JPWO2017163337A1 - ヒートポンプ式暖房装置 - Google Patents

ヒートポンプ式暖房装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017163337A1
JPWO2017163337A1 JP2018506677A JP2018506677A JPWO2017163337A1 JP WO2017163337 A1 JPWO2017163337 A1 JP WO2017163337A1 JP 2018506677 A JP2018506677 A JP 2018506677A JP 2018506677 A JP2018506677 A JP 2018506677A JP WO2017163337 A1 JPWO2017163337 A1 JP WO2017163337A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
evaporator
refrigerant
switching valve
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018506677A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6567166B2 (ja
Inventor
裕輔 島津
裕輔 島津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2017163337A1 publication Critical patent/JPWO2017163337A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6567166B2 publication Critical patent/JP6567166B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B30/00Heat pumps
    • F25B30/02Heat pumps of the compression type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24DDOMESTIC- OR SPACE-HEATING SYSTEMS, e.g. CENTRAL HEATING SYSTEMS; DOMESTIC HOT-WATER SUPPLY SYSTEMS; ELEMENTS OR COMPONENTS THEREFOR
    • F24D3/00Hot-water central heating systems
    • F24D3/18Hot-water central heating systems using heat pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24HFLUID HEATERS, e.g. WATER OR AIR HEATERS, HAVING HEAT-GENERATING MEANS, e.g. HEAT PUMPS, IN GENERAL
    • F24H4/00Fluid heaters characterised by the use of heat pumps
    • F24H4/02Water heaters
    • F24H4/04Storage heaters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B47/00Arrangements for preventing or removing deposits or corrosion, not provided for in another subclass
    • F25B47/02Defrosting cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B6/00Compression machines, plants or systems, with several condenser circuits
    • F25B6/04Compression machines, plants or systems, with several condenser circuits arranged in series
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/047Water-cooled condensers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B25/00Machines, plants or systems, using a combination of modes of operation covered by two or more of the groups F25B1/00 - F25B23/00
    • F25B25/005Machines, plants or systems, using a combination of modes of operation covered by two or more of the groups F25B1/00 - F25B23/00 using primary and secondary systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
  • Defrosting Systems (AREA)

Abstract

本発明に係るヒートポンプ式暖房装置(1)は、暖房端末(70)に熱を供給する。ヒートポンプ式暖房装置(1)は、冷凍サイクル(10)と、熱交換部(31)と、放熱部(32)と、送風装置(50)とを備える。冷凍サイクル(10)は、第1冷媒を圧縮機(11)、凝縮器(12)、膨張弁(13)、および蒸発器(14)の順に循環させるように構成される。熱交換部(31)は、凝縮器(12)からの熱を用いて、暖房端末(70)へ流れる第2冷媒を加熱するように構成される。放熱部(32)は、暖房端末(70)から熱交換部(31)へ流れる第2冷媒の熱を放出するように構成される。送風装置(50)は、放熱部(32)から蒸発器(14)へ送風するように構成される。

Description

本発明は、ヒートポンプ式暖房装置に関する。
冷凍サイクルを備える装置において、蒸発器の周囲の温度が低下すると、蒸発器に霜が発生する場合がある。蒸発器に霜が発生すると蒸発器における熱交換効率が低下して、冷凍サイクルの能力が低下することが知られている。そのため、冷凍サイクルを備える装置は、蒸発器に発生した霜を取り除く為に除霜運転を行なう構成を有するものがある。たとえば、特開2008−96044号公報(特許文献1)には、除霜運転として蒸発器を貯湯タンクからの温水で加熱する、貯湯式給湯装置が開示されている。
特開2008−96044号公報
除霜運転を行なっている間、蒸発器による熱の吸熱を停止して除霜を速やかに完了するために、冷凍サイクルの通常の運転は行なわれない場合が多い。除霜運転が頻繁に行なわれると、通常の運転が妨げられるため、ユーザの快適性が損なわれ得る。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、暖房運転を継続しながら蒸発器における霜の発生を抑制することができるヒートポンプ式暖房装置を提供することである。
本発明に係るヒートポンプ式暖房装置は、暖房端末に熱を供給して室内の暖房を行なう。ヒートポンプ式暖房装置は、冷凍サイクルと、熱交換部と、放熱部と、送風装置とを備える。冷凍サイクルは、第1冷媒を圧縮機、凝縮器、膨張弁、および蒸発器の順に循環させるように構成される。熱交換部は、凝縮器からの熱を用いて、暖房端末へ流れる第2冷媒を加熱するように構成される。放熱部は、暖房端末から熱交換部へ流れる第2冷媒の熱を放出するように構成される。送風装置は、放熱部から蒸発器へ送風するように構成される。
本発明によれば、暖房運転中の第2冷媒の残熱を蒸発器の加熱に利用することができる。そのため、暖房運転を継続しながら蒸発器を加熱して霜の発生を抑制することができ、ユーザの快適性を向上させることができる。
実施の形態に係るヒートポンプ式暖房装置の構成を示す機能ブロック図である。 冷凍サイクルを循環する1次冷媒の圧力とエンタルピとの関係を示すP−h線図である。 ヒートポンプ式暖房装置の暖房能力と成績係数COP(Coefficient Of Performance)とを比較するための図である。 制御装置によって行なわれる切換弁を制御する処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態の変形例に係るヒートポンプ式暖房装置の構成を示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、実施の形態に係るヒートポンプ式暖房装置1の構成図である。図1に示されるように、ヒートポンプ式暖房装置1は、冷凍サイクル10と、ポンプ20と、冷却器32と、切換弁40と、ファン50と、制御装置100とを備える。
冷凍サイクル10は、圧縮機11と、凝縮器12と、膨張弁13と、蒸発器14とを含む。冷凍サイクル10においては、1次冷媒が、圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13、および蒸発器14の順に循環する。凝縮器12には、熱交換部31が組み込まれている。
1次冷媒(たとえばR32)は、凝縮器12において熱交換部31を通過する2次冷媒に熱を放出する。1次冷媒からの熱を受けた2次冷媒は、ポンプ20によって暖房端末70(たとえばファンコイルあるいはラジエータ)に出力される。暖房端末70は、2次冷媒から放出される熱によって暖められる。暖房端末70に熱を放出した2次冷媒は、凝縮器12に戻り再び1次冷媒から熱を受けてポンプ20によって暖房端末70に出力される。
冷却器32は、熱交換部31および暖房端末70に接続されている。冷却器32と暖房端末70とを接続する流路から分岐して、熱交換部31に接続される流路の途中に切換弁40が接続されている。
2次冷媒は、たとえば水あるいはブラインである。ブラインは、凝固点が0℃より低い不凍液であり、たとえば塩化ナトリウム水溶液、塩化カルシウム水溶液あるいはエチレングリコール水溶液を含む。2次冷媒として水よりも凝固点の低いブラインを用いることで、配管中での凍結を抑制することができる。
圧縮機11は、蒸発器14から気体の1次冷媒(ガス冷媒)を、圧縮して出力する。圧縮機11は、制御装置100によって駆動周波数が制御されて、単位時間あたりに吐出する冷媒量が制御される。
凝縮器12においては、圧縮機11からの高温高圧のガス冷媒が冷却されて凝縮し、液体の1次冷媒(液冷媒)が出力される。凝縮器12は、ガス冷媒が凝縮するときの熱(凝縮熱)を2次冷媒に放出する。
膨張弁13は、凝縮器12からの液冷媒を断熱膨張させて減圧する。膨張弁13は、制御装置100によって開度が調節される。膨張弁13で減圧された1次冷媒は、気液二相状態(湿り蒸気)となる。膨張弁13は、たとえば電子制御式膨張弁(LEV:Linear Expansion Valve)である。
蒸発器14は、熱交換により外気から熱を受け、膨張弁13からの湿り蒸気に含まれる液冷媒を蒸発させる。蒸発器14からは、ガス冷媒が出力される。蒸発器14は、周囲の空気から熱(蒸発熱)を奪って液冷媒を蒸発させる。
ファン50は、送風により冷却器32から蒸発器14への空気の流れを促進する。ファン50は、図1に示されるように冷却器32へ送風するように配置されていてもよいし、あるいは蒸発器14からの空気を吸い込むように配置されていてもよい。
制御装置100は、膨張弁13の開度を制御して、たとえば蒸発器14から出力される冷媒の過熱度が目標過熱度に近づくようにする(過熱度制御)。制御装置100は、ポンプ20を制御して2次冷媒を暖房端末に出力する。制御装置100は、凝縮器12を通過した冷媒の温度が一定の温度となるように圧縮機11の駆動周波数を制御して圧縮機11から出力される単位時間に出力される冷媒の量を調節する。制御装置100は、ファン50を制御して冷却器32へ送風する。制御装置100は、切換弁40の開閉を制御する。制御装置100は、蒸発器14の周囲の温度を温度センサ60から受ける。制御装置100は、ヒートポンプ式暖房装置1の暖房運転を停止している場合でも、2次冷媒を間欠的に循環させて、2次冷媒の凍結を防止する。
蒸発器の周囲の温度が低下すると、蒸発器に霜が発生する場合がある。蒸発器に霜が発生すると蒸発器における熱交換効率が低下して、冷凍サイクルの能力が低下することが知られている。そのような場合、ヒートポンプ式暖房装置においては蒸発器に発生した霜を取り除く除霜運転を行なう。除霜運転としては、たとえば冷凍サイクルにおける1次冷媒の循環を逆向きにしたり、あるいは、暖房端末によって暖められた温水を利用する方法を挙げることができる。
除霜運転を行なっている間、蒸発器による熱の吸熱を停止して除霜を速やかに完了するために、冷凍サイクル10の通常の運転は停止されるのが通常である。除霜運転が頻繁に行なわれると、暖房運転の継続が妨げられるため、ユーザの快適性が損なわれ得る。
そこで、実施の形態においては、暖房運転中に2次冷媒の残熱を利用して蒸発器14を加熱し、蒸発器14における霜の発生を抑制する。その結果、暖房運転を継続的に行なうことができ、ユーザの快適性を向上させることができる。
実施の形態においては、暖房端末70から戻ってきた2次冷媒は、切換弁40が閉まっている場合に冷却器32を経由してから凝縮器12に戻る。冷却器32は、2次冷媒を冷却する。2次冷媒は、冷却器32を通過するときに熱を放出する。当該熱によって暖められた空気がファン50によって蒸発器14へ送風される。蒸発器14は、当該空気によって加熱される。
切換弁40が開いている場合、冷却器32を経由する流路は切換弁40を経由する流路よりも流路抵抗が高いため、暖房端末70から戻ってきた2次冷媒のほとんどは、切換弁40を経由して、凝縮器12に入力される。切換弁40が開いている場合、蒸発器14は、2次冷媒によってほとんど加熱されない。
実施の形態においては、切換弁40が閉まっている場合に暖房端末70に熱を放出した2次冷媒から冷却器32がさらに熱を奪って、当該熱を用いて蒸発器14を加熱する。凝縮器12に入力される2次冷媒の温度は、切換弁40が閉まっている場合の方が切換弁40が開いている場合よりも低くなる。切換弁40が閉まっている場合、暖房端末70へ出力される2次冷媒の温度を切換弁40が開いている場合と同じ温度とするためには、切換弁40が開いている場合よりも凝縮器12において多くの熱を2次冷媒に与える必要がある。すなわち、蒸発器14を通過する1次冷媒のエンタルピは、切換弁40が閉まっている場合の方が切換弁40が開いている場合よりも大きくする必要がある。そのため、冷凍サイクル10の圧縮機11は、切換弁40が閉まっている場合の方が切換弁40が開いている場合よりも1次冷媒に行なう仕事量(エネルギー)を高めるように制御装置100によって制御される。
図2は、冷凍サイクル10を循環する1次冷媒の圧力とエンタルピとの関係を示すP−h線図である。図2において、曲線LCは、1次冷媒の飽和液線である。曲線GCは、単1次冷媒の飽和蒸気線である。点CPは、1次冷媒の臨界点である。
臨界点は、液冷媒とガス冷媒との間で相変化が生じ得る範囲の限界を示す点であり、飽和液線と飽和蒸気線との交点となる。臨界点における圧力より1次冷媒の圧力が高くなると液冷媒とガス冷媒との間で相変化が生じなくなる。飽和液線よりエンタルピが低い領域においては1次冷媒は液体であり、飽和蒸気線よりもエンタルピが高い領域においては1次冷媒は気体である。飽和液線と飽和蒸気線とで挟まれた領域においては、1次冷媒は気液二相状態(湿り蒸気)である。
図2を参照して、切換弁40が開いている場合(2次冷媒による蒸発器14の加熱を行なわない場合)における1次冷媒の循環は、点R11から、点R12、点R13、および点R14を経て点R11へ戻ってくるサイクルC1(破線)として表される。点R11から点R12への状態変化は、圧縮機11による1次冷媒の圧縮の過程を表わす。点R12から点R13への状態変化は、凝縮器12による1次冷媒の凝縮の過程を表わす。点R13から点R14への状態変化は、膨張弁13による1次冷媒の断熱膨張の過程を表わす。点R14から点R11への状態変化は、蒸発器14による1次冷媒の蒸発の過程を表わす。
切換弁40が閉まっている場合(2次冷媒による蒸発器14の加熱を行なう場合)における1次冷媒の循環は、点R21から、点R22、点R23、および点R24を経て点R21へ戻ってくるサイクルC2(実線)として表される。点R21から点R22への状態変化は、圧縮機11による1次冷媒の圧縮の過程を表わす。点R22から点R23への状態変化は、凝縮器12による1次冷媒の凝縮の過程を表わす。点R23から点R24への状態変化は、膨張弁13による1次冷媒の断熱膨張の過程を表わす。点R24から点R21への状態変化は、蒸発器14による1次冷媒の蒸発の過程を表わす。
切換弁40が開いている場合のサイクルC1と切換弁40が閉まっている場合のサイクルC2とを比較すると、圧縮機11による断熱圧縮の過程の終点に関して、点R22の状態の方が、点R21の状態よりもエンタルピおよび圧力ともに高くなっている。これは、切換弁40が閉まっている場合の方が開いている場合よりも1次冷媒を圧縮するように圧縮機11が制御装置100によって制御された結果である。
また、凝縮器12による凝縮過程の終点に関して、点R23の状態の方が、点R13の状態よりもエンタルピが小さい。これは、切換弁40が閉まっている場合、暖房端末70から戻ってきた2次冷媒が冷却器32を経由するため、凝縮器12に入力される2次冷媒の温度は、切換弁40が開いている場合よりも下がる。凝縮器12を通過した1次冷媒は、切換弁40が開いている場合より切換弁40が閉まっている場合の方が冷却される。その結果、切換弁40が開いている場合よりも切換弁40が閉まっている場合の方が過冷却度が高まり、点R23の状態の方が、点R13の状態よりもエンタルピが小さくなっている。
このように、切換弁40を閉めて2次冷媒を用いて蒸発器14を加熱すると、圧縮機11が1次冷媒に行なう仕事量(エネルギー)が高まる。すなわち、ヒートポンプ式暖房装置1で消費するエネルギーが増加する。そのため、切換弁40を閉めて2次冷媒を用いて蒸発器14を加熱すると、ヒートポンプ式暖房装置1の効率が低下してしまう。そこで、実施の形態においては、霜の発生を抑制することによりヒートポンプ式暖房装置1の暖房能力を向上させることができる場合に切換弁40を閉めて、蒸発器14を加熱する。
図3は、ヒートポンプ式暖房装置1の暖房能力と成績係数COP(Coefficient Of Performance)とを比較するための図である。実施の形態においてヒートポンプ式暖房装置1の暖房能力とは、暖房端末が2次冷媒から受ける熱量である。実施の形態においてヒートポンプ式暖房装置1のCOPとは、暖房能力と圧縮機11によって1次冷媒に与えられたエネルギーとの比であり、ヒートポンプ式暖房装置1の効率を示す指標である。図3に示されるグラフは、実機実験あるいはシミュレーションによって得ることができる。
図3(a)は、暖房能力と蒸発器14の周囲の温度との関係を示す図である。図3(a)において、曲線PNは、蒸発器14に霜が発生しないと仮定した場合を示す。曲線PCは、切換弁40が閉まっている場合を示す。曲線POは、切換弁40が開いている場合を示す。図3(a)に示されるように、蒸発器14の周囲の温度Tが温度T1から温度T2の間(T1<T<T2)にある場合、暖房能力は、切換弁40が閉まっている場合の方が開いている場合よりも大きい。一方、温度Tが温度T1より小さい場合、湿度が低くなるため、蒸発器14に霜が発生しにくい。そのため、暖房能力は、切換弁40が閉まっている場合と開いている場合とではほとんど変わらない。また、温度Tが温度T2より大きい場合、水の凝固点である0℃よりも十分に温度が高いため、暖房能力は切換弁40が閉まっている場合と開いている場合とではほとんど変わらない。
図3(b)は、COPと蒸発器14の周囲の温度との関係を示す図である。図3(b)において、曲線ENは、蒸発器14に霜が発生しないと仮定した場合を示す。曲線ECは、切換弁40が閉まっている場合を示す。曲線EOは、切換弁40が開いている場合を示す。図3(b)に示されるように、切換弁40が閉まっている場合のCOPは、切換弁40が開いている場合のCOPを下回っている。すなわち、切換弁40を閉めて2次冷媒の残熱を用いて蒸発器14を加熱すると、ヒートポンプ式暖房装置1の効率が低下する。
図3に示されるように、COP(図3(b))が低下するものの、暖房能力(図3(a))が向上するのは蒸発器14の周囲の温度Tが温度T1から温度T2の間(T1<T<T2)にある場合である。そこで、実施の形態においては蒸発器14の周囲の温度Tが温度T1から温度T2の間(T1<T<T2)にある場合に、切換弁40を閉めて、2次冷媒に冷却器32を経由させて、蒸発器14を加熱する。
図4は、制御装置100によって行なわれる切換弁40の開閉を制御する処理を説明するためのフローチャートである。図3に示される処理は、ヒートポンプ式暖房装置1の制御のために制御装置100によって実行される不図示のメインルーチンによって行なわれる。
図4に示されるように、制御装置100は、ステップ(以下では単にSと記載する)S101において、蒸発器14の周囲の温度Tを温度センサ60により測定し、処理をS102に進める。制御装置100は、S102において温度Tが基準温度T1より大きく、かつ基準温度T2より小さいか否かを判定する。温度Tが基準温度T1より大きく、かつ基準温度T2より小さい場合(S102においてYES)、制御装置100は、S103において切換弁40を閉めて蒸発器14を暖めて霜の発生を抑制する。処理をメインルーチンに返す。温度Tが基準温度T1以下、または基準温度T2以上である場合(S102においてNO)、制御装置100は、S104において切換弁40を開けて蒸発器14の加熱を中止する。
上記のような処理を行なうことにより、2次冷媒を冷却器32において冷却することによるCOPの低下を、蒸発器14の周囲の温度Tが温度T1から温度T2の間(T1<T<T2)にある場合に限定することができる。
以上、実施の形態によれば、暖房運転を継続しながら蒸発器14における霜の発生を抑制することができる。その結果、暖房運転を継続的に行なうことができ、ユーザの快適性を向上させることができる。
実施の形態においては、凝縮器12と熱交換部31が一体である場合について説明した。熱交換部31は、凝縮器12から分離していてもよい。
実施の形態においては、切換弁40を備える場合について説明した。切換弁40は本発明における必須の構成要素ではない。たとえば、図5に示されるヒートポンプ式暖房装置1Aのように、切換弁40を備えず、暖房端末から戻ってきた2次冷媒が冷却器32に入力されるようにしてもよい。ヒートポンプ式暖房装置1Aによれば、切換弁が不要のため、製造コストを抑えることができる。
実施の形態においては、霜の発生によりヒートポンプ式暖房装置1の暖房能力が低下する温度の範囲において、切換弁40を閉めるように制御して、蒸発器14を加熱する場合について説明した。蒸発器14に生じる霜の量は、蒸発器14の周囲の湿度にも依存することが知られている。そのため、蒸発器14の周囲の湿度に基づいて切換弁40を制御してもよい。あるいは、蒸発器14の周囲の温度および湿度に基づいて切換弁40を制御してもよい。
なお、蒸発器14における通風抵抗を小さくすることにより、ファン50によって送風される冷却器32からの空気が蒸発器14の全体に行き渡り易くなり、蒸発器14の加熱をより効率的に行なうことができる。たとえば、冷却器32のフィンピッチを蒸発器14のフィンピッチより大きくすることにより蒸発器14の通風抵抗を小さくすることができる。あるいは、冷却器32のフィンの切り起こしを蒸発器14のフィンの切り起こしより抑えることによりにおける蒸発器14の通風抵抗を小さくすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A ヒートポンプ式暖房装置、10 冷凍サイクル、11 圧縮機、12 凝縮器、13 膨張弁、14 蒸発器、20 ポンプ、31 熱交換部、32 冷却器、40 切換弁、50 ファン、70 暖房端末、100 制御装置、T1,T2 基準温度。

Claims (3)

  1. 暖房端末に熱を供給するためのヒートポンプ式暖房装置であって、
    第1冷媒を圧縮機、凝縮器、膨張弁、および蒸発器の順に循環させるように構成される冷凍サイクルと、
    前記凝縮器からの熱を用いて、前記暖房端末へ流れる第2冷媒を加熱するように構成される熱交換部と、
    前記暖房端末から前記熱交換部へ流れる前記第2冷媒の熱を放出するように構成される放熱部と、
    前記放熱部から前記蒸発器へ送風するように構成される送風装置とを備える、ヒートポンプ式暖房装置。
  2. 前記暖房端末からの前記第2冷媒を、前記放熱部を経由せずに前記熱交換部へ供給するように構成されるバイパス部をさらに備え、
    前記バイパス部は、前記蒸発器の周囲の温度が所定の範囲内である場合、前記第2冷媒を前記熱交換部へ供給せず、前記温度が前記所定の範囲外である場合、前記第2冷媒を前記熱交換部へ供給するように構成される、請求項1に記載のヒートポンプ式暖房装置。
  3. 前記第2冷媒は、ブラインである、請求項1に記載のヒートポンプ式暖房装置。
JP2018506677A 2016-03-23 2016-03-23 ヒートポンプ式暖房装置 Active JP6567166B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/059202 WO2017163337A1 (ja) 2016-03-23 2016-03-23 ヒートポンプ式暖房装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017163337A1 true JPWO2017163337A1 (ja) 2018-11-29
JP6567166B2 JP6567166B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=59900025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018506677A Active JP6567166B2 (ja) 2016-03-23 2016-03-23 ヒートポンプ式暖房装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6567166B2 (ja)
DE (1) DE112016006644B4 (ja)
GB (1) GB2563511B (ja)
WO (1) WO2017163337A1 (ja)

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58179764A (ja) 1982-04-14 1983-10-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd ヒ−トポンプ温水機
JPH078581B2 (ja) 1987-09-14 1995-02-01 株式会社日立製作所 液晶光スイツチ駆動方法
US4840460A (en) 1987-11-13 1989-06-20 Honeywell Inc. Apparatus and method for providing a gray scale capability in a liquid crystal display unit
JPH06273008A (ja) * 1993-03-16 1994-09-30 Osaka Gas Co Ltd 空気調和装置
KR100291770B1 (ko) * 1999-06-04 2001-05-15 권오경 액정표시장치
JP2001012829A (ja) * 1999-06-30 2001-01-19 Sanyo Electric Co Ltd ヒートポンプ式空気調和機
JP4236542B2 (ja) * 2003-09-03 2009-03-11 シャープ株式会社 ヒートポンプ式給湯機
JP4856489B2 (ja) * 2006-07-31 2012-01-18 サンデン株式会社 給湯装置
JP2008096044A (ja) 2006-10-13 2008-04-24 Corona Corp 貯湯式給湯装置
JP2012007751A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Fujitsu General Ltd ヒートポンプサイクル装置
EP2458304A3 (de) 2010-11-24 2014-06-18 Glen Dimplex Deutschland GmbH Wärmepumpenanlage umfassend eine Wärmepumpe sowie Verfahren zum Betrieb einer derartigen Wärmepumpenanlage
JP2012172869A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Enaatekku Kk ヒートポンプ装置
JP5983451B2 (ja) 2013-02-08 2016-08-31 株式会社デンソー 暖房システム
EP3106773B1 (en) * 2014-02-10 2018-05-09 Mitsubishi Electric Corporation Heat pump hot water supply device
CN105402966B (zh) 2015-12-31 2018-05-11 清华大学 一种太阳能空气源热泵

Also Published As

Publication number Publication date
GB2563511A (en) 2018-12-19
WO2017163337A1 (ja) 2017-09-28
GB2563511B (en) 2020-06-03
GB201811796D0 (en) 2018-09-05
JP6567166B2 (ja) 2019-08-28
DE112016006644B4 (de) 2021-11-04
DE112016006644T5 (de) 2018-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101192346B1 (ko) 히트 펌프식 급탕장치
KR101155496B1 (ko) 히트펌프식 급탕장치
EP2597381B1 (en) Cold/hot water supply apparatus
JP2011052884A (ja) 冷凍空調装置
JP2010181104A (ja) ヒートポンプ式給湯・空調装置
EP2420758A1 (en) Heat-pump water heater and air conditioner
JP2004003801A (ja) 二酸化炭素を冷媒として用いた冷凍装置
JP2005257231A (ja) ヒートポンプ給湯エアコン
JP2005249319A (ja) ヒートポンプ給湯エアコン
JP2019163892A (ja) 地中熱ヒートポンプ装置
JP6972422B2 (ja) 冷凍サイクル装置
KR101752974B1 (ko) 히트펌프시스템
JP2008082601A (ja) ヒートポンプ給湯装置
KR101761012B1 (ko) 급탕난방장치
JP5150300B2 (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP2018159507A (ja) Ghpチラー
JP6567166B2 (ja) ヒートポンプ式暖房装置
JP2009281631A (ja) ヒートポンプユニット
CN113883599A (zh) 空调器
JP6024241B2 (ja) ヒートポンプシステム
JP2005300057A (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP6978242B2 (ja) 冷媒回路装置
JP6455752B2 (ja) 冷凍システム
JP6695034B2 (ja) ヒートポンプ装置
KR101212686B1 (ko) 히트 펌프식 급탕장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180731

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6567166

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250