JPWO2018159519A1 - 誘導音出力装置、誘導音出力方法、およびプログラム - Google Patents

誘導音出力装置、誘導音出力方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

就寝のために床に就いた直後等は脳波が不安定であることが多いので、その時点の脳波の周波数を基準とした誘導音では、適切な脳波誘導が行えないという課題がある。脳波を誘導するための誘導音を出力する誘導音出力装置は、誘導音の周波数を決定する周波数決定部11と、前記周波数決定部11により決定された周波数に基づいて誘導音を生成する誘導音生成部12と、前記誘導音生成部12で生成された誘導音を出力する出力部13とを備える。誘導を開始した後、前記周波数決定部11が、所定の期間、誘導音の周波数を一定値に設定する。

Description

本出願は、2017年2月28日に出願された特願2017−37078号に対して優先権の利益を主張するものであり、それを参照することにより、その内容の全てを本願に含める。
以下の開示は、人間の心身状態を誘導するための音を出力するための誘導音出力装置、誘導音出力方法、およびプログラムに関する。
近年、良質な睡眠をとれないという悩みを抱えている人が多い。また、5人に1人が不眠症に悩まされており、20人に1人は睡眠薬を服用しているとも言われている。したがって、睡眠改善に対する需要は少なからず存在し、最近では、多くの睡眠関連商品が販売され、睡眠関連商品の需要はさらに拡大していくと予想される。
睡眠を改善するための従来の技術の一例として、身体の生理的変化(例えば脳波等の変化)を検出する手段を使用者の体に取り付け、検出された生理的変化信号に基づいて使用者に与える身体刺激信号を変化させる装置が、特許文献1に開示されている。この従来技術は、人間の脳波が周期的な刺激に同調しようとする現象(引き込み現象または引き込み効果と呼ばれる。)を利用したものである。
上記従来の装置では、例えば、使用者の脳波を検出し、検出された脳波信号からα波の周波数帯域成分のみを抽出し、抽出されたα波信号をパルス幅変調することにより、当該α波信号と位相がほぼ一致した方形波信号を生成する。そして、この方形波信号から、目的とするα波に対応する周波数成分のみを抽出して出力する。この出力信号に基づいて、光刺激装置がLED等の発光素子を点滅制御することにより、この点滅光を見る使用者の脳波を、目的のα波に誘導する。
特開平2−302270号公報
上述のように、周期的刺激を用いて使用者の脳波の誘導を行う場合、次のような課題がある。すなわち、一般的に、周期的刺激の周波数がその時点の使用者の脳波に近い周波数でなければ、脳波引き込み効果に関して十分な効果が得られない。しかし、例えば、床に就いた直後等は生体情報が不安定であったり、使用者が体を動かすこと等によるノイズも多かったりするので、安定した生体情報を得ることが難しい。そのため、例えば、床に就いた直後に脳波の誘導を行おうとしても、ユーザの脳波が不安定であるために、所望の誘導効果が得られないことがある。
上記の課題を鑑み、以下の開示は、脳波の誘導を開始した直後にユーザの脳波が不安定であっても、目的の脳波へより確実に誘導することができる誘導音出力装置および誘導音出力方法並びにコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、以下に開示する誘導音出力装置の一形態は、脳波を誘導するための誘導音を出力する誘導音出力装置であって、誘導音の周波数を決定する周波数決定部と、前記周波数決定部により決定された周波数に基づいて誘導音を生成する誘導音生成部と、前記誘導音生成部で生成された誘導音を出力する出力部とを備え、誘導音の出力動作を開始した後、前記周波数決定部が、所定の期間、誘導音の周波数を一定値に設定する。
以下の開示によれば、脳波の誘導を開始した直後にユーザの脳波が不安定であっても、目的の脳波へより確実に誘導することができる。
図1は、第1の実施形態における誘導音出力装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、脳波の種類と周波数、及び特徴を表す図である。 図3は、リラックス誘導モードで動作する場合のビート周波数faの推移を示すグラフである。 図4は、リラックス誘導モードで動作する場合のビート周波数faの推移の他の例を示すグラフである。 図5は、リラックス状態から覚醒させるモードで動作する場合のビート周波数faの推移の例を示すグラフである。 図6は、第4の実施形態における誘導音出力装置の概略構成を示すブロック図である。 図7は、第5の実施形態における誘導音出力装置の概略構成を示すブロック図である。 図8は、睡眠状態と脳波とその他の生体情報との関係を示す図である。 図9は、第6の実施形態における誘導音出力装置の概略構成を示すブロック図である。 図10は、第7の実施形態における誘導音出力装置の概略構成を示すブロック図である。 図11は、第8の実施形態における誘導音出力装置の概略構成を示すブロック図である。 図12は、第9の実施形態における誘導音出力装置の概略構成を示すブロック図である。 図13は、エアクッション方式の脈波センサをヘッドレストに組み込んだ構成の一例を側面から見た場合の模式図である。 図14は、エアクッション方式の脈波センサをヘッドレストに組み込んだ構成の他の例を上から見た場合の模式図である。 図15は、エアクッション方式の脈波センサをヘッドレストに組み込んだ構成のさらに他の例を正面から見た場合の模式図である。 図16は、誘導音出力装置として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
第1の構成にかかる誘導音出力装置は、脳波を誘導するための誘導音を出力する誘導音出力装置であって、誘導音の周波数を決定する周波数決定部と、前記周波数決定部により決定された周波数に基づいて誘導音を生成する誘導音生成部と、前記誘導音生成部で生成された誘導音を出力する出力部とを備え、誘導音の出力動作を開始した後、前記周波数決定部が、所定の期間、誘導音の周波数を一定値に設定する。
この構成によれば、誘導音の出力動作を開始した後、前記周波数決定部が、所定の期間、誘導音の周波数を一定値に設定することにより、脳波の誘導を開始した直後にユーザの脳波が不安定であっても、所定の期間は、その不安定な脳波に追随することなく一定の周波数を有する誘導音を出力するので、目的の脳波へより確実に誘導することができる。なお、誘導音の周波数を一定値に設定する所定の期間は、誘導音の出力動作を開始した直後の期間であることは必須ではない。例えば、誘導音の出力動作を開始した直後は誘導音の周波数が変化しており、その後しばらく経ってから周波数が一定値に設定される構成であっても良い。
第2の構成にかかる誘導音出力装置は、前記第1の構成において、前記一定値が、8Hz以上14Hz以下の範囲、すなわち、α波の周波数帯域にある。これにより、誘導音の出力動作を開始した後の前記所定の期間において、ユーザの脳波をすみやかに安定させることができる。
第3の構成にかかる誘導音出力装置は、前記第1または第2の構成において、前記所定の期間が、10秒以上である。これにより、例えば、誘導音の出力動作を開始する操作を行ってから床に就いて落ち着くまでの間、不安定な脳波に追随することなく一定の周波数を有する誘導音を出力することができるので、目的の脳波へより確実に誘導することができる。
第4の構成にかかる誘導音出力装置は、前記第1〜第3のいずれかの構成において、ユーザの脳波を測定する測定部をさらに備え、前記測定部により測定された脳波と前記一定値との差が所定の範囲内になるまで、前記周波数決定部が、前記誘導音の周波数を一定値に設定する。
この構成によれば、ユーザの脳波の周波数が誘導音の周波数に近くなってから、目的の誘導音への誘導を開始するので、脳波の引き込み効果を十分に利用して、目的の脳波へより確実に誘導することができる。
第5の構成にかかる誘導音出力装置は、前記第4の構成において、前記周波数決定部は、前記測定部により測定された脳波と前記一定値との差が所定の範囲内になった後、前記測定部により測定された脳波の周波数に基づいて、前記誘導音の周波数を決定する。
この構成によれば、ユーザの脳波の周波数に近い誘導音が出力されるので、脳波の引き込み効果を十分に利用して、目的の脳波へより確実に誘導することができる。
第6の構成にかかる誘導音出力装置は、前記第1〜第3のいずれかの構成において、脳波以外の生体情報を取得してユーザの脳波を推定する推定部をさらに備え、前記推定部により推定された脳波と前記一定値との差が所定の範囲内になるまで、前記周波数決定部が、前記誘導音の周波数を一定値に設定する。
この構成によれば、ユーザの脳波の周波数が誘導音の周波数に近くなってから、目的の誘導音への誘導を開始するので、脳波の引き込み効果を十分に利用して、目的の脳波へより確実に誘導することができる。
第7の構成にかかる誘導音出力装置は、前記第6の構成において、前記周波数決定部は、前記推定部により推定された脳波と前記一定値との差が所定の範囲内になった後、前記推定部により推定された脳波の周波数に基づいて、前記誘導音の周波数を決定する。
この構成によれば、ユーザの脳波の周波数に近い誘導音が出力されるので、脳波の引き込み効果を十分に利用して、目的の脳波へより確実に誘導することができる。
第8の構成にかかる誘導音出力装置は、前記第1〜第7のいずれかの構成において、前記誘導音に重ね合わせる背景音を生成する背景音生成部と、前記背景音と前記誘導音とを加算して前記出力部へ出力する加算部とをさらに備えている。
この構成によれば、背景音が誘導音に重ねあわされて出力されるので、誘導音だけが耳障りになることがなく、目的の脳波へより確実に誘導することができる。
第9の構成にかかる誘導音出力装置は、前記第1〜第8のいずれかの構成において、前記出力部が、前記所定の期間内において、前記誘導音をフェードインさせる。
この構成によれば、誘導音の音量をゼロから次第に大きくしていくことにより、誘導音が耳障りになることがなく、目的の脳波へより確実に誘導することができる。
第10の構成にかかる誘導音出力装置は、前記第1〜第9のいずれかの構成において、前記誘導音に重ね合わせる背景音または環境音を逐次解析する解析部をさらに備え、前記誘導音生成部が、前記解析部の解析結果に基づいて、前記誘導音の大きさ、高さ、および音色の少なくとも一つを動的に変化させる。
この構成によれば、背景音または環境音に誘導音を紛れ込ませることができ、誘導音が耳障りになることがなく、目的の脳波へより確実に誘導することができる。
前記第1〜第10のいずれかの構成に係る誘導音出力装置を備えた椅子型装置も一つの実施形態である。
また、脳波を誘導するための誘導音を出力する誘導音出力方法も、一つの実施形態である。この誘導音出力方法は、周波数決定部により、誘導音の周波数を決定する工程と、前記周波数決定部により決定された周波数に基づいて、誘導音生成部により、誘導音を生成する工程と、出力部により、前記誘導音生成部で生成された誘導音を出力する工程とを含み、誘導音の出力工程を開始した後、所定の期間、誘導音の周波数を一定値に設定する。
さらに、脳波を誘導するための誘導音を出力する誘導音出力方法をコンピュータに実行させるための、コンピュータ読み取り可能なプログラムも、一つの実施形態である。このプログラムは、コンピュータのプロセッサに、誘導音の周波数を決定させる処理と、前記コンピュータのプロセッサに、決定された周波数に基づいて、誘導音の信号を生成させる処理と、前記コンピュータの出力部から、前記信号に基づいて誘導音を出力させる処理とを実行させ、誘導音の出力工程を開始した後、所定の期間、誘導音の周波数を一定値に設定する。
[実施の形態]
以下、図面を参照し、より具体的な実施形態について詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
以下の各実施形態では、主に誘導音出力装置を、ユーザの睡眠を制御する目的で使用する例について説明する。ただし、誘導音出力装置の用途は睡眠制御に限定されず、人間の心身状態の様々な制御に誘導音出力装置を適用可能である。
[第1の実施形態]
第1の実施形態にかかる誘導音出力装置は、ビート音によってユーザをより深い安静状態(睡眠状態)に誘導するようなリラックス誘導モードを持つ。この誘導音出力装置は、特に、リラックス誘導モード中にビート周波数を一定とする期間を設け、その期間後にビート周波数を変化させる。
図1は、第1の実施形態における誘導音出力装置1の概略構成を示すブロック図である。第1の実施形態における誘導音出力装置1は、ビート周波数決定部11、ビート音生成部12、および出力部13を備えている。
なお、「ビート音」とは、音の大きさ・高さ・音色のうちの少なくとも1つの要素が概周期的に変化する音を表し、その変化の周波数を「ビート周波数」と呼ぶ。
ビート周波数決定部11は、出力部13から出力されるビート音のビート周波数を決定する。例えば、ユーザが睡眠を取るためにリラックス誘導モードで誘導音出力装置1を動作させる場合は、睡眠の進行とともに、誘導に適したビート周波数が変化していく。ビート周波数決定部11では、最も効果的にリラックス状態へ脳波を誘導するように、ビート周波数を決定する。詳細については後述する。
ビート音生成部12は、ビート周波数決定部11によって決定されたビート周波数に従い、ビート音信号を生成する。
出力部13は、例えばスピーカであって、ビート音生成部12によって生成されたビート音信号を出力する。出力部13としてのスピーカは、一つであっても良いし、複数であっても良い。また、出力部13としてのスピーカは、ヘッドホンやイヤホンであっても良い。
本実施形態において、リラックス誘導モードとは、覚醒中にリラックス状態へと導くだけに限定されず、例えば覚醒状態から浅い睡眠状態へ、浅い睡眠状態から深い睡眠状態へ、と導くためのモード等を含む。
図2は、脳波の種類と周波数、及び特徴を表す図である。脳波の種類がγ波の場合、その周波数は26〜70Hzであって、ユーザは興奮状態にある。脳波の種類がβ波の場合、その周波数は14〜38Hzであって、ユーザは日常生活の状態にある。脳波の種類がα波の場合、その周波数は8〜14Hzであって、ユーザはリラックス状態にある。脳波の種類がθ波の場合、その周波数は4〜8Hzであって、ユーザは入眠時の状態にある。脳波の種類がδ波の場合、その周波数は0.5〜4Hzであって、ユーザは深い睡眠状態にある。
図2に示すように、脳波の周波数が低いほど、身体状態は安静な状態となっている。特に、脳波が周波数8Hz以下のθ波、δ波の場合には、睡眠状態となっており、4Hz以下のδ波の場合には、深い睡眠状態となっている。このため、例えばユーザの睡眠状態を制御するためには、大まかには、脳波を低い周波数へと導けば、より深い睡眠状態へと導くことができ、脳波を高い周波数へと導けば、より浅い睡眠状態または覚醒状態へと導くことができる。
例えば、ビート周波数決定部11においてビート周波数がfaと決定されたとする。faは、脳波を誘導する目標周波数に設定される。周波数faのビート音を聞いたユーザの脳波は、後に説明する「脳波の引き込み現象」により、この周波数faに近づくよう誘導される。これにより、ビート音の周波数faを変化させることにより、ユーザを覚醒状態から浅い睡眠状態へと導いたり、浅い睡眠状態から深い睡眠状態へと導いたりすることができる。
ビート音生成部12は、予め用意した単音の音信号に対して変調処理を施し、ビート音信号を生成する。例えば、予め用意した単音の音信号の周波数fxを、決定されたビート周波数faだけシフトさせた周波数fx−faの音信号を生成し、周波数fxの単音の音信号と加算することによって得られる変調音信号をビート音として生成する。単音には、基音だけでなく、基音と倍音が含まれるものも含まれる。ユーザが聞いたときに違和感の無い音とするためには、誘導音はシンプルな音信号の方が好ましい。ここでは、単音の音信号から誘導音信号を生成するものとして説明するが、誘導音の基となる信号は単音に限られず、例えばメロディのような音信号であっても良い。また、周波数の差がfaである音信号として、ビート音生成部12が、周波数fxの音信号と周波数fx+faの音信号、あるいは周波数fx−fa/2の音信号と周波数fx+fa/2の音信号とを生成するようにしても良い。
また、出力部3としてステレオスピーカやヘッドホンまたはイヤホンを用い、一方の出力部から周波数fxの音信号を出力し、他方の出力部から周波数fx−faの音信号を出力するようにしても良い。このような音信号は、バイノーラルビートとして知られている。すなわち、左右の耳に、周波数の差がfaである2つの音信号を聞かせることにより、ユーザの脳波を周波数faへ誘導することができる。なお、周波数の差がfaである音信号として、ビート音生成部12が、周波数fxの音信号と周波数fx+faの音信号、あるいは、周波数fx−fa/2の音信号と周波数fx+fa/2の音信号とを生成するようにしても良い。
上述のような方法により、ユーザの脳波をビート周波数faに誘導することができ、このような現象を「脳波の引き込み現象」と呼ぶ。ただし、この脳波の引き込み現象による十分な誘導効果を得るためには、一般的に、ビート周波数faがその時点の脳波に近い周波数(例えば、脳波の周波数の0.9倍〜1.1倍の周波数)であることが必要である。
しかし、リラックス前の興奮時や睡眠前の覚醒時などは、一般的に、脳波が不安定である。そのため、脳波の引き込み現象を発現させるための適切なビート周波数faを、その時点の脳波に近い周波数に決定することが難しい、という課題がある。
そのため、本実施形態においては、動作を開始した後、ビート周波数を一定とする期間を設け、この一定の期間が経過した後に、ビート周波数を変化させる。これにより、ユーザの脳波が、引き込み現象による誘導効果を十分に得られる程度に安定してから、誘導を開始することができる。
図3は、第1の実施形態において、誘導音出力装置1がリラックス誘導モードで動作する場合に、ビート周波数決定部11が設定するビート周波数faの推移を示すグラフである。図3において、横軸は時間を表し、縦軸は周波数を表す。図3のグラフの実線は、ビート周波数決定部11が設定するビート周波数faを表し、破線がユーザの脳波を表している。
図3に示すように、リラックス誘導モードでの動作を開始してから所定時間Tは、ビート周波数決定部11は、ビート周波数faを一定値fAに設定する。そして、ビート周波数決定部11は、前記所定時間Tが経過した後、ビート周波数faを徐々に変化させる。
ここで、前記の一定値fAは、誘導音出力装置1の動作モードに応じて、その動作モードでの使用開始時のユーザの脳波に近い値を設定することが望ましい。例えば、リラックス状態から睡眠へ誘導するモードの場合は、一定値fAを、リラックス状態にある場合の脳波(α波)の周波数(例えば8Hz)と設定することが好ましい。
また、所定時間Tは、誘導音出力装置1の初期設定またはユーザによる設定により、任意の時間に設定することができる。所定時間Tとしては、動作開始後にユーザの脳波が一定値fAに十分に近づいて安定するまでに要する時間を設定することが好ましい。
以上のように、第1の実施形態では、動作開始後にビート周波数faを一定値fAとする期間(T)を設け、その期間の経過後にビート周波数を変化させることにより、脳波の周波数が前記の一定値fAに十分近づいて安定するのを待ってから、効果的に脳波を誘導することができる。
なお、上記の説明においては、動作開始後のビート周波数の一定値fAをα波の周波数(例えば10Hz)とし、所定期間Tの経過後にビート周波数faを徐々に下げていく例を説明した。しかし、以下のような変形例も可能である。なお、これらの変形例は、後述する第2〜10の実施形態についても同様に適用可能である。
[第1の変形例]
第1の変形例は、図4に示すように、動作開始後のビート周波数の一定値fAをβ波(14〜38Hzの範囲、例えば、14Hz)の値とし、所定期間Tの経過後に、ビート周波数faを徐々に下げてα波の周波数に近づけていく態様である。このようにビート周波数faを制御することにより、ユーザの身体状態を、興奮状態または通常状態から、リラックス状態へ誘導することができる。このように、動作開始後のビート周波数の一定値fAと、誘導の目標周波数の値とを適宜に設定することにより、ユーザの身体状態を様々に制御することができる。
[第2の変形例]
上述の説明では、ユーザの身体状態を、よりリラックスする状態へと誘導する例を示したが、これとは逆に、第2の変形例は、ユーザの身体状態を、よりリラックスした状態から、より覚醒した状態へ誘導するものである。例えば、図5に示す例は、ユーザの身体状態を睡眠状態から覚醒状態へ誘導する場合である。この例では、動作開始後のビート周波数の一定値fAをδ波(0.5〜4Hzの範囲、例えば、4Hz)の値とし、所定期間Tの経過後に、ビート周波数faを徐々に上げてα波の周波数に近づけていく。
第2の変形例の場合も、誘導を開始してから所定期間Tはビート周波数を一定値fAに保つことにより、脳波の周波数が一定値fAに十分近づいて安定するのを待ってから、効果的に脳波を誘導することができる。
[第3の変形例]
上述の説明では、誘導を開始した直後から所定期間Tだけ、ビート周波数を一定値fAに保つものとした。しかし、ビート周波数を一定値fAに保つ期間が、誘導を開始した直後から始まっていることは必須ではない。すなわち、誘導を開始した直後からしばらくの間はビート周波数faが変化し、その後の所定期間Tにおいてビート周波数が一定値fAに保たれるようにしても良い。
[第2の実施形態]
第2の実施形態にかかる誘導音出力装置1の基本的な構成は、図1に示した第1の実施形態の構成と同様である。
本実施形態では、ユーザの身体状態をリラックス状態(特に睡眠状態)へ導入するモードにおいて、動作開始後のビート周波数の一定値fAを、α波に相当する8Hz〜14Hzの値とすることを、追加的な特徴としている。
人の脳の視覚野では、目を閉じると目からの入力情報がなくなり、代わりに8Hz〜14Hzのα波が発生する、という特徴がある。これは、人の脳にα波の発振器があると捉えることもでき、この周波数への誘導は比較的行いやすい。したがって、特に睡眠時など床に就いた直後で、実際の脳波の周波数がわからない場合には、8Hz〜14Hzのα波の周波数で誘導しておくことが最適と言える。
以上のように、第2の実施形態では、第1の実施形態の構成において、ビート周波数faの一定値fAを、α波に相当する8Hz〜14Hzの範囲の値とすることにより、特に睡眠時などに、より早く効率的に脳波をα波の状態に落ち着かせることができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態にかかる誘導音出力装置1の基本的な構成は、図1に示した第1の実施形態の構成と同様である。
第3の実施形態にかかる誘導音出力装置は、第1の実施形態の構成においてビート周波数を一定とする期間を10秒以上とすることを、追加的な特徴としている。
第1の実施形態で説明したように、誘導音出力装置1では、ビート周波数を一定値fAとする期間Tを設けている。この期間Tの長さとしては、第1の実施形態で説明したとおり、誘導音出力装置1によって脳波の誘導を開始してから、脳波が一定値fAに十分に近づくまでの時間が設定される。すなわち、誘導音出力装置1は、ユーザの脳波を測定あるいは推定することにより、ユーザの脳波が一定値fAに近づいたか否かを判断する機能を有していることが望ましい。しかし、脳波を測定あるいは推定することは、ユーザの負担やシステムの複雑化、コストの増加などの観点から、実現できない場合も多いという課題もある。
そのため、本実施形態においては、ビート周波数を一定値fAとする期間Tの長さを、予め定めておいた長さとする。この長さは適宜に定めることが可能であるが、例えば、睡眠状態へ誘導する場合は、約10秒以上とすることが好ましい。一般的には、人間は、目を閉じた直後からα波が発生すると言われている。したがって、ユーザが誘導音出力装置1においてリラックス誘導モードの開始操作をし、床に就いて目を閉じるまでに要する時間として約10秒と考えると、期間Tの長さを10秒以上とすることが好ましい。
以上のように、第3の実施形態では、第1の実施形態の構成において、ビート周波数を一定値fAとする期間Tの長さを10秒以上とすることにより、簡易でかつ環境条件等の変化によらない制御を実現することができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態にかかる誘導音出力装置は、第1の実施形態の構成に加えてさらに、ユーザの脳波を測定する手段を備え、測定されたユーザの脳波が、ビート周波数の一定値fAに近くなるまで、ビート周波数faを一定値fAに保つ。言い換えると、測定されたユーザの脳波が、ビート周波数の一定値fAに近付いた後に、ビート周波数faを変化させる制御を開始する。
図6は、第4の実施形態における誘導音出力装置2の概略構成を示すブロック図である。第4の実施形態における誘導音出力装置2は、ビート周波数決定部11、ビート音生成部12、出力部13、および脳波測定部14を備えている。
以下、第1の実施形態とは異なる点についてのみ説明する。
脳波測定部14は、ユーザの脳波を測定し、その周波数成分を解析する機能を有する。脳波測定部14は、より詳細には、ユーザの頭部に取り付けられた電極によりユーザの頭皮上の微小電圧を、高インピーダンスアンプにより増幅することで高感度に検出し、その周波数成分を解析する回路を備えている。
ビート周波数決定部11は、脳波測定部14により測定されたユーザの脳波の周波数情報に基づき、ビート周波数を決定する。
第1の実施形態では、ビート周波数を一定値fAとする期間Tを設けている。ビート周波数faを変化させ始める時点は、ユーザの脳波が一定値fAに十分に近づいた時点であることが望まれる。そのような制御を実現するためには、ユーザの脳波を測定する手段が必要となる。
そこで、本実施形態においては、脳波測定部14を設け、実際にユーザの脳波を測定する。脳波測定部14により、ユーザの脳波が安定しているか、ビート周波数の一定値fAにどれだけ近付いているか、等を知ることができる。これにより、ユーザの脳波の周波数がビート周波数の一定値fAに近付いた時点で、ビート周波数を変化させる制御に移ることができる。ユーザの脳波の周波数がビート周波数の一定値fAに近付いた時点とは、例えば、脳波測定部14により測定されたユーザの脳波とビート周波数の一定値fAとの差が1Hz以下になった時点、または、脳波測定部14により測定されたユーザの脳波とビート周波数の一定値fAとの差が、一定値fAの10%以下になった時点、等である。
以上のように、第4の実施形態では、第1の実施形態の構成に加えて、脳波測定部14を備え、ユーザの脳波の周波数が一定値fAに十分に近付くまで、ビート周波数faを一定値fAとする。これにより、状況によって異なるユーザの脳波の状態に応じて、最適な誘導制御を行うことができる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態にかかる誘導音出力装置は、第1の実施形態の構成に加えて、ユーザの脳波を推定する手段を備え、推定されたユーザの脳波が、ビート周波数の一定値fAに近くなるまで、ビート周波数faを一定値fAに保つ。言い換えると、推定されたユーザの脳波が、ビート周波数の一定値fAに近付いた後に、ビート周波数faを変化させる制御を開始する。
図7は、第5の実施形態における誘導音出力装置3の概略構成を示すブロック図である。第5の実施形態における誘導音出力装置3は、ビート周波数決定部11、ビート音生成部12、出力部13、脳波推定部15を備えている。脳波推定部15は、センサ151と推定処理部152を備えている。
以下、第1の実施形態とは異なる点についてのみ説明する。
脳波推定部15は、センサ151によってユーザの脳波以外の生体情報を測定し、推定処理部152によって、センサ151の測定結果に基づいて、当該ユーザの脳波の周波数を推定する。脳波以外の生体情報とは、例えば心拍・呼吸・体動などであり、これらは睡眠状態の推定にも用いられる。したがって、脳波の状態とも対応付けて、脳波の周波数の推定が可能である。
図8に、睡眠時の脳波と生体情報との関係を示す。図8に示すように、心拍・呼吸・体動は、脳波および睡眠状態と関連性がある。例えば、浅い睡眠のときには心拍は間隔が短く不安定であり、呼吸も間隔が短く不安定である。また、体を動かす頻度が高く、動きも大きい。一方、深い睡眠のときには心拍は間隔が長く安定しており、呼吸も間隔が長く安定している。また、体を動かす頻度は小さく、動きも小さくなる。中程度の睡眠のときには、心拍・呼吸・体動ともに、中程度である。浅い睡眠のときには、脳波はθ波(4〜8Hz)である。中程度の睡眠では、脳波はδ波(2〜4Hz)である。深い睡眠のときには、脳波はδ波(0.5〜2Hz)である。このように、脳波の周波数と心拍・呼吸・体動との間には、相関関係がみられる。
心拍・呼吸・体動などの生体情報は、接触式センサ(加速度センサ、圧電センサ、または、皮膚電位センサなど)や、非接触式センサ(マイクロ波センサなど)をセンサ151として用いて測定が可能である。したがって、ユーザの頭部に電極を取り付けて脳波を直接測定する第4の実施形態に比べ、ユーザの負担が少ない。
センサ151の例として、圧力センサやドップラセンサがある。圧力センサを用いる場合は、例えば、寝具の下に圧力センサを敷くことにより、ユーザの生体情報を取得することができる。ドップラセンサを用いる場合は、電波や光等の信号を出力して、ユーザで反射して戻ってきた信号を受信することにより、ユーザの生体情報を取得することができる。また、上記の加速度センサを用いる場合は、例えば掛け布団の上に置いて、ユーザの寝返り等による振動を測定することによって、ユーザの生体情報を取得することができる。
ビート周波数決定部11は、脳波推定部15により推定されたユーザの脳波の周波数情報に基づき、ビート周波数を決定する。
以上のとおり、本実施形態においては、ユーザの脳波を直接測定するのではなく、脳波以外の生体情報を測定することで、脳波の周波数を推定する。心拍・呼吸・体動などの生体情報は接触式センサあるいは非接触式センサによって測定することができ、測定されたそれらの生体情報から、脳波の周波数の推定が可能である。なお、脳波の周波数を推定するための生体情報としては、上述した心拍・呼吸・体動などのうちいずれか一つを用いても良い。あるいは、心拍・呼吸・体動などの複数の生体情報の組み合わせから、脳波の周波数を推定することも可能である。
以上のように、第5の実施形態では、第1の実施形態の構成に加えて、脳波推定部15を備え、推定されたユーザの脳波の周波数が一定値fAに十分に近付くまで、ビート周波数faを一定値fAとする。これにより、状況によって異なるユーザの脳波の状態に応じて、最適な誘導制御を行うことができる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態にかかる誘導音出力装置は、第4・5の実施形態の構成に加えて、ビート周波数を変化させる際は、測定あるいは推定した脳波の周波数に基づいてビート周波数を変化させることを特徴とする。
図9は、第6の実施形態における誘導音出力装置4の概略構成を示すブロック図である。第6の実施形態における誘導音出力装置4は、ビート周波数決定部11、ビート音生成部12、出力部13、および脳波測定/推定部16を備えている。脳波測定/推定部16は、第4の実施形態における図6の脳波測定部14、あるいは第5の実施形態における図7の脳波推定部15である。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
第1の実施形態では、所定時間Tの経過後にビート周波数faを変化させていたが、前述したように、ビート周波数が実際の脳波に近い周波数でないと、脳波の引き込み現象による十分な誘導効果が得られない。そのため、ビート周波数faを変化させ始めた以降に、ユーザの脳波の周波数とビート周波数とが乖離してしまうと、再び適切な誘導に戻ることが難しいという課題がある。
本実施形態の誘導音出力装置4では、ビート周波数決定部11が、脳波測定/推定部16によって測定/推定された脳波に基づいて、所定期間Tが経過した後のビート周波数faを決定する。
例えば、よりリラックスした状態へ(例えば、浅い睡眠からより深い睡眠へ)誘導するためには、ビート周波数faを、測定/推定された脳波の周波数よりも少し低い周波数に設定する。例えば、ビート周波数faを、測定/推定された脳波の周波数よりも1Hz低い周波数とすることが好ましい。あるいは、ビート周波数faを、測定/推定された脳波の周波数よりも10%小さい周波数に設定することも好ましい。
反対に、より覚醒した状態へ(例えば、深い睡眠から浅い睡眠へ)誘導するためには、ビート周波数faを、測定/推定された脳波の周波数よりも少し高い周波数に設定する。例えば、ビート周波数faを、測定/推定された脳波の周波数よりも1Hz高い周波数とすることが好ましい。あるいは、ビート周波数faを、測定/推定された脳波の周波数よりも10%大きい周波数に設定することも好ましい。
以上のように、第6の実施形態では、第4・5の実施形態の構成に加えて、脳波測定/推定部16によって測定/推定された脳波の周波数に基づいて、ビート周波数faを変化させる。このような制御により、ビート周波数faをユーザの脳波の周波数の近傍に保ったまま、つまり脳波の引き込み効果を十分に保ったまま、誘導制御を行うことができる。
[第7の実施形態]
第7の実施形態にかかる誘導音出力装置は、第1の実施形態の構成に加えて、ビート音に背景音を加算して出力することを特徴とする。
図10は第7の実施形態における誘導音出力装置5の概略構成を示すブロック図である。第7の実施形態における誘導音出力装置5は、ビート周波数決定部11、ビート音生成部12、出力部13、背景音生成部17、および加算部18を備えている。
以下、第1の実施形態とは異なる点についてのみ説明する。
背景音生成部17には、背景音信号の音源が格納されており、この音源から背景音信号を生成する。背景音信号の音源としては、任意の音信号を用いることができるが、リラックスや睡眠などの用途に応じて適切な音信号を用いることが好ましい。背景音生成部17の音源は1種類に限定されることはなく、複数種類であっても良い。音源としては、CDに記録されている音楽や、インターネットを介してダウンロードした音楽等を用いることもできる。また、背景音の音源は、音楽でなくても良い。
加算部18は、ビート音生成部12で生成されたビート音と、背景音生成部17で生成された背景音とを加算する。
第1の実施形態は、ビート音をそのまま出力する構成であるが、例えばα波に相当するような比較的ビート周波数の高いビート音は、単体で聞くと耳障りで気になってしまうことがあるという課題がある。
そこで、本実施形態においては、ビート音とともに、ビート音をカモフラージュするための背景音を加算して出力する。好ましくは、ビート音と背景音の音程関係を調和の取れたものとする。具体的には、背景音のキーが長調の場合にはビート音の音程はそのキーの第1・2・3・5・6音に、背景音のキーが短調の場合にはビート音の音程はそのキーの第1・3・4・5・7音にすると良い。
以上のように、第7の実施形態では、第1の実施形態において、ビート音に背景音を加算して出力することにより、ビート音をカモフラージュして違和感なく聞かせることができる。
[第8の実施形態]
第8の実施形態にかかる誘導音出力装置は、第1の実施形態の構成において、出力部13が、リラックス誘導モード開始時にビート音をフェードインさせることを特徴とする。
前述したように、例えばα波に相当するような比較的周波数の高いビート音は、そのまま聞くと耳障りで気になってしまうことがあるという課題がある。
そこで、本実施形態においては、誘導音出力装置の動作を開始してから、所定期間T内に出力されるビート音をフェードインさせる。つまり、出力部13が、ビート音を、無音量から次第に音量を大きくして再生する。
以上のように、第8の実施形態では、動作開始時にビート音をフェードインさせることにより、ビート音がユーザにとって耳障りにならないように導入することができる。
[第9の実施形態]
第9の実施形態にかかる誘導音出力装置は、第1の実施形態の構成に加えて、ビート音の大きさ・高さ・音色のうち少なくとも1つの要素を、環境音または背景音に合わせて動的に変化させることを特徴とする。なお、環境音とは、誘導音出力装置の使用時の周囲の音であり、後述するように例えばマイクによって集音されて用いられる。背景音とは、誘導音出力装置にあらかじめ格納された音源から生成される。
本実施形態においては、環境音を用いる場合の概略構成例(図11)、背景音を用いる場合の概略構成例(図12)についてそれぞれ説明する。
図11は、環境音を用いる誘導音出力装置6の概略構成を示すブロック図である。誘導音出力装置6は、ビート周波数決定部11、ビート音生成部12、出力部13、および環境音取得・解析部19を備えている。ビート周波数決定部11、ビート音生成部12および出力部13の構成および機能は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
環境音取得・解析部19は、例えばマイクによって周囲の環境音を集音し、その大きさ・高さ・音色などを解析する。ビート音生成部12は、環境音取得・解析部19で解析された環境音情報に基づき、ビート音を生成する。
一方、図12は、背景音を用いる誘導音出力装置7の概略構成を示すブロック図である。誘導音出力装置7は、ビート周波数決定部11、ビート音生成部12、出力部13、および背景音生成・解析部20を備えている。ビート周波数決定部11、ビート音生成部12および出力部13の構成および機能は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
背景音生成・解析部20では、背景音信号の音源が格納されており、この音源から背景音信号を生成する。背景音信号の音源としては、任意の音信号を用いることができるが、リラックスや睡眠などの用途に応じて適切な音信号を用いることが好ましい。背景音信号の音源は1種類に限定されることはなく、複数種類であっても良い。音源としては、CDに記録されている音楽や、インターネットを介してダウンロードした音楽等を用いることもできる。また、背景音の音源は、音楽でなくても良い。
背景音生成・解析部20では、また、音源から生成された背景音の大きさ・高さ・音色などを解析する。ビート音生成部12は、背景音生成・解析部20で解析された背景音情報に基づき、ビート音を生成する。加算部18は、ビート音生成部12で生成されたビート音と、背景音生成・解析部20で生成された背景音とを加算する。
本実施形態においては、上述の構成により、環境音または背景音にビート音を紛れ込ませる。ビート音を環境音または背景音に紛れ込ませる方法として、例えば、「大きさ」、「高さ」、および「音色」という音の三要素に着目した方法が考えられる。「大きさ」に着目した場合、環境音または背景音の音量を解析し、ビート音の音量をそれらと同程度以下にする。「高さ」に着目した場合、環境音または背景音の周波数スペクトルを解析し、ビート音の高さを、環境音または背景音の周波数スペクトルにおいて支配的な周波数に合わせる。「音色」に着目した場合、環境音または背景音の周波数スペクトルを解析し、ビート音のスペクトル構造を、それらと同様のスペクトル構造にする。
以上のように、第9の実施形態では、ビート音の大きさ・高さ・音色のうち少なくとも1つの要素を、環境音や背景音に合わせて動的に変化させる。このような制御により、ビート音がユーザにとって耳障りにならないように、誘導音を違和感なく聞かせることができる。
なお、環境音として、誘導音出力装置と共に使用される空調家電の運転音を利用することも可能である。このような空調家電としては、例えば、扇風機、温風ヒーター、エアコン、空気清浄機、エアディフューザ、または加湿器等の、ファンを備えた空調家電があげられる。また、空調家電や他の装置のモーターやコンプレッサー等の運転音を利用することもできる。
[第10の実施形態]
上記の第1〜第9の実施形態で説明した誘導音出力装置は、様々な態様で実施することができる。以下、これらにのみ限定されないが、第1〜第9の実施形態で説明した誘導音出力装置を組み込んだ製品の例を挙げる。
[椅子型装置]
第1〜第9の実施形態で説明した誘導音出力装置は、椅子型装置に組み込むことができる。なお、椅子型装置とは、一般的には着座状態で使用することを目的とするものであるが、リクライニング機能を有してフルフラットまたはほぼフラットなベッドとしても使用可能である構成も、椅子型装置に含まれる。
椅子型装置の一例としては、まず、通常家庭等で用いられる安楽椅子やソファ等が挙げられる。その他に、例えば、電車・バス・飛行機・船舶などの乗客が使用する乗物用シートが挙げられる。また、自動車のシートのうち、運転者以外のシートにも、誘導音出力装置を組み込むことができる。あるいは、運転中には睡眠誘導モードを使用できない等の安全策を講ずることを条件として、自動車のドライバーシートにも誘導音出力装置を組み込むことが可能である。これらの乗物用シートでは、短時間で効率的に睡眠を取りたいという需要があるので、第1〜第9の実施形態で説明した誘導音出力装置を組み込むことにより、睡眠を動的に補助する機能を搭載する。また、図5に示したような、ビート音の周波数faを徐々に上げていくような周波数制御を行うようにしても良い。その場合は、睡眠後に速やかに覚醒することができる。
乗物内で睡眠を取る場合は特に、自宅等で寝る場合に比べて寝付き前の脳波がより不安定になりやすい。また、発進停止前後の揺れ等に起因して、脳波をうまく測定・推定できない場合が多い。そのような課題に対し、上述した各実施形態における誘導音出力方法が有効である。
椅子型装置のさらに他の例としては、自動マッサージ機能付きのいわゆるマッサージチェアが挙げられる。マッサージチェアでは、リラックスしたり睡眠を取ったりしたいという需要がある。しかし、マッサージチェアに慣れないユーザは特に、使用開始直後は脳波が不安定になりがちである。また、マッサージチェアに第4の実施形態の脳波測定部14や第5の実施形態の脳波推定部15、または第6の実施形態の脳波測定/推定部16を設ける場合、使用開始直後はマッサージチェアの動作による電磁的ノイズや振動等が原因となって、脳波をうまく測定・推定できない場合が多い。そのような課題に対し、第4〜第6の実施形態における誘導音出力方法が有効である。
なお、乗物用シートあるいはマッサージチェアに脳波測定部14等を設ける場合、それらに用いられるセンサは一般的に表面の硬い構造体であるため、それがユーザの身体に当たると睡眠の快適性を阻害する要因となる。
そのような新たな課題を解決する方法として、例えば、乗物用シートあるいはマッサージチェアにおいて、エアクッションを備えたセンサを、第4の実施形態の脳波測定部14や第5の実施形態の脳波推定部15、または第6の実施形態の脳波測定/推定部16として備えることが好ましい。例えば、脳波推定部15として、脈波センサを用いることができるが、この場合、エアクッションに組み込まれた脈波センサをヘッドレスト部に備えることが好ましい。また、出力部13のスピーカもヘッドレスト部に備える場合、スピーカがユーザの頭部に接触しないような位置に設置することが好ましい。
図13〜図15に、その具体的な構造例を示す。図13は、エアクッション方式の脈波センサをヘッドレストに組み込んだ構成の一例を側面から見た場合の模式図である。図13に示した例では、ヘッドレスト40において最も表面側(ユーザの頭部に近い側)にエアクッション方式の脈波センサ41を備えている。そして、脈波センサ41のエアクッションの背面に、出力部13のスピーカ42が設置されている。図中、43は、スピーカ42等を支持する支持体である。このように、ユーザの頭部にスピーカ42等が直接接触しないように構成することが好ましい。
図14は、エアクッション方式の脈波センサをヘッドレストに組み込んだ構成の他の例を上から見た場合の模式図である。図14に示した例では、ヘッドレスト40においてユーザの頭部背面が当たる主面40aに、エアクッション方式の脈波センサ41が内蔵されている。そして、主面40aにおいてユーザの頭部の両側から前方へやや突出する部分が設けられ、その部分に、クッション材44を介してスピーカ42が内蔵されている。すなわち、図14の例では、ヘッドレスト40がユーザの頭部を包み込むように形成されており、スピーカ42がユーザの両耳の近くに位置する。クッション材44がヘッドレスト40の側部に設けられていることにより、スピーカ42がユーザの頭部に直接接触することはない。
図15は、エアクッション方式の脈波センサをヘッドレストに組み込んだ構成のさらに他の例を正面から見た場合の模式図である。図15に示した例でも、ヘッドレスト40においてユーザの頭部背面が当たる面に、エアクッション方式の脈波センサ41が内蔵されている。そして、ユーザの頭部よりも上に、左右のスピーカ42が内蔵されている。すなわち、図15に示した例では、ユーザの頭部に干渉しない位置にスピーカ42が配置されている。
以上のように、本実施形態では、乗物用シートやマッサージチェアを含む椅子型装置において、エアクッション方式の脈波センサやスピーカをヘッドレスト部に備えている。そして、スピーカについては、直接あるいはヘッドレスト部を覆う表皮材のみを介して、使用者の頭部に接触しないような位置に設置する。このような構成により、下記のような効果が得られる。第一に、脈波センサにエアクッション方式のものを利用することで、接触時の不快感を防ぐことができる。第二に、スピーカが直接頭部に当たらないようにすることで、スピーカの硬さによる頭部の不快感を防ぐことができる。第三に、機能をヘッドレスト部にまとめることで、従来の乗物用シートあるいはマッサージチェア等から最小限の変更で、身体状態の誘導に特化した機能を搭載することができる。
[アイマスク]
第1〜第9の実施形態で説明した誘導音出力装置は、アイマスクに組み込むことができる。アイマスクは睡眠を取る際に用いられるものであり、第1〜第9の実施形態で説明した誘導音出力装置を組み込むことで、睡眠を動的に補助する機能を実現でき、さらに良い睡眠効果が得られる。アイマスクに慣れないユーザは、アイマスクの装着後に脳波が不安定になることが多い。そのような課題に対し、上述した各実施形態における誘導音出力方法が有効である。
[枕、ネックピロー]
第1〜第9の実施形態で説明した誘導音出力装置は、枕またはネックピローに組み込むことができる。枕やネックピローは睡眠を取る際に用いられるものであり、第1〜第9の実施形態で説明した誘導音出力装置を組み込むことで、睡眠を動的に補助する機能を実現でき、さらに良い睡眠効果が得られる。就寝直後は脳波が安定しなかったり、体動等によるノイズなどがあったりすることから、適切な脳波情報が得られない場合が多い。そのような課題に対し、上述した各実施形態における誘導音出力方法が有効である。
[イヤホン、ヘッドホン]
第1〜第9の実施形態で説明した誘導音出力装置は、イヤホンまたはヘッドホンに搭載しても良い。例えば、電車・バス・飛行機・船舶などの乗物では、短時間で効率的に睡眠を取りたいという需要がある。そのような需要に対して、第1〜第9の実施形態で説明した誘導音出力装置を組み込んだイヤホンやヘッドホンが効果的である。その際、寝付き前の脳波の不安定さのほか、発進停止前後の揺れなどにより、脳波をうまく測定・推定できない場合が多い。そのような課題に対し、上述した各実施形態における誘導音出力方法が有効である。
[空調家電等]
第1〜第9の実施形態で説明した誘導音出力装置は、ファンを備えた空調家電に組み込むこともできる。このような空調家電としては、例えば、扇風機、温風ヒーター、エアコン、空気清浄機、エアディフューザ、または加湿器等が挙げられるが、これらに限定されない。このような空調家電において、ファンの回転数を制御することにより、ファンが回転に伴って発する音の周波数を調整することができる。また、2つのファンを設け、それらのファンの回転数を互いにわずかに異ならせることにより、ビート音を生成することができる。このような空調家電においても、2つのファンによって生成するビート音の周波数を第1〜第9の実施形態で説明したとおりに制御することによって、誘導音の出力を開始した際のユーザの状態にかかわらず、ユーザの脳波を安定的に誘導することができる。
なお、ファンに限らず、モーターやコンプレッサー等を備えた装置において、モーターやコンプレッサー等の運転音を利用して、上記と同様にビート音を生成することも可能である。
[その他の実施形態]
以上、上述した実施形態は例示に過ぎない。よって、本発明の実施形態は上述した具体例に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上述の実施形態においては、ユーザが操作することで誘導音出力を開始するものとしたが、好適な開始時刻を自動的に判断する仕組みを別途設けても良い。例えば、センサを用いてユーザの心身状態を測定し、誘導音出力を開始すべき時刻に自動的に判断し、開始されるようにしても良い。
上記実施形態(変形例を含む)で説明した誘導音出力装置において、各ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されても良いし、一部又は全部を含むように1チップ化されても良い。
なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてあり得る。
また、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、プログラムにより実現されるものであってもよい。そして、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)、マイクロプロセッサ、プロセッサ等により行われる。それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。記憶装置(記憶媒体)は、一時的でない有形のものであり、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。
図16は、このようなコンピュータの概略構成を示すブロック図である。上記の各実施形態で説明した誘導音生成装置は、図16に示すように、CPU101、ROM102、RAM103、およびインターフェース104を備えたコンピュータ100によって実現することが可能である。インターフェース104は、ユーザに対して例えば操作画面等を提示し、ユーザからの指示を受け付ける機能を有する。
また、上記実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。なお、上記実施形態に係る誘導音出力装置をハードウェアにより実現する場合、各処理を行うためのタイミング調整を行う必要があるのは言うまでもない。上記実施形態においては、説明便宜のため、実際のハードウェア設計で生じる各種信号のタイミング調整の詳細については省略している。
1…誘導音出力装置、11…ビート周波数決定部、12…ビート音生成部、13…出力部、14…脳波測定部、15…脳波推定部、16…脳波測定/推定部、17…背景音生成部、18…加算部、19…環境音取得・解析部、20…背景音生成・解析

Claims (13)

  1. 脳波を誘導するための誘導音を出力する誘導音出力装置であって、
    誘導音の周波数を決定する周波数決定部と、
    前記周波数決定部により決定された周波数に基づいて誘導音を生成する誘導音生成部と、
    前記誘導音生成部で生成された誘導音を出力する出力部とを備え、
    誘導音の出力動作を開始した後、前記周波数決定部が、所定の期間、誘導音の周波数を一定値に設定する、誘導音出力装置。
  2. 前記一定値が、8Hz以上14Hz以下の範囲にある、請求項1に記載の誘導音出力装置。
  3. 前記所定の期間が、10秒以上である、請求項1または2に記載の誘導音出力装置。
  4. ユーザの脳波を測定する測定部をさらに備え、
    前記測定部により測定された脳波と前記一定値との差が所定の範囲内になるまで、前記周波数決定部が、前記誘導音の周波数を一定値に設定する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘導音出力装置。
  5. 前記周波数決定部は、前記測定部により測定された脳波と前記一定値との差が所定の範囲内になった後、前記測定部により測定された脳波の周波数に基づいて、前記誘導音の周波数を決定する、請求項4に記載の誘導音出力装置。
  6. 脳波以外の生体情報を取得してユーザの脳波を推定する推定部をさらに備え、
    前記推定部により推定された脳波と前記一定値との差が所定の範囲内になるまで、前記周波数決定部が、前記誘導音の周波数を一定値に設定する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘導音出力装置。
  7. 前記周波数決定部は、前記推定部により推定された脳波と前記一定値との差が所定の範囲内になった後、前記推定部により推定された脳波の周波数に基づいて、前記誘導音の周波数を決定する、請求項6に記載の誘導音出力装置。
  8. 前記誘導音に重ね合わせる背景音を生成する背景音生成部と、
    前記背景音と前記誘導音とを加算して前記出力部へ出力する加算部とをさらに備えた、請求項1〜7のいずれか一項に記載の誘導音出力装置。
  9. 前記出力部が、前記所定の期間内において、前記誘導音をフェードインさせる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の誘導音出力装置。
  10. 前記誘導音に重ね合わせる背景音または環境音を逐次解析する解析部をさらに備え、
    前記誘導音生成部が、前記解析部の解析結果に基づいて、前記誘導音の大きさ、高さ、および音色の少なくとも一つを動的に変化させる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の誘導音出力装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の誘導音出力装置を備えた椅子型装置。
  12. 脳波を誘導するための誘導音を出力する誘導音出力方法であって、
    周波数決定部により、誘導音の周波数を決定する工程と、
    前記周波数決定部により決定された周波数に基づいて、誘導音生成部により、誘導音を生成する工程と、
    出力部により、前記誘導音生成部で生成された誘導音を出力する工程とを含み、
    誘導音の出力工程を開始した後、所定の期間、誘導音の周波数を一定値に設定する、誘導音出力方法。
  13. 脳波を誘導するための誘導音を出力する誘導音出力方法をコンピュータに実行させるための、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、
    前記コンピュータのプロセッサに、誘導音の周波数を決定させる処理と、
    前記コンピュータのプロセッサに、決定された周波数に基づいて、誘導音の信号を生成させる処理と、
    前記コンピュータの出力部から、前記信号に基づいて誘導音を出力させる処理とを実行させ、
    誘導音の出力工程を開始した後、所定の期間、誘導音の周波数を一定値に設定する、プログラム。
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