JP5824161B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本明細書で開示される技術は、可動部を単軸又は複数軸で駆動する駆動装置に関する。本明細書で開示される技術は特に、基板作業機に設けられている駆動装置に関する。ここでいう基板作業機は、基板に対して所定の作業を行うものであり、例えば、回路基板にクリームはんだを印刷するはんだ印刷機、回路基板に電子部品を実装する実装機(表面実装機又はチップマウンタともいう)、電子部品が実装された回路基板を検査する基板検査機などが含まれる。
基板作業機には、単軸又は複数軸で可動部を駆動する駆動装置が設けられている。例えば、基板作業機の一例である実装機は、吸着ノズル及びマークカメラなどの機能装置が搭載された可動部をX−Y平面で駆動する駆動装置を備えている。この種の駆動装置では、給電ケーブル及び通信ケーブルを利用して、可動部に対して電力給電と信号通信が行われることが多い。しかしながら、これらの変形可能なケーブルは、断線及びスペース増大という点で問題がある。そこで、通信ケーブルを無線化する技術が開発されており、その一例が特開平6−164192号公報、及び特開平10−261996号公報に開示されている。
上記公報では、可動部に対する通信は無線化されてはいるが、電力給電には給電ケーブルが利用されている。このため、断線及びスペース増大という問題は依然として残っている。本明細書で開示される技術は、断線及びスペース増大という問題を解決することを目的としている。
本明細書で開示される駆動装置の一実施形態は、固定部、固定部に設けられている第1通信器、固定部に対して第1方向に沿って移動可能に構成されている第1可動部、第1可動部に設けられているとともに第1通信器と無線で通信可能に構成されている第2通信器、及び固定部に設けられた送電部から第1可動部に設けられた受電部に非接触で電力を供給する非接触電力供給装置を備えている。
本明細書で開示される駆動装置では、固定部と第1可動部の間の電力給電と信号通信の双方が無線化されている。このため、本明細書で開示される駆動装置では、ケーブルが断線するという事態が発生せず、省スペース化も図られる。
実装機の斜視図を示す。 実装機に設けられている部品移載装置の斜視図を示す。 Y軸可動部の要部の斜視図を示す。 Y軸可動部の要部の斜め下方からの斜視図を示す。 実装機に設けられている部品移載装置のY軸方向からの側面図を示す。 非接触電力供給装置の回路図を示す。 多重通信されるデータ種の内容を示す。 送信側の誤り設定装置のブロック図を示す。 受信側の誤り確認装置のブロック図を示す。 多重化データ列の一例を示す。
以下、本明細書で開示される技術の特徴を整理する。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
本明細書で開示される駆動装置の一実施形態は、固定部、固定部に設けられている第1通信器、固定部に対して第1方向に沿って移動可能に構成されている第1可動部、第1可動部に設けられているとともに第1通信器と無線で通信可能に構成されている第2通信器、及び固定部に設けられた送電部から第1可動部に設けられた受電部に非接触で電力を供給する非接触電力供給装置を備えている。第1可動部を第1方向に沿って駆動する駆動機構は、特に限定されるものではない。第1可動部を駆動する駆動機構には、一例では、リニアモータ又はボールねじを用いた駆動機構が含まれる。第1通信器と第2光通信器は、一方向に通信を行ってもよく、双方向に通信を行ってもよい。非接触電力供給装置に用いられる電力伝送方式は、特に限定されるものではない。非接触電力供給装置には、一例では、電界結合方式、電磁共鳴方式、又は電磁誘導方式が用いられる。
本明細書で開示される駆動装置では、非接触電力供給装置の送電部が、一対の送電電極と、一対の送電電極に電気的に接続されているインダクタと、一対の送電電極に交流電力を供給する交流電源を有していてもよい。さらに、非接触電力供給装置の受電部は、一対の送電電極にそれぞれ対向する一対の受電電極を有していてもよい。この態様の非接触電力伝送装置は、電界結合方式を利用して電力を供給することができる。
本明細書で開示される駆動装置では、第1通信器が第1光無線通信器であり、第2通信器が第2光無線通信器であってもよい。この場合、第1光無線通信器と第2光無線通信器の間の光信号の光軸は、第1方向に平行である。この駆動装置では、第1可動部が第1光無線通信器と第2光無線通信器の間の光信号の光軸に沿って移動するので、第1光無線通信器と第2光無線通信器の間の通信が安定する。
本明細書で開示される駆動装置は、第2可動部、第3光無線通信器、及び第4光無線通信器をさらに備えていてもよい。第2可動部は、第1可動部に設けられており、第1可動部に対して第1方向とは異なる第2方向に沿って移動可能に構成されている。第3光無線通信器は、第1可動部に設けられており、第2光無線通信器に接続されている。第4光無線通信器は、第2可動部に設けられている。この場合、第3光無線通信器と第4光無線通信器の間の光信号の光軸は、第2方向に平行である。この駆動装置では、第2可動部が第3光無線通信器と第4光無線通信器の間の光信号の光軸に沿って移動するので、第3光無線通信器と第4光無線通信器の間の通信が安定する。また、第1可動部には、第2光無線通信器と第3光無線通信器が設けられており、この間において光信号が電気信号に変換されている。このため、第1可動部に設けられている機能装置に必要な電気信号を供給することができる。
本明細書で開示される駆動装置は、第2可動部、モータ、及び制御部をさらに備えていてもよい。第2可動部は、第1可動部に設けられており、第1可動部に対して第1方向とは異なる第2方向に沿って移動可能に構成されている。モータは、第1可動部に設けられており、第2可動部を駆動する。制御部は、第1可動部に設けられており、モータを制御する。この場合、制御部は、第1通信器から第2通信器に送信された指令信号に基づいてモータを駆動する。第1通信器と第2通信器を利用した無線技術により、モータを駆動する制御部も第1可動部に設けることが可能になる。
本明細書で開示される駆動装置では、第1通信器と第2通信器が、複数のデータを多重化して通信を行うように構成されていてもよい。可動部には様々な機能装置が設けられており、このため、可動部に設けられた機能装置への信号及び/又は機能装置からの信号も様々である。多重化通信技術を用いることで、これらの複数種類の信号を安定して高速に通信することができる。
以下、図面を参照して、回路基板上に集積回路を形成する際に用いられる実装機を説明する。回路基板上の集積回路は、はんだ印刷機、実装機、及びリフロー炉を順に搬送されて形成される。はんだ印刷機は、回路基板上の電子部品の搭載位置にクリームはんだを印刷する。実装機は、クリームはんだが印刷された回路基板上の搭載位置に電子部品を搭載する。リフロー炉は、回路基板に熱処理を施すことで電子部品を回路基板上にハンダ付けする。
図1に示されるように、実装機10は、隣接して配置されている2つモジュールを備えており、モジュールの各々は共通した構成となっている。図1は、2つのモジュールのうちの1つのモジュールの外装板を外した状態で示している。モジュールの各々は、部品供給装置110、基板搬送装置120、2つの部品移載装置130,140、及び入出力装置180を備える。入出力装置180は、オペレータ入力を受け付け可能であるとともに、モジュールのステータス情報及びオペレータへの各種指示信号を表示可能に構成されている。モジュールは、これらの装置が機台190に組み付けられることで構成されている。
部品供給装置110は、回路基板に搭載する複数種類の電子部品を部品吸着位置に供給する装置であり、複数のカセット式のフィーダ111が並設して構成されている。フィーダ111は、機台190に着脱可能に構成されている。フィーダ111は、電子部品がテーピングされているキャリアテープを所定ピッチずつ送り出し、電子部品を部品吸着位置に順次供給する。
基板搬送装置120は、機台190に固定されており、回路基板を搬送方向(X軸方向)に沿って搬送するとともに、所定の作業位置で回路基板を位置決めする。基板搬送装置120は、2つの搬送ユニット(図示省略)が並設されているダブルコンベアタイプである。
2つの部品移載装置130,140の各々は、共通した構成となっており、X軸方向及びY軸方向に移動可能なXYロボットタイプである。2つの部品移載装置130,140の各々は、基板搬送装置120の2つの搬送ユニットの各々に対応して設けられている。以下では、部品移載装置130を説明し、部品移載装置140の説明を省略する。
図1に示されるように、部品移載装置130は、Y軸可動部3を有するY軸駆動装置130Y、及びX軸可動部4を有するX軸駆動装置130Xを備えている。Y軸駆動装置130Yは、リニアモータ機構(後述する)を有しており、Y軸可動部3を機台190に対してY軸方向に移動可能に構成されている。Y軸可動部3は、請求項に記載の第1可動部の一例に対応する。リニアモータ機構の一部の構成要素は、部品移載装置130と部品移載装置140で兼用されている。X軸駆動装置130Xは、ボールねじ送り機構(後述する)を有しており、X軸可動部4をY軸駆動装置130Yに対してX軸方向に移動可能に構成されている。X軸可動部4は、請求項に記載の第2可動部の一例に対応する。このように、部品移載装置130は、Y軸駆動装置130YとX軸駆動装置130Xを利用して、X軸可動部4をX−Y平面で駆動可能に構成されている。
Y軸可動部3は、可動本体部31及びスライド部材32を有する。可動本体部31は、後述するリニアモータ機構の一構成要素であり、Y軸方向に摺動可能に構成されている。スライド部材32は、X軸方向に延びた板状であり、一端32aが可動本体部31に固定されており、他端32bが機台190に固定された補助レールにベアリングを介して当接しており、Y軸方向に摺動可能に構成されている。
X軸可動部4は、可動本体部41及び搭載ヘッド部42を有する。可動本体部41は、後述するボールねじ送り機構の一構成要素であり、X軸方向に摺動可能に構成されている。搭載ヘッド部42は、可動本体部41に着脱可能に構成されている。搭載ヘッド42には、図示を省略するが、CCDカメラで構成されるマークカメラ、吸着ノズル、吸着ノズルを昇降及び回転させるためのモー夕、吸着ノズルに負圧を発生させるためのエアポンプ、これらモータ及びエアポンプを制御するための制御部、及び各種のセンサが設けられている。マークカメラは、部品供給装置110、基板搬送装置120、及び回路基板の所定位置に印された基準マークを撮像し、これら構成要素の位置確認を行う。吸着ノズルは、部品供給装置110から供給される電子部品を吸着し、基板搬送装置120で位置決めされている回路基板の搭載位置に電子部品を搭載する。
図2に示されるように、Y軸駆動装置130Yは、リニアモータ機構20を有する。リニアモータ機構20は、軌道部材25及びY軸可動部3の可動本体部31で構成されている。軌道部材25は、機台190に固定されており、Y軸方向に延びている。軌道部材25は、底壁部材21及び一対の側壁部材22,23を有しており、上方が開口した溝形状である。一対の側壁部材22,23は、底壁部材21の両方の側縁から起立している。側壁部材22,23の内面には、Y軸方向に沿って複数の磁石24が設けられている。軌道部材25は、請求項に記載の固定部の一例に対応する。Y軸可動部3の可動本体部31は、Y軸方向に延びており、その下部が軌道部材25の溝内に挿入されている。可動本体部31は、スライド部材32が配置されている側の側壁部材23の上部にベアリングを介して当接しており、Y軸方向に摺動可能に構成されている。
図3及び図4に示されるように、可動本体部31の両側面には、複数の電機子33が設けられている。電機子33の各々は、コイルと、コイルを流れる電流によって磁化されるコアを有する。電機子33は、可動本体部31の下部が軌道部材25の溝内に挿入した状態において、軌道部材25の内面に設けられた磁石24に対向する。電機子33のコイルを流れる電流の大きさ及び通電時間は、可動本体部31に設けられた制御部(図示省略)によって制御される。このように、リニアモータ機構20は、可動本体部31に設けられた電機子33のコアと軌道部材25の側壁部材22,23に設けられた磁石24の間の磁気力を推進力として、Y軸可動部3をY軸方向に駆動する。
図2に示されるように、X軸駆動装置130Xは、ボールねじ送り機構30を有する。ボールねじ送り機構30は、一対のX軸レール34,35、ボールねじ36、駆動モータ37、ナット駆動部38(図5参照)、及びX軸可動部4の可動本体部41で構成されている。一対のX軸レール34,35は、Y軸可動部3のスライド部材32の側面の上部及び下部に設けられており、X軸方向に延びている。X軸可動部4の可動本体部41は、ベアリングを介してX軸レール34,35に当接しており、X軸方向に摺動可能に構成されている。ボールねじ36は、一対のX軸レール34,35の間をX軸方向に延びている。ボールねじ36の一端が駆動モータ37に接続されており、回転可能に構成されている。駆動モータ37は、Y軸可動部3の可動本体部31に固定されている。ボールねじ36の回転速度及び回転方向は、Y軸可動部3の可動本体部31に設けられた制御部(図示省略)によって駆動モータ37を制御することで調整される。図5に示されるように、ナット駆動部38は、X軸可動部4の可動本体部41に固定されており、ボールねじ36に螺合している。駆動モータ37がボールねじ36を回転駆動すると、ナット駆動部38が螺進または螺退して、X軸可動部4がX軸方向に移動する。
(光無線通信システム7の構成)
図2に示されるように、光無線通信システム7は、Y軸駆動装置130Yに設けられたY軸光無線通信部7YとX軸駆動装置130Xに設けられたX軸光無線通信部7Xを備えている。Y軸光無線通信部7Yは、一対の光無線通信器71,72を有する。X軸光無線通信部7Xは、一対の光無線通信器73,74を有する。これらの光無線通信器71,72,73,74はいずれも、光信号を送信するためのレーザ素子と光信号を受信するための光電変換素子を有しており、光信号の送受信が可能に構成されている。
第1光無線通信器71は、軌道部材25の一方の端部(図面左奥)に固定されており、レーザ素子の光出射面及び光電変換素子の光入射面が第2光無線通信器72に向くように配置されている。第2光無線通信器72は、Y軸可動部3の可動本体部31に固定されており、レーザ素子の光出射面及び光電変換素子の光入射面が第1光無線通信器71に向くように配置されている。第1光無線通信器71と第2光無線通信器72の光信号の光軸は、Y軸方向に平行である。
第3光無線通信器73は、Y軸可動部3の可動本体部31に固定されており、レーザ素子の光出射面及び光電変換素子の光入射面が第4光無線通信器74に向くように配置されている。第4光無線通信器74は、X軸可動部4の可動本体部41に固定された第2受電回路67(詳細は後述する)上に固定されており、レーザ素子の光出射面及び光電変換素子の光入射面が第3光無線通信器73に向くように配置されている。第3光無線通信器73と第4光無線通信器74の光信号の光軸は、X軸方向に平行である。また、第4光無線通信器74及び第2受電回路67がX軸可動部4の可動本体部41に固定されているので、生産形態に応じて搭載ヘッド部41を取替えたとしても、第4光無線通信器74及び第2受電回路67は共通したものを用いることができる。
第1光無線通信器71から第2光無線通信器72に送信される光信号には、例えば、リニアモータ機構20の電機子33を制御する制御部への指令信号、ボールねじ送り機構30の駆動モータ37を制御する制御部への指令信号、X軸駆動部4に設けられている吸着ノズルを制御する制御部への指令信号が含まれる。これらの指令信号は、第2光無線通信器72において光信号から電気信号に変換される。このうち、吸着ノズルを制御する制御部への指令信号は、第3光無線通信器73において電気信号から光信号に変換され、第4光無線通信器74に送信される。
第4光無線通信器74から第3光無線通信器73に送信される光信号には、例えば、吸着ノズルを昇降及び回転させるモー夕からフィードバックされる位置データ、マークカメラで撮像された画像データが含まれる。これらのデータは、第3光無線通信器73において光信号から電気信号に変換され、さらに第2光無線通信器72において電気信号から光信号に変換され、第1光無線通信器71に送信される。また、リニアモータ機構20からフィードバックされる位置データ及びボールねじ送り機構30からフィードバックされる位置データも、第2光無線通信器72において電気信号から光信号に変換され、第1光無線通信器71に送信される。
(非接触電力供給装置1の構成)
実装機10では、軌道部材25とY軸可動部3の間、及びY軸可動部3とX軸可動部4の間のいずれにおいても、非接触電力供給装置1(図6で詳細する)による電力供給が行われている。まず、軌道部材25とY軸可動部3の間の非接触電力供給装置1に関して説明する。
図2に示されるように、非接触電力供給装置1は、高周波電源回路51、及び一対の第1送電電極板52,53を備えている。高周波電源回路51は、軌道部材25の底壁部材21の一方の端部(図2の右手前側)の下面に設けられている。高周波電源回路51は、例えば、100kHz〜MHz帯の高周波電力を生成可能に構成されている。高周波電源回路51は、出力周波数及び出力電圧を調整可能に構成されている。また、高周波電源回路51は、正弦波又は矩形波の出力電圧波形を生成可能に構成されている。高周波電源回路51の具体的な回路構成は後述する。
一対の第1送電電極板52,53は、軌道部材25の底壁部材21の上面に配設されている。一対の第1送電電極板52,53は、X方向に離れて配置されているとともに、Y軸方向に延びている。第1送電電極板52,53には、金属板が用いられる。第1送電電極板52,53の一方の端部(図2の右手前側)は、底壁部材21の一方の端面で下方に向けて屈曲している。第1送電電極板52,53の屈曲部は、高周波電源回路51の出力端子に電気的に接続されている。
図4に示されるように、非接触電力供給装置1はさらに、一対の第1受電電極板55,56及び第1受電回路57を備えている。一対の第1受電電極板55,56は、可動本体部31の底面に配設されている。第1受電電極板55,56は、X軸方向に離れて配置されているとともに、Y軸方向に延びている。第1受電電極板55,56は、可動本体部31の底面の略全域に配設されている。第1受電電極板55,56には、金属板が用いられる。第1受電電極板55,56の一方の端部(図4の右手前側)は、可動本体部31の一方の端面で上方に向けて屈曲している。第1受電電極板55,56の屈曲部551,561は、第1受電回路57の入力端子に電気的に接続されている。第1受電回路57は、可動本体部31上に固定されている。第1受電回路57は、第1受電電極板55,56が受け取った高周波電力を変換し、可動本体部31に設けられた第1電気負荷L1に給電する。第1受電回路57の具体的な回路構成は、後述する。
一対の第1送電電極板52,53と一対の第1受電電極板55,56は、対向配置されており、一対のキャパシタを構成する。一対の送電電極板52,53と一対の第1受電電極板55,56の間の距離は、Y軸可動部3がY軸方向に移動しても維持される。このため、一対のキャパシタの静電容量は、Y軸可動部3の位置に依存せずに概ね一定である。
次に、Y軸可動部3とX軸可動部4の間の非接触電力供給装置1に関して説明する。図2及び図3に示されるように、非接触電力供給装置1は、高周波送電回路61及び一対の第2送電電極板62,63を備えている。高周波送電回路61は、第1受電回路57上に設けられている。高周波送電回路61は、その入力端子が第1受電回路57の出力端子に電気的に接続されており、第1受電回路57から給電される。高周波送電回路61の出力端子は、給電線621,631を介して一対の第2送電電極板62、63に電気的に接続されている。高周波送電回路61は、一対の第2送電電極板62、63に高周波電力を給電する。高周波送電回路61の具体的な回路構成は、後述する。
一対の第2送電電極板62,63は、Y軸可動部3のスライド部材32の上面に配設されている。第2送電電極板62,63は、Y軸方向に離れて配置されており、X軸方向に延びている。第2送電電極板62,63には、金属板が用いられる。
非接触電力供給装置1はさらに、一対の第2受電電極板65,66、及びX軸可動部4の上面に固定された第2受電回路67を備えている。一対の第2受電電極板65,66は、第2受電回路67の先端側の底面に配設されている。第2受電電極板65,66は、Y軸方向に離れて配置されており、X軸方向に延びている。第2受電電極板65,66には、金属板が用いられる。第2受電電極板65,66は、第2受電回路67の入力端子に電気的に接続されている。第2受電回路67は、X軸可動部4の上面から一対の第2送電電極板63,64の上方に張り出すように設けられている。第2受電回路67は、第2受電電極板65,66が受け取った高周波電力を変換し、X軸可動部4に設けられた第2電気負荷L2に給電する。第2受電回路67の具体的な回路構成は、後述する。
一対の第2送電電極板62,63と一対の第2受電電極板65,66は、対向配置されており、一対のキャパシタを構成している。一対の第2送電電極板62,63と一対の第2受電電極板65,66の間の距離は、X軸可動部4がX軸方向に移動しても維持される。このため、一対のキャパシタの静電容量は、X軸可動部4の位置に依存せずに、概ね一定である。
(非接触電力伝送装置の回路図)
図6に、非接触給電装置1の回路図を示す。ここで、機台190に対して相対移動しない固定された箇所、すなわち、軌道部材25などを固定部2と称する。固定部2の高周波電源回路51は、商用周波数電源511、全波整流回路512、平滑回路513、高周波発生回路514、及び同調コイル515を有する。全波整流回路512は、4個の整流ダイオードのブリッジ接続によって構成されており、商用周波数電源511の交流電力を全波整流して脈流分を含んだ直流電力を生成する。平滑回路513は、脈流分を平滑して変動の少ない直流電力を生成する。
高周波発生回路514は、4個のスイッチング素子のブリッジ接続によって構成されており、直流電力を高周波電力に変換する。高周波発生回路514のスイッチングのタイミングは、高周波制御部(図示省略)により制御されており、出力周波数が可変可能である。高周波発生回路514の出力端子の一方は、同調コイル515を介して一方の第1送電電極板52に接続されている。高周波発生回路514の出力端子の他方は、他方の第1送電電極板53に接続されている。高周波発生回路514は、請求項に記載の交流電源の一例に対応する。同調コイル515は、請求項に記載のインダクタの一例に対応する。
Y軸可動部3の第1受電回路57は、全波整流回路571及び平滑回路572を有する。全波整流回路571は、4個の整流ダイオードのブリッジ接続によって構成されており、入力側は一対の第1受電電極板55,56に接続されている。全波整流回路571は、第1受電電極板55,56が受け取った高周波電力を全波整流して脈流分を含んだ直流電力を生成する。平滑回路572は、脈流分を平滑して変動の少ない直流電力を生成する。平滑された直流電力は、第1電気負荷L1及び高周波送電回路61に給電される。第1電気負荷L1には、リニアモータ機構20、ボールねじ送り機構30、第2光無線通信器72、及び第3光無線通信器73が含まれる。
高周波送電回路61は、4個のスイッチング素子をブリッジ接続した高周波発生回路611及び同調コイル612を有する。高周波発生回路611は、入力側が平滑回路572に接続されており、平滑された直流電力を高周波電力に変換する。高周波発生回路611のスイッチングのタイミングは、高周波制御部(図示省略)により制御されており、出力周波数が可変可能である。高周波発生回路611の出力端子の一方は、同調コイル612を介して一方の第2送電電極板62に接続されている。高周波発生回路611の出力端子の他方は、他方の第2送電電極板63に接続されている。
X軸可動部4の第2受電回路67は、全波整流回路671及び平滑回路672を有する。全波整流回路671は、4個の整流ダイオードのブリッジ接続によって構成されており、入力側が一対の第2受電電極板65,66に接続されている。全波整流回路671は、第2受電電極板65,66が受け取った高周波電力を全波整流して脈流分を含んだ直流電力を生成する。平滑回路672は、脈流分を平滑して変動の少ない直流電力を生成する。平滑された直流電力は、第2電気負荷L2に給電される。第2電気負荷L2には、マークカメラを制御するための制御部、吸着ノズルを昇降及び回転させるためのモー夕、吸着ノズルに負圧を発生させるためのエアポンプ、これらモータ及びエアポンプを制御するための制御部、各種のセンサ、及び第4光無線通信器74が含まれる。
固定部2とY軸可動部3の間の非接触電力供給装置1は、高周波電源回路51、同調コイル515、一対の第1送電電極板52,53、一対の第1受電電極板55,56、及び第1受電回路57で構成されている。ここで、共振回路を用いた非接触給電を行えるように、同調コイル515が適正に選定され、かつ高周波発生回路514の出力周波数が調整される。これにより、高周波電源回路51と第1受電回路57の間に共振電流が流れ、大きな給電容量及び高い給電効率が得られる。
Y軸可動部3とX軸可動部4の間の非接触電力供給装置は、高周波送電回路61、同調コイル612、一対の第2送電電極板62,63、一対の第2受電電極板65,66、及び第2受電回路67で構成されている。ここで、共振回路を用いた非接触給電を行えるように、同調コイル612が適正に選定され、かつ高周波発生回路611の出力周波数が調整される。これにより、高周波送電回路61と第2受電回路67の間に共振電流が流れ、大きな給電容量及び高い給電効率が得られる。
上記したように、実装機10に設けられた部品移載装置130では、固定部2からY軸可動部3に対する電力給電、及びY軸可動部3からX軸可動部4に対する電力給電が無線化されている。さらに、Y軸可動部3に設けられたリニアモータ機構20及びボールねじ送り機構30に対する指令信号、さらに、X軸可動部4に設けられた吸着ノズルに対する指令信号及びマークカメラからの画像データの通信も無線化されている。このため、実装機10に設けられた部品移載装置130では、電力ケーブル及び通信ケーブルが設けられておらず、断線という問題が発生しない。また、これらケーブルが存在しないので、省スペース化も図られている。さらに、実装機10に設けられた部品移載装置130では、非接触電力供給装置1に電界結合方式が採用されており、光無線通信システム7にレーザ光を利用した光通信方式が採用されている。レーザ光を利用した光通信方式は、電界結合方式による干渉が抑えられるので、低ノイズの通信を行うことができる。このため、レーザ光を利用した光通信方式の光無線通信システム7は、電界結合方式の非接触電力供給装置1と組合わせられることにより、高品質な通信を行うことができる。
(光無線通信システム7を利用した多重化通信)
光無線通信システム7で伝送されるデータには、例えば、X軸可動部4に設けられたマークカメラの画像データ、リニアモータ機構20及びボールねじ送り機構30の制御部に対する動作指令、リニアモータ機構20及びボールねじ送り機構30からフィードバックされるサーボ制御情報、又は各種構成要素に設けられた様々なセンサ及びスイッチからのI/O信号が含まれる。光無線通信システム7は、これらのデータ種を多重化して伝送する。
図7は、多重化通信される各種のデータ種を分類した図である。この例では、3種類のデータ種に分類される。(A)に分類される信号は高速信号であり、マークカメラで撮像された画像データが例示される。(B)に分類される信号は中速信号であり、各制御部の動作指令及びサーボ制御情報が例示される。(C)に分類される信号は低速信号であり、各種構成要素に設けられた様々なセンサ及びスイッチからのI/O信号が例示される。
(A)に分類される画像データのデータ量は大きい。このようなデータ量が大きいデータ種では、ビットエラーに対してデータの再送を行なうことは現実的ではない。このため、データの再送ではなく、受信先において誤り訂正を行う。ハミング符号の前方誤り訂正コード(FEC)が画像データに付与されると、データ量がさらに大きなものとなるので、1GBPS以上のデータ転送レートが要求される。一方、画像データの更新は頻繁に行われるものではないので、データ処理時間として1ms程度が確保されればよい。このように、画像データの伝送には、データ処理時間は長いものの総データ量が大きいので、高速なデータ転送レートが設定されている。
(B)に分類される動作指令及びサーボ制御情報は、例えば、リニアモータ機構及びボールねじ送り機構のサーボ制御に用いられる。サーボ制御は、モータからのトルク情報及び位置情報などのサーボ制御情報のフィードバックに応じてモータに対して動作指令を生成する必要があることから、高速な応答が要求される。例えば、1μs程度の高速性が要求される。一方、動作指令及びサーボ制御情報に必要とされるデータ量は小さい。このため、動作指令及びサーボ制御情報の伝送には、125MBPSのデータ転送レートが使用される。また、データ誤りの処理は、指令の確実性が求められることもあり、また制御値が伝送されないことを避けるために、多数決論理による処理が行われる。例えば、パリティ符号を付与した同一の動作指令及びサーボ制御情報を3回送信する。3回の指令のうちパリティチェックで一致及び不一致を検出し、一致した場合に重い係数を付与してデータ値ごとの評点を集計する。その結果、最も高い評点を得たデータ値を確定値とする。複数回のデータ伝送と多数決論理により、確実性を確保しながら確実にデータ値を伝送することができる。また、誤りの処理が単純なことから、高速処理を行なうことができる。
(C)に分類されるI/O信号は、例えば、ランプへの点灯及び消灯の指示信号や、センサから出力される信号、及びスイッチにより入力された信号である。これらの信号には高速性が要求されることはなく、例えば、数KHzのデータ転送レート、1ms程度のデータ処理時間が確保されればよい。データ誤りの処理は、パリティ符号を付与するとともに複数回の伝送により行なわれる。連続伝送において全てのデータが同一データ値であることが確認されれば、伝送されたデータが取得される。連続伝送のうち1回でもデータ値が異なる場合があれば、データの伝送がキャンセルされる。
図8に示されるように、カメラ(例えばマークカメラ)から転送される画像デー夕、モータ(例えば、吸着ノズルを駆動するモータ)から転送されるサーボ制御情報、及びセンサ又はスイッチから転送されるI/O信号はそれぞれ、入力バッファB1に取り込まれ、各々のデータ種ごとに誤り設定処理が行われる。
入力バッファB1に取り込まれた画像データは、FEC付与部B3により前方誤り訂正符号(FEC)が画像データに応じて演算され付与される。FECが付与された画像データは多重化部(MUX)B13に転送される。
入力バッファB1に取り込まれたサーボ制御情報は、データ保持部B5に保持されるとともに、パリティ付与部B7においてパリティ符号が付加される。パリティ符号が付加されたサーボ制御情報は、多重化部(MUX)B13に転送される。計測器B9では、多重化部(MUX)B13に転送された回数を計数する。制御部B11は、計数器B9において計数された計数値に応じて、データ保持部B5及びパリティ付与部B7を制御する。具体的には、計数値として計数される同一データの伝送回数が多数決論理として予め定められている規定回数に達したときに、データ保持部B5の内容を更新する。また、計数値が規定回数に達するまでは、多重化部(MUX)B13により多重化される毎に、データ保持部B5に保持されているサーボ制御情報にパリティ符号を付加して多重化部(MUX)B13に転送する。
入力バッファB1に取り込まれたI/O信号は、データ保持部B5に保持されるとともに、パリティ付与部B7においてパリティ符号が付加される。パリティ符号が付加されたI/O信号は、多重化部(MUX)B13に転送される。計数器B9では、多重化部(MUX)B13に転送された回数を計数する。制御部B11は、計数器B9において計数された計数値に応じて、データ保持部B5及びパリティ付与部B7を制御する。具体的には、計数値として計数される同一データの伝送回数が予め定められている規定回数に達したときに、データ保持部B5の内容を更新する。また、計数値が規定回数に達するまでは、多重化部(MUX)B13により多重化される毎に、データ保持部B5に保持されているI/O信号にパリティ符号を付加して多重化部(MUX)B13に転送する。
多重化部(MUX)B13で多重化されたデータは、多重化信号出力バッファB15を介して発光モジュールB17に転送され、光信号に変換されて伝送路に送出される。ここで、発光モジュールB17は、光無線通信器71,72,73,74に対応する。
図9に示されるように、伝送路を伝送した光信号は、受光モジュールB21で受光されて電気信号に変換される。ここで、受光モジュールB17は、光無線通信器71,72,73,74に対応する。変換された電気信号は、多重化信号入力バッファB23に転送され、非多重化部(DEMUX)B25により各データに分離される。分離された各データに対してデータ種ごとに設定された誤り設定に応じて誤り検出処理又は誤り訂正処理が行われる。
高速のデータである画像データは、複合処理B27において前方誤り訂正符号(FEC)に応じて誤り検出が行われ、必要に応じて誤り訂正部B29において誤ったデータ値の訂正処理が行われる。訂正された画像データは、出力バッファB39を介して画像ボードに転送される。
中速のデータであるサーボ制御情報は、誤り検出部B31においてパリティチェックが行われる。この場合、計数器B33は、誤り検出部B31においてパリティチェックが行われた回数を計数する。計数値として計数される同一データの受信回数が多数決論理として予め定められている規定回数に達するまでは、さらに伝送されてくるサーボ制御情報についてのパリティチェックを継続する。計数値が規定回数に達したときに、多数決制御部B35において予め定められた多数決論理によりサーボ制御情報のデータ値を確定する。同時に、誤り検出部B31の内容を更新して、次のサーボ制御情報の伝送を待つ。多数決論理により確定したサーボ制御情報のデータ値は、出力バッファB39を介して駆動制御ボードに転送される。
低速のデータであるI/O信号は、誤り検出部B31においてパリティチェックが行われる。この場合、計数器B33は、誤り検出部B31においてパリティチェックが行われた回数を計数する。計数値として計数される同一データの受信回数が予め定められている規定回数に達するまでは、さらに伝送されてくるI/O信号についてのパリティチェックを継続する。計数値が規定回数に達したときに、一致検出器B37において規定回数のデータ伝送におけるI/O信号のデータ値の一致及び不一致を判断する。データ値が一致していることが判定されれば、一致したデータ値が出力バッファB39を介してI/Oボードに転送される。不一致なデータ値が検出されれば、伝送されたI/O信号は、規定回数とともに破棄される。
図10は、多重化データ列の一例であり、図7に例示した3種類のデータを多重化する際の一例である。1フレームを8nsecとし、3GBPSのデータ転送レートで多重化通信を行なうように条件が設定されている。この条件では、1フレームを24ビットで構成することができる。また、サーボ制御情報は、3回伝送するものとする。
上記の条件によれば、サーボ制御情報のフレーム当りの伝送ビット幅として第0〜第5ビットまでの6ビットが確保され、I/O信号のフレーム当りの伝送ビット幅として第6〜第7ビットの2ビットが確保され、画像データのフレーム当りの伝送ビット幅として第8〜第23ビットの16ビットが確保される。
1ビットのサーボ制御情報を多数決論理する際の繰り返し伝送回数を3回と規定すれば、各ビットに対してパリティビットを付与して総計で6ビットが必要になる。1フレーム当り6ビット幅が確保されているので、1フレームごとに1ビットのサーボ制御情報を伝送するビット幅が確保されている。ここで、1フレームが8nsecという条件なので、サーボ制御情報に要求されるデータ転送レートが125MBPS(図7参照)であることに合致する。図10に例示のフレーム条件によれば、3回伝送の多数決論理による1ビットサーボ制御情報の伝送が可能となる。
この場合、第2ビットのサーボ制御情報は1サンプル前のサーボ制御情報について3回目の伝送である。3回の伝送のうち少なくとも1回の伝送について、伝送されるフレームを異なるフレームにすることにより、バースト誤りの影響を受ける確率を減少させ確実にデータ伝送を行なうことができる。
また、画像データについては、第8〜第23ビットの16ビットのビット幅のうち、画像データは8ビット伝送される。残りの4ビットはハミング符号である。さらに、残りの4ビットはランニングディス−PARITYのビットである。
1フレーム当りの周期が8nsec(周波数が125MHz)であることから、1フレーム当り8ビットの画像データが伝送されると、単位時間では、8×125M=1Gビットとなり、図7に例示した画像データにおけるデータ転送レートに合致する。
ここで、ランニングディス−PARITYとは、同じビット値が連続するビット列の中間に反転ビット値を挿入する技術である。受信側で伝送されてくる多重化データ列の同期をとるために挿入されるものである。
図10のフレーム例では、4ビットのランニングディス−PARITYと4ビットのハミング符号の挿入までは許容する条件で、1GBPSのデータ転送レートの仕様を満足する構成とすることができる一例である。
なお、I/O信号については、多重化データ列を構成するフレームの条件に比してデータ転送レートが低いので、2ビット幅を確保すれば十分に対応することが可能である。
上記したように、光無線通信システム7を利用した多重化通信では、データ転送レート及びデータ処理時間が互いに異なる画像デー夕、サーボ制御情報、I/O信号が異なるデータ種に分類され、そのデータ種に応じた誤り設定が行われて多重化通信される。このため、受信側で個別に誤り検出処理又は誤り訂正処理を行なうことができる。
この場合、多重化データ列の全体に対して誤り処理が行なわれないので、受信側において多重化データ列の全体に施された誤りの確認処理は不要である。データ種に応じた誤りの確認処理を行なうことができ、誤り検出及び訂正の処理時間をデータ種に応じて最適化することができる。
以上、本技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
3:Y軸可動部
4:X軸可動部
20:リニアモータ機構
30:ボールねじ機構
31:可動本体部
32:スライド部材
51:高周波電源回路
52,53:第1送電電極板
55,56:第1受電電極板
57:第1受電回路
61:高周波送電回路
62,63:第2送電電極板
65,66:第2受電電極板
67:第2受電回路
130,140:部品移載装置
71,72,73,74:光無線通信器

Claims (12)

  1. 固定部と、
    前記固定部に設けられている第1通信器と、
    前記固定部に対して第1方向に沿って移動可能に構成されており、前記第1方向とは異なる第2方向に延びている第1可動部と、
    前記第1可動部に設けられており、前記第1通信器と無線で通信可能に構成されている第2通信器と、
    前記固定部に設けられた送電部から前記第1可動部に設けられた受電部に非接触で電力を供給する非接触電力供給装置と、を備えており、
    前記非接触電力供給装置の前記送電部と前記受電部の間で電力が伝送される伝送空間が、前記第1可動部の前記第2方向の一方の端部のみに対応して配置されており、
    前記第2通信器が、前記第1可動部の前記第2方向の前記一方の端部にのみ配置されている、駆動装置。
  2. 前記第1可動部を前記第1方向に沿って駆動するリニアモータ機構をさらに備える請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記第1通信器と前記第2通信器は、双方向に通信可能に構成されている請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記非接触電力供給装置の前記送電部は、一対の送電電極と、前記一対の送電電極に電気的に接続されているインダクタと、前記一対の送電電極に交流電力を供給する交流電源を有し、
    前記非接触電力供給装置の前記受電部は、前記一対の送電電極にそれぞれ対向する一対の受電電極を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動装置。
  5. 前記第1通信器は、第1光無線通信器であり、
    前記第2通信器は、第2光無線通信器であり、
    前記第1光無線通信器と前記第2光無線通信器の間の光信号の光軸は、前記第1方向に平行である請求項1〜4のいずれか一項に記載の駆動装置。
  6. 前記第1可動部に設けられており、前記第1可動部に対して前記第2方向に沿って移動可能に構成されている第2可動部と、
    前記第1可動部に設けられており、前記第2光無線通信器に接続されている第3光無線通信器と、
    前記第2可動部に設けられている第4光無線通信器と、をさらに備えており、
    前記第3光無線通信器と前記第4光無線通信器の間の光信号の光軸は、前記第2方向に平行である請求項5に記載の駆動装置。
  7. 前記第1可動部に設けられており、前記第1可動部に対して前記第2方向に沿って移動可能に構成されている第2可動部と、
    前記第1可動部に設けられており、前記第2可動部を駆動するモータと、
    前記第1可動部に設けられており、前記モータを制御する制御部と、をさらに備えており、
    前記制御部は、前記第1通信器から前記第2通信器に送信された指令信号に基づいて前記モータを駆動する請求項1〜5のいずれか一項に記載の駆動装置。
  8. 前記非接触電力供給装置の前記受電部は、前記送電部からの交流電力を直流電力に変換する整流回路を有しており、
    前記整流回路は、前記第2通信器と前記制御部に前記直流電力を供給する、請求項7に記載の駆動装置。
  9. 前記整流回路が、前記第1可動部の前記第2方向の前記一方の端部に配置されている、請求項8に記載の駆動装置。
  10. 前記第1通信器と前記第2通信器は、複数のデータを多重化して通信を行うように構成されている請求項1〜9のいずれか一項に記載の駆動装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の駆動装置を備えた基板作業機。
  12. 固定部と、
    前記固定部に設けられている第1通信器と、
    前記固定部に対して第1方向に沿って移動可能に構成されており、前記第1方向とは異なる第2方向に延びている第1可動部と、
    前記第1可動部に設けられており、前記第1通信器と通信可能に構成されている第2通信器と、
    前記固定部に設けられた送電部から前記第1可動部に設けられた受電部に非接触で電力を供給する非接触電力供給装置と、を備えており、
    前記非接触電力供給装置の前記送電部と前記受電部の間で電力が伝送される伝送空間が、前記第1可動部の前記第2方向の一方の端部のみに対応して配置されており、
    前記第2通信器が、前記第1可動部の前記第2方向の前記一方の端部にのみ配置されている、駆動装置。
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