JPWO2018083762A1 - 剛性可変アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

剛性可変アクチュエータ(10;10A)は、第一の相と第二の相の間で相が移り変わり得る形状記憶部材(20)を有している。形状記憶部材は、第一の相にあるときは、低剛性状態を取り、第二の相にあるときは、低剛性状態よりも高い剛性を持つ状態である高剛性状態を取る。剛性可変アクチュエータはさらに、形状記憶部材に第一の相と第二の相の間の相の移り変わりを引き起こさせる誘起部材(30)と、形状記憶部材と誘起部材を弾性的に接続している接続部材(40,40A,40B,40C,40D,40E,40F,40G,40H,40I;60)を有している。形状記憶部材と誘起部材と接続部材はいずれも導電性を有しており、形状記憶部材と誘起部材と接続部材は電気的に接続されている。

Description

本発明は、可撓性部材に装着され、可撓性部材の剛性を変更し得る剛性可変アクチュエータに関する。
日本国特許第3122673号は、挿入部の軟性部の剛性を変更し得る内視鏡を開示している。この内視鏡では、可撓性部材(たとえばコイルパイプ)の両端部が内視鏡の所定位置に固定されており、この可撓性部材には可撓性調整部材(たとえばコイルパイプに挿通された可撓性調整ワイヤ)が分離体を介して固定されている。可撓性部材と可撓性調整部材は、軟性部に沿って内視鏡の操作部にまで延び、かつ軟性部のほぼ全体にわたって延びている。可撓性調整部材を引っ張ることによって、可撓性部材が圧縮されて硬くなり、これにより、軟性部の剛性が変更される。
可撓性部材と可撓性調整部材は軟性部のほぼ全体にわたって延びているため、このような機構を駆動するには、非常に大きな力を必要とする。この機構の電動化を図った場合、大型の動力源が必要とされ、その構成は、大がかりなものとなる。
日本国特許第3142928号は、形状記憶合金を用いた可撓管用剛性可変装置を開示している。この剛性可変装置は、可撓管内に配設されるコイルと、このコイルの内側に配設される電気的絶縁性チューブと、この電気的絶縁性チューブ内にその軸方向に延びて配置される形状記憶合金製ワイヤと、この形状記憶合金製ワイヤを通電する通電加熱手段を備えている。
形状記憶合金製ワイヤは、低温時には、その長さが伸長し、高温時には、収縮する性質を有している。形状記憶合金製ワイヤは、コイルの両端に設けられた固定部を通って延出しており、その両端にかしめ部材が固定されている。形状記憶合金製ワイヤは、低温時には弛み、高温時には、かしめ部材が固定部に係合して突っ張るように配されている。
形状記憶合金製ワイヤは、通電加熱手段によって加熱された高温時には収縮してコイルを硬くする。一方、通電のない低温には、形状記憶合金製ワイヤは伸長してコイルを柔らかくする。
この剛性可変装置は、シンプルな構成であるため小型に構成され得るが、形状記憶合金製ワイヤの収縮時には、形状記憶合金製ワイヤの両端が拘束され、形状記憶合金製ワイヤに負荷がかかるため、その耐久性に難がある。
本発明の目的は、シンプルな構成で耐久性のある剛性可変アクチュエータを提供することである。
この目的のため、剛性可変アクチュエータは、第一の相と第二の相の間で相が移り変わり得る形状記憶部材を備えている。形状記憶部材は、第一の相にあるときは、低剛性状態を取り、第二の相にあるときは、低剛性状態よりも高い剛性を持つ状態である高剛性状態を取る。剛性可変アクチュエータはさらに、形状記憶部材に第一の相と第二の相の間の相の移り変わりを引き起こさせる誘起部材と、形状記憶部材と誘起部材を弾性的に接続している接続部材を備えている。形状記憶部材と誘起部材と接続部材はいずれも導電性を有しており、形状記憶部材と誘起部材と接続部材は電気的に接続されている。
図1は、第一実施形態による剛性可変アクチュエータ装置を示している。 図2は、図1に示された剛性可変アクチュエータのII−II線に沿った断面構造を模式的に示している。 図3は、形状記憶部材の曲げ変形と、これを受けた接続部材の変形を模式的に示している。 図4は、図2に示された接続部材に代えて適用可能な別の接続部材を示している。 図5は、図2に示された接続部材に代えて適用可能な別の接続部材を示している。 図6は、図2に示された接続部材に代えて適用可能な別の接続部材を示している。 図7は、図2に示された接続部材に代えて適用可能な別の接続部材を示している。 図8は、図2に示された接続部材に代えて適用可能な別の接続部材を示している。 図9は、図2に示された接続部材に代えて適用可能な別の接続部材を示している。 図10は、図2に示された接続部材に代えて適用可能な別の接続部材を示している。 図11は、図2に示された接続部材に代えて適用可能な別の接続部材を示している。 図12は、図2に示された接続部材に代えて適用可能な別の接続部材を示している。 図13は、第二実施形態による剛性可変アクチュエータを示している。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態による剛性可変アクチュエータ装置を示している。図1に示されるように、剛性可変アクチュエータ装置は、異なる剛性状態を取り得る剛性可変アクチュエータ10と、剛性可変アクチュエータ10の剛性状態を制御する制御部90を備えている。
剛性可変アクチュエータ10は、可撓性部材に装着され、異なる剛性状態を取り得ることにより、可撓性部材に異なる剛性を提供する機能を有している。剛性可変アクチュエータ10は、形状記憶部材20が少なくとも一つの自由端をもつように可撓性部材に装着される。
剛性可変アクチュエータ10は、第一の相と第二の相の間で相が移り変わり得る形状記憶部材20と、形状記憶部材20に第一の相と第二の相の間の相の移り変わりを引き起こさせる誘起部材30と、形状記憶部材20と誘起部材30を弾性的に接続している接続部材40を備えている。
形状記憶部材20と誘起部材30と接続部材40はいずれも導電性を有しており、したがって、形状記憶部材20と誘起部材30と接続部材40は電気的に接続されている。より詳しくは、形状記憶部材20と誘起部材30は接続部材40を介して電気的に接続されている。
誘起部材30は、導電性材料で構成されている。誘起部材30は、その端部32が、たとえば、接続部材40に固着されていることにより、接続部材40と導通している。誘起部材30と接続部材40の間の固着は、半田や溶接、導電性接着剤、ロウ付けなどによっておこなわれてよい。このような固着の手法は、小型である剛性可変アクチュエータ10に対して好適である。
接続部材40は、形状記憶部材20を把持していることにより、形状記憶部材20と導通している。これについては後述する。
形状記憶部材20は、第一の相にあるときは、低剛性状態を取り、すなわち低い弾性係数を示し、したがって、可撓性部材に比較的低い剛性を提供する。また、形状記憶部材20は、第二の相にあるときは、低剛性状態よりも高い剛性を持つ状態である高剛性状態を取り、すなわち高い弾性係数を示し、したがって、可撓性部材に比較的高い剛性を提供する。形状記憶部材20は、低剛性状態では、外力に従って容易に変形され、高剛性状態では、外力に抗してあらかじめ記憶している記憶形状に戻る傾向を示す。記憶形状は、これに限らないが、たとえば直線形状であってよい。
ここにおいて、外力とは、形状記憶部材20を変形させ得る力を意味しており、重力も外力の一部と考える。
誘起部材30は、熱を発する性能を有している。形状記憶部材20は、誘起部材30の発熱により加熱されることにより、第一の相から第二の相に相が移り変わる性質を有している。
形状記憶部材20は、たとえば形状記憶合金から構成されていてよい。形状記憶合金は、これに限らないが、たとえばNiTiを含む合金であってよい。
形状記憶部材20を構成する形状記憶合金は、たとえば、マルテンサイト相とオーステナイト相の間で相が移り変わるものであってよい。その形状記憶合金は、マルテンサイト相時には、外力に対して比較的容易に塑性変形する。つまり、その形状記憶合金は、マルテンサイト相時には低い弾性係数を示す。一方、その形状記憶合金は、オーステナイト相時には、外力に抵抗して容易には変形しない。さらに大きな外力のために変形しても、その大きな外力がなくなれば、超弾性を示して、記憶している形状に戻る。つまり、その形状記憶合金は、オーステナイト相時には高い弾性係数を示す。
誘起部材30は、導電性材料から構成されており、電流の供給に対して熱を発する性質を有している。誘起部材30は、たとえば電熱線、つまり電気抵抗の大きい導電性部材で構成されてよい。
形状記憶部材20は、細長い外観形状を有している。誘起部材30は、ワイヤ状の部材で構成されており、形状記憶部材20の外側周囲に配置されている。誘起部材30は、形状記憶部材20から適度なすき間をおいて、形状記憶部材20の長手軸に沿って、形状記憶部材20の周囲を螺旋状に延びている。このような構成のおかげで、誘起部材30によって発せられる熱は、形状記憶部材20に効率良く伝達される。
形状記憶部材20は、導電性材料から構成されている。たとえば、形状記憶部材20の周囲には絶縁膜22が設けられている。絶縁膜22は、形状記憶部材20と誘起部材30の間の短絡を防止する働きをする。
図2は、図1に示された剛性可変アクチュエータ10のII−II線に沿った断面構造を模式的に示している。図2に示されるように、形状記憶部材20は、円形の断面形状を有している。接続部材40は、C字状の断面形状を有している。
図1と図2から理解されるように、形状記憶部材20は、円柱に形作られている。接続部材40は、長手軸に沿ったスリット42を有している円筒体で構成されている。したがって、接続部材40は、円周に沿って二つの端部を有している。すなわち、接続部材40は、円周に沿って互いに離れている二つの端部を有している。
接続部材40は、形状記憶部材20を取り巻く様に形状記憶部材20に接して配置されている。接続部材40は、柔軟に弾性変形するように構成されている。接続部材40の内径は、形状記憶部材20の外径よりもいくぶん小さく設定されている。つまり、接続部材40は、元の状態に比べていくぶん広げられた状態で、形状記憶部材20の周りに配置されている。これにより、接続部材40は、内向きに弾性変形する復元力により形状記憶部材20を把持している。
誘起部材30の端部32は、スリット42の反対側の接続部材40の部分に固着されている。誘起部材30の端部32の固着位置は、スリット42の反対側の接続部材40の部分に限らず、他の適当な接続部材40の部分であってもよい。しかし、スリット42の反対側の接続部材40の部分は形状記憶部材20の変形に対して最も変形しないため、誘起部材30の端部32の固着位置は、スリット42の反対側の接続部材40の部分が最も好ましい。
形状記憶部材20は、円柱に限らず、楕円柱や多角形柱に形作られてもよい。形状記憶部材20が楕円柱に形作られる場合、接続部材40の内径は、形状記憶部材20の断面の楕円の長軸に沿った径よりもいくぶん小さく設定されるとよい。形状記憶部材20が多角形柱に形作られる場合、接続部材40の内径は、形状記憶部材20の多角形の最大径よりもいくぶん小さく設定されるとよい。また、接続部材40は、形状記憶部材20の形状に対応して、楕円筒体や多角形筒体に形作られてもよい。その場合、長手軸に垂直な断面において、接続部材40の内側の輪郭は、形状記憶部材20の外側の輪郭よりもいくぶん小さく設定されるとよい。
図1に示されるように、制御部90は、一つの電源92と一つのスイッチ94を含んでいる。電源92とスイッチ94は、互いに電気的に接続されている。電源92は、配線96を介して形状記憶部材20と電気的に接続されている。スイッチ94は、配線98を介して誘起部材30と電気的に接続されている。制御部90は、スイッチ94のオンすなわち閉じ動作に応じて、誘起部材30に電流を供給し、また、スイッチ94のオフすなわち開き動作に応じて、誘起部材30に対する電流の供給を停止する。誘起部材30は、電流の供給に応じて熱を発する。
上述された剛性可変アクチュエータ10は、形状記憶部材20の両端が何ら拘束されることなく、可撓性部材に装着される。たとえば、剛性可変アクチュエータ10は、形状記憶部材20の一端または両端が自由端であるように、可撓性部材の限られた空間内に少ないすき間をもって配置される。
ここにおいて、限られた空間とは、剛性可変アクチュエータ10をちょうど収容し得る空間を意味している。したがって、剛性可変アクチュエータ10と可撓性部材の一方の変形は、わずかであっても、他方に接触して外力を与え得る。
たとえば、可撓性部材は、剛性可変アクチュエータ10の外径よりもわずかに大きい内径をもつチューブであり、このチューブの内部に剛性可変アクチュエータ10が配置されてよい。これに限らず、可撓性部材は、剛性可変アクチュエータ10よりもわずかに大きい空間を有してさえいればよい。
形状記憶部材20が第一の相にあるとき、剛性可変アクチュエータ10は、比較的低い剛性を可撓性部材に提供し、可撓性部材に作用する外力すなわち形状記憶部材20を変形させ得る力に従って容易に変形する。
また、形状記憶部材20が第二の相にあるとき、剛性可変アクチュエータ10は、比較的高い剛性を可撓性部材に提供し、可撓性部材に作用する外力すなわち形状記憶部材20を変形させ得る力に抗して記憶形状に戻る傾向を示す。
たとえば制御部90によって形状記憶部材20の相が第一の相と第二の相の間で切り換えられることによって、可撓性部材の剛性が切り換えられる。
剛性の切り換えに加えて、可撓性部材に外力が作用している状況下においては、剛性可変アクチュエータ10は、可撓性部材の形状を切り換える双方向アクチュエータとしても機能する。また、可撓性部材に外力が作用しておらず、形状記憶部材20の相が第二の相に切り換えられる前の第一の相において可撓性部材が変形されている状況下においては、可撓性部材の形状を元に戻す単一方向アクチュエータとしても機能する。
図3は、形状記憶部材20の曲げ変形と、これを受けた接続部材40の変形を模式的に示している。形状記憶部材20は、第一の相にあるときは、外力に従って容易に曲げ変形を起こし得る。形状記憶部材20が曲げ変形を起こした場合、形状記憶部材20は、まっすぐな形状記憶部材20の端から曲がった形状記憶部材20の端へ円弧状に向かう方向(矢印D1で示される)に変形する。接続部材40の付近において形状記憶部材20が曲げ変形を起こした場合、接続部材40は、形状記憶部材20の曲げ変形を受けて、接続部材40の径方向(矢印D2で示される)に外向きに変形する。言い換えれば、接続部材40は、形状記憶部材20の曲げ変形の方向を、形状記憶部材20の長手軸に垂直な方向、つまり接続部材40の径方向に変換する。
ここで、比較例として、誘起部材30の端部32が形状記憶部材20に平行に延びており、接続部材40を介することなく、形状記憶部材20に直接固着されている剛性可変アクチュエータを想定する。このような剛性可変アクチュエータにおいては、形状記憶部材20が曲げ変形を起こした場合、誘起部材30の端部32と形状記憶部材20の固着部分は、形状記憶部材20の曲げ変形に伴う応力をそのまま受ける。これは、誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続を損傷または破損させる要因となる。
これに対して、本実施形態の剛性可変アクチュエータ10においては、誘起部材30の端部32は、形状記憶部材20に平行に延びており、形状記憶部材20を把持している接続部材40に固着されている。このため、誘起部材30の端部32と接続部材40の固着部分は、形状記憶部材20の曲げ変形に伴う応力をほとんど受けることなく、接続部材40が広がる方向にほとんど移動するだけである。つまり、形状記憶部材20の曲げ変形に伴って誘起部材30の端部32と接続部材40の固着部分が受ける応力が大幅に軽減される。これにより、形状記憶部材20の曲げ変形に起因する誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続の損傷または破損の可能性が大幅に軽減される。
誘起部材30の端部32と接続部材40の固着部分は、接続部材40の長さが短いほど、形状記憶部材20の変形の影響を受けにくいため、接続部材40の長さは、形状記憶部材20を把持するに十分な力が得られる範囲においてできる限り短いとよい。
〔さまざまな接続部材40の代替案〕
以下、図2に示された接続部材40に代えて適用可能なさまざまな代替案について図4〜図12を参照して説明する。当然ながら、図4〜図12に示される代替案の接続部材はいずれも導電性を有している。図4〜図11は、図1のII−II線に沿った断面に対応した断面構造を模式的に示している。
〔第一の代替案による接続部材〕
図4は、図2に示された接続部材40に代えて適用可能な別の接続部材40Aを示している。接続部材40Aは、長手軸に沿ったスリット42を有している多角形筒体で構成されている。接続部材40Aは、形状記憶部材20を取り巻く様に形状記憶部材20に接して配置されている。接続部材40Aは、柔軟に弾性変形するように構成されている。接続部材40Aの内側輪郭の内接円の径は、形状記憶部材20の外径よりもいくぶん小さく設定されている。つまり、接続部材40Aは、元の状態に比べていくぶん広げられた状態で、形状記憶部材20の周りに配置されている。これにより、接続部材40Aは、内向きに弾性変形する復元力により形状記憶部材20を把持している。
誘起部材30の端部32は、スリット42の反対側の接続部材40Aの部分に固着されている。誘起部材30の端部32の固着位置は、スリット42の反対側の接続部材40Aの部分に限らず、他の適当な接続部材40Aの部分であってもよい。
円筒状の接続部材40と同様に、多角形筒状の接続部材40Aにおいても、誘起部材30の端部32と接続部材40Aの固着部分は、形状記憶部材20の曲げ変形に伴う応力をほとんど受けることなく、接続部材40Aが広がる方向にほとんど移動するだけである。つまり、形状記憶部材20の曲げ変形に伴って誘起部材30の端部32と接続部材40Aの固着部分が受ける応力が大幅に軽減される。これにより、形状記憶部材20の曲げ変形に起因する誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続の損傷または破損の可能性が大幅に軽減される。
多角形筒状の接続部材40Aは、円筒状の接続部材40と比較して、接点が任意に設計できる。すなわち、接続部材40Aと形状記憶部材20の間の接点の数を任意に決めることができる。図2に示されるような円筒状の接続部材40の場合、接続部材40Aと形状記憶部材20の間の接点の数は実際にはわからない。図面上では、接続部材40Aと形状記憶部材20は全面で密着しているように見えるが、その様なことは実際にはないと考えられる。つまり、接続部材40Aと形状記憶部材20の間の接点の数にバラツキが生じると考えられる。このような接点の数のバラツキは、抵抗値のバラツキや把持する力のバラツキを引き起こす可能性がある。これに対して、多角形筒状の接続部材40Aにおいては、接点の数が正確に決められるので、接点の数のバラツキ、ひいては抵抗値のバラツキや把持する力のバラツキが抑えられる。
〔第二の代替案による接続部材〕
図5は、図2に示された接続部材40に代えて適用可能な別の接続部材40Bを示している。接続部材40Bは、図4に示された接続部材40Aと、接続部材40Aに固定された補強部材44から構成されている。補強部材44は、導電性材料から構成されている。補強部材44は、矩形の板状部材で構成されてよい。補強部材44は、スリット42の反対側の接続部材40Aの部分に固定されている。補強部材44は、スリット42の反対側の接続部材40Aの部分の剛性を高める働きをしている。補強部材44は、接続部材40Aの一部分の剛性を高める高剛性部分を構成している。言い換えれば、接続部材40Bは、他の部分より高い剛性を有している高剛性部分を有している。誘起部材30の端部32は、補強部材44に固着されている。
誘起部材30の端部32は、接続部材40Bの高剛性部分に、すなわち補強部材44に固着されているため、形状記憶部材20の曲げ変形に伴って誘起部材30の端部32と接続部材40Bの固着部分が受ける応力がさらに軽減される。これにより、誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続の損傷または破損の可能性がさらに軽減される。
〔第三の代替案による接続部材〕
図6は、図2に示された接続部材40に代えて適用可能な別の接続部材40Cを示している。接続部材40Cは、図4に示された接続部材40Aと同様に、長手軸に沿ったスリット42を有している多角形筒体で構成されている。ただし、接続部材40Cでは、スリット42の反対側の接続部材40Cの部分が肉厚に形成されている。このため、スリット42の反対側の接続部材40Cの部分は、他の部分に比べて高い剛性を有している。つまり、接続部材40Cは、他の部分より高い剛性を有している高剛性部分46を有している。誘起部材30の端部32は、接続部材40Cの高剛性部分46に、すなわちスリット42の反対側の接続部材40Cの部分に固着されている。
誘起部材30の端部32は、接続部材40Cの高剛性部分に固着されているため、形状記憶部材20の曲げ変形に伴って誘起部材30の端部32と接続部材40Cの固着部分が受ける応力がさらに軽減される。これにより、誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続の損傷または破損の可能性がさらに軽減される。
〔第四の代替案による接続部材〕
図7は、図2に示された接続部材40に代えて適用可能な別の接続部材40Dを示している。接続部材40Dは、図2に示された接続部材40と同様に、長手軸に沿ったスリット42を有している円筒体で構成されている。ただし、接続部材40Dは、板厚が低減された部分を有している。たとえば、接続部材40Dには、溝48が形成されている。溝48は、たとえば、スリット42の反対側の接続部材40Dの部分に形成されている。溝48は、たとえば、接続部材40Dの軸に沿って直線的に延びている。溝48が形成されている付近の接続部材40Dの部分は、他の部分に比べて低い剛性を有している。つまり、接続部材40Dは、他の部分より低い剛性を有している低剛性部分を有している。誘起部材30の端部32は、低剛性部分から外れた接続部材40Dの部分に、たとえば、スリット42と溝48の中間部分に固着されている。
接続部材40Dは、形状記憶部材20の曲げ変形を受けて、低剛性部分すなわち溝48の付近の部分が他の部分よりも大きく変形する。誘起部材30の端部32は、低剛性部分から外れた接続部材40Dの部分に固着されているため、形状記憶部材20の曲げ変形に伴って誘起部材30の端部32と接続部材40Dの固着部分が受ける応力が良好に軽減される。これにより、誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続の損傷または破損の可能性が良好に軽減される。
〔第五の代替案による接続部材〕
図8は、図2に示された接続部材40に代えて適用可能な別の接続部材40Eを示している。接続部材40Eは、図7に示された接続部材40Dと同様に、長手軸に沿ったスリット42を有している円筒体で構成されている。ただし、接続部材40Eは、板厚が低減された複数の部分を有している。たとえば、接続部材40Eには、複数の溝48が形成されている。たとえば、三つの溝48が、接続部材40Eの軸の周りに角度的に等間隔で、たとえば90度間隔で、スリット42に対して対称的に形成されている。溝48は、たとえば、接続部材40Eの軸に沿って直線的に延びている。溝48が形成されている付近の接続部材40Eの部分は、他の部分に比べて低い剛性を有している。つまり、接続部材40Eは、他の部分より低い剛性を有している複数の低剛性部分を有している。誘起部材30の端部32は、低剛性部分から外れた接続部材40Eの部分に、たとえば、二つの溝48の中間部分に固着されている。誘起部材30の端部32は、たとえば、スリット42と溝48の中間部分に固着されていてもよい。
接続部材40Eは、形状記憶部材20の曲げ変形を受けて、低剛性部分すなわち溝48の付近の部分が他の部分よりも大きく変形する。接続部材40Eは複数の低剛性部分を有しているため、接続部材40Eの各低剛性部分の変形量は、ただ一つの低剛性部分を有している接続部材40Dの低剛性部分の変形量よりも少なく、接続部材40Eの各低剛性部分の負担は接続部材40Dの低剛性部分よりも少ない。
誘起部材30の端部32は、低剛性部分から外れた接続部材40Eの部分に固着されているため、形状記憶部材20の曲げ変形に伴って誘起部材30の端部32と接続部材40Eの固着部分が受ける応力が良好に軽減される。これにより、誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続の損傷または破損の可能性が良好に軽減される。
〔第六の代替案による接続部材〕
図9は、図2に示された接続部材40に代えて適用可能な別の接続部材40Fを示している。接続部材40Fは、図8に示された接続部材40Eと同様に、長手軸に沿ったスリット42を有している円筒体で構成されており、また、板厚が低減された複数の部分、たとえば、二つの溝48を有している。ただし、接続部材40Fには、誘起部材30の端部32を受ける溝50が形成されている。誘起部材30の端部32は、この溝50に沿って配置され、端部32を覆うように固着部材52が設けられており、これにより接続部材40Fに固着されている。つまり、誘起部材30の端部32と接続部材40Fは、固着部材により固着されている。たとえば、これに限定されないが、溝50は、スリット42の反対側の接続部材40Fの部分に形成されており、二つの溝48は、スリット42と溝50の間の中間部分に形成されている。
溝48が形成されている付近の接続部材40Fの部分は、他の部分に比べて低い剛性を有している。つまり、接続部材40Fは、他の部分より低い剛性を有している複数の低剛性部分を有している。
固着部材52は、半田や導電性接着剤、ロウを厚盛りして構成されてよい。固着部材52は、適度に高い剛性を有しており、固着部材52が設けられた接続部材40Fの部分の剛性を高める働きをしている。すなわち、固着部材52は、接続部材40Fの一部分の剛性を高める高剛性部分を構成している。言い換えれば、接続部材40Fは、他の部分より高い剛性を有している高剛性部分を有している。別の見方によれば、固着部材52は、高剛性部分を代替している。
接続部材40Fは、接続部材40Eと同様に、複数の低剛性部分を有しているため、接続部材40Fの各低剛性部分の負担は、ただ一つの低剛性部分を有している接続部材40Dの低剛性部分よりも少ない。
誘起部材30の端部32は、固着部材52によって構成された高剛性部分に固着されているため、形状記憶部材20の曲げ変形に伴って誘起部材30の端部32と接続部材40Fの固着部分が受ける応力が良好に軽減される。これにより、誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続の損傷または破損の可能性が良好に軽減される。
〔第七の代替案による接続部材〕
図10は、図2に示された接続部材40に代えて適用可能な別の接続部材40Gを示している。接続部材40Gは、第一の接続部材40G1と、第二の接続部材40G2から構成されている。第一の接続部材40G1は、図2に示された接続部材40と同様に構成されている。ただし、第一の接続部材40G1には、誘起部材30の端部32が固着されていない。第二の接続部材40G2は、長手軸に沿ったスリット42Aを有している円筒体で構成されている。第二の接続部材40G2は、第一の接続部材40G1との間に誘起部材30の端部32を挟み込むように、第一の接続部材40G1を取り巻く様に第一の接続部材40G1に接して配置されている。
第二の接続部材40G2は、柔軟に弾性変形するように構成されている。第二の接続部材40G2は、元の状態に比べていくぶん広げられた状態で、第一の接続部材40G1の周りに配置されている。これにより、第二の接続部材40G2は、内向きに弾性変形する復元力により、誘起部材30の端部32を第一の接続部材40G1に押し付けている。すなわち、接続部材40Gは、第二の接続部材40G2の弾性力により誘起部材30の端部32を保持している。これにより、誘起部材30の端部32と第一の接続部材40G1の間の安定した電気的接続が提供されている。
誘起部材30の端部32は、第一の接続部材40G1に固着されておらず、第一の接続部材40G1と第二の接続部材40G2に挟まれて保持されているため、形状記憶部材20の曲げ変形に対して、誘起部材30の端部32と第一の接続部材40G1の間の電気的接続はほとんど影響を受けない。これにより、誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続の損傷または破損の可能性が良好に軽減される。
〔第八の代替案による接続部材〕
図11は、図2に示された接続部材40に代えて適用可能な別の接続部材40Hを示している。接続部材40Hは、長手軸に沿ったスリット42を有している円筒体で構成されている。接続部材40Hは、形状記憶部材20との間に誘起部材30の端部32を挟み込むように、形状記憶部材20を取り巻く様に形状記憶部材20に接して配置されている。
接続部材40Hは、柔軟に弾性変形するように構成されている。接続部材40Hは、元の状態に比べていくぶん広げられた状態で、接続部材40Hの周りに配置されている。これにより、接続部材40Hは、内向きに弾性変形する復元力により、誘起部材30の端部32を形状記憶部材20に押し付けている。すなわち、接続部材40Hは、形状記憶部材20と共働して、接続部材40Hの弾性力により誘起部材30の端部32を保持している。これにより、誘起部材30の端部32と形状記憶部材20の間の安定した電気的接続が提供されている。
誘起部材30の端部32は、接続部材40Hと形状記憶部材20に挟まれて保持されているため、形状記憶部材20の曲げ変形に対して、誘起部材30の端部32と形状記憶部材20の間の電気的接続はほとんど影響を受けない。これにより、誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続の損傷または破損の可能性が良好に軽減される。
〔第九の代替案による接続部材〕
図12は、図2に示された接続部材40に代えて適用可能な別の接続部材40Iを示している。接続部材40Iは、コイルばね状に構成されている。つまり、接続部材40Iは、一周よりも多く螺旋状に隣接して巻回するように構成されている。接続部材40Iは、柔軟に弾性変形するように構成されている。接続部材40Iの内径は、形状記憶部材20の外径よりもいくぶん小さく設定されている。接続部材40Iが形状記憶部材20に装着されたとき、接続部材40Iは、元の状態に比べていくぶん広げられた状態で、形状記憶部材20の周りに配置される。これにより、接続部材40は、内向きに弾性変形する復元力により形状記憶部材20を把持する。
誘起部材30の端部32は、接続部材40Iの外周部に、たとえば、両端から外れた部分に固着される。
形状記憶部材20の曲げ変形に対して、接続部材40Iは、その径が広がるように変形する。このため、形状記憶部材20の曲げ変形に伴って誘起部材30の端部32と接続部材40Iの固着部分が受ける応力が大幅に軽減される。これにより、形状記憶部材20の曲げ変形に起因する誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続の損傷または破損の可能性が大幅に軽減される。
[第二実施形態]
図13は、第二実施形態による剛性可変アクチュエータ10Aを示している。図13に示されるように、剛性可変アクチュエータ10Aは、形状記憶部材20と、誘起部材30と、形状記憶部材20と誘起部材30を弾性的に接続している接続部材60を備えている。形状記憶部材20と誘起部材30の構成は、第一実施形態の説明において述べられたとおりである。
形状記憶部材20と誘起部材30と接続部材60はいずれも導電性を有しており、したがって、形状記憶部材20と誘起部材30と接続部材60は電気的に接続されている。より詳しくは、形状記憶部材20と誘起部材30は接続部材60を介して電気的に接続されている。
形状記憶部材20には、円形の貫通穴24が設けられている。貫通穴24は、形状記憶部材20の軸を横切って、たとえば、形状記憶部材20の軸に垂直に延びている。接続部材60は、長手軸に沿ったスリット62を有している円筒体で構成されている。貫通穴24は、接続部材60の外径よりも小さい径を有している。接続部材60は、貫通穴24に圧入されている。これにより、接続部材60は、形状記憶部材20に保持されている。
誘起部材30は、誘起部材30の端部32が接続部材60の端の一部分に固着されていることにより、接続部材60と導通している。たとえば、誘起部材30の端部32は、スリット62の反対側に位置する接続部材60の端の一部分に固着されている。誘起部材30と接続部材60の間の固着は、半田や溶接、導電性接着剤、ロウ付けなどによっておこなわれてよい。このような固着の手法は、小型である剛性可変アクチュエータ10Aに対して好適である。
形状記憶部材20は、第一の相にあるときは、外力に従って容易に曲げ変形を起こし得る。接続部材60の付近において形状記憶部材20が曲げ変形を起こした場合、接続部材60は、形状記憶部材20の曲げ変形を受けて、接続部材60の径方向に内向きに変形する。このため、誘起部材30の端部32と接続部材60の固着部分は、形状記憶部材20の曲げ変形に伴う応力をほとんど受けない。また、形状記憶部材20の曲げ変形に伴って誘起部材30の端部32と接続部材60の固着部分が受ける応力が大幅に軽減される。これにより、形状記憶部材20の曲げ変形に起因する誘起部材30と形状記憶部材20の間の電気的接続の損傷または破損の可能性が大幅に軽減される。
形状記憶部材20に形成される貫通穴24は、円形の貫通穴に限定されるものではなく、他の形の貫通穴、たとえば、楕円形の貫通穴や多角形の貫通穴であってもよい。また、接続部材60は、スリットを有している円筒体に限定されるものではなく、スリットを有している他の形の筒体、たとえば、スリットを有している楕円形筒体や多角形筒体であってもよい。さらに、接続部材60は、高剛性部や低剛性部や固着部を有していてもよい。これらの変形は、当業者であれば、図4〜図9に示された接続部材40のいくつかの代替案から容易に類推されるであろう。

Claims (11)

  1. 可撓性部材に装着され、前記可撓性部材に異なる剛性を提供し得る剛性可変アクチュエータであり、
    第一の相と第二の相の間で相が移り変わり得る形状記憶部材を備えており、前記形状記憶部材は、前記第一の相にあるときは、低剛性状態を取り、前記第二の相にあるときは、前記低剛性状態よりも高い剛性を持つ状態である高剛性状態を取り、さらに、
    前記形状記憶部材に前記第一の相と前記第二の相の間の相の移り変わりを引き起こさせる誘起部材と、
    前記形状記憶部材と前記誘起部材を弾性的に接続している接続部材を備えており、
    前記形状記憶部材と前記誘起部材と前記接続部材はいずれも導電性を有しており、前記形状記憶部材と前記誘起部材と前記接続部材は電気的に接続されている剛性可変アクチュエータ。
  2. 前記形状記憶部材と前記誘起部材は前記接続部材を介して電気的に接続されている請求項1に記載の剛性可変アクチュエータ。
  3. 前記接続部材は、前記形状記憶部材を取り巻く様に配置されており、内向きに弾性変形する復元力により前記形状記憶部材を把持している請求項1または2に記載の剛性可変アクチュエータ。
  4. 前記誘起部材は前記接続部材に固着されている請求項1または2に記載の剛性可変アクチュエータ。
  5. 前記接続部材は、前記形状記憶部材の曲げ変形を受けて、外向きに変形する請求項3に記載の剛性可変アクチュエータ。
  6. 前記接続部材は、他の部分より高い剛性を有している高剛性部分を有している請求項1または2に記載の剛性可変アクチュエータ。
  7. 前記接続部材は、他の部分より低い剛性を有している低剛性部分を有している請求項1に記載の剛性可変アクチュエータ。
  8. 前記接続部材と前記誘起部材は、固着部材により固着されている請求項4に記載の剛性可変アクチュエータ。
  9. 前記接続部材は、他の部分より高い剛性を有している高剛性部分を有しており、前記固着部材は、前記高剛性部分を代替している請求項8に記載の剛性可変アクチュエータ。
  10. 前記接続部材は、弾性力により前記誘起部材を保持している請求項1または2に記載の剛性可変アクチュエータ。
  11. 前記形状記憶部材には、前記接続部材の外径よりも小さい径を有している穴が設けられており、前記接続部材は、前記穴に圧入されている請求項1または2に記載の剛性可変アクチュエータ。
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