JPWO2018159260A1 - プラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物 - Google Patents

プラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物 Download PDF

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Abstract

硬化性に優れ、セルロース系フィルム及び(メタ)アクリル系樹脂を含めた各種プラスチックフィルム又はシートへの接着力に優れ、無色透明性にも優れたプラスチックフィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の提供。本発明は、(A)成分:重量平均分子量が500以上である芳香族エポキシ化合物(B)成分:炭素数2〜10個を有するポリオールの、ポリグリシジルエーテル(C)成分:脂環式エポキシ基を有する化合物(D)成分:光カチオン重合開始剤を含有する組成物であって、前記(A)〜(D)成分の含有割合が、組成物全体中に、(A)成分:1〜30重量%(B)成分:20〜70重量%(C)成分:10〜60重量%(D)成分:0.5〜10重量%であるプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物に関する。

Description

本発明は、紫外線、可視光、又は電子線等の活性エネルギー線の照射により、種々のプラスチック製フィルム又はシートを接着することが可能な活性エネルギー線硬化型接着剤組成物に関するものであり、さらに、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等に使用される各種光学フィルム又はシートの製造に好適に使用されるものであり、これら技術分野で賞用され得るものである。
尚、本明細書においては、アクリル系樹脂及び/又はメタクリル系樹脂を(メタ)アクリル系樹脂と、アクリレート及び/又はメタクリレートを(メタ)アクリレートと、アクリロイル基及び/又はメタクリロイル基を(メタ)アクリロイル基と、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を(メタ)アクリル酸と表す。
又、以下において、特に明示する必要がない場合は、プラスチック製フィルム又はシートをまとめて「プラスチックフィルム等」と表し、フィルム又はシートをまとめて「フィルム等」と表す。
従来、プラスチックフィルム等の薄層被着体同士、又はプラスチックフィルム等の薄層被着体とこれと他の素材からなる薄層被着体とを貼り合わせるラミネート法においては、エチレン−酢酸ビニル共重合体やポリウレタン系重合体を含む溶剤型接着剤組成物を第1の薄層被着体に塗布して乾燥させた後、これに第2の薄層被着体をニップ・ローラー等にて圧着するドライラミネート法が主に行われている。
この方法で使用される接着剤組成物は、一般に組成物の塗布量を均一にするため溶剤を多く含むものであるが、このため乾燥時に多量の溶剤蒸気が揮散してしまい、毒性、作業安全性及び環境汚染性が問題となっている。
これらの問題を解決する接着剤組成物として、無溶剤系接着剤組成物が検討されている。
無溶剤系接着剤組成物としては、2液型接着剤組成物及び紫外線又は電子線等の活性エネルギー線により硬化する活性エネルギー線硬化型接着剤組成物が広く用いられている。
2液型接着剤組成物としては、主に末端に水酸基を有するポリマーを主剤とし、末端にイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物を硬化剤とする、いわゆるポリウレタン系接着剤組成物が用いられている。しかしながら、該組成物は、硬化に長時間を要するという欠点がある。
これに対して、活性エネルギー線硬化型接着剤組成物は、硬化速度が速いことから生産性に優れるため、近年使用される場面が増えてきている。
一方、液晶ディスプレイ及び有機ELディスプレイ等の各種ディスプレイは、薄型、軽量及び省消費電力等の特長から、携帯電話、スマートフォン、タブレット及びカーナビゲーションシステム等のタッチパネルを搭載したモバイル機器、パソコン、テレビ及びデジタルサイネージ等の中大型の画像表示装置等に広く使用されている。活性エネルギー線硬化型接着剤組成物は、液晶ディスプレイ及び有機ELディスプレイ等に使用される各種光学フィルム等の貼り合わせにも、広く使用されている。
光学フィルム等としては、防指紋やアンチグレア等の機能性を付与したハードコートフィルム、タッチパネルの前面板、偏光板、位相差フィルム、視野角補償フィルム、輝度向上フィルム、反射防止フィルム、防眩フィルム、レンズシート及び拡散シート等が挙げられ、これらには様々な種類のプラスチックが用いられている。
これらプラスチックの中でも、トリアセチルセルロース等のセルロース系フィルム及びポリメチルメタクリレート等の(メタ)アクリル系樹脂は、無色透明性や光学的等方性等、光学特性が特に優れるため、広く使用されている。
最近、静電容量方式のタッチパネルの普及により、多くの携帯電話がスマートフォンに置き換わったり、タブレット等の新しい製品が広まったりしている。又、有機ELの性能向上により、有機ELディスプレイのシェアが伸びてきている。このように、モバイル機器のディスプレイは現在も進化を続けているが、その際、光学フィルム等の構成を変えることがある。このとき、表面特性の全く異なるプラスチック材料を接着する必要性に迫られる場合がある。例えば、トリアセチルセルロース等のセルロース系フィルム及びポリメチルメタクリレート等の(メタ)アクリル系樹脂は、共に光学用途に広く使用されているプラスチック材料であるが、両者の表面特性は異なる。このような異種材料でも両者を強力に接着し、しかも、硬化後に黄変や濁りを生じない、透明性にも優れた活性エネルギー線硬化型接着剤が求められている。
さらに、モバイル機器では、薄型・軽量化が重要な課題であるため、接着剤の厚さも薄くすることが求められている。接着剤を薄く塗工するためには、接着剤組成物の低粘度化が重要になってくる。ところが、無溶剤の活性エネルギー線硬化型接着剤を低粘度化しようとすると、(メタ)アクリレート系の活性エネルギー線硬化型接着剤で一般的に使用されているウレタン(メタ)アクリレートは、その粘度が高いために、使い難い。このため、(メタ)アクリレート系接着剤で、低粘度化と強い接着力を両立させることは、困難であった。
又、被着体の少なくとも一方がフィルムである場合、強い剥離接着力を要求されることが多いが、この剥離接着力を強くするためには、接着剤硬化物の動的粘弾性測定のtanδを大きくする事と、接着剤の厚さを厚くすることが効果的である(非特許文献1)。言い換えると、接着剤の膜厚を3μm以下として、剥離接着力を強くすることは難しい。
特許文献1には、多官能の脂肪族エポキシモノマーを主成分として、脂環式エポキシモノマー及び/又はオキセタンモノマーを含む光カチオン硬化型接着剤は、接着剤の厚さが薄くても、シクロオレフィンポリマーやトリアセチルセルロース等のプラスチック材料への接着力に優れることが開示されている。
三刀基郷、接着、47巻、8号、12〜15頁(2003年)
特開2008−63397号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、特許文献1に開示されている活性エネルギー線硬化型接着剤組成物は、カチオン硬化性が悪く、硬化に要するエネルギーが大きいため、生産性に劣るという問題があった。このため、接着工程のラインスピードを遅くしたり、光源の数を増やしたりする必要があり、UV−B(310nm近傍)で200mJ/cm2以下の照射量でも十分な接着力を発現することは困難であった。
さらに、本発明者の検討結果によれば、特許文献1に開示されている組成物は、ポリメチルメタクリレート及びアルキル(メタ)アクリレートポリマー等の(メタ)アクリル系樹脂への接着力が不十分であるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、硬化性に優れ、トリアセチルセルロース等のセルロース系フィルム及びポリメチルメタクリレート等の(メタ)アクリル系樹脂を含めた各種プラスチックフィルム等への接着力に優れ、無色透明性にも優れたプラスチックフィルム等用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、重量平均分子量が500以上である芳香族エポキシ化合物、炭素数2〜10個を有するポリオールの、ポリグリシジルエーテル、脂環式エポキシ基を有する化合物、及び光カチオン重合開始剤を、それぞれ特定の割合で含む活性エネルギー線硬化型接着剤組成物が上記課題を解決することを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、
(A)成分:重量平均分子量が500以上である芳香族エポキシ化合物
(B)成分:炭素数2〜10個を有するポリオールの、ポリグリシジルエーテル
(C)成分:脂環式エポキシ基を有する化合物
(D)成分:光カチオン重合開始剤
を含有する組成物であって、
前記(A)〜(D)成分の含有割合が、組成物全体中に、
(A)成分:1〜30重量%
(B)成分:20〜70重量%
(C)成分:10〜60重量%
(D)成分:0.5〜10重量%
であるプラスチック製フィルム等用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物に関する。
(A)成分としては、重量平均分子量1,000〜20,000であり、1分子中に含まれるエポキシ基の数が2以上である化合物が好ましく、又、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び/又はビスフェノールF型エポキシ樹脂であることがより好ましい。
(B)成分としては、炭素数2〜6個を有するジオールの、ジグリシジルエーテルが好ましく、炭素数4〜6個を有するアルカンジオールの、ジグリシジルエーテルがより好ましい。
(C)成分としては、下記式(1)に示す脂環式エポキシ基を有する化合物が好ましい。
Figure 2018159260
(D)成分としては、スルホニウム塩系光カチオン重合開始剤が好ましい。
(A)〜(D)成分の含有割合としては、組成物全体中に、(A)成分を3〜20重量%、(B)成分を30〜60重量%、(C)成分を20〜50重量%、(D)成分を1〜5重量%含有し、(B)成分を100重量部として、(A)成分の含有量が100重量部未満、かつ、(C)成分の含有量が100重量部未満であることが好ましい。
さらに、(E)成分として、1分子中に2個以上のオキセタニル基を有する分子量500以下の化合物を、組成物全体中に30重量%未満含むことが好ましい。
又、プラスチック製フィルム等の少なくとも一方が、セルロース系フィルム又は(メタ)アクリル系樹脂であることが好ましい。
又、本発明は、基材、前記したプラスチック製フィルム等用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の硬化物、及び他の基材から構成される積層体であって、
前記基材及び前記他の基材の両方又は一方が、プラスチック製フィルム等である積層体に関する。
プラスチック製フィルム等としては、その少なくとも一方が、セルロース系フィルム又は(メタ)アクリル系樹脂であるものが好ましい。
又、本発明は、基材に、上記組成物を塗工し、塗工面に他の基材を貼合し、前記基材又は前記他の基材のいずれかの側から活性エネルギー線を照射する積層体の製造方法であって、
前記基材及び前記他の基材の両方又は一方が、プラスチック製フィルム等である積層体の製造方法に関する。
本発明によれば、硬化性にも優れ、セルロース系フィルムや(メタ)アクリル系樹脂を含めた各種プラスチックフィルム等への接着力に優れ、無色透明性にも優れた活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を提供することができる。このため、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等に使用される各種光学フィルム等の製造に好適に使用することができる。又、ディスプレイ以外の用途でも、例えば、窓や建材等でも、硬化性、接着力、及び透明性が要求される種々の用途に対しても、好適に使用することができる。
本発明は、
(A)成分:重量平均分子量が500以上である芳香族エポキシ化合物
(B)成分:炭素数2〜10個を有するポリオールの、ポリグリシジルエーテル
(C)成分:脂環式エポキシ基を有する化合物
(D)成分:光カチオン重合開始剤
を含有する組成物であって、
前記(A)〜(D)成分の含有割合が、組成物全体中に、
(A)成分:1〜30重量%
(B)成分:20〜70重量%
(C)成分:10〜60重量%
(D)成分:0.5〜10重量%
であるプラスチック製フィルム等用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物に関する。
以下、(A)〜(D)成分、その他の成分、及び本発明の組成物の好ましい使用方法について、詳細に説明する。
1.(A)成分
(A)成分は、重量平均分子量(以下、「Mw」という)が500以上である芳香族エポキシ化合物である。
本発明において、芳香族エポキシ化合物とは、グリシジルエーテル基又グリシジルエステル基が、芳香環に直接結合したエポキシ化合物を意味し、低分子量の化合物であっても慣用的に「エポキシ樹脂」とも称される化合物である。
(A)成分のMwは、500以上であり、500〜50,000の範囲であることが好ましく、1,000〜20,000の範囲であることがより好ましく、1,000〜10,000の範囲であることがさらに好ましく、2,000〜10,000の範囲であることが特に好ましい。
Mwが500未満では、プラスチックフィルム等、特に(メタ)アクリル系樹脂との接着力が低くなる。又、これと同様の理由で、Mwは50,000以下が好ましい。
本発明において、Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算のMwを意味する。
(A)成分としては、25℃で固形の芳香族エポキシ化合物が好ましく、具体的には、軟化点が40℃以上である芳香族エポキシ化合物が好ましい。軟化点が40℃以上である芳香族エポキシ化合物を使用することにより、プラスチックフィルム等、特に(メタ)アクリル系樹脂との接着力をより一層向上させることができる。軟化点は、より好ましくは50℃以上200℃以下、さらに好ましくは60℃以上170℃以下、特に好ましくは70℃以上140℃以下である。
本発明において、軟化点とは、JIS K7234の環球法により測定した測定値を意味する。
(A)成分の1分子中に含まれるエポキシ基の数は、2以上であることが、プラスチックフィルム等との接着力をより一層向上させることができる点で好ましい。又、同様の理由で、グリシジルエステル基よりもグリシジルエーテル基の方が好ましい。
(A)成分の好ましい具体例としては、Mwが500以上である、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAとビスフェノールFとエピクロルヒドリンが重縮合したエポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂及びビスフェノールFノボラック型エポキシ樹脂等が挙げられる。
(A)成分としては、得られる組成物の硬化物がより一層接着力に優れ、さらに無色透明性がより一層優れる点で、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、及びビスフェノールAとビスフェノールFとエピクロルヒドリンとが重縮合したエポキシ樹脂がより好ましく、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及びビスフェノールF型エポキシ樹脂が更に好ましく、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が特に好ましい。
(A)成分としては、前記した化合物を単独で使用しても、又は二種以上を使用してもよい。
(A)成分の含有割合は、組成物全体中に1〜30重量%である。(A)成分が1重量%未満であると、組成物の接着力が低下してしまう。又、(A)成分の含有割合が30重量%を超えると、組成物の粘度が高くなり過ぎ、塗工性が悪くなる。
(A)成分の好ましい含有割合は、組成物全体中に3〜20重量%であり、より好ましくは5〜15重量%である。
又、(A)成分の含有割合は、プラスチックフィルム等に対する接着力により一層優れる点から、後記する(B)成分を100重量部として、100重量部未満であることが好ましく、50重量部未満であることがより好ましい。
2.(B)成分
(B)成分は、炭素数2〜10個を有するポリオールの、ポリグリシジルエーテルである。
尚、炭素数2〜10個を有するポリオールにおける「炭素数」とは、ポリオールから水酸基を除いた部位を構成する炭素の数を意味する。
(B)成分としては、アルカンポリオールのポリグリシジルエーテル、シクロアルカンポリオールのポリグリシジルエーテル、ポリアルキレングリコールのポリグリシジルエーテル、及び芳香族ポリオールのポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
(B)成分は、炭素数2〜6個を有するジオールの、ジグリシジルエーテルであることが好ましく、炭素数4〜6個を有するアルカンジオールの、ジグリシジルエーテルであることがより好ましい。
(B)成分の具体例としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメチロールジグリシジルエーテル、1,9−ノナンジオールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ジプロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ヒドロキノンジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル及びジペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
(B)成分としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ヒドロキノンジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ジプロピレングリコールジグリシジルエーテル等により例示される、炭素数2〜6個を有するジオールの、ジグリシジルエーテルがより好ましい。
(B)成分としては、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル及び1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等により例示される、炭素数4〜6個を有するアルカンジオールの、ジグリシジルエーテルが、得られる組成物が低粘度となり、硬化物が接着力により一層優れ、さらに無色透明性がより一層優れる点で、特に好ましい。
(B)成分としては、前記した化合物を単独で使用しても、又は二種以上を使用してもよい。
(B)成分の含有割合は、組成物全体中に20〜70重量%である。(B)成分が20重量%未満であると、多くのプラスチックフィルム等に対して組成物の接着力が低下してしまう。又、(B)成分の含有割合が70重量%を超えると、組成物の硬化性が悪化し、接着力も悪化する。
(B)成分の好ましい含有割合は、組成物全体中に30〜60重量%であり、より好ましくは35〜50重量%である。
3.(C)成分
(C)成分は、脂環式エポキシ基を有する化合物である。(C)成分としては、1分子中に2個以上の脂環式エポキシ基を有する化合物が好ましい。
(C)成分の具体例としては、3’,4’−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートのカプロラクトン変性物、多価カルボン酸と3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアルコールのエステル化物又はカプロラクトン変性物、ジシクロペンタジエンジオキサイド、リモネンジオキサイド等が挙げられる。
(C)成分としては、下記式(1)に示す化合物が、特に好ましい。
Figure 2018159260
(C)成分としては、前記した化合物を単独で使用しても、又は二種以上を使用してもよい。
(C)成分の含有割合は、組成物全体中に10〜60重量%である。(C)成分が10重量%未満であると、組成物の硬化性が悪化し、接着力も悪化する。又、(C)成分の含有割合が60重量%を超えると、(メタ)アクリル系樹脂等のプラスチックフィルム等に対して接着力が低下してしまう。
(C)成分の好ましい含有割合は、組成物全体中に20〜50重量%であり、より好ましくは25〜40重量%である。
又、(C)成分の含有割合は、プラスチックフィルム等に対する接着力により一層優れる点から、(B)成分を100重量部として、100重量部未満であることが好ましい。
4.(D)成分
(D)成分は、光カチオン重合開始剤である。即ち、紫外線や電子線等の活性エネルギー線の照射によって、カチオン又はルイス酸を発生し、エポキシ化合物やオキセタン化合物等のカチオン硬化性成分の重合を開始させる化合物である。
(D)成分の具体例としては、スルホニウム塩系光カチオン重合開始剤、ヨードニウム塩系光カチオン重合開始剤及びジアゾニウム塩系光カチオン重合開始剤等が挙げられる。
スルホニウム塩系光カチオン重合開始剤の例としては、例えば、
トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、
トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
トリフェニルスルホニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
ジフェニル−4−(フェニルチオ)フェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート、
ジフェニル−4−(フェニルチオ)フェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
4,4’−ビス〔ジフェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロホスフェート、
4,4’−ビス〔ジ(β−ヒドロキシエトキシ)フェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロアンチモネート、
4,4’−ビス〔ジ(β−ヒドロキシエトキシ)フェニルスルホニオ〕ジフェニルスルフィド ビスヘキサフルオロホスフェート、
7−〔ジ(p−トルイル)スルホニオ〕−2−イソプロピルチオキサントン ヘキサフルオロアンチモネート、
7−〔ジ(p−トルイル)スルホニオ〕−2−イソプロピルチオキサントン テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
4−フェニルカルボニル−4’−ジフェニルスルホニオ−ジフェニルスルフィド ヘキサフルオロホスフェート、
4−(p−tert−ブチルフェニルカルボニル)−4’−ジフェニルスルホニオ−ジフェニルスルフィド ヘキサフルオロアンチモネート、
4−(p−tert−ブチルフェニルカルボニル)−4’−ジ(p−トルイル)スルホニオ−ジフェニルスルフィド テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等のトリアリールスルホニウム塩が挙げられる。
ヨードニウム塩系光カチオン重合開始剤の例としては、例えば、
ジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、
ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、
ジ(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロホスフェート、
ジ(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
トリルクミルヨードニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
(4−メチルフェニル)[4−(2−メチルプロピル)フェニル]−ヘキサフロオロホスフェート、
ジ(4−ノニルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、
ジ(4−アルキルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、
等のジアリールヨードニウム塩が挙げられる。
ジアゾニウム塩系光カチオン重合開始剤の例としては、例えば
ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
ベンゼンジアゾニウム ヘキサフルオロホスフェート
等が挙げられる。
(D)成分は市販されており、アデカオプトマーSP−100、SP−150、SP−152、SP−170、SP−172〔(株)ADEKA製〕、フォトイニシエーター2074(ローディア社製)、カヤラッドPCI−220、PCI−620〔日本化薬(株)製〕、イルガキュア250(チバ・ジャパン社製〕、CPI−100P、CPI−110P、CPI−101A、CPI−200K、CPI−210S〔サンアプロ(株)製)、WPI―113、WPI―116〔和光純薬工業(株)製〕)、BBI−102、BBI−103、TPS−102、TPS−103、DTS−102、DTS−103〔みどり化学(株)製〕等が挙げられる。
これらの中でも、活性エネルギー線硬化性がより一層優れ、無色透明性がより一層優れる理由で、スルホニウム塩系光カチオン重合開始剤が好ましく、トリアリールスルホニウム塩がより好ましい。トリアリールスルホニウム塩としては、前記したものの中でも、トリフェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェート及びジフェニル−4−(フェニルチオ)フェニルスルホニウム ヘキサフルオロホスフェートが好ましい。
(D)成分としては、前記した化合物を単独で使用しても、又は二種以上を使用してもよい。
(D)成分の含有割合は、組成物全体中に0.5〜10重量%であり、好ましくは1〜5重量%である。(D)成分の含有割合が0.5重量%未満であると組成物の硬化性が悪化し、10重量%を超えると組成物の接着力が低下したり、組成物の硬化物が黄変したりする。
5.その他の成分
本発明の組成物は、前記(A)〜(D)成分を必須とするものであるが、目的に応じて種々の成分(以下、「その他の成分」という)を配合することができる。
その他の成分としては、上述した(A)成分、(B)成分、(C)成分以外のカチオン硬化性化合物(以下、「その他のカチオン硬化性成分」という)、水、ラジカル硬化性成分、各種添加剤が挙げられる。
5-1.その他のカチオン硬化性成分
その他のカチオン硬化性成分としては、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分以外の、エポキシ基を有する化合物、オキセタニル基を有する化合物、及びビニルエーテル基を有する化合物等が挙げられる。
その他のカチオン硬化性成分を含む場合、それらの含有割合の合計は、組成物全体中に、30重量%未満とすることが好ましく、20重量%未満とすることがより好ましく、10重量%未満とすることがさらに好ましい。
(A)成分、(B)成分、及び(C)成分以外のエポキシ基を有する化合物の具体例としては、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(Mw500未満)、ビスフェノールFのジグリシジルエーテル(Mw500未満)、臭素化ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(Mw500未満)、フェノールノボラック型エポキシ樹脂(Mw500未満)、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(Mw500未満)、ビフェニル型エポキシ樹脂(Mw500未満)、テレフタル酸ジグリシジルエステル、及びフタル酸ジグリシジルエステル等のMw500未満の芳香族エポキシ樹脂;並びに
ポリエチレングリコール(繰返し数6以上)ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール(繰返し数4以上)ジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコール(繰返し数3以上)ジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、両末端水酸基のポリブタジエンジグリシジルエーテル等の炭素数11以上のジオールのジグリシジルエーテル等が挙げられる。
これら以外にも、エポキシ化植物油、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、ポリブタジエンの内部エポキシ化物、スチレン−ブタジエン共重合体の二重結合が一部エポキシ化された化合物〔例えば、ダイセル化学工業(株)製の“エポフレンド”〕、及びエチレン−ブチレン共重合体とポリイソプレンのブロックコポリマーのイソプレン単位が一部エポキシ化された化合物(例えば、KRATON社製の“L−207”)等が挙げられる。
オキセタニル基を有する化合物としては、1分子中に2個以上のオキセタニル基を有する分子量500以下の化合物(以下、「(E)成分」という)が好ましい。
(E)成分の具体例としては、ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メチル〕エーテル、ビス〔(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル〕エーテル、ビス〔(オキセタン−3−イル)メチル〕エーテル、1,4−ビス[〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕メチル]ベンゼン、1,4−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ベンゼン、1,3−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ベンゼン、1,2−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ベンゼン、4,4′−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ビフェニル、2,2′−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ビフェニル、1,1,1−トリス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシメチル〕プロパン、1,2−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕エタン、1,2−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕プロパン、1,4−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ブタン及び1,6−ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕ヘキサン等が挙げられる。
(E)成分としては、ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メチル〕エーテルが好ましい。
(E)成分以外のオキセタン化合物の具体例としては、3−エチル−3−(2−エチルヘキシロキシメチル)オキセタンの如き、アルコキシアルキル基含有単官能オキセタン、3−エチル−3−フェノキシメチルオキセタンの如き、芳香族基含有単官能オキセタン、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、ノボラック型フェノール−ホルムアルデヒド樹脂の3−クロロメチル−3−エチルオキセタンによるエーテル化変性物、3−〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕プロピルトリメトキシシラン、3−〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕プロピルトリエトキシシラン、3−〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メトキシ〕プロピルトリアルコキシシランの加水分解縮合物、3−エチルオキセタン−3−イルメタノールとシランテトラオール重縮合物の縮合反応生成物等が挙げられる。
ビニルエーテル化合物の具体例としては、シクロヘキシルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル等が挙げられる。
5-2.水
本発明の組成物は、組成物全体中に、水を適量、意図的に添加してもよい。水の添加の有無及び添加量は、フィルム等の種類により最適化すればよい。水の含有量は、組成物全体中に3重量%未満が好ましい。
5-3.ラジカル硬化性成分
本発明の組成物は、ラジカル硬化性成分を含有しても良い。ラジカル硬化性成分を含む場合、それらの合計量は、カチオン硬化性成分の合計量100重量部に対して、120重量部以下であることが好ましく、100重量部以下であることがより好ましく、50重量部以下であることがさらに好ましい。
ラジカル硬化性成分としては、(メタ)アクリロイル基含有化合物等が挙げられる。又、それらの分子量としては、種々のものが選択でき、モノマー、オリゴマー、及びポリマーのいずれであってもよい。
(メタ)アクリロイル基含有化合物としては、分子内に1個の(メタ)アクリロイル基を有する化合物〔以下、「単官能(メタ)アクリレート」という〕及び分子内に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物〔以下、「多官能(メタ)アクリレート」という〕が挙げられる。
単官能((メタ)アクリレートの具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジメチロールモノ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、p−クミルフェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、o−フェニルフェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、ノニルフェノールアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルアルコールのアルキレンオキサイド付加物の(メタ)アクリレート、ペンタンジオールモノ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールのモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、(2−エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(メタ)アクリレート、(2−イソブチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(メタ)アクリレート、(1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−2−イル)メチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、(3−エチルオキセタン−3−イル)メチル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート、アリル(メタ)アクリレート、N−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド、N−(メタ)アクリロイルオキシエチルテトラヒドロフタルイミド、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
前記アルキレンオキサイド付加物において、アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイド等が挙げられる。
多官能(メタ)アクリレートの具体例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート及び1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート等の脂肪族ジオールのジ(メタ)アクリレート;
シクロヘキサンジメチロールジ(メタ)アクリレート及びトリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート等の脂環族ジオールのジ(メタ)アクリレート;
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びトリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート等のアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;
ネオペンチルグリコールとヒドロキシピバリン酸と(メタ)アクリル酸のエステル化反応生成物;
ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート等のビスフェノール系化合物のアルキレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート;
水素添加ビスフェノールAのジ(メタ)アクリレート等の水素添加ビスフェノール系化合物のジ(メタ)アクリレート;
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ又はテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ又はヘキサ(メタ)アクリレート等のポリオールポリ(メタ)アクリレート;
トリメチロールプロパンアルキレンオキサイド付加物のトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンアルキレンオキサイド付加物のテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールアルキレンオキサイド付加物のトリ又はテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールアルキレンオキサイド付加物のペンタ又はヘキサ(メタ)アクリレート等のポリオールアルキレンオキサイド付加物のポリ(メタ)アクリレート:
ウレタン(メタ)アクリレート;
エポキシ(メタ)アクリレート;並びに
ポリエステル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ポリエステル(メタ)アクリレートは、デンドリマー型の(メタ)アクリレートであっても良い。
前記アルキレンオキサイド付加物において、アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイド等が挙げられる。
本発明の組成物がラジカル硬化性成分を含む場合、光ラジカル重合開始剤を、組成物全体を基準として0.1〜10重量%含有させることが好ましい。光ラジカル重合開始剤としては、一般に入手可能なものが使用できる。
5-4.各種添加剤
本発明の組成物は、これらの他にも、本発明の効果を損なわない限り、硬化性成分以外の各種添加剤を含んでいても良い。各種添加剤としては、熱カチオン重合開始剤、光増感剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、重合禁止剤、シランカップリング剤、ポリオール化合物、ポリマー、粘着付与剤、フィラー、金属微粒子、金属酸化物微粒子、イオントラップ剤、消泡剤、レベリング剤、色素及び顔料等が挙げられる。
ポリマーとしては、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリエーテル及びポリエステル等が挙げられる。
ポリマーとしては、分子中に、エポキシ基、オキセタニル基、及びビニルエーテル基等のカチオン重合性基を含むものも使用できる。又、分子内に、(メタ)アクリロイル基やビニル基等の、ラジカル重合性基を含むものも使用できる。
6.プラスチック製フィルム等用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物
本発明は、前記(A)〜(D)成分を必須成分として含むプラスチック製フィルム等用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物に関する。
本発明の組成物は、組成物中の全塩素含有量が0.1重量%以下であることが好ましい。組成物中の全塩素含有量を減少させる方法としては、例えば、(B)成分として、蒸留精製品を使用する方法等が挙げられる。
本発明の組成物の製造方法としては、常法に従えば良く、前記(A)〜(D)成分を、必要に応じて混合し、さらにその他の成分を添加して、常法に従い攪拌することにより製造することができる。この場合、必要に応じて加熱又は加温することができる。
本発明の組成物の粘度としては、使用目的に応じて適宜設定すれば良い。
プラスチックフィルム等を使用した積層体の製造工程で使用可能な塗布性、即ち薄膜でも平滑性に優れた塗布面を得るためには、25℃に於ける粘度が1,000mPa・s以下であることが好ましく、10〜500mPa・sであることがより好ましく、20〜100mPa・sであることが特に好ましい。
本発明において、組成物の粘度とは、E型粘度計を用いて25℃において測定した値を意味する。
本発明の組成物は、プラスチックフィルム等同士の接着、プラスチックフィルム等とこれ以外の種々の基材(以下、「その他基材」という)の接着に使用することができる。つまり、少なくとも一方がプラスチックフィルム等である2つの基材の接着に使用できる。尚、以下において、単に「基材」と表記した場合は、プラスチックフィルム等及びその他基材の総称を意味する。その他基材としては、ガラス、金属酸化物、金属、木、紙等が挙げられる。
プラスチックフィルム等における材質としては、例えば、セルロース系フィルム、(メタ)アクリル系樹脂、シクロオレフィンポリマー、ポリスチレン、アクリル/スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、及び塩素化ポリプロピレン等が挙げられる。セルロース系フィルムとしては、トリアセチルセルロース及びセルロースアセテートブチレート等を挙げることができる。(メタ)アクリル系樹脂としては、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレートを主成分とする共重合体及びメチルメタクリレートを重合モノマーとして含まない共重合体等を挙げることができる。
本発明の組成物は、これらプラスチックフィルム等の中でも、セルロース系フィルム及び(メタ)アクリル系樹脂に好ましく適用できるものである。
金属酸化物としては、例えば、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。金属としては、例えば、金、銀、銅、アルミ、鉄、ニッケル、チタン等が挙げられる。これらのうち、蒸着やスパッタリング等で形成される透明性の薄膜が基材である場合、本発明の組成物の特徴の一つである透明性が要望されることが多いため、より好ましく適用される。
尚、プラスチックフィルム等が難接着性の材質である場合、本発明の組成物を塗工する前に、一方又は両方の表面に活性化処理を行うことができる。表面活性化処理としてはプラズマ処理、コロナ放電処理、薬液処理、粗面化処理及びエッチング処理、火炎処理等が挙げられ、これらを併用してもよい。
7.使用方法
本発明の組成物の使用方法としては、常法に従えば良く、基材に組成物を塗工した後、もう一方の基材と貼り合せ、活性エネルギー線を照射する方法等が挙げられる。
本発明の組成物は、基材として薄層被着体を接着する場合に好適である。薄層被着体を接着する場合の使用方法は、ラミネートの製造において通常行われている方法に従えばよい。例えば、組成物を第1の薄層被着体に塗工し、これに第2の薄層被着体を貼り合わせ、活性エネルギー線の照射を行う方法等が挙げられる。
基材に対する塗工は、従来知られている方法に従えばよく、ナチュラルコーター、ナイフベルトコーター、フローティングナイフ、ナイフオーバーロール、ナイフオンブランケット、スプレー、ディップ、キスロール、スクイーズロール、リバースロール、エアブレード、カーテンフローコーター、コンマコーター、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ダイコーター及びカーテンコーター等の方法が挙げられる。
又、本発明の組成物の塗布厚さは、使用する基材及び用途に応じて選択すればよいが、好ましくは0.1〜10μmであり、より好ましくは1〜5μmである。
活性エネルギー線としては、可視光線、紫外線、X線及び電子線等が挙げられるが、安価な装置を使用することができるため、紫外線が好ましい。
紫外線により硬化させる場合の光源としては、様々のものを使用することができ、例えば加圧或いは高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、無電極放電ランプ、カーボンアーク灯及びLED等が挙げられる。これらの中でも、高圧水銀灯及びメタルハライドランプは特に好ましい。紫外線の照射量は、UV−B領域(310nm近傍)において、10〜1,000mJ/cm2であることが好ましく、より好ましくは20〜500mJ/cm2、さらに好ましくは50〜200mJ/cm2である。
電子線により硬化させる場合には、使用できるEB照射装置としては種々の装置が使用でき、例えばコッククロフト・ワルトン型、バンデグラーフ型及び共振変圧器型の装置等が挙げられる。
電子線の吸収線量としては、1〜200kGyが好ましく、より好ましくは10〜100kGyである。
電子線の加速電圧としては、フィルム等の膜厚に応じて80〜300kVの範囲で適宜設定すれば良く、フィルム等の膜厚が100μmであれば200kVが好ましい。
電子線照射雰囲気の酸素濃度としては、500ppm以下が好ましく、より好ましくは300ppm以下である。
8.積層体及びその製造方法
本発明の組成物は、積層体の製造に好ましく使用することができる。
積層体の構成としては、基材、前記した組成物の硬化物、及び他の基材から構成される積層体であって、前記基材及び他の基材の両方又は一方が、プラスチック製フィルム等であるものである。
プラスチックフィルム等としては、少なくとも一方が、セルロース系フィルム又は(メタ)アクリル系樹脂であるものが好ましい。
積層体の製造方法としては、具体的には、基材に前記した組成物を塗工し、当該塗工面に他の基材を貼合し、前記基材又は前記他の基材のいずれかの側から活性エネルギー線を照射する方法等が挙げられる。
この場合、前記基材及び前記他の基材の両方の基材、又は少なくとも一方の基材として、プラスチックフィルム等を使用する。基材の具体例及び好ましい例は前記した通りである。
組成物の塗工方法、組成物の膜厚、活性エネルギー線の種類の照射条件等も前記した通りである。
得られた積層体の用途としては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等で使用される各種光学フィルム等が挙げられ、具体的には、防指紋やアンチグレア等の機能性を付与したハードコートフィルム、タッチパネルの前面板、偏光板、位相差フィルム、視野角補償フィルム、輝度向上フィルム、反射防止フィルム、防眩フィルム、レンズシート及び拡散シート等が挙げられる。
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は、これらの例によって限定されるものではない。
尚、以下において「部」とは重量部を意味し、表中の配合割合を示す数値は、重量%を意味する。
実施例及び比較例において、組成物の調製に用いた各成分は次のとおりであり、表1における略号は下記の化合物を意味する。
(A)成分
・J−1004:ビスフェノールA型固形エポキシ樹脂(Mw:4,500、軟化点97℃)、三菱化学(株)製の"jER−1004"
(B)成分
・BD−DGE:1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(蒸留精製品)、阪本薬品工業(株)製の"SR−14BJ"
(C)成分
・C−2021:3’,4’−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、(株)ダイセル製の“セロキサイド2021P”
(D)成分
・110P:トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(有効成分100%)、サンアプロ(株)製の"CPI−110P"
(E)成分
・OXT−221:ビス〔(3−エチルオキセタン−3−イル)メチル〕エーテル、東亞合成(株)製の“アロンオキセタン(登録商標)OXT−221”
(A)’〔(A)成分以外の芳香族エポキシ樹脂〕
・J−828:ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂(Mw:370)、三菱化学(株)製の"jER−828"
1.実施例1〜同2、比較例1〜同2
1)活性エネルギー線硬化型組成物の製造
表1に示す各成分をそれぞれの割合で配合し、常法に従って攪拌混合して、活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を調製した。
2)積層体の製造
厚さ80μmのセルロース系フィルム〔以下、「CEL」という〕、及び厚さ75μmのメタクリル系樹脂〔以下、「PMMA」という〕上に、易接着処理としてコロナ処理を実施した。
次いで、PMMAのコロナ処理面に、1.1)で得られた接着剤組成物を、バーコータで3μm厚に塗工した後、CELをラミネートした。このとき、CELのコロナ処理面が塗工面に接するよう配置した。
最後に、アイグラフィックス(株)製のベルトコンベア付き紫外線照射装置(メタルハライドランプ使用)により、PMMAの表面から、積算光量100mJ/cm2(UV−B、ヘレウス(株)製UV POWER PUCKの測定値)で紫外線を照射し、接着剤組成物を硬化させ、下記方法に従い、硬化速度を評価した。
得られた積層体は、23℃、相対湿度50%の条件下で1日放置した後、下記方法に従い、無色透明性及び接着力を評価した。
2.評価方法
1)硬化速度の評価
1.2)で紫外線照射しコンベアから排出された直後にフィルムを剥がし、以下の基準に基づいて評価した。
A:粘着状態ではなく、硬化していた。
B:粘着状態であった。
C:液状であった。
2)接着力の評価
1.2)で得られた積層体を、幅1インチ、長さ10cmに切り出し、T剥離試験(剥離速度:300mm/min)を行い、以下の基準に基づいて評価した。
A:フィルムが破れるほどの接着力があった。
B:フィルムは破れなかったが、3N/インチ以上の接着力であった。
C:1N/インチ以上、3N/インチ未満の接着力であった。
D:1N/インチ未満の弱い強度であった。
3)無色透明性の評価
1.2)で得られた積層体を5枚重ねて目視観察し、以下の基準に基づいて評価した
A:濁りや黄変が全く感じられなかった。
B:濁りや黄変が僅かに感じられた。
C:濁りや黄変が明らかに感じられた。
Figure 2018159260
本発明の実施例1〜同2の組成物は、硬化速度、接着力及び無色透明性がすべて良好であった。(E)成分を組成物全体中に30質量%未満含み、(C)成分の含有量が(B)成分より小さい実施例2は、PMMA及びCELのいずれのフィルムにも優れた接着力を有し、フィルムが破れるほどであった。
一方、(A)成分を、(A)成分に該当しないビスフェノールA型液状エポキシ樹脂に置き換えた比較例1の組成物は、硬化速度が不十分である上、接着力が非常に低かった。(C)成分を含まない比較例2は、CELとの接着力が低かった。
本発明の組成物は、プラスチック製フィルム等の接着剤として使用することができ、特に、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等に使用される光学フィルムの接着に好適に使用することができる。

Claims (13)

  1. (A)成分:重量平均分子量が500以上である芳香族エポキシ化合物
    (B)成分:炭素数2〜10個を有するポリオールの、ポリグリシジルエーテル
    (C)成分:脂環式エポキシ基を有する化合物
    (D)成分:光カチオン重合開始剤
    を含有する組成物であって、
    前記(A)〜(D)成分の含有割合が、組成物全体中に、
    (A)成分:1〜30重量%
    (B)成分:20〜70重量%
    (C)成分:10〜60重量%
    (D)成分:0.5〜10重量%
    であるプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  2. (A)成分が、重量平均分子量1,000〜20,000であり、1分子中に含まれるエポキシ基の数が2以上の化合物である請求項1に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  3. (A)成分が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び/又はビスフェノールF型エポキシ樹脂である請求項1又は請求項2に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  4. (B)成分が、炭素数2〜6個を有するジオールの、ジグリシジルエーテルである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  5. (B)成分が、炭素数4〜6個を有するアルカンジオールの、ジグリシジルエーテルである請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  6. (C)成分が、下記式(1)に示す化合物である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
    Figure 2018159260
  7. (D)成分が、スルホニウム塩系光カチオン重合開始剤である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  8. 組成物全体中に、(A)成分を3〜20重量%、(B)成分を30〜60重量%、(C)成分を20〜50重量%、(D)成分を1〜5重量%含有し、
    (B)成分を100重量部として、(A)成分の含有量が100重量部未満、かつ、(C)成分の含有量が100重量部未満である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  9. さらに、(E)成分として、1分子中に2個以上のオキセタニル基を有する分子量500以下の化合物を、組成物全体中に30重量%未満含む請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  10. プラスチック製フィルム又はシートの少なくとも一方が、セルロース系フィルム又は(メタ)アクリル系樹脂である請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物。
  11. 基材、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のプラスチック製フィルム又はシート用活性エネルギー線硬化型接着剤組成物の硬化物、及び他の基材から構成される積層体であって、
    前記基材及び前記他の基材の両方又は一方が、プラスチック製フィルム又はシートである積層体。
  12. プラスチック製フィルム又はシートの少なくとも一方が、セルロース系フィルム又は(メタ)アクリル系樹脂である請求項11に記載の積層体。
  13. 基材に、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の組成物を塗工し、塗工面に他の基材を貼合し、前記基材又は前記他の基材のいずれかの側から活性エネルギー線を照射する積層体の製造方法であって、
    前記基材及び前記他の基材の両方又は一方が、プラスチック製フィルム又はシートである積層体の製造方法。
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