JPWO2017138341A1 - 放熱装置および放熱装置の組み立て方法 - Google Patents

放熱装置および放熱装置の組み立て方法 Download PDF

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Abstract

放熱装置は、基板に電気的に接続されるとともに、基板に対し予め決められた方向に並べられた複数の発熱部品と、発熱部品が熱的に接続される受熱面を有する放熱部材と、放熱部材に取り付けられ、発熱部品を放熱部材の受熱面に押し付ける複数の固定具と、を備えている。固定具は、発熱部品の配列方向と交差する方向に開放された形状を有するとともに、固定具の開放方向が互いに逆向きとなる姿勢で放熱部材に取り付けられている。

Description

本発明の実施形態は、発熱部品の熱を放出する放熱装置および放熱装置を組み立てる方法に関する。
例えば電源装置は、プリント配線基板に実装されたパワー半導体を備えている。パワー半導体は、発熱部品の一例であって、放熱部材の上に載置されている。放熱部材には、クリップのようなばね性を有する固定金具が取り付けられている。固定金具は、発熱部品を放熱部材に押し付けることで、発熱部品と放熱部材との間を熱的に接続している。
例えば、特許文献1は、プリント配線基板の長手方向に沿う第1の方向に沿って配列された複数の発熱部品を、固定金具を介して細長い放熱部材に押し付ける技術を開示している。具体的には、プリント配線基板の四つの縁部に夫々細長い放熱部材が取り付けられている。放熱部材の上には、前記第1の方向に沿って複数の発熱部品が直線状に配列されているとともに、一列に並んだ発熱部品を放熱部材に押し付ける固定金具が取り付けられている。
固定金具は、一端に固定部を有し、当該固定部が複数のボルトを介して放熱部材に固定されている。さらに、固定金具は、固定部から直角に折り曲げられた立ち上がり片と、立ち上がり片の上端から斜め横向きに折り曲げられた押圧片と、を有している。押圧片の先端部は、発熱部品の上面に弾性的に接している。これにより、発熱部品が固定金具の押圧片と放熱部材との間で挟み込まれ、発熱部材の熱が放熱部材に伝わるようになっている。
特開2012−256750号公報
特許文献1によると、固定金具は、押圧片の先端部が発熱部品の上面に接触している以外、発熱部品との拘り合いは無い。したがって、製品の製造時もしくは運搬時において、固定金具による押圧力を上回るような過大な外力がプリント配線基板又は放熱部品に作用した場合に、発熱部品が固定金具に対し変位することがあり得る。
具体的に述べると、発熱部品が固定金具の立ち上がり片に向けて変位した場合、最終的に発熱部品の側面が立ち上がり片に突き当たり、それ以上の発熱部品の変位が制限される。さらに、発熱部品が立ち上がり片と平行な方向に変位する場合は、当該発熱部品が隣り合う他の発熱部品もしくは他の発熱部品に対応する押圧片と干渉し合い、それ以上の発熱部品の変位が制限されることが多い。
しかしながら、発熱部品が固定金具の立ち上がり片から遠ざかる方向に変位した場合は、発熱部品の変位を制限する要素が存在しないために、最終的に発熱部品が固定金具から抜け出てしまうのを否めない。すなわち、発熱部品の変位を招くような過大な外力がプリント配線基板又は放熱部品に作用した場合、外力の作用方向によっては、発熱部品が固定金具の押圧片から離脱することがあり得る。
よって、発熱部品を放熱部材に押し付けることができなくなり、発熱部品の放熱性の低下を招く一つの要因となる。
本発明の目的は、発熱部品が固定具から抜け出るのを確実に防止でき、発熱部品と放熱部材との間の熱接続の信頼性が向上する放熱装置および放熱装置の組み立て方法を得ることにある。
実施形態によれば、放熱装置は、基板に電気的に接続されるとともに、前記基板に対し予め決められた方向に並べられた複数の発熱部品と、前記発熱部品が熱的に接続される受熱面を有する放熱部材と、前記放熱部材に取り付けられ、前記発熱部品を前記受熱面に押し付ける複数の固定具と、を備えている。前記固定具は、前記発熱部品の配列方向と交差する方向に開放された形状を有するとともに、前記固定具の開放方向が互いに逆向きとなる姿勢で前記放熱部材に取り付けられたことを特徴としている。
さらに、実施形態に係る放熱装置の組み立て方法は、放熱部材の受熱面の上に、基板に電気的に接続される複数の発熱部品を予め決められた方向に沿って配列し、前記発熱部品の配列方向と交差する方向に開放された形状を有する複数の固定具を準備し、当該固定具の開放方向が互いに逆向きとなるような姿勢で前記固定具を前記放熱部材に固定することにより、当該固定具を介して前記発熱部品を前記受熱面に押し付けるようにしたことを特徴としている。
図1は、実施形態に係る放熱装置おいて、複数の発熱部品を夫々固定金具を介して放熱部材に熱的に接続した状態を示す斜視図である。 図2Aは、実施形態において、サブヒートシンク、発熱部品および固定金具の相対的な位置関係を分解して示す斜視図である。 図2Bは、実施形態において、サブヒートシンクの上に固定金具を介して発熱部品を熱的に接続した状態を示す斜視図である。 図3Aは、実施形態において、サブヒートシンクの上に固定金具を介して発熱部品を熱的に接続した状態を示す平面図である。 図3Bは、図3AのF3B−F3B線に沿う断面図である。 図3Cは、図3AのF3C−F3C線に沿う断面図である。 図4Aは、比較例において、サブヒートシンクの上に固定金具を介して発熱部品を熱的に接続した状態を示す平面図である。 図4Bは、図4AのF4B−F4B線に沿う断面図である。 図4Cは、図4AのF4C−F4C線に沿う断面図である。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る放熱装置Aの斜視図である。放熱装置Aは、複数の発熱部品Pの放熱性を高めるための要素であって、放熱部材1および複数の固定金具3を主要な要素として備えている。
発熱部品Pの一例は、スイッチング素子であるトランジスタやIGBT、MOSFETもしくは大電流を整流するダイオード等である。図2Aおよび図3Bに示すように、本実施形態の発熱部品Pは、上面P1、下面P2、第1の側面P3および第2の側面P4を有する矩形状の要素であって、発熱部品P1の少なくとも上面P1および下面P2は、フラットな面となっている。第1の側面P3および第2の側面P4は、上面P1および下面P2に対し相反する側に位置するとともに、上面P1の縁と下面P2の縁との間を結ぶように起立している。
複数の接続端子dが発熱部品Pの第1の側面P3に配置されている。接続端子dは、第1の側面P3から横方向に突出された後、上向きに直角に折り曲げられている。接続端子dの上端は、基板の一例であるプリント配線基板4に半田付け等の手段で電気的に接続されている。
そのため、発熱部品Pは、プリント配線基板4の真下に位置されている。さらに、発熱部品Pは、プリント配線基板4に対し予め決められた方向に互いに間隔を存して一列に配列されている。
図3Aに最もよく示されるように、一列に並んだ複数の発熱部品Pは、第1のグループG1および第2のグループG2に分けられている。第1のグループG1に属する三個の発熱部品Pは、接続端子dを有する第1の側面P3が第1の方向F1を指向する姿勢で一列に並んでいる。第1の方向F1とは、発熱部品Pの配列方向Dと直交する方向であり、本実施形態では、図3Aに示すように、発熱部品Pの右側を向いている。
第2のグループG2に属する二個の発熱部品Pは、接続端子dを有する第1の側面P3が第2の方向F2を指向する姿勢で一列に並んでいる。第2の方向F2とは、第1の方向F1と相反する方向であり、本実施形態では、図3Aに示すように発熱部品Pの左側を向いている。
すなわち、第1のグループG1に属する三個の発熱部品Pと、第2のグループG2に属する二個の発熱部品Pとは、第1の側面P3が発熱部品Pの配列方向Dに対し互いに逆方向を指向するようにプリント配線基板4に実装されている。さらに、第1のグループG1の発熱部品Pと第2のグループG2の発熱部品Pとは、発熱部品Pの配列方向Dと直交する方向に互いにずれている。
放熱部材1は、全ての発熱部品Pが熱的に接続される要素であって、発熱部品Pの配列方向Dに沿って延びる細長い形状を有している。本実施形態によると、放熱部材1は、メインヒートシンク1aとサブヒートシンク1bとで構成されている。
図3Bおよび図3Cに示すように、メインヒートシンク1aは、フラットな接合面5を有する板状の本体6と、本体6から接合面5の反対側に向けて突出された複数の放熱フィン7と、を備えている。サブヒートシンク1bは、本体6よりも遥かに薄い板状の要素であって、本体6の接合面5の上に重ね合わされている。サブヒートシンク1bは、本体6の反対側にフラットな受熱面8を有している。
図1に示すように、サブヒートシンク1bは、一対の取り付け孔9a,9bを有している。取り付け孔9a,9bは、サブヒートシンク1bの対角線上に位置する角部に開口されており、当該取り付け孔9a,9bに夫々図示しないボルトが挿入されている。ボルトは、取り付け孔9a,9bを貫通してメインヒートシンク1aの本体6にねじ込まれている。このねじ込みにより、サブヒートシンク1bがメインヒートシンク1aの本体6の接合面5に密着した状態でメインヒートシンク1aに固定され、メインヒートシンク1aとサブヒートシンク1bとが一体構造物として組み立てられる。
メインヒートシンク1aおよびサブヒートシンク1bは、例えば押出成形されたアルミニウム材により形成されている。サブヒートシンク1bは、単なる薄肉の平板であるため、例えば板状のアルミニウム材から削り出すようにしてもよい。
図1、図2Bおよび図3Aは、放熱部材1の受熱面8の上に第1のグループG1の発熱部品Pおよび第2のグループG2の発熱部品Pを載置した状態を示している。実施形態によると、第1のグループG1の発熱部品Pは、受熱面8の幅方向に沿う中央を通って受熱面8の長手方向に延びる図3Aに示す基準線O1に対しやや右寄りにずれて配置されている。これに対し、第2のグループG2の発熱部品Pは、前記基準線O1に対しやや左寄りにずれて配置されている。
図2Aの分解図に示すように、サブヒートシンク1bは、複数の貫通孔11および複数の係合孔12を有している。貫通孔11および係合孔12は、受熱面8の上に載置された個々の発熱部品Pの第2の側面P4と隣り合うように受熱面8に開口されている。
図1、図2Aおよび図2Bに示すように、複数の固定金具3は、第1のグループG1に属する3個の発熱部品Pおよび第2のグループG2に属する2個の発熱部品Pを、個々に放熱部材1の受熱面8に固定する要素である。固定金具3は、互いに共通の構成を有するため、1つの固定金具3を代表して説明する。
図2Aに示すように、固定金具3は、固定具の一例であって、例えば弾性を有する金属製の板材を折り曲げることで構成されている。固定金具3の素材としては、サブヒートシンク1bを構成するアルミニウム材よりも強度が高い板金材を用いている。
固定金具3は、放熱部材1の受熱面8に重ねられる第1の片部14aと、第1の片部14aの一端縁から発熱部品Pの厚さ方向に立ち上がるように延出された第2の片部14bと、第2の片部14bの先端縁から発熱部品Pを間に挟んで受熱面8と向かい合うように延出された第3の片部14cと、備えている。第3の片部14cは、第2の片部14bの先端縁から遠ざかるに従い受熱面8に向けて漸次傾斜されている。
第1の片部14aは、ねじ孔15および係合片16を有している。ねじ孔15は、サブヒートシンク1bの貫通孔11に合致する要素であって、第1の片部14aの中央部に形成されている。係合片16は、例えば第1の片部14aの先端の角部を受熱面8に向けて切り起こすことにより形成されている。係合片16の先端部は、サブヒートシンク1bの係合孔12に挿入されるようになっている。
図3Bおよび図3Cに示すように、各固定金具3は、ねじ18を介してサブヒートシンク1bに固定されている。ねじ18は、締結具の一例であって、サブヒートシンク1bの裏側から貫通孔11を通じて固定金具3のねじ孔15にねじ込まれている。このねじ込みにより、固定金具3の第1の片部14aが受熱面8に固定される。それとともに、固定金具3の第3の片部14cが発熱部品Pの上面P1に弾性的に接触し、第3の片部14cと受熱面8との間で発熱部品Pが弾性的に挟持される。
言い換えると、固定金具3の第3の片部14cは、発熱部品Pの下面P2を受熱面8に押し付ける方向に発熱部品Pを付勢しており、これにより、発熱部品Pが受熱面8に熱的に接続された状態に保持される。
さらに、固定金具3の第1の片部14aを受熱面8に固定した状態では、第1の片部14aから切り起こされた係合片16がサブヒートシンク1bの係合孔12に受熱面8の側から挿入されている。この挿入により、受熱面8の上での固定金具3の回り止めがなされている。
図3Bおよび図3Cに示すように、ねじ18は、サブヒートシンク1bの裏側から貫通孔11に挿入されているため、ねじ18の頭部18aがメインヒートシンク1aの接合面5に向けて突出されている。そのため、本実施形態では、メインヒートシンク1aの接合面5にねじ18の頭部18aが入り込む凹陥部19が形成されている。
この結果、ねじ18の頭部18aがメインヒートシンク1aの接合面5と干渉することはなく、サブヒートシンク1bがメインヒートシンク1aの接合面5に隙間なく密着する。
メインヒートシンク1aおよびサブヒートシンク1bは、押出成形されたアルミニウム材により形成されている。この種のアルミニウム材は、熱伝導性に優れる反面、鉄よりも強度が弱いので、ねじ孔を設けてもねじで強固に固定することができない。
本実施形態によると、ねじ18は、サブヒートシンク1bの貫通孔11を貫通してサブヒートシンク1bよりも強度が高い固定金具3のねじ孔15にねじ込まれている。そのため、ねじ18の締付力は固定金具3が荷担し、サブヒートシンク1bに締付力が作用することはない。よって、固定金具3をサブヒートシンク1bの受熱面8の上に強固に固定することができる。
図3Bに示すように、第1のグループG1に属する発熱部品Pを固定金具3で受熱面8の上に固定した状態では、固定金具3の第2の片部14bが発熱部品Pの第2の側面P4に接している。発熱部品Pの接続端子dの側の端部は、固定金具3の第3の片部14cの先端から第2の片部14bの反対側に向けて突出されている。
このため、第1のグループG1の発熱部品Pに対応する固定金具3は、発熱部品Pの配列方向Dと直交する前記第1の方向F1に沿うように開放されている。言い換えると、当該固定金具3は、第3の片部14cの向きに沿うように第2の片部14bから遠ざかる方向に開放された形状を有している。
図3Cに示すように、第2のグループG2に属する発熱部品Pを固定金具3で受熱面8の上に固定した状態では、固定金具3の第2の片部14bが発熱部品Pの第2の側面P4に接している。発熱部品Pの接続端子dの側の端部は、固定金具3の第3の片部14cの先端から第2の片部14bの反対側に向けて突出されている。
このため、第2のグループG2の発熱部品Pに対応する固定金具3は、発熱部品Pの配列方向Dと直交する前記第2の方向F2に沿うように開放されている。言い換えると、当該固定金具3は、第3の片部14cの向きに沿うように第2の片部14bから遠ざかる方向に開放された形状を有している。
したがって、第1のグループG1の発熱部品Pに対応する固定金具3と、第2のグループG2の発熱部品Pに対応する固定金具3とでは、発熱部品Pの配列方向Dに対する開放方向が互いに逆向きとなっている。
図1、図3A、図3Bおよび図3Cに示すように、第1のグループG1に属する三個の発熱部品Pは、放熱性を有する1枚の絶縁シート20aで包まれている。同様に、第2のグループG2に属する二個の発熱部品Pは、放熱性を有する1枚の絶縁シート20bで包まれている。
絶縁シート20a,20bは、発熱部品Pの下面P2とサブヒートシンク1bの受熱面8との間、発熱部品Pの第2の側面P4と固定金具3の第2の片部14bとの間、および発熱部品Pの上面P1と固定金具3の第3の片部14cとの間に介在されている。
このため、発熱部品Pは、絶縁シート20a,20bを介してサブヒートシンク1bの受熱面8に熱的に接続されている。それとともに、固定金具3の第3の片部14cは、絶縁シート20a,20bを介して発熱部品Pに接している。
次に、放熱装置Aの組立方法について説明する。当該組立方法は、放熱部材1に対する発熱部品Pの固定方法と言い換えることができる。
最初に、サブヒートシンク1bの受熱面8の上に絶縁シート20a,20bを敷く。この後、絶縁シート20aの上に第1のグループG1に属する三個の発熱部品Pを互いに間隔を存して一列に並べる。三個の発熱部品Pは、受熱面8の基準線O1に対しやや右寄りにずれた位置で、接続端子dを有する第1の側面P3が第1の方向F1を指向するように受熱面8の上に載置する。接続端子dは、サブヒートシンク1bの側縁から放熱部材1の側方に張り出した位置で、放熱部材1の上方に向けて突出される。
さらに、絶縁シート20bの上に第2のグループG2に属する二個の発熱部品Pを互いに間隔を存して一列に並べる。二個の発熱部品Pは、受熱面8の基準線O1に対しやや左寄りにずれた位置で、接続端子dを有する第1の側面P3が第2の方向F2を指向するように受熱面8の上に載置する。接続端子dは、サブヒートシンク1bの側縁から放熱部材1の側方に張り出した位置で、放熱部材1の上方に向けて突出される。
この後、絶縁シート20aを上向きに折り返すことで、第1のグループG1に属する三個の発熱部品Pを絶縁シート20aで包み込む。同様に、絶縁シート20bを上向きに折り返すことで、第2のグループG2に属する二個の発熱部品Pを絶縁シート20bで包み込む。
引き続き、個々の発熱部品Pに対応するように固定金具3の第1の片部14aをサブヒートシンク1bの受熱面8の上に載置し、第1の片部14aのねじ孔15をサブヒートシンク1bの貫通孔11に合致させる。さらに、第1の片部14aの係合片16をサブヒートシンク1bの係合孔12に挿入する。
この状態で、サブヒートシンク1bの裏側から貫通孔11にねじ18を挿入し、ねじ18の先端部を第1の片部14aのねじ孔15にねじ込む。これにより、固定金具3がサブヒートシンク1bの受熱面8に固定される。
固定金具3がサブヒートシンク1bの受熱面8に固定されると、固定金具3の第3の片部14cが絶縁シート20a,20bを介して発熱部品Pの上面P1に弾性的に接触する。この結果、発熱部品Pの下面P2がサブヒートシンク1bの受熱面8に向けて押圧される。よって、発熱部品Pが絶縁シート20a,20bを介してサブヒートシンク1bの受熱面8に熱的に接続される。
さらに、固定金具3の第2の片部14bが絶縁シート20a,20bを介して発熱部品Pの第2の側面P4に接触する。したがって、発熱部品Pは、受熱面8に熱的に接続されると同時に、接続端子dと相反する側から固定金具3によって受け止められる。
サブヒートシンク1bに対する発熱部品8の固定が完了したら、発熱部品Pの接続端子dをプリント配線基板4のスルーホールに差し込み、半田付け等の手段でプリント配線基板4に対し機械的および電気的に接続する。この後、サブヒートシンク1bをメインヒートシンク1aの接合面5の上に重ね合わせる。引き続いて、サブヒートシンク1bの取り付け孔9a,9bに図示しないボルトを挿入し、当該ボルトをメインヒートシンク1aの本体6にねじ込む。
これにより、メインヒートシンク1aとサブヒートシンク1bとが一体構造物として組み立てられ、放熱装置Aの組み立て作業が完了する。
本実施形態に係る放熱装置Aによると、図3Aおよび図3Bに示すように、第1のグループG1に属する三個の発熱部品Pは、受熱面8の基準線O1に対しやや右寄りにずれた位置で受熱面8に熱的に接続され、発熱部品Pの左端に位置された第2の側面P4が固定金具3の第2の片部14bに突き当たっている。このため、発熱部品Pの上面P1の中央部から第1の側面P3に至る領域では、発熱部品Pと固定金具3との拘り合いは無い。
これに対し、図3Aおよび図3Cに示すように、第2のグループG2に属する二個の発熱部品Pは、受熱面8の基準線O1に対しやや左寄りにずれた位置で受熱面8に熱的に接続され、発熱部品Pの右端に位置された第2の側面P4が固定金具3の第2の片部14bに突き当たっている。このため、発熱部品Pの上面P1の中央部から第1の側面P3に至る領域では、発熱部品Pと固定金具3との拘り合いは無い。
放熱部材1およびプリント配線基板4は、発熱部品Pから見て互いに独立した構造物となっている。このため、例えば放熱装置Aの組み立て時あるいは運搬時に、放熱部材1およびプリント配線基板4が個別に移動して、発熱部品Pに対する位置がずれることがあり得る。
例えば放熱部材1あるいはプリント配線基板4が発熱部品Pの配列方向Dに移動して、発熱部品Pが同方向に相対的に変位した場合を考える。この際、隣り合う発熱部品Pの間隔は僅かであるため、発熱部品Pが変位すると、当該発熱部品Pは、隣り合う発熱部品Pに対応する固定金具3に突き当たる。したがって、隣り合う固定金具3の存在により、それ以上の発熱部品Pの変位がされる。
問題となるのは、図3Aに示された第1の方向F1および第2の方向F2への発熱部品Pの変位である。具体的に述べると、発熱部品Pを受熱面8に押し付ける固定金具3の押圧力が弱い状態において、放熱部材1に対して図3Bに実線の矢印で示す第2の方向F2に過大な外力が加わることがあり得る。すると、発熱部品Pを受熱面8に押し付ける固定金具3の第3の片部14cが、発熱部品Pの上面P1に沿って発熱部品Pの左側に変位しようとする。この結果、固定金具3は、第1のグループG1に属する発熱部品Pから離脱する方向に変位しようとする。
これに対し、第2のグループG2に属する発熱部品Pに関しては、図3Cに示すように、固定金具3の第2の片部14bが発熱部品Pの第2の側面P4に押し付けられる。この結果、固定金具3が発熱部品Pから離脱することはない。
本実施形態では、第1のグループG1に属する発熱部品Pと、第2のグループG2に属する発熱部品Pとは、個々に固定金具3を介して共通のサブヒートシンク1bに固定されている。それとともに、第1のグループG1の発熱部品Pに対応する固定金具3と、第2のグループG2の発熱部品Pに対応する固定金具3とでは、発熱部品Pの配列方向Dに対する開放方向が互いに逆向きとなっている。
このため、第1のグループG1の発熱部品Pに対応する固定金具3が放熱部材1と一緒に発熱部品Pの左側に変位しようとしても、第2のグループG2の発熱部品Pに対応する固定金具3の存在により、第1のグループG1の発熱部品Pに対応する固定金具3の変位が制限される。よって、第1のグループG1の発熱部品Pが固定金具3から抜け出ることはなく、全ての発熱部品Pがサブヒートシンク1bの受熱面8に熱的に接続された状態に維持される。
一方、プリント配線基板4に図3Bに実線の矢印で示す第2の方向F2に過大な外力が加わった場合、プリント配線基板4は、全ての発熱部品Pの接続端子dに接続されているので、発熱部品Pもプリント配線基板4に追従して第2の方向F2に変位しようとする。
この際、図3Cに示すように、第2のグループG2の発熱部品Pに対応する固定金具3では、開放方向が第2の方向F2と一致しているので、第2のグループG2の発熱部品Pが固定金具3から抜け出る方向に変位しようとする。
これに対し、第1のグループG1の発熱部品Pに対応する固定金具3は、第2の方向F2と相反する第1の方向F1に開放されている。このため、発熱部品Pがプリント配線基板4に追従して第2の方向F2に変位しようとすると、発熱部品Pの第2の側面P4が固定金具3の第2の片部14bに押し付けられる。この結果、発熱部品Pが固定金具3から抜け出ることはない。
よって、第2のグループG2に属する発熱部品Pが固定金具3から抜け出る方向に変位しようとしても、第1のグループG1の発熱部品Pに対応する固定金具3の存在により、第2のグループG2の発熱部品Pの変位が制限される。よって、第2のグループG2の発熱部品Pが固定金具3から抜け出ることはなく、全ての発熱部品Pがサブヒートシンク1bの受熱面8に熱的に接続された状態に維持される。
さらに、発熱部品Pを受熱面8に押し付ける固定金具3の押圧力が弱い状態において、放熱部材1に対して図3Bおよび図3Cに鎖線の矢印で示す第1の方向F1に過大な外力が加わることがあり得る。すると、発熱部品Pを受熱面8に押し付ける固定金具3の第3の片部14cが、発熱部品Pの上面P1に沿って発熱部品Pの右側に変位しようとする。
この結果、図3Cに示すように、第2のグループG2に属する発熱部品Pに対応する固定金具3は、発熱部品Pから離脱する方向に変位しようとする。これに対し、第1のグループG1に属する発熱部品Pに関しては、図3Bに示すように、固定金具3の第2の片部14bが発熱部品Pの第2の側面P4に押し付けられる。この結果、固定金具3が発熱部品Pから離脱することはない。
したがって、第2のグループG2の発熱部品Pに対応する固定金具3が発熱部品Pの右側に変位しようとしても、第1のグループG1の発熱部品Pに対応する固定金具3の存在により、第2のグループG2の発熱部品Pに対応する固定金具3の変位が制限される。よって、第2のグループG2の発熱部品Pが固定金具3から抜け出ることはなく、全ての発熱部品Pがサブヒートシンク1bの受熱面8に熱的に接続された状態に維持される。
加えて、プリント配線基板4に図3Bに鎖線の矢印で示す第1の方向F1に過大な外力が加わった場合、発熱部品Pもプリント配線基板4に追従して第1の方向F1に変位しようとする。この際、図3Bに示すように、第1のグループG1の発熱部品Pに対応する固定金具3では、開放方向が第1の方向F1と一致しているので、第1のグループG1の発熱部品Pが固定金具3から抜け出る方向に変位しようとする。
これに対し、第2のグループG2の発熱部品Pに対応する固定金具3は、第1の方向F1と相反する第2の方向F2に開放されている。このため、発熱部品Pがプリント配線基板4に追従して第1の方向F1に変位しようとすると、発熱部品Pの第2の側面P4が固定金具3の第2の片部14bに押し付けられる。この結果、固定金具3が発熱部品Pから離脱することはない。
したがって、第1のグループG1に属する発熱部品Pが固定金具3の右側に変位しようとしても、第2のグループG2の発熱部品Pに対応する固定金具3の存在により、第1のグループG1の発熱部品Pの変位が制限される。よって、第1のグループG1の発熱部品Pが固定金具3から抜け出ることはなく、全ての発熱部品Pがサブヒートシンク1bの受熱面8に熱的に接続された状態に維持される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1のグループG1の発熱部品Pに対応する固定金具3と、第2のグループG2の発熱部品Pに対応する固定金具3とでは、発熱部品Pの配列方向Dに対する開放方向が互いに逆向きとなっている。
このため、全ての発熱部品Pの接続端子dが電気的に接続されたプリント配線基板4もしくは放熱部材1に第1の方向F1又は第2の方向F2に沿う過大な外力が作用したとしても、全ての発熱部品Pをサブヒートシンク1bの受熱面8に熱的に接続した状態に維持することができる。
よって、発熱部品Pと放熱部材1との間の熱接続の信頼性が向上し、発熱部品Pの放熱性を良好に維持することができる。
さらに、本実施形態では、第1のグループG1に属する発熱部品Pおよび第2のグループG2に属する発熱部品Pは、夫々放熱性を有する絶縁シート20a,20bで包囲された状態で固定金具3と放熱部材1の受熱面8との間に介在されている。このため、放熱部材1に対する発熱部品Pの絶縁性を確保しつつ、発熱部品Pの放熱性能を高めることができ、信頼性が向上する。
図4A、図4Bおよび図4Cは、前記実施形態に対する比較例を開示している。比較例は、発熱部品Pに対する固定金具3の向きに関する事項が実施形態と相違しており、放熱装置Aの基本的な構成は、前記実施形態と同様である。そのため、比較例の各構成要素には、前記実施形態と同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図4Aに示すように、比較例では、例えば五個の発熱部品Pが放熱部材1の受熱面8の上に互いに間隔を存して一列に配列されている。全ての発熱部品Pは、接続端子dを有する第1の側面P3を同一の方向に向けた姿勢でサブヒートシンク1bの受熱面8の上に載置されている。
それとともに、全ての発熱部品Pは、受熱面8の幅方向に沿う中央を通って受熱面8の長手方向に延びる基準線O1に対しやや左寄りにずれている。第1の側面P3から突出された接続端子dは、サブヒートシンク1bの側縁から放熱部材1の側方に張り出した位置で放熱部材1の上方に導かれるとともに、プリント配線基板4に半田付けされている。
全ての発熱部品Pは、個々に固定金具3を介して受熱面8に固定されている。発熱部品Pを固定金具3で受熱面8の上に押え込んだ状態では、全ての固定金具3の第2の片部14bが発熱部品Pの第2の側面P4に接している。発熱部品Pの接続端子dの側の端部は、固定金具3の第3の片部14cの先端から第2の片部14bの反対側に向けて突出されている。このため、全ての固定金具3は、第3の片部14cの向きに沿うように第2の片部14bから遠ざかる方向に開放された形状を有している。
比較例においては、例えば特許文献1に開示されているように、複数の発熱部品Pを共通した一つの固定金具で受熱面8に固定するようにしてもよい。
比較例によると、放熱部材1およびプリント配線基板4は、互いに独立した構造物であるため、例えば放熱装置Aの組み立て時あるいは運搬時に、放熱部材1およびプリント配線基板4が相対的に移動することがあり得る。
具体的に述べると、発熱部品Pを受熱面8に押し付ける固定金具3の押圧力が弱い状態において、放熱部材1に対して図4Bに実線の矢印で示す方向に過大な外力が加わることがある。この場合は、固定金具3の第2の片部14bが発熱部品Pの第2の側面P4に突き当たるので、全ての発熱部品Pに対する固定金具3の変位が制限される。
これに対し、プリント配線基板4に図4Bに実線の矢印で示す方向に過大な外力が加わった場合、プリント配線基板4は全ての発熱部品Pの接続端子dに接続されているので、発熱部品Pがプリント配線基板4に追従して同方向に変位しようとする。すると、固定金具3は、発熱部品Pが変位する方向に開放されているので、発熱部品Pが固定金具3から抜け出てしまうのを否めない。
さらに、プリント配線基板4に対し図4Bおよび図4Cに鎖線の矢印で示す方向に過大な外力が加わった場合、発熱部品Pがプリント配線基板4に追従して同方向に変位しようとする。すると、発熱部品Pの第2の側面P4が固定金具3の第2の片部14bに突き当たり、発熱部品Pの変位が制限される。このため、発熱部品Pが固定金具3から離脱することはない。
しかしながら、放熱部材1に対し図4Bおよび図4Cに鎖線の矢印で示す方向に過大な外力が加わった場合は、固定金具3の第2の片部14bが発熱部品Pの第2の側面P4から遠ざかる方向に固定金具3が放熱部材1と一緒に変位する。このため、固定金具3の第3の片部14cの先端が発熱部材Pの上面P1に沿って移動し、そのまま固定金具3が発熱部品Pから抜け出てしまう。
このように複数の発熱部品Pを受熱面8に上に個々に押さえ付ける全ての固定金具3が第2の片部14bから遠ざかる方向に開放するような姿勢で受熱面8の上に固定されていると、放熱部材1又はプリント配線基板4に加わる外力の方向によっては、発熱部品Pが固定金具3から容易に抜け出てしまい、受熱面8から脱落する。
これに対し本実施形態では、既に述べたように、第1のグループG1の発熱部品Pに対応する固定金具3と、第2のグループG2の発熱部品Pに対応する固定金具3とでは、発熱部品Pの配列方向Dに対する開放方向が互いに逆向きとなっている。
このため、プリント配線基板4もしくは放熱部材1に過大な外力が作用したとしても、必ず第1のグループG1又は第2のグループG2の発熱部品Pが固定金具3の第2の片部14bに突き当たる。したがって、固定金具3に対する全ての発熱部品Pの抜け出しが規制され、放熱部材1からの発熱部品Pの脱落を防止できる。
前記実施形態では、第1のグループG1に属する発熱部品Pと第2のグループG2に属する発熱部品Pとは、放熱部材1に対する向きが180°反転しているが、発熱部品Pの向きはこれに限定されるものではない。すなわち、放熱部材に対する第1のグループG1に属する発熱部品Pと第2のグループG2に属する発熱部品Pとに向きは、相反する方向となる角度の範囲内であれば何等支承はない。
さらに、発熱部品Pを受熱面8に押さえ込む固定具は、板金製の固定金具に特定されるものではない。例えば、エンジニアリングプラスチックのように強固なねじ孔を形成でき、かつ発熱部品Pを受熱面8に向けてしっかりと押圧できる金属以外の材料で固定具を形成してもよい。
以上、本実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、実施形態の範囲を限定することを意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々の省略、置換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
P…発熱部品、1…放熱部材、3…固定具(固定金具)、4…基板(プリント配線基板)、8…受熱面。

Claims (12)

  1. 基板に電気的に接続されるとともに、前記基板に対し予め決められた方向に並べられた複数の発熱部品と、
    前記発熱部品が熱的に接続される受熱面を有する放熱部材と、
    前記放熱部材に取り付けられ、前記発熱部品を前記放熱部材の前記受熱面に押し付ける複数の固定具と、を具備し、
    前記固定具は、前記発熱部品の配列方向と交差する方向に開放された形状を有するとともに、前記固定具の開放方向が互いに逆向きとなる姿勢で前記放熱部材に取り付けられた放熱装置。
  2. 前記固定具は、前記放熱部材に固定される第1の片部と、前記第1の片部の一端縁から前記発熱部品の厚さ方向に延出された第2の片部と、前記第2の片部の先端縁から前記発熱部品を間に挟んで前記受熱面と向かい合うように延出され、前記発熱部品に接することで当該発熱部品を前記受熱面に向けて押圧する第3の片部と、を含み、
    前記固定具の開放方向は、前記第3の片部の向きに沿うように前記第2の片部から遠ざかる方向である請求項1に記載の放熱装置。
  3. 前記固定具は、ばね性を有し、前記固定具の前記第3の片部が前記発熱部品に弾性的に接する請求項2に記載の放熱装置。
  4. 前記発熱部品は、前記基板に電気的に接続される接続端子が配置された第1の側面と、前記第1の側面の反対側に位置された第2の側面と、を有し、
    複数の前記発熱部品は、前記第1の側面が前記発熱部品の配列方向と交差する第1の方向を指向する第1のグループと、前記第1の側面が前記第1のグループの前記発熱部品の前記第1の側面と相反する第2の方向を指向する第2のグループと、に分けられた請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の放熱装置。
  5. 前記第1のグループの前記発熱部品に対応する前記固定具は、前記第1の方向に開放され、前記第2のグループの前記発熱部品に対応する前記固定具は、前記第2の方向に開放された請求項4に記載の放熱装置。
  6. 前記固定具の前記第2の片部が前記発熱部品の第2の側面に接する請求項4に記載の放熱装置。
  7. 前記放熱部材は、放熱フィンを有するメインヒートシンクと、前記メインヒートシンクに重ねられた板状のサブヒートシンクと、を有し、
    前記固定具は、前記サブヒートシンクを前記メインヒートシンクの側から貫通するとともに前記固定具の前記第1の片部にねじ込まれた締結具を介して前記放熱部材に固定された請求項2に記載の放熱装置。
  8. 前記メインヒートシンクは、前記サブヒートシンクが重なり合う接合面を有し、当該接合面に前記締結具の頭部が入り込む凹陥部が設けられた請求項7に記載の放熱装置。
  9. 前記発熱部品を包む放熱性を有する絶縁シートをさらに備え、当該絶縁シートは、前記発熱部品と前記放熱部材との間、および前記発熱部品と前記固定具との間に介在された請求項1に記載の放熱装置。
  10. 放熱部材の受熱面の上に、基板に電気的に接続される複数の発熱部品を予め決められた方向に沿って配列し、
    前記発熱部品の配列方向と交差する方向に開放された形状を有する複数の固定具を準備し、当該固定具の開放方向が互いに逆向きとなるような姿勢で前記固定具を前記放熱部材に固定することにより、前記固定具を介して前記発熱部品を前記受熱面に押し付けるようにした放熱装置の組み立て方法。
  11. 前記発熱部品を放熱性を有する絶縁シートで包んだ後に、前記固定具を介して前記発熱部品を前記放熱部材の前記受熱面の上に固定するようにした請求項10に記載の放熱装置の組み立て方法。
  12. 前記発熱部品を予め決められた方向に配列するに際して、複数の前記発熱部品を第1のグループおよび第2のグループに分け、第1のグループでは、前記基板に接続される接続端子を有する前記発熱部品の側面が前記発熱部品の配列方向と交差する第1の方向を指向するような姿勢で前記発熱部品を前記放熱部材の前記受熱面の上に載置し、第2のグループでは、前記基板に接続される接続端子を有する前記発熱部品の側面が前記第1のグループの前記発熱部品の前記側面と相反する第2の方向を指向するような姿勢で前記発熱部品を前記放熱部材の前記受熱面の上に載置するようにした請求項10に記載の放熱装置の組み立て方法。
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