JPWO2017163787A1 - 医療用コネクタ、輸液セット及び流体の採取方法 - Google Patents

医療用コネクタ、輸液セット及び流体の採取方法 Download PDF

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Abstract

本発明の医療用コネクタは、基端側開口と先端側開口との間に流路を区画する本体部と、前記流路に面する弁体及び該弁体によって開閉可能なオスコネクタ接続口を有するオスコネクタ接続部と、を備え、前記本体部は、前記オスコネクタ接続部に接続されたオスコネクタの先端部を収容可能なオスコネクタ収容部を備え、前記オスコネクタ収容部は、前記オスコネクタ接続部への前記オスコネクタの接続によって、該オスコネクタを前記先端側開口に連通させると共に前記基端側開口から前記オスコネクタ収容部への流体の流入を阻止するように構成されていることを特徴とするものである。

Description

本発明は、オスコネクタ接続部を備える医療用コネクタに関する。また、本発明は、輸液装置の一部又は全部を構成するための複数の部品からなる輸液セットであって、そのような医療用コネクタを含むものに関する。さらに、本発明は、そのような医療用コネクタを用いた流体の採取方法に関する。
従来、患者などの生体に薬液などの流体を供給する輸液装置などにおいて、管体を接続するための医療用コネクタが用いられている。また、医療用コネクタとして、基端側開口と先端側開口との間に流路を区画する本体部と、前記流路に面する弁体によって開閉可能なオスコネクタ接続口を有するオスコネクタ接続部と、を備えるものが知られている。輸液装置において用いられる医療用コネクタは、例えば特許文献1に記載されている。
特開2005−334280号公報
特許文献1の図10には、基端側から先端側に向けて、輸液容器、点適筒、医療用コネクタ、留置針などをこの順に配置すると共にチューブで接続した輸液装置が記載されている。
ところで、このような輸液装置を用いる場合、生体に留置針を留置した状態で血液検査などのために生体から血液などの流体を採取する必要が生じた場合には、流体採取用にシリンジなどの医療器具を用意し、その医療器具に繋がるオスコネクタを医療用コネクタのオスコネクタ接続部に接続して、オスコネクタへと流体を吸引することになる。
そして、その際には、基端側(輸液容器側)からは流体が吸引されずに、先端側(留置針側)のみから吸引されるようにする必要がある。そのため、従来の輸液装置では、医療用コネクタの基端側にワンタッチ式のクレンメを設けておき、流体の採取の際にこのクレンメを操作して基端側からの流体の流入を阻止するといった対応が必要であった。
本発明は、このような不都合を問題点として捉え開発されたもので、オスコネクタへの流体の採取を容易化できる医療用コネクタ、輸液セット及び流体の採取方法を提供することを目的とする。
本発明の医療用コネクタは、基端側開口と先端側開口との間に流路を区画する本体部と、前記流路に面する弁体及び該弁体によって開閉可能なオスコネクタ接続口を有するオスコネクタ接続部と、を備え、前記本体部は、前記オスコネクタ接続部に接続されたオスコネクタの先端部を収容可能なオスコネクタ収容部を備え、前記オスコネクタ収容部は、前記オスコネクタ接続部への前記オスコネクタの接続によって、該オスコネクタを前記先端側開口に連通させると共に前記基端側開口から前記オスコネクタ収容部への流体の流入を阻止するように構成されていることを特徴とする。
ここで、本発明の医療用コネクタは、前記オスコネクタ収容部には、前記基端側開口から前記オスコネクタ収容部への流体の流入を許容する一方、前記オスコネクタ収容部から前記基端側開口への流体の流入を阻止する逆止弁が設けられており、前記逆止弁は、前記オスコネクタ接続部に前記オスコネクタが接続されたときに、該オスコネクタからの押圧力によって、前記基端側開口から前記オスコネクタ収容部への流体の流入を阻止するように構成されていることが好ましい。
また、本発明の医療用コネクタでは、前記オスコネクタ収容部は弁座を備え、前記逆止弁は、前記弁座に着座可能な弾性弁であり、前記基端側開口から前記オスコネクタ収容部への流体の流入を前記弁座との間を介して許容するように構成されていることが好ましい。
また、本発明の医療用コネクタでは、前記逆止弁は、スリットを有し、前記基端側開口から前記オスコネクタ収容部への流体の流入を前記スリットを介して許容するように構成されていることが好ましい。
また、本発明の医療用コネクタでは、前記オスコネクタ収容部は、該オスコネクタ収容部と前記基端側開口とを連通させる連通孔を備え、前記連通孔は、前記オスコネクタ接続部への前記オスコネクタの接続により、該オスコネクタによって閉塞されるように構成されていることが好ましい。
また、本発明の医療用コネクタは、前記連通孔と前記基端側開口との間に、前記基端側開口から前記連通孔への流体の流入を許容する一方、前記連通孔から前記基端側開口への流体の流入を阻止する逆止弁が設けられていることが好ましい。
さらに、本発明の医療用コネクタでは、前記弁体と前記逆止弁とは一体に形成されていることが好ましい。
また、本発明の輸液セットは、生体に流体を供給する輸液装置の一部又は全部を構成するための複数の部品からなる輸液セットであって、本発明の医療用コネクタを含むことを特徴とする。
さらに、本発明の流体の採取方法は、基端側開口と先端側開口との間に流路を区画する本体部と、前記流路に面する弁体及び該弁体によって開閉可能なオスコネクタ接続口を有するオスコネクタ接続部と、を備える医療用コネクタの前記流路から流体を採取するための流体の採取方法であって、前記オスコネクタ接続部にオスコネクタを接続するステップと、前記オスコネクタ接続部への前記オスコネクタの接続によって、該オスコネクタを前記先端側開口に連通させると共に前記基端側開口から前記オスコネクタへの流体の流入を阻止するステップと、前記先端側開口から前記オスコネクタへ流体を採取するステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、オスコネクタ接続部へのオスコネクタの接続によって、該オスコネクタを先端側開口に連通させると共に基端側開口からオスコネクタ収容部への流体の流入を阻止することができるので、オスコネクタ接続部にオスコネクタを接続するだけで流体の採取を開始することができる。
したがって、本発明によれば、オスコネクタへの流体の採取を容易化できる医療用コネクタ、輸液セット及び流体の採取方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る医療用コネクタの断面斜視図である。 図1の医療用コネクタを輸液装置において用いる場合の生体への流体供給時の様子を示す断面図である。 図1の医療用コネクタを輸液装置において用いる場合の生体への流体供給停止時の様子を示す断面図である。 図1の医療用コネクタを輸液装置において用いる場合の生体からの流体採取時の様子を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る医療用コネクタの断面斜視図である。 図5の医療用コネクタを輸液装置において用いる場合の生体への流体供給時の様子を示す断面図である。 図5の医療用コネクタを輸液装置において用いる場合の生体への流体供給停止時の様子を示す断面図である。 図5の医療用コネクタを輸液装置において用いる場合の生体からの流体採取時の様子を示す断面図である。 本発明の更なる他の実施形態に係る医療用コネクタを輸液装置において用いる場合の生体への流体供給時の様子を示す断面図である。 図9の医療用コネクタを輸液装置において用いる場合の生体への流体供給停止時の様子を示す断面図である。 図9の医療用コネクタを輸液装置において用いる場合の生体からの流体採取時の様子を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る輸液セットを示す全体図である。
以下、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態に係る医療用コネクタ1について詳細に例示説明する。
本実施形態の医療用コネクタ1を図1に示す。なお、図1では、医療用コネクタ1の断面の一方側部分のみを示しているが、他方側部分は一方側部分と対称な構成となっている。また、医療用コネクタ1を、例えば患者などの生体に例えば薬液や生理食塩水などの流体を供給する輸液装置において用いる場合の様子を図2〜図4に示す。図2は生体への流体供給時の様子を示し、図3は生体への流体供給停止時の様子を示し、図4は生体から例えば血液などの流体を採取する時の様子を示す。
図1に示すように、医療用コネクタ1は、基端側開口P11と先端側開口P12との間に流路R1(図2参照)を区画する本体部11と、流路R1に面する弁体12によって開閉可能なオスコネクタ接続口P13を有するオスコネクタ接続部13と、を備えている。また、本体部11は、オスコネクタ接続部13に接続されたオスコネクタC(図4参照)の先端部C1を収容可能なオスコネクタ収容部14を備えている。ここで、流路R1は、基端側開口P11とオスコネクタ収容部14との間の基端側流路R11と、オスコネクタ収容部14と、オスコネクタ収容部14と先端側開口P12との間の先端側流路R12とによって構成されている。
また、医療用コネクタ1は、基端側開口P11を有すると共に例えばチューブやコネクタなどの管体を外周面に接続可能な筒状(例えば円筒状)の基端側接続部15と、先端側開口P12を有すると共に例えばチューブやコネクタなどの管体を外周面に接続可能な筒状(例えば円筒状)の先端側接続部16と、を備えている。
オスコネクタ接続口P13は、例えばルアースリップ式やルアーロック式などオスルアーとして構成されたオスコネクタCを接続できる円筒形状をなしている。オスコネクタ接続部13の外周面には、ルアーロック式オスルアーを固定するための雄ねじなどからなるオスコネクタCとの係合部を設けても良い。
オスコネクタ接続口P13を開閉可能な弁体12は、オスコネクタ接続口P13の中央に位置すると共に弁体12の表裏を貫通するスリット12aを有する弾性スリット弁であり、スリット12aを取り囲む部分がオスコネクタ接続部13に対して固定されることで、オスコネクタ接続口P13へのオスコネクタCの接続によってスリット12aが開くように構成されている。なお、スリット12aは、本実施形態では一文字状をなすものとしているが、例えば十文字状、Y字状などの放射形状や、他の形状を採用することもできる。
オスコネクタ収容部14には、逆止弁17が設けられている。逆止弁17は、オスコネクタ収容部14に設けられた弁座14aに着座可能な弾性弁であり、図2に示すように、基端側開口P11からオスコネクタ収容部14への流体の流入を弁座14aとの間を介して許容するように構成されている。また、逆止弁17は、図3に示すように、オスコネクタ収容部14から基端側開口P11への流体の流入を阻止するように構成されている。すなわち、逆止弁17はオスコネクタ接続口P13と基端側開口P11との間の流路R1に設けられている。
さらに、逆止弁17は、図4に示すように、オスコネクタ接続部13にオスコネクタCが接続されたときに、該オスコネクタCからの押圧力によって、基端側開口P11からオスコネクタ収容部14への流体の流入を阻止するように構成されている。ここで、逆止弁17は、図4に示したように、オスコネクタCの先端部C1に当接することで流体の流入を阻止するように構成するのが好ましい。しかしながら、このような構成に代えて、例えば、弁体12のオスコネクタCに押し込まれた部分に当接することで流体の流入を阻止するように構成することも可能である。
そして、基端側流路R11のオスコネクタ収容部14への開口端を囲む弁座14aは、弁体12が配置された側からその反対側に向かって基端側から先端側に傾斜した平面状をなしている。また、逆止弁17は、弁体12が配置された側の端部が弁座14aに対して固定されると共に、その反対側の端部が自由端となる片持ち式の弁として構成されている。そして、逆止弁17は、オスコネクタ接続部13にオスコネクタCが接続されたときに、自由端側の部分がオスコネクタCの先端部C1に当接することで弁座14aに押付けられて流路を塞ぐように構成されている。なお、弁座14aは、本実施形態では平面状をなすものとしているが、例えば曲面状などの他の形状を採用することもできる。
また、医療用コネクタ1は、筒状の基端側接続部15の中心軸線と筒状の先端側接続部16の中心軸線とが同一の方向に延びると共に、この方向と垂直にオスコネクタ接続口P13の中心軸線が配置されたT字型コネクタとして構成されている。
なお、本実施形態では、医療用コネクタ1は、例えば樹脂製とされるハウジングh1と、例えば樹脂製とされるキャップc1と、例えばゴム製とされる弁部材v1と、で構成されている。ハウジングh1とキャップc1とは、これらの間に弁部材v1を挟んだ状態で互いに接合されている。
ここで、前述した本体部11、基端側接続部15、先端側接続部16及びオスコネクタ収容部14は、ハウジングh1によって構成されている。また、オスコネクタ接続部13は、キャップc1によって構成されている。さらに、弁体12及び逆止弁17は、弁部材v1によって構成されている。このように、逆止弁17は、オスコネクタ接続口P13を閉塞する弁体12と一体に形成されている。
以上のように構成される医療用コネクタ1は、輸液装置において使用された場合、以下のように作動することができる。まず、生体への流体供給時には、図2に示すように、輸液容器側に位置する基端側の流体の圧力によって逆止弁17が開くため、流体を基端側開口P11から流路R1を通じて先端側開口P12へと流すことができる。したがって、輸液容器からの流体を、医療用コネクタ1を通じて生体へと供給することができる。
また、生体への流体供給停止時には、図3に示すように、生体側に位置する先端側の流体の圧力が高まったとしても、その圧力は逆止弁17を閉じる方向に作用するため、オスコネクタ収容部14から基端側開口P11への流体の流入が阻止される。したがって、流体供給停止時に生体から輸液装置内への流体の逆流の発生が防止され、安全性が確保されると共に輸液装置内での閉塞の発生が抑制される。
さらに、生体からの流体の採取時には、図4に示すように、流体採取用にシリンジなどの医療器具が用意され、この医療器具に繋がるオスコネクタCがオスコネクタ接続部13に接続されると、逆止弁17の自由端側の部分がオスコネクタCの先端部C1によって傾斜平面状の弁座14aに押しつけられるため、逆止弁17の閉塞状態、及びオスコネクタCと先端側開口P12との連通状態が確保される。したがって、輸液容器からの流体の流入を阻止して生体のみから流体を採取することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の医療用コネクタ1は、オスコネクタ接続部13へのオスコネクタCの接続によって、該オスコネクタCを先端側開口P12に連通させると共に基端側開口P11からオスコネクタ収容部14への流体の流入を阻止するように構成されているので、オスコネクタ接続部13にオスコネクタCを接続するだけで流体の採取を開始することができ、オスコネクタCへの流体の採取を容易化することができる。
また、本実施形態の医療用コネクタ1は、オスコネクタ収容部14に逆止弁17が設けられ、該逆止弁17が、オスコネクタ接続部13に接続されたオスコネクタCからの押圧力によって、基端側開口P11からオスコネクタ収容部14への流体の流入を阻止するように構成されているので、逆止弁17によって生体からの流体の逆流が生じることを防止できる上に、オスコネクタCへの流体の採取を容易化することも可能となる。
また、本実施形態の医療用コネクタ1は、逆止弁17が弁座14aに着座可能な弾性弁として構成されているので、簡単な構成によって、生体からの流体の逆流の発生を防止すると共にオスコネクタCへの流体の採取を容易化することが可能となる。
また、本実施形態の医療用コネクタ1は、弁体12と逆止弁17とを一体に形成することで、構成及び組み立て工程の簡素化を実現している。
次に、図5〜図8を参照して、本発明の他の実施形態に係る医療用コネクタ2について詳細に例示説明する。
本実施形態の医療用コネクタ2を図5に示す。なお、図5では、医療用コネクタ2の断面の一方側部分のみを示しているが、他方側部分は一方側部分と対称な構成となっている。また、医療用コネクタ2を、生体に流体を供給する輸液装置において用いる場合の様子を図6〜図8に示す。図6は生体への流体供給時の様子を示し、図7は生体への流体供給停止時の様子を示し、図8は生体からの流体採取時の様子を示す。
図5に示すように、医療用コネクタ2は、基端側開口P21と先端側開口P22との間に流路R2(図6参照)を区画する本体部21と、流路R2に面する弁体22によって開閉可能なオスコネクタ接続口P23を有するオスコネクタ接続部23と、を備えている。また、本体部21は、オスコネクタ接続部23に接続されたオスコネクタC(図8参照)の先端部C1を収容可能なオスコネクタ収容部24を備えている。ここで、流路R2は、基端側開口P21とオスコネクタ収容部24との間の基端側流路R21と、オスコネクタ収容部24と、オスコネクタ収容部24と先端側開口P22との間の先端側流路R22とによって構成されている。
また、医療用コネクタ2は、基端側開口P21を有すると共に例えばチューブやコネクタなどの管体を内周面又は外周面に接続可能な筒状の基端側接続部25と、先端側開口P22を有すると共に例えばチューブやコネクタなどの管体を内周面又は外周面に接続可能な筒状の先端側接続部26と、を備えている。
オスコネクタ接続口P23は、ルアースリップ式のオスルアーとして構成されたオスコネクタCを接続できる円筒形状をなしている。オスコネクタ接続口P23を開閉可能な弁体22は、オスコネクタ接続口P23の中央に位置すると共に弁体22の表裏を貫通するスリット22aを有する弾性スリット弁であり、スリット22aを取り囲む部分がオスコネクタ接続部23に対して固定されることで、オスコネクタ接続口P23へのオスコネクタCの接続によってスリット22aが開くように構成さている。なお、スリット22aは、本実施形態では一文字状をなすものとしているが、例えば十文字状、Y字状などの放射形状や、他の形状を採用することもできる。
オスコネクタ収容部24は、該オスコネクタ収容部24と基端側開口P21とを連通させる連通孔24aを備え、該連通孔24aは、図8に示すように、オスコネクタ接続部23へのオスコネクタCの接続により、該オスコネクタCによって閉塞されるように構成されている。連通孔24aは、円筒状をなしており、その中心軸線がオスコネクタ接続部23に接続されたオスコネクタCの中心軸線と直交するように配置されている。
また、オスコネクタ収容部24は、オスコネクタ接続部23に接続されたオスコネクタCの先端面C1aが当接可能な段部24bを備えている。段部24bは、オスコネクタCの先端面C1aが段部24bに当接したときにオスコネクタCと先端側開口P22との連通状態を確保するように構成されている。
しかしながら、オスコネクタ収容部24は、段部24bを備える代わりに、例えば、オスコネクタ接続部23に接続されたオスコネクタCの先端面C1aが当接可能な傾斜面を備えていてもよい。また、オスコネクタ接続部23に接続されるオスコネクタCが先端に向かって縮径するオスルアーである場合には、オスコネクタCが、オスコネクタCと先端側開口P22との連通状態が確保される位置でオスコネクタ接続口P23に係止されるように構成してもよい。
基端側流路R21(すなわち、連通孔24aと基端側開口P21との間)には、基端側開口P21から連通孔24aへの流体の流入を許容する一方、連通孔24aから基端側開口P21への流体の流入を阻止する逆止弁27が設けられている。すなわち、逆止弁27は、オスコネクタ接続口P23と基端側開口P21との間の流路R2に設けられている。逆止弁27は、本実施形態では、一文字状のスリット27aを有し、基端側開口P21からオスコネクタ収容部24への流体の流入をスリット27aを介して許容するダックビル弁として構成されている。
しかしながら、逆止弁27は、例えば円錐状、角垂状など、基端側から先端側に向けて突出する錐状体の先端部に一文字状のスリットや、例えば十文字状、Y字状などの放射状のスリットや、他の形状のスリットを有するアンブレラ弁として構成してもよいし、その他の構成としてもよい。
また、医療用コネクタ2は、筒状の基端側接続部25の中心軸線と筒状の先端側接続部26の中心軸線とが同一の方向に延びると共に、この方向と垂直にオスコネクタ接続口P23の中心軸線が配置されたT字型コネクタとして構成されている。
なお、本実施形態では、医療用コネクタ2は、例えば樹脂製とされる基端側ハウジングh21と、例えば樹脂製とされる先端側ハウジングh22と、例えばゴム製とされる弁部材v2と、で構成されている。基端側ハウジングh21と先端側ハウジングh22とは、これらの間に弁部材v2を挟んだ状態で互いに接合されている。
ここで、前述した基端側接続部25及びオスコネクタ接続部23は、基端側ハウジングh21によって構成されている。また、先端側接続部16及びオスコネクタ収容部24は、先端側ハウジングh22によって構成されている。また、本体部21は、基端側ハウジングh21と、先端側ハウジングh22と、によって構成されている。さらに、弁体22及び逆止弁27は、弁部材v2によって構成されている。このように、逆止弁27は、オスコネクタ接続口P23を閉塞する弁体22と一体に形成されている。
以上のように構成される医療用コネクタ2は、輸液装置において使用された場合、以下のように作動することができる。まず、生体への流体供給時には、図6に示すように、輸液容器側に位置する基端側の流体の圧力によって逆止弁27が開くため、流体を基端側開口P21から流路R2を通じて先端側開口P22へと流すことができる。したがって、輸液容器からの流体を、医療用コネクタ2を通じて生体へと供給することができる。
また、生体への流体供給停止時には、図7に示すように、生体側に位置する先端側の流体の圧力が高まったとしても、その圧力は逆止弁27を閉じる方向に作用するため、オスコネクタ収容部24から基端側開口P21への流体の流入が阻止される。したがって、流体供給停止時に生体から輸液装置内への流体の逆流の発生が防止され、安全性が確保されると共に輸液装置内での閉塞の発生が抑制される。
さらに、生体からの流体の採取時には、図8に示すように、流体採取用にシリンジなどの医療器具が用意され、この医療器具に繋がるオスコネクタCがオスコネクタ接続部23に接続されると、オスコネクタCの先端部C1の外周面によって連通孔24aが閉塞される。また、このときオスコネクタCの先端面C1aが段部24bに当接するまで挿入されたとしても、段部24bに隣接する隙間を介してオスコネクタCと先端側開口P22との連通状態が確保される。したがって、輸液容器からの流体の流入を阻止して生体のみから流体を採取することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の医療用コネクタ2は、オスコネクタ接続部23へのオスコネクタCの接続によって、該オスコネクタCを先端側開口P22に連通させると共に基端側開口P21からオスコネクタ収容部24への流体の流入を阻止するように構成されているので、オスコネクタ接続部23にオスコネクタCを接続するだけで流体の採取を開始することができ、オスコネクタCへの流体の採取を容易化することができる。
また、本実施形態の医療用コネクタ2は、オスコネクタ接続部23に接続されたオスコネクタCによって連通孔24aが閉塞されるように構成されているので、簡単な構成によって、オスコネクタCへの流体の採取を容易化することが可能となる。
また、本実施形態の医療用コネクタ2は、連通孔24aと基端側開口P21との間に逆止弁27が設けられているので、生体からの流体の逆流の発生を防止することも可能となる。
また、本実施形態の医療用コネクタ2は、弁体22と逆止弁27とを一体に形成することで、構成及び組み立て工程の簡素化を実現している。
次に、図9〜図11を参照して、本発明の更なる他の実施形態に係る医療用コネクタ3について詳細に例示説明する。
本実施形態の医療用コネクタ3を、生体に流体を供給する輸液装置において用いる場合の様子を図9〜図11に示す。図9は生体への流体供給時の様子を示し、図10は生体への流体供給停止時の様子を示し、図11は生体からの流体採取時の様子を示す。
本実施形態の医療用コネクタ3は、オスコネクタ収容部34及び逆止弁37の構成を除いては、図1〜図4を用いて説明した実施形態の場合と同一の構成となっている。
オスコネクタ収容部34は、有底円筒状をなす内周面を有している。また、オスコネクタ収容部34には、一文字状のスリット37aを有し、基端側開口P31からオスコネクタ収容部34への流体の流入をスリット37aを介して許容するダックビル弁として構成された逆止弁37が設けられている。すなわち、逆止弁37は、オスコネクタ接続口P33と基端側開口P31との間の流路R3に設けられている。また、逆止弁37の一文字状のスリット37aは、オスコネクタ接続口P33の中心軸線に対して略垂直に延びている。さらに、逆止弁37は、オスコネクタ接続口P33を閉塞する弁体32と一体に形成されている。
このように構成される医療用コネクタ3は、輸液装置において使用された場合、以下のように作動することができる。まず、生体への流体供給時には、図9に示すように、輸液容器側に位置する基端側の流体の圧力によって逆止弁17が開くため、流体を基端側開口P31から流路R3を通じて先端側開口P32へと流すことができる。したがって、輸液容器からの流体を、医療用コネクタ3を通じて生体へと供給することができる。
また、生体への流体供給停止時には、図10に示すように、生体側に位置する先端側の流体の圧力が高まったとしても、その圧力は逆止弁37を閉じる方向に作用するため、オスコネクタ収容部34から基端側開口P31への流体の流入が阻止される。したがって、流体供給停止時に生体から輸液装置内への流体の逆流の発生が防止され、安全性が確保されると共に輸液装置内での閉塞の発生が抑制される。
さらに、生体からの流体の採取時には、図11に示すように、流体採取用にシリンジなどの医療器具が用意され、この医療器具に繋がるオスコネクタCがオスコネクタ接続部33に接続されると、オスコネクタCが先端側開口P32に連通すると共に、オスコネクタCからの押圧力が逆止弁37を閉じる方向に作用して基端側開口P31からオスコネクタ収容部34への流体の流入が阻止される。したがって、輸液容器からの流体の流入を阻止して生体のみから流体を採取することが可能になる。
なお、本実施形態の医療用コネクタ3は、逆止弁37が、弁体32のオスコネクタCに押し込まれた部分に当接することで流体の流入を阻止するように構成されているが、オスコネクタCの先端部C1に当接することで流体の流入を阻止するように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態の医療用コネクタ3は、オスコネクタ接続部33へのオスコネクタCの接続によって、該オスコネクタCを先端側開口P32に連通させると共に基端側開口P31からオスコネクタ収容部34への流体の流入を阻止するように構成されているので、オスコネクタ接続部33にオスコネクタCを接続するだけで流体の採取を開始することができ、オスコネクタCへの流体の採取を容易化することができる。
また、本実施形態の医療用コネクタ3は、オスコネクタ収容部34に逆止弁37が設けられ、該逆止弁37が、オスコネクタ接続部33に接続されたオスコネクタCからの押圧力によって、基端側開口P31からオスコネクタ収容部34への流体の流入を阻止するように構成されているので、逆止弁37によって生体からの流体の逆流が生じることを防止できる上に、オスコネクタCへの流体の採取を容易化することも可能となる。
また、本実施形態の医療用コネクタ3は、逆止弁37がスリット37aを有し、基端側開口P31からオスコネクタ収容部34への流体の流入をスリット37aを介して許容するように構成されているので、簡単な構成によって、生体からの流体の逆流の発生を防止すると共にオスコネクタCへの流体の採取を容易化することが可能となる。
また、本実施形態の医療用コネクタ3は、弁体32と逆止弁37とを一体に形成することで、構成及び組み立て工程の簡素化を実現している。
なお、図1〜図4を用いて説明した医療用コネクタ1、図5〜図8を用いて説明した医療用コネクタ2、図9〜図11を用いて説明した医療用コネクタ3はいずれもT字型コネクタとして構成されていたが、その他の構成のコネクタとして構成してもよく、例えば、筒状の基端側接続部15,25,35の中心軸線と筒状の先端側接続部16,26,36の中心軸線とが異なる方向に延びると共に、筒状の先端側接続部16,26,36の中心軸線と略同一の方向にオスコネクタ接続口P13,P23,P33の中心軸線が配置されたY字型コネクタとして構成してもよい。また、先端側接続部16,26,36の代わりに留置針を備える留置針付きコネクタとして構成してもよい。さらに、基端側接続部15,25,35を閉鎖型メスコネクタとして構成したり、先端側接続部16,26,36をオスルアーとして構成したりすることも可能である。
次に、図12を参照して、本発明の一実施形態に係る輸液セット100について詳細に例示説明する。
図12に示すように、本実施形態の輸液セット100は、患者などの生体に例えば薬液や生理食塩水などの流体を供給する輸液装置の一部又は全部を構成するための複数の部品からなっている。
本実施形態では、輸液セット100は、生体に供給される流体を収容する例えば輸液バッグなどの輸液容器(図示省略)に接続されて流体の供給量を目視可能にする点滴筒110と、混注用のコネクタ120と、図1〜図4を用いて説明した医療用コネクタ1と、生体に留置されて流体を注入する留置針(図示省略)に接続される留置針用のコネクタ130と、を備えている。
また、輸液セット100は、点滴筒110と混注用のコネクタ120とを繋ぐ第1のチューブ140と、混注用のコネクタ120と医療用コネクタ1とを繋ぐ第2のチューブ141と、医療用コネクタ1と留置針用のコネクタ130とを繋ぐ第3のチューブ142と、を備えている。
さらに、輸液セット100は、第1のチューブ140に取り付けられて流体の供給量を調整する流量調整式のクレンメ(例えばローラ式クレンメ)150と、第3のチューブ142に取り付けられて流体の供給の停止を可能にするワンタッチ式のクレンメ160と、を備えている。
このように、本実施形態の輸液セット100は、輸液装置を構成するための部品として、点滴筒110と、混注用のコネクタ120と、医療用コネクタ1と、留置針用のコネクタ130と、第1のチューブ140と、第2のチューブ141と、第3のチューブ142と、流量調整式のクレンメ150と、ワンタッチ式のクレンメ160と、を備えている。
なお、輸液セット100は、輸液容器や留置針を備えていてもよい。また、輸液セット100は、この他にも、例えば、輸液装置内のエアを除去するためのエアフィルタや、除菌用のフィルタや、三方活栓などを備えていてもよい。また、輸液セット100は、医療用コネクタ1を含む複数の部品を備えていればよく、前述した部品のうちの一つ又は複数を省略した構成としてもよい。
以上説明したように、本実施形態の輸液セット100は、医療用コネクタ1を含んでいるので、生体への輸液を行う際に、オスコネクタC(図4参照)への流体の採取を容易化することができると共に、生体からの流体の逆流や脱血等のリスクを低減することができる。
なお、本実施形態の輸液セット100は、生体への輸液を行う際に生体からの流体の逆流や脱血等のリスクをより低減するために、医療用コネクタ1が輸液装置のより下流側に配置されるように構成することが好ましい。
また、本実施形態の輸液セット100は、医療用コネクタ1に代えて、或いは加えて、図5〜図8を用いて説明した医療用コネクタ2や、図9〜図11を用いて説明した医療用コネクタ3、或いはそれら医療用コネクタ1〜3の前述した変形例のうちの少なくとも一つを備える構成としてもよい。
次に、本発明の一実施形態に係る流体の採取方法について詳細に例示説明する。
本実施形態の流体の採取方法は、基端側開口と先端側開口との間に流路を区画する本体部と、前記流路に面する弁体によって開閉可能なオスコネクタ接続口を有するオスコネクタ接続部と、を備える医療用コネクタの前記流路から流体を採取するためのものである。
そして、本実施形態の流体の採取方法は、オスコネクタ接続部にオスコネクタを接続するステップと、オスコネクタ接続部へのオスコネクタの接続によって、該オスコネクタを先端側開口に連通させると共に基端側開口からオスコネクタへの流体の流入を阻止するステップと、先端側開口からオスコネクタへ流体を採取するステップと、を備えている。
したがって、本実施形態の流体の採取方法によれば、オスコネクタ接続部にオスコネクタを接続するだけで流体の採取を開始できるため、オスコネクタへの流体の採取を容易化することができる。
また、本実施形態の流体の採取方法は、オスコネクタ接続部にオスコネクタを接続するステップの前に、「基端側開口から先端側開口への流体の供給を停止させるステップ」と、「逆止弁によって先端側開口から基端側開口への流体の逆流を阻止するステップ」と、を備えることができる。さらに、本実施形態の流体の採取方法は、「オスコネクタ接続部へのオスコネクタの接続によって、該オスコネクタを先端側開口に連通させると共に基端側開口からオスコネクタへの流体の流入を阻止するステップ」に代えて、「オスコネクタ接続部へのオスコネクタの接続によって、該オスコネクタを先端側開口に連通させると共に、オスコネクタで逆止弁を押圧して該逆止弁の閉塞状態を維持することで基端側開口からオスコネクタへの流体の流入を阻止するステップ」を備えることができる。
このような変形例に係る流体の採取方法によれば、流体の供給停止時において流体の逆流を阻止することができる上に、オスコネクタへの流体の採取を容易化することが可能となる。
前述したところは、本発明の一実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えてもよいことは言うまでもない。
1 医療用コネクタ
11 本体部
12 弁体
12a スリット
13 オスコネクタ接続部
14 オスコネクタ収容部
14a 弁座
15 基端側接続部
16 先端側接続部
17 逆止弁
P11 基端側開口
P12 先端側開口
P13 オスコネクタ接続口
R1 流路
R11 基端側流路
R12 先端側流路
h1 ハウジング
c1 キャップ
v1 弁部材
2 医療用コネクタ
21 本体部
22 弁体
22a スリット
23 オスコネクタ接続部
24 オスコネクタ収容部
24a 連通孔
24b 段部
25 基端側接続部
26 先端側接続部
27 逆止弁
27a スリット
P21 基端側開口
P22 先端側開口
P23 オスコネクタ接続口
R2 流路
R21 基端側流路
R22 先端側流路
h21 基端側ハウジング
h22 先端側ハウジング
v2 弁部材
3 医療用コネクタ
31 本体部
32 弁体
32a スリット
33 オスコネクタ接続部
34 オスコネクタ収容部
35 基端側接続部
36 先端側接続部
37 逆止弁
37a スリット
P31 基端側開口
P32 先端側開口
P33 オスコネクタ接続口
R3 流路
R31 基端側流路
R32 先端側流路
h3 ハウジング
c3 キャップ
v3 弁部材
C オスコネクタ
C1 オスコネクタの先端部
C1a オスコネクタの先端面
100 輸液セット
110 点滴筒
120 混注用のコネクタ
130 留置針用のコネクタ
140 第1のチューブ
141 第2のチューブ
142 第3のチューブ
150 流量調整式のクレンメ
160 ワンタッチ式のクレンメ

Claims (9)

  1. 基端側開口と先端側開口との間に流路を区画する本体部と、
    前記流路に面する弁体及び該弁体によって開閉可能なオスコネクタ接続口を有するオスコネクタ接続部と、を備え、
    前記本体部は、前記オスコネクタ接続部に接続されたオスコネクタの先端部を収容可能なオスコネクタ収容部を備え、
    前記オスコネクタ収容部は、前記オスコネクタ接続部への前記オスコネクタの接続によって、該オスコネクタを前記先端側開口に連通させると共に前記基端側開口から前記オスコネクタ収容部への流体の流入を阻止するように構成されていることを特徴とする医療用コネクタ。
  2. 前記オスコネクタ収容部には、前記基端側開口から前記オスコネクタ収容部への流体の流入を許容する一方、前記オスコネクタ収容部から前記基端側開口への流体の流入を阻止する逆止弁が設けられており、
    前記逆止弁は、前記オスコネクタ接続部に前記オスコネクタが接続されたときに、該オスコネクタからの押圧力によって、前記基端側開口から前記オスコネクタ収容部への流体の流入を阻止するように構成されている、請求項1に記載の医療用コネクタ。
  3. 前記オスコネクタ収容部は弁座を備え、
    前記逆止弁は、前記弁座に着座可能な弾性弁であり、前記基端側開口から前記オスコネクタ収容部への流体の流入を前記弁座との間を介して許容するように構成されている、請求項2に記載の医療用コネクタ。
  4. 前記逆止弁は、スリットを有し、前記基端側開口から前記オスコネクタ収容部への流体の流入を前記スリットを介して許容するように構成されている、請求項2に記載の医療用コネクタ。
  5. 前記オスコネクタ収容部は、該オスコネクタ収容部と前記基端側開口とを連通させる連通孔を備え、
    前記連通孔は、前記オスコネクタ接続部への前記オスコネクタの接続により、該オスコネクタによって閉塞されるように構成されている、請求項1に記載の医療用コネクタ。
  6. 前記連通孔と前記基端側開口との間に、前記基端側開口から前記連通孔への流体の流入を許容する一方、前記連通孔から前記基端側開口への流体の流入を阻止する逆止弁が設けられている、請求項5に記載の医療用コネクタ。
  7. 前記弁体と前記逆止弁とは一体に形成されている、請求項2〜4及び6のいずれか一項に記載の医療用コネクタ。
  8. 生体に流体を供給する輸液装置の一部又は全部を構成するための複数の部品からなる輸液セットであって、請求項1〜7のいずれか一項に記載の医療用コネクタを含むことを特徴とする輸液セット。
  9. 基端側開口と先端側開口との間に流路を区画する本体部と、
    前記流路に面する弁体及び該弁体によって開閉可能なオスコネクタ接続口とを有するオスコネクタ接続部と、を備える医療用コネクタの前記流路から流体を採取するための流体の採取方法であって、
    前記オスコネクタ接続部にオスコネクタを接続するステップと、
    前記オスコネクタ接続部への前記オスコネクタの接続によって、該オスコネクタを前記先端側開口に連通させると共に前記基端側開口から前記オスコネクタへの流体の流入を阻止するステップと、
    前記先端側開口から前記オスコネクタへ流体を採取するステップと、を備えることを特徴とする流体の採取方法。
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