JPWO2017208427A1 - カプセル内視鏡位置検出方法およびカプセル内視鏡位置検出装置 - Google Patents

カプセル内視鏡位置検出方法およびカプセル内視鏡位置検出装置 Download PDF

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Abstract

カプセル内視鏡位置検出方法は、第1のステップと、第2のステップと、第3のステップとを有する。前記第1のステップにおいて、被検体内のカプセル内視鏡から無線で送信され、かつ少なくとも4つのアンテナのうち2つの前記アンテナによって受信された信号に基づいて、演算装置が第1の距離および第2の距離の距離差を算出する。前記第1の距離は、前記2つの前記アンテナの一方と前記カプセル内視鏡との距離である。前記第2の距離は、前記2つの前記アンテナの他方と前記カプセル内視鏡との距離である。前記第2のステップにおいて、前記演算装置が、前記第1のステップにおいて算出された前記距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する。前記第3のステップにおいて、前記演算装置が、前記第2のステップにおいて選択された前記距離差に基づいて前記カプセル内視鏡のZ座標を算出する。

Description

本発明は、カプセル内視鏡位置検出方法およびカプセル内視鏡位置検出装置に関する。
生体の内部を観察するためのカプセル内視鏡が利用されている。カプセル内視鏡は体内で蠕動運動により移動するため、画像が撮影された体内の位置を認識することが必要になる場合がある。このため、カプセル内視鏡の位置の測定が重要である。
カプセル内視鏡の位置を測定する方法が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された方法において、カプセル内視鏡から同一時刻に送信された信号が複数のアンテナによって受信される。各アンテナが配置されたチップの内部クロックは各チップ間で同期している。各アンテナによって信号が受信されたタイミングと内部クロックとの位相差が検出される。2つのアンテナの各々に対応する位相差の差分は、2つのアンテナの各々における信号受信時刻の差に相当する。例えば、アンテナAに対応する位相差はPdaであり、アンテナBに対応する位相差はPdbである。位相差Pdaは、アンテナAによって信号が受信されたタイミングと内部クロックとの位相差である。位相差Pdbは、アンテナBによって信号が受信されたタイミングと内部クロックとの位相差である。
位相差Pdaと位相差Pdbとの差分は、カプセル内視鏡からの電波がアンテナAによって受信された時刻と、カプセル内視鏡からの電波がアンテナBによって受信された時刻との差に対応する。つまり、位相差Pdaと位相差Pdbとの差分は、第1の距離および第2の距離の距離差に対応する。第1の距離は、アンテナAとカプセル内視鏡との距離である。第2の距離は、アンテナBとカプセル内視鏡との距離である。2つのアンテナの複数の組合せに対して上記の距離差が算出される。各組合せに対応する距離差に基づいてカプセル内視鏡の位置が算出される。
日本国特開2009−000401号公報
特許文献1に開示された技術において、被験者が着用するジャケットの正面側に複数のアンテナが配置されている。複数のアンテナが配置される面が、X軸およびY軸を含む平面に略平行となるように直交座標系が設定された場合、Z方向は被験者の前後方向である。特許文献1において、距離差が算出される2つのアンテナの組合せの数が多いほど、カプセル内視鏡の位置をより高精度に推定できることが開示されている。しかし、2つのアンテナに対応する距離差が小さい場合、上記の座標系におけるZ座標の推定精度が原理的に低下する。
本発明は、カプセル内視鏡のZ座標の推定精度が向上するカプセル内視鏡位置検出方法およびカプセル内視鏡位置検出装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、カプセル内視鏡位置検出方法は、第1のステップと、第2のステップと、第3のステップとを有する。前記第1のステップにおいて、演算装置が、被検体内のカプセル内視鏡から無線で送信され、かつ少なくとも4つのアンテナのうち2つの前記アンテナによって受信された信号に基づいて、第1の距離および第2の距離の距離差を算出する。前記少なくとも4つの前記アンテナは、第1の面に配置されている。前記第1の面は、第2の面と略平行である。前記第2の面は、X軸、Y軸、およびZ軸を含む直交座標系において前記X軸および前記Y軸を含む。前記第1の距離は、前記2つの前記アンテナの一方と前記カプセル内視鏡との距離である。前記第2の距離は、前記2つの前記アンテナの他方と前記カプセル内視鏡との距離である。前記第1のステップにおいて、前記2つの前記アンテナの少なくとも4つの組合せの各々に対して、前記距離差が算出される。前記第2のステップにおいて、前記演算装置が、前記第1のステップにおいて算出された前記距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する。前記第3のステップにおいて、前記演算装置が、前記第2のステップにおいて選択された前記距離差に基づいて前記カプセル内視鏡のZ座標を算出する。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様において、前記第2のステップにおいて、前記演算装置は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差から、前記距離差の大きさの順番における上位3つの前記距離差を選択してもよい。
本発明の第3の態様によれば、第1の態様において、前記第2のステップにおいて、前記演算装置は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差から、前記距離差が所定値以上である少なくとも3つの前記距離差を選択してもよい。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様において、前記所定値は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差の平均値または中央値であってもよい。
本発明の第5の態様によれば、第1の態様において、第1の平均値は、第2の平均値よりも大きくてもよい。前記第1の平均値は、前記第2のステップにおいて選択された前記少なくとも3つの前記距離差の平均値である。前記第2の平均値は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差の平均値である。
本発明の第6の態様によれば、第1から第5の態様のいずれか1つにおいて、前記カプセル内視鏡位置検出方法は、第4のステップと、第5のステップと、第6のステップとをさらに有してもよい。前記第4のステップにおいて、前記演算装置が、前記カプセル内視鏡から送信され、かつ前記少なくとも4つのアンテナのうちX座標が異なる2つの前記アンテナによって受信された信号に基づいて、前記距離差を算出する。前記第4のステップにおいて、前記2つの前記アンテナの少なくとも4つの組合せの各々に対して、前記距離差が算出される。前記第5のステップにおいて、前記演算装置が、前記第4のステップにおいて算出された前記距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する。前記第6のステップにおいて、前記演算装置が、前記第5のステップにおいて選択された前記距離差に基づいて前記カプセル内視鏡のX座標を算出する。
本発明の第7の態様によれば、第1から第5の態様のいずれか1つにおいて、前記カプセル内視鏡位置検出方法は、第4のステップと、第5のステップと、第6のステップとをさらに有してもよい。前記第4のステップにおいて、前記演算装置が、前記カプセル内視鏡から送信され、かつ前記少なくとも4つのアンテナのうちY座標が異なる2つの前記アンテナによって受信された信号に基づいて、前記距離差を算出する。前記第4のステップにおいて、前記2つの前記アンテナの少なくとも4つの組合せの各々に対して、前記距離差が算出される。前記第5のステップにおいて、前記演算装置が、前記第4のステップにおいて算出された前記距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する。前記第6のステップにおいて、前記演算装置が、前記第5のステップにおいて選択された前記距離差に基づいて前記カプセル内視鏡のY座標を算出する。
本発明の第8の態様によれば、第6または第7の態様において、前記第5のステップにおいて、前記演算装置は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差から、前記距離差の大きさの順番における下位3つの前記距離差を選択してもよい。
本発明の第9の態様によれば、第6または第7の態様において、前記第5のステップにおいて、前記演算装置は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差から、前記距離差が所定値以下である少なくとも3つの前記距離差を選択してもよい。
本発明の第10の態様によれば、第9の態様において、前記所定値は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差の平均値または中央値であってもよい。
本発明の第11の態様によれば、第6または第7の態様において、第3の平均値は、第4の平均値よりも小さくてもよい。前記第3の平均値は、前記第5のステップにおいて選択された前記少なくとも3つの前記距離差の平均値である。前記第4の平均値は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差の平均値である。
本発明の第12の態様によれば、第1から第11の態様のいずれか1つにおいて、前記第1のステップにおいて、前記演算装置は、時間差または位相差に基づいて前記距離差を算出してもよい。前記時間差は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信された時刻の差である。前記位相差は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信されたときに前記2つの前記アンテナによって受信された前記信号の位相差である。
本発明の第13の態様によれば、第6から第11の態様のいずれか1つにおいて、前記第4のステップにおいて、前記演算装置は、時間差または位相差に基づいて前記距離差を算出してもよい。前記時間差は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信された時刻の差である。前記位相差は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信されたときに前記2つの前記アンテナによって受信された前記信号の位相差である。
本発明の第14の態様によれば、第1から第11の態様のいずれか1つにおいて、前記第1のステップにおいて、前記演算装置は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信されたときに前記2つの前記アンテナによって受信された前記信号の信号強度に基づいて前記距離差を算出してもよい。
本発明の第15の態様によれば、第6から第11の態様のいずれか1つにおいて、前記第4のステップにおいて、前記演算装置は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信されたときに前記2つの前記アンテナによって受信された前記信号の信号強度に基づいて前記距離差を算出してもよい。
本発明の第16の態様によれば、カプセル内視鏡位置検出装置は、少なくとも4つのアンテナと、アンテナ選択回路と、演算装置とを有する。前記少なくとも4つのアンテナは、被検体内のカプセル内視鏡から無線で送信された信号を受信する。前記アンテナ選択回路は、前記少なくとも4つの前記アンテナのうち1つまたは2つの前記アンテナを順次選択する。前記少なくとも4つの前記アンテナは、第1の面に配置されている。前記第1の面は、第2の面と略平行である。前記第2の面は、X軸、Y軸、およびZ軸を含む直交座標系において前記X軸および前記Y軸を含む。第1のステップにおいて、前記演算装置が、前記アンテナ選択回路によって同時または順次に選択された前記2つの前記アンテナによって受信された信号に基づいて、第1の距離および第2の距離の距離差を算出する。前記第1の距離は、前記2つの前記アンテナの一方と前記カプセル内視鏡との距離である。前記第2の距離は、前記2つの前記アンテナの他方と前記カプセル内視鏡との距離である。前記第1のステップにおいて、前記2つの前記アンテナの少なくとも4つの組合せの各々に対して、前記距離差が算出される。前記第2のステップにおいて、前記演算装置が、前記第1のステップにおいて算出された前記距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する。前記第3のステップにおいて、前記演算装置が、前記第2のステップにおいて選択された前記距離差に基づいて前記カプセル内視鏡のZ座標を算出する。
上記の各態様によれば、カプセル内視鏡のZ座標の推定精度が向上する。
本発明の実施形態のカプセル内視鏡位置検出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の直交座標系を示す参考図である。 本発明の実施形態の第1の変形例のカプセル内視鏡位置検出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の第2の変形例のカプセル内視鏡位置検出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態においてカプセル内視鏡の位置を検出する手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるZ座標の推定精度を説明するための参考図である。 本発明の実施形態におけるZ座標の推定精度を説明するための参考図である。 本発明の実施形態におけるZ座標の推定精度を説明するための参考図である。 本発明の実施形態におけるZ座標の推定精度を説明するための参考図である。 本発明の実施形態におけるX座標の推定精度を説明するための参考図である。 本発明の実施形態におけるX座標の推定精度を説明するための参考図である。 本発明の実施形態におけるX座標の推定精度を説明するための参考図である。 本発明の実施形態におけるX座標の推定精度を説明するための参考図である。 本発明の実施形態の2つのアンテナの組合せの各々に対する距離差を示す参考図である。
図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態のカプセル内視鏡位置検出装置1のハードウェア構成を示している。
カプセル内視鏡位置検出装置1の概略構成について説明する。カプセル内視鏡位置検出装置1は、少なくとも4つのアンテナ10と、アンテナ選択回路11と、演算装置16とを有する。少なくとも4つのアンテナ10は、被検体2(図2)内のカプセル内視鏡3(図2)から無線で送信された信号を受信する。アンテナ選択回路11は、少なくとも4つのアンテナ10のうち2つのアンテナ10を順次選択する。少なくとも4つのアンテナ10は、第1の面に配置されている。第1の面は、第2の面と略平行である。第2の面は、X軸、Y軸、およびZ軸を含む直交座標系においてX軸およびY軸を含む。第1のステップにおいて、演算装置16が、アンテナ選択回路11によって選択された2つのアンテナ10によって受信された信号に基づいて、第1の距離および第2の距離の距離差を算出する。第1の距離は、2つのアンテナ10の一方とカプセル内視鏡3との距離である。第2の距離は、2つのアンテナ10の他方とカプセル内視鏡3との距離である。2つのアンテナの少なくとも4つの組合せの各々に対して、距離差が算出される。第2のステップにおいて、演算装置16が、第1のステップにおいて算出された距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する。第3のステップにおいて、演算装置16が、第2のステップにおいて選択された距離差に基づいてカプセル内視鏡のZ座標を算出する。
カプセル内視鏡位置検出装置1の詳細な構成について説明する。図1に示すように、カプセル内視鏡位置検出装置1は、8つのアンテナ10と、アンテナ選択回路11と、増幅回路12と、増幅回路13と、波形整形回路14と、波形整形回路15と、演算装置16とを有する。
図2は、本発明の実施形態における直交座標系を示している。X軸は、生体である被検体2の左右方向に平行である。Y軸は被検体2の上下方向に平行である。X軸が被検体2の上下方向に平行であり、かつY軸が被検体2の左右方向に平行であってもよい。X軸およびY軸は、被検体2の正面に略平行な平面内にある。Z軸は被検体2の前後方向に平行である。カプセル内視鏡3は、被検体2の内部に配置される。8つのアンテナ10は、被検体2の外部に配置される。8つのアンテナ10は、面S10(第1の面)に配置されている。面S10は、X軸およびY軸を含むXY平面(第2の面)と略平行である。
8つのアンテナ10は、アンテナ10a、アンテナ10b、アンテナ10c、アンテナ10d、アンテナ10e、アンテナ10f、アンテナ10g、およびアンテナ10hを含む。各アンテナを区別する必要がない説明において、アンテナ10が使用される。各アンテナを区別する必要がある説明において、アンテナ10aからアンテナ10hの各々が使用される。アンテナ10の数は8つでなくてもよい。例えば、カプセル内視鏡3が送信する信号は、カプセル内視鏡3が撮影した画像を含む信号、または位置測定のための信号である。カプセル内視鏡3から信号が送信された後、アンテナ10は、カプセル内視鏡3からの信号を受信する。
アンテナ選択回路11は、8つのアンテナ10から2つのアンテナ10を順次選択する。アンテナ選択回路11は、同時に選択された2つのアンテナの一方から出力された信号を増幅回路12に出力し、かつ同時に選択された2つのアンテナの他方から出力された信号を増幅回路13に出力する。増幅回路12および増幅回路13(アンプ)は、アンテナ選択回路11から出力された信号を増幅する。増幅回路12は、増幅された信号を波形整形回路14に出力し、かつ増幅回路13は、増幅された信号を波形整形回路15に出力する。波形整形回路14および波形整形回路15(フィルタ)は、増幅回路12および増幅回路13の各々から出力された信号のうち所定の周波数帯域以外の周波数を有する信号を除去する。増幅回路12および増幅回路13は、処理された信号を演算装置16に出力する。
演算装置16は、時間差測定回路160と、メモリ161と、距離差算出回路162と、位置算出回路163とを有する。時間差測定回路160は、時間差を測定する。時間差は、カプセル内視鏡3から送信された同一の信号が、アンテナ選択回路11によって選択された2つのアンテナ10によって受信された時刻の差である。つまり、時間差は、2つのアンテナ10の一方によって信号が受信された時刻と、2つのアンテナ10の他方によって信号が受信された時刻との差である。時間差は、カプセル内視鏡3から送信された電波が2つのアンテナ10に到達する時間の差である。時間差測定回路160は、アンテナ選択回路11によって選択された2つのアンテナ10の組合せの各々に対して時間差を測定する。メモリ161は、時間差測定回路160によって測定された時間差を記憶する。
距離差算出回路162は、メモリ161に記憶された時間差に基づいて、第1の距離および第2の距離の距離差を算出する。第1の距離は、アンテナ選択回路11によって選択された2つのアンテナ10の一方とカプセル内視鏡3との距離である。アンテナ選択回路11によって選択された第2の距離は、2つのアンテナ10の他方とカプセル内視鏡3との距離である。8つのアンテナ10における2つのアンテナ10の組合せの数は、28である。例えば、距離差算出回路162は、28個の組合せの各々に対して距離差を算出する。距離差算出回路162は、少なくとも4つの組合せの各々に対して距離差を算出すればよい。
位置算出回路163は、距離差算出回路162によって算出された距離差に基づいてカプセル内視鏡3の位置を算出する。位置算出回路163は、カプセル内視鏡3のX座標、Y座標、およびZ座標を算出する。位置算出回路163は、各座標の算出時に、距離差算出回路162によって算出された距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する。位置算出回路163は、選択された少なくとも3つの距離差に基づいて各座標を算出する。
例えば、演算装置16は、1つまたは複数のプロセッサを有する。例えば、プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)で構成されている。時間差測定回路160、距離差算出回路162、および位置算出回路163の1つまたは複数は、1つまたは複数のプロセッサで構成されている。時間差測定回路160、距離差算出回路162、および位置算出回路163の1つまたは複数は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)またはFPGA(Field−Programmable Gate Array)で構成されてもよい。
例えば、時間差測定回路160、距離差算出回路162、および位置算出回路163の機能は、プロセッサの動作を規定する命令を含むプログラムをプロセッサが読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現可能である。このプログラムは、例えばフラッシュメモリのような「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」により提供されてもよい。また、上述したプログラムは、このプログラムが保存された記憶装置等を有するコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により演算装置16に伝送されてもよい。プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように、情報を伝送する機能を有する媒体である。また、上述したプログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上述したプログラムは、前述した機能をコンピュータに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
図3は、カプセル内視鏡位置検出装置1の第1の変形例であるカプセル内視鏡位置検出装置1Aのハードウェア構成を示している。図3に示す構成について、図1に示す構成と異なる点を説明する。
カプセル内視鏡位置検出装置1Aにおいて、図1に示すカプセル内視鏡位置検出装置1における演算装置16が演算装置16Aに変更される。演算装置16Aにおいて、図1に示す演算装置16における時間差測定回路160が位相差測定回路164に変更される。位相差測定回路164は、位相差を測定する。位相差は、カプセル内視鏡3から送信された同一の信号が2つのアンテナ10によって受信されたときにその2つのアンテナ10によって受信された信号の位相差である。つまり、位相差は、2つのアンテナ10の一方によって受信された信号の位相と、2つのアンテナ10の他方によって受信された信号の位相との差である。位相差測定回路164は、アンテナ選択回路11によって選択された2つのアンテナ10の組合せの各々に対して位相差を測定する。メモリ161は、位相差測定回路164によって測定された位相差を記憶する。距離差算出回路162は、メモリ161に記憶された位相差に基づいて、距離差を算出する。上記以外の点について、図3に示す構成は、図1に示す構成と同様である。
図4は、カプセル内視鏡位置検出装置1の第2の変形例であるカプセル内視鏡位置検出装置1Bのハードウェア構成を示している。図4に示す構成について、図1に示す構成と異なる点を説明する。
カプセル内視鏡位置検出装置1Bにおいて、図1に示すカプセル内視鏡位置検出装置1における演算装置16が演算装置16Bに変更される。演算装置16Bにおいて、図1に示す演算装置16における時間差測定回路160が信号強度測定回路165に変更される。信号強度測定回路165は、信号強度を測定する。信号強度は、カプセル内視鏡3から送信された同一の信号が2つのアンテナ10によって受信されたときにその2つのアンテナ10によって受信された信号の強度である。信号強度測定回路165によって測定された信号強度は、アンテナ10とカプセル内視鏡3との距離に基づく。2つのアンテナ10の信号強度の差は、距離差に基づく。信号強度測定回路165は、アンテナ選択回路11によって選択された2つのアンテナ10の組合せの各々に対して信号強度を測定する。メモリ161は、信号強度測定回路165によって測定された信号強度を記憶する。距離差算出回路162は、メモリ161に記憶された信号強度に基づいて、距離差を算出する。上記以外の点について、図4に示す構成は、図1に示す構成と同様である。
アンテナ選択回路11は、少なくとも4つのアンテナ10のうち1つのアンテナ10を順次選択してもよい。この場合、アンテナ選択回路11は、距離差が算出される2つのアンテナ10が連続的に選択されるようにアンテナ10を選択する。信号強度測定回路165は、アンテナ選択回路11によって選択された1つのアンテナ10によって受信された信号の信号強度を順次測定する。距離差算出回路162は、アンテナ選択回路11によって順次選択された2つのアンテナ10の組合せの各々の信号強度に基づいて距離差を算出する。この場合、増幅回路13および波形整形回路15は不要である。
図5は、カプセル内視鏡3の位置を検出する手順を示す。図5を参照し、カプセル内視鏡3の位置を検出する方法を説明する。
(ステップS101)
アンテナ選択回路11は、2つのアンテナ10の組合せを順次選択する。時間差測定回路160は、アンテナ選択回路11によって選択された2つのアンテナ10の組合せの各々に対して受信時刻の差すなわち時間差を測定する。測定された時間差は、メモリ161に記憶される。8つのアンテナ10における2つのアンテナ10の組合せの数は、28である。28個の組合せの一部のみに対して時間差が測定されてもよい。
(ステップS102)
距離差算出回路162は、メモリ161に記憶された時間差に基づいて距離差を算出する。
(ステップS103)
位置算出回路163は、距離差算出回路162によって算出された距離差のうち、距離差が大きい2つのアンテナ10に対応する少なくとも3つの距離差を選択する。
(ステップS104)
位置算出回路163は、ステップS103において選択された少なくとも3つの距離差に基づいてカプセル内視鏡3のZ座標を算出する。式(1)、式(2)、および式(3)は、カプセル内視鏡3の座標を算出するための連立方程式の例である。式(1)から式(3)において、(x,y,z)はカプセル内視鏡3の座標である。式(1)から式(4)において、(X,Y,Z)、(X,Y,Z)、(X,Y,Z)、および(X,Y,Z)は、4つのアンテナ10a、アンテナ10b、アンテナ10c、およびアンテナ10dの座標である。
Figure 2017208427
式(1)は、距離差D12を表す。距離差D12は、アンテナ10aとカプセル内視鏡3との第1の距離と、アンテナ10bとカプセル内視鏡3との第2の距離との距離差である。式(2)は、距離差D13を表す。距離差D13は、アンテナ10aとカプセル内視鏡3との第1の距離と、アンテナ10cとカプセル内視鏡3との第2の距離との距離差である。式(3)は、距離差D14を表す。距離差D14は、アンテナ10aとカプセル内視鏡3との第1の距離と、アンテナ10dとカプセル内視鏡3との第2の距離との距離差である。
式(1)、式(2)、および式(3)で構成される連立方程式は、距離差D12、距離差D13、および距離差D14が他の距離差よりも大きい場合の例である。位置算出回路163は、連立方程式を解くことにより、カプセル内視鏡3の座標(x,y,z)を算出する。算出された各座標のうち、Z座標が算出結果として採用される。連立方程式を構成する方程式の数は、3よりも多くてもよい。
(ステップS105)
位置算出回路163は、距離差算出回路162によって算出された距離差のうち、X座標が異なり、かつ距離差が小さい2つのアンテナ10に対応する少なくとも3つの距離差を選択する。その2つのアンテナ10のX座標が異なり、かつY座標が同一であってもよい。
(ステップS106)
位置算出回路163は、ステップS105において選択された少なくとも3つの距離差に基づいてカプセル内視鏡3のX座標を算出する。X座標の算出方法は、Z座標の算出方法と同様である。つまり、位置算出回路163は、ステップS105において選択された少なくとも3つの距離差に関する連立方程式を解くことにより、カプセル内視鏡3の座標(x,y,z)を算出する。算出された各座標のうち、X座標が算出結果として採用される。
(ステップS107)
位置算出回路163は、距離差算出回路162によって算出された距離差のうち、Y座標が異なり、かつ距離差が小さい2つのアンテナ10に対応する少なくとも3つの距離差を選択する。その2つのアンテナ10のY座標が異なり、かつX座標が同一であってもよい。
(ステップS108)
位置算出回路163は、ステップS107において選択された少なくとも3つの距離差に基づいてカプセル内視鏡3のY座標を算出する。Y座標の算出方法は、Z座標の算出方法と同様である。つまり、位置算出回路163は、ステップS107において選択された少なくとも3つの距離差に関する連立方程式を解くことにより、カプセル内視鏡3の座標(x,y,z)を算出する。算出された各座標のうち、Y座標が算出結果として採用される。
ステップS104において算出されたZ座標と、ステップS106において算出されたX座標と、ステップS108において算出されたY座標とは、カプセル内視鏡3の推定位置を構成する。
図5に示す処理において、Z座標が算出された後、X座標が算出され、その後、Y座標が算出される。座標が算出される順番は、これに限らない。X座標、Y座標、およびZ座標が算出される順番は、任意であってよい。
上記のように、カプセル内視鏡位置検出方法は、第1のステップと、第2のステップと、第3のステップとを有する。第1のステップ(ステップS101およびステップS102)において、演算装置16(時間差測定回路160および距離差算出回路162)が、被検体2内のカプセル内視鏡3から無線で送信され、かつ少なくとも4つのアンテナ10のうち2つのアンテナ10によって受信された信号に基づいて、第1の距離および第2の距離の距離差を算出する。第1の距離は、2つのアンテナ10の一方とカプセル内視鏡3との距離である。第2の距離は、2つのアンテナ10の他方とカプセル内視鏡3との距離である。第1のステップにおいて、2つのアンテナ10の少なくとも4つの組合せの各々に対して、距離差が算出される。第2のステップ(ステップS103)において、演算装置16(位置算出回路163)は、第1のステップにおいて測定された距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する。第3のステップ(ステップS104)において、演算装置16(位置算出回路163)は、第2のステップにおいて選択された距離差に基づいてカプセル内視鏡3のZ座標を算出する。
後述するように、本発明の実施形態のカプセル内視鏡位置検出方法は、カプセル内視鏡3のZ座標の推定精度を向上させることができる。
カプセル内視鏡位置検出方法は、第4のステップと、第5のステップと、第6のステップとをさらに有してもよい。第4のステップ(ステップS101およびステップS102)において、演算装置16(時間差測定回路160および距離差算出回路162)が、カプセル内視鏡3から送信され、かつ少なくとも4つのアンテナ10のうちX座標が異なる2つのアンテナ10によって受信された信号に基づいて、距離差を算出する。第4のステップにおいて、2つのアンテナ10の少なくとも4つの組合せの各々に対して、距離差が算出される。第5のステップ(ステップS105)において、演算装置16(位置算出回路163)は、第4のステップにおいて算出された距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する。第6のステップ(ステップS106)において、演算装置16(位置算出回路163)は、第5のステップにおいて選択された距離差に基づいてカプセル内視鏡3のX座標を算出する。
後述するように、本発明の実施形態のカプセル内視鏡位置検出方法は、第4から第6のステップを有することにより、カプセル内視鏡3のX座標の推定精度を向上させることができる。
X座標の算出のための第4のステップにおいて、演算装置16は、少なくとも4つのアンテナ10のうち、X座標が異なり、かつY座標が同一の2つのアンテナ10によって受信された信号に基づいて、距離差を算出してもよい。これによって、カプセル内視鏡3のX座標の推定精度がさらに向上する。
X座標の算出のための第4のステップにおいて、アンテナ選択回路11は、少なくとも4つのアンテナ10のうちX座標が異なる2つのアンテナ10を順次選択する。アンテナ選択回路11は、少なくとも4つのアンテナ10のうち、X座標が異なり、かつY座標が同一の2つのアンテナ10を順次選択してもよい。
演算装置16が、X座標が同一である2つのアンテナ10によって受信された信号に基づいて距離差を算出するステップは、X座標の算出のための第4のステップに含まれない。X座標が同一である2つのアンテナ10の組合せに対応する距離差が算出された場合、その距離差は、X座標の算出のための第5のステップにおいて選択されない。
第4のステップ(ステップS101およびステップS102)において、演算装置16(時間差測定回路160および距離差算出回路162)が、カプセル内視鏡3から送信され、かつ少なくとも4つのアンテナ10のうちY座標が異なる2つのアンテナ10によって受信された信号に基づいて、距離差を算出してもよい。第5のステップ(ステップS107)において、演算装置16(位置算出回路163)は、第4のステップにおいて算出された距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択してもよい。第6のステップ(ステップS108)において、演算装置16(位置算出回路163)は、第5のステップにおいて選択された距離差に基づいてカプセル内視鏡3のY座標を算出してもよい。
後述するように、本発明の実施形態のカプセル内視鏡位置検出方法は、第4から第6のステップを有することにより、カプセル内視鏡3のY座標の推定精度を向上させることができる。
Y座標の算出のための第4のステップにおいて、演算装置16は、少なくとも4つのアンテナ10のうち、Y座標が異なり、かつX座標が同一の2つのアンテナ10によって受信された信号に基づいて、距離差を算出してもよい。これによって、カプセル内視鏡3のY座標の推定精度がさらに向上する。
Y座標の算出のための第4のステップにおいて、アンテナ選択回路11は、少なくとも4つのアンテナ10のうちY座標が異なる2つのアンテナ10を順次選択する。アンテナ選択回路11は、少なくとも4つのアンテナ10のうち、Y座標が異なり、かつX座標が同一の2つのアンテナ10を順次選択してもよい。
演算装置16が、Y座標が同一である2つのアンテナ10によって受信された信号に基づいて距離差を算出するステップは、Y座標の算出のための第4のステップに含まれない。Y座標が同一である2つのアンテナ10の組合せに対応する距離差が算出された場合、その距離差は、Y座標の算出のための第5のステップにおいて選択されない。
第1のステップは、第4のステップを含んでもよい。つまり、第1のステップは、第1のサブステップと、第2のサブステップとを含んでもよい。第1のサブステップにおいて、演算装置16は、カプセル内視鏡3から送信され、かつ少なくとも4つのアンテナ10のうちX座標またはY座標が同一の2つのアンテナ10によって受信された信号に基づいて、距離差を算出する。第2のサブステップは、第4のステップである。第1のステップおよび第4のステップは、互いに異なるステップとして実行されてもよい。
本発明の実施形態の主要な目的は、カプセル内視鏡3のZ座標の推定精度を向上させることである。カプセル内視鏡3のX座標およびY座標の推定精度の向上は、必須ではない。したがって、上記の第4から第6のステップは、本発明の実施形態のカプセル内視鏡位置検出方法に必須のステップではない。ステップS104において算出されたX座標、Y座標、およびZ座標がカプセル内視鏡3の推定位置を構成してもよい。
Z座標の推定精度について説明する。図6は、Z座標の推定精度が高い場合を示している。図6において、X軸、Y軸、およびZ軸が示されている。X方向は、図6における右方向である。Y方向は、図6における手前方向である。Z方向は、図6における上方向である。図6において、XY平面上に配置されたアンテナ10a、アンテナ10b、アンテナ10c、およびアンテナ10dが示されている。
アンテナ10aとカプセル内視鏡3とを結ぶ直線L10の長さは、アンテナ10aとカプセル内視鏡3との距離を示す。アンテナ10bとカプセル内視鏡3とを結ぶ直線L11の長さは、アンテナ10bとカプセル内視鏡3との距離を示す。アンテナ10cとカプセル内視鏡3とを結ぶ直線L12の長さは、アンテナ10cとカプセル内視鏡3との距離を示す。アンテナ10dとカプセル内視鏡3とを結ぶ直線L13の長さは、アンテナ10dとカプセル内視鏡3との距離を示す。
アンテナ10aおよびアンテナ10bの組合せに対応する距離差Dabは、直線L10の長さと直線L11の長さとの差である。双曲線L14は、アンテナ10aおよびアンテナ10bからの距離の差が一定(Dab)である点の軌跡である。カプセル内視鏡3の位置は、双曲線L14上にある。受信時刻の測定精度等の影響により、距離差が誤差を含む場合がある。距離差が誤差を含む場合、双曲線L14は、双曲線L15または双曲線L16となりうる。
アンテナ10cおよびアンテナ10dの組合せに対応する距離差Dcdは、直線L12の長さと直線L13の長さとの差である。双曲線L17は、アンテナ10cおよびアンテナ10dからの距離の差が一定(Dcd)である点の軌跡である。カプセル内視鏡3の位置は、双曲線L17上にある。距離差が誤差を含む場合、双曲線L17は、双曲線L18または双曲線L19となりうる。
図7は、図6におけるカプセル内視鏡3の周辺の領域の拡大図である。カプセル内視鏡3の位置P10は、領域R10内の位置として推定される。領域R10は、双曲線L15、双曲線L16、双曲線L18、および双曲線L19によって囲まれた領域である。距離D10は、領域R10においてZ座標が最大である位置とZ座標が最小である位置との距離である。距離D10は、カプセル内視鏡3のZ座標の推定精度を示す。
2つのアンテナ10の組合せに対応する距離差が大きい場合、双曲線はZ軸に対して垂直に近い。双曲線がZ軸に対して垂直に近い場合、距離D10は小さい。つまり、距離差の誤差に対するZ座標の算出結果の変動は小さい。
図8は、Z座標の推定精度が低い場合を示している。図8において、X軸、Y軸、およびZ軸が示されている。X方向は、図8における右方向である。Y方向は、図8における手前方向である。Z方向は、図8における上方向である。図8において、XY平面上に配置されたアンテナ10a、アンテナ10b、アンテナ10c、およびアンテナ10dが示されている。
双曲線L20は、アンテナ10bおよびアンテナ10dからの距離の差が一定である点の軌跡である。カプセル内視鏡3の位置は、双曲線L20上にある。距離差が誤差を含む場合、双曲線L20は、双曲線L21または双曲線L22となりうる。
双曲線L23は、アンテナ10bおよびアンテナ10cからの距離の差が一定である点の軌跡である。カプセル内視鏡3の位置は、双曲線L23上にある。距離差が誤差を含む場合、双曲線L23は、双曲線L24または双曲線L25となりうる。
図9は、図8におけるカプセル内視鏡3の周辺の領域の拡大図である。カプセル内視鏡3の位置P20は、領域R20内の位置として推定される。領域R20は、双曲線L21、双曲線L22、双曲線L24、および双曲線L25によって囲まれた領域である。距離D20は、領域R20においてZ座標が最大である位置とZ座標が最小である位置との距離である。距離D20は、カプセル内視鏡3のZ座標の推定精度を示す。
2つのアンテナ10の組合せに対応する距離差が小さい場合、双曲線はZ軸に対して平行に近い。双曲線がZ軸に対して平行に近い場合、距離D20は大きい。つまり、距離差の誤差に対するZ座標の算出結果の変動は大きい。
距離D10は、距離D20よりも小さい。つまり、演算装置16は、より大きい距離差を使用してカプセル内視鏡3のZ座標を算出することにより、カプセル内視鏡3のZ座標を高精度に推定することができる。
X座標の推定精度について説明する。図10は、X座標の推定精度が高い場合を示している。図10において、X軸、Y軸、およびZ軸が示されている。X方向は、図10における右方向である。Y方向は、図10における上方向である。Z方向は、図10における奥方向である。図10において、XY平面上に配置されたアンテナ10a、アンテナ10b、アンテナ10c、およびアンテナ10dが示されている。アンテナ10aおよびアンテナ10bのX座標は異なり、かつアンテナ10aおよびアンテナ10bのY座標は同一である。アンテナ10cおよびアンテナ10dのX座標は異なり、かつアンテナ10cおよびアンテナ10dのY座標は同一である。
アンテナ10aとカプセル内視鏡3とを結ぶ直線L30の長さは、アンテナ10aとカプセル内視鏡3との距離を示す。アンテナ10bとカプセル内視鏡3とを結ぶ直線L31の長さは、アンテナ10bとカプセル内視鏡3との距離を示す。アンテナ10cとカプセル内視鏡3とを結ぶ直線L32の長さは、アンテナ10cとカプセル内視鏡3との距離を示す。アンテナ10dとカプセル内視鏡3とを結ぶ直線L33の長さは、アンテナ10dとカプセル内視鏡3との距離を示す。
アンテナ10aおよびアンテナ10bの組合せに対応する距離差Dabは、直線L30の長さと直線L31の長さとの差である。双曲線L34は、アンテナ10aおよびアンテナ10bからの距離の差が一定(Dab)である点の軌跡である。カプセル内視鏡3の位置は、双曲線L34上にある。距離差が誤差を含む場合、双曲線L34は、双曲線L35または双曲線L36となりうる。
アンテナ10cおよびアンテナ10dの組合せに対応する距離差Dcdは、直線L32の長さと直線L33の長さとの差である。双曲線L37は、アンテナ10cおよびアンテナ10dからの距離の差が一定(Dcd)である点の軌跡である。カプセル内視鏡3の位置は、双曲線L37上にある。距離差が誤差を含む場合、双曲線L37は、双曲線L38または双曲線L39となりうる。
図11は、図10におけるカプセル内視鏡3の周辺の領域の拡大図である。カプセル内視鏡3の位置P30は、領域R30内の位置として推定される。領域R30は、双曲線L35、双曲線L36、双曲線L38、および双曲線L39によって囲まれた領域である。距離D30は、領域R30においてX座標が最大である位置とX座標が最小である位置との距離である。距離D30は、カプセル内視鏡3のX座標の推定精度を示す。
2つのアンテナ10の組合せに対応する距離差が小さい場合、双曲線はX軸に対して垂直に近い。双曲線がX軸に対して垂直に近い場合、距離D30は小さい。つまり、距離差の誤差に対するX座標の算出結果の変動は小さい。
図12は、X座標の推定精度が低い場合を示している。図12において、X軸、Y軸、およびZ軸が示されている。X方向は、図12における右方向である。Y方向は、図12における上方向である。Z方向は、図12における奥方向である。図12において、XY平面上に配置されたアンテナ10a、アンテナ10b、アンテナ10c、およびアンテナ10dが示されている。
双曲線L40は、アンテナ10aおよびアンテナ10bからの距離の差が一定である点の軌跡である。カプセル内視鏡3の位置は、双曲線L40上にある。距離差が誤差を含む場合、双曲線L40は、双曲線L41または双曲線L42となりうる。
双曲線L43は、アンテナ10cおよびアンテナ10dからの距離の差が一定である点の軌跡である。カプセル内視鏡3の位置は、双曲線L43上にある。距離差が誤差を含む場合、双曲線L43は、双曲線L44または双曲線L45となりうる。
図13は、図12におけるカプセル内視鏡3の周辺の領域の拡大図である。カプセル内視鏡3の位置P40は、領域R40内の位置として推定される。領域R40は、双曲線L41、双曲線L42、双曲線L44、および双曲線L45によって囲まれた領域である。距離D40は、領域R40においてX座標が最大である位置とX座標が最小である位置との距離である。距離D40は、カプセル内視鏡3のX座標の推定精度を示す。
2つのアンテナ10の組合せに対応する距離差が大きい場合、双曲線はX軸に対して平行に近い。双曲線がX軸に対して平行に近い場合、距離D40は大きい。つまり、距離差の誤差に対するX座標の算出結果の変動は大きい。
距離D30は、距離D40よりも小さい。つまり、演算装置16は、より小さい距離差を使用してカプセル内視鏡3のX座標を算出することにより、カプセル内視鏡3のX座標を高精度に推定することができる。距離差の算出に使用される2つのアンテナ10のX座標は異なる。距離差の算出に使用される2つのアンテナ10のY座標が同一である場合、2つのアンテナ10のY座標が異なる場合よりもカプセル内視鏡3のX座標の推定精度が向上する。
Y座標の推定精度は、上記のX座標の推定精度と同様である。つまり、演算装置16は、より小さい距離差を使用してカプセル内視鏡3のY座標を算出することにより、カプセル内視鏡3のY座標を高精度に推定することができる。距離差の算出に使用される2つのアンテナ10のY座標は異なる。距離差の算出に使用される2つのアンテナ10のX座標が同一である場合、2つのアンテナ10のX座標が異なる場合よりもY座標の推定精度が向上する。
X座標の推定精度を向上するために、少なくとも4つのアンテナ10は、各アンテナ10のX座標が異なるように配置される。Y座標の推定精度を向上するために、少なくとも4つのアンテナ10は、各アンテナ10のY座標が異なるように配置される。
ステップS103における距離差の選択方法を説明する。例えば、第2のステップ(ステップS103)において、演算装置16(位置算出回路163)は、少なくとも4つの組合せに対する距離差から、距離差の大きさの順番における上位3つの距離差を選択する。
図14は、2つのアンテナ10の組合せの各々に対する距離差を示している。28個の組合せの各々に対する距離差が大きさの順に並んでいる。図14において、順位と、2つのアンテナ10の組合せと、距離差とが関連付けられている。順位がより小さい距離差はより大きい。2つのアンテナ10の組合せは、アンテナ10aからアンテナ10hの各々の符号で示されている。例えば、順位が最も高い2つのアンテナの組合せは、アンテナ10aおよびアンテナ10gを含む。距離差は、アンテナ10aからアンテナ10hの各々に対応する文字で識別される。例えば、アンテナ10aおよびアンテナ10gに対応する距離差はDagである。第2のステップ(ステップS103)において、演算装置16は、最大の距離差Dagと、2番目に大きい距離差Degと、3番目に大きい距離差Ddgとを選択する。つまり、第2のステップ(ステップS103)において、演算装置16は、1位の距離差Dagと、2位の距離差Degと、3位の距離差Ddgとを選択する。
第2のステップ(ステップS103)において、演算装置16(位置算出回路163)は、少なくとも4つの組合せに対する距離差から、距離差が所定値以上である少なくとも3つの距離差を選択してもよい。例えば、所定値は、少なくとも4つの組合せに対する距離差の平均値または中央値である。
図14に示す28個の距離差の平均値はDaveである。平均値Daveは、14位の距離差Dbeよりも大きく、かつ13位の距離差Dahよりも小さい。例えば、演算装置16は、1位から13位の距離差から少なくとも3つの距離差を選択する。
図14に示す28個の距離差の中央値は、14位の距離差Dbeと15位の距離差Dcdとの平均値である。例えば、演算装置16は、1位から14位の距離差から少なくとも3つの距離差を選択する。
所定値は、平均値および中央値に限らない。所定値は、平均値および中央値以外の値であってもよい。
第1の平均値は、第2の平均値よりも大きくてもよい。第1の平均値は、第2のステップ(ステップS103)において選択された少なくとも3つの距離差の平均値である。第2の平均値は、少なくとも4つの組合せに対する距離差の平均値である。
例えば、第1の平均値は、図14に示す28個の距離差の平均値Daveである。演算装置16は、第1の平均値が第2の平均値よりも大きくなるように少なくとも3つの距離差を選択する。ステップS103において選択された距離差は、第1の平均値よりも小さい距離差を含んでもよい。
ステップS105およびステップS107における距離差の選択方法を説明する。例えば、第5のステップ(ステップS105またはステップS107)において、演算装置16(位置算出回路163)は、少なくとも4つの組合せに対する距離差から、距離差の大きさの順番における下位3つの距離差を選択する。下位3つの距離差は、最小の距離差と、2番目に小さい距離差と、3番目に小さい距離差とである。
第5のステップにおいて、演算装置16(位置算出回路163)は、少なくとも4つの組合せに対する距離差から、距離差が所定値以下である少なくとも3つの距離差を選択してもよい。例えば、所定値は、少なくとも4つの組合せに対する距離差の平均値または中央値である。
第3の平均値は、第4の平均値よりも小さくてもよい。第3の平均値は、少なくとも4つの組合せに対する距離差の平均値である。第4の平均値は、第5のステップにおいて選択された少なくとも3つの距離差の平均値である。
演算装置16は、第3の平均値が第4の平均値よりも小さくなるように少なくとも3つの距離差を選択する。ステップS105またはステップS107において選択された距離差は、第3の平均値よりも大きい距離差を含んでもよい。
上記のように、第1のステップ(ステップS101およびステップS102)または第4のステップ(ステップS101およびステップS102)において、演算装置16(時間差測定回路160または位相差測定回路164)は、時間差または位相差に基づいて距離差を算出する。時間差は、カプセル内視鏡3から送信された同一の信号が2つのアンテナ10によって受信された時刻の差である。位相差は、カプセル内視鏡3から送信された同一の信号が2つのアンテナ10によって受信されたときにその2つのアンテナ10によって受信された信号の位相差である。
第1のステップ(ステップS101およびステップS102)または第4のステップ(ステップS101およびステップS102)において、演算装置16(時間差測定回路160または位相差測定回路164)は、カプセル内視鏡3から送信された同一の信号が2つのアンテナ10によって受信されたときにその2つのアンテナ10によって受信された信号の信号強度に基づいて距離差を算出してもよい。
上記のように、演算装置16は、より大きい距離差を使用してカプセル内視鏡3のZ座標を算出することにより、カプセル内視鏡3のZ座標を高精度に推定することができる。つまり、カプセル内視鏡3のZ座標の推定精度が向上する。
演算装置16は、より小さい距離差を使用してカプセル内視鏡3のX座標を算出することにより、カプセル内視鏡3のX座標を高精度に推定することができる。つまり、カプセル内視鏡3のX座標の推定精度が向上する。
演算装置16は、より小さい距離差を使用してカプセル内視鏡3のY座標を算出することにより、カプセル内視鏡3のY座標を高精度に推定することができる。つまり、カプセル内視鏡3のY座標の推定精度が向上する。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態およびその変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
本発明の各実施形態によれば、カプセル内視鏡のZ座標の推定精度が向上する。
1,1A,1B カプセル内視鏡位置検出装置
10,10a,10b,10c,10d,10e,10f,10g,10h アンテナ
11 アンテナ選択回路
12,13 増幅回路
14,15 波形整形回路
16,16A,16B 演算装置
160 時間差測定回路
161 メモリ
162 距離差算出回路
163 位置算出回路
164 位相差測定回路
165 信号強度測定回路

Claims (16)

  1. 演算装置が、被検体内のカプセル内視鏡から無線で送信され、かつ少なくとも4つのアンテナのうち2つの前記アンテナによって受信された信号に基づいて、第1の距離および第2の距離の距離差を算出する第1のステップであって、前記少なくとも4つの前記アンテナは、第1の面に配置され、前記第1の面は、第2の面と略平行であり、前記第2の面は、X軸、Y軸、およびZ軸を含む直交座標系において前記X軸および前記Y軸を含み、前記第1の距離は、前記2つの前記アンテナの一方と前記カプセル内視鏡との距離であり、前記第2の距離は、前記2つの前記アンテナの他方と前記カプセル内視鏡との距離であり、前記2つの前記アンテナの少なくとも4つの組合せの各々に対して、前記距離差が算出される前記第1のステップと、
    前記演算装置が、前記第1のステップにおいて算出された前記距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する第2のステップと、
    前記演算装置が、前記第2のステップにおいて選択された前記距離差に基づいて前記カプセル内視鏡のZ座標を算出する第3のステップと、
    を有するカプセル内視鏡位置検出方法。
  2. 前記第2のステップにおいて、前記演算装置は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差から、前記距離差の大きさの順番における上位3つの前記距離差を選択する
    請求項1に記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  3. 前記第2のステップにおいて、前記演算装置は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差から、前記距離差が所定値以上である少なくとも3つの前記距離差を選択する
    請求項1に記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  4. 前記所定値は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差の平均値または中央値である
    請求項3に記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  5. 第1の平均値は、第2の平均値よりも大きく、前記第1の平均値は、前記第2のステップにおいて選択された前記少なくとも3つの前記距離差の平均値であり、前記第2の平均値は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差の平均値である
    請求項1に記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  6. 前記演算装置が、前記カプセル内視鏡から送信され、かつ前記少なくとも4つのアンテナのうちX座標が異なる2つの前記アンテナによって受信された信号に基づいて、前記距離差を算出する第4のステップであって、前記2つの前記アンテナの少なくとも4つの組合せの各々に対して、前記距離差が算出される前記第4のステップと、
    前記演算装置が、前記第4のステップにおいて算出された前記距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する第5のステップと、
    前記演算装置が、前記第5のステップにおいて選択された前記距離差に基づいて前記カプセル内視鏡のX座標を算出する第6のステップと、
    をさらに有する、請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  7. 前記演算装置が、前記カプセル内視鏡から送信され、かつ前記少なくとも4つのアンテナのうちY座標が異なる2つの前記アンテナによって受信された信号に基づいて、前記距離差を算出する第4のステップであって、前記2つの前記アンテナの少なくとも4つの組合せの各々に対して、前記距離差が算出される前記第4のステップと、
    前記演算装置が、前記第4のステップにおいて算出された前記距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択する第5のステップと、
    前記演算装置が、前記第5のステップにおいて選択された前記距離差に基づいて前記カプセル内視鏡のY座標を算出する第6のステップと、
    をさらに有する、請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  8. 前記第5のステップにおいて、前記演算装置は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差から、前記距離差の大きさの順番における下位3つの前記距離差を選択する
    請求項6または請求項7に記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  9. 前記第5のステップにおいて、前記演算装置は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差から、前記距離差が所定値以下である少なくとも3つの前記距離差を選択する
    請求項6または請求項7に記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  10. 前記所定値は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差の平均値または中央値である
    請求項9に記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  11. 第3の平均値は、第4の平均値よりも小さく、前記第3の平均値は、前記第5のステップにおいて選択された前記少なくとも3つの前記距離差の平均値であり、前記第4の平均値は、前記少なくとも4つの前記組合せに対する前記距離差の平均値である
    請求項6または請求項7に記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  12. 前記第1のステップにおいて、前記演算装置は、時間差または位相差に基づいて前記距離差を算出し、前記時間差は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信された時刻の差であり、前記位相差は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信されたときに前記2つの前記アンテナによって受信された前記信号の位相差である
    請求項1から請求項11のいずれか1つに記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  13. 前記第4のステップにおいて、前記演算装置は、時間差または位相差に基づいて前記距離差を算出し、前記時間差は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信された時刻の差であり、前記位相差は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信されたときに前記2つの前記アンテナによって受信された前記信号の位相差である
    請求項6から請求項11のいずれか1つに記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  14. 前記第1のステップにおいて、前記演算装置は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信されたときに前記2つの前記アンテナによって受信された前記信号の信号強度に基づいて前記距離差を算出する
    請求項1から請求項11のいずれか1つに記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  15. 前記第4のステップにおいて、前記演算装置は、前記カプセル内視鏡から送信された同一の信号が前記2つの前記アンテナによって受信されたときに前記2つの前記アンテナによって受信された前記信号の信号強度に基づいて前記距離差を算出する
    請求項6から請求項11のいずれか1つに記載のカプセル内視鏡位置検出方法。
  16. 被検体内のカプセル内視鏡から無線で送信された信号を受信する少なくとも4つのアンテナと、
    前記少なくとも4つの前記アンテナのうち1つまたは2つの前記アンテナを順次選択するアンテナ選択回路と、
    演算装置と、
    を有し、
    前記少なくとも4つの前記アンテナは、第1の面に配置され、前記第1の面は、第2の面と略平行であり、前記第2の面は、X軸、Y軸、およびZ軸を含む直交座標系において前記X軸および前記Y軸を含み、
    第1のステップにおいて、前記演算装置が、前記アンテナ選択回路によって同時または順次に選択された前記2つの前記アンテナによって受信された信号に基づいて、第1の距離および第2の距離の距離差を算出し、前記第1の距離は、前記2つの前記アンテナの一方と前記カプセル内視鏡との距離であり、前記第2の距離は、前記2つの前記アンテナの他方と前記カプセル内視鏡との距離であり、前記2つの前記アンテナの少なくとも4つの組合せの各々に対して、前記距離差が算出され、
    第2のステップにおいて、前記演算装置が、前記第1のステップにおいて算出された前記距離差のうち少なくとも3つの距離差を選択し、
    第3のステップにおいて、前記演算装置が、前記第2のステップにおいて選択された前記距離差に基づいて前記カプセル内視鏡のZ座標を算出する
    カプセル内視鏡位置検出装置。
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