JPWO2017169955A1 - フィルムコンデンサ - Google Patents

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Abstract

フィルムコンデンサ(100)は、誘電体フィルム(111)と、第1電極(135)と、第2電極(115)とを備える。第1電極は、誘電体フィルムの一方の主面(111a)の側に配置され、導体薄膜よりなる。第2電極は、誘電体フィルムを介して第1電極と対向する位置に配置され、導体薄膜よりなる。誘電体フィルムは短方向(D1)と長方向(D2)を有する。第1電極は、長方向に延伸する第1接続電極(134)と、長方向に延伸する第1長方向スリット(144)によって第1接続電極と区切られた第1対向電極(132a)と、第1ヒューズ(133a)と、を有する。第1ヒューズは、第1長方向スリットを横断して第1接続電極と第1対向電極とを接続する。第2電極は、長方向に延伸する第2接続電極(114)と、第2接続電極にヒューズを介さずに接続された第2対向電極(112)とを有する。

Description

本開示は、各種電子機器、電気機械、産業機器に使用されるフィルムコンデンサに関する。
フィルムコンデンサは、一般に金属箔を電極に用いるものと、誘電体フィルム上に設けた蒸着金属を電極に用いるものとに大別される。蒸着金属を電極とする金属化フィルムコンデンサは、金属箔を用いるものに比べて電極の占める体積が小さく小形軽量化が図れる。また、蒸着金属を電極とする金属化フィルムコンデンサは、絶縁欠陥部で短絡が生じた場合に、短絡のエネルギーで欠陥部周辺の蒸着電極が蒸発・飛散して絶縁化し、コンデンサの機能が回復する。これにより、金属化フィルムコンデンサは、絶縁破壊に対する信頼性が高く、従来から広く用いられている。
また、ヒューズ機能を設けることによって、さらに安全性を向上させた金属化フィルムコンデンサも用いられている。
なお、この出願に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−12082号公報
しかしながら、従来の金属化フィルムコンデンサは、絶縁破壊した箇所が発熱する場合があり、金属化フィルムコンデンサを含む回路全体の故障を誘発する可能性があるという課題を有している。
本開示の一態様のフィルムコンデンサは、誘電体フィルムと、第1電極と、第2電極とを備える。第1電極は、誘電体フィルムの一方の主面の側に配置され、導体薄膜よりなる。第2電極は、誘電体フィルムを介して第1電極と対向する位置に配置され、導体薄膜よりなる。ここで、誘電体フィルムは短方向と長方向を有する。第1電極は、長方向に延伸する第1接続電極と、長方向に延伸する第1長方向スリットによって第1接続電極と区切られる第1対向電極とを有する。第1電極は、第1長方向スリットを横断して第1接続電極と第1対向電極とを接続する第1ヒューズを有する。第2電極は、長方向に延伸する第2接続電極と、第2接続電極にヒューズを介さずに接続された第2対向電極とを有する。
本開示の一態様のフィルムコンデンサは、絶縁破壊した箇所の発熱を抑制し、優れた安全性と優れた信頼性を有する。
図1Aは、実施の形態1に係るフィルムコンデンサの断面図である。 図1Bは、図1Aに示すフィルムコンデンサを構成する第1金属化フィルムの平面図である。 図1Cは、図1Aに示すフィルムコンデンサを構成する第2金属化フィルムの平面図である。 図2Aは、図1Aに示すフィルムコンデンサの容量形成状態を示す平面図である。 図2Bは、図2Aに示すフィルムコンデンサの等価回路図である。 図3Aは、実施の形態1に係るフィルムコンデンサに絶縁破壊が生じた状態を示す平面図である。 図3Bは、図3Aに示すフィルムコンデンサのA3−A3線における断面図である。 図3Cは、図3Aに示すフィルムコンデンサの等価回路図である。 図4Aは、実施の形態1に係る変形例のフィルムコンデンサを構成する第1金属化フィルムの平面図である。 図4Bは、実施の形態1に係る変形例のフィルムコンデンサの容量形成状態を示す平面図である。 図5Aは、実施の形態2に係るフィルムコンデンサの断面図である。 図5Bは、図5Aに示すフィルムコンデンサを構成する第1金属化フィルムの平面図である。 図5Cは、図5Aに示すフィルムコンデンサを構成する第2金属化フィルムの平面図である。 図6Aは、図5Aに示すフィルムコンデンサの容量形成状態を示す平面図である。 図6Bは、図6Aに示すフィルムコンデンサの等価回路図である。 図7Aは、実施の形態2に係るフィルムコンデンサに絶縁破壊が生じた状態を示す平面図である。 図7Bは、図7Aに示すフィルムコンデンサのA6−A6線における断面図である。 図7Cは、図7Aに示すフィルムコンデンサの等価回路図である。 図8Aは、比較例のフィルムコンデンサの断面図である。 図8Bは、図8Aに示すフィルムコンデンサを構成する第1金属化フィルムの平面図である。 図8Cは、図8Aに示すフィルムコンデンサを構成する第2金属化フィルムの平面図である。 図9Aは、図8Aに示すフィルムコンデンサの容量形成状態を示す平面図である。 図9Bは、図9Aに示すフィルムコンデンサの等価回路図である。 図10Aは、比較例のフィルムコンデンサに絶縁破壊が生じた状態を示す平面図である。 図10Bは、図10Aに示すフィルムコンデンサのA9−A9線における断面図である。 図10Cは、図10Aに示すフィルムコンデンサの等価回路図である。
以下、図を用いて比較例および実施の形態について説明する。
(比較例)
比較例のフィルムコンデンサ300について、図8A〜図10Cを用いて説明する。図8Aは、比較例のフィルムコンデンサ300の断面図である。
図8Aにおいて、フィルムコンデンサ300は、第1金属化フィルム330と第2金属化フィルム310が重ね合わされている。第1金属化フィルム330は、ベースとなる第1誘電体フィルム331と、第1誘電体フィルム331の一方の主面331aに蒸着により形成された第1電極335とを有する。第2金属化フィルム310は、ベースとなる第2誘電体フィルム311と、第2誘電体フィルム311の一方の主面311aに蒸着により形成された第2電極315とを有する。フィルムコンデンサ300において、第2誘電体フィルム311を、第1電極335と、この第1電極335に対向する第2電極315とで挟むことにより、コンデンサ素子が形成されている。第1電極335は、第2誘電体フィルム311の他方の主面311bの側に配置されている。
第1誘電体フィルム331および第2誘電体フィルム311は、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレートなどの誘電体により構成される。第1電極335および第2電極315は、例えばアルミニウムなどの金属により構成される。第1電極335および第2電極315の形成方法は、金属の蒸着による他、化学めっきにより形成しても良く、圧延金属箔を貼り付けて形成してもよい。
第1金属化フィルム330の平面図を図8Bに示す。第2金属化フィルム310の平面図を図8Cに示す。第1金属化フィルム330および第2金属化フィルム310は、長尺のフィルム形状を有する。第1金属化フィルム330および第2金属化フィルム310において、幅方向を短方向D1とし、長手方向を長方向D2とする。
第1金属化フィルム330において、第1電極335は、第1接続電極334と、複数の第1対向電極332a、332b、332cとを有する。第1金属化フィルム330の短方向D1の一方の端部には、長方向D2に沿って、第1接続電極334が設けられている。第1金属化フィルム330の短方向D1の他方の端部には、長方向D2に沿って、電極が形成されていない端面マージン341が設けられている。
第1電極335は、長方向D2に延伸する第1長方向スリット344と、長方向D2に延伸する第2長方向スリット343b、343cと、短方向D1に延伸する第1短方向スリット342とによって、複数の領域に区切られている。第1長方向スリット344と、第2長方向スリット343b、343cと、第1短方向スリット342とは、第1誘電体フィルム331の上に電極が形成されていないスリット状の個所である。
第1対向電極332aは、第1長方向スリット344によって第1接続電極334と区切られている。第1対向電極332a、332b、332cは、第2長方向スリット343b、343cと、第1短方向スリット342とによって互いに区切られている。
第1接続電極334と第1対向電極332aとは、ヒューズ333aによって接続されている。第1対向電極332aと第1対向電極332bとは、ヒューズ333bによって接続されている。第1対向電極332bと第1対向電極332cとは、ヒューズ333cによって接続されている。
第2金属化フィルム310において、第2電極315は、第2接続電極314と、複数の第2対向電極312a、312bとを有する。第2金属化フィルム310の短方向D1の一方の端部には、長方向D2に沿って、第2接続電極314が設けられている。第2金属化フィルム310の短方向D1の他方の端部には、長方向D2に沿って、電極が形成されていない端面マージン321が設けられている。
第2電極315は、長方向D2に延伸する第1長方向スリット323と、長方向D2に延伸する第2長方向スリット324と、短方向D1に延伸する第2短方向スリット322とによって、複数の領域に区切られている。第1長方向スリット323と、第2長方向スリット324と、第2短方向スリット322とは、第2誘電体フィルム311の上に電極が形成されていないスリット状の個所である。第2対向電極312aは、第1長方向スリット323によって第2接続電極314と区切られている。第2対向電極312a、312bは、第2長方向スリット324と、第2短方向スリット322によって互いに区切られている。
第2接続電極314と第2対向電極312aとは、ヒューズ316によって接続されている。第2対向電極312aと第2対向電極312bとは、ヒューズ313によって接続されている。ヒューズ333a、333b、333c、313、316は、溶断電流を超える電流が流れたときに溶断して、ヒューズ333a、333b、333c、313、316を含む回路を遮断する。ヒューズ333a、333b、333c、313、316の溶断電流は、フィルムコンデンサ300に要求される仕様によって設計される。
ヒューズ333a、333b、333cは、第1電極335に幅の狭い箇所を設けることによって形成されている。ヒューズ313、316は、第2電極315に幅の狭い箇所を設けることによって形成されている。ヒューズ333a、333b、333cは、第1電極335の他の箇所と同じ金属により形成されてもよいが、第1電極335の他の箇所よりも溶断しやすい金属により形成されてもよい。ヒューズ313、316は、第2電極315の他の箇所と同じ金属により形成されているが、第2電極315の他の箇所よりも溶断しやすい金属により形成されてもよい。
図9Aは、図8Aに示すフィルムコンデンサ300の容量形成状態を説明する平面図である。図9Aにおいて、紙面の上側に第2金属化フィルム310が配置され、紙面の下側に第1金属化フィルム330が配置され、第1電極335と第2電極315とが上下に重なっている領域が網掛けで表示されている。第1金属化フィルム330と第2金属化フィルム310とが重ね合わされた時、一方の端部において、第1接続電極334と端面マージン321とが重ね合わされる。また、第1金属化フィルム330と第2金属化フィルム310とが重ね合わされた時、他方の端部において、端面マージン341と第2接続電極314とが重ね合わされる。
図9Aにおいて、容量形成部352a、352b、352c、352dは、第1電極335と第2電極315とが、第2誘電体フィルム311を挟んで、上下に積み重なってコンデンサ素子が形成された領域である。図8Aは、図9Aに示すフィルムコンデンサ300のA8−A8線における断面図である。
図9Bは、図9Aに示すフィルムコンデンサ300において、A8−A8線に沿った回路の等価回路図である。図9Bにおけるコンデンサ素子C1、C2、C3、C4は、それぞれ、図9Aに示す容量形成部352a、352b、352c、352dに形成されたコンデンサ要素である。図9BにおけるヒューズF1、F2、F3、F21、F22は、それぞれ、図9Aに示すヒューズ333a、333b、333c、313、316である。端子T1、T2は、それぞれ、図8B、図8Cに示す第1接続電極334、第2接続電極314である。
フィルムコンデンサ300は、ヒューズ333a、333b、333c、313、316を有することにより、溶断電流を超える大電流が流れた場合に、当該部分を切断し、回路を保護することができる。
次に、フィルムコンデンサ300の一部に絶縁破壊が生じ、ヒューズが溶断した場合について、図10A〜図10Cを用いて説明する。図10Aは、比較例のフィルムコンデンサ300の容量形成部352bに絶縁破壊が生じ、ヒューズ333bとヒューズ313とが溶断した状態を示す平面図である。図9Aと同様に、図10Aにおいて、紙面の上側に第2金属化フィルム310が配置され、紙面の下側に第1金属化フィルム330が配置され、第1電極335と第2電極315とが上下に重なっている領域が網掛けで表示されている。図10Bは、図10Aに示すフィルムコンデンサ300のA9−A9線における断面図である。図10Cは、図10Aに示すフィルムコンデンサ300のA9−A9線における等価回路図である。
図10A〜図10Cに示すように、フィルムコンデンサ300の動作時に、第2誘電体フィルム311の一部の絶縁性が低下すると、第1対向電極332bと、第2対向電極312bとの間に大電流が流れて、絶縁破壊部350が形成される。これにより、容量形成部352bの位置のコンデンサ素子C2は短絡する。この大電流により、絶縁破壊部350が存在する第1対向電極332bに繋がるヒューズ333b、および第2対向電極312bに繋がるヒューズ313が溶断されて、絶縁破壊部350への電流が遮断される。
このように、絶縁破壊部350への電流が遮断されるため、絶縁破壊部350の異常な温度上昇を防ぐことができる。その結果、フィルムコンデンサ300のコンデンサ機能の喪失、周辺部品、回路の熱損傷を未然に防ぐことができ、安全性の向上が図れる。
しかしながら、絶縁破壊部350が、第1金属化フィルム330の第2長方向スリット343bと第2金属化フィルム310の第2長方向スリット324との間に生じた場合には、フィルムコンデンサ300の信頼性を損なう可能性がある。
それは、図10Cに示すように、ヒューズF2とヒューズF21とが溶断することで、絶縁破壊部350を含むコンデンサ素子C2が、端子T1と端子T2との間の回路に直列に接続された形で残るからである。すなわち、コンデンサ素子C2の一方の端部は、コンデンサ素子C1とヒューズF1を経由して、端子T1に接続されている。そして、コンデンサ素子C2の他方の端部は、コンデンサ素子C3、C4とヒューズF3、およびヒューズF22を経由して、端子T2に接続されている。
このように、絶縁破壊部350を含むコンデンサ素子C2が、端子T1と端子T2との間の回路に直列に接続されて残ると、交流電流が流れたときに、絶縁破壊部350が発熱する。これは、フィルムコンデンサ300の故障あるいは劣化の原因になり、フィルムコンデンサ300の安全性、信頼性が低下する。さらに、フィルムコンデンサ300を含む回路を破壊する可能性もある。
(実施の形態1)
実施の形態1に係るフィルムコンデンサ100について、図1A〜図3Cを用いて説明する。図1Aは、実施の形態1に係るフィルムコンデンサ100の断面図である。
図1Aにおいて、フィルムコンデンサ100は、第1金属化フィルム130と第2金属化フィルム110が重ね合わされている。第1金属化フィルム130は、ベースとなる第1誘電体フィルム131と、第1誘電体フィルム131の一方の主面131aに蒸着により形成された第1電極135とを有する。第2金属化フィルム110は、ベースとなる第2誘電体フィルム111と、第2誘電体フィルム111の一方の主面111aに蒸着により形成された第2電極115とを有する。フィルムコンデンサ100において、第2誘電体フィルム111を、第1電極135と、この第1電極135に対向する第2電極115とで挟むことにより、コンデンサ素子が形成されている。第1電極135は、第2誘電体フィルム111の他方の主面111bの側に配置されている。
第1誘電体フィルム131および第2誘電体フィルム111は、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレートなどの誘電体により構成される。第1電極135および第2電極115は、例えばアルミニウムなどの金属により構成される。第1電極135および第2電極115の形成方法は、金属の蒸着による他、化学めっきにより形成しても良く、圧延金属箔を貼り付けて形成してもよい。
第1金属化フィルム130の平面図を図1Bに示す。第2金属化フィルム110の平面図を図1Cに示す。第1金属化フィルム130および第2金属化フィルム110は、長尺のフィルム形状を有する。第1金属化フィルム130および第2金属化フィルム110において、幅方向を短方向D1とし、長手方向を長方向D2とする。
第1金属化フィルム130において、第1電極135は、第1接続電極134と、複数の第1対向電極132a、132b、132cとを有する。第1金属化フィルム130の短方向D1の一方の端部には、長方向D2に沿って、第1接続電極134が設けられている。第1金属化フィルム130の短方向D1の他方の端部には、長方向D2に沿って、電極が形成されていない端面マージン141が設けられている。
第1電極135は、長方向D2に延伸する第1長方向スリット144と、長方向D2に延伸する第2長方向スリット143b、143cと、短方向D1に延伸する第1短方向スリット142とによって、複数の領域に区切られている。第1長方向スリット144と、第2長方向スリット143b、143cと、第1短方向スリット142とは、第1誘電体フィルム131の上に電極が形成されていないスリット状の個所である。
第1対向電極132aは、第1長方向スリット144によって第1接続電極134と区切られている。第1対向電極132a、132b、132cは、第2長方向スリット143b、143cと、第1短方向スリット142とによって互いに区切られている。
第1接続電極134と第1対向電極132aとは、第1ヒューズ133aによって接続されている。第1対向電極132aと第1対向電極132bとは、第2ヒューズ133bによって接続されている。第1対向電極132bと第1対向電極132cとは、第2ヒューズ133cによって接続されている。
第1ヒューズ133a、第2ヒューズ133b、133cは、溶断電流を超える電流が流れたときに溶断して、第1ヒューズ133a、第2ヒューズ133b、133cを含む回路を遮断する。第1ヒューズ133a、第2ヒューズ133b、133cの溶断電流は、フィルムコンデンサ100に要求される仕様によって設計される。
第1ヒューズ133a、第2ヒューズ133b、133cは、第1電極135に幅の狭い箇所を設けることによって形成されている。第1ヒューズ133a、第2ヒューズ133b、133cは、第1電極135の他の箇所と同じ金属により形成されてもよいが、第1電極135の他の箇所よりも溶断しやすい金属により形成されてもよい。
第2金属化フィルム110において、第2電極115は、第2接続電極114と、複数の第2対向電極112とを有する。第2金属化フィルム110の短方向D1の一方の端部には、長方向D2に沿って、第2接続電極114が設けられている。第2金属化フィルム110の短方向D1の他方の端部には、長方向D2に沿って、電極が形成されていない端面マージン121が設けられている。
第2電極115は、短方向D1に延伸する第2短方向スリット122によって、複数の第2対向電極112に区切られている。第2短方向スリット122は、第2誘電体フィルム111の上に電極が形成されていないスリット状の個所である。第2金属化フィルム110において、第2対向電極112はヒューズを介さずに第2接続電極114に接続されている。すなわち、第2電極115は、第2対向電極112が形成される領域にヒューズを有さない。すなわち、第2対向電極112のそれぞれは、第1対向電極132a、132b、132cと対向する領域において、短方向D1に延伸する第2短方向スリット122によって長方向D2にのみ区切られている。複数の第2対向電極112は、第2電極115において、第2短方向スリット122により、短方向D1および長方向D2のうち長方向D2にのみ分割されて形成された電極である。
図2Aは、図1Aに示すフィルムコンデンサ100の容量形成状態を説明する平面図である。図2Aにおいて、紙面の上側に第2金属化フィルム110が配置され、紙面の下側に第1金属化フィルム130が配置され、第1電極135と第2電極115とが上下に重なっている領域が網掛けで表示されている。
フィルムコンデンサ100において、第1金属化フィルム130と第2金属化フィルム110とが重ね合わされた時、一方の端部において、第1接続電極134と端面マージン121とが重ね合わされる。また、フィルムコンデンサ100において、第1金属化フィルム130と第2金属化フィルム110とが重ね合わされた時、他方の端部において、端面マージン141と第2接続電極114とが重ね合わされる。
図2Aにおいて、容量形成部152a、152b、152cは、第1電極135と第2電極115とが、第2誘電体フィルム111を挟んで、上下に積み重なってコンデンサ素子が形成された領域である。図1Aは、図2Aに示すフィルムコンデンサ100のA2−A2線における断面図である。
図2Bは、図2Aに示すフィルムコンデンサ100において、A2−A2線に沿った回路の等価回路図である。図2Bにおけるコンデンサ素子C1、C2、C3は、それぞれ、図2Aに示す容量形成部152a、152b、152cに形成されたコンデンサ要素である。図2BにおけるヒューズF1、F2、F3は、それぞれ、図2Aに示す第1ヒューズ133a、第2ヒューズ133b、133cである。端子T1、T2は、それぞれ、図1B、図1Cに示す第1接続電極134、第2接続電極114である。
フィルムコンデンサ100は、第1ヒューズ133a、第2ヒューズ133b、133cを有することにより、溶断電流を超える大電流が流れた場合に、当該部分を切断し、回路を保護することができる。
次に、フィルムコンデンサ100の一部に絶縁破壊が生じ、ヒューズが溶断した場合について、図3A〜図3Cを用いて説明する。図3Aは、実施の形態1に係るフィルムコンデンサ100の容量形成部152bに絶縁破壊が生じ、第2ヒューズ133bが溶断した状態を示す平面図である。図2Aと同様に、図3Aにおいて、紙面の上側に第2金属化フィルム110が配置され、紙面の下側に第1金属化フィルム130が配置され、第1電極135と第2電極115とが上下に重なっている領域が網掛けで表示されている。図3Bは、図3Aに示すフィルムコンデンサ100のA3−A3線における断面図である。図3Cは、図3Aに示すフィルムコンデンサ100のA3−A3線における等価回路図である。
図3A〜図3Cに示すように、フィルムコンデンサ100の動作時に、第2誘電体フィルム111の一部の絶縁性が低下すると、第1対向電極132bと、第2対向電極112との間に大電流が流れて、絶縁破壊部150が形成される。これにより、容量形成部152bの位置のコンデンサ素子C2は短絡する。この大電流により、絶縁破壊部150が存在する第1対向電極132bに繋がる第2ヒューズ133bが溶断されて、絶縁破壊部150への電流が遮断される。
図3Cに示すように、第2ヒューズ133b(ヒューズF2)が溶断された後は、コンデンサ素子C1を含む回路が残る。これに対して、絶縁破壊部150を含む回路は、コンデンサ素子C3とヒューズF3を経由する冗長な回路になる。すなわち、比較例と異なり、実施の形態1に係るフィルムコンデンサ100は、ヒューズが溶断しても、絶縁破壊部150を直列に含む回路が新たに生じない。そのため、絶縁破壊部150には、ほとんど電流が流れず、ほとんど発熱しない。これにより、フィルムコンデンサ100の異常な温度上昇によるコンデンサ機能の喪失および、周辺部品、回路の熱損傷を未然に防ぐことができる。すなわち、フィルムコンデンサ100は、優れた安全性と、優れた信頼性を有する。
以上のように、実施の形態1に係るフィルムコンデンサ100は、以下の構成を有する。すなわち、フィルムコンデンサ100は、誘電体フィルム(第2誘電体フィルム111)と、第1電極135と、第2電極115とを備える。第1電極135は、誘電体フィルム(第2誘電体フィルム111)の一方の主面111bの側に配置され、導体薄膜よりなる。第2電極115は、誘電体フィルム(第2誘電体フィルム111)を介して第1電極135と対向する位置に配置され、導体薄膜よりなる。ここで、誘電体フィルム(第2誘電体フィルム111)は短方向D1と長方向D2を有する。第1電極135は、長方向D2に延伸する第1接続電極134と、長方向D2に延伸する第1長方向スリット144によって第1接続電極134と区切られる第1対向電極132aとを有する。第1電極135は、第1長方向スリット144を横断して第1接続電極134と第1対向電極132aとを接続する第1ヒューズ133aを有する。第2電極115は、長方向D2に延伸する第2接続電極114と、第2接続電極114にヒューズを介さずに接続された第2対向電極112とを有する。
以上の構成で示されるように、フィルムコンデンサ100は、第1電極135のみにヒューズを有し、第2電極115の第2対向電極112が形成される領域にヒューズを有さない。すなわち、第2対向電極112は、ヒューズを介さずに第2接続電極114に接続されている。
この構成により、フィルムコンデンサ100は、第2誘電体フィルム111に絶縁破壊部150が生じた場合であっても、絶縁破壊部150の一方のみがヒューズの溶断によって切断され、絶縁破壊部150の他方は切断されない。そのため、絶縁破壊部150を含む部分が冗長な回路になってほとんど電流が流れず、絶縁破壊部150の発熱を抑制できる。これによって、フィルムコンデンサ100の安全性および信頼性が維持される。
なお、フィルムコンデンサ100は、第1電極135にのみヒューズを有し、第2電極115はヒューズを有さなかったが、その逆でもよい。すなわち、第2電極115にのみヒューズを有し、第1電極135はヒューズを有さなくても、同等の効果を有する。すなわち、フィルムコンデンサ100は、誘電体を挟む一対の電極の内、一方のみが、ヒューズを有してもよい。
さらに、フィルムコンデンサ100は、以下の構成を有してもよい。すなわち、フィルムコンデンサ100において、第1対向電極132a、132b、132cおよび第2対向電極112は、それぞれ複数形成される。そして、第1対向電極132a、132b、132cは、短方向D1に延伸する第1短方向スリット142によってさらに区切られる。そして、第2対向電極112は、短方向D1に延伸する第2短方向スリット122によって区切られる。以上の構成により、フィルムコンデンサ100は、第2誘電体フィルム111に絶縁破壊が生じた場合に、ヒューズによって切り離されるコンデンサ要素の面積を小さくすることができる。したがって、絶縁破壊が生じた場合のフィルムコンデンサ100の静電容量の減少が少なく、フィルムコンデンサ100が用いられる電子機器への影響は小さい。
さらに、フィルムコンデンサ100は、以下の構成を有してもよい。すなわち、フィルムコンデンサ100において、第1対向電極132a、132b、132cは、長方向に延伸する第2長方向スリット143b、143cによってさらに区切られる。そして、第1電極135は、第2長方向スリット143b、143cを横断して、隣接する第1対向電極132a、132b、132cを相互に接続する第2ヒューズ133b、133cをさらに備える。以上の構成により、フィルムコンデンサ100は、第2誘電体フィルム111に絶縁破壊が生じた場合に、ヒューズによって無効化されるコンデンサ要素の面積を小さくすることができる。したがって、絶縁破壊が生じた場合のフィルムコンデンサ100の静電容量の減少が少なく、フィルムコンデンサ100が用いられる電子機器への影響は小さい。
さらに、フィルムコンデンサ100は、以下の構成を有してもよい。すなわち、第2対向電極112は複数形成される。複数の第2対向電極112のそれぞれは、第1対向電極132a、132b、132cと対向する領域において、短方向D1に延伸する短方向スリット(第2短方向スリット122)によって長方向D2にのみ区切られる。以上の構成により、フィルムコンデンサ100は、第2誘電体フィルム111に絶縁破壊部150が生じた場合であっても、絶縁破壊部150の一方のみがヒューズの溶断によって切断され、絶縁破壊部150の他方は切断されない。これによって、フィルムコンデンサ100は、絶縁破壊部150の発熱を抑制でき、安全性および信頼性が維持される。
(実施の形態1に係る変形例)
実施の形態1に係る変形例のフィルムコンデンサ400について、図4A、図4Bを用いて説明する。図4Aは、実施の形態1に係る変形例のフィルムコンデンサ400を構成する第1金属化フィルム170の平面図である。実施の形態1に係る変形例のフィルムコンデンサ400において、実施の形態1に係るのフィルムコンデンサ100と共通する構成部品については、同じ符号を付し説明を省略する。
変形例のフィルムコンデンサ400は、実施の形態1に係るフィルムコンデンサ100において、図1Bに示す第1金属化フィルム130の代わりに、図4Aに示す第1金属化フィルム170を用いたものである。変形例のフィルムコンデンサ400は、図4Aに示す第1金属化フィルム170と、図1Cに示す第2金属化フィルム110とが重ね合わされて、構成される。図4Bは、変形例のフィルムコンデンサ400の容量形成状態を示す平面である。
変形例のフィルムコンデンサ400が、フィルムコンデンサ100と異なる点は、第1電極171が、第1短方向スリット142を横断して、隣接する第1対向電極132a、132b、132cを相互に接続する第3ヒューズ172をさらに備える点である。この構成により、フィルムコンデンサ400は、絶縁破壊が生じた場合に、切断されるコンデンサ素子の面積が小さく、静電容量の減少が少ないため、絶縁破壊が及ぼす影響は小さい。
以上のように、実施の形態1に係る変形例のフィルムコンデンサ400は、第1電極171が、第1短方向スリット142を横断して、隣接する第1対向電極132a、132b、132cを相互に接続する第3ヒューズ172をさらに備える。この構成を有することにより、変形例のフィルムコンデンサ400は、絶縁破壊が生じた場合の静電容量の低下が少ない。
(実施の形態2)
実施の形態2に係るフィルムコンデンサ200について、図5A〜図7Cを用いて説明する。図5Aは、実施の形態2に係るフィルムコンデンサ200の断面図である。
図5Aにおいて、フィルムコンデンサ200は、第1金属化フィルム230と第2金属化フィルム210が重ね合わされている。第1金属化フィルム230は、ベースとなる第1誘電体フィルム231と、第1誘電体フィルム231の一方の主面231aに蒸着により形成された第1電極235とを有する。第2金属化フィルム210は、ベースとなる第2誘電体フィルム211と、第2誘電体フィルム211の一方の主面211aに蒸着により形成された第2電極215とを有する。フィルムコンデンサ200において、第2誘電体フィルム211を、第1電極235と、この第1電極235に対向する第2電極215とで挟むことにより、コンデンサ素子が形成されている。第1電極235は、第2誘電体フィルム211の他方の主面211bの側に配置されている。
第1誘電体フィルム231および第2誘電体フィルム211は、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレートなどの誘電体により構成される。第1電極235および第2電極215は、例えばアルミニウムなどの金属により構成される。第1電極235および第2電極215の形成方法は、金属の蒸着による他、化学めっきにより形成しても良く、圧延金属箔を貼り付けて形成してもよい。
第1金属化フィルム230の平面図を図5Bに示す。第2金属化フィルム210の平面図を図5Cに示す。第1金属化フィルム230および第2金属化フィルム210は、長尺のフィルム形状を有する。第1金属化フィルム230および第2金属化フィルム210において、幅方向を短方向D1とし、長手方向を長方向D2とする。
第1金属化フィルム230は、さらに、短方向D1と長方向D2のいずれにも交差する第1方向D3を有する。第1金属化フィルム230は、さらに、短方向D1と長方向D2と第1方向D3のいずれにも交差する第2方向D4を有する。第1方向D3および第2方向D4は、図5Bに示すように、短方向D1と長方向D2のいずれにも傾斜して設けられる。短方向D1および長方向D2に対する、第1方向D3の傾斜角および第2方向D4の傾斜角は、例えば、45度であり、第1方向D3と第2方向D4とが交差する角度は例えば90度である。
第1金属化フィルム230において、第1電極235は、第1接続電極234と、複数の第1対向電極232b、232c、232d、232e、232fとを有する。第1金属化フィルム230の短方向D1の一方の端部には、長方向D2に沿って、第1接続電極234が設けられている。第1金属化フィルム230の短方向D1の他方の端部には、長方向D2に沿って、電極が形成されていない端面マージン241が設けられている。
第1電極235は、第1方向D3に延伸する第1スリット261および第3スリット263と、第2方向D4に延伸する第2スリット262および第4スリット264とによって、複数の領域に区切られている。第1スリット261、第2スリット262、第3スリット263、第4スリット264は、第1誘電体フィルム231の上に電極が形成されていないスリット状の個所である。
第1対向電極232bは、第1スリット261および第2スリット262によって第1接続電極234と区切られている。第1対向電極232b、232c、232d、232e、232fは、第3スリット263および第4スリット264によって互いに区切られている。
第1接続電極234と第1対向電極232bとは、第1ヒューズ265および第2ヒューズ266によって接続されている。第1ヒューズ265は、第1スリット261を横断して第1接続電極234と第1対向電極232bとを接続している。第2ヒューズ266は、第2スリット262を横断して第1接続電極234と第1対向電極232bとを接続している。
隣接する第1対向電極232b、232c、232d、232e、232fは、第3ヒューズ267および第4ヒューズ268によって接続されている。第3ヒューズ267は、第3スリット263を横断して、隣接する第1対向電極232b、232c、232d、232e、232fを相互に接続している。第4ヒューズ268は、第4スリット264を横断して、隣接する第1対向電極232b、232c、232d、232e、232fを相互に接続している。
第1ヒューズ265、第2ヒューズ266、第3ヒューズ267、第4ヒューズ268は、溶断電流を超える電流が流れたときに溶断して、それぞれのヒューズを含む回路を遮断する。第1ヒューズ265、第2ヒューズ266、第3ヒューズ267、第4ヒューズ268の溶断電流は、フィルムコンデンサ200に要求される仕様によって設計される。
第1ヒューズ265、第2ヒューズ266、第3ヒューズ267、第4ヒューズ268は、第1電極235に幅の狭い箇所を設けることによって形成されている。第1ヒューズ265、第2ヒューズ266、第3ヒューズ267、第4ヒューズ268は、第1電極235の他の箇所と同じ金属により形成されてもよいが、第1電極235の他の箇所よりも溶断しやすい金属により形成されてもよい。
第2金属化フィルム210において、第2電極215は、第2接続電極214と、複数の第2対向電極212とを有する。第2金属化フィルム210の短方向D1の一方の端部には、長方向D2に沿って、第2接続電極214が設けられている。第2金属化フィルム210の短方向D1の他方の端部には、長方向D2に沿って、電極が形成されていない端面マージン221が設けられている。
第2電極215は、短方向D1に延伸する短方向スリット222によって、複数の第2対向電極212に区切られている。短方向スリット222は、第2誘電体フィルム211の上に電極が形成されていないスリット状の個所である。第2金属化フィルム210において、第2対向電極212はヒューズを介さずに第2接続電極214に接続されている。第2電極215は、第2対向電極212が形成される領域にヒューズを有さない。複数の第2対向電極212は、第1対向電極232b、232c、232d、232e、232fと対向する領域において、短方向スリット222により、短方向D1および長方向D2のうち長方向D2にのみ分割されて形成された電極である。
図6Aは、図5Aに示すフィルムコンデンサ200の容量形成状態を説明する平面図である。図6Aにおいて、紙面の上側に第2金属化フィルム210が配置され、紙面の下側に第1金属化フィルム230が配置され、第1電極235と第2電極215とが上下に重なっている領域が網掛けで表示されている。
フィルムコンデンサ200において、第1金属化フィルム230と第2金属化フィルム210とが重ね合わされた時、一方の端部において、第1接続電極234と端面マージン221とが重ね合わされる。また、フィルムコンデンサ200において、第1金属化フィルム230と第2金属化フィルム210とが重ね合わされた時、他方の端部において、端面マージン241と第2接続電極214とが重ね合わされる。
図6Aにおいて、容量形成部252a、252b、252c、252d、252e、252fは、第1電極235と第2電極215とが、第2誘電体フィルム211を挟んで、上下に積み重なってコンデンサ素子が形成された領域である。図5Aは、図6Aに示すフィルムコンデンサ200のA5−A5線における断面図である。
図6Bは、図6Aに示すフィルムコンデンサ200において、A5−A5線に沿った回路の等価回路図である。図6Bにおけるコンデンサ素子C1、C2、C3、C4、C5、C6は、それぞれ、図6Aに示す容量形成部252a、252b、252c、252d、252e、252fに形成されたコンデンサ要素である。図6BにおけるヒューズF2、F5、F8、F9、F10、F11、F14は、それぞれ、図6Aに示すヒューズ233a、233b、233c、233d、233e、233f、233gである。端子T1、T2は、それぞれ、図5B、図5Cに示す第1接続電極234、第2接続電極214である。
フィルムコンデンサ200は、ヒューズ233a、233b、233c、233d、233e、233f、233gを有することにより、溶断電流を超える大電流が流れた場合に、当該部分を切断し、回路を保護することができる。
次に、フィルムコンデンサ200の一部に絶縁破壊が生じ、ヒューズが溶断した場合について、図7A〜図7Cを用いて説明する。図7Aは、実施の形態2に係るフィルムコンデンサ200の容量形成部252dに絶縁破壊が生じ、ヒューズ233c、233d、233f、233gが溶断した状態を示す平面図である。図6Aと同様に、図7Aにおいて、紙面の上側に第2金属化フィルム210が配置され、紙面の下側に第1金属化フィルム230が配置され、第1電極235と第2電極215とが上下に重なっている領域が網掛けで表示されている。図7Bは、図7Aに示すフィルムコンデンサ200のA6−A6線における断面図である。図7Cは、図7Aに示すフィルムコンデンサ200のA6−A6線における等価回路図である。
図7A〜図7Cに示すように、フィルムコンデンサ200の動作時に、第2誘電体フィルム211の一部の絶縁性が低下すると、第1対向電極232dと第2対向電極212との間に大電流が流れて、絶縁破壊部250が形成される。これにより、容量形成部252dの位置のコンデンサ素子C4は短絡する。この大電流により、絶縁破壊が生じた部分が存在する第1対向電極232dに繋がるヒューズF8、F9、F10、F11が溶断されて、絶縁破壊部250への電流が遮断される。
図7Cに示すように、ヒューズF8、F9、F10、F11が溶断された後は、コンデンサ素子C1、C2、C3、C5、C6を含む回路が残る。これに対して、絶縁破壊部150を含むコンデンサ素子C4は、一端が端子T2に接続されているが、他端は切断されている。すなわち、比較例と異なり、実施の形態2に係るフィルムコンデンサ200は、ヒューズが溶断しても、絶縁破壊部250を直列に含む回路が新たに生じない。そのため、絶縁破壊部250には、ほとんど電流が流れず、ほとんど発熱しない。これにより、フィルムコンデンサ200の異常な温度上昇によるコンデンサ機能の喪失および、周辺部品、回路の熱損傷を未然に防ぐことができる。すなわち、フィルムコンデンサ200は、優れた安全性と、優れた信頼性を有する。
以上のように、実施の形態2に係るフィルムコンデンサ200は、以下の構成を有する。すなわち、フィルムコンデンサ200は、誘電体フィルム(第2誘電体フィルム211)と、第1電極235と、第2電極215とを備える。第1電極235は、誘電体フィルム(第2誘電体フィルム211)の一方の主面211aの側に配置され、導体薄膜よりなる。第2電極215は、誘電体フィルム(第2誘電体フィルム211)を介して第1電極235と対向する位置に配置され、導体薄膜よりなる。誘電体フィルム(第2誘電体フィルム211)は、短方向D1と、長方向D2と、短方向D1と長方向D2のいずれにも交差する第1方向D3と、短方向D1と長方向D2と第1方向D3のいずれにも交差する第2方向D4とを有する。第1電極235は、長方向D2に延伸する第1接続電極234と、第1対向電極232bと、第1ヒューズ265と、第2ヒューズ266とを有する。第1対向電極232bは、第1方向D3に延伸する第1スリット261と第2方向D4に延伸する第2スリット262とによって第1接続電極234と区切られる。第1ヒューズ265は、第1スリット261を横断して、第1接続電極234と第1対向電極232bとを接続する。第2ヒューズ266は、第2スリット262を横断して、第1接続電極234と第1対向電極232bとを接続する。第2電極215は、長方向D2に延伸する第2接続電極214と、第2接続電極214にヒューズを介さずに接続された第2対向電極212とを有する。
以上の構成で示されるように、フィルムコンデンサ200は、第1電極235のみにヒューズを有し、第2電極215の第2対向電極212が形成される領域にヒューズを有さない。すなわち、第2対向電極212は、ヒューズを介さずに第2接続電極214に接続されている。この構成により、フィルムコンデンサ200は、第2誘電体フィルム211に絶縁破壊部250が生じた場合であっても、絶縁破壊部250の一方のみがヒューズの溶断によって切断され、絶縁破壊部250の他方は切断されない。そのため、絶縁破壊部250を含む部分にほとんど電流が流れず、絶縁破壊部250の発熱を抑制できる。これによって、フィルムコンデンサ200の安全性および信頼性が維持される。
さらに、実施の形態2に係るフィルムコンデンサ200において、第1対向電極232bは、異なる2方向のスリットを介して第1接続電極234と区切られ、異なる2方向のヒューズを介して第1接続電極234と接続されている。この構成により、第1対向電極232bに絶縁破壊が生じた場合に、個々のヒューズに流れる電流は略半分になり、個々のヒューズが溶断する際に発生する熱量も略半分になる。さらに、フィルムコンデンサ200は、第1接続電極234と接続されているヒューズの配置も分散しているため、ヒューズの溶断による局所的な発熱も分散することができる。このように、フィルムコンデンサ200は、絶縁破壊によりヒューズが溶断する際に、ヒューズに流れる電流を複数に分散し、局所的な発熱を抑制することができるため、より安全性と信頼性に優れる。
さらに、フィルムコンデンサ200は、以下の構成を有してもよい。すなわち、フィルムコンデンサ200において、第1対向電極232b、232c、232d、232e、232fは、第1方向D3に延伸する第3スリット263と、第2方向D4に延伸する第4スリット264によってさらに区切られる。第1電極235は、第3スリット263を横断して、隣接する第1対向電極232b、232c、232d、232e、232fを相互に接続する第3ヒューズ267をさらに備える。第1電極235は、第4スリット264を横断して、隣接する第1対向電極232b、232c、232d、232e、232fを相互に接続する第4ヒューズ268をさらに備える。
以上の構成により、フィルムコンデンサ200は、第2誘電体フィルム211に絶縁破壊が生じた場合に、ヒューズによって切り離されるコンデンサ要素の面積を小さくすることができる。したがって、絶縁破壊が生じた場合であっても、フィルムコンデンサ200の静電容量の減少が少なく、フィルムコンデンサ200が用いられる電子機器への影響は小さい。
以上、複数の実施の形態に係るフィルムコンデンサについて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思い付く各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態又は変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も含まれてもよい。
本開示のフィルムコンデンサは、各種電子機器、電気機械、産業機器等に使用される電子部品として有用である。
100、200、300、400 フィルムコンデンサ
110、210、310 第2金属化フィルム
111、211、311 第2誘電体フィルム
111a、111b、131a、211a、211b、231a、311a、311b、331a 主面
112、212、312a、312b 第2対向電極
114、214、314 第2接続電極
115、215、315 第2電極
121、141、221、241、321、341 端面マージン
122、322 第2短方向スリット
130、170、230、330 第1金属化フィルム
131、231、331 第1誘電体フィルム
132a、132b、132c、232b、232c、232d、232e、232f、332a、332b、332c 第1対向電極
133a、265 第1ヒューズ
133b、133c、266 第2ヒューズ
134、234、334 第1接続電極
135、171、235、335 第1電極
142、342 第1短方向スリット
143b、143c、324、343b、343c 第2長方向スリット
144、323、344 第1長方向スリット
150、250、350 絶縁破壊部
152a、152b、152c、252a、252b、252c、252d、252e、252f、352a、352b、352c、352d 容量形成部
172 第3ヒューズ
222 短方向スリット
233a、233b、233c、233d、233e、233f、233g、313、316、333a、333b、333c ヒューズ
261 第1スリット
262 第2スリット
263 第3スリット
264 第4スリット
267 第3ヒューズ
268 第4ヒューズ

Claims (7)

  1. 誘電体フィルムと、
    前記誘電体フィルムの一方の主面の側に配置された導体薄膜よりなる第1電極と、
    前記誘電体フィルムを介して前記第1電極と対向する位置に配置された導体薄膜よりなる第2電極と、
    を備えたフィルムコンデンサであって、
    前記誘電体フィルムは短方向と長方向を有し、
    前記第1電極は、
    前記長方向に延伸する第1接続電極と、
    前記長方向に延伸する第1長方向スリットによって前記第1接続電極と区切られた第1対向電極と、
    前記第1長方向スリットを横断して前記第1接続電極と前記第1対向電極とを接続する第1ヒューズと、を有し、
    前記第2電極は、
    前記長方向に延伸する第2接続電極と、
    前記第2接続電極にヒューズを介さずに接続された第2対向電極と、を有する、
    フィルムコンデンサ。
  2. 前記第1対向電極および前記第2対向電極は、それぞれ複数形成され、
    前記複数の第1対向電極のそれぞれは、前記短方向に延伸する第1短方向スリットによってさらに区切られ、
    前記複数の第2対向電極のそれぞれは、前記短方向に延伸する第2短方向スリットによって区切られた、
    請求項1に記載のフィルムコンデンサ。
  3. 前記第1対向電極は、前記長方向に延伸する第2長方向スリットによってさらに区切られ、
    前記第1電極は、前記第2長方向スリットを横断して、隣接する前記第1対向電極を相互に接続する第2ヒューズをさらに備えた、
    請求項1または2に記載のフィルムコンデンサ。
  4. 前記第2対向電極は複数形成され、
    前記複数の第2対向電極のそれぞれは、前記第1対向電極と対向する領域において、前記短方向に延伸する短方向スリットによって長方向にのみ区切られた、
    請求項1に記載のフィルムコンデンサ。
  5. 前記第1電極は、前記第1短方向スリットを横断して、隣接する前記第1対向電極を相互に接続する第3ヒューズをさらに備えた、
    請求項2に記載のフィルムコンデンサ。
  6. 誘電体フィルムと、
    前記誘電体フィルムの一方の主面の側に配置された導体薄膜よりなる第1電極と、
    前記誘電体フィルムを介して前記第1電極と対向する位置に配置された導体薄膜よりなる第2電極と、
    を備えたフィルムコンデンサであって、
    前記誘電体フィルムは、短方向と、長方向と、前記短方向と前記長方向のいずれにも交差する第1方向と、前記短方向と前記長方向と前記第1方向のいずれにも交差する第2方向と、を有し、
    前記第1電極は、
    前記長方向に延伸する第1接続電極と、
    前記第1方向に延伸する第1スリットと前記第2方向に延伸する第2スリットとによって前記第1接続電極と区切られた第1対向電極と、
    前記第1スリットを横断して前記第1接続電極と前記第1対向電極とを接続する第1ヒューズと、
    前記第2スリットを横断して前記第1接続電極と前記第1対向電極とを接続する第2ヒューズと、を有し、
    前記第2電極は、
    前記長方向に延伸する第2接続電極と、
    前記第2接続電極にヒューズを介さずに接続された第2対向電極と、を有する、
    フィルムコンデンサ。
  7. 前記第1対向電極は、前記第1方向に延伸する第3スリットと、前記第2方向に延伸する第4スリットによってさらに区切られ、
    前記第1電極は、
    前記第3スリットを横断して、隣接する前記第1対向電極を相互に接続する第3ヒューズと、
    前記第4スリットを横断して、隣接する前記第1対向電極を相互に接続する第4ヒューズと、をさらに備えた、
    請求項6に記載のフィルムコンデンサ。
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