JPWO2018012224A1 - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

電池モジュール(1)は、電池内部で発生したガスを放出するための弁部(24)を表面に有する電池(12)と、電池(12)の表面を覆うカバー部材(8)とを備える。カバー部材(8)は、薄肉部(46)と、薄肉部(46)に隣接する領域に設けられる厚肉部(48)とを有し、薄肉部(46)の厚みは厚肉部(48)の厚みに比べて薄く形成される。

Description

本発明は、電池モジュールに関する。
例えば車両用等の、高い出力電圧が要求される電源として、複数個の電池が直列接続されてなる電池モジュールが知られている。通常この電池モジュールは、電池積層体の上面に、電池の出力端子やバスバー等を保護するためのカバーを備えている。特許文献1には、電池積層体の構成部品であるセパレータに係止フックを設け、係止フックの爪状の先端部にカバーを引っ掛けることで、電池積層体にカバーを固定する構造が開示されている。
ところで、電池モジュールに用いられる電池には、電池内部で発生したガスの圧力が所定のしきい値を超えたときに、電池外部にガスを放出するための安全弁が設けられていた。電池内部からのガスの放出に関して、特許文献2には、複数の電池を覆うカバーを、電池のベント部を覆う脱気カバーと脱気カバー上部のカバープレートとで構成し、脱気カバーにカバープレートよりも剛性の低い部分を設けた構造が開示されている。特許文献2の技術では、ベント部から大量のガスが放出された場合に、剛性の低い脱気カバーを優先的に破裂させてガスの流れを制御していた。
国際公開第13/031613号パンフレット 特開2013−84558号公報
近年、電池モジュールには、さらなる高出力電圧が求められるようになってきた。この要求を満たすために、電池モジュールは積層される電池の数が増加する傾向にある。一方、電池モジュールは、使用中に電池が膨張する場合がある。電池の数が増えると、電池積層体全体での膨張量が増大する。電池積層体が大きく膨張すると、係止フックによるカバーの固定が不十分になって、電池モジュールの信頼性が低下するおそれがある。
また、従来の電池モジュールには、安全性を向上させる余地があった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池モジュールの信頼性の低下を抑制するため、あるいは電池モジュールの安全性を向上させるための技術を提供することにある。
本発明のある態様は、電池モジュールである。当該電池モジュールは、電池内部で発生したガスを放出するための弁部を表面に有する電池と、表面を覆うカバー部材とを備える。カバー部材は、薄肉部と、薄肉部に隣接する領域に設けられる厚肉部とを有する。
本発明の別のある態様の電池モジュールは、積層された複数の電池を含む電池積層体と、電池積層体の表面を覆うカバー部材と、電池積層体とカバー部材とを固定する締結部材と、を備える。電池積層体は、締結部材が挿通される第1挿通孔を有する。カバー部材は、相対的に電池積層体の表面に近い位置で延在する第1部分と相対的に電池積層体の表面から遠い位置で延在する第2部分とで構成される段差部と、第1部分に配置されて締結部材が挿通される第2挿通孔と、を有する。締結部材は、第1挿通孔及び第2挿通孔に挿通されて、電池積層体とカバー部材とを固定する。
本発明によれば、電池モジュールの安全性を向上させること、あるいは電池モジュールの信頼性の低下を抑制することができる。
実施の形態1に係る電池モジュールの概略構造を示す斜視図である。 電池積層体の概略構造を示す斜視図である。 電池の概略構造を示す斜視図である。 セパレータの概略構造を示す斜視図である。 カバー部材の概略構造を示す斜視図である。 電池モジュールの一部の概略構造を示す断面図である。 電池モジュールの概略構造を示す断面図である。 実施の形態2に係る電池モジュールの構成要素であるカバー部材の概略構造を示す斜視図である。 実施の形態2に係る電池モジュールの概略構造を示す断面図である。 実施の形態3に係る電池モジュールの概略構造を示す斜視図である。 電池積層体の概略構造を示す斜視図である。 電池モジュールの一部の概略構造を示す断面図である。 実施の形態4に係る電池モジュールが備える電池積層体の概略構造を示す斜視図である。 バスバープレートの概略構造を示す斜視図である。 実施の形態5に係る電池モジュールの一部の概略構造を示す断面図である。 変形例に係る電池モジュールの概略構造を示す断面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図に示す各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。また、同一の部材であっても、各図面間で縮尺等が若干相違する場合もあり得る。また、本明細書または請求項中に用いられる「第1」、「第2」等の用語は、いかなる順序や重要度を表すものでもなく、ある構成と他の構成とを区別するためのものである。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る電池モジュールの概要は次の通りである。すなわち、実施の形態1に係る電池モジュールは、電池内部で発生したガスを放出するための弁部を表面に有する電池と、電池の表面を覆うカバー部材とを備える。カバー部材は、弁部と対向する位置に設けられる薄肉部と、薄肉部に隣接する領域に設けられる厚肉部とを有する。
また、実施の形態1に係る電池モジュールは、電池の表面とカバー部材との間に配置される仕切り部材と、仕切り部材と厚肉部との間に配置されて電池に接続される配線とをさらに備える。仕切り部材は、弁部に対応する位置に設けられる開口部と、カバー部材の側に突出して開口部を囲う第1壁部とを有する。第1壁部は、少なくとも一部が配線と弁部との間に位置する。
また、実施の形態1に係る電池モジュールにおいて、薄肉部は、第1壁部よりも厚さが薄い。
図1は、実施の形態1に係る電池モジュールの概略構造を示す斜視図である。図2は、カバー部材を取り外した状態の電池モジュールを示す斜視図である。
電池モジュール1は、電池積層体2と、カバー部材8と、締結部材52とを備える。電池積層体2は、複数の電池12と、複数のセパレータ14と、一対のエンドプレート4と、一対の拘束部材6とを備える。本実施の形態では、一例として8個の電池12がバスバー(図示せず)により直列に接続されて、電池積層体2が形成されている。
各電池12は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル−水素電池、ニッケル−カドミウム電池等の充電可能な二次電池である。電池12は、いわゆる角形電池である。複数の電池12は、隣り合う電池12の主表面同士が対向するようにして所定の間隔で積層される。なお、「積層」は、任意の1方向に複数の部材を並べることを意味する。したがって、電池12の積層には、複数の電池12を水平方向に並べることも含まれる。
隣接する2つの電池12は、一方の電池12の正極の出力端子22(正極端子22a)と他方の電池12の負極の出力端子22(負極端子22b)とが隣り合うように配列される。以下では、出力端子22の極性を区別する必要がない場合、正極端子22aと負極端子22bとをまとめて出力端子22と称する。隣り合う正極端子22aと負極端子22bとは、バスバーを介して電気的に直列に接続される。バスバーは、例えば帯状の金属板である。バスバーの一端側は一方の電池12の正極端子22aに、バスバーの他端側は他方の電池12の負極端子22bに電気的に接続される。
複数のセパレータ14は、絶縁スペーサとも呼ばれ、例えば絶縁性を有する樹脂からなる。セパレータ14は、各電池12の間、及び電池12とエンドプレート4との間に配置される。
積層された複数の電池12及び複数のセパレータ14は、一対のエンドプレート4で挟まれる。一対のエンドプレート4は、電池12の積層方向X(図1及び図2における矢印Xで示す方向)における最外側の電池12と、セパレータ14を介して隣り合うように配置される。エンドプレート4は、例えば金属板からなり、セパレータ14を介して電池12と隣り合うことで、電池12に対して絶縁される。エンドプレート4の主表面には、締結ねじ16が螺合するねじ穴(図示せず)が設けられる。
一対の拘束部材6は、電池12の積層方向Xに対して垂直な方向Y(図1及び図2における矢印Yで示す方向)に配列される。一対の拘束部材6の間には、複数の電池12、複数のセパレータ14及び一対のエンドプレート4からなる集合体が配置される。拘束部材6は、集合体の側面に平行な矩形状の平面部6aと、平面部6aの各辺の端部から集合体側に突出する庇部6bとを有する。拘束部材6は、例えば矩形状の金属板の各辺に折り曲げ加工を施すことで形成することができる。電池12の積層方向Xにおいて対向する2つの庇部6bには、締結ねじ16が挿通される貫通孔(図示せず)が設けられる。平面部6aには、集合体の側面を露出させる開口部6dが設けられる。開口部6dは、電池12の積層方向Xの外力に対する拘束部材6の剛性に極力影響しないよう配置されることが好ましい。これにより、拘束部材6の剛性を維持しながら、拘束部材6の軽量化を図ることができる。なお、拘束部材6には、必要に応じて複数の開口部を設けてもよい。
カバー部材8は、トップカバーとも呼ばれ、電池積層体2における電池12の出力端子22が突出する側の表面を覆うように配置される。カバー部材8により、電池12の出力端子22、バスバー、後述する弁部24等への結露水や塵埃等の接触が防止される。また、カバー部材8は、電池モジュール1の外郭の一部を構成する部材である。
締結部材52は、電池積層体2とカバー部材8とを固定するための部材である。本実施の形態の締結部材52は、一例として締結ねじである。締結部材52による電池積層体2とカバー部材8との固定については、後に詳細に説明する。
電池モジュール1は、例えば以下のようにして組み立てられる。すなわち、まず複数の電池12と複数のセパレータ14とが交互に配列され、これらが一対のエンドプレート4で挟まれて集合体が形成される。そして、この集合体に、一対の拘束部材6が取り付けられる。集合体の一部は、各拘束部材6における4つの庇部6bで囲まれる空間に進入する(図7参照)。また、各拘束部材6は、貫通孔がエンドプレート4のねじ穴と重なるように位置合わせされる。この状態で、締結ねじ16が貫通孔に挿通され、またねじ穴に螺合される。この結果、複数の電池12と複数のセパレータ14とが一対のエンドプレート4と一対の拘束部材6とによって締結される。
複数の電池12は、拘束部材6によって電池12の積層方向Xに締め付けられることで、積層方向Xの位置決めがなされる。また、複数の電池12は、底面がセパレータ14を介して拘束部材6の下側の庇部6bに当接し、上面がセパレータ14を介して拘束部材6の上側の庇部6bに当接することで、上下方向の位置決めがなされる(図7参照)。この状態で、各電池12の出力端子22にバスバーが電気的に接続されて、電池積層体2が得られる。その後、カバー部材8が電池積層体2の上面に取り付けられ、締結部材52によって固定される。以上の工程により、電池モジュール1が得られる。
続いて、電池12、セパレータ14及びカバー部材8の構造と、電池積層体2及びカバー部材8の固定構造とを詳細に説明する。図3は、電池12の概略構造を示す斜視図である。電池12は、扁平な直方体形状の外装缶18を有する。外装缶18の一面には略長方形状の開口が設けられ、この開口を介して外装缶18に電極体や電解液等が収容される。外装缶18の開口には、外装缶18の内部を封止する封口板20が設けられる。封口板20には、長手方向の一端寄りに正極端子22a(正極の出力端子22)が設けられ、他端寄りに負極端子22b(負極の出力端子22)が設けられる。封口板20と出力端子22とで封口体が構成される。外装缶18及び封口板20は、金属で形成される。典型的には、外装缶18及び封口板20は、アルミニウムやアルミニウム合金等で形成される。出力端子22は、導電性を有する金属で形成される。
本実施の形態では、封口体が設けられる側を電池12の上面n、反対側を電池12の底面とする。また、電池12は、上面n及び底面をつなぐ2つの主表面を有する。この主表面は、電池12が有する6つの面のうち面積の最も大きい面である。上面n、底面及び2つの主表面を除いた残り2つの面は、電池12の側面とする。電池12の上面側を電池積層体2の上面とし、電池12の底面側を電池積層体2の底面とする。
電池12は、電池12内部で発生したガスを放出するための弁部24を表面に有する。本実施の形態では、電池12は、カバー部材8と対向する上面nに弁部24を有する。弁部24は、封口板20における一対の出力端子22の間に設けられる。より具体的には、弁部24は、封口板20の長手方向の略中央に配置される。弁部24は、外装缶18の内圧が所定値以上に上昇した際に開弁して、内部のガスを放出できるように構成される。弁部24は、安全弁あるいはベント部とも呼ばれる。
複数の電池12は、隣り合う電池12の主表面同士が対向し、且つ出力端子22が同じ方向(ここでは便宜上、鉛直方向上方とする)を向くように配置される。また、隣接する2つの電池12は、上述のように一方の正極端子22aと他方の負極端子22bとが隣り合うように配列される。なお、隣接する2つの電池12は、一方の正極端子22aと他方の正極端子22aとが隣り合うように配列されてもよい。例えば、隣接する2つの電池12を並列に接続する場合には、同じ極性の出力端子22が隣接するように電池12が配列される。正極端子22aと負極端子22bとは、バスバーを介して電気的に接続される。
図4は、セパレータ14の概略構造を示す斜視図である。セパレータ14は、電池12の主表面に平行な平面部14aと、平面部14aの周端部から電池12の積層方向Xに延在する壁部14bとを有する。平面部14aが隣り合う電池12の主表面間に延在することで、隣り合う電池12の外装缶18同士が絶縁される。また、平面部14aが電池12とエンドプレート4との間に延在することで、電池12の外装缶18とエンドプレート4とが絶縁される。
また、壁部14bによって、電池12の上面n、底面及び側面が覆われる。これにより、電池12又はエンドプレート4の表面での結露等が原因で生じ得る、隣り合う電池12間あるいは電池12とエンドプレート4との間の短絡を、抑制することができる。すなわち、壁部14bによって、隣り合う電池12間あるいは電池12とエンドプレート4との間の沿面距離を確保することができる。特に、壁部14bが電池12の上面nを覆うことで、上述した短絡をより抑制することができる。本実施の形態では、隣り合う2つのセパレータ14における一方の壁部14bの先端が他方の壁部14bの先端に当接する。したがって、電池12は、平面部14aと壁部14bとで形成される空間に収容される。本実施の形態において、セパレータ14は、壁部14bを介して電池12を保持している。
電池12の上面nを覆う壁部14bは、出力端子22に対応する位置に、出力端子22が外部に露出するよう切り欠き26を有する。また、電池12の上面nを覆う壁部14bは、弁部24に対応する位置に、弁部24が外部に露出するよう開口部28を有する。開口部28の周端部には、壁部14bの表面からカバー部材8の側に突出する第1囲繞部30が設けられる。また、電池12の側面を覆う壁部14bは、拘束部材6の開口部6dに対応する位置に、電池12の側面を露出させる切り欠き32を有する。電池モジュール1が組み立てられた状態で、壁部14bは、拘束部材6と電池12の間に位置する(図7を参照)。これにより、拘束部材6と電池12の接触を防止することができる。
また、セパレータ14は、電池モジュール1が組み立てられた状態で、カバー部材8側に突出してカバー部材8を支持する支持部54を有する。支持部54は、電池12の上面nを覆う壁部14bに設けられる。本実施の形態では、支持部54は切り欠き26の両端部に設けられている。切り欠き26を挟んで積層方向Xに対して直交する方向Yに並ぶ一対の支持部54は、バスバーの設置位置を規定している。バスバーは、一対の支持部54の間に配置される。また、電池積層体2の外側寄りの支持部54は、電池モジュール1が組み立てられた状態で、カバー部材8の電池積層体2側を向く表面(図5で示される裏面8a)に沿って延在して当該表面に当接する第1屈曲部68を有する。第1屈曲部68は、支持部54の先端に設けられる。
また、一部のセパレータ14は、締結部材52が挿通される第1挿通孔56(図2参照)を有する。本実施の形態では、各エンドプレート4に接する2つのセパレータ14に、第1挿通孔56が設けられている。第1挿通孔56は、各セパレータ14に2つ設けられる。各セパレータ14において、2つの第1挿通孔56は、積層方向Xに対して直交する方向Yに間隔を開けて配置される。第1挿通孔56は、壁部14bに設けられる貫通孔76(図6参照)と、貫通孔76の周端部からカバー部材8の側に突出する第2囲繞部70(図6参照)とで構成される。第1挿通孔56の内壁には、締結部材52の螺溝に対応する螺溝(図示せず)が設けられる。
図5は、カバー部材8の概略構造を示す斜視図である。図5では、カバー部材8の電池12側を向く主表面(ここでは便宜上、裏面とする)側を図示している。図6は、電池モジュール1の一部の概略構造を示す断面図である。図6では、第1挿通孔56及び第2挿通孔60を通り、積層方向Xに対して直交する方向Yに延在する断面を図示している。また、図6では、電池12の内部構造の図示を省略している。
カバー部材8は、板状の部材であり、電池積層体2の上面の形状と整合するように構成されている。これにより、カバー部材8と電池積層体2との間に形成される空間に、塵埃等が入り込むことを防止することができる。本実施の形態では、カバー部材8は矩形状である。カバー部材8は、例えば絶縁性を有する樹脂からなる。カバー部材8を構成する樹脂としては、ポリプロピレン(PP)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等の熱可塑性樹脂が例示される。
カバー部材8の裏面8aには、電池12の弁部24に対応する位置に凹部34が設けられる。凹部34は、板の厚さ方向に凹む形状を有する。したがって、カバー部材8は、凹部34においてカバー部材8の厚み方向Z(図7における矢印Zで示す方向)の厚さが薄くなっている。すなわち、凹部34は、カバー部材8の他の部分より肉厚の薄い薄肉部46を構成する。また、凹部34に隣接する領域は、厚肉部48を構成する。厚肉部48は、薄肉部46よりも厚み方向Zの厚さが大きい。カバー部材8は、薄肉部46の厚さが例えば0.5〜1.0mmであり、他の部分の厚さ、すなわち厚肉部48の厚さが例えば1.0〜2.0mmである。また、カバー部材8は、電池積層体2側に突出する一対の脚部38を有する。一対の脚部38は、一対のエンドプレート4に近接する2辺に設けられる。
また、カバー部材8は、段差部58と、第2挿通孔60とを有する。段差部58は、相対的に電池12の上面n(電池積層体2の表面)に近い位置で延在する第1部分62と、相対的に上面nから遠い位置で延在する第2部分64とで構成される。第2部分64は、カバー部材8の主要部、すなわち厚肉部48の一部である。第1部分62と第2部分64とは、厚肉部48の延在方向に対して交わる方向(おおよそカバー部材8の厚み方向Z)に延在する第3部分66で接続されている。
本実施の形態では、第1部分62の全周が第3部分66及び第2部分64で囲われている。すなわち、段差部58は、カバー部材8の一部が電池積層体2の側に凹んだ形状、すなわち凹部で構成される。したがって、第1部分62は凹部の底面であり、第3部分66は凹部の側面である。
第2挿通孔60は、締結部材52が挿通される孔であり、第1部分62に配置される。第2挿通孔60は、電池モジュール1が組み立てられた状態で、電池積層体2とカバー部材8の積層方向Zにおいて第1挿通孔56と重なるように配置される。また、第1挿通孔56及び第2挿通孔60は、電池12の積層方向Xから見て、言い換えれば方向Yにおいて、出力端子22と弁部24との間に配置される。
そして、締結部材52が第2挿通孔60に挿通され、さらに第1挿通孔56に挿通されて、第1挿通孔56に螺合される。これにより、電池積層体2とカバー部材8とが固定される。カバー部材8が電池積層体2に固定された状態で、支持部54がカバー部材8の裏面8aに当接する。また、第1屈曲部68は、カバー部材8の裏面8aに対して平行に延在する面が裏面8aに当接する。第1屈曲部68は、カバー部材8の端部に当接する。また、セパレータ14の第2囲繞部70は、カバー部材8が電池積層体2に固定された状態で、先端が第1部分62に当接する。したがって、支持部54、第1屈曲部68及び第2囲繞部70は、積層方向Zにおけるカバー部材8の位置を定めている。
続いて、電池モジュール1のガス放出構造について詳細に説明する。図7は、電池モジュール1の概略構造を示す断面図である。なお、図7では、任意の1つの電池12における2つの出力端子22と弁部24とを通る断面の構造を図示している。また、図7では、電池12の内部構造の図示を省略している。
上述のように、電池12は、電池内部で発生したガスを放出するための弁部24を上面nに有する。また、電池12の上面nを覆うカバー部材8は、その厚さ方向に、言い換えればカバー部材8の厚み方向Z(図7における矢印Zで示す方向)に凹む凹部34を有する。また、電池モジュール1は、電池12の上面nとカバー部材8との間に収容空間40を有する。収容空間40には、電池12に接続される配線50や配線基板等(図示せず)が収容される。例えば、収容空間40には、電圧測定等を目的として各電池12に接続される複数の配線50が収容される。したがって、配線50は、電池12の上面n、あるいは後述する仕切り部材と、厚肉部48との間に配置される。一般に複数の配線50は、束ねられて収容空間40に収容される。また、各配線50は、絶縁カバーで被覆されて互いに絶縁されている。
収容空間40は、カバー部材8の厚み方向Zから見て、弁部24と重ならないように配置される。これにより、収容空間40を、弁部24から放出されるガスの流路と干渉しない位置に配置することができる。一方、カバー部材8の凹部34は、厚み方向Zから見て、少なくとも一部が弁部24と重なるように配置される。言い換えれば、薄肉部46は、弁部24と対向する位置に設けられる。
すなわち、凹部34と弁部24とは、凹部34の延在範囲W1の少なくとも一部と弁部24の延在範囲W2の少なくとも一部とが、厚み方向Zから見て重なるように配置される。さらに言い換えれば、凹部34と弁部24とは、厚み方向Zに対して直交する平面に投影したとき、それぞれの投影像の少なくとも一部同士が重なる。
凹部34は、カバー部材8の厚み方向Zから見て、凹部34の中心P1が弁部24の延在範囲W2と重なるように配置されることがより好ましく、凹部34の中心P1と弁部24の中心P2とが重なるように配置されることがさらに好ましい。凹部34の中心P1とは、例えば、厚み方向Zから見たときの凹部34の平面形状の幾何学的重心である。弁部24の中心P2についても同様に定義することができる。また、凹部34は、厚み方向Zから見て弁部24全体が凹部34の延在範囲W1に収まるように配置されることが好ましい。
また、電池モジュール1は、電池12の上面nとカバー部材8との間に仕切り部材を有する。仕切り部材は、絶縁プレートとも呼ばれ、例えば絶縁性を有する樹脂からなる。本実施の形態では、セパレータ14の壁部14bが仕切り部材として機能する。仕切り部材としての壁部14bは、カバー部材8とともに収容空間40を形成する。仕切り部材としての壁部14bは、弁部24に対応する位置に開口部28を有する。開口部28は、積層方向Aから見て、弁部24全体が開口部28の延在範囲W3に収まるように配置されることが好ましい。また、開口部28は、厚み方向Zから見て、全体が凹部34の延在範囲W1に収まるように配置されることが好ましい。
電池12の内部で発生したガスの圧力が所定値を超えると、弁部24からガスが放出される。弁部24から放出されたガスは、壁部14bの開口部28を介して、弁部24とカバー部材8との間の空間42に進出する。弁部24からのガスの放出が続き、空間42の圧力が所定値を超えると、カバー部材8が凹部34、すなわち薄肉部46において破裂し、弁部24の上方に開口が形成される。空間42に溜まったガスは、カバー部材8の開口から電池モジュール1の外部に放出される。このように、弁部24から放出されたガスを、弁部24の上方に位置するカバー部材8の開口から放出させることで、ガスが収容空間40に流入することを抑制することができる。
また、仕切り部材としての壁部14bは、カバー部材8の側に突出して弁部24の周囲を囲う第1囲繞部30を有する。第1囲繞部30は、厚み方向Zから見て弁部24の周囲を囲っている。また、第1囲繞部30は、開口部28を囲っている。したがって、第1囲繞部30は、厚み方向Zに対して直交する方向Y(図7における矢印Yで示す方向)において、少なくとも一部が配線50と弁部24との間に位置する。第1囲繞部30を設けることで、弁部24から放出されたガスを空間42に留まらせることができ、収容空間40へのガスの流入をより確実に抑制することができる。なお、好ましくは第1囲繞部30の先端は、凹部34内に進入する。薄肉部46は、第1囲繞部30よりも厚さが薄い。
以上説明したように、本実施の形態に係る電池モジュール1は、電池12の上面nを覆うカバー部材8と、電池12の上面nとカバー部材8との間に配置される、配線等の収容空間40を有する。カバー部材8は、厚み方向Zに凹む凹部34を有する。凹部34は、厚み方向Zから見て、少なくとも一部が電池12の弁部24と重なるように配置される。あるいは、カバー部材8は、弁部24と対向する位置に設けられる薄肉部46と、薄肉部46に隣接する領域に設けられる厚肉部48とを有する。
このような構成において、電池12の弁部24から電池内部で発生したガスが放出されると、弁部24と凹部34との間の空間42の圧力が上昇する。カバー部材8は、凹部34において肉厚が薄くなっているため、すなわち薄肉部46を有するため、空間42の圧力が上昇すると凹部34の設けられた部分、すなわち薄肉部46が優先的に破裂する。その結果、空間42内のガスは、カバー部材8の裂け目から電池モジュール1の外部に放出される。これにより、弁部24から放出されたガスが、配線50等の収容空間40に流入することを抑制することができる。よって、収容空間40へのガスの流入量を低減することができる。
弁部24から放出されるガスは高温である。このため、ガスが収容空間40に流入すると、配線50の絶縁カバーが溶けてしまうおそれがある。絶縁カバーが溶けると、配線50を介して電池12同士がショートするおそれがある。したがって、収容空間40へのガスの流入を抑制することが望まれる。また、バスバーや出力端子22を保護する観点からも、収容空間40側へのガスの移動を抑制することが望まれる。
これに対し、本実施の形態の電池モジュール1によれば、カバー部材8における弁部24のガス放出方向と交わる部分を優先的に破裂させることで、収容空間40へのガスの流入を抑制することができる。これにより、電池モジュール1の上部に配置される部品、すなわち、バスバー、出力端子22、収容空間40内の配線50等を、高温ガスから保護することができる。一方、通常の状態では、弁部24は絶縁性のカバー部材8で覆われているため、結露水や塵埃などが封口体と接触することを防止することができる。したがって、電池モジュール1の安全性を向上させることができる。
また、電池モジュール1は、電池12の上面nとカバー部材8との間に設けられて、カバー部材8とともに収容空間40を画成する、仕切り部材としての壁部14bを有する。壁部14bを設けることで、収容空間40に収容される配線50等と電池12とをより確実に絶縁することができる。また、セパレータ14の一部を仕切り部材として機能させることで、部品点数の増加と電池モジュール1の大型化とを抑制することができる。
また、壁部14bは、カバー部材8の側に突出して弁部24の周囲を囲う、あるいは弁部24に対応する位置に設けられる開口部28を囲う、第1囲繞部30を有する。したがって、第1囲繞部30は、厚み方向Zに対して直交する方向Yにおいて、少なくとも一部が配線50と弁部24との間に位置する。第1囲繞部30を設けることで、弁部24から放出されたガスを空間42に留まらせることができ、収容空間40へのガスの流入をより確実に抑制することができる。このため、電池モジュール1の安全性をより向上させることができる。また、第1囲繞部30の先端は、凹部34に進入している。これにより、第1囲繞部30を設けることによる電池モジュール1の大型化を抑制することができる。また、薄肉部46は、第1囲繞部30よりも厚さが薄い。これにより、薄肉部46をより確実に破裂させることができる。
また、本実施の形態に係る電池モジュール1は、電池積層体2と、カバー部材8と、電池積層体2とカバー部材8とを固定する締結部材52とを備える。電池積層体2は、セパレータ14に第1挿通孔56を有する。カバー部材8は、第2部分64よりも電池積層体2の表面に近い第1部分62と、第1部分62よりも電池積層体2の表面から遠い第2部分64とで構成される段差部58を有する。また、カバー部材8は、第1部分62に配置される第2挿通孔60を有する。締結部材52は、第2挿通孔60及び第1挿通孔56に挿通されて、電池積層体2とカバー部材8とを固定する。
このように、本実施の形態では締結部材52により電池積層体2とカバー部材8とを固定しているため、各電池12の膨張により電池積層体2が膨張した場合であっても、電池積層体2とカバー部材8との固定が不十分になることを抑制することができる。このため、電池モジュール1の信頼性の低下を抑制することができる。
また、電池積層体2が膨張すると、電池積層体2とカバー部材8の固定位置、すなわち第1挿通孔56及び第2挿通孔60の位置は、電池積層体2の膨張方向に変位する。電池積層体2は、主に電池12の積層方向Xに膨張する。これに対し、カバー部材8は、段差部58の下段にあたる第1部分62に第2挿通孔60を有するため、第3部分66の傾きの変化によって当該変位に追従することができる。すなわち、カバー部材8は、段差部58によって電池積層体2の寸法の変化を吸収することができる。よって、電池積層体2の膨張によってカバー部材8にかかる応力を軽減し、カバー部材8の破損を抑制することができる。これにより、電池モジュール1の信頼性の低下を抑制することができる。
また、段差部58の下段にあたる第1部分62に第2挿通孔60を設けているため、締結部材52における第2部分64よりも上方に突出する部分の高さを低くする、あるいは突出する部分をなくすことができる。これにより、電池モジュール1の小型化(低背化)が可能である。また、第1挿通孔56及び第2挿通孔60は、電池12の積層方向Xから見て、出力端子22と弁部24との間に配置される。これにより、第1部分62と第2部分64との高さの差が確保しやすくなる。したがって、カバー部材8と電池積層体2との間の距離を離すことなく、締結部材52の収容空間を確保することができる。よって、電池モジュール1をより確実に小型化することができる。
さらに、締結部材52の第2部分64から上方への突出を段差部58で吸収して電池モジュール1の低背化を実現しているため、低背化を目的とした電池積層体2とカバー部材8との近接配置を回避することができる。よって、電池積層体2とカバー部材8との距離を確保することができる。したがって、弁部24の上方の空間42、言い換えればガスダクトの容積を確保することができる。
また、電池積層体2は、支持部54をセパレータ14に有する。そして、支持部54は、カバー部材8の裏面8aに沿って延在して裏面8aに当接する第1屈曲部68を有する。これにより、カバー部材8と電池積層体2との接触面積を増やすことができる。このため、電池積層体2とカバー部材8との間の空間へ塵埃等が入り込むことをより抑制することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る電池モジュールの概要は次の通りである。すなわち、実施の形態2に係る電池モジュールにおいて、カバー部材は、電池の表面の側に突出して薄肉部を囲う第2囲繞部を有する。第2囲繞部は、少なくとも一部が配線と薄肉部との間に位置する。
また、実施の形態2に係る電池モジュールにおいて、薄肉部は、第2囲繞部よりも厚さが薄い。
また、実施の形態2に係る電池モジュールにおいて、第1囲繞部と第2囲繞部とは、カバー部材の厚み方向に対して直交する方向から見て、互いに重なり合う。
実施の形態2に係る電池モジュールは、カバー部材の形状が異なる点を除き、実施の形態1と共通の構成を有する。以下、本実施の形態に係る電池モジュールについて実施の形態1と異なる構成を中心に説明し、共通する構成については簡単に説明するか、あるいは説明を省略する。図8は、実施の形態2に係る電池モジュールの構成要素であるカバー部材の概略構造を示す斜視図である。図8では、カバー部材の裏面側を図示している。
本実施の形態に係る電池モジュール200が備えるカバー部材208は、第2囲繞部244を備える点を除き、実施の形態1のカバー部材8と同一の構成を有する。すなわち、カバー部材208は、板状の部材であり、電池積層体2の上面に合わせた形状を有する。カバー部材208の裏面208aには、電池12の弁部24に対応する位置に凹部234が設けられる。凹部234は、薄肉部246を構成する。また、凹部234に隣接する領域は、厚肉部248を構成する。カバー部材208の寸法は、カバー部材8と同様である。
また、カバー部材208は、電池積層体2側に突出する一対の脚部238を有する。カバー部材208は、電池積層体2の上面の形状と整合するように構成されている。これにより、カバー部材208と電池積層体2の上面の間に形成される空間に、塵埃等が入り込むことを防止することができる。
また、カバー部材208は、一対の脚部238でセパレータ14の上部を挟み込むことで電池積層体2に固定される構造であってもよい。さらに、カバー部材208は、電池12の上面nの側に突出して弁部24の周囲を囲う第2囲繞部244を有する。第2囲繞部244は、厚み方向Z(図9における矢印Zで示す方向)から見て、弁部24の周囲を囲っている。また、第2囲繞部244は、薄肉部246を囲っている。
続いて、電池モジュール200のガス放出構造について詳細に説明する。図9は、実施の形態2に係る電池モジュール200の概略構造を示す断面図である。なお、図9では、任意の1つの電池12における2つの出力端子22と弁部24とを通る断面の構造を図示している。また、図9では、電池12の内部構造の図示を省略している。
電池12は、弁部24を上面nに有する。また、カバー部材208は、厚み方向Zに凹む凹部234を有する。また、電池モジュール200は、電池12の上面nとカバー部材208との間に収容空間40を有する。収容空間40は、厚み方向Zから見て、弁部24と重ならないように配置される。収容空間40には、配線50等が収容される。したがって、配線50は、電池12の上面nあるいは仕切り部材と、厚肉部248との間に配置される。一方、カバー部材208の凹部234は、厚み方向Zから見て、少なくとも一部が弁部24と重なるように配置される。すなわち、凹部234と弁部24とは、凹部234の延在範囲W1の少なくとも一部と弁部24の延在範囲W2の少なくとも一部とが、厚み方向Zから見て重なるように配置される。
凹部234は、厚み方向Zから見て、凹部234の中心P1が弁部24の延在範囲W2と重なるように配置されることがより好ましく、凹部234の中心P1と弁部24の中心P2とが重なるように配置されることがさらに好ましい。また、凹部234は、厚み方向Zから見て弁部24全体が凹部234の延在範囲W1に収まるように配置されることが好ましい。
また、電池モジュール200は、電池12の上面nとカバー部材208との間に仕切り部材としての壁部14bを有する。壁部14bは、カバー部材8とともに収容空間40を形成する。また、壁部14bは、弁部24に対応する位置に開口部28を有する。開口部28は、厚み方向Zから見て、弁部24全体が開口部28の延在範囲W3に収まるように配置されることが好ましい。また、開口部28は、厚み方向Zから見て、全体が凹部234の延在範囲W1に収まるように配置されることが好ましい。弁部24からガスが放出されると、カバー部材208が凹部234、すなわち薄肉部246において破裂し、弁部24の上方に開口が形成される。ガスは、カバー部材208の開口から電池モジュール200の外部に放出される。
また、開口部28の周端部には、カバー部材8の側に突出する第1囲繞部30が設けられる。第1囲繞部30は、厚み方向Zに対して直交する方向Y(図9における矢印Yで示す方向)において、少なくとも一部が配線50と弁部24との間に位置する。第1囲繞部30によって、弁部24から放出されたガスが収容空間40へ流入することを抑制することができる。また、薄肉部246の周端部には、電池12の上面n側に突出する第2囲繞部244が設けられる。第2囲繞部244は、厚み方向Zに対して直交する方向Yにおいて、少なくとも一部が配線50と薄肉部246との間に位置する。第2囲繞部244によっても、弁部24から放出されたガスが収容空間40へ流入することを抑制することができる。また、薄肉部246は、第1囲繞部30よりも厚さが薄く、また第2囲繞部244よりも厚さが薄い。
第1囲繞部30と第2囲繞部244とは、厚み方向Zに対して直交する方向Yから見て、互いに重なり合う。本実施の形態では、第1囲繞部30の外側に第2囲繞部244が配置され、第1囲繞部30の先端が凹部234に進入し、第2囲繞部244の先端が壁部14bの表面に当接している。第1囲繞部30と第2囲繞部244とを重ね合わせてラビリンス構造を形成することで、収容空間40へのガスの流入をより確実に抑制することができる。
本実施の形態に係る電池モジュール200によっても、実施の形態1と同様に電池モジュール200の安全性を向上させることができる。また、その他の効果についても同様に奏することができる。
また、本実施の形態では、カバー部材208が第2囲繞部244を有する。これにより、弁部24から放出されたガスが収容空間40に流入することをより確実に抑制することができる。このため、電池モジュール200の安全性をより向上させることができる。また、薄肉部246は、第2囲繞部244よりも厚さが薄い。これにより、薄肉部246をより確実に破裂させることができる。さらに、第1囲繞部30と第2囲繞部244とは、積層方向Aに対して直交する方向B、すなわち弁部24と収容空間40とが並ぶ方向から見て、互いに重なり合っている。これにより、弁部24から放出されたガスが収容空間40に流入することをより一層抑制することができる。このため、電池モジュール200の安全性をより一層向上させることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る電池モジュールは、第1挿通孔の位置と段差部の形状とが異なる点を除き、実施の形態1と共通の構成を有する。以下、本実施の形態に係る電池モジュールについて実施の形態1と異なる構成を中心に説明し、共通する構成については簡単に説明するか、あるいは説明を省略する。図10は、実施の形態3に係る電池モジュールの概略構造を示す斜視図である。図11は、電池積層体の概略構造を示す斜視図である。図12は、電池モジュールの一部の概略構造を示す断面図である。図12では、第1挿通孔及び第2挿通孔を通り、電池12の積層方向Xに延在する断面を図示している。また、図12では、電池12の内部構造の図示を省略している。
本実施の形態に係る電池モジュール201の電池積層体202は、各エンドプレート204に、締結部材52が挿通される第1挿通孔256を有する。本実施の形態では、第1挿通孔256は、各エンドプレート204に2つ設けられる。各エンドプレート204において、2つの第1挿通孔256は、積層方向Xに対して直交する方向Yに間隔を開けて配置される。第1挿通孔256は、エンドプレート204に設けられた孔で構成される。第1挿通孔256の内壁には、締結部材52の螺溝に対応する螺溝(図示せず)が設けられる。
カバー部材208は、段差部258と、第2挿通孔260とを有する。段差部258は、相対的に電池12の上面n(電池積層体2の表面)に近い位置で延在する第1部分262と、相対的に上面nから遠い位置で延在する第2部分264とで構成される。第2部分264は、カバー部材208の主要部、すなわち厚肉部248の一部である。第1部分262と第2部分264とは、厚肉部248の延在方向に対して交わる方向(おおよそカバー部材208の厚み方向Z)に延在する第3部分266で接続されている。
第1部分262は、カバー部材208の端部に配置され、エンドプレート204の上面に当接する。第3部分266は、第1部分262における電池積層体202の中心側を向く端部に接続される。第1部分262における電池積層体202の外側を向く端部は開放されている。したがって、本実施の形態の段差部258は、階段状あるいはクランク状である。
第2挿通孔260は、締結部材52が挿通される孔であり、第1部分262に配置される。第2挿通孔260は、電池モジュール201が組み立てられた状態で、カバー部材208の厚み方向Zにおいて第1挿通孔256と重なるように配置される。そして、締結部材52が第2挿通孔260に挿通され、さらに第1挿通孔256に挿通されて、第1挿通孔256に螺合される。これにより、電池積層体202とカバー部材8とが固定される。
本実施の形態に係る電池モジュール201によっても、電池積層体202の膨張に起因して電池積層体202とカバー部材8との固定が不十分になることを抑制することができる。このため、電池モジュール201の信頼性の低下を抑制することができる。また、カバー部材208は、電池積層体202の膨張による電池積層体202とカバー部材208との固定位置の変位に対して、第3部分266の傾きの変化によって追従することができる。よって、電池積層体202の膨張によってカバー部材208にかかる応力を軽減し、カバー部材208の破損を抑制することができる。
また、段差部258の下段にあたる第1部分262に第2挿通孔260を設けているため、電池モジュール201の小型化(低背化)が可能である。また、ガスダクトの容積を確保することができる。さらに、第1部分262はエンドプレート204の上面に当接する。これにより、カバー部材208と電池積層体202との接触面積を増やすことができ、電池積層体202とカバー部材208との間の空間への塵埃等が入り込むことをより抑制することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4に係る電池モジュールは、バスバープレートを備える点を除き、実施の形態1と共通の構成を有する。以下、本実施の形態に係る電池モジュールについて実施の形態1と異なる構成を中心に説明し、共通する構成については簡単に説明するか、あるいは説明を省略する。図13は、実施の形態4に係る電池モジュールが備える電池積層体の概略構造を示す斜視図である。図14は、バスバープレートの概略構造を示す斜視図である。
本実施の形態に係る電池モジュールが備える電池積層体302は、積層された複数の電池12の上面nを覆うバスバープレート72を有する。バスバープレート72は、複数のバスバーが厚みされる板状部材であり、例えば絶縁性を有する樹脂からなる。バスバープレート72は、実施の形態1における各セパレータ14の電池12の上面nを覆う壁部14bが一体となった構造に相当する。
バスバープレート72は、出力端子22に対応する位置に、出力端子22が外部に露出するよう開口部326を有する。また、電池12の弁部24に対応する位置に、弁部24が外部に露出するよう開口部328を有する。開口部328の周端部には、カバー部材8の側に突出する第1囲繞部330が設けられる。また、バスバープレート72は、電池モジュールが組み立てられた状態で、カバー部材8側に突出してカバー部材8を支持する支持部354を有する。
本実施の形態では、支持部354は、開口部326における積層方向Xに対して直交する方向Yの両端部に設けられている。開口部326を挟んで並ぶ一対の支持部354は、バスバーの設置位置を規定している。バスバーは、一対の支持部354の間に配置される。また、電池積層体302の外側寄りの支持部354は、電池モジュールが組み立てられた状態で、カバー部材8の電池積層体302側を向く表面(図5で示される裏面8a)に沿って延在して当該表面に当接する第1屈曲部368を有する。第1屈曲部368は、支持部54の先端に設けられる。
また、バスバープレート72は、締結部材52が挿通される第1挿通孔356を有する。本実施の形態では、積層方向Xの両端部に第1挿通孔356が設けられている。第1挿通孔356は、各端部に2つ設けられる。各端部において、2つの第1挿通孔356は、積層方向Xに対して直交する方向Yに間隔を開けて配置される。第1挿通孔356は、バスバープレート72の主表面に設けられる孔(図示せず)と、この孔の周端部からカバー部材8の側に突出する凸部370とで構成される。第1挿通孔356の内壁には、締結部材52の螺溝に対応する螺溝(図示せず)が設けられる。第1挿通孔356は、電池12の積層方向Xから見て出力端子22と弁部24との間に配置される。
本実施の形態に係る電池モジュールは、実施の形態1と同一のカバー部材8(図5参照)を備える。カバー部材8は、バスバープレート72上に積層される。この状態で、電池積層体302とカバー部材8との積層方向Zにおいて第1挿通孔356と第2挿通孔60とが重なり合う。そして、締結部材52が第2挿通孔60に挿通され、さらに第1挿通孔356に挿通されて、第1挿通孔356に螺合される。これにより、電池積層体302とカバー部材8とが固定される。
本実施の形態に係る電池モジュールによっても、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。また、バスバープレート72を備えることで、隣り合う電池12間あるいは電池12とエンドプレート4との間の沿面距離をより確実に確保することができる。
(実施の形態5)
実施の形態5に係る電池モジュールは、カバー部材の形状が異なる点を除き、実施の形態1と共通の構成を有する。以下、本実施の形態に係る電池モジュールについて実施の形態1と異なる構成を中心に説明し、共通する構成については簡単に説明するか、あるいは説明を省略する。図15は、実施の形態5に係る電池モジュールの一部の概略構造を示す断面図である。図15では、第1挿通孔56及び第2挿通孔460を通り、積層方向Xに対して直交する方向Yに延在する断面を図示している。また、図15では、電池12の内部構造の図示を省略している。
本実施の形態に係る電池モジュール401は、実施の形態1に係る電池モジュール1と同一の電池積層体2を備える。また、電池モジュール401が備えるカバー部材408は、支持部54が有する第1屈曲部68の先端面68aに沿って延在して、先端面68aに当接する第2屈曲部74を有する。第2屈曲部74は、カバー部材408の端部が電池積層体2側に折り曲がった部分である。カバー部材408のその他の部分は、実施の形態1のカバー部材8と同一の構造である。
より詳細に説明すると、第1屈曲部68は、カバー部材408の電池積層体2側を向く裏面408aに沿って延在して、裏面8aに平行な表面68bが裏面8aに当接する。第1屈曲部68の先端面68aは、表面68bにおける電池積層体2の外側を向く端部から積層方向Zに延在する。第2屈曲部74は、先端面68aに沿って延在し、先端面68aに当接する。これにより、カバー部材408と電池積層体2との接触面積をより増やすことができ、電池積層体2とカバー部材408との間の空間への塵埃等が入り込むことをより抑制することができる。なお、本実施の形態に係る電池モジュール401は、その他の効果についても実施の形態1と同様に奏することができる。
本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態を組み合わせたり、当業者の知識に基づいて各種の設計変更などのさらなる変形を加えたりすることも可能であり、そのように組み合わせられ、もしくはさらなる変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれる。上述した各実施の形態同士の組み合わせ、及び上述した各実施の形態への変形の追加によって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態、及び変形それぞれの効果をあわせもつ。
上述した実施の形態1では第1囲繞部30が設けられ、実施の形態2では第1囲繞部30と第2囲繞部244とが設けられているが、第2囲繞部244のみが設けられた場合でも、収容空間40へのガスの流入を抑制することができる。また、第1囲繞部30及び第2囲繞部244がともに設けられない場合でも、凹部34,234を破裂させることで、凹部34,234を破裂させない場合に比べれば収容空間40へのガスの流入を抑制することができる。
凹部34,234の所定位置に切り込みを入れる等して、凹部34,234内でカバー部材8,208の厚さを局所的に小さくすることで、カバー部材8,208が凹部34,234においてより簡単に破裂するようにしてもよい。また、図16に示される変形例に係る電池モジュール300のように、凹部334すなわち薄肉部346は、カバー部材308の表面に設けられる切り込みによって構成されてもよい。例えば、切り込みからなる凹部334は、電池12とカバー部材308の積層方向から見て、弁部24の周囲を囲うように配置される。弁部24から放出されたガスが空間42に溜まると、弁部24と対向する厚肉部348が当該ガスにより押圧される。そして、空間42の圧力が所定値を超えると、カバー部材308は凹部334において破裂する。これにより、凹部334で囲われた厚肉部348が切り離され、カバー部材308における弁部24と対向する位置に開口が形成される。空間42に溜まったガスは、この開口から放出される。
上述した実施の形態1の電池積層体2は、セパレータ14に第1挿通孔56を有する。また、実施の形態3の電池積層体202は、エンドプレート204に第1挿通孔256を有する。また、実施の形態4の電池積層体302は、バスバープレート72に第1挿通孔356を有する。しかしながら、これらの構造に限定されず、第1挿通孔は、電池積層体の他の部分に設けられてもよい。また、実施の形態1,3の電池積層体2,202は、セパレータ14に支持部54を有する。また、実施の形態4の電池積層体302は、バスバープレート72に支持部354を有する。しかしながら、これらの構造に限定されず、支持部は、電池積層体の他の部分に設けられてもよい。
上述した各実施の形態では、電池12は角形電池であるが、カバー部材に薄肉部を設ける構成において電池12の形状は特に限定されず、円筒状等であってもよい。また、電池積層体2,202,302が備える電池12の数も特に限定されない。また、外装缶18は、シュリンクチューブ等の絶縁シートで被覆されてもよい。
以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
1,200,201,300,401 電池モジュール、 2,202,302 電池積層体、 8,208,308,408 カバー部材、 12 電池、 24 弁部、 28 開口部、 30 第1囲繞部、 34,234,334 凹部、 40 収容空間、 46,246,346 薄肉部、 48,248,348、厚肉部、 244 第2囲繞部、 52 締結部材、 54,354 支持部、 56,256,356 第1挿通孔、 58,258 段差部、 60,260,460 第2挿通孔、 62,262 第1部分、 64,264 第2部分、 68,368 第1屈曲部、 68a 先端面、 74 第2屈曲部。

Claims (13)

  1. 電池内部で発生したガスを放出するための弁部を表面に有する電池と、
    前記表面を覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記カバー部材は、前記弁部に対応する位置に設けられる薄肉部と、前記薄肉部に隣接する領域に設けられる厚肉部とを有し、前記薄肉部の肉厚を前記厚肉部の肉厚に比べて薄くしたことを特徴とする電池モジュール。
  2. 前記電池を複数積層して構成される電池積層体を備え、
    前記カバー部材は、前記電池積層体の表面を覆い、
    前記カバー部材の薄肉部は、前記複数の電池の各弁部に対応する位置に設けられている請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記表面と前記カバー部材との間に配置され、前記弁部に対応する位置に設けられる開口部、及び前記カバー部材の側に突出して前記開口部を囲う第1囲繞部を有する仕切り部材と、
    前記仕切り部材と前記厚肉部との間に配置され、前記電池に接続される配線と、
    をさらに備え、
    前記第1囲繞部は、少なくとも一部が前記配線と前記弁部との間に位置する請求項1又は2に記載の電池モジュール。
  4. 前記薄肉部は、前記第1囲繞部よりも厚さが薄い請求項3に記載の電池モジュール。
  5. 前記表面と前記厚肉部との間に配置され、前記電池に接続される配線をさらに備え、
    前記カバー部材は、前記表面の側に突出して前記薄肉部を囲う第2囲繞部を有し、
    前記第2囲繞部は、少なくとも一部が前記配線と前記薄肉部との間に位置する請求項1又は2に記載の電池モジュール。
  6. 前記薄肉部は、前記第2囲繞部よりも厚さが薄い請求項5に記載の電池モジュール。
  7. 前記カバー部材は、前記表面の側に突出して前記薄肉部を囲う第2囲繞部を有し、
    前記第1囲繞部と前記第2囲繞部とは、前記カバー部材の厚み方向に対して直交する方向から見て、互いに重なり合う請求項3又は4に記載の電池モジュール。
  8. 前記電池積層体と前記カバー部材とを固定する締結部材を備え、
    前記電池積層体は、前記締結部材が挿通される第1挿通孔を有し、
    前記カバー部材は、相対的に前記表面に近い位置で延在する第1部分と相対的に前記表面から遠い位置で延在する第2部分とで構成される段差部と、前記第1部分に配置されて前記締結部材が挿通される第2挿通孔と、を有し、
    前記締結部材は、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔に挿通されて、前記電池積層体と前記カバー部材とを固定することを特徴とする請求項2に記載の電池モジュール。
  9. 積層された複数の電池を含む電池積層体と、
    前記電池積層体の表面を覆うカバー部材と、
    前記電池積層体と前記カバー部材とを固定する締結部材と、
    を備え、
    前記電池積層体は、前記締結部材が挿通される第1挿通孔を有し、
    前記カバー部材は、相対的に前記表面に近い位置で延在する第1部分と相対的に前記表面から遠い位置で延在する第2部分とで構成される段差部と、前記第1部分に配置されて前記締結部材が挿通される第2挿通孔と、を有し、
    前記締結部材は、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔に挿通されて、前記電池積層体と前記カバー部材とを固定することを特徴とする電池モジュール。
  10. 前記電池積層体は、前記カバー部材側に突出して前記カバー部材を支持する支持部を有し、
    前記支持部は、前記カバー部材の前記電池積層体側を向く表面に沿って延在して当該表面に当接する第1屈曲部を有する請求項9に記載の電池モジュール。
  11. 前記カバー部材は、前記第1屈曲部の先端面に沿って延在して当該先端面に当接する第2屈曲部を有する請求項10に記載の電池モジュール。
  12. 前記電池は、前記カバー部材と対向する表面に、出力端子と、電池内部で発生したガスを放出するための弁部と、を有し、
    前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔は、前記電池の積層方向から見て前記出力端子と前記弁部との間に配置される請求項9乃至11のいずれか1項に記載の電池モジュール。
  13. 前記カバー部材は、前記弁部に対応する位置に設けられる薄肉部と、前記薄肉部に隣接する領域に前記薄肉部により肉厚を厚くして設けられる厚肉部と、を有する請求項12に記載の電池モジュール。
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