JPWO2017170575A1 - 記録媒体 - Google Patents

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Abstract

特にインクジェット方式で良好な印刷が可能であり、かつ、基材へのインクの浸透の無い繰り返し再生可能な記録媒体を提供する。
本発明の記録媒体100は、インク浸透防止層120とインク受容層130とが、この順で基材110上に積層された記録媒体100であって、加熱することにより、インク受容層130をインク浸透防止層120から、又は、インク受容層130が積層されたインク浸透防止層120を基材110から、除去可能である。

Description

本発明は、記録媒体に関する。
商業印刷分野市場においては、電子写真方式やインクジェット方式などのデジタル方式によるオンデマンド印刷の占める割合が増えていくといわれている。中でも、インクジェット印刷は高速印刷が可能なため注目されている。
一方、印刷(記録)媒体として主に使われる紙については、紙の製造に伴う森林破壊やCO2排出等の環境問題の観点から様々なリサイクル、再生技術が提供されている。オフィスで使われる紙においては、記録内容、特に機密情報のその場(オフィス内使用現場)での抹消と、その場での再生ができる技術が望まれている。
例えば特許文献1には、紙からなる芯基材と、該芯基材に積層された樹脂フィルム層とを備えた基材シートに、水性インク吸収性のインク受容層を設けたインクジェット用記録シートが記載されている。
特開2000−272231号公報
特許文献1に記載された記録シートを再利用する場合、記録シートからインク受容層を除去し、基材シート上に再びインク受容層を形成する方法が考えられる。記録シートからインク受容層を除去する方法としては、インク受容層を形成する樹脂を加熱して溶融させる方法や、インク受容層を水などで溶解させる方法が考えられる。しかしながら、前者の場合にはインク受容層を形成するポリビニルアルコール(PVA)の融点が高いため基材シートを焦がしてしまい、後者の場合には基材シートが濡れるため乾燥させても皺等が残ってしまい、再利用できないという問題があった。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、特にインクジェット方式での良好な印刷が可能であり、かつ、再利用が可能な記録媒体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る記録媒体は、インク浸透防止層とインク受容層とが、この順で基材上に積層された記録媒体であって、加熱することにより、前記インク受容層を前記インク浸透防止層から、又は、前記インク受容層が積層された前記インク浸透防止層を前記基材から、除去可能であることを特徴とする。
本適用例によれば、インク受容層を設けることによりインクの浸透性を高めることができ、インク浸透防止層を設けることにより当該防止層および基材へのインクの浸透を低減することができる。また、溶融温度の異なるインク受容層とインク浸透防止層とを選択することにより、加熱することで、インク受容層をインク浸透防止層から、又は、インク受容層が積層されたインク浸透防止層を基材から除去することができ、基材を再利用することが可能となる。
[適用例2]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク浸透防止層は、熱可塑性樹脂を含むことが好ましい。
本適用例によれば、加熱処理により、基材上にインク浸透防止層を形成し、また基材からインク浸透防止層を除去することができる。
[適用例3]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク浸透防止層の前記熱可塑性樹脂は、少なくとも一部が疎水性材料で被覆されていることが好ましい。
本適用例によれば、インク浸透防止層の表面でインクを弾き、基材への浸透を防ぐことができる。
[適用例4]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク浸透防止層の前記熱可塑性樹脂には、セルロース繊維が含まれていることが好ましい。
本適用例によれば、セルロース繊維により、熱可塑性樹脂の加熱時における流動性の調整が可能となる。
[適用例5]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク浸透防止層の前記熱可塑性樹脂には、白色顔料が含まれていることが好ましい。
本適用例によれば、熱可塑性樹脂の白色度の向上や加熱時における流動性の調整が可能となる。
[適用例6]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク受容層は、セルロース繊維と、前記セルロース繊維の少なくとも一部を被覆している疎水性の熱可塑性樹脂と、を含むことが好ましい。
本適用例によれば、セルロース繊維の表面に付着している疎水性の熱可塑性樹脂でセルロース繊維同士を結着させることができ、インク受容層は多孔質となる。これにより、インク吸収性が高く、横方向への滲みの少ない、インク受容層となる。したがって、このような記録媒体は、インクジェット方式で良好な印刷が可能になる。
[適用例7]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク浸透防止層に用いられる前記熱可塑性樹脂の体積平均径と前記インク受容層に用いられる前記熱可塑性樹脂の体積平均径とは、5μm以上100μm以下であることが好ましい。
本適用例によれば、乾式方式で熱可塑性樹脂の粒径を小さくすることができ、インク浸透防止層とインク受容層を、静電塗布により形成することができる。
[適用例8]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク浸透防止層に用いられる前記熱可塑性樹脂の溶融温度と前記インク受容層に用いられる前記熱可塑性樹脂の溶融温度とは、60℃以上180℃以下であることが好ましい。
本適用例によれば、摩擦程度の加熱でインク受容層が剥がれることを抑制することができる。また、インク浸透防止層となる複合体を加熱加圧して定着する際や、インク浸透防止層を除去する際に、基材が熱分解することを抑制することができる。
[適用例9]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク浸透防止層の前記熱可塑性樹脂の溶融温度が、前記インク受容層の前記熱可塑性樹脂の溶融温度よりも高いことが好ましい。
本適用例によれば、インク受容層をインク浸透防止層から加熱除去させることができる。
[適用例10]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク浸透防止層に含まれる前記熱可塑性樹脂の溶融温度と前記インク受容層に含まれる前記熱可塑性樹脂の溶融温度との差は、40℃以上120℃以下であることが好ましい。
本適用例によれば、インク受容層のみを除去でき、インク浸透防止層と基材とを再び利用することができる。
[適用例11]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク浸透防止層の前記熱可塑性樹脂の溶融温度が、前記インク受容層の前記熱可塑性樹脂の溶融温度よりも低く、かつ、前記基材の熱分解温度よりも低いことが好ましい。
本適用例によれば、インク受容層とインク浸透防止層とを、基材を変色させることなく、基材から加熱除去させることができる。
[適用例12]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク浸透防止層に含まれる前記熱可塑性樹脂の溶融温度と前記インク受容層に含まれる前記熱可塑性樹脂の溶融温度との差は、10℃以上120℃以下であることが好ましい。
本適用例によれば、インク浸透防止層とインク受容層とを容易に除去することができ、基材を再び利用することができる。
[適用例13]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク浸透防止層の面の少なくとも一部を残して、前記インク受容層が前記インク浸透防止層の面上に積層されていることが好ましい。
本適用例によれば、残された部分をインク受容層を除去する際の開始位置として利用可能であり除去処理が容易となる。
[適用例14]上記適用例に記載の記録媒体において、前記基材の面の少なくとも一部を残して、前記インク浸透防止層と前記インク受容層とが前記基材の面上に積層されていることが好ましい。
本適用例によれば、残された部分をインク受容層が積層されたインク浸透防止層を除去する際の開始位置として利用可能であり除去処理が容易となる。
[適用例15]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク受容層は、前記インク受容層に関する情報を含むシンボルを有することが好ましい。
本適用例によれば、再利用可能な記録媒体であることや、インク受容層を除去する際に必要な情報を得ることができる。
[適用例16]上記適用例に記載の記録媒体において、前記インク受容層は、前記インク浸透防止層と前記インク受容層とに関する情報を含むシンボルを有することが好ましい。
本適用例によれば、再利用可能な記録媒体であることや、インク浸透防止層とインク受容層とを除去する際に必要な情報を得ることができる。
本実施形態に係る記録媒体を模式的に示す平面図。 図1のA−A線断面図。 本実施形態に係るインク受容層の除去方法を模式的に示す図。 本実施形態に係るインク受容層とインク浸透防止層との除去方法を模式的に示す図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせて示している。
1.記録媒体
図1は、本実施形態に係る記録媒体100を模式的に示す平面図である。図2は、図1のA−A線断面図である。
記録媒体100は、図1および図2に示すように、基材110と、インク浸透防止層120と、インク受容層130と、を有している。
1.1. 基材
基材110は、例えば、PPC(Plain Paper Copier)用紙である。図示の例では、基材110の平面形状(基材110の厚さ方向からみた形状)は、長方形であるが、特に限定されない。
基材110は、平面視(基材110の厚さ方向からみて)において、基材110の縁部の少なくとも一部に、インク浸透防止層120とインク受容層130とが設けられていない余白部112を有している。インク浸透防止層120は、平面視において、インク浸透防止層120の縁部の少なくとも一部に、インク受容層130が設けられていない余白部122を有している。図示の例では、余白部112は、基材110の縁部の全周に、余白部122は、インク浸透防止層120の縁部の全周に、それぞれ設けられている。余白部112,122を備えていることにより、例えば後述する図3および図4に示すように、剥離部材(除去部材)200によってインク受容層130、又はインク浸透防止層120とインク受容層130とを除去する際に、余白部112、又は余白部122に剥離部材200を接触させてインク受容層130、又はインク浸透防止層120とインク受容層130とを除去することができる。これにより、記録媒体100の厚さ方向における剥離部材200の位置を容易に決定することができ、インク受容層130、又はインク浸透防止層120とインク受容層130とを容易に除去することができる。なお、インク浸透防止層120とインク受容層130とを除去する場合には、余白部122は設けられていなくても良い。
1.2.インク浸透防止層
インク浸透防止層120は、基材110上に設けられている。図示の例では、インク浸透防止層120は、基材110の一方側の面のみに設けられているが、基材110の両面に設けられていてもよい。図示の例では、インク浸透防止層120の平面形状は、長方形であるが、特に限定されない。
インク浸透防止層120は、インクジェット方式によって(例えばインクジェットプリンターによって)記録媒体100へ吐出されたインクの浸透を留める部分である。インク浸透防止層120は、インクが浸透して基材110を汚してしまうことを防ぐことができる。
インク浸透防止層120の厚さは、例えば、5μm以上50μm以下であり、好ましくは、10μm以上30μm以下である。インク浸透防止層120の厚さが5μm以上であれば、インクジェットプリンターによって吐出されたインクがインク浸透防止層120下の基材110にまで浸透することを防ぐことができる。インク浸透防止層120の厚さが50μm以下であれば、コストを抑えることができる。
インク浸透防止層120は、熱可塑性樹脂を含んでいる。そのため、インク浸透防止層形成材(熱可塑性樹脂を含む複合体)を、電子写真方式に類する静電塗布(静電力を利用した塗布)により、基材110上に付着させて、加熱加圧することにより、基材110上にインク浸透防止層120を形成することができる。また、インク浸透防止層120を加熱して基材110から除去することができる。
1.2.1.熱可塑性樹脂
熱可塑性樹脂は、加熱加圧処理により、基材110上に平滑なインク浸透防止層120を形成する。熱可塑性樹脂は、少なくとも一部が疎水性材料で被覆されている。そのため、インク浸透防止層120の表面でインクを弾き、基材110への浸透を防ぐことができる。ここで、インク浸透防止層120の表面とは、インク受容層130と接する面のことをいう。なお、熱可塑性樹脂自体が疎水性であってもよい。疎水性材料で被覆されることによって熱可塑性樹脂全体が疎水性であれば、熱可塑性樹脂自体は親水性であってもよい。
熱可塑性樹脂は、熱可塑性樹脂の表面および内部の少なくとも一方に配置されたセルロース繊維と白色顔料とを含んでもよい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトンなどを用いる。好ましくは、熱可塑性樹脂としては、ポリエステル樹脂を用いる。
熱可塑性樹脂の溶融温度は、例えば、60℃以上180℃以下であり、好ましくは、65℃以上160℃以下である。
熱可塑性樹脂の溶融温度は、JIS7210に規定されるキャピラリーレオメーター(フローテスター)により、シリンダー内に充填した試料1.1gを、50℃から5℃/分で昇温しながら、ピストン圧力1.96MPaでキャピラリーダイ(ダイ内径1mm、長さ1mm)から押し出したときに試料の1/2が流出した時の温度(T1/2)として測定することができる。
熱可塑性樹脂の溶融温度が60℃以上であれば、摩擦程度の加熱でインク浸透防止層120が剥がれることを抑制することができ、インク浸透防止層120の強度が低下することを抑制することができる。熱可塑性樹脂の溶融温度が180℃以下であれば、例えばインク浸透防止層120となるインク浸透防止層形成材を加熱加圧して基材110上に定着させる際や、あるいはインク浸透防止層120を加熱により軟化させ剥離部材200によって基材110から除去する際に、記録媒体100を180℃より高い温度まで加熱する必要がなく、基材110が熱分解することを抑制することができる。
熱可塑性樹脂の体積平均径は5μm以上100μm以下であることが好ましい。5μm以上であれば、乾式方式により熱可塑性樹脂の粒径を調整することができる。100μm以下であれば、静電塗布方式により成膜することができ、基材110上に均一な厚さの層を形成することができる。ここで、体積平均径は、例えば、JIS Z 8827−2に準拠して測定し、JIS Z 8819−2に準拠して求めた値を採用することができる。
1.2.1.1.疎水性材料
疎水性材料は、例えば、熱可塑性樹脂の表面を被覆して、熱可塑性樹脂に疎水性を付与する。疎水性材料は、熱可塑性樹脂の表面の一部を被覆していてもよいし、熱可塑性樹脂の表面全面を被覆していてもよい。
疎水性材料で被覆されていない熱可塑性樹脂では、インクとの親和性が高く、インク浸透防止層120へインクが染み込んでしまう場合がある。疎水性材料を熱可塑性樹脂に被覆させることにより、インク浸透防止層120の表面でインクを弾き、基材110への浸透を防ぐことができる。
1.2.1.2.セルロース繊維
セルロース繊維は、セルロースによって構成されている繊維である。セルロース繊維は、天然繊維であってもよいし、再生繊維であってもよいし、半合成繊維であってもよい。セルロース繊維は、セルロースによって構成されていれば、粉体状であってもよい。
セルロース繊維は、インク浸透防止層120の加熱時の流動性を調整することができる。熱可塑性樹脂にセルロース繊維を添加することにより、熱可塑性樹脂の加熱時における流動性の調整が可能となり、インク浸透防止層120の形成時に熱可塑性樹脂が基材110へと染み込むことを防ぐ。すなわち、セルロース繊維の添加により、熱可塑性樹脂を用いて基材110上にフィルム状の層を形成することができる。
セルロース繊維の質量をW1、熱可塑性樹脂の質量をW2としたとき、(W1/(W1+W2))値は、例えば、0.1以上0.5以下であり、好ましくは、0.2以上0.4以下である。(W1/(W1+W2))値が0.1以上であれば、流動性を落とすことができ、基材110へ熱可塑性樹脂が染み込むことを抑制することができる。(W1/(W1+W2))値が0.5未満であれば、熱可塑性樹脂に練りこむことができ、また、インク浸透防止層120が脆くなることを抑制することができ、記録媒体100の品質を向上させることができる。
1.2.1.3.白色顔料
白色顔料は、インク浸透防止層120の流動性と白色度とを調整することができる。
熱可塑性樹脂に白色顔料を添加することにより、熱可塑性樹脂の加熱時における流動性の調整が可能となり、熱可塑性樹脂の流動性が下がり、インク浸透防止層120の形成時に熱可塑性樹脂が基材110へと染み込むことを防ぐことができる。すなわち、基材110上にフィルム状の層を形成することができる。
また、白色顔料によって、例えば、白色度が低い基材110に対しても、あるいは白色度の低い熱可塑性樹脂を用いた場合でも、白色度を向上し、白色度の高いインク浸透防止層120を形成することができる。これにより、記録媒体100の見栄えを良くすることができる。
白色顔料の材料としては、例えば、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、リトポン、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、三酸化アンチモン、燐酸チタニウム、酸化亜鉛、鉛白、酸化ジルコニウム等の無機顔料やポリスチレン、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体等の有機微粉末等を用いる。好ましくは、白色顔料としては、二酸化チタンや炭酸カルシウムを用いる。
白色顔料の質量をW1、熱可塑性樹脂の質量をW2としたとき、(W1/(W1+W2))値は、例えば、0.1以上0.5以下であり、好ましくは、0.2以上0.4以下である。(W1/(W1+W2))値が0.1以上であれば、流動性を落とすことができる。また、白色度の低い熱可塑性樹脂を用いた場合にも、インク浸透防止層120の白色度を向上させることができる。(W1/(W1+W2))値が0.5未満であれば、熱可塑性樹脂に練りこむことができ、また、インク浸透防止層120が脆くなることを抑制することができ、記録媒体100の品質を向上させることができる。
1.3.インク受容層
インク受容層130は、インク浸透防止層120上に設けられている。図示の例では、インク受容層130は、基材110の一方側の面のみに設けられているが、基材110の両面に設けられたインク浸透防止層120上の両方に設けられていてもよい。図示の例では、インク受容層130の平面形状は、長方形であるが、特に限定されない。
インク受容層130は、インクジェット方式によって(例えばインクジェットプリンターによって)印刷される部分である。インク受容層130は、インクジェットプリンターの印刷ヘッドから吐出されたインクを受容し浸透させることができる。
インク受容層130の厚さは、例えば、20μm以上100μm以下であり、好ましくは、30μm以上70μm以下である。インク受容層130の厚さが20μm以上であれば、インクジェットプリンターによって吐出されたインクがインク受容層130において吸収しきれず、滲んでしまうことを抑制することができる。インク受容層130の厚さが100μm以下であれば、コストを抑えることができる。
インク受容層130は、図1に示すように、インク浸透防止層120とインク受容層130とに関する情報を含むシンボル132を有する。図示の例では、シンボル132は、インク受容層130の隅近傍に設けられているが、その位置および数は、特に限定されない。
シンボル132は、例えば、バーコード(1次元バーコード)又はQRコード(登録商標)(2次元コード)であるが、情報量の多さを考慮すると、QRコードであることが好ましい。なお、シンボル132は、単純な図形、記号、文字、又はこれらを組み合わせたものであってもよい。
シンボル132に含まれる情報とは、例えば、基材110上にはインク浸透防止層120とインク受容層130とが設けられているという情報、インク浸透防止層120とインク受容層130との厚さの情報、余白部112又は余白部122の位置および大きさの情報などである。例えば、基材110からインク受容層130、又はインク浸透防止層120とインク受容層130とを除去する際に、シンボル132から、インク浸透防止層120とインク受容層130との厚さの情報や余白部112又は余白部122の位置および大きさの情報を取得することにより、インク受容層130、又はインク浸透防止層120とインク受容層130との除去を容易に行うことができる。
インク受容層130は、セルロース繊維と、セルロース繊維の少なくとも一部を被覆している疎水性材料と、を含む。インク受容層130は、電子写真方式に類する静電塗布(静電力を利用した塗布)により、インク受容層形成材(セルロース繊維と、セルロース繊維の少なくとも一部を被覆している疎水性材料と、を含む複合体)をインク浸透防止層120上に付着させて、加熱加圧することにより形成される。
セルロース繊維同士が熱可塑性樹脂によって結着されることで、インク受容層130は、インクジェットプリンターによって吐出されたインクが浸透するのに適した多孔質な層となる。これにより、インク受容層130は、高いインク吸収性を有することができる。
また、疎水性材料が被覆されていないセルロース繊維では、インクとの親和性が高く、インクが滲んでしまう場合がある。疎水性材料をセルロースに被覆させることにより、インクの滲みを抑制したインク受容層130を形成することができる。
以上述べたように、本実施形態に係る記録媒体100によれば、以下の効果を得ることができる。
記録媒体100は、インク浸透防止層120とインク受容層130とが、この順で基材110上に積層されているため、インク受容層130によりインクの浸透性を高めることができ、インク浸透防止層120によりインク浸透防止層120および基材110へのインクの浸透を低減することができる。また、インク受容層130とインク浸透防止層120の溶融温度を異ならせることにより、加熱することで、インク受容層130をインク浸透防止層120から、又はインク浸透防止層120とインク受容層130とを基材110から除去することができ、基材110を再利用することが可能となる。
2.除去方法
次に、本実施形態に係るインク受容層130、又はインク浸透防止層120とインク受容層130との除去方法について図面を参照しながら説明する。本実施形態ではインク受容層130、又はインク浸透防止層120とインク受容層130とを選択的に除去することが可能である。インク浸透防止層120とインク受容層130とをそれぞれ形成する熱可塑性樹脂の溶融温度の調整により、除去される層が選択できる。
図3は、インク受容層130の除去方法を模式的に示す図である。剥離部材200は、インク受容層130を、インク浸透防止層120から除去する。
剥離部材200は、例えば、インクジェット方式によって印刷された記録媒体100のインク受容層130を、その下層のインク浸透防止層120(と基材110)から除去する。剥離部材200としては、例えば、略板状の形状を有する金属ヘラを用いる。具体的には、記録媒体100を、インク受容層130に含まれる熱可塑性樹脂の溶融温度以上に加熱し、金属ヘラでインク受容層130を除去する。
このとき、インク浸透防止層120に含まれる熱可塑性樹脂の溶融温度が、インク受容層130に含まれる熱可塑性樹脂の溶融温度よりも高ければ、インク受容層130のみを軟化させることができ、剥離部材200によって削り取ることで、容易にインク受容層130のみを除去することができる。
例えば、インク浸透防止層120に含まれる熱可塑性樹脂と、インク受容層130に含まれる熱可塑性樹脂と、の溶融温度の差は、40℃以上120℃以下である。40℃以上であれば、インク受容層130のみを除去でき、インク浸透防止層120と基材110とを再び利用することができる。120℃以下であれば、インク浸透防止層120に用いられる熱可塑性樹脂の溶融温度とインク受容層130に用いられる熱可塑性樹脂の溶融温度とを、60℃以上180℃以下の範囲に収めることができる。
図4は、インク浸透防止層120とインク受容層130との除去方法を模式的に示す図である。剥離部材200は、記録媒体100のインク浸透防止層120とインク受容層130とを基材110から除去する。
記録媒体100を、インク浸透防止層120に含まれる熱可塑性樹脂の溶融温度以上に加熱する。このとき、インク浸透防止層120に含まれる熱可塑性樹脂の溶融温度が、インク受容層130に含まれる熱可塑性樹脂の溶融温度よりも低く、かつ、基材110の熱分解温度よりも低ければ、基材110を変色させることなく、インク浸透防止層120を軟化させることができ、剥離部材200によって削り取ることで、容易にインク浸透防止層120と、インク浸透防止層120上に形成されたインク受容層130と、を除去することができる。
インク浸透防止層120に含まれる熱可塑性樹脂と、インク受容層130に含まれる熱可塑性樹脂と、の溶融温度の差は例えば10℃以上、120℃以下である。10℃以上であれば、インク浸透防止層120(とインク受容層130)を容易に除去することができ、基材110を再び利用することができる。120℃以下であればインク浸透防止層120に用いられる熱可塑性樹脂の溶融温度とインク受容層130に用いられる熱可塑性樹脂の溶融温度とを、60℃以上180℃以下の範囲に収めることができる。
3.記録媒体製造方法
次に、本実施形態に係る記録媒体100の製造方法について、説明する。
インク浸透防止層形成材を基材110に、例えば静電塗布により付着させ、加熱加圧してインク浸透防止層120を形成する。さらに、インク受容層形成材を用いて、同様の手法により、インク浸透防止層120上に、インク受容層130を形成する。インク受容層130は、シンボル132を有するように形成される。
以上の方法により、特にインクジェット方式で良好な印刷が可能であり、かつ、再利用が可能な記録媒体100が製造される。
4.実験例
以下に実験例を示し、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実験例によって何ら限定されるものではない。
4.1.再利用可能性評価
下記の実施例1〜4において、インク浸透防止層120とインク受容層130との形成およびインク受容層130、又はインク浸透防止層120とインク受容層130との除去を繰り返し、基材110の再利用が可能か否か評価した。
4.1.1.実施例1
4.1.1.1.インク浸透防止層形成材の調製
ポリエステル樹脂(溶融温度:約140℃)と炭酸カルシウム(白色顔料)が7:3の割合になるように溶融混錬して調製したペレットをハイスピードミルで粗粉砕し、顆粒状にした。得られた顆粒をジェットミルに投入し、分級して体積基準平均径が12μmの粉体を得た。表面を疎水化処理した二酸化珪素微粒子が重量比で1.5%になるようにポリエステル粉体に加え卓上ブレンダーに投入し、翼端速度30m/sで60秒間攪拌し、疎水化処理し、インク浸透防止層形成材を得た。
4.1.1.2.インク受容層形成材の調製
未印刷のPPC用紙をシュレッダーで裁断後、薬研式ミルで粉砕し、25μm開口の篩をパスしたセルロース繊維粉を得た。繊維サイズを測定したところ、平均で長さ(長径)が95μm、幅(短径)が51μmであった。
ポリエステル樹脂(溶融温度:約100℃)ペレットをハイスピードミルで粗粉砕し、顆粒状にした後、ジェットミルに投入し1μm〜40μmの粒径範囲の粉体を得た。この粉体を分級して得られた体積基準平均径が12μmのポリエステル樹脂粉と上記セルロース繊維粉(短繊維)が2:8(重量比)になるように空気中で混合した後、加熱処理により樹脂をセルロース粉に融着させ複合化した。
表面を疎水化処理した二酸化珪素微粒子が重量比で1.5%になるように、ポリエステル樹脂複合化セルロース粉に加え、疎水化処理し、インク受容層形成材を得た。
4.1.1.3.層の形成
インク浸透防止層形成材を電荷注入、コロナ放電によるオゾン照射、或いは摩擦帯電などの方式で負帯電化し、電子写真方式(基本的な機構はセイコーエプソン社製レーザープリンターLP−9200Bのものを用いた)により、基材110としてのA4サイズの未使用紙(富士ゼロックス社製リサイクルプリンター用紙G70)に印刷した。加熱加圧(150℃、400kg)処理をすることでインク浸透防止層120を形成した。
インク受容層形成材を用いて、インク浸透防止層120の形成と同様の手法で、インク受容層130をインク浸透防止層120表面に形成した。以上により、基材110と、インク浸透防止層120と、インク受容層130と、を有する記録媒体100を製造した。
4.1.1.4.インクジェット印刷
得られた記録媒体100のインク受容層130に、顔料インクジェットプリンター(セイコーエプソン社製PX−M5041F)で印刷した。
長繊維が絡まった通常の紙と異なり、疎水性の樹脂で一部を覆われた短繊維、繊維粉で形成された多孔質の受容層であるため、インクの吸収性が良い上に、紙面方向のインクの滲みが抑えられ、エッジがシャープな印字品質の文字を得ることができた。さらに、インク浸透防止層120により基材110へのインクの浸透がないため、媒体裏面からの透け(裏写り)を抑えることができた。
4.1.1.5.インク受容層の除去
インクジェット方式で印刷(記録)された記録媒体100を、加熱可能な回転ドラムに吸着させ、回転させながら、金属ヘラ(剥離部材200)を少しずつ記録媒体100の表面に当てながら動かして、インク受容層130を除去した。
記録媒体100には余白部122が設けられているため、インク受容層130の端面に金属ヘラを当てることができ、この位置をインク受容層130の除去開始位置とすることができた。また、110℃まで加熱することによりインク受容層130が軟化するため、インク受容層130のみを除去することができた。
以上の方法でインク受容層130の形成およびその除去を5回繰りかえしたが、基材110(用紙G70)へのインクの浸透はみられず、基材110とインク浸透防止層120との再利用が可能であることがわかった。このとき、インク浸透防止層120の表面にインクがわずかに残る場合があるが、印刷されていた情報を読み取ることは不可能である。
4.1.2.実施例2
ポリエステル樹脂(溶融温度:約140℃)とセルロース繊維粉とが7:3の割合になるように溶融混錬し、ペレットを調整した。得られたペレットから、実施例1と同様の方法でインク浸透防止層形成材を作製した。実施例1と同じようにインク浸透防止層120とインク受容層130とを形成しインクジェット印刷を行った。110℃まで加熱し、金属ヘラを当てることでインク受容層130のみを除去することができた。
4.1.3.実施例3
ポリエステル樹脂(溶融温度:約140℃)とセルロース繊維粉と炭酸カルシウムとが7:2.2:0.8の割合になるように溶融混錬し、ペレットを調整した。得られたペレットから、実施例1と同様の方法でインク浸透防止層形成材を作製した。実施例1と同じようにインク浸透防止層120とインク受容層130とを形成しインクジェット印刷を行った。110℃まで加熱し、金属ヘラを当てることでインク受容層130のみを除去することができた。
4.1.4.実施例4
ポリエステル樹脂(溶融温度:約80℃)を使い、実施例1と同様の方法でインク浸透防止層形成材を作製した。実施例1と同じようにインク浸透防止層120とインク受容層130を形成しインクジェット印刷を行った。金属ヘラによる除去時の加熱温度は90℃で行った。インク受容層130とインク浸透防止層120を除去し、基材110へインクを全く残すことなく再利用することができた。
4.1.5.比較例1
ポリエステル樹脂(溶融温度:約80℃)を使い、実施例1と同様の方法でインク受容層形成材を作製した。ポリエステル樹脂(溶融温度:約100℃)を使い、実施例1と同様の方法でインク浸透防止層形成材を作製した。実施例1と同じようにインク浸透防止層120とインク受容層130を形成しインクジェット印刷を行った。90℃まで加熱し、金属ヘラを当てることでインク受容層130のみ除去することを試みた。しかし、インク浸透防止層120も剥がれてしまった。
4.1.6.比較例2
ポリエステル樹脂(溶融温度:約60℃)を使い、実施例1と同様の方法でインク受容層形成材を作製した。ポリエステル樹脂(溶融温度:約190℃)を使い、実施例1と同様の方法でインク浸透防止層形成材を作製した。定着時の加熱温度は200℃で行った。基材110が焦げてしまい、記録媒体100として利用できなくなってしまった。
以上により、インク浸透防止層120の熱可塑性樹脂の溶融温度が、インク受容層130の熱可塑性樹脂の溶融温度よりも高く、溶融温度の差は、例えば40℃以上120℃以下にすることにより、インク受容層130のみを除去でき、インク浸透防止層120と基材110とを再び利用できることが分かった。
4.1.7.比較例3
ポリエステル樹脂(溶融温度:約190℃)を使い、実施例1と同様の方法でインク受容層形成材を作製した。ポリエステル樹脂(溶融温度:約60℃)を使い、実施例1と同様の方法でインク浸透防止層形成材を作製した。定着時の加熱温度は200℃で行った。基材110が焦げてしまい、記録媒体100として利用できなくなってしまった。
以上により、インク浸透防止層120の熱可塑性樹脂の溶融温度が、インク受容層130の熱可塑性樹脂の溶融温度よりも低く、かつ、基材110の熱分解温度よりも低く、溶融温度の差は、10℃以上120℃以下にすることにより、インク受容層130とインク浸透防止層120とを、基材110を変色させることなく、基材110から加熱除去できることが分かった。
100…記録媒体、110…基材、112…余白部、120…インク浸透防止層、122…余白部、130…インク受容層、132…シンボル、200…剥離部材。

Claims (16)

  1. インク浸透防止層とインク受容層とが、この順で基材上に積層された記録媒体であって、
    加熱することにより、
    前記インク受容層を前記インク浸透防止層から、
    又は、前記インク受容層が積層された前記インク浸透防止層を前記基材から、除去可能なことを特徴とする記録媒体。
  2. 前記インク浸透防止層は、熱可塑性樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
  3. 前記インク浸透防止層の前記熱可塑性樹脂は、少なくとも一部が疎水性材料で被覆されていることを特徴とする請求項2に記載の記録媒体。
  4. 前記インク浸透防止層の前記熱可塑性樹脂には、セルロース繊維が含まれていることを特徴とする請求項2又は3に記載の記録媒体。
  5. 前記インク浸透防止層の前記熱可塑性樹脂には、白色顔料が含まれていることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の記録媒体。
  6. 前記インク受容層は、
    セルロース繊維と、
    前記セルロース繊維の少なくとも一部を被覆している疎水性の熱可塑性樹脂と、を含むことを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載の記録媒体。
  7. 前記インク浸透防止層に用いられる前記熱可塑性樹脂の体積平均径と前記インク受容層に用いられる前記熱可塑性樹脂の体積平均径とは、5μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項6に記載の記録媒体。
  8. 前記インク浸透防止層に用いられる前記熱可塑性樹脂の溶融温度と前記インク受容層に用いられる前記熱可塑性樹脂の溶融温度とは、60℃以上180℃以下であることを特徴とする請求項6又は7に記載の記録媒体。
  9. 前記インク浸透防止層の前記熱可塑性樹脂の溶融温度が、前記インク受容層の前記熱可塑性樹脂の溶融温度よりも高いことを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れ1項に記載の記録媒体。
  10. 前記インク浸透防止層に含まれる前記熱可塑性樹脂の溶融温度と前記インク受容層に含まれる前記熱可塑性樹脂の溶融温度との差は、40℃以上120℃以下であることを特徴とする請求項9に記載の記録媒体。
  11. 前記インク浸透防止層の前記熱可塑性樹脂の溶融温度が、前記インク受容層の前記熱可塑性樹脂の溶融温度よりも低く、かつ、前記基材の熱分解温度よりも低いことを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載の記録媒体。
  12. 前記インク浸透防止層に含まれる前記熱可塑性樹脂の溶融温度と前記インク受容層に含まれる前記熱可塑性樹脂の溶融温度との差は、10℃以上120℃以下であることを特徴とする請求項11に記載の記録媒体。
  13. 前記インク浸透防止層の面の少なくとも一部を残して、
    前記インク受容層が前記インク浸透防止層の面上に積層されていることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の記録媒体。
  14. 前記基材の面の少なくとも一部を残して、
    前記インク浸透防止層と前記インク受容層とが前記基材の面上に積層されていることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の記録媒体。
  15. 前記インク受容層は、前記インク受容層に関する情報を含むシンボルを有することを特徴とする請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の記録媒体。
  16. 前記インク受容層は、前記インク浸透防止層と前記インク受容層とに関する情報を含むシンボルを有することを特徴とする請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の記録媒体。
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