JPWO2018021023A1 - 接続器 - Google Patents

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Abstract

第2の端子から二次側端子を取り外す際のアークの発生を抑制することができ、交流経路内だけでなく、直流経路内にも設置可能な接続器を実現する。本発明の一形態に係る接続器(1)は、一次側端子(8)が電気的に接続される第1の端子(3)と、二次側端子(9)が電気的に接続される第2の端子(4)と、第1の端子(3)と第2の端子(4)とを電気的に接続及び当該接続を遮断するように操作される接続手段(6)と、を備える接続器であって、接続手段(6)によって第1の端子(3)と第2の端子(4)とが電気的に接続されるのに連動して、二次側端子(9)と第2の端子(4)との電気的な接続を遮断不能にする遮断可否手段(7)を備える。

Description

本発明は、接続器に関する。
接続器の一例である端子台は、一次側端子が電気的に接続される第1の端子と、二次側端子が電気的に接続される第2の端子と、が接続手段で電気的に接続された構成とされており、一次側端子には、例えば、分電盤などから電源が供給される。
このような構成の端子台において、作業者が第2の端子から二次側端子を取り外す際に、分電盤の操作によって電源の遮断を行い忘れた場合、作業者が感電する可能性がある。そのため、作業者の手元で第2の端子への電源の供給を遮断できるように、断路器を備えた端子台が種々開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−277954号公報
近年、例えば、再生自然エネルギーを利用して発電した電気をバッテリーに充電し、家庭内などで利用するオフザグリッド化(ルーラル)が進められている。そして、再生自然エネルギーを利用した発電量は、一般的に600V〜1200Vの高電圧直流である。
このようなオフザグリッド化された直流経路内に特許文献1の端子台を設置した場合、特許文献1の端子台は、作業者が断路器の操作を行い忘れて第1の端子と第2の端子との電気的な接続を遮断し忘れても、第2の端子から二次側端子を取り外すことができ、その際に第2の端子と二次側端子との間で激しくアークが発生して、端子台が損傷する課題を有する。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、第2の端子から二次側端子を取り外す際のアークの発生を抑制することができ、交流経路内だけでなく、直流経路内にも設置可能な接続器を実現する。
本発明の一態様に係る接続器は、一次側端子が電気的に接続される第1の端子と、二次側端子が電気的に接続される第2の端子と、前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続及び当該接続を遮断するように操作される接続手段と、を備える接続器であって、
前記接続手段によって前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続されるのに連動して、前記二次側端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断不能にする遮断可否手段を備える。
上述の接続器において、前記遮断可否手段は、前記接続手段による前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続の遮断に連動して、前記二次側端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断可能にすることが好ましい。
上述の接続器において、前記遮断可否手段は、前記接続手段による前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続が遮断された場合、前記二次側端子と前記第2の端子との接続部を覆うカバーが開状態であり、前記接続手段によって前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された場合、前記カバーが閉状態であることが好ましい。
上述の接続器において、前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続と、前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続の遮断と、を切り替えるために操作される操作手段を備え、
前記遮断可否手段は、前記接続手段による前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断するために前記操作手段の操作量が所定の操作量より大きくなると、弾性力によって前記接続手段を瞬間的に前記第1の端子及び前記第2の端子から離間させる付勢手段を備えることが好ましい。
上述の接続器において、前記接続器に生じる振動が予め設定された大きさ以上の場合、前記接続手段による前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断する遮断機構を備えることが好ましい。
本発明の一態様に係る接続器は、
一次側端子が電気的に接続される第1の端子と、
二次側端子が電気的に接続される第2の端子と、
前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続と、前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続の遮断と、を切り替えるために操作される操作手段と、
前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続可能であり、前記操作手段の操作に基づいて、前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続と、前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続の遮断と、を切り替えるように動作する接続手段と、
前記操作手段が前記接続手段を動作させて前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された場合、前記二次側端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断不能とし、前記操作手段が前記接続手段を動作させて前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続が遮断された場合、前記二次側端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断可能とする遮断可否手段と、
を備える。
上述の接続器において、前記遮断可否手段は、
閉状態で前記二次側端子と前記第2の端子との接続部を覆うことが可能であり、開閉可能な第1のカバーと、
前記操作手段が前記接続手段を動作させて前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された場合、前記第1のカバーを閉じた状態で固定する第1の固定手段と、
を備えることが好ましい。
上述の接続器において、前記操作手段は、回転可能であり、
前記第1の固定手段は、前記操作手段に設けられた係合部と、前記第1のカバーに設けられた被係合部と、を備え、
前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続するために前記操作手段が第1の回転位置に回転した場合、前記第1のカバーの開きを抑制するように、前記係合部と前記被係合部とが係合状態となり、前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断するために前記操作手段が第2の回転位置に回転した場合、前記第1のカバーが開くように、前記係合部と前記被係合部とが非係合状態となることが好ましい。
上述の接続器において、前記遮断可否手段は、
閉状態で前記二次側端子と前記第2の端子との接続部を覆うことが可能であり、前記操作手段として開閉動作する第1のカバーと、
前記接続手段を前記第1の端子及び前記第2の端子の側に付勢する第1の付勢手段と、
前記第1のカバーに設けられており、前記第1のカバーの開く動作に連動して、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段が離間するように当該接続手段を押し込む押し込み手段と、
を備えることが好ましい。
上述の接続器において、前記押し込み手段は、前記第1のカバーに形成されたカム面を備えており、
前記カム面は、前記第1のカバーが開く際に前記第1のカバーの回転角度が所定の回転角度より大きくなると、前記接続手段に設けられた可動部と接触して、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段が離間するように前記可動部を押し込むことが好ましい。
上述の接続器において、前記遮断可否手段は、前記第1のカバーが開く際に前記第1のカバーの回転角度が所定の回転角度より大きくなると、前記第1のカバーを開く方向に付勢する第2の付勢手段を備えることが好ましい。
上述の接続器において、前記第1の付勢手段は、トーションバネを備え、
前記トーションバネの一方の端部は固定部に固定され、前記トーションバネの他方の端部は案内部に沿って移動可能であり、且つ前記接続手段に弾性力を伝達可能に当該接続手段に形成された伝達部に接続され、
前記第1のカバーが閉状態の場合、前記トーションバネは、圧縮して前記接続手段を前記第1の端子及び前記第2の端子の側に付勢し、
前記第1のカバーを開く際に前記第1のカバーの回転角度が所定の回転角度に達した場合、前記案内部による前記トーションバネの他方の端部の案内により、前記トーションバネは、当該トーションバネの復元速度が加速して復元し、前記接続手段を前記第1の端子及び前記第2の端子から離間する側に付勢することが好ましい。
上述の接続器において、
前記一次側端子と前記第1の端子との接続部を覆う第2のカバーと、
前記第2のカバーを閉じた状態で固定可能な第2の固定手段と、を備え、
前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された場合及び前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続が遮断された場合の何れも、前記第2の固定手段による前記第2のカバーの閉状態が解除されないことが好ましい。
上述の接続器において、前記遮断可否手段は、
閉状態で前記二次側端子と前記第2の端子との接続部を覆うことが可能であり、前記操作手段として開閉動作する第1のカバーと、
前記第1のカバーの開く動作に連動して、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段を離間させ、前記第1のカバーの閉じる動作に連動して、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段を接近させる連動手段と、
前記第1のカバーが開く際に前記第1のカバーの回転角度が所定の回転角度より大きくなると、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段が離間するように当該接続手段を付勢する第1の付勢手段と、
を備えることが好ましい。
上述の接続器において、前記第1の付勢手段は、前記接続手段に連結された板バネを備え、前記第1のカバーが閉状態で前記第1の端子及び前記第2の端子の側に反り返っており、前記第1のカバーを開く際に前記第1のカバーの回転角度が所定の回転角度より大きくなると、前記第1の端子及び前記第2の端子の側に対して逆側に反り返って、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段を離間させることが好ましい。
上述の接続器において、
前記一次側端子と前記第1の端子との接続部を覆う第2のカバーと、
前記第2のカバーを閉じた状態で固定する第2の固定手段と、を備えることが好ましい。
上述の接続器において、前記所定の回転角度は、前記二次側端子と前記第2の端子との接続状態を解除するための工具を前記第1のカバーと筐体との隙間から挿入可能な角度であることが好ましい。
上述の接続器において、前記二次側端子が前記第2の端子に嵌合されることで、前記二次側端子と前記第2の端子とが電気的に接続され、
前記遮断可否手段は、前記接続手段を介して前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された状態で、前記二次側端子における前記第2の端子からの抜去を防止する抜去防止手段を備えることが好ましい。
上述の接続器において、前記接続手段は、前記第2の端子への前記二次側端子の嵌合方向に延在する第1の軸と直交する第2の軸方向にスライド可能であって、前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する接点を備えており、
前記抜去防止手段は、
前記二次側端子の周方向の少なくとも一部に形成された溝部と、
前記接続手段を前記第2の軸方向にスライドさせる前記操作手段に設けられており、前記接続手段が前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する第1の位置で前記溝部と係合状態とされ、前記接続手段が前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断する第2の位置で前記溝部と非係合状態とされる凸部と、
を備えることが好ましい。
上述の接続器において、前記第1の端子と前記接続手段との接続部近傍、又は前記第2の端子と前記接続手段との接続部近傍に配置された磁石を備えることが好ましい。
上述の接続器において、前記接続器は、複数の前記第1の端子と、複数の前記第2の端子と、各々の前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する前記接続手段と、を備えるディファレンシャルモードの接続器であり、
複数組の前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続が同時に遮断可能であることが好ましい。
上述の接続器において、前記接続器は、複数の前記第1の端子と、複数の前記第2の端子と、各々の前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する前記接続手段と、を備えるノーマルモードの接続器であり、
各々の前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続が遮断可能であることが好ましい。
本発明により、第2の端子から二次側端子を取り外す際のアークの発生を抑制することができ、交流経路内だけでなく、直流経路内にも設置可能な接続器を実現することができる。
実施の形態1の接続器において、操作手段が第1の回転位置に配置された状態を模式的に示す斜視図である。 実施の形態1の接続器において、操作手段が第1の回転位置に配置された状態を模式的に示す一部透視図である。 実施の形態1の接続器において、操作手段が第1の回転位置に配置された状態を模式的に示す異なる一部透視図である。 実施の形態1の接続器の内部構造を模式的に示す斜視図である。 実施の形態1の接続器の内部構造を模式的に示す平面図である。 実施の形態1の接続器の内部構造を模式的に示す一部透視図である。 実施の形態1の接続器の操作手段及びカム機構を模式的に示す斜視図である。 実施の形態1の接続器の操作手段及びカム機構を模式的に示す異なる斜視図である。 実施の形態1の接続器の操作手段の突出部が筐体の突出部に係止された状態を模式的に示す図である。 実施の形態1の接続器のカム機構を模式的に示す平面図である。 実施の形態1の接続器の操作手段周辺を拡大して示す斜視図である。 実施の形態1の接続器の操作手段周辺を拡大して示す異なる斜視図である。 実施の形態1の接続器の可動部及び接続手段を模式的に示す斜視図である。 実施の形態1の接続器において、操作手段が第2の回転位置に配置された状態での操作手段と可動部とカム機構との関係を模式的に示す図である。 実施の形態1の接続器において、操作手段が第2の回転位置に配置された状態を模式的に示す一部透視図である。 実施の形態1の接続器において、操作手段が第2の回転位置に配置されて操作手段の突出部と筐体の突出部との係止関係が解除された状態を模式的に示す図である。 実施の形態1の接続器の第1のカバーが開いた状態を模式的に示す斜視図である。 実施の形態2の接続器を模式的に示す斜視図である。 実施の形態2の接続器の内部構造を模式的に示す斜視図である。 実施の形態2の可動部における伝達部を模式的に示す斜視図である。 実施の形態2の第1のカバーを模式的に示す斜視図である。 実施の形態2の接続器を模式的に示す断面図である。 実施の形態2の第1の付勢手段周辺を示す拡大断面図である。 実施の形態2の接続器において、第1の端子と第2の端子との電気的な接続が遮断された状態を示す断面斜視図である。 実施の形態2の接続器において、第1の端子と第2の端子との電気的な接続が遮断された状態を示す断面図である。 実施の形態3の接続器を模式的に示す斜視図である。 実施の形態3の接続器の内部構造を模式的に示す斜視図である。 実施の形態3の接続器において、蓋部が省略され、操作手段が第1の位置に配置された状態を模式的に示す平面図である。 実施の形態3の接続器において、操作手段が第1の位置に配置された状態での操作手段及び遮断可否手段などを模式的に示す正面図である。 実施の形態3の接続器において、操作手段が第1の位置に配置された状態での操作手段及び遮断可否手段などを模式的に示す斜視図である。 実施の形態3の接続器において、操作手段が第1の位置に配置された状態での操作手段及び遮断可否手段などを模式的に示す異なる斜視図である。 実施の形態3の接続器において、操作手段が第2の位置に配置された状態での遮断可否手段などを模式的に示す図である。 実施の形態3の接続器において、操作手段が第2の位置に配置された状態での接続手段と第1の端子と第2の端子との関係を模式的に示す図である。 実施の形態4の接続器を模式的に示す一部透視図である。 実施の形態4の接続器において、蓋部及び操作手段を省略した状態を模式的に示す一部透視図である。 実施の形態4の異なる接続器を模式的に示す一部透視図である。 実施の形態4の異なる接続器において、蓋部及び操作手段を省略した状態を模式的に示す斜視図である。 実施の形態5の接続器において、第2のカバーが閉じた状態での連動手段などを模式的に示す正面図である。 実施の形態5の接続器において、第2のカバーが閉じた状態での連動手段などを模式的に示す斜視図である。 実施の形態5の接続器において、第2のカバーが閉じた状態での連動手段などを模式的に示す異なる斜視図である。 実施の形態5の接続器における可動部の伝達部を模式的に示す斜視図である。 実施の形態5の接続器において、第2のカバーが閉じた状態での第1の付勢手段を模式的に示す斜視図である。 実施の形態5の接続器において、第2のカバーが開いた状態での連動手段などを模式的に示す正面図である。 実施の形態5の接続器において、第2のカバーが開いた状態での連動手段などを模式的に示す斜視図である。 実施の形態5の接続器において、第2のカバーが開いた状態での第1の付勢手段を模式的に示す斜視図である。 実施の形態6の接続器において、第1の端子と第2の端子とが電気的に接続された状態を模式的に示す断面図である。 実施の形態6の接続器において、第1の端子と第2の端子とが電気的に接続された状態を模式的に示す異なる断面図である。 実施の形態6の筐体を模式的に示す斜視図である。 実施の形態6の可動部などを模式的に示す斜視図である。 実施の形態6の可動部を模式的に示す斜視図である。 実施の形態6の第1のカバーを模式的に示す斜視図である。 実施の形態6の固定治具を模式的に示す斜視図である。 実施の形態6の接続器において、第1の端子と第2の端子とが電気的に接続された状態の内部構造を模式的に示す図である。 実施の形態6の接続器において、第1の端子と第2の端子との電気的な接続が遮断された状態を示す断面図である。 実施の形態6の接続器において、第1の端子と第2の端子との電気的な接続が遮断された状態を拡大して示す断面図である。 実施の形態6の接続器において、第1の端子と第2の端子との電気的な接続が遮断された状態を示す異なる断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
<実施の形態1>
本実施の形態の接続器を説明する。図1は、本実施の形態の接続器において、操作手段が第1の回転位置に配置された状態を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施の形態の接続器において、操作手段が第1の回転位置に配置された状態を模式的に示す一部透視図である。図3は、本実施の形態の接続器において、操作手段が第1の回転位置に配置された状態を模式的に示す異なる一部透視図である。図4は、本実施の形態の接続器の内部構造を模式的に示す斜視図である。図5は、本実施の形態の接続器の内部構造を模式的に示す平面図である。図6は、本実施の形態の接続器の内部構造を模式的に示す一部透視図である。図7は、本実施の形態の接続器の操作手段及びカム機構を模式的に示す斜視図である。図8は、本実施の形態の接続器の操作手段及びカム機構を模式的に示す異なる斜視図である。図9は、本実施の形態の接続器の操作手段の突出部が筐体の突出部に係止された状態を模式的に示す図である。図10は、本実施の形態の接続器のカム機構を模式的に示す平面図である。図11は、本実施の形態の接続器の操作手段周辺を拡大して示す斜視図である。図12は、本実施の形態の接続器の操作手段周辺を拡大して示す異なる斜視図である。図13は、本実施の形態の接続器の可動部及び接続手段を模式的に示す斜視図である。なお、各図において、図を明確にするために、一部の部材を省略している場合がある。ここで、以下の説明では、説明を明確にするために、直交(xyz)座標系を用いて説明する。
接続器1は、図1乃至図6に示すように、筐体2、第1の端子3、第2の端子4、操作手段5、接続手段6及び遮断可否手段7を備えており、例えば、電源側に電気的に接続された一次側端子8と機器側に電気的に接続された二次側端子9とを電気的に接続する端子台として好適である。ここで、本実施の形態の接続器1は、ディファレンシャルモードの接続器として構成されている。
筐体2は、絶縁部材から成り、図1乃至図5に示すように、z軸+側に開口部が形成された箱形状を基本形態としている。即ち、筐体2は、x軸+側に配置された側部2a、x軸−側に配置された側部2b、y軸+側に配置された側部2c、y軸−側に配置された側部2d、及びz軸−側に配置された底部2eを備えている。
本実施の形態の筐体2は、さらに、y軸方向の略中央に配置され、且つx軸方向に延在する第1のリブ2f及び第2のリブ2gを備えている。第1のリブ2fと第2のリブ2gとは、x軸方向に間隔を開けて配置されている。
筐体2の側部2aには、y軸方向で第1のリブ2fを挟み込むように、一次側端子8が挿入される第1の切り欠き部2hが形成されている。第1の切り欠き部2hは、側部2aにおけるz軸+側の縁部からz軸−方向に延在している。また、筐体2の側部2bには、y軸方向で第2のリブ2gを挟み込むように、二次側端子9が挿入される第2の切り欠き部2iが形成されている。第2の切り欠き部2iは、側部2bにおけるz軸+側の縁部からz軸−方向に延在している。
第1の端子3は、導電部材から成り、図4乃至図6に示すように、一次側端子8が電気的に接続される。本実施の形態の第1の端子3は、板状部材であり、リング部を有する圧着端子である一次側端子8とボルト(図示を省略)を介して接続するための貫通孔3aを備えている。このような第1の端子3は、筐体2の底部2eのz軸+側の面に固定されており、y軸方向で第1のリブ2fを挟み込むように配置されている。そのため、第1のリブ2fは、y軸方向で並ぶ第1の端子3の短絡を防止することになる。
第2の端子4は、導電部材から成り、図4乃至図6に示すように、二次側端子9が電気的に接続される。本実施の形態の第2の端子4は、板状部材であり、リング部を有する圧着端子である二次側端子9とボルト(図示を省略)を介して接続するための貫通孔4aを備えている。このような第2の端子4は、筐体2の底部2eのz軸+側の面に固定されており、y軸方向で第2のリブ2gを挟み込むように配置されている。そのため、第2のリブ2gは、y軸方向で並ぶ第2の端子4の短絡を防止することになる。
操作手段5は、絶縁部材から成り、第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続と、第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続の遮断と、を切り替えるために作業者によって操作される。本実施の形態の操作手段5は、y軸方向で第1のリブ2fと第2のリブ2gとの間に配置されており、第1の端子3と第2の端子4とが電気的に接続される第1の回転位置と、第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続が遮断される第2の回転位置と、の間を、z軸方向に延在する回転軸AX1を中心に回転する。
操作手段5は、例えば、図7及び図8に示すように、摘まみ部5a、第1の軸部5b、第2の軸部5c及び連結部5dを備えている。摘まみ部5aは、操作手段5を回転させるために作業者によって操作される部位であり、当該摘まみ部5aの中心軸が回転軸AX1上に配置されている。このような摘まみ部5aは、例えば、作業者の指を引っ掛ける溝部5e、及びドライバーなどの工具をねじ込むためのねじ込み部5fを備えている。但し、摘まみ部5aは、作業者が良好に操作手段5を回転させることができる形状であればよい。
第1の軸部5bは、z軸方向に延在しており、第1の軸部5bの中心軸が回転軸AX1上に配置されている。そして、第1の軸部5bは、z軸+側の端部が摘まみ部5aに連結されている。このような第1の軸部5bは、当該第1の軸部5bの径方向に突出する突出部5gを備えている。突出部5gは、例えば、z軸方向から見て点対称に配置されている。
第2の軸部5cは、z軸方向に延在しており、第2の軸部5cの中心軸が回転軸AX1上に配置されている。このような第2の軸部5cは、当該第2の軸部5cの径方向に突出する突出部5hを備えている。突出部5hは、例えば、z軸方向から見て点対称に配置されている。そして、図9に示すように、第2の軸部5cが筐体2の底部2eに形成された貫通孔2jに挿入されて回転すると、突出部5hに対して当該貫通孔2jの周面から突出する突出部2kがz軸+側に配置されて相互が重なるように配置される。
連結部5dは、第1の軸部5bと第2の軸部5cとを連結する。連結部5dは、z軸方向に延在しており、連結部5dの中心軸が回転軸AX1上に配置されている。そして、連結部5dにおけるz軸+側の端部が第1の軸部5bに連結され、z軸−側の端部が第2の軸部5cに連結されている。このような連結部5dには、カム機構10が固定されている。
カム機構10は、例えば、図10に示すように、カム10a、係止部10b及びリンク10cを備えており、カム10aの回転に基づいて、係止部10bの間隔が伸縮する。このようなカム機構10は、絶縁部材から成ることが好ましい。
詳細には、カム10aは、z軸方向から見て楕円形状の板状部材である。そして、カム10aの中央に貫通孔10dが形成されており、図8に示すように、カム10aの貫通孔10dに操作手段5の連結部5dが通されて固定されている。ここで、操作手段5の連結部5dがカム10aの貫通孔10dに圧入することで、操作手段5の連結部5dをカム10aの貫通孔10dに固定することができるが、固定方法は限定されず、ボルトなどを用いて固定してもよい。
係止部10bは、切り欠き部10eが形成された板状部材である。このような係止部10bは、カム10aを挟んでy軸方向に並べられており、各々の切り欠き部10eがカム10aに対して外方に延在している。
リンク10cは、カム10aの長径がy軸方向に配置された状態で、放射状に配置されており、一方の端部がカム10aに回転可能に連結され、他方の端部が係止部10bに回転可能に連結されている。
接続手段6は、導電部材から成り、図4及び図5などに示すように、第1の端子3と第2の端子4とを電気的に接続可能である。そして、接続手段6は、操作手段5の回転動作に基づいて、第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続と、第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続の遮断と、を切り替えるように動作する。
本実施の形態の接続手段6は、図6及び図11に示すように、y軸方向から見て略M字形状に形成された板バネであり、第1の端子3に接触する第1の接点6a及び第2の端子4に接触する第2の接点6bを備えている。このような接続手段6は、可動部11に固定されている。そして、接続手段6は、y軸方向で第1のリブ2f及び第2のリブ2gを挟み込むように配置されている。
可動部11は、絶縁部材から成り、図11乃至図13に示すように、筒部11a、第1の弾性体11b、アーム部11c、被係止部11d及び第2の弾性体11eを備えている。
筒部11aは、例えば、円筒形状を基本形態としている。そして、筒部11aの内部に操作手段5の第1の軸部5bが通されている。このような筒部11aは、操作手段5の突出部5gが挿入される切り欠き部11fを備えている。
切り欠き部11fは、例えば、筒部11aにおけるz軸−側の縁部を切り欠くように形成されており、径方向に延在する第1の部分11g及び当該第1の部分11gからz軸+側に延在する第2の部分11hを備えている。
第1の弾性体11bは、例えば、コイルバネである。第1の弾性体11bは、操作手段5の摘まみ部5aと筒部11aとの間に配置されており、内部に操作手段5の第1の軸部5bが通されている。ちなみに、本実施の形態の第1の弾性体11bにおけるz軸+側の端部は、図12に示すように、操作手段5の摘まみ部5aに形成された収容部5i内に挿入されている。これにより、第1の弾性体11bの位置を定めることができる。
アーム部11cは、筒部11aの外周面からy軸+側及びy軸−側に夫々突出している。そして、アーム部11cには、略M字形状に形成された接続手段6の谷部分が固定されており、y軸方向から見てアーム部11cを挟んで第1の接点6aと第2の接点6bとが配置されている。このようなアーム部11cの先端部は、筐体2の側部2cに形成された貫通孔2l又は側部2dに形成された貫通孔2mに通されている。貫通孔2l、2mは、z軸方向に延在しており、可動部11の移動をz軸方向に案内する。
被係止部11dは、例えば、y軸方向から見て略I字形状であり、リブ11i、z軸+側の第1のフランジ11j、及びz軸−側の第2のフランジ11kを備えている。そして、第1のフランジ11jがアーム部11cに固定されている。
第2の弾性体11eは、例えば、y軸方向から見て逆V字形状に形成された板バネであり、頂部が被係止部11dに固定されている。そして、第2の弾性体11eにおけるz軸−側の端部は夫々、筐体2の底部2eにおけるz軸+側の面に接触している。
遮断可否手段7は、絶縁部材から成り、操作手段5が第1の回転位置に配置されて第1の端子3と第2の端子4とが電気的に接続された状態で、第2の端子4と二次側端子9との電気的な接続を遮断不能とし、操作手段5が第2の回転位置に配置されて第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続が遮断された状態で、第2の端子4と二次側端子9との電気的な接続を遮断可能とする。
本実施の形態の遮断可否手段7は、図2に示すように、第1のカバー7a及び第1の固定手段7bを備えている。第1のカバー7aは、例えば、y軸方向に延在する軸12を介して開閉可能に筐体2に連結されており、閉状態(即ち、筐体2の側部2c、2d及び第2のリブ2gのz軸+側の面に載置された状態)で第2の端子4と二次側端子9との接続部を覆い、開状態で第2の端子4と二次側端子9との接続部を露出させる。ここで、このような第1のカバー7aの開閉を可能にするために、筐体2は第1のカバー7aの開閉時に当該第1のカバー7aと干渉しない形状とされている。
軸12は、筐体2の側部2c、2d及び第2のリブ2gに夫々形成された貫通孔2n、2o、2pに通されている。貫通孔2n、2o、2pは、図6に示すように、y軸方向に貫通しており、x軸方向に延在する水平部2q及び当該水平部2qからx軸−側に向かうに従ってz軸+側に傾斜する傾斜部2rを備えている。
第1の固定手段7bは、係合部7c及び被係合部7dを備えている。係合部7cは、例えば、操作手段5の摘まみ部5aから径方向に突出する突出部7e及び当該突出部7eからz軸−方向に延在する軸部7fを備えている。
被係合部7dは、例えば、第1のカバー7aに形成された切り欠き部7gに対して操作手段5側の領域である。切り欠き部7gには、係合部7cの軸部7fが挿入されており、操作手段5が回転した際に当該軸部7fと干渉しないように略円弧形状を基本形態としている。
ここで、本実施の形態の接続器1は、さらに筐体2の側部2c、2d及び第1のリブ2fのz軸+側の面に載置されて第1の端子3と一次側端子8との接続部を覆った閉状態で固定可能な第2のカバー13を備えていることが好ましい。
第2のカバー13は、例えば、y軸方向に延在する軸14を介して筐体2に連結された状態で、第2の固定手段15によって閉状態で固定される。第2の固定手段15は、例えば、図3に示すように、係合部15a及び被係合部15bを備えている。係合部15aは、例えば、操作手段5の周方向で第1の固定手段7bの係合部7cと180°間隔で配置されており、操作手段5の摘まみ部5aから径方向に突出する突出部15c及び当該突出部15cからz軸−方向に延在する軸部15dを備えている。
被係合部15bは、例えば、第2のカバー13に形成された切り欠き部13aに対して操作手段5側の領域である。切り欠き部13aには、係合部15aの軸部15dが挿入されており、操作手段5が回転した際に当該軸部15dと干渉しないように略円弧形状に形成されている。
また、接続器1は、図1に示すように、第1のカバー7aと第2のカバー13との間を覆う第3のカバー16を備えていることが好ましい。第3のカバー16は、絶縁部材から成り、本体部16a及び爪部16bを備えている。
本体部16aは、第1のカバー7aと第2のカバー13との間を覆う板状部材であり、中央に操作手段5の摘まみ部5aを露出させる貫通孔16cが形成されている。そして、本体部16aにおけるz軸−側の面には、第1の固定手段7bの係合部7c及び第2の固定手段15の係合部15aが収容される収容部(図示を省略)が形成されている。当該収容部は、第1の固定手段7bの係合部7c及び第2の固定手段15の係合部15aの回転を許容する。このような本体部16aは、軸12を介して第1のカバー7aを貫通孔2n、2o、2pに沿ってx軸−方向に移動させた状態で、第1のカバー7aの開方向への回転を許容する。
爪部16bは、本体部16aにおけるy軸方向の両端部から夫々z軸−方向に延在しており、両爪部16bで筐体2をy軸方向から挟持する。これにより、第3のカバー16が筐体2に固定される。
このような接続器1の第1の端子3に一次側端子8を接続する場合は、第1の端子3の貫通孔3aに一次側端子8のリング部を重ねてボルトを通し、当該ボルトを筐体2に形成されたネジ孔2sにねじ込んで端子相互をボルト接続する。その後、第2のカバー13を、筐体2の側部2c、2d及び第1のリブ2fのz軸+側の面に載置し、軸14を第2のカバー13に形成された貫通孔13b、及び筐体2の側部2c、2d並びに第1のリブ2fに形成された貫通孔2t、2u、2vに通して第2のカバー13を筐体2に連結する。これにより、第2のカバー13によって第1の端子3と一次側端子8との接続部が覆われる。
一方、第2の端子4に二次側端子9を電気的に接続する場合は、第1のカバー7aが開いた状態で、第2の端子4の貫通孔4aに二次側端子9のリング部を重ねてボルトを通し、当該ボルトを筐体2に形成されたネジ孔2wにねじ込んで端子相互をボルト接続し、その後、第1のカバー7aを閉じる。これにより、第1のカバー7aによって第2の端子4と二次側端子9との接続部が覆われる。
次に、本実施の形態の接続器1において、操作手段5が第1の回転位置に配置された状態を説明する。操作手段5が第1の回転位置に配置された状態で、第1の固定手段7bの係合部7cは操作手段5からx軸−方向に突出し、軸部7fが切り欠き部7g内に挿入されている。これにより、被係合部7dは、係合部7cの突出部7eでz軸+側から覆われ、第1のカバー7aが軸12を中心に開方向に回転しようとしても当該回転が抑制される。また、第1のカバー7aがx軸−方向に移動しようとしても、被係合部7dのx軸−側の側壁が係合部7cの軸部7fに引っ掛かり、第1のカバー7aのx軸−方向への移動が抑制される。
一方、第2の固定手段15の係合部15aは操作手段5からx軸+方向に突出し、軸部15dが切り欠き部13a内に挿入されている。これにより、被係合部15bは、係合部15aの突出部15cでz軸+側から覆われ、第2のカバー13が軸14を中心に開方向に回転しようとしても当該回転が抑制される。また、第2のカバー13がx軸+方向に移動しようとしても、被係合部15bのx軸+側の側壁が係合部15aの軸部15dに引っ掛かり、第2のカバー13の移動が抑制される。
但し、第1のカバー7a及び第2のカバー13は、端子相互の接続部を完全に覆う必要はなく、端子相互の電気的な接続を解除するための工具などが挿入できないように、端子相互の接続部を覆っていればよい。また、第2のカバー13を固定する手段は上述の限りでなく、第1の端子3と一次側端子8との接続部を覆った状態で、第2のカバー13を固定できれば構成は限定されない。
操作手段5の第2の軸部5cは、図9に示すように、筐体2の底部2eに形成された貫通孔2jに挿入されており、第2の軸部5cの突出部5hが当該貫通孔2jの周面から突出する突出部2kにz軸−側から接触している。これにより、操作手段5はz軸+方向への移動が抑制される。
そして、カム10aの長径はy軸方向に配置され、係止部10bがy軸方向に最も離間した状態であり、各々の係止部10bの切り欠き部10eに、可動部11における被係止部11dのリブ11iが挿入されて当該被係止部11dがカム機構10に係止されている。これにより、可動部11は操作手段5に保持される。
このとき、接続手段6の第1の接点6aが第1の端子3に接触し、接続手段6の第2の接点6bが第2の端子4に接触した状態で、接続手段6はz軸−方向に押し込まれている。また、可動部11の第2の弾性体11eは、可動部11の被係止部11dと筐体2の底部2eとの間で圧縮した状態で配置されている。これにより、第1の端子3と第2の端子4が接続手段6によって電気的に接続されつつ、操作手段5及び可動部11が筐体2に保持される。
また、操作手段5における第1の軸部5bの突出部5gは、可動部11における筒部11aの切り欠き部11fの第1の部分11gに配置されている。このとき、可動部11の第1の弾性体11bは、操作手段5の摘まみ部5aと筒部11aとの間で圧縮した状態で配置され、操作手段5における第1の軸部5bの突出部5gが可動部11における筒部11aの切り欠き部11fにz軸−側から接触する。
このように本実施の形態の接続器1は、操作手段5が第1の回転位置に配置されたとき、即ち、接続手段6によって第1の端子3と第2の端子4とが電気的に接続されたとき、第1のカバー7aが第2の端子4と二次側端子9との接続部を覆った状態で第1の固定手段7bによって略固定される。そのため、第1の端子3と第2の端子4とが電気的に接続された状態で、第2の端子4と二次側端子9との電気的な接続を遮断することができず、作業者の感電を抑制でき、安全性が高い。
次に、本実施の形態の接続器1において、操作手段5を第1の回転位置から第2の回転位置に回転させた際の動作を説明する。図14は、本実施の形態の接続器において、操作手段が第2の回転位置に配置された状態での操作手段と可動部とカム機構との関係を模式的に示す図である。図15は、本実施の形態の接続器において、操作手段が第2の回転位置に配置された状態を模式的に示す一部透視図である。図16は、本実施の形態の接続器において、操作手段が第2の回転位置に配置されて操作手段の突出部と筐体の突出部との係止関係が解除された状態を模式的に示す図である。図17は、本実施の形態の接続器の第1のカバーが開いた状態を模式的に示す斜視図である。なお、各図において、図を明確にするために、一部の部材を省略している場合がある。
操作手段5を第1の回転位置から第2の回転位置に回転させると、図14に示すように、カム機構10のカム10aが回転して係止部10bがy軸方向に最も接近した状態となり、各々の係止部10bの切り欠き部10eが可動部11の被係止部11dのリブ11iから抜ける。これにより、可動部11は操作手段5に対してy軸+方向に移動可能な状態となり、図15に示すように、可動部11の第2の弾性体11eの反発力によって可動部11及び接続手段6がz軸+方向に移動し、接続手段6による第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続が遮断される。ここで、本実施の形態では、y軸+側に配置された第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続と、y軸−側に配置された第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続と、が略同時に遮断される。
このとき、可動部11の第2の弾性体11eの反発力によって、接続手段6を急激にz軸+方向に移動させることができ、第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続を瞬間的に遮断することができる。そのため、第1の端子3と接続手段6の第1の接点6aとの間、又は第2の端子4と接続手段6の第2の接点6bとの間でのアークの発生を抑制することができる。
そして、図14及び図16に示すように、z軸方向から見て操作手段5における第2の軸部5cの突出部5hが筐体2における底部2eの突出部2kと重ならない位置に配置されると共に、操作手段5の突出部5gが可動部11の第2の部分11hの内部に配置される。これにより、可動部11の第1の弾性体11bの反発力によって操作手段5がz軸+方向に移動する。
また、第1の固定手段7bの係合部7cが回転し、z軸方向から見て当該係合部7cが被係合部7dと干渉しない位置に配置される。言い換えると、被係合部7dは、操作手段5が第2の回転位置に配置されたとき、z軸方向から見て係合部7cと重ならないように形成されている。これにより、作業者が第1のカバー7aをx軸−方向に移動させつつ、当該第1のカバー7aを開方向に回転させると、図17に示すように、第2の端子4と二次側端子9との接続部を露出させることができる。
一方、第2のカバー13は、操作手段5が第2の回転位置に配置されても、第2の固定手段15によって回転動作が抑制される。言い換えると、被係合部15bは、操作手段5が第2の回転位置に配置されても、第2のカバー13の回転動作が抑制されるようにz軸方向から見て係合部15aと重なり、且つ第2のカバー13のy軸+方向への移動を拘束するように形成されている。
このような本実施の形態の接続器1は、操作手段5が第2の回転位置に回転することで、接続手段6による第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続が遮断された後に、作業者が第1のカバー7aを開方向に回転させる動作を行うことになる。そのため、接続器1から二次側端子9を取り外す際に、作業者の感電を抑制でき、安全性が高い。しかも、本実施の形態の接続器1を直流経路内に設置した場合、接続器1から二次側端子9を取り外す際のアークの発生を抑制することができ、交流経路内だけでなく直流経路内に良好に設置することができる。
また、操作手段5が第2の回転位置に回転して、接続手段6による第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続が遮断されても、第1の端子3へは電源が供給された状態となっているが、本実施の形態の接続器1は、第2のカバー13が閉状態で固定されており、第2のカバー13を簡単に開方向に回転させることはできないため、作業者が誤って接続器1から第1の端子3を取り外すことを抑制することができる。
ここで、本実施の形態の接続器1を直流経路内に設置した場合、接続手段6による第1の端子3と第2の端子4との電気的な接続を遮断する際に、接続手段6の第1の接点6aと第1の端子3との間、又は接続手段6の第2の接点6bと第2の端子4との間でアークが発生する可能性がある。そのため、接続手段6の第1の接点6aと第1の端子3との接続部近傍、及び接続手段6の第2の接点6bと第2の端子4との接続部近傍に夫々磁石17を配置し、発生したアークを消弧可能な構成とすることが好ましい。これらの磁石17は夫々、筐体2に形成された嵌合部2xに嵌合される。
ちなみに、操作手段5が第2の回転位置に配置された状態から接続手段6によって第1の端子3と第2の端子4とを電気的に接続するために操作手段5を第1の回転位置に回転させる場合は、操作手段5をz軸−方向に押し込むことで、第1の弾性体11bを収縮させつつ筒部11aをz軸−方向に押し込み、筒部11aを最もz軸−方向に移動させると共に操作手段5の第2の軸部5cを筐体2の底部2eの貫通孔2jに挿入する。このとき、第1の端子3と第2の端子4とは接続手段6で電気的に接続される。
そして、操作手段5をz軸−方向にさらに押し込んで、操作手段5を最もz軸−方向に移動させる。このとき、被係止部11dのリブ11iとカム機構10の係止部10bとは、z軸方向で略等しい位置に配置される。
この状態で操作手段5を第2の回転位置から第1の回転位置に回転させると、操作手段5の第2の軸部5cの突出部5hが筐体2の底部2eにおける貫通孔2jの突出部2kに対してz軸−側に配置されると共に、カム機構10のカム10aの長径がy軸方向に配置され、係止部10bの切り欠き部10eに可動部11における被係止部11dのリブ11iが挿入される。また、操作手段5における第1の軸部5bの突出部5gは、可動部11における筒部11aの切り欠き部11fの第1の部分11gに配置される。
このとき、カム10aと係止部10bとが共回りしないように、係止部10bは、例えば、筐体2に形成された回転抑制部によって回転軸AX1回りの回転が抑制されるとよい。
そして、操作手段5の押し込みを止めると、上述した接続器1における操作手段5が第1の回転位置に配置された状態となる。このとき、上述のように第1のカバー7aは第1の固定手段7bによって閉状態に略固定され、第2のカバー13は第2の固定手段15によって閉状態に略固定される。
<実施の形態2>
本実施の形態の接続器は、筐体を覆うカバーの開閉に連動して第1の端子と第2の端子との電気的な接続が切り替えられる。先ず、本実施の形態の接続器の構成を説明する。なお、実施の形態1と重複する説明は省略し、実施の形態1の接続器1と等しい部材には等しい符号を用いて説明する。
図18は、本実施の形態の接続器を模式的に示す斜視図である。図19は、本実施の形態の接続器の内部構造を模式的に示す斜視図である。図20は、本実施の形態の可動部における伝達部を模式的に示す斜視図である。図21は、本実施の形態の第1のカバーを模式的に示す斜視図である。図22は、本実施の形態の接続器を模式的に示す断面図である。図23は、本実施の形態の第1の付勢手段周辺を示す拡大断面図である。なお、各図において、図を明確にするために、一部の部材を省略している場合がある。
図18乃至図23に示すように、本実施の形態の接続器21は、筐体22、第1の端子23、第2の端子24、接続手段25、可動部26及び遮断可否手段27を備えている。ここで、本実施の形態の接続器21も、ディファレンシャルモードの接続器として構成されている。
筐体22は、絶縁部材から成り、z軸+側に開口部が形成された箱形状を基本形態としている。即ち、筐体22は、図19に示すように、x軸+側に配置された側部22a、x軸−側に配置された側部22b、y軸+側に配置された側部22c、y軸−側に配置された側部22d、及びz軸−側に配置された底部22eを備えている。
さらに、筐体22は、図19に示すように、側部22aにおけるy軸方向の略中央からx軸−側に延在する第1のリブ22f、側部22aに形成され、且つ一次側端子8が挿入される第1の切り欠き部22g、側部22bにおけるy軸方向の略中央からx軸+側に延在する第2のリブ22h、側部22bに形成され、且つ二次側端子9が挿入される第2の切り欠き部22i、及びy軸方向において第1のリブ22fと第2のリブ22hとの間に配置され、底部22eからz軸+方向に突出する突出部22jを備えている。
第1の端子23は、図19に示すように、平板状の導電部材から成り、ボルト28を介して一次側端子8と電気的に接続される。そして、第1の端子23は、筐体22の第1のリブ22fをy軸方向で挟み込むように配置されており、筐体22の底部22eのz軸+側の面に固定されている。このとき、第1のリブ22fは、y軸方向で並ぶ第1の端子23の短絡を防止することになる。
第2の端子24は、図19に示すように、平板状の導電部材から成り、ボルト28を介して二次側端子9と電気的に接続される。そして、第2の端子24は、筐体22の第2のリブ22hをy軸方向で挟み込むように配置されており、筐体22の底部22eのz軸+側の面に固定されている。このとき、第2のリブ22hは、y軸方向で並ぶ第2の端子24の短絡を防止することになる。
接続手段25は、図22に示すように、第1の端子23と第2の端子24との間に配置されており、第1の端子23と第2の端子24とをz軸−側から電気的に接続する。本実施の形態の接続手段25は、導電部材から成る板バネであり、略W形状を基本形態としている。そして、接続手段25におけるx軸+側の端部から第1の接点25aがx軸+方向に延在しており、第1の接点25aは第1の端子23に対してz軸−側に配置されている。一方、接続手段25におけるx軸−側の端部から第2の接点25bがx軸−方向に延在しており、第2の接点25bは第2の端子24に対してz軸−側に配置されている。
可動部26は、接続手段25をz軸方向に移動させる。本実施の形態の可動部26は、図19に示すように、伝達部26a及び軸26bを備えている。伝達部26aは、図20に示すように、y軸方向に間隔を開けて配置され、軸26bが嵌合される被嵌合部26c、及び被嵌合部26cを連結する連結部26dを備えており、z軸方向から見て被嵌合部26cと連結部26dとで井桁形状を成す。そして、図19に示すように、被嵌合部26cと連結部26dとで囲まれた空間内に筐体22の突出部22jが挿入されている。そのため、伝達部26aは、筐体22の突出部22jによってz軸方向に案内される。
軸26bは、y軸方向に延在する軸である。軸26bは、筐体22の側部22cに形成された貫通孔22k、筐体22の突出部22jに形成された貫通孔22l(図23を参照)、及び筐体22の側部22dに形成された貫通孔22mに通されている。これらの貫通孔22k、22l、22mは、z軸方向に延在しており、軸26bのz軸方向の移動を案内する。このような軸26bには、略W形状を基本形態とする接続手段25の頂部が固定されており、y軸方向から見て軸26bを挟んで第1の接点25aと第2の接点25bとが配置されている。
遮断可否手段27は、図18及び図22に示すように、第1のカバー29、第2のカバー30及び第1の付勢手段31を備えている。第1のカバー29は、絶縁部材から成り、軸32を介して筐体22に回転可能に連結されている。そして、第1のカバー29は、閉状態(即ち、筐体22の側部22c、22d及び第1のリブ22fのz軸+側の面に載置された状態)で第1の端子23と一次側端子8との接続部を覆い、開状態で第1の端子23と一次側端子8との接続部を露出させる。
軸32は、y軸方向に延在している。そして、軸32は、筐体22の側部22c、22d及び突出部22jに形成された貫通孔に通されており、可動部26に対してz軸+側に配置されている。このような第1のカバー29は、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続の遮断と、を切り替えるために操作される操作手段として機能する。
本実施の形態の第1のカバー29は、図18に示すように、本体部29a及び筒部29bを備えている。本体部29aは、平板部材から成り、筐体22の側部22c、22d及び第1のリブ22fのz軸+側の面に載置可能な形状とされている。
筒部29bは、本体部29aのx軸−側の縁部に設けられており、y軸方向に間隔を開けて複数(本実施の形態では2個)配置されている。筒部29bは、y軸方向から見てカム形状のカム面29cを備えている。そして、筒部29bは、y軸方向に貫通する貫通孔を備えており、当該貫通孔に軸32が通されることで、第1のカバー29が筐体22に連結されている。このような筒部29bは、後述するように、第1のカバー29が回転した際にカム面29cが可動部26における被嵌合部26cのz軸+側の面に接触して、当該可動部26を介して接続手段25を押し込む押し込み手段として機能する。
第2のカバー30も、絶縁部材から成り、図18に示すように、第1のカバー29と共通の軸32を介して筐体22に回転可能に連結されている。そして、第2のカバー30は、閉状態(即ち、筐体22の側部22c、22d及び第2のリブ22hのz軸+側の面に載置された状態)で第2の端子24と二次側端子9との接続部を覆い、開状態で第2の端子24と二次側端子9との接続部を露出させる。このような第2のカバー30も、後述するように、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続の遮断と、を切り替えるために操作される操作手段として機能する。
本実施の形態の第2のカバー30は、図21に示すように、本体部30a及び筒部30bを備えている。本体部30aは、平板部材から成り、筐体22の側部22c、22d及び第2のリブ22hのz軸+側の面に載置可能な形状とされている。
筒部30bは、本体部30aのx軸+側の縁部に設けられており、y軸方向に間隔を開けて複数(本実施の形態では2個)配置されている。筒部30bは、y軸方向から見てカム形状のカム面30cを備えている。そして、筒部30bは、y軸方向に貫通する貫通孔30dを備えており、当該貫通孔30dに軸32が通されることで、第2のカバー30が筐体22に連結される。このような筒部30bは、後述するように、第2のカバー30が回転した際にカム面30cが可動部26における被嵌合部26cのz軸+側の面に接触して、当該可動部26を介して接続手段25を押し込む押し込み手段として機能する。
第1の付勢手段31は、可動部26のz軸−側から当該可動部26をz軸+方向に付勢する。第1の付勢手段31は、例えば、図22及び図23に示すように、コイルバネから成り、z軸−側の端部が筐体22の底部22eに形成された嵌合部22nに嵌合され、z軸+側の端部が可動部26の軸26bに形成された嵌合部26eに嵌合されている。このような第1の付勢手段31は、可動部26の軸26bに対してz軸−側に配置されており、当該軸26bにおけるy軸方向の略中央に配置されている。但し、第1の付勢手段31は、コイルバネに限らず、可動部26をz軸+方向に付勢できる部材であればよい。また、第1の付勢手段31の配置及び個数は、適宜、変更することができる。
次に、本実施の形態の接続器21において、第1の端子23と第2の端子24とが接続手段25を介して電気的に接続された状態を説明する。このような場合、第1のカバー29は、第1の端子23と一次側端子8との接続部を覆うように閉状態であると共に、第2のカバー30は、第2の端子24と二次側端子9との接続部を覆うように閉状態である。
このとき、第1のカバー29における筒部29bのカム面29c及び第2のカバー30における筒部30bのカム面30cは、図22に示すように、何れも可動部26における被嵌合部26cのz軸+側の面と非接触状態であり、第1のカバー29における筒部29bのカム面29c及び第2のカバー30における筒部30bのカム面30cは、可動部26をz軸−方向に押し込まない。そのため、接続手段25の第1の接点25aが第1の端子23に接触し、接続手段25の第2の接点25bが第2の端子24に接触するように、接続手段25は、z軸−側から第1の付勢手段31によって押し込まれる。
次に、本実施の形態の接続器21において、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続を遮断する流れを説明する。図24は、本実施の形態の接続器において、第1の端子と第2の端子との電気的な接続が遮断された状態を示す断面斜視図である。図25は、本実施の形態の接続器において、第1の端子と第2の端子との電気的な接続が遮断された状態を示す断面図である。
第1の端子23と一次側端子8との接続部を露出させるために作業者が第1のカバー29を開方向に回転、又は第2の端子24と二次側端子9との接続部を露出させるために作業者が第2のカバー30を開方向に回転させると、図24及び図25に示すように、第1のカバー29における筒部29bのカム面29c又は第2のカバー30における筒部30bのカム面30cが可動部26における被嵌合部26cのz軸+側の面に接触し、第1のカバー29又は第2のカバー30の回転に伴って可動部26がz軸−方向に押し込まれる。これにより、接続手段25がz軸−方向に押し込まれて第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続が遮断されると共に、第1のカバー29又は第2のカバー30が開状態とされる。ここで、本実施の形態では、y軸+側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、y軸−側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、が略同時に遮断される。
そして、第1のカバー29及び第2のカバー30を再び閉状態とすると、上述したように第1のカバー29における筒部29bのカム面29c及び第2のカバー30における筒部30bのカム面30cは、可動部26における被嵌合部26cのz軸+側の面と非接触となり、第1の付勢手段31によって接続手段25がz軸+方向に押し込まれ、接続手段25の第1の接点25aを第1の端子23に接触させ、第2の接点25bを第2の端子24に接触させることができる。
このような本実施の形態の接続器21は、作業者が第2のカバー30を開方向に回転させて、接続手段25による第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続が遮断された後に、接続器21から二次側端子9を取り外す作業を行うことになる。そのため、接続器21から二次側端子9を取り外す際に、作業者の感電を抑制でき、安全性が高い。しかも、本実施の形態の接続器21を直流経路内に設けた場合、第2の端子24と二次側端子9との間でのアークの発生を抑制することができ、交流経路内だけでなく直流経路内に良好に設置することができる。
ちなみに、接続器21から一次側端子8を取り外す際には、一次側端子8への電源の供給を遮断してから、第1のカバー29を開けて接続器21から一次側端子8を取り外すとよい。
ここで、本実施の形態の接続器21を直流経路内に設けた場合、接続手段25による第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続を遮断する際に、接続手段25の第1の接点25aと第1の端子23との間、又は接続手段25の第2の接点25bと第2の端子24との間でアークが発生する可能性がある。そのため、接続手段25の第1の接点25aと第1の端子23との接続部近傍、及び接続手段25の第2の接点25bと第2の端子24との接続部近傍に夫々磁石を配置し、発生するアークを消弧可能な構成とすることが好ましい。
また、接続手段25の第1の接点25aと第1の端子23との電気的な接続の遮断、及び接続手段25の第2の接点25bと第2の端子24との電気的な接続の遮断を瞬間的に行うことができるように、遮断可否手段27は、第1のカバー29又は第2のカバー30が開く際に、第1のカバー29又は第2のカバー30の回転角度が所定の回転角度より大きくなると、第1のカバー29又は第2のカバー30を開方向に付勢する第2の付勢手段を備えていることが好ましい。
第2の付勢手段は、例えば、トーションバネから成り、コイル部に第1のカバー29及び第2のカバー30を筐体22に連結する軸32が通されており、一方の端部が筐体22に固定され、他方の端部が第1のカバー29又は第2のカバー30に固定されている。そして、第2の付勢手段は、第1のカバー29又は第2のカバー30の回転角度が所定の回転角度より大きくなると、第1のカバー29又は第2のカバー30を開方向に付勢する。これにより、接続手段25の第1の接点25aと第1の端子23との間、又は接続手段25の第2の接点25bと第2の端子24との間でアークが発生しても、アークの発生時間を短縮することができ、接続器21の損傷を抑制することができる。但し、本実施の形態では、トーションバネを用いたが、引っ張りバネや圧縮バネなどを用いてもよく、要するに、第1のカバー29又は第2のカバー30の回転角度が所定の回転角度より大きくなると、第1のカバー29又は第2のカバー30を急激に開放させることができる構成であればよい。
または、第1のカバー29又は第2のカバー30を開ける際に当該第1のカバー29又は第2のカバー30の回転角度が所定の回転角度より大きくなると、可動部26が急激にz軸−方向に押し込まれるように、第1のカバー29における筒部29bのカム面29c並びに第2のカバー30における筒部30bのカム面30c、及び可動部26における伝達部26aのz軸+側の面の形状が設定されていてもよい。
これらの場合、所定の回転角度は、例えば、一次側端子8と第1の端子23との接続状態、又は二次側端子9と第2の端子24との接続状態を解除するための工具(例えば、ドライバ)を第1のカバー29又は第2のカバー30と筐体22との隙間から挿入可能な角度に設定するとよい。
接続器21は、図22に示すように、第1のカバー29の開方向への回転を抑制する第1の回転抑制手段33、及び第2のカバー30の開方向への回転を抑制する第2の回転抑制手段34を備えていることが好ましい。第1の回転抑制手段33は、係合部33a及び被係合部33bを備えている。
係合部33aは、例えば、第1のカバー29におけるz軸−側の面から突出し、弾性変形可能な爪部である。被係合部33bは、例えば、可動部26に設けられた引っ掛け部である。そして、第1のカバー29が閉じた状態で、係合部33aは被係合部33bに引っ掛けられて(係合されて)当該第1のカバー29の回転が抑制され、第1の端子23と一次側端子8との接続部を露出させるために第1のカバー29を開方向に回転させると、係合部33aが弾性変形して被係合部33bとの係合状態が解除される。これにより、第1のカバー29の開方向への回転を抑制することができる。
第2の回転抑制手段34は、第2のカバー30に設けられた係合部34a及び可動部26に設けられた被係合部34bを備え、係合部34aは第1の回転抑制手段33の係合部33aと略等しい構成であり、被係合部34bは第1の回転抑制手段33の被係合部33bと略等しい構成であるため、説明を省略する。
本実施の形態では、第1のカバー29を第2のカバー30と同様に開閉可能な構成としたが、接続手段25によって第1の端子23と第2の端子24とが電気的に接続されたとき、第1のカバー29で第1の端子23と一次側端子8との接続部を覆った状態で当該第1のカバー29を固定できればよい。
例えば、図18に示すように、固定手段35を用いて第1のカバー29が固定される。固定手段35は、第1のカバー29のx軸+側の端部をz軸+側から押さえる押さえ部材35a、及び押さえ部材35aを筐体22の側部22aに固定するボルト35bを備えている。これにより、第1のカバー29が閉じた状態で当該第1のカバー29のx軸+側の端部を押さえ部材35aで押さえ、当該押さえ部材35aをボルト35bで筐体22の側部22aに固定すると、第1のカバー29を閉じた状態で固定することができる。但し、固定手段35は、第1のカバー29を閉じた状態で固定できる構成であればよい。
<実施の形態3>
本実施の形態の接続器は、第1の端子にピン形状(例えば、短絡コネクタ)である一次側端子が接続可能であり、第2の端子にピン形状(例えば、短絡コネクタ)の二次側端子が接続可能な構成とされている。先ず、本実施の形態の接続器の構成を説明する。なお、実施の形態1と重複する説明は省略し、実施の形態1の接続器1と等しい部材には等しい符号を用いて説明する。
図26は、本実施の形態の接続器を模式的に示す斜視図である。図27は、本実施の形態の接続器の内部構造を模式的に示す斜視図である。図28は、本実施の形態の接続器において、蓋部が省略され、操作手段が第1の位置に配置された状態を模式的に示す平面図である。図29は、本実施の形態の接続器において、操作手段が第1の位置に配置された状態での操作手段及び遮断可否手段などを模式的に示す正面図である。図30は、本実施の形態の接続器において、操作手段が第1の位置に配置された状態での操作手段及び遮断可否手段などを模式的に示す斜視図である。図31は、本実施の形態の接続器において、操作手段が第1の位置に配置された状態での操作手段及び遮断可否手段などを模式的に示す異なる斜視図である。なお、各図において、図を明確にするために、一部の部材を省略している場合がある。
図26乃至図31に示すように、本実施の形態の接続器41は、筐体42、第1の端子43、第2の端子44、操作手段45、遮断可否手段46及び蓋部47を備えている。ここで、本実施の形態の接続器41も、ディファレンシャルモードの接続器として構成されている。
筐体42は、絶縁部材から成り、図27に示すように、z軸+側に開口部が形成された箱形状を基本形態としている。即ち、筐体42は、x軸+側に配置された側部42a、x軸−側に配置された側部42b、y軸+側に配置された側部42c、y軸−側に配置された側部42d、及びz軸−側に配置された底部42eを備えており、側部42aに一次側端子が挿入される切り欠き部42fが形成され、側部42bに二次側端子が挿入される切り欠き部42gが形成されている。
さらに、筐体42は、y軸方向の略中央に配置され、且つx軸方向に延在する第1のリブ42h及び第2のリブ42iを備えている。第1のリブ42hと第2のリブ42iとは、x軸方向に間隔を開けて配置されている。
第1の端子43は、導電部材からなり、例えば、図27に示すように、被嵌合部43a及び接点43bを備えている。被嵌合部43aには、一次側端子48が嵌合される。被嵌合部43aは、例えば、本体部43c及び挟持部43dを備えている。
本体部43cは、例えば、x軸方向から見ると略U字形状に形成されており、底部が筐体42の底部42eにおけるz軸+側の面に固定されている。挟持部43dは、例えば、本体部43cからx軸+方向に延在しており、一次側端子48をy軸方向から挟持可能な形状とされている。
接点43bは、被嵌合部43aのx軸−側の端部から突出する。接点43bは、例えば、x軸方向から見て山形状に折り曲げられた板バネであり、y軸方向から見て第1のリブ42hと第2のリブ42iとの間に配置されている。このような第1の端子43は、y軸方向で第1のリブ42hを挟み込むように配置されており、第1の端子43の接点43bの先端部同士がy軸方向で向かい合う。
第2の端子44は、導電部材からなり、例えば、図27に示すように、被嵌合部44a及び接点44bを備えている。被嵌合部44aは、二次側端子49が嵌合される。被嵌合部44aは、例えば、本体部44c及び挟持部44dを備えている。
本体部44cは、例えば、x軸方向から見ると略U字形状に形成されており、底部が筐体42の底部42eにおけるz軸+側の面に固定されている。挟持部44dは、例えば、本体部44cからx軸−方向に延在しており、二次側端子49をy軸方向から挟持可能な形状とされている。
接点44bは、被嵌合部44aのx軸+側の端部から突出する。接点44bは、例えば、x軸方向から見て山形状に折り曲げられた板バネであり、当該接点44bの先端部がx軸方向で隣接する第1の端子43の接点43bの先端部とx軸方向で並ぶように配置されている。そして、接点44bは、y軸方向から見て第1のリブ42hと第2のリブ42iとの間に配置されている。このような第2の端子44は、y軸方向で第2のリブ42iを挟み込むように配置されており、第2の端子44の接点44bの先端部同士がy軸方向で向かい合う。
操作手段45は、絶縁部材から成り、y軸方向にスライドするスライド部材である。操作手段45は、例えば、図28及び図29に示すように、本体部45a、摘まみ部45b、規制部45c及び被嵌合部45dを備えている。
本体部45aは、例えば、板状に形成されており、第1のリブ42h及び第2のリブ42iにおけるz軸+側の面に載置されている。摘まみ部45bは、操作手段45をスライドさせる際に作業者によって操作される部位であり、本体部45aからz軸+方向に突出している。
規制部45cは、操作手段45のスライド方向をy軸方向に規制する。規制部45cは、例えば、図28に示すように、本体部45aからy軸方向に突出しており、筐体42の側部42cのz軸+側の面に形成された案内溝42j又は側部42dのz軸+側の面に形成された案内溝42kに係合されている。案内溝42j及び42kは、y軸方向に延在している。これにより、操作手段45を精度良くy軸方向にスライドさせることができる。
被嵌合部45dは、例えば、図29に示すように、突出部45e及び凹部45fを備えており、筐体42における第1のリブ42hと第2のリブ42iとの間でy軸方向に移動する。突出部45eは、本体部45aからz軸−方向に突出する。凹部45fは、突出部45eのz軸−側の面からz軸+方向に延在している。
遮断可否手段46は、例えば、図29乃至図31に示すように、接続手段50、弾性体51及び抜去防止手段52を備えている。接続手段50は、例えば、本体部50a、嵌合部50b、接点50c及びピン50dを備えている。
本体部50aは、絶縁部材から成り、筐体42における第1のリブ42hと第2のリブ42iとの間でy軸方向に移動する。本体部50aは、例えば、板状に形成されており、長手方向がy軸方向に配置されている。
嵌合部50bは、絶縁部材から成り、例えば、突出部50e及び凸部50fを備えている。突出部50eは、本体部50aからz軸+方向に突出している。凸部50fは、突出部50eのz軸+側の面からz軸+方向に突出しており、操作手段45の凹部45fに嵌合されている。ちなみに、嵌合部50bは、リブ50gによって補強されていることが好ましい。
但し、本実施の形態では、接続手段50の凸部50fを操作手段45の凹部45fに嵌合しているが、接続手段50に形成した凹部に操作手段45に形成した凸部を嵌合してもよい。また、接続手段50の突出部50e又は操作手段45の突出部45eを省略してもよい。要するに、操作手段45のスライド動作を接続手段50に伝達できる構成であればよい。
接点50cは、導電部材から成り、y軸方向で嵌合部50bを挟み込むように、本体部50aに固定されている。そして、接点50cは、本体部50aが最もy軸+側に配置された状態で、第1の端子43の接点43bの先端部と第2の端子44の接点44bの先端部とに接触し、本体部50aが最もy軸−側に配置された状態で、第1の端子43の接点43bの先端部と第2の端子44の接点44bの先端部とに接触しない。
ピン50dは、例えば、図31に示すように、本体部50aからz軸−方向に突出しており、弾性体51による弾性力を本体部50aに伝達する。
弾性体51は、本体部50aをy軸−方向にスライドさせた際に、所定のスライド量を超えるとy軸−方向に付勢する。弾性体51は、例えば、筐体42の底部42eにおけるz軸+側の面に固定されており、図31に示すように、z軸方向から見て倒V字形状を基本形態としている。
抜去防止手段52は、接続手段50を介して第1の端子43と第2の端子44とが電気的に接続された状態で、二次側端子49における第2の端子44からの抜去を防止する。抜去防止手段52は、例えば、図29及び図30に示すように、溝部52a及び凸部52bを備えている。
溝部52aは、二次側端子49の周方向の少なくとも一部に形成されている。凸部52bは、操作手段45の本体部45aからz軸−方向に突出している。このような凸部52bは、操作手段45の本体部45aが最もy軸+側にスライドした第1の位置で溝部52aと係合状態とされ、操作手段45の本体部45aが最もy軸−側にスライドした第2の位置で溝部52aと非係合状態とされる。
なお、本実施の形態では、一次側端子48における第1の端子43からの抜去も防止できるように、一次側端子48に溝部52aを形成し、一次側端子48の溝部52aに係合可能な凸部52bを本体部45aに形成している。
蓋部47は、図26に示すように、操作手段45を覆うように筐体42に固定されている。蓋部47は、例えば、貫通孔47aを備えており、当該貫通孔47aに操作手段45の摘まみ部45bが通されている。貫通孔47aは、操作手段45の摘まみ部45bのy軸方向への移動を許容する。このような蓋部47は、筐体42をz軸+側から覆い、周縁部が筐体42の側部42a、42b、42c、42dに固定されている。
次に、本実施の形態の接続器41において、操作手段45の本体部45aが第1の位置に配置された状態を説明する。このとき、操作手段45の本体部45aは、最もy軸+側にスライドした状態であり、当該本体部45aの凸部52bが一次側端子48及び二次側端子49の溝部52aに係合している。
そして、接続手段50の本体部50aは操作手段45の本体部45aと連結されているので、接続手段50の本体部50aも最もy軸+側にスライドした状態であり、接点50cを介して第1の端子43と第2の端子44とは電気的に接続されている。
ここで、接続手段50のピン50dは、遮断可否手段46の弾性体51における頂部に対してy軸+側に配置されている。
このように本実施の形態の接続器41は、接続手段50を介して第1の端子43と第2の端子44とが電気的に接続されている状態で、一次側端子48を第1の端子43から抜去しようとしたり、二次側端子49を第2の端子44から抜去しようとしたり、しても、各々の端子48、49に形成された溝部52aに操作手段45の本体部45aに形成された凸部52bが係合しているため、各々の端子48、49を抜去することができない。そのため、作業者の感電を抑制でき、安全性が高い。
次に、本実施の形態の接続器41において、操作手段45の本体部45aが第1の位置から第2の位置にスライドした際の動作を説明する。図32は、本実施の形態の接続器において、操作手段の本体部が第2の位置に配置された状態での遮断可否手段などを模式的に示す図である。図33は、本実施の形態の接続器において、操作手段が第2の位置に配置された状態での接続手段と第1の端子と第2の端子との関係を模式的に示す図である。なお、各図において、図を明確にするために、一部の部材を省略して示している場合がある。
作業者が操作手段45の摘まみ部45bを介して当該操作手段45の本体部45aを最もy軸−側(即ち、第2の位置)までスライドさせると、図32に示すように、操作手段45の本体部45aに形成された凸部52bが各々の端子48、49に形成された溝部52aから抜け出して、凸部52bと溝部52aとの係合状態が解除される。これにより、一次側端子48は第1の端子43の挟持部43dから抜去可能となり、二次側端子49は第2の端子44の挟持部44dから抜去可能となる。
そして、操作手段45の本体部45aに接続手段50の本体部50aは連結されているので、接続手段50の本体部50aも最もy軸−側にスライドし、図33に示すように、接点50cは、第1の端子43の接点43bの先端部及び第2の端子44の接点44bの先端部から離間する。これにより、第1の端子43と第2の端子44との電気的な接続が遮断される。ここで、本実施の形態では、y軸+側に配置された第1の端子43と第2の端子44との電気的な接続と、y軸−側に配置された第1の端子43と第2の端子44との電気的な接続と、が略同時に遮断される。
このように本実施の形態の接続器41は、作業者が操作手段45の摘まみ部45bを介して本体部45aをスライドさせることで、各々の接点50c、50dによる第1の端子43と第2の端子44との電気的な接続が遮断された後に、第2の端子44の挟持部44dから二次側端子49を抜去することになる。そのため、第2の端子44の挟持部44dから二次側端子49を抜去する際に、作業者の感電を抑制でき、安全性が高い。しかも、本実施の形態の接続器41を直流経路内に設置した場合、第2の端子44と二次側端子49との間でのアークの発生を抑制することができ、交流経路内だけでなく、直流経路内に良好に設置することができる。
なお、第1の端子43の挟持部43dから一次側端子48を抜去する際には、一次側端子48への電源の供給を遮断してから当該一次側端子48を抜去するとよい。
ここで、接続手段50の本体部50aがy軸−方向にスライドするのに伴って、接続手段50のピン50dはy軸+側から遮断可否手段46の弾性体51に接触して当該弾性体51を押し込んで変形させ、ピン50dが弾性体51の頂部を超えると、ピン50dがy軸+側から弾性体51によって付勢される。これにより、接続手段50のピン50dが所定のスライド量に達すると、接続手段50の本体部50aを急激にスライドさせることができ、接点50cと第1の端子43との電気的な接続の遮断、及び接点50cと第2の端子44との電気的な接続の遮断を瞬間的に行うことができる。これにより、接点50cと第1の端子43との間、又は接点50cと第2の端子44との間でアークが発生しても、アークの発生時間を短縮することができ、接続器41の損傷を抑制することができる。
なお、本実施の形態の接続器41も、接点50cと第1の端子43との接続部近傍、及び接点50cと第2の端子44との接続部近傍に夫々磁石を配置し、発生するアークを消弧可能な構成とすることが好ましい。
ちなみに、操作手段45の摘まみ部45bを介して本体部45aを第2の位置から第1の位置にスライドさせると、再び、接点50cを介して第1の端子43と第2の端子44とを電気的に接続しつつ、一次側端子48及び二次側端子49の抜去を防止することができる。
<実施の形態4>
なお、実施の形態3の接続器41は、第1の端子43に一次側端子48が嵌合される構成とされているが、図34及び図35に示すように、第1の端子61がコンセントに係合可能なプラグ部61aを備える構成としてもよい。また、図36及び図37に示すように、第1の端子62がサーバーラックなどで用いられるコンセントに係合可能なプラグ部62aを備える構成としてもよい。但し、プラグ部の形状は限定されず、コンセントに対応する形状であればよい。また、第1の端子として接地端子を備えていてもよく、端子の数は限定されない。
<実施の形態5>
本実施の形態の接続器は、実施の形態2の接続器21に対して、より確実に可動部26を急激にz軸−方向に押し込むことが可能な構成とされている。先ず、本実施の形態の接続器の構成を説明する。なお、本実施の形態の接続器は、実施の形態2の接続器21と略等しい構成とされているため、実施の形態2と重複する説明は省略し、実施の形態2の接続器21と等しい部材には等しい符号を用いて説明する。
図38は、本実施の形態の接続器において、第2のカバーが閉じた状態での連動手段などを模式的に示す正面図である。図39は、本実施の形態の接続器において、第2のカバーが閉じた状態での連動手段などを模式的に示す斜視図である。図40は、本実施の形態の接続器において、第2のカバーが閉じた状態での連動手段などを模式的に示す異なる斜視図である。図41は、本実施の形態の接続器における可動部の伝達部を模式的に示す斜視図である。図42は、本実施の形態の接続器において、第2のカバーが閉じた状態での第1の付勢手段を模式的に示す斜視図である。
図38乃至図40に示すように、本実施の形態の接続器71は、実施の形態2の接続器21と略等しい構成とされているが、遮断可否手段72として、第2のカバー30に加えて、連動手段73及び第1の付勢手段74を備えている。ここで、本実施の形態の接続器71も、ディファレンシャルモードの接続器として構成されている。
本実施の形態の第2のカバー30の筒部30bは、第2のカバー30が開閉する際に可動部26と干渉しない形状とされており、図38乃至図40に示すように、筒部30bに突出部30eが形成されている。突出部30eは、xz平面と平行に配置された板状部材であり、筒部本体30fとで段差部30gを形成する。
連動手段73は、第2のカバー30の回転に可動部26を連動させる。連動手段73は、第2のカバー30に設けられたピン73a、及び当該ピン73aが係合され、可動部26に形成されたカム溝73bを備えている。ピン73aは、第2のカバー30における筒部30bの突出部30eからy軸方向に突出するように当該第2のカバー30に設けられ、段差部30g内に配置されている。
カム溝73bは、図41に示すように、可動部26の被嵌合部26cに形成されている。被嵌合部26cは、z軸+側に突出する突出部26f及び当該突出部26fに隣接する切り欠き部26gを備えている。突出部26fには、上述のカム溝73bが形成されている。そして、切り欠き部26g内には、第2のカバー30の突出部30eの一部が収容されている。このとき、切り欠き部26gと第2のカバー30の突出部30eとは、第2のカバー30が回転した際に干渉しない形状とされている。
第1の付勢手段74は、図42に示すように、板バネから成る。第1の付勢手段74は、y軸方向に延在しており、z軸+側に凸形状である。そして、第1の付勢手段74の頂部は、スペーサ75を介して可動部26の軸26bに固定されている。第1の付勢手段74の両端部は、筐体22の底部22eに固定されている。
次に、本実施の形態の接続器71において、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続を遮断する流れを説明する。図43は、本実施の形態の接続器において第2のカバーが開いた状態での連動手段などを模式的に示す正面図である。図44は、本実施の形態の接続器において、第2のカバーが開いた状態での連動手段などを模式的に示す斜視図である。図45は、本実施の形態の接続器において、第2のカバーが開いた状態での第1の付勢手段を模式的に示す斜視図である。
作業者が第2のカバー30を開方向に回転させると、連動手段73のピン73aがカム溝73b内を移動する。このとき、第2のカバー30の回転角度が所定の回転角度より大きくなると、ピン73aがカム溝73bを介して可動部26をz軸−方向に強く押し込む。その結果、第1の付勢手段74の中央は、z軸−方向に押し込まれ、第1の付勢手段74は、瞬間的に反り返ってz軸−側に凸形状になる。これにより、可動部26が急激にz軸−方向に引き込まれ、接続手段25を介した第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続が瞬間的に遮断される。そのため、アークの発生を抑制することができる。ここで、本実施の形態でも、y軸+側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、y軸−側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、が略同時に遮断される。
そして、作業者が第2のカバー30を閉方向に回転させると、連動手段73のピン73aがカム溝73b内を移動する。このとき、第2のカバー30の回転角度が所定の回転角度以下になると、ピン73aがカム溝73bを介して可動部26をz軸+方向に強く引き込む。その結果、第1の付勢手段74の中央は、z軸+方向に引き込まれ、第1の付勢手段74は、瞬間的に反り返ってz軸+側に凸形状になる。これにより、可動部26が急激にz軸+方向に押し出され、接続手段25を介して第1の端子23と第2の端子24とが電気的に接続される。
ここで、上述の所定の回転角度は、例えば、二次側端子9と第2の端子24との接続状態を解除するための工具(例えば、ドライバ)を第2のカバー30と筐体22との隙間から挿入可能な角度に設定するとよい。
なお、本実施の形態では、第2のカバー30を開閉することで、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続及び遮断を実現しているが、第1のカバー29の開閉に基づいても、同様に第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続及び遮断を可能な構成としてもよい。但し、第1のカバー29は、第1の端子23と一次側端子8との接続部を覆うことができる構成であればよい。
また、本実施の形態では、一次側端子8と第1の端子23、及び二次側端子9と第2の端子24とがボルト28を介して接続される構成を例示しているが、実施の形態3と同様に、第1の端子にピン形状である一次側端子が接続され、第2の端子にピン形状の二次側端子が接続される構成でもよい。この場合、第1のカバーが閉じた状態で当該第1のカバーに形成された凸部が一次側端子に形成された溝部に係合され、第1のカバーが開いた状態で凸部と溝部との係合が解除される構成とされるとよい。また、第2のカバーが閉じた状態で当該第2のカバーに形成された凸部が二次側端子9に形成された溝部に係合され、第2のカバーが開いた状態で凸部と溝部との係合が解除される構成とされるとよい。
<実施の形態6>
本実施の形態の接続器も、筐体を覆うカバーの開閉に連動して第1の端子と第2の端子との電気的な接続と遮断とが切り替えられる。先ず、本実施の形態の接続器の構成を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態2と重複する説明は省略し、実施の形態2の接続器21と等しい部材には等しい符号を用いて説明する。
図46は、本実施の形態の接続器において、第1の端子と第2の端子とが電気的に接続された状態を模式的に示す断面図である。図47は、本実施の形態の接続器において、第1の端子と第2の端子とが電気的に接続された状態を模式的に示す異なる断面図である。図48は、本実施の形態の筐体を模式的に示す斜視図である。図49は、本実施の形態の可動部などを模式的に示す斜視図である。図50は、本実施の形態の可動部を模式的に示す斜視図である。図51は、本実施の形態の第1のカバーを模式的に示す斜視図である。図52は、本実施の形態の固定治具を模式的に示す斜視図である。
図46及び図47に示すように、本実施の形態の接続器81は、筐体82、接続手段83、可動部84及び遮断可否手段85を備えている。ここで、本実施の形態の接続器81は、ノーマルモードの接続器として構成されており、各々の第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続を遮断可能な構成とされている。
筐体82は、絶縁部材から成り、図48に示すように、略矩形状の底部82a、底部82aにおけるy軸−側の端辺でx軸方向に延在する側部82b、底部82aにおけるy軸+側の端辺でx軸方向に延在する側部82c、及び側部82bと側部82cとの間でx軸方向に延在するリブ82dを備えている。そして、図46及び図47に示すように、底部82aにおけるx軸+側の部分でリブ82dを挟み込むように第1の端子23が底部82aに固定されている。また、底部82aにおけるx軸−側の部分でリブ82dを挟み込むように第2の端子24が底部82aに固定されている。
接続手段83は、図47に示すように、第1の端子23と第2の端子24との間に配置されており、第1の端子23と第2の端子24とをz軸−側から電気的に接続する。本実施の形態の接続手段83は、図49に示すように、本体部83a及び伝達部83bを備えている。なお、図49では、接続手段83を二点鎖線で示している。
本体部83aは、導電部材から成る板バネであり、略W形状を基本形態としている。そして、本体部83aにおけるx軸−側の端部から第1の接点83cがx軸−方向に延在しており、第1の接点83cは第2の端子24に対してz軸−側に配置されている。一方、本体部83aにおけるx軸+側の端部から第2の接点83dがx軸+方向に延在しており、第2の接点83dは第1の端子23に対してz軸−側に配置されている。
伝達部83bは、後述する遮断可否手段85の付勢手段88の弾性力を本体部83aに伝達したり、可動部84の動作を付勢手段88に伝達したり、する。伝達部83bは、例えば、本体部83aをy軸方向で挟み込むように配置された板状部83eに略x軸方向に延在するガイド溝83fが形成されて成り、伝達部83bのz軸+側の端部が略W形状を基本形態とする本体部83aの頂部に接続されている。
可動部84は、接続手段83をz軸方向に移動させる。可動部84は、図49及び図50に示すように、被押し込み部84a及び被引き上げ部84bを備えている。被押し込み部84aは、後述する遮断可否手段85の第1のカバー86に形成された第1の押し込み部86d及び第2の押し込み部86eに接触する。そして、被押し込み部84aのz軸−側の面には、接続手段83の本体部83aが固定されている。被引き上げ部84bは、被押し込み部84aとy軸方向で間隔を開けて配置された板状部84cにガイド溝84dが形成されて成り、被押し込み部84aと一体的に形成されている。
遮断可否手段85は、図46及び図47に示すように、第1のカバー86、第2のカバー87及び付勢手段88を備えている。第1のカバー86は、絶縁部材から成り、軸89を介して筐体82に回転可能に連結されている。そして、第1のカバー86は、閉状態で第2の端子24と二次側端子との接続部を覆い、開状態で第2の端子24と二次側端子との接続部を露出させる。
このような第1のカバー86は、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続の遮断と、を切り替えるために操作される操作手段として機能する。ここで、本実施の形態の第1のカバー86は、y軸+側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続を切り替えるために機能する。
第1のカバー86は、図51に示すように、本体部86a、筒部86b及び引き上げ部86cを備えている。本体部86aは、平板形状を基本形態としており、筐体82の側部82b、82c及びリブ82dのz軸+側の面に載置可能な形状とされている。
筒部86bは、本体部86aのx軸+側の縁部に設けられており、y軸方向から見てカム形状の第1の押し込み部86d及び第2の押し込み部86eを備えている。そして、筒部86bは、y軸方向に貫通する貫通孔86fを備えており、当該貫通孔86f及び筐体82に形成された貫通孔に軸89が通されることで、第1のカバー86が筐体82に回転可能に連結されている。
第1の押し込み部86dは、後述するように、第1のカバー86が開方向に回転して当該第1のカバー86の回転角度が所定の第1の回転角度に達すると、可動部84の被押し込み部84aのz軸+側の面に接触し、第1のカバー86を更に回転させると、可動部84を介して接続手段83を押し込む押し込み手段として機能する。
第2の押し込み部86eは、後述するように、第1のカバー86が閉じた状態で可動部84の被押し込み部84aのz軸+側の面に接触したり、第1のカバー86が開方向に回転して第1の押し込み部86dが可動部84の被押し込み部84aのz軸+側の面に接触するまで、可動部84の被押し込み部84aのz軸+側の面に接触したり、して可動部84のz軸方向での位置を安定させる。
引き上げ部86cは、第1のカバー86を閉方向に回転させた際に可動部84をz軸+方向に引き上げる。引き上げ部86cは、例えば、図51に示すように、y軸方向に突出するピン86gを備えており、当該ピン86gは、可動部84における被引き上げ部84bのガイド溝84dに挿入されている。このようなピン86gは、可動部84の被引き上げ部84bの間に配置されたリンク86hを介して筒部86bに連結されている。
第2のカバー87は、閉状態で第1の端子23と一次側端子との接続部を覆い、開状態で第1の端子23と一次側端子との接続部を露出させる。このような第2のカバー87も、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続の遮断と、を切り替えるために操作される操作手段として機能する。ここで、本実施の形態の第2のカバー87は、y軸−側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続を切り替えるために機能する。なお、第1のカバー86と第2のカバー87とは、接続器81の中心を通り、且つz軸方向に延在する軸を中心とした点対称の構成であるので、第2のカバー87の構成の説明は省略する。
付勢手段88は、接続手段83をz軸+方向に付勢する。付勢手段88は、図47に示すように、トーションバネから成り、接続手段83及び固定治具90の内部に配置されている。固定治具90は、図46及び図47に示すように、可動部84に対してz軸−側に配置されている。そして、固定治具90は、筐体82に形成された凹み部82eの内部に格納されており、筐体82における凹み部82eのz軸+側の面に固定されている。
固定治具90は、例えば、図52に示すように、x軸方向の端部からz軸+側に立ち上げられた部分に形成された固定部90a、及びy軸方向の端部からz軸+側に立ち上げられた部分に形成された案内部90bを備えており、固定治具90のy軸方向の端部から立ち上がる部分の間に接続手段83が配置されている。
固定部90aは、例えば、固定治具90をx軸方向に貫通する貫通孔であり、図47に示すように、付勢手段88の一方の端部が差し込まれている。案内部90bは、図52に示すように、固定治具90を略x軸方向に貫通するガイド溝であり、略x軸方向に延在する第1の部分90c、及び第1の部分90cと段差部90dを介して連続し、略x軸方向に延在する第2の部分90eを備えている。そして、第2の部分90eは、第1の部分90cに対してz軸−側に配置されている。つまり、第2の部分90eは、第1の部分90cに対して一段下がった位置に配置されている。
案内部90bには、ガイドピン91の端部が挿入されている。ガイドピン91には、図49に示すように、付勢手段88の他方の端部が接続されている。また、ガイドピン91は、接続手段83における伝達部83bのガイド溝83fに通されている。このような案内部90bは、後述するように、接続手段83がz軸−側に移動する速度を調整する。
次に、本実施の形態の接続器81において、第1の端子23と第2の端子24とが接続手段83を介して電気的に接続された状態を説明する。図53は、本実施の形態の接続器において、第1の端子と第2の端子とが電気的に接続された状態の内部構造を模式的に示す図である。
なお、y軸+側に配置された第1の端子23と第2の端子24とが電気的に接続された状態と、y軸−側に配置された第1の端子23と第2の端子24とが電気的に接続された状態と、は、z軸方向から見て、接続器81におけるy軸方向の中央を通る軸を中心に対称であるので、y軸+側に配置された第1の端子23と第2の端子24とが電気的に接続された状態を代表して説明する。
このような場合、図53に示すように、第1のカバー86は、第2の端子24と二次側端子との接続部を覆うように閉状態であり、第1のカバー86の第1の押し込み部86dは、可動部84における被押し込み部84aのz軸+側の面と非接触状態である。このとき、第1のカバー86の第2の押し込み部86eは、可動部84における被押し込み部84aのz軸+側の面に接触するが、可動部84をz軸方向での位置を安定させる程度の接触状態である。
これにより、第1のカバー86の第1の押し込み部86d及び第2の押し込み部86eは、可動部84をz軸−方向に押し込まない。そのため、接続手段83の第1の接点83cが第2の端子24に接触し、接続手段83の第2の接点83dが第1の端子23に接触するように、接続手段83は、z軸−側から付勢手段88によって押し込まれる。
このとき、付勢手段88は、y軸+側から見て、例えば、他方の端部が時計回りに回転して圧縮した状態である。そして、第1のカバー86のピン86gは、例えば、可動部84のガイド溝84dのx軸+側の端部に配置されている。また、ガイドピン91は、固定治具90の案内部90b及び接続手段83のガイド溝83fのx軸−側の端部に配置されている。
次に、本実施の形態の接続器81において、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続を遮断する流れを説明する。図54は、本実施の形態の接続器において、第1の端子と第2の端子との電気的な接続が遮断された状態を示す断面図である。図55は、本実施の形態の接続器において、第1の端子と第2の端子との電気的な接続が遮断された状態を拡大して示す断面図である。図56は、本実施の形態の接続器において、第1の端子と第2の端子との電気的な接続が遮断された状態を示す異なる断面図である。
なお、y軸+側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続が遮断される流れと、y軸−側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続が遮断される流れと、は、接続器81の中心を通り、且つz軸方向に延在する軸を中心とした点対称の構成であるので、y軸+側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続が遮断される流れを代表して説明する。
第2の端子24と二次側端子との接続部を露出させるために作業者が第1のカバー86を開方向に回転させると、第1のカバー86の回転角度が所定の第1の回転角度に達するまで、第1のカバー86の第1の押し込み部86dは、可動部84における被押し込み部84aのz軸+側の面に接触しない。一方、第1のカバー86の第2の押し込み部86eは、可動部84における被押し込み部84aのz軸+側の面に接触し、可動部84のz軸方向の位置を安定させている。
さらに、第1のカバー86を開方向に回転させて、第1のカバー86の回転角度が第1の回転角度に達すると、可動部84における被押し込み部84aのz軸+側の面への接触が、第1のカバー86の第2の押し込み部86eから第1の押し込み部86dに引き継がれ、当該第1の押し込み部86dが可動部84における被押し込み部84aのz軸+側の面に接触する。このとき、第1のカバー86のピン86gは、例えば、可動部84のガイド溝84dの略中央に配置されている。また、ガイドピン91は、固定治具90の案内部90b及び接続手段83のガイド溝83fのx軸−側の端部に配置されている。
さらに、第1のカバー86を開方向に回転させて、第1のカバー86の第1の押し込み部86dで可動部84をz軸−方向に押し込むと、付勢手段88の復元力によって、ガイドピン91が固定治具90における案内部90bの第1の部分90c及び接続手段83のガイド溝83fに沿ってx軸+方向に移動する。そして、第1のカバー86の回転角度が所定の第2の回転角度に到達すると、ガイドピン91が固定治具90における案内部90bの段差部90dに到達して、ガイドピン91が固定治具90における案内部90bの段差部90dに沿ってz軸−方向に移動する。それに伴い、接続手段83の移動速度は加速して当該接続手段83はz軸−方向に引き込まれる。その結果、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続が瞬間的に遮断される。
ここで、所定の第2の回転角度は、例えば、二次側端子と第2の端子24との接続状態を解除するための工具を第1のカバー86と筐体82との隙間から挿入可能な角度に設定するとよい。
さらに、第1のカバー86を開方向に回転させて、第1のカバー86の第1の押し込み部86dで可動部84をz軸−方向に押し込むと、付勢手段88の復元力によって、ガイドピン91が固定治具90における案内部90bの第2の部分90e及び接続手段83のガイド溝83fに沿ってx軸+方向に移動し、ガイドピン91は固定治具90の案内部90b及び接続手段83のガイド溝83fのx軸+側の端部に到達する。このとき、第1のカバー86のピン86gは、可動部84の動作を阻害しないように、可動部84のガイド溝84dに沿ってx軸−側に移動する。そして、付勢手段88は、y軸方向から見て、他方の端部が反時計回りに回転して、弾性力を略開放した状態となる。
ここで、固定治具90の案内部90bは、第2の部分90eのx軸+側の端部に略z軸方向に延在する係合部90fを備えているとよい。これにより、ガイドピン91が固定治具90における案内部90bのx軸+側の端部に到達して係合部90fに嵌まると、ガイドピン91の移動が抑制され、第1のカバー86を開いた状態に維持することができる。
また、可動部84の被引き上げ部84bは、図55に示すように、z軸−方向に移動した際に固定治具90との接触を抑制する逃げ部84eを備えているとよい。これにより、接続器81のz軸方向の厚みを抑制することができる。
さらに、第1のカバー86の筒部86bは、図54に示すように、第1のカバー86が開方向に回転した際に第2のカバー87のx軸−側の端部と干渉して当該第1のカバー86の回転角度を規制する干渉部86iを備えているとよい。これにより、第1のカバー86の損傷を抑制することができる。このとき、干渉部86iは、第2のカバー87を開方向に回転させようとしても、第2のカバー87のx軸−側の端部が干渉する形状であるとよい。
一方、作業者が第1のカバー86を再び閉方向に回転させると、第1のカバー86のピン86gが可動部84のガイド溝84dに沿ってx軸+側に移動し、可動部84を介して接続手段83をz軸+方向に引き上げる。そのため、可動部84のガイド溝84dは、第1のカバー86の閉動作に伴って、接続手段83を良好にz軸+方向に引き上げることができる形状とされている。これにより、再び第1の端子23と第2の端子24とを電気的に接続することができる。このとき、可動部84の動作を阻害しないように、可動部84のガイドピン91が固定治具90の案内部90b及び接続手段83のガイド溝83fに沿ってx軸−方向に移動する。その結果、付勢手段88は、再び圧縮した状態となる。
ここで、固定治具90の案内部90bは、第1の部分90cのx軸−側の端部に略z軸方向に延在する係合部90gを備えているとよい。これにより、ガイドピン91が固定治具90における案内部90bのx軸−側の端部に到達して係合部90gに嵌まると、ガイドピン91の移動が抑制され、第1のカバー86を閉じた状態に維持することができる。
このような本実施の形態の接続器81は、作業者が第1のカバー86又は第2のカバー87を開方向に回転させて、接続手段83による第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続が遮断された後に、接続器81から二次側端子を取り外す作業を行うことになる。そのため、接続器81から二次側端子を取り外す際に、作業者の感電を抑制でき、安全性が高い。
しかも、本実施の形態の接続器81は、y軸+側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続操作と、y軸−側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続操作と、個別に行うことができる。つまり、本実施の形態の接続器81は、電源線の接続及び遮断を個別に行うことができる。
また、本実施の形態の接続器81を直流経路内に設けた場合、第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続を瞬間的に遮断することができるので、接続手段83と第1の端子23又は第2の端子24との間でのアークの発生を抑制することができ、交流経路内だけでなく直流経路内に良好に設置することができる。
なお、本実施の形態の接続器81も、接続手段83と第1の端子23との接続部近傍、及び接続手段83と第2の端子24との接続部近傍に夫々磁石92を配置し、発生するアークを消弧可能な構成とすることが好ましい。
本実施の形態の接続器81は、ノーマルモードの接続器として構成しているため、y軸+側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、y軸−側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、を個別に操作可能な構成としているが、接続器81をディファレンシャルモードの接続器として構成する場合は、y軸方向に並ぶ可動部84を連結して、y軸+側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、y軸−側に配置された第1の端子23と第2の端子24との電気的な接続と、を同時に操作可能な構成とするとよい。
本実施の形態の接続器81は、一次側端子と第1の端子23、及び二次側端子と第2の端子24とがボルト28を介して接続される構成を例示しているが、実施の形態3と同様に、第1の端子にピン形状である一次側端子が接続され、第2の端子にピン形状の二次側端子が接続される構成でもよい。
なお、上述の実施の形態では、固定治具90の案内部90bを用いて接続手段83と第1の端子23及び第2の端子24との電気的な接続を瞬間的に遮断しているが、ラッチ機構を用いて接続手段83と第1の端子23及び第2の端子24との電気的な接続を瞬間的に遮断してもよい。
例えば、第1の端子及び第2の端子に対してz軸+側に配置された接続手段が可動部に設けられており、当該可動部に形成されたラッチを固定部に嵌め込むことで、接続手段が第1の端子及び第2の端子に電気的に接続された状態に固定される。このとき、接続手段は、コイルバネなどの弾性体によって、z軸+方向に付勢される。そして、カバーを開方向に回転させて所定の回転角度に達すると、カバーに設けられた突出部がラッチの側方から接触して、ラッチが固定部から押し出される。これにより、接続手段は、弾性体の付勢力によってz軸+方向に瞬間的に押し上げられ、第1の端子及び第2の端子との電気的な接続が遮断される。一方、カバーを閉方向に回転させると、カバーに設けられた押し込み手段が可動部に接触して当該可動部がz軸−方向に押し込まれる。これにより、再び、ラッチが固定部に嵌め込まれ、接続手段が第1の端子及び第2の端子に電気的に接続された状態で固定される。
<実施の形態7>
上述の実施の形態1〜6の接続器は、当該接続器に生じる振動が予め設定された大きさ以上の場合、接続手段による第1の端子と第2の端子との電気的な接続を遮断する遮断機構を備えていることが好ましい。これにより、地震などの際に第1の端子と第2の端子との電気的な接続を遮断することができ、第2の端子に二次側端子を介して電気的に接続された機器の損傷を抑制することができる。
遮断機構は、例えば、落下式や水銀式を採用することができ、接続器の設置姿勢に関係なく、接続器に生じる振動が予め設定された大きさ以上の場合、接続手段による第1の端子と第2の端子との電気的な接続を遮断する構成とされている。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記の構成に限らず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。例えば、上述の遮断可否手段の構成は例示であり、接続器は、接続手段によって第1の端子と第2の端子とが電気的に接続されるのに連動して、二次側端子と第2の端子との電気的な接続を遮断不能にする構成であればよい。また、上述の実施の形態を組み合わせて実施してもよい。
例えば、上述の実施の形態の接続器は、2組の第1の端子と第2の端子とを有する接続器を説明したが、第1の端子と第2の端子との組数は限定されない。例えば、1組の第1の端子と第2の端子とを有する接続器でも略同様に実施できる。その場合、係合構造によって接続器を連結できる構成であることが好ましい。
この出願は、2016年7月28日に出願された日本出願特願2016−148486を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 接続器
2 筐体、2a、2b、2c、2d 側部、2e 底部、2f 第1のリブ、2g 第2リブ、2h、2i 切り欠き部、2j 貫通孔、2k 突出部、2l、2m 貫通孔、2n、2o、2p 貫通孔、2q 水平部、2r 傾斜部、2s ネジ孔、2t、2u、2v 貫通孔、2w ネジ孔、2x 嵌合部
3 第1の端子、3a 貫通孔
4 第2の端子、4a 貫通孔
5 操作手段、5a 摘まみ部、5b 第1の軸部、5c 第2の軸部、5d 連結部、5e 溝部、5f ねじ込み部、5g、5h 突出部、5i 収容部
6 接続手段、6a 第1の接点、6b 第2の接点
7 遮断可否手段、7a 第1のカバー、7b 固定手段、7c 係合部、7d 被係合部、7e 突出部、7f 軸部、7g 切り欠き部
8 一次側端子
9 二次側端子
10 カム機構、10a カム、10b 係止部、10c リンク、10d 貫通孔、10e 切り欠き部
11 可動部、11a 筒部、11b 第1の弾性体、11c アーム部、11d 被係止部、11e 第2の弾性体、11f 切り欠き部、11g 第1の部分、11h 第2の部分、11i リブ、11j 第1のフランジ、11k 第2のフランジ
12、14 軸
13 第2のカバー、13a 切り欠き部、13b 貫通孔
15 固定手段、15a 係合部、15b 被係合部、15c 突出部、15d 軸部
16 カバー、16a 本体部、16b 爪部、16c 貫通孔
17 磁石
21 接続器
22 筐体、22a、22b、22c、22d 側部、22e 底部、22f 第1のリブ、22g 第1の切り欠き部、22h 第2のリブ、22i 第2の切り欠き部、22j 突出部、22k、22l、22m 貫通孔、22n 嵌合部
23 第1の端子
24 第2の端子
25 接続手段、25a 第1の接点、25b 第2の接点
26 可動部、26a 伝達部、26b 軸、26c 被嵌合部、26d 連結部、26e 嵌合部、26f 突出部、26g 切り欠き部
27 遮断可否手段
28 ボルト
29 第1のカバー、29a 本体部、29b 筒部、29c カム面
30 第2のカバー、30a 本体部、30b 筒部、30c カム面、30d 貫通孔、30e 突出部、30f 筒部本体、30g 段差部
31 第1の付勢手段
32 軸
33 第1の回転抑制手段、33a 係合部、33b 被係合部
34 第2の回転抑制手段、34a 係合部、34b 被係合部
35 固定手段、35a 押さえ部材、35b ボルト
41 接続器
42 筐体、42a、42b、42c、42d 側部、42e 底部、42f、42g 切り欠き部、42h 第1のリブ、42i 第2のリブ、42j、42k 案内溝
43 第1の端子、43a 被嵌合部、43b 接点、43c 本体部、43d 挟持部
44 第2の端子、44a 被嵌合部、44b 接点、44c 本体部、44d 挟持部
45 操作手段、45a 本体部、45b 摘まみ部、45c 規制部、45d 被嵌合部、45e 突出部、45f 凹部
46 遮断可否手段
47 蓋部、47a 貫通孔
48 一次側端子
49 二次側端子
50 接続手段、50a 本体部、50b 嵌合部、50c 接点、50d ピン、50e 突出部、50f 凸部、50g リブ
51 弾性体
52 抜去防止手段、52a 溝部、52b 凸部
61 第1の端子、61a プラグ部
62 第1の端子、62a プラグ部
71 接続器
72 遮断可否手段
73 連動手段、73a ピン、73b カム溝
74 第1の付勢手段
75 スペーサ
81 接続器
82 筐体、82a 底部、82b、82c 側部、82d リブ、82e 凹み部
83 接続手段
83a 本体部、83c 第1の接点、83d 第2の接点
83b 伝達部、83e 板状部、83f ガイド溝
84 可動部
84a 被押し込み部
84b 被引き上げ部、84c 板状部、84d ガイド溝、84e 逃げ部
85 遮断可否手段
86 第1のカバー
86a 本体部
86b 筒部
86c 引き上げ部、86g ピン、86h リンク
86d 第1の押し込み部
86e 第2の押し込み部
86f 貫通孔
86i 干渉部
87 第2のカバー
88 付勢手段
89 軸
90 固定治具
90a 固定部
90b 案内部、90c 第1の部分、90d 段差部、90e 第2の部分
90f、90f 係合部
91 ガイドピン
92 磁石

Claims (22)

  1. 一次側端子が電気的に接続される第1の端子と、二次側端子が電気的に接続される第2の端子と、前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続及び当該接続を遮断するように操作される接続手段と、を備える接続器であって、
    前記接続手段によって前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続されるのに連動して、前記二次側端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断不能にする遮断可否手段を備える、接続器。
  2. 前記遮断可否手段は、前記接続手段による前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続の遮断に連動して、前記二次側端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断可能にする、請求項1に記載の接続器。
  3. 前記遮断可否手段は、前記接続手段による前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続が遮断された場合、前記二次側端子と前記第2の端子との接続部を覆うカバーが開状態であり、前記接続手段によって前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された場合、前記カバーが閉状態である、請求項2に記載の接続器。
  4. 前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続と、前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続の遮断と、を切り替えるために操作される操作手段を備え、
    前記遮断可否手段は、前記接続手段による前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断するために前記操作手段の操作量が所定の操作量より大きくなると、弾性力によって前記接続手段を瞬間的に前記第1の端子及び前記第2の端子から離間させる付勢手段を備える、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接続器。
  5. 前記接続器に生じる振動が予め設定された大きさ以上の場合、前記接続手段による前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断する遮断機構を備える、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の接続器。
  6. 一次側端子が電気的に接続される第1の端子と、
    二次側端子が電気的に接続される第2の端子と、
    前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続と、前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続の遮断と、を切り替えるために操作される操作手段と、
    前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続可能であり、前記操作手段の操作に基づいて、前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続と、前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続の遮断と、を切り替えるように動作する接続手段と、
    前記操作手段が前記接続手段を動作させて前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された場合、前記二次側端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断不能とし、前記操作手段が前記接続手段を動作させて前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続が遮断された場合、前記二次側端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断可能とする遮断可否手段と、
    を備える、接続器。
  7. 前記遮断可否手段は、
    閉状態で前記二次側端子と前記第2の端子との接続部を覆うことが可能であり、開閉可能な第1のカバーと、
    前記操作手段が前記接続手段を動作させて前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された場合、前記第1のカバーを閉じた状態で固定する第1の固定手段と、
    を備える、請求項6に記載の接続器。
  8. 前記操作手段は、回転可能であり、
    前記第1の固定手段は、前記操作手段に設けられた係合部と、前記第1のカバーに設けられた被係合部と、を備え、
    前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続するために前記操作手段が第1の回転位置に回転した場合、前記第1のカバーの開きを抑制するように、前記係合部と前記被係合部とが係合状態となり、前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断するために前記操作手段が第2の回転位置に回転した場合、前記第1のカバーが開くように、前記係合部と前記被係合部とが非係合状態となる、請求項7に記載の接続器。
  9. 前記遮断可否手段は、
    閉状態で前記二次側端子と前記第2の端子との接続部を覆うことが可能であり、前記操作手段として開閉動作する第1のカバーと、
    前記接続手段を前記第1の端子及び前記第2の端子の側に付勢する第1の付勢手段と、
    前記第1のカバーに設けられており、前記第1のカバーの開く動作に連動して、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段が離間するように当該接続手段を押し込む押し込み手段と、
    を備える、請求項6に記載の接続器。
  10. 前記押し込み手段は、前記第1のカバーに形成されたカム面を備えており、
    前記カム面は、前記第1のカバーが開く際に前記第1のカバーの回転角度が所定の回転角度より大きくなると、前記接続手段に設けられた可動部と接触して、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段が離間するように前記可動部を押し込む、請求項9に記載の接続器。
  11. 前記遮断可否手段は、前記第1のカバーが開く際に前記第1のカバーの回転角度が所定の回転角度より大きくなると、前記第1のカバーを開く方向に付勢する第2の付勢手段を備える、請求項9又は10に記載の接続器。
  12. 前記第1の付勢手段は、トーションバネを備え、
    前記トーションバネの一方の端部は固定部に固定され、前記トーションバネの他方の端部は案内部に沿って移動可能であり、且つ前記接続手段に弾性力を伝達可能に当該接続手段に形成された伝達部に接続され、
    前記第1のカバーが閉状態の場合、前記トーションバネは、圧縮して前記接続手段を前記第1の端子及び前記第2の端子の側に付勢し、
    前記第1のカバーを開く際に前記第1のカバーの回転角度が所定の回転角度に達した場合、前記案内部による前記トーションバネの他方の端部の案内により、前記トーションバネは、当該トーションバネの復元速度が加速して復元し、前記接続手段を前記第1の端子及び前記第2の端子から離間する側に付勢する、請求項9乃至11のいずれか1項に記載の接続器。
  13. 前記一次側端子と前記第1の端子との接続部を覆う第2のカバーと、
    前記第2のカバーを閉じた状態で固定可能な第2の固定手段と、を備え、
    前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された場合及び前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続が遮断された場合の何れも、前記第2の固定手段による前記第2のカバーの閉状態が解除されない、請求項9乃至12のいずれか1項に記載の接続器。
  14. 前記遮断可否手段は、
    閉状態で前記二次側端子と前記第2の端子との接続部を覆うことが可能であり、前記操作手段として開閉動作する第1のカバーと、
    前記第1のカバーの開く動作に連動して、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段を離間させ、前記第1のカバーの閉じる動作に連動して、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段を接近させる連動手段と、
    前記第1のカバーが開く際に前記第1のカバーの回転角度が所定の回転角度より大きくなると、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段が離間するように当該接続手段を付勢する第1の付勢手段と、
    を備える、請求項6に記載の接続器。
  15. 前記第1の付勢手段は、前記接続手段に連結された板バネを備え、前記第1のカバーが閉状態で前記第1の端子及び前記第2の端子の側に反り返っており、前記第1のカバーを開く際に前記第1のカバーの回転角度が所定の回転角度より大きくなると、前記第1の端子及び前記第2の端子の側に対して逆側に反り返って、前記第1の端子及び前記第2の端子に対して前記接続手段を離間させる、請求項14に記載の接続器。
  16. 前記一次側端子と前記第1の端子との接続部を覆う第2のカバーと、
    前記第2のカバーを閉じた状態で固定する第2の固定手段と、を備える、請求項14又は15に記載の接続器。
  17. 前記所定の回転角度は、前記二次側端子と前記第2の端子との接続状態を解除するための工具を前記第1のカバーと筐体との隙間から挿入可能な角度である、請求項10又は14に記載の接続器。
  18. 前記二次側端子が前記第2の端子に嵌合されることで、前記二次側端子と前記第2の端子とが電気的に接続され、
    前記遮断可否手段は、前記接続手段を介して前記第1の端子と前記第2の端子とが電気的に接続された状態で、前記二次側端子における前記第2の端子からの抜去を防止する抜去防止手段を備える、請求項6乃至17のいずれか1項に記載の接続器。
  19. 前記接続手段は、前記第2の端子への前記二次側端子の嵌合方向に延在する第1の軸と直交する第2の軸方向にスライド可能であって、前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する接点を備えており、
    前記抜去防止手段は、
    前記二次側端子の周方向の少なくとも一部に形成された溝部と、
    前記接続手段を前記第2の軸方向にスライドさせる前記操作手段に設けられており、前記接続手段が前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する第1の位置で前記溝部と係合状態とされ、前記接続手段が前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続を遮断する第2の位置で前記溝部と非係合状態とされる凸部と、
    を備える、請求項18に記載の接続器。
  20. 前記第1の端子と前記接続手段との接続部近傍、又は前記第2の端子と前記接続手段との接続部近傍に配置された磁石を備える、請求項1乃至19のいずれか1項に記載の接続器。
  21. 前記接続器は、複数の前記第1の端子と、複数の前記第2の端子と、各々の前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する前記接続手段と、を備えるディファレンシャルモードの接続器であり、
    複数組の前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続が同時に遮断可能である、請求項1乃至20のいずれか1項に記載の接続器。
  22. 前記接続器は、複数の前記第1の端子と、複数の前記第2の端子と、各々の前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する前記接続手段と、を備えるノーマルモードの接続器であり、
    各々の前記第1の端子と前記第2の端子との電気的な接続が遮断可能である、請求項1乃至20のいずれか1項に記載の接続器。
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