JPH0864359A - 高周波加熱装置 - Google Patents
高周波加熱装置Info
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- JPH0864359A JPH0864359A JP21435594A JP21435594A JPH0864359A JP H0864359 A JPH0864359 A JP H0864359A JP 21435594 A JP21435594 A JP 21435594A JP 21435594 A JP21435594 A JP 21435594A JP H0864359 A JPH0864359 A JP H0864359A
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- Japan
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- antennas
- high frequency
- heating chamber
- heating
- radiation
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B2206/00—Aspects relating to heating by electric, magnetic, or electromagnetic fields covered by group H05B6/00
- H05B2206/04—Heating using microwaves
- H05B2206/044—Microwave heating devices provided with two or more magnetrons or microwave sources of other kind
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高周波が加熱室内で十分に拡散して放射でき
るように図り、均一に加熱して加熱むらを著しく改善で
きる高周波加熱装置を提供する。 【構成】 加熱室４上下の放射口１１，１２に、それぞ
れのマグネトロン６ａ，６ｂからの高周波を導波管７
ａ，７ｂで導き放射させる一方、各々の電動機１５，１
６で駆動し高周波を反射させる回転アンテナ１７，１８
を放射口１１，１２の真下、真上に設け、この回転アン
テナ１７，１８を特定の比率の回転速度で回転するよう
電動機制御部１９で駆動制御し、相対位置が逐次変化す
る回転アンテナの動きをさせて電波の十分な撹拌を行な
い、被加熱物３の均一照射を高め、加熱むらを防止す
る。
るように図り、均一に加熱して加熱むらを著しく改善で
きる高周波加熱装置を提供する。 【構成】 加熱室４上下の放射口１１，１２に、それぞ
れのマグネトロン６ａ，６ｂからの高周波を導波管７
ａ，７ｂで導き放射させる一方、各々の電動機１５，１
６で駆動し高周波を反射させる回転アンテナ１７，１８
を放射口１１，１２の真下、真上に設け、この回転アン
テナ１７，１８を特定の比率の回転速度で回転するよう
電動機制御部１９で駆動制御し、相対位置が逐次変化す
る回転アンテナの動きをさせて電波の十分な撹拌を行な
い、被加熱物３の均一照射を高め、加熱むらを防止す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱室内に、放射され
る高周波を拡散して加熱むらを防止するのに有効な回転
するアンテナを備えた高周波加熱装置に関する。
る高周波を拡散して加熱むらを防止するのに有効な回転
するアンテナを備えた高周波加熱装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】高周波加熱装置、所謂電子レンジは、本
体内に高周波発生装置と被加熱物を収容し加熱する加熱
室とが設けられ、高周波発生装置で発生した高周波を導
波管により加熱室に導くように構成されており、そして
高周波が加熱室の適所、例えば加熱室天壁の中央に形成
した高周波放射口から被加熱物に照射され、高周波加熱
されるものとなっている。
体内に高周波発生装置と被加熱物を収容し加熱する加熱
室とが設けられ、高周波発生装置で発生した高周波を導
波管により加熱室に導くように構成されており、そして
高周波が加熱室の適所、例えば加熱室天壁の中央に形成
した高周波放射口から被加熱物に照射され、高周波加熱
されるものとなっている。
【０００３】ここで、電子レンジにあっては高周波加熱
した被加熱物が全体的に一様に加熱されることが大事で
ある。ところが実際は、例えば電子レンジで酒を燗する
と上が熱く下が温く加熱されたり、また被加熱物の加熱
室内に置く位置により加熱むらが生じたりする。
した被加熱物が全体的に一様に加熱されることが大事で
ある。ところが実際は、例えば電子レンジで酒を燗する
と上が熱く下が温く加熱されたり、また被加熱物の加熱
室内に置く位置により加熱むらが生じたりする。
【０００４】この加熱むらの原因として、高周波の被加
熱物への不均一な照射が考えられるので、その対応策と
して、従来では被加熱物を載せて回転するターンテーブ
ルを採用したり、或いは実開昭５７−７５４９９号公報
に開示するように、高周波発生装置で発生した高周波を
上下に設けた導波管により導いて加熱室の上下部に設け
られた放射口より放射させると共に、この各放射口の真
下と真上に回転するアンテナを設けて高周波を反射さ
せ、一様に拡散させて被加熱物を均一に照射するように
図っている。
熱物への不均一な照射が考えられるので、その対応策と
して、従来では被加熱物を載せて回転するターンテーブ
ルを採用したり、或いは実開昭５７−７５４９９号公報
に開示するように、高周波発生装置で発生した高周波を
上下に設けた導波管により導いて加熱室の上下部に設け
られた放射口より放射させると共に、この各放射口の真
下と真上に回転するアンテナを設けて高周波を反射さ
せ、一様に拡散させて被加熱物を均一に照射するように
図っている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来ではこ
の回転アンテナ方式の場合、加熱室内の上下に設けた回
転アンテナを同一回転数で同一方向または正逆反対方向
に回転させ、更に加熱している運転の期間中連続回転さ
せるか、または間欠運転させるかの単純な回転制御を行
なっていた。
の回転アンテナ方式の場合、加熱室内の上下に設けた回
転アンテナを同一回転数で同一方向または正逆反対方向
に回転させ、更に加熱している運転の期間中連続回転さ
せるか、または間欠運転させるかの単純な回転制御を行
なっていた。
【０００６】ここで、このような上下の回転するアンテ
ナによる高周波（電波）の反射の様相（モード）を考察
して見るに、上下のアンテナの位置関係が時々刻々と変
化し加熱室内でのアンテナの位置が複雑に変わる状況に
ある程、それぞれのアンテナによる反射は全方位に行な
われ、高周波の撹拌作用は強まると共に、加熱室壁面か
らの反射波も微密となって、被加熱物に対する均一加熱
に、より効果的であることが推量されるところである。
しかし、上述した同一回転数での上下のアンテナが回転
する従来の制御方法であると、上下のアンテナの位相関
係が一定なので電波のモードが簡潔で、それがただ単純
に繰り返されるだけなので、電波が加熱室内で十分に撹
拌されているとは言えない問題があった。このため加熱
むらを改善するには不十分であった。
ナによる高周波（電波）の反射の様相（モード）を考察
して見るに、上下のアンテナの位置関係が時々刻々と変
化し加熱室内でのアンテナの位置が複雑に変わる状況に
ある程、それぞれのアンテナによる反射は全方位に行な
われ、高周波の撹拌作用は強まると共に、加熱室壁面か
らの反射波も微密となって、被加熱物に対する均一加熱
に、より効果的であることが推量されるところである。
しかし、上述した同一回転数での上下のアンテナが回転
する従来の制御方法であると、上下のアンテナの位相関
係が一定なので電波のモードが簡潔で、それがただ単純
に繰り返されるだけなので、電波が加熱室内で十分に撹
拌されているとは言えない問題があった。このため加熱
むらを改善するには不十分であった。
【０００７】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
上下のアンテナの回転数に或る特定の比率を持たせ、ア
ンテナ同士の位置関係が逐次変化するように速度を制御
すると同時に、運転時間が違っても電波のモードが等し
い回数分実行されるように上下それぞれのアンテナの回
転速度を決定して、加熱むらを確実に防止できるように
した高周波加熱装置を提供することを目的とする。
上下のアンテナの回転数に或る特定の比率を持たせ、ア
ンテナ同士の位置関係が逐次変化するように速度を制御
すると同時に、運転時間が違っても電波のモードが等し
い回数分実行されるように上下それぞれのアンテナの回
転速度を決定して、加熱むらを確実に防止できるように
した高周波加熱装置を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、高周波発生装
置を具備した本体内に形成された加熱室と、前記加熱室
の上部及び下部にそれぞれ設けられた放射口と、前記各
放射口の近傍に設けられ、前記高周波発生装置により発
生し、導波管により導かれて加熱室内に放射される高周
波を拡散させる上下一対の回転アンテナと、前記各アン
テナをそれぞれ駆動する電動機と、それぞれの前記アン
テナを特定の比率で回転させるよう各電動機を速度制御
する駆動制御手段とを備えたとするものである。
置を具備した本体内に形成された加熱室と、前記加熱室
の上部及び下部にそれぞれ設けられた放射口と、前記各
放射口の近傍に設けられ、前記高周波発生装置により発
生し、導波管により導かれて加熱室内に放射される高周
波を拡散させる上下一対の回転アンテナと、前記各アン
テナをそれぞれ駆動する電動機と、それぞれの前記アン
テナを特定の比率で回転させるよう各電動機を速度制御
する駆動制御手段とを備えたとするものである。
【０００９】また本発明は、高周波発生装置を具備した
本体内に形成された加熱室と、前記加熱室の上部及び下
部にそれぞれ設けられた放射口と、前記各放射口の近傍
に設けられ、前記高周波発生装置により発生し、導波管
により導かれて加熱室内に放射される高周波を拡散させ
る上下一対の回転アンテナと、前記各アンテナをそれぞ
れ駆動する電動機と、設定した運転時間内の該各アンテ
ナの総回転数がそれぞれ等しくなるように前記各電動機
の速度を可変制御する駆動制御手段とを備えたとするも
のである。
本体内に形成された加熱室と、前記加熱室の上部及び下
部にそれぞれ設けられた放射口と、前記各放射口の近傍
に設けられ、前記高周波発生装置により発生し、導波管
により導かれて加熱室内に放射される高周波を拡散させ
る上下一対の回転アンテナと、前記各アンテナをそれぞ
れ駆動する電動機と、設定した運転時間内の該各アンテ
ナの総回転数がそれぞれ等しくなるように前記各電動機
の速度を可変制御する駆動制御手段とを備えたとするも
のである。
【００１０】更に本発明は、高周波発生装置を具備した
本体内に形成された加熱室と、前記加熱室の上部及び下
部にそれぞれ設けられた放射口と、前記各放射口の近傍
に設けられ、前記高周波発生装置により発生し、導波管
により導かれて加熱室内に放射される高周波を拡散させ
る上下一対の回転アンテナと、前記各アンテナをそれぞ
れ駆動する電動機と、それぞれの前記アンテナを特定の
比率で、且つ設定した運転時間内の該各アンテナの総回
転数がそれぞれ等しくなるように前記各電動機の速度を
可変制御する駆動制御手段とを備えたとするものであ
る。
本体内に形成された加熱室と、前記加熱室の上部及び下
部にそれぞれ設けられた放射口と、前記各放射口の近傍
に設けられ、前記高周波発生装置により発生し、導波管
により導かれて加熱室内に放射される高周波を拡散させ
る上下一対の回転アンテナと、前記各アンテナをそれぞ
れ駆動する電動機と、それぞれの前記アンテナを特定の
比率で、且つ設定した運転時間内の該各アンテナの総回
転数がそれぞれ等しくなるように前記各電動機の速度を
可変制御する駆動制御手段とを備えたとするものであ
る。
【００１１】
【作用】加熱室内の上下のアンテナの回転速度が特定の
比率をなすことにより、上下のアンテナの位置関係及び
加熱室とアンテナとの位置関係は逐次変化する。このよ
うな回転状況にあるアンテナであると、放射された高周
波はあらゆる方向に反射して電波撹拌が十分なされるこ
ととなって、均一に被加熱物を照射でき、加熱むらに対
して良好な結果を得られる。
比率をなすことにより、上下のアンテナの位置関係及び
加熱室とアンテナとの位置関係は逐次変化する。このよ
うな回転状況にあるアンテナであると、放射された高周
波はあらゆる方向に反射して電波撹拌が十分なされるこ
ととなって、均一に被加熱物を照射でき、加熱むらに対
して良好な結果を得られる。
【００１２】また加熱のための運転時間が異なって設定
されても、上下の回転アンテナの総回転数が等しくなる
ように回転速度を制御することで、その各設定時間内で
の電波の反射モードは同一状況とでき、被加熱物の仕上
り具合を同等とでき、短時間調理が可能となる。
されても、上下の回転アンテナの総回転数が等しくなる
ように回転速度を制御することで、その各設定時間内で
の電波の反射モードは同一状況とでき、被加熱物の仕上
り具合を同等とでき、短時間調理が可能となる。
【００１３】また、運転時間内に相対位置を変えながら
動く上下のアンテナが、再び一致するという回転状況が
一定の周期で繰り返すが、運転時間が異なってもその出
現回数が同回数となるようにアンテナの回転速度を制御
して動かしているので、運転時間に関係なく被加熱物が
受ける電波のモードは一定となり、仕上がり具合を等し
くできる。
動く上下のアンテナが、再び一致するという回転状況が
一定の周期で繰り返すが、運転時間が異なってもその出
現回数が同回数となるようにアンテナの回転速度を制御
して動かしているので、運転時間に関係なく被加熱物が
受ける電波のモードは一定となり、仕上がり具合を等し
くできる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１５】電子レンジの概略構成を示す図１におい
て、１は電子レンジ２の本体であって、その内部には収
容した食品等の被加熱物３を加熱するための加熱室４が
形成されている。５は加熱室４内に回転自在に設けられ
た被加熱物３を載置するターンテーブルである。加熱室
４の前面開口には開閉自在な扉（図示せず）が設けら
れ、該扉により被加熱物３が加熱室４に出し入れされる
６ａ，６ｂは、本体ケース１内に配設した高周波発生装
置、即ちマグネトロンで、上下に２ケ設けられている。
加熱室４の上下外部には、前記各マグネトロン６ａ，６
ｂでそれぞれ発生した高周波を加熱室４の上下部に導く
ための導波管７ａ，７ｂが設けられており、この導波管
７ａ，７ｂで導かれた高周波は、加熱室４の天壁８と底
壁９とにそれぞれ形成した高周波放射口１１，１２より
加熱室４内に放射されて、被加熱物３は高周波加熱され
る。
て、１は電子レンジ２の本体であって、その内部には収
容した食品等の被加熱物３を加熱するための加熱室４が
形成されている。５は加熱室４内に回転自在に設けられ
た被加熱物３を載置するターンテーブルである。加熱室
４の前面開口には開閉自在な扉（図示せず）が設けら
れ、該扉により被加熱物３が加熱室４に出し入れされる
６ａ，６ｂは、本体ケース１内に配設した高周波発生装
置、即ちマグネトロンで、上下に２ケ設けられている。
加熱室４の上下外部には、前記各マグネトロン６ａ，６
ｂでそれぞれ発生した高周波を加熱室４の上下部に導く
ための導波管７ａ，７ｂが設けられており、この導波管
７ａ，７ｂで導かれた高周波は、加熱室４の天壁８と底
壁９とにそれぞれ形成した高周波放射口１１，１２より
加熱室４内に放射されて、被加熱物３は高周波加熱され
る。
【００１６】更に、各駆動用の電動機１５，１６により
回転駆動させる回転アンテナ１７，１８が、回転軸１
３，１４のそれぞれの先端に取り付けられて、上部の高
周波放射口１１の真下と下部の高周波放射口１２の真上
に設けられている。この回転アンテナ１７，１８は、回
転しながら高周波放射口１１，１２から放射された高周
波を加熱室４内に反射させて、被加熱物３に均一に高周
波が照射されるように働いている。そして、この回転ア
ンテナ１７，１８の回転速度並びに正逆回転制御等は駆
動制御手段なる電動機制御部１９で制御され、該制御部
１９から制御信号が制御ライン２１，２２により各電動
機１５，１６に伝達されて駆動制御されるものとなって
いる。
回転駆動させる回転アンテナ１７，１８が、回転軸１
３，１４のそれぞれの先端に取り付けられて、上部の高
周波放射口１１の真下と下部の高周波放射口１２の真上
に設けられている。この回転アンテナ１７，１８は、回
転しながら高周波放射口１１，１２から放射された高周
波を加熱室４内に反射させて、被加熱物３に均一に高周
波が照射されるように働いている。そして、この回転ア
ンテナ１７，１８の回転速度並びに正逆回転制御等は駆
動制御手段なる電動機制御部１９で制御され、該制御部
１９から制御信号が制御ライン２１，２２により各電動
機１５，１６に伝達されて駆動制御されるものとなって
いる。
【００１７】ところで本発明では、この上部の回転アン
テナ１７と下部の回転アンテナ１８を、或る特定の比率
で定めた異なる速度で回転させるようにしている。回転
速度が異なると、上下の回転アンテナ１７，１８の相対
位置関係が変化しながら回転する一方、上下の回転アン
テナ１７，１８がその特定の回転比率によって決定され
る回転数Ｎ1，Ｎ2を終了する毎に、上下の回転アンテナ
１７，１８が運転（回転）開始前と同じ位置に戻る回転
状況（回転モード）が出現する。
テナ１７と下部の回転アンテナ１８を、或る特定の比率
で定めた異なる速度で回転させるようにしている。回転
速度が異なると、上下の回転アンテナ１７，１８の相対
位置関係が変化しながら回転する一方、上下の回転アン
テナ１７，１８がその特定の回転比率によって決定され
る回転数Ｎ1，Ｎ2を終了する毎に、上下の回転アンテナ
１７，１８が運転（回転）開始前と同じ位置に戻る回転
状況（回転モード）が出現する。
【００１８】その具体的事例として、運転（加熱）時間
を２分とし、上の回転アンテナ１７の回転速度１に対し
て下の回転アンテナ１８の回転速度を１．２の比率とし
た場合の、上下の回転アンテナ１７，１８の位置関係を
グラフ化したものが図２である。
を２分とし、上の回転アンテナ１７の回転速度１に対し
て下の回転アンテナ１８の回転速度を１．２の比率とし
た場合の、上下の回転アンテナ１７，１８の位置関係を
グラフ化したものが図２である。
【００１９】同図で、上段は上の回転アンテナ１７の位
置を、下段は下の回転アンテナ１８の位置を示すと共
に、横軸は時間軸を示している。そして上述した回転モ
ードは、２分以内に４回現われる場合について示してい
る。従って、この場合は、上の回転アンテナ１７の回転
数は１０ｒｐｍであり、下の回転アンテナ１８の回転数
は１２ｒｐｍである。
置を、下段は下の回転アンテナ１８の位置を示すと共
に、横軸は時間軸を示している。そして上述した回転モ
ードは、２分以内に４回現われる場合について示してい
る。従って、この場合は、上の回転アンテナ１７の回転
数は１０ｒｐｍであり、下の回転アンテナ１８の回転数
は１２ｒｐｍである。
【００２０】このような条件で上下の回転アンテナ１
７，１８が回転すると、上の回転アンテナ１７が５回転
（Ｎ1）し下の回転アンテナ１８が６回転（Ｎ2）する毎
に、上の回転アンテナ１７と下の回転アンテナ１８とが
共に回転をスタートさせる最初と同じ位置に戻る。即
ち、図４に示す０°の位置に上下の回転アンテナ１７，
１８は戻り、一致する。
７，１８が回転すると、上の回転アンテナ１７が５回転
（Ｎ1）し下の回転アンテナ１８が６回転（Ｎ2）する毎
に、上の回転アンテナ１７と下の回転アンテナ１８とが
共に回転をスタートさせる最初と同じ位置に戻る。即
ち、図４に示す０°の位置に上下の回転アンテナ１７，
１８は戻り、一致する。
【００２１】そして図２のＴに示すように、２分の運転
時間内に３０秒を１周期とする回転モードが４回出現
し、その時の上の回転アンテナ１７の総回転数は２０
回、下の回転アンテナ１８の総回転数は２４回となる。
時間内に３０秒を１周期とする回転モードが４回出現
し、その時の上の回転アンテナ１７の総回転数は２０
回、下の回転アンテナ１８の総回転数は２４回となる。
【００２２】このように３０秒を１周期として、その期
間に上下の回転アンテナ１７，１８が互いの位置関係を
逐次変化するようにさせて回転させ、３０秒後に上下の
回転アンテナ１７，１８が一致するように回転制御され
ていると、上下の放射口１１，１２から放射されて上下
の回転アンテナ１７，１８に当たった高周波はその反射
方向も逐次変化し、上下のアンテナが同一回転数で回転
する従来の場合と比較して格段に反射方向が拡がり、且
つ均一に反射できる。そして、この電波モードが所定回
数実行されることにより被加熱物３の均等照射が可能と
なり、加熱むらを効率的に防止できる。
間に上下の回転アンテナ１７，１８が互いの位置関係を
逐次変化するようにさせて回転させ、３０秒後に上下の
回転アンテナ１７，１８が一致するように回転制御され
ていると、上下の放射口１１，１２から放射されて上下
の回転アンテナ１７，１８に当たった高周波はその反射
方向も逐次変化し、上下のアンテナが同一回転数で回転
する従来の場合と比較して格段に反射方向が拡がり、且
つ均一に反射できる。そして、この電波モードが所定回
数実行されることにより被加熱物３の均等照射が可能と
なり、加熱むらを効率的に防止できる。
【００２３】ところで、運転時間が４０秒と上述の２分
間の場合より短く設定された場合、上下の回転アンテナ
１７，１８が従前通りの１０ｒｐｍ，１２ｒｐｍで回転
するようであると、回転モードの出現する回転数が１／
３に減り、同じ加熱状況が得られなくなり、加熱むらが
起きてしまう。
間の場合より短く設定された場合、上下の回転アンテナ
１７，１８が従前通りの１０ｒｐｍ，１２ｒｐｍで回転
するようであると、回転モードの出現する回転数が１／
３に減り、同じ加熱状況が得られなくなり、加熱むらが
起きてしまう。
【００２４】そこで、運転時間が違っても同数の回転モ
ード、この場合は４回現われるように上の回転アンテナ
１７と下の回転アンテナ１８の回転速度を演算し、その
速度で回転するように各電動機１５，１６を駆動制御し
ている。この場合は、上の回転アンテナ１７の回転数は
３０ｒｐｍ、下の回転アンテナ１８の回転数は３６ｒｐ
ｍと設定される。
ード、この場合は４回現われるように上の回転アンテナ
１７と下の回転アンテナ１８の回転速度を演算し、その
速度で回転するように各電動機１５，１６を駆動制御し
ている。この場合は、上の回転アンテナ１７の回転数は
３０ｒｐｍ、下の回転アンテナ１８の回転数は３６ｒｐ
ｍと設定される。
【００２５】その結果、上下の回転アンテナ１７，１８
の位置関係は図３に示すようにグラフ化されると共に、
４０秒間における上下の回転アンテナ１７，１８の総回
転数は図２に示す２分間の場合と同数の２０回転及び２
４回転となり、上の回転アンテナ１７が５回転、下の回
転アンテナ１８が６回転する毎に繰り返す回転モード
が、同数の４回出現するようになる。この場合の回転モ
ードの周期（Ｔ0）は１０秒となる。
の位置関係は図３に示すようにグラフ化されると共に、
４０秒間における上下の回転アンテナ１７，１８の総回
転数は図２に示す２分間の場合と同数の２０回転及び２
４回転となり、上の回転アンテナ１７が５回転、下の回
転アンテナ１８が６回転する毎に繰り返す回転モード
が、同数の４回出現するようになる。この場合の回転モ
ードの周期（Ｔ0）は１０秒となる。
【００２６】このように、運転時間が１／３になっても
回転数を３倍とするように運転時間に反比例する関係で
回転速度を決定することで回転モードを同数とすること
ができ、被加熱物３への高周波の照射状況は同じとな
り、２分間の場合と同じ加熱度合いとなる。そして、こ
れらの回転数は電子レンジ２に搭載したマイコンにより
自動的に演算、設定される。
回転数を３倍とするように運転時間に反比例する関係で
回転速度を決定することで回転モードを同数とすること
ができ、被加熱物３への高周波の照射状況は同じとな
り、２分間の場合と同じ加熱度合いとなる。そして、こ
れらの回転数は電子レンジ２に搭載したマイコンにより
自動的に演算、設定される。
【００２７】また上下の回転アンテナ１７，１８が同一
の回転数（比率が１）で回転している場合に、それぞれ
加熱運転時間が異なって設定した時、それぞれの設定時
間内で上下の回転アンテナ１７，１８の総回転数が等し
くなるように回転アンテナ１７，１８の回転数を変更制
御するような制御の仕方も可能であり、この制御方法に
よっても被加熱物の仕上り具合を同じくすることがで
き、短時間調理を可能とするものとなる。
の回転数（比率が１）で回転している場合に、それぞれ
加熱運転時間が異なって設定した時、それぞれの設定時
間内で上下の回転アンテナ１７，１８の総回転数が等し
くなるように回転アンテナ１７，１８の回転数を変更制
御するような制御の仕方も可能であり、この制御方法に
よっても被加熱物の仕上り具合を同じくすることがで
き、短時間調理を可能とするものとなる。
【００２８】図４は、上述したような回転制御を上下の
回転アンテナ１７，１８に行なわせるための制御装置の
概略回路構成を示す。同図において、２３はディップス
イッチで、このディップスイッチ２３により上下の回転
アンテナ１７，１８の回転数の比率、及び回転モードの
回数が設定される。一方、電子レンジ２を加熱運転する
運転時間がキーボード２４により設定される。これらデ
ィップスイッチ２３やキーボード２４により外部から設
定条件が入力されると、これらの入力信号が伝送ライン
２５，２６を介してマイコン２７に読み込まれる。マイ
コン２７ではこれらの入力された設定情報に基づいて演
算し、上の回転アンテナ１７に対する回転数、及び下の
回転アンテナ１８に対する回転数を算出決定する。そし
てこれらの演算を行なった後、電動機１５，１６への駆
動制御信号として電動機制御部１９に回転数及び回転の
データが伝送ライン２８を介して送られる。電動機制御
部１９は、それぞれの制御ライン２１，２２を通じて各
々電動機１５，１６へ駆動制御信号を送り、上の回転ア
ンテナ１７の回転数と下の回転アンテナ１８の回転数と
が特定の比率で回転するように各電動機１５，１６を駆
動制御する。
回転アンテナ１７，１８に行なわせるための制御装置の
概略回路構成を示す。同図において、２３はディップス
イッチで、このディップスイッチ２３により上下の回転
アンテナ１７，１８の回転数の比率、及び回転モードの
回数が設定される。一方、電子レンジ２を加熱運転する
運転時間がキーボード２４により設定される。これらデ
ィップスイッチ２３やキーボード２４により外部から設
定条件が入力されると、これらの入力信号が伝送ライン
２５，２６を介してマイコン２７に読み込まれる。マイ
コン２７ではこれらの入力された設定情報に基づいて演
算し、上の回転アンテナ１７に対する回転数、及び下の
回転アンテナ１８に対する回転数を算出決定する。そし
てこれらの演算を行なった後、電動機１５，１６への駆
動制御信号として電動機制御部１９に回転数及び回転の
データが伝送ライン２８を介して送られる。電動機制御
部１９は、それぞれの制御ライン２１，２２を通じて各
々電動機１５，１６へ駆動制御信号を送り、上の回転ア
ンテナ１７の回転数と下の回転アンテナ１８の回転数と
が特定の比率で回転するように各電動機１５，１６を駆
動制御する。
【００２９】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の範囲内で回転比率、運転時間、回転
モード数等、可能な限りに多くの変更または修正を加え
ることは勿論である。
ではなく、本発明の範囲内で回転比率、運転時間、回転
モード数等、可能な限りに多くの変更または修正を加え
ることは勿論である。
【００３０】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、加熱室内
に設けた上下のアンテナを或る特定の比率で定めた異な
る回転数で回転させるようにしたので、アンテナ同士の
位置関係が逐次変化し、これにより高周波はアンテナで
あらゆる方向に反射して、即ち加熱室内に高周波が十分
撹拌された状況となって加熱室内の被加熱物を均一照射
できるようになり、加熱むらを効果的に防止できる。
に設けた上下のアンテナを或る特定の比率で定めた異な
る回転数で回転させるようにしたので、アンテナ同士の
位置関係が逐次変化し、これにより高周波はアンテナで
あらゆる方向に反射して、即ち加熱室内に高周波が十分
撹拌された状況となって加熱室内の被加熱物を均一照射
できるようになり、加熱むらを効果的に防止できる。
【００３１】また、上下のアンテナが位置関係を変えな
がら回転し再び同一位置に戻る回転モードが、運転時間
が異なっても同数回現われるようにアンテナの回転数を
変化させるようにしたので、被加熱物が受ける高周波の
照射モードは同一となり、調理物の仕上がり具合を等し
くできる。
がら回転し再び同一位置に戻る回転モードが、運転時間
が異なっても同数回現われるようにアンテナの回転数を
変化させるようにしたので、被加熱物が受ける高周波の
照射モードは同一となり、調理物の仕上がり具合を等し
くできる。
【図１】上下のアンテナを異なる回転数で回転させるよ
うにした本発明の一実施例に係る電子レンジの内部構成
を示す概略断面図。
うにした本発明の一実施例に係る電子レンジの内部構成
を示す概略断面図。
【図２】回転する上下アンテナの位置関係と運転時間と
の関係を示すグラフ。
の関係を示すグラフ。
【図３】運転時間が異なった場合に回転数を変化させる
ことで図２と同状況の回転態様を得るようにした同上趣
旨のグラフ。
ことで図２と同状況の回転態様を得るようにした同上趣
旨のグラフ。
【図４】アンテナの回転する模様を示す説明図。
【図５】上下のアンテナを駆動する電動機の制御用回路
構成図。
構成図。
１ 本体 ３ 被加熱物 ４ 加熱室 ６ａ，６ｂ マグネトロン １５，１６ 電動機 １７，１８ 回転アンテナ １９ 電動機制御部 ２７ マイコン
Claims (3)
- 【請求項１】 高周波発生装置を具備した本体内に形成
された加熱室と、 前記加熱室の上部及び下部にそれぞれ設けられた放射口
と、 前記各放射口の近傍に設けられ、前記高周波発生装置に
より発生し、導波管により導かれて加熱室内に放射され
る高周波を拡散させる上下一対の回転アンテナと、 前記各アンテナをそれぞれ駆動する電動機と、 それぞれの前記アンテナを特定の比率で回転させるよう
各電動機を速度制御する駆動制御手段とを備えたことを
特徴とする高周波加熱装置。 - 【請求項２】 高周波発生装置を具備した本体内に形成
された加熱室と、 前記加熱室の上部及び下部にそれぞれ設けられた放射口
と、 前記各放射口の近傍に設けられ、前記高周波発生装置に
より発生し、導波管により導かれて加熱室内に放射され
る高周波を拡散させる上下一対の回転アンテナと、 前記各アンテナをそれぞれ駆動する電動機と、 設定した運転時間内の該各アンテナの総回転数がそれぞ
れ等しくなるように前記各電動機の速度を可変制御する
駆動制御手段とを備えたことを特徴とする高周波加熱装
置。 - 【請求項３】 高周波発生装置を具備した本体内に形成
された加熱室と、 前記加熱室の上部及び下部にそれぞれ設けられた放射口
と、 前記各放射口の近傍に設けられ、前記高周波発生装置に
より発生し、導波管により導かれて加熱室内に放射され
る高周波を拡散させる上下一対の回転アンテナと、 前記各アンテナをそれぞれ駆動する電動機と、 それぞれの前記アンテナを特定の比率で、且つ設定した
運転時間内の該各アンテナの総回転数がそれぞれ等しく
なるように前記各電動機の速度を可変制御する駆動制御
手段とを備えたことを特徴とする高周波加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21435594A JPH0864359A (ja) | 1994-08-17 | 1994-08-17 | 高周波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21435594A JPH0864359A (ja) | 1994-08-17 | 1994-08-17 | 高周波加熱装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0864359A true JPH0864359A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16654413
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21435594A Pending JPH0864359A (ja) | 1994-08-17 | 1994-08-17 | 高周波加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0864359A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007096878A3 (en) * | 2006-02-21 | 2007-11-22 | Rf Dynamics Ltd | Electromagnetic heating |
| US8839527B2 (en) | 2006-02-21 | 2014-09-23 | Goji Limited | Drying apparatus and methods and accessories for use therewith |
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| US9167633B2 (en) | 2006-02-21 | 2015-10-20 | Goji Limited | Food preparation |
| US9215756B2 (en) | 2009-11-10 | 2015-12-15 | Goji Limited | Device and method for controlling energy |
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| JP2017053533A (ja) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | 日立アプライアンス株式会社 | 加熱調理器 |
| WO2018179459A1 (ja) * | 2017-03-29 | 2018-10-04 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | マイクロ波装置 |
| US10425999B2 (en) | 2010-05-03 | 2019-09-24 | Goji Limited | Modal analysis |
| US10674570B2 (en) | 2006-02-21 | 2020-06-02 | Goji Limited | System and method for applying electromagnetic energy |
-
1994
- 1994-08-17 JP JP21435594A patent/JPH0864359A/ja active Pending
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| US10080264B2 (en) | 2006-02-21 | 2018-09-18 | Goji Limited | Food preparation |
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| US10405380B2 (en) | 2009-11-10 | 2019-09-03 | Goji Limited | Device and method for heating using RF energy |
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