JPWO2018070054A1 - 磁石発電機 - Google Patents

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Abstract

磁石式発電機において、所望のイナーシャを低下することなく質量を低減させることができ、かつ、振動や衝撃により回転速度の高い領域でのエンジンのロックを防止する。円筒部および天井部を有する椀状のフライホイール、円筒部の内周壁面に設けられた複数の永久磁石および天井部の中心に設けられエンジンの出力軸に取付けられるボスからなる回転子と、永久磁石に対向して前記フライホイールの内側にエンジン側に固定される積層鋼板とコイルからなる固定子を備えた磁石発電機であって、記フライホイールの前記天井部の少なくとも一部が、合成樹脂で形成され、残りの部分が金属で形成される。

Description

本発明は、エンジンなどの原動機によるフライホイールの回転により、永久磁石と発電コイルとの電磁誘導作用により交流電圧を発生する磁石発電機(以下ACG)に関する。
この種ACGとして、例えば自動二輪車などの車両に取付けられて発電する磁石発電機は、一般に、車両エンジン横のクランクケースに収納されている。そして、車両の小型化のために狭いスペースに収められており、回転するフライホイールはクランクケースの内壁との間隔は非常に小さい。
一般に、フライホイールの取り付け方向は、正テーパ取り付けと、逆テーパ取り付けの二種類に分類され、図17、図18にそれぞれ示される。図17の正テーパ取り付けでは、椀型のフライホイール102の開放側がエンジン101側に向くように配置され、エンジンの回転軸(出力軸)103に、フライホイール102のボス104が連結している。
フライホイール102の円筒部102aの内周側には、複数の永久磁石105が内周に沿って固定されている。一方、前記永久磁石に対向して前記フライホイールの内側に配置される積層鋼板とコイルからなる固定子106が、エンジン101側に固定して設けられる。前記フライホイール102の外側はクランクケース107で囲まれる。
図18の逆テーパ取り付けでは、椀型のフライホイール102の天井部がエンジン101側に向くように配置され、エンジンの回転軸(出力軸)103に、フライホイール102のボス104が連結している。図17の正テーパ取り付けと同様に、フライホイール102の円筒部102aの内周側に複数の永久磁石105が固定される。また、前記永久磁石105に対向する固定子106が、前記フライホイールの内側に配置されるように、エンジン101と反対側のクランクケース107に固定して設けられる。
なお、ボスの締結方法はテーパ以外に、図示はしないが、スプライン、フランジ型でもよい。
いずれにしても、図17、図18では、フライホイール102の外側はクランクケース107で囲まれ、回転するフライホイール102とクランクケース107の内壁との間隔は非常に小さく設定されている。
従来のACGを図19〜図21に示す。フライホイール102は、円筒部102a、肩部102b及び天井部102cが金属(鉄や鋳物)を用いて絞り加工や切削、鍛造等で製造される。ボス104の中心には、エンジンの回転軸103を通すためのテーパ孔104aが形成される。フライホイール102は、エンジンの回転軸103のテーパ部をテーパ孔104aに通し、ボス104を通り抜けた回転軸の先端が、図示しないネジ部に螺合したナットの締め付けで回転軸103に取り付けられ、回転軸103の回転により回転駆動される(特許文献1、特許文献2参照)。
フライホイール102の主たる機能として、エンジンの回転脈動を低減するために所望の慣性モーメント(以下イナーシャ)が必要である。近年、車両の低燃費化が求められている中で、フライホイールの質量を低減し、燃費向上を図ることは重要である。しかし、従来のフライホイールはボス、天井部、円筒部とも金属(鉄)で作られているため、発電機の質量が大きくなっていた。
慣性モーメントIは半径rの二乗で効くので、円筒部が支配的で効果的にイナーシャを稼ぐことができる(I=mr)。そのため、質量あたりのイナーシャが小さい天井部を樹脂化することで、円筒部でイナーシャを保持したまま効率よく軽量化することができる。
図19は、従来のACGを、エンジン101に正テーパ取り付けした状態を示している。フライホイール102は、回転軸103の回転により回転駆動され、共に回転する永久磁石105の磁束変化により、固定子106のコイル106aに交流電圧が発生する。
特開平10−225033号公報 特開2007−129818号公報
前述のように、フライホイール102は、クランクケースなどの放熱の悪い狭いスペースに内蔵され、金属の回転軸103を通じて高温のエンジン熱が伝わり易く、常に高温状態にある。また、回転するフライホイール102には、常に遠心力が働いている。さらに、山道などのオフロード走行時には、異常振動や異常衝撃が発生し易い状態にある。
このように、高温状態かつ回転で遠心力が働いているフライホイール102に対し、激しい振動や衝撃が加わると、フライホイールのボス104と、天井部102cの間に亀裂が入る恐れがある。そして、亀裂が入った状態で回転が続くと、最悪、ボス104と天井部102cの間が破断する恐れがある。
図22は、この破断した状態を示しており、108は、ボス104の付近と天井部102cの間の破断部を示す。この状態では、軸心を失ったフライホイールの天井部102cと円筒部102aは、裏面に取付けられた永久磁石105の磁力により、固定子106側に張り付いて回転軸103に対して傾いて固定される。
しかし、前述のように、クランクケース内に破断した円筒部102aが安全に退避できるスペースがないため、回転しているボス104と、停止しているフライホイールの天井部102cの接触する頻度が高くなる。この接触頻度が高くなると両者に摩擦熱が生じ、摩擦熱が鉄の融点(約1500℃、図12参照)を超えると両者で溶融が始まる恐れがある。
一方、破断による円筒部102aの停止による発電不良や、回転軸103の回転角度の検出不能が起こるため、エンジンの回転が低下する。これに伴って、ボス104とフライホイールの天井部102cとの摩擦熱温度が低下し、鉄の融点以下になると、ボス104と天井部102cの接触部分が一体化して凝固する。
このとき、フライホイールの天井部102cと円筒部102aは、車両に固定された固定子106に斜めに吸着しているため、噛み込み固定されたロック状態となっている。従って、ボス104と天井部102cの接触部分が一体化して凝固すると、ボス104と共に回転軸103もロックし、回転領域(約6000rpm、図15参照)でエンジンがロックする恐れがある。この現象は、逆テーパ取り付けしたACGにおいても同様である。
本発明は、上記した従来の問題点にかんがみ、所望のイナーシャを低下することなく質量を低減させることができ、かつ、振動や衝撃により回転速度の高い領域でのエンジンのロックを防止した磁石式発電機を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、
円筒部および天井部を有する椀状のフライホイール、前記円筒部の内周壁面に設けられた複数の永久磁石および前記天井部の中心に設けられ原動機の出力軸に取付けられるボスからなる回転子と、前記永久磁石に対向して前記フライホイールの内側に原動機側に固定される鉄芯とコイルからなる固定子を備えた磁石発電機において、
前記フライホイールの前記天井部の少なくとも一部が、合成樹脂で形成され、残りの部分が金属で形成されることを特徴とする。
また、上記において、前記フライホイールは、天井部のボスの外周側が合成樹脂で形成されて残りの部分が金属で形成されてもよい。
一般に、エンジン速度が高い程、車両の速度が高くなり運動エネルギーも高い。したがって、回転でエンジンがロックすると、車両に与える衝撃が大きい。また、車両の速度が上がった状態でロックすると、車両の操作が不能になり、重大な事故につながる恐れがある。逆に低速ではその恐れが少ない。
本願発明の前記構成によれば、フライホイールは金属より耐衝撃性の低い合成樹脂の溶融、固着が低回転領域で起こるため、エンジンロックが起こったとしても安全である。
また、合成樹脂として熱硬化性合成樹脂を用いた場合、所定温度以上で破壊されるが、温度が下がっても再溶融しないため、固着が起こらずエンジンロックが生じないので、安全性が一層高まる。
また、前記フライホイールは、前記天井部が合成樹脂の天井部と、前記ボス及び前記円筒部と一体的に形成された金属製の天井部で構成されても良く、前記フライホイールは、前記金属製の天井部が前記ボス及び前記円筒部を繋ぐ1つ以上のスポークで構成されても良く、前記フライホイールは、前記金属製の天井部が前記ボス及び前記円筒部を繋ぐ薄板で構成されても良い。
この構成によれば、ボスと円筒部の軸心を出すことができ、同時に天井部の強度を向上させることができる。
また、上記において、前記フライホイールは、天井部とこの天井部に連なる前記円筒部の一部が合成樹脂で形成されて前記円筒部の残りの部分が金属で形成されも良く、また、前記フライホイールの円筒部の合成樹脂と金属の境目は、前記永久磁石の前記フライホイールの天井部側の端面付近に位置していても良く、さらに前記フライホイールの合成樹脂と金属は接着材で接着されも良い。
これらの構成によれば、質量あたりのイナーシャが小さい天井部の一部を樹脂化しているので、フライホイール全体を軽くしながら必要なイナーシャを確保でき、また、フライホイールの天井部が、合成樹脂で構成されるので、天井部を通じる永久磁石の磁束漏れを低減して効率低下を防止でき、合成樹脂と金属は接着材で容易に接着できる。
また、上記において、前記フライホイールは、天井と円筒部を覆う合成樹脂で形成され前記永久磁石の外周面に沿って磁性体が配置される筒状のヨークを備えても良く、前記永久磁石、ボス、ヨークおよび磁石カバーを合成樹脂に埋設されてフライホイールに固定されても良く、永久磁石は、その端面が前記合成樹脂から露出するように埋設されても良い。
これらの構成によれば、フライホイール全体を軽くしながら、永久磁石、ボス、ヨークの耐水性が向上するとともに、天井部を通じる永久磁石の磁束漏れを低減でき。フライホイール全体が樹脂で構成されるので、フライホイール自体が錆びることが無いと共に、フライホイールで覆われる固定子の防錆効果が得られる。さらに、永久磁石の外周面から天井部を経由して、永久磁石の内周面に至る磁路が合成樹脂となるので、磁路の磁気抵抗が極めて大きくなって磁束の漏洩を少なくすることができ、効率が低下しない。
また、上記において、前記ヨークは、前記フライホイールに所定のイナーシャを与える質量に設定されることを特徴とする。この構成によれば、フライホイール全体を軽くしながら、ヨークで質量を調整して所定のイナーシャを維持することができる。
また、上記において、前記合成樹脂は、熱硬化性合成樹脂であり、前記合成樹脂は、熱可塑性の非結晶性樹脂であっても良く、熱可塑性の融点が800℃以下の結晶性樹脂であっても良い。
これらの構成によれば、熱硬化性合成樹脂では所定温度以上で破壊されるが、温度が下がっても再溶融しないため、固着が起こらずエンジンロックが生じないので、一層安全である。熱可塑性樹脂では、フライホイールの破断後の溶融による再固着が低回転領域で起こるため、エンジンロックが起こったとしても低回転領域で発生するので、車両に与える衝撃は小さく、運転者への衝撃も小さいものとなる。
また、上記において、合成樹脂は、不燃性、難燃性または自己消火性の樹脂であり、繊維材を含んでも良い。この構成によれば、車両火災を防止できるとともに、樹脂の強度を強化して、車両に対する衝撃で容易に破壊されないようにすることができる。
本発明によれば、質量あたりのイナーシャが小さい天井部の一部を樹脂化しているので、所望のイナーシャを低下することなく質量を低減させることができ、回転速度の高い領域でのエンジンのロックを防止することができる。
本発明の実施例1のフライホイールの平面図である。 本発明の実施例1のフライホイールの側面断面図である。 本発明の実施例2のフライホイールの平面図である。 本発明の実施例2のフライホイールの側面断面図である。 本発明の実施例3のフライホイールの平面図である。 本発明の実施例3のフライホイールの側面断面図である。 本発明の実施例3のフライホイールの側面断面の一部説明図である。 本発明の実施例3のフライホイールの円筒部の断面の説明図である。 本発明の実施例3のフライホイールの分解斜視図である。 本発明の実施例3のフライホイールの低部側から見た斜視図である。 本発明の実施例の固定子の斜視図である。 本発明の実施例4のフライホイールの平面図である。 本発明の実施例4のフライホイールの側面断面図である。 本発明の実施例5のフライホイールの側面断面図である。 エンジンの回転速度、摩擦温度および溶融温度の関係を示す説明図である。 鉄と樹脂の物理特性を示す説明図である。 フライホイールの正テーパ取り付けの説明図である。 フライホイールの逆テーパ取り付けの説明図である。 従来のAGCのフライホイールの平面図である。 従来のAGCのフライホイールの側面断面図である。 従来のAGCのフライホイールの破断前の説明図である。 従来のAGCのフライホイールの破断後の説明図である。
以下、図1から14に基づいて、本発明の具体的実施例を説明する。各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示す。
図1は、本発明の実施例1のフライホイールの平面図で、図2は、同じく実施例1のフライホイールの側面断面図であり、フライホイールの内部に固定子を配置した状態を示している。図1、図2では、車両のエンジン(原動機)とその出力軸が図示省略されている。
1は椀状のフライホイールで、筒状の円筒部1a、円盤状の天井部1bおよびこれら両者をつなぐ肩部1cで構成され、金属(鉄)の絞り加工などで形成される。3は天井部1bの中央に形成されたボスで、エンジンの回転軸(出力軸)を通すためのテーパ孔3aが形成されている。
フライホイール1は、エンジンの出力軸のテーパ部(図示せず)をボスのテーパ孔3aに通し、ボス3を通り抜けた出力軸の先端が図示しないネジ部により出力軸に取り付けられ、出力軸の回転と共に回転する。
4は円筒部1aの内周面に沿って複数個固着される永久磁石である。2はフライホイール1の内周側に配置される固定子であり、永久磁石4に対向する積層鋼板5と、この積層鋼板に巻回されるコイル6からなる。固定子2はその積層鋼板5の積層面が永久磁石に僅かな隙間を置いて対向するように、エンジン側に静止状態に固定される。この固定子2の周囲を、フライホイール1と共に永久磁石4が回転することにより、電磁誘導作用でコイル6に交流電圧が発生する。
永久磁石4の背面には、隣接する永久磁石4同士の磁路を形成するため、磁性体の筒状のヨークが必要とされる。本実施例1では、円筒部1aが磁性体(鉄製)であって磁路を形成するためヨークとして兼用される。
8は融点が800℃以下の熱可塑性の結晶性の合成樹脂であり、円筒部1aの天井部1bに、ボス3を中心とする環状に形成される。この環状の合成樹脂8は、天井部1bを内周部1dと外周部1eに分離する環状孔7(ボス3を中心とする)に嵌合して固定することにより配置される。
前記環状孔7への合成樹脂8の固定は、環状孔7への耐熱性接着剤などで接着するか、天井部1bの内周部1dと外周部1eとを環状孔7を形成した状態で金型に配置して、環状孔7に樹脂を流し込んで固化することで行う。接着剤の場合は作業が容易となる。
このように、フライホイール1は、金属製の天井部1bの一部が環状の合成樹脂8で形成され、残りの部分(内周部1d、外周部1e)が金属で形成される。1fは、円筒部1aの外周に周方向に一定間隔で配置される金属製突起状のリラクタで、近接配置される発電素子(図示せず)により位置を検出し、その信号でフライホイール1の回転速度などが検出される。
このように構成されたフライホイール1は、エンジンの出力軸とともに回転し、このイナーシャを利用してエンジンの回転脈動を低減する。この際、フライホイール1のイナーシャに主に寄与する部分は、中心からの距離が長い永久磁石4を含めた円筒部1aである。本実施例1では、永久磁石4と鉄で構成される円筒部1aの質量によってイナーシャが支配的となる。
次に、エンジンの出力軸の回転と共に回転するフライホイール1に、激しい振動や衝撃が加わって、フライホイール1に亀裂が入り、その後、ボス3と天井部1bの間に破断が起こった場合を想定する。
本実施例1では、フライホイール1で最も機械的に弱い部分は、天井部1bの一部に形成された環状の合成樹脂8の部分である。したがって、車両に激しい振動や衝撃が加わったとき、フライホイール1の天井部の合成樹脂8に力が集中して亀裂が入り、その後破断が起こることになる。
合成樹脂8の部分で破断が起きると、フライホイール1の天井部1bの外周部1eと円筒部1aは、軸心を失い、永久磁石4の磁力により、その天井部1bの外周部1eと円筒部1aが固定子2の積層鋼板5側に張り付き、出力軸(図示せず)に対して傾いて停止する。
一方、天井部1bの内周部1dは、ボス3と共に回転を続けているので、この回転している内周部1dと停止している外周部1eの境目となる合成樹脂8の破断部分で、合成樹脂同士又は樹脂と金属が接触して摺動する。この摺動により両者に摩擦熱が生じ、摩擦熱温度が合成樹脂8の融点(約300℃)を超えると合成樹脂の溶融が始まる。
一方、フライホイール1の天井部1bの外周部1eの停止により、発電不良やリラクタ1fによる回転の検出不能が起こるため、エンジンは回転速度が低下してくる。エンジンの回転速度が低下すると合成樹脂の摩擦熱温度が低下し、この温度が合成樹脂の融点以下になると、合成樹脂の接触部分が再凝固して合成樹脂同士又は樹脂と金属が一体化する。
このとき、フライホイール1の天井部1bの外周部1eと円筒部1aは、車両に固定された固定子2に斜めに吸着して、噛み込んだロック状態となっている。従って、天井部1bの合成樹脂8が再凝固して一体化することで、ボス3に固定された出力軸もロックし、エンジンがロックする恐れがある。
しかし、鉄の融点と比べて合成樹脂8は、融点がかなり低いため、エンジンの回転速度がかなり低下しないと再凝固しない。従って、合成樹脂が凝固してエンジンロックが起こっても、その時のエンジン回転速度は低く、車両も低速状態にあるため、車両に与える衝撃は小さくなるので、運転者への衝撃も小さいものとなる。
また、前記合成樹脂8は、摩擦熱による火災事故を防ぐために、合成樹脂は、不燃性、難燃性または自己消火性の樹脂がよい。
さらに、前記合成樹脂8は、繊維材を含んでいても良い。フライホイールには振動、遠心荷重などにより、引っ張り、曲げ、ねじりの力が加わる。樹脂の強度は金属に比べて低く、高温で特に低下する。樹脂を金属と同強度にするには樹脂を厚くしなければならず、樹脂部分が厚くなると風切り音が出たりするので、ステータとの距離を広げる必要があり、発電機の体格が大きくなる。これを防ぐには、樹脂に繊維材(ガラス、グラスファイバー)を混ぜることで樹脂強度を向上させることができる。
図15は、本発明実施例のエンジンの回転速度、摩擦温度および溶融温度の関係を示す説明図である。鉄の溶融温度は約1500℃であって、この時のエンジン回転速度が6000回転である。これに対して、結晶性の合成樹脂の溶融温度は約300℃であり、この時のエンジン回転速度は1000回転であり、車両速度は十分遅い安全速度となる。
なお、熱可塑性の合成樹脂8として、融点が800℃以下の樹脂を用いる理由は、以下の通りである。一般に、フライホイールは鉄又はアルミで作られており、この中でアルミの融点が低く約800℃である。図15の説明図で、アルミの融点でのエンジン回転速度は4000回転であり、これよりも低い回転速度であれば車両速度がより安全な速度となる。したがって、フライホイールに樹脂を用いる場合は、アルミより低い融点800℃以下の樹脂を選ぶ必要がある。
実際、合成樹脂の融点はアルミよりかなり低いため、エンジンの回転数がかなり低下しないと再凝固しない。従って、合成樹脂が凝固してエンジンロックが起こっても、その時のエンジン回転数は低く、車両も低速状態にあるため、車両に与える衝撃は小さくなるので、運転者への衝撃も小さいものとなる。
図16に鉄と樹脂の摩擦係数と熱伝達率の説明図を示す。この図から明らかなように、合成樹脂は摩擦係数が大きいので、合成樹脂同士又は樹脂と金属の摩擦熱は金属同士の摩擦熱よりも大きい。したがって、合成樹脂同士又は樹脂と金属の接触面は金属同士の摩擦面に比べ小さな回転(摺動)で大きく発熱し易く、また、溶融後は回転速度が十分下がらないと再凝固しづらい。従って、エンジンロックが起こっても、その時のエンジン回転速度は極めて低いものとなるので、運転者への衝撃も小さいものとなる。
また、図16に示すように、合成樹脂は鉄と比べると、熱伝達率が小さいので、例えばエンジンからの熱が、回転軸とボスを介してフライホイールに伝達された時、永久磁石4への熱伝達が合成樹脂8によって遮断されるため、永久磁石4の熱による出力低下を抑えることができる。
上記では、合成樹脂8として結晶性の熱可塑性樹脂を用いたもので説明しているが、非結晶性の熱可塑性樹脂を用いてもよい。非結晶性の熱可塑性樹脂は、結晶構造が無く融点が存在しないため、破断が起こっても摩擦熱で溶融せず再凝固もしない。従って、破断後にエンジンの回転速度が低下しても、エンジンがロックする恐れがなく、運転者への衝撃も小さいものとなって一層安全性が高まる。
また、合成樹脂8として熱硬化性樹脂を用いた場合は、破断が起こっても、破断したままで、摩擦熱で溶融せず再凝固もしない。従って、熱硬化性樹脂は、非結晶性の熱可塑性樹脂と同様に、破断後にエンジンの回転速度が低下しても、エンジンがロックする恐れがなく、運転者への衝撃も小さいものとなって、安全性が一層高まる。
なお、上記説明では、合成樹脂8としてボス3を中心とする環状のものを説明したが、必ずしも環状(円)である必要はなく、一周繋がっていれば良い。
図3は、本発明の実施例2のフライホイールの平面図で、図4は、同じく実施例2のフライホイールの側面断面図であり、フライホイールの内部に固定子を配置した状態を示している。図3、図4では、車両のエンジンとその出力軸が図示省略されている。
11は椀状のフライホイールで、筒状の円筒部11a、円盤状の天井部11bおよびこれら両者をつなぐ肩部11cで構成される。13は天井部11bの中央に形成されたボスで、図示しないエンジンの出力軸を通すためのテーパ孔13aが形成される。
フライホイール11は、エンジンの出力軸のテーパ部(図示せず)をテーパ孔13aに通し、ボス13を通り抜けた出力軸の先端が図示しないネジ部により出力軸に取り付けられ、出力軸と共に回転する。
14は円筒部1aの内周面に沿って複数個固着される永久磁石である。12はフライホイール11の内周側に配置される固定子であり、永久磁石14に対向する積層鋼板15と、この積層鋼板に巻回されるコイル16からなる。固定子12はその積層鋼板の積層面が永久磁石に僅かな隙間を置いて対向しており、エンジン側に静止状態に固定される。この固定子12の周囲を、フライホイール11と共に永久磁石14が回転することにより、電磁誘導作用でコイル16に交流電圧が発生する。
実施例2では、天井部11b、肩部11c及びこれに連なる円筒部11aの一部11dが、実施例1と同じ結晶性の熱可塑性合成樹脂で一体的に形成される。そして、円筒部11aの残りの一部(天井部と反対側)11eとボス13は金属(鉄)で形成される。
これら合成樹脂部分と金属部分は、接着剤で接着するか、ボス13及び円筒部11aの残りの一部11eを金型(図示せず)に配置して射出成型で合成樹脂を流し込むことにより、天井部11b、肩部11c及び円筒部の一部11dを一体成形で固定しても良い。
永久磁石14の背面には、円筒部11a内で周方向に隣接する永久磁石14同士の磁路を形成するために、磁性体の筒状のヨークが必要とされる。本実施例2では、磁性体である鉄製の円筒部11aの残りの一部(天井部と反対側)11eが、永久磁石同士の磁路を形成するので、ヨークとして兼用される。
円筒部の一部11dと残りの一部(天井部と反対側)11eの境目11gは、永久磁石14のフライホイール11の天井部11b側の端面14a付近に位置するように構成されている。このように構成することにより、永久磁石14の上端から天井部11bが合成樹脂によって構成されるので、永久磁石14の外周面(円筒部11a側)から天井部11bを経由して、永久磁石14の内周面(固定子12側)に至る磁路(後述の図7の磁路24b参照)が合成樹脂となる。したがって、上記磁路の磁気抵抗が金属に比べて大きくなって磁束の漏洩を少なくすることができる。
このように構成されたフライホイール11は、エンジンの出力軸とともに回転し、このイナーシャを利用してエンジンの回転脈動を低減する。この際、フライホイール11のイナーシャに必要な部分は、質量の大きい永久磁石14を含めた円筒部の残りの一部11eである。本実施例2では、永久磁石14と鉄で構成される円筒部の残りの一部11eの質量によって必要なイナーシャが設定される。
次に、エンジンとともに回転するフライホイール11に、激しい振動や衝撃が加わって、フライホイールに亀裂が入り、さらに、亀裂が入った状態で回転が続いて、両者の間に破断が起こった場合を想定する。
本実施例2では、フライホイール11で最も機械的に弱い部分は、合成樹脂で形成された部分である。したがって、激しい振動や衝撃が加わったとき、フライホイール11の天井部11bから円筒部の一部11dに連なる合成樹脂の部分に力が集中し、合成樹脂の何れかの部分で亀裂が入り、その後破断が起こることになる。
仮に、フライホイール11の天井部11bの合成樹脂の部分で破断が起きたとすると、フライホイール11の天井部11bの破断部分の外周部は軸心を失い、永久磁石14の磁力により、天井部11bの破断部分の外周部合成樹脂、肩部11c合成樹脂及び円筒部の一部11dの合成樹脂部分が、固定子12の積層鋼板15側に張り付き、出力軸に対して傾いて停止状態に固定される。
一方、天井部11bの破断部分の内周部(合成樹脂)と金属製のボス13が共に回転を続けているので、停止している天井部11bの破断した部分で合成樹脂同士が接触しながら摺動して両者に摩擦熱が生じる。摩擦熱が合成樹脂8の融点(約300℃)を超えると合成樹脂同士で溶融が始まる。
一方、破断によるフライホイール11の永久磁石14の停止により、発電不良やリラクタによる回転の検出不能が起こるため、エンジンの回転が低下する。エンジンの回転が低下すると、溶融している合成樹脂同士の摩擦熱温度が低下し、合成樹脂8は融点以下になると合成樹脂同士の接触部分が再凝固して一体化する。
このとき、フライホイールの天井部11bの外周部と円筒部11aは、車両に固定された固定子12に斜めに吸着して、噛み込んだロック状態となっている。従って、天井部11bの合成樹脂が再凝固して一体化することで、ボス13に固定された図示しない出力軸もロックし、エンジンがロックする恐れがある。
しかし、前述のように図15から、鉄の溶融温度は約1500℃であって、この時のエンジン回転速度が6000回転である。これに対して、結晶性の合成樹脂の溶融温度は約300℃であり、エンジンロックが起こっても、エンジン回転速度は1000回転であるため、車両に与える衝撃は小さくて済み、運転者への衝撃も小さいものとなる。
また、実施例1と同様に、図16に示す鉄と樹脂の摩擦係数から、合成樹脂は摩擦係数が大きいので、合成樹脂同士の小さな回転(摺動)で大きく発熱し易く、また、溶融後は回転速度が十分下がらないと再凝固しづらい。従って、エンジンロックが起こっても、その時のエンジン回転速度は極めて低いものとなるで、車両に与える衝撃は小さくなり、運転者への衝撃も小さいものとなる。
さらに、実施例1と同様に、図16に示すように、合成樹脂は鉄と比べると、熱伝達率が小さいので、例えばエンジンからの熱が回転軸とボスを介してフライホイールに伝達された時、合成樹脂によって永久磁石14への熱伝達が遮断されるため、永久磁石14の熱による劣化を抑えることができる。
また、実施例1と同様に、合成樹脂として非結晶性の熱可塑性樹脂を用いた場合は、結晶構造が無く融点が存在しないため、破断が起こっても摩擦熱で溶融せず再凝固もしない。従って、破断後にエンジンの回転速度が低下しても、エンジンがロックする恐れがない。
さらに、熱硬化性樹脂を用いた場合は、上記と同様に破断が起こっても摩擦熱で溶融せず、再凝固もしない。従って、熱硬化性樹脂は、非結晶性の熱可塑性樹脂と同様に、破断後にエンジンの回転速度が低下しても、エンジンがロックする恐れがなく、安全性が一層高まる。
図5は、本発明の実施例3のフライホイールの平面図で、図6は、同じく実施例3のフライホイールの側面断面図であり、フライホイールの内部に固定子を配置した状態を示している。図5、図6では、車両のエンジンとその出力軸が図示省略されている。
21は椀状のフライホイールで、筒状の円筒部21a、円盤状の天井部21bおよびこれら両者をつなぐ肩部21cで構成される。23は天井部21bの中央に形成されたボスで、図示しないエンジンの(出力軸を通すためのテーパ孔23aが形成される。
フライホイール21は、エンジンの出力軸のテーパ部(図示せず)をテーパ孔23aに通し、ボス23を通り抜けた出力軸の先端が図示しないネジ部により出力軸に取り付けられ、出力軸の回転と共に回転する。
24は円筒部1aの内周面に沿って複数個固着される永久磁石である。22はフライホイール21の内周側に配置される固定子であり、永久磁石24に対向する積層鋼板25と、この積層鋼板に巻回されるコイル26からなる。固定子22はその積層鋼板の積層面が永久磁石に僅かの隙間を置いて対向しており、エンジン側に静止状態に固定される。この固定子22の周囲を、フライホイール21と共に永久磁石24が回転することにより、電磁誘導作用でコイル26に交流電圧が発生する。
本実施例3では、円筒部21a、天井部21b、肩部21cで構成されるフライホイール21全体が、実施例1と同じ結晶性の熱可塑性の合成樹脂で一体的に形成される。ボス23は金属(鉄)で形成される。
なお、27は、円筒部21aの内周面と永久磁石の外周面に挟んで固定された磁性体(鉄)からなるヨークである。ヨーク27は円筒状に形成され、隣接する永久磁石24同士の磁路を形成する。実施例1、2では、永久磁石の外側の円筒部が磁性体(鉄)であって、ヨークの機能を果たしているが、本実施例3では、フライホイール21の円筒部21aが樹脂で形成されるため、永久磁石14同士の磁路を形成するヨーク27が必要となる。
28は永久磁石24の内周面に取付けられた薄い金属板からなる環状のマグケースであり、永久磁石24の内周面を揃えるとともに保護する。なお、実施例1、2でも、永久磁石の内周面にマグケース28が設けられているが、図示及び説明を省略している。
フライホイール21(合成樹脂)への各部品の取り付け方としては、金型(図示せず)内に永久磁石24、ボス23、ヨーク27およびマグケース28を配置して、これに射出成型によって合成樹脂を流し込んで樹脂に埋設する。
この埋設に際しては、各部品が不透明な合成樹脂内に埋設されるので、外見からは各部品の有無が分からなくなる。本実施例3では、永久磁石24の端面24aが前記合成樹脂から外に露出するように埋設する。さらには、ヨーク27の端面を合成樹脂から外に露出させて埋設してもよい。このように構成することにより、埋設後のフライホイールの外見から永久磁石24およびヨーク27を確認することができる。
本実施例3では、フライホイール21全体が合成樹脂で形成される。このため、永久磁石24の上端から天井部21bが合成樹脂によって構成されるので、永久磁石24の外周面(円筒部21a側)から天井部21bを経由して、永久磁石24の内周面(固定子22側)に至る磁路24b(図7参照)が合成樹脂となる。したがって、磁路24bの磁気抵抗が極めて大きくなって磁束の漏洩を少なくすることができる。
図8は、本実施例3のフライホイールの円筒部断面の一部分を拡大して示す説明図である。図7と同一部分を同一符号で示す。円筒部21aの内周にヨーク27が配置され、ヨーク27の内周に複数個の永久磁石24が周方向に間隔を置いて配置され、さらにその内周に薄いマグケース28が取り付けられている。30は、永久磁石24同士の隙間に入り込んだ合成樹脂層である。
図9に実施例3のフライホイールの分解斜視図を示す。円筒部21a、ボス23、ヨーク27、永久磁石24及びマグケース28が順に配置されるように、合成樹脂による一体成型で構成される。
図10に実施例3のフライホイール21の天井部21b側から見た斜視図を示す。図5〜図9と同一部分を同一符号で示す。21fは円筒部21aの外周に周方向に一定間隔で配置された金属製の突起状のリラクタで、図示しない発電素子により位置が検出され、その信号でフライホイール21の回転速度などを検出する。
図11に実施例3の固定子の斜視図を示す。固定子22は積層鋼板25とこの積層鋼板の外周に巻回されるコイル26からなる。この積層鋼板25は積層面が永久磁石24に僅かの隙間を置いて対向するように、エンジン側に静止状態に固定される。そして、固定子22の周囲を、フライホイール21と共に永久磁石24が回転することにより、電磁誘導作用でコイル26に交流電圧が発生する。なお、図11に示される固定子22は、実施例1及び2においても同一構造を有する。
このように構成されたフライホイール21は、エンジンの出力軸の回転とともに回転し、この回転によるイナーシャを利用してエンジンの回転脈動を低減する。この際、フライホイール21のイナーシャに必要な部分は、質量の大きい、永久磁石24と金属製のヨーク27である。本実施例3では、イナーシャの調整は、磁性体(鉄)で構成されるヨーク27の質量によって行われ、ヨーク27の厚さと幅で調整がなされる。
次に、エンジンとともに回転するフライホイール21に、激しい振動や衝撃が加わって、フライホイールに亀裂が入り、さらに、亀裂が入った状態で回転が続いて、両者の間に破断が起こった場合を想定する。
本実施例3では、フライホイール21全体が合成樹脂で形成されているため、激しい振動や衝撃が加わったとき、合成樹脂の何れかの部分で亀裂が入り、その後破断が起こることになる。
仮に、フライホイール21の天井部21bで破断が起きたと想定すると、フライホイール21は軸心を失い、永久磁石24の磁力により、天井部21bの破断部分の外周部、肩部21c及び円筒部21aが、固定子22の積層鋼板25側に張り付き、出力軸に対して傾いて停止状態に固定される。
一方、天井部21bの破断部分の内周部(合成樹脂)と金属製のボス23が共に回転を続けているので、停止している天井部21bの破断した部分で合成樹脂同士が接触しながら摺動して両者に摩擦熱が生じる。摩擦熱が合成樹脂8の融点(約300℃)を超えると合成樹脂同士で溶融が始まる。
一方、破断によるフライホイール21の永久磁石24の停止により、発電不良やリラクタによる回転の検出不能が起こるため、エンジンの回転が低下する。エンジンの回転が低下すると、溶融している合成樹脂同士の摩擦熱温度が低下し、合成樹脂8は融点以下になると合成樹脂同士の接触部分が再凝固して一体化する。
このとき、フライホイールの天井部21bの外周部と円筒部21aは、車両に固定された固定子22に斜めに吸着して、噛み込み固定されたロック状態となっている。従って、天井部21bの合成樹脂同士が再凝固して一体化することで、ボス23に固定された図示しない出力軸もロックし、エンジンがロックする恐れがある。
しかし、前述のように鉄の融点と比べて合成樹脂の融点はかなり低いため、エンジンの回転速度が低下しないと合成樹脂の再凝固が起きない。従って、結晶性の合成樹脂同士が凝固してエンジンロックが起こっても、その時のエンジン回転速度は1000回転と低く、車両も低速状態にあって、車両に与える衝撃は小さくなるので、運転者への衝撃も小さいものとなる。
また、実施例1、2と同様に、図16に示す鉄と樹脂の摩擦係数から、合成樹脂は摩擦係数が大きいので、合成樹脂同士の小さな回転(摺動)で大きく発熱し易く、また、溶融後は回転速度が十分下がらないと再凝固しづらい。従って、エンジンロックが起こっても、その時のエンジン回転速度は極めて低いものとなる。
また、図16に示すように、合成樹脂は鉄と比べると、熱伝達率が小さいので、例えばエンジンからの熱が回転軸とボス23を介してフライホイール21に伝達された時、合成樹脂によって永久磁石24への熱伝達が遮断されるため、永久磁石24の熱による劣化を極めて有効に抑えることができる。
また、実施例1、2と同様に、合成樹脂として非結晶性の熱可塑性樹脂を用いた場合は、結晶構造が無く融点が存在しないため、破断が起こっても摩擦熱で溶融せず再凝固もしない。従って、破断後にエンジンの回転速度が低下しても、エンジンがロックする恐れがないので、運転者への衝撃がない。
さらに、熱硬化性樹脂を用いた場合は、上記と同様に破断が起こっても摩擦熱で溶融せず、再凝固もしない。従って、熱硬化性樹脂は、非結晶性の熱可塑性樹脂と同様に、破断後にエンジンの回転速度が低下しても、エンジンがロックする恐れがないので、運転者への衝撃がなく安全性が一層高まる。
本実施例3では、フライホイールの天井部21bと肩部21cと円筒部21aが樹脂で構成されるので、樹脂で構成された部分が錆びることが無い。
前記実施例1〜3ではボスは金属製としているが、十分な強度があれば樹脂製であっても良い。また、前記実施例1〜3に示されるフライホイールのエンジンへの取り付け方向は、正テーパ取り付け及び逆テーパ取り付けのいずれでも良い。
図12は、本発明の実施例4のフライホイールの平面図で、図13は、同じくフライホイールの側面断面図であり、フライホイールの内部の固定子を省略して図示している。
31は椀状のフライホイールで、金属製(鉄)の筒状の円筒部31aと、円盤状の天井部31b、31dで構成される。33は天井部31b、31dの中央に形成される金属製(鉄)のボスで、図示しないエンジンの出力軸を通すためのテーパ孔が形成される。
実施例4では、天井部の少なくとも一部が実施例1と同じ合成樹脂で形成される。すなわち、天井部が合成樹脂製の天井部31bと、この上面に重ねて配置される薄肉の金属製(鉄)の天井部31dで構成される。
金属製の天井部31dは、金属製の円筒部31a及びボス33と一体的に形成され、図示のように円筒部31a及びボス33を繋ぐ6本のスポークで形成され、スポークの間が、合成樹脂製の天井部31bで形成される。
このように天井部を金属と合成樹脂で組み合わせて構成することで、ボスと円筒部の軸心を出すことができ、同時に天井部の強度を向上させることができる。天井部の強度はスポークの本数とその板厚で調整することができる。
次に、エンジンとともに回転するフライホイール31に激しい振動や衝撃で天井部の一部が破断した状態で、回転が続いた場合を想定すると、金属製の天井部31dが溶解しその後凝固によりロックしても、金属の凝固部分の面積が小さく、ロックによる衝撃は小さくなるので、運転者への衝撃も小さいものとなる。なお、合成樹脂製の天井部31bも破断した後、溶解しその後凝固するが、金属が凝固するときは溶解状態なので、ロックによる衝撃には影響しない。
図14は、本発明の実施例5のフライホイールの側面断面図で、フライホイールの内部の固定子が図示省略されている。
41は椀状のフライホイールで、合成樹脂製の筒状の円筒部41a、円盤状の天井部41b、41dで構成される。43は天井部41b、41dの中央に形成される金属製(鉄)のボスで、図示しないエンジンの出力軸を通すためのテーパ孔が形成される。
実施例5では、天井部の少なくとも一部が実施例1と同じ合成樹脂で形成される。すなわち、天井部が合成樹脂製の天井部41bと、この中に埋設して構成される薄肉の金属製(鉄)の天井部41dで構成される。
金属製の天井部41dは、一方が円筒部41aの内側に伸びて円筒部の一部を構成し、他方がボス43と一体的に形成される。薄肉の金属製の天井部41dは、複数のスポーク状または、天井部全体を覆う薄板で構成される。
このように天井部を金属と合成樹脂で組み合わせて構成することで、実施例4と同様に、ボスと円筒部の軸心を出すことができ、同時に天井部の強度を向上させることができる。天井部の強度はスポークの本数とその板厚、天井部全体を覆う場合は、金属板の板厚で調整することができる。
また、実施例4と同様に、エンジンとともに回転するフライホイール41に激しい振動や衝撃で天井部の一部が破断した状態で、回転が続いた場合を想定すると、金属製の天井部41dが溶解しその後凝固によりロックしても、金属の凝固部分の面積が小さく、ロックによる衝撃は小さくなるので、運転者への衝撃も小さいものとなる。なお、合成樹脂製の天井部41bも破断した後、溶解しその後凝固するが、金属が凝固するとき溶解状態なので、ロックによる衝撃には影響しない。
1、11、21、31、41…フライホイール、
1a、11a,21a、31a、41a、102a…円筒部、
1b、11b、21b、31b、31d、41b、41d、102c…天井部、
1c、11c、21c…肩部、1d…内周部、1e…外周部、
1f、21f…リラクタ、2、12、22、106…固定子、
3、13、23、33、43、104…ボス、
3a、13a、23a、104a…テーパ孔、
4、14、24、105…永久磁石、7…環状孔、8…合成樹脂、
11d…円筒部の一部、11e…円筒部の残りの一部、
14a、24a…永久磁石の端面、24b…磁路、
5,15,25…積層鋼板、6、16、26、106a…コイル、
27…ヨーク、28…マグケース、101…エンジン、
102…フライホイール、102b…肩部、
103…回転軸(出力軸)、107…クランクケース、108…破断部。

Claims (17)

  1. 円筒部および天井部を有する椀状のフライホイール、前記円筒部の内周壁面に設けられた複数の永久磁石および前記天井部の中心に設けられ原動機の出力軸に取付けられるボスからなる回転子と、前記永久磁石に対向して前記フライホイールの内側に原動機側に固定される鉄芯とコイルからなる固定子を備えた磁石発電機において、
    前記フライホイールの前記天井部の少なくとも一部が、合成樹脂で形成され、残りの部分が金属で形成されることを特徴とする磁石発電機。
  2. 請求項1に記載の磁石発電機において、
    前記フライホイールは、前記天井部のボスの外周側が合成樹脂で形成され、残りの部分が金属で形成されることを特徴とする磁石発電機。
  3. 請求項1に記載の磁石発電機において、
    前記フライホイールは、前記天井部が合成樹脂の天井部と、前記ボス及び前記円筒部と一体的に形成された金属製の天井部で構成されたことを特徴とする磁石発電機。
  4. 請求項3に記載の磁石発電機において、
    前記フライホイールは、前記金属製の天井部が前記ボス及び前記円筒部を繋ぐ1つ以上のスポークで構成されたことを特徴とする磁石発電機。
  5. 請求項3に記載の磁石発電機において、
    前記フライホイールは、前記金属製の天井部が前記ボス及び前記円筒部を繋ぐ薄板で構成されたことを特徴とする磁石発電機。
  6. 請求項1に記載の磁石発電機において、
    前記フライホイールは、天井部とこの天井部に連なる前記円筒部の一部が合成樹脂で形成され、前記円筒部の残りの部分が金属で形成されたことを特徴とする磁石発電機。
  7. 請求項6記載の磁石発電機において、
    前記フライホイールの円筒部の合成樹脂と金属の境目は、前記永久磁石の前記フライホイールの天井部側の端面付近に位置していることを特徴とする磁石発電機。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁石発電機において、
    前記フライホイールの合成樹脂と金属は接着材で接着されたことを特徴とする磁石発電機。
  9. 請求項1に記載の磁石発電機において、
    前記フライホイールは、天井と円筒部を覆う合成樹脂で形成され、前記永久磁石の外周面に沿って磁性体が配置される筒状のヨークを備えていることを特徴とする磁石発電機。
  10. 請求項9に記載の磁石発電機において、
    前記フライホイールは、前記永久磁石、ボスおよびヨークを合成樹脂に埋設して構成されることを特徴とする磁石発電機。
  11. 請求項10に記載の磁石発電機において、
    前記永久磁石は、その端面が前記合成樹脂から外に露出するように埋設されることを特徴とする磁石発電機。
  12. 請求項11に記載の磁石発電機において、
    前記ヨークは、前記フライホイールに所定のイナーシャを与える質量に設定されることを特徴とする磁石発電機。
  13. 請求項1〜12の何れか一項に記載の磁石発電機において、
    前記合成樹脂は、熱硬化性合成樹脂であることを特徴とする磁石発電機。
  14. 請求項1〜12の何れか一項に記載の磁石発電機において、
    前記合成樹脂は、熱可塑性の非結晶性樹脂であることを特徴とする磁石発電機。
  15. 請求項1〜12の何れか一項に記載の磁石発電機において、
    前記合成樹脂は、熱可塑性の融点が800℃以下の結晶性樹脂であることを特徴とする磁石発電機。
  16. 請求項13〜15のいずれか一項に記載の磁石発電機において、
    前記合成樹脂は、不燃性、難燃性または自己消火性の樹脂であることを特徴とする磁石発電機。
  17. 請求項13〜16のいずれか一項に記載の磁石発電機において、
    前記合成樹脂は、繊維材を含むことを特徴とする磁石発電機。
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