JPWO2017134794A1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

電力変換装置100は、整流回路3と、インバータ回路40と、短絡部30と、短絡部30のオンオフ動作を制御する制御部20と、を備え、第1の負荷領域においては、制御部20は、交流電源1の電源電流Isの値が第1の電流制御範囲wにある複数の第1のスイッチングパルスを出力し、第2の負荷領域においては、交流電源1の電源電流Isの値が第2の電流制御範囲wにある複数の第2のスイッチングパルスを出力し、または、複数の第2のスイッチングパルスの出力を停止する。

Description

本発明は、交流電源を短絡する短絡部を備えた電力変換装置に関する。
下記特許文献1に示される従来技術では、電源力率を改善し入力電流に含まれる高調波成分を低減する力率改善回路が開示され、全波整流モードまたは倍電圧整流モードを選択すると共に、短絡素子の短絡開始時期と短絡時間をオープンループにて制御することで力率改善機能と昇圧機能を実現するものである。すなわち、下記特許文献1の従来技術は、整流回路切換用スイッチのオンオフにより整流回路を全波整流モードまたは倍電圧整流モードに制御し、力率改善回路の直流出力電圧を大きく2段階に分け、この2段階に分けた領域を更に短絡素子のオープンループでの短絡可変制御により、力率改善なしと力率改善ありの2段階に分けることにより、全体で4段階の直流出力電圧領域を構成し、これにより直流出力電圧の出力範囲を拡大しつつ、高負荷側での力率を改善することができる。
また、下記特許文献2に示される従来技術は、負荷に対応して設定された直流出力電圧基準値と平滑コンデンサの端子間電圧との偏差値に対応して直流電圧制御信号を出力する直流電圧制御部を設け、また、直流電圧制御部からの制御信号と交流電源に同期した正弦波状の同期信号との積から電流基準信号を出力する電流基準演算部を設ける。この電流基準信号と整流素子の交流側電流とを比較することでスイッチ素子を高周波でオンオフ制御し、交流入力電流を正弦波状に制御しながら直流出力電圧を所望の値に制御するものであり、電源力率を1とし、高調波の発生を抑制することができる。
特開平11−206130号公報 特許第2140103号公報
しかしながら、上記特許文献1,2の従来技術によれば短絡素子の制御パターンが限定される。すなわちこれらの従来技術では、全負荷領域において電流をフィードバックする高周波スイッチングモードと、電流オープンループ制御の部分スイッチングモードとの何れかに短絡素子の制御パターンが限定される。従って、これらの従来技術は低負荷領域において直流出力電圧が昇圧し過ぎるのを避けるために短絡素子を動作させず、力率改善が行われない。そのため、低負荷領域では入力電流の波形歪みが大きく、高調波成分を多く含む電流がリアクトルを流れてしまい、リアクトル鉄損が増大し、これにより力率改善回路の交直変換効率が低下してしまう。
また、上記特許文献1の従来技術において力率改善を行う際の短絡素子の短絡制御は、短絡開始時期および短絡時間をオープンループにて制御し、電源周期に対し一定区間だけ短絡動作を行う部分スイッチング方式であるため、力率改善および直流出力電圧の昇圧ができるものの、高調波発生量が多くなる高負荷側では効果が小さい。そのため、今後の高調波規制強化に伴い、従来技術にて充分な力率改善効果すなわち高調波抑制能力を得るためには、大きなインダクタンス値を有するリアクトルを必要とし、そのため、交直変換効率の低下、回路の大型化、コストアップを招くという問題が生じる。また、高調波発生量を一定レベルに抑制しつつ直流出力電圧を昇圧する場合、昇圧能力に限界があるため、高負荷側での運転が不安定になったり、高負荷側での安定運転を考えると負荷の選択幅が狭くなったりしてしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、負荷の運転領域全体に渡り高効率化を図りながら、高昇圧性能と高調波規格を満たすことができる電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電力変換装置は、交流電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路からの直流電力を交流電力に変換し負荷に供給するインバータと、リアクタを介して前記交流電源を短絡する短絡部と、前記短絡部のオンオフ動作を制御する複数のスイッチングパルスを出力する制御部と、を備え、第1の負荷領域においては、前記制御部は、前記交流電源の電源電流の値が第1の電流制御範囲にある複数の第1のスイッチングパルスを出力し、第2の負荷領域においては、前記制御部は、前記電源電流の値が第2の電流制御範囲にある複数の第2のスイッチングパルスを出力し、前記第1の負荷領域にかかる負荷は、前記第2の負荷領域にかかる負荷よりも高く、前記第2の電流制御範囲は第1の電流制御範囲よりも広く、前記複数の第2のスイッチングパルスの数は、前記複数の第1のスイッチングパルスの数よりも少ない。
この発明によれば、負荷の運転領域全体に渡り高効率化を図りながら、高昇圧性能と高調波規格を満たすことができる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る電力変換装置の構成例を示す図 負荷の運転状態と昇圧動作との関係を説明するための図 パルス制御用基準電圧生成回路の第1の構成図 パルス制御用基準電圧生成回路の第2の構成図 リアクタ、短絡部、整流回路、および平滑コンデンサから成る簡易回路を示す図 部分スイッチングパルスモードで交流電源の正極側半周期に短絡素子を1回スイッチングさせたときの電源電流の波形を示す図 パルス変換部でパルス変換が行われていない場合の動作の説明図 パルス変換部でパルス変換が行われている場合の動作の説明図 パルス変換部の構成例を示す図 図9に示されるパルス変換部を用いた場合の動作の説明図 運転状態が昇圧不要領域にあるときにパルス変換が行われていない場合の動作の説明図 運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち上げ時にパルス変換を行った場合の動作の説明図 運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち下げ時にパルス変換を行った場合の動作の説明図 運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち上げ時および立ち上げ時にパルス変換を行った場合の動作の説明図 運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち上げ時に基準電圧を変化させながらパルス変換を行った場合の動作の説明図 運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち下げ時に基準電圧を変化させながらパルス変換を行った場合の動作の説明図 運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち上げ時および立ち下げ時に基準電圧を変化させながらパルス変換を行った場合の動作の説明図
以下に、本発明に係る電力変換装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る電力変換装置100の構成例を示す図である。図2は、負荷の運転状態と昇圧動作との関係を説明するための図である。図3は、パルス制御用基準電圧生成回路の第1の構成図である。図4は、パルス制御用基準電圧生成回路の第2の構成図である。図5は、リアクタ2、短絡部30、整流回路3、および平滑コンデンサ4から成る簡易回路を示す図である。図6は、部分スイッチングパルスモードで交流電源1の正極側半周期に短絡素子32を1回スイッチングさせたときの電源電流Isの波形を示す図である。図7は、パルス変換部22でパルス変換が行われていない場合の動作の説明図である。図8は、パルス変換部22でパルス変換が行われている場合の動作の説明図である。図9は、パルス変換部22の構成例を示す図である。図10は、図9に示されるパルス変換部22を用いた場合の動作の説明図である。
図1に示す電力変換装置100は、リアクタ2、整流回路3、平滑コンデンサ4、直流電圧検出部5、電源電圧検出部6、電流検出手段9、制御部20、パルス伝達部24、短絡部30、インバータ回路40、インバータ制御部41、および交流電流検出部60を備える。
リアクタ2は、短絡部30よりも交流電源1側に接続され、例えば整流回路3の一方の入力端と交流電源1との間に挿入されている。整流回路3はリアクタ2を介して交流電源1に接続されており、交流電源1の交流電圧を直流電圧に変換する。図示例の整流回路3は4つのダイオードを組み合わせたダイオードブリッジで構成されているが、これに限定されるものではなく、ダイオード接続された単方向導通素子である金属酸化膜半導体電界効果トランジスタを組み合わせて構成してもよい。
整流回路3の出力端間には平滑コンデンサ4が接続されており、平滑コンデンサ4は整流回路3から出力された全波整流波形の電圧を平滑化する。平滑コンデンサ4の両端にはインバータ回路40が接続される。インバータ回路40は、複数のスイッチング素子で構成され、インバータ制御部41からのスイッチング信号に従い動作することにより、整流回路3からの直流電力を交流電力に変換して負荷であるモータ50に供給する。モータ50は、インバータ回路40からの交流電力の供給を受けて駆動する。
インバータ回路40とモータ50との間には交流電流検出部60が配置され、交流電流検出部60で検出された電流値はインバータ制御部41へ入力される。インバータ制御部41は、直流電圧検出部5で検出された直流出力電圧Vdcの値と交流電流検出部60で検出された電流の値とに基づいて、インバータ回路40を構成するスイッチング素子を制御する制御信号を生成する。
電流検出手段9は電流検出素子8および電流検出部7から成る。電流検出素子8はリアクタ2と整流回路3の間に接続され、接続位置における電流値を検出する。電流検出素子8には一例でカレントトランスまたはシャント抵抗が用いられる。電流検出部7は、増幅器あるいはレベルシフト回路で実現され、電流検出素子8で検出された電流に正比例した電圧を、制御部20が取り扱い可能な低圧範囲内の電流検出電圧Visに変換して出力する。直流電圧検出部5は、増幅器あるいはレベルシフト回路で実現され、平滑コンデンサ4の両端電圧を検出し、検出された電圧を制御部20が取り扱い可能な低圧範囲内の電圧検出値に変換して出力する。
双方向スイッチである短絡部30は、リアクタ2を介して交流電源1に並列に接続されたダイオードブリッジ31と、ダイオードブリッジ31の両出力端に接続された短絡素子32とから構成される。短絡素子32が金属酸化膜半導体電界効果トランジスタである場合、短絡素子32のゲートはパルス伝達部24に接続され、パルス伝達部24からのゲート駆動信号である駆動信号Sa2によって短絡素子32がオンオフする構成であり、短絡素子32がオンされたとき、リアクタ2およびダイオードブリッジ31を介して交流電源1が短絡する。
制御部20は、駆動信号生成部21およびパルス変換部22を有し、マイコンまたはセントラルプロセッシングユニットで構成される。
駆動信号生成部21は、直流電圧検出部5で検出された直流出力電圧Vdcの値、および電源電圧検出部6で検出された電源電圧Vsの値、およびインバータ制御部41からのインバータ制御情報41aに基づいて、短絡部30の短絡素子32を制御するスイッチングパルスである駆動信号Saを生成する。
インバータ制御情報41aには、負荷であるモータ50の運転状態を表す運転状態情報が含まれる。運転状態情報の一例は、変調率またはモータ速度である。変調率は整流回路3からの直流電圧とモータ50に印加される交流電圧の実効値との電圧比である。モータ速度は交流電流検出部60で検出された電流値に基づいて演算される。本実施の形態では、運転状態情報の一例としてインバータ制御情報41aを用いているが、運転状態情報はこれに限定されるものではない。例えば、モータ50の速度情報検出器(図示せず)で検出されたモータ速度情報、または、電流検出手段9で検出された交流電源1の電源電流Isを運転状態情報として用いてもよい。モータ50の駆動に用いられる情報を用いることにより、運転状態情報を得るための検出器を別に設けることなく、運転状態に対応した短絡部30の制御が可能である。なお、本実施の形態では、インバータ制御部41で生成されたモータ速度、インバータ制御部41で生成された変調率、速度情報検出器で検出されたモータ速度情報、または、電流検出手段9で検出された電源電流Isを用いているが、これらの運転状態情報の生成手段はこれらに限定されるものではない。
また駆動信号生成部21は、交流電源1の電源電流Isの値を制限する閾値であるヒステリシス基準電圧を生成する。以下の説明ではヒステリシス基準電圧を基準電圧Vrefと称し、基準電圧Vrefは、交流電源1の電源電流Isの値を制限する閾値である。
基準電圧Vrefは、図3または図4に示される回路で生成される。図3の回路は、駆動信号生成部21のポート出力Sbであるパルス幅変調信号を、ローパスフィルタにより直流値に変換することによって、基準電圧Vrefを生成している。この場合、パルス幅変調信号のデューティ比を制御することにより、基準電圧Vrefの値をシームレスに可変することができる。図4の回路は、駆動信号生成部21のポート出力Sbで開閉器TRを駆動することにより、抵抗Rb,Rcの分圧比で基準電圧Vrefの値を段階的に可変することができる。なお、基準電圧Vrefを生成する回路は、これに限定されるものではなく、図3または図4に示す回路以外の既知の回路で生成してもよいし、制御部20の外部で生成されたこれらの基準電圧Vrefを用いてもよい。
パルス変換部22は、駆動信号Saのオン期間tに検出される電源電流Isのピーク値を、交流電源1の電源電流Isの目標制御範囲である電流制御範囲w内に収めるスイッチングパルスを駆動信号Sa1として出力する。具体的には、パルス変換部22には、駆動信号生成部21からの基準電圧Vrefを中心値とする電流制御範囲wの上限閾値と下限閾値が設定されている。そして、パルス変換部22は、駆動信号Saのオン期間tに検出される電源電流Isのピーク値を上限閾値と下限閾値との間に収めるため、駆動信号Saを複数のスイッチングパルスに分割する。分割された複数のスイッチングパルスが駆動信号Sa1となる。なお、オン期間tは駆動信号Saがオンされてからオフされるまでの期間である。上限閾値は、短絡部30がオンとなったときに流れる短絡電流の上限を規制する閾値であり、下限閾値は、上限閾値より小さい値に設定された閾値である。パルス変換部22によるパルス分割動作は交流電源1の正極および負極で行われる。
パルス伝達部24は、レベルシフト回路で構成され、ゲート駆動が行えるよう電圧レベルシフトを、駆動信号Sa1を駆動信号Sa2に変換して出力する。このようにして得られた駆動信号Sa2により、短絡部30の開閉動作が行われる。
図2の横軸には負荷であるモータ50のモータ回転数Nが示され、縦軸にはモータ50に印加されるモータ電圧Vが示されている。符号Aの領域はモータ50の高回転域、符号Bの領域はモータ50の中回転域、符号Cの領域はモータ50の低回転域を表す。
整流回路3にインバータ回路40とモータ50が接続されている場合、モータ50のモータ回転数Nの上昇に伴い、モータ50に印加するモータ電圧Vが上昇する。ただし、モータ50に印加できるモータ電圧Vは、インバータ回路40に印加される直流出力電圧Vdcの値によって制約される。そのため高負荷領域である高回転域Aでは、モータ電圧Vが不足する場合がある。高回転域Aにおけるモータ電圧Vの不足分を賄うため、モータ50に供給するモータ電流を増加させた場合、モータ電流の増加に伴う損失が増大する。
本実施の形態の制御部20は、インバータ制御情報41aに含まれる運転状態情報に基づいてモータ回転数Nが高回転域Aにあるか否かを判定し、モータ回転数Nが高回転域Aにあるため整流回路3の直流出力電圧Vdcの昇圧が必要と判断したときには、短絡部30をオンオフさせることで直流出力電圧Vdcを昇圧させる。すなわち制御部20は、電流制御範囲wに電源電流Isの値を収めるように複数の第1のスイッチングパルスを出力する。これによって、高回転域Aにおけるモータ電流の増加を抑えながら不足するモータ電圧Vを補うことができる。
一方、中負荷領域である中回転域B、および低負荷領域である低回転域Cでは、モータ電圧Vが不足していないため直流出力電圧Vdcの昇圧、すなわち短絡部30のオンオフが不要である。ただし短絡部30のオンオフを行わない場合、電源電流Isの波形歪みが大きくなり、高調波成分を多く含む電源電流Isがリアクタ2に流れ、リアクタ2の鉄損が増大し、これにより力率が低下してしまう。
本実施の形態の制御部20は、インバータ制御情報41aに含まれる運転状態情報に基づいてモータ回転数Nが高回転域Aにあるか否かを判定し、モータ回転数Nが中回転域Bまたは低回転域Cにあるため整流回路3の直流出力電圧Vdcの昇圧が不要と判断したときには、電流制御範囲wを高回転域Aの場合における電流制御範囲wよりも広げ、この電流制御範囲wに電源電流Isの値を収めるように複数の第2のスイッチングパルスを出力する。以下、高回転域Aの場合における電流制御範囲wを第1の電流制御範囲wと称する。中回転域Bまたは低回転域Cの場合における電流制御範囲wを第2の電流制御範囲wと称する。第2の電流制御範囲は第1の電流制御範囲よりも広く、複数の第2のスイッチングパルスの数は、複数の第1のスイッチングパルスの数よりも少ない。これによって、中回転域Bまたは低回転域Cにおける直流出力電圧Vdcが昇圧し過ぎることを防ぐことができると共に、中回転域Bまたは低回転域Cにおける電源電流Isに含まれる高調波成分が抑制され、リアクタ2の鉄損が抑制されるため力率も改善される。
なお、低回転域Cでモータ50に供給される電力は、中回転域Bおよび高回転域Aでモータ50に供給される電力よりも少ないため、モータ回転数Nが低回転域Cにある場合、電源電流Isに含まれる高調波成分を抑制しても力率改善の効果が小さい。そのため制御部20は、モータ回転数Nが低回転域Cにある場合、すなわち昇圧が不要と判断し、かつ、複数のスイッチングパルスの出力が不要と判断したとき、第2の電流制御範囲wの上限閾値を高くする。この構成により、低回転域Cでは駆動信号Saの生成が停止され、短絡部30のオンオフに伴う損失を軽減することができる。
以下、本実施の形態の電力変換装置100の動作を詳細に説明する。まず、パルス変換部22がパルス変換動作を行っていないときの動作を説明する。パルス変換動作とは駆動信号Saを複数のスイッチングパルスに分割する動作である。なお、電流オープンループ制御において電源半周期に短絡部30を1回から複数回オンオフさせることを、部分スイッチングパルスモードと称する。
図5には短絡部30のオンオフ時における電流経路が示されている。短絡部30がオンされたとき、交流電源1、リアクタ2、および短絡部30により閉回路が形成され、交流電源1がリアクタ2を介して短絡される。そのため、閉回路に電源電流Isが流れ、リアクタ2には(1/2)×LIで求められる磁気エネルギーが蓄積される。
蓄積エネルギーは、短絡部30がオフされると同時に、負荷側に放出されて整流回路3で整流されて平滑コンデンサ4に転送される。この一連の動作により、図6に示すような電源電流Isが流れ、力率改善無しのパッシブモードよりも電源電流Isの通電角を広げることができ、力率を改善できる。
なお、部分スイッチングパルスモードでは、短絡部30の短絡開始時間と短絡継続時間を制御することで、リアクタ2に蓄積されるエネルギーを制御でき、直流出力電圧Vdcを無段階で昇圧させることができる。また、図6では、部分スイッチングパルスモードにおける動作の一例で、電源半周期中に短絡部30を1回スイッチングさせる場合のシングルパルスである駆動信号Sa1が示されているが、電源半周期中に短絡部30をスイッチングさせる回数は2回以上であってもよい。
次に、パルス変換部22を動作させていないときの電源電流Isの波形と、パルス変換部22を動作させているときの電源電流Isの波形とを対比して説明する。
図7には、駆動信号生成部21からのシングルパルスである駆動信号Saを複数のスイッチングパルスに変換していないときの電源電流Isの波形が示されている。パルス変換部22でパルス変換が行われていない場合、駆動信号Saがオンされたタイミングで駆動信号Sa1がオンとなり、駆動信号Saのオン期間tでは、駆動信号Sa1も駆動信号Saのオン期間tと等しい期間だけオンになる。従って、短絡素子32の短絡時間は、電源電圧Vsが昇圧する際に駆動信号Saのオン期間tに正比例して長くなり、図示例のように電源電流Isが増加する。そして電源電流Isが設定値に達したときに駆動信号Saがオフにされ、駆動信号Saがオフされたタイミングで駆動信号Sa1がオフとなる。
このように短絡素子32の短絡時間を長くした場合、リアクタ2にはより多くのエネルギーを蓄積することができるものの、電源電流Isのピークが大きくなるため、力率の悪化、高調波成分の増加、回路損失の増加といった問題が生じる。
図8には、駆動信号生成部21からのシングルパルスである駆動信号Saを複数のスイッチングパルスに変換したときの電源電流Isの波形が示されている。パルス変換部22でパルス変換が行われている場合、駆動信号Saがオンされたタイミングで駆動信号Sa1がオンとなり電源電流Isが増加する。電源電流Isの増加に伴い、電流検出部7から出力される電流検出電圧Vis、すなわち電流検出部7で検出される電流検出値は上昇する。そして駆動信号Saがオンの期間中に電流検出値が上限閾値を超えたとき、パルス変換部22は駆動信号Sa1をオフにする。
このことにより電源電流Isが低下して電流検出値が下降する。その後、駆動信号Saがオンの期間中に電流検出値が下限閾値を下回ったとき、パルス変換部22は再び駆動信号Sa1をオンにする。このことにより電源電流Isは再び増加して電流検出部7で検出される電流検出値が上昇する。
このように、駆動信号Saのオン期間t内に、駆動信号Sa1のオンオフが繰り返される結果、駆動信号Saのオン期間t内の電源電流Isのピーク値は、電流制御範囲w内に制御される。従って、直流出力電圧Vdcを比較的高い値にまで昇圧させる場合でも、図8に示す駆動信号Saのオン期間t内の電源電流Isのピーク値は、駆動信号Sa1がオフされたときのピーク値よりも抑制される。
なお、電流制御範囲wの上限閾値と下限閾値を調整することにより、駆動信号Saのオン期間t内における駆動信号Sa1のスイッチング回数、すなわち駆動信号Sa1のスイッチング周波数を制御することができる。
スイッチング周波数が比較的高い場合、スイッチングによる損失の増加、放射ノイズ、および雑音端子電圧が問題となる場合がある。このような問題の解決を図る場合、基準電圧Vrefを中心値として電流制御範囲wを広げることで、駆動信号Sa1のスイッチング回数が低下する。従ってスイッチング周波数が低周波化され、損失の増加、放射ノイズ、および雑音端子電圧を抑制することができる。
一方、スイッチング周波数が比較的低い場合、可聴周波数帯域の騒音が問題となる場合がある。このような問題の解決を図る場合、基準電圧Vrefを中心値として電流制御範囲wを狭めることで、駆動信号Sa1のスイッチング回数が上昇する。従って、スイッチング周波数を高周波化され、騒音を抑制することができる。
次にパルス変換部22の構成例を説明する。図9に示すパルス変換部22は、正極側ヒステリシスコンパレータHCH、負極側ヒステリシスコンパレータHCL、および複数の論理ICで構成されている。
正極側ヒステリシスコンパレータHCHには、電流検出部7の出力である電流検出電圧Visと、駆動信号生成部21からの正極側基準電圧VrefHとが入力される。負極側ヒステリシスコンパレータHCLには、電流検出電圧Visと、駆動信号生成部21からの負極側基準電圧VrefLとが入力される。
なお、図1に示す電流検出部7は、電流検出素子8の出力段に設けられたレベルシフト回路および増幅器を有し、1/2Vd、すなわち低圧系電源Vdの半分の値を0アンペア相当とし、電流検出素子8で検出された交流の電流波形を正側のみの電流波形に変換して出力する。これにより図9のパルス変換部22では、電流極性によらず駆動信号Sa1を生成することが可能となる。
次に図9を用いてパルス変換部22の動作を説明する。
正極側ヒステリシスコンパレータHCHでは、(1)式で算出される正極側上限閾値VTHH(H)と、(2)式で算出される正極側下限閾値VTHH(L)と、正極側基準電圧VrefHとの関係により、正極側の電流制御範囲wに対応するヒステリシスΔが決まり、AND論理IC2’では正極側ヒステリシスコンパレータHCHの出力と駆動信号SaとのAND論理がとられて正極側駆動信号SaHが出力される。なお、(1)式のVは低圧系電源を表し、(2)式のVOLはコンパレータの出力飽和電圧を表す。
Figure 2017134794
Figure 2017134794
同様に、負極側ヒステリシスコンパレータHCLでは、(1)式で負極側上限閾値VTHL(H)が算出され、(2)式で負極側下限閾値VTHL(L)が算出される。
負極側下限閾値VTHL(L)と負極側上限閾値電圧VrefLとの関係によりヒステリシスΔが決まり、負極側ヒステリシスコンパレータHCLの出力はNOT論理IC3で反転され、AND論理IC2は、NOT論理IC3の出力と駆動信号SaとのAND論理がとられて負極側駆動信号SaLが出力される。そして、AND論理IC4では正極側駆動信号SaHと負極側駆動信号SaLのAND論理がとられ、AND論理の結果が駆動信号Sa1として出力される。
複数のヒステリシスコンパレータを有するパルス変換部22を用いることにより、電流極性によらず駆動信号Sa1を生成することが可能となり、電源電流Is、すなわち電流検出電圧Visの波形を制御することができる。従って短絡部30がオンとなったときに流れる短絡電流のピーク値を抑制しつつ、直流出力電圧Vdcを昇圧することが可能となる。
また、図9のヒステリシスコンパレータは、抵抗R1,R2,R3の抵抗値を変化させることにより、ヒステリシスΔの幅を変更することができる。例えば抵抗R2または抵抗R2’に、スイッチと抵抗との直列回路を並列接続し、スイッチを開閉させることにより合成抵抗値を切替えることができる。制御部20における処理の一部をヒステリシスコンパレータで行うことにより、制御部20における演算負荷が軽減され、安価なセントラルプロセッシングユニットで電力変換装置100を製作することが可能である。
図10では、例えばモータ回転数Nが高回転域Aにあり、直流出力電圧Vdcを昇圧させる場合の動作を説明したが、以下に、モータ回転数Nが昇圧不要領域である中回転域Bまたは低回転域Cにあるときの動作を説明する。
図11は、運転状態が昇圧不要領域にあるときにパルス変換が行われていない場合の動作の説明図である。例えば、モータ回転数Nが低回転域Cにあるとき、制御部20は、短絡部30のオンオフに伴う損失を軽減するため、図示例のように駆動信号Sa,Sa1を共にオフにすることでパルス変換動作を停止する。
図12は、運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち上げ時にパルス変換を行った場合の動作の説明図である。図13は、運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち下げ時にパルス変換を行った場合の動作の説明図である。図14は、運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち上げ時および立ち上げ時にパルス変換を行った場合の動作の説明図である。
運転状態情報に基づいてモータ回転数Nが中回転域Bにあると判断した制御部20は、例えば、ゼロクロス点t0から一定時間T1が経過した時点で駆動信号Saをオンにする。また、一定時間T1が経過した時点から一定時間T2が経過した時点で駆動信号Saをオフにする。このときの駆動信号Saのオン期間tは、昇圧時の駆動信号Saのオン期間tよりも短い時間である。
なお、負荷の運転状態と駆動信号Saのオンタイミングとオン期間tとを対応付けたテーブル情報を予め用意しておき、テーブル情報を外部から制御部20に入力し、またはテーブル情報を予め制御部20に保持されておくことにより、駆動信号Saをオンにするタイミングと、駆動信号Saのオン期間tを設定することができる。
この動作により、昇圧時の駆動信号Saのオン期間tよりも短い期間で駆動信号Saが複数のスイッチングパルスに分割されるため、直流出力電圧Vdcが昇圧し過ぎることを防ぐと共に、電源電流Isに含まれる高調波成分を抑制して力率改善を図ることができる。なお、駆動信号Saを複数のスイッチングパルスに分割するタイミングは、図12に示すように電源電流Isが立ち上がるとき、図13に示すように電源電流Isが立ち下がるときの何れでもよい。なお、図14には、一定時間T2の経過時点から一定時間T3が経過するまでの間ではオンオフ動作を行わず、一定時間T3の経過時点から一定時間T4が経過するまでの間では再びオンオフ動作を行う例が示される。図14のように電源電流Isのピーク値の前後でオンオフ動作を行うことで、運転状態が昇圧不要領域にあるときの高調波抑制および力率改善の効果をより高めることができる。なお、図12,13,14ではゼロクロス点付近でオンオフ動作が行われていないが、これはモータ回転数Nが低回転域Cにある場合、電源電流Isに含まれる高調波成分を抑制しても力率改善の効果が小さいためである。
図15は、運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち上げ時に基準電圧を変化させながらパルス変換を行った場合の動作の説明図である。図16は、運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち下げ時に基準電圧を変化させながらパルス変換を行った場合の動作の説明図である。図17は、運転状態が昇圧不要領域にあるときの立ち上げ時および立ち下げ時に基準電圧を変化させながらパルス変換を行った場合の動作の説明図である。
図12,13,14では基準電圧Vrefが一定である場合の動作例を説明した。図15,16,17には第1の電流制御範囲wおよび第2の電流制御範囲w、すなわち基準電圧Vrefを経時的に変化させる場合の動作例が示されている。基準電圧Vrefを経時的に変化させることにより、電源電流Isの波形がより正弦波に近くなる。そのため運転状態が昇圧不要領域にあるときの高調波抑制および力率改善の効果を一層高めることができる。なお、本実施の形態では、リアクタ2が交流電源1と整流回路3との間に挿入され、整流回路3がリアクタ2を介して交流電源1に接続されているが、電力変換装置100はリアクタ2を介して電源の短絡と開放を行うことができればよいため、整流回路3、リアクタ2、および短絡部30の位置関係は図示例の構成に限定されるものではない。すなわち、電力変換装置100は、短絡時に交流電源1、リアクタ2、短絡部30、交流電源1の順で電源電流Isが流れる構成であればよく、例えば交流電源1とリアクタ2との間に整流回路3が挿入され、リアクタ2が整流回路3を介して交流電源1に接続される構成でもよい。
以上に説明したように、本実施の形態に係る電力変換装置100は、整流回路3と、インバータであるインバータ回路40と、短絡部30と、短絡部30のオンオフ動作を制御する複数のスイッチングパルスを出力する制御部20と、を備え、第1の負荷領域においては、制御部20は、交流電源1の電源電流Isの値が第1の電流制御範囲にある複数の第1のスイッチングパルスを出力し、第2の負荷領域においては、制御部20は、電源電流Isの値が第2の電流制御範囲にある複数の第2のスイッチングパルスを出力し、または、複数の第2のスイッチングパルスの出力を停止し、第1の負荷領域にかかる負荷は、第2の負荷領域にかかる負荷よりも高く、第2の電流制御範囲は第1の電流制御範囲よりも広く、複数の第2のスイッチングパルスの数は、複数の第1のスイッチングパルスの数よりも少ない。
この構成により、負荷の運転状態が高負荷領域では複数の第1のスイッチングパルスで短絡部30を制御し、負荷の運転状態が高負荷領域以外の領域では第2のスイッチングパルスで短絡部30を制御し、または複数の第2のスイッチングパルスの出力を停止することができる。従って、負荷の運転領域全体に渡り高効率化を図りながら、高昇圧性能と高調波規格を満たすことができる。また、従来の簡易スイッチングコンバータに比べて、電源電流Isのピークを抑えながら直流出力電圧Vdcを昇圧させることができる。また、電源電流Isのピークを抑制することができるため、短絡部30がオンとなったときの電源電流Isのひずみを抑制することができ、高調波成分を抑制することが可能である。また、電源電流Isのピークを抑制することができるため、電源電流Isの通流期間を拡張することができ、力率を向上させることが可能である。また、電源電流Isのピークを抑制することができるため、交流電源1を構成するフィルタ回路および他の部品の容量増加を抑制することができ、コストアップを抑制することが可能である。また、本実施の形態の電力変換装置100によれば、電源半周期で複数回スイッチングを実施させる場合にも、各スイッチングパルスの設定時間の設計が不要となり、正負極に対応する電流上限、下限での閾値設計が可能となるため、制御設計が比較的容易となる。また、本実施の形態の電力変換装置100によれば、負荷条件によらず好適なスイッチング回数およびパルスタイミングにて制御することができるため、設計負荷の低減が可能である。
また本実施の形態に係る制御部20は、モータ50の運転状態が昇圧を要しない負荷領域にあるときには、複数の第2のスイッチングパルスを駆動信号Sa1として出力する構成でもよい。この構成により、負荷がモータ50である場合、高回転域Aではモータ電流の増加を抑えながら不足するモータ電圧Vを補うことができる。また、中回転域Bまたは低回転域Cでは直流出力電圧Vdcが昇圧し過ぎることを防ぐことができると共に、電源電流Isに含まれる高調波成分が抑制され、力率も改善される。
また本実施の形態に係る制御部20は、負荷の運転状態を判断する閾値にヒステリシスを設けて、昇圧が必要か否かを判断する構成でもよい。この構成により例えば昇圧が必要な高負荷領域と昇圧が不要な高負荷領域以外の領域との境界部における昇圧動作のチャタリングを防止することができる。
また、本実施の形態では、電流検出部7で検出された電源電流Isを用いて短絡部30を制御する例を説明したが、これに限定されるものではない。事前の試験により、電源電流Isと複数の第1のスイッチングパルスと複数の第2のスイッチングパルスとが対応付けられ、その対応関係を外部入力あるいは制御部20に保持させることによって、電源電流Isを検出することなく短絡部30の制御が可能である。このように電源電流Isの検出の要否は、構築するシステム仕様によって選択すればよい。
また、本実施の形態の電力変換装置100は、電流検出部7で検出された電流検出値を用いて駆動信号Sa1を出力する構成であるが、電流検出部7を用いずに直接制御部20で電源電流Isの値を検出して駆動信号Sa1を出力する構成でもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 交流電源、2 リアクタ、3 整流回路、4 平滑コンデンサ、5 直流電圧検出部、6 電源電圧検出部、7 電流検出部、8 電流検出素子、9 電流検出手段、20 制御部、21 駆動信号生成部、22 パルス変換部、24 パルス伝達部、30 短絡部、31 ダイオードブリッジ、32 短絡素子、40 インバータ回路、41 インバータ制御部、50 モータ、60 交流電流検出部、100 電力変換装置。

Claims (9)

  1. 交流電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、
    前記整流回路からの直流電力を交流電力に変換し負荷に供給するインバータと、
    リアクタを介して前記交流電源を短絡する短絡部と、
    前記短絡部のオンオフ動作を制御する複数のスイッチングパルスを出力する制御部と、
    を備え、
    第1の負荷領域においては、前記制御部は、前記交流電源の電源電流の値が第1の電流制御範囲にある複数の第1のスイッチングパルスを出力し、
    第2の負荷領域においては、前記制御部は、前記電源電流の値が第2の電流制御範囲にある複数の第2のスイッチングパルスを出力し、
    前記第1の負荷領域にかかる負荷は、前記第2の負荷領域にかかる負荷よりも高く、
    前記第2の電流制御範囲は第1の電流制御範囲よりも広く、
    前記複数の第2のスイッチングパルスの数は、前記複数の第1のスイッチングパルスの数よりも少ない電力変換装置。
  2. 交流電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、
    前記整流回路からの直流電力を交流電力に変換し負荷に供給するインバータと、
    リアクタを介して前記交流電源を短絡する短絡部と、
    前記短絡部のオンオフ動作を制御する複数のスイッチングパルスを出力する制御部と、
    を備え、
    第1の負荷領域においては、前記制御部は、前記交流電源の電源電流の値が第1の電流制御範囲にある複数の第1のスイッチングパルスを出力し、
    第2の領域においては、前記制御部は、複数の前記第1のスイッチングパルスの出力を停止し、
    前記第1の負荷領域にかかる負荷は、前記第2の負荷領域にかかる負荷よりも高く、
    前記第2の電流制御範囲は第1の電流制御範囲よりも広く、
    前記複数の第2のスイッチングパルスの数は、前記複数の第1のスイッチングパルスの数よりも少ない電力変換装置。
  3. 前記制御部は、前記負荷であるモータの運転状態が前記整流回路の出力電圧の昇圧を要しない負荷領域にあるときには、前記複数の第2のスイッチングパルスを出力する請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の電流制御範囲および第2の電流制御範囲を経時的に変化させる請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、前記整流回路の出力電圧の昇圧が不要と判断し、かつ、前記複数のスイッチングパルスの出力が不要と判断したとき、前記第2の電流制御範囲の上限閾値を高くする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記負荷の運転状態は、変調率、モータ速度、モータ速度情報、または、前記交流電源の電源電流である請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御部は、前記負荷の運転状態を判断する閾値にヒステリシスを設けて、前記整流回路の出力電圧の昇圧が必要か否かを判断する請求項1から請求項6の何れか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記制御部には、前記複数の第1のスイッチングパルスと前記複数の第2のスイッチングパルスと前記電源電流との対応関係が設定され、
    前記制御部は、前記対応関係を用いて前記短絡部を制御する請求項1から請求項7の何れか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記制御部は、前記制御部の外部に設けられた電流検出手段で検出された電源電流を用いて前記短絡部を制御し、または、前記電流検出手段を用いずに直接前記電源電流を検出して前記短絡部を制御する請求項1から請求項7の何れか1項に記載の電力変換装置。
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