JPWO2017179145A1 - 荷電粒子線装置および試料ホルダ - Google Patents

荷電粒子線装置および試料ホルダ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017179145A1
JPWO2017179145A1 JP2018511813A JP2018511813A JPWO2017179145A1 JP WO2017179145 A1 JPWO2017179145 A1 JP WO2017179145A1 JP 2018511813 A JP2018511813 A JP 2018511813A JP 2018511813 A JP2018511813 A JP 2018511813A JP WO2017179145 A1 JPWO2017179145 A1 JP WO2017179145A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
charged particle
particle beam
support member
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018511813A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6549313B2 (ja
Inventor
昭朗 池内
昭朗 池内
羽根田 茂
茂 羽根田
吉延 星野
吉延 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Publication of JPWO2017179145A1 publication Critical patent/JPWO2017179145A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6549313B2 publication Critical patent/JP6549313B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/20Means for supporting or positioning the objects or the material; Means for adjusting diaphragms or lenses associated with the support
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/22Optical or photographic arrangements associated with the tube
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/22Optical or photographic arrangements associated with the tube
    • H01J37/222Image processing arrangements associated with the tube
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/26Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/26Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes
    • H01J37/28Electron or ion microscopes; Electron or ion diffraction tubes with scanning beams
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/20Positioning, supporting, modifying or maintaining the physical state of objects being observed or treated
    • H01J2237/202Movement
    • H01J2237/20214Rotation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

観察視野を容易に探索可能な試料ホルダを提供するために、位置合わせ用パターンを有する試料支持部材115を搭載することにより位置合わせされるザグリ部が形成された第1上面と第1上面を水平に回転させるための回転軸とを備えた試料搭載部137と、試料搭載部が上下動可能な開口部と開口部の周辺の第2上面とを備えた試料台部141と、導電性を有し試料台部の第2上面の方向へ押し下げることにより試料搭載部に搭載された試料支持部材の上面と試料台部の第2上面とが同じ高さとなる試料カバー部140と、を有する試料ホルダとする。

Description

本発明は、荷電粒子線装置および試料ホルダに関する。
走査電子顕微鏡(以下、SEMという)に代表される荷電粒子線装置では、静電レンズや電磁レンズなどにより細く集束された荷電粒子線を試料上で走査して、試料から所望の情報(例えば試料像)を得る。このような装置で試料を観察する際には、現在の視野は試料のどの位置にあたるのかを判断し、観察したい箇所まで視野を動かすこと(以下、観察視野探しという)が必要になっている。
特許文献1には、光学顕微鏡(以下、OMという)での観察に使用したスライドガラスをそのまま観察試料として使用可能な、SEM用試料ホルダおよび当該試料ホルダを搭載したSEMが開示されている。
特開2014−44967号公報
荷電粒子線装置は、光よりも波長の短い荷電粒子線を用いているため、OMよりも分解能が高く、数ナノメートルから数百ナノメートルオーダーの大きさの試料(もしくは試料の構造)を観察できるという利点がある。一方、荷電粒子線装置の電子光学系の条件によっては、ユーザにとっては、視野探しが困難なものとなっている。この問題に対し、特許文献1には、荷電粒子線装置での試料の観察に先立ち、OMにより試料の全景を観察し、得られた光学像と比較しながら荷電粒子線によって試料を観察することで、観察視野探しを行なう手法が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、OMで撮像した画像(以下、観察位置指定像という)を用いて荷電粒子線装置の観察視野探しを行う場合、観察対象試料上における観察位置指定像の座標系と試料ステージの座標系とを一致させる較正作業が煩雑になる、という課題がある。
本発明の目的は、観察視野を容易に探索可能な荷電粒子線装置および試料ホルダを提供することにある。
上記目的を達成するための一実施形態として、荷電粒子源と、試料を載置する試料ホルダと、前記荷電粒子源から放出された荷電粒子を荷電粒子線として前記試料に照射する荷電粒子線光学系と、前記試料から放出された信号を検出する検出器と、各構成要素を制御する制御部とを備えた荷電粒子線装置において、
前記試料ホルダは、
中心マーカ、倍率及び回転角度を解析するためのパターン及び番地マーカを含む位置合わせ用パターンを有する試料支持部材を搭載することにより位置合わせされるザグリ部が形成された第1上面と、前記第1上面を水平に回転させるための回転軸とを備えた試料搭載部と、
前記試料搭載部が上下動可能な開口部と、前記開口部の周辺の第2上面とを備えた試料台部と、
導電性を有し、且つ前記試料支持部材の前記位置合わせ用パターンが露出される窓を有し、前記試料台部の前記第2上面の方向へ押し下げることにより、前記試料搭載部に搭載された前記試料支持部材の上面と前記第2上面とが同じ高さとなるような試料カバー部と、を有することを特徴とする荷電粒子線装置とする。
本発明によれば、観察視野を容易に探索可能な荷電粒子線装置および試料ホルダを提供することができる。
SEMのシステム構成例を示す断面図(一部ブロック図)。 観察対象試料のOM撮像動作例を示すフローチャート。 観察対象試料のSEM撮像動作例を示すフローチャート。 試料支持部材の概略構成例を示す鳥瞰図。 試料支持部材(試料無)の概略構成例を示す上面図。 試料支持部材(試料有)の概略構成例を示す上面図。 試料ホルダの概略構成例を示す鳥瞰図。 図4AのA−A’断面図。 試料ホルダの他の概略構成例を示す鳥瞰図。 電子顕微鏡像の初期視野と位置合わせ用パターンの位置関係を示す上面図。 電子顕微鏡像のパターンデータと電子顕微鏡像初期視野の位置関係を説明するための上面図。 位置・倍率演算部の動作例を示すフローチャート。
実施例において、荷電粒子線装置としてSEMを例に説明するが、本発明の荷電粒子線装置はSEMに限られることはない。本発明に係る荷電粒子線装置は、撮像装置によって取得された試料の撮像画像上で、荷電粒子線装置によって観察像を取得する当該試料上の観察範囲を視野範囲として設定する一方、荷電粒子線装置によって当該視野範囲に該当する試料上の観察範囲に荷電粒子線を照射して試料の観察像を取得する際、当該視野範囲の設定に用いられた観察位置指定像における試料支持部材に施されたパターンの形状と寸法情報を、荷電粒子線の照射位置の較正に使用するものであればよく、例えば、走査イオン顕微鏡や走査透過電子顕微鏡や透過電子顕微鏡、これらと試料加工装置との複合装置、またはこれらを応用した解析・検査装置等も含まれる。
以下、本発明の実施例に係る荷電粒子線装置について、図面に基づき説明する。なお、同一符号は同一構成要素を示す。
<荷電粒子線装置のシステム構成例と撮像フロー>
先ず、荷電粒子線装置のシステム構成例と、観察対象試料の撮像フローを図1と図2A、図2Bに基づき説明する。
図1は、荷電粒子線装置(ここでは、SEM)の一例を示す概略構成図である。
SEM101は、鏡筒102と、試料室103とが一体化されてなる顕微鏡装置本体104と、SEM各部をそれぞれ制御する制御装置(制御部)105とを有し、制御装置105は表示部150と操作部151が接続されている。
鏡筒102には、電子ビーム106を放出する電子銃107と、この電子ビーム106を照射制御する電子光学系108とが設けられている。
電子光学系108は、電子銃107から放出された電子ビーム106を集束するコンデンサレンズ109と、電子ビーム106を走査する偏向器110と、試料112の表面上に焦点が合うように電子ビーム106を集束させる対物レンズ111とを含む。図1の例では、電子ビーム106が試料112に照射されることにより発生する信号113(例えば、二次電子や反射電子等)を検出する検出器114も設けられた構成になっている。
試料室103は、開閉可能な図示せぬ導入/導出口を介して、試料支持部材115が載置された試料ホルダ116が収容される構成になっており、試料112は試料支持部材115に載置される。試料支持部材115には、位置合わせ用パターン117が形成されている。試料支持部材115の詳細については、図3A〜図3Cの試料支持部材115が丸型カバーガラスの形態をとる場合の概略構成例を用いて後述し、試料ホルダ116の詳細についても図4A〜図4Cを用いて後述する。
試料ホルダ116は試料支持部材115を容易に載置し、回転し、固定できる機構を備えており、位置合わせ用パターン117がSEM101の撮像時の初期視野内に収まるように試料支持部材115を固定する機構を備えている。試料室103には、この試料ホルダ116が保持される試料ステージ118が設けられている。試料室が真空排気されていることは言うまでもない。
試料ステージ118は、試料ホルダ116が着脱自在に取り付けられる被取付部119と、この被取付部119を、試料室103内で、例えば水平面内及び面直方向へ移動させたり、回転や傾斜させたりして、試料室103内における試料112及び試料支持部材115の位置や向きを試料ホルダ116ごと変位させる試料移動機構120を備えている。試料移動機構120と電子光学系108とを制御装置105で制御し、試料112の任意の位置に電子ビーム106を照射し、発生した信号113を検出器114で検出することにより、試料の任意の位置と倍率における電子顕微鏡観察を可能にする。
ここで、前記倍率とは、視野(Field Of View:FOV)の幅、もしくはデジタル画像にした場合の1画素当りが示す長さ(ピクセルサイズ)などでもよい。
OM121は、本実施例では正立型のOMの一例を示しているが、倒立型のOMであってもよく、試料支持部材115を載置するステージ122と、観察対象物の画像データを得る撮像素子123とが設けられている。OMが大気圧下で使用されることは言うまでもない。
ステージ122は、試料112が載置された試料支持部材115を図示しない試料支持部材ホルダに固定し、例えば水平面内及び面直方向へ移動させたり、回転や傾斜させたりして、ステージ122の上における試料112の位置や向きを試料支持部材115ごと変位させる機構を備えている。ステージ122の移動機構は、電動式及び手動式の何れであってもよい。
撮像素子123は、例えばCCDセンサやCMOSセンサであって、観察対象物の静止画像及び動画像の何れかの画像データを取得する機能を有している。本実施例では、撮像素子123は制御装置105に接続され、撮像した画像データをOM用画像処理部(第1画像処理部)124に送出する例を示しているが、必ずしも撮像素子123が制御装置105に接続される必要はなく、撮像された観察対象物の画像データをデジタル画像データの様式に基づいて保存し、この保存された画像データをOM用画像処理部124に送出してもよい。
制御装置105は、検出器114により得られた信号を観察画像データ(以下、SEM像データと称する)に変換するSEM用画像処理部(第2画像処理部)125と、OM用画像処理部124と、位置合わせ用パターンの形状データが格納されたパターンデータ格納部126とを有する。
各データは位置・倍率演算部127に読込まれ、パターンデータを用いることによって各観察視野の倍率を倍率演算部128で、位置情報を位置演算部129で演算し、パターン座標との相対的な位置情報を演算する(位置・倍率演算部127で実行される演算の詳細は後述する)。このとき得られる倍率及び位置情報を用いて試料ステージ118の較正をおこなうことで、パターン座標を基準として試料ホルダ116を移動させ、パターン座標で指定した位置をSEM101で撮像することが可能となる。
一方、OM121で得られた観察画像データ(以下、OM像データと称する)の視野及び倍率も同様に、パターン座標と関連付けられる。これら倍率とパターン座標の情報を、電子光学系制御部130と試料ステージ制御部131に設定することで、OM像と同じ視野をSEM101で撮像することが可能となる。上述した、同じ視野を得るための位置情報演算と各制御部への指令は、視野合わせ部132が実行する。
視野合わせ部132は、位置・倍率演算部127で算出された、OM像の視野位置の情報を基に、OM像と同視野になるステージ位置と観察倍率の設定パラメータを、試料ステージ制御部131と電子光学系制御部130に送信する。
以上が、図1に示されるSEMシステム例の構成要素の概説である。
ここで、特許文献1によれば、観察位置指定像を用いて荷電粒子線装置の観察視野探しを行う場合、観察対象試料上における観察位置指定像の座標系と試料ステージの座標系とを一致させる較正作業のために、試料を載置する試料支持部材であるスライドガラスの全景を光学的撮像装置で撮像し、参照画像とする必要がある。また、参照画像は予め決められた視野と倍率とで撮像する必要があり、参照画像撮像用に予め視野と倍率とが固定された光学的撮像装置が必要である。このため、試料を観察する際の最低倍率が定まってしまい、試料の全景を観察することができない恐れがあり、視野探しが困難となる。更に、観察位置指定像を用いて較正作業を行う場合、観察位置指定像の特徴点を荷電粒子線装置の観察像の中から見つけ出し、各々の基準となる特徴点を複数個所関連付けする煩雑な作業が必要である。
そこで、本実施例では、上述したSEMシステム例を用いて、以下の撮像動作をおこなう。
図2A及び図2Bはそれぞれ、図1に示したSEMシステムを用いた本実施例における、OMでの撮像動作フローチャート及びそれにより得られたOM像の視野と同一視野の観察をSEMで実施する際の撮像動作を示すフローチャートである。
スタート(ステップS200)し、最初に試料支持部材115に試料112を載置し(ステップS201)、試料支持部材115をOMのステージ122に設置する(ステップS202)。この状態で撮像をおこなうことで、試料112と位置合わせ用パターン117のOM像が得られる。この際、低倍率での撮像では、図3Bに示されるグリッドパターン133及び中心マーカ134が収まる視野にて撮像をおこない、高倍率での撮像では、グリッドパターン133及び、中心マーカ134もしくは番地マーカ135が収まる視野にて撮像をおこなう(ステップS203)。これにより、低倍または高倍のどちらで取得したOM像においても、OM像視野と位置合わせ用パターン117との位置関係が位置・倍率演算部127において演算可能となる。グリッドパターンにおけるグリッドの間隔は、初期視野において直線2本以上が含まれる値に設定される。本実施例においては試料の全景を撮像する必要はない。撮像を終えた後は、試料支持部材115をステージ122から取り外し(ステップS204)、SEM撮像フローへと移行する(ステップS205)。
SEMでの撮像フローを開始(ステップS206)し、OM121のステージ122より取り外した試料支持部材115をSEM用の試料ホルダ116に設置する(ステップS207)。この際、まず図3Bに示される表裏・方向識別マーカ136にて試料支持部材115の表裏を確認し、図4Aに示される試料搭載部137に試料支持部材115を載置し、試料支持部材115の水平方向と試料ホルダ116の水平方向とを揃えるために、試料ホルダ116の水平方向を示す溝加工138をガイドとし、回転つまみ部139を用いて試料支持部材115の水平方向を調整し、最後に試料カバー部140を用いて試料支持部材115を試料ホルダ116に固定する。このステップにより試料支持部材の試料ホルダへの位置合わせ、即ち、中心マーカと試料搭載部の回転軸との位置合わせがなされる。
続いて、試料ホルダ116を試料ステージに取り付ける(ステップS208)。これにより、試料支持部材115に形成された位置合わせ用パターン117がSEM像撮像時の初期視野に収まる範囲に配置される。この状態で初期視野像の撮像をおこなうと(ステップS209)、位置合わせ用パターン117の観察像が得られる。
続いて、得られた初期視野像の観察画像データを位置・倍率演算部127に読込み、パターンデータを用いてパターン座標との相対的な位置情報を演算し(ステップS210)、試料ステージ118のステージ位置及び倍率の較正をおこなう(ステップS211)。
較正終了後に、先のOM撮像フローにて撮像した少なくとも1枚以上のOM像を読込み、表示部150に表示する(ステップS212)。なお、読込まれたOM像も同様に位置・倍率演算部127にて処理され、パターン座標との相対的な位置情報を保持している。
最後に、ユーザは表示されたOM像から、同視野の観察を希望するOM像を、操作部151を用いて選択する(ステップS213)。すると、視野合わせ部132により、電子光学系108と試料ステージ118が制御され(ステップS214)、選択したOM像と同視野の撮像が開始される(ステップS215)。
以上のように、本実施例のSEMは、OM観察と共通して利用できる試料支持部材115を用い、電子顕微鏡観察の初期視野に位置合わせ用パターン117を配置することで、ユーザによる手動での視野探し、及び位置・倍率較正作業を必要とせずに、OM像の視野と同一視野の観察を可能とする。
<試料支持部材>
図3A及び図3Bは、試料支持部材115の構造を示す図であり、図3Aは概略鳥瞰図、図3Bは上面図である。
試料支持部材115は、例えば石英や金属などの材料で形成された平板状のプレートであり、本実施例におけるプレートの形状は円形であるが、三角形、四角形、多角形などの形状であってもよく、一般的にOM観察に使用されるような、厚みが0.04mmから0.6mm程のカバーガラスであっても、厚みが0.8mmから1.5mm程度のスライドガラスであってもよく、平板状プレートの形状を特に限定するものではない。平板状プレートに試料112を載置し、試料112を荷電粒子線装置で観察するには、試料112および試料支持部材115が導電性を持つ必要があるが、試料112や試料支持部材115が非導電性である場合はオスミウムや酸化インジウムスズ(ITO)、金、白金、カーボン、ポリチオフェン、イオン液体などの導電性材料を試料112や試料支持部材115にコーティングして導電性を持たせればよい。使用する導電性材料はコーティングが荷電粒子装置観察に影響がない様に適宣選択すればよく、導電性コーティングの材料を特に限定するものではない。
プレートには図3Bに示すように、グリッドパターン133と番地マーカ135と中心マーカ134とで構成される位置合わせ用パターン117が設けられている。また、ユーザが試料交換時に試料支持部材の表裏と方向とを容易に識別できるように表裏・方向識別マーカ136も併せて設けられている。なお、各パターンとマーカはOMと荷電粒子線装置で観察可能であればよく、その形成方法は印刷や刻設または打抜きであってもよい。
グリッドパターン133は、位置演算をおこなう際に、観察像の倍率と試料支持部材115の回転角度を演算するために用いられる。本実施例においては、各グリッド線が一定間隔で整列し、かつ互いに直交するグリッドパターンを示しているが、グリッドパターン133はグリッド間隔と回転角度といった特徴量を解析できるものであればよく、例えば点や記号を等間隔に整列させるパターンであってもよく、前記グリッドパターンを特に限定するものではない。
番地マーカ135は、位置演算を行う際に、試料支持部材の位置情報を演算するために用いられる。本実施例ではグリッド線の交点に円形の枠を配置し、アルファベットの識別記号を付しているが、枠は三角形や四角形などであってもよく、識別記号は数字、文字、記号など、各番地の識別ができる記号であれば特にその形状を限定するものではない。
中心マーカ134は、位置演算をおこなう際に、観察画像の初期観察視野中心と中心マーカ134との位置ずれ量を演算するために用いられる。中心マーカ134は、試料支持部材115が試料ホルダ116に載置された際に、図4Aに示される試料搭載部137の回転軸と中心マーカ34の位置が一致するように構成されているため、高倍率の撮像においても初期視野のほぼ中心に中心マーカ134を観察することができ、位置演算処理を視野移動なしに開始することが可能となる。本実施例においては、中心マーカ134の形状を星形としているが、円形、半円形、三角形、四角形などの形状でもよく、グリッドパターン133内において中心点が認識可能な形状であればよい。なお、前記形状が回転対称を示す形状の場合は、方向を識別可能にする記号を中心マーカ134の内側または周囲に付加することがより好ましい。
一般的に、ユーザは観察視野とグリッドパターン133が水平となるように試料支持部材115を試料ホルダ116に載置するため、観察視野に対する試料支持部材115の回転角度は大きくとも−10度から+10度の範囲に収まるが、もし回転角度が90度を超える場合には、回転対称を示す形状の中心マーカ134とグリッドパターン133だけでは試料支持部材115の方向を誤認識する場合がある。したがって、前記方向を識別可能にする記号を付加したものを図4Aの試料ホルダ116に用いることで、確実に試料支持部材115の回転角度を演算することが可能となる。
表裏・方向識別マーカ136は、試料支持部材115の表裏と方向を、ユーザが容易に視認できるようにするために設けられる。本実施例においては、マーカの形状をアルファベットのFとしたが、B、G、R、Pなどでも、それに類する記号や図形であってもよく、表裏と方向の識別が容易な形状であれば特にその形状を限定するものではない。
図3Cは、試料支持部材115と試料支持部材115に載置された試料112の位置関係を示す図である。試料112は試料支持部材115の上に設けられた位置合わせ用パターン117の領域内に載置される。本実施例では、試料112が位置合わせ用パターン117におけるグリッドパターン133や中心マーカ134の上に載置された場合にも、試料112の下にあるグリッドパターン133や中心マーカ134を観察することができる。
一般的に、OM観察で生物試料を観察する場合には、照明に用いる光源の強度を調節することにより試料112の下のパターンを容易に観察することができる。一方、電子顕微鏡測定では電子ビーム106の電子が持つエネルギーを、加速電圧を変更することにより調節することができ、試料112の厚みに対して十分に高いエネルギーを持つ電子は試料112を透過することができる。したがって、試料112を電子ビーム106が透過しうるような加速電圧を設定することで、電子ビーム106が試料112を透過し、試料112の下に位置するパターンから発生する信号113を検出することが可能である。さらに、加速電圧を変更し、試料112を透過しない程度に電子のエネルギーを低くすることで、試料112表面の観察が可能となる。したがって、試料112は中心マーカ134を必ずしも避けて載置する必要はなく、任意の位置に載置することができる。
<試料ホルダ>
図4A及び図4Bは、試料ホルダ116の一構成例であり、図4Aは概略鳥瞰図、図4Bは図4AのA−A’断面図である。
試料ホルダ116は、試料支持部材115を載置する試料搭載部137と、試料搭載部137の土台となる試料台部141と、試料支持部材115を固定する試料カバー部140とを有する。
試料交換作業の効率化のために、観察に使用する試料支持部材115の厚みに揃えたザグリ部を試料搭載部137の上面に設けて、試料支持部材115と試料搭載部137が略平坦となるように構成しているが、ザグリ部の深さと試料支持部材115の厚さとが、同じになっていなくてもよく、試料カバー部140取付け時に、試料カバー部140が試料支持部材115を上面方向から押さえ込み、試料搭載部137が試料支持部材115の厚み分降下することにより、常に試料支持部材115の上面の高さが試料台部141の上面の高さと一致すればよく、特に限定するものではない。なお、ザグリ部に試料支持部材を設置することにより、試料搭載部の回転軸と試料支持部材に設けた中心マーカとの位置合わせが行われる。また、ここで言う「一致」は完全一致が望ましいが、初期視野における焦点深度の範囲以内での位置ずれは誤差範囲として許容される。
試料搭載部137、試料台部141、試料カバー部140、などの試料ホルダ116を構成する材料には、本実施例においてはSUS316を用いたが、他にSUS304、Al、C(グラファイト)、Cu、Ta、Mo、Ti、W、黄銅、青銅、及びこれら物質を含んだ化合物や合金等で電気導通性があり、非磁性体であるならば前記材料に対して特に限定するものではない。
試料搭載部137は、回転つまみ部139を有しており、回転つまみ部139を操作することで、試料搭載部137に載置した試料支持部材115を、試料台部141の上面との水平を保ったまま任意の角度に回転、保持するよう構成されている。
試料搭載部137の回転軸は、試料支持部材115の中心と一致するよう構成される。さらに、試料搭載部137の回転軸は、試料ステージ118の被取付部119に試料ホルダ116を設置した場合に、SEM101の電子光学系108の光軸と一致するよう試料台部141に組付けされる。これにより、試料支持部材115の水平方向を試料ホルダ116の水平方向と揃えるために、ユーザが360度どの角度に試料搭載部137を回転した場合にも、試料支持部材115の中心は常に電子光学系108の光軸と一致し、後述する較正方法が適用可能となる。なお、ここで言う「一致」は完全一致が望ましいが、初期視野において観察される範囲以内での位置ずれは誤差範囲として許容される。
本実施例においては、回転操作を容易にするため、回転つまみ部139の外周にローレット加工を施してあるが、外周部にナーリング加工を施したり、プラスやマイナス、ヘックス型のドライバ等を用いるための溝を形成したりするなど、回転操作を容易に行うための形状を特に限定するものではない。
試料カバー部140は、試料搭載部137に載置された試料支持部材115を、試料台部141の上面から底面の方向へ抑えつけることにより固定する。固定時には、試料カバー部140の裏面と試料台部141の上面とを密着させ、試料台部141に備えられたカバー固定ネジ142により試料カバー部140を固定する。本実施例では、図4Bの断面図に示すように試料搭載部137の回転軸の周りにバネ143を配置している。試料台部141と試料搭載部137それぞれのバネ143座巻部接触面は、バネ143によって常に押圧がかけられており、試料カバー部140を試料台部141に固定することで試料支持部材115上面の高さが試料台部141上面の高さと一致させ、かつバネ143の押圧によって試料支持部材115を振動等では動かない程度にしっかりと固定することを可能としている。
また、試料カバー部140には試料112と試料支持部材115が観察できるように窓144があけられており、試料支持部材115上面との良好な電気導通性を確保し、かつ物理的な接触を容易にするため、本実施例では窓144の周囲にエンボス加工が施してある。しかし、エンボス加工に限定せず、打ち抜き穴のバリを用いたり、バネ形状を形成したり、ツメ状の形状を形成してもよく、接触を容易に行うための形状を特に限定するものではない。さらに、本実施例では試料支持部材115の回転方向の確認を容易にするため、SEM101で観察を行う際の初期撮像視野における水平方向を示すオリエンテーションフラット145を設けているが、この形状がノッチ形状等でもよく、形状の方向が垂直方向であってもよく、15度、30度、45度、60度、75度などの方向でもよく、回転方向の確認を容易にするための形状を特に限定するものではない。
なお、試料支持部材115上面と試料台部141との良好な電気的コンタクトを確保するために、試料カバー部140とカバー固定ネジ142とを構成する材料には、本実施例においてはSUS316を用いたが、他にSUS304、Al、Cu、Ta、Mo、Ti、W、黄銅、青銅、及びこれら物質を含んだ化合物や合金等で電気導通性があり、カバー固定ネジ142にMoS、WSなどの潤滑剤、及びこれら物質を含んだ混合物を塗布することでネジのかじりを避けられるならば、前記材料に対して特に限定するものではない。
試料台部141は、試料ホルダ116を試料ステージ118の被取付部119に取付けるための図示せぬ嵌合部と、カバー固定ネジ142とを備える。
試料台部141の上面には、本実施例において、試料支持部材115に形成された位置合わせ用パターン117の水平方向と、SEM101で観察を行う際の初期撮像視野における水平方向を揃えるための、V字の溝加工138を水平方向と垂直方向に施してあるが、溝加工138が水平のみ、垂直のみであったり、15度、30度、45度、60度、75度などの方向であったり、試料搭載部137の回転軸に対して一方向だけであってもよく、また、断面形状がU字、W字、コの字、またはこれに類する凹部を有する形状であってもよく、回転方向の確認を容易にするための形状を特に限定するものではない。
図4Cに試料搭載部を3つ備えた試料ホルダの概略鳥瞰図を示す。試料搭載部137は試料ホルダ116に対して少なくとも1つ以上あればいくつあってもよく、試料搭載部の個数を特に限定するものではなく、試料ホルダ116は、試料搭載部137、溝加工138(図示せず)、回転つまみ部139、試料カバー部140、試料台部141、カバー固定ネジ142(図示せず)、バネ143(図示せず)、窓144(図示せず)、オリエンテーションフラット145(図示せず)を備える。
複数の試料搭載部を有した試料ホルダ116を用いた電子顕微鏡観察作業時には、試料ステージ118のX−Y平面内(電子ビーム106と直角をなすx方向と、前記電子ビーム106と直角をなし、かつ前記x方向と直角をなすy方向により形成される面内)の移動により、ユーザが操作部151を介して選択した試料搭載部137の中心がSEM像の初期視野に入るように、試料移動装置制御部がステージの移動を制御する。各試料搭載部137の中心位置は制御装置105に記録されており、ユーザが任意に選択した試料搭載部137の中心位置が初期視野中心となるようにステージは制御される。この移動制御により、試料搭載部137を複数有する試料ホルダ116を用いる場合にも、試料支持部材115上の位置合わせ用パターン117は常に初期視野で確認することができ、位置・倍率演算が可能となる。
<位置・倍率演算部>
図5Aは、SEM像の初期視野(SEM視野146)及びSEM像視野中心147と、位置合わせ用パターン117(133、134、135)との位置関係を示す図であり、図5Bは、位置合わせ用パターン117の形状データ及び座標データから構成されるパターンデータ148と、SEM視野146との位置関係を説明するための図である。
位置・倍率演算部127は、SEM像とOM像との画像データを読込み、パターンデータ格納部126に格納されている位置合わせ用パターン117の形状データ及び座標データから構成されるパターンデータ148を用いることにより、それぞれの観察像における観察倍率と、パターン座標と視野位置との相対位置情報を演算する。観察倍率の算出にはグリッドパターン133が用いられ、位置情報の算出には、SEM像の場合には中心マーカ134を、OM像の場合には中心マーカ134もしくは番地マーカ135を用いる。
以下、本実施例における位置・倍率演算部127の一動作例として、SEM像を読込んだ場合の動作例を、図5A、図5B及び図6を参照しながら説明する。
図6は、位置・倍率演算部の動作を示すフローチャートである。
スタート(ステップS301)すると最初に、パターンデータ格納部126より、位置合わせ用パターン117の形状データを読込む(ステップS302)。この形状データには、グリッドパターン133のグリッド間隔、中心マーカ134の形状データ、番地マーカ135の形状データ、グリッドパターン133や各マーカの位置座標データが含まれる。
次に、ステップS209で撮像された、SEMの初期視野の観察像であるSEM像データの読込みをおこなう(ステップS303)。SEM像には、図5Aに示されるように、中心マーカ134とグリッドパターン133とがSEM視野146内に必ず観察される。
続いて、前記SEM像データを解析し、グリッドパターンの間隔と回転角度とを算出する(ステップS304)。具体的には、例えばHough変換、パターンマッチング等の周知の画像処理及び画像認識技術を用いてSEM像データからグリッドパターン133の直線を認識し、直線の傾きを計算することで回転角度を算出する。また、例えば、平行する少なくとも2本の直線間の距離を測定するなどして、グリッド間隔を算出する。
続いて、ステップS304にて得られたグリッド間隔と、既知である実際のグリッドパターン133の間隔を比較することにより、SEM像データの観察倍率を演算する(ステップS305)。
観察倍率の算出した後は、中心マーカ134とSEM像視野中心147との位置ずれ量を算出する(ステップS306)。具体的には、例えばパターンマッチング等の周知の画像認識技術を用いて中心マーカ134を認識し、位置ずれ量を算出する。
ここまでのステップS304、S305、S306により、SEM像視野の回転角度、観察倍率、位置ずれ量がすでに得られているため、次のステップでは位置合わせ用パターン117とSEM像視野との相対位置を算出する(ステップS307)。
図5A、図5Bに示されるように、SEM視野の座標系を視野座標系(X,Y座標系)、パターンデータ148の座標系をパターン座標系(X’,Y’座標系)とし、SEM視野位置をE(X,Y)とする。すると、SEM像視野の回転角度をθ、観察倍率をM、位置ずれ量をSとすれば、パターン座標系におけるSEM視野の位置座標E(X’,Y’)は変換関数T(θ,M,S)を用いて,
E(X’,Y’)=E(X,Y) T(θ,M,S)
と表現することができ、位置合わせ用パターン117とSEM像視野との相対位置の算出が可能となる。
最後に、試料ステージ118の位置較正と、電子光学系108の倍率較正をおこない(ステップS308)、相対位置データを視野合わせ部に送信する(ステップS309)。
以上がSEM像を読込んだ場合の一動作例である。なお、OM像を読込んだ場合には、ステップS306における画像認識対象を、中心マーカ134もしくは番地マーカ135の少なくとも一つとして画像認識処理をおこない、ステップS308は省略する。
以上のように位置・倍率演算部127が動作し相対位置情報を算出することで、本実施例におけるSEMシステムは、初期視野で一度撮像するだけで、OM像との視野合わせを実現することができる。
以上、本実施例によれば、荷電粒子源と、試料を載置する試料ホルダと、前記荷電粒子源から放出された荷電粒子を荷電粒子線として前記試料に照射する荷電粒子線光学系と、前記試料から放出された信号を検出する検出器と、各構成要素を制御する制御部とを備え、前記試料ホルダは、中心マーカ、倍率及び回転角度を解析するためのパターン及び番地マーカを含む位置合わせ用パターンを有する試料支持部材を搭載することにより位置合わせされるザグリ部が形成された第1上面と、前記第1上面を水平に回転させるための回転軸とを備えた試料搭載部と、前記試料搭載部が上下動可能な開口部と、前記開口部の周辺の第2上面とを備えた試料台部と、導電性を有し、且つ前記試料支持部材の前記位置合わせ用パターンが露出される窓を有し、前記試料台部の前記第2上面の方向へ押し下げることにより、前記試料搭載部に搭載された前記試料支持部材の上面と前記第2上面とが同じ高さとなるような試料カバー部と、を有する荷電粒子線装置を提供することができる。
また、荷電粒子源と、試料を載置する試料ホルダと、前記荷電粒子源から放出された荷電粒子を荷電粒子線として前記試料に照射する荷電粒子線光学系と、前記試料から放出された信号を検出する検出器と、各構成要素を制御する制御部とを備え、前記試料ホルダは、中心マーカ、倍率及び回転角度を解析するためのパターン及び番地マーカを含む位置合わせ用パターンを有する試料支持部材を搭載することにより位置合わせされるザグリ部が形成された第1上面と、前記第1上面を水平に回転させるための回転軸とを備えた試料搭載部と、前記試料搭載部が上下動可能な開口部と、前記開口部の周辺の第2上面とを備えた試料台部と、導電性を有し、且つ前記試料支持部材の前記位置合わせ用パターンが露出される窓を有し、前記試料台部の前記第2上面の方向へ押し下げることにより、前記試料搭載部に搭載された前記試料支持部材の上面と前記第2上面とが同じ高さとなるような試料カバー部と、を有し、前記制御部は、光学顕微鏡を用いて得られた前記試料支持部材の前記倍率及び回転角度を解析するためのパターンと、前記中心マーカ或いは前記番地マーカとを含む第1撮像データを処理する第1画像処理部と、前記検出器を用いて得られた前記試料支持部材の前記倍率及び回転角度を解析するためのパターンと、前記中心マーカとを含む第2撮像データを処理する第2画像処理部と、前記位置合わせ用パターンの形状データ及び座標データを含むパターンデータが格納されたパターンデータ格納部と、前記第1画像処理部で処理された第1画像データ、前記第2画像処理部で処理された第2画像データ、及び前記パターン格納部に格納された前記パターンデータを用いて観察倍率と、パターン座標と視野位置との相対位置情報を演算する位置・倍率演算部と、を有する荷電粒子線装置を提供することができる。
また、中心マーカ、倍率及び回転角度を解析するためのパターン及び番地マーカを含む位置合わせ用パターンを有する試料支持部材を搭載することにより位置合わせされるザグリ部が形成された第1上面と、前記第1上面を水平に回転させるための回転軸とを備えた試料搭載部と、前記試料搭載部が上下動可能な開口部と、前記開口部の周辺の第2上面とを備えた試料台部と、導電性を有し、且つ前記試料支持部材の前記位置合わせ用パターンが露出される窓を有し、前記試料台部の前記第2上面の方向へ押し下げることにより、前記試料搭載部に搭載された前記試料支持部材の上面と前記第2上面とが同じ高さとなるような試料カバー部と、を有する試料ホルダを提供することができる。
このように、本実施例によれば、観察視野を容易に探索可能な荷電粒子線装置および試料ホルダを提供することができる。特に、OMで撮像した観察位置指定像を用いて、視野探しを行う荷電粒子線装置およびそれに用いる試料ホルダにおいて、較正用の参照画像の撮像もしくは特徴点の関連付け作業が排除され、ユーザ操作の工数が削減され、或いはOMで撮像した画像の視野と同一視野の観察が容易に行える。また、試料の撮像画像が撮像装置により撮像された際の拡大倍率の特定や、撮像画像における試料支持部材の位置の認識を、迅速かつ容易に、或いはより高精度に行うことができ、ユーザが視野探しに費やす時間を削減することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある構成の一部について、他の構成の追加・置換をすることが可能である。
101…SEM、102…鏡筒、103…試料室、104…顕微鏡装置本体、105…制御装置(制御部)、106…電子ビーム、107…電子銃、108…電子光学系、109…コンデンサレンズ、110…偏向器、111…対物レンズ、112…試料、113…信号、114…検出器、115…試料支持部材、116…試料ホルダ、117…位置合わせ用パターン、118…試料ステージ、119…被取付部、120…試料移動機構、121…OM、122…ステージ、123…撮像素子、124…OM用画像処理部(第1画像処理部)、125…SEM用画像処理部(第2画像処理部)、126…パターンデータ格納部、127…位置・倍率演算部、128…倍率演算部、129…位置演算部、130…電子光学系制御部、131…試料ステージ制御部、132…視野合わせ部、133…グリッドパターン、134…中心マーカ、135…番地マーカ、136…表裏・方向識別マーカ、137…試料搭載部、138…溝加工、139…回転つまみ部、140…試料カバー部、141…試料台部、142…カバー固定ネジ、143…バネ、144…窓、145…オリエンテーションフラット、146…SEM視野、147…SEM像視野中心、148…パターンデータ、150…表示部、151…操作部。

Claims (12)

  1. 荷電粒子源と、試料を載置する試料ホルダと、前記荷電粒子源から放出された荷電粒子を荷電粒子線として前記試料に照射する荷電粒子線光学系と、前記試料から放出された信号を検出する検出器と、各構成要素を制御する制御部とを備えた荷電粒子線装置において、
    前記試料ホルダは、
    中心マーカ、倍率及び回転角度を解析するためのパターン及び番地マーカを含む位置合わせ用パターンを有する試料支持部材を搭載することにより位置合わせされるザグリ部が形成された第1上面と、前記第1上面を水平に回転させるための回転軸とを備えた試料搭載部と、
    前記試料搭載部が上下動可能な開口部と、前記開口部の周辺の第2上面とを備えた試料台部と、
    導電性を有し、且つ前記試料支持部材の前記位置合わせ用パターンが露出される窓を有し、前記試料台部の前記第2上面の方向へ押し下げることにより、前記試料搭載部に搭載された前記試料支持部材の上面と前記第2上面とが同じ高さとなるような試料カバー部と、を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記倍率及び回転角度を解析するためのパターンは、グリッドパターンであることを特徴とする荷電粒子線装置。
  3. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記試料支持部材は、裏表・方向識別マーカを更に有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  4. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記試料支持部材は絶縁性材料であり、表面に導電性被膜が形成されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  5. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記荷電粒子線装置は、前記試料ホルダの位置や向き或いは両者を変位させる試料移動機構を更に備えることを特徴とする荷電粒子線装置。
  6. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記試料ホルダは、試料搭載部および試料カバーを複数組備えていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  7. 荷電粒子源と、試料を載置する試料ホルダと、前記荷電粒子源から放出された荷電粒子を荷電粒子線として前記試料に照射する荷電粒子線光学系と、前記試料から放出された信号を検出する検出器と、各構成要素を制御する制御部とを備えた荷電粒子線装置において、
    前記試料ホルダは、
    中心マーカ、倍率及び回転角度を解析するためのパターン及び番地マーカを含む位置合わせ用パターンを有する試料支持部材を搭載することにより位置合わせされるザグリ部が形成された第1上面と、前記第1上面を水平に回転させるための回転軸とを備えた試料搭載部と、
    前記試料搭載部が上下動可能な開口部と、前記開口部の周辺の第2上面とを備えた試料台部と、
    導電性を有し、且つ前記試料支持部材の前記位置合わせ用パターンが露出される窓を有し、前記試料台部の前記第2上面の方向へ押し下げることにより、前記試料搭載部に搭載された前記試料支持部材の上面と前記第2上面とが同じ高さとなるような試料カバー部と、を有し、
    前記制御部は、光学顕微鏡を用いて得られた前記試料支持部材の前記倍率及び回転角度を解析するためのパターンと、前記中心マーカ或いは前記番地マーカとを含む第1撮像データを処理する第1画像処理部と、
    前記検出器を用いて得られた前記試料支持部材の前記倍率及び回転角度を解析するためのパターンと、前記中心マーカとを含む第2撮像データを処理する第2画像処理部と、
    前記位置合わせ用パターンの形状データ及び座標データを含むパターンデータが格納されたパターンデータ格納部と、
    前記第1画像処理部で処理された第1画像データ、前記第2画像処理部で処理された第2画像データ、及び前記パターン格納部に格納された前記パターンデータを用いて観察倍率と、パターン座標と視野位置との相対位置情報を演算する位置・倍率演算部と、を有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  8. 請求項7に記載の荷電粒子線装置において、
    前記制御部は、前記光学顕微鏡で得られた視野と同じ視野を得るための位置情報を演算する視野合わせ部を更に有することを特徴とする荷電粒子線装置。
  9. 請求項7に記載の荷電粒子線装置において、
    前記試料ホルダは、試料搭載部および試料カバーを複数組備え、
    前記制御部には各試料搭載部の中心位置が記録されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  10. 中心マーカ、倍率及び回転角度を解析するためのパターン及び番地マーカを含む位置合わせ用パターンを有する試料支持部材を搭載することにより位置合わせされるザグリ部が形成された第1上面と、前記第1上面を水平に回転させるための回転軸とを備えた試料搭載部と、
    前記試料搭載部が上下動可能な開口部と、前記開口部の周辺の第2上面とを備えた試料台部と、
    導電性を有し、且つ前記試料支持部材の前記位置合わせ用パターンが露出される窓を有し、前記試料台部の前記第2上面の方向へ押し下げることにより、前記試料搭載部に搭載された前記試料支持部材の上面と前記第2上面とが同じ高さとなるような試料カバー部と、を有することを特徴とする試料ホルダ。
  11. 請求項10に記載の試料ホルダにおいて、
    前記試料搭載部の前記ザグリ部は、前記試料支持部材の前記中心マーカと前記試料搭載部の前記回転軸との位置合わせを行うものであることを特徴とする試料ホルダ。
  12. 請求項10に記載の試料ホルダにおいて、
    前記試料ホルダは、試料搭載部および試料カバーを複数組備えていることを特徴とする試料ホルダ。
JP2018511813A 2016-04-13 2016-04-13 荷電粒子線装置および試料ホルダ Active JP6549313B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/061871 WO2017179145A1 (ja) 2016-04-13 2016-04-13 荷電粒子線装置および試料ホルダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017179145A1 true JPWO2017179145A1 (ja) 2019-02-14
JP6549313B2 JP6549313B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=60042766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018511813A Active JP6549313B2 (ja) 2016-04-13 2016-04-13 荷電粒子線装置および試料ホルダ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10431417B2 (ja)
JP (1) JP6549313B2 (ja)
CN (1) CN109075003B (ja)
DE (1) DE112016006579B4 (ja)
WO (1) WO2017179145A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6843790B2 (ja) * 2018-03-13 2021-03-17 日本電子株式会社 イオンミリング装置及び試料ホルダー
US11101104B2 (en) 2019-08-30 2021-08-24 Fei Company Multi modal cryo compatible GUID grid
JP7304098B2 (ja) * 2019-12-16 2023-07-06 国立研究開発法人産業技術総合研究所 立体像観察方法及びこれに用いる試料グリッド
US11719923B2 (en) 2020-06-15 2023-08-08 Saudi Arabian Oil Company Sample holder for using mounted SEM samples in upright and inverted optical microscopes and spectrometers
CN112858705A (zh) * 2021-01-05 2021-05-28 中国原子能科学研究院 用于质子束流辐照实验的换样装置和样品安装机构
WO2024100897A1 (ja) * 2022-11-11 2024-05-16 株式会社日立ハイテク 荷電粒子ビーム装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH032551U (ja) * 1989-05-29 1991-01-11
JP2004245745A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Tdk Corp 試料容器
JP2011043417A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Shimadzu Corp 電子線マイクロアナライザ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6002136A (en) * 1998-05-08 1999-12-14 International Business Machines Corporation Microscope specimen holder and grid arrangement for in-situ and ex-situ repeated analysis
JP4087286B2 (ja) 2003-05-12 2008-05-21 日本電子株式会社 試料保持具及び観察装置並びに試料回転方法
KR101359562B1 (ko) * 2005-07-08 2014-02-07 넥스젠 세미 홀딩 인코포레이티드 제어 입자 빔 제조를 위한 장치 및 방법
CN102262996B (zh) * 2011-05-31 2013-06-12 北京工业大学 透射电镜用双轴倾转的原位力、电性能综合测试样品杆
JP6373568B2 (ja) * 2013-10-07 2018-08-15 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線装置
JP2014044967A (ja) 2013-12-11 2014-03-13 Hitachi High-Technologies Corp 走査電子顕微鏡および試料ホルダ
US10197478B2 (en) * 2014-04-11 2019-02-05 Technische Universitat Berlin Sample carrier and method for processing a sample
DE102014212563B4 (de) * 2014-06-30 2018-05-30 Carl Zeiss Smt Gmbh Messvorrichtung und Verfahren zum Bestimmen einer Positionsänderung eines Teilchenstrahls eines Rasterteilchenmikroskops

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH032551U (ja) * 1989-05-29 1991-01-11
JP2004245745A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Tdk Corp 試料容器
JP2011043417A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Shimadzu Corp 電子線マイクロアナライザ

Also Published As

Publication number Publication date
US10431417B2 (en) 2019-10-01
DE112016006579T5 (de) 2019-01-03
US20190122853A1 (en) 2019-04-25
CN109075003A (zh) 2018-12-21
DE112016006579B4 (de) 2022-08-04
JP6549313B2 (ja) 2019-07-24
CN109075003B (zh) 2020-03-27
WO2017179145A1 (ja) 2017-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017179145A1 (ja) 荷電粒子線装置および試料ホルダ
JP5359924B2 (ja) 質量分析装置
JP4998473B2 (ja) 質量分析装置
US9190242B2 (en) Particle beam device having a sample holder
JP5075393B2 (ja) 走査電子顕微鏡
JP2011048013A (ja) 制御装置、およびその制御装置を用いた顕微鏡システム
TW201241425A (en) Apparatus and methods for real-time three-dimensional SEM imaging and viewing of semiconductor wafers
US9111721B2 (en) Ion beam device and machining method
US11538657B2 (en) Alignment system and seal for positional alignment
CN110146898B (zh) 一种基于图像拍摄及图像分析的探针轨迹监测及控制方法
CN112563103A (zh) 带电粒子束装置
JP5644903B2 (ja) 質量分析装置
JP2010190595A (ja) レーザー分光分析装置およびそれを用いたレーザー分光分析方法
KR102479413B1 (ko) 화상 조정 방법 및 하전 입자 빔 시스템
JPWO2016157403A1 (ja) 荷電粒子線装置、荷電粒子線装置のアライメント方法、アライメントプログラム、及び記憶媒体
JPWO2016157403A6 (ja) 荷電粒子線装置、荷電粒子線装置のアライメント方法、アライメントプログラム、及び記憶媒体
JP2008014899A (ja) 試料作製方法
JP5491817B2 (ja) 電子顕微鏡における薄膜試料位置認識装置
JP2010071867A (ja) 偏心測定装置および方法
JP2020119667A (ja) 電子顕微鏡
TWI837190B (zh) 巨觀檢查系統、裝置及方法
JP2024007885A (ja) 測定装置、及び測定方法
JP2006127805A (ja) 透過型電子顕微鏡装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181003

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6549313

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350