JPWO2018134984A1 - 電子天秤 - Google Patents

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Abstract

電子天秤(1)は、変位部(5)と、検出部(6)とを備えている。変位部(5)には、スリット(51)が形成されており、検出部(6)には、発光ダイオード(61)と、フォトダイオード(62)とが含まれる。変位部(5)のスリット(51)は、上下方向(揺動方向)の幅D1が0.4mm以下となるように形成されている。また、発光ダイオード(61)からは、指向性の高い光が出射される。そして、その発光ダイオード(61)からの光は、0.4mm以下の幅の狭いスリット(51)を通過した後、フォトダイオード(62)で受光される。そのため、変位部(5)の単位変位量に対するフォトダイオード(62)の信号強度の変化を大きくして、測定精度を向上できる。その結果、構成上の不具合を生じることなく、測定精度を向上できる。

Description

本発明は、発光ダイオードからの光をフォトダイオードにおいて受光し、当該受光した光の受光量に基づいて、測定対象物の質量を算出する電子天秤に関するものである。
通常、電子天秤は、測定対象物が載置される秤量皿と、支点を挟んで秤量皿と反対側に配置され、測定対象物の重力によって変位する変位部と、変位部の変位量を検出する検出部とを備えている。電子天秤では、変位部の変位が0になるように外力を付与しており、この外力の値に応じて、測定対象物の質量を算出している(例えば、下記特許文献1参照)。
具体的には、電子天秤は、コイル及び磁気回路を有する電磁力発生装置と、制御部とを備えている。また、検出部は、発光ダイオードと、発光ダイオードからの光を受光するフォトダイオードとを備えている。電子天秤では、変位部の変位に応じて、フォトダイオードでの受光量が変化する。電磁力発生装置では、コイルに電流を流して電磁力を発生させて、その電磁力を変位部に付与する。制御部は、フォトダイオードでの受光量に基づいて、変位部の変位が0となるように、コイルに流す電流の値を変化させる。そして、電子天秤では、その電流値に基づいて、測定対象物の質量を算出する。
特許第5568997号公報
上記のような従来の電子天秤において、測定精度を向上させることが検討される。例えば、支点の構成や、変位部の配置を変更することで、単位重量の測定対象物を秤量皿に載置した場合における変位部の変位量を大きくすることが検討される。単位重量の測定対象物に対する変位部の変位量が大きくなれば、検出部によって変位部の変位を精度よく検出でき、その結果、測定精度を向上させることできる。しかし、このような変位部の変位量を大きくする構成にすると、衝撃に対する耐久性が低くなったり、装置が大型化するなどの不具合が生じる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、構成上の不具合を生じることなく、測定精度を向上できる電子天秤を提供することを目的とする。
本発明に係る電子天秤は、秤量皿と、変位部と、外力付与部と、検出部と、制御部と、演算部とを備える。前記秤量皿には、測定対象物が載置される。前記変位部は、支点に対して揺動可能に設けられ、前記秤量皿に載置された測定対象物の重力により一定方向に揺動するとともに、前記一定方向に延びるスリットが形成される。前記外力付与部は、測定対象物の重力により揺動する前記変位部に対して、当該変位部を逆方向に揺動させる力を付与する。前記検出部は、前記スリットを挟んで設けられた発光ダイオード及びフォトダイオードを有する。前記制御部は、前記発光ダイオードから前記スリットを介して前記フォトダイオードが受光する光の受光量に基づいて、前記外力付与部が前記変位部に付与する力を制御する。前記演算部は、前記外力付与部が前記変位部に付与する力に応じた値を測定対象物の質量として算出する。前記フォトダイオードは、前記一定方向に隙間を空けて並ぶ2つの受光面を有するとともに、前記隙間が、前記発光ダイオードに対して光軸方向に対向する領域に配置される。前記スリットの前記一定方向の幅は、0.4mm以下である。
このような構成によれば、発光ダイオードからは、指向性の高い光が出射される。そして、その発光ダイオードからの光は、0.4mm以下の幅の狭いスリットを通過した後、フォトダイオードで受光される。
そのため、測定対象物の重力によって変位部(スリット)が変位すると、フォトダイオードにおいて、単位受光量に対する2つの受光面での受光量の差の値が大きくなる。
また、制御部は、そのフォトダイオードでの受光量に基づいて、外力付与部が変位部に付与する力を制御し、演算部は、その外力付与部の力に応じた値を測定対象物の質量として算出する。
そのため、算出される質量に対するノイズの影響を軽減することができる。
すなわち、本発明によれば、発光ダイオードから指向性の高い光を照射し、その光を0.4mm以下の幅の狭いスリットを通過させることにより、フォトダイオードでの単位受光量に対する2つの受光面での受光量の差の値を大きくしてノイズの影響を軽減し、測定精度を向上できる。そのため、構成上の不具合を生じることなく、測定精度を向上できる。
本発明によれば、発光ダイオードからの指向性の高い光は、0.4mm以下の幅の狭いスリットを介して、フォトダイオードで受光される。そのため、フォトダイオードでの単位受光量に対する2つの受光面での受光量の差の値を大きくすることにより、測定精度を向上できる。その結果、構成上の不具合を生じることなく、測定精度を向上できる。
本発明の一実施形態に係る電子天秤を示した概略図である。 図1の電子天秤の変位部を拡大して示した側面図である。 図2のA−A線に沿う側断面図である。 制御部及びその周辺の部材の具体的構成を示したブロック図である。 電子天秤における機械的な感度とシャッタのスリット幅との関係を示したグラフである。
1.電子天秤の全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る電子天秤1を示した概略図である。
電子天秤1は、梁2と、支点3と、秤量皿4と、変位部5と、検出部6と、外力付与部7とを備えている。
梁2は、長尺状に形成されており、水平方向に延びている。
支点3は、梁2の中央部分を支持している。梁2は、支点3を中心として揺動可能である。
秤量皿4は、梁2の一端部に設けられている。秤量皿4には、測定対象物であるサンプルSが載置される。
変位部5は、梁2の他端部に設けられている。変位部5は、梁2と一体となって揺動する。
検出部6は、変位部5の揺動による変位を検出する。なお、検出部6及び変位部5の詳細の構成については後述する。
外力部付与部7は、梁2の他端部の近傍に設けられている。外力付与部7は、梁2を介して、変位部5に外力を付与する部材(機構)である。外力付与部7は、コイル8と、永久磁石9とを含んでいる。
コイル8は、梁2の他端部近傍に対して固定されている。そのため、コイル8は、梁2と一体となって変位する。また、コイル8には、適宜大きさを変更した電流が流される。
永久磁石9は、コイル8と間隔を隔てて配置されている。永久磁石9は、梁2(コイル8)とは別体として固定されている。永久磁石9は、静磁場を形成しており、その静磁場内にコイル8が配置される。
電子天秤1では、秤量皿4にサンプルSが載置されると、サンプルSの重力によって、梁2の一端部に対して下方に向かう力が加わる。梁2は、中央部(支点3の支持部分)を中心として、その一端部が下方に移動し、その他端部(変位部5)が上方に移動するように揺動する。検出部6は、梁2が揺動することによる変位部5の変位を検出する。
また、外力付与部7では、コイル8に電流が流されることにより、電磁力が発生する。電磁力の大きさは、コイル8に流される電流の値によって決定する。そして、コイル8に対して永久磁石9から離れる方向に力が付与され、梁2を介して、変位部5に対して下方(変位方向と逆方向)に向かう力が付与される。
このとき、変位部5の変位が0となるように、コイル8に流す電流に対してフィードバック制御が行われる。そして、後述するように、コイル8に流す電流の値から、サンプルSの質量が算出され、算出された質量の値が表示される。
2.変位部及び検出部の詳細構成
図2は、電子天秤1の変位部5を拡大して示した側面図である。また、図3は、図2のA−A線に沿う側断面図である。なお、便宜上、図2では、検出部6を省いて示している。
電子天秤1は、上記したように、変位部5と、検出部6とを備えている。
変位部5は、側面視矩形状の板状の部材(シャッタ)である。変位部5は、上記したように、上下方向に揺動可能であって、その揺動方向は、厚み方向と直交している。変位部5には、スリット51が形成されている。
スリット51は、変位部5において上下方向中央部に配置されており、変位部5を厚み方向に貫通している。スリット51は、上下方向及び水平方向に沿って延びている。
具体的には、スリット51の上下方向(揺動方向)の幅D1、すなわち、スリット51の上端縁(揺動方向一端縁)から、スリット51の下端縁(揺動方向他端縁)までの幅D1は、0.4mm以下である。
図3に示すように、検出部6には、発光ダイオード61と、フォトダイオード62とが含まれる。
発光ダイオード61は、変位部5と間隔を隔てて配置されている。具体的には、発光ダイオード61は、変位部5のスリット51に対して水平方向に間隔を隔てて配置されている。発光ダイオード61から照射される光の光軸方向は、水平方向に沿っている。
フォトダイオード62は、変位部5(スリット51)を挟んで、発光ダイオード61と反対側に配置されている。すなわち、フォトダイオード62及び発光ダイオード61は、変位部5(スリット51)を挟んで設けられている。フォトダイオード62は、板状に形成された2分割フォトダイオードであって、第1受光面621と、第2受光面622とを有している。
第1受光面621は、フォトダイオード62において上方側に配置されており、変位部5に対向している。第1受光面621は、側面視矩形状に形成されている。第1受光面621には、発光素子が実装されている。
第2受光面622は、フォトダイオード62において下方側に配置されており、変位部5に対向している。第2受光面622は、第1受光面621の下方に間隔を隔てて配置されている。第2受光面622は、側面視矩形状に形成されている。第2受光面622には、発光素子が実装されている。
上下方向における第1受光面621と第2受光面622との間の隙間623の幅D2(第1受光面621の下端縁から第2受光面622の上端縁までの幅D2)は、変位部5のスリット51の幅D1よりも小さい。具体的には、第1受光面621と第2受光面622との間の隙間623の幅D2は、例えば、0.03mmである。第1受光面621と第2受光面622との間の隙間623は、発光ダイオード61に対して光軸方向に対向する領域に配置されている。変位部5の変位が0の状態では、第1受光面621と第2受光面622との間の隙間623の中心、及び、変位部5のスリット51の中心は、発光ダイオード61からの光の光軸上に位置している。
発光ダイオード61の光源Bからは、指向性の高い光が照射される。光源Bからの光は、発光ダイオード61の外面を通過する過程で屈折して変位部5に向かう。そして、発光ダイオード61からの光は、その一部が変位部5のスリット51を通過してフォトダイオード62に向かう。
このとき、光の屈折がなければ、光は、仮想点光源Cから出射されたのと同様に捉えることができる。
仮想点光源Cは、光の屈折がないと仮定したときの見かけ上の光源であって、虚光源である。仮想点光源Cは、光源Bよりも変位部5及びフォトダイオード62から離れた点に位置している。
また、仮想点光源Cに対して、変位部5のスリット51の上下方向両端縁がなす角度αは、仮想点光源Cに対して、第1受光面621と第2受光面622との間の隙間623の両端縁がなす角度αよりも大きい。角度αは、側面視において、仮想点光源Cと変位部5のスリット51の上端縁とを結ぶ線分と、仮想点光源Cと変位部5のスリット51の下端縁とを結ぶ線分とのなす角度である。角度αは、側面視において、仮想点光源Cと第1受光面621の下端縁とを結ぶ線分と、仮想点光源Cと第2受光面622の上端縁とを結ぶ線分とのなす角度である。
3.制御部及び周辺の部材の具体的構成
図4は、制御部20及びその周辺の部材の具体的構成を示したブロック図である。
電子天秤1は、上記したコイル8、発光ダイオード61及びフォトダイオード62に加えて、表示器10と、制御部20とを備えている。
表示器10は、例えば、液晶表示画面を含んでいる。表示器10には、測定対象物の質量が表示される。
制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む構成である。制御部20は、フォトダイオード62からの検出信号に基づいて、コイル8、表示器10及び発光ダイオード61の各動作を制御する。制御部20は、CPUがプログラムを実行することにより、電流制御部201、演算部202及び光量制御部203などとして機能する。
電流制御部201は、フォトダイオード62からの検出信号に基づいて、コイル8に流れる電流の値を決定する。そして、コイル8には、電流制御部201で決定した値の電流が流される。また、上記した外力付与部7での電磁力の大きさは、コイル8に流される電流の値に基づいて決定する。すなわち、電流制御部201は、フォトダイオード62での受光量に基づいて、外力付与部7における電磁力の大きさを決定する制御を行う。
演算部202は、電流制御部201が決定したコイル8に流す電流の値に基づいて、測定対象物の質量を算出し、当該算出した質量の値を表示器10に表示させる処理を行う。
光量制御部203は、フォトダイオード62からの検出信号に基づいて、フォトダイオード62での全受光量が一定に保たれるように、発光ダイオード61の発光量を決定する。そして、発光ダイオード61では、光量制御部203で決定した発光量で光が出射される。
4.制御部による制御動作
図3に示すように、発光ダイオード61の光源Bから光が照射されると、その光の一部は、変位部5のスリット51を通過してフォトダイオード62に向かう。
フォトダイオード62では、第1受光面621及び第2受光面622において、変位部5のスリット51を通過した光を受光する。
変位部5の変位が0の状態では、第1受光面621での受光量、及び、第2受光面622での受光量は同じである。そして、秤量皿4に載置された測定対象物(サンプルS)の重力によって、変位部5が上方に変位すれば、第1受光面621での受光量が増え、第2受光面622での受光量が減る。一方、変位部5が下方に変位すれば、第1受光面621での受光量が減り、第2受光面622での受光量が増える。
このような電子天秤1での測定中において、光量制御部203は、フォトダイオード62での全受光量が一定に保たれるように、発光ダイオード61の発光量を決定する。
また、電流制御部201(図4参照)は、フォトダイオード62からの検出信号に基づいて、第1受光面621での受光量と、第2受光面622での受光量との差分を算出する。そして、電流制御部201は、当該算出した受光量の差分が0となるように、コイル8に流す電流の値を決定するフィードバック制御を行う。詳しくは、電流制御部201は、第1受光面621での受光量と、第2受光面622での受光量との差分(差分受光量)を、フォトダイオード62での全受光量で除した値(フォトダイオード62での単位受光量に対する差分受光量の値)が0となるように、コイル8に流す電流の値を決定するフィードバック制御を行う。そして、コイル8には、当該決定した値の電流が流される。
また、演算部202は、電流制御部201が決定した電流の値に基づいて、測定対象物(サンプルS)の質量を算出するとともに、当該算出した質量の値を表示器10に表示させる。
5.電子天秤の測定精度
以下では、電子天秤1の構成と測定精度との関係を数式を用いて説明する。
図3に示す発光ダイオード61からの光に関するエネルギーは、以下の式で表される。
Figure 2018134984
Figure 2018134984
Figure 2018134984
Figure 2018134984
ここで、上記式(1)〜(4)において、Iは、発光ダイオード61のエネルギーを示している。具体的には、Iは、発光ダイオード61から垂直(角度0°)に出た光のエネルギーを示し、I(θ)は、発光ダイオード61からの角度θでのエネルギーを示し、θは、発光ダイオード61の光量が1/eになる角度を示している。I(Z)は、変位部5における仮想点光源Cからの角度θでの単位面積あたりの入射エネルギーを示している。P+は、フォトダイオード62の第1受光面621での入射エネルギーを示している。P−は、フォトダイオード62の第2受光面622での入射エネルギーを示している。P±は、フォトダイオード62の第1受光面621での入射エネルギー、又は、フォトダイオード62の第2受光面622での入射エネルギーを示している。Pは、フォトダイオード62の第1受光面621での入射エネルギーと、フォトダイオード62の第2受光面622での入射エネルギーとの差分のエネルギーを示している。
式(4)は、第1受光面621での受光量と、第2受光面622での受光量との差分(差分受光量)を、フォトダイオード62での全受光量で除した値(フォトダイオード62での単位受光量に対する差分受光量の値)に対応している。
また、式(4)をαで微分すると、下記式(5)が得られる。
Figure 2018134984
この式(5)に上記式(3)を用いると、下記式(6)が得られる。
Figure 2018134984
この式(6)に上記式(1)を用いると、下記式(7)が得られる。
Figure 2018134984
この式(7)に上記式(2)を用いると、下記式(8)が得られる。
Figure 2018134984
この式(8)を変数変換すると、下記式(9)が得られる。
Figure 2018134984
この式(9)をエラーファンクション(誤差関数)の式に変換すると、下記式(10)が得られる。
Figure 2018134984
この式(10)は、変位部5の単位変位量に対するフォトダイオード62の信号強度の変化を示したものであり、電子天秤1での機械的な感度を示している。
また、式(10)から、図5に示すグラフが得られる。図5は、電子天秤1における機械的な感度と、変位部5のスリット51の幅D1との関係を示したグラフである。図5では、縦軸が、電子天秤1での機械的な感度を示し、横軸が、変位部5のスリット51の幅D1を示している。
図5から、変位部5のスリット51の幅D1が小さくなるにつれて、電子天秤1での機械的な感度が大きくなることが確認できる。すなわち、変位部5のスリット51の幅D1を小さくして、上記したように、第1受光面621での受光量と、第2受光面622での受光量との差分(差分受光量)を、フォトダイオード62での全受光量で除した値(フォトダイオード62での単位受光量に対する差分受光量の値)を大きくした結果、電子天秤1での機械的な感度が大きくなることが確認できる。特に、変位部5のスリット51の幅D1が、0.4mm以下になると、電子天秤1での機械的な感度が急激に大きくなることが確認できる。
6.作用効果
本実施形態では、図3に示すように、変位部5のスリット51は、上下方向(揺動方向)の幅D1が0.4mm以下となるように形成されている。また、発光ダイオード61からは、指向性の高い光が出射される。そして、その発光ダイオード61からの光は、0.4mm以下の幅の狭いスリット51を通過した後、フォトダイオード62で受光される。
そのため、秤量皿4上の測定対象物(サンプルS)の重力によって変位部5(スリット51)が変位すると、フォトダイオード62において、単位受光量に対する2つの受光面での受光量の差(第1受光面621での受光量と、第2受光面622での受光量との差分を、フォトダイオード62での全受光量で除した値)が大きくなる。換言すれば、変位部5の単位変位量に対するフォトダイオード62の信号強度の変化が大きくなる。
また、電流制御部201は、その値(フォトダイオード62での単位受光量に対する2つの受光面での受光量の差の値)が0となるように、コイル8に流す電流の値を決定する。そして、コイル8には、当該決定した値の電流が流される。また、演算部202は、電流制御部201が決定した電流の値に基づいて、測定対象物の質量を算出する。
そのため、算出される質量に対するノイズの影響を軽減することができ、その結果、演算部202による測定対象物の質量の算出精度を向上できる。
すなわち、電子天秤1によれば、変位部5のスリット51の幅D1を0.4mm以下にすることで、フォトダイオード62での単位受光量に対する2つの受光面での受光量の差の値(変位部5の単位変位量に対するフォトダイオード62の信号強度の変化)を大きくしてノイズの影響を軽減し、測定精度を向上できる。そのため、構成上の不具合を生じることなく、測定精度を向上できる。
1 電子天秤
3 支点
4 秤量皿
5 変位部
6 検出部
7 外力付与部
20 制御部
51 スリット
61 発光ダイオード
62 フォトダイオード
201 電流制御部
202 演算部
621 第1受光面
622 第2受光面
623 隙間

Claims (1)

  1. 測定対象物が載置される秤量皿と、
    支点に対して揺動可能に設けられ、前記秤量皿に載置された測定対象物の重力により一定方向に揺動するとともに、前記一定方向に延びるスリットが形成された変位部と、
    測定対象物の重力により揺動する前記変位部に対して、当該変位部を逆方向に揺動させる力を付与する外力付与部と、
    前記スリットを挟んで設けられた発光ダイオード及びフォトダイオードを有する検出部と、
    前記発光ダイオードから前記スリットを介して前記フォトダイオードが受光する光の受光量に基づいて、前記外力付与部が前記変位部に付与する力を制御する制御部と、
    前記外力付与部が前記変位部に付与する力に応じた値を測定対象物の質量として算出する演算部とを備え、
    前記フォトダイオードは、前記一定方向に隙間を空けて並ぶ2つの受光面を有するとともに、前記隙間が、前記発光ダイオードに対して光軸方向に対向する領域に配置されており、
    前記スリットの前記一定方向の幅が、0.4mm以下であることを特徴とする電子天秤。
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