JPWO2018056449A1 - Ivrを用いたカード決済処理に関する手続き方法、ivrを用いた手続き方法およびivrシステム - Google Patents

Ivrを用いたカード決済処理に関する手続き方法、ivrを用いた手続き方法およびivrシステム Download PDF

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Abstract

IVRシステムは、通話者と通話可能な応答システムと第1の通信ルートを通じて接続するIVR(Interactive Voice Response)と、IVRを制御し、第2の通信ルートを介して応答システムのオペレータと接続するIVR制御部とを備え、IVR制御部が、通話可能であって第2の通信ルートとは異なる第1の通信ルートを通じて、手続情報に関与したオペレータから送られてくる入力コードを受信し、識別コードと入力コードの一致に従い、転送処理によってIVRシステムが第1の通信ルートを通じて通話者と通話状態になると、IVRによって、通話者に関連する番号の入力を促す自動音声応答を行う。

Description

本発明は、カード決済処理などにおいて、IVR(Interactive Voice Response)との通話によって行われる手続きに関する。
例えば、電話などの通信手段を使って、一般に口頭で顧客からの注文を受け付ける拠点(以下コンタクトセンターと記す)における商取引では、顧客がコンタクトセンターに所在するオペレータと通話し、購入希望の商品、希望するサービスを注文する。そして、クレジットカードあるいはデビットカードなどによって決済を行う場合、オペレータがカード番号を顧客から聞き出して入力し、決済代行会社(カード会社)の決済サーバに接続して決済を行う。このようなコンタクトセンターを介した商取引でカード決済を行う場合、カード番号などの個人情報がオペレータに知られることになり、個人情報漏えいのリスクを排除できない。
そこで、電話によるカード決済を安全に行うため、オペレータとの通話は購買内容などに限定し、カード番号など個人情報を扱うそれ以降の決済手続きについては、IVRシステムによる自動音声応答で対応するカード決済認証システムが知られている(特許文献1参照)。
そこでは、IVRシステムが、コンタクトセンター内のオペレータ端末とネット―ワークを通じて接続されている。オペレータが顧客との通話で商取引を行い、決済指示情報をIVRシステムへ送信すると、IVRシステムは識別子を生成し、決済指示情報を送信したオペレータ端末へ識別子を送信する。端末画面に表示された識別子を見たオペレータは、オペレータ端末画面の所定欄に同じ識別子を入力し、IVRシステムへ送信する。
IVRシステムでは、オペレータの入力した識別子がIVRシステムの送信した識別子と一致しているか否かを判断する。その後、IVRシステムは、転送要求に応じて顧客の電話回線と接続するように接続処理を行うとともに、決済情報を登録する。そして、自動音声案内によって、カード番号の入力を顧客に促す。
特許第5981009号公報
近年、EC市場の急速な発展に伴って、コンタクトセンターを介した商取引の利用が増えている。特に、多数の顧客からの電話対応を行う場合、オペレータを多数配置して電話受付をしなければならない。そして各オペレータは、顧客から受注内容などの情報取得が終了すれば、速やかに顧客の電話回線をIVRへ転送し、次に待機している顧客と電話対応する必要がある。
識別子を同じネットワーク経路で行き来させる構成では、単に、決済情報を送信したオペレータ(オペレータ端末)を確認、同定しているだけであって、IVRシステムと通話状態にあるオペレータが、識別子(決済情報)を送信したオペレータであるか否かを判断していない。そのため、コンタクトセンターからIVRシステムへ次々と電話転送が行われる状況では、顧客と決済情報とのミスマッチングを生じさせる恐れがある。これは、カード番号以外の番号(個人情報に関する番号など)を入力する手続きに対しても、同様の問題が生じる。
したがって、IVRを用いた手続きにおいて、通話者と、その通話者の手続きに関連する情報との対応付けを、間違いなく行うことが求められる。
本発明は、コンタクトセンターを介した商取引における、IVR(Interactive Voice Response)システムを用いたカード決済処理に関する手続き方法であり、IVRシステムにおいて、コンタクトセンターから決済情報を受けると、コンタクトセンター内で決済情報に関与したオペレータのオペレータ端末装置に対し、識別コードを第2の通信ルートを通じて送信し、IVRシステムのIVRにおいて、決済情報に関与したオペレータの通話機器に入力される入力コードを、第2の通信ルートとは異なり、通話可能な第1の通信ルートを通じて受信する。そして、入力コードと識別コードとの一致に従い、転送処理によってIVRが第1の通信ルートを通じて通話者と通話状態になると、IVRによって、カード情報入力に関する自動音声案内を行う。
また、本発明の他の態様における手続き方法は、IVR(Interactive Voice Response)システムを用いて行われる手続き方法であって、IVRシステムにおいて、通話者と通話可能な応答システムから手続情報を受け取ると、第2の通信ルートを通じて、識別コードを、応答システムの手続情報に関与したオペレータに送信し、IVRシステムにおいて、通話可能であって第2の通信ルートとは異なる第1の通信ルートを通じて、手続情報に関与したオペレータから送られてくる入力コードを受信し、識別コードと入力コードの一致に従い、転送処理によってIVRシステムが第1の通信ルートを通じて通話者と通話状態になると、IVRシステムによって、通話者に関する情報の入力を促す自動音声応答を行う。
「通話者」、すなわち、コンタクトセンター/応答システムに対して通話する者は、手続の内容によって様々である。例えばカード決済の場合、商品、サービス提供者となる顧客が通話者に該当する。また、行政手続きの場合、一般市民が通話者となる。口座番号、証券番号などに関する手続きの場合、契約者が通話者となる。所有物のID番号などに関する手続きの場合、ユーザなどが通話者となる。企業業務における手続き(秘密情報取扱いなど)の場合、従業員などが通話者となる。
「第1の通信ルート」は、オペレータの通話機器(例えば電話機、携帯電話)に入力されるコードを、音声信号、音声に関する情報を含むデータなどを伝送可能な伝送経路で構成することができる。また、第2の通信ルートは、識別コードを伝送可能な伝送経路で構成することができる。ここで、第1の通信ルートは、第2の通信ルートと比べてセキュリティ機能が高く、セキュリティが確保された通信ルートで構成することができる。例えば、第1の通信ルートを電話回線網、第2の通信ルートをIP網などのコンピュータネットワークで構成することができる。
「応答システム」は、人であるオペレータが所在するコンタクトセンターとして構成することが可能であり、また、AI(Artificial Intelligence)として構成される応答処理部が1つあるいは複数設置されたシステムとして構成することができる。例えば、コンタクトセンターでは、所在する複数のオペレータごとに、オペレータ端末装置とオペレータ通話機器とが装備される。
「通話者に関する情報」には、クレジットカードなどの決済カードあるいはそれに準ずる決済用の番号、マイナンバー、納税者番号、年金番号などの行政によって割り当てられるID番号、口座番号、証券番号、所有物のID番号、業務により秘密情報として記録される番号など、機密情報として扱われるような番号が含まれ、多種多様に存在する。「手続情報」としては、例えばカード決済の場合には決済情報であり、行政手続きの場合には申請、更新時に必要な情報が含まれる。
転送処理に関しては、コンタクトセンター/応答システムのオペレータあるいはコンタクトセンター/応答システムによって行うことが可能であり、IVRシステムにおいて転送処理を行ってもよい。また、IVRシステムとコンタクトセンター/応答システム(のオペレータ)が協同で行うことも可能である。例えば、オペレータが転送要求を行って通話者との通話を保留状態にし、その後通話転送を完了させる操作を行って、IVRシステムと通話者との間で通話可能な状態を確立させることができる。
IVRシステムでは、オペレータの転送操作により通話者と通話可能になった時以降に、通話者と決済情報とを関連付ける処理を行うことができる。例えば、IVRシステムにおいて、通話者と通話可能になった時以降に、識別コードに基づいて通話者と手続情報とを関連付ける処理を行う。決済情報に基づく自動音声案内処理への移行が、通話状態となった時、あるいはそれより後で開始されることで、IVR側とオペレータ側両方のコード一致判断を含めることが可能となる。例えば、IVRシステムにおいて、入力コードと識別コードとの一致性を判断し、そして、オペレータの転送操作により通話者と通話可能になった時以降に、通話者と手続情報とを関連付ける処理を行うことができる。IVRシステムでは、オペレータに対して入力コードを自動音声で伝えることも可能である。
このような手続き方法を適用することによって、その後に様々な処理を行うことができる。例えば、カード決済処理の場合、通話者から入力されたカード情報に基づき、カード決済処理部(決済代行サーバなど)において、カード決済処理を行うことができる。
以上説明した手続方法は、コンタクトセンターのオペレータおよび通話者との間で通話可能であって、コンタクトセンターと第1の通信ルートを通じて接続するIVR(Interactive Voice Response)と、IVRを制御し、第1の通信ルートとは異なる第2の通信ルートを介してコンタクトセンターのオペレータ端末装置と接続するIVR制御部とを備えたIVRシステムによって実現することが可能である。IVRが第1の通信ルート、IVR制御部が第2の通信ルートと接続することによって、IVRシステムが、コンタクトセンターとの間で2つの互いに独立した通信ルートを介して繋がることになる。
IVR制御部は、IVRシステム内において1つあるいは複数の回路で構成することが可能であり、また、プログラムとして機能的にシステム上構成することも可能であり、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアいずれにおいて実装してもよい。
認識コードに関しては、互いに異なるユニークなコードであればよい。例えばIVR制御部は、あらかじめメモリに記憶され、互いに異なる識別コードを、オペレータ端末装置へ送信することができる。手続情報が送信される前に識別コードを定めて、メモリに記憶させればよい。一方、IVR制御部が、決済情報を受け取ると識別コードを生成するように構成することもできる。
本発明の他の態様における手続方法は、コンタクトセンターを介した通話者との通話による商取引における、IVR(Interactive Voice Response)システムを用いたカード決済処理に関する手続き方法であって、コンタクトセンター内のオペレータごとに割り当てられるオペレータ通話機器が、コンタクトセンター内のPBX(Private Branch eXchange)および通話可能な第1の通信ルートを通じてIVRと接続されるとともに、オペレータ毎に割り当てられるオペレータ端末装置が第1の通信ルートとは異なる第2の通信ルートを通じてIVRシステムと接続されており、IVRシステムのIVR制御部において、第2の通信ルートを介してコンタクトセンターから決済情報を受け取ると、決済情報に関与したオペレータのオペレータ端末装置に対し、第2の通信ルートを介して識別コードを送信し、IVRシステムのIVRにおいて、PBXおよび第1の通信ルートを通じて、決済情報に関与したオペレータのオペレータ通信機器に入力される入力コードを受信し、IVRの制御部において、識別コードと入力コードとの一致性を判断し、IVR制御部において、入力コードと識別コードとの一致に伴い、PBXによって通話者とIVRとの間で通話状態になると、識別コードに基づいて通話者と受注情報とを関連付け、そして、IVRによって、カード情報入力を通話者に促す音声案内を行う。
このような手続き方法は、コンタクトセンターのオペレータおよび通話者との間で通話可能であって、コンタクトセンターと電話網を通じて接続するIVR(Interactive Voice Response)と、IVRを制御するIVR制御部とを備えたIVRシステムで実現することができる。
本発明の他の態様における手続き方法は、コンタクトセンターを介した手続きにおいて、IVR(Interactive Voice Response)システムを用いた手続き方法であって、IVRシステムにおいて、コンタクトセンターから送られてくる手続情報に応じて、その手続き情報に関与したオペレータと通話状態であることについて認証し、そして、そのオペレータの転送操作によって通話者と通話状態になると、通話者と手続情報とを関連付ける処理を行う。認証方法に関しては、上述した2つの通信ルートを使用する方法、1つの通信ルートだけ使用する方法、オペレータ毎の外線番号、内線番号などをあらかじめIVRシステムに割り当てる方法など、任意である。これによって、IVRシステム、コンタクトセンター/応答システム両方によるコード一致性を判断し、手続きの進行を決定することができる。
このような手続き方法は、コンタクトセンターのオペレータおよび通話者との間で通話可能であって、コンタクトセンターと電話網を通じて接続するIVR(Interactive Voice Response)と、IVRを制御するIVR制御部とを備えたIVRシステムで実現することができる。
本発明の他の態様における応答システムは、通話者と通話可能な応IVR(Interactive Voice Response、以下、応答用IVRという)を用いて、通話者に関する手続き処理を自動で行う応答処理部を備える。応答処理部は、AIなどによって構成可能である。応答処理部は、第2の通信ルートを通じて、手続情報を応答用IVRとは異なるIVRを備えたIVRシステム(ここでは、認証用IVRシステムという)へ送信し、応答処理部が、IVRシステムから第2の通信ルートを通じて識別コードを受信すると、通話可能であって第2の通信ルートとは異なる第1の通信ルートを通じて、識別コードと同じである入力コードを送信する。そして応答処理部は、識別コードと入力コードの一致に従い、通話者とIVRシステムとを通話状態にさせる。機密情報などに関して扱う認証用IVRは、例えば応答システム外部に設置することが可能である。
このように本発明によれば、IVRを用いた手続きにおいて、通話者と、その通話者の手続きに関連する情報との対応付けを確実に行い、手続きにおいて十分な安全性を提供することができる。
コンタクトセンターを介したカード決済による商取引のネットワーク構成図である。 オペレータ端末のログイン認証プロセスのフローを示した図である。 商取引からカード決済処理までのフローを示した図である。 決済処理用データの内容を示した図である。 オペレータ端末装置の管理画面を示した図である。 取得したトークIDを示した図である。 第2の実施形態における商取引からカード決済処理までのフローを示した図である。 第2の実施形態におけるオペレータ端末装置の管理画面を示した図である。 第3の実施形態におけるオペレータ端末のログイン認証プロセスのフローを示した図である。 第3の実施形態における商取引からカード決済処理までのフローを示した図である。 第4の実施形態における商取引からカード決済処理までのフローを示した図である。 クレジットカードによって異なるカード番号長およびその場合の入力手順を示した図である。 第5の実施形態であるコンタクトセンターを介したカード決済による商取引のネットワークを示した図である。 第6の実施形態における手続きに関するネットワーク構成図である。
以下、図面を参照して本実施形態であるコンタクトセンターを介したカード決済商取引のネットワークについて説明する。
図1は、コンタクトセンターを介したカード決済による商取引のネットワーク構成図である。
コンタクトセンターを介した商取引では、例えば通販事業者などの商取引を行うことが可能であり、オペレータ所在のコンタクトセンター100と、決済代行会社が運営する決済サーバ300との間に、IVRシステム200を構築したネットワーク構成となっている。ここでは、クレジットカードによる決済処理によって商取引を行うが、デビッドカードなど他のカードによる決済処理でも、物理的にカードが発行されていなくても同等の役割を担う決済用の番号を使った処理でもよい。
コンタクトセンター100のオペレータと通話する顧客が所有する電話機10(以下、顧客および顧客電話機を、場合に応じて符号10で表す)は、電話網を介してコンタクトセンター100と接続されている。電話網は、ここでは固定電話回線網であるPSTN(公衆電話網)あるいはIP網によって構成される。顧客は、固定電話機、携帯電話機、公衆電話機などの通話機器である電話機10からコンタクトセンター100へ電話をかけ、購入商品などを注文する。このようにコンタクトセンター100は、応答システムとして機能している。顧客の電話機10とコンタクトセンター100は、PSTN又はIP網は、いずれも無線/有線など問わない。
コンタクトセンター100には、複数のオペレータが所在し、顧客からの電話注文を受け付ける。各オペレータには、コンピュータ(以下では、オペレータ端末装置ともいう)110および電話機(オペレータ電話機)130が装備されており、顧客からの電話注文を聞き取りながら、コンピュータを操作して注文内容の入力などを行う。図1では、オペレータOP1、OP2のコンピュータ110A、110Bと電話機130A、130Bを示している。
コンタクトセンター100は、受注システム500とネットワークを介して接続されている。受注システム500は、例えば通信販売業者などが運営、管理するサーバであり、コンタクトセンター100のオペレータは、受注システム500が提供する商取引用のソフトウェアに基づいて顧客とのやり取りを行う。例えば受注システム500の開設するWebサイト上で商取引を行うことができる。
コンタクトセンター100のACD(Automatic Call Distribution)装置120は、着信呼を分配するオペレータを選択、決定し、着信呼を分配する。また、ACD装置120は、PSTN/IP網を介してオペレータ電話機からIVR(Interactive Voice Response)システム200に対して外線発信したり、顧客の着信呼の外線転送の制御、オペレータとIVRシステムとの間の音声データ転送の制御などおこなうPBXまたはIP−PBXとして機能することが可能である。
コンタクトセンター100のCTI(Computer Telephony Integration)装置140は、受注システム500に検索を掛けて顧客情報を読み出し、また、顧客の発信電話番号に基づいてデータベースを検索し、あるいは、過去の応答履歴などをオペレータ端末装置110のモニタ画面に表示させることが可能である。さらに、ACD装置120を制御して顧客着信の割り振りなどを制御することができる。
IVRシステム200は、IVRサーバ220およびIVR制御サーバ240を備える。IVRサーバ220は、顧客に対して自動音声応答処理によって通話、音声出力する装置であり、ここでは、音声合成処理によって生成される音声データに基づいて通話を行うことが可能である。IVR制御サーバ240は、IVRサーバ220を制御し、コンタクトセンター100から送られてくるデータに基づいて音声合成処理を実行させることが可能である。
IVRシステム200のIVRサーバ220は、電話網を通じてコンタクトセンター100のACD装置120と接続されている。ここでの電話網は、PSTNによって構成されている。ACD装置120は、顧客の電話機10とオペレータ電話機130とが接続状態であるときに電話回線をIVRシステム200へ転送させることが可能である。
IVRシステム200は、顧客10と自動音声応答可能であり、カード決済処理に関して音声案内するとともに、顧客の電話機10から発信されるカード情報(クレジットカード番号など)およびコンタクトセンター100から受け取った注文内容などをVPNなどのIP網経由で決済サーバ300へ送信する。決済サーバ300は、カード決済処理を行い、決済結果をIVRシステム200へ送信する。
IVRシステム200のIVR制御サーバは、ACD装置120と接続する電話網(PSTN)とは異なるネットワークを通じて、コンタクトセンター100のオペレータ端末装置110と接続されている。すなわち、IVRシステム200は、顧客と通話するための電話網(第1の通信ルート)R1と、データ通信用のコンピュータネットワークを構成するIP網(第2の通信ルート)R2という、互いに独立したネットワーク系統によって、コンタクトセンター100のオペレータ電話機130とオペレータ端末装置110にそれぞれ接続されている。IP網R2では、オペレータ端末装置110あるいは受注システム500との間で、商取引に関するデータが相互通信される。
このようにIVRシステム200とコンタクトセンター100との間で2つのネットワークを用意したシステムにおいて、オペレータとの電話による注文受付からIVRシステム200による自動音声応答に切り替えてカード決済処理を行うとき、オペレータの受け付けた注文内容と、IVRシステム200に転送した顧客(電話機)とが一致していることを確認するプロセスを、カード決済処理を開始する前段階で行う。
このとき、IVRシステム200は、認証用の識別コード(以下では、トークIDという)を生成、発行し、データ通信用のネットワーク(以下、ルートともいう)R2のルートを通じてオペレータ端末装置110に送信する一方、オペレータ電話機130とIVRシステム200との間では、入力コードが電話回線網のネットワーク(以下、ルートともいう)R1を通じて送信される。以下、これについて説明する。
図2は、オペレータ端末装置110のログイン認証プロセスのフローを示した図である。
オペレータは、オペレータ端末装置110のブラウザによって、WEBサーバとして機能するIVR制御サーバ240のWEBサイトに接続し、ログイン画面上でオペレータID、パスワードなどを入力する(S101、S102)。IVR制御サーバ240は、オペレータのログイン認証処理を行い、認証すると、上述したトークID発行画面をオペレータ端末装置110で表示できるようにする(S103〜S106)。
このようにIVR制御サーバ240のWEB画面でログイン認証されることにより、IVR制御サーバ240は、コンタクトセンター100内にいる複数のオペレータの中から特定のオペレータに対してトークIDを送信することが可能となる。
図3は、一連の注文受付からカード決済処理のフローを示した図である。
顧客が電話機10によってコンタクトセンター100に電話をかけると、ACD装置120によって割り当てられたオペレータ電話機に対応するオペレータが、商品又はサービスなどの注文を受け付ける。オペレータは、CTI装置140によって連携している受注システム500の商取引ソフトウェアの画面上に、注文内容(数量、金額、購入者氏名など)を入力する(S201、S202)。
注文内容の入力が完了すると、受注システム500では、クレジットカード認証データと連携するAPI(Application Programming Interface)を呼び出す(S203)。呼び出したAPIにより、購入金額および受注IDなどの決済処理用データが受注システム500からIVR制御サーバ240へ送られる。
図4は、決済処理用データの内容を示した図である。APIは、オペレータがオペレータ端末装置110の画面に入力した購入商品、金額などの情報から、図4に示す決済処理用データを作成する。なお、クレジットカード情報は、この時点では決済処理用データに含まれない。決済処理用データは、IVRシステム200が受ける受注データの一部であり、IVRシステム200は、他の情報(カード決済会社の特定など)も含まれる受注データを受信する。
IVR制御サーバ240は、決済処理用データ(決済情報)を受信すると、メモリに一時的に保存するとともに、トークIDを生成する(S204)。トークIDは、商取引を識別(同定)するコードを表し、ここでは、オペレータ電話機130で入力可能な4桁の数で構成されている。その上位3桁は、処理単位であるトランザクションを個別に識別するコードとして構成され、また、最下位の桁は、入力ミスを検出するためのチェックディジットとして構成される。なお、トークIDは4桁の数に限定されず、オペレータにとって入力困難でないような範囲で定めてもよい。また、チェックディジットを含まないコードにしてもよい。
図5は、オペレータ端末装置の管理画面を示した図である。図6は、取得したトークIDを示した図である。
オペレータは、管理画面(図5参照)においてトークID取得のための操作(例えば、ID取得用の欄をクリック)を行う。その結果、IVR制御サーバ240が、IP網(ネットワークルートR1)を通じて、トークIDをオペレータ端末装置110へ送信する。このときトークIDは、インターネット上で伝送される通信データとして送信される。図6に示すように、生成されたトークIDが画面上に表示される(S205、S206)。オペレータは、トークIDを確認すると、顧客10と接続している電話回線をIVRサーバ220へ外線転送する操作を行う。このとき、ACD装置120のPBX機能によって、顧客とオペレータとの間を保留状態に切り替えるとともに、オペレータ電話機130とIVRサーバ220との間で電話が接続状態となる(S207、S208)。
IVRサーバ220は、自動音声によってトークID入力を促す通話を行う(S209)。オペレータは、管理画面を見ながらオペレータ電話機130のうち、4ケタのトークIDの数値と同じプッシュボタンを操作し、コード(以下では、入力トークIDという)を入力する(S210)。その結果、オペレータ電話機130から入力トークIDのシグナルが、電話回線網であるPSTN/IP網のルートR1を通じて、IVRサーバ220へ送られる(S210’)。入力トークIDは、音声信号などとしてIVRサーバ220へ送られる。
IVR制御サーバ240は、IVRサーバ220が受信した入力トークIDを受信し、検出すると、ステップS206で生成したトークIDと一致しているか否かを判断する(S211)。ここでは、トークIDが生成されたときに決済処理用データにトークIDが加えられる処理が行われており、決済処理用データ内にオペレータが入力したトークIDが存在するか否かが判断される。
オペレータによる入力トークIDがIVR制御部240の生成したトークIDと一致する場合、IVRサーバ220が自動音声によって入力トークIDをオペレータに対して復唱する(S212)。一方、入力トークIDがトークIDと一致しない場合、IVRサーバ220は自動音声によって再入力をオペレータに促す。なお、間違っている旨を自動音声で通知するようにしてもよい。
オペレータは、IVRサーバ220からのトークIDの復唱を聞いて、自身がオペレータ電話機130に入力したコードと一致していて、入力操作に間違いないことを確認すると、電話回線を切る(保留を解除する)。これに従い、ACD装置120は、顧客10とIVRサーバ220とを通話可能な接続状態にし、電話回線の転送を完了させる(S213)。これによって、オペレータは、顧客10との会話から切り離される。
IVR制御サーバ240は、IVRサーバ220が顧客と接続状態となった時以降で、トークIDに基づき、顧客電話機10の電話回線と決済処理用データ内に含まれる受注内容とをマッチングし、両者を関連付ける(S214)。すなわち、IVRサーバ220が顧客と通話状態となった時点あるいはそれよりも後に、顧客と受注内容をマッチングする。マッチングすべき注文内容として、少なくとも購入金額が含まれればよい。ただし、決済処理用データ内にトークIDが含まれるため、入力されたトークIDの認証処理(S211)に利用された決済処理用データが、そのままマッチングに利用される。そしてIVRサーバ220は、クレジット番号の入力を促すガイダンス音声を発信する(S215)。このとき、購入金額などマッチングした受注内容を顧客10に確認させる。例えば、「今回のお買い上げ金額は、・・・ですね。よろしければ、トーン音の後にクレジット番号を入力してください。」といった自動音声案内を行う。
顧客10がクレジット番号を入力すると(S216)、決済処理用データがすべて揃うことになり、IVR制御サーバ240は、IP網を通じて決済サーバ300へ決済を依頼する(S217)。決済サーバ300が決済処理を行い、決済結果をIVR制御サーバ240へ通知する(S218、S219)。IVR制御サーバ240が決済結果を保存するとともに(S220)、IVRサーバ220が顧客10に決済終了の旨を自動音声によって通知し、電話回線の接続を遮断する(S221、S222)。これに伴い、顧客10も電話を切る(S223)。
このように本実施形態によれば、コンタクトセンター100を介して顧客とオペレータとの間で商品購入などを行う商取引において、電話回線網R1(PSTN/IP網)およびネットワークR2(IP網)を通じてコンタクトセンター100と接続するIVRシステムを装備し、コンタクトセンター100のオペレータおよび顧客と通話する一方、コンタクトセンター100のオペレータ端末装置110あるいは受注システム500との間でデータ通信を行う。
そしてIVR制御部240は、決済処理データを含めて受注データを受信すると、一時的にメモリなどに保存するとともにトークIDを生成し、インターネットなどで利用されていてコンピュータ間での通信に好適なIP網を通じて、オペレータ端末装置110へ送信し、オペレータ端末装置110の画面上に表示させる。オペレータが表示されたトークIDを確認してオペレータ電話機130のプッシュボタン操作でトークIDを入力すると、IVR220は、電話網R1を通じて入力トークIDを音声に関する情報を含む信号などとして受信する。そしてIVR制御部240は、オペレータ入力のトークIDと自動生成したトークIDとの一致を判断する。オペレータが顧客の電話回線をIVRシステム200に転送完了させると、IVR制御サーバ240は、トークIDに基づいて受注データと転送電話回線(顧客)とを関連付け、IVRサーバ220は、クレジット番号入力ガイダンスの自動音声案内を行う。
このように、IVRシステム200とコンタクトセンター100との間では、IP網と比べて一般にセキュリティの信頼性が高い電話回線網(第1の通信ルート)R1を通じて、オペレータ(オペレータ電話機130)がIVRサーバ2220と接続され、多種多様のデータが相互通信可能でインターネットと相性の良いIP網(第2の通信ルート)R2を通じて、オペレータ端末装置130とIVR制御部240とが接続されている。このように機能面で異なる特性をもつ2つの異なる通信ルートを使い分けてトークIDの認証プロセスを行うことにより、受注内容と顧客とのマッチングが正しい、すなわち、オペレータから送られてきた注文がIVRに転送された顧客(電話回線)による注文であると確認することができる。特に、復路において固定電話回線網を利用することにより、セキュリティ機能が高められている。一般的なコンピュータネットワークであるネットワークR1経由だけを経由し、オペレータ端末装置110とIVRシステム200との間で識別コード、入力コードを相互通信する構成では、これを実現することができない。なお、電話回線網と同等のセキュリティ機能の優れた他の電話網で構成してもよい。あるいは、IP網で構成することも可能である。
オペレータが、顧客との通話状態を保留にし、転送要求操作をしてIVRシステム200との通話状態に切り替える作業は、オペレータ自身の判断によって行われる。このタイミングは、顧客との通話状況によってオペレータごとに異なるが、ほぼ同時になる可能性もある。特に、大規模なコンタクトセンターの場合、複数のオペレータが同時に転送要求処理を行う可能性が高い。
したがって、識別コードを送ったオペレータ端末装置から同じ入力コードを受信しても、IVRシステムと電話回線接続したオペレータが、入力コードを送信したオペレータと同じであるとは限らない。他のオペレータが割り込む形でIVRシステム200と電話回線接続している恐れがある。このような状況で顧客と受注情報をマッチングさせれば、異なる受注内容で決済処理を進めることになってしまう。
本実施形態では、オペレータが転送要求操作を行い、電話回線網R1を通じてIVR220と接続状態となると、その電話回線を通じて入力コードを電話機130に入力する。これによって、受注情報を発信したオペレータ端末装置110の端末画面を見ているオペレータが、IVRシステム200と通話状態にあることをIVRシステム側で確認することができる。そして、オペレータの転送完了操作によって電話回線が接続する顧客は、必ず受注情報に対応した顧客となり、顧客と受注情報とのミスマッチングが生じない。
また、本実施形態では、IVRシステム200によって入力コードを復唱し、オペレータが入力コードの確認後、顧客の保留状態を解除し、IVR220を顧客の電話回線と接続させる転送操作を行う。ACD装置120によって顧客の電話回線がIVRシステム200と接続した後、顧客と受注情報とを関連付け、カード決済処理へ向けたプロセスへ移行していく。
オペレータの転送完了操作に引き続いてカード決済処理を進行させることで、受注情報と顧客との一致判断をIVRシステム100だけで行うのでなく、コンタクトセンター100においても受注情報と顧客との一致を確認できることになり、両システムでコード一致の確認をすることができる。
特に、IVRシステム200の事業者とコンタクトセンター100を使って顧客と商取引を行う事業者とが異なる場合、IVRシステム200単独でのカード決済処理移行を決定せず、コンタクトセンター100とIVRシステム200両方で認証することは、コンタクトセンター100にとってシステムの信頼性を向上させる。なお、両システムによる認証手続きを行う構成は、2つのネットワークルートR1、2を利用しない構成、例えば、1つのネットワークルートで識別コードと入力コードを送受信させる構成は、外線番号などによって顧客と受注情報とを関連付ける構成においても、有効である。
IVR220が入力コードを復唱しない場合でも、オペレータの転送操作後、すなわち顧客とIVR220との電話接続を確立したタイミングで、顧客と受注情報とを関連付け、自動音声案内を行う処理を進めるように構成することができる。例えば、オペレータが何らかの事情で顧客と通話したい状況が急に発生した場合にも、IVR220と顧客の電話回線が接続していないため、対処することが可能となる。なお、入力コードと識別コードとの一致性を判断せずに、オペレータに対して入力コードを自動音声で伝える構成にすることも可能である。
一方、オペレータの転送操作(転送要求操作、転送完了操作を含む)ではなく、IVRシステム200がコード一致を判断した後に決済情報の登録処理を進める、すなわち、IVRシステム200がACD装置120へ転送完了に関する指示を行って顧客の電話回線と接続するようにしてもよい。2つの通信ルートを利用した認証方法を採用しているため、予期し得ないシステム不動作などが生じない限り、電話回線接続した顧客と受注情報は対応しているとみなすことができる。
本実施形態では、2つの独立したネットワークをIVRシステム200とコンタクトセンター100との間に接続させるだけでシステムを構築することができ、従来のコンタクトセンターのシステムを大きく設計変更することなく、セキュリィティ機能を高めたカード決済処理を行うことが可能となる。特に、受注システム500とAPIで連携することが可能であるため、オペレータ入力操作画面など受注システムの内容を大きく変更する必要がなく、トークIDなど必要な情報を管理画面で表示させるだけで、IVRサーバ220を利用したカード決済処理へ確実に移行することができる。
生成したトークIDを決済処理用データ内に含める代わりに、注文データ内で少なくとも購入金額を含む注文内容をトークIDと関連付けたデータを作成し、顧客からの電話回線と接続すると、注文内容と電話回線とをトークIDに基づいて関連付けてもよい。
本実施形態では、トークIDを使って、受注データに関与したオペレータの電話機からトークIDのシグナルを電話発信し、このシグナル内容がトークIDと一致していることを確認することで、受注データがそのオペレータから発信されたものであると判断する。トークIDの生成方法として、例えば乱数器などを使用することも可能である。あるいは、トークIDを発生、生成する代わりに、あらかじめメモリなどに記憶され、互いに異なる番号(通し番号)を順に読み出し、送信するようにしてもよい。それぞれユニークな番号になるため、乱数器のように同じ番号を発信する恐れがない。また、トークID以外であって電話機から発信可能な識別コードでもよく、例えばトーン信号で識別するようにしてもよい。
上記IVRシステム200の構成に限定されず、IVRサーバ220、IVR制御サーバ240が一体的な構成であってもよい。また、IVR制御サーバ240以外の処理部が、識別コードを送信し、識別コードと入力コードの一致判断を行ってもよく、これらを両方行う処理部、あるいは別々に行う処理部を設けてもよい。あるいは、IVR制御サーバ240がIVRサーバ220とは別のシステム内に配置していてもよい。また、受注システム500がネットワークで接続されていない構成に対しても適用することが可能であり、場合によっては、台帳ソフトなどを利用する(システム化されていない)商取引においても、上記IVRシステムを適用することが可能である。
なお、商取引については、商品購入に限定されず、決済が発生するものであればよい。例えば、保険契約において初回の支払金をクレジットカードで決済処理する場合、上記IVRシステム220を利用することによって、決済情報と契約者である顧客との関連付けを間違いなく行うことができ、保険外交員がクレジットカード番号を聞くことなく、保険契約することができる。
以上のようなIVRシステムを用いたカード決済処理を実現する方法として、以下のような方法で実現することができる。
例えば一例として、コンタクトセンターを介した顧客との通話による商取引において行われるカード決済処理を支援する方法であって、ネットワークを介してコンタクトセンターから受注情報を受け取ると、識別コードを生成する。そして、受注情報に関与したオペレータの端末装置に対し、ネットワークを介して識別コードを伝える。
受注情報の受信方法としては、例えばコンタクトセンターのオペレータ端末装置から受信し、あるいは、コンタクトセンターと接続する受注システムによって作成される受注情報を受信することも可能である。識別コードについては、受注情報を作成したオペレータ、あるいはIVR(Interactive Voice Response)を用いた決済処理操作を開始したオペレータのオペレータ端末装置へ送ることが可能であり、コンピュータ間でのデータ相互通信および電話機で入力してシグナルを送信可能なコードであればよい。
受注情報に関与したオペレータは、オペレータ端末装置に伝達された識別コードを見ながら、IVRシステムなどに向けて同じコード(以下では、入力コードという)を電話機に入力することが可能である。電話機に入力されたコードは、PSTN、IP網などを経由してIVRシステムなどに通話発信される。本発明では、ネットワークとは異なる電話回線網を通じて入力コードを受信すると、識別コードと入力コードとの一致性を判断する。そして、入力コードと識別コードとの一致に伴い、電話回線網を通じて顧客とIVRとの間で電話回線が接続すると、IVRによって、カード情報の入力を顧客に促す自動音声案内を行う。
また、一例であるIVRシステムは、コンタクトセンターのオペレータおよびコンタクトセンターに電話注文する顧客との間で通話可能なIVRと、IVRを制御するIVR制御部とを備える。IVRは、コンタクトセンターと電話回線網を介して接続し、IVR制御部は、電話回線網とは異なるネットワークを介してコンタクトセンターのオペレータ端末装置と接続する。IVR制御部は、コンタクトセンターから受注情報を受け取ると、ネットワークを介してオペレータ端末装置へ識別コードを伝え、電話回線網を介してオペレータ電話機に入力された入力コードをIVRが受信すると、識別コードと入力コードとの一致性を判断する。そしてIVRは、入力コードと識別コードとの一致に伴い、電話回線網を通じて顧客とIVR(Interactive Voice Response)との間で電話回線が接続すると、IVRによって、カード情報の入力を顧客に促す自動音声案内を行う。
図7は、第2の実施形態における商取引からカード決済処理までのフローを示した図である。ステップS301〜S314の実行は、図3で示すステップS201〜S214の実行と同じであり、顧客10とコンタクトセンター100とで商取引が行われた後、カード決済のため顧客10はIVRサーバ220と自動音声通話を開始する。
顧客10の電話が接続状態になると、IVRサーバ220は、顧客10に対してカード情報入力を促すとともに、会話途中でコール戻しができることを自動音声で説明する(S315)。例えば、「会話の途中でも、“♯”を押せばオペレータにつなぐことができます。」などの音声案内を行う。
顧客10によって自動音声案内途中で“♯”ボタンが押されると(S316)、IVRサーバ220は、顧客10との電話を、ルートR1経由でコンタクトセンター100へ転送する(S317)。IVR制御サーバ240は、あらかじめ定められコール戻し専用番号によってコンタクトセンター100へ発信する。この間、顧客10とIVRサーバ220との間では、電話回線の接続状態が維持される。
コンタクトセンター100のACD装置120は、IVRシステム200からの転送電話を着呼すると、コールセンター100内で電話受付可能な(待機中の)オペレータの電話機へ繋げる。オペレータは、IVRシステム200からの発信番号をあらかじめ知っているため、発信番号を見てIVRシステム200からの電話であることを認識し、電話を取る(S318)。これにより、顧客10とIVRシステム200は保留状態となり、IVRシステム200とオペレータとの間で電話回線が接続状態となる。なお、コール戻し専用番号を使ってオペレータが電話を取るようにしてもよい。
図8は、第2の実施形態におけるオペレータ端末装置110の管理画面を示した図である。管理画面MTは、IVRシステム200が処理している電話の状態、その電話の決済情報などを表示する画面であり、IVR制御サーバ240がWEBサーバとして機能して管理画面MTを生成する。この管理画面MTは、オペレータが管理画面のURLにパスワード入力を経てアクセスすることによって、オペレータの端末装置110に表示可能となっている。
管理画面MTには、コンタクトセンター100とIVRシステム200との間で処理されている電話の状態が表示されるとともに、各電話のトークID、決済状態、決済要求区分、金額、などが一覧表示されている。
例えば、コンタクトセンター100から顧客10の電話転送を待っている状態には、「受電待ち」と表示される。また、IVRサーバ220が顧客と通話している状態には、「通話中」と表示される。そして、IVRシステム200からコール戻しによって電話転送されている状態には、「転送中」と表示される。
コール戻しの電話に対応可能なオペレータがIVRシステム200からの電話を受電すると、IVRサーバ220は、その電話に与えられているトークIDを自動音声でオペレータに通知する(S319)。オペレータは管理画面MTを見ながら「転送中」である電話を確認し、自動音声案内されたトークIDと、表示されたトークIDが一致している電話を確認する。管理画面MTにおいて転送中の電話が複数ある場合、音声案内のトークIDと一致するトークIDの電話を確認すればよい。
音声案内のトークIDと表示されたトークIDが一致している場合、オペレータは、トークID確認を通知するため、自身の電話の“♯”ボタンを操作する(S320)。IVRシステム200は、“♯”ボタン操作による応答(信号)を検出してコンタクトセンター100との通話を終了し、電話回線を切断する(S321)。なお、ステップS320において、「お繋ぎする場合は1、もう一度聞く場合は2を押してください」などの音声案内をオペレータに行ってもよい。
それまでは、IVRシステム200と顧客との電話回線(保留状態)と、IVRシステム200とコンタクトセンター100との間で電話回線が併存していたが、通話終了によって電話回線接続は1本となる。オペレータは、管理画面MTに表示される決済手続きなどをみながら、顧客と会話する。再びIVRシステム200へ電話転送してIVRサーバ220と顧客との自動音声通話が開始されると、図3のステップS217〜S223と同様の処理が行われる。
なお、ステップS316に関しては、カード決済処理が正常に実行できなかった場合の入力操作とすることができる。例えば、IVRサーバ220が「決済処理が完了しませんでした。改めてカード番号を入力する場合には“1”を、オペレータにお繋ぎする場合には“2”を押してください」といったガイダンスを流すことで、再転送が実行される。また、管理画面MTに対して検索機能を加えてもよい。この場合、オペレータは、キーワード「転送中」を入力して、転送中の電話を抽出するようにしてもよい。
このように第2の実施形態によれば、顧客10とIVRサーバ220との間で自動音声通話が行われている途中にコール戻しの入力操作が行われると、IVR制御サーバ240はコンタクトセンター100へ電話を転送する。そして、転送された電話を受電したオペレータに対してトークIDを伝える。また、IVR制御サーバ240は、管理画面MTをWEBサイト状に表示し、IVRシステム200が処理している各電話の状態と、対応するトークIDと、決済関連情報を一覧表示する。
商取引(受注)に関わっていないオペレータがIVRシステム200からの転送電話を受電しても、その決済関連情報を管理画面MTにおいて確認することができるため、顧客10に対して金額、決済処理内容などを話し合うことができる。また、IVRシステム200によって転送電話のトークIDが自動音声案内されるため、転送電話の顧客と、その顧客の決済関連情報とが一致し、誤った決済関連情報に基づいて顧客10と会話する事態を防ぐことができる。
次に、図9、10を用いて、第3の実施形態であるカード決済商取引について説明する。第3の実施形態では、IVRと顧客との通話中にコール戻しが生じた場合、その顧客に対応していたオペレータに電話を繋ぐように構成されている。
図9は、第3の実施形態におけるオペレータ端末のログイン認証プロセスのフローを示した図である。
第1の実施形態と同様、コンタクトセンター100の各オペレータは、自身のオペレータ端末装置110のブラウザによって、WEBサーバとして機能するIVR制御サーバ240で運営されるWEBサイトに接続し、IVR制御サーバ240はログイン画面をオペレータ端末装置110へ提供する(S401、S402)。
このときオペレータは、オペレータID、パスワードとともに、自身の内線番号、すなわちオペレータ端末装置110に対応する電話機130に割り当てられた内線番号を入力する(S403)。コンタクトセンター100では、所在する複数のオペレータ(の電話機)に対して内線番号を割り当てており、ACD(PBX)120は、内線番号によって、受電した電話をオペレータ間で転送処理することが可能である。IVR制御サーバ240は、ログイン認証処理を行い、トークID発行画面を表示可能にする(S404〜S406)。このとき、オペレータIDと内線番号とを紐付けし、図示しないメモリなどへ記録する。
図10は、第3の実施形態における商取引からカード決済処理までのフローを示した図である。
ステップS501〜S515の実行は、第2の実施形態における図7のステップS301〜S315の実行に相当する。すなわち、顧客10がコンタクトセンター100のオペレータと通話することによって商品などを購入すると、オペレータは受注情報をルートR2経由でIVRシステム200に送信する。IVR制御サーバ240は、トークIDをオペレータ端末装置110に送信して画面表示させる。オペレータが対応する電話機130にトークIDを入力することによってトークIDの一致が確認されると、顧客とIVRサーバ220との通話が開始される。
顧客10がコンタクトセンター100へ電話を戻す入力操作を行った場合、IVRサーバ220は、コール戻しを実行し、顧客10との通話をコンタクトセンター100に対して転送する(S516、S517)。また、通話中に所定の条件(例えば、所定時間内に顧客10の入力操作がないなど)を満たす場合にも、コール戻しを実行するようにすることができる。コンタクトセンター100で受け付け対応可能なオペレータ(例えば、オペレータOP1)は、転送された電話を受電する(S518)。このときの受電番号は、顧客が使用する受電番号であってもよく、コール戻し専用の受電番号であってもよい。
コンタクトセンター100内のいずれかのオペレータ(代理オペレータ)がIVRサーバ220からの電話を受けて通話状態となると、IVRサーバ220は、担当オペレータの内線番号を、受電した代理オペレータに自動音声によって伝える(S519)。担当オペレータは、コール戻しを行った顧客とその直前に商取引を行い、IVRサーバ220へ電話転送したオペレータであって、電話転送要求と合わせてIVRシステム200へ受注情報を送信したオペレータを表す。上述したように、オペレータIDと内線番号とが関連付けられているため、コール戻しが行われた電話の受注情報に含まれるオペレータIDに基づき、自動音声対象の内線番号データを抽出することができる。IVRサーバ220は、IVR制御部240において抽出された内線番号データに基づいて音声合成処理を実行し、内線番号を自動音声で伝える。なお、トークIDとの関連付けによって対象となる内線番号を抽出してもよい。
内線番号を知らされた代理オペレータは、“♯”ボタンの操作などによってIVRサーバ220との通話を終了し、保留中の顧客との通話に切り替える。顧客と電話接続状態となったオペレータは、例えば「お客様を担当した元のオペレータにお繋ぎします。少々お待ちください」と顧客に告げて再び保留を設定し、IVRサーバ220から伝え聞いた内線番号の電話機に内線を転送する(S520〜S522)。その結果、顧客は、担当したオペレータと会話することが可能となる。なお、顧客との保留状態を維持したまま、代理オペレータが担当オペレータに電話転送するようにしてもよい。
このように第3の実施形態によれば、電話回線網(第1の通信ルート)R1およびIP網(第2の通信ルート)R2を通じてコンタクトセンター100と接続するIVRシステム200において、IVR制御サーバ240は、オペレータのログイン認証時に入力される内線番号をネットワーク経由で取得し、オペレータIDと紐付けて記録する。IVRサーバ220と顧客との間で通話しているときにコール戻しが生じると、IVR制御サーバ240は電話回線網を通じて顧客との電話とコンタクトセンター100に転送する。そして、受電したオペレータに対し、受注情報に含まれるオペレータIDと紐付けられた内線番号を自動音声で伝える。
IVRとの自動音声通話の前後において同じオペレータが顧客と対応することができるため、オペレータは顧客の要望を、断片的な説明などであっても正しく把握することが可能となる。また、顧客にとっては、商取引のやり取りを行ったオペレータと再び話すことができるため、安心感を持って話すことができる。
IVRサーバ220が内線番号を音声伝達することにより、オペレータが画面を見ながら担当オペレータを検索する場合と比べ、顧客にストレスを感じさせない短い待ち時間で、効率よく担当オペレータへ電話接続することが可能となる。特に、ログイン認証時に内線番号をIVRシステムへ伝達することにより、特別な入力操作を別途用意する必要がない。しかも、内線番号とオペレータIDとを紐付けることにより、コール戻しがあったときに誤った内線番号を伝達する恐れがない。
このようなコール戻しにおけるIVRサーバを利用した内線番号伝達は、トークIDを使用しない他の認証方法、認証システムに対しても適用することが可能である。例えば、オペレータ端末装置ごとに外線番号を割り当て、外線番号の一致を判断する認証システムに適用可能である。
さらに、コール戻しにおけるIVRサーバを利用した内線番号伝達は、クレジットカードを用いた商取引以外についても適用することが可能である。例えば、医療関連情報など個人情報として保護する必要のある内容を対象者から聞き取る必要がある場合、IVRを用いた自動音声通話を採用することが可能であり、その場合、コール戻しのときに内線番号をIVRによって伝達することができる。
なお、内線番号の代わりに、オペレータを特定できる番号(オペレータ番号)を使用してもよい。オペレータ番号は、その種類、中身についても任意であり、互いに異なっていてユニークな番号であればよい。
以上のようなコール戻しへの対応が可能な方法として、例えば、コンタクトセンターを介した顧客との通話による商取引において行われるカード決済処理を支援する方法であって、ネットワークを通じて、コンタクトセンターから送信されるオペレータに応じた内線番号を取得し、ネットワークとは異なる電話回線網を通じてコンタクトセンターからの転送要求を受けると、顧客とIVR(Interactive Voice Response)との間で電話回線を接続し、IVRによってカード決済処理に関する自動音声案内を行う。
このような方法は、IVR、IVR制御部を備えたIVRシステムによって実行可能である。また、コンピュータ読み取り可能なメモリに記録され、上述した工程(ステップ)をもつプログラムを実行することで実現することができる。そして、上記カード決済処理支援方法に基づいて顧客から入力されたカード情報に基づき、カード決済処理を行うことが可能である。
次に、図11、12を用いて、第4の実施形態であるコンタクトセンターを介したカード決済商取引のネットワークについて説明する。第4の実施形態では、内線番号を識別コードとして用いる。また、クレジットカード番号入力時におけるIVRの復唱に関し、顧客の使用するクレジットカードの番号桁数に応じて復唱方法を変更する。
決済処理などにおいて、顧客がカード番号を入力するとき、そのカード番号の桁数が大きいため、カード番号の入力間違えが生じやすい。カード番号だけでなく、個人情報に関する番号(例えばマイナンバー、年金番号、口座番号など)といった他の番号に関して自動音声案内に従って入力する手続きを行うときにも、同様の問題が生じる。したがって、IVRを用いた手続きにおいて、番号入力者が間違いを起こさずに番号入力できるように音声案内することが求められる。本実施形態では、クレジットカードの種類に応じて、段階的なカード番号入力をIVRによって音声案内し、入力に合わせて段階的なカード番号復唱を行う。以下、詳述する。
図11は、第4の実施形態における商取引からカード決済処理までのフローを示した図である。
ステップS601〜S603の実行は、図3のステップS201〜S203の実行と同じである。ステップS604では、受注内容を保存するとともに、あらかじめオペレータのログイン認証時に取得した内線番号(図9のステップS403参照)を、トークIDとしてそのオペレータの端末装置へ送信する。ここでは、第1〜第3実施形態のようにトークIDの生成を行わず、先に記憶された内線番号データをそのまま用いる。
ステップS605において内線番号がオペレータ端末装置に表示されるのに伴い、オペレータは顧客の電話を保留にし、IVRサーバ220と電話接続して内線番号を入力する(S605〜S609)。IVR制御サーバ240が、オペレータ入力コードがそのオペレータの内線番号と同一であることを確認すると、IVRサーバ220が入力コード(内線番号)をオペレータに伝える。オペレータは、トークIDの一致を確認した後、自身の電話機を切断し、顧客とIVRサーバ220との間で電話回線を接続させる(S610〜S612)。
顧客とIVRサーバ220との間で電話が接続されると、受注内容と顧客とが関連付けられ、IVRサーバ220によってカード番号の入力案内が行われる(S613、S614)。そして、カード番号の番号長(以下、桁数ともいう)に応じて、顧客による段階的なカード番号入力と、それに対するIVRサーバ220の段階的復唱が行われる(S615、S616)。
図12は、クレジットカードの異なる番号長およびその場合の入力手順を示した図である。クレジットカードの番号は、ISO/IEC7812において規格化されており、プレフィックスはカードの属するクレジットカード網を特定し、最初の6桁は、BINあるいはIINと呼ばれ、クレジットカードの発行事業者を特定する。残りの番号は、発行事業者によって割り当てられる。
一方、カード番号の桁数は、クレジットカードの発行者の違いによって異なる。図12に示すクレジットカードAは16桁、クレジットカードBは15桁、クレジットカードCは14桁に定められている。クレジットカードAは、VISA(登録商標)カード、銀聯(登録商標)カードなどを示し、クレジットカードBは、American Express(登録商標)カードなどを示し、クレジットカードCは、Diners Club(登録商標) カードなどを示している。
カード番号は、番号すべてが等間隔でカードに刻まれておらず、所定の桁数に分かれて区切り(ハイフン)、あるいは空白が設けられており、その区切り(空白)の箇所もカード種類によって異なる。クレジットカードAの場合、16桁の番号は4桁ずつに分割されており(以下、4‐4‐4‐4と表記する)、クレジットカードBの場合、4桁、6桁、5桁(4‐6‐5)、そしてクレジットカードCの場合、4桁、6桁、4桁(4‐6‐4)で区切られている。
本実施形態では、このようなカード番号の区切り箇所に合わせて顧客にカード番号を段階的に入力させ、その都度IVRサーバ220が入力番号を復唱する。クレジットカードの番号長の特定および番号区切り箇所の特定に関しては、オペレータが顧客から商品注文を受けるときにクレジットカード番号の桁数、桁数の区切り、あるいはクレジットカードの会社名などを合わせて聞くことによって特定する。オペレータは、注文画面上において、カード番号入力方式を、顧客のクレジットカードに適した入力方式に設定する操作を行う。
オペレータが入力方式を選択し、設定すると、カード番号長および区切りの位置を表すデータ(以下、カードデータという)が、IVR制御サーバ240にテキストデータとして送信される。IVR制御部240は、取得したカードデータに基づいて、そのカードに応じた音声内容および復唱をIVRサーバ220に実行させる。
例えば、クレジットカードAの場合、「4−4−4−4」に関するカードデータが、テキストデータとしてIVR制御サーバ240に送信される。これにより、IVR制御部240は、顧客に対して4桁ずつ番号を入力させる自動音声案内をIVRサーバ220にさせる(S614)。例えばIVRサーバ220は、「お手元のカード番号の最初の4桁の番号を入力してください。」という音声案内を行う。クレジットカードBの場合には4桁、6桁、5桁、クレジットカードCの場合には4桁、6桁、4桁ずつ番号入力させる音声案内が行われる。
クレジットカードAの場合、顧客が4桁の番号を電話機に入力すると、IVRサーバ220は、その入力番号データを自動音声で復唱し、その後「宜しければ次の4桁の番号を入力してください。間違いであれば、・・・を押してもう一度やり直してください」といった音声案内を行う。顧客が続けて4桁ずつ番号を入力するのに伴い、IVRサーバ220によって同様の音声案内および復唱を行う。最後の4桁の番号が入力され、IVRサーバ220の復唱によって間違いないことを顧客が確認すると、指定されたボタンを押下する。その結果、IVR制御サーバ240が、決済サーバへ決済を依頼し、これによって決済処理が行われる(S617、S618)。
なお、決済サーバ300が顧客のカード情報を一度取得すると、顧客のID番号などの情報によって、次回以降の商取引についてカード情報を顧客から収集することなく、カード決済処理を行うことができる。しかしながら、顧客がクレジットカードの変更、あるいはカード有効期限が変更になり、新たなクレジットカード情報によって決済処理をする必要がある場合、クレジットカード情報を更新する必要がある。
そのため、顧客がクレジットカード変更などをオペレータに伝えた場合、コンタクトセンターにおいてクレジットカード情報を更新できるようにするのがよい。この場合、クレジットカード情報を特定するための情報となる顧客IDに基づき、クレジットカード情報更新画面上に更新情報を作成し、IVRシステム200によってカード番号の入力案内、復唱をさせる。クレジットカード情報が更新された場合、決済時にその更新情報を付帯して、決済サーバ300へ決済処理を依頼する。
このように第4の実施形態によれば、カード決済処理前に顧客がクレジットカード番号を入力するとき、IVR制御サーバ240は、オペレータ端末装置から顧客のクレジットカードの番号長および区切り箇所の情報(カードデータ)を取得し、それに応じてIVRサーバ220が段階的な番号入力の案内および段階的な番号復唱を行う。
これによって、どのようなクレジットカードでも、顧客がカード番号を間違いなく入力することができる。また、カード番号長および区切り箇所を特定するカードデータをIVR制御部240へ送信することにより、将来的にカード番号の桁数が増えたような場合でも対処することが可能となり、クレジットカードの発行体(会社)を特定しなくても、そのカード番号長、区切りに合わせてIVRサーバ220が入力番号案内、復唱を行うことができる。
なお、顧客がカード番号全体を一度に入力し、IVR220が入力されたカード番号をまとめて復唱するような選択、設定をオペレータが行うことを可能としてもよい。また、復唱するか否かを選択できるようにしてもよい。これらは、取引ごとにオペレータが選択する他、オペレータ毎あるいはコンタクトセンターごとに設定することができる。また、カード番号長から番号区切り箇所を判断してもよい。さらには、クレジットカード以外のカード番号長が種類などによって異なるカード(デビットカードなど)を用いて決済処理その他の処理を実行するシステムに対しても適用可能である。また、段階的な番号入力の案内、段階的な入力番号の復唱いずれか一方を行うようにしてもよい。いずれか一方でも、入力の間違いを防ぐことができる。また、すべての番号区切り箇所ではなく、一部に対して段階的な入力案内、番号入力復唱を行ってもよい。本実施形態では、通話者を情報源としてオペレータから番号区切り箇所の情報がIVRシステム200に送られてくるが、IVRシステム200が番号情報を聞き出す自動音音声案内を行い、通話者の応答によって番号区切り箇所を認識してもよい。例えば、クレジットカード会社A、Bの場合、それぞれプッシュボタン1、2を押下させるようにすることで、番号区切り箇所の情報を得ることができる。
次に、図13を用いて、第5の実施形態であるコンタクトセンターを介したカード決済商取引について説明する。第5の実施形態では、オペレータがAI(Artificial Intelligence)によって構成されている。
図13は、第5の実施形態であるコンタクトセンターを介したカード決済による商取引のネットワークを示した図である。
応答システムとして動作するコンタクトセンター100’には、複数の応答処理部が設置されており、中央制御部140’と接続されている。ここでは、2つの応答処理部110A’、110B’が図示されている。コンタクトセンター100’は、ここでは顧客からの電話に応答する応答システムとして構成され、中央制御部140’は、外部の商取引サーバ500と接続されている。
IVRサーバ220は、有線または無線のネットワーク(第1の通信ルート)R1を介してコンタクトセンター100’と接続し、IVR制御サーバ240は、有線または無線のネットワーク(第2の通信ルート)R2を介してコンタクトセンター100’と接続されている。なお、ネットワークルートR1、R2は無線によるネットワークであってもよく、互いに独立した通信経路であればよい。ネットワークR1は、相互通話可能なネットワークで構成され、割り当てられた番号などによって1対1の通話が可能となる。ネットワークR2は、コンピュータネットワークによって構成することが可能である。ネットワークR1は、ネットワークR2と比べて一般的にセキュリティ機能が高いネットワークによって構成されおり、ここでは電話回線網と同等もしくはそれ以上のセキュリティを確保している。顧客10は、電話などの通話機器10Sを所有し、有線または無線によってコンタクトセンター100’にコールすることができる。商取引サーバ500は、商品の在庫を管理し、受注処理を実行するなどの機能を有する。
顧客10が通話機器10Sを用いてコンタクトセンター100’にコールすると、コンタクトセンター100’では、応答処理部110A’が、人(オペレータ)の代わりに、商取引サーバ500との間で必要な情報をやりとりするとともに、過去に取引のある顧客の特定、商品の説明、推奨、受注業務などの顧客対応を、自動音声によって実施する。
応答処理部110A’は顧客10のキー入力を解してもよく、音声認識および声紋認識技術を用いて顧客10の音声および自然言語を解してもよい。過去に取引のある顧客の特定は、CTIとしての機能を有する中央制御部140’が顧客の通話機器の電話番号などの情報に基づいて実施し、その結果を応答処理部110A’に伝えてもよい。応答処理部110B’は、応答処理部110A’と同様に動作する。
顧客10の通話機器10SがWEBブラウザ機能を有し、商取引サーバ500が電子商取引サイトの機能をもつ、あるいはサイトと連携するように構成することができる。顧客10が通話機器10Sから商品の在庫状況や詳細情報などを参照しながら、コンタクトセンター100’にコールすることが可能となる。この場合、顧客10が、商取引WEBサイトでログイン操作や購入商品の指定を実施してからコンタクトセンター100’にコールしてもよい。
応答処理部110A’は、AIによって構成されており、ゲートウェイなどの音声通信装置(図示せず)とともに、IVR、IVR制御サーバから成るIVRシステム115A、115Bを備える。すなわち、応答処理部110A’は、「オペレータ」として構成されている。応答処理部110A’は、顧客に対し、携帯機器10Sに商品関連のコード(商品番号など)の入力を促す音声案内を行う。商品関連コードが入力されると、応答処理部110A’は、受注情報をIVR制御サーバ240へ送信する。
応答処理部110A’は、IVR制御サーバ240から送られてくる識別コードを受信すると、転送要求操作を行ってIVR220と電話回線を接続させる。そして応答処理部110A’は、送信されたコードを入力コードとして音声通信装置から発信し、IVR220へ送信する。IVR制御サーバ240は、識別コードと入力コードの一致を確認すると、転送処理によって顧客10の電話回線をIVR220と接続させる。その後、顧客10に対してカード番号の入力を促す音声案内を行う。
このように第5の実施形態によれば、オペレータであるAIによって応答処理を行うコンタクトセンター100’を構成したシステムにおいても、IVRシステム200を用いることによって、セキュリィティを十分確保したカード決済処理を行うことができる。なお、ネットワークR1、R2がともに必要となるセキュリティ機能を備えている場合、2つのネットワーク間においてセキュリティ機能に差をもたせる必要がなく、同種のネットワークで構成しもよい。
応答処理部110A’、110B’は、コンタクトセンター外に設置してもよい。あるいは、応答処理部110A’、110B’の機能、またはその一部であるAI処理機能が、コンタクトセンター外のクラウドサービスとして提供されてもよい。IVR部については、応答処理部各々がIVR部を所持するのではなく、共有するようにしてもよい。
応答処理部110A’、110B’が十分な顧客対応ができない状況になった場合には、応答処理部110A’、110B’が担当していた顧客10との通話を、不図示の待機しているオペレータ(人)に転送して引き継くように構成してもよい。
IVRシステム200が、コンタクトセンター100’の機能を内包し、顧客10のコールをIVRサーバ220が直接受けてもよい。この場合、IVRシステム200は、商取引サーバ500との間でAPI連携などセキュリティを確保できる方法によって通信を行う一連の業務を実行することができる。
次に、図14を用いて、第6の実施形態について説明する。第3の実施形態では、カード決済処理以外の番号入力を伴う処理において、IVRを用いた手続処理を行う。
図14は、第6の実施形態における手続きに関するネットワーク構成図である。ここでは、行政によって定められた個人のID番号の入力を伴う行政手続きが行われる。
コンタクトセンター100”は、行政手続きの一部を代行し、複数のオペレータが電話受付を行う。ここでは、オペレータOP1、OP2を図示し、それぞれコンピュータ端末装置110A、110Bと電話機130A、130Bが割り当てられている。IVRサーバ220は、公衆電話網/IP網(ネットワークルートR1)を介してコンタクトセンター100”と接続し、IVR制御サーバ240は、IP網(ネットワークルートR2)を介してコンタクトセンター100”と接続されている。
IVRシステム200は、IP網を通じて行政(地方自治体など)が運営する行政サーバ350と接続されている。行政サーバ350は、行政事務およびサービスを実施するためのサーバであり、行政サーバ350を所有する行政は、コンタクトセンター100”と使って、行政手続き、徴税などの事務作業といった様々なサービス、事務処理を展開している。なお、行政サーバ350は、システム上構築されたものであればよく、地方自治体が単独で行政サーバ350を所有しているか否かといった構成は問わない。
通話する者(以下、通話者という)10”は、ここでは行政の住民であり、その行政のユーザでもある。通話者10”は、例えば地方税など税に関する手続きに関し、コンタクトセンター100”にコールする。コンタクトセンター100”では、例えばオペレータOP1が通話者10”に対して電話応答し、用件などを聞いてオペレータ端末装置110Aに入力する。そして、すべての必要項目についての記入を終えると、その情報を手続情報としてIVRシステム200へ送信する。通話者10”は、コンタクトセンター100”から電話などの通信手段によって連絡を受ける場合もあり得る。
第1の実施形態と同様、IVR制御サーバ240は、識別コードをオペレータ端末装置110Aに送信する。そして、オペレータOP1の電話機130Aから入力コードが送信されてくると、入力コードと識別コードの一致を判断する。入力コードと識別コードの一致に伴い、オペレータOP1が転送完了操作を行うことで通話者10”の電話回線がIVR220と接続すると、IVR制御サーバ240は、顧客と手続情報とを関連付ける。そして、IVR220によって、自動音声案内によってID番号の入力を促す。
行政によって割り当てられた個人のID番号としては、例えばその国の国民全てに割り当てられた番号、いわゆるマイナンバー(National Identification Number)や納税者番号など様々なID番号が挙げられる。ここでは、納税者番号がID番号として入力される。納税者番号が入力されると、手続情報と納税者番号とが関連付けられ、行政サーバ350に送信される。このように、カード決済処理以外の手続きにおいても、セキュリィティを確保しながら個人のID番号を入力することができる。
行政サーバ350は、受信した手続情報に紐付けられた納税者番号と手続情報とが一致しているかを確認する。そして、税に関する手続処理を行う。なお、申請時にかかる料金をカード決済するように構成してもよい。例えば、IVRシステム200に決済代行サーバを接続させる。そして、通話者10”が納税者番号の入力後、クレジットカード決済処理を行うためにカード番号入力を促す音声案内を行い、決済代行サーバに対してカード決済処理を行わせることが可能である。これによって、通話者10”は、通話中に納税を完了することができる。
行政によって与えられたID番号だけでなく、機密情報性が高く、人間のオペレータ介入が望ましくない番号の入力を行う場合にも、IVRシステム200を利用することができる。例えば、銀行の口座番号、保険会社、証券会社の証券番号、携帯電話など所有物のID番号に対しても、番号登録、番号変更のときなどに適用することが可能である。この場合、番号を発行している会社あるいはその代行会社などのサーバが、IVRシステム200と接続し、登録、変更手続きなどを行う。通話者に関連するいずれの番号に対しても適用することができる。
さらには、企業の生産管理などで用いられる秘密情報などについても、IVRシステム200を用いた手続を利用することによって、データベースに製品情報などを記録させることが可能となり、記録作業に携わった作業者から秘密情報が漏えいするのを防ぐことができる。
第6の実施形態では、人間であるオペレータがコンタクトセンター100”に配置されているが、第5の実施形態のように、AIである応答処理部をオペレータとして配置し、自動音声通話するようにしてもよい。この場合、第4の実施形態で示した構成、すなわち。入力番号の区切り箇所に応じて入力番号を復唱する構成を適用するのがよく、IVRシステム200のIVR220だけでなく、応答処理部のIVRに実行させればよい。
例えば、入力する番号が電話番号の場合、居住場所によって番号の区切り箇所が異なる。例えば、市外局番が「03」などで二桁のエリアが存在する一方、「0424」など4桁の市外局番をもつエリアも存在する。コンタクトセンター(応答システム)100”が、銀行、保険会社などへの手続きを行う場合、入力された住所の情報に基づいて電話番号の区切り箇所を検出し、居住区に合わせた番号復唱を行うことができる。
また、入力するID番号が、地方自治体が通話者に対して割り当てた固有の番号であるとともに、人の居住区によって桁数が異なり、また区切り箇所が異なる番号である場合、オペレータ(応答処理部)は、入力情報に含まれる住所からID番号の区切り箇所を把握する。そして、番号長および区切り箇所に関するデータを、手続情報とともにIVRシステム200へ送信するようにすればよい。
以上説明したように、通話者が入力する(2桁以上の)番号の区切り箇所は、クレジットカードのようにカード作成会社などによって異なる場合だけでなく、決済カード、個人のID番号(年金番号や納税者番号など)といったカードの種類によっても、カード番号長および番号区切り箇所が異なる。様々な要因によって番号区切り箇所の異なる一連のカード番号あるいはカード発行がなくても通話者に割り当てられた番号を、第4の実施形態と同様に、段階的に音声案内、入力番号復唱を行うように構成することができる。
例えば、コンタクトセンターのオペレータ(人あるいはAI)が、通話者から番号区切り箇所の情報を入手し、その情報をIVRシステムに送信すればよい。番号区切り箇所の情報は、番号の種類によって違う場合(決済カード、マイナンバー、納税者番号、口座番号など)、同種類の中で違う場合(電場番号、クレジットカード番号など)があり、様々である。IVRシステムは、カード番号などの番号列に対して定められた番号区切り箇所の情報を認識することで、IVRによってその番号区切り箇所に応じた自動音声案内を行う。
このような、区切り箇所に応じて段階的な番号入力の案内、段階的な入力番号の復唱は、以下のような構成によって実現することができる。
すなわち、自動音声案内方法として、コンタクトセンターを介した通話者との商取引におけるカード決済処理において、IVR(Interactive Voice Response)システムを用いて行われる自動音声案内方法である。本発明では、IVRシステムにおいて、通話者が使用する決済カードの番号区切り箇所に応じて、段階的な番号入力案内および段階的な入力番号復唱のうち少なくともいずれか一方を、通話者に対して行う。このような自動音声案内は、コンタクトセンターのオペレータおよび通話者と通話可能なIVR(Interactive Voice Response)と、IVRの自動音声通話を制御するIVR制御部とを備えたIVRシステムによって実現することができる。
ここで、「決済カードの番号区切り箇所」とは、決済カードに与えられた番号の列を所定の桁数で幾つかのまとまった番号に区分けしたとき、その境となる所を表す。例えば、決済カードでは、ハイフン、あるいは空白によって区切り箇所が表されている。番号区切り箇所は、例えば、決済カードの種類などによって異なる。また、同種の決済カードにおいても、番号長の違いなどによって異なる場合がある。
IVRシステムでは、コンタクトセンターのオペレータから送られてくる番号区切り箇所の情報に基づいて、段階的な番号入力案内および段階的な入力番号復唱のうち少なくともいずれか一方を、通話者に対して行うことが可能である。例えば、カード番号長および区切り桁数の情報がIVRシステムに送られてくると、IVRシステムはそれを認識して自動音声案内を行う。ここでの「オペレータ」は、人、AIで構成される応答処理部いずれも適用可能である。
また、自動音声案内方法として、IVR(Interactive Voice Response)システムを用いて行われる通話者への自動音声案内方法であって、IVRシステムにおいて、通話者が入力する2桁以上の入力番号の番号区切り箇所に応じて、段階的なカード番号入力案内および段階的な入力番号復唱のうち少なくともいずれか一方を、通話者に対して行う。このような自動音声案内は、コンタクトセンターのオペレータおよび通話者と通話可能なIVR(Interactive Voice Response)と、IVRの自動音声通話を制御するIVR制御部とを備えたIVRシステムによって実現することができる。
ここでの「入力番号」は、決済カードのカード番号、あるいは決済用に割り当てられた番号、個人のID番号(例えば年金番号、マイナンバー、地方行政発行のID番号、電話番号など)その他の番号を含む。入力番号は、通話者によって番号区切り箇所が異なる番号であり、例えば、カードの種類によって異なり、同種カードでも異なる場合がある。
本願は、日本出願(特願2016−185983号、2016年9月23日出願、特願2017−084569号、2017年4月21日出願、特願2017−171817号、2017年2月10日出願、特願2017−136011号、2017年7月12日出願)を基礎出願として優先権主張する出願であり、基礎出願の明細書、図面およびクレームを含む開示内容は、参照することによって本願全体に組み入れられている。
10 顧客、通話者
100 コンタクトセンター
200 IVRシステム
220 IVRサーバ(IVR)
240 IVR制御サーバ(IVR制御部)
110 オペレータ端末装置
130 オペレータ電話機(通話機器)
500 受注システム
R1 電話回線網(第1の通信ルート)
R2 IP網(第2の通信ルート)

Claims (19)

  1. コンタクトセンターを介した商取引における、IVR(Interactive Voice Response)システムを用いたカード決済処理に関する手続き方法であって、
    前記IVRシステムにおいて、前記コンタクトセンターから決済情報を受けると、前記コンタクトセンター内で決済情報に関与したオペレータのオペレータ端末装置に対し、識別コードを第2の通信ルートを通じて送信し、
    前記IVRシステムのIVRにおいて、決済情報に関与したオペレータ通話機器に入力される入力コードを、前記第2の通信ルートとは異なり、通話可能な第1の通信ルートを通じて受信し、
    入力コードと識別コードとの一致に従い、転送処理によって前記IVRが前記第1の通信ルートを通じて通話者と通話状態になると、前記IVRによって、カード情報入力に関する自動音声案内を行う
    ことを特徴とする手続き方法。
  2. IVR(Interactive Voice Response)システムを用いて行われる手続き方法であって、
    前記IVRシステムにおいて、通話者と通話可能な応答システムから手続情報を受け取ると、第2の通信ルートを通じて、識別コードを、前記応答システムの手続情報に関与したオペレータに送信し、
    前記IVRシステムにおいて、通話可能であって前記第2の通信ルートとは異なる第1の通信ルートを通じて、前記手続情報に関与したオペレータから送られてくる入力コードを受信し、
    識別コードと入力コードの一致に従い、転送処理によって前記IVRシステムが前記第1の通信ルートを通じて通話者と通話状態になると、前記IVRシステムによって、通話者に関する情報の入力を促す自動音声応答を行うことを特徴とする手続き方法。
  3. 前記IVRシステムにおいて、オペレータの転送操作により通話者と通話可能になった時以降に、通話者と手続情報とを関連付ける処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の手続き方法。
  4. 前記IVRシステムにおいて、入力コードと識別コードとの一致性を判断し、そして、オペレータの転送操作により通話者と通話可能になった時以降に、通話者と手続情報とを関連付ける処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の手続き方法。
  5. 前記IVRシステムにおいて、オペレータに対して入力コードを自動音声で伝えることを特徴とする請求項1乃至4に記載の手続き方法。
  6. 前記IVRシステムにおいて、通話者と通話可能になった時以降に、識別コードに基づいて通話者と手続情報とを関連付ける処理を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の手続き方法。
  7. 前記コンタクトセンターにおいて、所在する複数のオペレータごとに、オペレータ端末装置とオペレータ通話機器とが装備されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の手続き方法。
  8. 前記第1の通信ルートが、前記第2の通信ルートと比べてセキュリティ機能が高いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の手続き方法。
  9. コンタクトセンターを介した通話者との通話による商取引における、IVR(Interactive Voice Response)システムを用いたカード決済処理に関する手続き方法であって、
    前記コンタクトセンター内のオペレータ毎に割り当てられるオペレータ通話機器が、前記コンタクトセンター内のPBX(Private Branch eXchange)および通話可能な第1の通信ルートを通じてIVRと接続されるとともに、オペレータ毎に割り当てられるオペレータ端末装置が前記第1の通信ルートとは異なる第2の通信ルートを通じてIVRシステムと接続されており、
    前記IVRシステムのIVR制御部において、前記第2の通信ルートを介して前記コンタクトセンターから決済情報を受け取ると、決済情報に関与したオペレータのオペレータ端末装置に対し、前記第2の通信ルートを介して識別コードを送信し、
    前記IVRシステムのIVRにおいて、前記PBXおよび前記第1の通信ルートを通じて、決済情報に関与したオペレータのオペレータ通話機器に入力される入力コードを受信し、
    前記IVRのIVR制御部において、前記識別コードと前記入力コードとの一致性を判断し、
    前記IVR制御部において、前記識別コードと前記入力コードとの一致に伴い、前記PBXによって通話者と前記IVRとの間で通話状態になると、前記識別コードに基づいて通話者と受注情報とを関連付け、そして、前記IVRによって、カード情報入力を通話者に促す音声案内を行うことを特徴とする手続き方法。
  10. コンタクトセンターを介した手続きにおいて、IVR(Interactive Voice Response)システムを用いて行われる手続き方法であって、
    前記IVRシステムにおいて、コンタクトセンターから送られてくる手続情報に応じて、その手続情報に関与したオペレータと通話状態であることについて認証し、そして、そのオペレータの転送操作によって通話者と通話状態になると、通話者と手続情報とを関連付ける処理を行うことを特徴とする手続き方法。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の手続き方法に基づいて通話者から入力されたカード情報に基づき、カード決済処理部において、カード決済処理を行うことを特徴とする手続き方法。
  12. コンタクトセンターのオペレータおよび通話者との間で通話可能であって、前記コンタクトセンターと第1の通信ルートを通じて接続するIVR(Interactive Voice Response)と、
    前記IVRを制御し、前記第1の通信ルートとは異なる第2の通信ルートを介して前記コンタクトセンターのオペレータ端末装置と接続するIVR制御部とを備え、
    前記IVR制御部が、前記コンタクトセンターから決済情報を受けると、前記コンタクトセンター内で決済情報に関与したオペレータのオペレータ端末装置に対し、識別コードを前記第2の通信ルートを介して送信し、
    前記IVRが、前記第1の通信ルートを通じて、決済情報に関与したオペレータ通話機器に入力される入力コードを受信し、
    前記識別コードと前記入力コードとの一致に従い、転送処理によって前記IVRが前記第1の通信ルートを通じて通話者と通話状態になると、前記IVRが、カード情報入力に関する自動音声案内を行う
    ことを特徴とするIVRシステム。
  13. 通話者と通話可能な応答システムに対し、通話可能な第1の通信ルートを通じて接続するIVR(Interactive Voice Response)と、
    前記IVRを制御し、前記第1の通信ルートとは異なる第2の通信ルートを介して前記応答システムのオペレータと通信可能なIVR制御部とを備え、
    前記IVR制御部が、前記コンタクトセンターから手続情報を受けると、前記応答システム内で手続情報に関与したオペレータに対し、識別コードを前記第2の通信ルートを通じて送信し、
    前記IVRが、前記第1の通信ルートを通じて、前記手続情報に関与したオペレータから送られてくる入力コードを受信し、
    前記IVRが、前記識別コードと前記入力コードの一致に従い、転送処理によって前記IVRが前記第1の通信ルートを通じて通話者と通話状態になると、通話者に関する番号の入力を促す自動音声応答を行うことを特徴とするIVRシステム。
  14. コンタクトセンターのオペレータおよび通話者との間で通話可能であって、前記コンタクトセンターと通話可能な第1の通信ルートを通じて接続するIVR(Interactive Voice Response)と、
    前記IVRを制御するIVR制御部とを備え、
    前記コンタクトセンター内のオペレータ毎に割り当てられるオペレータ通話機器が、前記コンタクトセンター内のPBX(Private Branch eXchange)および前記第1の通信ルートを通じて前記IVRと接続されるとともに、オペレータ毎に割り当てられるオペレータ端末装置が上記ネットワークを通じて前記IVR制御部と接続されており、
    前記IVR制御部が、前記ネットワークを介してコンタクトセンターから決済情報を受け取ると、決済情報に関与したオペレータのオペレータ端末装置に対し、前記ネットワークを介して識別コードを送信し、
    前記IVRが、前記PBXおよび前記第1の通信ルートを通じて決済情報に関与したオペレータのオペレータ通話機器に入力される入力コードを受信し、
    前記IVR制御部が、前記識別コードと前記入力コードとの一致性を判断し、
    前記IVR制御部が、前記識別コードと前記入力コードとの一致に伴い、前記PBXによって通話者と前記IVRとの間で通話状態になると、識別コードに基づいて通話者と受注情報とを関連付け、
    前記IVRが、カード情報入力を通話者に促す音声案内を行うことを特徴とするIVRシステム。
  15. 前記IVR制御部が、あらかじめメモリに記憶され、互いに異なる識別コードを、前記オペレータ端末装置へ送信することを特徴とする請求項12乃至14のいずれかに記載のIVRシステム。
  16. 前記IVR制御部が、決済情報を受け取ると識別コードを生成し、前記送信することを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載のIVRシステム。
  17. コンタクトセンターのオペレータおよび通話者との間で通話可能なIVR(Interactive Voice Response)と、
    前記IVRを制御するIVR制御部とを備え、
    前記IVR制御部が、前記コンタクトセンターから送られてくる手続情報に応じて、その手続情報に関与したオペレータと電話接続していることについて認証し、そして、そのオペレータの転送操作によって通話者と通話状態になると、通話者と手続情報とを関連付ける処理を行うことを特徴とするIVRシステム。
  18. 通話者と通話可能な応答用IVR(Interactive Voice Response)を用いて、通話者に関する手続き処理を自動で行う応答処理部を備え、
    前記応答処理部が、第2の通信ルートを通じて、手続情報を認証用IVRシステムへ送信し、
    前記応答処理部が、前記IVRシステムから前記第2の通信ルートを通じて識別コードを受信すると、通話可能であって前記第2の通信ルートとは異なる第1の通信ルートを通じて、識別コードと同じである入力コードを送信し、そして、前記識別コードと前記入力コードの一致に従い、通話者と前記IVRシステムとを通話状態にさせることを特徴とする応答システム。
  19. 前記認証用IVRシステムが、応答システム外部に設置されていることを特徴とする請求項18に記載の応答システム。

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