JP2020513557A - 光学的粒子センサーモジュール - Google Patents

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Abstract

2016PF01329 39 要約:本発明はレーザーセンサーモジュールについて記載されている。レーザーセンサーモジュールは、第一の測定ビーム(111’)を放射するように適合された少なくとも第一のレーザー(111)および第二の測定ビーム(112’)を放射するように適合された少なくとも第二のレーザー(112)と、少なくとも第一の測定ビーム(111’)を第一の測定ボリューム(161)に集中させるように構成され、さらに、少なくとも第二の測定ビーム(112’)を第二の測定ボリューム(162)に集中させるように構成された光学装置(150)であって、当該光学装置が第一の測定ビーム(111’)に対する第一の開口数と第二の測定ビーム(112’)に対する第二の開口数とにより特徴付けされ、第一の開口数および第二の開口数が基準速度における前もって決められた最小粒子サイズを検出するように決められ、基準速度を含む前もって決められた速度範囲から基準速度が選択され、第一の測定ビーム(111’)と第二の測定ビーム(112’)とが10°と160°との間の角度15°を形成する、光学装置(150)と、第一のレーザー(111)の第一のレーザーキャビティ内の第一の光学波の第一の自己混合干渉信号を求めるように適合された少なくとも第一の検出器(121)と、第二のレーザー(111)の第二のレーザーキャビティの内の第二の光学波の混合干渉信号を求めるように適合された少なくとも第二の検出器(122)と、評価器(140)とを備えており、評価器(140)はさらに、自己混合干渉信号が求められたことを受けて少なくとも第一の検出器(121)および第二の検出器(122)により生成される検出信号を受信するように適合され、評価器(140)はさらに、前もって決められた期間に受信される検出信号を用いて、第一の検出器(121)により検出される粒子の少なくとも第一の粒子平均速度と、第二の検出器(122)により検出される粒子の少なくとも第二の粒子平均速度を求めるように適合され、評価器(140)はさらに、前もって決められた期間に第一の検出器(121)により提供される検出信号に基づいて少なくとも第一の粒子数と、前もって決められた期間に第二の検出器(122)により提供される検出信号に基づいて少なくとも第二の粒子数とを求めるように適合され、評価器(140)はさらに、少なくとも第一の平均速度および第二の平均速度を用いて求められた平均粒子速度、少なくとも第一の粒子数および少なくとも第二の粒子数に基づいて粒子密度を求めるように適合されている。本発明はさらに、粒子密度検出方法およびそれに対応するコンピュータプログラム製品に関するものである。また、本発明はさらに、このレーザーセンサーモジュール(100)を備えたモバイル通信デバイス(190)に関するものである。

Description

本発明は、粒子密度検出に干渉またはそれに代えて自己混合干渉を用いるレーザーセンサーモジュールと、それに関連する粒子密度検出方法と、それに対応するコンピュータプログラム製品とに関するものである。また、本発明はこのレーザーセンサーモジュールを備えたモバイル通信デバイスにさらに関するものである。
DE 10 2015 207 289 A1には、少なくとも1つの粒子を内部に含みうるボリュームを少なくとも部分的に照射することができるよう光学的放射線を放射するように構成された光放射デバイスと、少なくとも1つの粒子において散乱する光学的放射線の少なくとも一部により照射される少なくとも1つの検出面を有する光学検波器デバイスと、少なくとも1つの検出面を照射する光学的放射線の強度および/または強度分布に関する表示可能な少なくとも1つの情報信号と、粒子の存在、粒子数、粒子密度および/または粒子の少なくとも1つの物性に関する情報アイテムを特定および表示することが可能な評価装置とを備えた粒子センサー装置が開示されている。また、この粒子センサー装置は、放射された光学的放射線を上述のボリュームの内部の焦点領域に集中させることができるように配置された少なくとも1つのレンズ素子をさらに備えている。また、この粒子センサー装置は、風速の影響を抑えるために焦点領域を移動させるように構成されたミラーデバイスを備えている。
US 9,354,315 B2には、放射ビームと呼ばれるレーザービームを放射するための放射要素と、前もって決められた焦点距離に放射ビームを集中(focus)させるための焦点調整要素と、空気中の粒子により反射された後の放射ビーム、すなわち反射ビームを受信するための受信要素と、放射ビームと反射ビームとの間に生じる干渉信号を信号プロセッサへ送信して粒子速度を推定するため送信要素とを備えたデバイスが開示されている。放射要素はレーザーダイオードを有し、自己混合により受信要素はレーザーダイオードと結び付けられている。焦点距離は5cmと2mとの間の範囲にある。
DE 10 2015 207 289
US 9,354,315
本発明の目的は、改善かつ単純化された粒子密度検出用レーザーセンサーモジュールを提供することである。独立項には本発明が記載され、従属項には有利な実施形態が記載されている。
第一の態様にかかる小粒子(空気中に浮遊し、風によりまき散らされたままでありうる固体粒子または液体粒子)の粒子密度を検出するためのレーザーセンサーモジュール。粒子サイズは通常20μm未満または10μmである。粒子の特徴は、たとえばそのサイズが0.05マイクロメートルと10μmとの間、好ましくは0.1と2.5μmとの間である。かかるレーザーセンサーモジュールは、かかるレーザーセンサーモジュールは、
第一の測定ビームを放射するように適合された少なくとも第一のレーザーおよび第二の測定ビームを放射するように適合された少なくとも第二のレーザーと、
少なくとも第一の測定ビームを第一の測定ボリュームに集中させるように構成され、さらに、少なくとも第二の測定ビームを第二の測定ボリュームに集中させるように構成された光学装置であって、当該光学装置が第一の測定ビームに対する第一の開口数と第二の測定ビームに対する第二の開口数とにより特徴付けされ、第一の開口数および第二の開口数が基準速度における前もって決められた最小粒子サイズを検出するように決められ、基準速度が前もって決められた速度範囲内から選択され、第一の測定ビームと第二の測定ビームとが10°と160°との間の角度φを形成する、光学装置と、
第一のレーザーの第一のレーザーキャビティ内の第一の光学波の第一の自己混合干渉信号を求めるように適合された第一の検出器と、
第二のレーザーの第二のレーザーキャビティ内の第二の光学波の第二の干渉信号または第二の自己混合干渉信号を求めるように適合された少なくとも第二の検出器と、
評価器とを備えており、
評価器は、干渉信号または自己混合干渉信号が求められたことを受けて少なくとも第一の検出器および第二の検出器により生成される検出信号を受信するように適合され、評価器はさらに、前もって決められた期間に受信される検出信号を用いて第一の検出器により検出される粒子の第一の粒子平均速度と、第二の検出器により検出される粒子の第二の粒子平均速度を求めるように適合され、評価器はさらに、前もって決められた期間に第一の検出器により提供される検出信号に基づいて第一の粒子数と、前もって決められた期間に第二の検出器により提供される検出信号に基づいて第二の粒子数とを求めるように適合され、評価器はさらに、第一の平均速度および第二の平均速度を用いて求められた平均粒子速度、第一の粒子数ならびに第二の粒子数に基づいて粒子密度を求めるように適合されている。前もって決められた速度範囲は、0.01m/sと7m/sとの間の範囲にあってもよい。
粒子検出、とくに粒子密度検出のための光学感知技術は粒子の流れが既知の測定ボリュームを通常用いる。このことは、測定ビームに対する粒子の流れの速度および方向が知られていることを意味する。粒子の流れは、たとえば、粒子を動かすようにファン(fan)によって決まるようになっていてもよいし、または、粒子に対して測定ビームを移動させるMEMS鏡によって決まるようになっていてもよい。これらの手段により、単位観察時間当たりの検出ボリュームに対する風速の影響を縮小または除去することができるようになる。このような技術を用いる光学センサーモジュールは、かさばっており、粒子を感知するすべての用途に適しているというわけではない。
上述のレーザーセンサーモジュールを用いることにより、前もって決められた粒子の流れ方向および速度の提供を必要とすることなく粒子検出をすることが可能となる。第一の干渉信号または自己混合信号および第二の干渉信号または自己混合信号を用いて粒子の数および粒子の平均速度を求めることによりとくに二次元の粒子の流れの平均速度(たとえば表面の上方の風)を求めることが可能となる。この平均速度を求めるべく2つの独立した速度成分を求めるにあたって、10°と160°との間(好ましくは20°と140°との間、さらに好ましくは50°と70°との間)の角度φ(狭角)を形成する少なくとも2つのレーザービームまたは測定ビームが用いられる。
さらに、平均速度とセンサーモジュールの光学機器の開口数の3乗との間の比が一定の場合、粒子カウント計数率(particle count rate)が一定のままであり、また、最小検出粒子サイズ(minimum detected particle size)も一定のままであることが認識されている。このことは、低平均粒子速度では、測定ビームを検出ボリュームに集中させる光学機器の開口数を小さくする必要があることを意味する。このようなモジュールを備えたレーザーセンサーモジュールまたは粒子検出システムは基準速度向けた構成となっている。この場合、ある基準速度において検出することができる最小粒子サイズが光学装置の開口数により決まる。基準速度は前もって決められた速度範囲内に含まれている。基準速度とは、レーザーセンサーモジュールを用いた粒子密度の信頼できる検出を可能とするためにカバーする必要のある粒子速度範囲に依存するさらなる測定パラメーターのことである。基準速度は、前もって決められた速度範囲にわたってある与えられた粒子密度の信頼できる測定ができるように選択される。
好ましくは、第一の測定ビームが基準面との間に第一の角度β1を形成し、第二の測定ビームが基準面との間に第二の角度β2を形成し、 第一の測定ビームの基準面への投影と、第二の測定ビームの基準面への投影とが20°と160°との間、好ましくは60°と120°との間、最も好ましくは80°と100°との間の範囲の角度γを形成する。
基準面または検出面はレーザーセンサーモジュールを備えたデバイスの表面であってもよい。第一の測定ビームおよび第二の測定ビームは基準面(窓)の伝達領域を通って放射される。この構成は、とくに基準面に対して平行な粒子の流れに適している(図2参照)。このデバイスはセンサー箱のような静止デバイスであってもよいしまたはスマートフォンのようなモバイルデバイスであってもよい。基準面はたとえばスマートフォンの表示装置の表面であってもよい。ユーザは、スマートフォンまたはモバイル通信デバイスを表示装置の表面が地面の表面に対して平行または垂直になるよう保持するようにしてもよい。このデバイスのさらなるセンサーが当該デバイスの地面の表面に対する正しい位置を提供する助けをするようになっていてもよいし、および/または、粒子濃度の最適な測定値を得るためにさらなる速度データが用いられるようになっていてもよい(たとえば、スマートフォンの方位磁石用途または水準器用途に用いうる加速度センサーなど)。特殊な場合には、第一の測定ビームが基準面との間に角度β1=45°を形成することが好ましく、第二の測定ビームが基準面との間に角度β2=45°を形成することが好ましい。この場合、両方の測定ビームの投影が角度γ=90°を形成することが好ましい。この場合、基準面に対して平行な粒子の流れの各速度ベクトルは第一の測定ビームまたは第二の測定ビームとの間に45°の角度90−αを形成する。この場合、角度φは60°である。
好ましくは、光学装置の特徴は、両測定ビームに対する第一の開口数および第二の開口数が0.01と0.06との間、好ましくは0.02と0.04との間であり、検出粒子の基準速度が1m/s未満である。前もって決められた速度範囲は0.01m/sと7m/sとの間の範囲であってもよい。開口数が小さくかつ粒子の移動が遅ければ、たとえばモバイル通信デバイス(たとえば、スマートフォン)のようなハンドヘルドデバイスによる粒子の信頼できる検出が可能となる。さらに、開口数が小さいと、レーザーセンサーモジュールを備えたたとえばスマートフォンの表面までの信頼できる検出距離(第一の測定ボリュームおよび第二の測定ボリューム)として3と10mmとの間の距離が可能となる。
基準速度は、当該基準速度を含む前もって決められた速度範囲内のエラー最小化が当該基準速度を中心として対称となるように選択される。このようにして基準速度を選択することにより、エラー補正の改善、とくに前もって決められた速度範囲の境界における速度に関する改善が可能となる。前もって決められた速度範囲の上側または下側の境界における系統的エラーの危険性を減少させることが可能となる。
実験により、粒子速度の関数として表したレーザーセンサーモジュールの粒子カウント計数率がべき乗則(Power Law)によりほぼ説明することができることが分かっている。したがって、基準速度が前もって決められた速度範囲の対数軸の中間またはその近傍にあることは、前もって決められた速度範囲において基準速度を中心として対称なエラー最小化を可能とするにはよい選択であるように思える。たとえばモバイルハンドヘルドデバイスによる粒子密度検出の場合、前もって決められた速度範囲は0.01m/sと6m/sとを境界とするものであってもよい。この場合、粒子密度(たとえば、PM2.5)の信頼できる値を求めるにあたって、光学装置の開口数が0.03の場合には基準速度は約0.2m/sであるのが好ましい。
粒子の流れに関するレーザーセンサーモジュールの平均速度に応じて、開口数を意図した用途に合わせて変える必要がありうる。たとえば10m/sの平均速度で移動する移動体に主に用いられうるレーザーセンサーモジュールは、高速度における小粒子の検出を可能とするためには大きな開口数が必要となり、開口数が大きくなければ高速度における小粒子の数をカウントすることができず、粒子密度検出のエラーが増大してしまう。
第一の開口数は第二の開口数と同じであってもよい。このことは、変化を持たせることを除外することを意味しない。
速度値vは、次の式(式1)を用いて自己混合干渉信号の周波数測定値fから求めることができる:
[数1]
v=f*λ/(2*sin(α)),

この式で、λは測定ビームの波長であり(たとえば850nm)、角度90−αは、速度ベクトルとそれに対応する測定ビームとの間に形成された角度であり、第一の自己混合干渉信号および第二の自己混合干渉信号に基づいて(少なくとも近似的に)求めることができる。粒子の流れが検出面(たとえば、携帯電話の表面)に対して平行であり、両方の測定ビームが検出面との間に45°の角度を形成し、両方の測定ビームの検出面への投影したものが90°の角度γを形成する場合、90−αの角度は45°(固定)となる。粒子の流れが完全に平行ではない場合でさえ、マイナーなエラーのみが存在する。
速度の測定は、測定された自己混合干渉信号の分析を信号の有効長または測定時間に適合させることにより改善させることが可能である。信号の有効長は速度、ビームサイズおよび角度αに応じて異なる。有効長または測定時間は、時間ドメイにおいて信号があるしきい値よりも大きい期間を検出することにより求めることが可能である。
2つの測定ビームの場合、各測定ビームiに対する平均粒子速度vaviおよび平均総速度vavが次の一連の式(式2)を用いて求められる。
[数2]
vav1=Σv(j)/N
及び
vav2 =Σv(k)/M), vav=sqrt (vav1 2+vav2 2),

この式で、v(j)、v(k)は第一の測定ボリュームおよび第二の測定ボリュームにおいて測定された速度であり、Nは第一の測定ボリュームにおいて検出される粒子の総数であり、Mは第二の測定ボリュームにおいて検出される粒子の総数である。これらは測定時間間隔におけるものである。平均速度の式は、両方の測定ビームが異なる角度(窓に対して平行な面において90度とは異なる角度)を形成している場合に容易に適合させることができる。
評価器はさらに、求められた粒子密度を基準速度と求められた平均粒子速度との間の比の立方根を含む係数により補正するように構成されていてもよい。
基準速度と求められた平均粒子速度との間の比の立方根を含む係数は、所与の基準粒子密度での粒子カウント数のv1/3依存性を示す速度依存を補償するために用いられる。実際のところ基準速度というのは、この速度依存性を前もって決められた速度範囲内において最小化するように選択される。
さらに、第一の測定ボリュームは第一の測定ビームの方向に沿って線形に延び、第二の測定ボリュームは第二の測定ビームの方向に沿って線形に延びるようになっていてもよい。この場合、評価器は、第一の測定ボリューム内に粒子を検出する第一の相対的尤度を求めるように適合されていてもよい。評価器はさらに、第二の測定ボリューム内に粒子を検出する第二の相対的尤度を求めるように適合されていてもよい。評価器はさらに、求められた粒子密度を第一の相対的尤度および第二の相対的尤度を用いて補正するように適合されていてもよい。
粒子密度の測定は、小さな開口数が測定ボリュームを測定ビームに沿って線形に延ばすという効果を奏するということを認識することによりさらに改善することが可能となる。小さな開口数を備えた光学装置を用いて焦点合わせをすることにより、粒子を検出することができる範囲を測定ビームに沿って延ばすことができる。第一の測定ビームまたは第二の測定ビームにより粒子が検出される尤度(可能性)は、その測定ビームの光軸に対する空気の移動の角度の関数である。尤度は、それぞれ、第一の測定ボリュームおよび第二の測定ボリュームにおいて測定された速度の平均の計算値に基づいて求めることができる。というのは、粒子の流れと両方の測定ビームとの間に形成される角度が少なくとも近似的に求められるからである。この角度を2つのレーザーしか備えていないレーザーセンサーモジュールにより3次元で測定するのは、欠点がないとはいえないものの、20%未満のエラーで粒子密度を測定することを可能とする。20%未満のエラーというのは、たとえばハンドヘルドモバイル通信デバイスが外でのジョギングには粒子密度が高過ぎる(たとえば、スモッグ)か否かを示すには十分に足りるものである。
2つの測定ビームを備えたレーザーセンサーモジュールの場合、次の式(式3)を用いて上述の求められた平均速度に基づいて補正(任意選択的)を計算することが可能である:
Figure 2020513557
この式で、p1は第一の測定ボリュームにおいて粒子が検出される尤度であり、p2は第二の測定ボリュームにおいて粒子が検出される尤度である。
評価器はさらに、第一の信号対雑音比しきい値レベルで第一の粒子カウント計数率(particle count rate)と、第一の信号対雑音比しきい値レベルとは異なる第二の信号対雑音比しきい値レベルで第二の粒子カウント計数率とを求めるように適合されていてもよい。評価器はさらに、第一の粒子カウント計数率および第二の粒子カウント計数率を用いて求められた粒子密度を補正するように適合されていてもよい。
実験およびモデル計算から、高速度では、最小粒子に対する信号対雑音比が測定するには小さくなり過ぎることが分かった。粒子カウント計数率に対して2つの異なるしきい値レベルを用いることにより、高速度における小粒子の数の推定、ひいては数えられなかった粒子の数の推定を行うことが可能となる。粒子密度はたとえば次の式を用いて補正することが可能である:
Figure 2020513557
この式で、ratiotwothrefは大きな粒子に対する2つのしきい値の比(高しきい値レベルでのカウント数を低しきい値レベルでのカウント数で除算して得られれた値)であり、ratiotwothravは粒子密度(たとえば、PM2.5)測定の平均速度における2つのしきい値の比である。これらの値の差は分布における小粒子の数の指標である。この差を基準速度に対する速度差の指標に対応する係数で乗算することにより、分布における小粒子についての補正がなされる。2つの異なるしきい値は、光学的手法を用いて(たとえば、第一の開口数と第二の開口数とが異なる)、検出器の異なる感度により(物理的にもしくは評価器により設定される異なる感度により)、または、たとえば自己混合干渉信号に電気フィルタを適用することにより生成されるようになっていてもよい。検出される粒子の数と検出される平均速度とを組み合わせることにより粒子密度が求められる。粒子密度は、たとえばPM2.5値として表すことができる。評価器は、たとえば、第一のレーザー、第二のレーザーおよび任意選択的な第三のレーザーにより生成される自己混合干渉信号を第一の検出器、第二の検出器または第三の検出器と共同で(組んで)評価するように適合された1つのASICを有していてもよい。それに代えて、各検出器が別個のASICと結合されるようになっていてもよい。
PM2.5値は次の式(式4)を用いて計算することが可能である:
Figure 2020513557
この式で、c1は他の較正係数であり、Tは前もって決められた期間である。較正係数c1は、たとえばプロフェッショナル向けの装置を用いた基準実験と基準粒子濃度とに基づいて求められる。較正実験により求められた較正係数の一例はc1=7.8であり、c2=2.7である。上述の式を用いることにより、0.01m/sと7m/sとの間の速度範囲における粒子密度の信頼できる検出が可能となる。標準偏差は同じ速度範囲の較正実験に対して約0.2である。
光学装置はレーザーセンサーモジュールの出口窓に対して垂直方向に沿った建物高さ(building height)が1mm未満となるように第一の測定ビームを曲げるように構成されていてもよい。
たとえば、光学装置は2つの反射面を有しており、2つの反射面は第一の測定ビームがたとえば第一の測定ビームを第一の測定ボリュームへの集中させるレンズを横断する前にレーザーセンサーモジュール内で曲げられるように構成されている。光学装置により提供される要求開口数と上述のデバイスから十分に離れた(たとえば5mm)焦点位置とが併用されると、レーザーと焦点調整光学デバイス(たとえばレンズ)との間に一定の距離が必要となる。第一の測定ビームの光経路をレーザーセンサーモジュール内で曲げることにより、レーザーセンサーモジュールの建物高さを削減することが可能となる。レーザーセンサーモジュールの建物高さの削減は、レーザーセンサーモジュールがスマートフォンのようなモバイル通信デバイス内に組み込まれる場合にとくに有利となりうる。
光学装置は、第一の測定ボリュームがレーザーセンサーモジュールの出口窓に対して垂直な方向に沿って3mmと10mmとの間の距離に位置するように構成されてもよい。出口窓は、第一の測定ビームを第一の測定ボリュームに集中させるための焦点調整光学デバイスと同一であってもよい。3mmと10mmとの間の距離は、デバイス表面で一体化されうる粒子の流れに対する出口窓の表面の影響を弱める。第一の測定ボリュームまでの距離が長いと、手の熱および/または垂直位置の上述のデバイスに起因する実際的な気流パターンの場合には空気速度が遅くなる。
好ましくは、レーザーセンサーモジュールは、第三の測定ビームを放射するように適合された少なくとも第三のレーザーを備えている。光学装置は第三の測定ビームを第三の測定ボリュームへ集中させるように構成されている。第一の測定ビーム、第二の測定ビームおよび第三の測定ビームの各対は10°と110°との間(好ましくは、90°)の角度を形成する。レーザーセンサーモジュールはさらに、第三のレーザーの第三のレーザーキャビティ内の第三の光学波の第三の干渉信号または第三の自己混合干渉信号を求めるように適合された第三の検出器を有している。評価器はさらに、第三の検出器により生成される検出信号を受信するように適合されている。評価器はさらに、前もって決められた期間内に第三の検出器により検出される粒子の第三の平均速度を求めるのに適合されている。評価器はさらに、前もって決められた期間に第三の検出器により生成された検出信号を用いて第三の粒子数を求めるように適合されている。評価器はさらに、第一の平均速度、第二の平均速度および第三の平均速度を用いて求められた平均粒子速度ならびに第一の粒子数、第二の粒子数および第三の粒子数に基づいて粒子密度を求めるように適合されている。
第三のレーザーを用いることにより粒子の流れ方向の測定を改善することが可能となる。というのは、3つの速度成分をすべて測定することができるようになるからである。したがって、平均速度の測定を改善することが可能となる。さらに、粒子カウント計数率が増大するようにさらなる測定ボリュームが追加される。また、信頼性を高めるためにさらなるレーザーおよび検出器が任意選択的に追加されてもよい(冗長レーザー)。
第一の測定ボリュームは、第二の測定ボリュームまたは第三の測定ボリュームと少なくとも部分的にオーバーラップしてもよい。複数の測定ボリュームをオーバーラップさせることは、粒子速度の速度ベクトルを求めるのに同じ粒子を用いることが可能となるという利点を有している。したがって、平均速度の測定の精度および測定ビームと粒子の流れとの間の角度の測定の精度を改善することが可能となる。複数の測定ボリュームのオーバーラップを可能とするためにレーザー同士間には間隔が必要となるのでレーザーセンサーモジュールのサイズは増大しうる。
それに代えて、第一の測定ボリュームは、第二の測定ボリュームとは異なっていてもよく、またレーザーセンサーモジュールが3つの測定ビームを備えている場合には、第三の測定ボリュームとも異なっていてもよい。この場合、これらの測定ビームがほとんど同じ位置から放射されるようになっていてもよい。こうすることにより、2つまたは3つのレーザーすべてが互いに非常に接近させて配置された非常にコンパクトなレーザーセンサーモジュールが可能となる。
このような構成は、第一のレーザーおよび第二のレーザー(および任意選択的に第三のレーザー)が一つの半導体チップ上に形成される半導体層を構成している積層レーザー構造の場合にとくに有用となりうる。これらの半導体層の電気コンタクト(electrical contacts)は、第一の自己混合干渉信号、第二の自己混合干渉信号および任意選択的な第三の自己混合干渉信号を独立して測定することが可能となるように構成される必要がある。
レーザーセンサーモジュールはさらに電気ドライバを備えていてもよい。電気ドライバはレーザーが測定ビームを放射するようにレーザーを電気的に駆動させるように適合されていてもよい。
レーザーセンサーモジュールはさらに、制御信号、電気的駆動信号または検出信号を外部コントローラーとやり取りするのに用いうるインターフェースを備えていてもよい。
上述のいずれかの実施形態にかかるレーザーセンサーモジュールは第一のモードで粒子密度を検出するように構成されていてもよい。また、レーザーセンサーモジュールはさらに、第二のモードで少なくとも1mmのサイズを有する対象物の接近を検出するように構成されていてもよい。レーザーセンサーモジュールが粒子密度の検出に用いられる場合、 好ましくは、DC駆動電流が用いられ、また、粒子が上述の自己混合干渉信号の変調により検出されるようになっている。
他の実施形態にかかるレーザーセンサーモジュールは、20μm未満の粒子サイズを有する粒子の粒子密度を検出するように構成されている。また、レーザーセンサーモジュールはさらに、当該レーザーセンサーモジュールの発光面から前もって決められた検出範囲内の対象物の存在を検出するように構成されていてもよい。この対象物のサイズは長い延長部に沿って少なくとも1mmであることが好ましい。レーザーセンサーモジュールは、
第一の測定ビームを放射するように適合された少なくとも第一のレーザーと、
少なくとも第一の測定ビームを第一の測定ボリュームに集中させるように構成された光学装置であって、当該光学装置が第一の測定ビームに対する第一の開口数が0.02と0.1との間であることより特徴付けされる、光学装置と、
第一の干渉信号または第一の自己混合干渉信号を求めるように適合された少なくとも第一の検出器と、
評価器とを備えており、
評価器は、第一の干渉信号または自己混合干渉信号が求められたことを受けて少なくとも第一の検出器により生成される第一の検出信号を受信するように適合され、評価器はさらに、第一の検出信号を用いて、前もって決められた検出範囲内の対象物の存在と第一の測定ボリューム内の粒子の存在とを区別するように適合されている。
上述の対象物とは、たとえば、ジェスチャコントロールのためのユーザの手の指または手の一部である場合もあれば、またはそれに代えて、粒子密度の信頼できる検出を妨げるまたは弱める汚れ粒子である場合もある。
スマートフォン用途のレーザーセンサーモジュールまたはレーザー粒子センサーは、通常たとえば0.2m/sという低速において良好な粒子カウント計数率と、小さな最小検出粒子サイズとを有していなければならない。このことに対応するためにシステムの開口数(NA)を比較的に小さい値、たとえばNA=0.03に選択する必要がある。この小さなNAは比較的遠い距離にある大きな対象物の検出を可能とするのに有利である。たとえば、粒子検出のための焦点を結ぶスポットとしては、スマートフォンのカバーグラスから5mmとところが通常選択される。NA=0.03であるシステムの場合、大きな対象物をたとえば15cmの距離のところで干渉信号または自己混合干渉(SMI)信号により依然として観察することができる。実際の距離は、NAとは別の他のシステムパラメータ(たとえば、パワーおよび対象物の反射特性)として何を選択するかに応じて異なってくる。
実験から、粒子速度を求めるために遷移時間アルゴリズムを用いる単軸粒子センサーが利用可能であることが分かっている。さらに、2軸システムまたは3軸システムの場合、正確な粒子検出結果を得るにあたって直交している(orthogonal)必要がない。このことは、これらの粒子センサーがスマートフォンの表面の法線に対して比較的小さなビーム角度(10°と35°との間の範囲)を用いることができることを意味する。このことは近接検出にとって有利な特徴である。
粒子検出の場合には所定の最小NAが必要となり、近接検出の場合には所定の最大NAが必要となる。このことは、複合レーザーセンサーモジュールの場合には特定の範囲のNAを選択しなければならないという見通しを与える。最大6m/sまでの粒子速度または風速の場合に信頼できる粒子密度検出および近接検出を可能とするNAの特定の範囲とは0.02と0.1の間の範囲である。
同じレーザーセンサーモジュールがジェスチャコントロールおよび/または近接センシングのために用いられる場合、対象物の距離(および/または速度)を検出することができるように変調駆動電流が用いられる。ジェスチャコントロールとは、ユーザがレーザーセンサーモジュールまたはレーザーセンサーモジュールを備えたデバイス(たとえば、スマートフォン)の表面に直接接触することなく情報の入力または情報の操作をすることができることを意味する。したがって、ジェスチャコントロールは非接触式の情報入力、情報操作または情報提示を可能とする。
近接センシングの大まかな方法は、検出されたフォルトパーティクルイベント(faults particle events)の数を調べることにより行なわれてもよい。この場合、変調駆動電流の提供は必要でなくなる。
粒子密度および対象物の存在を検出するように構成されたレーザーセンサーモジュールの前もって決められた検出範囲は20cm未満であってもよい。第一の測定ボリュームは発光面と前もって決められた検出範囲との間の位置にある。
粒子密度および対象物の存在を検出するように構成されたレーザーセンサーモジュールであって、当該レーザーセンサーモジュールがさらに電気ドライバを備えうる、レーザーセンサーモジュール。電気ドライバは、第一の期間内に第一の電気駆動電流を用いて第一のレーザーを電気的に駆動させるように構成されている。電気ドライバはさらに、第一の電気駆動電流とは異なる第二の電気駆動電流を用いて第一の期間とは異なる第二の期間内に第一のレーザーを電気的に駆動させるように構成されている。評価器は、第一の期間内に前もって決められた検出範囲内の対象物の存在を検出するように構成されている。評価器はさらに、第二の期間内に粒子の存在を検出するように構成されている。第一の電気駆動電流はたとえば変調駆動電流(たとえば、三角波)であってもよい。第二の電気駆動電流はたとえばDC電流であってもよい。
粒子密度および対象物の存在を検出するように構成されたレーザーセンサーモジュールであって、評価器が第一の期間内に前もって決められた検出範囲内のジェスチャを認識するために対象物の近接を検出するように構成されている、レーザーセンサーモジュール。評価器はさらに、第二の期間に粒子密度を検出するように構成されている。評価器は第一の期間内に対象物の移動を検出するように構成されていてもよい。
粒子密度および対象物の存在を検出するように構成されたレーザーセンサーモジュールであって、評価器がさらに、前もって決められた期間に第一の測定ボリュームを通る粒子の平均遷移時間を当該粒子により生成される第一の干渉信号または自己混合干渉信号の持続時間に基づいて求めるように構成されている、レーザーセンサーモジュール。評価器はさらに、前もって決められた期間に第一の干渉信号または自己混合干渉信号に基づいて粒子の数を求めるように適合されており、また評価器はさらに、上述および後述のように平均遷移時間および粒子の数に基づいて粒子密度を求めるように適合されている。
上述のレーザーセンサーモジュールを用いることにより、前もって決められた粒子の流れの方向および速度の提供を必要とすることなく粒子を検出することが可能となる。前もって決められた期間に第一の測定ボリュームを通る粒子に基づいて第一の干渉信号または自己混合干渉信号を生成するために、1つの方向にのみ測定ビームを放射する1つのレーザー(およびそれに対応する検出器)のみが用いられるようになっていてもよい。これらの第一の干渉信号または自己混合干渉信号を用いて前もって決められた期間内に第一の測定ボリュームを通る粒子の粒子数および平均遷移時間が求められる。単一の粒子の遷移時間とは、単一粒子により生成される干渉信号または自己混合干渉信号の開始時間とその終了時間との間の時間差のことである。平均遷移時間とは、前もって決められた期間内に測定されたすべての遷移時間の平均のことである。平均遷移時間の測定を改善しうる干渉信号または自己混合干渉信号を選択するためにあるしきい値が設定されてもよい。たとえば、前もって決められたしきい値振幅を上回る最大信号振幅を備えた干渉信号または自己混合干渉信号のみを選択することができるようになっていてもよい。前もって決められたしきい値振幅を用いることにより、測定ビームの方向に沿って測定ボリュームの中央線を通過する粒子により引き起こされた干渉信号または自己混合干渉信号を選択することが可能となりうる。さらに、本質的に円形な粒子および第一の測定ビームを用いた場合、中心から離れた距離の関数として表した遷移時間が少しずつしか小さくなっていかないことから、遷移時間検出が第一の測定ボリュームを通る粒子の経路に対して敏感ではない。平均遷移時間および干渉信号または自己混合干渉信号から検出される粒子数は、粒子の流れの速度ベクトルと第一の測定ビームの方向との間の関係が近似的に分かる場合には粒子密度を求めるのに十分足りるものである。
粒子密度および対象物の存在を検出するように構成されたレーザーセンサーモジュールであって、評価器がさらに、第一の干渉信号または自己混合干渉信号および平均遷移時間に基づいて第一の測定ビームと粒子の速度ベクトルとの間との間に形成された角度を求めるように適合され、開口数が基準速度における前もって決められた最小粒子サイズを検出するように決められている、レーザーセンサーモジュール。基準速度は、0.01m/sと7m/sとの間の前もって決められた速度範囲内で選択される。粒子密度はさらに基準速度および第一の測定ビームの基準ビーム直径に基づいて求められる。基準速度および基準ビーム直径により、基準粒子サイズを有する基準粒子が第一の測定ビームを通る基準時間が決まる。基準粒子の速度ベクトルは第一の測定ビームに対して直角となっている。上述および後述の実施形態にはさらなる詳細事項が記載されている。
粒子密度および対象物の存在を検出するように構成されたレーザーセンサーモジュールであって、当該レーザーセンサーモジュールは、
第二の測定ビームを放射するように適合された少なくとも第二のレーザーと、
少なくとも第二の測定ビームを第二の測定ボリュームに集中させるようにさらに構成された光学装置であって、当該光学装置が第二の測定ビームに対する第一の開口数により特徴付けされ、第一の測定ビートと第二の測定ビームとが5°と70°との間、好ましくは7°と50°との間、さらに好ましくは10°と35°との間の角度を形成する、光学装置と、
第二の干渉信号または第二の自己混合干渉信号を求めるように適合された少なくとも第二の検出器とを備えており、
評価器はさらに、第二の干渉信号または自己混合干渉信号が求められたことを受けて第二の検出器により生成される第二の検出信号を受信するように適合され、評価器はさらに、第一の検出器信号および第二の検出信号に基づいて粒子密度を求めるように適合されている。
空気流または気体流(より一般的には、流体)が二次元である場合、平均粒子速度を求めて粒子密度を検出するために2つのレーザーおよびそれに対応する検出器が用いられてもよい。未知の3次元の流れ方向の場合、平均粒子速度を求めて粒子密度を検出するために3つのレーザーおよびそれに対応する検出器が必要となる。
粒子密度および対象物の存在を検出するように構成されたレーザーセンサーモジュールであって、対象物が粒子検出を妨げる遮蔽物(blocking object)である、レーザーセンサーモジュール。評価器は遮蔽物に応じて粒子密度の検出を適合させるように構成されている。
レーザーセンサーモジュールは、検出ボリューム内の粒子のカウント数を求めるために反射光信号を(干渉または自己混合干渉SMIに基づいて)処理する。反射光信号は以下のケースで不正確となる:
1.レーザーセンサーモジュールの窓が完全に遮蔽されている(すなわち、光がセンサーモジュールから出られない)。
a.光が遮断されて粒子を検出することができない。
b.ビームの焦点合わせの後に光が遮断/反射され、粒子が依然として検出ビームを通ることができる。
2.2つの測定ビームのうちの一方の光経路が部分的に遮断されている。
a.窓の付着している大きな粒子により
b.レーザービーム内の対象物により
すべてのケースにおいて、センサーは受信した信号の処理に基づいて不正確な結果を提供してしまうことになる。
レーザーセンサーモジュールは光経路を(完全にまたは部分的に)遮断する何らかの存在を検出しているため、この期間中、粒子の読み取り値の報告はしない。検出は反射された光のパターンに基づきうる。とくに:
完全な遮断の場合(1a):対象物を干渉計に効果的に配置することにより干渉信号または自己混合干渉信号が得られる。一般的に、対象物は移動しており、検出ビームの光軸に対する対象物の移動速度に応じて周波数が高くなったりまたは低くなったりする。これらの信号の振幅、持続時間、ノイズフロアレベルおよび周波数の組み合わせは、粒子信号とは異なっており、これらの特徴を用いて粒子と遮蔽されたセンサー(blocked sensor)とを区別することができる。このことは、センサーが永久に遮蔽されている(たとえば、レーザーセンサーモジュールがたとえばスマートフォンのカバーにより遮蔽されているまたはポケットの中に入れられている間に測定している)場合にもまたはセンサーが短時間遮蔽されている(たとえば、手がセンサーを通っている)場合にも成り立つ。
遮蔽物が検出ボリュームの後にある場合(1b):2つの状況が生じうる。1つは、先の場合と同様に、背景物(backgound object)は、粒子の信号よりも優性な(dominate)信号を生じ、先に記載のように取り扱われるべきである。しかしながら、このことは、対象物の影響が十分に弱い場合には(すなわち、センサーからの距離が遠い場合には(典型的には、数cm))、バックグラウンドノイズフロアを変えてしまう場合もある。このことは、時間変動バックグラウンドノイズによりまたはノイズスペクトル内のスペクトル変化により識別することができる。
部分的な遮蔽の場合(2b)、レーザーセンサーモジュールの評価器は次のように遮蔽物の影響を差し引いて粒子カウント数の結果を提供するように構成されていてもよい:(時間の関数として表した)干渉信号または自己混合干渉信号の一部分において、信号の変動が著しく高い(遮蔽物が高い信号成分を形成して粒子の移動を隠してしまう)。粒子の濃度情報は依然として残りの信号から推定することが可能であるものの精度は悪い。
センサーの部分的な遮蔽(2b)を検出する他の選択肢として変調測定ビームが用いられてもよい。この場合、対象物の距離および速度を導出することができる。距離はカバーグラスから来る外乱(恐らく大きな粒子)に対応している恐れがある。洗浄することを助言しておく。
レーザーセンサーモジュールは自己混合干渉信号を求める代わりに干渉信号を求めるように構成されていてもよい。この場合、レーザーセンサーモジュールは第一の測定ビームの部分的な反射による第一の測定ビームに基づく第一の基準ビームと、第二の測定ビームの部分的な反射による第二の基準ビームとを提供するように構成されてもよい。第一の測定ビームまたは第二の測定ビームは、レーザーセンサーモジュール内の第一の測定ビームまたは第二の測定ビームの光経路に配置される光学構造体により部分的に反射されるようになっていてもよい。第一の検出器は第一の測定ビームの反射光と第一の基準ビームとの干渉に基づいて第一の干渉信号を求めるように構成されている。第二の検出器は第二の測定ビームの反射光と第二の基準ビームとの干渉に基づいて第二の干渉信号を求めるように構成されている。
それに代えてまたはそれに加えて、自己混合干渉信号を求める代わりに干渉信号を求めるように構成されたレーザーセンサーモジュールは第一の検出器が第一のレーザーから分離されているように構成されてもよい。第二の検出器は第二のレーザーから分離されている。この場合、レーザーセンサーモジュールはさらに、第一の基準ビームを提供するように構成された第一のビームスプリッタを備え、また、レーザーセンサーモジュールはさらに、第二の基準ビームを提供するように構成された第二のビームスプリッタを備えている。第一のビームスプリッタおよび第二のビームスプリッタはそれぞれ第一の偏光ビームスプリッタおよび第二の偏光ビームスプリッタであってもよい。レーザーセンサーモジュールはさらに、第一のビームスプリッタと第一の測定ビームを第一の測定ボリュームに集中させるための第一の焦点調整デバイスとの間に配置される第一の四分の一波長板を備えていてもよい。レーザーセンサーモジュールはさらに、第二のビームスプリッタと第一の測定ビームを第一の測定ボリュームに集中させるための第二の焦点調整デバイスとの間に配置される第二の四分の一波長板を備えていてもよい。
空気清浄機、排気フード、自動車、センサー箱、または、モバイル通信デバイスのようなウェアラブルデバイスが上述の実施形態のうちのいずれかにかかるレーザーセンサーモジュールを備えていてもよい。
さらなる態様によれば、粒子密度を検出する方法が提示されている。かかる方法は、
第一のレーザーにより少なくとも第一の測定ビームを放射するステップと、
第二のレーザーにより少なくとも第二の測定ビームを放射するステップと、
第一の開口数で第一の測定ビームを集中させるステップであって、第一の開口数が基準速度における前もって決められた最小粒子サイズを検出するように決められ、基準速度が前もって決められた速度範囲内にある、集中させるステップと、
第二の開口数で第二の測定ビームを集中させるステップであって、第二の開口数が基準速度における前もって決められた最小粒子サイズを検出するように決められ、基準速度が前もって決められた速度範囲内にある、集中させるステップと、
第一のレーザーの第一のレーザーキャビティ内の第一の光学波の第一の干渉信号または第一の自己混合干渉信号を求めるステップと、
第二のレーザーの第二のレーザーキャビティ内の第二の光学波の第二の干渉信号または第二の自己混合干渉信号を求めるステップと、
前もって決められた期間に求められた第一の干渉信号に基づいて第一の平均速度を求めるステップと、
前もって決められた期間に求められた第二の干渉信号または第二の自己混合干渉信号に基づいて第二の平均速度を求めるステップと、
前もって決められた期間に求められた第一の干渉信号または第一の自己混合干渉信号を用いて第一の粒子数を求めるステップと、
前もって決められた期間に求められた第二の干渉信号または第二の自己混合干渉信号を用いて第二の粒子数を求めるステップと、
少なくとも第一の平均速度および第二の平均速度に基づいて平均速度を求めるステップと、
少なくとも求められた平均速度、第一の粒子数および第二の粒子数に基づいて粒子密度を求めるステップとを有している。
他の実施形態によれば、20μm未満の粒子サイズを有する粒子の粒子密度を検出する方法が提供されている。かかる方法は、
第一のレーザーにより少なくとも第一の測定ビームを放射するステップと、
0.02と0.1との間の第一の開口数で第一の測定ビームを集中させるステップと、
第一の干渉信号または第一の自己混合干渉信号を求めるステップと、
前もって決められた検出範囲内の対象物の存在と第一の測定ボリューム内の粒子の存在とを区別するステップとを有しており、
対象物のサイズは最長の延長部に沿って好ましくは少なくとも0.5mm、さらに好ましくは少なくとも1mmである。
さらなる態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供されている。かかるコンピュータプログラム製品は、レーザーセンサーモジュールの少なくとも1つのメモリーデバイスにまたはレーザーセンサーモジュールを備えるデバイスの少なくとも1つのメモリーデバイスに保存することができるコード手段(code means)を備えている。コード手段は、レーザーセンサーモジュールの少なくとも1つの処理デバイスまたはレーザーセンサーモジュールを備えるデバイスの少なくとも1つの処理デバイスが上述の方法を実行することができるように構成されている。
メモリーデバイスまたは処理デバイスは、レーザーセンサーモジュールに設けられていてもよいし(たとえば、電気ドライバ、評価器など)またはレーザーセンサーモジュールを備えるデバイスに設けられていてもよい。レーザーセンサーモジュールを備えたデバイスの第一のメモリーデバイスおよび/または第一の処理デバイスと、レーザーセンサーモジュールに設けられた第二のメモリーデバイスおよび/または第二の処理デバイスとは相互に作用するようになっていてもよい。
メモリーデバイスは、情報、とくにデジタル情報を格納するように構成されたいかなる物理デバイスであってもよい。メモリーデバイスは、とくにソリッドステートメモリまたは光学メモリーからなる群から選択されてもよい。
処理デバイスは、データ処理、とくにデジタルデータ処理を行なうように構成されたいかなる物理デバイスであってもよい。処理デバイスは、とくにプロセッサ、マイクロプロセッサーまたは特定用途向け積層回路(ASIC)の群から選択されてもよい。
いうまでもなく、請求項1乃至12のうちのいずれか一項に記載のレーザーセンサーモジュールと請求項14に記載の方法は類似のおよび/または同一の実施形態を有している。とくに従属項の記載が該当する。
いうまでもなく、本発明の好ましい実施形態は従属項とそれに対応する独立項とのいかなる組み合わせであってもよい。
以下、さらに有利な実施形態が記載されている。
本発明のこれらおよび他の態様は下記の実施形態から明白でありかつ下記の実施形態を参照して説明されている。
以下、本発明の様々な実施形態を図面を用いて説明する。
図面において、同様の参照番号は同様の部材を示す。また、図面に記載の部材は必ずしも同一の縮尺ではない。
第一のレーザーセンサーモジュールを示す主要概略図である。 測定ビームの斜視図を示す主要概略図である。 様々な粒子分布を示す主要概略図である。 様々な粒子速度について粒子直径に対して表した粒子カウント数を示すグラフである。 様々な粒子分布について速度の関数として表した粒子カウント数を示すグラフである。 様々な粒子分布について速度の関数として表した補正された粒子カウント数を示すグラフである。 様々な粒子速度について粒子直径の関数として表した様々な信号対雑音比しきい値レベルでの粒子カウント数の比を示すグラフである。 小粒子について補正された粒子カウント数を示すグラフである。 測定結果を示す図である。 第二のレーザーセンサーモジュールを示す主要概略図である。 開口数の関数として表した検出距離を示すグラフである。 開口数の関数として表した最小検出粒子サイズを示すグラフである。 第三のレーザーセンサーモジュールを示す主要概略図である。 第四のレーザーセンサーモジュールを示す主要概略平面図である。 第一のマイクロ光学コンポーネントを示す主要概略図である。 第一の光学装置を示す主要概略図である。 第二の光学装置を示す主要概略図である。 モバイル通信デバイスを示す主要概略図である。 粒子密度を求める方法を示す主要概略図である。
対象物の運動および対象物までの距離を検出するために自己混合干渉法が用いられている。自己混合干渉についての基礎的な情報については、Giuliani、G.、Norgia、M.、Donati、S.& Bosch、T.、「Laser diode self−mixing techniques for sensing applications(センサーに応用するためのレーザーダイオード自己混合技術)」、Journal of Optics A:Pure and Applied Optics、2002年、4、S.283〜S.294に記載されている。この文献は参照することにより援用されるものとする。光学入力デバイス内のセンサーに対する指先の移動の検出については、国際特許出願第WO 02/37410号に詳細に記載されている。この文献も参照することにより援用されるものとする。国際特許出願第WO 02/37410号において提示されている実施例に基づいて自己混合干渉の原理について説明されている。レーザーキャビティを備えたダイオードレーザーがレーザービーム、すなわち測定ビームの放射のために提供されている。このデバイスの上側には、透明窓が設けられており、対象物、たとえば人間の指がこの透明窓に沿って移動する。ダイオードレーザーと透明窓との間にはレンズが配置されている。このレンズは、レーザービームを透明窓の上側またはその近傍に集中させるようになっている。対象物が、この位置にあると、測定ビームを散乱させる。測定ビームの放射線の一部が照明ビームの方向に散乱する。この部分はレーザーダイオードの放射表面にレンズにより搬送されてこのレーザーのキャビティの中に再入射する。放射線がダイオードレーザーのキャビティの中に再入射すると、レーザーのゲインに変化、ひいてはレーザーにより放射される放射線の強度に変化を誘発する。ダイオードレーザーの自己混合効果と呼ばれるのはこの現象のことである。
レーザーにより放射される放射線またはレーザーキャビティ内の光学波の強度の変化は、レーザーキャビティの前後のインピーダンス変化を求めるように構成されたフォトダイオードまたは検出器により検出することができる。フォトダイオードまたはインピーダンス検出器は放射線の変化を電気信号に変換する。また、この電気信号を処理するための電子回路が設けられている。
粒子検出の場合、自己混合干渉信号はたとえば短信号バーストまたは複数の信号バーストにより特徴づけされる。これらの信号に観察されるドップラー周波数は光軸に沿った粒子速度の1つの尺度である。したがって、信号検出および信号分析を単純化するためにDC駆動電流を用いることが好ましい場合もある。粒子サイズを求めるにあたって信号の持続時間および強度を任意選択的に用いることも可能である。大粒子またはかく乱物体により反射されたレーザー光線によって生成されうるたとえば自己混合干渉信号を用いて粒子の位置または速度を求めるために変調駆動電流を用いることができる。距離(および場合によっては速度)が一回の測定で求められてもよいしまたは後続の測定ステップで求められてもよい。したがって、意図する粒子の数、速度についての粒子の測定値を生成するために、また、上記のビーム内の誤った物体の数を求めるため(determine false objects in the beam)の変調駆動電流を生成するために、第一の期間にDC駆動電流を用いることが可能な場合もあればまたは有益な場合もある。
また、粒子検出に用いられたのと同じレーザーセンサーモジュールを運転モードの変更によって近接センサーおよび/またはジェスチャコントロール用のセンサーとして用いることも可能である。レーザーセンサーモジュールが粒子検出に用いられる場合、好ましくは、DC駆動電流が用いられ、粒子が自己混合干渉信号の変調により検出される。同じレーザーセンサーモジュールがジェスチャコントロールおよび/または近接センシングに用いられる場合、変調駆動電流が用いて対象物の距離(および/または速度)を検出することができる。この検出された距離を近接センサーとしてたとえば頭からスマートフォンまでの距離を測定するために用いることができる。またはそれに代えて、この測定された距離をジェスチャコントロールのためにたとえば指からセンサーまでの距離を変えて写真を拡大縮小するために用いることができる。低速粒子の検出に必要な最適な低NA(開口数)値は要求距離範囲において近接検出およびジェスチャ検出を実現するのに非常に有益であることが認められている。たとえばNA=0.03のシステムでは、最大5cmまでの距離での検出が可能となる。
図1は、第一のレーザーセンサーモジュール100を示す主要概略図(principal sketch)である。レーザーセンサーモジュールは2つの垂直空洞面発光レーザー(VCSEL)111、112を備えている。この場合、光学装置150は、開口数が0.045の2つの別個のレンズを有している。第一のレーザー111と第二のレーザー112とは、測定ビーム111’、112’の放射方向の2つの方向ベクトルが90°の角度を形成するように配置されている。測定ビーム111’、112’は同一平面に配置されてもよいしまたは方向ベクトルにより離隔された並列な平面に配置されてもよい。たとえば、両方のレーザービームがデバイスの異なる位置を起点とし、ほぼ同じ位置に集中するようになっていてもよい。他の例実施形態では、両方のレーザービームがデバイスにおいて短距離離れた位置を起点とし、異なる位置に集中し、粒子を検出するようになっていてもよい。第一のレーザー111が第一の検出器121(たとえば、集積フォトダイオード)と結合されて第一のレーザー111のレーザーキャビティ内の第一の自己混合干渉信号を検出することができるようになっている。また、第二のレーザー111が第二の検出器122(たとえば、集積フォトダイオード)と結合されて第二のレーザー112のレーザーキャビティ内の第一の自己混合干渉信号を検出することができるようになっている。検出された自己混合干渉信号は、第一の検出器121および第二の検出器122に電気的に接続されている評価器140により評価される。矢印は粒子の流れ方向を示している。レーザーセンサーモジュールは任意選択的に第一のインターフェース(図示せず)を備えていてもよい。第一のインターフェースは電気エネルギーおよび制御信号を受信して第一のレーザー111および第二のレーザー112を駆動するように構成されている。さらに、評価された自己混合干渉信号および/または求められた粒子密度を外部の処理デバイスへ転送してさらなるデータ処理を行うように構成された第二のインターフェースが設けられてもよい。
図2は、基準面102の上方にある第一の測定ビーム111’および第二の測定ビーム112’の斜視図を示す主要概略図である。この構成は、基準面102に対して平行に流れる粒子の粒子密度を求めるように構成されたレーザーセンサーモジュール100にとくに適しうる。基準面102は、レーザーセンサーモジュール100の表面であってもよいしまたはレーザーセンサーモジュール100を備えたデバイスの表面の一部であってもよい。第一の測定ビーム111’および第二の測定ビーム112’は、(透明な)基準面102を経由して放射されるようになっており、2つの測定ビームは角度φ(図示せず)を形成するようになっている。第一の測定ビーム111’は基準面102との間に角度β1を形成し、第二の測定ビーム112’は基準面102との間に角度β2を形成するようになっている。第一の測定ビーム111’の基準面102への第一の投影111”と第二の測定ビーム112’の基準面102への第二の投影112”とが角度γを形成している。基準面102に対して平行な粒子の流れが、矢印によって示され、第二の測定ビーム112’との間に角度90−αを形成している。
図3は、粒子サイズ[μm](横座標10)の関数とする異なる粒子分布を示す主要概略図(principal sketch)である。縦座標5は、0.1μmビン毎の単位m当たりの粒子数(the number of particles per cubic meter per 0.1μm bin)を示している。粒子の直径の関数として表した粒子数は0.1マイクロンのビン(データ区間)に分割することができる。図3のグラフにおいて0.5マイクロンの点は0.45マイクロンと0.55マイクロンとの間の粒子の数を示している。粒子分布11は、すべてのビンにわたって一定の粒子濃度を有する平坦な基準粒子分布を示している。粒子分布12は、浮遊粒子の典型的な分布を示している。一般的に、浮遊粒子とは、空気中に浮遊し、風によりまき散らされたままでありうる固体または液体からなる微粒子のことである。粒子分布13は焼香(incense)に起因するものである。粒子分布14は上海スモッグの平均粒子分布に相当するものである。これらの様々な粒子分布から、汚染された空気中の粒子分布では0.5μm未満の粒子サイズを有する小粒子が大半を占めていることが分かる。さらに、所与の粒子サイズの粒子数は粒子汚染源に応じて異なっている。したがって、基準粒子分布というものは存在しない。したがって、これらの異なる粒子分布を考慮すると、粒子密度の測定の信頼性というものは少なくともいくつかの限界を有している。
図4には、異なる粒子速度について、粒子直径(横座標10)に対する粒子カウント数[counts数/(分*μg/m)](縦座標20)が示されている。ライン21は第一の速度である0.05m/sでの粒子カウント数を示している。ライン22は第二の速度である0.6m/sでの粒子カウント数を示し、ライン23は第三の速度である7m/sでの粒子カウント数を示している。粒子カウント数(particle counts)または粒子カウント計数率(particle count rates)は、0.6m/sの基準速度向けの構成となっている開口数が0.045のレーザーセンサーモジュールにより検出される。モデル最尤判定法および焼香の粒子分布(非常に小さな粒子が多い)の場合、上海スモッグおよび浮遊粒子(大きな粒子が多い)が用いられる(図3参照)。基本的に、0.5μmより大きな粒子サイズを有する粒子の場合、粒子カウント数または粒子カウント計数率はv1/3に比例する。高速度では、0.3μm未満のサイズを有する粒子は検出されない。図3には、図3に記載された異なる粒子分布12、13、14について、速度30の関数として表した粒子カウント数20が示されている。図6には、異なる粒子分布について速度30の関数として表した補正済み粒子カウント数20が示されている。粒子カウント数は補正係数(vref/vav1/3を用いてv1/3速度依存に基づいて補正されている。ここで、基準速度vrefは先に記載したように0.6m/sであり、平均速度vavは先に記載したように自己混合干渉信号から式v=f*λ/(2*sin(α))を用いて求められる。浮遊粒子12(大きな粒子)の分布についての粒子カウント計数率対速度はv1/3関係に良好にフィットしている。ドップラー信号から速度が分かるので粒子密度(PM2.5の値)を導出することができる。導出した粒子密度は速度にほとんど依存していない。小粒子の粒子分布13、14については、高速度でのPM2.5の値は非常に小さくなる。この理由は小粒子の多くが検出されないからである。
図7には、異なる粒子速度について、粒子直径または粒子サイズ10の関数として表した異なる信号対雑音比しきい値レベルにおける粒子カウント数の比50が示されている。ライン51は0.05m/sである第一の速度における粒子カウント数の比を示している。ライン52は0.6m/sである第二の速度における粒子カウント数の比を示し、ライン53は7m/sである第三の速度における粒子カウント数の比を示している。雑音レベルに比べて6倍および15倍の大きなしきい値レベル両方において粒子カウント計数率を求めることにより小粒子の数の大きさが得られる。すべての粒子サイズにわたる加重平均は粒子分布と速度との関数である。この例では、極大値が0.05m/sにおける浮遊粒子の0.30であり、最小値が7m/sにおける焼香の0.12である。エラーを最小に抑えたPM2.5の値(グラフ参照)は次の式を用いて得られる。
Figure 2020513557
この式で、#meas=測定された粒子数であり、c=4.5であり、vref=0.6m/sであり、ratiotwothrref=0.3である。図7には、この式を用いて小粒子について補正された異なる粒子分布12、13、14の粒子数20が示されている。すべての粒子分布12、13、14は粒子の速度の関数として表した受け入れ可能な(ほとんど平坦な)粒子カウント計数率を示している。上述の検出の相対的尤度を求めることにより開口数が小さい場合の粒子密度の検出をさらに改良することが可能となる。低周波速度変動(low frequencyvelocity variations)は複数の測定期間にわたって平均することにより対処することができる。
図9は、速度ベースのレーザーセンサーモジュールにより求め、プロフェッショナル向け装置を用いた基準実験と比較した粒子密度の速度依存性を示している。縦座標37は相対粒子密度を示している。レーザーセンサーモジュールとプロフェッショナル向け装置とが両方とも同じ粒子密度を示すことが最適な結果であり、この場合、測定値48が粒子速度を示す横座標37に対して平行な直線上に並び、縦座標の値が1となる。0.01m/sと7m/sとの間の速度範囲における異なる速度での測定値の標準偏差は約0.2であり、この結果は、簡単なレーザーセンサーモジュール、すなわち2つのレーザーとそれぞれに対応する検出器とを備え、これらの検出器がたとえば決められた粒子流量を本質的に必要とすることなく大気汚染の定性的な指標を与えるために動作する簡単なレーザーセンサーモジュールとしてはすばらしい結果である。
図10は、第二のレーザーセンサーモジュール100を示す主要概略図である。図10には、干渉測定値に基づいて粒子密度および任意選択的に対象物20を検出するように構成されるレーザーセンサーモジュールが示されている。分かり易いように、この実施形態にかかるレーザーセンサーモジュール100は測定原理について説明するために第一のレーザー111のみを備えている。2つ、3つまたはそれ以上の数のレーザーおよびそのそれぞれに対応する検出器をさらに備えることは図1、2、13、14から明白である。第一のレーザー111は偏光ビームスプリッタ152に向けてレーザー光を放射する。このレーザー光は、偏光ビームスプリッタ152において反射され、四分の一波長板153、光学的フィルタデバイス155および焦点調整デバイス157を通る。四分の一波長板153は、その光軸が第一のレーザー111の偏向方向に対して45°であるように設定されている。このようにして、円偏光が形成される。光学フィルタデバイス155の特徴は、第一のレーザー111の放射波長(たとえば、850nm)の近傍の狭い通過帯域である。光学フィルタデバイス155は、環境光を抑制するように最適化されており、環境光が検出問題を引き起こす恐れがある場合にのみ必要となる。焦点調整デバイス157はたとえばレンズであってもよいしまたは1を超える数の光学デバイスを備えた装置であってもよい。第二のレーザーセンサーモジュール100は、レーザー光が当該第二のレーザーセンサーモジュール100を出る前に、レーザー光の決められた部分が複数のインターフェースのうちの1つのインターフェース(たとえば、光学フィルタデバイス155と空気との間のインターフェース)で反射されるように構成されている。レーザー光のうちの第二のレーザーセンサーモジュール100から出射する部分は、第一の測定ビーム111’であり、この第一の測定ビーム111’は第一の測定ボリューム161に集中する。粒子10は、反射光の一部が第二のレーザーセンサーモジュール100の中に再入射するように第一の測定ビーム111’の一部を反射する。第二のレーザーセンサーモジュールの中に再入射した反射光は焦点調整デバイス157、光学フィルタ155および四分の一波長板153を通る。直線偏光は、偏光ビームスプリッタ152を通り、第二のレーザーセンサーモジュール100から出射する前に複数のインターフェースのうちの1つのインターフェースで反射されたレーザー光と干渉し合う。第一の検出器121(たとえば、フォトダイオード)が干渉光を検出し、それに対応する測定信号が評価器140へ送信される。粒子密度は与えられた期間に求められた粒子数と粒子速度とに基づいて(たとえば、遷移時間を測定することによりまたは上述もしくは後述の異なる測定ビーム111’、112’、113’に基づいて)求めることが可能である。第二のレーザーセンサーモジュール100は任意選択的に対象物25(たとえば、指)を測定するように構成されていてもよい。
図11は開口数の関数として表した検出距離を示している。曲線は、特定のレーザーの自己混合干渉の感度と用いられた対象物とに応じて異なる。したがって、曲線は一般的傾向を示しているものの絶対値は特定のレーザーの自己混合干渉の感度に応じて異なる。レーザー111、112、113により放射され、対象物25(たとえば、皮膚)に当たる測定ビーム111’、112’、113’はレーザー111、112、113に向かって後方散乱する。このことは、対応する検出器121、122により検出された時の信号のパワースペクトルにおいて視認可能なドップラー信号を生成する。このドップラー信号の信号パワーが雑音より大きくなると、ドップラー信号はパワースペクトルの中のピークとして視認可能となる。このピークはパワースペクトルドメインにおいてピーク高さを観察するのに十分広い。検出器により測定された信号のパワースペクトル内のドップラー信号のピーク高さは次の式で求められる。
Figure 2020513557
この式は、対象物25(たとえば、手)からレンズまでの距離dが、レンズの位置に対する焦点の距離dfocusよりもはるかに大きい場合に有効である。開口数(NA)NAが0.03であり、焦点がレンズから5mmの位置にある場合、ドップラー信号は実験的に最大15cmまで観察可能であることが見出されている。NA=0.03の場合にSNRの限界が15cmの距離であると仮定すると、次の式が得られる。
Figure 2020513557
図11にはこの関数が示されている。Y軸は開口数62を示し、Y軸は検出距離61をメートル単位で示している。近接検出のための所望の範囲は10cmよりも大きい。したがって、図11の左側の正方形により示されているよう、近接検出またはジェスチャコントロールを可能にするためにはNAが0.1未満であることが必要となる。
図12には、開口数の関数として表した最小検出粒子サイズが示されている。先の場合と同様に、2つの曲線は特定のレーザーの自己混合干渉の感度および用いられる対象物に応じて異なる。したがって、2つのカーブは一般的な傾向を示しているものの絶対値は測定システムの自己混合干渉の感度に応じて異なる。先の場合と同様に、X軸は開口数62を示し、Y軸は最小粒子サイズ[μm]63を示している。ライン66は、開口数62の関数として表した0.02m/sの粒子速度において検出することができる最小粒子サイズを示している。ライン67は、開口数62の関数として表した6m/sの粒子速度において検出することができる最小粒子サイズを示している。図12によれば、右側の正方形により示されているように、6m/sの速度において0.4マイクロンの粒子を検出することができるためには粒子検出用のNAとして0.028を超える値を選択する必要がある。図11および図12に関連して説明された両方の条件を組み合わせると、粒子検出および近接検出のためには本システムの開口数が0.028<NA<0.1であることが必要となる。上述のように、この範囲は特定のレーザーに応じて異なってくる。対象物および最小粒子の検出はシステム感度に応じて異なり、上述の範囲は単に特定のシステムの一例に過ぎない。上述の範囲は、感度のさらに良好なシステムの場合には0.02<NA<0.06の間であり、利用可能な最も感度の良好なシステムの場合には0.015<NA<0.05の間であってもよい。
図13は第三のレーザーセンサーモジュール100を示す主要概略図である。第三のレーザーセンサーモジュール100は第一のレーザー111と第二のレーザー112とを備えている。両方のレーザー111、112は同一方向にレーザー光を放射するように構成されているサイドエミッターであってもよい。両方の測定ビーム111’、112’が同一の測定ボリュームに向けられるように測定ビーム111’、112’の向きを変えるために、光学装置150はそれぞれレーザー111、112と光学的に結合されている。光学装置150は、測定ビーム111’、112’の向きを反らすための面格子と、測定ビーム111’、112’の開口数を0.03とするさらなる光学的デバイスとを有している。第三のレーザーセンサーモジュール100の表面に対して平行な粒子の流れに含まれている粒子により第一の測定ビーム111’および/または第二の測定ビーム112’が反射された後に第一の干渉信号および第二の干渉信号または自己混合干渉信号が生成されるようになっていてもよい。干渉信号または自己混合干渉信号は第一の検出器121および/または第二の検出器122により検出される。検出された干渉信号または自己混合干渉信号は評価器140により受信されて評価される。レーザー111、112は電気ドライバ130により駆動される。評価器140により生成される電気的な測定結果および電気的なパワーが共通インターフェース135により提供されるようになっていてもよい。それに代えて、別々のインターフェースが用いられるようになっていてもよい。図13には、第二の測定ビーム112’を遮断する対象物25がさらに示されている。遮蔽物はレーザーセンサーモジュール100の放射窓に付着している。遮蔽物は前もって決められた期間に変調駆動電流(たとえば、三角波駆動電流)を用いて第二のレーザー112を駆動させることにより検出される。評価器140は干渉信号または自己混合干渉信号が粒子10の検出とは関係してないことを判断するように構成されていてもよい(たとえば、持続時間が長い、対象物まで距離が近い)。評価器140は、干渉信号または自己混合干渉信号を無視して任意選択的にそれに対応するエラー信号を生成するように構成されていてもよい。
図14は、第四のレーザーセンサーモジュール100の平面図を示す主要概略図である。3つのレーザー111、112、113が測定ビーム111’、112’、113’を別個々の第一の測定ボリューム161、第二の測定ボリューム162および第三の測定ボリューム163に向けて放射するように構成されている。この場合、光学装置150は、第一の測定ビーム111’と第二の測定ビーム112’とが形成する角度が、第二の測定ビーム112’と第三の測定ビーム113’とが形成する角度と、第三の測定ビーム113’と第一の測定ビーム111とが形成する角度と同じになるように構成されている。測定ビーム111’、112’、113’により形成される角度は好ましくは90°である。したがって、第二のレーザーセンサーモジュール100は三次元の平均速度を求めることができる。光学装置150はさらにマイクロ光学コンポーネントを有しており、マイクロ光学コンポーネントは、それぞれ、測定ビーム111’、112’、113’を第一の測定ボリューム161、第二の測定ボリューム162および第三の測定ボリューム163に向けて集中させるように構成されている。これらの測定ボリュームに対する開口数は0.025である。
図15は、光学装置150が備えうる第一のマイクロ光学コンポーネント151aを示す主要概略図である。マイクロ光学コンポーネント151aはウエハーレベルの鏡からなっている。たとえば、151aはUVにより硬化されるレプリカ材料からなっていてもよい。また、ガラスモールド成型またはガラス研磨のような他の技術も可能である。この場合、第一の測定ビーム111’の方向を変えるために鏡は全内部反射に基づくものである。第一のレーザー111の中心と第一のマイクロ光学コンポーネント151aの縁部との間の距離x1はx1=0.04mmである。第一のマイクロ光学コンポーネント151aの高さはy1=0.20mmである。
図16は、第一の光学装置150の一部分を示す主要概略図である。第一の光学装置150の一部分は第一のマイクロ光学コンポーネント151aと焦点調整要素151bとを有している。焦点調整要素151bは1mm未満のサイズを有するレンズであり、また、第一の光学デバイスの一部分の全高y2はy2=1.1mmである。上述のレンズは第一の測定ビーム111’を第一の測定ボリューム161に集中させるように構成されている。レーザー111、112、113の各々はこのような第一の光学デバイス150の一部分に割り当てられるようになっていてもよい。分かり易いように、第一のマイクロ光学コンポーネント151aおよび焦点調整要素151bは別個の要素として図示されている。2つまたは3つのこのような第一のマイクロの光学部品151aと2つまたは3つのこのような焦点調整要素151bとを集積して一つの集積光学装置150を形成することが好ましい場合もある。また、1つの焦点調整要素151bが、第一のマイクロ光学コンポーネント151aを備えた2つ、3つ、4つまたはそれ以上の数の第一のレーザー111からそれぞれの第一の測定ビーム111’を受け取るようにすることにより、たとえば一連のレーザーを用いて一連の第一の測定ビーム111’を放射するようにすることも可能である。焦点調整要素151bは0.03の開口数で第一の測定ビーム111’を集中させるように構成されている。
図17は、第二のマイクロ光学コンポーネント151aと第二の焦点調整要素151bとを有する第二の光学装置150を示す主要概略図である。第二のマイクロ光学コンポーネント151aは、第一の測定ビーム111’をマイクロの光学コンポーネント151a内で時計の回転方向とは逆の方向にZ字状に90°曲げるように2つの反射面を有している。第二の焦点調整要素151bは0.035の開口数で第一の測定ビーム111’を第一の測定ボリュームへ集中させるように構成されたレンズである。第二のマイクロ光学コンポーネント151aと、第二の焦点調整要素151bと、第一のレーザー111と合わせた全高(建物高さ(building height))はy2=0.7mmである。
図18には、レーザーセンサーモジュール100を備えたモバイル通信デバイス190を示す主要概略図である。レーザーセンサーモジュールは第一の測定ビーム111’と第二の測定ビーム112’とを角度φ=60°で放射するように適合されている。モバイル通信デバイス190は、ユーザインターフェース191と、処理デバイス192と、メインメモリーデバイス193とを備えている。メイン処理デバイス192はメインメモリーデバイス193とレーザーセンサーモジュール100とに接続されている。メイン処理デバイス192は上述の評価器140の機能のうちの少なくとも一部を有している。メイン処理デバイス192はメインメモリーデバイス193に粒子検出に関連するデータを格納している。他の実施形態では、レーザーセンサーモジュール100により提供されるデータをモバイル通信デバイス190のユーザにユーザインターフェース191により提示することができるようにデータを整えるまたは適合させるためのみにメイン処理デバイス192およびメインメモリーデバイス193が用いられるようにすることも可能である。レーザーセンサーモジュール100はモバイル通信デバイス190の電源により電力が供給されるようになっている。モバイル通信デバイス190はさらに方向検出デバイス(図示せず)を備えていてもよい。たとえば、方向検出デバイスは地面に対するモバイル通信デバイス190の相対的位置を求めるように適合されていてもよい。レーザーセンサーモジュール100により提供されるデータと方向検出デバイスにより提供されるデータとを組み合わせるために方向検出デバイスが評価器140またはメイン処理デバイスと結合されるようになっていてもよい。方向検出デバイスとレーザーセンサーモジュール100とを結合することにより、風速および粒子密度の検出をさらに信頼のできるものとすることが可能となるとともに、風向についての情報をさらに提供することも可能となる。レーザーセンサーモジュール100はさらに対象物25を検出するように構成されていてもよい。対象物25はたとえばジェスチャコントロールに用いられうる手であってもよい。
同じ原理がレーザーセンサーモジュール100を備えた他のデバイスに用いられでもよい。デバイス(たとえば、レーザーセンサーモジュール100を備えた自動車)の位置または速度についての情報を提供するためにさらなるセンサーが用いられるようになっていてもよい。このデバイスの速度がたとえば測定信号の評価をサポートするために(たとえば、適合基準速度(adapted reference velocity)を求めるために)用いられてもよい。
図19は粒子密度を求める方法を示す主要概略図である。ステップ410では、自己混合干渉信号により求められる周波数の値から速度の値が求められる(式1参照)。ステップ420では平均粒子速度が求められる(式2参照)。とくに小さな開口数(たとえば0.03)を特徴とする光学装置150を備えたレーザーセンサーモジュール100の場合、検出の相対的尤度がステップ430(式3を参照)で求められる。ステップ440では粒子密度またはPM2.5値が求められる(式4参照)。
本発明が図面および上述の記載により詳細に説明されているが、このような説明および記載は例示のみを意図したものであり限定を意図したものではない。
当業者にとって、本開示の内容から他の変形例も明白なものとなる。このような変形例は、当該技術分野において既に知られ、かつ、本明細書に既に記載されている構成に加えてまたはそれに代えて用いられうる他の特徴に含みうる。
開示した実施形態の変形例は、図面、説明および添付の特許請求の範囲を学習することにより当業者が理解し、考え出すことができるようになる。特許請求の範囲において、用語「comprise(備える、有する、含む等)」は他の要素またはステップを除外するものではなく、また、用語「a」または「an」は複数の要素またはステップを除外するものではない。互いに異なる従属項に手段または手法(measures)が記載されているからという理由のみで、有利効果を得るためにこれらの手段または手法を組み合わせることができないわけではない。
請求項において用いられる符号が本発明の範囲を制限してしまうと解釈すべきではない。
5 0.1μmビン毎の粒子数/m
10 粒子サイズ[μm]
11 平坦
12 典型的な浮遊粒子分布
13 焼香
14 上海スモッグ
20 粒子カウント数/(分*μg/m
21 0.05m/s
22 0.6m/s
23 7m/s
25 対象物
30 粒子速度[m/s]
37 相対粒子密度
48 測定結果
50 異なる信号対雑音比しきい値レベルでの粒子カウント数
51 0.05m/sでの粒子カウント数の比
52 0.6m/sでの粒子カウント数の比
53 7m/sでの粒子カウント数の比
61 検出距離[m]
62 開口数
63 最小粒子サイズ[μm]
65 開口数の関数として表した検出距離
66 開口数の関数として表した@0.02 m/sでの最小検出粒子サイズ
67 開口数の関数として表した@6m/sでの最小検出粒子サイズ
100 レーザーセンサーモジュール
102 基準面
111 第一のレーザー
111’ 第一の測定ビーム
111” 第一の測定ビームの第一の投影
112 第二のレーザー
112’ 第二の測定ビーム
112” 第二の測定ビームの第二の投影
113 第三のレーザー
113’第三の測定ビーム
121 第一の検出器
122 第二の検出器
130 電気ドライバ
135 インターフェース
140 評価器
150 光学装置
151a マイクロ光学コンポーネント
151b 焦点調整要素
151c 測定窓
152 ビームスプリッタ
153 四分の一波長板
155 光学フィルタデバイス
157 焦点調整デバイス
161 第一の測定ボリューム
162 第二の測定ボリューム
163 第三の測定ボリューム
190 モバイル通信デバイス
191 ユーザインターフェース
192 メイン処理デバイス
193 メインメモリーデバイス
410 速度値を求める
420 平均粒子速度を求める
430 検出の相対的尤度を求める
440 粒子密度を求める
90−α 測定ビームと粒子の流れとの間に形成される角度
β1 第一の測定ビームと第一の投影との間に形成される角度
β2 第二の測定ビームと第二の投影との間に形成される角度
γ 基準面において第一の投影と第二の投影との間に形成される角度

Claims (15)

  1. 0.05μmと10μmと間の粒子サイズを有する小粒子の粒子密度を検出するためのレーザーセンサーモジュール(100)であって、
    第一の測定ビーム(111’)を放射するように適合された少なくとも第一のレーザー(111)および第二の測定ビーム(112’)を放射するように適合された少なくとも第二のレーザー(112)と、
    少なくとも前記第一の測定ビーム(111’)を第一の測定ボリューム(161)に集中させるように構成され、さらに、少なくとも前記第二の測定ビーム(112’)を第二の測定ボリューム(162)に集中させるように構成された光学装置(150)であって、該光学装置が、前記第一の測定ビーム(111’)に対する第一の開口数と前記第二の測定ビーム(112’)に対する第二の開口数とにより特徴付けされ、前記第一の開口数および前記第二の開口数が基準速度における前もって決められた最小粒子サイズを検出するように決められ、前記基準速度が該基準速度を含む0.01m/sと7m/sとの間の前もって決められた速度範囲内から選択され、前記第一の測定ビーム(111’)と前記第二の測定ビーム(112’)とが10°と160°との間の角度φを形成する、光学装置(150)と、
    前記第一のレーザー(111)の第一のレーザーキャビティ内の第一の光学波の第一の自己混合干渉信号を求めるように適合された少なくとも第一の検出器(121)と、
    前記第二のレーザー(112)の第二のレーザーキャビティ内の第二の光学波の第二の自己混合干渉信号を求めるように適合された少なくとも第二の検出器(122)と、
    評価器(140)とを備えており、
    前記評価器(140)が、前記第一の自己混合干渉信号および前記第二の自己混合干渉信号が求められたことを受けて少なくとも前記第一の検出器(121)および前記第二の検出器(122)により生成される検出信号を受信するように適合され、前記評価器(140)がさらに、前もって決められた期間に受信される検出信号を用いて、第一の検出器(121)により検出される粒子の少なくとも第一の粒子平均速度と、第二の検出器(122)により検出される粒子の少なくとも第二の粒子平均速度を求めるように適合され、前記評価器(140)がさらに、前記前もって決められた期間に、前記第一の検出器(121)により提供される前記検出信号に基づいて少なくとも第一の粒子数と、前記前もって決められた期間に前記第二の検出器(122)により提供される前記検出信号に基づいて少なくとも第二の粒子数とを求めるように適合され、前記評価器(140)がさらに、前記第一の平均速度および前記第二の平均速度を用いて求められた平均粒子速度、少なくとも前記第一の粒子数および少なくとも前記第二の粒子数に基づいて粒子密度を求めるように適合されてなる、レーザーセンサーモジュール(100)。
  2. 前記第一の測定ビーム(111’)が基準面(102)との間に第一の角度β1を形成し、前記第二の測定ビーム(112’)が前記基準面(102)との間に第二の角度β2を形成し、前記第一の測定ビームの前記基準面(102)への投影(111”)と、前記第二の測定ビームの前記基準面(102)への投影(112”)とが20°と160°との間、好ましくは60°と120°との間、最も好ましくは80°と100°との間の角度γを形成するように構成されてなる、請求項1に記載のレーザーセンサーモジュール(100)。
  3. 前記第一の測定ビーム(111’)および前記第二の測定ビーム(112’)に対する前記第一の開口数および前記第二の開口数が0.01と0.06との間、好ましくは0.02と0.04との間であり、検出された前記粒子の前記基準速度が1m/s未満である、請求項1または2に記載のレーザーセンサーモジュール(100)。
  4. 前記基準速度を含む前記前もって決められた速度範囲内のエラー最小化が前記基準速度を中心として対称となるよう前記基準速度が選択されるように構成されてなる、請求項1、2または3に記載のレーザーセンサーモジュール(100)。
  5. 前記評価器(140)がさらに、求められた前記粒子密度を前記基準速度と求められた前記平均粒子速度との間の比の立方根を含む係数により補正するように構成されてなる、請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のレーザーセンサーモジュール(100)。
  6. 前記第一の測定ボリューム(161)が前記第一の測定ビーム(111’)の方向に沿って線形に延び、前記第二の測定ボリューム(162)が前記第二の測定ビーム(112’)の方向に沿って線形に延び、前記評価器(140)が前記第一の測定ボリューム(161)内に粒子を検出する第一の相対的尤度を求めるように適合され、前記評価器(140)が前記第二の測定ボリューム(162)内に粒子を検出する第二の相対的尤度を求めるように適合され、前記評価器(140)がさらに、求められた前記粒子密度を前記第一の相対的尤度および前記第二の相対的尤度を用いて補正するように適合されてなる、請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載のレーザーセンサーモジュール(100)。
  7. 前記評価器(140)がさらに、第一の信号対雑音比しきい値レベルで第一の粒子カウント計数率と、前記第一の信号対雑音比しきい値レベルとは異なる第二の信号対雑音比しきい値レベルで第二の粒子カウント計数率とを求めるように適合され、前記評価器(140)がさらに、求められた前記粒子密度を前記第一の粒子カウント計数率および前記第二の粒子カウント計数率を用いて補正するように適合されてなる、請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のレーザーセンサーモジュール(100)。
  8. 前記レーザーセンサーモジュール(100)が第三の測定ビーム(113’)を放射するように適合された少なくとも第三のレーザー(113)を備え、前記光学装置(150)が前記第三の測定ビーム(113’)を第三の測定ボリューム(163)に集中させるように構成され、前記第一の測定ビーム(111’)、前記第二の測定ビーム(112’)および前記第三の測定ビーム(113’)の各対が10°と110°との間の角度を形成し、前記レーザーセンサーモジュール(100)がさらに、前記第三のレーザー(113)の第三のレーザーキャビティ内の第三の光学波の第三の自己混合干渉信号を求めるように適合され、前記評価器(140)がさらに、前記第三の検出器により生成される検出信号を受信するように適合され、前記評価器(140)がさらに、前記前もって決められた期間内に前記第三の検出器により検出される粒子の第三の平均速度を求めるように適合され、前記評価器(140)がさらに、前記前もって決められた期間に前記第三の検出器により生成される検出信号を用いて第三の粒子数を求めるように適合され、前記評価器(140)がさらに、前記第一の平均速度、前記第二の平均速度および前記第三の平均速度を用いて求められた平均粒子速度ならびに前記第一の粒子数、前記第二の粒子数および前記第三の粒子の数に基づいて粒子密度を求めるように適合されてなる、請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載のレーザーセンサーモジュール(100)。
  9. 前記レーザーセンサーモジュール(100)が第一のモードで前記粒子密度を検出するように構成され、また、前記レーザーセンサーモジュール(100)が第二のモード少なくとも1mmのサイズを有する対象物の接近を検出するように構成されてなる、請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載のレーザーセンサーモジュール(100)。
  10. 0.05μmと10μmとの間の粒子サイズを有する小粒子の粒子密度を検出するためのレーザーセンサーモジュール(100)であって、
    第一の測定ビーム(111’)を放射するように適合された少なくとも第一のレーザー(111)および第二の測定ビーム(112’)を放射するように適合された少なくとも第二のレーザー(112)と、
    少なくとも前記第一の測定ビーム(111’)を第一の測定ボリューム(161)に集中させるように構成され、さらに、少なくとも前記第二の測定ビーム(112’)を第二の測定ボリューム(162)に集中させるように構成された光学装置(150)であって、該光学装置が、前記第一の測定ビーム(111’)に対する第一の開口数と前記第二の測定ビーム(112’)に対する第二の開口数とにより特徴付けされ、前記第一の開口数および前記第二の開口数が基準速度における前もって決められた最小粒子サイズを検出するように第一の測定ビーム(111’)および前記第二の測定ビーム(112’)に対して決められ、前記基準速度を含む0.01m/sと7m/sとの間の前もって決められた速度範囲内から前記基準速度が選択され、前記第一の測定ビーム(111’)と前記第二の測定ビーム(112’)とが10°と160°との間の角度φを形成する、光学装置(150)と、
    第一の干渉信号を求めるように適合された少なくとも第一の検出器(121)と、
    第二の干渉信号を求めるように適合された少なくとも第二の検出器(122)と、
    評価器(140)とを備えており、
    前記評価器(140)が、前記第一の自己混合干渉信号および前記第二の自己混合干渉信号が求められたことを受けて少なくとも前記第一の検出器(121)および前記第二の検出器(122)により生成される検出信号を受信するように適合され、前記評価器(140)がさらに、前もって決められた期間に受信される検出信号を用いて、第一の検出器(121)により検出される粒子の少なくとも第一の粒子平均速度と、第二の検出器(122)により検出される粒子の少なくとも第二の粒子平均速度を求めるように適合され、前記評価器(140)がさらに、前記前もって決められた期間に前記第一の検出器(121)により提供される前記検出信号に基づいて少なくとも第一の粒子数と、前記前もって決められた期間に前記第二の検出器(122)により提供される前記検出信号に基づいて少なくとも第二の粒子数とを求めるように適合され、前記評価器(140)がさらに、前記第一の平均速度および前記第二の平均速度を用いて求められた平均粒子速度、少なくとも前記第一の粒子数ならびに少なくとも前記第二の粒子数に基づいて粒子密度を求めるように適合されてなる、レーザーセンサーモジュール(100)。
  11. 前記レーザーセンサーモジュール(100)が前記第一の測定ビーム(111’)の部分的な反射による前記第一の測定ビーム(111’)に基づく第一の基準ビームと、前記第二の測定ビーム(112)の部分的な反射による前記第二の測定ビーム(112’)に基づく第二の基準ビームとを提供するように構成され、前記第一の検出器(121)が前記第一の測定ビーム(111’)の反射光と前記第一の基準ビームとの干渉に基づいて前記第一の干渉信号を求めるように構成され、前記第二の検出器(122)が前記第二の測定ビーム(112’)の反射光と前記第二の基準ビームとの干渉に基づいて前記第二の干渉信号を求めるように構成されてなる、請求項10に記載のレーザーセンサーモジュール(100)。
  12. 前記第一の検出器(121)が前記第一のレーザー(111)から分離され、前記第二の検出器(122)が前記第二のレーザー(112)から分離され、前記レーザーセンサーモジュール(100)が前記第一の基準ビームを提供するように構成された第一のビームスプリッター(152)を有し、また、前記レーザーセンサーモジュール(100)がさらに前記第二の基準ビームを提供するように構成された第二のビームスプリッター(152)を有してなる、請求項10または11に記載のレーザーセンサーモジュール(100)。
  13. 請求項1乃至12のうちのいずれか一項に記載のレーザーセンサーモジュール(100)を備えたモバイル通信デバイス(300)であって、該モバイル通信デバイスが前記レーザーセンサーモジュール(100)により提供される測定結果を提示するように構成されてなる、モバイル通信デバイス(300)。
  14. 0.05μmと10μmとの間の粒子サイズを有する粒子を検出する方法であって、
    第一のレーザー(111)により少なくとも第一の測定ビーム(111’)を放射するステップと、
    第二のレーザー(112)により少なくとも第二の測定ビーム(112’)を放射するステップと、
    第一の開口数で第一の測定ビーム(111’)を集中させるステップであって、前記第一の開口数が基準速度における前もって決められた最小粒子サイズを検出するように決められ、前記基準速度が0.01m/sと7m/sの間の前もって決められた速度範囲内にある、集中させるステップと、
    第二の開口数で第二の測定ビーム(112’)を集中させるステップであって、前記第二の開口数が前記基準速度における前もって決められた最小粒子サイズを検出するように決められ、前記基準速度が前もって決められた速度範囲内にある、集中させるステップと、
    前記第一のレーザー(111)の第一のレーザーキャビティ内の第一の光学波の第一の干渉信号または第一の自己混合干渉信号を求めるステップと、
    前記第二のレーザー(112)の第二のレーザーキャビティ内の第二の光学波の第二の干渉信号または第二の自己混合干渉信号を求めるステップと、
    前もって決められた期間に求められた前記第一の干渉信号または前記第一の自己混合干渉信号に基づいて第一の平均速度を求めるステップと、
    前もって決められた期間に求められた前記第二の干渉信号または前記第二の自己混合干渉信号に基づいて第二の平均速度を求めるステップと、
    前もって決められた期間に求められた前記第一の干渉信号または前記第一の自己混合干渉信号から第一の粒子数を求めるステップと、
    前もって決められた期間に求められた前記第二の干渉信号または前記第二の自己混合干渉信号から第二の粒子数を求めるステップと、
    少なくとも前記第一の平均速度および前記第二の平均速度に基づいて平均速度を求めるステップと、
    少なくとも求められた前記平均速度、前記第一の粒子数および前記第二の粒子数に基づいて粒子密度を求めるステップと
    を有する、方法。
  15. 請求項1乃至12のうちのいずれか一項に記載レーザーセンサーモジュール(100)が有する少なくとも1つのメモリーデバイスまたは前記レーザーセンサーモジュール(100)を有するデバイスの少なくとも1つのメモリーデバイスに保存することができるコード手段を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コード手段が、前記レーザーセンサーモジュール(100)が有する少なくとも1つの処理デバイスによりまたは前記レーザーセンサーモジュール(100)を有する前記デバイスの少なくとも1つの処理デバイスにより請求項14に記載の方法を実行することができるように構成されてなる、コンピュータプログラム製品。
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