JPWO2017159425A1 - 重ねレーザ溶接継手、該溶接継手の製造方法および自動車用骨格部品 - Google Patents

重ねレーザ溶接継手、該溶接継手の製造方法および自動車用骨格部品 Download PDF

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Abstract

優れた剥離強度と寸法精度を有する重ねレーザ溶接継手の提供。鋼板2、3が積層して形成され、表面が略C字形状の溶接部4を複数個配列した重ねレーザ溶接継手1で、溶接部4は配列方向に延びた第1線状部4aと、第1線状部4aの両端に形成された表面が半円形状である第2線状部4bとからなり、半円形状の半径R(mm)と板厚がより大きい方の鋼板2、3の板厚t(mm)(鋼板2、3が同じ板厚の場合は、同じ板厚t)とが0<R≦1.5t、鋼板2、3間の隙間G(mm)が0.25t以下、隣接する溶接部間のピッチλ(mm)と線状部4a、4bの長さの和の溶接長l(mm)とが0.4≦l/λ<0.7、板厚tが4.0mm以下、鋼板2、3の接触部の端部と溶接部4との間隔X(mm)が2t≦X≦4t、板厚tと溶接部4の幅W(mm)とが0.3≦W/t≦1.0、を満たし、鋼板2、3の少なくとも一方は特定の成分組成および引張強さTSを有する。

Description

本発明は、重ねレーザ溶接継手、該溶接継手の製造方法および上記溶接継手を用いて成形された自動車用骨格部品に関する。
従来のフランジ部分を持った自動車の構造部材の溶接には抵抗スポット溶接が行われている。しかし、抵抗スポット溶接には、溶接に時間がかかるという問題、分流によって発熱量が低下するためにピッチを狭くすることができないという問題、さらには溶接機のガンによる空間的な制約があるという問題がある。そのため、近年、従来の抵抗スポット溶接の他に、レーザ溶接の検討がなされている。レーザ溶接では、板の隙間(板隙)が大きくなり過ぎると溶け落ちが発生する。一方、亜鉛めっき鋼板では、適正な板隙を確保しないと重ね面の亜鉛めっきが蒸気化してスパッタとなるため、板隙の制御が必要となる。
例えば、特許文献1では、断面形状が略ハット形状のフレーム部品のフランジ部と、該フランジ部に対向して配置する他のフレーム部品またはパネル部品とを溶接して閉断面を構成する自動車用骨格部品であって、溶接位置座標を、フランジ部と他のフレーム部品またはパネル部品との接触位置の端部を0とし、フランジ部のフランジ外端側を(−)、略ハット形状における縦壁側を(+)とした座標系で表し、略ハット形状の縦壁部とフランジ部を繋ぐ円弧状部の半径をR(mm)としたときに、下式で表される位置Xを片側溶接方法にて連続溶接してなることを特徴とする自動車用骨格部品が開示されている。
+√(2Ra−a)≧X>1.5 ただし、R≧2(単位:mm)、a:溶接可能な間隙量
また、特許文献2では、折り曲げ部、および該折り曲げ部に続くフランジを有する一の鋼板と、他の一または複数の鋼板とを前記フランジで重ね合わせ、該重ね合わせ部に、第1のレーザ溶接を行って第1のレーザ溶接部を形成し、該第1のレーザ溶接部の温度がMf点未満に低下した後に、形成された前記第1のレーザ溶接部に関して折り曲げ部の反対側となる第1のレーザ溶接部の近傍の領域に、第2のレーザ溶接を行って第2のレーザ溶接部を形成するとともに、該第2のレーザ溶接により第1のレーザ溶接部の熱影響部を焼き戻し処理して当該熱影響部の硬さを第2のレーザ溶接部の熱影響部の硬さの90%以下とすることによってレーザ溶接構造部材を製造することを特徴とするレーザ溶接構造部材の製造方法が開示されている。
また、特許文献3では、少なくとも一方がハット型断面形状鋼板からなる閉断面構造の衝撃吸収部材において、ハット型断面形状鋼板のフランジ部の長手方向に沿って断続的に形成された溶接ビードの1箇所当たりの溶接長Lと溶接ピッチλの比(L/λ)が0.2以上0.95以下であり、かつフランジ部の重ね合わせ面での溶融幅Wと板厚tの比(W/t)が1.0以上、3.0以下であることを特徴とする衝撃吸収特性に優れた衝撃吸収部材が開示されている。
特開2012−240118号公報 特開2010−12504号公報 特開2006−142917号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、略ハット形状のフランジ部と、他の部品とが接触してない部分を連続溶接するため、入熱量が多くなって熱歪が大きくなり、寸法精度が落ちるという問題がある。
また、特許文献2に記載の技術では、レーザ溶接を2回行うため、溶接時間がかかり、熱歪が大きくなり、寸法精度が落ちるという問題がある。
また、特許文献3に記載の技術では、衝撃吸収特性に着目したものであり、剥離強度については何ら考慮されておらず、十分な剥離強度を得ることができないという問題がある。
そこで、本発明では、十分な剥離強度を確保すると共に、熱歪による変形を低減させて寸法精度を向上させることが可能な重ねレーザ溶接継手、該溶接継手の製造方法および上記溶接継手を用いて成形された自動車用骨格部品を提供することを目的とする。
本発明者らは、フランジ部等を有する部品と他の部品を溶接した継手において、剥離強度の向上と寸法精度の向上のためには、(a)溶接線両端部の形状、(b)部品と部品の間の隙間の大きさの2点を制御し、より好ましくは、さらに(c)フランジ幅方向での溶接位置、(d)フランジ長手方向の溶接割合、(e)溶接線の幅の3点も制御することにより、剥離強度の向上および寸法精度の向上を実現できることを知見した。
本発明は上記の知見に基づいて完成したものであり、その要旨は、以下の通りである。
本発明の要旨は、以下の通りである。
[1]二つの鋼板を有し、
前記二つの鋼板が積層された状態で溶接接合されて形成された溶接部で、その表面が略C字形状である溶接部を複数個配列した状態で有する重ねレーザ溶接継手であって、
前記溶接部の夫々は、配列方向に延びている第1線状部と、該第1線状部の両端夫々に形成された表面が半円形状である第2線状部と、からなり、
前記半円形状の半径R(mm)と板厚がより大きい方の鋼板の板厚t(mm)(前記二つの鋼板が同じ板厚を有する場合は、前記同じ板厚を前記板厚tとする)とが式(1)を満たし、
前記二つの鋼板間の隙間G(mm)と前記板厚tとが式(2)を満たし、
隣接する前記溶接部間のピッチλ(mm)に対する、各溶接部における前記第1線状部と前記第2線状部との長さの和である溶接長l(mm)の比:l/λが式(3)を満たし、
前記板厚tが式(4)を満たし、
前記二つの鋼板の接触部の端部と溶接部との間隔X(mm)が式(5)を満たし、
前記板厚tに対する溶接部の幅W(mm)の比:W/tが式(6)を満たし、
前記二つの鋼板のうち少なくとも一つの鋼板は、
質量%で、
C:0.07%超え0.25%以下、
P+S:0.03%未満、
Mn:1.8%以上3.0%以下、
Si:1.2%超え1.8%以下を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、
引張強さTSが980MPa以上である重ねレーザ溶接継手。
0<R≦1.5t ・・・(1)
G≦0.25t ・・・(2)
0.4≦l/λ<0.7 ・・・(3)
t≦4.0mm ・・・(4)
2t≦X≦4t ・・・(5)
0.3≦W/t≦1.0 ・・・(6)
[2]前記[1]に記載の重ねレーザ溶接継手の製造方法であって、
二つに鋼板を重ねて積層し、
積層された前記二つの鋼板の表面に対してレーザを照射する片側溶接を行う、重ねレーザ溶接継手の製造方法。
[3]前記二つの鋼板のうち、板厚がより大きい方の鋼板の側からレーザ溶接を行う前記[2]に記載の重ねレーザ溶接継手の製造方法。
[4]前記[1]に記載の重ねレーザ溶接継手を有する自動車用骨格部品。
本発明によれば、十分な剥離強度を確保すると共に、熱歪による変形を低減させて寸法精度を向上させることができる。
本発明の重ねレーザ溶接継手の構成を示す斜視図である。 本発明の重ねレーザ溶接継手の構成を示す上面図である。 本発明の重ねレーザ溶接継手の構成を示す断面図である。 本発明の重ねレーザ溶接継手を構成する溶接部の上面図である。 実施例で用いた重ねレーザ溶接継手の斜視図である。
以下、本発明について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
<自動車用骨格部品>
本発明の自動車用骨格部品は、以下の重ねレーザ溶接継手を成形して得られる。本発明の自動車用骨格部品は、センターピラーに適用することが好ましい。センターピラーでは、剥離強度を確保することが重要であり、本発明の自動車用骨格部品を適用したセンターピラーは、十分な剥離強度を有する。
<重ねレーザ溶接継手>
本発明の重ねレーザ溶接継手1は、少なくとも二つの鋼板が積層されている。図1は、本発明の重ねレーザ溶接継手1の一例を示す斜視図である。図1では、断面形状が略ハット形状の鋼板2(フレーム部品)のフランジ部2bと、該フランジ部2bに対向して配置される他のフレーム部品またはパネル形状の鋼板3とが溶接されて閉断面を構成する重ねレーザ溶接継手1を示す。この重ねレーザ溶接継手1を成形して自動車用骨格部品が得られる。
以下では、本発明の重ねレーザ溶接継手1としては、このようなフランジ部とフレーム部品またはパネル部品とが溶接されたものを含め、鋼板2、3が積層されたものという表現を用いて説明する。また、本発明の重ねレーザ溶接継手1としては、二つの鋼板2、3が積層される場合を例に説明するが、3枚以上の鋼板が積層されていてもよい。
図1に示すように、本発明の重ねレーザ溶接継手1は、鋼板2、3が積層されている。鋼板2は、フランジ部とそれ以外の部分からなり、縦壁部2aとフランジ部2bを有している。
この鋼板2のフランジ部2bとパネル形状の鋼板3とが重ね合わされ、フランジ部2bの長手方向(図中、y方向)に沿って断続的にレーザLを照射することで、溶接ビード4(以下、溶接部4とも記す。)をフランジ部2bの長手方向に沿って断続的に複数個配列させることができる。溶接部4は、鋼板2、3を接合し、表面が略C字形状である。このようにして、フランジ部とそれ以外の部分からなる鋼板2とパネル形状の鋼板3とにより閉断面が構成される。
図2は、本発明の重ねレーザ溶接継手1の構成を示す上面図であり、図1における重ねレーザ溶接継手1をz軸負方向に観察した場合の図である。また、図3は、重ねレーザ溶接継手1の構成を示す断面図であり、図1における重ねレーザ溶接継手1のA−A断面図であって、重ねレーザ溶接継手1の溶接部4の周辺を示す。また、図4は、重ねレーザ溶接継手1を構成する溶接部4の上面図である。
図2に示すように、各溶接部4は、溶接部4の配列方向(図中、y方向)に延びている第1線状部4aと、第1線状部4aの両端夫々に形成された表面が半円形状である第2線状部4bとからなる。なお、より十分な剥離強度を得るためにも、複数の溶接部4夫々の第2線状部4bは、全てが同一の向きに形成されていることが好ましい。図2に示す例では、全ての第2線状部4bが第1線状部4aに対してX軸正方向側に形成されている。
図4に示す、溶接部4の第2線状部4bの半円形状の半径R(mm)と板厚がより大きい方の鋼板の板厚t(mm)とについて、以下の式(1)を満たす。なお、本発明において、二つの鋼板2、3が同じ板厚を有する場合は、その同じ板厚を上記の板厚tとする。
0<R≦1.5t ・・・(1)
また、図3に示すように、二つの鋼板2、3間の隙間G(mm)と板厚がより大きい方の鋼板の板厚tとについて、以下の式(2)を満たす。
G≦0.25t ・・・(2)
また、図2に示す、隣接する溶接部4間のピッチλ(mm)と、各溶接部4の長さ、すなわち各溶接部4における第1線状部4aと第2線状部4bとの全長さの和である溶接長l(mm)とについて、l/λが以下の式(3)を満たす。なお、ピッチλは、隣接する溶接部4の長手方向の中心間の距離である。
0.4≦l/λ<0.7 ・・・(3)
また、図3に示すように、鋼板2、3のうち板厚がより大きい方向の鋼板の板厚tは、以下の式(4)を満たす。
t≦4.0mm ・・・(4)
また、図2、3に示す、二つの鋼板2、3の接触部の端部(図中、符号0参照)と溶接部4との間隔X(mm)は、以下の式(5)を満たす。
2t≦X≦4t ・・・(5)
また、図3に示す、板厚tと、溶接部4の幅W(mm)とについて、W/tが式(6)を満たす。
0.3≦W/t≦1.0 ・・・(6)
本発明の重ねレーザ溶接継手1では、上記の式(1)および(2)を満たすように精密に調整するからこそ、十分な剥離強度を確保すると共に、熱歪による変形を低減させて寸法精度を向上させることができる。さらに、上記の式(3)〜(6)を満たすように精密に調整することで、十分な剥離強度を確保すると共に、熱歪による変形を低減させて寸法精度をより向上させることができる。
以下では、上記の式(1)〜(6)の規定理由について説明する。
[0<R≦1.5t]
前述したように、t(mm)は、二つの鋼板のうち、板厚がより大きい方の鋼板の板厚であり、二つの鋼板2、3が同じ板厚を有する場合は、その同じ板厚を板厚tとする。本発明では、溶接部4の第2線状部4bの形状を特定の半円形状とし、溶接開始部、終了部への応力集中を避けることができる。溶接部4の第2線状部4bの半円形状の半径Rが1.5tよりも大きいと、溶接部4の長さのうち直線部分の割合が少なくなるため、所望の剥離強度が得られない。一方、R(mm)がどれほど小さくても、溶接部4に第2線状部4bとして半円形状が形成されていれば、単純な直線形状の溶接部よりも高剥離強度にすることができる。そのため、Rは、0超え1.5t以下とする。好ましくは、Rは、0.5t以上1.2t以下である。
[G≦0.25t]
鋼板間の隙間(板隙)G(mm)が0.25tより大きいと、溶け落ちが発生してしまい、所望の剥離強度、せん断強度を得られない。そのため、Gは0.25t以下とする。好ましくは、Gは、0.1t以上0.2t以下である。
[0.4≦l/λ<0.7]
ピッチλ(mm)に対する1箇所当たりの溶接長l(mm)の比(l/λ)がより小さい方が、熱歪による変形を評価するための指標となる角変形(縦壁部2aとフランジ部2bのなす角の溶接前後の変化量)の抑制の観点からは有利である。l/λが0.7以上となると、この熱歪による変形の抑制効果を十分に得にくくなる。そのため、l/λは0.7未満とする。一方で、l/λが0.4未満となると、最低限必要な溶接長lを確保し、十分なはく離強度を得ることができない場合がある。そのため、l/λは0.4以上とする。以上より、l/λは、0.4以上0.7未満とする。好ましくは、l/λは、0.45以上0.65以下であり、より好ましくは、0.50以上0.60以下である。
[t≦4.0mm]
板厚がより大きい方の鋼板の板厚tについては、t≦4.0mmとする。tが4.0mm超えであると、自動車用骨格部品の成型が難しくなる。そのため、t≦4.0mmである。好ましくは、tは、1.0mm以上2.5mm以下である。
[2t≦X≦4t]
フランジ部とそれ以外の部分からなる鋼板2とパネル形状の鋼板3との接触部の閉断面側の端部0に溶接部4をより近づけて、間隔X(mm)が2tよりも小さくなると、L字引張試験の際に、溶接部4部分から破断する場合があり、所望の剥離強度を得にくくなる。そのため、Xは2t以上とする。一方、フランジ部とそれ以外の部分からなる鋼板2と、パネル形状の鋼板3との閉断面側の接触部の端部0から溶接部4をより遠ざけて、間隔Xが4t超えとなると、溶接部4にかかるモーメントが大きくなり、所望の剥離強度を得にくくなる。そのため、Xは4t以下とする。以上より、間隔Xは2t以上4t以下とする。間隔Xは、好ましくは2.5t以上3.5t以下であり、より好ましくは、2.75t以上3.25t以下である。
なお、溶接部4は、接触部の端部0に対し、フランジ部2bのフランジ外端側(縦壁部2aから離隔する方向、すなわち図3中X軸正方向側)に位置する。
[0.3≦W/t≦1.0]
板厚tに対する溶接部4の幅W(mm)の比:W/tが0.3未満であると、溶接部4の強度が不足して引張試験中に溶接部4で破断する場合があり、十分な剥離強度を得にくくなる。そのため、W/tは0.3以上とする。一方、板厚tに対する溶接部4の幅Wの比:W/tが1.0を超えると、角変形が大きくなって、寸法精度が低下する場合があり、部品外観の点でも不良と判断される場合がある。そのため、W/tは1.0以下とする。以上より、W/tは、0.3以上1.0以下とする。好ましくは、W/tは、0.4以上0.9以下であり、より好ましくは、0.5以上0.8以下である。
[二つの鋼板の成分組成]
本発明の重ねレーザ溶接継手1の鋼板は、質量%で、C:0.07%超え0.25%以下、P+S:0.03%未満、Mn:1.8%以上3.0%以下、Si:1.2%超え1.8%以下を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる成分組成を有するものとすることができる。以下、各成分組成における%とは、質量%のことを指す。
(C:0.07%超え0.25%以下)
C含有量が0.07%以下であると、析出強化の効果を得ることができなくなる場合がある。一方、C含有量が0.25%超えであると、粗大な炭化物の析出を招き、所望の高強度、加工性を確保できなくなる場合がある。そのため、C含有量は0.07%超え0.25%以下とする。
(P+S:0.03%未満)
P含有量とS含有量の合計量(P+S)が0.03%以上であると、延性、靱性が低下し、所望の高強度、加工性を確保できなくなる場合がある。そのため、P含有量とS含有量の合計量(P+S)は0.03%未満とする。
(Mn:1.8%以上3.0%以下)
Mn含有量が1.8%未満であると、十分な焼入れ性が確保できず粗大な炭化物が析出してしまう場合がある。一方、Mn含有量が3.0%以下であると、粒界脆化感受性が増加して靱性、耐低温割れ性が劣化する場合がある。そのため、Mn含有量は1.8%以上3.0%以下とする。Mn含有量は2.5%以下であることが好ましい。
(Si:1.2%超え1.8%以下)
Si含有量が1.2%以下であると、固溶して鋼の強度を増加させる効果が十分に得られない場合がある。一方、Si含有量が1.8%超えであると、溶接熱影響部の硬化が大きくなり、溶接熱影響部の靱性、耐低温割れ性が劣化する場合がある。そのため、Si含有量は1.2%超え1.8%以下とする。Si含有量は1.5%以下であることが好ましい。
(残部Feおよび不可避的不純物)
上記成分組成以外の残部は、Feおよび不可避的不純物である。不可避的不純物としては、Al:0.015〜0.050%、N:0.002〜0.005%等が挙げられる。
その他に、鋼板強度や継手強度の向上等、要求される性質に応じて、適量のV、Nb、Ti、Cr、Mo、Cr、Cu、Ni、W、B等を含有してもよい。
<重ねレーザ溶接継手の製造方法>
次に、上述した本発明の重ねレーザ溶接継手1の製造方法について説明する。
本発明の重ねレーザ溶接継手1の製造方法では、積層された二つの鋼板2、3に対して片側溶接を行う。片側溶接を行うことにより、省スペース化を実現できる。
本発明の重ねレーザ溶接継手1の製造方法では、二つの鋼板2、3のうち、板厚がより大きい方の鋼板の側からレーザ溶接を行うことが好ましい。これにより、溶落ちを防ぐことができる。なお、二つの鋼板2、3が同じ板厚を有する場合は、いずれの鋼板の側からレーザ溶接をしてもよい。
鋼板2、3は、前述した成分組成を有し、引張強さTSが980MPa以上である。
また、上記のレーザ溶接は、レーザビームLを連続照射する。レーザビームとしては、ファイバーレーザ、ディスクレーザ等を用いることができ、たとえば、ビーム径:0.4〜1.2mm、レーザ出力:2.0〜5.0kW、焦点位置:鋼板最外層表面上〜鋼板最外層表面から30mm上方、溶接速度:2.0〜5.0m/minとすることができる。また、このとき、入熱効率を高くするために、焦点位置を鋼板表面とすることが好ましい。
図5は、本発明の自動車骨格用部品の一例を示す図である。本発明の重ねレーザ溶接継手1の製造方法によれば、高速かつ低歪で図5のようなフランジ部を有した自動車用骨格部品を得ることができる。
以上説明したように、本発明では、溶接部4の第2線状部4bの半円形状の半径R、二つの鋼板間の隙間Gを所定の範囲とし、板厚t、二つの鋼板の接触部の端部0と溶接部4との間隔X、溶接ピッチλ、溶接長l、溶接部4の幅Wを所定の範囲とすることで、十分な剥離強度を確保しながら、熱歪による変形を低減して寸法精度を向上させた重ねレーザ溶接継手を得ることができ、この継手を用いて自動車骨格用部品も得ることができる。
また、本発明では、板厚の厚い鋼板側から溶接を行うことにより、板の隙間に対する尤度を高めることもできる。さらに、板間に所定の隙間を設けることで、溶接時に溶接金属が重ね面で板の隙間を伝って広がり、結果として溶接面積が増加するため、剥離強度だけでなく、せん断強度も増加させることができる。
なお、上記では、フランジ部とそれ以外の部分からなる鋼板2とパネル形状の鋼板3とを溶接して重ねレーザ溶接継手1を構成するとして説明してきたが、フランジ部とそれ以外の部分からなる鋼板2を2つ用意し、2つのフランジ部とそれ以外の部分からなる鋼板2のフランジ部2b同士を重ね合わせた自動車用骨格部品としてもよい。
以下、実施例に基づき、本発明について説明する。
供試材の引張強さと化学成分を表1に示す。表1の単位は質量%であり、表1に示される以外の残部はFe及び不可避不純物である。
板厚が1.2mm、1.6mm、1.8mm、4.2mmである鋼板を用い、図5に示すように、L字の断面形状に曲げ加工を施した。L字の鋼板8は、長辺8aと短辺8bを有しており、長辺8aが重ねレーザ溶接継手1鋼板2の縦壁部2aに相当し、短辺8bがフランジ部2bに相当している(図1再参照)。そして、同じ鋼種・同じ板厚のL字の鋼板8を、短辺8b同士で重ね合わせた後、重ね合わせた部分を長手方向に断続的にレーザ溶接して溶接ビード(溶接部4)を形成し、試験片を作製した。L字の鋼板8は、幅100mm、長辺8aの長さ100mm、短辺8bの長さ30mmである。
レーザ溶接により形成する溶接ビード(溶接部4)の条件を、表2および表3に示す。二つの鋼板8の接触部の端部0と溶接部4との間隔X(mm)、隣接する溶接部4間のピッチλ(mm)に対する、各溶接部4における第1線状部4aと第2線状部4bとの長さの和である溶接長l(mm)の比をl/λ、L字の鋼板8の板厚t(mm)に対するL字の鋼板8の重ね合わせ面での溶融幅W(mm)の比をW/t、溶接部4の半円形状の半径をR(mm)、鋼板間の隙間(板隙)をG(mm)とし、それぞれの値を種々変えて試験を行った。
なお、溶融幅Wは、L字の鋼板8の鋼板重ね合わせ面における溶接ビード(溶接部4)の幅を示し、溶接後に、溶接部4の周辺の断面観察をして測定した。
レーザ溶接にはファイバーレーザを用いた。レーザ溶接では、溶接速度を調節し、溶接ビード3の溶融幅Wを調整した。溶接は大気中で行い、レーザ溶接時の焦点位置は、短辺8bの鋼板表面とした。
なお、引張試験はJIS Z3136に基づき、10mm/minの速度で行い、角変形の計測はレーザ変位計で溶接後の鋼板の変形量を計測し、試験片寸法より角度に換算して行った。
また、せん断強度はJIS Z3136に基づき、10mm/minの速度で測定した。剥離強度は、図5に示すようなL字の試験片を作成し、10mm/minの速度で測定した。
各試験片において、溶落ちが発生しているものを不合格とした。また、鋼種および板厚t毎に分類したサンプル間で基準となる試番(試番1、5、9、13、17、21)に対し剥離強度が20%を超えて低いものを不合格とした。
上記の分類方法としては、表2および表3に示すように、試番1〜4、25〜30(これらの基準は試番1)を板厚1.2mmの980MPa級のものとし、試番5〜8、31〜36、44〜47(これらの基準は試番5)を板厚1.6mmの980MPa級のものとし、試番9〜12、37〜42(これらの基準は試番9)を板厚1.8mmの980MPa級のものとし、試番43(この基準は試番9)を板厚4.2mmの980MPa級のものとし、試番13〜16、48〜53(これらの基準は試番13)を板厚1.2mmの1180MPa級のものとし、試番17〜20、54〜59、67〜70(これらの基準は試番17)を板厚1.6mmの1180MPa級のものとし、試番21〜24、60〜65(これらの基準は試番21)を板厚1.8mmの1180MPa級のものとし、試番66(この基準は試番21)を板厚4.2mmの1180MPa級のものとして分類した。
角変形については、上記の鋼種および板厚t毎に分類したサンプル間で、基準となる試番(試番1、5、9、13、17、21)の角変形量に対して、110%以下のものを寸法精度に優れるとして合格とした。
せん断強度については、上記の基準に対して、90%以上のものを合格とした。
また、破断部位としては、HAZ破断を延性破壊として合格とし、ビード破断を脆性破壊として不合格とした。
Figure 2017159425
Figure 2017159425
Figure 2017159425
表1に示すように、本発明例の試験片(試番1、5、9、13、17、21)は、剥離強度に優れると共に、角変形量が小さく寸法精度に優れていた。また、本発明例の試験片は、溶落ちの発生も防止できた。また、本発明例の試験片は、せん断強度が高く、フランジ部分が滑ってずれてしまうことを防止できた。また、本発明例の試験片は、破断部位をHAZとし、応力集中を避けられることも確認できた。これに対し、比較例はいずれも、破断部位がビードであり、応力集中が発生することが分かった。
また、比較例の試験片のうち、試番2は半径Rが1.5tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番3は、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番4は、半径Rが1.5tを超え、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番25は、間隔Xが4tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番26は、間隔Xが2tより小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番27は、l/λが0.4より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番28は、l/λが0.7を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番29は、W/tが0.3より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番30は、W/tが1.0を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番6は、半径Rが1.5tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番7は、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番8は、半径Rが1.5tを超え、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番31は、間隔Xが4tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番32は、間隔Xが2tより小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番33は、l/λが0.4より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番34は、l/λが0.7を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番35は、W/tが0.3より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番36は、W/tが1.0を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番44は、Cが0.25%を超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番45は、Siが1.8%を超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番46は、Mnが3.0%を超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番47は、P+Sが0.03%を超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番10は、半径Rが1.5tを超えており、所望の剥離強度を得られず、寸法精度も劣っていた。
試番11は、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番12は、半径Rが1.5tを超え、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番37は、間隔Xが4tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番38は、間隔Xが2tより小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番39は、l/λが0.4より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番40は、l/λが0.7を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番41は、W/tが0.3より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番42は、W/tが1.0を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番43は、溶接速度を遅くしないと貫通溶接できず、W/tが1.0を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番14は、半径Rが1.5tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番15は、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られず、寸法精度も劣っていた。
試番16は、半径Rが1.5tを超え、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られず、寸法精度も劣っていた。
試番48は、間隔Xが4tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番49は、間隔Xが2tより小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番50は、l/λが0.4より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番51は、l/λが0.7を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番52は、W/tが0.3より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番53は、W/tが1.0を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番18は、半径Rが1.5tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番19は、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られず、寸法精度も劣っていた。
試番20は、半径Rが1.5tを超え、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られず、寸法精度も劣っていた。
試番54は、間隔Xが4tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番55は、間隔Xが2tより小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番56は、l/λが0.4より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番57は、l/λが0.7を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番58は、W/tが0.3より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番59は、W/tが1.0を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番67は、Cが0.25%を超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番68は、Siが1.8%を超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番69は、Mnが3.0%を超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番70は、P+Sが0.03%以上であり、所望の剥離強度を得られなかった。
試番22は、半径Rが1.5tを超えており、所望の剥離強度を得られず、寸法精度も劣っていた。
試番23は、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番24は、半径Rが1.5tを超え、鋼板間の隙間Gが0.25tを超えており、所望の剥離強度を得られず、寸法精度も劣っていた。
試番60は、間隔Xが4tを超えており、所望の剥離強度を得られなかった。
試番61は、間隔Xが2tより小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番62は、l/λが0.4より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番63は、l/λが0.7を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番64は、W/tが0.3より小さく、所望の剥離強度を得られなかった。
試番65は、W/tが1.0を超えており、寸法精度が劣っていた。
試番66は、溶接速度を遅くしないと貫通溶接できず、W/tが1.0を超えており、寸法精度が劣っていた。
1 重ねレーザ溶接継手
2 鋼板(フランジ部とそれ以外の部分からなる鋼板)
2a 縦壁部
2b フランジ部
3 鋼板(パネル形状の鋼板)
4 溶接部
4a 第1線状部
4b 第2線状部
8 L字型の鋼板
8a 長辺
8b 短辺
L レーザ

Claims (4)

  1. 二つの鋼板を有し、
    前記二つの鋼板が積層された状態で溶接接合されて形成された溶接部で、その表面が略C字形状である溶接部を複数個配列した状態で有する重ねレーザ溶接継手であって、
    前記溶接部の夫々は、配列方向に延びている第1線状部と、該第1線状部の両端夫々に形成された表面が半円形状である第2線状部と、からなり、
    前記半円形状の半径R(mm)と板厚がより大きい方の鋼板の板厚t(mm)(前記二つの鋼板が同じ板厚を有する場合は、前記同じ板厚を前記板厚tとする)とが式(1)を満たし、
    前記二つの鋼板間の隙間G(mm)と前記板厚tとが式(2)を満たし、
    隣接する前記溶接部間のピッチλ(mm)に対する、各溶接部における前記第1線状部と前記第2線状部との長さの和である溶接長l(mm)の比:l/λが式(3)を満たし、
    前記板厚tが式(4)を満たし、
    前記二つの鋼板の接触部の端部と溶接部との間隔X(mm)が式(5)を満たし、
    前記板厚tに対する溶接部の幅W(mm)の比:W/tが式(6)を満たし、
    前記二つの鋼板のうち少なくとも一つの鋼板は、
    質量%で、
    C:0.07%超え0.25%以下、
    P+S:0.03%未満、
    Mn:1.8%以上3.0%以下、
    Si:1.2%超え1.8%以下を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、
    引張強さTSが980MPa以上である重ねレーザ溶接継手。
    0<R≦1.5t ・・・(1)
    G≦0.25t ・・・(2)
    0.4≦l/λ<0.7 ・・・(3)
    t≦4.0mm ・・・(4)
    2t≦X≦4t ・・・(5)
    0.3≦W/t≦1.0 ・・・(6)
  2. 請求項1に記載の重ねレーザ溶接継手の製造方法であって、
    二つに鋼板を重ねて積層し、
    積層された前記二つの鋼板の表面に対してレーザを照射する片側溶接を行う、重ねレーザ溶接継手の製造方法。
  3. 前記二つの鋼板のうち、板厚がより大きい方の鋼板の側からレーザ溶接を行う請求項2に記載の重ねレーザ溶接継手の製造方法。
  4. 請求項1に記載の重ねレーザ溶接継手を有する自動車用骨格部品。

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