JPWO2018056288A1 - Pcdドリル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

円柱形状体(16)のPCD層(22)に第1予備フルート(70)を形成する際、第1ねじれ角がαとなるように電極の姿勢を設定して放電加工を行う。次に、円柱形状体(16)の基板(20)、及び丸棒(62)に第2予備フルート(74)を形成する際、第1ねじれ角(α)よりも大きな第2ねじれ角(β)となるように、ダイヤモンド砥石(72)の研削姿勢及び方向を設定して研削加工を行う。

Description

本発明は、切削加工を実施するためのPCDドリル及びその製造方法に関する。
切削加工に用いられるドリルの1種として、ダイヤモンド焼結体(PCD)を含む先端を有するPCDドリルが知られている。この先端は、超硬合金からなる基板にPCDが設けられた先端刃具の一部を切り出したものから得られる。その後、この先端をボディ本体に接合し、さらに、切り刃及びシンニング面を形成した後、フルート(切削屑排出溝)を形成することでボディが作製される。なお、ボディ本体は、例えば、超硬合金からなる。
フルートは、一般的に、ダイヤモンド砥石での研削加工か、又は放電加工によって形成される(例えば、特開2009−226539号公報参照)。ここで、研削加工の場合、加工時間が短いものの、PCDにフルートを形成する際のダイヤモンド砥石の摩耗量が多いために研削加工を多数回行うことが容易ではないという不都合がある。一方、放電加工では、研削加工に比して加工能率が低いため、フルートの形成に長時間を要してしまう。
このような理由から、先端刃具にフルートを形成する際にはワイヤカット放電加工を行い、ボディ本体にフルートを形成する際にはダイヤモンド砥石で研削加工を行うことが考えられる。
上記したように先端側とボディ本体側でフルートを形成する加工ツールを変更すると、フルートに微細な段差が生じてしまう。このため、段差に切削屑が引っ掛かり、切削屑が排出されなくなる懸念がある。
本発明の主たる目的は、効率よく作製することが可能なPCDドリルを提供することにある。
本発明の別の目的は、切削屑が排出されなくなる懸念が払拭されたPCDドリルを提供することにある。
本発明のまた別の目的は、上記したPCDドリルの製造方法を提供することにある。
本発明の一実施形態によれば、ボディ本体と、超硬合金からなる基板にダイヤモンド層が設けられた先端刃具とを有し、前記先端刃具が、前記基板が前記ボディ本体に臨むように該ボディ本体の先端に配設されることでボディを構成するPCDドリルであって、
前記先端刃具に形成されたすくい面及びシンニング面に、前記ダイヤモンド層及び前記超硬合金の双方が露出するとともに、
前記ダイヤモンド層の第1ねじれ角が、前記基板及び前記ボディ本体の第2ねじれ角に比して小さく設定されているPCDドリルが提供される。ここで、本発明における「ダイヤモンド層」には、ダイヤモンドのみからなる層の他、ダイヤモンドと超硬合金とを含有した複合層を含むものとする。
このような構成を採用することにより、ダイヤモンド層に形成されたフルートと、基板及びボディ本体に形成されたフルートとの間に段差が生じることが回避される。従って、切削屑がフルートを容易に通過する。換言すれば、切削屑がフルート内で引っ掛かって停止することが回避される。このため、切削屑が排出されなくなる懸念が払拭される。
シンニング面では、フルートの最先端が、前記ダイヤモンド層と前記基板の境界の近傍に位置することが好ましい。これにより、フルートの開口面積及び断面積が比較的大きくなる。従って、切削屑がフルートを一層通過し易くなる。
なお、ボディ本体は、例えば、基板と同様に超硬合金で構成すればよい。この場合、基板及びボディ本体にフルートを形成することが容易となるという利点がある。
また、本発明の別の一実施形態によれば、ボディ本体と、超硬合金からなる基板にダイヤモンド層が設けられた先端刃具とを有するPCDドリルの製造方法であって、
前記先端刃具となる円柱形状体を、前記基板が前記ボディ本体側に臨むように前記ボディ本体の先端に接合する工程と、
前記円柱形状体に放電加工を施し、切り刃及びシンニング面を形成するとともに、すくい面及び前記シンニング面に、前記ダイヤモンド層及び前記基板の双方を露出させる工程と、
前記ダイヤモンド層に放電加工を施し、第1ねじれ角となるように第1予備フルートを形成する工程と、
前記ボディ本体と、前記基板とに研削加工を施し、前記第1予備フルートに連なるとともに、前記第1ねじれ角よりも大きな第2ねじれ角となるように第2予備フルートを形成する工程と、
を有するPCDドリルの製造方法が提供される。
このようにねじれ角を変化させることにより、砥石が第1予備フルートに干渉することを回避しながら、第1予備フルートとの間に段差が生じることが回避された第2予備フルートを形成することができる。すなわち、内面が円滑なフルートが得られる。従って、排出溝が段差に引っ掛かって排出が困難となる懸念が払拭される。
しかも、硬質であるダイヤモンド層に対しては放電加工を行うので、基板及びボディ本体に対して研削加工を行うための砥石が短期間で摩耗することが回避される。従って、複数本のボディ本体に第2予備フルートを形成する際、砥石を繰り返し用いることができる。
その一方で、基板及びボディ本体に対しては砥石にて研削加工を行う。このため、第2予備フルートを効率よく形成することができる。従って、PCDドリルの生産効率が向上する。
第2予備フルートは、その最先端が、前記ダイヤモンド層と前記基板との境界の近傍に位置するように形成することが好ましい。このようにすることにより、開口面積及び断面積が大きく切削屑が通過し易いフルートを形成することができる。
第1予備フルートを形成する放電加工を行うための電極は、ダイヤモンド層側から基板側に進行させ、その後、第2予備フルートを形成する研削加工を行うための砥石は、ボディ本体側から基板側に進行させればよい。これにより、ねじれ角が相違する第1予備フルート及び第2予備フルートを形成することが容易となる。
なお、研削加工を行うための砥石は、高硬度であり摩耗が起こり難いことから、ダイヤモンド砥石が好適である。
本発明によれば、基板及びボディ本体におけるねじれ角を、ダイヤモンド層におけるねじれ角よりも大きく設定するようにしている。このため、ダイヤモンド層におけるフルート(第1予備フルート)と、基板及びボディ本体におけるフルート(第2予備フルート)とが円滑に連なり、両者の間に段差が生じることが回避される。
従って、段差が存在することに起因して切削屑が排出され難くなることが回避され、切削屑がフルートを容易に通過するようになる。このため、切削屑がフルート内で停止して排出されなくなる懸念が払拭される。
しかも、硬質なダイヤモンド層におけるフルート(第1予備フルート)を放電加工で形成し、一方、比較的軟質な基板及びボディ本体におけるフルート(第2予備フルート)を研削加工で形成するようにしているので、砥石が短期間で摩耗することを回避しつつ、フルートを効率よく形成することができる。このため、PCDドリルの生産効率が向上する。
本発明の実施の形態に係るPCDドリルの長手方向に沿った概略全体側面図である。 図1のPCDドリルの先端正面図である。 図1のPCDドリルの先端側面図である。 先端刃具を得るための円柱形状体を、ウェハから切り出した状態を示す概略斜視図である。 円柱形状体にV字状溝を形成するとともに、丸棒にV字型端部を形成した状態を示す概略側面図である。 円柱形状体に対して放電加工を施すことでシンニング面等を形成している状態を模式的に示す概略斜視図である。 円柱形状体に対して放電加工を施すことで、フルートとなる第1予備フルートを形成している状態を模式的に示す概略斜視図である。 丸棒及び基板に対して研削加工を施すことで、フルートとなる第2予備フルートを形成している状態を模式的に示す概略斜視図である。
以下、本発明に係るPCDドリルの製造方法につき、それによって得られるPCDドリルとの関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るPCDドリル10の長手方向に沿った概略全体側面図である。このPCDドリル10は、先端刃具12と、長尺なボディ本体14とを有する。この中の先端刃具12は、図4に示す円柱形状体16がドリルの先端に適した形状に加工されたものであり、基板20と、ダイヤモンド層としてのダイヤモンド焼結体層(以下、「PCD層」とも表記する)22からなる。
基板20は、超硬合金からなるディスク形状体である。一方、PCD層22は、多結晶ダイヤモンド焼結体(PCD)を含み、基板20の一端面を覆うように設けられたディスク形状体である。なお、PCD層22は、PCDのみからなる単一素材層であってもよいし、PCDと超硬合金との複合材からなる複合素材層であってもよい。基板20やPCD層22に含まれる超硬合金としては、WC−Co等が例示される。また、PCDと超硬合金との割合は、例えば、体積比でPCD:超硬合金=90:10〜10:90の範囲内に設定することができる。
基板20には、図5に示すV字状溝24が形成される。一方、ボディ本体14の先端には、V字状溝24に対応するV字型端部26が形成されている。V字状溝24の内壁と、V字型端部26の傾斜壁とは、例えば、ロウ付けによって接合される。
ボディ本体14の大部分は先端刃具12とともにボディ30を構成し、略円柱形状をなす一端部はシャンク32を構成する。ボディ30には、チゼルポイント34を挟み位相差が約180°となるように2本のフルート36a、36bが形成される。すなわち、PCDドリル10は、いわゆるツイストドリルである。フルート36a、36bは、ねじれ溝とも指称され、ボディ30の長手方向に沿って螺旋状に延在する。なお、フルート36a、36bが互いに交差することはない。
PCDドリル10の先端正面図である図2、先端側面図である図3に示すように、先端刃具12からなる先端面には、2番逃げ面42a、42b、3番逃げ面44a、44b、シンニング面46a、46bが形成される。3番逃げ面44a、44bには、潤滑作用ないし冷却作用を営む切削油等のクーラント剤が導出される導出孔48a、48bがそれぞれ穿設される。導出孔48a、48bは、シャンク32内に穿設された1本の案内孔(図示せず)に合流する。すなわち、クーラント剤は、PCDドリル10を用いた切削加工時に案内孔を経て2本の導出孔48a、48bに分岐し、該導出孔48a、48bから切削加工箇所に供給される。
2番逃げ面42aの、フルート36b側に臨む稜線には切り刃50aが形成される。図3に示すように、切り刃50aにはすくい面52aが連なる。同様に、2番逃げ面42bの、フルート36a側に臨む稜線には切り刃50bが形成されるとともに、該切り刃50bにすくい面52bが連なる。
図2に示すハッチングは、先端刃具12を構成するPCD層22が露出した第1領域54a、54bを示している。ハッチングを付していない領域は、超硬合金が露出した第2領域56a、56bである。すなわち、第1領域54a、54bはチゼルポイント34を含む先端側、換言すれば、頂部側であり、第2領域56a、56bは裾野側である。なお、ハッチングは第1領域54a、54bと第2領域56a、56bとを区別し易くするために便宜的に付している。
フルート36aの最先端58aは、第1領域54aと第2領域56aとの境界近傍に位置する。同様に、フルート36bの最先端58bは、第1領域54bと第2領域56bとの境界近傍に位置する。
図3に示すように、フルート36a、36bのねじれ角は、超硬合金からなるボディ本体14及び基板20と、PCDを主成分とするPCD層22とで相違する。具体的には、PCD層22におけるねじれ角αは、超硬合金からなる部位におけるねじれ角βよりも小さく設定されている。すなわち、α<βが成り立つ。さらに、フルート36a、36bは、段差が形成されることなく滑らかに延在する。
次に、基本的には上記のように構成されるPCDドリル10の製造方法につき説明する。
先ず、図4に示すように、超硬合金を基板20とし且つ該基板20上にPCD層22が形成されたウェハ60から、円柱形状体16を切り出す。なお、この種のウェハ60は、市販品として入手することが可能である。円柱形状体16がウェハ60の一部から切り出されたものであるため、円柱形状体16が基板20(超硬合金)とPCD層22からなることは勿論である。
次に、この円柱形状体16の基板20側に、図5に示すV字状溝24を形成する。その一方で、超硬合金等からなる丸棒62の一端部に、V字状溝24に対応するV字型端部26を形成する。そして、V字状溝24の内壁と、該V字状溝24内に挿入したV字型端部26の傾斜壁とを、例えば、ロウ付けによって接合する。
次に、図6に示すように、電極64a、64bを用いて放電加工を行う。この放電加工により、円柱形状体16に2番逃げ面42a、42b、3番逃げ面44a、44b、シンニング面46a、46b、切り刃50a、50b、すくい面52a、52bが形成される。また、PCD層22が露出した第1領域54a、54bが形成されるとともに、超硬合金(基板20)が露出した第2領域56a、56bが形成される。
次に、図7に示すように、電極64aを用いて放電加工を行うことで、PCD層22に第1予備フルート70を形成する。ここで、電極64aは、矢印Xとして示すように、PCD層22側から基板20側に移動させる。この際、第1ねじれ角がαとなるように電極64aの姿勢を設定する。
電極64aが基板20に到達した直後に、電極64aの移動を停止する。その後、第1予備フルート70から電極64aを離脱させる。
次に、図8に示すように、ダイヤモンド砥石72を用いて研削加工を行うことで第2予備フルート74を形成する。この際、ダイヤモンド砥石72を、矢印Yとして示すように、丸棒62(ボディ本体14)側から基板20側に向かって移動させる。また、このとき、第2ねじれ角がαよりも大であるβとなるようにダイヤモンド砥石72の姿勢及び方向を設定する。最終的に、第2予備フルート74が第1予備フルート70に連なって1本のフルート36aが形成される。同様にしてフルート36bが形成され、その結果、ボディ30が得られる。
このように、本実施の形態においては、硬質であるPCD層22に対しては放電加工を行って第1予備フルート70を形成するようにしている。このため、ダイヤモンド砥石72が短期間で摩耗することが回避されるので、ダイヤモンド砥石72を繰り返し用いることができる。すなわち、同一のダイヤモンド砥石72で多数回の研削加工を実施することができる。
その一方で、超硬合金等の比較的軟質な素材からなる基板20及びボディ本体14(丸棒62)に対しては、ダイヤモンド砥石72を用いた研削加工を行って第2予備フルート74を形成するようにしている。第2予備フルート74は第1予備フルート70に比して長尺であるが、研削加工によれば、放電加工よりも短時間で第2予備フルート74を形成することが可能となる。従って、フルート36a、36bを効率よく形成することができる。
さらに、本実施の形態では、上記の研削加工を行う際、第2ねじれ角βが第1ねじれ角αよりも大きくなるようにしている。このため、ダイヤモンド砥石72が基板20を研削加工する際、PCD層22に干渉することが回避される。従って、基板20に第2予備フルート74を形成することが容易であるとともに、ダイヤモンド砥石72がPCD層22を研削して摩耗することを回避することができる。
また、第2ねじれ角βを第1ねじれ角αよりも大きくしていることから、第1予備フルート70と第2予備フルート74の間に段差が形成されることが回避される。このため、段差のないフルート36a、36bが得られる。
このようなPCDドリル10を用いて切削加工を行った場合、切削屑は、フルート36a、36bを容易に通過して排出される。このため、切削屑がフルート36a、36b内に停止する懸念が払拭される。上記したように、フルート36a、36b内に段差が形成されることが回避されているからである。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、第2予備フルート74を形成するための研削加工をダイヤモンド砥石72で行うことは必須ではなく、その他の研削工具で行うようにしてもよい。
【0006】
によって接合される。
[0028]
ボディ本体14の大部分は先端刃具12とともにボディ30を構成し、略円柱形状をなす一端部はシャンク32を構成する。ボディ30には、チゼルポイント34を挟み位相差が約180°となるように2本のフルート36a、36bが形成される。すなわち、PCDドリル10は、いわゆるツイストドリルである。フルート36a、36bは、ねじれ溝とも指称され、ボディ30の長手方向に沿って螺旋状に延在する。なお、フルート36a、36bが互いに交差することはない。
[0029]
PCDドリル10の先端正面図である図2、先端側面図である図3に示すように、先端刃具12からなる先端面には、2番逃げ面42a、42b、3番逃げ面44a、44b、区別を容易にするためにドットを付したシンニング面46a、46bが形成される。3番逃げ面44a、44bには、潤滑作用ないし冷却作用を営む切削油等のクーラント剤が導出される導出孔48a、48bがそれぞれ穿設される。導出孔48a、48bは、シャンク32内に穿設された1本の案内孔(図示せず)に合流する。すなわち、クーラント剤は、PCDドリル10を用いた切削加工時に案内孔を経て2本の導出孔48a、48bに分岐し、該導出孔48a、48bから切削加工箇所に供給される。
[0030]
2番逃げ面42aの、フルート36b側に臨む稜線には切り刃50aが形成される。図3に示すように、切り刃50aにはすくい面52aが連なる。同様に、2番逃げ面42bの、フルート36a側に臨む稜線には切り刃50bが形成されるとともに、該切り刃50bにすくい面52bが連なる。
[0031]
図2に示すハッチングは、先端刃具12を構成するPCD層22が露出した第1領域54a、54bを示している。ハッチングを付していない領域は、超硬合金が露出した第2領域56a、56bである。すなわち、第1領域54a、54bはチゼルポイント34を含む先端側、換言すれば、頂部側であり、第2領域56a、56bは裾野側である。なお、ハッチングは第1領域54a、54bと第2領域56a、56bとを区別し易くするために便宜的に付している。

Claims (9)

  1. ボディ本体(14)と、超硬合金からなる基板(20)にダイヤモンド層(22)が設けられた先端刃具(12)とを有し、前記先端刃具(12)が、前記基板(20)が前記ボディ本体(14)に臨むように該ボディ本体(14)の先端に配設されることでボディ(30)を構成するPCDドリル(10)であって、
    前記先端刃具(12)に形成されたすくい面(52a、52b)及びシンニング面(46a、46b)に、前記ダイヤモンド層(22)及び前記超硬合金の双方が露出するとともに、
    前記ダイヤモンド層(22)の第1ねじれ角(α)が、前記基板(20)及び前記ボディ本体(14)の第2ねじれ角(β)に比して小さく設定されていることを特徴とするPCDドリル(10)。
  2. 請求項1記載のPCDドリル(10)において、前記シンニング面(46a、46b)で、フルート(36a、36b)の最先端が、前記ダイヤモンド層(22)と前記基板(20)の境界の近傍に位置することを特徴とするPCDドリル(10)。
  3. 請求項1又は2記載のPCDドリル(10)において、前記ボディ本体(14)が超硬合金からなることを特徴とするPCDドリル(10)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のPCDドリル(10)において、前記先端刃具(12)又は前記ボディ本体(14)のいずれか一方に係合部(26)が設けられるとともに、残余の一方に、前記係合部(26)に係合された被係合部(24)が設けられていることを特徴とするPCDドリル(10)。
  5. ボディ本体(14)と、超硬合金からなる基板(20)にダイヤモンド層(22)が設けられた先端刃具(12)とを有するPCDドリル(10)の製造方法であって、
    前記先端刃具(12)となる円柱形状体を、前記基板(20)が前記ボディ本体(14)側に臨むように前記ボディ本体(14)の先端に接合する工程と、
    前記円柱形状体に放電加工を施し、切り刃(50a、50b)及びシンニング面(46a、46b)を形成するとともに、すくい面(52a、52b)及び前記シンニング面(46a、46b)に、前記ダイヤモンド層(22)及び前記基板(20)の双方を露出させる工程と、
    前記ダイヤモンド層(22)に放電加工を施し、第1ねじれ角(α)となるように第1予備フルート(70)を形成する工程と、
    前記ボディ本体(14)と、前記基板(20)とに研削加工を施し、前記第1予備フルート(70)に連なるとともに、前記第1ねじれ角(α)よりも大きな第2ねじれ角(β)となるように第2予備フルート(74)を形成する工程と、
    を有することを特徴とするPCDドリル(10)の製造方法。
  6. 請求項5記載の製造方法において、前記第2予備フルート(74)を形成する際、該第2予備フルート(74)の最先端を、前記ダイヤモンド層(22)と前記基板(20)との境界の近傍に位置させることを特徴とするPCDドリル(10)の製造方法。
  7. 請求項5又は6記載の製造方法において、前記第1予備フルート(70)を形成する放電加工を行うための電極(64a)を、前記ダイヤモンド層(22)側から前記基板(20)側に進行させ、その後、前記第2予備フルート(74)を形成する研削加工を行うための砥石を、前記ボディ本体(14)側から前記基板(20)側に進行させることを特徴とするPCDドリル(10)の製造方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の製造方法において、前記研削加工を、ダイヤモンド砥石(72)を用いて行うことを特徴とするPCDドリル(10)の製造方法。
  9. 請求項5〜8のいずれか1項に記載の製造方法において、前記先端刃具(12)又は前記ボディ本体(14)のいずれか一方に係合部(26)を設けるとともに、残余の一方に、前記係合部(26)に係合される被係合部(24)を設け、前記係合部(26)を前記被係合部(24)に係合させた状態で前記先端刃具(12)を前記ボディ本体(14)に接合することを特徴とするPCDドリル(10)の製造方法。
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