JPWO2018139201A1 - アクチュエータ及びカメラ駆動装置 - Google Patents

アクチュエータ及びカメラ駆動装置 Download PDF

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Abstract

本発明の課題は、曲げ特性について異方性を有するケーブル束を用いた場合であっても可動ユニットをスムーズに回転させることができるアクチュエータ及びカメラ駆動装置を提供することである。アクチュエータ(2)は、カメラ装置(3)を保持する可動ユニット(10)と、固定ユニット(20)と、少なくとも2つのケーブル束(11)とを備える。少なくとも2つのケーブル束(11)のそれぞれは、曲げ特性について異方性を有する。ケーブル束(11)は、引出位置を有する。ケーブル束(11)は、引出位置において中心点(460)から離れる向きに可動ユニット(10)から引き出される。カメラ装置(3)の光軸(1a)の軸方向において、可動ユニット(10)の回転の中心点(460)から第1コネクタ(121)までの距離よりも、中心点(460)から引出位置までの距離が短い。

Description

本発明は、アクチュエータ及びカメラ駆動装置に関し、より詳細には駆動対象を回転させるアクチュエータ及びカメラ駆動装置に関する。
従来、カメラ部を3軸方向に回転可能なカメラ駆動装置がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1で記載されているカメラ駆動装置は、カメラ部で撮像された映像の信号をフレキシブルプリント配線板(フレキシブルフラットケーブル)を介して外部へ出力している。これにより、特許文献1のカメラ駆動装置は、カメラ部を3軸方向に回転可能にし、撮影された画像を外部に出力することができる。
フレキシブルプリント配線板は、フレキシブルプリント配線板の幅方向を折り返す軸とした場合には折り返し易いが、幅方向に直交する方向を折り返す軸とした場合には折り返し難いといった曲げ特性についての異方性を有している。そのため、回転の中心点と、フレキシブルプリント配線板との位置関係によっては、可動部を回転させるときにフレキシブルプリント配線板が折り返し難い方向に曲がる可能性がある。この場合、駆動対象(カメラ部)を保持する可動部(可動ユニット)を回転させる場合には大きな力が必要となり、駆動対象をスムーズに回転させることが困難となる。
特許5802192号公報
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされ、曲げ特性について異方性を有するケーブル束を用いた場合であっても可動ユニットをスムーズに回転させることができるアクチュエータ及びカメラ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るアクチュエータは、可動ユニットと、固定ユニットと、少なくとも2つのケーブル束とを備える。前記可動ユニットは、光学系装置を保持する。前記固定ユニットは、前記可動ユニットが回転可能となるように前記可動ユニットを支持する。前記少なくとも2つのケーブル束のそれぞれは、曲げ特性について異方性を有する。前記少なくとも2つのケーブル束のそれぞれは、前記光学系装置に電気的に接続される第1端部と、外部回路に電気的に接続される第2端部との間にフレキシブル部を有する。前記少なくとも2つのケーブル束のフレキシブル部のそれぞれは、中立状態である前記可動ユニットの回転の中心点を中心とする円周上において等間隔に配設されている。前記ケーブル束は、引出位置を有する。前記ケーブル束は、前記引出位置において前記中心点から離れる向きに前記可動ユニットから引き出される。前記光学系装置の光軸の軸方向において、前記中心点から前記第1端部における接続端までの距離よりも、前記中心点から前記引出位置までの距離が短い。
本発明の一態様に係るカメラ駆動装置は、前記アクチュエータと、前記光学系装置としてのカメラ装置とを備える。
上述したアクチュエータ及びカメラ駆動装置は、曲げ特性について異方性を有するケーブル束を用いた場合であっても駆動対象をスムーズに回転させることができる。
図1Aは、本発明に係る実施形態のアクチュエータを含むカメラ駆動装置の平面図である。図1Bは、同上のカメラ駆動装置におけるX1−X1断面図である。 図2は、同上のカメラ駆動装置の斜視図である。 図3は、同上のカメラ駆動装置の分解斜視図である。 図4は、同上のアクチュエータが備える可動ユニットの分解斜視図である。 図5は、同上のカメラ駆動装置におけるX2−X2断面図である。 図6は、同上のカメラ駆動装置におけるX3−X3断面図である。 図7は、同上のカメラ駆動装置におけるY−Y断面図である。 図8は、変形例のカメラ駆動装置を説明するための断面図である。
以下に説明する実施形態及び変形例は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、実施形態及び変形例に限定されることなく、この実施形態及び変形例以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態)
本実施形態のカメラ駆動装置1について、図1A〜図7を用いて説明する。
カメラ駆動装置1は、例えば可搬型のカメラであり、図2、図3に示すように、アクチュエータ2とカメラ装置3とを備える。
カメラ装置3は、撮像素子と、撮像素子の撮像面に被写体像を結像させるレンズと、レンズを保持するレンズ鏡筒とを含む。カメラモジュール3は、撮像素子の撮像面に形成された映像を電気信号に変換する。またカメラ装置3には、撮像素子が生成した電気信号を外部に設けられた画像処理回路(外部回路)に送信するための複数のケーブルがコネクタを介して電気的に接続されている。カメラ装置3は、生成された電気信号を、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)方式により複数のケーブルを介して外部に設けられた画像処理回路に送信する。なお、本実施形態では、複数のケーブルは、コプレーナ導波路またはマイクロストリップラインを含んでいる。または、複数のケーブルのそれぞれは長さが同一である細線の同軸ケーブルを含んでもよい。また、LVDS方式は一例であって、この方式に限定する趣旨ではない。複数のケーブルは、ケーブル数が同数の2つの束であって曲げ特性について異方性を有するケーブル束11に分けられている。ケーブル束11は、例えばフレキシブルフラットケーブルである。曲げ特性は、曲げ荷重に対して生じる応力(曲げ応力)と変位量(たわみ量)との関係によって示される。フレキシブルフラットケーブルの場合、ケーブル束11のフラットな面に対して垂直方向の曲げ特性と、フラットな面に沿い且つケーブル束11の延在方向に対して直交する方向の曲げ特性とは、異なっている。ケーブル束11の一端である第1端部は、カメラ装置3と電気的に接続するためにリジッド部12の第1コネクタ121と接続されている。ここで、第1コネクタ121は第1端部の接続端として機能する。ケーブル束11の他端である第2端部は、画像処理回路と電気的に接続するための第2コネクタ122と接続されている。
アクチュエータ2は、図2に示すように、アッパーリング4、可動ユニット10、固定ユニット20、駆動部30及びプリント基板90を備える。
可動ユニット10は、カメラホルダ40と、第1可動ベース部41と、第2可動ベース部42とを有している(図4参照)。また、固定ユニット20は、可動ユニット10との間に隙間を設けて可動ユニット10を嵌め合せる。可動ユニット10は、固定ユニット20に対して、カメラ装置3のレンズの光軸1aを中心に回転(ローリング)する。また、可動ユニット10は、固定ユニット20に対して、光軸1aに直交する軸1b及び軸1cのそれぞれを中心に回転する。ここで、軸1b、軸1cは、可動ユニット10が回転していない状態において可動ユニット10を固定ユニット20に嵌め合せる嵌合方向に直交している。さらに、軸1b、軸1cは、互いに直交している。なお、可動ユニット10の詳細な構成については後述する。カメラ装置3は、カメラホルダ40に取り付けられている。第1可動ベース部41及び第2可動ベース部42の構成については、後述する。可動ユニット10が回転することでカメラ装置3を回転させることができる。なお、本実施形態では、光軸1aが軸1b及び軸1cの双方と直交している場合に、可動ユニット10(カメラ装置3)は中立状態であると定義する。また、軸1bを中心として可動ユニット10(カメラ装置3)が回転する方向をパンニング方向と、軸1cを中心として可動ユニット10(カメラ装置3)が回転する方向をチルティング方向と、それぞれ定義する。さらに、光軸1aを中心として可動ユニット10(カメラ装置3)が回転(ローリング)する方向をローリング方向と定義する。なお、光軸1a、軸1b,1cは、仮想的な軸である。
固定ユニット20は、連結部50と本体部51とを含んでいる(図3参照)。
連結部50は、直線形状の連結棒501と、遊嵌部材502とを有する。連結棒501は、中央部位に開口部503を有している。遊嵌部材502は、基部504と壁部505とを有している。基部504は、カメラ装置3が中立状態である場合の光軸1aから見ると円形状である。基部504は、カメラ装置3に近い面が平面であり、カメラ装置3から遠い面が球面となっている。壁部505は、基部504の平面の中央部位に設けられており、凹部506を有している(図4、図5参照)。壁部505の外周の径は連結棒501の開口部503の径と略同一である。壁部505は、連結棒501の開口部503に嵌め込まれる。
本体部51は、一対の突出部510を有している。一対の突出部510は、中立状態時の可動ユニット10における光軸1aに直交する方向において対向するように設けられている。さらに、一対の突出部510は、後述する第1コイルユニット52と、後述する第2コイルユニット53とが配置された隙間に位置するように設けられている。連結部50は、本体部51との間に第2可動ベース部42を挟み込み、本体部51にねじ止めされる。具体的には、連結部50の両端が、本体部51の一対の突出部510にそれぞれねじ止めされる。
本体部51は、2つのケーブル束11を固定するための2つの固定部703が設けられている(図1B〜図3参照)。2つの固定部703は、一対の突出部510の配置方向に直交し、互いに対向するように配置されている。2つの固定部703は、軸1bと軸1cとを含む平面に対してカメラ装置3の方向に傾いて本体部51に設けられている(図3参照)。2つの固定部703は、板形状の第1部材704と、板形状の第2部材705とを有している。ケーブル束11の一部が、第1部材704と第2部材705との間に挟み込まれる。
固定ユニット20は、可動ユニット10を電磁駆動で回転可能とするために、一対の第1コイルユニット52と、一対の第2コイルユニット53とを有している(図3参照)。一対の第1コイルユニット52は、軸1bを中心として可動ユニット10を回転させる。一対の第2コイルユニット53は、軸1cを中心として可動ユニット10を回転させる。
各第1コイルユニット52は、磁性材料で形成された第1磁気ヨーク710と、駆動コイル720,730と、磁気ヨークホルダ740,750とを有している(図3参照)。各第1磁気ヨーク710は、回転の中心点460を中心とする円弧形状である。後述する一対の第1駆動磁石620がローリング方向に回転駆動するように、第2コイルユニット53が対向する方向(軸1b)を巻方向として導線が各第1磁気ヨーク710に巻き付けられて駆動コイル730が形成されている。ここで、本実施形態において、コイルの巻方向とは、巻き数が増える方向である(例えば、円筒コイルの場合では軸方向)。各第1磁気ヨーク710に駆動コイル730が設けられた後、各第1磁気ヨーク710の両側に磁気ヨークホルダ740、750を、ねじで固定する。その後、一対の第1駆動磁石620がパンニング方向に回転駆動するように、可動ユニット10が中立状態である場合の光軸1aを巻方向として導線が各第1磁気ヨーク710に巻き付けられて駆動コイル720が形成されている。そして、各第1コイルユニット52を、カメラ装置3側から見て対向するように、ねじで本体部51に固定する(図1A参照)。具体的には、光軸1aの方向における各第1コイルユニット52の一端部をねじで本体部51に固定する。光軸1aの方向における各第1コイルユニット52の他端部は、アッパーリング4に嵌め込まれる。
各第2コイルユニット53は、磁性材料で形成された第2磁気ヨーク711と、駆動コイル721,731と、磁気ヨークホルダ741,751とを有している(図3参照)。各第2磁気ヨーク711は、回転の中心点460を中心とする円弧形状である(図5参照)。後述する第2駆動磁石621がローリング方向に回転駆動するように、第1コイルユニット52が対向する方向(軸1c)を巻方向として導線が各第2磁気ヨーク711に巻き付けられて駆動コイル731が形成されている。各第2磁気ヨーク711に駆動コイル731が設けられた後、各第2磁気ヨーク711の両側に磁気ヨークホルダ741、751を、ねじで固定する。その後、一対の第2駆動磁石621がチルティング方向に回転駆動するように、可動ユニット10が中立状態である場合の光軸1aを巻方向として導線が各第2磁気ヨーク711に巻き付けられて駆動コイル721が形成されている。そして、各第2コイルユニット53を、カメラ装置3側から見て対向するように、ねじで本体部51に固定する(図1A参照)。具体的には、光軸1aの方向における各第2コイルユニット53の一端部をねじで本体部51に固定する。光軸1aの方向における各第2コイルユニット53の他端部は、アッパーリング4に嵌め込まれる。
カメラ装置3を取り付けたカメラホルダ40は、第1可動ベース部41にねじで固定される。第1可動ベース部41は、第2可動ベース部42との間に連結部50を挟み込む。
プリント基板90は、カメラ装置3のパンニング方向及びチルティング方向における回転位置を検出するための複数の磁気センサ92(ここでは4個)を有している。ここで、磁気センサ92は、例えばホール素子である。プリント基板90は、さらに駆動コイル720,721,730,731に流す電流を制御するための回路等が搭載されている。
次に、第1可動ベース部41及び第2可動ベース部42の詳細な構成について説明する。
第1可動ベース部41は、本体部43と、一対の保持部44と、遊嵌部材45と、球体46とを有している(図4参照)。本体部43は、カメラホルダ40との間でリジッド部12を挟み込み、リジッド部12を固定(保持)する。各保持部44は、互いに対向するように本体部43の周縁に設けられている(図4参照)。各保持部44は、本体部43の側壁431との間でケーブル束11を挟み込み、ケーブル束11を保持する(図1B参照)。遊嵌部材45は、テーパー形状の貫通孔451を有している(図6参照)。球体46は、遊嵌部材45の貫通孔451に嵌め込まれて固定されており、凸状球面である第1遊嵌面461を含んでいる(図6参照)。第1遊嵌面461は、遊嵌部材502の壁部505の第2遊嵌面507と僅かな隙間を介して嵌め合せるように(遊嵌するように)点または線接触する。これにより、連結部50は、可動ユニット10が回転可能となるように可動ユニット10をピボット支持することができる。ここで、球体46の中心が、回転の中心点460となる。
第2可動ベース部42は、第1可動ベース部41を支持する。第2可動ベース部42は、バックヨーク610と、一対の第1駆動磁石620と、一対の第2駆動磁石621とを有している(図4参照)。第2可動ベース部42は、さらにボトムプレート640と、位置検出磁石650と、脱落防止部651とを有している(図4参照)。
バックヨーク610は、円板部分と、円板部分の外周部からカメラ装置3側(上側)に突出する4つの固定部(アーム)とを有している。4つの固定部のうち2つの固定部は、軸1bにおいて対向し、他の2つの固定部は、軸1cにおいて対向している。4つの固定部は、一対の第1コイルユニット52及び一対の第2コイルユニット53と1対1に対向している。
一対の第1駆動磁石620は、バックヨーク610の4つの固定部のうち一対の第1コイルユニット52と対向する2つの固定部に、1対1に設けられている。一対の第2駆動磁石621は、バックヨーク610の4つの固定部のうち一対の第2コイルユニット53と対向する2つの固定部に、1対1に設けられている。
第1駆動磁石620と第1コイルユニット52とによる電磁駆動、及び第2駆動磁石621と第2コイルユニット53とによる電磁駆動で、可動ユニット10(カメラ装置3)をパンニング方向、チルティング方向及びローリング方向に回転させることができる。具体的には、2つの駆動コイル720と2つの第1駆動磁石620とによる電磁駆動及び2つの駆動コイル721と2つの第2駆動磁石621とによる電磁駆動とで、可動ユニット10をパンニング方向及びチルティング方向に回転させることができる。また、2つの駆動コイル730と2つの第1駆動磁石620とによる電磁駆動及び2つの駆動コイル731と2つの第2駆動磁石621とによる電磁駆動とで、可動ユニット10をローリング方向に回転させることができる。
ボトムプレート640は、非磁性であり、例えば真鍮で形成されている。ボトムプレート640は、バックヨーク610に取り付けられ、可動ユニット10(第2可動ベース部42)の底部を形成する。ボトムプレート640は、ねじでバックヨーク及び第1可動ベース部41に固定される。ボトムプレート640は、カウンタウエイトとして機能する。ボトムプレート640をカウンタウエイトとして機能させることで、回転の中心点460と、可動ユニット10の重心とを一致させることができる。そのため、可動ユニット10の全体に外力が加わった場合、可動ユニット10が軸1bを中心に回転するモーメント及び軸1cを中心に回転するモーメントは小さくなる。これにより、小さな駆動力で可動ユニット10(カメラ装置3)を中立状態に維持したり、軸1b及び軸1cを中心に回転させたりすることができる。
ボトムプレート640は、カメラ装置3に近い面が平面となっており、当該平面の中央部位は突出部641を有している。突出部641の先端部には曲面形状の凹部642を有している。凹部642のカメラ装置3側(上側)に遊嵌部材502が位置する。
ボトムプレート640は、カメラ装置3から遠い面が球面となっており、当該球面の中央部位に凹部が設けられている。当該凹部には、位置検出磁石650及び脱落防止部651が配置される(図1B、図5、図6参照)。脱落防止部651は、ボトムプレート640の凹部に配された位置検出磁石650の落下を防止する。
ボトムプレート640の凹部642と、遊嵌部材502との間には隙間が設けられている(図6参照)。ボトムプレート640の凹部642の内周面及び遊嵌部材502の基部504の球面は、互いに対向する曲面である。この隙間は、ボトムプレート640が遊嵌部材502と接触した場合であっても、第1駆動磁石620及び第2駆動磁石621の各々の磁気により第1駆動磁石620及び第2駆動磁石621の各々が元の位置に戻ることができる距離である。これにより、カメラ装置3が中立状態時である場合の光軸1aの方向に対してカメラ装置3が移動した場合であっても一対の第1駆動磁石620及び一対の第2駆動磁石621を元の位置に戻すことができる。
プリント基板90に設けられた4つの磁気センサ92は、可動ユニット10が回転すると、可動ユニット10の回転に応じて位置検出磁石650の位置が変化することで、4つの磁気センサ92に作用する磁力が変化する。4つの磁気センサ92は、位置検出磁石650の回転により作用する磁力変化を検出し、軸1b、軸1cに対する2次元の回転角度を算出する。4つの磁気センサ92は、軸1b、1cを含む平面に平行にプリント基板90に配置される。このとき、4つの磁気センサ92は、可動ユニット10が中立状態である場合における光軸1a方向に対して一対の第1駆動磁石620および一対の第2駆動磁石621のいずれにも重ならないように配置される。これにより、一対の第1駆動磁石620の磁力および一対の第2駆動磁石621の磁力の影響がより小さくなるので、カメラ装置3(可動ユニット10)の回転位置をより正確に検出することができる。また、カメラ駆動装置1は、4つの磁気センサ92とは別の磁気センサであって光軸1aを中心とした可動ユニット10(カメラ装置3)の回転を検出する磁気センサを有している。なお、光軸1aを中心とした回転を検出するセンサは、磁気センサに限らない。光軸1aを中心とした回転を検出するセンサは、ジャイロであってもよい。
ここで、一対の第1駆動磁石620は、吸着用磁石として機能し、対向する第1磁気ヨーク710との間に第1磁気吸引力が発生する。また、一対の第2駆動磁石621は、吸着用磁石として機能し、対向する第2磁気ヨーク711との間にも第2磁気吸引力が発生する。ここで、第1磁気吸引力のベクトルの向きは、回転の中心点460、第1磁気ヨーク710の中心位置及び第1駆動磁石620の中心位置を結ぶ中心線と平行になっている。第2磁気吸引力のベクトルの向きは、回転の中心点460、第2磁気ヨーク711の中心位置及び第2駆動磁石621の中心位置を結ぶ中心線と平行になっている。
また、第1磁気吸引力及び第2磁気吸引力は、固定ユニット20の遊嵌部材502の球体46に対する垂直抗力となる。また、可動ユニット10が中立状態である場合には、可動ユニット10における磁気吸引力は、中立状態時のカメラ装置3における光軸1a方向の合成ベクトルとなる。第1磁気吸引力、第2磁気吸引力及び合成ベクトルにおける力のバランスは、ヤジロベエの力学構成に似ており、可動ユニット10は安定して3軸方向に回転することができる。
本実施形態では、上述した一対の第1コイルユニット52、一対の第2コイルユニット53、一対の第1駆動磁石620及び一対の第2駆動磁石621が、駆動部30を構成する。
本実施形態のカメラ駆動装置1は、一対の駆動コイル720と一対の駆動コイル721に同時に通電することで、可動ユニット10を2次元的に回転(パンニング、チルティング)させることができる。また、カメラ駆動装置1は、一対の駆動コイル730と一対の駆動コイル731に同時に通電することで、可動ユニット10を光軸1aを中心に回転(ローリング)させることもできる。
本実施形態では、上述したように、複数のケーブルは2つのケーブル束11(フレキシブルフラットケーブル)に分けられている(図1B参照)。
ケーブル束11は、引込部110と、近接部111と、引出部112とを有している。
引込部110は、第1コネクタ121(接続端)から延在し、カメラ装置3が中立状態である場合における光軸1aから離れた位置から中心点460に近づくように配せられている。
近接部111は、引込部110に連結し、中心点460に最も近く配置されている。近接部111は、保持部44の先端部441と本体部43の側壁431との間に挟み込まれて可動ユニット10に保持される。具体的には、近接部111の一部である第1部位11aが保持部44の先端部441と本体部43の側壁431との間に挟み込まれて可動ユニット10に固定されている。近接部111の残りの部位である第2部位11bは、保持部44の先端部441と本体部43の側壁431との間に挟み込まれておらず、可動ユニット10の回転方向に応じて変形可能となっている。
対向する2つのケーブル束11において、対向する2つの近接部111の距離L2は、対向する2つの第1駆動磁石620(第2駆動磁石621)の距離L1よりも短い(図7参照)。つまり、近接部111は、中心点460を中心とし、2つの第1駆動磁石620(第2駆動磁石621)の距離L1を径とする円周内に設けられている。
近接部111を中心点460に近づけることで、カメラ装置3が中立状態である場合における光軸1aに直交する方向において、近接部111と固定部703との距離を長くすることができる。これにより、ケーブル束11(フレキシブル部11c)のテンションによる駆動トルクの損失を小さくすることができるので、カメラ装置3の回転時における省電力化を実現することができる。
また、近接部111の一部は、中心点460を中心とした球体46の一部を含み、カメラ装置3が中立状態である場合の光軸1aを垂線とする平面上に含まれている。
引出部112は、近接部111(第2部位11b)に連結し、中心点460から遠ざかるように配せられている。近接部111から延設された引出部112は、中心点460から外方に向って可動ユニット10から引き出され、引出部112の一部が固定部703で固定される。引出部112の先端部に上述した第2コネクタ122が設けられている。
上述した近接部111の第2部位11bと、引出部112の一部とがフレキシブル部11cを構成している。引出部112のうち近接部111と連結した部位から固定部703で固定された部位までの部分が、フレキシブル部11cに含まれている。
固定部703は一対の突出部510の配置方向に直交し互いに対向するように配置されているので、フレキシブル部11cは、連結棒501に対して直交する方向において、中心点460を中心とする円周上に等間隔に、外部に引き出されている(図1A参照)。これにより、カメラ駆動装置1は、可動ユニット10の中立状態におけるカメラ装置3の姿勢を安定にすることができる。また、カメラ駆動装置1は、可動ユニット10に作用する各ケーブル束11のテンションを均一にすることができる。
フレキシブル部11cは、連結棒501に対して直交する方向において外部に引き出されている。そのため、カメラ装置3が中立状態である場合における光軸1aの軸方向において、連結棒501の位置と引出位置とを略同一にすることができる。これによりカメラ駆動装置1の高さ(カメラ装置3が中立状態である場合における光軸1aの軸方向の長さ)を低くすることができる。また、一対の第1駆動磁石620(第2駆動磁石621)の配置位置、連結棒501の配置位置及びケーブル束11(フレキシブル部11c)の引出位置がそれぞれ異なるので、一対の第1駆動磁石620(第2駆動磁石621)の距離L1を短くすることができる。
フレキシブル部11cでは、近接部111の第2部位11bから延設された引出部112が中心点460から遠ざかるようにケーブル束11が折り返されている。その後、引出部112は、複数の折り返し部位を有している。具体的には、引出部112は、中心点460から遠ざかるようにケーブル束11が折り返された後、光軸1aの軸方向においてカメラ装置3に近づくように折り返され、さらには固定部703に向って折り返される。つまり、フレキシブル部11cは、近接部111の第2部位11bと引出部112とで構成された折り返し部位A1(連結部位)と、引出部112が折り返されることで得られる2つの折り返し部位A2,A3との合計3つの折り返し部位を有している。このとき、ケーブル束11の幅方向(ケーブルの並び方向)が軸1cと平行となるように、ケーブル束11は引き回されている。
上述したように、ケーブル束11の幅方向(ケーブルの並び方向)が軸1cと平行となるように、ケーブル束11が引き回されている。そのため、チルティング方向に可動ユニット10が回転する場合にはケーブル束11の変位量に対する応力は小さいので、アクチュエータ2は、可動ユニット10をチルティング方向にスムーズに回転させることができる。
フレキシブル部11cが複数の折り返し部位を有することで、フレキシブル部11cにおいて、カメラ装置3が中立状態である場合での光軸1aと略平行な部位が各折り返し部位で存在することになる。光軸1aと略平行な部位が存在することで、カメラ装置3の回転(特に、ローリング方向及びパンニング方向の回転)に応じて当該部位が容易にねじれるため、カメラ装置3の回転の可動域を広げることができる。
ここで、中立状態であるカメラ装置3の光軸1aの軸方向において、可動ユニット10の回転の中心点460から第1コネクタ121までの距離(第1距離)よりも中心点460からケーブル束11が外部に引き出される引出位置までの距離(第2距離)の方が短い。ここで、カメラ装置3が中立状態であるカメラ装置3の光軸1aの軸方向において、中心点460から第1コネクタ121までの距離が、中心点460からケーブル束11の両端のうちカメラ装置3に電気的に接続される端部における接続端までの距離に相当する。ケーブル束11が外部に引き出される引出位置は、上述した近接部111と引出部112との接続部位に相当する。また、引出位置は、近接部111と引出部112との連結部位、つまり上述した折り返し部位A1に相当する。すなわち、第1距離は、中心点460と、接続端の中心を光軸1aに垂直に投影した投影点とを結ぶ距離である。第2距離は、中心点460と、折り返し部位A1の中心を光軸1aに垂直に投影した投影点とを結ぶ距離である。
カメラ装置3が中立状態である場合における光軸1aの軸方向において、中心点460から引出位置までの距離を短くすることで、カメラ装置3を回転させた際のケーブル束11のねじれの変位量を小さくすることができる。つまり、小さい力でカメラ装置3を回転(特に、ローリング方向及びパンニング方向に回転)させることができる。
(変形例)
以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
上記実施形態において、ケーブル束11は、フレキシブルフラットケーブルである構成としたが、この構成に限定されない。ケーブル束11は、細線同軸ケーブルを所定の方向に並べた束であってもよいし、被覆ケーブルを所定の方向に並べた束であってもよい。つまり、ケーブル束11は、曲げ特性について異方性を有していればよい。
上記実施形態では、球体46が遊嵌部材45の貫通孔451に嵌め込まれて固定された構成としたが、この構成に限定されない。球体46は、遊嵌部材502の凹部506に固定される構成であってもよい。この場合、遊嵌部材45の貫通孔451の内周面が第1遊嵌面に相当し、遊嵌部材502から突出した球体46の凸状球面が第2遊嵌面に相当する。遊嵌部材502から突出した球体46の凸状球面(第2遊嵌面)は、遊嵌部材45の貫通孔451の内周面(第1遊嵌面)と僅かな隙間を介して嵌め合せるように(遊嵌するように)点または線接触する。
フレキシブル部11cは、連結棒501に対して直交する方向において、中心点460を中心とする円周上に等間隔に、外部に引き出される構成としたが、この構成に限定されない。フレキシブル部11cは、外部に引き出されることなく、つまり第1コイルユニット52及び第2コイルユニット53の外面より外側に引き出されることなく、配置されてもよい(図8参照)。この場合、固定ユニット20の本体部51の中央部位に設けられた貫通孔512にケーブル束11を通す必要がある。そのため、貫通孔512の周囲の壁511において、カメラ装置3が中立状態である場合における光軸1aに直交する方向にケーブル束11の数に応じた第1貫通孔513を設ける。ここでは、2つの第1貫通孔513が設けられる。さらに、プリント基板90には、ケーブル束11の数に応じた第2貫通孔95が設けられる。ここでは、2つの第2貫通孔95が設けられる。ケーブル束11は、第1貫通孔513及び第2貫通孔95を通して配線される。また、複数の磁気センサ92及び位置検出磁石650が配線の妨げとなる場合には、複数の磁気センサ92及び位置検出磁石650を別の場所に移設してもよいし、排除してもよい。
上記各実施形態において、ケーブル束11の幅方向が軸1cと平行となるように、ケーブル束11は引き回される構成としたが、この構成に限定されない。ケーブル束11は、ケーブル束11の幅方向が軸1bと平行となるように引き回される構成であってもよい。つまり、3軸の回転方向のうちローリング方向を除く1つの回転方向の軸(ここでは、軸1b又は軸1c)とケーブル束11の幅方向が平行となるように、ケーブル束11が引き回されていればよい。
上記各実施形態のアクチュエータ2は、カメラ装置3と組み合わせた構成としたが、この構成に限定されない。アクチュエータ2は、レーザポインタ、プロジェクタ等の仮想的な軸(光軸)有する装置(光学系装置)と組み合わせた構成であればよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様のアクチュエータ(2)は、可動ユニット(10)と、固定ユニット(20)と、少なくとも2つのケーブル束(11)とを備える。可動ユニット(10)は、光学系装置(カメラ装置3)を保持する。固定ユニット(20)は、可動ユニット(10)が回転可能となるように可動ユニットを支持する。少なくとも2つのケーブル束(11)のそれぞれは、曲げ特性について異方性を有する。少なくとも2つのケーブル束(11)のそれぞれは、光学系装置に電気的に接続される第1端部(第1コネクタ121)と、外部回路に電気的に接続される第2端部(第2コネクタ122)との間にフレキシブル部(11c)を有する。少なくとも2つのケーブル束(11)のフレキシブル部(11c)のそれぞれは、中立状態である可動ユニット(10)の回転の中心点(460)を中心とする円周上において等間隔に配設されている。ケーブル束(11)は、引出位置を有する。ケーブル束(11)は、引出位置において中心点(460)から離れる向きに可動ユニット(10)から引き出される。光学系装置の光軸(1a)の軸方向において、中心点(460)から第1端部における接続端までの距離よりも、中心点(460)から引出位置までの距離が短い。
この構成によると、アクチュエータ(2)は、光学系装置を回転させた際のケーブル束(11)のねじれの変位量を小さくすることができる。つまり、小さい力で光学系装置を回転させることができる。
第2の態様のアクチュエータ(2)では、第1の態様において、ケーブル束(11)は、引込部(110)と、近接部(111)と、引出部(112)とを有している。引込部(110)は、接続端から連続し、光軸(1a)から離れた位置から中心点(460)に近づくように配せられている。近接部(111)は、引込部(110)から連続し、中心点(460)に最も近く配されて可動ユニット(10)に保持される。引出部(112)は、近接部(111)から連続し、中心点(460)から遠ざかるように配せられ、フレキシブル部(11c)に含まれる。近接部(111)と引出部(112)との連結部位が、引出位置である。
この構成によると、アクチュエータ(2)は、ケーブル束(11)を中心点(460)に近い位置から外部に引き出しているので、光学系装置を回転させた際のケーブル束(11)のねじれの変位量を小さくすることができる。
第3の態様のアクチュエータ(2)では、第2の態様において、近接部(111)は、可動ユニット(10)に固定された第1部位(11a)と、可動ユニット(10)の回転に応じて変形可能でありフレキシブル部(11c)に含まれる第2部位(11b)とを有する。
この構成によると、カメラ装置(3)の回転に応じて第2部位(11b)が容易にねじれるため、アクチュエータ(2)は、カメラ装置(3)の回転の可動域を広げることができる。
第4の態様のアクチュエータ(2)では、第2又は第3の態様において、連結部位は、引出部(112)が中心点(460)から遠ざかるようにケーブル束(11)を折り返すことで設けられている。引出部(112)は、複数の折り返し部位を有している。
この構成によると、アクチュエータ(2)は、フレキシブル部(11c)が複数の折り返し部位を有することで、カメラ装置(3)の回転に応じて当該部位が容易にねじれるため、カメラ装置(3)の回転の可動域を広げることができる。
第5の態様のアクチュエータ(2)は、第2〜第4のいずれかの態様において、複数の駆動磁石(一対の第1駆動磁石620及び一対の第2駆動磁石621)と、複数の駆動コイルユニット(一対の第1コイルユニット52及び一対の第2コイルユニット53)とを、さらに備える。複数の駆動磁石は、可動ユニット(10)に設けられ、光軸(1a)に対して対向する。複数の駆動コイルユニットは、固定ユニット(20)に設けられ、複数の駆動磁石にそれぞれ対向する。可動ユニット(10)は、複数の駆動磁石と複数の駆動コイルユニットとによる電磁駆動で固定ユニット(20)に対して回転駆動する。近接部(111)は、中心点(460)を中心とし、対向する2つの駆動磁石の距離(L1)を径とする円周の内側に設けられている。
この構成によると、アクチュエータ(2)は、近接部(111)を中心点(460)に近づけることで、ケーブル束(11)、特にフレキシブル部(11c)のテンションによる駆動トルクの損失を小さくすることができる。これにより、アクチュエータ(2)は、光学系装置(カメラ装置3)の回転時における省電力化を実現することができる。
第6の態様のアクチュエータ(2)は、第1〜第5のいずれかの態様において、可動ユニット(10)は、第1遊嵌面(461)を有している。固定ユニット(20)は、連結部(50)と、連結部(50)を支持する本体部(51)とを有している。連結部(50)は、第1遊嵌面(461)と点又は線接触して遊嵌する第2遊嵌面(507)を有し、可動ユニット(10)を回転可能に支持する。第1遊嵌面(461)及び第2遊嵌面(507)の一方が凹部の内周面を有し、第1遊嵌面(461)及び第2遊嵌面(507)の他方が少なくとも1つの凸状球面を有する。
この構成によると、固定ユニット(20)は、可動ユニット(10)をピボット支持することができる。そのため、アクチュエータ(2)は、可動ユニット(10)を固定ユニット(20)に対して回転可能とすることができる。
第7の態様のアクチュエータ(2)は、第6の態様において、連結部(50)は、直線形状の連結棒(501)を有している。連結棒(501)の両端は、本体部(51)に固定される。
この構成によると、十字形状の連結棒を用いた場合と比較して、配置空間を小さくすることができるので、アクチュエータ(2)の小型化を図ることができる。
第8の態様のアクチュエータ(2)は、第7の態様において、ケーブル束(11)のフレキシブル部(11c)は、連結棒(501)に対して直交する方向に引出位置から引き出されている。
この構成によると、カメラ装置(3)が中立状態である場合における光軸(1a)の軸方向において、連結棒(501)の位置と引出位置とを略同一にすることができる。これによりアクチュエータ(2)の高さ(カメラ装置3が中立状態である場合における光軸1aの軸方向の長さ)を低くすることができる。
第9の態様のカメラ駆動装置(1)は、第1〜第8のいずれかの態様のアクチュエータ(2)と、光学系装置としてのカメラ装置(3)とを備える。
この構成によると、カメラ駆動装置(1)は、カメラ装置(3)を回転させた際のケーブル束(11)のねじれの変位量を小さくすることができる。つまり、小さい力でカメラ装置(3)を回転させることができる。
1 カメラ駆動装置
1a 光軸
2 アクチュエータ
3 カメラ装置
10 可動ユニット
11 ケーブル束
11a 第1部位
11b 第2部位
11c フレキシブル部
20 固定ユニット
50 連結部
51 本体部
52 第1コイルユニット(駆動コイルユニット)
53 第2コイルユニット(駆動コイルユニット)
110 引込部
111 近接部
112 引出部
460 中心点
461 第1遊嵌面
501 連結棒
507 第2遊嵌面
620 第1駆動磁石(駆動磁石)
621 第2駆動磁石(駆動磁石)

Claims (9)

  1. 光学系装置を保持する可動ユニットと、
    前記可動ユニットが回転可能となるように前記可動ユニットを支持する固定ユニットと、
    それぞれが曲げ特性について異方性を有する少なくとも2つのケーブル束とを備え、
    前記少なくとも2つのケーブル束のそれぞれは、前記光学系装置に電気的に接続される第1端部と、外部回路に電気的に接続される第2端部との間にフレキシブル部を有し、
    前記少なくとも2つのケーブル束のフレキシブル部のそれぞれは、中立状態である前記可動ユニットの回転の中心点を中心とする円周上において等間隔に配設されており、
    前記ケーブル束は、引出位置を有し、
    前記ケーブル束は、前記引出位置において前記中心点から離れる向きに前記可動ユニットから引き出され、
    前記光学系装置の光軸の軸方向において、前記中心点から前記第1端部における接続端までの距離よりも、前記中心点から前記引出位置までの距離が短い
    ことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記ケーブル束は、
    前記接続端から連続し、前記光軸から離れた位置から前記中心点に近づくように配せられた引込部と、
    前記引込部から連続し、前記中心点に最も近く配されて前記可動ユニットに保持される近接部と、
    前記近接部から連続し、前記中心点から遠ざかるように配せられ、前記フレキシブル部に含まれる引出部とを有し、
    前記近接部と前記引出部との連結部位が、前記引出位置である
    ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記近接部は、前記可動ユニットに固定された第1部位と、前記可動ユニットの回転に応じて変形可能であり前記フレキシブル部に含まれる第2部位とを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記連結部位は、前記引出部が前記中心点から遠ざかるように前記ケーブル束を折り返すことで設けられており、
    前記引出部は、複数の折り返し部位を有している
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記可動ユニットに設けられ、前記光軸に対して対向する複数の駆動磁石と、
    前記固定ユニットに設けられ、前記複数の駆動磁石にそれぞれ対向する複数の駆動コイルユニットとを、さらに備え、
    前記可動ユニットは、前記複数の駆動磁石と前記複数の駆動コイルユニットとによる電磁駆動で前記固定ユニットに対して回転駆動し、
    前記近接部は、前記中心点を中心とし、対向する2つの前記駆動磁石の距離を径とする円周の内側に設けられている
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  6. 前記可動ユニットは、第1遊嵌面を有し、
    前記固定ユニットは、前記第1遊嵌面と点又は線接触して遊嵌する第2遊嵌面を有し前記可動ユニットを回転可能に支持する連結部と、前記連結部を支持する本体部とを有し、
    前記第1遊嵌面及び前記第2遊嵌面の一方が凹部の内周面を有し、前記第1遊嵌面及び前記第2遊嵌面の他方が少なくとも1つの凸状球面を有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
  7. 前記連結部は、直線形状の連結棒を有し、
    前記連結棒の両端は、前記本体部に固定される
    ことを特徴とする請求項6に記載のアクチュエータ。
  8. 前記ケーブル束の前記フレキシブル部は、前記連結棒に対して直交する方向に前記引出位置から引き出されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のアクチュエータと、
    前記光学系装置としてのカメラ装置とを備える
    ことを特徴とするカメラ駆動装置。
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