JPWO2018110160A1 - スピーカ装置及び再生装置 - Google Patents

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Abstract

曲面を有する取付バンドの両端に互いにほぼ対向して取り付けられた一対のスピーカボックスと、軸方向が内側又は外側を向くように、スピーカボックスの一面に取り付けられた一対のスピーカユニットと、スピーカユニットから再生される音の放射方向を変換する導音部とを備えるスピーカ装置である。図9

Description

本技術は、例えば首かけ型のスピーカのようなウエアラブルスピーカ及びスピーカ装置を使用した再生装置に関する。
ヘッドホンによって音楽を聞くと、頭の中心部に音が定位し、違和感や疲労感を生じることがある。スピーカ装置例えば定置型スピーカ装置は、かかる問題を生じないが、携帯することができなかったり、聴取者(以下、「リスナー」という。)以外に音が聞こえたりする問題があった。このような点を考慮して首かけ型スピーカ装置(以下、「ネックスピーカ」と言う。)が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のネックスピーカは、放音孔をそれぞれ有するケース内にスピーカを収納し、二つのケースを首掛部によって連結する構成とされており、スピーカの音が上部の放音孔を通じてリスナーの両耳に到達するようになされている。
特開平6−178384号公報
特許文献1に記載のネックスピーカは、リスナーの耳の位置より前方の左右のスピーカ装置の音から中央位置に音像を定位させるものである。かかる構成では、スピーカの放出音の音量を大きくしないと、大きな再生音を聞くことができず、効率が悪い問題がある。また、周囲に他人が居る場合には、音量を大きくできない問題がある。さらに、スピーカ装置の口径を大きくすることは、重量の増加、スピーカの占める面積の増加などの不利を生じさせる。
したがって、本技術の目的は、効率を改善でき、また、スピーカと耳の相対位置のずれによる音量及び音質の変化が少なく、さらに、外に音が洩れることが少ないスピーカ装置及び再生装置を提供することにある。
本技術は、曲面を有する取付バンドの両端に互いにほぼ対向して取り付けられた一対のスピーカボックスと、
軸方向が内側又は外側を向くように、スピーカボックスの一面に取り付けられた一対のスピーカユニットと、
スピーカユニットから再生される音の放射方向を変換する導音部と
を備えるスピーカ装置である。
また、本技術は、オーディオ信号を処理する信号処理部と、
スピーカ装置を備え、
スピーカ装置は、
曲面を有する取付バンドの両端に互いにほぼ対向して取り付けられた一対のスピーカボックスと、
軸方向が内側又は外側を向くように、スピーカボックスの一面に取り付けられた一対のスピーカユニットと、
スピーカユニットから再生される音の放射方向を変換する導音部と
を備える
再生装置である。
少なくとも一つの実施形態によれば、本技術は、ヘッドホンのように頭部中心に音が定位するものではなく、圧迫感、疲労感を少なくできる。導音部によって聴取者の耳に音を伝達するので、効率を改善でき、迫力のある再生音を聞くことができる。また、導音部によってスピーカと耳の相対位置のずれによる音量及び音質の変化を少なくできる。さらに、聴取者以外の人に聞こえる音を小さいものとでき、周囲に迷惑をかけることがない。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果又はそれらと異質な効果であっても良い。
図1Aから図1Dは、スピーカと耳の相対位置の前後関係のずれの説明に用いる略線図である。 図2Aは、リスナーの肩の厚みにより生じるスピーカと耳の相対位置の前後関係のずれの説明に用いる略線図であり、図2Bは、スピーカと耳の相対位置の左右関係のずれの説明に用いる略線図である。 図3Aから図3Dは、スピーカを上向きに置いた場合に、スピーカと耳との相対位置で音が変化することを説明するための略線図である。 図4Aから図4Cは、スピーカを左右方向の外側に向けた場合に、指向性を改善する方法を説明するための略線図である。 図5A及び図5Bは、スピーカを左右方向の外側に向けた場合に、指向性を改善する方法を説明するための略線図である。 図6Aから図6Cは、耳の前後方向の位置のばらつき及び変化の解決方法の説明に用いる略線図である。 図7Aから図7Cは、リスナーの肩の厚みにより生じるスピーカボックスの傾きの解決方法の説明に用いる略線図である。 図8Aから図8Dは、本技術の概略の説明に使用する斜視図、上面図、正面図、右側面板を取り除いた側面図である。 図9A及び図9Bは、本技術の概略の説明に使用する正面図及び斜視図である。 図10は、一実施の形態に係るネックスピーカの外観例を示す斜視図である。 図11は、一実施の形態に係るネックスピーカの装着状態を示す図である。 図12は、一実施の形態に係るネックスピーカの構成例を説明するための図である。 図13は、一実施の形態に係るネックスピーカの構成例を説明するための図である。 図14は、一実施の形態に係るネックスピーカの構成例を説明するための図である。 図15は、一実施の形態に係るパッシブラジエータの構成例を説明するための図である。 図16は、一実施の形態に係るネックスピーカの電気的な構成例を説明するためのブロック図である。 図17Aから図17Dは、パッシブラジエータを設けることにより得られる効果の一例を説明するための図である。 図18A及び図18Bは、パッシブラジエータを設けることにより得られる効果の一例を説明するための図である。 図19は、変形例を説明するための図である。 図20は、変形例を説明するための図である。 図21A及び図21Bは、変形例を説明するための図である。 図22は、変形例を説明するための図である。
以下、本技術の実施の形態等について図面を参照しながら説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
<1.ネックスピーカに関して考慮すべき問題>
<2.本技術の概略の説明>
<3.一実施の形態>
<4.変形例>
以下に説明する実施の形態等は本技術の好適な具体例であり、本技術の内容がこれらの実施の形態等に限定されるものではない。
また、以下の説明では、図示が煩雑となることを防止するために、一部の構成のみに参照符号を付す場合や、一部の構成を簡略化して示す場合もある。
<1.ネックスピーカに関して考慮すべき問題>
ネックスピーカの一例として、左右のスピーカユニットが取り付けられている左右のスピーカボックスを首掛け用のバンドの両端に取り付けたスピーカ装置について検討する。すなわち、リスナーの左右の肩の上にそれぞれに1個ずつのスピーカボックスを置き、スピーカの音を上方に放射して左右の耳に聞かせるようになされる。
かかる構成のスピーカ装置の場合、図1に示すように、左右のスピーカとリスナーの耳の相対位置が一定しない問題がある。スピーカボックス1を肩の上に載せるには、これを安定して肩の上に固定する手段が必要となり、更に、少々動いても落ちたりずれたりしないデザインや方法が必要となる。これは、2つのスピーカボックス1を首の後を通す湾曲したバンド2の両端に取り付け、首に掛けるなどの方法で可能となる。
しかしながら、図1Aから図1Dまでに示すように、リスナーの体格のちがい(具体的には肩の厚み)によりスピーカと耳の相対位置は人により異なるだけでなく、肩の上のずれた位置にスピーカボックス1を置いたり、リスナーが頭を振るだけでもスピーカと耳の相対位置は変化する。このスピーカと耳の相対位置のばらつきにより耳に入る音量や、周波数特性の変化で、聞こえ方に差が生じ、誰が聞いても良い音がするスピーカとすることが難しく、首を振ると音が変化し悪くなるといった問題が生じる。
スピーカと耳の前後方向のばらつき量は、頭を軽く振った場合、±3cm程度耳の位置が前後に動く。人の首の直径は小さい人で半径4cm、大きい人で半径8cm以上にもなり、首の後ろを基準とした場合、両者の差は4cm以上となり、首を振ったときの変化6cmと合わせ10cm以上、耳の位置が変化する。
スピーカと耳との相対位置が定まらない問題は、肩幅でも影響する。図2Aに示すように、首に掛けるなどの方法では、肩の厚みによりスピーカボックス1の水平方向に対する角度が変化し、肩幅が狭いほどスピーカボックス1は前方に傾く。図2Aは、図に向かって最も左側のリスナーから最も右側のリスナーに向かって肩の厚みが順に大きくなる例である。リスナーにより、肩から耳までの高さは、ばらつきがあり、この事も考えあわせると、スピーカと耳との相対位置に関して更に大きなばらつきが生じる。スピーカと耳との相対位置が定まらない問題は、肩におけるスピーカの位置でも影響する。図2Bに示すように、首に掛けるなどの方法では、スピーカボックス1を載せる肩の左右方向の位置によっても変化する。リスナーにより、肩から耳までの高さは、ばらつきがあり、この事も考えあわせると、スピーカと耳との相対位置に関して更に大きなばらつきが生じる。
上述したように、スピーカとリスナーの耳との相対位置のばらつきによって音が変化することを図3を参照して説明する。図3Aに示すように、スピーカは、指向性を持ち、スピーカの正面方向の聴取位置を基準とすると、正面方向からずれるほど、音圧が小さくなり、高域の周波数特性が変化する。また、耳の前からの音と、後からの音では耳の耳介と外耳道の位置関係の影響でスピーカの位置により音圧、音色が変化し、聞こえ方が変化する。これらの二つの要因によって、肩の上にスピーカを上向きに置いた場合にスピーカと耳の相対位置で音が変化してしまう。図3Bは、前後方向の位置の違いによる特性変化を示し、図3Cは、肩の厚みの違いによる特性変化を示し、図3Dは、左右方向の位置の違いによる特性変化を示す。
スピーカボックス1の位置や角度を調整する機能を設ければ体格の差による音の変化の問題を解決することができる。しかしながら、首を振った場合などは問題が残る。更に、調整するにもユーザが調整するには手間がかかる上、最適に調節するためには学習が必要となる。したがって、本技術は、スピーカと耳の相対位置のばらつきによって音色が変化することが少ないスピーカ装置の提供を目的とするものである。
図4Aに示すように、スピーカボックス1の音放射面を上方向に向けてリスナーの肩の上に置いた状態では、上述したようにスピーカと耳の相対位置のばらつきによって音色が変化する。そこで、図4B及び図4Cに示すように、スピーカボックス1の音の放射方向(すなわち、スピーカユニットの軸方向)がほぼ水平方向とされ、スピーカボックス1から音が外側に向いて放射するようになされ、スピーカボックス1のコーン型振動板の前面に反射板3が設けられる。スピーカボックス1と反射板3の隙間から音が出る状態とする。このようにすると、隙間から出る音については、スピーカの軸の位置(中心位置)からの距離が等しい位置では指向性の影響がほとんどなくなり、前後方向で特性変化を少なくできる。さらに、リスナーの肩の厚みによる特性変化を少なくすることができる。
<2.本技術の概略の説明>
しかしながら、図5Aに示すように、反射板3によって音の放射方向を変更すると、音が360度方向にでてしまい、音のエネルギーが無駄になる。また、主に下方に出た音が肩等に反射し音質を乱し、周囲への音もれも多くなる。そこで、図5Bに示すように、スピーカの音を上方に向けるような半円状の凹部4が形成される。凹部4は、上側が開放され、下側半分が半円状に閉じている形状である。凹部4によってスピーカの音を上方(リスナーの耳の方向)に向けることができ、音のエネルギーが無駄となることを防止できる。
上述したように、スピーカの前後方向の指向性の問題は解決するが、そのままでは、図6Aに示すように、耳の前後方向の位置のばらつきに関しては問題が残る。一つの解決方法として、図6Bに示すように、二つのスピーカボックス1(スピーカ)を前後方向に並べる。この方法では、二つのスピーカ間での周波数的干渉が生じ、周波数特性が変化し、耳との相対位置により周波数特性が変化する欠点がある。より好ましい解決方法として、図6Cに示すように、スピーカボックス1及び反射板3を前後方向に伸ばし開口部分を長くすることで、上方向への音の出方を前後方向で均一にすることができる。
上述したとおり、肩幅等の差によりスピーカボックス1の前方向への傾きに差が出る。首の後ろ部分を支点として肩に載せる場合、図7Aに示すように、リスナーの肩の上に水平にスピーカボックス1を載せた場合、スピーカボックス1の位置が不安定となりやすい。このため、図7Bに示すように、スピーカボックス1は最初から前にある程度傾くデザインにした方が、肩の上に安定して装着することができる。そこで箱のセンターに部分にスピーカユニットを配置した状態で前に傾けると、前後方向の音の範囲の中心位置(最も好ましい位置)が耳の方向からずれてしまう。
そこで、図7Cに示すように、スピーカユニットの位置をスピーカボックス1の前後方向の中心位置から前方に移し、それに合わせて凹部4の形状を設定する。すなわち、凹部4は、スピーカユニットと対向する領域から前側及び後側に向かって高さ方向の幅が狭くなる形状とする。このような構成によって、スピーカボックス1の後方に良好な特性の音の範囲がずれ、音の方向を耳の方向に合わせることができる。さらに、この構成は、支点となる肩とボックスが接する点から重量のあるスピーカユニットが前にくることで、安定した装着がより可能となるだけでなく、スピーカユニットが耳から離れるベストとなる音の範囲が広がり、肩幅の差によるスピーカボックス1の傾きのばらつきを緩和できる。もし、後に体を反らせると、重量物であるスピーカユニットの加重位置が支点よりの後ろにある場合には、スピーカ装置が落下してしまう。しかしながら、スピーカユニットが前であれば、支点より後ろに行くのには、より大きく反らす必要があり、落下しにくいことになる。
上述した検討の結果、本技術の一実施の形態における左右チャンネルのスピーカ装置の一方例えば右チャンネルのスピーカ装置は、概略的には、図8に示すような構成を有する。図8に示す構成では、スピーカボックス1と反射板3が樹脂成型された共通のケース11と一体に構成されている。図8Aがスピーカ装置の斜視図であり、図8Bがスピーカ装置の上面図であり、図8Cがスピーカ装置の正面図であり、図8Dがスピーカ装置の右側面板12を取り除いた側面図である。図8Dにおいて、凹部14の形状が二点鎖線で表されている。なお、反射板3(右側面板12)とスピーカユニットのコーン面とが平行である必要はなく、反射板3が上に向かって拡がるように、斜めになっていてもよい。
一例として、スピーカユニット13は、コーン型振動板を有するダイナミック型スピーカであり、右側面板12と平行なバッフル板に取り付けられている。右側面板12のスピーカユニット13の振動板の対向面に音を上方に導くための凹部14が形成され、凹部14の上方にスリット15が形成される。これらの凹部14及びスリット15が導音部を構成する。凹部14は、スピーカユニット13の振動板と対向する領域が最大の高さ方向の幅を有し、右側面板の前側及び後側に向かって幅がしだいに小さくなるように形成されている。スリット15は、凹部14の上方に形成されている。
スピーカボックス1の音の出口は、スリット15となり、一般的な物理法則により回折現象が生じ、スピーカを上に向けた時と比較して、図9A及び図9Bに示すように、左右方向には均一の音波が出るようになる。したがって、スピーカボックス1を載せる位置が左右方向でずれても、聞こえ方の変化を少なくできる。首や肩の上に置くスピーカはこれまでにもいくつかあったが、基本どれも位置のずれにより音質音量が変化し、特にステレオで左右にスピーカを配置した場合は、左右の音質や音量のバランスが崩れやすく、高音質な音を聴くことができなかった。本技術では、位置のずれによる、音質、音量の変化が抑えられることで、音そのものや音作りにおいて、より音質のよい首かけもしくは肩に載せるネックスピーカを実現できる。さらに、耳の方向に音場を集めたことで、周囲への音もれを相対的に少なくすることができる。
一例として、リスナーの前後方向に長さ8cm以上のスリット15が好ましい。スリット15の幅は、4mm〜25mm程度に設定される。例えば幅が6mmとされる。また、スリット15からゴミ、ほこり、液体などの異物がはいることを防止するために、パンチ板(細かな穴が開いた板)や布等でスリット15を覆うようにしてもよい。さらに、スリット15の幅を維持するための支柱を付加するようにしてもよい。また、スリット15に代えて楕円孔等の形状の開口を形成するようにしてもよい。
<3.一実施の形態>
以下、本技術の一実施の形態について詳細に説明する。本技術の一実施の形態は、ウエアラブルなスピーカ装置(以下、ウエアラブルスピーカと適宜称する)の一例として、ネックスピーカを例にして説明する。なお、ウエアラブルスピーカとは、例えば、携帯できる程度の大きさであり、人体の周囲(近傍)に配されるスピーカ装置をいう。
[ネックスピーカの外観例]
図10は、一実施の形態に係るネックスピーカ100の外観を示す斜視図である。ネックスピーカ100は、取付バンドの一例である首掛部10と、首掛部10の一端側に接続された右側スピーカ部20と、首掛部10の他端側に接続された左側スピーカ部30とを有している。ネックスピーカ100により、全体として2チャンネルのオーディオ再生システムが構成されている。
ネックスピーカ100は、例えば、図11に示すように、首掛部10がリスナーLの首の後側に掛けられ、右側スピーカ部20がリスナーLの右肩付近に、左側スピーカ部30がリスナーLの左側付近に接触した(置かれた)状態で使用される。このとき、右側スピーカ部20の首掛部10との接続箇所とは反対側(以下、先端側と称する)がリスナーLの前方に向かってやや傾斜する。同様に、左側スピーカ部30の先端側がリスナーLの前方に向かってやや傾斜する。図11に示すような装着状態でネックスピーカ100から音が再生される。音は、人の声や音楽など、人の耳によって聴取し得るものであればよい。なお、以下の説明では、ネックスピーカ100の装着状態におけるリスナーLを基準にして、上下前後左右、内側外側、水平方向、垂直方向等の各方向を規定する。
[ネックスピーカの構成例]
次に、図10に加え、図12から図15も参照して、ネックスピーカ100の構成例について具体的に説明する。図12は、左右のスピーカ部の内部構成例を示す部分断面図である。図13は、図10に示したネックスピーカ100の全体図と図12に示したネックスピーカ100の部分断面図との関係を示す図である。図14Aは、右側スピーカ部20の内部構成例を説明するための図であり、図14Bは、右側スピーカ部20を内側から見た図であり、図14Cは、後述する導音部の構成例を説明するための図である。図15はネックスピーカ100が有するパッシブラジエータの構成例を示す図である。
首掛部10は、平面視においてU字形状を有している。首掛部10は、例えば、樹脂により構成されており、可撓性を有している。首掛部10の一部に金属が含まれていてもよい。例えば、右側スピーカ部20及び左側スピーカ部30に対して互いが引き離されるような操作がなされると、当該操作に応じて右側スピーカ部20と左側スピーカ部30との間隔を広げることができる。
右側スピーカ部20は、スピーカボックス201と、フルレンジのダイナミック型のスピーカユニット202と、パッシブラジエータ203と、導音部210とを有している。
スピーカボックス201は、例えば樹脂により構成された箱状のものであり、装着状態において外側を向く側面201Aと、側面201Aとは反対側であり、装着状態において内側を向く側面201Bとを有している。側面201A、201Bは、矩形における対向する2辺を半円状に置換した形状であり、陸上競技場のようなトラック状を成している。
スピーカボックス201内には、音響空間201Cが形成されている。スピーカボックス201の側面201Aにスピーカユニット202が取り付けられている。具体的には、側面201Aの前後方向の中央位置より前側にずれた位置にスピーカユニット202が取り付けられている。
スピーカボックス201の側面201Bにパッシブラジエータ203が取り付けられている。具体的には、側面201Bの前後方向の中央位置より後側にずれた位置(首掛部10寄り)にパッシブラジエータ203が取り付けられている。
パッシブラジエータ203は、本体部203Aと、本体部203Aに取り付けられる振動板203Bと、振動板に取り付けられる錘(図示は省略している)とを有している。本体部203Aは、イソブチエン・イソプレンゴム(IIR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等の加硫ゴムや無硫化ゴムを用いて形成される。
図15に示すように、本体部203Aは、略中央に形成された平坦部203Cと、平坦部203Cの周囲に形成された略トラック形状のエッジ203Dと、エッジ203Dの周囲に形成された略トラック形状の外周縁部203Eとを有している。平坦部203Cの裏面(スピーカボックス201の内側に位置する面)に対して、振動板203Bが取り付けられている。振動板203Bの裏面には、振動板203Bを含む駆動系の質量を一定にするための錘が取り付けられている。
エッジ203Dの断面は、スピーカボックス201の外部に向かって凸となる略半円状を有している。外周縁部203Eが図示しないフレームに対して取り付けられ、フレームを介してパッシブラジエータ203がスピーカボックス201の側面201Bに取り付けられる。なお、図15に示したパッシブラジエータ203は一例であり、図示した形状とは異なる形状(例えば、円形状)を有するパッシブラジエータが用いられてもよい。
導音部210は、筐体210Aと、筐体210A内に形成されスピーカユニット202の音放射面とつながる導音空間210Bと、導音空間210Bを形成する壁部210Cと、導音空間210Bから音を放射する開口部210Dとを有している。例えば、導音空間210B及び壁部210Cを含む構成が、上述した凹部及び反射板(右側面板)を含む構成に対応している。また、開口部210Dが上述したスリットに対応している。
筐体210Aは、例えば、前側から後側にかけて上下方向の長さ(厚み)が小さくなる箱状のものである。筐体210Aは、スピーカボックス201に対してネジやビス等を介して取り付けられている。なお、スピーカボックス201と筐体210Aとが一体的に構成されていても構わない。
筐体210Aの形状に対応して導音空間210Bの高さ方向の長さが前側から後側にかけて小さくなるように、壁部210Cの一部が前側(先端)から後側(後端)にかけて上がるように緩やかに傾斜している。
開口部210Dは、平面視において矩形状を有しており、筐体210Aの長手方向に沿うように形成されている。上述したように、開口部210Dの前後方向の長さは、例えば8cm以上に設定され、開口部210Dの左右方向の幅は、例えば4mm〜25mmの間に設定されるが、これに限定されるものではない。導音空間210Bにゴミ、ほこり、液体などの異物が侵入することを防止するため、開口部210Dがネット、布等の保護部材210Eにより覆われている(図10参照)。開口部210D自体を細かい格子状に構成して異物の混入を防止するようにしてもよい。
左側スピーカ部30も右側スピーカ部20と略同じ構成を有している。左側スピーカ部30は、スピーカボックス301と、フルレンジのダイナミック型のスピーカユニット302と、パッシブラジエータ303と、導音部310とを有している。
スピーカボックス301は、例えば樹脂により構成された箱状のものであり、装着状態において外側を向く側面301Aと、側面301Aとは反対側であり、装着状態において内側を向く側面301Bとを有している。側面301A、301Bは、トラック状を成している。
スピーカボックス301内には、音響空間301Cが形成されている。スピーカボックス301の側面301Aにスピーカユニット302が取り付けられている。具体的には、側面301Aの前後方向の中央位置より前側にずれた位置にスピーカユニット302が取り付けられている。
スピーカボックス301の側面301Bにパッシブラジエータ303が取り付けられている。具体的には、側面301Aの前後方向の中央位置より後側にずれた位置(首掛部10寄り)にパッシブラジエータ303が取り付けられている。
詳細な図示は省略するが、パッシブラジエータ303は、パッシブラジエータ203と同様に、本体部と、本体部に取り付けられる振動板と、振動板に取り付けられる錘とを有している。本体部は、イソブチエン・イソプレンゴム(IIR)、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)等の加硫ゴムや無硫化ゴムを用いて形成される。
本体部は、略中央に形成された平坦部と、平坦部の周囲に形成された略トラック形状のエッジと、エッジの周囲に形成された略トラック形状の外周縁部とを有している。平坦部の裏面(スピーカボックス301の内側に位置する面)に対して、振動板が取り付けられている。振動板の裏面には、振動板を含む駆動系の質量を一定にするための錘が取り付けられている。
エッジの断面は、スピーカボックス301の外部に向かって凸となる略半円状を有している。外周縁部が図示しないフレームに対して取り付けられ、フレームを介してパッシブラジエータ303がスピーカボックス301の側面301Bに取り付けられる。
導音部310は、筐体310Aと、筐体310A内に形成されスピーカユニット302の音放射面とつながる導音空間310Bと、導音空間310Bを形成する壁部310Cと、導音空間310Bから音を放射する開口部310Dとを有している。導音空間310B及び壁部310Cを含む構成が、上述した凹部及び反射板(右側面板)を含む構成に対応している。また、開口部310Dが上述したスリットに対応している。
筐体310Aは、例えば、前側から後側にかけて上下方向の長さ(厚み)が小さくなる箱状のものである。筐体310Aは、スピーカボックス301に対してネジやビス等を介して取り付けられている。なお、スピーカボックス301と筐体310Aとが一体的に構成されていても構わない。
筐体310Aの形状に対応して導音空間310Bの高さ方向の長さが前側から後側にかけて小さくなるように、壁部310Cの一部が前側(先端)から後側(後端)にかけて上がるように緩やかに傾斜している。
開口部310Dは、平面視において矩形状を有しており、筐体310Aの長手方向に沿うように形成されている。上述したように、開口部310Dの前後方向の長さは、例えば8cm以上に設定され、開口部310Dの左右方向の幅は、例えば4mm〜25mmの間に設定されるが、これに限定されるものではない。導音空間310Bにゴミ、ほこり、液体などの異物が侵入することを防止するため、開口部310Dがネット、布等の保護部材310Eにより覆われている(図10参照)。開口部310D自体を細かい格子状に構成して異物の混入を防止するようにしてもよい。
[ネックスピーカの電気的な構成]
次に、図16のブロック図を参照して、ネックスピーカ100の電気的な構成について説明する。図16において、実線はL(Left)チャンネルのオーディオ信号を示しており、太い点線はR(Right)チャンネルのオーディオ信号を示しており、細い点線は制御信号やコマンドを示している。
ネックスピーカ100は、プロセッサ41と、アンテナ42と、RF(Radio Frequency)受信部43と、入力端子44と、A/D(Analog to Digital)変換部45と、入力切替部46と、デジタル信号処理部47と、アンプ(AMP)48Lと、アンプ48Rと、電源49とを有している。
プロセッサ41は、例えばCPU(Central Processing Unit)により構成されている。また、プロセッサ41は、プロセッサ41により実行されるプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)やワークエリアとして用いられるRAM(Random Access Memory)等を有している。プロセッサ41は、ネックスピーカ100の各部を制御する。例えば、ネックスピーカ100に設けられた図示しない操作入力部に対してオーディオの再生や停止等を指示するユーザ操作がなされる。ユーザ操作に応じて生成された操作信号がプロセッサ41に入力される。プロセッサ41は、操作信号の内容を解析し、当該操作信号に応じた制御を実行する。
アンテナ42は、外部の電子機器から所定の無線通信規格に基づいて送信される2チャンネルのオーディオ信号を受信する。外部の電子機器としては、パーソナルコンピュータやスマートフォン、携帯型のオーディオ再生装置等を挙げることができる。また、所定の無線通信規格としては、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、赤外線による通信等を挙げることができる。
アンテナ42により受信されたオーディオ信号がRF受信部43に供給される。RF受信部43は、入力されたオーディオ信号に対して復調処理、エラー訂正処理等を行う。RF受信部43による処理が施された信号が入力切替部46に供給される。
入力端子44は、ネックスピーカ100と外部の電子機器とを有線により接続するための端子である。入力端子44を介して、オーディオ信号がネックスピーカ100に取り込まれるようにしてもよい。
A/D変換部45は、入力端子44を介して取り込まれたアナログオーディオ信号をデジタルオーディオ信号に変換する。
入力切替部46は、RF受信部43からのオーディオ信号の入力と入力端子44からのオーディオ信号の入力とを切り替えるためのスイッチである。入力切替部46は、例えば、プロセッサ41の制御に応じて入力を切り替える。入力切替部46により選択されたオーディオ信号がデジタル信号処理部47に供給される。
デジタル信号処理部47は、例えばDSP(Digital Signal Processor)により構成されている。デジタル信号処理部47は、例えば、低域カットフィルタ47Aと、イコライザ47Bと、音量調整部47Cとを有している。低域カットフィルタ47Aは、オーディオ信号に含まれる低域成分をカットするフィルタである。イコライザ47Bは、オーディオ信号の周波数特性を補正するものであり、例えば、2次のIIR(Infinite Impulse Response)フィルタにより構成される。音量調整部47Cは、オーディオ信号のレベルを調整することによりスピーカユニット202、302から再生される音の音量を調整する。
デジタル信号処理部47による信号処理が施されたオーディオ信号のうち、左チャンネルのオーディオ信号がアンプ48Lに供給される。アンプ48Lにより所定の増幅率をもって増幅されたオーディオ信号がスピーカユニット302から再生される。デジタル信号処理部47による信号処理が施されたオーディオ信号のうち、右チャンネルのオーディオ信号がアンプ48Rに供給される。アンプ48Rにより所定の増幅率をもって増幅されたオーディオ信号がスピーカユニット202から再生される。
電源49は、例えばリチウムイオン電池等の二次電池及び充放電のための回路等を含む構成である。電源49は、二次電池に限らず、一次電池や電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等でもよい。
例えば、プロセッサ41と、RF受信部43と、入力切替部46と、デジタル信号処理部47と、アンプ48Lと、アンプ48Rと、電源49とにより信号処理部が構成される。信号処理部が、例えばスピーカボックス201内に収納される。信号処理部が、スピーカボックス301内に収納されてもよい。これにより、ネックスピーカ100の小型化を図ることができる。このように、ネックスピーカ100は、オーディオ信号を再生する再生装置でもある。
[ネックスピーカの動作例]
次に、ネックスピーカ100の動作例について説明する。ネックスピーカ100に対してオーディオ信号が供給されると、スピーカユニット202、302の振動板が振動し音が発生する。また、スピーカユニット202、302が振動することにより発生した音圧が音響空間201C、301C内に放射され、この音圧によりパッシブラジエータ203、303が水平方向に振動し、低域の音が発生する。パッシブラジエータ203、303は、正方向(スピーカボックス201、301の内部側とは反対側)への振動と、負方向(スピーカボックス201、301の内部側)への振動を繰り返す。
パッシブラジエータ203、303が振動することにより、再生音の低域成分が増強される。また、パッシブラジエータ203、303が動作することにより発生する振動がスピーカボックス201、301を介してリスナーLの肩付近に伝搬する。振動がリスナーLの体に伝搬することより、一層、低域感及び臨場感をリスナーLに提供することができる。
スピーカユニット202から再生された音が導音空間210Bを形成する壁部210Cにより反射される。導音空間210Bは、開口部210Dを除いては周囲が壁部210Cにより遮蔽されている。したがって、スピーカユニット202から再生された音のエネルギーは、壁部210Cにより反射され開口部210Dに向かって伝搬する。このように、導音部210によりスピーカユニット202から再生される音の放射方向が左右方向(本例では内側から外側に向かう方向)から上下方向(本例では上方)に変換される。
ここで、開口部210Dは、筐体210Aの長手方向に沿うように形成されているので、スピーカユニット202から再生された音は開口部210Dを介して広い範囲にわたって放射される。上述したようにユーザの体型、体格等によってスピーカユニット202の位置が前後方向や上下方向(回転方向)にずれた場合でも、リスナーLの耳の方向に対して音を再生することができる。スピーカユニット302についても同様である。
なお、肩に伝搬する振動が少ないことを好むリスナーLも存在し得る。そこで、一実施の形態におけるネックスピーカ100では、振動の大きさを調整できるように構成されている。例えば、リスナーLにより振動を小さくするための入力操作が行われる。この入力操作に応じて、デジタル信号処理部47は低域カットフィルタ47Aを動作させ、オーディオ信号に含まれる低域成分をカットする。これにより、音が再生される際のスピーカボックス201、301の振動が弱まり、結果として、パッシブラジエータ203、303の振動が小さくなる。したがって、リスナーLの肩付近に伝搬する振動を小さくすることができる。反対に、低域カットフィルタ47Aの動作を停止させれば、パッシブラジエータ203、303の振動を大きくすることができ、リスナーLの肩付近に伝搬する振動を大きくすることができる。なお、低域カットフィルタ47Aのカットオフ周波数を可変とすることにより、リスナーLの肩に伝搬する振動の大きさを多段階に調整することができるようにしてもよい。
[パッシブラジエータを用いることによる効果]
上述したように、一実施の形態に係るネックスピーカ100では、パッシブラジエータ203、303を用いている。パッシブラジエータ203、303を用いることにより得られる効果の一例を図17及び図18を参照して説明する。
図17Aは、一実施の形態に係るネックスピーカ100と同容量(例えば30cc〜60cc程度)のスピーカボックスを有し、パッシブラジエータがない密閉型のネックスピーカの周波数特性を示す図である。図17A(図17B〜図17Dについても同様)における横軸は周波数(Hz)を示し、縦軸は音圧をマイクロフォンで測定した利得(dB)を示している。図17Bは、図17Aの−30dB〜−80dB付近を拡大して示した図である。図17Cは、パッシブラジエータを有するパッシブラジエータ型のネックスピーカ100の周波数特性を示す図である。図17Dは、図17Cの−30dB〜−80dB付近を拡大して示した図である。
図17Aと図17C、図17Bと図17Dをそれぞれ比較すると、低域(例えば、60Hz〜100付近)での利得が増加している。すなわち、パッシブラジエータを用いることにより低域を増強することができる。
図18Aは、密閉型のネックスピーカのスピーカボックスから生じる加速度の特性を示す図である。また、図18Bは、パッシブラジエータ型のネックスピーカ100のスピーカボックスから生じる加速度の特性を示す図である。図18A、図18Bにおける横軸は周波数を示し、縦軸は加速度の大きさを示している。加速度の測定は、リスナー(測定用の人形等でもよい)の肩付近に加速度センサを設置して測定した。
図18Aと図18Bとを比較するに、パッシブラジエータ型のネックスピーカ100では、密閉型のネック型スピーカと比較して、パッシブラジエータを搭載したシステムは、100Hz以下の低域におい最大でおよそ20dB程度の大きな加速度が発生していることが確認できる。この加速度によってリスナーLに十分な振動を与えることが可能となり、振動に伴う低域感や臨場感を与えることができる。この効果は、ネックスピーカ100に十分な励振力があるパッシブラジエータを適用した場合における特有の効果とも言える。
上述したように、音響の分野で知られているパッシブラジエータをネックスピーカ100に適用することにより、音響的な効果の他に新たな効果を得ることができる。また、パッシブラジエータ203、303は、ネックスピーカ100が有するスピーカボックス201、301の外壁の一部に搭載するのみで構成することができる。すなわち、一実施の形態に係るネックスピーカ100の構成によれば、音響とは関わりのない振動を発生するためのデバイス(例えば、アクチュエータ)を設ける必要がなく、且つ、それらのデバイスを搭載するためのスペースを必要としない。したがって、サイズや重量が増加してしまうことなく、且つ、低コストで上述した効果を奏するネックスピーカ100を実現することができる。
[一実施の形態による効果]
以上、一実施の形態に係るネックスピーカ100について説明した。一実施の形態に係るネックスピーカ100によれば、上述した説明において例示された効果のほか、例えば、以下の効果を得ることができる。
・スピーカユニット202、302を、水平方向(例えば、外側)が音の放射方向となるように配置しているので、右側スピーカ部20、左側スピーカ部30の厚みを小さくすることができる。
・スピーカユニット202、302がスピーカボックス201、301の前側に設けられている。これにより、装着状態における重心が前側になるので、ネックスピーカ100がリスナーLの後側に落下してしまうことを防止できるとともに、装着感の向上を図ることができる。また、スピーカユニット202、302をオフセットして配置したことに伴い生じるスピーカボックス201、301の後側のスペースにパッシブラジエータ203、303を取り付けているのでスペースの有効活用を図ることができる。
<4.変形例>
以上、本技術の一実施の形態について具体的に説明したが、上述の一実施の形態に限定されるものではなく、本技術の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。以下、複数の変形例について説明する。
ネックスピーカ100に対する操作入力やオーディオ信号の供給が、携帯型のコントロール装置を介して行われてもよい。図19は、携帯型のコントロール装置51の構成例を示すブロック図である。コントロール装置51は、プロセッサ52と、入力端子53と、A/D変換部54と、プリアンプ/レベル調整部55と、RF送信部56と、アンテナ57とを有している。
コントロール装置51の構成及び動作について概略的に説明する。プロセッサ52は、コントロール装置51の各部を制御する。入力端子53は、外部の電子機器との間のインタフェースである。A/D変換部54は、入力端子53を介して入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。プリアンプ/レベル調整部55は、オーディオ信号のレベルを増幅、調整するものである。RF送信部56は、オーディオ信号やコマンドを所定のフォーマットに変調等するものである。アンテナ57は、ネックスピーカ100と通信(例えば、近距離の無線通信)を行うためのものである。
例えば、コントロール装置51を使用してユーザによる操作入力が行われる。プロセッサ52は、操作入力に応じた操作信号を生成してRF送信部56に供給する。RF送信部56は、操作信号を所定の通信規格に基づいて変調等し、アンテナ57を介してネックスピーカ100に送信する。操作信号を受信したネックスピーカ100は、当該操作信号に応じた処理を行う。
コントロール装置51からネックスピーカ100にオーディオ信号が送信されてもよい。例えば、入力端子53を介して外部の電子機器からコントロール装置51に対してアナログオーディオ信号が入力される。アナログオーディオ信号がA/D変換部54によりデジタルオーディオ信号に変換される。オーディオ信号のレベルがプリアンプ/レベル調整部55により調整された後、当該オーディオ信号がRF送信部56により所定のフォーマットに変調等される。そして、変調等がなされたオーディオ信号がアンテナ57を介してネックスピーカ100に送信される。
上述した一実施の形態で説明したように、ネックスピーカがパッシブラジエータを有する構成が好ましいものの、本技術は、図20に示すように、一実施の形態におけるネックスピーカ100において、パッシブラジエータがない構成でもよい。
壁部210Cの一部に孔部が形成されていてもよい。図21Aは、導音空間210Bにおける壁部210Cが孔部を有しない構成と当該構成により音を再生したときの周波数特性を示す図である。図21Bは、壁部210Cの例えば底部付近に孔部220が形成された構成と当該構成により音を再生したときの周波数特性を示す図である。なお、周波数特性は、装着状態における耳の位置にマイクロフォンをおいて測定した。図21A及び図21Bを比較すると、縦軸により示される音圧レベルのP−P(Peak to Peak)を小さくすることでき所謂、音のあばれを防止することができる。これは、孔部220を設けることにより共振が弱まったためだと考えられる。
図22に示すように、壁部210Cの傾斜が直線的な傾斜ではなく曲線を描くように(弓なりに)傾斜していてもよく、壁部210Cの傾斜が曲面を有するようにしてもよい。
本技術は、同一のスピーカボックスに装着されたスピーカユニットとパッシブラジエータとを有するネックスピーカでもよい。例えば、上述した一実施の形態に係るネックスピーカ100が、スピーカボックス201と、スピーカボックス201に取り付けられるスピーカユニット202と、パッシブラジエータ203と、スピーカボックス301と、スピーカボックス301に取り付けられるスピーカユニット302と、パッシブラジエータ303とを有する構成でもよい。なお、当該構成において、一実施の形態に係る導音部210、310に係る構成があってもよいし、なくてもよい。
上述したようにネックスピーカ100において、壁部210Cにおけるスピーカユニット202の音放射面に対向する箇所は、当該音放射面に対して必ずしも平行である必要はなく、傾斜していてもよい(斜めであってもよい)。また、開口部210Dの形状は矩形状に限らず、円形状や楕円形状、多角形状等であってもよい。
上述したようにネックスピーカ100において、左右のスピーカ部が複数のスピーカユニットを有する構成でもよい。ただし、上述したように、その分のコストが増加し、またネックスピーカの重量も増加するので一実施の形態に係るネックスピーカの構成が好ましい。
上述した一実施の形態において、振動板はコーン型振動板に限定されるものではなく、平面型振動板等でもよい。また、上述したようにネックスピーカ100において、図示しない構成が追加されてもよい。例えば、オーディオ信号を記憶する記憶部や表示部等がネックスピーカ100に追加されてもよい。記憶部は、ネックスピーカ100に内蔵されるメモリでもよいし、ネックスピーカ100に着脱自在とされるメモリでもよい。
上述した一実施の形態では、ウエアラブルスピーカの一例としてネックスピーカを挙げて説明したが、これに限定されるものではない。ウエアラブルスピーカは、例えば、耳介を密閉せずに耳の近くで音を再生する開放型のスピーカ装置であればよく、例えば、頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイに適用されるスピーカ装置であってもよい。すわなち、取付バンドは首にかけられるものに限定されるものではなく、頭部や腕に取り付けられるものでもよい。
上述の実施の形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料及び数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料及び数値などを用いてもよい。上述した実施の形態及び変形例は、適宜組み合わせることができる。
本技術は、以下の構成も採ることができる。
(1)
曲面を有する取付バンドの両端に互いにほぼ対向して取り付けられた一対のスピーカボックスと、
軸方向が内側又は外側を向くように、前記スピーカボックスの一面に取り付けられた一対のスピーカユニットと、
前記スピーカユニットから再生される音の放射方向を変換する導音部と
を備えるスピーカ装置。
(2)
前記スピーカユニットが前記スピーカボックスの前後方向の中央位置より前側にずれた位置に取付られる(1)に記載のスピーカ装置。
(3)
前記導音部は、前記スピーカユニットの音放射面とつながる導音空間と、前記導音空間を形成する壁部と、前記導音空間から音を放射する開口部とを有する
(1)又は(2)に記載のスピーカ装置。
(4)
前記壁部の一部がリスナーの前後方向における前側から後側に向かって傾斜する
(3)に記載のスピーカ装置。
(5)
前記壁部の傾斜が曲面を有している
(4)に記載のスピーカ装置。
(6)
前記壁部の一部に孔部が形成された
(4)に記載のスピーカ装置。
(7)
前記取付バンドは、首に取り付けられる首掛部である
(1)から(6)までのいずれかに記載のスピーカ装置。
(8)
前記スピーカボックスの一面又は他の面にパッシブラジエータを設けた(1)から(7)までのいずれかに記載のスピーカ装置。
(9)
オーディオ信号を処理する信号処理部と、
スピーカ装置を備え、
前記スピーカ装置は、
曲面を有する取付バンドの両端に互いにほぼ対向して取り付けられた一対のスピーカボックスと、
軸方向が内側又は外側を向くように、前記スピーカボックスの一面に取り付けられた一対のスピーカユニットと、
前記スピーカユニットから再生される音の放射方向を変換する導音部と
を備える
再生装置。
10・・・首掛部、20・・・右側スピーカ部、30・・・左側スピーカ部、100・・・ネックスピーカ、201、301・・・スピーカボックス、201A、301A・・・(外側の)側面、201B、301B・・・(内側の)側面、202、302・・・スピーカユニット、203、303・・・パッシブラジエータ、210、310・・・導音部、210B、310B・・・導音空間、210C、310C・・・壁部、210D、310D・・・開口部、220・・・孔部

Claims (9)

  1. 曲面を有する取付バンドの両端に互いにほぼ対向して取り付けられた一対のスピーカボックスと、
    軸方向が内側又は外側を向くように、前記スピーカボックスの一面に取り付けられた一対のスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットから再生される音の放射方向を変換する導音部と
    を備えるスピーカ装置。
  2. 前記スピーカユニットが前記スピーカボックスの前後方向の中央位置より前側にずれた位置に取付られる請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記導音部は、前記スピーカユニットの音放射面とつながる導音空間と、前記導音空間を形成する壁部と、前記導音空間から音を放射する開口部とを有する
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  4. 前記壁部の一部がリスナーの前後方向における前側から後側に向かって傾斜する
    請求項3に記載のスピーカ装置。
  5. 前記壁部の傾斜が曲面を有している
    請求項4に記載のスピーカ装置。
  6. 前記壁部の一部に孔部が形成された
    請求項4に記載のスピーカ装置。
  7. 前記取付バンドは、首に取り付けられる首掛部である
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  8. 前記スピーカボックスの一面又は他の面にパッシブラジエータを設けた請求項1に記載のスピーカ装置。
  9. オーディオ信号を処理する信号処理部と、
    スピーカ装置を備え、
    前記スピーカ装置は、
    曲面を有する取付バンドの両端に互いにほぼ対向して取り付けられた一対のスピーカボックスと、
    軸方向が内側又は外側を向くように、前記スピーカボックスの一面に取り付けられた一対のスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットから再生される音の放射方向を変換する導音部と
    を備える
    再生装置。
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