JP2005334280A - 輸液チューブおよび輸液チューブセット - Google Patents

輸液チューブおよび輸液チューブセット Download PDF

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Sukebumi Hishikawa
資文 菱川
Takayuki Yokota
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Abstract

【課題】容易かつ迅速に、輸液ライン(輸液ルート)を増設することができる輸液チューブおよび輸液チューブセットを提供する。
【解決手段】輸液チューブ4aは、可撓性(柔軟性)を有し、輸液の流路を構成するチューブ41と、チューブ41の一方の端部(先端部)側に設けられたコネクタ(分岐管)42と、チューブ41の他方の端部(基端部)に設けられ、輸液が収納された輸液バッグ31側に接続される、鋭利な針先を有する瓶針451とを備えている。また、チューブ41の途中には、スライドクレンメ46と、点滴筒44とが、それぞれ設けられている。コネクタ42は、弁体を有する2つの雌コネクタ部421、422と、雄コネクタ部423とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、輸液チューブおよび輸液チューブセットに関するものである。
従来の輸液セット(輸液装置)では、輸液チューブの患者に接続する側の端部(先端部)に雄ルアーコネクタが設けられている。このため、複数の輸液ルートを確保するためには、患者側のチューブに、三方活栓や多連活栓等を設け、輸液ルートを増設可能な状態、すなわち、複数の前記輸液チューブを接続し得る状態にする必要があった(例えば、特許文献1参照)。
例えば、輸液ルートの途中に三方活栓を設置した輸液セットが市販されているが、必要とされる輸液ルートの数は患者やその容態によってまちまちであり、予め準備しておく輸液ルートの必要数はわからない。このため、輸液ルートの使用数について、多くの患者のデータを収集し、これらから平均使用数を求め、その平均使用数よりも1つ、または2つの、輸液チューブを接続し得る予備ポートを設けて輸液ルートを構成することが一般的である。こうした場合に、必要な輸液ルートを提供すべく、様々な用途に応じた構成をしやすいように特開2002−253669等が開示されている。
ところが、予備ポートを必要とする患者は、容態の急変を起こす可能性が高い患者の場合が多く、輸液療法の対象患者の大半は、予備ポートを必要としないが、少数の患者のために予備ポートを備えた輸液セットを用意しておかなければならず、そのために、輸液セットのコストを高くするか、または、病院内の輸液セットの品種を増やして、在庫管理の経費をかける等、医療費を高くしてしまうという問題がある。
また、輸液セットの品種を増やしてしまうと、品種の異なる輸液セットを使い分ける必要があり、その使用方法を間違える等のリスクが高くなるという欠点がある。
しかも、患者の容態が急変した時等、予め準備しておいた予備ポートも一時的に不足することが起こる。
この場合、投与している輸液を一度止めて、輸液ルートを閉塞した後、輸液ルートを開放し、三方活栓等を輸液ルートの途中に組み込む必要がある。この際、活栓を組み込んだ後、患者側の輸液ルート中に混入したエアーを抜くためにシリンジで吸引し、かつ、止めた側の輸液をプライミングして輸液ルート中のエアー溜まりをなくした後に輸液チューブを接続するという非常に手間と時間のかかる作業を行う必要がある。
また、輸液ルートを繋ぎ違えたり、また、再度流量設定(投与速度の設定)を行う際に投与速度を間違えたりすること等がある。
また、患者側の輸液ルート中のエアーを抜くためにシリンジで吸引すると、患者に留置されたカテーテル内に患者の血液が逆流し、血液が凝固しやすくなり、血栓の原因を作ってしまい、このため、予定よりも早く留置カテーテルの交換を行わなければならない等、患者に悪影響を及ぼす。
また、医療従事者の針刺し事故防止や、接続時の清潔性を保つために開発されたニードルレスコネクタがあるが、従来のニードルレスコネクタは、閉鎖回路を想定しているために、輸液ルートの途中で輸液チューブの接続個所を増やすことができないという欠点があった。前記特開2002−253669に開示された輸液ルートでは、患者の容態が急変した時等、予め準備しておいた予備ポートが一時的に不足することが起こると、輸液ルートの先端部分と、患者に設置されたカテーテルなどの出口部分とを開放するという、閉鎖回路で清潔性を保って接続をするという特徴を著しく阻害する使用方法を取らざるを得ない。この場合も前記と同様に予め予備ポートを多めに設けるという方法では、いくつの予備ポートを設ければよいかがわからず、結局は足りなくなることとなる。すなわち、コストアップ、エアー抜きの手間や時間、投与速度の設定ミスや血栓の原因の発生リスクは、前記三方活栓等を組み込んだ輸液ルートと変わらない。
特開平4−354952号公報
本発明の目的は、容易かつ迅速に、輸液ライン(輸液ルート)を増設することができる輸液チューブおよび輸液チューブセットを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(18)の本発明により達成される。
(1) 輸液の流路を構成するチューブと、
前記チューブの一方の端部側に設けられ、第1の雄コネクタ部および他の第1の雄コネクタ部が接続可能な第1の雌コネクタ部を有するコネクタと、
前記チューブの他方に設けられ、輸液が収納された収納部側に接続される接続部とを備える輸液チューブであって、
前記第1の雌コネクタ部に対して設けられ、前記第1の雌コネクタ部に前記他の第1の雄コネクタ部が接続されていないときには閉じ、前記第1の雌コネクタ部に前記他の第1の雄コネクタ部が接続されているときには開く開閉口で構成されたスリットを備えた弾性材料で構成された弁体を有することを特徴とする輸液チューブ。
(2) 前記チューブの一方の端部に第2の雄コネクタ部が設けられており、
前記コネクタは、前記第2の雄コネクタ部が接続可能な第2の雌コネクタ部と、前記第2の雌コネクタ部に対して設けられ、前記第2の雌コネクタ部に前記第2の雄コネクタ部が接続されていないときには閉じ、前記第2の雌コネクタ部に前記第2の雄コネクタ部が接続されているときには開く開閉口で構成されたスリットを備えた弾性材料で構成された弁体とを備えている上記(1)に記載の輸液チューブ。
(3) 前記第2の雌コネクタ部は、前記第1の雌コネクタ部と略同一形状をなしている上記(2)に記載の輸液チューブ。
(4) 前記接続部は、輸液容器に接続される瓶針である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の輸液チューブ。
(5) 前記接続部は、シリンジに接続されるものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の輸液チューブ。
(6) 前記チューブの途中に、輸液の流量を調節する流量調節手段を有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の輸液チューブ。
(7) 前記チューブの途中に、前記接続部から前記コネクタへの流れを可能にし、かつ、その逆方向の流れを阻止する逆流阻止手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の輸液チューブ。
(8) 前記第1の雄コネクタ部は、前記第1の雌コネクタ部と同形状の他の第1の雌コネクタ部と液密に接続可能な形状をなしている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の輸液チューブ。
(9) 前記第1の雌コネクタ部は、前記第1の雄コネクタ部と同形状の他の第1の雄コネクタ部と液密に接続可能な形状をなしている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の輸液チューブ。
(10) 前記第1の雄コネクタ部と、前記第1の雌コネクタ部とは、それらの中心線が互いに平行で、かつ前記第1の雌コネクタ部の開口部と前記第1の雄コネクタ部の開口部とが互いに反対の方向を向くように配置されている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の輸液チューブ。
(11) 前記第1の雄コネクタ部の軸と、前記第1の雌コネクタ部の軸とが略一致する上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の輸液チューブ。
(12) 上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の少なくとも1つの輸液チューブと、
前記輸液チューブの一方の端部側に設けられたコネクタの前記第1の雄コネクタ部または前記第1の雌コネクタ部と接続し得る輸液投与部側コネクタを有し、患者に対し、輸液を投与する輸液投与部とを備えることを特徴とする輸液チューブセット。
(13) 前記輸液投与部は、除菌用のフィルターを有する上記(12)に記載の輸液チューブセット。
(14) 前記除菌用のフィルターは、前記輸液投与部側コネクタより下流側に設けられている上記(13)に記載の輸液チューブセット。
(15) 前記輸液投与部は、前記除菌用のフィルターの下流側に混注口を有する上記(13)または(14)に記載の輸液チューブセット。
(16) 前記輸液投与部側コネクタに、一端側に輸液容器に接続される接続部を有するチューブの他端側が接続される上記(12)ないし(15)のいずれかに記載の輸液チューブセット。
(17) 前記輸液投与部側コネクタは、一端側に前記輸液容器とは別の輸液容器に接続される接続部を有するチューブの他端側に設けられたコネクタと、前記輸液チューブ側のコネクタとを同時に接続し得るよう複数に分岐している上記(12)ないし(15)のいずれかに記載の輸液チューブセット。
(18) 上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の少なくとも1つの輸液チューブと、
前記輸液チューブの一方の端部側に設けられたコネクタの前記第1の雄コネクタ部と接続し得る雌コネクタ部を備える輸液投与部側コネクタを有し、患者に対し、輸液を投与する輸液投与部とを備える輸液チューブセットであって、
前記輸液投与部側コネクタは、前記雌コネクタ部に対して設けられ、前記雌コネクタ部に前記第1の雄コネクタ部が接続されていないときには閉じ、前記雌コネクタ部に前記第1の雄コネクタ部が接続されているときには開く開閉口で構成されたスリットを備えた弾性材料で構成された弁体を有することを特徴とする輸液チューブセット。
本発明によれば、容易、迅速かつ確実に、輸液ライン(輸液ルート)を増設することができる。
以下、本発明の輸液チューブおよび輸液チューブセットを添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の輸液チューブセットの第1実施形態を示す平面図、図2は、本発明の輸液チューブセットにおけるロック機構を示す斜視図、図3は、図1に示す輸液チューブセットの一方の輸液チューブを接続した状態を示す平面図、図4は、図1に示す輸液チューブセットの各輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。なお、説明の都合上、図1、図3および図4においては、図中の下側を「先端」、上側を「基端」として説明する。
これらの図に示す輸液チューブセット(輸液セット)1は、生体(患者)に輸液を注入(投与)する装置(セット)である。
輸液には、例えば、薬液、補正用電解質液、生理食塩水等、生体に投与し得るあらゆる液が含まれる。
また、薬液中の薬剤の種類は、特に限定されず、例えば、鎮静薬、静脈麻酔薬、麻酔系鎮痛薬、局所麻酔薬、非脱分極性筋弛緩薬、昇圧薬、降圧薬、冠血管拡張薬、利尿薬、抗不整脈薬、気管支拡張薬、止血剤、ビタミン剤、抗生剤、脂肪乳剤等いかなるものでもよい。
図1に示すように、輸液チューブセット1は、患者に対し、輸液を投与する輸液投与部2と、複数の輸液チューブ(本実施形態では、2つの輸液チューブ4a、4b)とを有している。以下、これらの各構成要素について順次説明する。
輸液投与部2は、患者の血管110に留置される留置針またはカテーテル(本実施形態では、留置針21)と、この留置針またはカテーテル(本実施形態では、留置針21)の基端部に接続された輸液投与部側コネクタ26とを有している。
留置針21(またはカテーテル)の構成材料としては、留置する部位によっては、翼付静注針など金属の針のものでもよいが、好ましくは可撓性を有する高分子材料、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。
輸液投与部側コネクタ26としては、輸液チューブ4a、4bのコネクタ42の雄コネクタ部423または雌コネクタ部(第1の雌コネクタ部)422と接続し得る雌コネクタ部または雄コネクタ部を有しているものであれば、三方活栓等、特に限定されないが、本実施形態では、例えば、従来公知の特開2002−35140、特開2001−82647等の弁付のニードルレスコネクタが用いられる。
輸液投与部側コネクタ26は、2つの雌コネクタ部261、262と雄コネクタ部263を有しており、雌コネクタ部261、262には接続すると開通する弁体(図示せず)が設置されており、その内腔は流路として全て連通するように構成されている。
また、雄コネクタ部263の軸と、雌コネクタ部262の軸とは、略一致し、雌コネクタ部261の軸は、これらの軸と略直交している。すなわち、雄コネクタ部263と、雌コネクタ部262とは、互いに反対方向を向いており、雌コネクタ部261は、これら雄コネクタ部263および雌コネクタ部262に対し、略垂直な方向を向いている。
また、雌コネクタ部261および262は、それぞれ、後述する輸液チューブ4a、4bのコネクタ42の雄コネクタ部423と液密に接続可能な形状をなしている。
なお、本実施形態では、この輸液投与部側コネクタ26に対し、後述する輸液チューブ4a、4bのコネクタ42の雄コネクタ部423を接続するようになっているが、例えば、輸液投与部側コネクタ26に対し、輸液チューブ4a、4bのコネクタ42の雌コネクタ部422を接続するように構成してもよく、また、輸液投与部側コネクタ26に対し、輸液チューブ4a、4bのコネクタ42の雄コネクタ部423と雌コネクタ部422とのいずれも接続し得るように構成してもよい。
輸液投与部側コネクタ26に対し、輸液チューブ4a、4bのコネクタ42の雌コネクタ部422を接続する形態の場合には、例えば、輸液投与部側コネクタ26の雌コネクタ部261および262を雄コネクタ部に変更し、その形状を輸液チューブ4a、4bのコネクタ42の雌コネクタ部422と液密に接続可能な形状とする。
また、輸液投与部側コネクタ26に対し、輸液チューブ4a、4bのコネクタ42の雄コネクタ部423と雌コネクタ部422とのいずれも接続し得る形態の場合には、例えば、輸液投与部側コネクタ26の雌コネクタ部261および262のうちのいずれか一方を雄コネクタ部に変更し、その形状を輸液チューブ4a、4bのコネクタ42の雌コネクタ部422と液密に接続可能な形状とする。
輸液投与部側コネクタ26は、雄コネクタ部263に、ワンタッチで止められるストップクランプ25を通したチューブ24が液密に接続されている。チューブ24の先端側は、雄コネクタ部23が接続されている。雄コネクタ部23は、ルアーコネクタ、ルアーロックコネクタなど、留置針やカテーテルの出口ポート211と液密に接続され得るものであれば、特に限定されないが、ルアーロックコネクタが好ましい。
留置針21は、その基端部に、出口ポート211を有しており、この出口ポート211に、前記輸液投与部側コネクタ26に取り付けられた雄コネクタ部23が液密に接続されている。
次に、輸液チューブ4aおよび4bを説明するが、これら輸液チューブ4aと輸液チューブ4bとの構成は同様であるので、代表的に、一方の輸液チューブ4aを説明する。
輸液チューブ4aは、可撓性(柔軟性)を有し、輸液の流路を構成するチューブ41と、チューブ41の一方の端部(先端部)に設けられた雄コネクタ部43と、雄コネクタ部43と接続されているコネクタ(分岐管)42と、チューブ41の他方(本実施形態では、他方の端部(基端部))に設けられ、輸液が収納された輸液バッグ(輸液容器)(収納部)31側に接続される接続部として、鋭利な針先を有する瓶針451とを備えている。
チューブ41の構成材料としては、例えば、軟質ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン等、あるいはこれらを主とする材料が挙げられる。
また、チューブ41の途中には、輸液の流量を調節する流量調節手段として、スライド式のクレンメ(スライドクレンメ)46と、点滴筒44とが、それぞれ、設けられている。このスライドクレンメ46としては、特に限定されず、従来公知のものを用いることができるが、例えば、特開2004−49319のようなものが挙げられる。
また、スライドクレンメ46は、ローラー型のクレンメなど、流量を調節できるものであれば、他のものでも構わない。
輸液バッグ31内には、所定の輸液が収納されており、瓶針451がこの輸液バッグ31の栓(ゴム栓)を穿通(穿刺)すると、瓶針451を介し、輸液バッグ31と輸液チューブ4aとが接続され、輸液バッグ31から輸液チューブ4a側へ輸液が供給され得る状態となる。
点滴筒44は、瓶針451の近傍に設置されている。この点滴筒44により、輸液の流量を目視で確認することができる。
また、逆流防止弁49が、雄コネクタ部43と点滴筒44の間に設置されている。逆流防止弁49は、輸液バッグ31からコネクタ42の方向への一方向弁である。逆流防止弁49は、雄コネクタ部43と点滴筒44の間であれば、どこに設置されても良いが、好ましくは、雄コネクタ部43により近い所、更に好ましくは、雄コネクタ部43の内部に設置される方が良い。
逆流防止弁49は、その内部に、図示しない一対の板状の開閉部材が形成された弁本体を有し、各開閉部材は、弾性力(復元力)により互いに密着し、これにより、逆流防止弁49内の流路は、閉塞している。輸液流が先端側から基端側に向いている場合には、その輸液により圧力が各開閉部材の外面にかかり、開閉部材同士を密着させるように作用する。このため、輸液は、先端側から基端側には流れない。
一方、輸液流が基端側から先端側に向いている場合には、その輸液により所定の圧力が各開閉部材の基端側(テーパ面)にかかり、その圧力により各開閉部材が離間する方向に変位し、逆流防止弁49内の流路が開通する。これにより、輸液は、基端側から先端側に流れる。
逆流防止弁49は、輸液ポンプなどによって注入が確実な場合には無くとも良い場合もあるが、設置されていることがより好ましい。この輸液チューブ4aによれば、輸液チューブ4aのコネクタ42に接続された他の輸液チューブ4bからある程度の圧力を加えて輸液を投与しても、逆流防止弁49により、その輸液が輸液チューブ4aの上流側(基端側)へ流れ込むのを防止することができ、確実に、輸液を患者へ投与することができる。
チューブ41の先端部には、雄コネクタ部43が設けられている。この雄コネクタ部43は、前記コネクタ42の雌コネクタ部(第2の雌コネクタ部)421に液密に接続可能な状態であり、流路となる雄コネクタ部43、雌コネクタ部421の嵌合部分の他に、これらのコネクタと軸を平行をなす、ロック機構5が設置されている。なお、チューブ41の先端部が、直接、雌コネクタ部421に接合されていてもよい。
ロック機構5は、コネクタ42、雄コネクタ部43、輸液投与部側コネクタ26などに設置され、図2に示すように、ワンタッチで脱着可能な雄コネクタ部51、雌コネクタ部52から構成される。雄コネクタ部51および雌コネクタ部52は、コネクタ42、雄コネクタ部43、輸液側投与部コネクタ26のそれぞれのコネクタ部分と軸を平行に設置されており、従来のルアーロックのようにネジ式のものと比べて、捻れた状態でロックされるということを防ぐことができる。すなわち、このロック形式を用いることにより、輸液チューブが多数繋がれた場合にも、輸液チューブが一定の方向に整列した状態を、簡単に保つことができる。また、雄コネクタ部51はバネの性質を持つことから、接続が完了したときに、例えば、「カチッ」というクリック音(接続を確認する音)が聞こえる。このことにより、どこまで締めればロックされているのかわからないネジ式のものと比較して、より確実にロックされたことが、音でも確認することができる。
また、ルアーコネクタのように、傾斜部のすりあわせで嵌合しているものの場合は、その嵌合したあとのコネクタ間の距離が一定でないため、平行に設置したロック機構5は、寸法精度が極めて厳密でなければならないが、コネクタ42は後述する弁体を備えていることから、弁体の弾性によって、コネクタ間の距離のズレを許容しやすい。このため、液密な状態を保持したまま、寸法精度を厳密にしなくとも確実なロックを実現できる。
また、さらに、ロック機構5は、2段階で嵌合するハーフロック部53を有し、雄コネクタ部43は、輸液チューブを使用するまでは、雌コネクタ部421に設置されている弁体を開通させない程度の位置で、緩く嵌合されている。これにより、弁体が輸液を流す直前まで、変形することなく保持され、弁体の機能を全く損なわずに使用することができる。
ハーフロック部53は、雄側に凹部531を備え、雌側に凸部(図示せず)を備え、その嵌合により、位置決めされる。本実施例では、ハーフロック部53は、円形状の凹凸部であるが、爪状のものや、別の部品を用いてコネクタ42と雄コネクタ部43を挟み込んで嵌合させてもよいが、ロック機構5の雄部と雌部に設けることが、より好ましい。
なお、この雄コネクタ部43は、チューブ41の先端部が、直接、雌コネクタ部421に接合されていてもよい。
輸液チューブ4aおよび輸液チューブ4bの先端側に設けられているコネクタ42は、それらの形状や作用がほぼ同一であるため以下、輸液チューブ4aの先端側に設けられているコネクタ42について代表的に説明する。
コネクタ42は、図1に示すように、雄コネクタ部(他の第1の雄コネクタ部)423(本実施形態では、輸液チューブ4bのコネクタ42の雄コネクタ部423)、雄コネクタ部(第2の雄コネクタ部)43(本実施形態では、輸液チューブ4aの雄コネクタ部43)、および雌コネクタ部262が接続可能であり、内部を液体が通過するものである。
コネクタ42は、雄コネクタ部および弾性部材で構成された弁体を備えた雌コネクタ部を有しているものであれば三方活栓等、特に限定されないが、本実施形態では、例えば、従来公知の特開2002−35140、特開2001−82647等の弁付のニードルレスコネクタが用いられる。
コネクタ42は、2つの雌コネクタ部421、422と、雄コネクタ部423とを有しており、雌コネクタ部421、422は、それぞれ弁体(図示せず)を有し、弁体には、スリット(図示せず)が設置されている。雌コネクタ部421、422と、雄コネクタ部423とは、互いにその内腔が連通しており、例えば、雌コネクタ部421に他の雄コネクタ部が接続されると、前記スリットが開き、直ちに内腔と連通する構成になっている。
また、雄コネクタ部423の軸と、雌コネクタ部422の軸とは、略一致し、雌コネクタ部421の軸は、これらの軸と略直交している。すなわち、雄コネクタ部423と、雌コネクタ部422とは、互いに反対方向を向いており、雌コネクタ部421は、これら雄コネクタ部423および雌コネクタ部422に対し、略垂直な方向を向いている。
ここで、コネクタ42の雄コネクタ部423は、雌コネクタ部422と同形状の他の雌コネクタ部と液密に接続可能な形状をなしている。
これにより、輸液チューブ4aのコネクタ42の雄コネクタ部423を、他の輸液チューブのコネクタの雌コネクタ部(例えば、輸液チューブ4bのコネクタ42の雌コネクタ部422)に液密に接続させることができる。
また、コネクタ42の雌コネクタ部422は、雄コネクタ部423と同形状の他の雄コネクタ部と液密に接続可能な形状をなしている。
これにより、他の輸液チューブのコネクタの雄コネクタ部(例えば、輸液チューブ4bのコネクタ42の雄コネクタ部423)を、輸液チューブ4aのコネクタ42の雌コネクタ部422に液密に接続させることができる。
このようにして、どの輸液チューブのコネクタ42も他の輸液チューブのコネクタ42に接続することができる(コネクタ42同士をいくつでも接続させることができる)。すなわち、例えば、輸液チューブ4aのコネクタ42に輸液チューブ4bのコネクタ42を接続し、輸液チューブ4bのコネクタ42に他の輸液チューブのコネクタ42を接続し、以下、同様に、次々に、他の輸液チューブのコネクタ42を接続することができる。
なお、コネクタ42は、本実施形態では、2箇所に弁体付の雌コネクタ部を備えたニードルレスコネクタであるが、本発明では、雄コネクタ部および弁体を有する雌コネクタ部を有するコネクタであれば、これに限定されず、例えば、三方活栓など、流路を切り換える機能を有しているものであってもよい。
次に、輸液チューブセット1の作用(使用方法)を説明する。
ここでは、輸液チューブ4aを、患者に輸液を投与するための第1輸液ライン(第1輸液ルート)、すなわち、主に、基本液等が流される輸液チューブとし、輸液チューブ4bを、患者に輸液を投与するための第2輸液ライン(第2輸液ルート)、すなわち、主に、副ルートとして用い、例えば、脂肪乳剤、治療薬、抗生剤等が流される輸液チューブとする場合を例に挙げて説明する。
輸液チューブ4aを接続するにあたり、まず、輸液バッグ31に、例えば維持輸液剤を調剤する。
次に、雄コネクタ部43をコネクタ42の雌コネクタ部421に押し込み、液密に嵌合させる。
次に、図1に示すように、この輸液の収納された輸液バッグ31の栓(ゴム栓)に輸液チューブ4aの瓶針451を穿通(穿刺)する。これにより、瓶針451を介し、輸液バッグ31と輸液チューブ4aとが接続され、輸液バッグ31から輸液チューブ4a側へ輸液が供給され得る状態となる。
次に、輸液チューブ4aの流路をプライミングする。
次に、図3に示すように、患者の血管(例えば、末梢静脈等)110に留置された留置針21の出口ポート211に接続された輸液投与部側コネクタ26の雌コネクタ部262に、輸液チューブ4aのコネクタ42の雄コネクタ部423を挿入し、嵌合させる。これにより、輸液投与部側コネクタ26の雌コネクタ部262と輸液チューブ4aのコネクタ42の雄コネクタ部423とが液密に接続される。
次に、輸液チューブ4aのスライドクレンメ46を操作し、輸液チューブ4aの輸液の流量(投与速度)を維持輸液剤の指示流量(指示投与速度)に調節し、その輸液を投与する。
なお、輸液チューブ4aのコネクタ42の雄コネクタ部423は、コネクタ同士を接続する個所と、輸液チューブを接続する個所を間違いなく接続できるように、輸液投与部側コネクタ26の雌コネクタ部262に接続することが好ましいが、これに限定されること無く、雌コネクタ部261に接続してもよい。
また、輸液投与部側コネクタ26を省略し、輸液チューブ4aのコネクタ42の雄コネクタ部423を、留置針21の出口ポート211に接続してもよい。
次に、患者の容態によって、一定時間の間隔をおいて、例えば抗生剤を投与するために用いる輸液チューブ4bを接続するにあたり、まず、輸液バッグ32に抗生剤を溶解した生理食塩水を調剤する。
次に、雄コネクタ部43をコネクタ42の雌コネクタ部421に押し込み、液密に嵌合させる。
次に、図3に示すように、この輸液の収納された輸液バッグ32の栓(ゴム栓)に輸液チューブ4bの瓶針451を穿通(穿刺)する。これにより、瓶針451を介し、輸液バッグ32と輸液チューブ4bとが接続され、輸液バッグ32から輸液チューブ4b側へ輸液が供給され得る状態となる。
次に、輸液チューブ4bの流路をプライミングする。
次に、図4に示すように、輸液チューブ4aのコネクタ42の雌コネクタ部422に、輸液チューブ4bのコネクタ42の雄コネクタ部423を挿入し、嵌合させる。これにより、輸液チューブ4aのコネクタ42の雌コネクタ部422と輸液チューブ4bのコネクタ42の雄コネクタ部423とが液密に接続される。
次に、輸液チューブ4bのスライドクレンメ46を操作し、輸液チューブ4bの輸液の流量(投与速度)を抗生剤の指示流量(指示投与速度)に調節し、その輸液を投与する。
このようにして、輸液チューブ4aから維持輸液剤を、輸液チューブ4bから抗生剤を溶解した生理食塩水を、それぞれ、患者に投与することができる(混注することができる)。
また、輸液ライン(輸液ルート)を増設する場合には、前記と同様にして、輸液チューブ4bのコネクタ42の雌コネクタ部422に、図示しない他の輸液チューブのコネクタ42の雄コネクタ部423を挿入し、嵌合させる。これにより、輸液チューブ4aのコネクタ42の雌コネクタ部422と他の輸液チューブのコネクタ42の雄コネクタ部423とが液密に接続される。
以下、同様にして、輸液ラインをいくつでも増設することができる。
なお、前記輸液チューブセット1の使用方法は、一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、輸液を輸液チューブ4aから患者に投与している場合において、輸液チューブ4bにより、その補充を行ってもよい。
以上説明したように、この輸液チューブセット1によれば、常に、輸液チューブの接続用のポート(雌コネクタ部422)が存在するので、容易、迅速かつ確実に、輸液ライン(輸液ルート)を増設することができる。
すなわち、常に、輸液チューブの接続用のポート(雌コネクタ部422)が存在するので、例えば、患者の容態の急変時等に輸液チューブの接続ポートが足りなくなることがない。
また、輸液ラインを増設する際は、一方のコネクタ42の雄コネクタ部423を他方のコネクタ42の雌コネクタ部422へ挿入し、嵌合させるだけでよいので、既に接続されている輸液チューブから輸液を投与(例えば、薬剤を微量投与)しつつ、輸液ラインを増設することができる。これにより、例えば、血中の薬剤濃度が変化して、症状に変化が出るリスクを回避することができる。
また、輸液ラインを増設する際は、輸液ラインを開放して再度組み立てて接続し直す必要がない。これにより、輸液ラインの繋ぎ違えや細菌によるルート汚染の機会が増大する等のリスクを回避することができる。
なお、本発明では、輸液チューブセットにおける輸液チューブの数は、1つでもよく、また、3つ以上でもよい。
また、本発明では、輸液チューブセットが複数の輸液チューブを有する場合、その輸液チューブは、すべて同一でもよく、また、すべて異なっていてもよく、また、一部のみ同一でもよい。
次に、本発明の輸液チューブの他の実施形態について説明する。
図5は、本発明の輸液チューブの他の実施形態を示す平面図である。
以下、前述した輸液チューブ4a、4bとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図5に示す輸液チューブ4cは、チューブ41の基端部に、輸液が収納されたシリンジ(収納部)50側に接続される接続部として、シリンジ50の先端部(口部)に接続される雌コネクタ部452を有している。
また、チューブ41の途中には、輸液の流量を調節する流量調節手段として、例えば、微量調節用のオリフィス等を設けてもよい。
この輸液チューブ4cによれば、前述した輸液チューブ4a、4bと同様の効果が得られる。
また、輸液チューブ4cは、チューブ41の途中に、雌コネクタ部(接続部)452からコネクタ42への流れを可能にし、かつ、その逆方向の流れを阻止する逆流阻止手段として、逆流防止弁49を有していてもよい。
逆流防止弁49は、雄コネクタ部43と雌コネクタ部452の間であれば、どこに設置されてもよいが、好ましくは、雄コネクタ部43により近い所、更に好ましくは、雄コネクタ部43の内部に設置される方が良い。
なお、逆流防止弁49の構造や作用は、前述した図4に示す輸液チューブ4aの逆流防止弁49と同様であるので、その説明は、省略する。
この逆流防止弁49を有することにより、コネクタ42が流路切換機能を有していない場合でも、輸液チューブ4cのコネクタ42に接続された図示しない他の輸液チューブからある程度の圧力を加えて輸液を投与しても、逆流防止弁49により、その輸液が輸液チューブ4cの上流側(基端側)へ流れ込むのを防止することができ、確実に、輸液を患者へ投与することができる。
以上述べた各輸液チューブ4a、4b、および4cは、それぞれ、前述した輸液チューブセット1において、単独で、または任意の2以上を組み合わせて用いることができる。
次に、本発明の輸液チューブセットの第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の輸液チューブセットの第2実施形態を示す平面図、図7は、図6に示す輸液チューブセットの一方の輸液チューブを接続した状態を示す平面図、図8は、図6に示す輸液チューブセットの各輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。
以下、第2実施形態の輸液チューブセット1について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
これらの図に示す第2実施形態の輸液チューブセット1は、輸液投与部2が異なっていること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
すなわち、第2実施形態の輸液チューブセット1は、図1に示すように、輸液投与部2と、前述した第1実施形態と同様の輸液チューブ4a、4bおよび4cとを有している。
輸液投与部2は、患者の血管110に留置される留置針またはカテーテル(本実施形態では、カテーテル22)と、この留置針またはカテーテル(本実施形態では、カテーテル22)の基端部に接続された雄コネクタ部23と、可撓性(柔軟性)を有し、輸液の流路を構成するチューブ24と、チューブ24の先端部に設けられた輸液投与部側コネクタ26と、チューブ24の基端部に設けられたコネクタ(本実施形態では、ニードルレスコネクタ)27aと、コネクタ(本実施形態では、ニードルレスコネクタ)27bと、除菌用のフィルター28とを備えている。
なお、留置針またはカテーテルと雄コネクタ部23とは、チューブを介して接続してもよい。
カテーテル22は、その基端部に、出口ポート221を有しており、この出口ポート221に、前記雄コネクタ部23が液密に接続されている。
輸液投与部側コネクタ26としては、輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雄コネクタ部423または雌コネクタ部422と接続し得る雌コネクタ部または雄コネクタ部を有しているものであれば、三方活栓等、特に限定されないが、本実施形態では、前述した弁付のニードルレスコネクタが用いられている。
この輸液投与部側コネクタ26の雌コネクタ部261および262は、それぞれ、後述する輸液チューブ4aおよび4cのコネクタ42の雄コネクタ部423と液密に接続可能な形状をなしている。
コネクタ27aおよび27bは、それぞれ、雌コネクタ部271と、チューブ24が接続可能な雄コネクタ部272、273を有している。
また雌コネクタ部271は、後述する輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雄コネクタ部423と液密に接続可能な形状をなしている。
コネクタ27a、27bとしては、特に限定されないが、例えば、前述したニードルレスコネクタ等を用いることができる。
これらコネクタ27aおよび27bは、本実施形態では、ニードルレスコネクタを用いているが、本発明では、雄コネクタ部および雌コネクタ部を有するコネクタであれば、これに限定されず、例えば、三方活栓など、流路を切り換える機能を有しているものであってもよい。
雄コネクタ部272および273の形状は、特に限定されず、例えば、ルアーや、ルアーロック可能な雄コネクタ部、雌コネクタ部、チューブが直接嵌合するタケノコ状などが挙げられる。
なお、前記輸液投与部側コネクタ26、コネクタ27aおよび27bの詳細は、前述した第1実施形態の輸液投与部側コネクタ26と略同様のものであるため、その説明を省略する。
また、除菌用のフィルター28は、輸液投与部側コネクタ26より下流側に設けられており、コネクタ27aおよび27bは、フィルター28の下流側に設けられている。
すなわち、フィルター28の一端側(下流側)は、コネクタ27bの雄コネクタ部272に液密に接続され、他端側(上流側)は、輸液投与部側コネクタ26の雄コネクタ部263に液密に接続されている。
前記コネクタ27bの雌コネクタ部271は、例えば、前記輸液チューブ4a、4cに接続されたコネクタ42の雄コネクタ部423が接続される混注口を構成する。
輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雄コネクタ部423は、それぞれ、患者に輸液を投与する際、その輸液が、フィルター28を通過させてよい輸液やフィルター28を通過させなければならない輸液の場合には、輸液投与部側コネクタ26の雌コネクタ部262、または、この輸液投与部側コネクタ26に接続されたコネクタ42の雌コネクタ部422に接続され、フィルター28を通過させてはならない輸液の場合には、コネクタ27bの雌コネクタ部271、または、このコネクタ27bに接続されたコネクタ42の雌コネクタ部422に接続される。さらに、患者の容態によって、非常に緊急性の高い薬剤の投与や、血圧のモニタリングを行うためのラインを接続するために、通常の投与のためのポートの他に、コネクタ27aを、雄コネクタ部23の近傍に設置することが望ましい。
なお、本実施形態では、このコネクタ27a、27bに対し、例えば、前記輸液チューブ4a、4c等のコネクタ42の雄コネクタ部423を接続するようになっているが、例えば、コネクタ27aおよび27bに対し、輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雌コネクタ部422を接続するように構成してもよく、また、コネクタ27aおよび27bに対し、輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雄コネクタ部423と雌コネクタ部422とのいずれも接続し得るように構成してもよい。
コネクタ27a、27bに対し、輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雌コネクタ部422を接続する形態の場合には、例えば、コネクタ27の雌コネクタ部271を雄コネクタ部に変更し、その形状を輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雌コネクタ部422と液密に接続可能な形状とする。
次に、輸液チューブセット1の作用(使用方法)を説明する。
ここでは、輸液チューブ4aを、患者に輸液を投与するための第1輸液ライン(第1輸液ルート)、すなわち、主に、高カロリー輸液や基本液等が流される輸液チューブとし、輸液チューブ4bを、患者に輸液を投与するための第2輸液ライン(第2輸液ルート)、すなわち、主に、副ルートとして用い、例えば、脂肪乳剤、治療薬、抗生剤等が流される輸液チューブとし、輸液チューブ4cを、患者に輸液を投与するための第3輸液ライン(第3輸液ルート)、すなわち、主に、副ルートとして用い、例えば、微量の治療薬等が流される輸液チューブとする場合を例に挙げて説明する。
輸液チューブ4aを接続するにあたり、まず、輸液バッグ31に、例えば高カロリー輸液を調剤する。
次に、図6に示すように、この輸液の収納された輸液バッグ31の栓(ゴム栓)に輸液チューブ4aの瓶針451を穿通(穿刺)する。これにより、瓶針451を介し、輸液バッグ31と輸液チューブ4aとが接続され、輸液バッグ31から輸液チューブ4a側へ輸液が供給され得る状態となる。
次に、雄コネクタ部43をコネクタ42の雌コネクタ部421に押し込み、液密に嵌合させる。
次に、輸液チューブ4aの流路をプライミングする。
次に、図7に示すように、患者の血管(例えば、中心静脈等)110に留置されたカテーテル22側の輸液投与部側コネクタ26の雌コネクタ部262に、輸液チューブ4aのコネクタ42の雄コネクタ部423を挿入し、嵌合させる。これにより、輸液投与部側コネクタ26の雌コネクタ部262と輸液チューブ4aのコネクタ42の雄コネクタ部423とが液密に接続される。
これにより、フィルター28を介して患者に高カロリー輸液を投与することができる。
次に、輸液チューブ4aのスライドクレンメ46を操作し、輸液チューブ4aの輸液の流量(投与速度)を高カロリー輸液の指示流量(指示投与速度)に調節し、その輸液を投与する。
次に、例えば抗生剤を投与するために用いる輸液チューブ4bを接続するにあたり、まず、輸液バッグ32に抗生剤を溶解した生理食塩水を調剤する。
次に、図7に示すように、この輸液の収納された輸液バッグ31の栓(ゴム栓)に輸液チューブ4bの瓶針451を穿通(穿刺)する。これにより、瓶針451を介し、輸液バッグ31と輸液チューブ4bとが接続され、輸液バッグ31から輸液チューブ4b側へ輸液が供給され得る状態となる。
次に、輸液チューブ4bの先端側に設けられた雄コネクタ部43をコネクタ42の雌コネクタ部421に押し込み、液密に嵌合させる。
次に、輸液チューブ4bの流路をプライミングする。
次に、図8に示すように、輸液チューブ4aのコネクタ42の雌コネクタ部422に、輸液チューブ4bのコネクタ42の雄コネクタ部423を挿入し、嵌合させる。これにより、輸液チューブ4aのコネクタ42の雌コネクタ部422と輸液チューブ4bのコネクタ42の雄コネクタ部423とが液密に接続される。
これにより、フィルター28を介して患者に抗生剤を投与することができる。
次に、輸液チューブ4bのスライドクレンメ46を操作し、輸液チューブ4bの輸液の流量(投与速度)を抗生剤の指示流量(指示投与速度)に調節し、その輸液を投与する。
次に、患者の容態によって、例えば塩酸ニカルジピンを投与するために用いる輸液チューブ4cを接続するにあたり、まず、図8に示すように、シリンジ50内に塩酸ニカルジピンを吸引し、収納する。
次に、シリンジ50の先端部(口部)に雌コネクタ部452を挿入し、嵌合する。これにより、シリンジ50の先端部と雌コネクタ部452とが液密に接続され、シリンジ50から輸液チューブ4c側へ輸液が供給され得る状態となる。
次に、図示しないシリンジポンプにシリンジ50をセットする。
次に、輸液チューブ4cの先端側に設けられた雄コネクタ部43をコネクタ42の雌コネクタ部421に押し込み、液密に嵌合させる。
次に、輸液チューブ4cの流路をプライミングする。
次に、図9に示すように、輸液チューブ4bのコネクタ42の雌コネクタ部422に、輸液チューブ4cのコネクタ42の雄コネクタ部423を挿入し、嵌合させる。これにより、輸液チューブ4bのコネクタ42の雌コネクタ部422と輸液チューブ4cのコネクタ42の雄コネクタ部423とが液密に接続される。
これにより、フィルター28を介して患者に塩酸ニカルジピンを投与することができる。
次に、シリンジポンプ側の操作部を操作し、輸液チューブ4aの輸液の流量(投与速度)を塩酸ニカルジピンの指示流量(指示投与速度)に調節し、その輸液を投与する。
このようにして、輸液チューブ4aから高カロリー輸液を、輸液チューブ4bから抗生剤を溶解した生理食塩水を、輸液チューブ4cから塩酸ニカルジピンを、それぞれ、患者に投与することができる(混注することができる)。
この輸液チューブセット1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明では、輸液チューブセットが複数の輸液チューブを有する場合、その輸液チューブは、すべて同一でもよく、また、すべて異なっていてもよく、また、一部のみ同一でもよい。
次に、本発明の輸液チューブセットの第3実施形態について説明する。
図10は、本発明の輸液チューブセットの第3実施形態を示す平面図、図11は、図10に示す輸液チューブセットの一方の輸液チューブを接続した状態を示す平面図、図12は、図10に示す輸液チューブセットの各輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。
以下、第3実施形態の輸液チューブセット1について、前述した第1、第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
これらの図に示す第3実施形態の輸液チューブセット1は、輸液投与部2と輸液チューブ1の一つが一体化されたことが異なっていること以外は、前述した第1、第2実施形態と同様である。
すなわち、第3実施形態の輸液チューブセット1は、図10に示すように、輸液投与部2と、前述した第1実施形態と同様の輸液チューブ6a、4aおよび4cとを有している。
輸液投与部2は、患者の血管110に留置される留置針またはカテーテル(本実施形態では、カテーテル22)で構成される。
第1、第2実施形態の輸液投与部2と輸液チューブセット1の一つが一体化された輸液チューブ6aは、留置針またはカテーテル(本実施形態では、カテーテル22)の基端部に接続された雄コネクタ部43と、可撓性(柔軟性)を有し、輸液の流路を構成するチューブ61と、チューブ61の基端部に設けられ、輸液が収納された輸液バッグ(輸液容器)(収納部)31側に接続される接続部として、鋭利な針先を有する瓶針651とを備えている。
また、チューブ61の途中には、輸液の流量を調節する流量調節手段として、スライド式のクレンメ66と、点滴筒64とが、それぞれ、設けられている。スライド式のクレンメ66は、ローラー型のクレンメなど、流量を調節できるものであれば、他のものでも構わない。
また、輸液チューブ6aは、スライドクレンメ66と雄コネクタ部43の間に、先端側からコネクタ67a、コネクタ67b、除菌用のフィルター68、コネクタ67c、逆流防止弁69とをこの順番で備えている。更に、コネクタ67aの基端側には、ストップクランプ65を備えている。
カテーテル22は、その基端部に、出口ポート221を有しており、この出口ポート221に、雄コネクタ部23が液密に接続されている。
なお、留置針またはカテーテルと雄コネクタ部43は、チューブや三方活栓などのコネクタ類を介して接続してもよく、さらには、第1実施形態の輸液投与部2のようなコネクタ付のチューブを介して接続してもよい。
コネクタ67a、67b、67cとしては、輸液チューブ6a、4cのコネクタ42の雄コネクタ部423または雌コネクタ部422と接続し得る弁体を有する雌コネクタ部または雄コネクタ部を有しているものであれば、三方活栓など、特に限定されないが、本実施形態では、前述した弁付のニードルレスコネクタが用いられている。
雄コネクタ部43の形状は、ルアーやルアーロック可能な雄コネクタ部、雌コネクタ部、チューブが直接嵌合するタケノコ状など、特に限定されない。
これら各々のコネクタ67a、67b、67cは、雌コネクタ部671に雄コネクタ部を接続すると弁体が開通し、その内腔は流路として全て連通するように構成されている。
また、雌コネクタ部671の軸と、チューブ41の軸とは、略直交している。
また、雌コネクタ部671は、それぞれ、後述する輸液チューブ6a、4cのコネクタ42の雄コネクタ部423と液密に接続可能な形状をなしている。
なお、コネクタ67a、67b、67cは、本実施形態では、弁体付の雌コネクタ部を備えた前記コネクタ27bの雌コネクタ部271と同様に、例えば、前記輸液チューブ6a、4cに接続されたコネクタ42の雄コネクタ部423が接続される混注口を構成する。
輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雄コネクタ部423は、それぞれ、患者に輸液を投与する際、その輸液が、フィルター68を通過させてよい輸液やフィルター68を通過させなければならない輸液の場合には、コネクタ67cの雌コネクタ部671、または、このコネクタ67cに接続されたコネクタ42の雌コネクタ部422に接続される。フィルター68を通過させてはならない輸液の場合には、コネクタ67bの雌コネクタ部671、または、このコネクタ67bに接続されたコネクタ42の雌コネクタ部422に接続される。さらに、患者の容態によって、非常に緊急性の高い薬剤の投与や、血圧のモニタリングを行うためのラインを接続するために、通常の投与のためのポートの他に、コネクタ67aを、雄コネクタ部43の近傍に設置することが望ましい。
なお、本実施形態では、このコネクタ67a、67b、67cに対し、例えば、前記輸液チューブ4a、4c等のコネクタ42の雄コネクタ部423を接続できるようになっているが、例えば、コネクタ67a、67b、67cに対し、輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雌コネクタ部422を接続するように構成してもよく、また、コネクタ67a、67b、67cに対し、輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雄コネクタ部423と雌コネクタ部422とのいずれも接続し得るように構成してもよい。
コネクタ67a、67b、67cに対し、輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雌コネクタ部422を接続する形態の場合には、例えば、コネクタ67a、67b、67cの雌コネクタ部671を雄コネクタ部に変更し、その形状を輸液チューブ4a、4cのコネクタ42の雌コネクタ部422と液密に接続可能な形状とする。
次に、輸液チューブセット1の作用(使用方法)を説明する。
ここでは、輸液チューブ6aを、患者に輸液を投与するための第1輸液ライン(第1輸液ルート)、すなわち、主に、高カロリー輸液や基本液等が流される輸液チューブとし、輸液チューブ4aを、患者に輸液を投与するための第2輸液ライン(第2輸液ルート)、すなわち、主に、副ルートとして用い、例えば、脂肪乳剤、治療薬、抗生剤等が流される輸液チューブとし、輸液チューブ4cを、患者に輸液を投与するための第3輸液ライン(第3輸液ルート)、すなわち、主に、副ルートとして用い、例えば、微量の治療薬等が流される輸液チューブとする場合を例に挙げて説明する。
輸液チューブ6aを接続するにあたり、まず、輸液バッグ31に、例えば高カロリー輸液を調剤する。
次に、図10に示すように、この輸液の収納された輸液バッグ31の栓(ゴム栓)に輸液チューブ6aの瓶針651を穿通(穿刺)する。これにより、瓶針651を介し、輸液バッグ31と輸液チューブ6aとが接続され、輸液バッグ31から輸液チューブ6a側へ輸液が供給され得る状態となる。
次に、輸液チューブ6aの流路をプライミングする。
次に、患者の血管(例えば、中心静脈等)110に留置されたカテーテル22の雌コネクタ部261に、輸液チューブ6aの雄コネクタ部43を挿入し、嵌合させる。これにより、カテーテル22の雌コネクタ部261と輸液チューブ6aの雄コネクタ部43とが液密に接続される。
これにより、フィルター68を介して患者に高カロリー輸液を投与することができる。
次に、輸液チューブ6aのスライドクレンメ66を操作し、輸液チューブ6aの輸液の流量(投与速度)を高カロリー輸液の指示流量(指示投与速度)に調節し、その輸液を投与する。
次に、例えば脂肪乳剤を投与するために用いる輸液チューブ4aを接続するにあたり、まず、輸液バッグ32に脂肪乳剤を調剤する。
次に、図11に示すように、この輸液の収納された輸液バッグ32の栓(ゴム栓)に輸液チューブ4aの瓶針451を穿通(穿刺)する。これにより、瓶針451を介し、輸液バッグ32と輸液チューブ4aとが接続され、輸液バッグ32から輸液チューブ4a側へ輸液が供給され得る状態となる。
次に、輸液チューブ4aの雄コネクタ部43をコネクタ42の雌コネクタ部421に押し込み、液密に嵌合させる。
次に、輸液チューブ4aの流路をプライミングする。
次に、図11に示すように、脂肪乳剤は、輸液チューブ6aのフィルター68を通過することができないため、フィルター68の先端側のコネクタ67bの雌コネクタ部671に、輸液チューブ4aのコネクタ42の雄コネクタ部423を挿入し、嵌合させる。これにより、輸液チューブ6aのコネクタ67bの雌コネクタ部671と輸液チューブ4aのコネクタ42の雄コネクタ部423とが液密に接続される。
これにより、フィルター68を介さずに患者に脂肪乳剤を投与することができる。
次に、輸液チューブ4aのスライドクレンメ46を操作し、輸液チューブ4aの輸液の流量(投与速度)を抗生剤の指示流量(指示投与速度)に調節し、その輸液を投与する。
次に、例えばビタミンK2を投与するために用いる輸液チューブ4cを接続するにあたり、まず、図12に示すように、シリンジ50内にビタミンK2を吸引し、収納する。
次に、シリンジ50の先端部(口部)に雌コネクタ部452を挿入し、嵌合する。これにより、シリンジ50の先端部と雌コネクタ部452とが液密に接続され、シリンジ50から輸液チューブ4c側へ輸液が供給され得る状態となる。
次に、図示しないシリンジポンプにシリンジ50をセットする。
次に、雄コネクタ部43をコネクタ42の雌コネクタ部421に押し込み、液密に嵌合させる。
次に、輸液チューブ4cの流路をプライミングする。
ビタミンK2は、微粒子を含む製剤であり、フィルター68を詰まらせる恐れがあるので、フィルター68を介さずに投与する必要がある。
次に、図12に示すように、輸液チューブ4aのコネクタ42の雌コネクタ部422に、輸液チューブ4cのコネクタ42の雄コネクタ部423を挿入し、嵌合させる。これにより、輸液チューブ4aのコネクタ42の雌コネクタ部422と輸液チューブ4cのコネクタ42の雄コネクタ部423とが液密に接続される。
これにより、フィルター68を介さずに患者にビタミンK2を投与することができる。
次に、シリンジポンプ側の操作部を操作し、輸液チューブ6aの輸液の流量(投与速度)をビタミンK2の指示流量(指示投与速度)に調節し、その輸液を投与する。
このようにして、輸液チューブ6aから高カロリー輸液を、輸液チューブ4aから脂肪乳剤を、輸液チューブ4cからビタミンK2を、それぞれ、患者に投与することができる(混注することができる)。
この輸液チューブセット1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明では、輸液チューブセットにおける副ルートの輸液チューブの数は、0でもよく、また、3以上でもよい。
また、本発明では、輸液チューブセットにおける副ルートが複数の輸液チューブを有する場合、その輸液チューブは、すべて同一でもよく、また、すべて異なっていてもよく、また、一部のみ同一でもよい。
また、本発明では、例えば、図13に示すように、前記輸液チューブセット1の輸液チューブ6aを、フィルター68のついていない輸液チューブ6bに変更してもよい。
以上、本発明の輸液チューブおよび輸液チューブセットを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
なお、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の輸液チューブセットのコネクタは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記各実施形態のように、コネクタが2つの弁体を備えている場合、このコネクタは、用途に応じて、接続される雄コネクタ部または雌コネクタ部が2つの弁体のうちの一方の弁体にのみ接続が可能であってもよいし、両方の弁体に接続が可能であってもよい。
また、本発明の輸液チューブセットは、輸液投与部のうちの一部、例えば、留置針やカテーテル等を有していないものであってもよい。すなわち、輸液投与部は、輸液投与部側コネクタを有していればよい(例えば、輸液投与部側コネクタのみで構成されていてもよい)。
本発明の輸液チューブセットの第1実施形態を示す平面図である。 本発明の輸液チューブセットにおけるロック機構を示す斜視図である。 図1に示す輸液チューブセットの一方の輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。 図1に示す輸液チューブセットの各輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。 本発明の輸液チューブの他の実施形態を示す平面図である。 本発明の輸液チューブセットの第2実施形態を示す平面図である。 図6に示す輸液チューブセットの一方の輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。 図6に示す輸液チューブセットの各輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。 図6に示す輸液チューブセットの各輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。 本発明の輸液チューブセットの第3実施形態を示す平面図である。 図10に示す輸液チューブセットの各輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。 図10に示す輸液チューブセットの各輸液チューブを接続した状態を示す平面図である。 本発明の第3実施形態における輸液チューブの他の実施形態を示す平面図である。
符号の説明
1 輸液チューブセット
110 血管
2 輸液投与部
21 留置針
211 出口ポート
22 カテーテル
221 出口ポート
23 雄コネクタ部
24 チューブ
25 ストップクランプ
26 輸液投与部側コネクタ
261、262 雌コネクタ部
263 雄コネクタ部
271 雌コネクタ部
272 雄コネクタ部
273 雄コネクタ部
27a、27b コネクタ
28 フィルター
31 輸液バッグ
32 輸液バッグ
4a〜4d 輸液チューブ
41 チューブ
42 コネクタ
421 雌コネクタ部
422 雌コネクタ部
423 雄コネクタ部
43 雄コネクタ部
44 点滴筒
451 瓶針
452 雌コネクタ部
46 スライドクレンメ(クレンメ)
471 雄コネクタ部
49 逆流防止弁
5 ロック機構
50 シリンジ
51 雄コネクタ部
52 雌コネクタ部
53 ハーフロック部
531 凹部
6a、6b 輸液チューブ
61 チューブ
64 点滴筒
65 ストップクランプ
651 瓶針
66 スライドクレンメ(クレンメ)
67a〜67c コネクタ
671 雌コネクタ部
68 フィルター
69 逆流防止弁

Claims (10)

  1. 輸液の流路を構成するチューブと、
    前記チューブの一方の端部側に設けられ、第1の雄コネクタ部および他の第1の雄コネクタ部が接続可能な第1の雌コネクタ部を有するコネクタと、
    前記チューブの他方に設けられ、輸液が収納された収納部側に接続される接続部とを備える輸液チューブであって、
    前記第1の雌コネクタ部に対して設けられ、前記第1の雌コネクタ部に前記他の第1の雄コネクタ部が接続されていないときには閉じ、前記第1の雌コネクタ部に前記他の第1の雄コネクタ部が接続されているときには開く開閉口で構成されたスリットを備えた弾性材料で構成された弁体を有することを特徴とする輸液チューブ。
  2. 前記チューブの一方の端部に第2の雄コネクタ部が設けられており、
    前記コネクタは、前記第2の雄コネクタ部が接続可能な第2の雌コネクタ部と、前記第2の雌コネクタ部に対して設けられ、前記第2の雌コネクタ部に前記第2の雄コネクタ部が接続されていないときには閉じ、前記第2の雌コネクタ部に前記第2の雄コネクタ部が接続されているときには開く開閉口で構成されたスリットを備えた弾性材料で構成された弁体とを備えている請求項1に記載の輸液チューブ。
  3. 前記チューブの途中に、輸液の流量を調節する流量調節手段を有する請求項1または2に記載の輸液チューブ。
  4. 前記チューブの途中に、前記接続部から前記コネクタへの流れを可能にし、かつ、その逆方向の流れを阻止する逆流阻止手段を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の輸液チューブ。
  5. 前記第1の雄コネクタ部は、前記第1の雌コネクタ部と同形状の他の第1の雌コネクタ部と液密に接続可能な形状をなしている請求項1ないし4のいずれかに記載の輸液チューブ。
  6. 前記第1の雄コネクタ部と、前記第1の雌コネクタ部とは、それらの中心線が互いに平行で、かつ前記第1の雌コネクタ部の開口部と前記第1の雄コネクタ部の開口部とが互いに反対の方向を向くように配置されている請求項1ないし5のいずれかに記載の輸液チューブ。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の少なくとも1つの輸液チューブと、
    前記輸液チューブの一方の端部側に設けられたコネクタの前記第1の雄コネクタ部または前記第1の雌コネクタ部と接続し得る輸液投与部側コネクタを有し、患者に対し、輸液を投与する輸液投与部とを備えることを特徴とする輸液チューブセット。
  8. 前記輸液投与部は、除菌用のフィルターを有する請求項7に記載の輸液チューブセット。
  9. 前記輸液投与部側コネクタに、一端側に輸液容器に接続される接続部を有するチューブの他端側が接続される請求項7または8に記載の輸液チューブセット。
  10. 請求項1ないし6のいずれかに記載の少なくとも1つの輸液チューブと、
    前記輸液チューブの一方の端部側に設けられたコネクタの前記第1の雄コネクタ部と接続し得る雌コネクタ部を備える輸液投与部側コネクタを有し、患者に対し、輸液を投与する輸液投与部とを備える輸液チューブセットであって、
    前記輸液投与部側コネクタは、前記雌コネクタ部に対して設けられ、前記雌コネクタ部に前記第1の雄コネクタ部が接続されていないときには閉じ、前記雌コネクタ部に前記第1の雄コネクタ部が接続されているときには開く開閉口で構成されたスリットを備えた弾性材料で構成された弁体を有することを特徴とする輸液チューブセット。
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