JPWO2018020649A1 - 荷電粒子線装置 - Google Patents

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Abstract

試料の観察・分析が容易な荷電粒子線装置を提供するために、加工用真空チャンバ(104)と、加工用の試料(110)が載置されユーセントリックチルトを有する加工用試料ステージ(106)と、加工用真空チャンバ(104)に接続された観察・分析用真空チャンバ(103)と、加工用真空チャンバ(103)で加工された試料(110)が載置され加工用試料ステージ(105)のユーセントリックチルトの高さと一致するようなユーセントリックチルトを有する観察・分析用試料ステージ(105)と、を有する荷電粒子線装置とする。

Description

本発明は、荷電粒子線装置に関する。
荷電粒子線装置の一つであるイオンミリング装置は、イオンビームにより試料の所望の照射領域をスパッタし、機械研磨では取り除けない細かい傷や歪みを取り除き、照射面を平坦化可能な観察・分析用試料の前処理装置である。
なお、特許文献1には、試料作製部(FIB)とウエハ検査部とがバルブを介して接続された試料作製装置が開示されている。
特開2010−204119号公報
イオンミリング装置を用い真空中にて作製した観察・分析用試料を大気中に取り出すと、試料表面状態が変化し、正確な観察・分析ができない恐れがある。一方、観察・分析を行うための走査電子顕微鏡(SEM)には、試料交換室と呼ばれるロードロック室が設けてある。ロードロック室があることにより、試料室を大気解放せずにその観察・分析対象試料をスループット良く交換することができる。しかし、特許文献1では、前処理した試料を煩雑な処理を施すことなく観察・分析することについては考慮されていない。
本発明の目的は、試料の観察・分析が容易な荷電粒子線装置を提供することにある。
上記目的を達成するための一実施形態として、
加工用真空チャンバと、
前記加工用真空チャンバの内部に配置され、加工用の試料が載置されユーセントリックチルトを有する加工用試料ステージと、
前記加工用真空チャンバに接続された観察・分析用真空チャンバと、
前記観察・分析用真空チャンバの内部に配置され、前記加工用真空チャンバで加工された試料が載置され、前記加工用試料ステージのユーセントリックチルトの高さと一致するようなユーセントリックチルトを有する観察・分析用試料ステージと、
を有することを特徴とする荷電粒子線装置とする。
本発明によれば、試料の観察・分析が容易な荷電粒子線装置を提供することができる。
実施例1に係る荷電粒子線装置の一例を示す概略全体構成断面図。 実施例2に係る荷電粒子線装置の一例を示す概略全体構成断面図。 実施例3に係る荷電粒子線装置の一例を示す概略全体構成断面図。 SEMの観察・分析用試料ステージを説明するための鳥瞰図。 イオンミリング装置の加工用試料ステージを説明するための鳥瞰図。 観察・分析用試料ステージと加工用試料ステージのユーセントリックチルト高さが一致している場合の観察・分析用試料ステージの動きを説明するための正面図。 観察・分析用試料ステージと加工用試料ステージのユーセントリックチルト高さが一致している場合の加工用試料ステージの動きを説明するための正面図。 SEMの観察・分析用試料ステージを説明するための鳥瞰図。 イオンミリング装置の加工用試料ステージを説明するための鳥瞰図。 観察・分析用試料ステージと加工用試料ステージのユーセントリックチルト高さが異なる場合の観察・分析用試料ステージの動きを説明するための正面図。 観察・分析用試料ステージと加工用試料ステージのユーセントリックチルト高さが異なる場合の加工用試料ステージの動きを説明するための正面図。
発明者等は、イオンミリング装置をSEMのロードロック室に取り付けてSEMとイオンミリング装置とを複合化した荷電粒子線装置とし、ロードロック室でイオンミリング加工を行った試料を大気中に取り出すことなくSEMの試料室へ搬送し、試料の観察・分析を試みた。加工した試料をSEMの試料台へ移して試料の観察を行ったところ、SEMの試料台微動時に観察対象が視野から外れてしまうことが分かった。そこで、発明者等は、この原因について検討した。
図5AにSEMの観察・分析用試料ステージを説明するための鳥瞰図を、図5Bにイオンミリング装置の加工用試料ステージを説明するための鳥瞰図を示す。SEMの観察・分析用試料ステージ105は、X軸に沿ったX方向動作、Y軸に沿ったY方向動作、Z軸に沿ったZ方向動作、R軸を中心とした回転動作、T軸(チルト軸)を支点とした傾斜動作を可能とする5軸を有する。これにより、試料の位置を任意に設定することができる。なお、図面では各軸そのものではなく各軸に従って移動する各部材を示している。
一方、イオンミリング装置の加工用試料ステージ106は、少なくともR’軸を中心とした回転動作と、T’軸(チルト軸)を支点とした傾斜動作を可能とする2軸を有する。なお、加工用試料ステージ106から観察・分析用試料ステージ105へ試料110を移動する場合には試料110が試料ホルダ111で保持された状態で移動する。
イオンミリング装置を用いてイオンビーム(加工用荷電粒子線)124により試料ホルダ111の上の試料110を加工する際には、図5Dに示すようにチルト軸106Aを中心に加工用試料ステージ106をチルトしても試料の加工中心位置は変動しない。
一方、加工が終わった試料を試料ホルダで保持した状態で観察・分析用試料ステージ105へ移動し、試料の観察を行う際には、図5Cに示すようにチルト軸105Aを中心に観察・分析用試料ステージ105をチルトすると、観察・分析用荷電粒子線122に対し試料位置が大幅に移動してしまい、試料位置が視野から外れてしまうことが分かった。本発明はこの新たな知見に基づいて生まれたものである。
観察・分析・加工する試料表面が、ステージ傾斜(チルト)の支点(チルト軸)となるように構成されている状態をユーセントリックチルトと定義した場合、本発明は、試料位置が視野から外れることを防ぐために観察・分析用試料ステージ105と加工用試料ステージ106のユーセントリックチルト高さを一致させるものである。
図4A、図4BにSEMの観察・分析用試料ステージおよびイオンミリング装置の加工用試料ステージの一例を示す鳥瞰図を、図4C、図4Dに観察・分析用試料ステージと加工用試料ステージのユーセントリックチルト高さが一致している場合の観察・分析用試料ステージおよび加工用試料ステージの動きを説明するための正面図を示す。図4Aに示すように、Z軸は試料をZ方向(高さ方向)に移動してもチルト軸(T軸)のユーセントリック機能が失われないようにT軸の外側に配置した。なお、図面では各軸そのものではなく各軸に従って移動する各部材を示している。また、図4Cから分かるように、観察・分析用試料ステージと加工用試料ステージのユーセントリックチルト高さが一致している場合には、チルトしても試料位置が視野から外れることがない。
以下、本発明について実施例により説明する。なお、観察・分析を行う装置としては走査電子顕微鏡(SEM)の他、透過電子顕微鏡(TEM)等を用いることもできる。同一符号は同一構成要素を示す。
本実施例では、観察・分析する荷電粒子線装置の性能を劣化させることなく、かつ、観察・分析する試料の大きさを制限されず、前処理環境と観察・分析環境を同一の真空度の環境で行い、試料の行き来が簡単にできる加工兼ロードロック室を備えた荷電粒子線装置の例を説明する。
図1は、本実施例に係る荷電粒子線装置の一例を示す概略全体構成断面図である。図中の構成以外に、画像化するユニット、レンズ・スキャン等の制御ユニットなどが必要であるが、ここでは省略する。なお、図中の円弧状の矢印はチルト方向を示す。
荷電粒子線装置100は、観察・分析用荷電粒子鏡筒101、加工用荷電粒子鏡筒102、観察・分析用真空チャンバ103、加工用真空チャンバ104、観察・分析用試料ステージ105、加工用試料ステージ106、真空ポンプA 107、真空ポンプB 108、真空ポンプC 109、試料110、試料ホルダ111、アイソレーションバルブD 112、アイソレーションバルブE 113、アイソレーションバルブF 114、アイソレーションバルブG 115、アイソレーションバルブH 116、アイソレーションバルブI 117、試料搬送ユニット118から構成される。なお、ここでは、例えば観察・分析用荷電粒子鏡筒における「観察・分析」は、「観察」及び/又は「分析」を意味する。
観察・分析用荷電粒子源121から観察・分析用荷電粒子線122を安定して発生させるためには、その荷電粒子源121の周りに10−4から10−9Paオーダーの高い真空度が要求される。必要な真空度は観察・分析用荷電粒子源121の種類に依存する。
1段の真空ポンプでは到達真空に限界があるため、真空ポンプB 108と真空ポンプC 109はタンデム構造で使用し、真空ポンプB 108の上流側の到達真空度を10−4Paオーダーになるようにする。真空ポンプB 108はターボ分子ポンプ相当品、真空ポンプC 109はロータリーポンプ相当品である。10−6Pa以下の高い真空度を保つためには、観察・分析用荷電粒子鏡筒101の内部に差動排気機構を設け、1つ以上の真空ポンプA 107を追加設置する。真空ポンプA 107はイオンポンプまたは化学吸着ポンプ相当品である。ターボ分子ポンプ等をタンデムで使用することも可能であるが、製造原価が高くなる可能性が高い。観察・分析用荷電粒子源121の種類によっては、真空ポンプB 108で兼ねられる場合もある。観察・分析用荷電粒子鏡筒101は、観察・分析用真空チャンバ103に取り付けられている。
加工用荷電粒子源123から加工用荷電粒子線124を安定して発生させるためには、その荷電粒子源123の周りに10−2から10−4Paオーダーの真空度が要求される。このオーダーの真空度は真空ポンプB 108で到達させることが出来る。加工用荷電粒子鏡筒102は、加工用真空チャンバ104に取り付けられている。
加工用真空チャンバ104には、加工用試料ステージ106が設置されており、真空度は、真空ポンプB 108で同様に10−4Paオーダーである。加工用試料ステージ106には、試料を回転させる回転軸と試料を傾斜させる傾斜軸の2軸が備えられている。さらに加工用荷電粒子線124の中心と目的箇所を偏芯させられる移動軸を持たせることにより、加工範囲を広げられるなど自由度を持たせることが出来る。偏芯した場合は、試料ホルダ111が試料搬送ユニット118の搬送軸からずれているため、試料搬送前に偏芯を戻させるための安全機構が必要になる。
加工用真空チャンバ104をロードロック室として機能させるためには、観察・分析用真空チャンバ103を高い真空度に保ったまま、加工用真空チャンバ104の真空度を自由に変化し、試料110の出し入れを可能にする真空排気能力が必要になる。
観察・分析用真空チャンバ103を高い真空度に保つためには、アイソレーションバルブE 113、アイソレーションバルブG 115は「開」、アイソレーションバルブH 116は「閉」が必要十分条件になる。高真空状態の加工用真空チャンバ104を大気解放するためには、アイソレーションバルブF 114、アイソレーションバルブI 117を「閉」にして、加工室リークバルブ131を開く。
加工用真空チャンバ104が大気圧と同圧以上になると、加工室扉120が開くようになり、この扉を介して、試料110の入れ替えが出来る。窒素など空気以外のガスをリークガスとして使用している場合は、この時点で加工室リークバルブ131を閉じておくことが安全上望ましい。
試料110の入れ替え後は、加工室扉120を閉じ、まず加工室リークバルブ131を閉じる。次にアイソレーションバルブG 115を閉じ、真空ポンプB 108の背圧悪化を防ぐ。次にアイソレーションバルブI 117を開き、加工用真空チャンバ104の真空引きを開始する。この間は真空ポンプB 108の背圧を引くポンプが無くなるため、加工用荷電粒子線124の発生を止め、アイソレーションバルブF 114を閉じることで対応する。または、背圧悪化を第1真空計132で常に監視し、ポンプの背圧許容値を超えないように、アイソレーションバルブG 115、アイソレーションバルブI 117の開閉を入替制御することも可能である。符号134は第3真空計を示す。
加工用真空チャンバ104の真空が真空ポンプB 108の負荷許容値よりも低くなるまで待ち、到達後、アイソレーションバルブI 117を閉じ、アイソレーションバルブF 114、アイソレーションバルブG 115を開く。この直後、加工用真空チャンバ104と観察・分析用真空チャンバ103が真空ポンプB 108を介して繋がってしまうため、数十秒程度、観察・分析用真空チャンバ103へのガス分子逆流が発生してしまう。これを防ぐためには、アイソレーションバルブE 113を閉じ、加工用真空チャンバ104の真空が10−2Paオーダーに到達するまで待機してもよい。以上のシーケンスは、システムとして自動動作することが望ましい。
ここで、加工用試料ステージ106のチルト構造によって決まるチルト軸106Aと、試料ホルダ111と試料110を含めた全体高さ111Aの上面を一致させる(ユーセントリックチルト)。この高さ調整のために、試料ホルダ111に高さ調整機構をもたせ、試料導入前に事前調整しておくことが望ましい。例えば、試料が変形し易い場合或いは試料の寸法が小さく搬送ユニットで把持し難い場合等には試料ホルダで試料を保持することにより試料の移動を簡便に行うことができる。また、試料ホルダを用いず、観察・分析用試料ステージに高さ調整機構を設けてもよいし、試料の高さ自体を削るなどして対応してもよい。また、観察・分析用試料ステージで決まるユーセントリックチルト高さを基準にロードロック室側のユーセントリックチルト高さを合わせて設計してもよい。これにより、試料110を傾斜させても、荷電粒子線照射124の位置がずれないようにすることができ、ひいては、目的箇所の加工範囲を広げたり、加工レートを早めたりすることができる。
加工用荷電粒子線124で加工終了した試料110は、試料搬送ユニット118を介して、加工用試料ステージ106から観察・分析用試料ステージ105へ移動できる。まず、観察・分析用真空チャンバ103と加工用真空チャンバ104の真空が同程度であることを確認し、違いがある場合は、観察・分析用真空チャンバ103の真空に、加工用真空チャンバ104の真空を合わせる。
真空確認と同時に、加工用試料ステージ106、観察・分析用試料ステージ105共に、試料搬送用位置へ移動する。試料搬送ユニット118の搬送ストロークを短くするために、観察・分析用試料ステージ105は可動範囲の中で加工用真空チャンバ104に一番近い側に移動しておくことも可能である。
真空確認・調整後、観察・分析用真空チャンバ103と加工用真空チャンバ104の間にあるアイソレーションバルブD 112を「開」にする。加工用試料ステージ106の移動終了した後、試料搬送ユニット118は、試料110を試料ホルダ111と共に加工用試料ステージ106から受け取る。
観察・分析用試料ステージ105が試料搬送用位置へ移動終了し、アイソレーションバルブD 112が「開」したことを確認して、試料搬送ユニット118は、試料110を試料ホルダ111と共に観察・分析用試料ステージ105へ受け渡す。受け渡し後、観察・分析用試料ステージ105は観察ポジションへ、試料搬送ユニット118はオリジナルポジションへ戻り、アイソレーションバルブD 112を「閉」にする。以上が試料搬送の一連動作となる。
観察・分析用真空チャンバ103には、観察・分析用試料ステージ105があり、真空度は、真空ポンプB 108で10−4Paオーダーとする。観察・分析用真空チャンバ103の内部の真空度は、第2真空計133で知ることができる。
観察・分析用試料ステージ105の上に配置される試料110(試料ホルダ111含む)は、試料表面位置を、観察・分析用試料ステージのチルト軸105Aと一致させることによって、加工時と同様に、試料をチルトさせても、荷電粒子線照射位置がずれないようにすることが出来る。このためには、観察・分析用試料ステージ105のチルト構造によって決まるチルト軸105Aと、試料ホルダ111と試料110を含めた全体高さ111Aの上面とが一致(ユーセントリックチルト)するように設置する。これにより、観察・分析用試料ステージ105と加工用試料ステージ106のユーセントリックチルト高さが一致する。なお、円弧状の矢印はチルト方向を示す。
この全体高さ111Aは加工用試料ステージ106によって決まっているため、観察・分析用試料ステージ105の試料ホルダ111の受入れ高さを合わせこむか、または観察・分析用試料ステージ105上に試料ホルダ高さ調整機構を追加し、試料表面位置とチルト軸105Aとを一致させることが出来るようにする。
観察・分析装置としてのスループットに対して、機能を最大限に発揮するためには、真空排気系にも工夫が必要になる。加工機の加工時間は、試料の硬さ・許容される荷電粒子線強度・施したい加工によって大きく変わる。断面加工をしたい場合などは数時間のオーダーが必要である。この加工の間も、観察・分析装置として稼働出来なければ、装置としてのデッドタイムは大きくなってしまう。このためには、加工用真空チャンバ104を高い真空度に保ったまま、観察・分析用真空チャンバ103の真空度を自由に変化し、試料110の出し入れを可能にする真空排気能力を備えることが望ましい。
加工用真空チャンバ104を高い真空度に保つためには、アイソレーションバルブF 114、アイソレーションバルブG 115は「開」、アイソレーションバルブI 117は「閉」が必要十分条件になる。高真空状態の観察・分析用真空チャンバ103を大気解放するためには、アイソレーションバルブE 113、アイソレーションバルブH 116を「閉」にして、試料室(観察・分析室)リークバルブ130を開く。
観察・分析用真空チャンバ103が大気圧と同圧以上になると、観察・分析室扉119が開くようになり、この扉を介して、試料110の入れ替えが出来る。窒素など空気以外のガスをリークガスとして使用している場合は、この時点で試料室リークバルブ130を閉じておくことが安全上望ましい。
試料110の入れ替え後は、観察・分析室扉119を閉じ、まず試料室リークバルブ130を閉じる。次にアイソレーションバルブG 115を閉じ、真空ポンプB 108の背圧悪化を防ぐ。次にアイソレーションバルブH 116を開き、観察・分析用真空チャンバ103の真空引きを開始する。この間は真空ポンプB 108の背圧を引くポンプが無くなるため、加工用荷電粒子線124の発生を止め、アイソレーションバルブF 114を閉じることで対応する。または、背圧悪化を第1真空計132で常に監視し、ポンプの背圧許容値を超えないように、アイソレーションバルブG 115、アイソレーションバルブH 116の開閉を入替制御することで加工時間のデッドタイムを減らすことも可能である。
観察・分析用真空チャンバ103の真空が真空ポンプB 108の負荷許容値よりも低くなるまで待ち、到達後、アイソレーションバルブH 116を閉じ、アイソレーションバルブE 113、アイソレーションバルブG 115を開く。
この直後、加工用真空チャンバ104と観察・分析用真空チャンバ103が真空ポンプBを介して繋がってしまうため、数十秒程度、加工用真空チャンバ104へのガス分子逆流が発生してしまう。これを防ぐために、加工用荷電粒子線124の発生を止め、アイソレーションバルブF 114を閉じ、観察・分析用真空チャンバ103の真空が10−2Paオーダーに到達するまで待機する。
観察・分析用真空チャンバ103の真空が10−2Paオーダーに到達後、アイソレーションバルブF 114を開き、加工用真空チャンバ104の真空も復帰した後に加工を再開する。ここで発生した加工待ち時間は、システムとして自動調整することが望ましい。また、アイソレーションバルブD 112は、バルブの両側に正負、両方の圧力がかかることに耐えられる構造であることが望ましい。
観察・分析用試料ステージ105の上、加工用試料ステージ106の上、または観察・分析用真空チャンバ103の内部、加工用真空チャンバ104の内部に、試料110を一時退避できる機能を持たせることで、複数の試料110を大気解放せずに、加工⇒観察・分析、加工⇒観察・分析・・と繰り返すことが出来る。
本実施例において、ロードロック室が、イオンミリングを含む荷電粒子線による試料加工が実施できる機能を持たせることができる。
また、試料を加工するための荷電粒子線を照射するためには、荷電粒子線が効率よく、スパッタする試料表面に届かなければならない。そのため、ロードロック室(加工用真空チャンバ)の真空を荷電粒子線の平均自由行程が、試料表面と荷電粒子線の照射口との距離よりも十分に長くなるよう保つことが望ましい。この真空度は、高ければ高いほど安定した環境であり試料を加工することが出来る。しかしながら、この高い真空度を得るためにロードロック室(加工用真空チャンバ)と観察・分析用真空チャンバとを繋ぐバルブを開いてしまうと観察・分析用真空チャンバの内部を加工くずやイオンビームで汚染・切削したり、イオン源のガスによって、観察・分析の機能を低下したりする可能性が高い。そのため、本実施例ではロードロック室の真空排気口は別途設けた。
また、ロードロック室は前処理が始まってから、前処理が終わり、試料が観察・分析用真空チャンバに搬送されるまでの間、高真空を維持し続けることが望ましい。ただし、観察・分析用真空チャンバの真空度がロードロック室の真空度よりも低い場合がある。たとえば、観察・分析する試料が絶縁物である場合、観察・分析用真空チャンバの真空度を数Pa〜1000Pa程度の真空領域にすることにより、試料の荷電粒子線によるチャージアップを抑制しながら、観察・分析を行うことが出来る。
このような場合には、ロードロック室は、まず真空排気を開始して、加工する荷電粒子線に十分高い真空度にして前処理を行い、その後、観察・分析用真空チャンバと同じ真空度の領域を再現して、バルブを空け、搬送を開始する。以上により、ロードロック室は観察・分析用真空チャンバの真空度に依存してはならない排気構成をもつことが望ましい。
また、加工に使う荷電粒子線に対して、少なくとも2軸の自由度を持った試料保持機構を持ち、その1軸は、加工の荷電粒子線の照射軸周りに回転する方向、もう1軸は、上記回転軸の中心をずらさないように試料表面に対する荷電粒子線の入射角を傾斜する方向であり、この2つの軸は、加工中にそれぞれ動かせることが望ましい。
さらに、観察・分析用試料ステージ性能を劣化させないために、ロードロック室から観察・分析用真空チャンバへ受け渡される試料を固定したユニットの高さは、観察・分析用試料ステージで規定された高さに合わせることが望ましい。それぞれ独立した観察・分析装置と前処理装置である場合は、搬送の過程で、それぞれの装置固有のユニット高さに調整して装置に組み込むことが出来るため、問題にはならないが、2つを組み合わせた場合、このユニット高さは共通の高さとなる。この高さを合わせておくことで、加工面を視野中心にしたまま、試料を傾斜させて観察・分析することが出来る。このユニット高さを合わせる方法は、試料保持機構のアーム長さを変更できても、荷電粒子線装置のステージに、ユーセントリックポジション高さを調整できるもう1軸を追加しても良い。
本荷電粒子線装置は、観察・分析する荷電粒子線装置の機能を最大に発揮するために、観察・分析用真空チャンバと加工用真空チャンバを分けることで加工かすによる観察・分析機能の低下を無くし、観察・分析する試料サイズに柔軟に対応し、試料の加工と観察・分析の環境を最小限のポンプ数で再現できるロードロック兼加工室を備え、最適な前処理を施した試料を作成でき、それをただちに観察・分析することのできる荷電粒子線装置を安価に提供することが出来る。
図1に示す荷電粒子線装置において、図4C及び図4Dの構成となるように観察・分析用試料ステージ105と加工用試料ステージ106のユーセントリックチルト高さを一致させて試料の加工、及び観察や分析を行った結果、容易に良好な画像や分析結果を得ることができた。
以上、本実施例によれば、試料の観察・分析が容易な荷電粒子線装置を提供することができる。また、観察・分析用真空チャンバと加工用真空チャンバとを分けることによって、加工時の試料くずにより観察・分析用真空チャンバが汚染されることがない。また、観察・分析用真空チャンバと加工用真空チャンバとにそれぞれ真空排気口を設けることにより、チャンバ内の真空度をそれぞれ制御することができる。これにより、例えば、長時間の試料の加工を行う場合であっても、加工中に他の試料(1個又は複数)の観察や分析を行うことができる。
実施例2に係る荷電粒子線装置について、図2を用いて説明する。なお、実施例1に記載され本実施例に未記載の事項は特段の事情がない限り本実施例にも適用することができる。
図2は実施例2に係る荷電粒子線装置の一例を示す概略全体構成断面図である。本実施例に係る荷電粒子線装置は、実施例1の図1に示す観察・分析用真空チャンバ103を低真空に対応させたものである。
通常、観察・分析用真空チャンバ103の真空度は、10−4Paオーダーが用いられる。これは、観察・分析用荷電粒子線122の平均自由行程に依存しているためである。観察・分析用真空チャンバ103内の散乱分子が少ないほうが、観察・分析用荷電粒子線122を散乱させずに、試料110上に小さな直径の電子線を照射することが出来る。
一方、試料110が軽元素など、観察・分析用荷電粒子線122によってチャージアップしやすい試料の場合は、観察・分析用真空チャンバ103の真空度を10から10Paオーダーの低い真空度に変更し、試料表面のチャージアップを低減させることが出来る。これは電子線の直径とはトレードオフになるが、試料にチャージアップの低減が必要な場合、有効な手段である。
この時には、観察・分析用真空チャンバ103と真空ポンプB 108の間にあるアイソレーションバルブE 113を「閉」にし、観察・分析用真空チャンバ103と真空ポンプC 109の間にあるアイソレーションバルブH 116を「開」にする。これにより、真空ポンプB 108の上部の真空度は保ったまま、観察・分析用真空チャンバ103の真空度を10オーダーの真空に変更することが出来る。
この後、試料室リークバルブ130の後方に配置した、マスフローメーター201を介して調整された気体量を観察・分析用真空チャンバ103内に導入することにより、観察・分析用真空チャンバ103内の真空度を10から10Paオーダーに調整することが出来る。
この場合、真空ポンプB 108は、観察・分析用真空チャンバ 103の内部の真空度と同程度になる背圧に耐えられる能力を備えることが望ましい。耐えられない場合はアイソレーションバルブH 116の先をポンプC 109から分けて、別ポンプへ接続する構成とすることができる。
符号202は第4真空計を示す。アイソレーションバルブFが「開」の時に、加工用真空チャンバの真空度の低下がこの真空計202により検出された場合にはアイソレーションバルブFが「閉」とされる。
図2に示す荷電粒子線装置において、図4C及び図4Dの構成となるように観察・分析用試料ステージ105と加工用試料ステージ106のユーセントリックチルト高さを一致させて試料の加工、及び観察や分析を行った結果、容易に良好な画像や分析結果を得ることができた。
以上、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得ることができる。また、観察・分析を行う際の観察・分析用真空チャンバの真空度を、加工を行う時の加工用真空チャンバの真空度よりも低く設定することにより、帯電し易い試料の観察・分析を行うことができる。
実施例3に係る荷電粒子線装置について、図3を用いて説明する。なお、実施例1又は実施例2に記載され本実施例に未記載の事項は特段の事情がない限り本実施例にも適用することができる。
図3は、実施例3に係る荷電粒子線装置の一例を示す概略全体構成断面図である。本実施例に係る荷電粒子線装置は、実施例1の図1に示す構成に、ロードロック室301を追加したものである。
ロードロック室301は、試料搬送ユニット302、アイソレーションバルブJ 303、アイソレーションバルブK 304、第5真空計305、リークバルブ306から構成される。ロードロック室を追加するメリットは、加工機の使用に関わらず、観察・分析装置側の試料交換時間を短縮できることである。このほかに、システムをあまり複雑にせずに、試料の一時退避場所として使用することが出来る。真空排気は、加工用真空チャンバ104と同様である。符号307は、ロードロック室扉を示す。
図3に示す荷電粒子線装置において、図4C及び図4Dの構成となるように観察・分析用試料ステージ105と加工用試料ステージ106のユーセントリックチルト高さを一致させて試料の加工、及び観察や分析を行った結果、容易に良好な画像や分析結果を得ることができた。
以上、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得ることができる。また、ロードロック室を追加することにより、観察・分析装置側の試料交換時間を短縮できる。また、試料の一時退避場所として使用することが出来る。
なお、本発明は以下の実施形態を含む。
第1真空排気口を備えたイオンミリング加工用真空チャンバと、
前記加工用真空チャンバの内部に配置され、加工用試料が載置される加工用試料ステージと、
前記加工用真空チャンバにアイソレーションバルブを介して接続され、第2真空排気口を備えた観察・分析用真空チャンバと、
前記観察・分析用真空チャンバの内部に配置され、前記加工用真空チャンバで加工された試料が載置される観察・分析用試料ステージと、
を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
また、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100…荷電粒子線装置、101…観察・分析用荷電粒子鏡筒、102…加工用荷電粒子鏡筒、103…観察・分析用真空チャンバ、104…加工用真空チャンバ、105…観察・分析用試料ステージ、105A…観察・分析用試料ステージのチルト軸、106…加工用試料ステージ、106A…加工用試料ステージのチルト軸、107…真空ポンプA、108…真空ポンプB、109…真空ポンプC、110…試料、111…試料ホルダ、111A…試料ホルダと試料を含めた全体高さ、112…アイソレーションバルブD、113…アイソレーションバルブE、114…アイソレーションバルブF、115…アイソレーションバルブG、116…アイソレーションバルブH、117…アイソレーションバルブI、118…試料搬送ユニット、119…観察・分析室扉、120…加工室扉、121…観察・分析用荷電粒子源、122…観察・分析用荷電粒子線、123…加工用荷電粒子源、124…加工用荷電粒子線、130…観察・分析室リークバルブ、131…加工室リークバルブ、132…第1真空計、133…第2真空計、134…第3真空計、201…マスフローメーター、202…第4真空計、301…ロードロック室、302…ロードロック室用試料搬送ユニット、303…アイソレーションバルブJ、304…アイソレーションバルブK、305…第5真空計、306…ロードロック室リークバルブ、307…ロードロック室扉。

Claims (20)

  1. 加工用真空チャンバと、
    前記加工用真空チャンバの内部に配置され、加工用の試料が載置されユーセントリックチルトを有する加工用試料ステージと、
    前記加工用真空チャンバに接続された観察・分析用真空チャンバと、
    前記観察・分析用真空チャンバの内部に配置され、前記加工用真空チャンバで加工された試料が載置され、前記加工用試料ステージのユーセントリックチルトの高さと一致するようなユーセントリックチルトを有する観察・分析用試料ステージと、
    を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記加工用真空チャンバでは、イオンミリングが行われることを特徴とする荷電粒子線装置。
  3. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記試料は、前記試料を保持する試料ホルダに載置されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  4. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記観察・分析用試料ステージは、前記観察・分析用試料ステージのチルト軸に対する前記試料の高さ調整機能を備えていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  5. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記加工用真空チャンバと前記観察・分析用真空チャンバとは、アイソレーションバルブを介して接続されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  6. 請求項5記載の荷電粒子線装置において、
    前記加工用真空チャンバ及び前記観察・分析用真空チャンバは、それぞれ真空排気口を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  7. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記加工用真空チャンバは、試料の搬入や搬出を行うための第1扉を、
    前記観察・分析用真空チャンバは、試料の搬入や搬出を行うための第2扉を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  8. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記観察・分析用真空チャンバには、気体を前記観察・分析用真空チャンバの内部に導入するためのマスフローメーターが接続されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  9. 請求項8記載の荷電粒子線装置において、
    前記マスフローメーターは、前記観察・分析用真空チャンバの真空度を、加工中における前記加工用真空チャンバの真空度よりも低くするために用いられることを特徴とする荷電粒子線装置。
  10. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記加工用真空チャンバは、試料を加工しない場合にはロードロック室として機能することを特徴とする荷電粒子線装置。
  11. 請求項1記載の荷電粒子線装置において、
    前記観察・分析用真空チャンバには、前記加工用真空チャンバの他にロードロック室が接続されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  12. 第1真空排気口を備えたイオンミリング加工用真空チャンバと、
    前記加工用真空チャンバの内部に配置され、加工用試料が載置される加工用試料ステージと、
    前記加工用真空チャンバにアイソレーションバルブを介して接続され、第2真空排気口を備えた観察・分析用真空チャンバと、
    前記観察・分析用真空チャンバの内部に配置され、前記加工用真空チャンバで加工された試料が載置される観察・分析用試料ステージと、
    を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  13. 請求項12記載の荷電粒子線装置において、
    前記加工用試料ステージは、ユーセントリックチルトを有し、
    前記観察・分析用試料ステージは、前記加工用試料ステージのユーセントリックチルトの高さと一致するようなユーセントリックチルトを有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  14. 請求項12記載の荷電粒子線装置において、
    前記試料は、前記試料を保持する試料ホルダに載置されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  15. 請求項12記載の荷電粒子線装置において、
    前記観察・分析用試料ステージは、前記観察・分析用試料ステージのチルト軸に対する前記試料の高さ調整機能を備えていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  16. 請求項12記載の荷電粒子線装置において、
    前記加工用真空チャンバは、試料の搬入や搬出を行うための第1扉を、
    前記観察・分析用真空チャンバは、試料の搬入や搬出を行うための第2扉を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  17. 請求項12記載の荷電粒子線装置において、
    前記観察・分析用真空チャンバには、気体を前記観察・分析用真空チャンバの内部に導入するためのマスフローメーターが接続されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  18. 請求項17記載の荷電粒子線装置において、
    前記マスフローメーターは、前記観察・分析用真空チャンバの真空度を、加工中における前記加工用真空チャンバの真空度よりも低くするために用いられることを特徴とする荷電粒子線装置。
  19. 請求項12記載の荷電粒子線装置において、
    前記加工用真空チャンバは、試料を加工しない場合にはロードロック室として機能することを特徴とする荷電粒子線装置。
  20. 請求項12記載の荷電粒子線装置において、
    前記観察・分析用真空チャンバには、前記加工用真空チャンバの他にロードロック室が接続されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
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