JPWO2018167988A1 - 貼付剤のシート状貼付け補助具、及びそれを用いた貼付剤の貼り付け方法 - Google Patents

貼付剤のシート状貼付け補助具、及びそれを用いた貼付剤の貼り付け方法 Download PDF

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Abstract

貼付剤(13)の膏体(13b)表面を覆う少なくとも1枚の剥離シート(13a−1,13a−2)を剥がして該貼付剤(13)が身体に貼付されるよう補助する、貼付剤のシート状貼付け補助具(1)であって、幅方向に平行に折り目(C2−1,C2−2)を有する支持シート(10)と、前記支持シート(10)上で、前記折り目(C2−1,C2−2)から前記支持シート(10)の一方の長手方向に延びるように形成された粘着剤層(11−1,11−2)とを有し、前記折り目(C2−1,C2−2)で前記粘着剤層(11−1,11−2)が外面側にくるように折り返された状態で、前記粘着剤層(11−1,11−2)は前記少なくとも1枚の剥離シート(13a−1,13a−2)に対して着脱可能に粘着する。

Description

本発明は、貼付剤のシート状貼付け補助具、及びそれを用いた貼付剤の貼り付け方法に関する。
貼付剤は、粘着剤に薬効成分を混ぜて布などに塗り、皮膚に貼付して用いる製剤であり、腰痛、打撲、捻挫等の治療に用いられている。通常は、粘着剤を剥離シートで覆い、剥離シートの中央部に切り目やミシン目を入れて、その切り目やミシン目から剥離シートの一部を剥がして粘着剤を露出させて、皮膚に貼り付け、その後残りの剥離シートを剥がして皮膚に貼り付ける。
貼付剤のシート状貼付け補助具の例としては、例えば、特許文献1に記載された、貼付剤の剥離紙剥離用補助紙片がある。この剥離紙剥離用補助紙片は、1対の補助紙片の対向する短辺に沿って帯状に接着剤層を形成し、使用の際は、貼付剤表面の2枚の剥離紙の境界線両側に境界線を挟んで対称に接着剤層を貼り付ける。補助紙片の開放端部を斜め上方に僅かに引いて貼付剤の剥離紙を僅かに剥がし、露出した膏体表面を皮膚に貼り付け、補助紙片の開放端部を更に引いて剥離紙を更に剥がしながら貼付剤を貼り付ける。反対側も同様に貼り付ける。こうして、剥離紙付き貼付剤を見えない部位や手の届きにくい部位にも貼付されるよう補助することができる。
実用新案登録第3183622号公報
特許文献1に記載された剥離紙剥離用補助紙片は、剥離紙付き貼付剤を背中などの手の届きにくい部位に貼付ける場合に有効であるが、貼付剤を貼り付けた後に貼付剤を密着させるために背面側から押圧することができない。
また、剥離紙剥離用補助紙片が使い捨てされると、使用者は費用がかさむことなる。
本発明は、身体の見えにくい部位や手の届きにくい部位でも、容易に、貼付剤を身体に密着して貼り付けることができる、貼付剤のシート状貼付け補助具、及びそれを用いた貼付剤の貼り付け方法を提供することを目的とする。
また、本発明は繰り返し使用が可能な貼付剤のシート状貼付け補助具、及びそれを用いた貼付剤の貼り付け方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る、貼付剤のシート状貼付け補助具は、貼付剤の膏体表面を覆う少なくとも1枚の剥離シートを剥がして該貼付剤が身体に貼付されるよう補助する、貼付剤のシート状貼付け補助具であって、
幅方向に平行に折り目を有する支持シートと、前記支持シート上で、前記折り目から前記支持シートの一方の長手方向に延びるように形成された粘着剤層とを有し、
前記折り目で前記粘着剤層が外面側にくるように折り返された状態で、前記粘着剤層は前記少なくとも1枚の剥離シートに対して着脱可能に粘着し、
前記粘着剤層が前記少なくとも1枚の剥離シートに粘着した状態で、前記少なくとも1枚の剥離シートを前記粘着剤層とともに剥がす、貼付剤のシート状貼付け補助具である。
(2) 上記(1)の貼付剤のシート状貼付け補助具は、前記少なくとも1枚の剥離シートは複数の剥離シートであり、
前記支持シートは、前記貼付剤を置く領域の両端部で前記支持シートを内側に折るための2つの第1の折り目と、前記2つの第1の折り目で折り返された前記支持シートの2つの折り返し部分を前記2つの第1の折り目の折り側とは反対側に折るための2つの第2の折り目とを有し、前記2つの第2の折り目のそれぞれは前記折り目であり、
前記粘着剤層は、前記2つの第2の折り目のそれぞれから、それぞれの第2の折り目に近い方の前記2つの第1の折り目の一方までの領域の少なくとも一部に設けられ、
前記貼付剤が前記領域に置かれた状態で前記支持シートが前記2つの第1の折り目で折り曲げられたときに、前記2つの第2の折り目のそれぞれは、前記粘着剤層が前記複数の剥離シートの一つの剥離シートの内側の端部と粘着するような位置に設けられているようにとすることができる。
(3) 上記(2)の貼付剤のシート状貼付け補助具は、前記複数の剥離シートは波形の境界線により分けられた2つ又は3つの剥離シートからなり、
前記第2の折り目に沿って、複数の開孔を有し、
前記複数の開孔は前記波形の複数の谷の位置に対応して設けられているようにすることができる。
(4) 上記(2)又は(3)の貼付剤のシート状貼付け補助具は、前記第1の折り目で折り曲げられたときに前記粘着剤層に対向するように、前記第1の折り目間に設けられた剥離剤層を有するようにすることができる。
(5) 上記(2)から(4)のいずれかの貼付剤のシート状貼付け補助具は、前記複数の剥離シートは2つの境界線で分けられた、3つの剥離シートであり、
前記貼付剤が前記領域に置かれた状態で前記支持シートが前記第1の折り目で折り曲げられたときに、前記2つの第2の折り目のそれぞれは、前記粘着剤層が前記3つの剥離シートのうちの外側の剥離シートの内側の端部と粘着するような位置に設けられているようにすることができる。
(6) 上記(1)の貼付剤のシート状貼付け補助具は、前記粘着剤層は前記支持シート上に一つ設けられているとともに、前記支持シートの一方の端部に設けられているようにすることができる。
(7) 上記(6)の貼付剤のシート状貼付け補助具は、前記複数の剥離シートは波形の境界線により分けられた2つ又は3つの剥離シートからなり、
前記折り目に沿って、複数の開孔を有し、
前記複数の開孔は前記波形の複数の谷の位置に対応して設けられているようにすることができる。
(8) 本発明に係る貼付剤の貼り付け方法は、貼付剤の膏体表面を覆う少なくとも1枚の剥離シートを剥がして該貼付剤が身体に貼付されるよう補助する、貼付剤のシート状貼付け補助具を用いた、貼付剤の貼り付け方法であって、
幅方向に平行に折り目を有する支持シートと、前記支持シート上で、前記折り目から前記支持シートの一方の長手方向に延びるように形成された粘着剤層とを有し、前記折り目で前記粘着剤層が外面側にくるように折り返された、シート状貼付け補助具を用意し、
前記折り目で前記粘着剤層が外面側にくるように折り返された状態で、前記粘着剤層は前記少なくとも1枚の剥離シートの長手方向の端部と着脱可能に粘着し、
前記粘着剤層が前記端部と粘着した状態で、前記少なくとも1枚の剥離シートが前記端部から剥がされる、貼付剤の貼り付け方法である。
本発明によれば、身体の見えにくい部位や手の届きにくい部位でも、容易に、貼付剤を身体に貼り付けることができる。また、貼付剤に皺が生じさせず、膏体の表面同士が貼り付いたり、衣服に貼り付いたりすることなく貼り付けることができる。また、貼付剤を身体に密着して貼り付けることができる。さらに、繰り返し使用が可能となる。
本発明に係る、貼付剤のシート状貼付け補助具の第1の実施形態を示す平面図である。 シート状貼付け補助具に貼付剤を載せた状態を示す平面図である。 貼付剤の一例の平面図である。 図3Aに示す貼付剤の側面図である。 シート状貼付け補助具に貼付剤を載せた状態で、シート状貼付け補助具を折り畳む状態を示す斜視図である。 波形の剥離シートを剥がす状態を示す図である。 長方形シートを外側に引っ張り、粘着剤層と粘着した端部から剥離シートが剥がれていく状態を示す図である。 長方形シートが延びる状態を示す図である。 シート状貼付け補助具を折りたたんで、保管状態とする状態を示す図である。 貼付剤が貼付しようとする身体の部位に貼り付けられる状態を示す図である。 貼付剤を身体に密着して貼り付ける状態を示す図である。 貼付剤の他の構成を示す平面図である。 貼付剤の他の構成を示す平面図である。 貼付剤の他の構成を示す平面図である。 図11に示す貼付剤に用いるシート状貼付け補助具の一実施形態を示す平面図である。 図14に示すシート状貼付け補助具に貼付剤を載せた状態を示す平面図である。 本発明に係る貼付剤のシート状貼付け補助具2の第2の実施形態を示す平面図である。 本発明に係る貼付剤のシート状貼付け補助具2の第2の実施形態を示す側面図である。 シート状貼付け補助具が折り目Dで折り曲げられた状態を示す平面図である。 シート状貼付け補助具が折り目Dで折り曲げられた状態を示す側面図である。 剥離紙が除かれたシート状貼付け補助具2を示す平面図である。 剥離紙が除かれたシート状貼付け補助具2が折り目Dで折り曲げた状態を示す平面図である。 剥離紙が除かれたシート状貼付け補助具2が折り目Dで折り曲げた状態を示す側面図である。 本実施形態のシート状貼付け補助具が貼付剤の剥離シートに貼りつけられる様子を示す図である。 一対の本実施形態のシート状貼付け補助具が貼付剤の2つの剥離シートに貼りつけられた状態を示す図である。 貼付剤の中央の剥離シートが剥がされた状態を示す図である。 一対の本実施形態のシート状貼付け補助具を引き上げる様子を示す図である。 一対の本実施形態のシート状貼付け補助具によって、2つの剥離シートが剥がれる様子を示す図である。 貼付剤のシート状貼付け補助具2の変形例となるシート状貼付け補助具2aを示す平面図である。 シート状貼付け補助具2aが折り目Dで折り曲げられた状態を示す平面図である。 シート状貼付け補助具2aが折り目Dで折り曲げられた状態を示す側面図である。 シート状貼付け補助具2aが貼付剤17の剥離シートに貼りつけられる様子を示す図である。 1枚の剥離シートに貼りつけられたシート状貼付け補助具2aを引き上げる様子を示す図である。 シート状貼付け補助具2aによって、1枚の剥離シートが剥がれる様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る、貼付剤のシート状貼付け補助具1の第1の実施形態を示す平面図である。図2はシート状貼付け補助具1に貼付剤13を載せた状態を示す平面図である。図3A及び図3Bは貼付剤の一構成例を示す平面図及び側面図である。図4はシート状貼付け補助具1に貼付剤13を載せた状態で、シート状貼付け補助具1を折り畳む状態を示す斜視図である。
本実施形態のシート状貼付け補助具1は、図1に示すように、合成紙、樹脂フィルム等の角R付き長方形の支持シート10と、支持シート10上に設けられた、2つの粘着剤層11−1,11−2及び剥離剤層12−1,12−2とを備えている。
粘着剤層11−1,11−2に用いられる粘着剤(pressure-sensitive adhesive)は、接着剤(adhesive)のうち、常温で小さな圧力により接合でき、再はく離可能な材料をいう。粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ウレタン系等の粘着剤を用いることができる。
支持シート10は貼付剤13を置く領域の両端部で内側に折るための2つの第1の折り目C1−1、C1−2と、第1の折り目C1−1、C1−2の外側に設けられ、2つの第1の折り目C1−1、C1−2で折り返された支持シート10の2つの折り返し部分を第1の折り目C1−1、C1−2の折り側とは反対側に折るための2つの第2の折り目C2−1、C2−2とを備えている。折り返し部分の長さは、折り返し部分が手で掴めるような長さであればよく、特に限定されない。第1の折り目C1−1、C1−2及び第2の折り目C2−1、C2−2は支持シート10の幅方向(図中上下方向)に平行に設けられる。
支持シート10の短辺の幅(図1の上下方向)は、貼付剤13を支えるために、貼付剤13の短辺(例えば図3Aの貼付剤13の上下方向)と同じ、又はそれより大きく形成することが好ましい。粘着剤層11−1、11−2の長さは貼付剤の短辺(例えば図3の貼付剤13の上下方向)と同じ、又はそれより短く形成することが好ましい。図1では、粘着剤層11−1、11−2の長さは支持シート10の短辺の幅と同一としているが、支持シート10の短辺の幅より短くともよい。
粘着剤層11−1,11−2は、貼付剤を置く主面上において第2の折り目C2−1、C2−2から内側に延び、第2の折り目C2−1、C2−2から第1の折り目C1−1、C1−2までの領域の少なくとも一部に設けられる。この領域は2つの第2の折り目C2−1、C2−2のそれぞれから、それぞれの第2の折り目に近い方の2つの第1の折り目の一方までの領域である。粘着剤層11−1,11−2は、支持シート10上で、第2の折り目C2−1、C2−2から支持シート10の一方の長手方向に延びるように形成される。
剥離剤層12−1,12−2は、第1の折り目C1−1、C1−2で折り曲げられたときに粘着剤層11−1,11−2に対向するように、第1の折り目C1−1、C1−2の間に設けられる。なお、本実施形態のシート状貼付け補助具1は、第1の折り目C1−1、C1−2、及び第2の折り目C2−1、C2−2で、出荷段階で折られた状態で出荷される。しかし、第1の折り目C1−1、C1−2、及び第2の折り目C2−1、C2−2が印刷等で示され、販売段階又は使用段階で、印刷等で示された第1の折り目C1−1、C1−2、及び第2の折り目C2−1、C2−2で折られてもよい。このように、第1の折り目C1−1、C1−2、及び第2の折り目C2−1、C2−2で折られていない状態のシート状貼付け補助具1も本発明の実施形態に含まれる。
貼付剤13は、図3A及び図3Bに示されるように、不織布、紙等の支持体13Cの上に薬効成分を有する粘着性の膏体13bを塗布し、その表面を樹脂フィルム、紙、不織布等の剥離シート13a−1、13a−2、13a−3で覆った積層構造を有する。貼付剤13の形状は、一般的には長方形、角R付き長方形であるが、本実施形態のシート状貼付け補助具1に用いることができる貼付剤の形状は必要に応じて決められ、特に限定されない。図3Aに示すように、剥離シート13a−1と剥離シート13a−2、剥離シート13a−2と剥離シート13a−3とは波形の2つの境界線で分けられている。シート状貼付け補助具1は、貼付剤の膏体表面を覆う少なくとも1枚の剥離シートを剥がして貼付剤が身体に貼付されるよう補助する。
貼付剤は、大別してパップ剤とテープ剤とに分けられる。本実施形態のシート状貼付け補助具1は特にテープ剤に好適に用いられるが、パップ剤に用いてもよい。本実施形態のシート状貼付け補助具1は貼付剤13の膏体表面を覆う3つの剥離シート13a−1、13a−2、13a−3剥離シートを剥がして貼付剤13が身体に貼付されるように補助する。第2の折り目C2−1、C2−2は、貼付剤13が主面に置かれた状態で支持シート10が第1の折り目C1−1、C1−2で折り曲げられたときに、粘着剤層11−1,11−2が外側の剥離シート13a−1、13a−3の内側の端部と粘着するような位置に設けられている。
第1の折り目C1−1と第1の折り目C1−2との間の長さL1は、第1の折り目C1−1と第1の折り目C1−2との間の領域に貼付剤13を置くことができるように、貼付剤13の長手方向の長さLと同一又は長さLよりも長くなるように設定される。
第1の折り目C1−1と第2の折り目C2−1との間の長さL2は、図4に示すように、シート状貼付け補助具1の第1の折り目C1−1、第2の折り目C2−1でZ状に折りたたまれ、第1の折り目C1−2、第2の折り目C2−2で逆Z状に折りたたまれときに、粘着剤層11−1が剥離シート13a−1の端部と粘着可能に設定される。ここでは、図2に示す粘着剤層11−1の3つの山部11m−1が剥離シート13a−1の3つの山部13m−1と粘着するように、第1の折り目C1−1と第2の折り目C2−1との間の長さL2が設定される。また、第1の折り目C1−2と第2の折り目C2−2との間の長さL3も、長さL2と同様に、粘着剤層11−2が剥離シート13a−3の端部と粘着可能に設定される。粘着剤層11−2の3つの山部11m−2が剥離シート13a−3の3つの山部13m−2と粘着するように、第1の折り目C1−2と第2の折り目C2−2との間の長さL3が設定される。一般的には、貼付剤13の剥離シート13a−1と剥離シート13a−3は貼付剤13の中心線に対して対称に配置され、貼付剤13はシート状貼付け補助具1の中央部に置かれる。よって、第1の折り目C1−1とC1−2、第2の折り目C2−1とC2−2はシート状貼付け補助具1の中心線に対して対称な位置に配置され、長さL2は長さL3と等しくなるように設定される。
なお、粘着剤層11−1の3つの山部11m−1は第2の折り目C2−1に沿って2つの開孔H1と2つのV字型のカット部を設けることで形成される。また、粘着剤層11−2の3つの山部11m−2は第2の折り目C2−2に沿って2つの開孔H2と2つのV字型のカット部を設けることで形成される。4つのV字型のカット部は設けなくともよい。山部11m−1の数は剥離シート13a−1の山部13m−1の数と同じとなるように設けられ、山部13m−1の数が3つであるため、山部11m−1の数を3つにするために開孔H1の数は2つ設けられる。開孔H1の位置は剥離シート13a−1の波形の谷の位置に対応して設けられる。山部11m−2の数は剥離シート13a−3の山部13m−2の数と同じとなるように設けられ、山部13m−2の数が3つであるため、山部11m−2の数を3つにするために開孔H2の数は2つ設けられる。開孔H2の位置は剥離シート13a−3の波形の谷の位置に対応して設けられる。
次に、図1〜図10を用いて本実施形態のシート状貼付け補助具1を用いて身体に貼付剤を貼り付ける方法について説明する。図5は、波形の剥離シート13a−2を剥がす状態を示す図である。図6は支持シートを外側(左右)に引っ張り、粘着剤層と粘着した端部から剥離シート13a−1、13a−3が剥がれていく状態を示す図である。図7は、支持シートが延びる状態を示す図である。図8はシート状貼付け補助具を折りたたんで、保管状態とする状態を示す図である。図9は貼付剤が貼付しようとする身体の部位に貼り付けられる状態を示す図である。図10は、貼付剤を身体に密着して貼り付ける状態を示す図である。
まず、図1に示すシート状貼付け補助具1を用意し、図2に示すように、第1の折り目C1−1と第1の折り目C1−2との間に、膏体上を3つの剥離シート13a−1、13a−2、13a−3で覆った貼付剤13を置く。貼付剤13はシート状貼付け補助具1のほぼ中央部に置かれる。
次に、図4に示すように、貼付剤13の両端部の外側に設けられた2つの第1の折り目C1−1、C1−2でシート状貼付け補助具1を内側に折り、2つの第1の折り目C1−1、C1−2の外側に設けられた2つの第2の折り目C2−1,C2−2で、シート状貼付け補助具1を第1の折り目C1−1、C1−2の折り側とは反対に折る。そして、シート状貼付け補助具1の第1の折り目C1−1、第2の折り目C2−1でZ状に折りたたみ、第1の折り目C1−2、第2の折り目C2−2で逆Z状に折りたたんで、粘着剤層11−1が剥離シート13a−1の対向する端部と粘着し、粘着剤層11−2が剥離シート13a−3の対向する端部と粘着するようにする。このとき、粘着剤層11−1の3つの山部11m−1が剥離シート13a−1の3つの山部13m−1と粘着し、粘着剤層11−2の3つの山部11m−2が剥離シート13a−3の3つの山部13m−2と粘着する。第2の折り目C2−1,C2−2で折り返されたときに粘着剤層11−1、11−2が外面側にくるようにされた状態で、粘着剤層11−1、11−2は剥離シート13a−1、13a−3に対して着脱可能に粘着する。なお、ここでは2つの第1の折り目C1−1、C1−2と2つの第2の折り目C2−1,C2−2とは使用時に折られているが、出荷時又は販売時に折られる場合は、折られたシート状貼付け補助具1を開いて貼付剤13を置き、その後に、シート状貼付け補助具1を折りたたんで、粘着剤層11−2、11−2が剥離シート13a−1、13a−3の対向する端部と粘着するようにする。
次に、図5に示すように、対向する二辺が波形の剥離シート13a−2を剥がす。すると、貼付剤13の膏体13bの表面が露出する。そして、貼付剤13を貼付しようとする身体の部位に、露出した膏体13bを貼り付け、図6及び図9に示すように、支持シート10の折り返し部を外側(左右)に引っ張る。すると、剥離シート13a−1が、粘着剤層11−1に粘着した剥離シート13a−1の内側の端部から剥がれていくとともに、剥離シート13a−3が粘着剤層11−2と粘着した剥離シート13a−3の内側の端部から剥がれていき、露出した膏体13bの面積が増えて貼付剤13を貼付しようとする身体の部位に貼り付けられる。そして、図7に示すように、支持シート10が延びきり、図10に示すように、身体の部位に支持シート10を押しつけると、貼付剤13を身体に密着して貼り付けることができる。
このように、本実施形態のシート状貼付け補助具1は、背中、腰などの見えにくい部位や手の届きにくい部位でも、容易に、貼付剤13を身体に貼り付けることができる。また、支持シート10を外側に引っ張ることにより貼付剤13の支持体に張力を与えながら貼り付けるので貼付剤13に皺が生じることがなく、貼り付け途中は、膏体は徐々に表面が露出し身体に貼りつくので膏体の表面同士が貼り付いたりすることがない。また、貼付剤13は支持シート10で外側から覆われた状態で身体に貼りつくので、膏体が衣服に貼り付いたりすることもない。また、支持シートが延びきった状態で、身体の部位に支持シートを押しつけると、貼付剤を身体に密着して貼り付けることができる。さらに、2枚の剥離シートを同時に剥がすことができる。
貼付剤13を身体に貼り付けた後は、シート状貼付け補助具1は図1に示す状態に戻る。シート状貼付け補助具1を再利用したい場合に、粘着剤層11−1、11−2が露出したままで保管すると、ほこり等が付着することで接着力が低下してしまう場合がある。
本実施形態では、シート状貼付け補助具1は、保管状態では図8のように折り畳み、粘着剤層11−1、11−2がそれぞれ剥離剤層12−1,12−2に付くようにする。これを実現するために、粘着剤層11−1と剥離剤層12−1を第1の折り目C1−1を中心線として対称となるように配置し、粘着剤層11−2と剥離剤層12−2を第1の折り目C1−2を中心線として対称となるように配置する。出荷時も同様に、粘着剤層11−1、11−2がそれぞれ剥離剤層12−1,12−2に付くようにすれば、粘着剤層11−1、11−2に剥離紙を貼り付けておかなくともよくなる。
図8に示すように、粘着剤層11−1、11−2が剥離剤層12−1,12−2に付くように、シート状貼付け補助具1を折りたたんだ状態で保管することで、粘着剤層11−1、11−2にほこり等が付着することを防止するとともに、折りたたまれることで保管場所を小さくすることできる。
上記実施形態は図3A及び図3Bに示したように、貼付剤13の剥離シートが中央部で波形の境界線で3分割されて剥離シート13a−1〜13a−3で構成されている場合のシート状貼付け補助具の構成例及び貼付け方法の例である。しかし、貼付剤は貼付剤13の構成に限定されず、貼付剤には図11に示すように貼付剤14の剥離シートが2本の直線状の境界線で分割されているもの、図12に示すように貼付剤15の剥離シートが1本の直線状の境界線で分割されているもの、図13に示すように貼付剤16の剥離シートが1本の波形の境界線で分割されているものがある。図14は図11に示す貼付剤に用いるシート状貼付け補助具の一実施形態を示す平面図である。図15は図14に示すシート状貼付け補助具に貼付剤を載せた状態を示す平面図である。
図11に示す貼付剤14に用いるシート状貼付け補助具は、図14及び図15に示すように、シート状貼付け補助具1の開孔H1,H2及びV字型のカット部を設けず、粘着剤層11−1、11−2を山部のない帯状とし、粘着剤層11−1、11−2が貼付剤14の剥離シート14a−1、14a−3の内側の端部にそれぞれ粘着するようにすればよい。
図12に示す貼付剤15に用いるシート状貼付け補助具は、図14に示すシート状貼付け補助具と同様に、シート状貼付け補助具1の開孔H1,H2及びV字型のカット部を設けず、粘着剤層11−1、11−2を山部のない帯状とし、粘着剤層11−1、11−2が剥離シート15a−1、15a−2の内側の端部にそれぞれ粘着するようにすればよい。図12に示す貼付剤15に用いるシート状貼付け補助具は、第1の折り目C1−1と第2の折り目C2−1との間の長さL2と、第1の折り目C1−2と第2の折り目C2−2との間の長さL3との合計が第1の折り目C1−1と第1の折り目C1−2との間の長さL1と同一又はほぼ等しくなるようにする。
図13に示す貼付剤16に用いるシート状貼付け補助具は、シート状貼付け補助具1の開孔H1は剥離シート16a−1の波形の谷の位置に対応して設けられ、開孔H2は剥離シート16a−2の波形の谷の位置に対応して設けられる。そして、粘着剤層11−1の3つの山部が剥離シート16a−1の3つの山部と粘着し、粘着剤層11−2の4つの山部が剥離シート16a−2の4つの山部と粘着するようにすればよい。剥離シート16a−2の4つの山部のうちの両端の山部は半分の大きさなので、これらの部分に対応する粘着剤層11−2の山部は設けなくともよい。
なお、貼付剤15又は貼付剤16を用いる場合には、中心部の剥離シートがないため、剥離シート15a−1と剥離シート15a−2、又は剥離シート16a−1と剥離シート16a−2の対向する端部がシート状貼付け補助具によって引き上げて、貼付剤15又は16の膏体の一部が露出したときに、露出した膏体の一部を身体に貼り付ける。
(第2の実施形態)
第1の実施形態のシート状貼付け補助具1は、支持シート10上に設けられた粘着剤層11−1、11−2により、支持シート10の中央部に配置した貼付剤の2枚の剥離シートを同時に剥がすものであった。しかし、1枚の剥離シートを剥がすために、本実施形態のシート状貼付け補助具を用いてよい。
図16(A)及び図16(B)は本発明に係る、貼付剤のシート状貼付け補助具2の第2の実施形態を示す平面図及び側面図である。図17A及び図17Bはシート状貼付け補助具が折り目Dで折り曲げられた状態を示す平面図及び側面図である。図18は剥離紙が除かれたシート状貼付け補助具2を示す平面図である。図19A及び図19Bは剥離紙が除かれたシート状貼付け補助具2が折り目Dで折り曲げた状態を示す平面図及び側面図である。
本実施形態のシート状貼付け補助具2は、図16(A)及び図16(B)に示すように、一方の端部の角がRを有する、合成紙、樹脂フィルム等のからなる支持シート20と、支持シート20の他方の端部に設けられた粘着剤層21と、粘着剤層21上に設けられた剥離紙22とを備えている。シート状貼付け補助具2は、貼付剤の膏体表面を覆う少なくとも1枚の剥離シートを剥がして該貼付剤が身体に貼付されるよう補助する。図16(A)では、粘着剤層21の長さは支持シート20の短辺の幅と同一としているが、支持シート10の短辺の幅より短くともよい。粘着剤層21の長さは貼付剤の短辺(例えば図3の貼付剤13の上下方向)と同じ、又はそれより短く形成することが好ましい。支持シート20の長さは、粘着剤層を除く部分が手で掴めるような長さであれば特に限定されない。粘着剤層21は、支持シート20上で、折り目Dから支持シート20の一方の長手方向に延びるように形成される。ここでは、粘着剤層21は支持シート20の端部に形成される。
粘着剤層21に用いられる粘着剤(pressure-sensitive adhesive)は、接着剤(adhesive)のうち、常温で小さな圧力により接合でき、再はく離可能な材料をいう。粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ウレタン系等の粘着剤を用いることができる。
図18に示すように、支持シート20は粘着剤層21の内側の端部で粘着剤層が外面に配されるように折るための折り目Dを備えている。折り目Dは支持シート20の幅方向(図中上下方向)に平行に設けられる。折り目Dに沿って2つの開孔H21と2つのV字型のカット部が形成される。図17A及び図17Bは、剥離紙22で被覆された粘着剤層21が外面に配されるように、折り目Dで折られた状態を示している。粘着剤層21はシート状貼付け補助具2が使用されないとき、例えば、保管時には、粘着剤層21は剥離紙22で被覆されており、剥離紙22は、シート状貼付け補助具2の使用時に図19A及び図19Bのように折られた後に剥がされる。剥離紙22で粘着剤層21を覆う理由は、粘着剤層21が露出したままでシート状貼付け補助具2が保管されると、粘着剤層21にほこり等が付着することで接着力が低下してしまう場合があるからである。剥離紙22はポリエチレン、紙、不織布等を用いることができる。剥離紙22は、粘着剤層21の平面形状と同じとするか(長さ及び幅が同一)、又は剥離紙22の幅を粘着剤層21の幅よりも広く形成することが好ましい。
図18に示すように、粘着剤層21の内側の端部は、2つの開孔H21と2つのV字型のカット部によって、3つの山部21mが形成されている。これらの山部21mは図2に示した3つの山部11m−1又は3つの山部11m−2と同様な形状である。折り目Dで支持シート20が折られると、図19Aに示すように、3つの山部21mがシート状貼付け補助具2の端部に配置されるようになる。粘着剤層21に山部が形成される理由は、その山部が図3A及び図3Bに示した貼付剤13の剥離シート13a−1又は13a−3の山部に対応して粘着するようにするためである。
粘着剤層21の山部21mの数は剥離シート13a−1又は剥離シート13a−3の山部の数と同じとなるように設けられる。ここでは、3つの山部21mを形成するために開孔H21の数は2つ設けられる。開孔H21の位置は剥離シート13a−1又は13a−3の波形の谷の位置に対応して設けられる。
なお、本実施形態のシート状貼付け補助具2は、ここでは、使用段階で、折り目Dで折られている。よって、出荷段階及び販売段階では、シート状貼付け補助具2は折り目Dで折られていない。しかし、折り目Dで折られた状態で出荷されてもよく、販売段階で折られてもよい。折り目Dは、折りやすいように、印刷等で示してもよい。
図18、図19A及び図19Bに示す形状から明らかなように、シート状貼付け補助具2は図1に示すシート状貼付け補助具1の一部の領域10a、10bを切り取った形状となっている。例えば図1の粘着剤層11−2の開口H−2を設けた側と反対側の端部で、シート状貼付け補助具1を切り取れば、シート状貼付け補助具2と類似する形状となる。
次に、図16〜図24を用いて本実施形態のシート状貼付け補助具2を用いて身体に貼付剤を貼り付ける方法について説明する。図20は、本実施形態のシート状貼付け補助具が貼付剤の剥離シートに貼りつけられる様子を示す図である。図21は一対の本実施形態のシート状貼付け補助具が貼付剤の2つの剥離シートに貼りつけられた状態を示す図である。図22は貼付剤の中央の剥離シートが剥がされた状態を示す図である。図23は一対の本実施形態のシート状貼付け補助具を引き上げる様子を示す図である。図24は一対の本実施形態のシート状貼付け補助具によって、2つの剥離シートが剥がれる様子を示す図である。
まず、折り目で折られたシート状貼付け補助具2−1、2−2を用意する。シート状貼付け補助具2−1、2−2は図17に示すシート状貼付け補助具2にそれぞれ対応する。図19A及び図19Bに示すように、シート状貼付け補助具2−1、2−2の剥離紙22を剥がして粘着剤層21を露出させる。その後、図20に示すように、シート状貼付け補助具2−1の露出した粘着剤層21の3つの山部21mが貼付剤13の剥離シート13a−3の内側端部の3つの山部13m−2と粘着するように貼り合わせる。シート状貼付け補助具2−2についても同様に、露出した粘着剤層21の3つの山部21mが貼付剤13の剥離シート13a−3の内側端部の3つの山部13m−2と粘着するように貼り合わせる。このようにして、図21に示すように、シート状貼付け補助具2−1、2−2が貼付剤13に貼られる。
次に、図22に示すように、対向する二辺が波形の剥離シート13a−2を剥がす。すると、貼付剤13の膏体13bの表面が露出する。そして、貼付剤13を貼付しようとする身体の部位に、露出した膏体13bを貼り付ける。貼付剤13の膏体13bを貼り付けた状態で、図23に示すように、シート状貼付け補助具2−1、2−2のそれぞれの開放端部を貼付剤13の外側(左右)の斜め上方に引く。すると、図24に示すように、剥離シート13a−1及び13a−3はそれぞれ、内側の端部から剥がれていく。そして、剥離シート13a−1及び13a−3が徐々に剥がれていくと、露出した膏体13bの面積が増えて貼付剤13を貼付しようとする身体の部位に貼り付けられる。
このように、本実施形態のシート状貼付け補助具2は、背中、腰などの見えにくい部位や手の届きにくい部位でも、容易に、貼付剤13を身体に貼り付けることができる。また、シート状貼付け補助具2−1、2−2を外側に引っ張ることにより貼付剤13の支持体に張力を与えながら貼り付けるので貼付剤13に皺が生じることがなく、貼り付け途中は、膏体は徐々に表面が露出し身体に貼りつくので膏体の表面同士が貼り付いたりすることがない。
以上説明した貼付剤の貼付け方法では、シート状貼付け補助具2−1、2−2を外側に同時に引っ張ることにより身体に貼りつける場合について説明したが、シート状貼付け補助具2−1、2−2を同時に引っ張る必要はなく、シート状貼付け補助具2−1、2−2のうちの一方のシート状貼付け補助具を引っ張って身体に部分的に貼りつけた後に、他方のシート状貼付け補助具を引っ張って身体に貼りつけてもよい。
上記実施形態は図3A及び図3Bに示したように、貼付剤13の剥離シートが中央部で波形の境界線で3分割されて剥離シート13a−1〜13a−3で構成されている場合のシート状貼付け補助具2−1、2−2の構成例及び貼付け方法の例である。しかし、貼付剤は貼付剤13の構成に限定されず、第1の実施形態において説明したように、貼付剤には図11に示すように貼付剤14の剥離シートが2本の直線状の境界線で分割されているもの、図12に示すように貼付剤15の剥離シートが1本の直線状の境界線で分割されているもの、図13に示すように貼付剤16の剥離シートが1本の波形の境界線で分割されているものがある。
図11に示す貼付剤14に用いるシート状貼付け補助具2−1、2−2は、開孔H21及びV字型のカット部を設けず、粘着剤層21を山部のない帯状とし、粘着剤層21が貼付剤14の剥離シート14a−1、14a−3の内側の端部にそれぞれ粘着するようにすればよい。
図12に示す貼付剤15に用いるシート状貼付け補助具2−1、2−2は、開孔H21及びV字型のカット部を設けず、粘着剤層21を山部のない帯状とし、粘着剤層21が剥離シート15a−1、15a−2の内側の端部にそれぞれ粘着するようにすればよい。
図13に示す貼付剤16に用いるシート状貼付け補助具2−1、2−2は、シート状貼付け補助具2−1の開孔H21は剥離シート16a−2の波形の谷の位置に対応して設けられ、シート状貼付け補助具2−2の開孔H21は剥離シート16a−1の波形の谷の位置に対応して設けられる。そして、シート状貼付け補助具2−1の粘着剤層21の4つの山部が剥離シート16a−2の4つの山部と粘着し、シート状貼付け補助具2−2の粘着剤層21の3つの山部が剥離シート16a−1の3つの山部と粘着するようにすればよい。剥離シート16a−2の4つの山部のうちの両端の山部は半分の大きさなので、これらの部分に対応する粘着剤層21の山部は設けなくともよい。
第1の実施形態では、貼付剤の長さ又は複数の剥離シートの境界の位置に変更があると、それに対応させて第1及び第2の折り目の少なくとも一方の位置を変更することが求められる。本実施形態では貼付剤の長さ又は複数の剥離シートの境界の位置が変更されても、シート状貼付け補助具2−1、2−2は別々に剥離シートに粘着されるために、貼付剤の長さ又は境界の位置の変更の影響を受けることがない。
(膏体の表面全体が1枚の剥離シートで覆われた貼付剤への適用例)
以上説明した例は、貼付剤の膏体表面を覆う複数の剥離シートのうちの2つの剥離シートを剥がして、貼付剤が身体に貼り付けられる例である。図16Aと図16B、及び図17Aと図17Bに示したシート状貼付け補助具2は、開孔H21及びV字型のカット部を設けないようにすることで、貼付剤の膏体表面全体を覆う1枚の剥離シートを剥がして、貼付剤が身体に貼り付けられる場合にも用いることができる。
図25は貼付剤のシート状貼付け補助具2の変形例となるシート状貼付け補助具2aを示す平面図である。図26A及び図26Bはシート状貼付け補助具2aが折り目Dで折り曲げられた状態を示す平面図及び側面図である。なお、図25、図26A及び図26Bは、剥離紙が除かれたシート状貼付け補助具2aを示し、図18、図19A及び図19Bに対応している。粘着剤層31はシート状貼付け補助具2aが使用されないとき、例えば、保管時には、剥離紙で被覆されており、剥離紙は、シート状貼付け補助具2aの使用時に図26A及び図26Bのように折られた後に剥がされる。
図25、図26A及び図26Bに示すシート状貼付け補助具2aが図18、図19A及び図19Bに示すシート状貼付け補助具2と異なるのは、図25に示すように、四隅の角がRを有する、合成紙、樹脂フィルム等のからなる支持シート30と、支持シート30の一方の端部の形状と同じ形状の粘着剤層31とを備えている点である。粘着剤層31は図18に示す粘着剤層21と異なり、内側に開孔H21がなく、V字型のカット部にRが設けられている。
次に、図27〜図29を用いて、シート状貼付け補助具2aを用いて身体に貼付剤を貼り付ける方法について説明する。図27は、シート状貼付け補助具2aが貼付剤17の剥離シートに貼りつけられる様子を示す図である。図28は1枚の剥離シートに貼りつけられたシート状貼付け補助具2aを引き上げる様子を示す図である。図29はシート状貼付け補助具2aによって、1枚の剥離シートが剥がれる様子を示す図である。
貼付剤17は膏体の表面全体が1枚の剥離紙で覆われた貼付剤であり、図28に示すように、貼付剤17は、不織布、紙等の支持体17Cの上に薬効成分を有する粘着性の膏体17bを塗布し、膏体17bの全体表面を樹脂フィルム、紙、不織布等の剥離シート17aで覆った積層構造を有する。貼付剤17の形状は、一般的には長方形、角R付き長方形であるが、シート状貼付け補助具2aに用いることができる貼付剤の形状は特に限定されない。
まず、折り目で折られたシート状貼付け補助具2aを用意する。図26A及び図26Bに示すように、シート状貼付け補助具2aの剥離紙を剥がして粘着剤層31を露出させる。その後、図27に示すように、シート状貼付け補助具2aの露出した粘着剤層31が貼付剤17の剥離シートの一方の端部と粘着するように貼り合わせる。このようにして、シート状貼付け補助具2aが貼付剤17に貼られる。
次に、図28に示すように、シート状貼付け補助具2aの開放端部を貼付剤17の粘着剤層31が粘着された端部と反対側の端部方向の斜め上方にわずかに引く。すると、図29に示すように、貼付剤17の膏体17bの表面の一部が露出する。そして、貼付剤13を貼付しようとする身体の部位に、露出した膏体17bの一部を貼り付ける。粘着剤層31を貼付剤17の膏体17bを貼り付けた状態で、図29に示すように、剥離シート17aは端部から剥がれていく。そして、シート状貼付け補助具2aの開放端部を更に、斜め上方に引いていくと、剥離シート17a徐々に剥がれていき、露出した膏体17bの面積が増えて貼付剤17を貼付しようとする身体の部位に貼り付けられる。
このように、シート状貼付け補助具2aは、背中、腰などの見えにくい部位や手の届きにくい部位でも、容易に、貼付剤17を身体に貼り付けることができる。また、シート状貼付け補助具2aを引っ張ることにより貼付剤17の支持体に張力を与えながら貼り付けるので貼付剤17に皺が生じることがなく、貼り付け途中は、膏体は徐々に表面が露出し身体に貼りつくので膏体の表面同士が貼り付いたりすることがない。
以上説明した第2の実施形態のシート状貼付け補助具2、2−1、2−2及び2aは、貼付剤を身体に貼り付けた後に粘着した剥離シートを粘着剤層21及び31から剥がすと、粘着剤層21及び31が露出した状態となる。粘着剤層21及び31が露出したままで保管すると、ほこり等が付着することで接着力が低下してしまう場合がある。そこで、シート状貼付け補助具2、2−1、2−2及び2aを再利用したい場合に、粘着剤層21、31を剥離紙で覆うことが好ましい。
以上、本発明の代表的な各実施形態について説明したが、本発明は、本願の請求の範囲によって規定される、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の種々の形で実施することができる。そのため、前述した各実施形態は単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるべきではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書や要約書の記載には拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更はすべて本発明の範囲内のものである。
本願は、2017年3月15日に出願された特願2017−050053号に基づき、優先権の利益を主張するものである。そして、特願2017−050053号の内容は本願の明細書の内容に含まれる。
1、2、2a 貼付剤のシート状貼付け補助具
10、20,30 支持シート
11−1、11−2、21 粘着剤層
12−1、12−2 剥離剤層
13、14、15、16、70 貼付剤
13a−1〜13a−3、14a−1〜14a−3、15a−1、15a−3、16a−1、16a−3,17a 剥離シート

Claims (8)

  1. 貼付剤の膏体表面を覆う少なくとも1枚の剥離シートを剥がして該貼付剤が身体に貼付されるよう補助する、貼付剤のシート状貼付け補助具であって、
    幅方向に平行に折り目を有する支持シートと、前記支持シート上で、前記折り目から前記支持シートの一方の長手方向に延びるように形成された粘着剤層とを有し、
    前記折り目で前記粘着剤層が外面側にくるように折り返された状態で、前記粘着剤層は前記少なくとも1枚の剥離シートに対して着脱可能に粘着し、
    前記粘着剤層が前記少なくとも1枚の剥離シートに粘着した状態で、前記少なくとも1枚の剥離シートを前記粘着剤層とともに剥がす、貼付剤のシート状貼付け補助具。
  2. 前記少なくとも1枚の剥離シートは複数の剥離シートであり、
    前記支持シートは、前記貼付剤を置く領域の両端部で前記支持シートを内側に折るための2つの第1の折り目と、前記2つの第1の折り目で折り返された前記支持シートの2つの折り返し部分を前記2つの第1の折り目の折り側とは反対側に折るための2つの第2の折り目とを有し、前記2つの第2の折り目のそれぞれは前記折り目であり、
    前記粘着剤層は、前記2つの第2の折り目のそれぞれから、それぞれの第2の折り目に近い方の前記2つの第1の折り目の一方までの領域の少なくとも一部に設けられ、
    前記貼付剤が前記領域に置かれた状態で前記支持シートが前記2つの第1の折り目で折り曲げられたときに、前記2つの第2の折り目のそれぞれは、前記粘着剤層が前記複数の剥離シートの一つの剥離シートの内側の端部と粘着するような位置に設けられている、請求項1に記載の貼付剤のシート状貼付け補助具。
  3. 前記複数の剥離シートは波形の境界線により分けられた2つ又は3つの剥離シートからなり、
    前記第2の折り目に沿って、複数の開孔を有し、
    前記複数の開孔は前記波形の複数の谷の位置に対応して設けられている、請求項2に記載の貼付剤のシート状貼付け補助具。
  4. 前記第1の折り目で折り曲げられたときに前記粘着剤層に対向するように、前記第1の折り目間に設けられた剥離剤層を有する、請求項2又は3に記載の貼付剤のシート状貼付け補助具。
  5. 前記複数の剥離シートは2つの境界線で分けられた、3つの剥離シートであり、
    前記貼付剤が前記領域に置かれた状態で前記支持シートが前記第1の折り目で折り曲げられたときに、前記2つの第2の折り目のそれぞれは、前記粘着剤層が前記3つの剥離シートのうちの外側の剥離シートの内側の端部と粘着するような位置に設けられている、請求項2から4のいずれか1項に記載の貼付剤のシート状貼付け補助具。
  6. 前記粘着剤層は前記支持シート上に一つ設けられているとともに、前記支持シートの一方の端部に設けられている請求項1に記載の貼付剤のシート状貼付け補助具。
  7. 前記複数の剥離シートは波形の境界線により分けられた2つ又は3つの剥離シートからなり、
    前記折り目に沿って、複数の開孔を有し、
    前記複数の開孔は前記波形の複数の谷の位置に対応して設けられている、請求項6に記載の貼付剤のシート状貼付け補助具。
  8. 貼付剤の膏体表面を覆う少なくとも1枚の剥離シートを剥がして該貼付剤が身体に貼付されるよう補助する、貼付剤のシート状貼付け補助具を用いた、貼付剤の貼り付け方法であって、
    幅方向に平行に折り目を有する支持シートと、前記支持シート上で、前記折り目から前記支持シートの一方の長手方向に延びるように形成された粘着剤層とを有し、前記折り目で前記粘着剤層が外面側にくるように折り返された、シート状貼付け補助具を用意し、
    前記折り目で前記粘着剤層が外面側にくるように折り返された状態で、前記粘着剤層は前記少なくとも1枚の剥離シートの長手方向の端部と着脱可能に粘着し、
    前記粘着剤層が前記端部と粘着した状態で、前記少なくとも1枚の剥離シートが前記端部から剥がされる、貼付剤の貼り付け方法。
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