JPWO2018128089A1 - 漏斗胸矯正バーの固定具および漏斗胸矯正装置 - Google Patents

漏斗胸矯正バーの固定具および漏斗胸矯正装置 Download PDF

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Abstract

固定具10は、複数の肋骨を跨ぎ得る長さ有するベース部材100と、ベース部材100に形成され、バーの端部が摺動可能に嵌められる溝部101と、ベース部材100の溝部101側の面に形成されたネジ孔104と、ネジ孔104に螺合されるネジ701と、溝部101に嵌められたバーの端部を、ベース部材100に対するネジ701の締め付けにより溝部101に圧接させて、バーの端部を溝部101に固定する第1の押さえ部材400と、を備える。

Description

本発明は、漏斗胸矯正用のバーを患者の胸部に安定的に固定するための固定具および当該固定具を用いた漏斗胸矯正装置に関する。
従来、漏斗胸を矯正する方法の1つとして、たとえば、ナス法が広く知られている。この方法では、ステンレスからなる弓状のバーが体内に通された後、体内からバーで胸骨を持ち上げることにより、漏斗胸の矯正がなされる。具体的には、弓状のバーを通すために患者の両協が切開され、肋骨と肋骨との聞にある肋間筋から、バーが胸腔中に挿入される。この際、弓状のバーは、下に凸となっている。これにより、バーの中央部が患者の胸骨の内側に位置付けられる。このとき、バーの両端は、患者の両脇から突出した状態にある。この状態で、バーを180度回転させて、バーを上に凸とすることにより、バーによって胸骨が持ち上げられる。その後、バーの両端が皮下に差し込まれ、バーの両端が縫合糸で肋骨に縛り付けられる。使用するバーは、1本のこともあるが、胸部の陥凹が高度な場合は、2本使用することもある。
この方法では、バーを180度回転させてバーで胸骨を持ち上げる際に、屈曲した肋骨と肋軟骨が正常の形に修正される。これが安定するまでに数週間を要し、その間、バーは添え木となって線状骨折からの回復を助ける。また、バーは、矯正のために、数年間、患者の体内に存置される。このため、バーは、180度回転した状態から、ずれたり元の位置に戻ったりしないように、安定的に固定されることが望ましい。従来は、バーの両端を縫合糸で肋骨に縛り付ける処置がなされたが、この処置では、バーの安定性が十分ではなかった。
最近では、バーの旋回を防ぐための固定具(スタビライザ)をバーの両端に装着する方法も用いられている。
たとえば、特許文献1には、固定具を用いてバーの端部を固定する方法が記載されている。この方法では、バーの端部が固定具の溝に差し込まれ、2本の肋骨を跨ぐように固定具が肋骨の外側に載せられる。この状態で固定具が2本の肋骨に縛り付けられて、バーの端部が固定される。
また、特許文献1には、長孔を有する一対の枠部材でバーの端部を固定する方法も記載されている。この方法では、一対の枠部材がバー端部の孔の位置に重ねられる。この状態で、一対の枠部材の長孔とバー端部の孔とにボルトが通され、その後、ボルトにナットが嵌められる。さらに、一対の枠部材がそれぞれ2本の肋骨に掛けられ、この状態で、ボルトとナットが締め付けられる。これにより、バーの端部に一対の枠部材が固着され、バーの端部が固定される。
米国特許出願公開第2010/0256691号明細書
特許文献1に記載された方法のうち、バーの端部を固定具の溝に差し込む方法では、バーの端部と固定具とが固定されておらず、溝に沿ってバーの端部が移動可能な不安定な状態にあるため、バーの端部が固定具の溝から抜け落ちることも起こり得る。このため、この方法は、患者の胸部にバーを安定的に固定するには十分なものではなかった。
また、2つの枠部材で端部を固定する方法では、2つの枠部材をバーの端部に重ねてそれぞれの孔にボルトを通す作業や、ボルトにナットを嵌める作業、さらには、2つの枠部材を肋骨に掛けてボルトとナットを締め付ける作業など、手術の際に極めて煩雑な作業が必要なものであった。
かかる課題に鑑み、本発明は、簡便な作業により安定的に患者の胸部にバーを固定することが可能な漏斗胸矯正バーの固定具およびこれを用いた漏斗胸矯正装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、漏斗胸矯正用のバーを患者の胸部に固定するための固定具に関する。本態様に係る固定具は、複数の肋骨を跨ぎ得る長さ有するベース部材と、前記ベース部材に重ねられる押さえ部材と、前記ベース部材の上面に形成された突部、前記ベース部材の前記突部の両側にそれぞれ長手方向に並ぶように形成された複数のネジ孔と、前記押さえ部材の前記各ネジ孔に対応する位置にそれぞれ形成された複数の孔と、複数のネジと、を備える。2つの前記バーを前記突部の両側に配置した状態で前記押さえ部材を前記ベース部材に重ねて、前記突部の両側の前記ネジ孔の何れかに前記ネジをネジ留めすることにより、2つの前記バーが前記ベース部材と前記押さえ部材とに挟まれて固定される。
本態様に係る固定具によれば、ネジ留めするネジ孔を変更することにより、2つのバーの固定位置の間隔を調節することができる。よって、簡便な作業により円滑に、患者の肋骨の状態において最適な位置に、2つのバーを固定することができる。
本態様に係る固定具は、前記突部に嵌め込まれるスペーサをさらに備えた構成とされ得る。この場合、前記突部に前記スペーサが嵌め込まれた状態で、前記2つのバーが前記前記ベース部材と前記押さえ部材とに挟まれて前記ネジにより固定されると、前記2つのバーが、前記スペーサの前記長手方向の両側の側面と前記ネジとによって、幅方向に挟まれるよう構成される。こうすると、適宜、2つのバーの間隔に適したスペーサを用いることにより、スペーサとネジとでバーを挟むことができる。よって、よって、患者の肋骨の状態に応じて、2つのバーを安定的に、固定具に固定することができる。
本発明の第2の態様は、漏斗胸矯正用のバーを患者の胸部に固定するための固定具に関する。本態様に係る固定具は、複数の肋骨を跨ぎ得る長さ有するベース部材と、前記ベース部材に形成され、前記バーの端部が摺動可能に嵌められる溝部と、前記ベース部材の前記溝部側の面に形成されたネジ孔と、前記ネジ孔に螺合されるネジと、前記溝部に嵌められた前記バーの端部を、前記ベース部材に対する前記ネジの締め付けにより前記溝部に圧接させて、前記端部を前記溝部に固定する押圧手段と、を備える。
本態様に係る固定具によれば、溝部にバーの端部を嵌め込み、複数の肋骨を跨ぐようにベース部材を肋骨の外側に設置して、ネジを締め付けるといった簡単な作業で、バーの端部を固定具に固定することができる。然も、溝部に対してバーの端部が摺動可能であるため、溝部にバーの端部を嵌め込んだ状態で、固定具が最も安定する肋骨の位置に固定具を位置付けることができ、この状態でネジを締め付けることで、その位置において固定具にバーの端部を固定することができる。よって、本態様によれば、簡便な作業により安定的に患者の胸部にバーを固定することができる。
本態様に係る固定具は、前記ネジ孔が、前記溝部から所定距離だけ離れた位置に設けられ、前記ネジは、前記ネジ孔に螺合されると頭部が前記溝部の上方に掛かる構成とされ得る。この場合、前記溝部に前記バーの端部が嵌められた状態で前記ネジが前記ネジ孔に締め付けられると、前記ネジの前記頭部の下面が前記バーの上面を押圧して、前記バーの端部が前記溝部に圧接される。この構成によれば、ネジの頭部が押圧手段を兼ねるため、別途、バーの上面を押圧する部材を設ける必要がない。よって、固定具の構成を簡素なものとすることができる。
この構成において、前記ベース部材の前記ネジ孔の周囲には、前記ネジの前記頭部が嵌まり、且つ、前記溝部へと繋がる凹部が形成されることが好ましい。こうすると、ネジを締め付けた際にネジの頭部がベース部材の上面から大きく突出することを防ぐことができ、これにより、ネジを締め付けて固定した後に、ネジの頭部が患部に擦れにくくなる。また、ネジの頭部の一部を、凹部から溝部の上方に、はみ出させることができ、ネジの頭部でバーを適切に押さえることができる。
また、この構成において、前記ネジ孔は、前記溝部に対し前記ベース部材の長手方向の一方側にのみ設けられ、前記溝部の前記長手方向の他方側の境界から前記溝部の内方に張り出した鍔部が前記ベース部材に設けられ得る。この場合、前記鍔部で前記バーの端部の前記他方側を抜け止めしつつ、前記ネジの頭部で前記バーの端部の前記一方側の上面を押さえることにより、前記端部が前記溝部に固定される。こうすると、締め付け作業が行われるネジの数を削減できるため、固定の際の作業が極めて簡便なものとなる。
また、本態様に係る固定具において、前記押圧手段は、前記ネジにより前記ベース部材に固着される押さえ部材を含み得る。この場合、前記溝部に前記バーの端部が嵌められた状態で前記ネジが前記ネジ孔に締め付けられると、前記押さえ部材の下面が前記バーの上面を押圧して、前記バーの端部が前記溝部に圧接される。こうすると、バー上面のより広い範囲を押さえ部材で押さえることができ、バーの端部をより安定的に固定することができる。
この構成において、前記ネジ孔は、前記溝部に対し前記ベース部材の長手方向の一方側にのみ設けられ、前記溝部の前記長手方向の他方側の境界から前記溝部の内方に張り出した鍔部が前記ベース部材に設けられ得る。この場合、前記鍔部で前記バーの端部の前記他方側を抜け止めしつつ、前記押さえ部材で前記バーの端部の前記一方側の上面を押さえることにより、前記端部が前記溝部に固定される。こうすると、締め付け作業が行われるネジの数を削減できるため、固定の際の作業がより簡便なものとなる。
また、この構成において、固定具は、前記押さえ部材を、前記ベース部材から抜け落ちすることなく、前記溝部に対して接近および離間可能に、前記ベース部材に支持させる支持手段を備えることが好ましい。こうすると、別途、押さえ部材をベース部材の溝部の位置に運んで位置決めする作業が不要となるため、固定の際の作業をより簡便なものとすることができる。
また、本態様に係る固定具において、前記ネジ孔は、前記溝部に対し前記ベース部材の長手方向の両側に設けられ、前記押さえ部材は、前記溝部を覆う広さを有する構成とされ得る。この場合、前記溝部に前記バーの端部が嵌められた状態で、前記溝部を覆うように前記押さえ部材を前記ベース部材に重ね、前記2つのネジ孔にそれぞれ前記ネジを締め付けることにより、前記押さえ部材の下面が前記バーの上面を押圧して、前記バーの端部が前記溝部に圧接される。こうすると、バー上面の広範な領域を押さえ部材で押さえることができるため、バーの端部をより強固に固定することができる。
本態様に係る固定具において、前記ベース部材は、前記溝部の位置から前記ベース部材の長手方向に離れる方向に延びる支持部を備え、前記支持部には、前記長手方向に延びる長孔が形成され、固定具は、他のバーの端部が装着される固定部材と、前記固定部材に形成され、前記他のバーの端部が摺動可能に嵌められる他の溝部と、前記支持部に対して前記固定部材と反対側に配置され、前記長孔を介して他のネジで前記固定部材がネジ止めされる受け部材と、前記他の溝部に嵌められた前記他のバーの端部を、前記受け部材に対する前記他のネジの締め付けにより前記他の溝部に圧接させて、前記他のバーの端部を前記他の溝部に固定する他の押圧手段と、を備える構成とされ得る。
この構成によれば、2本のバーの端部を1つの固定具で固定することができる。また、長手方向に長い固定具で2本のバーの端部を橋架した状態で固定具が肋骨の上側に設置されるため、2本のバーが旋回することをさらに確実に防止でき、2本のバーを極めて安定的に胸部に固定することができる。さらに、長孔に沿って固定部材の位置を変えることができるため、患者に設置された2本のバーの間隔に応じて固定部材の位置を調整できる。よって、患者の肋骨の状態において最適な位置にベース部材の溝部と固定部材の溝部を位置づけて、2本のバーを固定することができる。また、ネジを締め付けることにより、固定部材に他のバーが固定されると同時に、ベース部材に対して固定部材が固定される。このため、他のバーの固定作業を極めて簡便に行うことができる。
この構成において、前記固定部材は、前記長手方向に直交する方向の幅が、前記支持部の前記長手方向に直交する幅と略同一であり、前記受け部材は、前記支持部に重ねられた前記固定部材を前記支持部とともに前記長手方向に直交する方向に挟む一対の壁部を備える構成とされ得る。こうすると、受け部材をガイドとして、固定部材を支持部に沿ってベース部材の長手方向に簡便に移動させることができる。
この構成において、前記固定部材は、前記他のネジを前記長手方向に通すことが可能な切り溝を備えることが好ましい。こうすると、他のネジを受け部材に仮留めした状態で固定部材の切り溝を側方から他のネジに嵌めることにより、固定部材をネジと受け部材との間に位置付けることができる。よって、ベース部材に対する固定部材の装着作業を容易に行うことができる。
本発明の第3の態様は、漏斗胸矯正装置に関する。この態様に係る漏斗胸矯正装置は、第1の態様または第2の態様に係る固定具と、前記固定具に端部が固定される漏斗胸矯正用のバーとを備える。
本態様に係る漏斗胸矯正装置によれば、上記第1の態様または第2の態様と同様の効果が奏される。
以上のとおり本発明によれば、簡便な作業により安定的に患者の胸部にバーを固定することが可能な漏斗胸矯正バーの固定具およびこれを用いた漏斗胸矯正装置を提供することができる。
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
図1は、実施形態1に係る固定具の分解斜視図である。 図2(a)〜(c)は、それぞれ、実施形態1に係るベース部材の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。 図3(a)〜(c)は、それぞれ、実施形態1に係る第1の押さえ部材の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。図3(d)〜(f)は、それぞれ、実施形態1に係る固定部材の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。図3(g)〜(i)は、それぞれ、実施形態1に係る第2の押さえ部材の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。 図4(a)、(b)は、それぞれ、実施形態1に係る受け部材に対するネジの装着過程を説明する斜視図である。 図5(a)は、実施形態1に係るベース部材に対する第1の押さえ部材の装着状態を示す図である。図5(b)、(c)は、それぞれ、実施形態1に係る固定部材に対する第2の押さえ部材の装着状態を示す図である。 図6(a)、(b)は、それぞれ、実施形態1に係る固定具の組み立て状態を前面側および裏面側から見た斜視図である。 図7(a)、(b)は、それぞれ、実施形態1に係る固定部材の装着方法の一例を示す図である。 図8(a)は、実施形態1に係るバーによる漏斗胸の矯正過程を説明する模式図である。図8(b)は、実施形態1に係る固定具をバーの端部に装着した状態を示す図である。 図9は、実施形態2に係る固定具の分解斜視図である。 図10(a)〜(c)は、それぞれ、実施形態2に係るベース部材の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。図10(d)〜(f)は、それぞれ、実施形態2に係る固定部材の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。 図11(a)、(b)は、それぞれ、実施形態2に係る固定具の組み立て状態を前面側および裏面側から見た斜視図である。 図12は、実施形態3に係る固定具の分解斜視図である。 図13(a)〜(c)は、それぞれ、実施形態3に係るベース部材の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。図13(d)〜(f)は、それぞれ、実施形態3に係る押さえ部材の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。 図14(a)、(b)は、それぞれ、実施形態3に係る固定具の組み立て状態を前面側および裏面側から見た斜視図である。 図15は、実施形態4に係る固定具の分解斜視図である。 図16(a)は、実施形態4に係る各部材を組み立てた状態の側面図である。図16(b)は、実施形態4に係るベース部材の平面図である。図16(c)は、実施形態に4に係る押さえ部材の裏面図である 図17は、実施形態4に係る固定具をバーの端部に取り付けた状態を示す図である。 図18は、実施形態4に係る、他のスペーサを用いる場合の固定具の分解斜視図である。 図19は、実施形態4に係る、他のスペーサを用いて固定具をバーの端部に取り付けた状態を示す図である。 図20は、実施形態4に係る、スペーサを用いることなく固定具をバーの端部に取り付けた状態を示す図である。
ただし、図面はもっぱら説明のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る固定具10の分解斜視図である。
固定具10は、ベース部材100と、固定部材200と、受け部材300と、第1の押さえ部材400と、第2の押さえ部材500と、2つのピン601、602と、ネジ701、702と、を備える。これらの部材は、何れも、人体に対して親和性が良く、且つ、剛性を確保可能な材料、たとえば、チタンから構成されている。
図2(a)〜(c)は、それぞれ、ベース部材100の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。
図1および図2(a)〜(c)を参照して、ベース部材100は、平面視において、長方形の角が丸められた輪郭を有する。ベース部材100は、幅方向、すなわち長手方向に直交する方向に対称な形状となっている。ベース部材100は、複数の肋骨を跨ぎ得る長さを有している。
ベース部材100の上面には、ベース部材100の長手方向に直交する方向に延びる溝部101が形成されている。溝部101は、漏斗胸矯正用のバーを嵌め込むためのものである。したがって、溝部101の幅は、バーの幅よりやや広くなっている。溝部101の側方には、ピン601が圧入される2つの孔103が形成されている。また、2つの孔103の中間位置に、ネジ701が螺着されるネジ孔104が形成されている。
溝部101のネジ孔104と反対側の境界に、ベース部材100の上面から溝部101の内方に張り出す鍔部102が形成されている。溝部101の底面と鍔部102の下面と距離は、溝部101に嵌め込まれたバーの厚みと略同じである。バーが溝部101に嵌め込まれた状態で、鍔部102の下面は、バーの上面と略同じ高さにある。鍔部102は、溝部101に嵌め込まれたバーの上面を軽く押さえてバーを抜け留めするためのものである。
溝部101に対してネジ孔104と反対側に、ベース部材100の長手方向に延びる支持部105が形成されている。支持部105は、薄板形状となっている。このため、使用者は、適宜、ベース部材100の上面に垂直な方向に支持部105を撓ませて、ベース部材100を筋層に沿わせることが可能である。支持部105の幅方向の中央には、ベース部材100の長手方向に延びる長孔106が形成されている。
支持部105の下面は、高さD1だけ上方にシフトしている。高さD1は、受け部材300の厚みと同一である。
図3(d)〜(f)は、それぞれ、固定部材200の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。
図1および図3(d)〜(f)を参照して、固定部材200は、平面視において、長方形の角を丸めた形状の一辺を凹ませた輪郭を有する。固定部材200は、幅方向、すなわち長手方向に直交する方向に対称な形状となっている。固定部材200の幅は、ベース部材100の支持部105の幅と略同じである。
固定部材200の上面には、固定部材200の長手方向に直交する方向に延びる溝部201が形成されている。溝部201は、漏斗胸矯正用のバーを嵌め込むためのものである。したがって、溝部201の幅は、バーの幅よりやや広くなっている。溝部201の側方には、ピン602が圧入される2つの孔203が形成されている。また、2つの孔203の中間位置に、ネジ702が通される切り溝204が形成されている。
固定部材200の切り溝204側の端部外側の2つの角部分は、滑らかに丸められた傾斜面205となっている。また、切り溝204の入口の2つの角部分も、滑らかに丸められた傾斜面206となっている。
溝部201の切り溝204と反対側の境界に、固定部材200の上面から溝部201の内方に張り出す鍔部202が形成されている。溝部201の底面と鍔部202の下面と距離は、溝部201に嵌め込まれるバーの厚みと略同じである。バーが溝部201に嵌め込まれた状態で、鍔部202の下面は、バーの上面と略同じ高さにある。鍔部202は、溝部201に嵌め込まれたバーの上面を軽く押さえてバーを抜け留めするためのものである。
図1を参照して、受け部材300は、長方形の板状の部材の両端が均等に折り曲げられた形状を有する。受け部材300には、互いに対向する一対の壁部301が形成されている。一対の壁部301の内側面間の距離は、ベース部材100の支持部105の幅および固定部材200の幅よりもやや大きい。一対の壁部301は、支持部105に重ねられた固定部材200を支持部105とともにベース部材100の長手方向に直交する方向に挟むみ得る構成となっている。
一対の壁部301の中間位置にリング状の突部302が形成されている。突部302の内側面は、ネジ孔303となっている。突部302の外径は、ベース部材100の長孔106の幅と略同じである。また、突部302の内径は、固定部材200の切り溝204の幅と略同じである。ネジ孔303には、ネジ702が螺着される。受け部材300は、ネジ孔303の中心を貫く軸に対して対称な形状を有する。
図3(a)〜(c)は、それぞれ、第1の押さえ部材400の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。
図1および図3(a)〜(c)を参照して、平面視において、第1の押さえ部材400の下面は、孔103およびネジ孔104が形成されたベース部材100の上面領域に略重なる輪郭を有する。第1の押さえ部材400は、幅方向に対称な形状となっている。
第1の押さえ部材400には、ピン601が挿入される2つの孔401が形成されている。また、2つの孔401の中間位置に、円形の凹部402が形成され、さらに、凹部402の中央に、ネジ701が通される孔403が形成されている。孔403と反対側の境界に、第1の押さえ部材400の上面から張り出す鍔部404が形成されている。
図3(g)〜(i)は、それぞれ、第2の押さえ部材500の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。
図1および図3(g)〜(i)を参照して、平面視において、第2の押さえ部材500の下面は、孔203および切り溝204が形成された固定部材200の上面領域に略重なる輪郭を有する。第2の押さえ部材500は、幅方向に対称な形状となっている。
第2の押さえ部材500には、ピン602が挿入される2つの孔501が形成されている。また、2つの孔501の中間位置に、円形の凹部502が形成され、さらに、凹部502の幅方向の中央に、ネジ702が通される切り溝503が形成されている。切り溝503と反対側の境界に、第2の押さえ部材500の上面から張り出す鍔部504が形成されている。
ピン601は、円柱形状の軸部601aと、軸部601aより径が大きい頭部601bとからなっている。軸部601aの径は、ベース部材100の孔103の径よりのやや大きい。第1の押さえ部材400の孔401は、上面側の大径部と下面側の小径部とからなっている。大径部の径は、小径部の径よりもやや大きい。ピン601の軸部601aの径は、孔401の小径部の径よりも僅かに小さい。また、ピン601の頭部601bの径は、孔401の大径部の径よりも小さく、小径部の径よりも大きい。したがって、ピン601を孔401に挿入すると、軸部601aは孔401を通過するが、頭部601bは、孔401の小径部に引っ掛かる。
同様に、ピン602は、円柱形状の軸部602aと、軸部602aより径が大きい頭部602bとからなっている。軸部602aの径は、固定部材200の孔203の径よりのやや大きい。第2の押さえ部材500の孔501は、上面側の大径部と下面側の小径部とからなっている。ピン602の軸部602aの径は、孔501の小径部の径よりも僅かに小さい。また、ピン602の頭部602bの径は、孔501の大径部の径よりも小さく、小径部の径よりも大きい。したがって、ピン602を孔501に挿入すると、軸部602aは孔501を通過するが、頭部602bは、孔501の小径部に引っ掛かる。
ネジ701は、ネジ溝が形成されたネジ部701aと、傘状の頭部701bとを備える。さらに、ネジ701は、ネジ部701aの先端に、ネジ701の中心軸に向かう方向に弾性変形可能な4つの切片からなる抜け留め701cを備える。同様に、ネジ702も、ネジ部702aと、頭部702bと、抜け留め702cとを備える。抜け留め701c、702cは、ネジ701、702をネジ孔104、303に挿入したときに、ベース部材100の裏面および受け部材300の裏面に係止されて、ネジ701、702の脱落を防止するためのものである。
図4(a)、(b)は、それぞれ、受け部材300に対するネジ702の装着過程を説明する斜視図である。
図4(a)に示すように、受け部材300のネジ孔303の裏面側には、ネジ孔303よりも径が大きい孔304が形成され、これにより、孔304とネジ孔303との境界に段部305が形成されている。ネジ702のネジ部702aをネジ孔303に挿入すると、この段部305に抜け留め702cが係止される。
すなわち、図4(a)に示す状態から、抜け留め702cの4つの切片の傾斜面をネジ孔303の入口に押し当ててネジ702を押し込むと、4つの切片が、ネジ701の中心軸に向かう方向に弾性変形して、ネジ孔303の内側面へと入り込む。さらにネジ702を押し込むと、4つの切片がネジ孔303の内側面を通過して孔304へと到達する。これに伴い、抜け留め702cの4つの切片が元の位置に弾性復帰し、図4(b)に示すように4つの切片が段部305に係合する。これにより、ネジ702がネジ孔303に対して抜け留めされる。
なお、図4(b)のようにネジ702が抜け留めされた状態において、ネジ部702aはネジ孔303のネジ溝に噛み合っていない。図4(b)の状態からネジ702をやや押し込みながら旋回させることにより、ネジ部702aがネジ孔303のネジ溝に噛み合い、ネジ702が受け部材300に螺着される。
図1に示すネジ701も、これと同様の過程により、ベース部材100のネジ孔104に抜け留めされる。なお、ベース部材100のネジ孔104の位置の裏面には、図4(a)の孔304および段部305に対応する構成が設けられていない。したがって、ネジ701の抜け留め701cは、ネジ孔104周囲のベース部材100の裏面に係止される。ベース部材100のネジ孔104の位置の裏面に、図4(a)の孔304および段部305に対応する構成を設けてもよい。
図1に示す各部材を組み立てる場合、まず、第1の押さえ部材400が、ベース部材100上面の孔103が形成された領域に重ねられる。この状態で、2つのピン601の軸部601aが、第1の押さえ部材400の孔401に通されて、ベース部材100の孔103に圧入される。こうして、第1の押さえ部材400がベース部材100に支持される。
次に、第2の押さえ部材500が、固定部材200の上面の孔203が形成された領域に重ねられる。この状態で、2つのピン602の軸部602aが、第2の押さえ部材500の孔501に通されて、固定部材200の孔203に圧入される。こうして、第2の押さえ部材500が固定部材200に支持される。
図5(a)は、ベース部材100に対する第1の押さえ部材400の装着状態を示す図である。
ピン601の軸部601aは、第1の押さえ部材400の厚みよりも長い。このため、第1の押さえ部材400は、図6(a)に示すように、軸部601aの長さによって許容される範囲、すなわち、ピン601の頭部601bによって規制されるまでの範囲において、上方に移動可能である。このように第1の押さえ部材400が上方に移動すると、第1の押さえ部材400の鍔部404とベース部材100の溝部101底面との距離が広がる。これにより、溝部101に対してバーを容易に嵌め込むことができる。
図5(b)、(c)は、それぞれ、固定部材200に対する第2の押さえ部材500の装着状態を示す図である。
第2の押さえ部材500についても、第1の押さえ部材400と同様、軸部602aの長さによって許容される範囲、すなわち、ピン602の頭部602bによって規制されるまでの範囲において、上方に移動可能である。第2の押さえ部材500が上方に移動すると、第2の押さえ部材500の鍔部504と固定部材200の溝部201底面との距離が広がる。これにより、溝部201に対してバーを容易に嵌め込むことができる。
図1に戻り、次に、ネジ701が、第1の押さえ部材400の孔403と、ベース部材100のネジ孔104に通されて、上記のように、ネジ701がネジ孔104に抜け留めされる。こうして、ネジ701がベース部材100に装着される。
さらに、一対の壁部301が支持部105を挟むようにして、受け部材300がベース部材100の裏側から支持部105に嵌められる。このとき、受け部材300の突部302が支持部105の長孔106に係合する。なお、突部302の高さは支持部105の厚みと同一であるため、突部302の上面は、支持部105の上面と同一平面上に位置付けられる。
次に、ネジ702が、受け部材300のネジ孔303に通されて、上記のように、ネジ702がネジ孔303に抜け留めされる。こうして、ネジ702が受け部材300に装着される。さらに、固定部材200を支持部105の上面に沿わせながら、固定部材200の切り溝204と第2の押さえ部材500の切り溝503の最奥部をネジ702のネジ部702aに係合させる。この状態で、ネジ702が締め付けられる。これにより、固定具10の組み立てが完了する。
図6(a)、(b)は、それぞれ、固定具10の組み立て状態を前面側および裏面側から見た斜視図である。ここでは、ネジ701、702が完全に締められた状態が示されている。
実施形態1の固定具10は、溝部101と溝部201にそれぞれバーを固定できる。手術の際には、ネジ701を緩めて、溝部101にバーを装着可能な状態とする。さらに、ネジ702を緩めて、第2の押さえ部材500が装着された固定部材200をベース部材100から取り外す。
そして、ベース部材100をバー端部付近の筋層上に位置付けて、溝部101にバーの端部を嵌める。この場合、バーの端部は、たとえば、溝部101の側方から溝部101の底面と鍔部102、404との間の隙間に挿入することにより、溝部101に嵌められる。そして、ベース部材100を長手方向に直交する方向にずらして、ベース部材100を最も安定する筋層上の位置に位置付ける。この状態で、ネジ701を締め付けて、鍔部404でバー端部の上面を押さえ付ける。これにより、バーの端部が溝部101の底面に圧接され、バーの端部がベース部材100に固定される。
次に、他方のバーの端部を固定部材200の溝部201に嵌める。このとき、バーの端部は、鍔部202および鍔部504によって、溝部201に対して抜け留めされる。そして、図7(a)、(b)に示すように、固定部材200を支持部105の上面に沿わせながら、固定部材200の切り溝204と第2の押さえ部材500の切り溝503の最奥部をネジ702のネジ部702aに係合させる。このとき、固定部材200は、受け部材300の一対の壁部301の間に挟まれる。そして、固定部材200を受け部材300とともに長手方向に移動させ、バーを安定的に固定できる位置に固定部材200と受け部材300を位置付ける。この状態で、ネジ702を締め付けて、他方のバーの端部を固定部材200に固定する。このとき、同時に、固定部材200がベース部材100に固定される。
図8(a)は、バー21、22による漏斗胸の矯正過程を説明する模式図である。
漏斗胸の矯正手術では、ステンレスからなる弓状のバー21、22が体内に通された後、体内からバー21、22で胸骨31を持ち上げることにより、漏斗胸の矯正がなされる。
具体的には、弓状のバー21、22を通すために患者の両協が切開され、肋骨と肋骨との聞にある肋間筋の剥雌した部分から、バー21、22が筋層下の胸腔中に挿入される(図8(a)の上段を参照)。これにより、バー21、22の中央部が患者の胸骨31の内側に位置付けられる。このとき、バー21、22の両端は、患者の両脇から突出した状態にある。この状態で、バー21、22を180度回転させることにより、バー21、22によって、患者の胸骨31が持ち上げられる(図8(a)の下段を参照)。その後、上述のように、バー21、22の両端に固定具10が装着されて、バー21、22の両端が固定される。
図8(b)は、固定具10をバー21、22の端部に装着した状態を示す図である。
図8(b)に示すように、固定具10は、複数の肋骨32を跨ぐようにして、肋骨32の上側に設置される。便宜上、図8(b)では、肋骨32の上に固定具10が載せられているように図示されているが、実際は、肋骨32と皮膚との間の筋層の上に固定具10が載せられる。バー21、22は、それぞれ、固定具10の溝部101、201に嵌められている。ネジ701、702を締め付けることにより、バー21、22は、それぞれ、固定具10に固定されている。
<実施形態1の効果>
実施形態1によれば、以下の効果が奏され得る。
溝部101、201にバー21、22の端部を嵌め込み、複数の肋骨32を跨ぐようにベース部材100を肋骨32の外側に設置して、ネジ701、702を締め付けるといった簡単な作業で、バー21、22の端部を固定具10に固定することができる。然も、溝部101、201に対してバー21、22の端部が摺動可能であるため、溝部101、201にバー21、22の端部を嵌め込んだ状態で、固定具10が最も安定する筋層上の位置に固定具10を位置付けることができ、この状態でネジ701、702を締め付けることで、その位置において固定具10にバー21、22の端部を固定することができる。よって、実施形態1によれば、簡便な作業により安定的に患者の胸部にバー21、22を固定することができる。
また、実施形態1の固定具10は、バー21、22を押圧する押圧手段として、第1の押さえ部材400と第2の押さえ部材500とを用いる構成であるため、バー21、22上面のより広い範囲を第1の押さえ部材400と第2の押さえ部材500で押さえることができ、バー21、22の端部をより安定的に固定することができる。
また、溝部101、201の一方側から第1の押さえ部材400と第2の押さえ部材500でバー21、22の上面を押さえ、溝部101、201の他方側は、鍔部102、202でバー21、22の上面を押さえる構成であるため、溝部101、201の両側をそれぞれ押さえ部材で押さえる構成に比べて、構成を簡素にでき、且つ、ネジの締め付け工数を削減できる。このため、バー21、22の固定作業をより簡便なものとすることができる。
また、第1の押さえ部材400と第2の押さえ部材500とを、それぞれ、ベース部材100および固定部材200から抜け落ちすることなく、溝部101、201に対して接近および離間可能に、ピン601、602で、ベース部材100および固定部材200に支持させる構成であるため、別途、第1の押さえ部材400と第2の押さえ部材500とを、それぞれ、ベース部材100および固定部材200に運んで重ねる作業が不要となる。このため、バー21、22の固定作業をより簡便なものとすることができる。
さらに、実施形態1の固定具10は、図8(b)に示したように、2本のバー21、22の端部を同時に固定することができる。また、長手方向に長い固定具10で2本のバー21、22の端部を橋架した状態で固定具10が肋骨の上側に設置されるため、2本のバー21が、図8(a)の下段の状態から上段の状態へと旋回することをさらに確実に防止でき、2本のバー21、22を極めて安定的に患者の胸部に固定することができる。
さらに、長孔106に沿って固定部材200の位置を変えることができるため、患者に設置された2本のバー21、22の間隔に応じて固定部材200の位置を調整できる。よって、患者の肋骨32の状態において最適な位置にベース部材100の溝部101と固定部材200の溝部201を位置づけて、2本のバー21、22を固定することができる。また、ネジ702を締め付けることにより、固定部材200にバー22が固定されると同時に、ベース部材100に対して固定部材200が固定されるため、バー22の固定作業を極めて簡便に行うことができる。
また、受け部材300は、ベース部材100の支持部105に重ねられた固定部材200を支持部105とともに一対の壁部301で挟む構成であるため、受け部材300をガイドとして、固定部材200を支持部105に沿ってベース部材100の長手方向に簡便に移動させることができる。
また、固定部材200は、ネジ702を通すことが可能な切り溝204を備えるため、図7(a)、(b)に示すように、ネジ702を受け部材300に仮留めした状態で固定部材200の切り溝204を側方からネジ702に嵌めることにより、固定部材200をネジ702と受け部材300との間に位置付けることができる。よって、ベース部材100に対する固定部材200の装着作業を容易に行うことができる。
ここで、固定部材200の切り溝204側の端部には、傾斜面205、206が形成されているため、図7(a)に示すように固定部材200をスライドさせると、傾斜面206に案内されて、固定部材200が受け部材300の一対の壁部301間にスムーズに入り込み、且つ、傾斜面206に案内されて、切り溝204がネジ702のネジ部702aにスムーズに係合する。よって、固定部材200を、図7(a)の位置から図7(b)の位置へと容易に位置付けることができる。
なお、実施形態1の固定具10は、漏斗胸矯正用のバー21、22とセットとなって、漏斗胸矯正装置を構成する。漏斗胸矯正装置に含まれるバーの数は、2本に限らず、1本または3本以上であってもよい。また、溝部101、201に挟み得るバーの厚みは、必ずしも同じでなくともよく、異なる厚みのバーを溝部101、201で挟み得るよう、固定具10の各部材の形状および寸法が調整されてもよい。
また、手術時に固定部材200をベース部材100に装着する方法は、必ずしも、上述の方法に限られるものではなく、他に種々の方法をとり得る。たとえば、ネジ702は、予め受け部材300に仮固定されていなくともよく、受け部材300から外されていてもよい。この場合、たとえば、溝部201にバー22の端部を嵌め込んだ状態で、固定部材200と受け部材300を支持部105に沿ってスライドさせて、固定部材200を所望の位置に位置付け、その後、切り溝204を介して上方からネジ702を受け部材300のネジ孔303に押し込んで、ネジ702を締め付けるようにしてもよい。
ただし、この場合は、受け部材300もまたベース部材100に仮留めされていないため、手術の際に、受け部材300を裏側からベース部材100の支持部105に嵌める作業や、ネジ702を切り溝204からネジ孔303に押し込む作業が必要となる。これに対し、上述のように、予め、受け部材300を支持部105に嵌めた状態で、ネジ702を受け部材300のネジ孔303に仮留めしておけば、手術時にこれらの作業が不要となるため、手術をより円滑に進めることができる。
<実施形態2>
図9は、実施形態2に係る固定具11の分解斜視図である。図10(a)〜(c)は、それぞれ、実施形態2に係るベース部材110の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。図10(d)〜(f)は、それぞれ、実施形態2に係る固定部材210の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。
実施形態2では、実施形態1における第1の押さえ部材400および第2の押さえ部材500と、ピン601、602が省略されている。バー21、22は、ネジ411の頭部411bで押さえられる。
図9に示すように、固定具11は、ベース部材110と、固定部材210と、受け部材310と、ネジ411、412とを備える。
図9および図10(a)〜(c)を参照して、ベース部材110は、実施形態1のベース部材100に比べて、ネジ孔114が形成された部分の厚みが大きくなっている。また、ネジ孔114の周囲に、ネジ411の頭部411bよりも僅かに小径の凹部113が形成されている。凹部113の溝部111側は、溝部111に繋がっている。凹部113の深さは、ネジ411の頭部411bの厚みよりもやや浅い。ネジ孔114は、溝部111に近接した位置に設けられている。溝部111、鍔部112、支持部115および長孔116の構成は、それぞれ、実施形態1の溝部101、鍔部102、支持部105および長孔106と同様である。
図9および図10(d)〜(f)を参照して、固定部材210は、実施形態1の固定部材200に比べて、切り溝214が形成された部分の厚みが大きくなっている。また、切り溝214の最奥部の周囲に、ネジ412の頭部412bよりも僅かに小径の凹部213が形成されている。凹部213の溝部211側は、溝部211に繋がっている。切り溝214は、溝部211に近接した位置まで延びている。
また、固定部材210裏面の切り溝214の周囲には、他の裏面よりも一段低い案内溝217が形成されている。案内溝217は、受け部材310の突部312の頂部と係合して突部312を案内するためのものである。突部312の頂部を切り溝214の最奥部に円滑に案内できるよう、案内溝217の幅は、切り溝214の入口に向かうに従って徐々に広くなっている。
溝部211、鍔部212、傾斜面215、216の構成は、それぞれ、実施形態1の溝部201、鍔部202、傾斜面205、206と同様である。
図9を参照して、受け部材310は、突部312の高さが、実施形態1の突部302に比べて高くなっている。このため、受け部材310をベース部材110の支持部115に嵌めると、突部312の頂部が支持部115の上面から突出する。突出した突部312の頂部が、支持部115の上面に重ねられた固定部材210裏面の案内溝217に係合する。壁部311、ネジ孔313および受け部材310の裏面側の構成は、実施形態1の受け部材310と同様である。
ネジ411、412は、頭部411b、412bの径が、実施形態1のネジ701、702の頭部701b、702bの径よりも大きくなっている。ネジ部411a、412aおよび抜け留め411c、412cの構成は、実施形態1のネジ701、702のネジ部701a、702aおよび抜け留め701c、702cと同様である。
固定部材210をベース部材110に装着する場合、まず、支持部115の裏側から受け部材310が支持部115に嵌められる。このとき、受け部材310の突部312が、長孔116を通って、支持部115の上面から突出する。この状態で、実施形態1の場合と同様、ネジ412がネジ孔313に押し込まれて、ネジ412がネジ孔313に仮留めされる。さらに、固定部材210を支持部115の上面に沿わせながら、固定部材210の切り溝214の最奥部をネジ412のネジ部412aに係合させる。この状態で、ネジ412を締め付ける。さらに、ネジ411をネジ孔114に押し込んで、ネジ411をネジ孔114に仮留めする。これにより、固定具11の組み立てが完了する。
図11(a)、(b)は、それぞれ、固定具11の組み立て状態を前面側および裏面側から見た斜視図である。ここでは、ネジ411、412が締められた状態が示されている。
図11(a)、(b)に示すように、ネジ411、412の頭部411b、412bが、溝部111、211にはみ出している。実施形態2では、溝部111、211にはみ出した頭部411b、412bの部分によって、溝部111、211に嵌められたバー21、22が押さえられる。すなわち、ネジ411、412を緩めた状態(仮留め状態)において、溝部111、211にバー21、22を嵌めた後、ネジ411、412を締め付ける。これにより、バー21、21の上面が頭部411b、412bの下面で押圧され、バー21、22が溝部111、211の底面に圧接される。こうして、バー21、22の端部が固定具11に固定される。手術時の固定具11の設置方法は、上記実施形態1の場合と同様である。
<実施形態2の効果>
実施形態2によれば、実施形態1と同様の効果が奏され得る。
なお、実施形態2では、ネジ411、412の頭部411b、412bでバー21、22を押さえる構成であるため、実施形態1のように、別途、バー21、22の上面を押圧する部材(第1の押さえ部材400、第2の押さえ部材500)を設ける必要がない。よって、固定具11の構成を簡素なものとすることができる。
ただし、実施形態2では、ネジ411、412の頭部411b、412bで押さえられるバー21、22上面の範囲が、実施形態1の場合に比べて狭くなる。よって、より広い範囲を押さえてバー21、22の固定を安定化させるためには、上記実施形態1のように、第1の押さえ部材400と第2の押さえ部材500でバー21、22の上面を押さえる構成が好ましい。
また、実施形態2では、ネジ孔114および切り溝214の周囲に、ネジ411、412の頭部411b、412bが嵌まり、且つ、溝部111、211へと繋がる凹部113、213が形成されている。このため、ネジ411、412を締め付けた際にネジ411、412の頭部411b、412bがベース部材110および固定部材210の上面から大きく突出することを防ぐことができ、ネジ411、412を締め付けて固定した後に、ネジ411、412の頭部411b、412bが患部に擦れにくくなる。また、ネジ411、412の頭部411b、412bの一部を、凹部113、213から溝部111、211の上方にはみ出させることができ、ネジ411、412の頭部411b、412bによってバー21、22を適切に押さえることができる。
なお、凹部113、213の深さは、ネジ411、412を締め付けた状態において、頭部411b、412bは凹部113、213に完全に埋没する深さに設定されてもよい。また、受け部材310の突部312に高さを実施形態1の突部302と同じに設定し、受け部材310を支持部115に嵌めた状態で突部312の頭頂部が支持部115に上面から突出しないよう構成してもよい。
<実施形態3>
図12は、実施形態3に係る固定具12の分解斜視図である。
固定具12は、ベース部材120と、押さえ部材220と、ネジ320とを備えている。上記実施形態1、2と同様、各部材は、人体に対して親和性が良く、且つ、剛性を確保可能な材料、たとえば、チタンからなっている。
図13(a)〜(c)は、それぞれ、実施形態3に係るベース部材120の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。
図12および図13(a)〜(c)を参照して、ベース部材120は、平面視において、トラック状の輪郭、すなわち、平行な2本の直線の両端をそれぞれ円弧で繋いだ輪郭を有する。ベース部材120は、長手方向において対称な形状であり、且つ、幅方向に対称な形状である。ベース部材120は、複数の肋骨を跨ぎ得る長さを有している。
ベース部材120は、長手方向に直交する方向に延びる溝部121を備える。長手方向に直交する方向において、溝部121の底面の幅は、ベース部材120のネジ孔123が形成された部分の幅よりも狭い。溝部121の部分は薄板形状であるため、この部分においてベース部材120は、面に垂直な方向に撓み得る。また、長手方向に平行な方向において、溝部121の幅は、装着されるバーの幅よりもやや広い。溝部121の深さは、装着されるバーの厚みよりも小さい。したがって、溝部121にバーが嵌められると、バーの上面は、凹部122の底面よりも高い位置にある。
ベース部材120上面の、溝部121を挟む位置に凹部122が形成され、さらに凹部122にネジ孔123が形成されている。凹部122は、押さえ部材220が嵌める形状となっている。ネジ孔123は、押さえ部材220の孔222に対応する位置に形成されている。
また、ベース部材120上面の、凹部122の外側の位置に傾斜面124が形成され、傾斜面124の略中央に孔125が形成されている。2つの傾斜面124は、それぞれ、上下の端に向かうにつれて、ベース部材120の下面に近づくように傾斜している。2つの孔125は、それそれ、手術の際にジグでベース部材120を移動させるためのものである。
図13(d)〜(f)は、それぞれ、実施形態3に係る押さえ部材220の構成を示す平面図、側面図および裏面図である。
図12および図13(d)〜(f)を参照して、押さえ部材220は、平面視において、長方形の角が丸められた輪郭を有する。押さえ部材220は、長手方向において対称な形状であり、且つ、幅方向に対称な形状である。押さえ部材220の上面には、長手方向に並ぶ円形の2つの凹部221が形成され、これら凹部221の中央にネジ320を通すための孔222が形成されている。凹部221の径が、ネジ320の頭部320bの径よりも僅かに大きい。押さえ部材220の裏面には、ベース部材120の溝部121に対向する位置に溝部223が形成されている。
ネジ320は、ネジ部320aと傘状の頭部320bからなっている。上記実施形態1、2と異なり、ネジ320には抜け留めが設けられていない。
押さえ部材220は、ベース部材120上面の凹部122に嵌められた状態で、ネジ320によりベース部材120に装着される。ネジ320は、孔222を介して、ベース部材120のネジ孔123に螺着される。
図14(a)、(b)は、それぞれ、実施形態3に係る固定具12の組み立て状態を前面側および裏面側から見た斜視図である。
実施形態3の固定具12では、押さえ部材220がベース部材120に装着された状態において、ベース部材120側の溝部121と押さえ部材220側の溝部223が完全に向き合う。バーの端部は、溝部121の底面と溝部223の底面との間の隙間に挟まれる。ネジ320を最後まで締め付けた状態において、溝部121の底面と溝部223の底面との間の距離は、バーの厚みよりも小さい。このため、バーの端部が溝部121の底面と溝部223の底面との間の隙間に挟まれた状態において、ネジ320が締め付けられると、押さえ部材220の溝部223の底面によりバー端部の上面が押圧され、バー端部の下面がベース部材120側の溝部121の底面に圧接される。これにより、バーの端部が固定具12に固定される。
手術時には、ベース部材120から押さえ部材220を取り外した状態で、ベース部材120の溝部121にバーの端部が嵌められる。ここで、ベース部材120は、複数の肋骨を跨ぎ、且つ、筋層状の最も安定する位置に位置付けられる。この状態で、押さえ部材220がベース部材120上面の凹部122に嵌められ、さらに、2つのネジ320がそれぞれネジ孔123に螺着される。2つのネジ320を締め付けることにより、上記のように、バーの端部が溝部121に圧接されて、バーの端部が固定具12に固定される。実施形態3では、全てのバーの端部に対して同様の作業が行われ、各端部に固定具12が装着される。
<実施形態3の効果>
実施形態に係る固定具12においても、上記実施形態1、2と同様、溝部121にバーの端部を嵌め込み、複数の肋骨を跨ぐようにベース部材120を肋骨の外側に設置して、ネジ320を締め付けるといった簡単な作業で、バーの端部を固定具12に固定することができる。然も、溝部121に対してバーの端部が摺動可能であるため、溝部121にバーの端部を嵌め込んだ状態で、固定具12が最も安定する筋層上の位置に固定具12を位置付けることができ、この状態でネジ320を締め付けることで、その位置において固定具12にバーの端部を固定することができる。よって、実施形態3によれば、簡便な作業により安定的に患者の胸部にバーを固定することができる。
また、押さえ部材220が溝部121を覆う構成であるため、バー端部上面の広範な領域を押さえ部材で押さえることができる。このため、バーの端部をより強固に固定することができる。
<変更例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態によって制限されるものではなく、本発明の実施形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施形態1〜3に示した固定具の形状、輪郭および固定具を構成する各部材の形状、輪郭は、一例であって、適宜、他の形状、輪郭に変更され得るものである。
また、実施形態1、2では、バーの幅方向の一方側のみをネジの締め付けによって押圧し、他方側は鍔部で係止する構成であったが、バーの幅方向の両側をネジの締め付けによって押圧するよう、固定具が構成されてもよい。
また、実施形態1、2では、ネジに抜け留めを設けたが、実施形態3と同様の抜け留めのないネジを用いてもよい。ただし、この場合は、手術の際に、ネジをネジ孔に嵌める作業が必要となり、実施形態1、2に比べて手術時の作業がやや煩雑となる。
また、実施形態3では、押さえ部材220がベース部材120から取り外される構成であったが、実施形態1と同様、ピンによって、押さえ部材220を、ベース部材120から抜け落ちすることなく、溝部121に対して接近および離間可能に、ベース部材120に支持させてもよい。また、支持手段は、必ずしもピンでなくてもよく、他の支持手段が用いられてもよい。
なお、固定用のネジは、締結ができればいかなる構造のものも使用でき、取り付けが容易でかつ装着中にゆるまないものが好ましい。そのために、専用のねじ回し具をセットにして提供することも好ましい。ゆるみ防止のために種々の工夫がなされたネジが提案されており(たとえば、特許第5249087号公報、特許第5336644号公報、等)、それらを用いて構成されてもよい。
また、実施形態1、2では、2本のバーが固定可能な構成であったが、固定可能なバーの数はこれに限られるものではない。たとえば、図6(a)、(b)に示す構成において、支持部105と長孔106の長さをさらに長くして、固定部材200、第2の押さえ部材500および受け部材300の組み合わせを、さらに支持部105に装着できるようにしてもよい。
さらに、実施形態1、2では、受け部材が壁部を備える構成であったが、壁部が省略されてもよい。また、実施形態2では、ネジ411の頭部411b、412bの下面は平面であったが、頭部411b、412bの下面に突部やボス等を設け、あるいは、頭部411b、412bの下面にエンボス加工を施す等、バー21、22が頭部411b、412bの下面に対して滑りにくくなるような手段を設けてもよい。この点は、実施形態1、3のように押さえ部材を用いる場合も同様である。
また、実施形態1における鍔部404、504の張り出し寸法は、バー21、22の上面を適切に押さえ得る寸法に適宜調整され得る。また、溝部の方向は、必ずしもベース部材の長手方向に直交していなくともよく、ベース部材の長手方向を横切り、且つ、バー21、22を嵌めて固定具を設置した状態においてベース部材が複数の肋骨を跨ぎ得る方向であればよい。
なお、ネジの頭部には、ドライバーと係合する星形の溝が潰れた場合に備えて、他のジグによりネジを回し得る手段を別途配しておくことが好ましい。たとえば、ネジの頭部の表面に周方向に並ぶ複数の窪みを設けておき、この窪みにジグの突起を嵌め込んで、ネジを回せるようにしておけばよい。
<実施形態4>
上記実施形態1、2では、固定部材200、210をスライド可能とすることにより、2つのバー21、22の固定位置を調節可能であった。実施形態4では、実施形態1、2とは異なる構成により、簡便に、2つのバー21、22の固定位置を調節可能とするものである。
図15は、実施形態4に係る固定具13の分解斜視図である。また、図16(a)は、実施形態4に係る各部材を組み立てた状態の側面図、図16(b)は、実施形態4に係るベース部材の平面図、図16(c)は、実施形態に4に係る押さえ部材の裏面図である。
固定具13は、ベース部材131と、押さえ部材132と、ネジ133と、スペーサ134と、を備えている。上記実施形態1〜3と同様、各部材は、人体に対して親和性が良く、且つ、剛性を確保可能な材料、たとえば、チタンからなっている。
ベース部材131は、平面視において、長方形の角が丸められた輪郭の板状の部材からなっている。ベース部材131は、長手方向および短手方向に対称な形状である。ベース部材131の上面には、中央に、突部131aが設けられている。平面視において、突部131aは、長方形の角が丸められた形状となっている。突部131aの中央に、上下に貫通するネジ孔131bが形成されている。
また、突部131aに対して、ベース部材131の長手方向の一方側に上下に貫通する4つのネジ孔131cが設けられ、長手方向の他方側にも、上下に貫通する4つのネジ孔131dが設けられている。4つのネジ孔131cのピッチおよび4つのネジ孔131dのピッチは、全て同一である。ネジ孔131b、4つのネジ孔131cおよび4つのネジ孔131dは、ベース部材131の長手方向に一列に並ぶように配置されている。ベース部材131の下面は、ネジ孔131cおよびネジ孔131dが設けられた位置の周囲が、僅かに下方に突出している。これにより、ベース部材131は、ネジ孔131cおよびネジ孔131dが設けられた位置が肉厚となっている。
ベース部材131の長手方向の両方の端部に、それぞれ、上方に突出する3つの鉤部131eが設けられている。それぞれの端部に設けられた3つの鉤部131eは、ベース部材131の短手方向に並ぶように配置されている。
押さえ部材132は、平面視において、長方形の角が丸められた輪郭の板状の部材からなっている。ベース部材131は、長手方向および短手方向に対称な形状である。押さえ部材132には、ベース部材131側のネジ孔131bに対応する位置に、上下に貫通する孔132aが設けられている。また、押さえ部材132には、ベース部材131側の4つのネジ孔131cに対応する位置に、上下に貫通する孔132bが設けられ、さらに、ベース部材131側の4つのネジ孔131dに対応する位置に、上下に貫通する孔132cが設けられている。
押さえ部材132の長手方向の両方の端部に、それぞれ、下方に突出する2つの鉤部132dが設けられている。それぞれの端部に設けられた2つの鉤部132dは、押さえ部材132の短手方向に並ぶように配置されている。2つの鉤部132dは、ベース部材131側の3つの鉤部131eの間に略隙間なく嵌まり込む位置に配置されている。鉤部132dの突出量は、ベース部材131の鉤部131eの突出量と同一である。
スペーサ134は、平面視において、長方形の角が丸められた輪郭を有する。スペーサ134の中央に、孔134aが設けられている。孔134aは、ベース部材131の突部131aが略隙間なく嵌まり込む形状となっている。
スペーサ134の上下方向の厚みは、ベース部材131の鉤部131eの突出量と同一であり、バー21、22の厚みよりもやや小さい。ベース部材131の突部131aの突出量は、スペーサ134の厚みと同一である。
固定具13をバー21、22の端部に装着する場合、まず、ベース部材131の突部131aを孔134aに嵌め込むようにして、スペーサ134をベース部材131に装着する。次に、2つのバー21、22の端部を、スペーサ134と両側の鉤部131eとの間に配置する。その状態で、鉤部132dが鉤部131eの間に嵌まるように、押さえ部材132をベース部材131に重ね、ネジ133をネジ孔131bにネジ止めする。これにより、固定具13が、バー21、22の端部に仮留めされる。
その後、孔132bを介して、ネジ133を、ネジ孔131cにネジ留めする。このとき、4つの孔132bのうち、スペーサ134の側面との間で略隙間なくバー21を挟み得る位置の孔132bに、ネジ133を挿入してネジ留めする。また、孔132cを介して、ネジ133を、ネジ孔131dにネジ留めする。このときも、4つの孔132cのうち、スペーサ134の側面との間で略隙間なくバー22を挟み得る位置の孔132cに、ネジ133を挿入してネジ留めする。
こうして2つのネジ133をネジ留めすることにより、バー21、22の端部は、ベース部材131の長手方向にずれることなく、固定具13に支持される。その後、ネジ留めされた3つのネジ133をさらに締め付ける。これにより、押さえ部材132がバー22、23の上面に圧接される。こうして、固定具13が、バー21、22の端部に固定される。
図17は、固定具13をバー21、22の端部に取り付けた状態を示す図である。図17に示すようにバー21、22は、スペーサ134により規定される間隔で、固定具13に支持される。バー21、22の間隔を調節する場合は、他のスペーサが用いられる。
図18は、他のスペーサ135を用いる場合の固定具の分解斜視図である。
ベース部材131および押さえ部材132の構成は、図15の場合と同様である。ここでは、スペーサ135の構成が図15の場合と異なっている。図15のスペーサ134に比べて、スペーサ135は、長手方向に長くなっている。具体的には、孔135aに対して長手方向の一方側が長手方向に拡張され、拡張された領域に、孔135bが設けられている。孔135bは、ベース部材131に形成された4つのネジ孔131dのうち最も突部131a側のネジ孔131dに対応する位置に設けられている。スペーサ135の孔135aは、図15のスペーサ134の孔134aと同様である。
このスペーサ135を用いる場合も、上記と同様の手順で、バー21、22の端部に固定具13が装着される。ただし、この場合は、スペーサ134の孔135bに通されるネジ133が追加される。このネジ133は、最も孔132a側の孔132cを介してスペーサ134の孔135bに通され、最も突部131a側のネジ孔131dにネジ留めされる。また、ネジ孔131dにネジ留めされるもう1つのネジ133は、孔132aから最も離れた孔132cに通されて、突部131aから最も離れたネジ孔131dに通される。
図19は、他のスペーサ135を用いて固定具13をバー21、22の端部に取り付けた状態を示す図である。この場合、バー21は、図17の場合と同様の位置において、固定具13に固定される。その一方、バー22は、端部側にネジ留めされたネジ133とスペーサ135とに挟まれた状態で、ベース部材131の端部方向にシフトした位置において、固定具13に固定される。このため、2つのバー21、22の間隔は、図17の場合に比べて広くなる。
このように、実施形態4の構成によれば、スペーサ135を交換するだけで、簡便に、2つのバー21、22の固定位置を調節することができる。
なお、図18に示した構成において、孔135bがネジ孔131c側に位置付けられるように、スペーサ135を180°回転させてベース部材131に装着してもよい。
また、図18の構成例では、孔135aに対して長手方向の一方側のみが長手方向に拡張されるようにスペーサ135が形成されたが、孔135aに対して長手方向の一方側と他方側の両方が長手方向に拡張されるようにスペーサが形成されてもよい。このように構成されたスペーサを用いることにより、2つのバー21、22の固定位置をさらに大きく離間させることができる。
さらには、スペーサ135を設けることなく、2つのバー21、22を固定する方法を用いることもできる。この場合、2つのバー21、22は、ベース部材131の突部131aの長手方向両側の側面と、2つのネジ133によって挟まれる。
図20は、スペーサを用いることなく固定具13をバー21、22の端部に取り付けた状態を示す図である。2つのバー21、22の間隔は、図17の場合に比べて狭くなる。
なお、ベース部材131に設けられたネジ孔131c、131dと、押さえ部材132に設けられた孔132b、132cの間隔は、上記のように、種々のスペーサを用いた場合と、スペーサを用いなかった場合とにおいて、固定具13に装着されたバー21、22の側面に略隙間なくネジ133の側面を対向させ得る位置に配置される。また、スペーサも、その側面とネジ133とによって略隙間なくバー21、22を挟み得る形状に調整される。
こうして、ベース部材131と押さえ部材132に、それぞれ、長手方向に並ぶ複数のネジ孔131c、131dおよび孔132b、132cを設けることにより、ネジ留めの位置を適宜変更するだけで、簡便に、バー21、22の間隔に応じた固定作業を行うことができる。よって、患者の肋骨32の状態において最適な位置に、2本のバー21、22を固定することができる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
10、11、12 … 固定具
21、22 … バー
100、110、120、131 … ベース部材
101、 111、121 … 溝部
102、112 … 鍔部
104、114、123、131a、131b、131c … ネジ孔
105、115 … 支持部
106、116 … 長孔
131a …突部
132a、132b、132c … 孔
134、135 … スペーサ
200、210 … 固定部材
204、214 … 切り溝
132、220 … 押さえ部材
300、310 … 受け部材
301、311 … 壁部
400 … 第1の押さえ部材
500 … 第2の押さえ部材
601、602 … ピン(支持手段)
133、320、411、412、701、702 … ネジ
411b、412b … 頭部

Claims (14)

  1. 漏斗胸矯正用のバーを患者の胸部に固定するための固定具であって、
    複数の肋骨を跨ぎ得る長さ有するベース部材と、
    前記ベース部材に重ねられる押さえ部材と、
    前記ベース部材の上面に形成された突部、
    前記ベース部材の前記突部の両側にそれぞれ長手方向に並ぶように形成された複数のネジ孔と、
    前記押さえ部材の前記各ネジ孔に対応する位置にそれぞれ形成された複数の孔と、
    複数のネジと、を備え、
    2つの前記バーを前記突部の両側に配置した状態で前記押さえ部材を前記ベース部材に重ねて、前記突部の両側の前記ネジ孔の何れかに前記ネジをネジ留めすることにより、2つの前記バーが前記ベース部材と前記押さえ部材とに挟まれて固定される、
    ことを特徴とする漏斗胸矯正バーの固定具。
  2. 前記突部に嵌め込まれるスペーサをさらに備え、
    前記突部に前記スペーサが嵌め込まれた状態で、前記2つのバーが前記前記ベース部材と前記押さえ部材とに挟まれて前記ネジにより固定されると、前記2つのバーが、前記スペーサの前記長手方向の両側の側面と前記ネジとによって、幅方向に挟まれる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の漏斗胸矯正バーの固定具。
  3. 漏斗胸矯正用のバーを患者の胸部に固定するための固定具であって、
    複数の肋骨を跨ぎ得る長さ有するベース部材と、
    前記ベース部材に形成され、前記バーの端部が摺動可能に嵌められる溝部と、
    前記ベース部材の前記溝部側の面に形成されたネジ孔と、
    前記ネジ孔に螺合されるネジと、
    前記溝部に嵌められた前記バーの端部を、前記ベース部材に対する前記ネジの締め付けにより前記溝部に圧接させて、前記端部を前記溝部に固定する押圧手段と、を備える、
    ことを特徴とする漏斗胸矯正バーの固定具。
  4. 前記ネジ孔が、前記溝部から所定距離だけ離れた位置に設けられ、
    前記ネジは、前記ネジ孔に螺合されると頭部が前記溝部の上方に掛かる構成を有し、
    前記押圧手段は、前記ネジの前記頭部を含み、
    前記溝部に前記バーの端部が嵌められた状態で前記ネジが前記ネジ孔に締め付けられると、前記ネジの前記頭部の下面が前記バーの上面を押圧して、前記バーの端部が前記溝部に圧接される、請求項3に記載の漏斗胸矯正バーの固定具。
  5. 前記ベース部材の前記ネジ孔の周囲に、前記ネジの前記頭部が嵌まり、且つ、前記溝部へと繋がる凹部が形成されている、請求項4に記載の漏斗胸矯正バーの固定具。
  6. 前記ネジ孔は、前記溝部に対し前記ベース部材の長手方向の一方側にのみ設けられ、
    前記溝部の前記長手方向の他方側の境界から前記溝部の内方に張り出した鍔部が前記ベース部材に設けられ、
    前記鍔部で前記バーの端部の前記他方側を抜け止めしつつ、前記ネジの頭部で前記バーの端部の前記一方側の上面を押さえることにより、前記端部が前記溝部に固定される、請求項4または5に記載の漏斗胸矯正バーの固定具。
  7. 前記押圧手段は、前記ネジにより前記ベース部材に固着される押さえ部材を含み、
    前記溝部に前記バーの端部が嵌められた状態で前記ネジが前記ネジ孔に締め付けられると、前記押さえ部材の下面が前記バーの上面を押圧して、前記バーの端部が前記溝部に圧接される、請求項3に記載の漏斗胸矯正バーの固定具。
  8. 前記ネジ孔は、前記溝部に対し前記ベース部材の長手方向の一方側にのみ設けられ、
    前記溝部の前記長手方向の他方側の境界から前記溝部の内方に張り出した鍔部が前記ベース部材に設けられ、
    前記鍔部で前記バーの端部の前記他方側を抜け止めしつつ、前記押さえ部材で前記バーの端部の前記一方側の上面を押さえることにより、前記端部が前記溝部に固定される、請求項4または5に記載の漏斗胸矯正バーの固定具。
  9. 前記押さえ部材を、前記ベース部材から抜け落ちすることなく、前記溝部に対して接近および離間可能に、前記ベース部材に支持させる支持手段を備える、請求項7または8に記載の漏斗胸矯正バーの固定具。
  10. 前記ネジ孔は、前記溝部に対し前記ベース部材の長手方向の両側に設けられ、
    前記押さえ部材は、前記溝部を覆う広さを有し、
    前記溝部に前記バーの端部が嵌められた状態で、前記溝部を覆うように前記押さえ部材を前記ベース部材に重ね、前記2つのネジ孔にそれぞれ前記ネジを締め付けることにより、前記押さえ部材の下面が前記バーの上面を押圧して、前記バーの端部が前記溝部に圧接される、請求項7に記載の漏斗胸矯正バーの固定具。
  11. 前記ベース部材は、前記溝部の位置から前記ベース部材の長手方向に離れる方向に延びる支持部を備え、前記支持部には、前記長手方向に延びる長孔が形成され、
    他のバーの端部が装着される固定部材と、
    前記固定部材に形成され、前記他のバーの端部が摺動可能に嵌められる他の溝部と、
    前記支持部に対して前記固定部材と反対側に配置され、前記長孔を介して他のネジで前記固定部材がネジ止めされる受け部材と、
    前記他の溝部に嵌められた前記他のバーの端部を、前記受け部材に対する前記他のネジの締め付けにより前記他の溝部に圧接させて、前記他のバーの端部を前記他の溝部に固定する他の押圧手段と、を備える、請求項3ないし10の何れか一項に記載の漏斗胸矯正バーの固定具。
  12. 前記固定部材は、前記長手方向に直交する方向の幅が、前記支持部の前記長手方向に直交する幅と略同一であり、
    前記受け部材は、前記支持部に重ねられた前記固定部材を前記支持部とともに前記長手方向に直交する方向に挟む一対の壁部を備える、請求項11に記載の漏斗胸矯正バーの固定具。
  13. 前記固定部材は、前記他のネジを前記長手方向に通すことが可能な切り溝を備える、請求項11または12に記載の漏斗胸矯正バーの固定具。
  14. 請求項1ないし13の何れか一項に記載の固定具と、
    前記固定具に端部が固定される漏斗胸矯正用のバーと、を備える、漏斗胸矯正装置。
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