響を及ぼさない程度の真空度である。なお、加熱室21自体に対しては、真空引きは行われない。
次に、被加熱物OJに必要な熱処理が施された後、加熱処理を終了する(S12)。具体的には、制御部50は、マイクロ波の出力、第1撹拌羽根31及び第2撹拌羽根61の回転を停止させる。
制御部50は、上記の加熱処理が終了すると、温められた被加熱物OJを冷やして固める冷却処理を行う(S13)。具体的には、ファンを用いて加熱室21内に空気を送り込むことで強制冷却を行う。これらS11〜S13に示すステップを実行することで、加熱むらが抑制された樹脂成型品を得ることができる。
[3.効果など]
以上のように、本実施の形態に係るマイクロ波装置10は、加熱室21と、加熱室21にマイクロ波を供給するマイクロ波供給部40と、加熱室21に供給されたマイクロ波を所定の方向に撹拌する第1の撹拌部30と、マイクロ波を所定の方向とは異なる方向に撹拌する第2の撹拌部60とを備える。
これによれば、加熱室21内において互いに異なる方向にマイクロ波を撹拌して出射することができる。したがって、例えば、加熱室21に配置された被加熱物OJに対して異なる方向からマイクロ波を照射することができ、被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。また、例えば、従来技術に示すように上下方向のみからマイクロ波を放射する構造では、被加熱物の上下面が側面よりも加熱され、加熱むらが生じやすいが、本実施の形態に係るマイクロ波装置10では、被加熱物OJの異なる方向の面(例えば側面及び下面)にマイクロ波を照射することができ、被加熱物の加熱むらを抑制することができる。
また、加熱室21は、マイクロ波供給部40からマイクロ波を供給する供給口21bを有し、第1の撹拌部30は、供給口21bに設けられていてもよい。
これによれば、マイクロ波供給部40から供給されたマイクロ波を、第1の撹拌部30を用いて加熱室21の全体にいきわたらせることができる。
また、第1の撹拌部30は、加熱室21内に設けられた第1撹拌羽根31を有し、第1撹拌羽根31を第1軸a1を中心に回転させることで、マイクロ波を上記所定の方向に撹拌し、第2の撹拌部60は、加熱室21内に設けられた第2撹拌羽根61を有し、第2撹拌羽根61を第1軸a1と交差する第2軸a2を中心に回転させることで、マイクロ波を上記所定の方向とは異なる方向に撹拌してもよい。
これによれば、第1撹拌羽根31及び第2撹拌羽根61を用いて、加熱室21内において互いに異なる方向にマイクロ波を撹拌して出射することができる。また、この構造により、例えば、互いに交差する2つの軸方向にマイクロ波を出射することが可能となり、被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。
また、第2撹拌羽根61は、第1撹拌羽根31よりも、加熱室21内に配置される被加熱物OJに近い位置に設けられていてもよい。
これによれば、第2撹拌羽根61にて反射したマイクロ波を、被加熱物OJに効率よく照射することができる。また、第1撹拌羽根31のマイクロ波の放射では届きにくい箇所に、第2撹拌羽根61を用いてマイクロ波を照射することができる。これにより、被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。
また、第2軸a2の軸方向から見た場合、第2撹拌羽根61は、第2撹拌羽根61を回転させることで形成される回転領域R2が、加熱室21内に配置される被加熱物OJと重なるように、第2軸a2を中心に回転させられていてもよい。
これによれば、第2撹拌羽根61にて反射したマイクロ波を、被加熱物OJに照射することができ、被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。
また、第2軸a2の軸方向から見た場合、第2撹拌羽根61は、上記回転領域R2が、被加熱物OJの全てを包含して重なるように、第2軸a2を中心に回転させられていてもよい。
これによれば、第2撹拌羽根61にて反射したマイクロ波を、被加熱物OJに効率よく照射することができ、被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。
また、第2軸a2の軸方向から見た場合、第2撹拌羽根61は、回転非対称であってもよい。
これによれば、加熱室21内において、マイクロ波のエネルギー分布に偏りが生じることを抑制し、被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。
また、第2の撹拌部60は、さらに、加熱室21内において、第2撹拌羽根61を支持する支持部材62と、加熱室21外に設けられ、支持部材62を磁力で引き付けながら第2軸a2を中心に回転させる駆動部66とを有し、第2撹拌羽根61は、駆動部66の駆動による支持部材62の回転に伴って回転させられてもよい。
これによれば、加熱室21外に設けられた駆動部66を用いて、加熱室21内の第2撹拌羽根61を回転させることができる。そのため、加熱室21に貫通穴を形成しなくても第2の撹拌部60を設けることができ、マイクロ波が加熱室21の外に漏洩することを抑制することができる。また、貫通穴を形成する必要がないので、加熱室21において第2の撹拌部60を設ける位置を自在に変更することができる。
また、第2撹拌羽根61の回転周期は、第1撹拌羽根31の回転周期と異なっていてもよい。
これによれば、加熱室21内において、マイクロ波のエネルギー分布に偏りが生じることを抑制し、被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。
また、さらに、加熱室21内に、被加熱物OJを成形する成形用型80を有し、成形用型80は、上型81及び下型82を有し、下型82は、下型本体84と、下型本体84に接続された脚部83とを有し、第2撹拌羽根61は、脚部83と干渉しないように、下型本体84の下側に配置されていてもよい。
これによれば、下型82の下側に位置する第2撹拌羽根61を用いて反射したマイクロ波を、成形用型80内の被加熱物OJに効率よく照射することができ、被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。
(実施の形態の変形例1)
図7は、実施の形態の変形例1に係るマイクロ波装置10Aの側面断面図である。変形例1に係るマイクロ波装置10Aは、第2撹拌羽根61が載置台85の下側に設けられている点で、実施の形態のマイクロ波装置10と異なる。
図7に示すように、加熱室21内には、成形用型80と載置台85とが配置される。成形用型80の内部には、加熱前の被加熱物OJが投入される。成形用型80は、上型81と下型82とからなる。上型81及び下型82は、それぞれの外形が直方体状である。
載置台85は、成形用型80を載置する台であり、台座部89と、台座部89に接続されている脚部88(載置台脚部の一例)とを有している。
第2の撹拌部60は、加熱室21内に設けられた第2撹拌羽根61及び支持部材62と、加熱室21外に設けられた駆動部66とを有している。
第2撹拌羽根61は、脚部88と干渉しないように、載置台85の台座部89の下側に配置されている。また、第2撹拌羽根61は、第1撹拌羽根31よりも被加熱物OJに近い位置に配置される。第2撹拌羽根61が、被加熱物OJの近くに配置されているので、第2撹拌羽根61にて反射したマイクロ波を被加熱物OJに効率よく照射することができる。
変形例1に係るマイクロ波装置10Aは、加熱室21内に、被加熱物OJを載置する載置台85を備え、載置台85は、台座部89と、台座部89に接続された脚部88とを有している。第2撹拌羽根61は、脚部88と干渉しないように、台座部89の下側に配置されている。
これによれば、載置台85の台座部89下側に位置する第2撹拌羽根61を用いて反射したマイクロ波を、成形用型80内の被加熱物OJに効率よく照射することができ、被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。
(実施の形態の変形例2)
実施の形態の変形例2に係るマイクロ波装置は、第1の撹拌部30及び第2の撹拌部60に加え、第3の撹拌部70を備えている。
図8は、変形例2に係るマイクロ波装置の第3の撹拌部70を示す図である。なお、図8では、変形例2のマイクロ波装置のうち、第1の撹拌部30、第2の撹拌部60及び第3の撹拌部70を抜き出して示している。
第3の撹拌部70は、第1軸a1及び第2軸a2の両方の軸に交差する第3軸a3に沿って配置されている。具体的には、第3軸a3は、第1軸a1及び第2軸a2の両方の軸に直交している。第3の撹拌部70は、第3撹拌羽根71と、結合部72と、第3モータ79とを有している。
第3撹拌羽根71は、第1の撹拌部30にて撹拌された加熱室21内のマイクロ波を反射してさらに撹拌する反射部材であり、例えば、アルミニウム又は銅を含む金属材料によって形成されている。第3撹拌羽根71は、加熱室21の内部側に配置されている。
第3撹拌羽根71は、所定の角度で平板が重ねて配置されたプロペラである。本変形例では、3枚の平板が略等しい角度間隔で配置されている。第3撹拌羽根71の形状は、第3撹拌羽根71を第3軸a3の軸方向から見た場合、回転非対称の形状を有している。
結合部72は、第3撹拌羽根71と第3モータ79とを繋ぐ部材である。具体的には、結合部72は、加熱室21内の第3撹拌羽根71に接続され、加熱室21に形成された穴を貫通して、第3モータ79の軸に接続されている。
第3モータ79は、加熱室21の外側に固定されている。第3モータ79の駆動によって、第3撹拌羽根71は第3軸a3を中心に回転させられる。第3撹拌羽根71の回転周期は、例えば17秒である。
第3撹拌羽根71は、第1撹拌羽根31よりも被加熱物OJに近い位置に配置される。すなわち、第3撹拌羽根71は、第3撹拌羽根71と被加熱物OJとの間隔L3が、第1撹拌羽根31と被加熱物OJとの間隔L1よりも小さくなるように、加熱室21内に配置されている。第3撹拌羽根71が、被加熱物OJの近くに配置されているので、第3撹拌羽根71にて反射したマイクロ波を被加熱物OJに効率よく照射することができる。
変形例2に係るマイクロ波装置10は、さらに、マイクロ波を第1の撹拌部30が撹拌する方向及び第2の撹拌部60が撹拌する方向のいずれとも異なる方向に撹拌する第3の撹拌部70を備える。
これにより、第1の撹拌部30、第2の撹拌部60及び第3の撹拌部70を用いて、加熱室21内において互いに異なる方向にマイクロ波を撹拌して出射することができる。したがって、例えば、加熱室21に配置された被加熱物OJに対して異なる方向からマイクロ波を照射することができ、被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。
(実施の形態の変形例3)
実施の形態の変形例3に係るマイクロ波装置では、第2の撹拌部60Aの支持部材62自体が駆動部66に引き付けられ、回転させられる構造となっている。
図9は、変形例3に係るマイクロ波装置の第2の撹拌部60Aを示す図である。なお、図9では、変形例3のマイクロ波装置のうち、第1の撹拌部30及び第2の撹拌部60Aを抜き出して示している。
第2の撹拌部60Aは、加熱室21内に設けられた第2撹拌羽根61及び支持部材62と、加熱室21外に設けられた駆動部66とを有している。
支持部材62は、支柱62aと、放射状に配置された3つの板からなる台板62bとを有している。支柱62aの一端は第2撹拌羽根61に接続され、支柱62aの他端は台板62bの中心に接続されている。台板62bは鉄などの磁性体であり、後述する第2の磁石67aによって引き付けられる。
支持部材62は、台板62bが下側フレーム28に接した状態で第2撹拌羽根61を支持している。また、支持部材62は、支柱62aの軸が第2軸a2とほぼ一致するように配置されている。第2撹拌羽根61は、支持部材62によって、第2軸a2を中心として回転自在に支持されている。
駆動部66は、支持部材62を磁力で引き付けながら第2軸a2を中心に回転させる駆動装置であり、円板状の対向板67と、第2モータ69とを有している。
対向板67は、下側フレーム28を間に介して、台板62bと対向する位置に配置されている。対向板67には、台板62bの3つの板のうち1つの板を磁力で引き付ける第2の磁石67aが設けられている。
第2モータ69は、対向板67の下側に配置されている。第2モータ69の軸は、対向板67の回転中心に固定されている。この第2モータ69の回転駆動によって、対向板67の第2の磁石67aが回転するとともに、第2の磁石67aに引き付けられた台板62bが回転する。そして、台板62bの回転に伴って、支持部材62が回転し、第2撹拌羽根61が回転させられる。
なお、第2撹拌羽根61は、平板で形成された2つの羽根である。第2撹拌羽根61の形状は、第2撹拌羽根61を第2軸a2の軸方向から見た場合、180°回転対称の形状を有している。第2撹拌羽根61は、角柱や円柱で形成されてもよいし、3以上の羽根で形成されていてもよい。
このように第2撹拌羽根61を回転することで、第1の撹拌部30にて撹拌されたマイクロ波をさらに撹拌して反射し、第1撹拌羽根31とは異なる方向にマイクロ波を出射することができる。これにより、被加熱物OJの加熱むらを抑制することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態及び変形例を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態及び変形例は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
例えば、本実施の形態では、第2の撹拌部60を加熱室21の下側に設けたが、これに限られない。第2の撹拌部60は、加熱室21の上側に設けられていてもよい。また、第2の撹拌部60は、第2軸a2が第1軸a1と直交するように、加熱室21の側面に設けられていてもよい。
例えば、第1撹拌羽根31は、第1軸a1の軸方向から見た場合、第1撹拌羽根31を回転させることで形成される回転領域が、被加熱物OJと重なるように配置され、回転させられていてもよい。また、第3撹拌羽根71は、第3軸a3の軸方向から見た場合、第3撹拌羽根71を回転させることで形成される回転領域が、被加熱物OJと重なるように配置され、回転させられていてもよい。
例えば、本実施の形態では、第1軸a1と第2軸a2は直交しているが、必ずしも直交である必要はなく、非直交でもよい。また、第3軸a3と第1軸a1も必ずしも直交である必要はなく、非直交でもよい。第3軸a3と第2軸a2も必ずしも直交である必要はなく、非直交でもよい。これらの軸は、直交である方がより効果を得られるが、非直交でも効果を得られる。これらの軸は、同一平面上にあってもよいし、ねじれの位置の関係にあってもよい。これらの軸は、平行ではなく、平行でない(非平行である)ことにより大きな効果を得られる。
また、上記実施の形態及び変形例で示した構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示の範囲に含まれる。
本開示は、誘電加熱により被加熱物を加熱するマイクロ波装置に広く利用可能である。特に、樹脂成型などの各種工業用途におけるマイクロ波装置において有用である。
10,10A マイクロ波装置
20 筐体
21 加熱室
21b 供給口
23 扉
24 窓
25 内面
26 ベース部
26a 凸部
27 カバーフレーム
28 下側フレーム
29a 前立板
29b 後立板
30 第1の撹拌部
31 第1撹拌羽根
32 結合部
39 第1モータ
40 マイクロ波供給部
41 マグネトロン
42 導波管
50 制御部
60,60A 第2の撹拌部
61 第2撹拌羽根
62 支持部材
62a 支柱
62b 台板
62c 第1の磁石
66 駆動部
67 対向板
67a 第2の磁石
69 第2モータ
70 第3の撹拌部
71 第3撹拌羽根
72 結合部
79 第3モータ
80 成形用型
81 上型
82 下型
83 脚部
84 下型本体
85 載置台
88 脚部
89 台座部
a1 第1軸
a2 第2軸
a3 第3軸
L1,L2,L3 間隔
R2 回転領域
OJ 被加熱物

Claims (14)

  1. 加熱室と、
    前記加熱室にマイクロ波を供給するマイクロ波供給部と、
    前記加熱室に供給された前記マイクロ波を所定の方向に撹拌する第1の撹拌部と、
    前記マイクロ波を前記所定の方向とは異なる方向に撹拌する第2の撹拌部と
    を備えるマイクロ波装置。
  2. 前記加熱室は、前記マイクロ波供給部から前記マイクロ波を供給する供給口を有し、
    前記第1の撹拌部は、前記供給口に設けられている
    請求項1に記載のマイクロ波装置。
  3. 前記第1の撹拌部は、前記加熱室内に設けられた第1撹拌羽根を有し、前記第1撹拌羽根を第1軸を中心に回転させることで、前記マイクロ波を前記所定の方向に撹拌し、
    前記第2の撹拌部は、前記加熱室内に設けられた第2撹拌羽根を有し、前記第2撹拌羽根を前記第1軸と交差する第2軸を中心に回転させることで、前記マイクロ波を前記所定の方向とは異なる方向に撹拌する
    請求項1又は2に記載のマイクロ波装置。
  4. 前記第2撹拌羽根は、前記第1撹拌羽根よりも、前記加熱室内に配置される被加熱物に近い位置に設けられている
    請求項3に記載のマイクロ波装置。
  5. 前記第2軸の軸方向から見た場合、
    前記第2撹拌羽根は、前記第2撹拌羽根を回転させることで形成される回転領域が、前記加熱室内に配置される前記被加熱物と重なるように、前記第2軸を中心に回転させられる
    請求項4に記載のマイクロ波装置。
  6. 前記第2軸の軸方向から見た場合、
    前記第2撹拌羽根は、前記回転領域が、前記被加熱物の全てを包含して重なるように、前記第2軸を中心に回転させられる
    請求項5に記載のマイクロ波装置。
  7. 前記第2軸の軸方向から見た場合、
    前記第2撹拌羽根は、回転非対称である
    請求項3〜6のいずれか1項に記載のマイクロ波装置。
  8. 前記第2の撹拌部は、さらに、
    前記加熱室内において、前記第2撹拌羽根を支持する支持部材と、
    前記加熱室外に設けられ、前記支持部材を磁力で引き付けながら前記第2軸を中心に回転させる駆動部と
    を有し、
    前記第2撹拌羽根は、前記駆動部の駆動による前記支持部材の回転に伴って回転させられる
    請求項3〜7のいずれか1項に記載のマイクロ波装置。
  9. 前記第2撹拌羽根の回転周期は、前記第1撹拌羽根の回転周期と異なる
    請求項3〜8のいずれか1項に記載のマイクロ波装置。
  10. さらに、前記加熱室内に、被加熱物を成形する成形用型を有し、
    前記成形用型は、上型及び下型を有し、
    前記下型は、下型本体と、前記下型本体に接続された下型脚部とを有し、
    前記第2撹拌羽根は、前記下型脚部と干渉しないように、前記下型本体の下側に配置されている
    請求項3〜9のいずれか1項に記載のマイクロ波装置。
  11. さらに、前記加熱室内に、被加熱物を載置する載置台を備え、
    前記載置台は、台座部と、前記台座部に接続された載置台脚部とを有し、
    前記第2撹拌羽根は、前記載置台脚部と干渉しないように、前記台座部の下側に配置されている
    請求項3〜10のいずれか1項に記載のマイクロ波装置。
  12. 前記第2軸は、前記第1軸に対して直交している
    請求項3〜11のいずれか1項に記載のマイクロ波装置。
  13. さらに、前記マイクロ波を前記第1の撹拌部が撹拌する方向及び前記第2の撹拌部が撹拌する方向のいずれとも異なる方向に撹拌する第3の撹拌部を備え、
    前記第3の撹拌部は、前記加熱室内に設けられた第3撹拌羽根を有し、前記第3撹拌羽根を第3軸を中心に回転させることで、前記マイクロ波を前記第1の撹拌部が撹拌する方向及び前記第2の撹拌部が撹拌する方向のいずれとも異なる方向に撹拌し、
    前記第3軸は、前記第1軸または前記第2軸の少なくとも一方に対して直交している
    請求項3〜12のいずれか1項に記載のマイクロ波装置。
  14. さらに、前記マイクロ波を前記第1の撹拌部が撹拌する方向及び前記第2の撹拌部が撹拌する方向のいずれとも異なる方向に撹拌する第3の撹拌部を備える
    請求項1〜12のいずれか1項に記載のマイクロ波装置。
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