JPWO2017203568A1 - 導波管装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

電波の伝搬方向に直交する方向の断面の形状である第1の断面形状を構成している辺(11),(12),(13),(14),(15),(16)のうち、第1の断面形状における天井部を構成している辺(11),(12)が、第1の断面形状における短手方向に対して傾いているように構成する。これにより、自重の影響が小さくなるため、中央部分の変形を防ぐことができる。したがって、サポートを付加することなく、3Dプリンタを用いて製造することができる。

Description

この発明は、電波を伝搬する導波管装置に関するものである。
例えば、マイクロ波やミリ波などの電波を伝搬する導波管装置における中空の導波管は、一般的に、電波の伝搬方向に直交する方向の断面の形状が矩形や円形である。
例えば、断面形状が矩形の導波管は、同導波管を電波の伝搬方向に2分割された形状の2つの部材が対向された状態で、ねじ止めや拡散接合されることで製造される。
しかし、導波管が、ねじ止めや拡散接合されることで製造される場合、接合不良が生じ易くなり、接合が不十分な状態では、高い周波数の電波が漏洩して性能が劣化することがある。
以下の非特許文献1には、3次元の形状データに基づいて、粉末金属などの材料を1層ずつ層状に積み重ねることで、目的の立体形状を成形する3Dプリンタが開示されている。
3Dプリンタを用いれば、導波管の全体構造を一括して製造することが可能であるため、ねじ止めや拡散接合を行う必要がなく、接合不良が生じる問題を解決することができる。
ただし、断面形状が矩形である場合、断面形状を構成している複数の辺のうち、3Dプリンタの積層面に対して水平な天井部を構成している辺の中央部分が、自重の影響で変形が生じて、下方に垂れてしまうことがある。
以下の非特許文献1には、3Dプリンタの積層面に対して水平な辺にサポートを付加する技術が開示されている。
発行者:望月洋介「3Dプリンタ総覧2015」 日経BP社発行 編集:日経ものづくり、2015年、pp.81〜85
3Dプリンタの積層面に対して水平な天井部を構成している辺にサポートを付加すれば、天井部を構成している辺の中央部分の変形を防ぐことができる。しかし、サポートを付加する場合、導波管を製造した後に、サポートを除去する必要があるため、製造工程が煩雑になり、製造コストが高くなってしまうという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、サポートを付加することなく、3Dプリンタを用いて製造することができる導波管装置を得ることを目的とする。
この発明に係る導波管装置は、電波の伝搬方向に直交する方向の断面の形状である第1の断面形状を構成している複数の辺のうち、第1の断面形状における天井部を構成している辺が、第1の断面形状における短手方向に対して傾いている第1の導波管を備えているものである。
この発明によれば、電波の伝搬方向に直交する方向の断面の形状である第1の断面形状を構成している複数の辺のうち、第1の断面形状における天井部を構成している辺が、第1の断面形状における短手方向に対して傾いているように構成したので、サポートを付加することなく、3Dプリンタを用いて製造することができる効果がある。
図1Aはこの発明の実施の形態1による導波管装置を示す斜視透過図、図1Bは図1AのAから導波管装置をみた側面透過図、図1Cは図1AのBから導波管装置をみた上面透過図、図1Dは図1AのCにおける断面図である。 図2Aはこの発明の実施の形態1による導波管装置の導波管1を示す斜視透過図、図2Bは図1AのCにおける導波管1の断面図である。 図1AのFにおける導波管2の断面図である。 天井部を構成している辺が自重の影響で変形している様子を示す説明図である。 水平な天井部を構成している辺に対してサポートを付加している例を示す説明図である。 図6Aは傾き角度θ=45°、θ=90°である場合の導波管1の断面図、図6Bは傾き角度θ=70°、θ=90°である場合の導波管1の断面図である。 導波管1,2における傾き角度θ,θと、基本モードTE10の遮断周波数fcとの関係を示す説明図である。 図8A及び図8Bは導波管1における断面形状の一例を示す説明図である。 図9Aはこの発明の実施の形態1による他の導波管装置を示す斜視透過図、図9Bは図9AのAから導波管装置をみた側面透過図、図9Cは図9AのBから導波管装置をみた上面透過図である。 図10Aはこの発明の実施の形態1による他の導波管装置を示す斜視透過図、図10Bは図10AのAから導波管装置をみた側面透過図、図10Cは図10AのBから導波管装置をみた上面透過図である。 図11Aはこの発明の実施の形態2による導波管装置を示す斜視透過図、図11Bは図11AのAから導波管装置をみた側面透過図、図11Cは図1AのBから導波管装置をみた上面透過図、図11Dは図1AのCから導波管装置をみた側面透過図である。 図12Aは図11の導波管装置の通過特性及び結合特性を示す説明図、図12Bは図11の導波管装置のアイソレーション特性及び反射特性を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面にしたがって説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による導波管装置を示す構成図である。
図1Aはこの発明の実施の形態1による導波管装置を示す斜視透過図であり、図1Bは図1AのAから導波管装置をみた側面透過図である。
また、図1Cは図1AのBから導波管装置をみた上面透過図であり、図1Dは図1AのCにおける断面図である。
図1の導波管装置では、第1の導波管である導波管1に対して、第2の導波管である導波管2が分岐導波管として接続されている。即ち、導波管1の側壁のうち、導波管2が接続されている箇所の側壁は穴が開いており、導波管1を伝搬される電波の一部が導波管2に分配される。
この実施の形態1では、導波管1,2が3Dプリンタで製造されるものを想定しており、図1A及び図1BにおけるDは3Dプリンタの積層面である。
図2はこの発明の実施の形態1による導波管装置の導波管1を示す構成図である。
図2Aはこの発明の実施の形態1による導波管装置の導波管1を示す斜視透過図であり、図2Bは図1AのCにおける導波管1の断面図である。
図3は図1AのFにおける導波管2の断面図である。
図1から図3において、Aは導波管1における電波の伝搬方向であり、電波の伝搬方向Aに直交する方向の断面である図1AのCにおける導波管1の断面の形状(第1の断面形状)は、例えば、図1Dや図2Bに示すように6角形である。
Eは導波管2における電波の伝搬方向であり、電波の伝搬方向Eに直交する方向の断面である図1AのFにおける導波管2の断面の形状(第2の断面形状)は、例えば、図3に示すように6角形である。
以下、導波管1の断面形状と称するときは第1の断面形状を意味し、導波管2の断面形状と称するときは第2の断面形状を意味する。
図1AのCにおける導波管1の断面形状は、辺11,12,13,14,15,16を有している。
辺11,12は、導波管1の断面形状における天井部を構成している辺であり、辺13,14は、導波管1の断面形状における底部を構成している辺である。
導波管1の断面形状は、長手方向の軸21と、短手方向の軸22とを有しており、短手方向の軸22は、導波管1における断面形状の重心を通っている短手方向の軸である。
図1及び図2の例では、導波管1の断面形状における長手方向は鉛直方向と一致しており、導波管1の断面形状における短手方向は水平方向23と一致している。
導波管1の断面形状は、長手方向の軸21を対称軸とする線対称な形状であり、かつ、短手方向の軸22を対称軸とする線対称な形状である。即ち、導波管1の断面形状は、2軸に対して対称な6角形である。
辺11は水平方向23に対して傾いており、辺11の傾き角度がθ11である。
辺12は水平方向23に対して傾いており、辺12の傾き角度がθ12である。
辺13は水平方向23に対して傾いており、辺13の傾き角度がθ13である。
辺14は水平方向23に対して傾いており、辺14の傾き角度がθ14である。
θ11=θ12=θ13=θ14=θである。
辺15は水平方向23に対して傾いており、辺15の傾き角度がθ15である。
辺16は水平方向23に対して傾いており、辺16の傾き角度がθ16である。
θ15=θ16=θであり、θ=90°である。
斜面17は導波管1の断面形状における辺11によって形成されている導波管1における天井部の斜面である。
斜面18は導波管1の断面形状における辺12によって形成されている導波管1における天井部の斜面である。
斜面19は導波管1の断面形状における辺13によって形成されている導波管1における底部の斜面である。
斜面20は導波管1の断面形状における辺14によって形成されている導波管1における底部の斜面である。
図1AのFにおける導波管2の断面形状は、辺31,32,33,34,35,36を有している。
辺31,32は、導波管2の断面形状における天井部を構成している辺であり、辺33,34は、導波管2の断面形状における底部を構成している辺である。
導波管2の断面形状は、長手方向の軸41と、短手方向の軸42とを有しており、短手方向の軸42は、導波管2における断面形状の重心を通っている短手方向の軸である。
図1及び図3の例では、導波管2の断面形状における長手方向は鉛直方向と一致しており、導波管2の断面形状における短手方向は水平方向43と一致している。
導波管2の断面形状は、長手方向の軸41を対称軸とする線対称な形状であり、かつ、短手方向の軸42を対称軸とする線対称な形状である。即ち、導波管2の断面形状は、2軸に対して対称な6角形である。
辺31は水平方向43に対して傾いており、辺31の傾き角度がθ31である。
辺32は水平方向43に対して傾いており、辺32の傾き角度がθ32である。
辺33は水平方向43に対して傾いており、辺33の傾き角度がθ33である。
辺34は水平方向43に対して傾いており、辺34の傾き角度がθ34である。
θ31=θ32=θ33=θ34=θである。
辺35は水平方向43に対して傾いており、辺35の傾き角度がθ35である。
辺36は水平方向43に対して傾いており、辺36の傾き角度がθ36である。
θ35=θ36=θであり、θ=90°である。
斜面37は導波管2の断面形状における辺31によって形成されている導波管2における天井部の斜面である。
斜面38は導波管2の断面形状における辺32によって形成されている導波管2における天井部の斜面である。
斜面39は導波管2の断面形状における辺33によって形成されている導波管2における底部の斜面である。
斜面40は導波管2の断面形状における辺34によって形成されている導波管2における底部の斜面である。
繋ぎ部2aは導波管1における天井部の斜面18と接するように延伸された導波管2における天井部の端部である。
繋ぎ部2bは導波管1における底部の斜面20と接するように延伸された導波管2における底部の端部である。
この実施の形態1では、導波管1における断面形状の長手方向の寸法と、導波管2における断面形状の長手方向の寸法とが異なっており、図1の例では、導波管1における断面形状の長手方向の寸法が、導波管2における断面形状の長手方向の寸法より長くなっている。
次に動作について説明する。
この実施の形態1では、中空の導波管1,2が3Dプリンタで製造されるものを想定しているが、電波の伝搬方向A,Eに直交する方向の断面の形状が矩形である場合には、その断面形状を構成している複数の辺のうち、水平な天井部を構成している辺に対して、サポートを付加しなければ、図4に示すように、中央部分が自重の影響で変形して、下方に垂れてしまうことがある。
図4は天井部を構成している辺が自重の影響で変形している様子を示す説明図である。
図5は水平な天井部を構成している辺に対してサポートを付加している例を示す説明図である。
図5に示すように、水平な天井部を構成している辺にサポートを付加すれば、辺の中央部分の変形を防ぐことができるが、上述したように、導波管を製造した後に、サポートを除去する必要があるため、製造工程が煩雑になり、製造コストが高くなる。
この実施の形態1では、サポートを付加することなく、天井部を構成している辺の変形を防ぐため、断面形状を六角形にすることで、導波管1における天井部を構成している辺11,12が、3Dプリンタの積層面Dである水平方向23に対して傾いているようにしている。
また、導波管2における天井部を構成している辺31,32が、3Dプリンタの積層面Dである水平方向43に対して傾いているようにしている。
天井部を構成している辺11,12,31,32が3Dプリンタの積層面Dに対して傾いている場合、自重の影響が小さくなるため、中央部分の変形を防ぐことができる。
概ね、傾き角度θ,θが10°以上であれば、自重の影響が小さくなるため、中央部分の変形を防ぐことができる。ただし、傾き角度θ,θが10°以上であるものに限るものではなく、傾き角度θ,θが10°未満の場合でも、0°より大きければ、3Dプリンタの積層面Dと水平である場合よりは自重の影響が小さくなるため、中央部分の変形を防ぐことができることがある。
ここで、図6は導波管1の断面形状の一例を示す断面図である。
図6Aは傾き角度θ=45°、θ=90°である場合の導波管1の断面図であり、図6Bは傾き角度θ=70°、θ=90°である場合の導波管1の断面図である。
図6Aに示すように、傾き角度θ=45°の場合、導波管1で発生する各種のモードの中から、遮断周波数fcが低い方から3つのモードを列挙すると、導波管1で発生するモードは、TE10、TE20、TE01であり、断面形状が矩形の導波管で発生するモードと同様である。
傾き角度θ>70°の場合、導波管1で発生する各種のモードのうち、遮断周波数fcが低い方から3つのモードを列挙すると、導波管1で発生するモードは、TE10、TE20、TE30となり、断面形状が矩形の導波管で発生するモードと異なる。
ここでは、導波管1で発生するモードについて説明しているが、導波管2の断面形状が導波管1の断面形状と同じであれば、導波管2で発生するモードは、導波管1で発生するモードと同じである。
図7は導波管1における傾き角度θと、基本モードTE10の遮断周波数fcとの関係を示す説明図である。
図7における基本モードTE10の遮断周波数fcは、傾き角度θが変わっても導波管1における断面形状の面積が等しい条件で導出している。具体的には、θ=0°の矩形の断面形状である場合、断面形状の長手方向の寸法が12.954mm、短手方向の寸法が6.477mmの条件で導出している。
基本モードTE10の遮断周波数fcは、図7に示すように、傾き角度θが大きいほど低くなり、傾き角度θが70°以下では、概ね、断面形状が矩形の導波管で発生する基本モードTE10の遮断周波数fcと同じになる。
また、導波管1で発生する高次モードについても、傾き角度θが70°以下では、概ね、断面形状が矩形の導波管で発生する高次モードと同じになる。
以上より、傾き角度は、θ≦70°であることが望ましい。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、電波の伝搬方向に直交する方向の断面の形状である第1の断面形状を構成している辺11〜16のうち、第1の断面形状における天井部を構成している辺11,12が、第1の断面形状における短手方向に対して傾いているように構成したので、サポートを付加することなく、3Dプリンタを用いて製造することができる効果がある。
また、この実施の形態1によれば、電波の伝搬方向に直交する方向の断面の形状である第2の断面形状を構成している辺31〜36のうち、第2の断面形状における天井部を構成している辺31,32が、第2の断面形状における短手方向に対して傾いているように構成したので、サポートを付加することなく、3Dプリンタを用いて製造することができる効果がある。
この実施の形態1では、導波管1の断面形状が、2軸に対して対称な6角形である例を示したが、天井部を構成している辺11,12が、短手方向に対して傾いていればよく、図8に示すように、導波管1の断面形状が、2軸に対して対称でない形状であってもよい。
図8A及び図8Bは導波管1における断面形状の一例を示す説明図である。
図8Aの導波管1は、底部を構成している辺13,14が、3Dプリンタの積層面Dと水平になっているため、短手方向の軸22に対して線対称な形状になっていない。
図8Bの導波管1は、底部を構成している辺13,14が、3Dプリンタの積層面Dと水平になっており、また、天井部を構成している辺11,12が同じ方向に傾いている。このため、短手方向の軸22に対して線対称な形状になっておらず、長手方向の軸21に対して線対称な形状になっていない。
ただし、導波管1の断面形状が、2軸に対して対称な形状でない場合、高次モードを誘発する可能性があるため、導波管1の断面形状は、2軸に対して対称な形状な方が望ましい。
なお、導波管2についても、導波管1と同様に、断面形状が、2軸に対して対称でない形状であってもよい。
この実施の形態1では、導波管2における天井部及び底部が、導波管1における天井部及び底部の斜面18,20と接するように延伸された繋ぎ部2a,2bを備えているものを示したが、図9及び図10に示すように、導波管2における天井部及び底部が、繋ぎ部2a,2bを備えていないものであってもよい。
図9Aはこの発明の実施の形態1による他の導波管装置を示す斜視透過図であり、図9Bは図9AのAから導波管装置をみた側面透過図、図9Cは図9AのBから導波管装置をみた上面透過図である。
図10Aはこの発明の実施の形態1による他の導波管装置を示す斜視透過図であり、図10Bは図10AのAから導波管装置をみた側面透過図、図10Cは図10AのBから導波管装置をみた上面透過図である。
なお、図9の例では、繋ぎ部2a,2bを備えていないため、導波管2の上部及び下部が、導波管1の側壁と接続されていない。導波管1の側壁と接続されていない導波管2の上部及び下部に穴が開いていると電波が漏れてしまうため、導波管1の側壁と接続されていない導波管2の上部及び下部は穴が塞がれており、導波管1の側壁と接続されている導波管2の中央部だけに穴が開いている。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、導波管1と導波管2を備えた導波管装置を示したが、導波管1が2つ平行に並べられた状態で、複数の導波管2が、2つの導波管1を繋いでいるものであってもよい。
図11はこの発明の実施の形態2による導波管装置を示す構成図である。
図11Aはこの発明の実施の形態2による導波管装置を示す斜視透過図であり、図11Bは図11AのAから導波管装置をみた側面透過図である。
また、図11Cは図1AのBから導波管装置をみた上面透過図であり、図11Dは図1AのCから導波管装置をみた側面透過図である。
図11において、図1、図9及び図10と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
入力ポート51は信号を入力するポートである。
通過ポート52、結合ポート53及びアイソレーションポート54は信号を出力するポートである。
図11の例では、平行に並べられている2つの導波管1に対して、5つの導波管2が、電波の基本波の周波数で4分の1波長(λ/4)の間隔で設けられている。
この実施の形態2では、説明の便宜上、2つの導波管1を導波管1aと導波管1bで区別する。
図11の例では、5つの導波管2が設けられているが、4つ以下、あるいは、6つ以上の導波管2が設けられていてもよい。
また、図11の例では、5つの導波管2の間隔がλ/4の例を示しているが、5つの導波管2の間隔がλ/4に限るものではなく、λ/4より大きい間隔や小さい間隔で設けられていてもよい。
図11の例では、2つの導波管1a,1bにおける断面形状の長手方向の寸法と、5つの導波管2における断面形状の長手方向の寸法とが異なっているが、断面形状の長手方向の寸法は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、5つの導波管2の寸法や形状は、全て同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。したがって、5つの導波管2は、例えば、図1に示すように繋ぎ部2a,2bを有する導波管であってもよいし、図9や図10に示すように繋ぎ部2a,2bを有しない導波管であってもよい。
図11の例では、入力ポート51から入力された信号は、導波管1a内を伝搬され、導波管2が接続されている箇所で分配される。
導波管2が接続されている箇所で分配された一方の信号は、導波管1a内を伝搬されて、通過ポート52から出力される。
また、導波管2が接続されている箇所で分配された他方の信号は、導波管2内を伝搬され、導波管1bと接続されている箇所で分配される。
導波管1bと接続されている箇所で分配された一方の信号は、結合ポート53から出力され、導波管1bと接続されている箇所で分配された他方の信号は、アイソレーションポート54から出力される。
図12は図11の導波管装置の特性を示す説明図である。
図12Aは図11の導波管装置の通過特性及び結合特性を示し、図12Bは図11の導波管装置のアイソレーション特性及び反射特性を示している。
図12の例では、傾き角度θ,θが45°、5つの導波管2の間隔がλ/4である場合のシミュレーション結果を示している。
図11の導波管装置は、所望の結合度が約3dBの装置であり、図12より、良好な特性が得られていることが確認される。即ち、周波数が16.5〜21.5GHzの範囲では、入力ポート51から結合ポート53への通過特性と、入力ポート51から結合ポート53への結合特性とが共に−3.1±0.4dBとなる割合が24%であることが確認される。また、反射特性が−27.5dB以下であることが確認される。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明は、電波を伝搬する導波管装置に適している。
1,1a,1b 導波管(第1の導波管)、2 導波管(第2の導波管)、2a,2b 繋ぎ部、11,12 天井部を構成している辺、13,14 底部を構成している辺、15,16 辺、17〜20 斜面、21 長手方向の軸、22 短手方向の軸、23 水平方向、31,32 天井部を構成している辺、33,34 底部を構成している辺、35,36 辺、37〜40 斜面、41 長手方向の軸、42 短手方向の軸、43 水平方向、51 入力ポート、52 通過ポート、53 結合ポート、54 アイソレーションポート。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、サポートを付加することなく、3Dプリンタを用いて製造することができる導波管装置の製造方法を得ることを目的とする。
この発明に係る導波管装置の製造方法は、電波の伝搬方向に直交する方向の断面の形状である第1の断面形状を構成している複数の辺のうち、第1の断面形状における天井部を構成している辺が、第1の断面形状における短手方向に対して傾いている第1の導波管を備えた導波管装置の製造方法であって、材料を層状に積層して立体形状を成形する3Dプリンタを用いて、当該3Dプリンタの積層面を短手方向及び第1の導波管の軸方向に平行な面として製造するものである。
この発明に係る導波管装置の製造方法は、電波の伝搬方向に直交する方向の断面の形状である第1の断面形状を構成している複数の辺のうち、第1の断面形状における天井部を構成している辺が、第1の断面形状における短手方向に対して傾いている第1の導波管を備えた導波管装置の製造方法であって、第1の導波管を製造する際、材料を層状に積層して立体形状を成形する3Dプリンタを使用し、当該3Dプリンタの積層面を短手方向及び第1の導波管の軸方向に平行な面として製造するものである。
この発明によれば、第1の導波管を製造する際、材料を層状に積層して立体形状を成形する3Dプリンタを使用し、当該3Dプリンタの積層面を第1の断面形状における短手方向及び第1の導波管の軸方向に平行な面として製造するように構成したので、サポートを付加することなく、第1の導波管を製造することができる効果がある。

Claims (11)

  1. 電波の伝搬方向に直交する方向の断面の形状である第1の断面形状を構成している複数の辺のうち、前記第1の断面形状における天井部を構成している辺が、前記第1の断面形状における短手方向に対して傾いている第1の導波管を備えた導波管装置。
  2. 前記第1の断面形状を構成している複数の辺のうち、前記第1の断面形状における底部を構成している辺が、前記短手方向に対して傾いていることを特徴とする請求項1記載の導波管装置。
  3. 前記第1の断面形状は、前記第1の断面形状における長手方向の軸を対称軸とする線対称な形状であることを特徴とする請求項1記載の導波管装置。
  4. 前記第1の断面形状は、前記第1の断面形状の重心を通る短手方向の軸を対称軸とする線対称な形状であることを特徴とする請求項1記載の導波管装置。
  5. 電波の伝搬方向に直交する方向の断面の形状である第2の断面形状を構成している複数の辺のうち、前記第2の断面形状における天井部を構成している辺が、前記第2の断面形状における短手方向に対して傾いている第2の導波管を備え、
    前記第2の導波管は、前記第1の導波管から分岐されている分岐導波管であることを特徴とする請求項1記載の導波管装置。
  6. 前記第2の断面形状を構成している複数の辺のうち、前記第2の断面形状における底部を構成している辺が、前記第2の断面形状における短手方向に対して傾いていることを特徴とする請求項5記載の導波管装置。
  7. 前記第2の断面形状は、前記第2の断面形状における長手方向の軸を対称軸とする線対称な形状であることを特徴とする請求項5記載の導波管装置。
  8. 前記第2の断面形状は、前記第2の断面形状の重心を通る短手方向の軸を対称軸とする線対称な形状であることを特徴とする請求項5記載の導波管装置。
  9. 前記第2の導波管における天井部及び底部は、前記第1の導波管における天井部及び底部の斜面と接するように延伸された繋ぎ部を有していることを特徴とする請求項5記載の導波管装置。
  10. 前記第1の断面形状における長手方向の寸法と、前記第2の断面形状における長手方向の寸法とが異なっていることを特徴とする請求項5記載の導波管装置。
  11. 電波の伝搬方向に直交する方向の断面の形状である第2の断面形状を構成している複数の辺のうち、前記第2の断面形状における天井部を構成している辺が、前記第2の断面形状における短手方向に対して傾いている第2の導波管を備え、
    前記第2の導波管は、前記第1の導波管が2つ平行に並べられた状態で、前記2つの第1の導波管を繋ぐ導波管であり、
    前記第2の導波管が複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の導波管装置。
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