JPWO2017170935A1 - 経皮吸収製剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚の伸縮時や屈曲面への追従性と貼付時の取扱性を両立させた貼付剤を提供すること。【解決手段】貼付剤と剥離ライナーとから構成される経皮吸収製剤であって、前記貼付剤が、編布及び/又は不織布を含む支持体、前記支持体の一方の面上に形成された薬理活性物質を含有する粘着剤層、及び前記支持体の前記粘着剤層が形成された面とは反対の面上に熱融着され、患部への適用後に剥離されるキャリアフィルムとを備えてなり、前記剥離ライナーが前記貼付剤の粘着剤層の少なくとも一部を被覆してなり、前記キャリアフィルムは、150mm以下の剛軟度を有し、前記支持体は、100μm乃至1000μmの厚さを有し、前記キャリアフィルムは支持体に等しいか又はそれより狭い面積を有するフィルムである、経皮吸収製剤。【選択図】図1

Description

本発明は、経皮吸収製剤に関し、詳細には、貼付箇所への貼付時における取扱性に特に優れ、また貼付時における貼付箇所への追従性に優れる、経皮吸収製剤に関する。
従来より、医療および衛生分野における対ヒト用の貼付材が種々提案されている。これら貼付材は、基本的には皮膚に貼付する粘着剤層、粘着剤層を支持する支持体、そして貼付するまで粘着剤層を保護する剥離層などの複数の層からなる積層体で構成され、使用目的や適用部位、被貼付面(皮膚)への貼付時における皮膚刺激や違和感の有無、皮膚への付着性並びに皮膚の伸縮時や屈曲面への追従性などを様々に考慮して、各層の構成が検討・選択されている。
特に局所作用を目的とする経皮吸収製剤(貼付剤)にあっては、特定の患部に対して繰り返し貼付剤を適用することから、貼付中の違和感や物理的な皮膚刺激の低減は大きな課題となる。そのため、こうした貼付剤における支持体として、薄く形成されたフィルムや柔軟なフィルム、或いは伸縮性に富む編布や不織布などの提案がなされている。
こうした柔軟なフィルムや伸縮性に富む編布等は、皮膚の伸縮時や屈曲面への追従性が良好である一方、貼付する際に剥離層を剥がした際、貼付剤が折れ曲がるなどして粘着剤層同士が付着したり、また患部に貼付した際には貼付剤にしわが入ってしまうなど、取扱性に劣るという欠点を有している。
こうした問題を解決するために、例えば、特許文献1には、支持体の背面に特定の粘着性面状体を付着させることにより、取扱性の向上を図った貼付剤が提案されている。
また特許文献2には、支持体上に積層され、該支持体の全ての縁部より外に延びる延出部を有する剥離可能なバッキングフィルムにより、貼付時の操作性の向上や、支持体側への糊はみ出しの抑制を図った貼付剤が提案されている。
さらに特許文献3には、粘着性面と非粘着性面とを有する基材と、該基材の非粘着性面に積層された支持体を備える貼付剤において、該基材の非粘着性面と該支持体との積層面を密着部と非密着部とからなるものとすることにより、貼付時の施用性の向上を図った貼付剤が提案されている。
特開平10−226638号公報 実用新案登録第3158519号 特開2010−29242号公報
上述したように貼付剤の支持体において、粘着剤層が設けられた面とは反対の面にキャリア層(上記特許文献1における面状体、特許文献2におけるバッキングフィルム等に相当する)を設け、このキャリア層を貼付剤を患部に貼付した後に剥離するという構成を採用することにより、貼付剤の貼付時の取扱性の向上を図った種々の提案が為されている。
しかし、貼付剤の貼付後に支持体からキャリア層を剥離するまで、上記支持体とキャリア層とを接着しておくために、例えば特許文献1に開示されるように粘着剤や接着剤を用いた場合、これら粘着剤や接着剤は薬理活性物質が吸着する懸念があり、薬理活性物質を含む経皮吸収製剤においては性能の劣化につながる虞があること、支持体からのキャリア層の剥離力を制御するために、キャリア層や粘着剤の材料の選択や粘着剤の配合組成等を十分に検討する必要があること、さらにはキャリア層自体が謂わば粘着剤層を含む構成(例えば特許文献1における粘着性面状体)となることから、それ自体が製剤と取り違える虞があることなどの課題がある。
また特許文献2の貼付剤にあっては、バッキングフィルムに延出部を設けるために、一旦剥離ライナー−粘着剤層−支持体−バッキングフィルムからなる積層体を構成した後、該積層体の幅方向の両端部をハーフカットして剥離ライナー−粘着剤層−支持体の3層のみにスリットを設け、該スリットより上記3層を除去して、延出部となるバッキングフィルムのみを残すといった工程を経る必要があった。さらに特許文献3の貼付剤においても非密着部を形成する工程をさらに必要とするなど、工程の追加により製造が煩雑なものとなる。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を行い、高い柔軟性を有する編布又は不織布を支持体とした貼付剤の背面に、貼付剤の取り扱い性を向上させるために十分なコシを有するキャリア層を設けた経皮吸収製剤の構成を検討した。そしてその結果、熱融着により支持体とキャリア層とを謂わば仮着させた構成を採用することにより、薬理活性物質の吸着の虞のある粘着剤の使用を排除でき、また熱融着の方法や熱融着温度、さらには、熱融着部分の面積やその実施箇所等を調整することにより、支持体からのキャリア層の剥離力(すなわち支持体とキャリア層の仮着力)を従来と比して容易に制御できることを見出した。そしてそれにより、上述の製造の煩雑さや性能劣化といった課題を解決し、皮膚の伸縮時や屈曲面への追従性と貼付時の取扱性を両立させた貼付剤を提供できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、実施の態様として以下の経皮吸収製剤を提供する。
(1)貼付剤と剥離ライナーとから構成される経皮吸収製剤であって、
前記貼付剤が、
編布及び/又は不織布を含む支持体、
前記支持体の一方の面上に形成された薬理活性物質を含有する粘着剤層、及び
前記支持体の前記粘着剤層が形成された面とは反対の面上に熱融着され、患部への適用後に剥離されるキャリアフィルムとを備えてなり、
前記剥離ライナーが前記貼付剤の粘着剤層の少なくとも一部を被覆してなり、
前記キャリアフィルムは、150mm以下の剛軟度を有し、
前記支持体は、100μm乃至1000μmの厚さを有し、
前記キャリアフィルムは支持体に等しいか又はそれより狭い面積を有するフィルムである
経皮吸収製剤。
特に本発明は、以下の経皮吸収製剤を提供する。
(2)前記支持体からの前記キャリアフィルムの剥離力が、前記貼付剤の粘着剤層からの前記剥離ライナーの剥離力よりも大きいことを特徴とする、(1)に記載の経皮吸収製剤。
(3)23℃、50RHの条件下、T型剥離試験において、剥離速度300mm/minにて測定された前記支持体からの前記キャリアフィルムの剥離力が、0.05N/24mm乃至1N/24mmであることを特徴とする、(1)に記載の経皮吸収製剤。
(4)前記キャリアフィルムは、1又は2以上の熱可塑性樹脂フィルムからなる、(1)に記載の経皮吸収製剤。
(5)前記キャリアフィルムは、環状オレフィン・コポリマー、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコール共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン及びポリアクリロニトリルからなる群から選択される1種以上の熱可塑性樹脂フィルムからなる、(1)に記載の経皮吸収製剤。
(6)前記キャリアフィルムは、ハーフカットが形成されたフィルムからなる、(1)に記載の経皮吸収製剤。
(7)前記キャリアフィルムは、ヒートシール可能なポリエチレンテレフタレートフィルムからなる、(1)に記載の経皮吸収製剤。
(8)前記キャリアフィルムは、環状オレフィン・コポリマー、ポリエチレンテレフタレートフィルム、環状オレフィン・コポリマーがこの順で積層された積層体からなる、(1)に記載の経皮吸収製剤。
(9)前記キャリアフィルムは、支持体側から環状オレフィン・コポリマー、ポリエチレンテレフタレートフィルムがこの順で積層された積層体からなる、(1)に記載の経皮吸収製剤。
(10)肩、背中、および/または腰に貼付するために用いられる(1)に記載の経皮吸収製剤。
本発明は、貼付剤において支持体の粘着剤層が設けられた面とは反対の面に熱融着によりキャリアフィルムを設けた構成を採用することにより、貼付時における取扱性に優れ、すなわち、目的とする箇所に容易に貼付することができ、また貼付後には支持体からキャリアフィルムを容易に剥離でき、そして該貼付剤が貼付箇所への追従性に優れたものとなる、経皮吸収製剤を提供することができる。
また本発明は、支持体とキャリアフィルムの熱融着の形態、例えば熱融着の方法や熱融着温度、さらには、熱融着部分の面積や熱融着を実施する箇所、数などを制御することにより、経皮吸収製剤使用時において剥離ライナーから貼付剤は剥離でき、該剥離ライナーからの貼付剤の剥離時、並びに、貼付剤の貼付操作時においては支持体からキャリアフィルムが剥離せず、且つ貼付後には支持体からのキャリアフィルムの剥離が容易となるよう、支持体からのキャリアフィルムの剥離強度を容易に実現することができる。そして上述の貼付時における取扱性と貼付箇所への追従性の向上を両立させた経皮吸収製剤を提供することができる。
図1は本発明の経皮吸収製剤の一態様の断面図を示す図である。
本発明は、貼付剤と剥離ライナーとから構成される経皮吸収製剤に関する。
本発明の経皮吸収製剤の一態様を図1に示す。図1に示すように、経皮吸収製剤1は、貼付剤2と剥離ライナー3から構成され、前記貼付剤2が支持体5、支持体5の一方の面上に形成された粘着剤層4、支持体5の粘着剤層4が形成された面とは反対の面上に熱融着されたキャリアフィルム6とを備えてなる。
以下、本発明の経皮吸収製剤を構成する各層の構成について詳述する。
これら各層の構成は、被貼付面(皮膚)への付着性や、貼付剤の操作性などを考慮して種々選択することが肝要である。
<貼付剤>
本発明の経皮吸収製剤において、前記貼付剤は、編布及び/又は不織布を含む支持体と、前記支持体の一方の面上に形成された薬理活性物質を含有する粘着剤層と、前記支持体の前記粘着剤層が形成された面とは反対の面上に熱融着され、患部への適用後に剥離されるキャリアフィルムとを備える、少なくとも三層(キャリアフィルム、支持体、粘着剤層)の積層構造を有する。
<<支持体>>
本発明において上記支持体は、編布、不織布、又は編布及び不織布を含むものである。
上記支持体は、後述するキャリフィルムと熱溶着できる材質(ヒートシール可能な材質)であることを前提とし、さらに皮膚に密着することができ、かつ、皮膚の動きに追随することができる程度の伸縮性を有する柔軟な材質、そして長時間貼付後において皮膚のかぶれ等の発生を抑制できる材質であることが好ましく、中でも貼付下の皮膚の動き(伸縮箇所・屈曲面)に対する追随性に優れる点から、例えばポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリウレタンなどの樹脂の繊維からなる編布や不織布が好ましい。中でもポリエステル製編布が好適である。
なお支持体としては、上記編布又は/及び不織布に加え、上記した皮膚の動きに対する追従性を損なわない範囲において、含浸紙、コート紙、上質紙、クラフト紙、和紙、グラシン紙等の紙類;上記ポリエステル、ポリオレフィン、ポリウレタンやポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、セロファン等のプラスチックフィルム;発泡体などの支持体材料を用いて積層構造としたものを用いてもよい。
支持体は、伸び、引張り強さ、作業性などの物理的性質や貼付時の感触や患部の密閉性、そして後述する粘着剤層に含まれる各成分(例えば薬理活性物質など)の支持体への移行や薬理活性物質の安定性への影響等を考慮し、厚さ、目付け及び剛軟度を設定する。
本発明においては、支持体の厚さを100μm乃至1000μmの範囲で設定する。好ましくは支持体の厚さは200μm乃至800μm、より好ましくは300μm乃至700μm、さらに好ましくは400μm乃至600μmである。また支持体の目付けは皮膚への追従性の点から300g/m以下が好ましく、より好ましくは200g/m以下が好ましく、更に好ましくは150g/m以下である。支持体の目付けの下限値は50g/m以上、好ましくは75g/m以上である。また支持体の剛軟度は皮膚への追従性の点から8mm乃至30mmであることが好ましく、より好ましくは10mm乃至18mmである。
支持体が、その厚さが上記数値範囲よりも小さい(薄い)、或いはその目付けが上記数値範囲よりも小さいと、支持体の強度や取り扱い性が低下して、キャリアフィルムを設けたとしても皮膚への貼付が困難になり、他の部材等との接触や皮膚の伸縮箇所や屈曲面において破れたり、入浴等の水との接触によって短時間で皮膚から剥離したりすることがある。また、支持体の厚さが大きすぎる(1mmより超える)、或いはその目付けが上記数値範囲を超えると、支持体(ひいては貼付剤)が皮膚の動きに追随しにくくなり、貼付剤の辺縁部に剥がれるきっかけを形成しやすくなるため、短時間で皮膚から剥離したり、貼付中の違和感が増えたりする虞がある。
また支持体は、皮膚の伸縮箇所や屈曲面に追随することができる柔軟性と皮膚への密着性を確保することを考慮し、例えばその20%モジュラスの引張強度を1N/25mm以下、50%モジュラスの引張強度が10N/25mm以下にて設定することが好ましい。
さらに支持体は、粘着剤層に含まれる薬理活性物質の吸着がなく、かつ、支持体側から薬理活性物質が放出されないことが望ましい。
なお支持体は、皮膚貼付時に貼付剤が目立たないようにするために、すなわち貼付時に肌の色との相違を少なくするべく、顔料、有機顔料、天然色素などの着色剤により肌色などの色調に着色してもよい。
また支持体は、帯電防止剤、紫外線防止剤などの添加剤を本発明の効果を阻害しない程度含むことができる。帯電防止剤としては、界面活性剤(アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤)等が挙げられる。
<<粘着剤層>>
本発明の貼付剤における粘着剤層は、粘着剤と薬理活性物質を必須の構成成分とする。
前記粘着剤は特に限定されるものではないが、例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤等を挙げることができ、これら粘着剤は一種を単独で、或いは二種以上を混合して用いてもよい。中でも、配合成分との相溶性などの観点から、ゴム系粘着剤を用いることが好適である。
ゴム系粘着剤は、一般に、ゴム系エラストマーと粘着付与剤と軟化剤を含有し、必要に応じて、後述する充填剤、酸化防止剤(老化防止剤)などの各種添加剤をさらに添加したものである。
ゴム系エラストマーとしては、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(以下、「SIS」ということがある。)、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(以下、「SBS」ということがある。)、または、これらの水素添加物、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(以下、「SEPS」ということがある。)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(以下、「SEBS」ということがある。)等の熱可塑性ブロック共重合体;エチレン−酢酸ビニル共重合体;エチレン−α−オレフィン共重合体;など種々の熱可塑性エラストマーが適用可能である。これらの中でもSIS、SBS、SEPS、SEBS等の熱可塑性ブロック共重合体であるスチレン系熱可塑性エラストマーが、粘着性や凝集性が優れていることから好適に使用される。これらの中でも、ヒトの皮膚に対する粘着力、他の成分との相溶性などの観点から、SISが特に好ましい。SISの含有量は、特に制限はないが、粘着剤層の全質量を100質量%とするとき、好ましくは10質量%〜50質量%、より好ましくは10質量%〜40質量%である。SISは、市販のスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体を使用し得、例えばJSR SIS 5002(JSR(株))を挙げることができる。
粘着付与剤としては、例えば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂(C5系石油樹脂、C9系石油樹脂)、脂環族系石油樹脂、脂環族系水添石油樹脂、スチレン系樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂などが挙げられる。粘着付与剤の含有量は特に制限はないが、例えば粘着剤層の全質量を100質量%とするとき、好ましくは15質量%〜55質量%、より好ましくは20質量%〜50質量%とすることができる。
軟化剤(可塑剤)としては、流動パラフィンなどの石油系軟化剤;液状ポリイソプレン、ポリブテン、ポリイソブチレンなどの液状ゴム系軟化剤;フタル酸エステル、アジピン酸エステル等の二塩基酸エステル系可塑剤;ポリエチレングリコール、クエン酸エステル等のその他の可塑剤;などが挙げられる。中でも流動パラフィンは、ゴム系エラストマー系との相溶性に優れ、かつ、その凝集力を低下させる虞がないため、好ましく使用され得、例えば市販品として、ハイコール(登録商標、カネダ株式会社製の流動パラフィン)Mシリーズ等が挙げられる。粘着性の点から、これらの軟化剤の含有量は、粘着剤層の全質量を100質量%としたとき、25質量%〜55質量%の範囲が好ましく、より好ましくは、30質量%〜50質量%である。
ゴム系粘着剤には、必要に応じて、さらに、酸化防止剤(抗酸化剤)、充填剤、経皮吸収促進剤、顔料、安定化剤、溶解性向上剤、溶解性抑制剤など、通常、経皮吸収製剤の粘着剤層に配合される添加剤をさらに含有させることができる。これらの添加剤は、それぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
前記貼付剤の粘着剤層に含まれる薬理活性物質としては、特に限定されないが、例えば、全身性の薬理活性物質として、コルチコステロイド類、鎮痛消炎剤、催眠鎮静剤、精神安定剤、抗高血圧剤、降圧利尿剤、抗生物質、全身麻酔剤、抗菌剤、抗真菌剤、ビタミン剤、冠血管拡張剤、抗ヒスタミン剤、鎮咳剤、性ホルモン、抗欝剤、脳循環改善剤、制吐剤、抗腫瘍剤、酵素剤、生体医薬等が挙げられる。
中でも、本発明の経皮吸収製剤が対象とする好適な薬理活性物質として、例えば局所麻酔剤であるリドカインを挙げることができる。前記リドカインは、リドカイン又はその薬学的に許容できる塩(リドカイン塩酸塩等)を用いることができ、これらは単独で含まれていても、あるいは混合物として含まれていてもよいが、粘着剤層に溶解状態で含有させるために、リドカイン単独で含まれていることが好ましい。
粘着剤層の全質量を基準とする薬理活性物質の配合量は、配合する薬理活性物質の種類や経皮吸収製剤の適用条件(適用頻度、適用時間など)等に応じて、例えば0.1質量%〜50質量%の範囲で適宜選択される。例えば上記のリドカインを配合する場合、好ましくは1.5質量%〜6.5質量%、より好ましくは3.0質量%〜6.0質量%の範囲内で適宜選択することができる。
粘着剤層の厚さは特に限定されないが、例えば5μm〜500μm、好ましくは10μm〜400μm、より好ましくは35μm〜300μm、更に好ましくは40μm〜200μmの範囲とすることができる。
<<キャリアフィルム>>
前記貼付剤において、前記支持体の、前記粘着剤層が設けられた面とは反対の面上に熱融着されるキャリアフィルムは、貼付剤の取扱性を向上させるために設けられるものであり、支持体よりも剛性が高いものである。
従って、キャリアフィルムは、貼付剤(支持体)の全面を覆っていても、一部を覆っていてもよく、例えば貼付剤(支持体)の縁部のみを覆っていても、あるいは、格子状などのパターン状に覆っていてもよい。すなわち、キャリアフィルムは支持体に等しいか又はそれより狭い面積(小さい寸法)を有するフィルムとすることができる。
またキャリアフィルムには、支持体からの剥離を容易とするべく、ハーフカットを設けることもできる。
支持体がキャリアフィルムに熱融着によって仮着していることで、貼付剤の取扱性、被着体への貼付性を向上させることができる。
キャリアフィルムは、粘着テープの取扱性を向上させるという目的を実現するべく、その厚みを厚いものとするか、あるいはコシの強い材質からなるものとすることが望ましい。キャリアフィルムの厚さは通常10μm〜500μm、好ましくは20μm〜250μm、特に好ましくは、30μm〜100μmである。キャリアフィルムの厚さが10μm未満であると粘着テープの支持体とキャリアフィルムとが十分に密着せず、また500μmを超えると、粘着テープの支持体との密着性は十分となり操作性は向上するが、キャリアフィルムの剛性が高まりすぎて、例えば使用時に剥離ライナーを剥がして粘着剤層を皮膚に貼付する際、皮膚への追従性に欠け、曲面部などにおける貼付性が不十分なものとなる。また、キャリアフィルムの厚さが支持体の厚さ以上に大きいと、貼付剤を剥離ライナーから剥がすときに支持体とキャリアフィルムの一体感に欠け、キャリアフィルムのみが剥がれる虞がある。そのため、キャリアフィルムは支持体以下の厚さであることが望ましい。キャリアフィルムのコシは剛軟度で規定することができ、150mm以下、好ましくは40mm以上、90mm以下である。
上記キャリアフィルムは、例えば、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)、ポリウレタン、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、アイオノマー、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン酢酸ビニル共重合体、熱可塑性ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレンなどの各種熱可塑性樹脂からなる各種フィルムを用いることができ、上記各種フィルムを紙にラミネートした状態のものを用いてもよい。
中でも、前記キャリアフィルムは、環状オレフィン・コポリマー(以下、COCと略すことがある。)、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略すことがある。)、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコール共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン及びポリアクリロニトリルからなる群から選択される一種以上の熱可塑性樹脂フィルムからなるものを採用することが好ましい。中でも、貼付剤の取扱性を好適なものとできる観点から、ヒートシール可能なポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、hs−PETと略すことがある。)あるいは、COCとPETの積層体を用いることが好ましい。
またキャリアフィルムは、貼付剤の取扱性を向上させるために設けられるものであるから、経皮吸収製剤の保管時や、貼付剤を皮膚に貼付する前(貼付の操作を実施している間)には支持体から剥離せず、少なくともその一部は仮着したままの状態を維持していることが求められる。従って、経皮吸収製剤の使用時に、貼付剤の粘着剤層から剥離ライナーを剥がす際には、支持体からキャリアフィルムが剥がれないことが望ましく、具体的には、支持体からのキャリアフィルムの剥離力が、貼付剤の粘着剤層からの剥離ライナーの剥離力よりも大きいことが望ましい。
例えば、前記支持体からの前記キャリアフィルムの剥離力は、23℃、50RHの条件下、T型剥離試験において、剥離速度300mm/minにて測定された剥離力が0.05N/24mm乃至1N/24mmとすることができる。
本発明では、前記キャリアフィルムを前記支持体に熱融着することにより、キャリアフィルムと支持体とを謂わば仮着させた状態となり、一方、支持体と粘着剤層とは該粘着剤層に含まれる粘着剤によって強固に接着させた状態となり、それにより貼付剤を貼付後において、支持体からのキャリアフィルムの容易な剥離を実現している。
また本発明では、粘着剤や接着剤を用いずに、熱融着によってキャリアフィルムと支持体とを仮着させることで、従来キャリアフィルム(キャリア層)と支持体との接着に使用されてきた粘着剤や接着剤による薬理活性物質の吸着の懸念が抑えられる。
特に好ましいキャリアフィルムとしては、前述したようにヒートシール可能なポリエチレンテレフタレートフィルム(hs−PET)や、支持体側から環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートがこの順で積層された積層体(以下、COC/PETと略すことがある。)、または、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、環状ポリオレフィンがこの順で積層された積層体(以下、COC/PET/COCと略すことがある。)が挙げられる。これらの積層体(COC/PET又はCOC/PET/COC)は接着剤などを介して積層され、このとき薬理活性物質の吸着が少ない接着剤を使用することが望ましい。これらhs−PET及び積層体は、ほぼ透明であるため、支持体とキャリア層のヒートシールの状態が良好に行われているか否かを、工程上容易に確認することができ、また剥離シートを剥がした後の貼付剤の取り扱い性を非常に扱いやすくすることができ、薬理活性物質の吸着も少ないものとすることができる。
このうち、キャリアフィルムをCOC/PETの積層体、またはCOC/PET/COCの積層体の構成とすると、熱溶着により仮着するときの溶融温度を、ヒートシール可能なポリエチレンテレフタレートフィルムよりも低く設定できるため、キャリア層と支持体とを熱溶融によって仮着させる際に、支持体に過度な熱がかかることを防ぐことができ、好ましい。熱溶着により仮着するときの溶融温度は、COC/PET、またはCOC/PET/COCの積層体の構成の場合は140℃〜150℃、ヒートシール可能なポリエチレンテレフタレートフィルムの場合は160℃〜200℃で熱溶着することが好ましい。
また、キャリアフィルムをCOC/PETの積層体、またはCOC/PET/COCの積層体の構成とすると、ヒートシール可能なポリエチレンテレフタレートフィルムよりもキャリアフィルムへの薬理活性物質の吸着量を低下させることができ、好ましい。
さらに、COC/PETの積層体とCOC/PET/COCの積層体において、COCとPETのそれぞれの厚みは適宜調整することができるが、COC各層とPET層の厚さの比がCOC:PET=10〜100:10〜50かつCOCの厚さがPETよりも厚いことが好ましく、より好ましくは厚さの比がCOC:PET=10〜50:10〜30かつCOCの厚さがPETよりも厚いと、ヒートシール性能が良好なため好ましい。
また上記のキャリアフィルムに用いられるCOC(環状オレフィン・コポリマー)は、接着性(ヒートシール性)、低分子量の溶出量、流動性等を考慮して、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)もしくは高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)もしくはポリプロピレン樹脂(PP)等のオレフィン系樹脂と混合してよく、本発明ではこうしたオレフィン系樹脂とのブレンド品も“COC”に含めることができる。この場合、COCのフィルムを構成するCOC以外のオレフィン系樹脂のブレンド率(質量比)は、好ましくは3質量%〜50質量%、特に好ましくは5質量%〜10質量%である。ブレンド全質量に対して、オレフィン系樹脂の配合比率が3質量%未満であると、環状ポリオレフィン系樹脂に適切な流動性を与えることができず、ゲル塊の発生の原因となることがある。一方、オレフィン系樹脂の配合比率が50質量%より多いと、環状ポリオレフィンの有する非吸着性が損なわれる虞があり、また、本発明の効果には直接作用しないが、透明性が低下することがある。
なお前記直鎖状低密度ポリエチレン樹脂は、密度(g/cm)が0.935〜0.950、高密度ポリエチレン樹脂は、密度(g/cm)が0.940〜0.975、ポリプロピレン樹脂は、ホモあるいはブロックタイプのいずれでもよいが、ホモタイプの方が好ましい。
また、さらに必要ならば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤(脂肪酸アミド等)、難燃化剤、無機ないし有機充填剤、架橋剤、染料、顔料等の着色剤、更には、改質用樹脂等の添加剤の1種ないし2種以上を含んでもよい。
上記COCフィルムを構成するポリマーとしては、たとえば市販品として、TOPAS(登録商標、ポリプラスチックス株式会社製)、APEL(登録商標、三井化学株式会社製)、ARTON(登録商標、JSR株式会社製)などを使用することができる。COCフィルムとしては、たとえば市販品として、ZeonorFilm(登録商標、日本ゼオン株式会社製)などを使用することができる。
また、COCフィルムにおいて、エチレン等のオレフィン成分に由来する構造単位は40モル%〜95モル%の範囲、環状オレフィン成分に由来する構造単位は、通常5モル%〜60モル%の範囲が適当である。
前述した支持体からのキャリアフィルムの剥離力(剥離強度)は、熱融着の形態、例えば熱融着の方法や熱融着温度、熱融着部分の面積や熱融着を実施する箇所、また複数箇所で熱融着を実施する場合にはその数などを制御することにより、調整し得る。
例えば熱融着は、熱プレス(パターンロール、熱板)、レーザー溶融、熱風、赤外線照射等、従来の熱融着の工程において通常実施され得る方法を採用し得、またいずれも熱融着の温度(熱量)の調整が可能であり、支持体とキャリアフィルムの材質や厚さ、また目的とする剥離強度(仮着強度)によって、熱融着の方法及び熱融着の温度を適宜選択することができる。
支持体とキャリアフィルムの熱融着は、例えば貼付剤におけるキャリアフィルムの全面にわたって、或いは所定の部分に施すことができ、また熱融着部分の形状は点の形状、円や多角形などの面の形状、あるいはそれらの組み合わせの形状とすることができる。
例えば熱融着の方法として熱プレスを採用し、支持体とキャリアフィルムとの熱融着を、ドット状、ライン状、網目状等のパターン状にて、例えば温度100℃〜200℃にて、熱融着を実施することができる。
またキャリアフィルムには、支持体との熱融着面とは反対側の面に、本発明の経皮吸収製剤の使用方法、例えば剥離ライナーやキャリアフィルムの剥離手順や剥離方法、貼付剤の種類(配合される有効成分の種類)などを印刷やエンボス等の手段により明示することができる。
後述する経皮吸収製剤の製造工程において、例えばキャリアフィルム/支持体/粘着剤層/剥離ライナーで構成される積層体を作製した後、通常、所望の経皮吸収製剤の形状に切断するまで該積層体をロール状に巻き取り保管されているが、このロール積層体として保管の際に、支持体に仮着しているキャリアフィルムにシワが入る(たわみが生じる)場合がある。そのため、支持体とキャリアフィルムとの熱融着の形態を制御すること、例えば点状(点接着)とすることで、積層ロール体においてキャリアフィルムにシワが生じることを防止するという効果も期待できる。
本発明の経皮吸収製剤において、キャリアフィルムは、貼付剤を貼付後、支持体からのキャリアフィルムの剥離を容易とするために、口取りテープが貼着されていてもよい。該口取りテープは、例えば支持体と粘着剤層とから構成される。ただし、通常は支持体が十分厚いために、キャリアフィルムが剥離しにくいということはなく、本発明の経皮吸収製剤の取り扱い性に不都合はないため、口取りテープは任意の構成となる。
<<貼付剤の形状>>
上記貼付剤の形状は特に限定されず、方形(正方形、長方形等)、四角形(台形、菱形等)、多角形、円形、楕円形、半円形、三角形、三日月形、並びにこれらを組み合わせた形状等、貼付箇所に合わせて種々の形状を選択できる。
なお貼付剤の面積は適宜決定することができるが、薬理活性物質の投与目的及び投与量などを考慮し、例えば2cm〜300cmの範囲とすることができる。一例として、リドカイン含有貼付剤の場合には40cm〜240cmとすることができる。
<剥離ライナー>
本発明の貼付剤に使用する剥離ライナー(剥離層・剥離紙ともいう)は、使用する際に剥がされるものであり、皮膚と接する層(粘着剤層)を使用するまで保護し、変質を防止するために設けられるものである。本発明において貼付剤とは、支持体と薬理活性物質を含有した粘着剤層及び患部への適用後に剥離されるキャリアフィルムが積層されているもの、経皮吸収製剤とは、貼付剤の粘着剤面(粘着剤層において支持体が設けられた側とは反対の面)に剥離ライナーが積層されたものをいう。該剥離ライナーは、経皮吸収製剤や貼付製品(貼付剤)の技術分野において、粘着剤層に含まれる各成分(例えば薬理活性物質など)の剥離ライナーへの移行や薬理活性物質の安定性への影響等を考慮して慣用のものを使用することができる。例えば、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリプロピレン(無延伸、延伸等)、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のプラスチックフィルム;上質紙、グラシン紙、パーチメント紙、クラフト紙等の紙や合成紙;前記プラスチックフィルム、紙又は合成紙、合成繊維等にシリコーン樹脂やフッ素樹脂等の剥離性能を有する剥離剤をコーティングした剥離加工紙;アルミ箔;これらフィルム・シートを種々積層したラミネート加工紙、及び該ラミネート加工紙に剥離剤をコーティングしたラミネート剥離加工紙などの、無色又は着色したシートを挙げることができる。
これらのうち、薬理活性物質の吸着を抑え、包材から経皮吸収製剤を取り出して剥離ライナーの剥離を行なうまで、経皮吸収製剤の取り扱い性を考慮すると、ポリエチレンテレフタレートであることが好ましい。剥離ライナーに用いられるポリエチレンテレフタレートのフィルムは、キャリアフィルムで示したヒートシール可能なポリエチレンテレフタレートとは別のものであり、融点が250℃付近のものをいう。
経皮吸収製剤のそれぞれの層の剛性の高い順(剛軟度の大きさ)としては、剥離ライナー>キャリアフィルム>貼付剤であることが、取り扱い性の点で好ましい。例えば剛軟度を指標とした場合、剥離ライナー:キャリアフィルム:貼付剤(または支持体)=100mm〜150mm:40mm〜90mm:8mm〜30mmで、かつ剥離ライナー>キャリアフィルム>貼付剤(または支持体)の関係にある剛軟度であることが特に好ましい。
これら剥離ライナーの厚さは特に限定されないが、通常10μm〜1mm、例えば20μm〜500μm、好ましくは40μm〜200μmの範囲であるが、適度な剛性を得るためには、特に好ましくは50μm〜150μmである。また剥離ライナーの剛軟度は取り扱い性の点から100mm以上であるであることが好ましく、より好ましくは110mm乃至150mmである。
また剥離ライナーの形状は方形、円形等とすることができ、所望により角を丸くした形状(R形状)とすることができる。その大きさは、前記貼付剤における支持体の大きさと同形状か、やや大きめとすることができる。剥離ライナーは1枚または分割されて複数枚から構成されてもよく、その切れ目は直線、波線、ミシン線状で構成されてもよく、剥離ライナー同士の一部が重なる状態としてもよい。
<経皮吸収製剤の製造方法>
本発明が対象とする経皮吸収製剤の製造方法は特に限定されず、従来の経皮吸収製剤や粘着テープにおいて通常実施される方法を適宜組み合わせて採用することができる。なお、経皮吸収製剤の製造の一工程において、上記キャリアフィルムと前記貼付剤の支持体とを熱融着により仮着する工程を実施し、それにより、キャリアフィルムと貼付剤の支持体の積層構造を作成することが好ましい。
本発明の経皮吸収製剤の製造方法における好適な態様において、まず、キャリアフィルムと貼付剤の支持体とを熱融着し、貼付剤の支持体とキャリアフィルムとの積層体を作成する。上記熱融着の方法やその温度、並びに、熱融着部分の面積や熱融着を実施する箇所や数は上述したように適宜設定できる。
次いで、別途、剥離ライナー上に、粘着剤及び薬理活性物質を含む、貼付剤の粘着剤層の形成材料を塗工して粘着剤層を形成し、その後、該粘着剤層と上記積層体の支持体面とを貼り合わせ、キャリアフィルム側より裁断して該剥離ライナー上に貼付剤が貼着してなる経皮吸収製剤を得ることができる。その後、通常は適切な包装材に経皮吸収製剤を封入して保存する。
上記粘着剤層の形成方法は、従来より実施されている粘着剤層の形成方法であるホットメルト法や、カレンダー法、溶展塗工法、エマルション法、電子線硬化法などから、粘着剤層に含まれる粘着剤の種類や、薬理活性物質の種類等を考慮して採用することができる。例えばリドカイン含有の粘着剤層を形成する場合には、製造工程上、意図的に水分を粘着剤層(膏体)に加えない製造方法を採用することが好ましい。
<経皮吸収製剤の使用方法>
本発明の経皮吸収製剤の使用方法は、まず、通常用いられる包装材から経皮吸収製剤を取り出し、経皮吸収製剤の剥離ライナーを剥がして、貼付剤の粘着剤面を適用部位へ貼付し、続けてキャリアフィルムを剥離することで、支持体と粘着剤から構成される部材の皮膚への貼付を完了する。キャリアフィルムの存在により、不織布や編布で構成された支持体の剛性が高まることで、貼付する本人の眼では直接確認しにくい場所、例えば肩、背中、および/または腰に対して貼付する場面においても、一人で本発明の経皮吸収製剤を取り扱うことができる。
以下に実施例及び比較例を示して、本発明について具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応用が可能である。
本発明の経皮吸収製剤が備える各層の特性及び物性の測定方法は、以下のとおりである。
〔厚さ〕
キャリアフィルム、支持体及び粘着剤層、並びに剥離ライナーの厚さは、ダイヤルシックネスゲージを用いて測定した。
[実施例1]
<経皮吸収製剤の製造方法>に記載のホットメルト法にて、薬理活性物質としてリドカインを3.0質量%、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体〔JSR株式会社製のJSR SIS5002〕を32.0質量%、粘着付与樹脂である水素添加ロジングリセリンエステル〔荒川化学(株)製のパインクリスタル KE−311〕を17.5質量%及びテルペン樹脂〔ヤスハラケミカル(株)製のYSレジンPX1150N〕を10.0質量%、軟化剤である流動パラフィン〔カネダ(株)製のハイコール(登録商標)M−352〕を37.5質量%の配合処方(数値(質量%)は、粘着剤層の全質量を100質量%にしたときの数値である、以下同じ)にて、加熱撹拌を行い、均一な粘着剤組成物を調製した。なお、加熱撹拌は、薬理活性物質以外の上記材料をヘンシェルミキサ内で窒素雰囲気下、溶融撹拌して均一な状態とした。
次いで、該粘着剤組成物をシリコーン処理したポリエステルフィルム(厚さ75μm)上に、200g/mの厚さに展延して、粘着剤層を形成し、剥離ライナーと粘着剤層とからなる積層体Aを得た。
一方、支持体としてポリエステル製編布(丸編み、目付け約100g/m、厚さ約500μm)とキャリアフィルムとしてヒートシール可能なポリエチレンテレフタレートフィルム(hs−PET:厚さ40μm)を熱溶着(160℃)により支持体の全面に仮着し、支持体とキャリアフィルムとからなる積層体Bを得た。
最後に、上記積層体Aの粘着剤層と上記積層体Bの支持体が重なるように積層体A及び積層体Bを貼り合わせ、その後10cm×14cmに同じ形状となるように裁断して、実施例1の経皮吸収製剤を作製した(図1参照)。
このように作製した経皮吸収製剤は、剥離ライナーから、貼付剤を剥がし、粘着剤層を腰に貼付後、キャリアフィルムを剥がすことができ、経皮吸収製剤の良好な取り扱い性を確認した。
以下、キャリアフィルムの構成を種々変化させて、実施例及び比較例の経皮吸収製剤を得た。
[実施例2]
キャリアフィルムをhs−PETに替えて、支持体側からCOC/PETの積層体(総厚45μm)とし、これに伴い支持体とキャリアフィルムの熱溶着温度を146℃とした以外は実施例1と同様に作製して、実施例2の経皮吸収製剤を得た。なお本例で使用したキャリアフィルムの詳細は以下の通りである。
キャリアフィルム:COCフィルム(厚さ30μm)/接着剤/PETフィルム(厚さ12μm)
[実施例3]
キャリアフィルムをhs−PETに替えて、COC/PET/COCの積層体(総厚78μm)とし、これに伴い支持体とキャリアフィルムの熱溶着温度を146℃とした以外は実施例1と同様に作製して、実施例3の経皮吸収製剤を得た。なお本例で使用したキャリアフィルムの詳細は以下の通りである。
キャリアフィルム:COCフィルム(厚さ30μm)/接着剤/PETフィルム(厚さ12μm)/接着剤/COCフィルム(厚さ30μm)
[比較例1]
キャリアフィルムを設けなかった以外は実施例1と同様に作製して、比較例1の経皮吸収製剤を得た。
[比較例2]
キャリアフィルムを厚さが異なるヒートシール可能なポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ150μm)とした以外は実施例1と同様に作製して、比較例2の経皮吸収製剤を得た。
<取り扱い性の評価>
経皮吸収製剤からの剥離ライナーの剥がしやすさ、及び、貼付剤の腰への貼付のしやすさについて、被験者の体感による官能評価を行った。また支持体、キャリアフィルム及び剥離ライナーの剛軟度を測定した。表1に結果を示す。
[被験者の体感による官能評価]
評価方法は次のとおりである。
・被験者:7名
・評点平均:[評価結果(0点〜100点):7名の各評価を加算]÷人数(7名)
<剥離ライナーの剥がしやすさ>
・とても剥がしやすい :100点
・まあまあ剥がしやすい: 75点
・どちらでもない : 50点
・やや剥がしにくい : 25点
・とても剥がしにくい : 0点
<貼りやすさ>
・とても貼りやすい :100点
・まあまあ貼りやすい : 75点
・どちらでもない : 50点
・やや貼りにくい : 25点
・とても貼りにくく問題あり: 0点
[剛軟度]
実施例及び比較例の経皮吸収製剤で使用した支持体、キャリアフィルム及び剥離ライナーの各サンプルを、たて方向×よこ方向=150mm×20mm、よこ方向×たて方向=150mm×20mmにそれぞれ6枚ずつ裁断して試験片(各12枚)を作製し、カンチレバー式剛軟度試験機(45°)を用いて、試験片の表、裏の剛軟度を測定し、平均値を計算した。
Figure 2017170935
<試験結果および考察>
表1に示すように、キャリアフィルムを用いた実施例1〜実施例3は、経皮吸収製剤からの剥離ライナーの剥がしやすさ、貼付剤の腰への貼付のしやすさが良好で、使いやすい経皮吸収製剤であることがわかった。一方、キャリアフィルムのない比較例1は貼付剤の腰への貼付のしやすさが良好ではなかった。理由として支持体の剛軟度が14mmと小さく、貼付剤が折れ曲がり粘着面同士が粘着するなどして、貼りづらいことが考えられた。また、hs−PET(厚さ150μm)のキャリアフィルムを用いた比較例2は経皮吸収製剤からの剥離ライナーの剥がしやすさが良好ではなかった。理由として、hs−PET(厚さ150μm)の剛軟度は剥離ライナーよりも大きく、剥離ライナーを剥がす際キャリアフィルムのコシが大きいことにより剥離ライナーが剥がしにくくなっていると考えられた。
<キャリアフィルムの剥離力の評価>
実施例1、実施例2及び実施例3で調製した積層体Bを用いて、支持体からのキャリアフィルムの剥離力を測定し、キャリアフィルムの支持体への溶着温度と剥離力の関係を評価した。キャリアフィルムの剥離力は、23℃、50%RHの条件下、経皮吸収製剤を24mm幅に裁断し、T型剥離試験において、剥離速度300mm/minにて測定した。得られた結果を表2に示す。
Figure 2017170935
<試験結果及び考察>
表2に示すように、実施例1では溶着温度160℃にてキャリアフィルムの剥離力が0.24N/24mmとなり、実施例2及び実施例3では溶着温度146℃にてキャリアフィルムの剥離力が0.24N/24mmとなった。hs−PETフィルムよりもCOCフィルムのほうがより低い溶着温度にて良好な剥離力を得られた。溶着温度が低いことにより熱溶着速度をより速くすることが可能になり、COCフィルムのほうがhs−PETフィルムよりも生産効率を向上できると考えられる結果となった。また、溶着温度が低いことにより熱溶着の温度ムラを低減できるので、COCフィルムのほうがhs−PETフィルムよりもキャリアフィルムの剥離力の精度を高められると考えられる結果となった。
<キャリアフィルムへの薬理活性物質の吸着量の評価>
実施例1、実施例2及び実施例3で作製した経皮吸収製剤に関して、アルミ包材に封入後、苛酷条件下(60℃)で14日保管したときのキャリアフィルムへのリドカインの吸着量について、以下に示す[含量 測定手順]に従い測定し、リドカインのキャリアフィルムの吸着量を評価した。得られた結果を表3に示す。
[含量 測定手順]
過酷条件下で保管後、アルミ包材より各実施例の経皮吸収製剤を取り出し、キャリアフィルムを剥離した後、このキャリアフィルムを内標準溶液とHPLC用テトラヒドロフランが入った密封可能なガラス容器中に浸漬し、その後、医薬品用アセトニトリル/リン酸二水素ナトリウム緩衝液(pH3)の混液を加えて、試料溶液を調製した。
別に、リドカイン標準品を使用して、同様の操作で標準溶液を調製した。
これら試料溶液及び標準溶液を、共に高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法によって分析を行った。標準溶液及び試料溶液の内標準物質のピーク面積に対するリドカインのピーク面積の比より、試料中のリドカインの量(キャリアフィルムへのリドカインの吸着量)を算出した。
得られた結果より、下記式に基づいてキャリアフィルムへのリドカインの吸着量(%)を算出した。この値より測定3回の平均値を算出し、以下のとおり評価した。
キャリアフィルムへのリドカインの吸着量(%)=[キャリアフィルムへのリドカインの吸着量/貼付剤中のリドカイン含量]×100
判定◎:リドカインのキャリアフィルムへの吸着量が0.7%未満
判定○:リドカインのキャリアフィルムへの吸着量が0.7%以上1%未満
Figure 2017170935
<試験結果及び考察>
表3に示すように、実施例1はキャリアフィルムへのリドカインの吸着量が0.7%以上1%未満と良好であり、実施例2及び実施例3はキャリアフィルムへのリドカインの吸着量が0.7%未満とさらに良好であった。本結果より、リドカインはhs−PETフィルムに対して吸着しにくく、COCフィルムに対してさらに吸着しにくいと考えられる結果となった。
1 経皮吸収製剤
2 貼付剤
3 剥離ライナー
4 粘着剤層
5 支持体
6 キャリアフィルム

Claims (10)

  1. 貼付剤と剥離ライナーとから構成される経皮吸収製剤であって、
    前記貼付剤が、
    編布及び/又は不織布を含む支持体、
    前記支持体の一方の面上に形成された薬理活性物質を含有する粘着剤層、及び
    前記支持体の前記粘着剤層が形成された面とは反対の面上に熱融着され、患部への適用後に剥離されるキャリアフィルムとを備えてなり、
    前記剥離ライナーが前記貼付剤の粘着剤層の少なくとも一部を被覆してなり、
    前記キャリアフィルムは、150mm以下の剛軟度を有し、
    前記支持体は、100μm乃至1000μmの厚さを有し、
    前記キャリアフィルムは支持体に等しいか又はそれより狭い面積を有するフィルムである、
    経皮吸収製剤。
  2. 前記支持体からの前記キャリアフィルムの剥離力が、前記貼付剤の粘着剤層からの前記剥離ライナーの剥離力よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の経皮吸収製剤。
  3. 23℃、50RHの条件下、T型剥離試験において、剥離速度300mm/minにて測定された前記支持体からの前記キャリアフィルムの剥離力が、0.05N/24mm乃至1N/24mmであることを特徴とする、請求項1に記載の経皮吸収製剤。
  4. 前記キャリアフィルムは、1又は2以上の熱可塑性樹脂フィルムからなる、請求項1に記載の経皮吸収製剤。
  5. 前記キャリアフィルムは、環状オレフィン・コポリマー、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコール共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン及びポリアクリロニトリルからなる群から選択される1種以上の熱可塑性樹脂フィルムからなる、請求項1に記載の経皮吸収製剤。
  6. 前記キャリアフィルムは、ハーフカットが形成されたフィルムからなる、請求項1に記載の経皮吸収製剤。
  7. 前記キャリアフィルムは、ヒートシール可能なポリエチレンテレフタレートフィルムからなる、請求項1に記載の経皮吸収製剤。
  8. 前記キャリアフィルムは、環状オレフィン・コポリマー、ポリエチレンテレフタレートフィルム、環状オレフィン・コポリマーがこの順で積層された積層体からなる、請求項1に記載の経皮吸収製剤。
  9. 前記キャリアフィルムは、支持体側から環状オレフィン・コポリマー、ポリエチレンテレフタレートフィルムがこの順で積層された積層体からなる、請求項1に記載の経皮吸収製剤。
  10. 肩、背中、および/または腰に貼付するために用いられる請求項1に記載の経皮吸収製剤。
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