JPWO2018150544A1 - 多重通信システム及び作業用ロボット - Google Patents

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Abstract

異なる通信速度のエンコーダ信号を多重化できる多重通信システムを提供する。多重通信装置29,39は、2以上の異なる通信速度(2Mbps、4Mbps)を切り替えて通信されるエンコーダ信号ENCD1〜ENCD8をサンプリングして多重化しフレームデータFRMD(多重化データ)として送受信する。多重通信装置29,39は、エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8を多重化する際に、2以上の異なる通信速度の整数倍(16倍、8倍)をサンプリングできる同一周期(32MHz)の値をサンプリング周期として用いる。

Description

本発明は、多重通信システム及びその多重通信システムにより作業に拘わるデータを伝送する作業用ロボットに関するものである。
従来、電子部品実装装置などの作業用ロボットは、例えば、電子部品を吸着する吸着ノズルの位置や向き等を変更する駆動源として電磁モータを装着ヘッド(可動部)に内蔵している。また、作業用ロボットは、電磁モータの変位等を検出するエンコーダから出力されるエンコーダ信号に基づいて電磁モータを駆動制御するアンプ部を装置本体側に設けている。例えば、特許文献1に開示される作業用ロボットは、多重通信装置を可動部に備える。多重通信装置は、可動部のロータリエンコーダから出力されるエンコーダ信号を多重化データに多重化して送受信する。多重通信装置は、多重化データのビット位置であって、複数のロータリエンコーダの各々に対応するビット位置にエンコーダ信号をビット割り当てする。この構成では、エンコーダ信号は、決められた任意のビット位置で送信される。
国際公開第WO2015/052790号
ところで、作業用ロボットにおける可動部(例えば、装着ヘッド)は、使用目的などに応じて種類を変更される。可動部を変更すると、可動部に内蔵されるエンコーダの種類は、変更される虞がある。そして、エンコーダ信号の通信速度は、エンコーダの種類に応じて変更される。また、エンコーダの種類を変更せずとも、一台のエンコーダが、エンコーダ信号の通信速度を通信途中で切り替える可能性がある。このような場合、多重通信システムは、エンコーダ信号の通信速度が切り替えられたとしても、エンコーダ信号を適切に多重化することが望まれる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、異なる通信速度のエンコーダ信号を多重化できる多重通信システム及び作業用ロボットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本明細書は、2以上の異なる通信速度を切り替えて通信されるエンコーダ信号をサンプリングして多重化し多重化データとして送信する送信側多重通信装置と、前記送信側多重通信装置から受信した前記多重化データの多重化を解除して前記エンコーダ信号を分離する受信側多重通信装置と、を備え、前記送信側多重通信装置は、前記エンコーダ信号を多重化する際に、2以上の異なる通信速度で通信される前記エンコーダ信号の各々における通信速度の整数倍をサンプリングできる同一周期の値をサンプリング周期として用いて、2以上の異なる通信速度で通信される前記エンコーダ信号の少なくとも一つをサンプリングする、多重通信システム、を開示する。
また、上記課題を解決するために、本明細書は、2以上の異なる通信速度を切り替えて通信されるエンコーダ信号を、サンプリング周期でサンプリングして多重化し多重化データとして送信する送信側多重通信装置と、前記送信側多重通信装置から受信した前記多重化データの多重化を解除して前記エンコーダ信号を分離し、分離した前記エンコーダ信号の1データを出力継続時間ごとに出力する受信側多重通信装置と、を備え、前記送信側多重通信装置は、前記エンコーダ信号の通信速度を変更する旨の制御コマンドを受信したことに応じて、所定時間経過した後に、変更後の前記エンコーダ信号の通信速度に応じた前記サンプリング周期を設定し、前記受信側多重通信装置は、前記エンコーダ信号の通信速度を変更する旨の制御コマンドを受信したことに応じて、所定時間経過した後に、変更後の前記エンコーダ信号の通信速度に応じた前記出力継続時間を設定する、多重通信システム、を開示する。
なお、本明細書は、多重通信システムだけでなく、多重通信システムを備える作業用ロボットを開示する。
本開示の多重通信システム等によれば、異なる通信速度のエンコーダ信号を多重化できる。
本実施形態の作業用ロボットを説明するためのブロック図である。 多重通信装置の送信部分を示すブロック図である。 多重通信装置の受信部分を示すブロック図である。 多重通信システムにおいて伝送されるフレームデータのデータ構成を示す図である。 作業用ロボットの状態フロー図である。 同期通信方式の場合のサンプリング周期等を説明するための図である。 同期通信方式の場合のエンコーダ信号のサンプリングを示す図である。 同期通信方式の場合のエンコーダ信号のサンプリングを示す図である。 非同期通信方式の場合のサンプリング周期等を説明するための図である。 非同期通信方式の場合のエンコーダ信号のサンプリングを示す図である。 非同期通信方式の場合のエンコーダ信号のサンプリングを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。初めに、本願の多重通信システムを適用する装置の一例として作業用ロボットについて説明する。
(作業用ロボット10の構成)
図1は、作業用ロボット10に適用される多重通信システムの構成を示す模式図である。図1に示すように、作業用ロボット10は、作業用ロボット10を設置する場所に固定的に設ける装置本体20と、装置本体20に対して相対的に移動する可動部30とを備える。装置本体20は、コントローラ21と、Y軸リニア用サーボアンプ22と、X軸リニア用サーボアンプ23と、3軸ロータリ用サーボアンプ24,25とを備える。可動部30は、Y軸用リニアモータ31と、X軸用リニアモータ32と、6つのロータリ型サーボモータ33,34,35,36,37,38とを備える。
可動部30は、例えば、ロボットアームであり、各モータ31〜38の駆動に応じてX軸、Y軸及びZ軸の各方向への自由度を有して変位駆動される。作業用ロボット10は、コントローラ21の制御に基づいて、例えば、生産ラインを搬送される対象物に可動部30(ロボットアーム)に保持されたワークの取り付けなどの作業を実行する。コントローラ21は、CPU、RAM等を備えたコンピュータを主体として構成されている。コントローラ21は、フィールドネットワーク用ケーブル41により各アンプ22〜25のスレーブ回路(図示略)と接続されている。ここでいうフィールドネットワーク(制御用ネットワーク)とは、例えば、MECHATROLINK(登録商標)−IIIであり、コントローラ21がマスターとなり、スレーブ回路に接続されたアンプ22〜25とのデータの送受信を行うネットワークを構築し、配線の統合(削減)等を実現してネットワーク構築のコスト低減を図るものである。
アンプ22〜25の各々は、エンコーダ用ケーブル42により多重通信装置29に接続されている。装置本体20に設けられた多重通信装置29は、可動部30に設けられた多重通信装置39と多重通信用ケーブル11で接続されている。多重通信用ケーブル11は、例えばGigabit Etherenet(登録商標)の通信規格に準拠したLANケーブルやUSB(Universal Serial Bus)3.0の通信規格に準拠したUSBケーブルである。作業用ロボット10は、可動部30に設けられた各モータ33〜38のエンコーダ信号を多重通信装置39によりフレームデータFRMD(多重化データの一例)に多重化し、多重通信用ケーブル11を介して多重通信装置29に送信する。多重通信装置29は、受信したフレームデータFRMDの多重化を解除し、各モータ33〜38に対応するエンコーダ信号を分離する。多重通信装置29は、分離した個々のエンコーダ信号を対応するアンプ22〜25に送信する。
コントローラ21は、アンプ22〜25を介して可動部30の各モータ31〜38を制御する。Y軸リニア用サーボアンプ22は、可動部30のY軸用リニアモータ31を制御する。可動部30には、Y軸用リニアモータ31の駆動に応じてY軸方向に沿ったガイドレール上を移動する可動部30(ロボットアーム)の位置を検出するリニアスケール51が設けられている。リニアスケール51は、例えば、Y軸リニア用サーボアンプ22から受信した問い合わせ情報(エンコーダ信号)に応じて、可動部30のY軸方向の位置(Y座標値)等のエンコーダ信号を通信プロトコル変換器52に出力する。通信プロトコル変換器52は、多重通信装置39とエンコーダ用ケーブル61で接続されている。通信プロトコル変換器52は、多重通信装置29,39を介してリニアスケール51のエンコーダ信号をY軸リニア用サーボアンプ22に送信する。Y軸リニア用サーボアンプ22は、通信プロトコル変換器52から受信したエンコーダ信号を、フィールドネットワーク用ケーブル41を介してコントローラ21に転送する。
コントローラ21は、リニアスケール51のエンコーダ信号に基づいて、Y軸用リニアモータ31の回転位置等(可動部30のY軸方向の位置)を決定し、決定した制御内容をY軸リニア用サーボアンプ22に通知する。Y軸リニア用サーボアンプ22は、例えば、Y軸用リニアモータ31と図示しない電源線で接続されており、Y軸用リニアモータ31に供給する電力を制御可能となっている。Y軸リニア用サーボアンプ22は、コントローラ21から受信した制御内容に基づいてY軸用リニアモータ31に供給する電力を制御し、Y軸用リニアモータ31を制御する。可動部30は、Y軸用リニアモータ31の駆動に応じて例えば、ロボットアームがY軸方向に駆動する。
同様に、X軸リニア用サーボアンプ23は、可動部30のX軸用リニアモータ32を制御する。可動部30には、X軸用リニアモータ32の駆動に応じてX軸方向に沿ったガイドレール上を移動する可動部30の位置を検出するリニアスケール53が設けられている。リニアスケール53のエンコーダ信号は、通信プロトコル変換器54、エンコーダ用ケーブル61を介して多重通信装置39に出力される。コントローラ21は、リニアスケール53のエンコーダ信号に基づいてX軸リニア用サーボアンプ23を介してX軸用リニアモータ32を制御する。
また、本実施形態のリニアスケール51は、例えば、アンプ22が対応する通信プロトコルと異なる通信プロトコルで通信を行う。通信プロトコル変換器52は、リニアスケール51の入出力データを、アンプ22が処理可能な入出力データに変換し送受信を行う。同様に、通信プロトコル変換器54は、リニアスケール53の入出力データを、アンプ23が処理可能な入出力データに変換し送受信を行う。なお、リニアスケール51とアンプ22とは、同一の通信規格に対応した装置でもよい。
ロータリ型サーボモータ33〜35(以下、「サーボモータ」という場合がある)は、例えば、各モータに対応する3つの出力軸を有しており、ワークを保持するロボットアームのハンドをX軸、Y軸、Z軸の各方向に駆動させる。同様に、サーボモータ36〜38は、例えば、各モータに対応する3つの出力軸を有しており、ロボットアームのハンドを回転等させる。サーボモータ36〜38は、サーボモータ33〜35と同様の構成であるため、その説明を適宜省略する。
サーボモータ33〜35の各々に設けられたロータリエンコーダ55は、各サーボモータ33〜35の回転位置などのエンコーダ信号を、エンコーダ用ケーブル61を介して多重通信装置39に出力する。3軸ロータリ用サーボアンプ(以下、「サーボアンプ」という場合がある)24は、多重通信装置29,39を介して転送されたエンコーダ信号に基づいて、サーボモータ33〜35の各々を制御する。例えば、サーボモータ33は、U相,V相,W相の各相のコイルを有する三相交流で駆動するサーボモータである。サーボモータ33の各相のコイルは、図示しない電源線を介してサーボアンプ24に接続されている。サーボモータ33は、サーボアンプ24から電源線を通じて供給される三相交流に応じて駆動する。
同様に、他のサーボモータ34,35の各々は、サーボアンプ24から電源線を通じて供給される三相交流に応じて駆動する。なお、サーボモータ36〜38の各々に設けられたロータリエンコーダ57は、各サーボモータ36〜38のエンコーダ信号を、エンコーダ用ケーブル61を介して多重通信装置39に出力する。サーボアンプ25は、多重通信装置29,39を介して転送されたエンコーダ信号に基づいて、サーボモータ36〜38の各々を制御する。
次に、多重通信システムで伝送されるエンコーダ信号に対する処理について説明する。なお、以下の説明では、多重通信装置39を送信側、多重通信装置29を受信側とした場合を主に説明する。また、8つのモータ31〜38に対応するリニアスケール51,53及びロータリエンコーダ55,57の各々のエンコーダ信号を、エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8と称して説明する。また、本願におけるエンコーダ信号とは、例えば、リニアスケール51,53やロータリエンコーダ55,57からY軸リニア用サーボアンプ22等に送信される位置情報、及び各アンプ22,23,24,25からリニアスケール51等に対して送信される制御コマンド(初期設定情報や、回転位置を取得する問い合わせ情報など)の両方を含んでいる。
図2は多重通信装置39の送信部分を示すブロック図である。また、図3は多重通信装置29の受信部分を示すブロック図である。図2に示す多重通信装置39の送信データ合成処理部201は、各装置から出力されるエンコーダ信号ENCD1〜ENCD8に対し誤り訂正符号の付加処理を行う。
(送信データ合成処理部201の構成)
リニアスケール51から通信プロトコル変換器52(図1参照)を介して出力されたエンコーダ信号ENCD1は、データ取込部203に一時的に取り込まれ、FEC付与部211によりハミング符号の前方誤り訂正符号FEC(7,4)が付与される。データ取込部203は、リニアスケール51(通信プロトコル変換器52)からエンコーダ信号ENCD1を、所定の通信規格に準拠した通信で取り込む。
フレーム分割部221は、FEC付与部211によってFECを付与されたエンコーダ信号ENCD1を、フレームデータFRMDの通信速度、送信サイクル、データ長等に応じて分割する。フレーム分割部221は、分割したエンコーダ信号ENCD1を、多重化部219(図2中の「MUX」)に出力する。計数部234は、多重化部219によってフレームデータFRMDを送信した回数を計数する。フレーム分割部221は、計数部234から出力される計数値に応じて次のデータをFEC付与部211から読み出す処理を行う。なお、FEC付与部211は、エンコーダ信号ENCD1の入力に応じてデータの有無を示す情報(図4参照)を付加した上でハミング符号の前方誤り訂正符号FEC(7,4)を付与する。また、他の装置(リニアスケール53、ロータリエンコーダ55,57)から出力されるエンコーダ信号ENCD2〜ENCD8の処理については、エンコーダ信号ENCD1と同様であるため、説明を省略する。
送信データ合成処理部201の多重化部219は、入力されたエンコーダ信号ENCD1〜ENCD8を、例えば、入力ポートに対して割り当てた一定時間(タイムスロット)に応じて多重化する。多重化部219により多重化されたデータは、例えば、Gigabit Etherenet(登録商標)の通信規格に準拠した外部端子242(図2中の「GigE用PHY−IC」)を介してフレームデータFRMDとして多重通信用ケーブル11に送出される。
(受信データ分離処理部301の構成)
図3に示す多重通信装置29は、多重通信用ケーブル11を通じてフレームデータFRMDを外部端子342(図3中の「GigE用PHY−IC」)に受信する。多重通信装置29の受信データ分離処理部301は、非多重化部319(図3中の「DEMUX」)を備える。非多重化部319は、フレームデータFRMDから各エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8を分離する。受信データ分離処理部301は、分離した各エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8に対して誤り検出・訂正処理を行う。
非多重化部319は、分離したエンコーダ信号ENCD1をフレーム合成部311に出力する。フレーム合成部311は、複数のフレームデータFRMDに分割されたデータからエンコーダ信号ENCD1を合成する。計数部332は、非多重化部319によってフレームデータFRMDを受信した回数を計数する。フレーム合成部311は、計数部332から出力される計数値に応じてエンコーダ信号ENCD1を合成し、合成したエンコーダ信号ENCD1を復号訂正処理部312に出力する。復号訂正処理部312は、合成されたエンコーダ信号ENCD1に対しハミング符号の前方誤り訂正符号(FEC)に応じて誤り検出を実行し、誤りの検出に応じてデータの訂正を実行する。
復号訂正処理部312は、必要に応じて訂正等したエンコーダ信号ENCD1をデータ出力部303に出力する。データ出力部303は、入力したエンコーダ信号ENCD1を一時的に蓄積しY軸リニア用サーボアンプ22に送信する。なお、上記説明では、主にエンコーダ信号ENCD1について説明した。他のエンコーダ信号ENCD2〜ENCD8の処理については、エンコーダ信号ENCD1と同様であるため、その説明を省略する。また、図2に示す多重通信装置39が備える受信データ分離処理部202の構成及び動作については、上記した多重通信装置29の受信データ分離処理部301と同様であるため、その説明を省略する。同様に、図3に示す多重通信装置29が備える送信データ合成処理部302の構成及び動作については、図2に示す多重通信装置39の送信データ合成処理部201と同様であるため、その説明を省略する。
図4は、本願の多重化データの一例であるフレームデータFRMDのデータ構造を示している。フレームデータFRMDは、例えば1フレームが8ビットで構成されている。例えば1フレーム当りの周期を8nsec(周波数が125MHz)に設定した場合、多重通信装置29,39は、1Gbps(8ビット×125MHz)の通信回線を構築する。この通信回線は、例えば半2重通信である。
図4は、フレームデータFRMDを送信する1クロック(例えば8nsec)ごとに送信されるデータを示している。フレームデータFRMDは、20クロックを1サイクル(1周期)として、半周期ごとに送受信が切り替えられる。図4は半周期(1/2サイクル)の0〜10クロックを示している。従って、図4に示す例では、多重通信装置29,39は、10クロック目で互いに同期を取って送受信を切り替える。
フレームデータFRMDは、1/2サイクル(10クロック)のうち、エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8を送信する前の3クロック(図4中のクロック0〜2)において、ヘッダ情報などの制御情報を設定されている。また、フレームデータFRMDは、1/2サイクル(10クロック)のうち、7クロック(図4中のクロック3〜9)にエンコーダ信号ENCD1〜ENCD8に係るデータを設定されている。フレームデータFRMDの先頭ビット(ビット位置0)〜ビット位置7までの各ビットが、この順にエンコーダ信号ENCD1〜ENCD8に対応している。
フレームデータFRMDのクロック3,5における各ビット位置には、エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8(図中の「E1D〜E8D」)がビット割り当てされている。また、フレームデータFRMDのクロック4,6における各ビット位置には、エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8のデータの有無を示す情報(図中の「E1D有〜E8D有」)がビット割り当てされている。このデータの有無を示す情報は、例えば、フレームデータFRMDのデータ転送レートに比べてエンコーダ信号ENCD1〜ENCD8のデータ転送レートが低速である場合に、低速なエンコーダ信号ENCD1〜ENCD8が各ビット位置0〜7に設定されているか否かを示すための情報である。エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8とエンコーダ信号ENCD1〜ENCD8の有無を示す情報とは、サイクルごとに交互に設定されている。
また、フレームデータFRMDのクロック7〜9におけるビット位置には、訂正符号FEC(7,4)として付加される3ビットの符号ビットが設定されている。エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8は、図2に示すフレーム分割部221によって、フレームデータFRMDにビット割り当てされたビット幅に応じて分割され、分割後に多重化部219に送信される。
そして、多重通信装置29,39は、3クロック続けて訂正符号FEC(7,4)を設定したフレームデータFRMDを送信した後、10クロックで互いに同期を取って送受信を切り替える。なお、図4に示すフレームデータFRMDの構成は一例であり、適宜変更される。例えば、図4に示すフレームデータFRMDの構成は、リニアスケール51,53及びロータリエンコーダ55,57を、位置情報などのデータをシリアル信号で伝送する方式(シリアル伝送方式)のエンコーダとして構成した場合について例示している。しかしながら、フレームデータFRMDの構成は、シリアル伝送方式以外の方式のエンコーダを用いた場合には各ビット位置のデータを適宜変更してもよい。
(作業用ロボット10の動作について)
次に、本実施形態の作業用ロボット10の動作、特にアンプ(Y軸リニア用サーボアンプ22など)、エンコーダ(リニアスケール51など)、及び多重通信装置29,39の動作について説明する。図5は、作業用ロボット10の状態フローを示している。
なお、以下の説明では、複数のエンコーダ信号ENCD1〜ENCD8のうち、一例として、サーボモータ33に対応するエンコーダ信号ENCD3について主に説明する。他のエンコーダ信号(エンコーダ信号ENCD1など)の処理については、エンコーダ信号ENCD3と同様であるため、その説明を省略する。これに対応し、複数のアンプ(Y軸リニア用サーボアンプ22など)やエンコーダ(リニアスケール51など)のうち、エンコーダ信号ENCD3を処理するアンプ24及びロータリエンコーダ55について説明する。
まず、図5に示すステップ(以下、「S」と表記する)11に示す状態では、作業用ロボット10は、非通電状態となっている。例えば、作業用ロボット10は、主電源スイッチをオフした状態である。この状態では、アンプ24、ロータリエンコーダ55、サーボモータ33、及び多重通信装置29,39などは、電源が入っていない非通電状態となる。S11において、例えば、作業用ロボット10は、主電源スイッチをオンされる。これにともないアンプ24等は、電力を供給され、起動する(S13)。多重通信装置29,39等は、初期化状態となる。
ここで、エンコーダ信号ENCD3の通信速度は、例えば、アンプ24やロータリエンコーダ55の仕様によっては通信の途中で変更される可能性がある。あるいは、可動部30を変更するのにともなって当該可動部30に内蔵されるロータリエンコーダ55の種類等を変更されることで、エンコーダ信号ENCD3の通信速度は変更される。これに対し、例えば、本実施形態のアンプ24、ロータリエンコーダ55、多重通信装置29,39は、エンコーダ信号ENCD3を高速で通信する高速モードと、低速で通信する低速モードとの2種類のモードを備えている。
S13の初期化状態では、多重通信装置29,39は、低速な通信を行う低速モードとなる。多重通信装置29,39は、所定条件に従って、例えば、高速な通信を行う高速モード(S15,S17)、又は低速モードを維持した状態(S21)となる。ここでいう、所定条件とは、例えば、アンプ24からロータリエンコーダ55へ送信される制御コマンドを検出する条件である。多重通信装置29,39は、エンコーダ信号ENCD3の通信において、制御コマンドとしてアンプ24からロータリエンコーダ55へ送信される速度の切り替えを指示する速度切り替えコマンドを検出する。
例えば、アンプ24は、起動した後、低速な通信でロータリエンコーダ55と通信を行い、ロータリエンコーダ55が高速モードに対応可能であるか否かの問い合わせを実行する。アンプ24は、ロータリエンコーダ55のバージョン等を問い合わせて高速モードに対応可能か判定する(S13)。アンプ24は、ロータリエンコーダ55が高速モードに対応可能であることを検出すると(S13)、低速モードから高速モードに切り替える速度切り替えコマンドを送信する(S15)。S15において、アンプ24は、高速モードでの初期化処理を行う。具体的には、アンプ24は、速度切り替えコマンドの送信に対して、ロータリエンコーダ55から正常な応答を受信すると、高速な通信を実行するのに必要な初期値の設定等をロータリエンコーダ55に対して行う(S15)。アンプ24は、初期化処理を終了させると高速な通信を開始する(S17)。
また、多重通信装置29,39は、S13において、アンプ24から送信された速度切り替えコマンドを検出すると、高速モードへ移行し初期化処理を開始する(S15)。この際、多重通信装置29,39は、速度切り替えコマンドを検出し、所定時間だけ経過した後に高速モードへ移行する(S15)。この所定時間は、例えば、上記したアンプ24からロータリエンコーダ55へ速度切り替えコマンドを送信した時点から、ロータリエンコーダ55の応答がアンプ24に到達するまでの時間である。即ち、本実施形態の多重通信装置29,39は、アンプ24が低速な通信から高速な通信へ移行するのに必要な時間だけ、自身も低速モードから高速モードへ移行するのを待つ処理を行う。これにより、多重通信装置29,39は、高速な通信を開始するタイミングをアンプ24等と合わせることで、データ化け等の発生を抑制し、適切に高速な通信へ移行することができる。
また、多重通信装置29,39は、高速モードへ移行すると(S15)、高速な通信の通信速度に応じたサンプリング周期を設定する。上記したように図2に示すデータ取込部203は、ロータリエンコーダ55からエンコーダ信号ENCD1を、所定の通信規格に準拠した通信で取り込む。この際に、データ取込部203は、ロータリエンコーダ55から送信されるエンコーダ信号ENCD3を所定のサンプリング周期に基づいてサンプリングして取り込む。このサンプリング周期は、エンコーダ信号ENCD3のデータを適切に検出するために、例えば、速度の高速化にともなって周期を短くする必要がある。
そこで、多重通信装置29,39は、例えば、低速モードから高速モードへ移行するのに応じて、エンコーダ信号ENCD3を取り込むデータ取込部203で使用するサンプリング周期を短くする制御を行う。これにより、多重通信装置29,39は、高速な通信で送受信されるエンコーダ信号ENCD3を、データ取込部203でサンプリングし、多重化部219によって適切に多重化することができる。
また、多重通信装置29,39は、高速モードへ移行すると(S15)、高速な通信の通信速度に応じた出力継続時間を設定する。上記したように図3に示すデータ出力部303は、エンコーダ信号ENCD3を一時的に蓄積してからサーボアンプ24へ送信する。この際に、データ出力部303は、エンコーダ信号ENCD3の1データを出力継続時間ごとに出力する。ここでいう1データの出力継続時間とは、例えば、エンコーダ信号ENCD3の1ビットのデータをハイレベルの信号で表わした場合に、そのハイレベルの信号をデータ出力部303から送出するのに必要な時間である。この1データの出力継続時間は、例えば、通信速度が速くなるのに比例して短くなる。なお、この1データの出力継続時間の具体例については後述する。
そこで、多重通信装置29,39は、例えば、低速モードから高速モードへ移行するのに応じて、エンコーダ信号ENCD3を出力するデータ出力部303で使用する出力継続時間を短くする制御を行う。これにより、多重通信装置29,39は、高速な通信で送受信されるエンコーダ信号ENCD3を、データ出力部303からサーボアンプ24へ適切に送信することができる。
また、多重通信装置29,39は、高速モードへ移行すると(S15)、タイムアウト時間及び誤り検出処理を変更する。ここでいうタイムアウト時間とは、例えば、ノイズ等による通信データの誤り等により、多重通信装置39がロータリエンコーダ55からエンコーダ信号ENCD3を一定時間だけ入力できない場合に、無入力を異常(入力エラー)として検出する判断基準となる時間である。このタイムアウト時間は、通信速度を速くするのにともなって時間を短くする。これにより、高速通信の規格で短いタイムアウト時間を要求されている場合など、通信速度に応じてタイムアウト時間を最適化できる。
また、例えば、低速モードと、高速モードでは要求される誤り検出の処理速度が異なり、最適な誤り検出処理の内容、方式が異なる場合がある。即ち、通信速度が異なれば、使用すべき誤り検出処理も違う場合がある。ここでいう誤り検出処理とは、エンコーダ信号ENCD3の誤りを検出するだけの処理、あるいは誤りの検出に加えて訂正も行う処理である。誤り検出は、例えば、CRCチェック(巡回冗長検査)、パリティチェック、あるいはチェックサムを用いてもよい。
なお、多重通信装置29,39は、上記したタイムアウト時間及び誤り検出処理のうち、少なくとも一方をエンコーダ信号ENCD3の通信速度の変更に応じて変更してもよい。また、多重通信装置29,39は、上記したサンプリング周期、出力継続時間、タイムアウト時間及び誤り検出処理の各々について、予め設定された値等を用いることができる。この予め設定された値等は、低速モード及び高速モードのそれぞれに対応したものが設定される。また、多重通信装置29,39は、エンコーダ信号ENCD3の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジに基づいて通信速度(通信モード)を検出し、検出した通信速度に応じてサンプリング周期等を設定してもよい。この立ち上がりエッジ等に基づく通信速度の検出については後述する。
多重通信装置29,39は、S15において低速モードから高速モードへの移行に合わせてサンプリング周期及び出力継続時間を設定する一方で、アンプ24とロータリエンコーダ55とが高速モードへ適切に移行できているか否かを判定する。多重通信装置29,39は、例えば、サーボアンプ24とロータリエンコーダ55との間で送受信される通信の内容を確認し、高速な通信を実行するのに必要な初期値の設定等を実行できているか否かを判定することで、高速モードへ適切に移行できているか否かを判定する。多重通信装置29,39は、サーボアンプ24等が高速モードへ適切に移行できていると判定すると、高速な通信を開始する(S17)。
S17において、作業用ロボット10は、運転状態となる。作業用ロボット10は、アンプ24とロータリエンコーダ55との間で高速通信を実行しながら、サーボモータ33を回転させ、トルク、速度、位置制御等を実行する。即ち、作業用ロボット10は、エンコーダ信号ENCD3を高速な通信で送受信しながら、生産ラインを搬送される対象物に可動部30(ロボットアーム)に保持されたワークの取り付けなどの作業を実行する。
作業用ロボット10は、運転状態において、運転を停止する条件を満たすと、非可動状態となる(S19)。ここでいう運転を停止する条件とは、例えば、ユーザからの停止指示、ワークの取り付け作業中のエラー検出などである。例えば、ユーザは、可動部30の種類を変更するため、コントローラ21に対して作業用ロボット10を停止する旨の操作を実行する。コントローラ21は、ユーザからの停止指示に応じて、フィールドネットワーク用ケーブル41を介してアンプ23にRESETコマンドを送信する。このRESETコマンドとは、例えば、MECHATROLINK(登録商標)−IIIで用いられるマスター(コントローラ21)からスレーブ(サーボアンプ24)への停止を通知するコマンドである。
作業用ロボット10は、このようにして各種装置を非稼動状態とする(S19)。ユーザは、作業用ロボット10を非稼動状態(S19)とした後、可動部30の交換などを行う。また、作業用ロボット10は、非稼動状態(S19)において、主電源スイッチをOFFされると、上記したS11の非通電状態となる。
一方で、S13において、作業用ロボット10は、低速モードを維持する場合には、低速モードで運転状態となる(S21)。例えば、アンプ24からロータリエンコーダ55への確認作業の結果、ロータリエンコーダ55が高速な通信に対応していない場合、作業用ロボット10は、S21へ移行する。
S21において、アンプ24、ロータリエンコーダ55、多重通信装置29,39は、低速モードとなる。作業用ロボット10は、アンプ24とロータリエンコーダ55との間で低速通信を実行しながら、サーボモータ33を回転させ、トルク、速度、位置制御等を実行する。即ち、作業用ロボット10は、エンコーダ信号ENCD3を低速な通信で送受信しながら、生産ラインを搬送される対象物に可動部30(ロボットアーム)に保持されたワークの取り付けなどの作業を実行する。
作業用ロボット10は、S21の運転状態において、高速モードの運転状態(S17)と同様に、運転を停止する条件を満たすと、非稼動状態となる(S23)。作業用ロボット10は、ユーザからの停止指示等を受け付けると、各種装置を非稼動状態とする(S23)。また、作業用ロボット10は、非稼動状態(S23)において、主電源スイッチをOFFされると、上記したS11の非通電状態となる。このようにして、本実施形態の多重通信装置29,39は、切り替えコマンドの受信に応じてサンプリング周期や出力継続時間を変更することで、2以上の異なる通信速度で通信されるエンコーダ信号ENCD3を適切にサンプリング及び多重化できる。
(同一のサンプリング周期によるサンプリング)
上記した説明では、多重通信装置29,39は、S13において、速度切り替えコマンドの検出に応じて低速モードと高速モードとを切り替え、サンプリング周期を変更していた。しかしながら、多重通信装置29,39は、低速モードと高速モードとで同一のサンプリング周期を用いてもよい。
図6,図7及び図8は、エンコーダ信号ENCD3を同期通信方式で通信する場合を示している。ケース1は、従来の方法の一例を示している。ケース2は、本実施形態の低速モードを示している。ケース3は、本実施形態の高速モードを示している。ケース1,2,3は、図7及び図8の「データ」の項目に示すように、一例として「1」「0」のデータ(同一のエンコーダ信号ENCD3)を送受信している。なお、図7及び図8の「波形」の項目では、ハイレベル信号に該当する部分にハッチングを付している。
ケース1,2,3は、同期通信方式として例えば、HDLC(High level Data Link Control procedure)の通信規格に準拠した通信を行う。データの符号化としては、例えば、マンチェスタ符号を用いる。また、ケース1は、初期化状態及び運転状態ともに2Mbpsの通信速度である。カッコ内の数字は、図7に示すように、1データの出力継続時間71であり、500ns(=1/2Mbps)である。なお、出力継続時間71は、上記したデータ取込部203によってサンプリングする場合は、データ取込部203が1データを取り込む時間となる。また、出力継続時間71は、上記したデータ出力部303が1データを出力する場合は、データ出力部303が1データを出力する時間となる。
また、ケース1のサンプリング周期は、16MHzである。カッコ内の数字は、図7に示すように、1clock(1サンプル)の時間73であり、62.5ns(=1/16MHz)である。また、1データをサンプリング周期で分割する分解能は、8分割である。ケース1では、8サンプルごとに1データを処理(取り込み等)し、図7及び図8の「信号レベル」の項目に示すように、ハイレベル信号(H)、ローレベル信号(L)、ローレベル信号(L)、ハイレベル信号(H)の順に処理している。これにより、図7及び図8の「データ」の項目に示すように、ハイレベル信号(H)、ローレベル信号(L)の順で処理した信号で表すビット値「1」と、ローレベル信号(L)、ハイレベル信号(H)の順で処理した信号で表すビット値「0」とのエンコーダ信号ENCD3を取り込み等している。
また、ケース1の8サンプルの先頭(Clockカウンタ「0」)では、エンコーダ信号ENCD3の立ち上がり(図中の波形の項目の「↑」)や、エンコーダ信号ENCD3の立ち下がり(図中の「↓」)が発生している。上記したように、多重通信装置29,39は、このエンコーダ信号ENCD3の立ち上がりエッジ(図中の「↑」)及び立ち下がりエッジ(図中の「↓」)に基づいて通信速度を検出してもよい。具体的には、多重通信装置29,39は、例えば、この立ち上がりエッジが何サンプルごとにくるのかを検出し、サンプル数(8サンプル)とサンプリング時間(例えば、62.5ns)を乗算して、通信速度2Mbps(500ns=8*62.5ns)を検出してもよい。なお、多重通信装置29,39は、通信速度の変更を検出する方法として、上記した速度切り替えコマンドの検出と、エンコーダ信号ENCD3のエッジの検出とを併用してもよい。また、図7及び図8中の横向き矢印「→」は、信号レベルの変化がない部分を示している。
また、本実施形態の多重通信装置29,39の各々は、上記したエッジの周期に基づいて、タイムアウト時間及び誤り検出処理を変更する処理を、互いに独立して実行することもできる。この場合、例えば、多重通信装置29は、アンプ23からデータ取込部203に取り込むエンコーダ信号ENCD3のエッジに基づいて通信速度を検出しタイムアウト時間等を変更できる。また、例えば、多重通信装置39は、ロータリエンコーダ55からデータ取込部203に取り込むエンコーダ信号ENCD3のエッジに基づいて通信速度を検出し、検出した通信速度に応じたタイムアウト時間等を設定してもよい。
次に、ケース2(低速モード)について説明する。なお、上記したケース1と同様の内容については、その説明を省略する。ケース2は、図6に示すように、初期化状態及び運転状態ともに2Mbpsの通信速度である。1データの出力継続時間75は、500ns(図7参照)である。
また、ケース2のサンプリング周期は、ケース1とは異なり32MHzである。1サンプルの時間77は、31.25ns(=1/32MHz)である。また、1データをサンプリング周期で分割する分解能は、例えば、8分割である。ケース2では、一例として低速モード(ケース2)と、高速モード(ケース3)とで分解能を統一した場合を示している。このため、多重通信装置29,39のデータ取込部203及びデータ出力部303は、8分割されたデータの2回分(16分割)を1データとして取り込み、又は出力する。これにより、例えば、データ取込部203は、16分割(16サンプル)ごとに、1データ(ハイレベル信号など)を取り込むこととなる。
ケース2では、図7及び図8の「信号レベル」の項目に示すように、16サンプルごとに1データを処理(取り込み等)し、ハイレベル信号(H)、ローレベル信号(L)、ローレベル信号(L)、ハイレベル信号(H)の順に処理している。これにより、図7及び図8の「データ」の項目に示すように、ビット値「1」と、ビット値「0」とのエンコーダ信号ENCD3を取り込み等している。
次に、ケース3(高速モード)について説明する。なお、図7及び図8は、ケース3の運転状態(高速な通信状態)を示している。ケース3は、図6に示すように、初期化状態では2Mbpsの通信速度である。1データの出力継続時間は、500nsである。一方で、運転状態では、4Mbpsの通信速度である。1データの出力継続時間79は(図7参照)、250ns(=1/4Mbps)である(図6参照)。
また、ケース3のサンプリング周期は、ケース2と同じ32MHzである。即ち、ケース2,3は、運転状態の通信速度が異なる(ケース3が速い)にも係わらず、サンプリング周期が32MHzで同一となっている。そして、この同一のサンプリング周期(32MHz)は、低速モードの通信速度(2Mbps)の16倍である。また、この同一のサンプリング周期(32MHz)は、高速モードの通信速度(4Mbps)の8倍である。即ち、本実施形態の多重通信装置29,39は、2以上の異なる通信速度(高速モード、低速モード)で通信されるエンコーダ信号ENCD3の各々における通信速度(2Mbps、4Mbps)の整数倍(16倍、8倍)をサンプリングできる同一周期(32MHz)の値をサンプリング周期として用いている。
ケース3の1サンプルの時間81は、ケース2と同様に、31.25ns(=1/32MHz)である。また、1データをサンプリング周期で分割する分解能は、例えば、8分割である。この場合、多重通信装置29,39のデータ取込部203及びデータ出力部303は、図7及び図8に示すように、8分割されたデータ(出力継続時間79)を1データとして取り込み、又は出力する。これにより、例えば、データ取込部203は、8分割(8サンプル)ごとに、1データ(ハイレベル信号など)を取り込むこととなる。即ち、上記したケース2の半分の時間で1データを取り込む。
ケース3では、8サンプルごとに1データを処理(取り込み等)し、ハイレベル信号(H)、ローレベル信号(L)、ローレベル信号(L)、ハイレベル信号(H)の順に処理している。これにより、ビット値「1」と、ビット値「0」とのエンコーダ信号ENCD3を取り込み等している。
従って、本実施形態の多重通信装置29,39は、エンコーダ信号ENCD3の通信速度が切り替えられ切り替えの前後における通信速度(2Mbps、4Mbps)の各々が同一周期(32MHz)の整数倍(16倍、8倍)である場合に、サンプリング周期を変更せずに維持する。また、本実施形態の多重通信装置29,39は、エンコーダ信号ENCD3の通信速度が切り替えられ切り替えの前後における通信速度の各々が同一周期の整数倍である場合に、通信速度と同一周期との比(16倍、8倍)に基づいて、フレームデータFRMD(多重化データ)から分離したエンコーダ信号ENCD3の1データを出力する時間である出力継続時間75,79を設定する。これにより、異なる通信速度のエンコーダ信号ENCD3を多重及び分離できる。
(非同期通信の場合)
次に、エンコーダ信号ENCD3を非同期通信方式(調歩同期方式)で通信する場合について説明する。図9,図10及び図11は、非同期通信方式の場合を示している。ケース4は、従来の方法の一例を示している。ケース5は、非同期通信方式の場合の低速モードを示している。ケース6は、非同期通信方式の場合の高速モードを示している。なお、以下の説明では、上記した同期通信方式と同様の内容についてはその説明を適宜省略する。
ケース4,5,6は、図10及び図11の「データ」の項目に示すように、一例として「STARTビット(BIT−0)」、及びデータビットとして「1」,「1」,「0」のデータ(エンコーダ信号ENCD3)を送受信している。STARTビットは、非同期通信におけるデータの開始を示すビットであり、本例ではビット値「0」を設定されている。
また、図9に示すように、データの符号化としては、例えば、NRZ(Non Return to Zero)方式を用いる。また、ケース4は、初期化状態及び運転状態ともに2.5Mbpsの通信速度である。1データの出力継続時間は、400ns(=1/2.5Mbps)である。また、ケース4のサンプリング周期は、20MHzである。1サンプルの時間は、50ns(=1/20MHz)である。また、分解能は、8分割である。ケース4では、8サンプルごとに1データを処理(取り込み等)し、ローレベル信号(L)、ハイレベル信号(H)、ハイレベル信号(H)、ローレベル信号(L)の順に処理している。これにより、ローレベル信号(L)で表すSTARTビット(1BIT−0)、ハイレベル信号(H)で表すビット値「1」(DATA−B0)、ハイレベル信号(H)で表すビット値「1」(DATA−B1)、ローレベル信号(L)で表すビット値「0」(DATA−B2)のエンコーダ信号ENCD3を取り込み等している。
また、図10及び図11の「波形」の項目に示すように、上記した同期式通信方式と同様に、ケース4の8サンプルの先頭(Clockカウンタ「0」)では、エンコーダ信号ENCD3の立ち上がり(図中の波形の項目の「↑」)や、エンコーダ信号ENCD3の立ち下がり(図中の「↓」)が発生している。このため、多重通信装置29,39は、非同期通信方式の場合にも、エンコーダ信号ENCD3の立ち上がりエッジ等に基づいて通信速度を検出てきる。
次に、ケース5(低速モード)について説明する。ケース5は、図9に示すように、初期化状態及び運転状態ともに2.5Mbpsの通信速度である。1データの出力継続時間は、400nsである。また、ケース5のサンプリング周期は、ケース4とは異なり40MHzである。1サンプルの時間は、25ns(=1/40MHz)である。また、分解能は、例えば、16分割である。ケース5では、一例として低速モード(ケース5)と、高速モード(ケース6)とで異なる分解能を設定した場合を示している。このため、多重通信装置29,39のデータ取込部203及びデータ出力部303は、低速モード(ケース5)では、16分割されたデータを1データとして取り込み、又は出力する。これにより、例えば、データ取込部203は、16分割(16サンプル)ごとに、1データ(ハイレベル信号など)を取り込むこととなる。
次に、ケース6(高速モード)について説明する。なお、図10及び図11は、ケース6の運転状態(高速な通信状態)を示している。ケース6は、図9に示すように、初期化状態では2.5Mbpsの通信速度である。1データの出力継続時間は、400nsである。一方で、運転状態では、4Mbpsの通信速度である。1データの出力継続時間は、250ns(=1/4Mbps)となる。
また、ケース6のサンプリング周期は、ケース5と同じ40MHzである。即ち、ケース5,6は、運転状態の通信速度が異なる(ケース6が速い)にも係わらず、サンプリング周期が40MHzで同一となっている。そして、この同一のサンプリング周期(40MHz)は、低速モードの通信速度(2.5Mbps)の16倍である。また、この同一のサンプリング周期(40MHz)は、高速モードの通信速度(4Mbps)の10倍である。即ち、この場合の多重通信装置29,39は、2以上の異なる通信速度(高速モード、低速モード)で通信されるエンコーダ信号ENCD3の各々における通信速度(2.5Mbps、4Mbps)の整数倍(16倍、10倍)をサンプリングできる同一周期(40MHz)の値をサンプリング周期として用いている。
ケース6の1サンプルの時間は、ケース5と同様に、25ns(=1/40MHz)である。また、分解能は、10分割である。この場合、多重通信装置29,39のデータ取込部203及びデータ出力部303は、図10及び図11に示すように、10分割されたデータを1データとして取り込み、又は出力する。これにより、例えば、データ取込部203は、10分割(10サンプル)ごとに、1データ(ハイレベル信号など)を取り込むこととなる。即ち、上記したケース5とは異なる時間で1データを取り込む。
従って、この場合の多重通信装置29,39は、エンコーダ信号ENCD3の通信速度が切り替えられ切り替えの前後における通信速度(2.5Mbps、4Mbps)の各々が同一周期(40MHz)の整数倍(16倍、10倍)である場合に、サンプリング周期を変更せずに維持する。また、多重通信装置29,39は、エンコーダ信号ENCD3の通信速度が切り替えられ切り替えの前後における通信速度の各々が同一周期の整数倍である場合に、通信速度と同一周期との比(16倍、10倍)に基づいて、フレームデータFRMD(多重化データ)から分離したエンコーダ信号ENCD3の出力継続時間を設定する。これにより、異なる通信速度のエンコーダ信号ENCD3を多重及び分離できる。
因みに、多重通信装置29,39は、送信側多重通信装置及び受信側多重通信装置の一例である。エンコーダ信号ENCD3は、エンコーダ信号の一例である。フレームデータFRMDは、多重化データの一例である。
以上、詳細に説明した本実施形態によれば以下の効果を奏する。
(効果1)本実施形態の一態様では、多重通信装置29,39(送信側多重通信装置)は、同一周期の値をサンプリング周期として用いて、2以上の異なる通信速度で通信されるエンコーダ信号ENCD3のうち少なくとも一つ、即ち、実際に通信中のエンコーダ信号ENCD3をサンプリングし多重化する。この共通のサンプリング周期は、異なる通信速度の各々を整数倍した値を、サンプリングできる(割り切れる)値である。これにより、エンコーダ信号ENCD3の通信途中で通信速度を変更される場合や、可動部30の変更にともなってエンコーダ信号ENCD3の通信速度が変更された場合に、上記条件を満たすサンプリング周期を用いることで、エンコーダ信号ENCD3のサンプリングが適切にできる。従って、異なる通信速度のエンコーダ信号ENCD3を同一のサンプリング周期で多重化できる。また、この構成では、各通信速度に対応した処理ブロックや処理回路を別々に設けず、1つの処理ブロック(FPGAなど)に統一して処理を行うことができ、装置の小型化や製造コストの削減を図ることができる。
(効果2)また、本実施形態の一態様では、通信速度が切り替わったとしても、サンプリング周期を変更する不要な処理を実行せずに、同一のサンプリング周期を用いたまま、通信速度の異なるエンコーダ信号ENCD3を多重化できる。また、多重通信装置29,39(受信側多重通信装置)は、例えば、出力継続時間75,79を、サンプリング周期(同一周期)と通信速度との比に基づいて設定する。多重通信装置29,39(受信側多重通信装置)は、通信速度が切り替わったとしても、サンプリング周期に基づいて出力継続時間75,79を設定することで、フレームデータFRMD(多重化データ)から分離したエンコーダ信号ENCD3を適切な通信速度でアンプ24やロータリエンコーダ55等に出力できる。
(効果3)本実施形態の一態様では、多重通信装置29,39(送信側多重通信装置)は、アンプ24等から受信した制御コマンドに応じて、エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8の通信速度の変更を検出する。これにより、多重通信装置29,39(送信側多重通信装置)は、通信速度に応じたサンプリング周期を設定することで、エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8を適切にサンプリング(多重化)できる。また、多重通信装置29,39(受信側多重通信装置)は、アンプ24等から受信した制御コマンドに応じて、エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8の出力継続時間を設定する。これにより、多重通信装置29,39(受信側多重通信装置)は、通信速度に応じた出力継続時間を設定することで、フレームデータFRMD(多重化データ)から分離したエンコーダ信号ENCD1〜ENCD8を適切な通信速度でアンプ24等に出力できる。その結果、当該多重通信システムは、例えば、通信速度を切り替える制御コマンドを規定している通信規格に対応したエンコーダやアンプに対して広く適用できる。なお、ここでいう制御コマンドとは、例えば、アンプ24等からRS−485規格に準拠した通信(エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8の通信)によって送信される制御コマンドである。
(効果4)タイムアウト時間や誤り検出処理は、エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8の通信速度に応じて適切なものが異なる。そこで、本実施形態の一態様では、通信速度の変更に応じたタイムアウト時間を用いることで、例えば、通信速度が速くなった場合にはタイムアウト時間を短くして通信エラーを検出する。これにより、ノイズ等による通信データの誤り等でロータリエンコーダ55等から返信応答がない場合でも復帰動作を迅速且つ適切に実行できる。
また、当該多重通信システムでは、通信速度の変更に応じた誤り検出処理を用いる。エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8の通信規格の中には、例えば、初期設定では低速な通信を実行し、初期設定後の通信では高速な通信を行うものがある。そして、例えば、初期設定時には、時間に余裕があり再送が可能である場合が考えられる。この場合、受信側で誤り検出だけを実施し、誤りを送信側に通知する(再送を要求する)誤り検出処理が考えられる。一方、初期設定後の通信では、実際の作業が開始され迅速性を求められる結果、再送が困難な場合が考えられる。この場合、誤り検出処理は、誤りの検出に加え、誤りの訂正が可能な処理が好ましい。このような誤り検出処理の使い分けにより、通信速度の変更に対して適切な誤り検出を実行できる。これにより、エンコーダ信号のデータ化けなどについて誤りを検出し復帰動作を迅速且つ適切に実行できる。その結果、当該多重通信システムでは、システムの信頼性を高めることができる。
(効果5)また、本実施形態の一態様では、エッジの変化に基づいて通信速度を検出できる。その結果、タイムアウト時間及び誤り検出処理を、通信速度に応じて適切に設定でき、システムの信頼性を高めることができる。
(効果6)また、本実施形態の一態様において多重通信装置29,39の各々は、通信速度の検出と、検出後のタイムアウト時間や誤り検出処理の設定を独立に実行する。これにより、例えば、多重通信装置29,39のうち、一方側(送信側)から他方側(受信側)へ通信速度の変更を通知する処理が不要となる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、Gigabit Etherenet(登録商標)の通信規格に準拠した多重通信用ケーブル11(LANケーブル)を介した多重通信を例に説明したが、本願はこれに限定されるものではない。他の有線通信(例えば、光ファイバーケーブル、USBケーブルなど)を介した多重通信においても同様に適用でき、有線ではなく無線通信においても同様に適用することができる。
また、フレームデータFRMDのビット位置の構成やフレームデータFRMDに多重化するデータの種類(エンコーダ信号ENCD1〜ENCD8以外のセンサ信号など)を適宜変更してもよい。
また、多重通信装置29,39は、サンプリング周期及び出力継続時間のうち、どちらか一方のみを制御してもよい。
また、多重通信装置29,39は、タイムアウト時間及びエンコーダ信号ENCD1〜ENCD8の誤り検出処理のうち、どちらか一方のみを制御してもよい。
また、多重通信装置29,39は、互いに独立してタイムアウト時間等を制御せず、例えば、フレームデータFRMDによってタイミングの通知を行い互いに協調してタイムアウト時間等を制御してもよい。
また、上記実施形態では、2以上の異なる通信速度として、高速モードと低速モードの2つの通信速度を採用した場合について説明したが、これに限らず、3以上の異なる通信速度(低速、中速、高速)を採用してもよい。
また、上記実施形態では特に言及していないが、リニアスケール51,53及びロータリエンコーダ55,57は、例えば、位置情報などのデータをシリアルで伝送する方式(シリアル伝送方式)のエンコーダでもよい。あるいは、リニアスケール51等は、例えばA,B,Zの各相のパルスをパラレルに伝送する方式(パラレル伝送方式)のエンコーダでもよい。
また、上記実施形態では生産作業を実施する作業用ロボット10を例に説明したが、本願の多重通信システムはこれに限定されることなく、例えば電子部品を回路基板に実装する電子部品装着装置のデータ伝送に適用してもよい。また、例えば切削等を行う工作機械に適用してもよい。
10 作業用ロボット、29,39 多重通信装置、75,79 出力継続時間、ENCD1〜ENCD8 エンコーダ信号、FRMD フレームデータ。

Claims (7)

  1. 2以上の異なる通信速度を切り替えて通信されるエンコーダ信号をサンプリングして多重化し多重化データとして送信する送信側多重通信装置と、
    前記送信側多重通信装置から受信した前記多重化データの多重化を解除して前記エンコーダ信号を分離する受信側多重通信装置と、を備え、
    前記送信側多重通信装置は、前記エンコーダ信号を多重化する際に、2以上の異なる通信速度で通信される前記エンコーダ信号の各々における通信速度の整数倍をサンプリングできる同一周期の値をサンプリング周期として用いて、2以上の異なる通信速度で通信される前記エンコーダ信号の少なくとも一つをサンプリングする、多重通信システム。
  2. 前記送信側多重通信装置は、前記エンコーダ信号の通信速度が切り替えられ切り替えの前後における通信速度の各々が前記同一周期の整数倍である場合に、前記サンプリング周期を変更せずに維持し、
    前記受信側多重通信装置は、前記エンコーダ信号の通信速度が切り替えられ切り替えの前後における通信速度の各々が前記同一周期の整数倍である場合に、通信速度と前記同一周期との比に基づいて、前記多重化データから分離した前記エンコーダ信号の1データを出力する時間である出力継続時間を設定する、請求項1に記載の多重通信システム。
  3. 2以上の異なる通信速度を切り替えて通信されるエンコーダ信号を、サンプリング周期でサンプリングして多重化し多重化データとして送信する送信側多重通信装置と、
    前記送信側多重通信装置から受信した前記多重化データの多重化を解除して前記エンコーダ信号を分離し、分離した前記エンコーダ信号の1データを出力継続時間ごとに出力する受信側多重通信装置と、を備え、
    前記送信側多重通信装置は、前記エンコーダ信号の通信速度を変更する旨の制御コマンドを受信したことに応じて、所定時間経過した後に、変更後の前記エンコーダ信号の通信速度に応じた前記サンプリング周期を設定し、
    前記受信側多重通信装置は、前記エンコーダ信号の通信速度を変更する旨の制御コマンドを受信したことに応じて、所定時間経過した後に、変更後の前記エンコーダ信号の通信速度に応じた前記出力継続時間を設定する、多重通信システム。
  4. 前記エンコーダ信号を一定時間だけ入力できない異常を検出するためのタイムアウト時間、及び前記エンコーダ信号の誤りを検出するための誤り検出処理のうち、少なくとも一方を前記エンコーダ信号の通信速度の変更に応じて変更する、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の多重通信システム。
  5. 前記エンコーダ信号の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのうち、少なくとも一方のエッジの周期に基づいて、前記エンコーダ信号の通信速度を検出し、前記タイムアウト時間及び前記誤り検出処理のうち、少なくとも一方を、検出した前記エンコーダ信号の通信速度に応じて変更する、請求項4に記載の多重通信システム。
  6. 前記送信側多重通信装置及び前記受信側多重通信装置の各々は、前記少なくとも一方のエッジの周期に基づいて、前記タイムアウト時間及び前記誤り検出処理のうち、少なくとも一方を変更する処理を、互いに独立して実行する、請求項5に記載の多重通信システム。
  7. 可動部によりワークを保持して作業を実施する作業用ロボットであって、
    前記作業に拘わるデータの伝送を請求項1乃至請求項6の何れかに記載の多重通信システムにより伝送する、作業用ロボット。
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