JP6374233B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
従来のコネクタが適用される装置として、例えば、特許文献1には、第1コネクタハウジングと、第2コネクタハウジングと、レバーと、一対の端子とを備えた電源回路遮断装置が開示されている。第2コネクタハウジングは、第1コネクタハウジングに対して嵌合及び離脱する。レバーは、第2コネクタハウジングに回転可能に設けられ、かつ、回転によって第2コネクタハウジングと第1コネクタハウジング間に嵌合力及び離脱力を作用させる。一対の端子は、第1コネクタハウジングとレバーにそれぞれ設けられ、レバーの回転によって接触・非接触とされる。
特開2012−104338号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の電源回路遮断装置に適用されたコネクタは、回転レバーを用いて第2コネクタハウジングと第1コネクタハウジングとを嵌合、離脱させる形式となっているが、例えば、他の形式であっても端子を保持する部材同士を適正に嵌合、離脱させることができることが望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、端子を保持する部材同士を適正に嵌合、離脱させることができるコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、第1端子を保持する第1保持部材と、前記第1保持部材と嵌合した状態で前記第1端子と接続される第2端子を保持する第2保持部材と、前記第1保持部材と前記第2保持部材とにわたって組み付けられる可動部材と、前記第1保持部材、又は、前記可動部材の一方に形成されるスライド突起部と、前記第1保持部材、又は、前記可動部材の他方に第1方向に沿って直線状に形成され前記スライド突起部が挿入されるスライドガイド部とを有し、前記スライド突起部が前記スライドガイド部に沿って案内されることで、前記第1方向に沿った前記第1保持部材と前記可動部材との相対移動を案内するスライド移動機構と、前記第2保持部材、又は、前記可動部材の一方に形成される嵌合突起部と、前記第2保持部材、又は、前記可動部材の他方に前記第1方向に対して傾斜して形成され前記嵌合突起部が挿入される嵌合ガイド部とを有し、前記第1方向に沿った前記第1保持部材と前記可動部材との相対移動に伴って前記嵌合突起部が前記嵌合ガイド部に沿って案内されることで、前記可動部材と共に前記第1保持部材を前記第2保持部材に対して前記第1方向と交差する第2方向に沿って相対移動させ、当該第2方向に沿って前記第1保持部材と前記第2保持部材とを嵌合、又は、離脱させる嵌合移動機構とを備えることを特徴とする。
また、上記コネクタでは、前記第1保持部材、又は、前記可動部材は、第3端子を保持し、前記第2保持部材は、前記第1保持部材と嵌合した状態で前記第3端子と接続される第4端子を保持し、前記第1端子と前記第2端子とは、電源回路の一部を構成し、相互に接続されることで前記電源回路を非遮断状態とし、接続が解除されることで前記電源回路を遮断状態とし、前記第3端子と前記第4端子とは、相互に接続されることで前記電源回路を通電状態とし、接続が解除されることで前記電源回路を非通電状態とし、前記スライド移動機構は、前記第1保持部材と前記可動部材との位置関係を、前記第1方向に沿って完全解除位置と一部解除位置と完全嵌合位置とに案内可能であり、前記完全解除位置は、前記第1端子と前記第2端子との接続が解除され、前記第3端子と前記第4端子との接続が解除される位置であり、前記一部解除位置は、前記完全解除位置と前記完全嵌合位置との間に位置し前記第1端子と前記第2端子とが接続され、前記第3端子と前記第4端子との接続が解除される位置であり、前記完全嵌合位置は、前記第1端子と前記第2端子とが接続され、前記第3端子と前記第4端子とが接続される位置であるものとすることができる。
また、上記コネクタでは、前記第2方向は、直線状の方向であり、前記第1端子と前記第2端子とは、前記第2方向に沿って相互に嵌合、又は、離脱し、前記第3端子と前記第4端子とは、前記第2方向に沿って相互に嵌合、又は、離脱するものとすることができる。
また、上記コネクタでは、前記第1保持部材、又は、前記可動部材の一方に形成される係合突起部と、前記第1保持部材、又は、前記可動部材の他方に形成され前記第1保持部材と前記可動部材とが前記完全嵌合位置にある状態で前記係合突起部が係合する完全嵌合係合部と、前記第1保持部材、又は、前記可動部材の他方に形成され前記第1保持部材と前記可動部材とが前記一部解除位置にある状態で前記係合突起部が係合する一部解除係合部と、前記係合突起部と前記完全嵌合係合部との係合、及び、前記係合突起部と前記一部解除係合部との係合を解除する解除操作部とを有する係合機構を備えるものとすることができる。
また、上記コネクタでは、前記第1保持部材と前記可動部材とは、前記完全嵌合位置にある状態で、前記第1方向に沿った、前記第1保持部材に対する前記可動部材の突出量が最小となるものとすることができる。
本発明に係るコネクタは、第1端子を保持する第1保持部材と可動部材とがスライド移動機構を介して組み付けられ、第2端子を保持する第2保持部材と可動部材とが嵌合移動機構を介して組み付けられる。そして、コネクタは、スライド移動機構が第1方向に沿って第1保持部材と前記可動部材との相対移動を案内すると共に、嵌合移動機構が第1保持部材と可動部材との相対移動に伴って可動部材と共に第1保持部材を第2保持部材に対して第2方向に沿って相対移動させ、当該第2方向に沿って第1保持部材と第2保持部材とを嵌合、又は、離脱させる。この結果、コネクタは、端子を保持する部材同士を適正に嵌合、離脱させることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るサービスプラグの概略構成を示す分解斜視図である。 図2は、実施形態に係るサービスプラグの完全嵌合状態を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係るサービスプラグの完全嵌合状態を示す平面図である。 図4は、図3中に示すA−A断面図である。 図5は、実施形態に係るサービスプラグのインターロック回路遮断状態を示す斜視図である。 図6は、実施形態に係るサービスプラグのインターロック回路遮断状態を示す平面図である。 図7は、図6中に示すB−B断面図である。 図8は、実施形態に係るサービスプラグのレバー仮セット状態を示す斜視図である。 図9は、実施形態に係るサービスプラグのレバー仮セット状態を示す平面図である。 図10は、図9中に示すC−C断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係るサービスプラグの概略構成を示す分解斜視図である。図2は、実施形態に係るサービスプラグの完全嵌合状態を示す斜視図である。図3は、実施形態に係るサービスプラグの完全嵌合状態を示す平面図である。図4は、図3中に示すA−A断面図である。図5は、実施形態に係るサービスプラグのインターロック回路遮断状態を示す斜視図である。図6は、実施形態に係るサービスプラグのインターロック回路遮断状態を示す平面図である。図7は、図6中に示すB−B断面図である。図8は、実施形態に係るサービスプラグのレバー仮セット状態を示す斜視図である。図9は、実施形態に係るサービスプラグのレバー仮セット状態を示す平面図である。図10は、図9中に示すC−C断面図である。
図1に示す本実施形態に係るコネクタが適用されるサービスプラグ1は、第1保持部材としての第1コネクタハウジング2が保持する端子と、第2保持部材としての第2コネクタハウジング3が保持する端子とを電気的に接続する構成を有する。そして、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とにわたって組み付けられる可動部材としてのレバー4を第1方向に沿ってスライド移動させることで、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3との間に嵌合力、又は、離脱力を作用させる。これにより、サービスプラグ1は、第1方向と交差する第2方向、ここでは、第1方向とほぼ直交する第2方向に沿って第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合、又は、離脱させ、端子の接続状態を切り替えるものである。
なお、以下の説明では、第1方向を「スライド方向」といい、第2方向を「嵌合方向」という。また、第1方向及び第2方向と直交する第3方向を「幅方向」という。典型的には、スライド方向と嵌合方向と幅方向とは、相互に直交する。また、以下の説明では、スライド方向の一方側を「引出側」、他方側を「押込側」という場合がある。また、以下の説明では、便宜的に嵌合方向の一方側を「上側」、他方側を「下側」という場合がある。また、以下の説明では、嵌合方向に沿って第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3が離れる側を「嵌合方向離脱側」、嵌合方向に沿って第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3が接近する側を「嵌合方向嵌合側」という場合がある。また、特に断りのない限り、以下の説明では、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とレバー4とが組み付けられた状態での方向を用いて各部を説明するものとする。
まずここで、本実施形態のサービスプラグ1の基本的な機能を説明する。サービスプラグ1は、主に電気自動車、ハイブリッド車等の車両に搭載されており、バッテリ等の電源部から、回転電機等の負荷部への電源供給を行うための電源回路85(図4等参照)に組み込まれて、この電源回路85を必要に応じて接続/遮断する電源回路遮断装置である。例えば、点検整備等の作業時などには、このサービスプラグ1により電源回路85を遮断して、感電防止等の作業者の安全を確保することができるよう構成される。
本実施形態のサービスプラグ1は、図4、図7、図10に示すように、第1端子としてのメインオス端子81と、第2端子としてのメインメス端子82と、第3端子としての信号オス端子83と、第4端子としての信号メス端子84とを備える。
メインオス端子81とメインメス端子82とは、電源回路85の一部を構成し、相互に接続されることで電源回路85を非遮断状態とし、接続が解除されることで電源回路85を遮断状態とする。電源回路85の非遮断状態とは、メインオス端子81とメインメス端子82とが接触し電気的に接続されることで通電可能な状態であり、典型的には、電源部から負荷部への電源供給が可能な状態である。電源回路85の遮断状態とは、メインオス端子81とメインメス端子82とが非接触となりメインオス端子81とメインメス端子82との電気的な接続が解除されることで電源部から負荷部への電源供給が機械的に遮断された状態である。
信号オス端子83と信号メス端子84とは、相互に接続されることで電源回路85を通電状態とし、接続が解除されることで電源回路85を非通電状態とする。電源回路85の通電状態とは、電源回路85に電流が流れる状態(導通状態)であり、電源回路85の非通電状態とは電源回路85に電流が流れていない状態(非導通状態)である。本実施形態の信号オス端子83と信号メス端子84とは、インターロック回路86の一部を構成し、相互に接続されることでインターロック回路86を非遮断状態とし、接続が解除されることでインターロック回路86を遮断状態とする。
電源回路85は、インターロック回路86が非遮断状態となることで通電状態となり、インターロック回路86が遮断状態となることで非通電状態となる。電源回路85は、例えば、メインオス端子81、メインメス端子82より電源部側に設けられ、インターロック回路86の状態に応じて動作が制御されるリレー回路等の電気回路によって、物理的に通電状態と非通電状態とが切り替えられるものであってもよい。また、電源回路85は、例えば、インターロック回路86の状態に応じて電源回路85の電源部の動作を制御する制御回路によって、制御的に通電状態と非通電状態とが切り替えられるものであってもよい。
ここでは、電源回路85は、相対的に高電圧が印加される高圧系メイン回路である。一方、インターロック回路86は、相対的に低電圧が印加される低圧系サブ回路である。インターロック回路86は、見方を変えれば、後述する第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とが所定の状態まで嵌合されていることを検知する嵌合検知用の信号回路として機能するものである。
サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合させる際には、メインオス端子81とメインメス端子82とを接続し、電源回路85を非遮断状態(通電可能状態)とした後に、信号オス端子83と信号メス端子84とを接続し、インターロック回路86を非遮断状態とし電源回路85を通電状態とする。一方、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを離脱させる際には、信号オス端子83と信号メス端子84との接続を解除し、インターロック回路86を遮断状態とし電源回路85を非通電状態とした後に、メインオス端子81とメインメス端子82との接続を解除し、電源回路85を遮断状態とする。
具体的には、本実施形態のサービスプラグ1は、図1、図2、図3、図4に示すように、第1コネクタハウジング2と、第2コネクタハウジング3と、レバー4と、スライド移動機構5と、嵌合移動機構6と、係合機構7とを備える。第1コネクタハウジング2、第2コネクタハウジング3、レバー4、スライド移動機構5、嵌合移動機構6、及び、係合機構7は、全体が絶縁性の合成樹脂等で構成される。
第1コネクタハウジング2は、メインオス端子81を保持するものである。ここではさらに、第1コネクタハウジング2は、信号オス端子83を保持するものでもある。第1コネクタハウジング2は、ハウジング本体21と、収容室22とを含んで構成される。
ハウジング本体21は、所定の面に開口を有する中空の略矩形箱(直方体)状に形成される。ハウジング本体21は、後述の第2コネクタハウジング3のコネクタ嵌合室32に嵌合・離脱できる寸法・形態に形成されている。
収容室22は、メインオス端子81、信号オス端子83を収容し保持する空間部であり、ハウジング本体21の内部の中空部分として形成される。ここでは、収容室22は、メインオス端子81を収容するメイン端子収容室23と、信号オス端子83を収容する信号端子収容室24とを含んで構成される。メイン端子収容室23、信号端子収容室24は、共に第2コネクタハウジング3に嵌合される側(嵌合方向下側)が開口している。メイン端子収容室23、信号端子収容室24は、それぞれ、当該開口と対向する内壁面から嵌合方向に沿って開口側に向かって突出するように、メインオス端子81、信号オス端子83を保持する。
メインオス端子81と信号オス端子83とは、嵌合方向の先端位置が異なっており、メインオス端子81の嵌合方向に沿った突出量のほうが、信号オス端子83の嵌合方向に沿った突出量より大きくなっている。これにより、メインオス端子81は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とが嵌合された際に、信号オス端子83と信号メス端子84とが接続されるよりも先にメインメス端子82と接続される構成となる。またこれにより、メインオス端子81は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とが離脱された際に、信号オス端子83と信号メス端子84との接続が解除された後にメインメス端子82との接続が解除される構成となる。
第2コネクタハウジング3は、第1コネクタハウジング2と嵌合した状態でメインオス端子81と接続されるメインメス端子82を保持するものである。ここではさらに、第2コネクタハウジング3は、第1コネクタハウジング2と嵌合した状態で信号オス端子83と接続される信号メス端子84を保持するものでもある。第2コネクタハウジング3は、ハウジング本体31と、コネクタ嵌合室32と、収容室33とを含んで構成される。
ハウジング本体31は、所定の面に開口を有する中空の略矩形箱(直方体)状に形成される。
コネクタ嵌合室32は、第1コネクタハウジング2のハウジング本体21が嵌合する空間部であり、ハウジング本体31の内部の中空部分として形成される。コネクタ嵌合室32は、第1コネクタハウジング2のハウジング本体21が嵌合する側(嵌合方向上側)が開口している。コネクタ嵌合室32は、上述の第1コネクタハウジング2のハウジング本体21が嵌合・離脱できる寸法・形態に形成されている。
収容室33は、メインメス端子82、信号メス端子84を収容し保持する空間部であり、ハウジング本体31の内部の中空部分として形成される。ここでは、収容室33は、メインメス端子82を収容するメイン端子収容室34と、信号メス端子84を収容する信号端子収容室35とを含んで構成される。メイン端子収容室34、信号端子収容室35は、共にコネクタ嵌合室32の嵌合方向下側(ハウジング本体21が嵌合する開口とは反対側)に形成される。メイン端子収容室34、信号端子収容室35は、共に区画壁34a、35aによってコネクタ嵌合室32と区画されると共に、ハウジング本体21が嵌合する側(嵌合方向上側)で開口を介して嵌合方向に沿ってコネクタ嵌合室32と連通している。メイン端子収容室34、信号端子収容室35は、それぞれ、当該開口と対向する位置に、嵌合方向に沿ってメインメス端子82、信号メス端子84を保持する。メインメス端子82、信号メス端子84は、それぞれ、コネクタ嵌合室32とは反対側の端部(嵌合方向下側の端部)に、電源回路85を構成する電線、インターロック回路86を構成する電線が接続されている。
レバー4は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合、又は、離脱させる際に操作される操作部材であり、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とにわたって組み付けられる。レバー4は、レバー本体41と、把持部42と、装着室43とを含んで構成される。
レバー本体41は、所定の面に開口を有する中空の略矩形箱(直方体)状に形成される。レバー本体41は、ハウジング本体21を外側から覆うことができる寸法・形態に形成されている。
把持部42は、当該レバー4を操作する際に把持することができる突状部として、レバー本体41と一体で形成される。把持部42は、レバー本体41のスライド方向引出側の端部において、幅方向の両側に一対で形成される。
装着室43は、第1コネクタハウジング2のハウジング本体21が装着される空間部であり、レバー本体41の内部の中空部分として形成される。装着室43は、把持部42が設けられる側とは反対側、及び、第2コネクタハウジング3が組み付けられる側がそれぞれ開口している。すなわち、装着室43は、スライド方向押込側、及び、嵌合方向下側がそれぞれ開口している。
レバー4は、第1コネクタハウジング2のハウジング本体21が装着室43内に位置するような位置関係で第1コネクタハウジング2に組み付けられる。レバー4は、レバー本体41が後述のスライド移動機構5を介して第1コネクタハウジング2に装着される。また、レバー4は、第1コネクタハウジング2に装着された状態で、ハウジング本体21が第2コネクタハウジング3のコネクタ嵌合室32に嵌合されるような位置関係で、当該第2コネクタハウジング3が組み付けられる。レバー4は、レバー本体41に、後述の嵌合移動機構6を介して第2コネクタハウジング3が組み付けられる。
本実施形態のサービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2、第2コネクタハウジング3、及び、レバー4の幅方向両側の面にそれぞれ1つずつスライド移動機構5、嵌合移動機構6が設けられる。以下の説明では、一方のスライド移動機構5、嵌合移動機構6を説明し、他方の説明は省略する。
スライド移動機構5は、第1コネクタハウジング2とレバー4とのスライド方向に沿った相対移動を案内するものである。スライド移動機構5は、スライド突起部51と、スライドガイド部52とを有する。
スライド突起部51は、第1コネクタハウジング2、又は、レバー4の一方に形成される。ここでは、スライド突起部51は、第1コネクタハウジング2に形成される。スライド突起部51は、第1コネクタハウジング2のハウジング本体21の幅方向側面に形成される。スライド突起部51は、ハウジング本体21の幅方向側面から幅方向に突出するように形成される。
スライドガイド部52は、第1コネクタハウジング2、又は、レバー4の他方に形成される。ここでは、スライドガイド部52は、レバー4に形成される。スライドガイド部52は、レバー4のレバー本体41の幅方向側面に形成される。つまり、スライドガイド部52は、レバー4が第1コネクタハウジング2に組み付けられた状態で、ハウジング本体21においてスライド突起部51が形成されている面と対向する面に形成される。スライドガイド部52は、レバー4が第1コネクタハウジング2に組み付けられた状態で、幅方向に対してスライド突起部51と対向する位置に形成される。スライドガイド部52は、スライド方向に沿って直線状に形成されスライド突起部51が挿入される。ここでは、スライドガイド部52は、レバー本体41の壁面を貫通するようにして形成された孔部であるが、当該レバー本体41の壁面の装着室43側の面に形成され当該レバー本体41の壁面を貫通しない底有の溝部(凹部)として形成されてもよい。スライドガイド部52は、スライド方向の両側の端部が共に閉塞している。
そして、スライド移動機構5は、スライド突起部51がスライドガイド部52内に挿入され、レバー4が第1コネクタハウジング2に組み付けられた状態で、スライド突起部51がスライドガイド部52の縁面に当接しながら当該スライドガイド部52に沿って案内される。これにより、スライド移動機構5は、スライド方向に沿った第1コネクタハウジング2とレバー4との相対移動を案内する。なお、このサービスプラグ1では、スライド突起部51をスライドガイド部52内に挿入し、レバー4を第1コネクタハウジング2に組み付ける際には、ハウジング本体21の一部やレバー本体41の一部を撓ませながらスライド突起部51をスライドガイド部52内に挿入すればよい。
嵌合移動機構6は、第1コネクタハウジング2とレバー4との相対移動に伴って第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合、又は、離脱させる嵌合力、離脱力を発生させるものである。嵌合移動機構6は、嵌合突起部61と、嵌合ガイド部62とを有する。
嵌合突起部61は、第2コネクタハウジング3、又は、レバー4の一方に形成される。ここでは、嵌合突起部61は、第2コネクタハウジング3に形成される。嵌合突起部61は、第2コネクタハウジング3のハウジング本体31の幅方向側面に形成される。嵌合突起部61は、ハウジング本体31の幅方向側面から幅方向に突出するように形成される。
嵌合ガイド部62は、第2コネクタハウジング3、又は、レバー4の他方に形成される。ここでは、嵌合ガイド部62は、レバー4に形成される。嵌合ガイド部62は、レバー4のレバー本体41の幅方向側面に形成される。嵌合ガイド部62は、第2コネクタハウジング3がレバー4に組み付けられた状態で、ハウジング本体31において嵌合突起部61が形成されている面と対向する面に形成される。嵌合ガイド部62は、第2コネクタハウジング3がレバー4に組み付けられた状態で、幅方向に対して嵌合突起部61と対向する位置に形成される。嵌合ガイド部62は、スライド方向に対して傾斜して形成され嵌合突起部61が挿入される。嵌合ガイド部62は、嵌合方向に対してスライドガイド部52より、第2コネクタハウジング3が組み付けられる側(すなわち、嵌合方向下側)に形成される。嵌合ガイド部62は、スライドガイド部52との嵌合方向に沿った間隔がスライド方向に沿って徐々に変化するようにスライド方向に対して傾斜して形成される。より詳細には、嵌合ガイド部62は、スライドガイド部52との嵌合方向に沿った間隔が把持部42側(スライド方向引出側)で相対的に狭く、スライド方向の反対側(スライド方向押込側)に向けて徐々に広くなるように傾斜して形成される。嵌合ガイド部62は、直線状に形成されている。ここでは、嵌合ガイド部62は、レバー本体41の壁面を貫通するようにして形成された孔部であるが、当該レバー本体41の壁面の装着室43側の面に形成され当該レバー本体41の壁面を貫通しない底有の溝部(凹部)として形成されてもよい。そして、嵌合ガイド部62は、スライドガイド部52との間隔が最も広くなっているスライド方向押込側の端部(把持部42側とは反対側の端部)に、嵌合ガイド部62内に嵌合突起部61を導入するための導入開口62aが形成されている。導入開口62aは、嵌合方向下側(第2コネクタハウジング3が組み付けられる側)に開口している。一方、嵌合ガイド部62は、スライドガイド部52との間隔が最も狭くなっているスライド方向引出側の端部(すなわち、把持部42側の端部)が閉塞している。
そして、嵌合移動機構6は、ハウジング本体21がコネクタ嵌合室32に嵌合され、嵌合突起部61が導入開口62aを介して嵌合ガイド部62内に挿入され、第2コネクタハウジング3がレバー4に組み付けられた状態で、以下のように動作する。すなわち、嵌合移動機構6は、スライド方向に沿った第1コネクタハウジング2とレバー4との相対移動に伴って嵌合突起部61が嵌合ガイド部62の縁面に当接しながら当該嵌合ガイド部62に沿って案内されることで、レバー4と共に第1コネクタハウジング2を第2コネクタハウジング3に対して嵌合方向に沿って相対移動させる。つまり、嵌合移動機構6は、嵌合ガイド部62の縁面がスライド方向に沿った第1コネクタハウジング2とレバー4との相対移動に伴って嵌合突起部61を嵌合方向に沿って押圧することで、レバー4が組み付けられている第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合方向に沿って相対移動させる。言い換えれば、嵌合移動機構6は、スライド移動機構5と協働して、第1コネクタハウジング2を基準としたレバー4のスライド方向に沿った直線運動を、第2コネクタハウジング3の嵌合方向に沿った直線運動に変換する。これにより、嵌合移動機構6は、嵌合方向に沿って第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合、又は、離脱させる。
本実施形態のサービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2に対してレバー4をスライド方向に沿って把持部42側に引き出すことで、スライド移動機構5と嵌合移動機構6の作用により、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合方向離脱側に相対移動させ離脱させることができる。反対に、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2に対してレバー4をスライド方向に沿って押し込むことで、スライド移動機構5と嵌合移動機構6の作用により、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合方向嵌合側に相対移動させ嵌合させることができる。
より詳細には、本実施形態のサービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2に対するレバー4のスライド方向に沿った位置に応じて、図2、図3、図4に示す完全嵌合状態と、図5、図6、図7に示すインターロック回路遮断状態と、図8、図9、図10に示すレバー仮セット状態とに遷移することができる。
図2、図3、図4に示すサービスプラグ1の完全嵌合状態とは、第1コネクタハウジング2とレバー4との位置関係が完全嵌合位置にある状態である。ここで、完全嵌合位置とは、第1コネクタハウジング2のハウジング本体21が第2コネクタハウジング3のコネクタ嵌合室32に完全に嵌合する位置である。つまり、完全嵌合位置とは、第1コネクタハウジング2が保持するメインオス端子81と第2コネクタハウジング3が保持するメインメス端子82とが接続され、第1コネクタハウジング2が保持する信号オス端子83と第2コネクタハウジング3が保持する信号メス端子84とが接続される位置である。サービスプラグ1は、完全嵌合状態では、電源回路85が非遮断状態(通電可能状態)となっていると共に、インターロック回路86が非遮断状態となっており、この結果、電源回路85が通電状態となっている。
図5、図6、図7に示すサービスプラグ1のインターロック回路遮断状態とは、第1コネクタハウジング2とレバー4との位置関係が一部解除位置にある状態である。ここで、一部解除位置とは、ハウジング本体21がコネクタ嵌合室32に半嵌合(半離脱)する位置である。さらに言えば、一部解除位置とは、第1コネクタハウジング2が保持するメインオス端子81と第2コネクタハウジング3が保持するメインメス端子82とが接続され、第1コネクタハウジング2が保持する信号オス端子83と第2コネクタハウジング3が保持する信号メス端子84との接続が解除される位置である。サービスプラグ1は、インターロック回路遮断状態では、電源回路85が非遮断状態(通電可能状態)となっていると共に、インターロック回路86が遮断状態となっており、この結果、電源回路85が非通電状態となっている。
図8、図9、図10に示すサービスプラグ1のレバー仮セット状態とは、第1コネクタハウジング2とレバー4との位置関係が完全解除位置にある状態である。ここで、完全解除位置とは、第1コネクタハウジング2のハウジング本体21が第2コネクタハウジング3のコネクタ嵌合室32から完全に離脱する位置である。つまり、完全解除位置とは、第1コネクタハウジング2が保持するメインオス端子81と第2コネクタハウジング3が保持するメインメス端子82との接続が解除され、第1コネクタハウジング2が保持する信号オス端子83と第2コネクタハウジング3が保持する信号メス端子84との接続が解除される位置である。サービスプラグ1は、レバー仮セット状態では、電源回路85が遮断状態となっていると共に、インターロック回路86が遮断状態となっており、この結果、電源回路85が非通電状態となっている。サービスプラグ1は、点検整備等の作業時には、レバー仮セット状態にある状態で、第2コネクタハウジング3から第1コネクタハウジング2を完全に取り外すことができる。
本実施形態のスライド移動機構5は、第1コネクタハウジング2とレバー4との位置関係を、スライド方向に沿って上記完全解除位置と上記一部解除位置と上記完全嵌合位置とに案内可能である。つまり、このサービスプラグ1は、スライド方向に沿ってレバー4を完全解除位置と一部解除位置と完全嵌合位置とに移動させることができる。ここでは、一部解除位置は、スライド方向に対して、完全解除位置と完全嵌合位置との間に位置する。
つまり、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合させる際には、第1コネクタハウジング2に対してレバー4をスライド方向に沿って完全解除位置から一部解除位置を経て完全嵌合位置まで押し込むことで、レバー仮セット状態からインターロック回路遮断状態を経由し完全嵌合状態に遷移させることができる。一方、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを離脱させる際には、第1コネクタハウジング2に対してレバー4をスライド方向に沿って完全嵌合位置から一部解除位置を経て完全解除位置まで引き出すことで、完全嵌合状態からインターロック回路遮断状態を経由しレバー仮セット状態に遷移させることができる。
なお、第1コネクタハウジング2とレバー4とは、図4、図7、図10等に示すように、完全嵌合位置にある状態で、スライド方向に沿った第1コネクタハウジング2に対するレバー4の突出量tが最小となり、完全解除位置にある状態で当該突出量tが最大となる。言い換えれば、第1コネクタハウジング2とレバー4とは、完全嵌合位置にある状態でスライド方向に沿った第1コネクタハウジング2とレバー4とのラップ量が最大となり、完全解除位置にある状態で当該ラップ量が最小となる。
係合機構7は、第1コネクタハウジング2とレバー4との位置関係を、上記のような所定の位置関係で位置決めするものである。係合機構7は、係合突起部71と、完全嵌合係合部72と、一部解除係合部73と、解除操作部74と、係合部形成片板75とを有する。
係合突起部71は、第1コネクタハウジング2、又は、レバー4の一方に形成される。ここでは、係合突起部71は、第1コネクタハウジング2に形成される。より詳細には、係合突起部71は、第1コネクタハウジング2の一部を構成する係合部形成片板75に形成される。
ここで、係合部形成片板75は、第1コネクタハウジング2のハウジング本体21において、第2コネクタハウジング3が嵌合される側とは反対側の面(嵌合方向上側の面)に形成される。係合部形成片板75は、スライド方向に沿って略矩形板状に形成される。係合部形成片板75は、スライド方向一端部側が基端部を構成し、反対側が先端部を構成する片持ち梁状に形成される。ここでは、係合部形成片板75は、スライド方向引出側が基端部となり、当該基端部を支点として嵌合方向に沿って撓むように形成される。また、係合部形成片板75は、レバー4が第1コネクタハウジング2に組み付けられた状態で、ハウジング本体21と共に装着室43側に位置する。係合部形成片板75は、レバー4が第1コネクタハウジング2に組み付けられた状態で、レバー本体41によって覆われると共に、レバー本体41に形成されたスリット41aを介して一部が露出している。係合突起部71は、当該係合部形成片板75の表面から外側(嵌合方向上側)に向けて突出するように形成される。
完全嵌合係合部72は、第1コネクタハウジング2、又は、レバー4の他方に形成される。ここでは、完全嵌合係合部72は、レバー4に形成される。ここでは、完全嵌合係合部72は、レバー本体41の壁面を貫通するようにして形成された孔部であるが、当該レバー本体41の壁面の装着室43側の面に形成され当該レバー本体41の壁面を貫通しない底有の溝部(凹部)として形成されてもよい。完全嵌合係合部72は、レバー本体41の第2コネクタハウジング3が組み付けられる側とは反対側の面(嵌合方向上側の面)に形成される。つまり、完全嵌合係合部72は、レバー4が第1コネクタハウジング2に組み付けられた状態で、ハウジング本体21において、係合突起部71、係合部形成片板75が形成されている面と対向する面に形成される。完全嵌合係合部72は、図2、図3、図4に示すように、第1コネクタハウジング2とレバー4とが完全嵌合位置にある状態で係合突起部71と対向し、当該係合突起部71が係合する位置に形成される。
一部解除係合部73は、第1コネクタハウジング2、又は、レバー4の他方に形成される。ここでは、一部解除係合部73は、レバー4に形成される。ここでは、一部解除係合部73は、レバー本体41の壁面を貫通するようにして形成された孔部であるが、当該レバー本体41の壁面の装着室43側の面に形成され当該レバー本体41の壁面を貫通しない底有の溝部(凹部)として形成されてもよい。一部解除係合部73は、レバー本体41の第2コネクタハウジング3が組み付けられる側とは反対側の面(嵌合方向上側の面)に形成される。つまり、一部解除係合部73は、レバー4が第1コネクタハウジング2に組み付けられた状態で、ハウジング本体21において、係合突起部71、係合部形成片板75が形成されている面と対向する面に形成される。一部解除係合部73は、スライド方向に沿って完全嵌合係合部72と所定の間隔をあけて形成される。一部解除係合部73は、完全嵌合係合部72のスライド方向押込側に形成される。一部解除係合部73は、図5、図6、図7に示すように、第1コネクタハウジング2とレバー4とが一部解除位置にある状態で係合突起部71と対向し、当該係合突起部71が係合する位置に形成される。
解除操作部74は、係合突起部71と完全嵌合係合部72との係合、及び、係合突起部71と一部解除係合部73との係合を解除する際に操作される部分である。ここでは、解除操作部74は、係合部形成片板75の先端部に突起部として形成される。解除操作部74は、幅方向の位置が上述のスリット41aとほぼ同等の位置、すなわち、スライド方向に沿ってスリット41aと対向する位置に形成される。解除操作部74は、第1コネクタハウジング2とレバー4とのスライド方向に沿った相対移動に伴ってスリット41a内を移動可能である。解除操作部74は、いずれの位置においてもレバー本体41から外側に突出する寸法・形態に形成される。
係合機構7は、第1コネクタハウジング2とレバー4とが完全嵌合位置にある状態で係合突起部71が完全嵌合係合部72と係合することで、レバー4を完全嵌合位置で位置決めすることができる。また、係合機構7は、第1コネクタハウジング2とレバー4とが一部解除位置にある状態で係合突起部71が一部解除係合部73と係合することで、レバー4を一部解除位置で位置決めすることができる。そして、係合機構7は、係合突起部71が完全嵌合係合部72、又は、一部解除係合部73と係合している状態で、解除操作部74が押下操作されると、係合部形成片板75が基端部を支点として嵌合方向に沿って撓むことで係合突起部71の係合が解除される。
上記のように構成されるサービスプラグ1は、スライド移動機構5がスライド方向に沿って第1コネクタハウジング2とレバー4との相対移動を案内する。そして、サービスプラグ1は、嵌合移動機構6が第1コネクタハウジング2とレバー4との相対移動に伴ってレバー4と共に第1コネクタハウジング2を第2コネクタハウジング3に対して嵌合方向に沿って相対移動させる。これにより、サービスプラグ1は、当該嵌合方向に沿って第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とが嵌合、又は、離脱される。
より詳細には、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合させる際には、第1コネクタハウジング2にスライド移動機構5を介してレバー4が組み付けられた状態で、レバー4に第2コネクタハウジング3が組み付けられる。この場合、サービスプラグ1は、ハウジング本体21がコネクタ嵌合室32に嵌合され、嵌合突起部61が導入開口62aを介して嵌合ガイド部62内に挿入されることで、第2コネクタハウジング3がレバー4に組み付けられる。これにより、サービスプラグ1は、レバー4が完全解除位置に位置し、レバー仮セット状態となる(図8、図9、図10等参照)。当該レバー仮セット状態では、サービスプラグ1は、メインオス端子81とメインメス端子82との接続、信号オス端子83と信号メス端子84との接続が共に解除されていることで、電源回路85、インターロック回路86が共に遮断状態となっており、この結果、電源回路85が非通電状態となっている。
そして、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2に対してレバー4がスライド方向に沿って押し込まれ、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とが嵌合方向嵌合側に相対移動し嵌合が開始されると、メインオス端子81とメインメス端子82との接続が開始される。すなわち、サービスプラグ1は、第2コネクタハウジング3のメイン端子収容室34を区画する区画壁34aが第1コネクタハウジング2のメイン端子収容室23内に進入し、メインオス端子81がメイン端子収容室34内に進入しメインメス端子82と接触し電気的に接続される。そして、サービスプラグ1は、レバー4が一部解除位置まで移動すると、係合突起部71が一部解除係合部73と係合し、レバー4が一部解除位置で位置決めされ、インターロック回路遮断状態で保持される(図5、図6、図7等参照)。この状態では、サービスプラグ1は、信号端子収容室35を区画する区画壁35aの一部が第1コネクタハウジング2の信号端子収容室24内に進入しているが、信号オス端子83が未だ信号端子収容室35内には進入していない状態となっている。つまり、当該インターロック回路遮断状態では、サービスプラグ1は、メインオス端子81とメインメス端子82とが接続される一方、信号オス端子83と信号メス端子84との接続が解除されていることで、電源回路85が非遮断状態となっている一方、インターロック回路86が遮断状態となっており、この結果、電源回路85が非通電状態となっている。
そして、サービスプラグ1は、解除操作部74が押下操作され係合突起部71と一部解除係合部73との係合が解除されると共に、レバー4がスライド方向に沿ってさらに押し込まれ、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とが嵌合方向嵌合側にさらに相対移動すると、信号オス端子83と信号メス端子84との接続が開始される。すなわち、サービスプラグ1は、信号オス端子83が信号端子収容室35内に進入し信号メス端子84と接触し電気的に接続される。そして、サービスプラグ1は、レバー4が完全嵌合位置まで移動すると、係合突起部71が完全嵌合係合部72と係合し、レバー4が完全嵌合位置で位置決めされ、完全嵌合状態で保持される(図2、図3、図4等参照)。当該完全嵌合状態では、サービスプラグ1は、メインオス端子81とメインメス端子82とが接続され、信号オス端子83と信号メス端子84とが接続されることで、電源回路85、インターロック回路86が共に非遮断状態となっており、この結果、電源回路85が通電状態となっている。
このようにして、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合させる際には、第1コネクタハウジング2に対してレバー4がスライド方向に沿って完全解除位置から一部解除位置を経て完全嵌合位置まで押し込まれることで、レバー仮セット状態からインターロック回路遮断状態を経由し完全嵌合状態に遷移することができる。この結果、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合させる際には、メインオス端子81とメインメス端子82とを接続し、電源回路85を非遮断状態(通電可能状態)とした後に、信号オス端子83と信号メス端子84とを接続し、インターロック回路86を非遮断状態とし電源回路85を通電状態とすることができる。
一方、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを離脱させる際には、レバー4が完全嵌合位置で位置決めされ、完全嵌合状態で保持されている状態(図2、図3、図4等参照)から、解除操作部74が押下操作され係合突起部71と完全嵌合係合部72との係合が解除される。そして、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2に対してレバー4がスライド方向に沿って把持部42側に引き出され、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とが嵌合方向離脱側に相対移動し離脱が開始されると、信号オス端子83と信号メス端子84との接続の解除が開始される。すなわち、サービスプラグ1は、信号オス端子83が信号端子収容室35内から退避し信号メス端子84との接触が解除される。サービスプラグ1は、レバー4が一部解除位置まで移動すると、係合突起部71が一部解除係合部73と係合し、レバー4が一部解除位置で位置決めされ、インターロック回路遮断状態で保持される(図5、図6、図7等参照)。
そして、サービスプラグ1は、解除操作部74が押下操作され係合突起部71と一部解除係合部73との係合が解除されると共に、レバー4がスライド方向に沿ってさらに引き出され、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とが嵌合方向離脱側にさらに相対移動すると、信号オス端子83と信号メス端子84との接続の解除が開始される。すなわち、サービスプラグ1は、メインオス端子81がメイン端子収容室34内から退避し信号メス端子84との接触が解除され、区画壁34a、35aがメイン端子収容室23、信号端子収容室24内から退避する。サービスプラグ1は、レバー4が完全解除位置まで移動すると、レバー仮セット状態(図8、図9、図10等参照)となり、第2コネクタハウジング3から第1コネクタハウジング2を完全に取り外すことができるようになる。
このようにして、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを離脱させる際には、第1コネクタハウジング2に対してレバー4がスライド方向に沿って完全嵌合位置から一部解除位置を経て完全解除位置まで引き出されることで、完全嵌合状態からインターロック回路遮断状態を経由しレバー仮セット状態に遷移することができる。この結果、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを離脱させる際には、信号オス端子83と信号メス端子84との接続を解除し、インターロック回路86を遮断状態とし電源回路85を非通電状態とした後に、メインオス端子81とメインメス端子82との接続を解除し、電源回路85を遮断状態とすることができる。
この場合、サービスプラグ1は、レバー4をスライド方向に沿って一部解除位置から完全解除位置に移動させる際には、一旦、解除操作部74を押下操作し係合突起部71と一部解除係合部73との係合を解除する操作が介在することとなる。これにより、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを離脱させる際、インターロック回路86が遮断されたから電源回路85が遮断されるまでに十分なタイムラグを確保することができる。
以上で説明したサービスプラグ1によれば、メインオス端子81を保持する第1コネクタハウジング2と、第1コネクタハウジング2と嵌合した状態でメインオス端子81と接続されるメインメス端子82を保持する第2コネクタハウジング3と、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とにわたって組み付けられるレバー4と、第1コネクタハウジング2、又は、レバー4の一方に形成されるスライド突起部51と、第1コネクタハウジング2、又は、レバー4の他方にスライド方向に沿って直線状に形成されスライド突起部51が挿入されるスライドガイド部52とを有し、スライド突起部51がスライドガイド部52に沿って案内されることで、スライド方向に沿った第1コネクタハウジング2とレバー4との相対移動を案内するスライド移動機構5と、第2コネクタハウジング3、又は、レバー4の一方に形成される嵌合突起部61と、第2コネクタハウジング3、又は、レバー4の他方にスライド方向に対して傾斜して形成され嵌合突起部61が挿入される嵌合ガイド部62とを有し、スライド方向に沿った第1コネクタハウジング2とレバー4との相対移動に伴って嵌合突起部61が嵌合ガイド部62に沿って案内されることで、レバー4と共に第1コネクタハウジング2を第2コネクタハウジング3に対してスライド方向と交差する嵌合方向に沿って相対移動させ、当該嵌合方向に沿って第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合、又は、離脱させる嵌合移動機構6とを備える。
したがって、サービスプラグ1は、メインオス端子81を保持する第1コネクタハウジング2とレバー4とがスライド移動機構5を介して組み付けられ、メインメス端子82を保持する第2コネクタハウジング3とレバー4とが嵌合移動機構6を介して組み付けられる。そして、サービスプラグ1は、スライド移動機構5がスライド方向に沿って第1コネクタハウジング2とレバー4との相対移動を案内すると共に、嵌合移動機構6が第1コネクタハウジング2とレバー4との相対移動に伴ってレバー4と共に第1コネクタハウジング2を第2コネクタハウジング3に対して嵌合方向に沿って相対移動させる。これにより、サービスプラグ1は、当該嵌合方向に沿って第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合、又は、離脱させる。この結果、サービスプラグ1は、メインオス端子81、メインメス端子82を保持する第1コネクタハウジング2、第2コネクタハウジング3同士を適正に嵌合、離脱させることができる。
つまり、サービスプラグ1は、例えば、回転レバーを用いて第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合、離脱させる場合のように、てこの原理を用いなくても、スライド移動機構5と嵌合移動機構6の作用によって、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3との間に適正な大きさの嵌合力、離脱力を作用させることができる。これにより、サービスプラグ1は、例えば、てこの原理の効果を得るためにレバー4を長くする必要がないので大型化を抑制することができる。
より詳細には、以上で説明したサービスプラグ1によれば、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3との嵌合方向は、直線状の方向であり、メインオス端子81とメインメス端子82とは、当該嵌合方向に沿って相互に嵌合、又は、離脱し、信号オス端子83と信号メス端子84とは、当該嵌合方向に沿って相互に嵌合、又は、離脱する。つまり、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2とレバー4とをスライド方向に沿って相対移動させることで、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合方向に沿って直線的に相対移動させて嵌合、離脱させることができる。これにより、サービスプラグ1は、メインオス端子81、信号オス端子83とメインメス端子82、信号メス端子84とをそれぞれ嵌合方向に沿って直線軌跡で嵌合、離脱することができる。この結果、サービスプラグ1は、例えば、回転レバーを用いて円弧軌跡によってオス端子をメス端子に嵌合する場合のようにメス端子に切り欠き等(例えば、特許文献1の図9等参照)を施す必要がないので、特殊な形状の端子を用いなくても適正に各端子同士を接続することができる。この点で、サービスプラグ1は、例えば、汎用性を向上することができると共に製造コストを抑制することができる。
さらに、以上で説明したサービスプラグ1によれば、第1コネクタハウジング2は、信号オス端子83を保持し、第2コネクタハウジング3は、第1コネクタハウジング2と嵌合した状態で信号オス端子83と接続される信号メス端子84を保持し、メインオス端子81とメインメス端子82とは、電源回路85の一部を構成し、相互に接続されることで電源回路85を非遮断状態とし、接続が解除されることで電源回路85を遮断状態とし、信号オス端子83と信号メス端子84とは、相互に接続されることで電源回路85を通電状態とし、接続が解除されることで電源回路85を非通電状態とし、スライド移動機構5は、第1コネクタハウジング2とレバー4との位置関係を、スライド方向に沿って完全解除位置と一部解除位置と完全嵌合位置とに案内可能であり、完全解除位置は、メインオス端子81とメインメス端子82との接続が解除され、信号オス端子83と信号メス端子84との接続が解除される位置であり、一部解除位置は、完全解除位置と完全嵌合位置との間に位置しメインオス端子81とメインメス端子82とが接続され、信号オス端子83と信号メス端子84との接続が解除される位置であり、完全嵌合位置は、メインオス端子81とメインメス端子82とが接続され、信号オス端子83と信号メス端子84とが接続される位置である。
したがって、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3と嵌合する際には、第1コネクタハウジング2に対してレバー4をスライド方向に沿って一方側に相対移動させることで、各端子(メインオス端子81、信号オス端子83とメインメス端子82、信号メス端子84)を適正な順序で接続することができる。また、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3と離脱する際には、第1コネクタハウジング2に対してレバー4をスライド方向に沿って他方側に相対移動させることで、各端子の接続を適正な順序で解除することができる。
さらに、以上で説明したサービスプラグ1によれば、第1コネクタハウジング2、又は、レバー4の一方に形成される係合突起部71と、第1コネクタハウジング2、又は、レバー4の他方に形成され第1コネクタハウジング2とレバー4とが完全嵌合位置にある状態で係合突起部71が係合する完全嵌合係合部72と、第1コネクタハウジング2、又は、レバー4の他方に形成され第1コネクタハウジング2とレバー4とが一部解除位置にある状態で係合突起部71が係合する一部解除係合部73と、係合突起部71と完全嵌合係合部72との係合、及び、係合突起部71と一部解除係合部73との係合を解除する解除操作部74とを有する係合機構7を備える。
したがって、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2とレバー4との位置関係を所定の位置で確実に位置決めすることができる。そしてさらに、サービスプラグ1は、レバー4をスライド方向に沿って一部解除位置から完全解除位置に移動させる際には、一旦、解除操作部74を押下操作し係合突起部71と一部解除係合部73との係合を解除する操作が介在することとなる。これにより、サービスプラグ1は、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを離脱させる際、インターロック回路86が遮断されたから電源回路85が遮断されるまでに十分なタイムラグを確保することができる。この結果、サービスプラグ1は、例えば、電源回路85に大電流が流れている状態で当該電源回路85が物理的に遮断されてしまうことを抑制することができるので、適正に電源回路85を遮断することができる。
また、サービスプラグ1は、レバー4をスライド方向に沿って移動させ、第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合方向に沿って直線的に嵌合、離脱させる構成であることから、例えば、回転レバーを用いて第1コネクタハウジング2と第2コネクタハウジング3とを嵌合、離脱させる場合と比較して、係合機構7において係合突起部71と完全嵌合係合部72、一部解除係合部73とのかかり代にかかわる寸法関係を相対的に少なくすることができる。ここでは、当該かかり代にかかわる寸法関係は、典型的には、図4に示すように、係合部形成片板75とレバー本体41との嵌合方向に沿った隙間寸法L1と、係合突起部71の嵌合方向に沿った突出寸法L2である。この結果、サービスプラグ1は、係合機構7における係合力のバラツキを抑制することができ、また、製造精度を抑制できるので、この点でも製造コストを抑制することができる。
さらに、以上で説明したサービスプラグ1によれば、第1コネクタハウジング2とレバー4とは、完全嵌合位置にある状態で、スライド方向に沿った、第1コネクタハウジング2に対するレバー4の突出量tが最小となる。したがって、サービスプラグ1は、使用される頻度が高い完全嵌合位置にある状態、すなわち、電源回路85によって電源を供給している使用状態において、最も小型な状態とすることができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るコネクタは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、コネクタは、サービスプラグに適用されるものとして説明するがこれに限らず、種々の一般的なコネクタに適用されてもよい。
以上の説明では、第2方向(嵌合方向)は、第1方向(スライド方向)とほぼ直交するものとして説明したがこれに限らず、交差する方向であればよい。
以上で説明した第1端子と第2端子との関係において、メス端子とオス端子との関係が逆であってもよい。同様に第3端子と第4端子との関係においてもメス端子とオス端子との関係が逆であってもよい。また、コネクタは、第3端子、第4端子としての信号オス端子83、信号メス端子84を備えなくてもよいし、メインオス端子81、メインメス端子82を備えず、信号オス端子83、信号メス端子84自体が第1端子、第2端子であってもよい。以上の説明では、第3端子としての信号オス端子83は、第1コネクタハウジング2に保持されるものとして説明したが、レバー4側に保持されるものであってもよい。この場合、信号オス端子83と信号メス端子84とは、スライド方向に沿って嵌合するような位置関係で第2コネクタハウジング3、レバー4に保持されればよい。
以上で説明したスライド突起部51は、第1コネクタハウジング2に形成され、スライドガイド部52は、レバー4に形成されるものとして説明したが、これに限らず、スライド突起部51がレバー4に形成され、スライドガイド部52が第1コネクタハウジング2に形成されてもよい。
以上で説明した嵌合突起部61は、第2コネクタハウジング3に形成され、嵌合ガイド部62は、レバー4に形成されるものとして説明したが、これに限らず、嵌合突起部61がレバー4に形成され、嵌合ガイド部62が第2コネクタハウジング3に形成されてもよい。また、嵌合ガイド部62は、直線状に形成されるものとして説明したがこれに限らず、湾曲していてもよい。
以上で説明した係合突起部71は、第1コネクタハウジング2に形成され、完全嵌合係合部72、一部解除係合部73は、レバー4に形成されるものとして説明したが、これに限らず、係合突起部71がレバー4に形成され、完全嵌合係合部72、一部解除係合部73が第1コネクタハウジング2に形成されてもよい。
1 サービスプラグ(コネクタ)
2 第1コネクタハウジング(第1保持部材)
3 第2コネクタハウジング(第2保持部材)
4 レバー(可動部材)
5 スライド移動機構
6 嵌合移動機構
7 係合機構
51 スライド突起部
52 スライドガイド部
61 嵌合突起部
62 嵌合ガイド部
71 係合突起部
72 完全嵌合係合部
73 一部解除係合部
74 解除操作部
81 メインオス端子(第1端子)
82 メインメス端子(第2端子)
83 信号オス端子(第3端子)
84 信号メス端子(第4端子)
85 電源回路
86 インターロック回路
t 突出量

Claims (4)

  1. 第1端子を保持する第1保持部材と、
    前記第1保持部材と嵌合した状態で前記第1端子と接続される第2端子を保持する第2保持部材と、
    前記第1保持部材と前記第2保持部材とにわたって組み付けられる可動部材と、
    前記第1保持部材、又は、前記可動部材の一方に形成されるスライド突起部と、前記第1保持部材、又は、前記可動部材の他方に第1方向に沿って直線状に形成され前記スライド突起部が挿入されるスライドガイド部とを有し、前記スライド突起部が前記スライドガイド部に沿って案内されることで、前記第1方向に沿った前記第1保持部材と前記可動部材との相対移動を案内するスライド移動機構と、
    前記第2保持部材、又は、前記可動部材の一方に形成される嵌合突起部と、前記第2保持部材、又は、前記可動部材の他方に前記第1方向に対して傾斜して形成され前記嵌合突起部が挿入される嵌合ガイド部とを有し、前記第1方向に沿った前記第1保持部材と前記可動部材との相対移動に伴って前記嵌合突起部が前記嵌合ガイド部に沿って案内されることで、前記可動部材と共に前記第1保持部材を前記第2保持部材に対して前記第1方向と交差する第2方向に沿って相対移動させ、当該第2方向に沿って前記第1保持部材と前記第2保持部材とを嵌合、又は、離脱させる嵌合移動機構とを備え
    前記第1保持部材、又は、前記可動部材は、第3端子を保持し、
    前記第2保持部材は、前記第1保持部材と嵌合した状態で前記第3端子と接続される第4端子を保持し、
    前記第1端子と前記第2端子とは、電源回路の一部を構成し、相互に接続されることで前記電源回路を非遮断状態とし、接続が解除されることで前記電源回路を遮断状態とし、
    前記第3端子と前記第4端子とは、相互に接続されることで前記電源回路を通電状態とし、接続が解除されることで前記電源回路を非通電状態とし、
    前記スライド移動機構は、前記第1保持部材と前記可動部材との位置関係を、前記第1方向に沿って完全解除位置と一部解除位置と完全嵌合位置とに案内可能であり、
    前記完全解除位置は、前記第1端子と前記第2端子との接続が解除され、前記第3端子と前記第4端子との接続が解除される位置であり、
    前記一部解除位置は、前記完全解除位置と前記完全嵌合位置との間に位置し前記第1端子と前記第2端子とが接続され、前記第3端子と前記第4端子との接続が解除される位置であり、
    前記完全嵌合位置は、前記第1端子と前記第2端子とが接続され、前記第3端子と前記第4端子とが接続される位置であることを特徴とする、
    コネクタ。
  2. 前記第2方向は、直線状の方向であり、
    前記第1端子と前記第2端子とは、前記第2方向に沿って相互に嵌合、又は、離脱し、
    前記第3端子と前記第4端子とは、前記第2方向に沿って相互に嵌合、又は、離脱する、
    請求項に記載のコネクタ。
  3. 前記第1保持部材、又は、前記可動部材の一方に形成される係合突起部と、前記第1保持部材、又は、前記可動部材の他方に形成され前記第1保持部材と前記可動部材とが前記完全嵌合位置にある状態で前記係合突起部が係合する完全嵌合係合部と、前記第1保持部材、又は、前記可動部材の他方に形成され前記第1保持部材と前記可動部材とが前記一部解除位置にある状態で前記係合突起部が係合する一部解除係合部と、前記係合突起部と前記完全嵌合係合部との係合、及び、前記係合突起部と前記一部解除係合部との係合を解除する解除操作部とを有する係合機構を備える、
    請求項又は請求項に記載のコネクタ。
  4. 前記第1保持部材と前記可動部材とは、前記完全嵌合位置にある状態で、前記第1方向に沿った、前記第1保持部材に対する前記可動部材の突出量が最小となる、
    請求項乃至請求項のいずれか1項に記載のコネクタ。
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