JPWO2017217399A1 - 骨伝導装置 - Google Patents

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Abstract

振動体(4)は、平板状であり、基材層と基材層上に積層された圧電層とを有し、圧電層の伸縮により撓んで振動する。筐体(2)は、振動体(4)を収容する内部空間(2C)と、振動体(4)の外縁を固定する固定部(2D)とを有し、固定部(2D)を介して振動体(4)から伝えられる振動を外部に伝達可能である。信号入力部(3)は、スマートフォンから入力された音声電圧信号を入力して圧電層に印加する。振動体(4)は、その主面(4A)における、固定部(2D)から振動体(4)の中心へ向かう方向に直交する方向に関して、振動体(4)の全幅W1が固定部(2D)の全幅より大きくなっている。

Description

本発明は、骨伝導装置に関する。
従来より、鼓膜を介さずに音響振動を頭蓋骨に伝え、その振動を、頭蓋骨を介して内耳に音として伝達する骨伝導式イヤホンが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−107828号公報
上記特許文献1に記載の骨伝導式イヤホンでは、音を聞く際に、イヤホン自体を外耳道内に挿入する必要がある。この骨伝導式イヤホンでは、その内部で、樹脂により振動子が固定されているので、電磁的エネルギが力学的エネルギに変換される効率である電気機械結合係数が比較的小さい。このため、上述の骨伝導式イヤホンでは、筐体の振動の変位が比較的小さく、イヤホン自体を外耳道内に挿入しないと、音が内耳に伝達され難くなる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、イヤホン自体を外耳道に挿入しなくても、音を内耳まで伝達可能な骨伝導装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る骨伝導装置は、
基板と該基板上に積層された圧電層とを有し、圧電層の伸縮により撓んで振動する平板状の振動体と、
前記振動体を収容する内部空間と、前記振動体の外縁を固定する固定部とを有し、前記固定部を介して前記振動体から伝えられる振動を外部に伝達可能な筐体と、
外部機器から入力された電圧信号を入力して前記圧電層に印加する信号入力部と、
を備え、
前記振動体は、
その主面における、前記固定部から前記振動体の中心へ向かう方向に直交する方向に関して、前記振動体の全幅が前記固定部の全幅より大きい。
前記固定部は、前記振動体の外縁の1箇所を固定する、
こととしてもよい。
この場合、前記振動体の主面の一部がくりぬかれている、
こととしてもよい。
前記振動体のくりぬかれた部分の形状が、前記固定部から前記振動体の中心へ向かう方向に沿った長辺を有する長方形である、
こととしてもよい。
前記振動体のくりぬかれた部分は、
主面の中央よりも前記固定部の逆側に偏芯して形成されている、
こととしてもよい。
前記振動体では、前記信号入力部に対向する部分が切り欠かれている、
こととしてもよい。
前記振動体は、C字状、U字状又は凹状である、
こととしてもよい。
前記固定部は、
前記信号入力部の反対側に配置されている、
こととしてもよい。
前記振動体の主面の形状は、
前記固定部の中心から前記振動体の中心を通る線分を基準にして線対称である、
こととしてもよい。
前記固定部は、
前記振動体を狭持して固定する、
こととしてもよい。
前記固定部には、前記振動体の主面に交差する方向に突出する凸状の突起が設けられ、
前記振動体には、前記突起が挿通される貫通孔が設けられている、
こととしてもよい。
前記振動体には、前記固定部に固定される外縁に、直線状に切り欠かれた直線部分が設けられ、
前記固定部には、前記直線部分と当接する当接部が設けられている、
こととしてもよい。
前記振動体には、前記固定部に挟持されて固定される被固定部が設けられており、
前記被固定部の厚み方向の側壁に凹凸が繰り返されたスカロップが形成されている、
こととしてもよい。
前記振動体の自由端に重りが設けられている、
こととしてもよい。
前記重りの厚み方向の側壁に凹凸が繰り返されたスカロップが形成されている、
こととしてもよい。
基板と該基板上に積層された圧電層とを有し、圧電層の伸縮により撓んで振動する平板状の振動体と、
前記振動体を収容する内部空間を有し、前記振動体から伝えられる振動を外部に伝達可能な筐体と、
外部機器から入力された電圧信号を入力して前記圧電層に印加する信号入力部と、
を備え、
前記振動体は、
その主面全面で両面テープにより前記筐体に固定される、
こととしてもよい。
使用者の耳にかけられた状態で前記筐体を使用者の頭蓋骨に当接するように固定するフック部を備える、
こととしてもよい。
前記振動体が複数枚設けられている、
こととしてもよい。
本発明によれば、電圧信号に従って振動する振動体の幅が、振動体を固定する固定部の幅よりも大きくなっている。これにより、電気機械結合係数を比較的大きくすることができる。このため、筐体の振動の変位が大きくなるので、筐体を頭部の外皮に接触させるだけで、頭蓋骨に振動を伝達して内耳液体を振動させることができる。この結果、イヤホン自体を外耳道に挿入しなくても、音を内耳まで伝達可能である。
本発明の実施の形態1に係る骨伝導式イヤホンが装着されたスマートフォンを用いて通話を行う様子を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る骨伝導式イヤホンの外観を示す斜視図である。 図1の骨伝導式イヤホンの内部構成を模式的に示す斜視図である。 振動体の積層構造を示す断面図である。 圧電層に正極性の電圧が印加された状態の振動体を示す断面図である。 圧電層に負極性の電圧が印加された状態の振動体を示す断面図である。 筐体へ振動が伝達される様子を示す図である。 固定部と振動体と信号入力部との関係を示す内部上面図である。 図3の振動体とカンチレバー状の振動体との比較結果を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る骨伝導式イヤホンの内部構造を示す斜視図である。 振動体を圧電層側から見た斜視図である。 振動体を、基板側から見た斜視図である。 固定部を示す部分断面図である。 固定部と振動体と信号入力部との関係を示す内部上面図である。 筐体が振動する様子を示す図である。 側壁の作用を示す図である。 振動体の変形例その1(上面)を示す図である。 振動体の変形例その1(下面)を示す図である。 振動体の変形例その2(上面)を示す図である。 振動体の変形例その2(下面)を示す図である。 振動体が複数設けられた骨伝導式イヤホンの部分断面図を示す図である。 図16Aの骨伝導式イヤホンの分解図である。 くりぬかれた部分の形状が異なる振動体の変形例(上面)を示す図である。 くりぬかれた部分の形状が異なる振動体の変形例(下面)を示す図である。 くりぬかれた部分の形状が異なる振動体の変形例(上面)を示す図である。 くりぬかれた部分の形状が異なる振動体の変形例(下面)を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る骨伝導式イヤホンの断面図である。 本発明の実施の形態4に係る骨伝導式イヤホンが装着されたスマートフォンを用いて通話を行う様子を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一の構成要素には同じ符号を付すものとする。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る骨伝導装置としての骨伝導式イヤホン1Aは、ハウジングである筐体2と、筐体2から突出する信号入力部3とを備えている。骨伝導式イヤホン1Aは、信号入力部3を、音を出力可能な携帯端末機器(例えばスマートフォン)100の音声出力端子であるイヤホンジャック101に差し込んで使用される。筐体2は、音響振動を伝え易い物質、また、人体が触れても問題のない物質、例えば樹脂などで構成されている。
使用者hは、骨伝導式イヤホン1Aを使用する際に、骨伝導式イヤホン1Aの筐体2を自らの頭部の外皮に当てた状態でスマートフォン100を把持する。骨伝導式イヤホン1Aの筐体2は、イヤホンジャック101から出力される音声電圧信号に従って振動する。その振動は、頭蓋骨を介して内耳へ音響振動として伝えられる。このように、骨伝導式イヤホン1Aは、使用者hの外耳道に挿入することなく使用可能となっている。以下では、そのような使用を可能とする骨伝導式イヤホン1Aの構成及び動作の詳細について説明する。
図2に示すように、筐体2は、カバー2A,2Bに分かれており、カバー2Aとカバー2Bとが嵌め合うことによって形成される。筐体2は、円筒形状の部分の側面に直方体状の部分が連結されたような形状となっており、図3に示すように、その内部には、その外形とほぼ相似な内部空間2Cが設けられている。信号入力部3には、係止部3Bが設けられている。この係止部3Bがカバー2A,2Bの直方体の先端部分の側壁に挟まれた状態で筐体2と係止される。これにより、信号入力部3が筐体2に固定される。
筐体2からは、信号入力部3の一部である音声入力端子(イヤホンプラグ)3Aが突出している。スマートフォン100のイヤホンジャック101(図1参照)には、この音声入力端子3Aが差し込まれる。信号入力部3における音声入力端子3Aと反対側の端部であり、内部空間2Cに配置された端部には、出力電極3Cが設けられている。音声入力端子3Aと出力電極3Cとは導通しており、最終的に振動体4に印加される音声電圧信号は、イヤホンジャック101から音声入力端子3Aに入力され、出力電極3Cへ送られる。
骨伝導式イヤホン1Aは、出力電極3Cから出力される音声電圧信号に従って振動する振動体4を備える。振動体4は内部空間2Cに収容されている。内部空間2Cは、振動する振動体4と接触することがないような広さを有している。また、信号入力部3も、振動体4と接触することがないように配置されている。
振動体4は、xy面に平行な円板状の部材であり、可撓性を有する。振動体4におけるxy面に平行な+z側の面を主面4Aとする。図4Aの断面図に示すように、振動体4は、複数の層が積層された構造を有している。
振動体4の各層は、半導体製造技術であるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造される。振動体4の製造には、SOI(Silicon on Insulator)基板が用いられる。SOI基板とは、半導体基板から成る支持基板と、支持基板上の埋込酸化膜であるBOX層と、BOX層上の半導体層であるシリコン(SOI)層とから成る積層構造を有する基板であり、酸化膜を内包するウエハである。
最も下(−z側)の基材層4Bは、BOX層上のシリコン層から成る。基材層4Bの上に、下部電極層4Cと、圧電材料層4Dと、上部電極層4Eとが、この順に積層されている。下部電極層4Cと、圧電材料層4Dと、上部電極層4Eとで、圧電層40が形成される。振動体4は、基材層(基板)4Bと、基材層4B上に積層された圧電層40と、を有する。
下部電極層4C及び上部電極層4Eは、導電性材料(例えば、アルミニウムや銅などの金属)から成り、圧電材料層4Dは、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)などの材料(圧電特性を示す材料)から成る。圧電材料層4Dは、厚み方向に所定極性の電圧を印加すると、長手方向(厚み方向に直交する方向)に伸縮する性質を有する。
図4Bに示すように、上部電極層4Eが正で、下部電極層4Cが負となる極性(以下、正極性と呼ぶ)の電圧を印加すると、圧電層40は長手方向に伸び、主面4A側に、面方向(y軸に沿った方向)に伸びる方向への応力が加わる。その結果、振動体4は、上方が凸になるように反り返る。
これに対して、図4Cに示すように、上部電極層4Eが負で、下部電極層4Cが正となる極性(以下、負極性と呼ぶ)の電圧を印加すると、圧電層40は長手方向に縮み、主面4A側に、面方向に縮む方向への応力が加わる。その結果、振動体4は、下方が凸になるように反り返る。
もちろん、上部電極層4E側が正、下部電極層4C側が負となるように、両電極層間に電圧を印加すると、長手方向に縮む一方で、上部電極層4E側が負、下部電極層4C側が正となるように、両電極層間に電圧を印加すると、長手方向に伸びる性質を有するような圧電材料層4Dを用いても構わない。この場合、正極性の電圧を印加すると、下方が凸になるように反り返り、負極性の電圧を印加すると、上方が凸になるように反り返る。このように、振動体4は、圧電層40の伸縮により撓んで振動するものであればよい。
いずれにしても、上部電極層4Eと下部電極層4Cとの間に、所定極性の電圧を印加することにより、図4B又は図4Cに示す変形を生じさせることができる。変形の度合いは、印加する電圧値に応じた量になる。なお、圧電素子を構成する材料によって(例えば、バルク、薄膜によって)分極作用が異なるので、電圧の極性と伸縮の関係とが上述とは逆になる場合がある。
筐体2は、振動体4の外縁の1箇所を固定する固定部2Dを有する。図5に示すように、振動体4には、固定部2Dに挟持されて固定される被固定部4Fが設けられている。被固定部4Fの厚みは、他の部分、すなわち振動する梁の部分より厚くなっている。固定部2Dは、カバー2A,2Bにそれぞれ設けられており、一対の固定部2Dが、被固定部4Fをz軸方向に挟んで振動体4を片持ち梁として保持する。
したがって、図4B及び図4Cに示すように、振動体4が変形を繰り返して振動すると、図5に示すように、固定部2D(被固定部4F)によって形成される固定端を中心に振動体4の−y側の自由端が上下に反り返るようになる。
信号入力部3の出力電極3Cは、不図示のリード線を介して、下部電極層4C、上部電極層4Eに接続されている。スマートフォン100のイヤホンジャック101から出力された音声電圧信号は、信号入力部3を介して、振動体4の圧電層40に印加される。圧電層40は音声電圧信号に従って駆動され、この駆動により、図5に示すように、振動体4が振動する。その振動は被固定部4F、固定部2Dを介して筐体2(カバー2A,2B)に伝えられる。筐体2は、固定部2Dを介して振動体4から伝えられる振動を外部に伝達可能である。これにより、使用者hが振動による音を聞き取れるようになっている。
また、図6に示すように、内部空間2Cにおいて、固定部2Dは、信号入力部3の反対側に配置されている。すなわち、固定部2Dの位置は、スマートフォン100に差し込まれた信号入力部3からできるだけ離されている。振動体4から振動が伝えられるポイントをスマートフォン100に接続され振動の基点となる信号入力部3からできるだけ離しておいた方が、筐体2の振動の変位を大きくすることができるからである。
また、振動体4の主面4Aの形状は、固定部2Dから振動体4の中心Oを通るy軸に平行な線分BLを基準にして線対称となっている。このようにすれば、片持ち梁として保持された振動体4をバランス良く振動させることができる。
図7に示すように、本実施の形態に係る骨伝導式イヤホン1Aでは、振動体4の主面4Aにおいて、固定部2Dから振動体4の中心Oへ向かう方向に直交する方向(x軸方向)に関して、振動体4の幅W1が、固定部2Dの幅W2よりも大きくなっている。これにより、振動体4に加えられる電磁エネルギに対する筐体2の振動の変位の大きさ(機械エネルギ)の比率である電気機械結合係数を大きくすることができる。
例えば、固定部2Dの幅W2と同じ幅を有し、長さが振動体4と同じL1であるカンチレバー形状の振動体4’と、本実施の形態に係る振動体4とを比較した場合、振動体4の方が、電気機械結合係数は大きくなり、筐体2の振動の変位が大きくなる。筐体2の振動の変位が大きくなれば、使用者hが音を聞き取り易くなる。
固定部2Dの幅W2と同じ幅のカンチレバー式の振動体で、振動体4と同じ電気機械結合係数を得るには、例えば、振動体の長さをL1よりも長いL2とする必要がある(図7の振動体4”)。このため、骨伝導式イヤホン1Aにおいて、幅に対する長さの比が大きくなり、長さと幅とにおけるバランスが悪くなる(音が伝わり難くなり得る)。これに対し、本実施の形態に係る振動体4を用いれば、骨伝導式イヤホン1Aにおいて、幅に対する長さの比を小さくしつつ(長さと幅とにおけるバランスを保ちつつ)、筐体2の変位を大きくし、音を伝え易くすることができる。
骨伝導式イヤホン1Aが装着された状態でスマートフォン100に着信があると、使用者hは、骨伝導式イヤホン1Aの音声入力端子3Aをイヤホンジャック101に差し込んだ後、図1に示すように、筐体2を頭部の外皮に接触させてスマートフォン100を操作するだけで、通話が可能になる。これは、スマートフォン100から使用者hが自ら発信する場合も同様である。また、通話に限らず、音楽や記録された音声データを聞く際にも、骨伝導式イヤホン1Aを使用することができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、音声電圧信号に従って振動する振動体4の幅W1は、振動体4を固定する固定部2Dの幅W2よりも大きくなっている。これにより、電磁的エネルギが力学的エネルギに変換される効率である電気機械結合係数を比較的大きくすることができる。このため、筐体2の振動の変位が大きくなるので、筐体2を使用者hの頭部の外皮に接触させるだけで、頭蓋骨に振動を伝達して内耳液体を振動させることができる。この結果、イヤホン自体を外耳道に挿入しなくても、音を内耳まで伝達可能である。
また、本実施の形態によれば、振動体4を円形状にすることによって、骨伝導式イヤホン1Aを小型化することができる。骨伝導式イヤホン1Aの筐体2のサイズは、例えば、長さ40mm×幅20mm×厚み10mm程度とすることができる。
また、本実施の形態に係る骨伝導式イヤホン1Aによれば、外耳道内に挿入する必要がないので、使用者hが周囲の音を聞き取り易くすることができる。これにより、危険を回避することができるようになるうえ、周囲の音が聞こえないことによる使用者hのストレスも軽減される。
なお、本実施の形態では、振動体4の主面4Aの外形を円形としたが、これには限られない。例えば、主面4Aの外形を、四角形のような多角形としてもよい。例えば、台形、菱形としてもよい。x軸方向、y軸方向のサイズの比は、任意に設定することができる。
なお、骨伝導式イヤホン1Aで、良質な音を使用者hに伝える重要なパラメータの1つに振動体4の共振周波数がある。振動体4の共振周波数としては、800Hz近傍であることが望ましく、400Hz〜1000Hzの範囲内にあるのが望ましいとされている。振動体4の共振周波数が望ましい範囲よりも高い場合には、振動体4の厚みを薄くすればよい。逆に、振動体4の共振周波数が望ましい範囲よりも低い場合には、振動体4の厚みを厚くすればよい。上述したカンチレバー形状の振動体4’、4”を用いた場合には、共振周波数が低すぎる傾向にある。その点、本実施の形態に係る振動体4を用いれば、振動体4の共振周波数を適正範囲内に収め易くなる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。
上記実施の形態1に係る骨伝導式イヤホン1Aでは、振動体4の主面4Aの形状を円板状とした。この場合、共振周波数が高くなる傾向にある。そこで、本実施の形態では、主としてその共振周波数を下げるための構成及び動作について説明する。
図8に示すように、本実施の形態に係る骨伝導式イヤホン1Bは、上記実施の形態1に係る振動体4の代わりに、振動体14を備える。図9(A)及び図9(B)に示すように、振動体14において、xy面に平行な+z側の面を主面14Aとする。振動体14は、その主面14AがC字状に形成されている点が振動体4と異なる。
より詳細には、振動体14では、主面14Aの中央がくりぬかれている。このようにすれば、振動体14の共振周波数を、上記実施の形態1に係る振動体4の共振周波数よりも、低くすることができる。
また、振動体14では、信号入力部3に対向する部分が切り欠かれている。このようにすれば、信号入力部3の出力電極3C、及び出力電極3Cと圧電層40との間の配線等を、切り欠かれた部分に配置することができるので、イヤホン全体をより小型化することができる。
本実施の形態では、筐体2への振動体14の固定方法も異なる。以下、その固定方法について説明する。
図10に示すように、筐体2のカバー2A,2Bにはそれぞれ、振動体14を固定するための固定部2Dが設けられている。また、振動体14の+y側の縁部には、筐体2の固定部2Dに固定される被固定部14Dが設けられている。本実施の形態でも、カバー2A側の固定部2Dと、カバー2B側の固定部2Dとで、振動体14の被固定部14Dをz軸方向に挟み込むことにより、振動体4が固定される。
図8、図9(A)及び図9(B)に示すように、振動体14では、被固定部14Dからx軸方向の両側に向かってアーム部14Bが円弧状に延びており、信号入力部3の近傍まで達している。また、各アーム部14Bの先端には、重り14Cがそれぞれ形成されている。この重り14Cは、振動体14の共振周波数を低く調整するために設けられている。
振動体14も、上記実施の形態に係る振動体4と同様に、MEMS技術により製造され、図4Aに示す振動体4と同様に積層構造となっている。すなわち、振動体14のアーム部14Bは、基材層4Bと基材層4B上に積層された圧電層40とを有している。音声電圧信号が印加されると、圧電層40が伸縮し、その伸縮により、図4B及び図4Cに示すように、アーム部14Bが撓んで振動する。
また、被固定部14D及び重り14Cでは、基材層4Bと圧電層40とが積層され、さらにその下に支持基板層41(図9A、図9B及び図10参照)が残された状態となっている。被固定部14D及び重り14Cは、SOI基板のSi層を深掘りエッチングすることにより形成される。被固定部14D及び重り14Cの側壁には、厚み方向に凹凸が繰り返されたスカロップSが形成されている。スカロップSは、深掘りエッチングにおけるエッチングの繰り返しに応じて形成される深さ(厚み)方向の凹凸であり、その数は、後述のエッチング繰り返し回数に依存する。深掘りエッチングは、ボッシュプロセスとも呼ばれる。ボッシュプロセスでは、等方性エッチング、保護膜形成(パッシベーション)、異方性エッチングを複数回繰り返すことにより行われる。
また、被固定部14Dには、z軸方向に貫通された貫通孔14Eが設けられている。一方、カバー2Bの固定部2D上には円柱状の突起であるボス2Eが設けられている。ボス2Eは、振動体14の貫通孔14Eに挿通される。カバー2Aの固定部2Dには、円柱状の凹部2Fが設けられている。ボス2Eの先端は、貫通孔14Eから突出して、凹部2Fに挿入される。ボス2Eが貫通孔14Eに挿通されることにより、図12に示すように、筐体2内における振動体14の平行移動Fが規制される。すなわち、本実施の形態では、固定部2Dに、振動体14の主面14Aに交差する方向に突出するボス2Eが設けられ、振動体14には、ボス2Eが挿通される貫通孔14Eが設けられている。これにより、振動体14を筐体2の所望の位置により強固に固定することができる。
また、図10に示すように、被固定部14Dの+y端には、直線状に切り欠かれた切り欠き部14Gが設けられている。また、カバー2Bには、x軸方向に延びる直線状の側壁2Gが設けられている。側壁2Gは、振動体14の切り欠き部14Gと当接する。これにより、図13に示すように、筐体2内におけるボス2Eを中心とする振動体14のxy面内の回転Rが規制される。
振動体14の全体のサイズ(半径及び厚み)は、振動体4と同じである。図11に示すように、振動体14も、振動体4と同様に、その主面14Aにおける、ボス2E(固定部2D)から振動体14の中心Oへ向かう方向に直交する方向に関して、振動体14の全幅W1が固定部2Dの全幅W2より大きくなっている。これにより、振動体14の電気機械結合係数を大きくして、筐体2の振動変位を大きくし、音を伝え易くすることができる点は、上記実施の形態1に係る骨伝導式イヤホン1Aと同じである。
また、振動体14の主面14Aの形状は、ボス2E(固定部2D)から振動体14の中心Oを通るy軸に平行な線分BLを基準にして線対称となっている。このようにすれば、片持ち梁として保持された振動体14をバランス良く振動させることができる。
なお、本実施の形態では、振動体14は、C字状であったが、振動体14に代えて、図14A及び図14Bに示す振動体24を用いても良い。振動体24は、その主面24AがU字状となっている。具体的には、この振動体24においても、固定部2Dに固定される被固定部24Dが設けられており、被固定部24Dに、貫通孔24E、切り欠き部14Gと同様に外縁が直線状の切り欠き部24Gが設けられている。貫通孔24Eには、筐体2の固定部2Dのボス2Eが挿通され、切り欠き部24Gには筐体2の固定部2Dの側壁2Gが当接する。これにより、筐体2内の所望の位置に振動体24を固定できると共に、筐体2の固定部2Dと振動体24の被固定部24Dとの強固な固定が実現される。
一対のアーム部24Bは、被固定部24Dから延びている。各アーム部24Bでは、被固定部24Dに接続する円弧状の部分と、−y方向に直線状に延びる部分とで構成されている。各アーム部24Bの先端には、重り24Cが設けられており、これにより、振動体24の共振周波数の調整が可能になる。音声電圧信号の印加により、アーム部24Bが振動して、被固定部24D及び固定部2Dを介して筐体2へ振動が伝えられる。
最も、振動体14は、主面がC字状、U字状のものに限られない。主面の中央がくりぬかれ、信号入力部3に対向する部分が切り欠かれた凹状となっていればよい。
また、振動体14に代えて、図15A及び図15Bに示す振動体34を用いてもよい。振動体34の主面34Aは、環状となっている。具体的には、この振動体34においても、固定部2Dに固定される被固定部34Dが設けられており、被固定部34Dに、貫通孔34E、直線状の切り欠き部34Gが設けられている。貫通孔34Eには、筐体2の固定部2Dのボス2Eが挿通され、切り欠き部34Gには筐体2の固定部2Dの側壁2Gが当接する。これにより、筐体2の所望の位置に振動体34を固定できると共に、筐体2の固定部2Dと振動体34の被固定部34Dとの強固な固定が実現される。
振動部34Bは、被固定部34Dから延びて、円弧を描いて被固定部34Dに戻る略円環形状となっている。振動部34Bの−y端には、重り34Cが設けられており、これにより、振動体34の共振周波数の調整が可能になる。音声電圧信号の印加により、振動部34Bが振動して、被固定部34D及び固定部2Dを介して筐体2へ振動が伝えられる。
また、図16A及び図16Bに示すように、筐体2’内に同一形状の振動体34が2枚設けられているようにしてもよい。この骨伝導式イヤホン1Cでは、筐体2’がカバー2A’,2B’,5で構成されている。2枚の振動体34は、内部空間2C内で主面34Aがxy面と平行となるように、かつ、z軸方向に間隔を空けて平行に配列されている。
+z側の振動体34は、カバー2A’の固定部22Dと、カバー2B’の+z側の固定部22Dとにスペーサ6を介して挟まれた状態で保持されており、−z側の振動体34は、カバー2B’の−z側の固定部22Dと、カバー5の固定部22Dとにスペーサ6を介して挟まれた状態で保持されている。
また、カバー2B’の+z側の固定部22Dには、+z方向に延びる円柱状のボス22Eが設けられ、−z側の固定部22Dには、−z方向に延びる円柱状のボス22Eが設けられている。+z方向に延びるボス22Eは、+z側の振動体34の被固定部34Dの貫通孔34E、スペーサ6の孔部及びカバー2Aの凹部22Fに挿入されている。−z方向に延びるボス22Eは、−z側の振動体34の被固定部34Dの貫通孔34E、スペーサ6の孔部及びカバー5の凹部22Fに挿入されている。
また、+z側の振動体34の切り欠き部34Gには、カバー2B’の+z側の側壁22Gが当接している。−z側の振動体34の切り欠き部34Gには、カバー2B’の−z側の側壁22Gが当接している。すなわち、筐体2’における個々の振動体34の固定状態は、上記実施の形態2と同じである。
各振動体34には、それぞれ同じ音声電圧信号が入力され、各振動体34は同位相で振動する。これにより、1枚の振動体34しか備えない場合に比べ、筐体2’に伝えられる振動エネルギを大きくして電気機械結合係数を大きくすることができるので、筐体2’の振動の変位をさらに大きくすることができる。
なお、図16Aでは、振動体34の数は2つであったが、3つ以上であってもよい。また、骨伝導式イヤホン1Dは、振動体34ではなく、同一形状の複数枚の振動体4、14、24を備えるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、図17A及び図17Bに示す振動体44を用いることができる。振動体44では、くりぬかれた部分、すなわち貫通孔44Hの形状が、長方形となっている。この長方形は、被固定部44D(固定部2D)から振動体44の中心Oへ向かう方向(y軸方向)に沿った長辺を有する。貫通孔44Hの形状を長方形とすれば、振動部44Bの形状がより細長になる。振動部44Bが細長くなれば、振動体44の振動の変位量が大きくなり、音量を大きくすることができる。なお、振動部44Bの幅(逆に言えば、貫通孔44Hの幅)は、振動周波数が低下しすぎないように適切な値に調整されている。
なお、振動体44では、図17Bに示すように、重り44Cとして、シリコンより比重が大きい鉄等の金属の重りが設けられている。このようにすれば、重り44Cをさらに重くして、振動体44の振動周波数及び変位量をさらに大きくすることができる。
また、図18A及び図18Bに示すように、振動体54のくりぬかれた貫通孔54Hが、主面54Aの中央Oよりも被固定部54D(固定部2D)の逆側(中央Oから見て点Cの方向)に偏芯して形成されているようにしてもよい。このようにすれば、振動体54の中心から重り54Cの方向に対して振動部54Bの幅が次第に短くなる。これにより、振動体54の変位量を大きくし、音量をさらに大きくすることができる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
上記各実施の形態に係る骨伝導式イヤホン1A,1B,1Cは、振動体4等を1箇所で固定するものであったが、図19に示すように、本実施の形態に係る骨伝導式イヤホン1Eは、振動体74をその主面74A全面で両面テープ75にて筐体底部76に固定される点に特徴を有する。
より詳細には、骨伝導式イヤホン1Eは、振動体74と、筐体(筐体底部76、ゴム枠77、筐体側面部78)と、信号入力部3とを備える。振動体74の構造は、これまで述べてきた振動体の構造と同じである。すなわち振動体74は、基板と該基板上に積層された圧電層とを有し、圧電層の伸縮により撓んで振動する平板である。
筐体2”は、振動体74を収容する内部空間2Cを有し、振動体74から伝えられる振動を外部に伝達可能である。信号入力部3は、外部機器から入力された電圧信号を入力して振動体74の圧電層に印加する。これにより振動体74が振動する。
より具体的には、振動体74は、その主面74Aの全面で両面テープ75により筐体底部76に固定されるので、振動体74の全体の振動を直接的に筐体底部76に伝えることができる。この結果、振動体74に生じた振動エネルギーの大部分は筐体底部76に伝えられるので、筐体底部76から生じる音量を大きくすることができる。なお、筐体2”では、筐体底部76と筐体側面部78との間にゴム枠77が挿入されており、筐体側面部78への振動の伝達が抑制されている。筐体底部76から人体へ振動を効率良く伝達することができるようになっている。
なお、本実施の形態では、振動体74を両面テープ75で筐体底部76に固定したが、振動体74の筐体底部76への固定はこれに限られず、例えば接着剤でもよい。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
上記各実施の形態に係る骨伝導式イヤホン1A,1B,1C,1Eは、スマートフォン100のイヤホンジャック101に信号入力部3の音声入力端子3Aを直接差し込んで用いるものであったが、図20に示すように、本実施の形態に係る骨伝導式イヤホン1Dは、スマートフォン100のイヤホンジャック101に直接差し込むタイプではなく、ケーブルを介してスマートフォン100と離した状態で使用できるタイプである。
図20に示すように、本実施の形態に係る骨伝導式イヤホン1Dは、耳に装着される。この骨伝導式イヤホン1Dは、フック部61と、筐体62と、コードケーブル63と、信号入力部64とを備える。
フック部61は、使用者の耳にかけられ、これにより、骨伝導式イヤホン1Dが使用者の頭部の外皮を介して頭蓋骨に当接するように固定される。筐体62の内部空間には振動体14が設けられており、振動体14は、固定部62Dを介して筐体62に固定されている。コードケーブル63の先端には、音声入力端子(イヤホンプラグ)が設けられており、その音声入力端子はスマートフォン100のイヤホンジャック101(図1参照)に接続されている。
スマートフォン100のイヤホンジャック101から出力される音声電圧信号は、コードケーブル63を介して信号入力部64に入力され、信号入力部64は、入力した音声電圧信号を、筐体62内の振動体14に印加する。これにより振動体14が振動する。振動体14の振動は、筐体62に伝えられ、筐体62が振動し、その振動が、使用者に音響振動として伝えられる。
本実施の形態に係る骨伝導式イヤホン1Dでは、振動体14を備えたが、本発明はこれには限られない。例えば、骨伝導式イヤホン1Dの振動体は、振動体4,24,34のいずれかであってもよい。また、いずれかの振動体を複数枚備えていてもよい。
本実施の形態に係る骨伝導式イヤホン1Dは、常時耳に装着しておくことができる。このようにすれば、着信時にも直ちに受話を行うことができる。
上記実施の形態では、挟み込み、凹凸による係止、切り欠き部(当接部)の当接により、振動体を筐体に固定した。しかしながら、本発明はこれには限られない。例えば、ボス2Eを多角形状のボスに代えて、振動体の回転を規制するようにしてもよい。また、2つのボスを並列に配列して、振動体の回転を規制するようにしてもよい。切り欠き部(当接部)の形状も直線状には限られない。例えば、ウエハの位置合わせに用いられるようなノッチ状のものであってもよい。
いずれにしても、振動体の幅が固定部の幅より少しでも大きければよい。例えば、羽子板のような形状の振動体であってもよい。
本実施の形態に係る振動体34には、図15A及び図15Bに示すように、固定部2Dに固定される被固定部34Dが1つ設けられていたが、本発明はこれには限られない。振動体34において、被固定部34Dを複数(例えば2つ)設けてもよい。この場合、被固定部34Dは、例えば振動体34の中心を通る直線上に配置される。また、複数の被固定部34Dのそれぞれを固定できるよう、カバー2A,2Bには、固定部2Dが複数(例えば2つ)設けられる。この構成は、振動体4,14,24およびカバー2A’,2B’にも適用可能である。
上記実施の形態では、振動体4,14,24,34は、半導体製造技術であるMEMS技術を用いて製造されたが、本発明はこれには限られない。振動体4,14,24,34は、以下のようにして製造されてもよい。即ち、圧電材料層4Dが例えば圧電セラミックスとされ、この圧電セラミックスの一方の主面に上部電極層4Eが貼り付けられ、圧電セラミックスの他方の主面に下部電極層4Cが貼り付けられることで、圧電層40が形成される。そして、この圧電層40の下部電極層4Cに、シリコン層から成る基材層4Bが貼り付けられることで、振動体4,14,24,34が製造されてもよい。
上記実施の形態に係る骨伝導式イヤホン1A,1B,1C,1D,1Eは、スマートフォン100等の装飾用のアクセサリとして利用することもできる。例えば、筐体2,2’,62の形状を特定のキャラクタの形状とすることにより、その装飾性を高めることができる。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
なお、本願については、2016年6月14日に出願された日本国特許出願2016−117954号を基礎とする優先権を主張し、本明細書中に日本国特許出願2016−117954号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明は、骨伝導式イヤホン等の骨伝導装置に適用することができる。例えば、イヤホンの他、骨伝導の携帯電話等に適用することができる。
1A,1B,1C,1D,1E 骨伝導式イヤホン、2,2’,2” 筐体、2A,2B,2A’,2B’ カバー、2C 内部空間、2D 固定部、2E ボス、2F 凹部、2G 側壁、3 信号入力部、3A 音声入力端子、3B 係止部、3C 出力電極、4,4’,4” 振動体、4A 主面、4B 基材層、4C 下部電極層、4D 圧電材料層、4E 上部電極層、4F 被固定部、5 カバー、6 スペーサ、14 振動体、14A 主面、14B アーム部、14C 重り、14D 被固定部、14E 貫通孔、14G 切り欠き部、22D 固定部、22E ボス、22F 凹部、22G 側壁、24 振動体、24A 主面、24B アーム部、24C 重り、24D 被固定部、24E 貫通孔、24G 切り欠き部、34 振動体、34A 主面、34B 振動部、34C 重り、34D 被固定部、34E 貫通孔、34G 切り欠き部、40 圧電層、41 支持基板層、44 振動体、44A 主面、44B 振動部、44C 重り、44D 被固定部、44H 貫通孔、54 振動体、54A 主面、54B 振動部、54C 重り、54D 被固定部、54H 貫通孔、61 フック部、62 筐体、62D 固定部、63 コードケーブル、64 信号入力部、74 振動体、74A 主面、75 両面テープ、76 筐体底部、77 ゴム枠、78 筐体側面部、100 スマートフォン、101 イヤホンジャック、h 使用者、S スカロップ
上記目的を達成するために、本発明に係る骨伝導装置は、
基板と該基板上に積層された圧電層とで構成され、圧電層の伸縮により前記基板が撓んで主面に直交する方向に振動する多層平板状の振動体と、
前記振動体を収容する内部空間と、前記振動体の外縁を固定する固定部とを有し、前記固定部を介して前記振動体から伝えられる振動を外部に伝達可能な筐体と、
外部機器から入力された電圧信号を入力して前記圧電層に印加する信号入力部と、
を備え、
前記振動体は、
その主面における、前記固定部から前記振動体の中心へ向かう方向に直交する方向に関して、前記振動体の全幅が前記固定部の全幅より大きい。
この場合、前記振動体の主面の一部がその振動方向にくりぬかれている、
こととしてもよい。
前記振動体が複数枚設けられている、
こととしてもよい。
前記振動体には、前記主面である2つの対向する面のうちの一方の面に、前記圧電層とは伸縮率が異なる層が形成されている、
こととしてもよい。
前記伸縮率が異なる層は、シリコン層である、
こととしてもよい。
図10に示すように、筐体2のカバー2A,2Bにはそれぞれ、振動体14を固定するための固定部2Dが設けられている。また、振動体14の+y側の縁部には、筐体2の固定部2Dに固定される被固定部14Dが設けられている。本実施の形態でも、カバー2A側の固定部2Dと、カバー2B側の固定部2Dとで、振動体14の被固定部14Dをz軸方向に挟み込むことにより、振動体4が固定される。
また、カバー2B’の+z側の固定部22Dには、+z方向に延びる円柱状のボス22Eが設けられ、−z側の固定部22Dには、−z方向に延びる円柱状のボス22Eが設けられている。+z方向に延びるボス22Eは、+z側の振動体34の被固定部34Dの貫通孔34E、スペーサ6の孔部及びカバー2Aの凹部22Fに挿入されている。−z方向に延びるボス22Eは、−z側の振動体34の被固定部34Dの貫通孔34E、スペーサ6の孔部及びカバー5の凹部22Fに挿入されている。
なお、図16Aでは、振動体34の数は2つであったが、3つ以上であってもよい。また、骨伝導式イヤホン1は、振動体34ではなく、同一形状の複数枚の振動体4、14、24を備えるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、図17A及び図17Bに示す振動体44を用いることができる。振動体44では、くりぬかれた部分、すなわち貫通孔44Hの形状が、長方形となっている。この長方形は、被固定部44D(固定部2D)から振動体44の中心Oへ向かう方向(y軸方向)に沿った長辺を有する。貫通孔44Hの形状を長方形とすれば、振動部44Bの形状がより細長になる。振動部44Bが細長くなれば、振動体44の振動の変位量が大きくなり、音量を大きくすることができる。なお、振動部44Bの幅(逆に言えば、貫通孔44Hの幅)は、共振周波数が低下しすぎないように適切な値に調整されている。
なお、振動体44では、図17Bに示すように、重り44Cとして、シリコンより比重が大きい鉄等の金属の重りが設けられている。このようにすれば、重り44Cをさらに重くして、振動体44の共振周波数及び変位量をさらに大きくすることができる。
より詳細には、骨伝導式イヤホン1Eは、振動体74と、筐体2”(筐体底部76、ゴム枠77、筐体側面部78)と、信号入力部3とを備える。振動体74の構造は、これまで述べてきた振動体の構造と同じである。すなわち振動体74は、基板と該基板上に積層された圧電層とを有し、圧電層の伸縮により撓んで振動する平板である。

Claims (18)

  1. 基板と該基板上に積層された圧電層とを有し、圧電層の伸縮により撓んで振動する平板状の振動体と、
    前記振動体を収容する内部空間と、前記振動体の外縁を固定する固定部とを有し、前記固定部を介して前記振動体から伝えられる振動を外部に伝達可能な筐体と、
    外部機器から入力された電圧信号を入力して前記圧電層に印加する信号入力部と、
    を備え、
    前記振動体は、
    その主面における、前記固定部から前記振動体の中心へ向かう方向に直交する方向に関して、前記振動体の全幅が前記固定部の全幅より大きい、
    骨伝導装置。
  2. 前記固定部は、前記振動体の外縁の1箇所を固定する、
    請求項1に記載の骨伝導装置。
  3. 前記振動体の主面の一部がくりぬかれている、
    請求項1または2に記載の骨伝導装置。
  4. 前記振動体のくりぬかれた部分の形状が、前記固定部から前記振動体の中心へ向かう方向に沿った長辺を有する長方形である、
    請求項3に記載の骨伝導装置。
  5. 前記振動体のくりぬかれた部分は、
    主面の中央よりも前記固定部の逆側に偏芯して形成されている、
    請求項3に記載の骨伝導装置。
  6. 前記振動体では、前記信号入力部に対向する部分が切り欠かれている、
    請求項3に記載の骨伝導装置。
  7. 前記振動体は、C字状、U字状又は凹状である、
    請求項5に記載の骨伝導装置。
  8. 前記固定部は、
    前記信号入力部の反対側に配置されている、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の骨伝導装置。
  9. 前記振動体の主面の形状は、
    前記固定部の中心から前記振動体の中心を通る線分を基準にして線対称である、
    請求項8に記載の骨伝導装置。
  10. 前記固定部は、
    前記振動体を狭持して固定する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の骨伝導装置。
  11. 前記固定部には、前記振動体の主面に交差する方向に突出する凸状の突起が設けられ、
    前記振動体には、前記突起が挿通される貫通孔が設けられている、
    請求項10に記載の骨伝導装置。
  12. 前記振動体には、前記固定部に固定される外縁に、直線状に切り欠かれた直線部分が設けられ、
    前記固定部には、前記直線部分と当接する当接部が設けられている、
    請求項10又は11に記載の骨伝導装置。
  13. 前記振動体には、前記固定部に挟持されて固定される被固定部が設けられており、
    前記被固定部の厚み方向の側壁に凹凸が繰り返されたスカロップが形成されている、
    請求項10から12のいずれか一項に記載の骨伝導装置。
  14. 前記振動体の自由端に重りが設けられている、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の骨伝導装置。
  15. 前記重りの厚み方向の側壁に凹凸が繰り返されたスカロップが形成されている、
    請求項13に記載の骨伝導装置。
  16. 基板と該基板上に積層された圧電層とを有し、圧電層の伸縮により撓んで振動する平板状の振動体と、
    前記振動体を収容する内部空間を有し、前記振動体から伝えられる振動を外部に伝達可能な筐体と、
    外部機器から入力された電圧信号を入力して前記圧電層に印加する信号入力部と、
    を備え、
    前記振動体は、
    その主面全面で両面テープにより前記筐体に固定される、
    骨伝導装置。
  17. 使用者の耳にかけられた状態で前記筐体を使用者の頭蓋骨に当接するように固定するフック部を備える、
    請求項1から16のいずれか一項に記載の骨伝導装置。
  18. 前記振動体が複数枚設けられている、
    請求項1から17のいずれか一項に記載の骨伝導装置。
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