JPWO2017130701A1 - 固定子、回転電機、および自動車用電動補機装置 - Google Patents

固定子、回転電機、および自動車用電動補機装置 Download PDF

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Abstract

電磁加振力を低減した、低振動の固定子、回転電機、および自動車用電動補機装置を提供する。14n(nは1以上の整数)個または22n個の磁極を有する回転子に対向して配置され、18n本のティース22と、前記ティースに巻き回された集中巻方式の固定子コイル25と、を備え、前記固定子コイルは、隣接するティースに巻き回された固定子コイルの相が異なる単独相コイル群251と、隣接するティースに巻き回された固定子コイルの相が同じ連続相コイル群252とを有し、前記単独相コイルが巻き回されたティース内部の最大磁束量が、前記連続相コイルが巻き回されたティース内部の最大磁束量より大きくなるように固定子20を構成する。

Description

本発明は、固定子、回転電機、および自動車用電動補機装置に関する。
電動化による油圧式パワーステアリング装置からの代替や、ハイブリッド自動車(HEV)、電気自動車(EV)の市場投入を受けて、電動パワーステアリング(以下、EPS)装置の装着率が急速に増大している。
EPS装置では、回転電機が人間の手の力をアシストする。このため、運転者はステアリングホイール(ハンドル)を介して回転電機のトルク脈動を手に感じることになる。したがって、EPS装置用の回転電機では、コギングトルクを回転電機の発生トルクの約1/1000程度に、トルク脈動を回転電機の発生トルクの1−2%程度に小さくする必要がある。
また、EPS装置の機械部品の摩擦や回転電機の振動によって発生する、車室内の騒音も十分に小さくする必要がある。特に近年では、アイドリングストップなどの機能によって、エンジンの静音化が進展しており、EPS装置等の電装品に対する振動、騒音の要求仕様が厳しくなっている。
車室内の振動、騒音に繋がる回転電機起因の加振源としては、回転電機の出力軸に発生するトルクの変動(コギングトルクやトルク脈動)と、回転電機の機内に発生する電磁加振力がある。
特に電磁加振力を低減する技術として、特許文献2は、集中巻方式の回転電機の回転子の磁極数と固定子のスロット数の比を14:18または22:18にすることで、振動への影響が大きい電磁加振力の空間2次成分を、10:12または14:12の場合と比べて小さくできることを開示している。
国際公開第2013/080374号
集中巻方式の回転電機において、巻線係数が高く、コギングトルクが小さい磁極数とスロット数の比として、8:9または10:9、もしくは、10:12または14:12、があることが知られている。しかし、これらのコンビネーションは、振動への影響が大きい空間1次や空間2次などの低次の電磁加振力が発生するため、振動が大きくなりやすいといった課題がある。
特許文献1に示される14:18または22:18の場合は、10:12または14:12の場合と比べて電磁加振力の空間2次成分が小さいことから、振動を低減できる。しかし、電磁加振力の空間2次成分が完全になくなることはないため、回転電機の振動を更に抑えるには、電磁加振力の空間2次成分を更に低減する必要がある。
よって、従来技術には電磁加振力の低減に関して改良の余地がある。
そこで本発明は、電磁加振力を低減した、低振動の固定子、回転電機、および自動車用電動補機装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、14n(nは1以上の整数)個または22n個の磁極を有する回転子に対向して配置される固定子であって、18n本のティースと、前記ティースに巻き回された集中巻方式の固定子コイルと、を備え、前記固定子コイルは、隣接するティースに巻き回された固定子コイルの相が異なる単独相コイル群と、隣接するティースに巻き回された固定子コイルの相が同じ連続相コイル群とを有し、前記単独相コイルが巻き回されたティース内部の最大磁束量が、前記連続相コイルが巻き回されたティース内部の最大磁束量より大きいことを特徴とする。
本発明によれば、電磁加振力を低減した低振動の固定子、回転電機、および自動車用電動補機装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
14極−18スロットの回転電機の軸方向垂直断面図。 14極−18スロットの回転電機における各ティース中の磁束の位相関係を表したベクトル図。 14極−18スロットの回転電機における三相の誘起電圧が最大となる各ティース中の磁束の位相関係を表したベクトル図。 14極−18スロットの回転電機における三相の誘起電圧が最大となる相配置を示した回転電機の軸方向垂直断面図。 14極−18スロットの回転電機のコイル接続を示した回路図。 14極−18スロットの回転電機の電磁加振力の空間2次成分の計算結果。 14極−18スロットの回転電機における単独相コイル群251で発生する電磁加振力の空間2次成分と連続相コイル群252で発生する電磁加振力の空間2次成分の模式図(電流位相0度の場合)。 14極−18スロットの回転電機における単独相コイル群251で発生する電磁加振力の空間2次成分と連続相コイル群252で発生する電磁加振力の空間2次成分の模式図(電流位相60度の場合)。 実施例1における14極−18スロットの回転電機のコイル接続を示した回路図。 実施例1における14極−18スロットの回転電機の電磁加振力の空間2次成分の計算結果。 実施例2における14極−18スロットの回転電機のコイル接続を示した回路図。 実施例2における14極−18スロットの回転電機の電磁加振力の空間2次成分の計算結果。 実施例2における14極−18スロットの回転電機のトルクの計算結果。 実施例3における14極−18スロットの回転電機の軸方向垂直断面図。 実施例4における14極−18スロットの回転電機の軸方向垂直断面図。 実施例5における22極−18スロットの回転電機の軸方向垂直断面図。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
実施例1−4では、磁極数とスロット数との比が14:18の場合について、磁極数が14、スロット数が18(14極−18スロット)の回転電機を例に説明する。実施例5では、磁極数とスロット数との比が22:18の場合について、磁極数が22、スロット数が18(22極−18スロット)の回転電機を例に説明する。
まず、図1−7を用いて、14極−18スロットの回転電機の構造、コイル相配置、コイル接続、および電磁加振力の特徴について説明する。
<回転電機の構造>
図1に14極−18スロットの回転電機の軸方向垂直断面図を示す。14極−18スロットの回転電機は回転子10と固定子20で構成される。
回転子10は、回転子コア11と、回転子コアの外周表面(内部の場合もあり)に配置された14個の永久磁石12を備えている。永久磁石12の磁化方向は回転電機の径方向であり、周方向に沿ってN・S・N・S・・と磁極が交互に変わるように配置されている。
固定子20は、固定子コア21と、集中巻方式の固定子コイル25とを備えている。固定子コア21は、回転子10と対向して突出した18本のティース22と、ティースの固定子外周側に磁路を形成するためのコアバック23と、コアバックと隣り合うティース間とで形成された巻線用のスロット24とを備えている。固定子コイル25は、ティース22に集中的に巻き回わされ、スロット24に収容されている。
<コイル相配置>
図2−5を用いてコイル相配置の決定方法について説明する。
図2に14極−18スロットの回転電機における各ティース中の磁束の位相関係を表したベクトル図を示す。図のベクトルの番号と図1のティースの番号が対応しており、図1で回転子を反時計方向に回したときの各ティース内部の磁束の時間に関する位相を示している。番号1のティースの磁束量が最大となった後、次に番号14のティースの磁束量が最大になり、番号9、4、17、・・・と続いていく。
図3に14極−18スロットの回転電機における三相の誘起電圧が最大となる各ティース中の磁束の位相関係を表したベクトル図を示す。コイル相配置を決めるにあたり、三相の誘起電圧が最大となるように各ティースのコイル相を決める必要がある。各ティースにおける誘起電圧の位相関係と磁束の位相関係は同じであることから、図2より誘起電圧が最大となる磁束のベクトル図は図3のようになる。ここでは、番号4、5、6、10、11、12、16、17、18のベクトルを反転させた。この操作はコイルの巻き方を逆にすることと等価である。また、番号1、5、9、10、14、18のグループをU相としたが、他のグループをU相としてもよく、V、W相はU相のグループから120度、240度遅れたグループに割り当てればよい。
図4に14極−18スロットの回転電機における三相の誘起電圧が最大となる相配置を示した回転電機の軸方向断面図を示す。図3でベクトルを反転させたコイル相にはマイナスを付けている。図4に示す通り、14極−18スロットの回転電機のコイルの相配置には、隣接するコイルの相が異なる単独相コイル群251と、隣接するコイルの相が同じである連続相コイル群252とが存在する。以下、図面において、単独相コイル群251の相には下線を付けて連続相コイル群252と区別する。
<コイル接続>
図5に14極−18スロットの回転電機のコイル接続を示した回路図を示す。図ではU相のみを表示しているが、V、W相も同様に接続されているものとする。また、電源はインバータなどのパワーデバイスを含んでいるものとする。また、コイル結線はY結線として示されているが、Δ結線でもよい。14極−18スロットの回転電機のコイル接続として6直1並列、3直2並列、2直3並列、1直6並列がある。本発明では、並列回路の各直列部に単独相コイルが均等に含まれていることが望ましいことから3直2並列とした。図中のNはコイルターン数である(Nは1以上の整数)。
<電磁加振力の特徴>
図6−7を用いて14極−18スロットの回転電機の電磁加振力の特徴について説明する。
図6に14極−18スロットの回転電機の電磁加振力の空間2次成分の計算結果を示す。これは、固定子と回転子の間のエアギャップ中の電磁応力を有限要素法による磁界解析で計算し、電磁応力を時間と空間でフーリエ級数展開したときの空間2次、時間14次成分の振幅値を示したものである。ここでは、連続相コイル群252のみ通電した場合、単独相コイル群251のみ通電した場合、両方とも通電した場合の3ケースの電磁加振力を示している。連続相コイル群252のみ通電したときの電磁加振力を100%としたとき、単独相コイル群251のみ通電したときの電磁加振力は67%であり、両方とも通電したときの電磁加振力は34%である。14極−18スロットの回転電機の空間2次電磁加振力の特徴は、連続相コイル群252のみ通電したときと単独相コイル群251のみ通電したときとの空間2次電磁加振力の差分量が、単独相コイル群251と連続相コイル群252との両方に通電した時の空間2次電磁加振力とほぼ等しいことである。
図7A、図7Bに、14極−18スロットの回転電機における単独相コイル群251で発生する電磁加振力の空間2次分布と、連続相コイル群252で発生する電磁加振力の空間2次分布の模式図を示す。実曲線の円からの変位方向が、電磁加振力の方向を示す。図7Aは電流位相0度の場合、図7Bは電流位相60度の場合を示している。図7Aより、電流位相0度のときU,V,W相の電流振幅が1.0,−0.5,−0.5であるため、単独相コイル群251と連続相コイル群252で発生する電磁加振力の空間2次分布は互いに機械角90度ずれて発生し、互いに打ち消し合う。これにより、14極−18スロットの回転電機の空間2次電磁加振力は、連続相コイル群252のみ通電したときと単独相コイル群251のみ通電したときの電磁加振力の差分量となる。これは電流位相が変わっても同じであり、図7Bに示すように電流位相60度においても同様の現象になる。
実施例1を、図8−9を用いて説明する。
図8に実施例1における14極−18スロットの回転電機のコイル接続を示した回路図を示す。図ではU相のみを表示しているが、V,W相も同様に接続されているものとする。また、電源はインバータなどのパワーデバイスを含んでいるものとする。また、コイル結線はY結線であるが、Δ結線でもよい。
本実施例では、連続相コイル群252のコイル1個当たり(ティース1本当たり)のターン数をNターン、単独相コイル群251のターン数を1.5Nターンとした。ただし、ターン数は0.5ターンが最小単位であるため、1.5Nターンは0.5ターン刻みで繰り上げ、または繰り下げを行うものとする。
図9に実施例1における14極−18スロットの回転電機の電磁加振力の空間2次成分の計算結果を示す。これは、固定子と回転子の間のエアギャップ中の電磁応力を有限要素法による磁界解析で計算し、電磁応力を時間と空間でフーリエ級数展開したときの空間2次、時間14次成分の振幅値を示したものである。単独相コイル群251のターン数を1.5Nターンにしたことにより、単独相コイル群251のみ通電したときの電磁加振力が97%となり、連続相コイル群252と単独相コイル群251の両方とも通電したときの電磁加振力は5%となる。空間2次電磁加振力は連続相コイル群252のみ通電したときと単独相コイル群251のみ通電したときの空間2次電磁加振力の差分量になることから、単独相コイル群251の起磁力を大きくすることで連続相コイル群252のみ通電したときの空間2次電磁加振力との差分量が小さくなり、14極−18スロットの回転電機の電磁加振力が低減する。このことから、単独相コイル群251が巻かれたティース内部の磁束量を連続相コイル群252が巻かれたティース内部の磁束量より大きくすることにより、回転電機の振動を低減できる。
実施例1では、図6より単独相コイル群251による空間2次電磁加振力が67%程度であることから、単独相コイル群251のターン数は1.5(≒100÷67)N±0.1Nターン以内とすることが望ましい。
コイルターン数には整数巻と整数巻がある。整数巻はターン数が整数であり、コイル線の巻き始めと巻き終わりが同じ方向になる。整数巻はターン数が小数(整数+0.5)であり、コイル線の巻き始めと巻き終わりが反対方向になる。実施例1では、ターン数によるばらつきの影響を抑えるため、単独相コイル群251と連続相コイル群252のターン数はどちらも整数巻、または整数巻とすることが望ましい。
実施例2について図10−12を用いて説明する。
図10に実施例2における14極−18スロットの回転電機のコイル接続を示した回路図を示す。図ではU相のみを表示しているが、V、W相も同様に接続されているものとする。また、電源はインバータなどのパワーデバイスを含んでいるものとする。また、コイル結線はY結線であるが、Δ結線でもよい。実施例2では、回転電機を駆動する電源として第一電源Vと第二電源Vの2つがあり、第一電源と連続相コイル群252が接続され、第二電源と単独相コイル群251が接続されている。連続相コイル群252と単独相コイル群251のターン数はNターンである。第一電源による電流はIアンペア、第二電源による電流は1.5Iアンペアである。
図11に実施例2における14極−18スロットの回転電機の電磁加振力の空間2次成分の計算結果を示す。これは、固定子と回転子の間のエアギャップ中の電磁応力を有限要素法による磁界解析で計算し、電磁応力を時間と空間でフーリエ級数展開したときの空間2次、時間14次成分の振幅値を示したものである。第二電源Vによる電流を1.5Iアンペアとしたことで、単独相コイル群251のみ通電したときの電磁加振力が100%となり、連続相コイル群252と単独相コイル群251の両方とも通電したときの電磁加振力は2%となる。電流Iは連続量として調整できることから、実施例1よりも電磁加振力を低減することが可能となる。
図12に実施例2における14極−18スロットの回転電機のトルクの計算結果を示す。トルクは有限要素法による磁界解析で計算した。ここでは、第一電源Vによる電流のみを流した場合、第二電源Vによる電流のみを流した場合、両方とも流した場合の3ケースのトルクを示している。図より、連続相コイル群252と単独相コイル群251でコイル1個当たりの起磁力が異なるが、トルクの時間変動は小さく低トルク脈動である。これは、図3のベクトル図において、単独相コイル群251のベクトル(番号2、5、8、11、14、17)が互いに120度の位相差を持っており三相バランスが成立していることから、単独相コイル群251の起磁力を大きくしてもトルク脈動は増加しない。本実施例のもう一つの効果として、第一電源Vまたは第二電源Vのどちらかが故障しても、トルクを50%程度維持することが可能であり、システムの信頼性を向上させることができる。
実施例2では、図6より単独相コイル群251による空間2次電磁加振力が67%程度であることから、単独相コイル群251の電流は1.5(≒100÷67)I±0.1Iアンペア以内とすることが望ましい。
実施例2では、第二電源Vの電流を下げたい場合は、単独相コイル群251を直列接続することで電流を低減することが可能である。また、第一電源Vの電圧を下げたい場合は、連続相コイル群252のみをΔ接続にすることで電圧を低減することが可能である。また、第二電源Vの電圧を下げたい場合は、単独相コイル群251のみをΔ接続にすることで電圧を低減することが可能である。
実施例3について図13を用いて説明する。
図13に実施例3における14極−18スロットの回転電機の軸方向垂直断面図を示す。本実施例の固定子コア21は、コアバック部で分割されている。分割された固定子コア(分割コア)において、単独相コイル群が巻かれたティース221の幅は、連続相コイル群が巻かれたティース222の幅より大きい。
単独相コイル群251が巻かれたティースの幅を連続相コイル群252が巻かれたティースの幅より大きくすることで、単独相コイル群251により発生する磁束の経路の磁気抵抗が連続相コイル群252により発生する磁束の経路の磁気抵抗より小さくでき、単独相コイル群251が巻かれたティース内部の磁束量を連続相コイル群252が巻かれたティース内部の磁束量より大きくできることから、回転電機の振動を低減することができる。固定子コアを分割することで材料歩留まりとコイル占積率を向上できるが、分割しなくても本効果は得られる。
実施例4について図14を用いて説明する。
図14に実施例4における14極−18スロットの回転電機の軸方向垂直断面図を示す。本実施例の固定子コア21はコアバック部で分割されている。単独相コイル群が巻かれたティース221には第一の電磁鋼鈑211、連続相コイル群が巻かれたティース222には第二の電磁鋼鈑212を使用し、第一の電磁鋼鈑の透磁率が第二の電磁鋼鈑の透磁率より高い。
第一の電磁鋼鈑の透磁率を第二の電磁鋼鈑の透磁率より高くすることで、単独相コイル群251により発生する磁束の経路の磁気抵抗が連続相コイル群252により発生する磁束の経路の磁気抵抗より小さくでき、単独相コイル群251が巻かれたティース内部の磁束量を連続相コイル群252が巻かれたティース内部の磁束量より大きくできることから、回転電機の振動を低減することができる。
実施例5について図15を用いて説明する。
図15に実施例5における22極−18スロットの回転電機の軸方向垂直断面図を示す。実施例5の22極−18スロットの回転電機は回転子10と固定子20で構成される。回転子は、回転子コア11と、回転子コアの外周表面(内部の場合もあり)に配置された22個の永久磁石12を備えており、永久磁石の磁化は回転電機の径方向を向いており、周方向に沿ってN・S・N・S・・と磁極が交互に代わるように配置されている。固定子は、回転子と対向して突出した18本のティース22と、ティースの固定子外周側に磁路を形成するためのコアバック23と、コアバックと隣り合うティース間で形成された巻線用のスロット24で構成された固定子コア21と、ティースに巻き回わされた固定子コイル25を備えている。
図4のコイル相配置による回転磁界と同期する回転子は14極と22極であり、22極の回転子においても、単独相コイル群251が巻かれたティース内部の磁束量を連続相コイル群252が巻かれたティース内部の磁束量より大きくすることで、回転電機の振動を低減することができる。
本発明は、14極−18スロットまたは22極−18スロットの場合に限られるものではなく、磁極数とスロット数との比が14:18または22:18であれば適用可能であり、上述した実施例と同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10…回転子
11…回転子コア
12…永久磁石
20…固定子
21…固定子コア
211…第一の電磁鋼鈑
212…第二の電磁鋼鈑
22…ティース
221…単独相コイル群が巻かれたティース
222…連続相コイル群が巻かれたティース
23…コアバック
24…スロット
25…固定子コイル
251…単独相コイル群
252…連続相コイル群
…第一電源
…第二電源
I…電流

Claims (11)

  1. 14n(nは1以上の整数)個または22n個の磁極を有する回転子に対向して配置される固定子であって、
    18n本のティースと、
    前記ティースに巻き回された集中巻方式の固定子コイルと、を備え、
    前記固定子コイルは、隣接するティースに巻き回された固定子コイルの相が異なる単独相コイル群と、隣接するティースに巻き回された固定子コイルの相が同じ連続相コイル群とを有し、
    前記単独相コイルが巻き回されたティース内部の最大磁束量が、前記連続相コイルが巻き回されたティース内部の最大磁束量より大きいことを特徴とする固定子。
  2. 請求項1に記載の固定子であって、
    前記単独相コイル群のコイル一個当たりの起磁力が、前記連続相コイル群のコイル一個当たりの起磁力より大きいことを特徴とする固定子。
  3. 請求項1または2に記載の固定子であって、
    前記単独相コイル群のコイル一個当たりのターン数が、前記連続相コイル群のコイル一個当たりのターン数より大きいことを特徴とする固定子。
  4. 請求項3に記載の固定子であって、
    前記連続相コイル群のコイル一個当たりのターン数をNとしたとき、前記単独相コイル群のコイル一個当たりのターン数が1.5N±0.1Nターン以内であることを特徴とする固定子。
  5. 請求項1乃至4に記載の固定子であって、
    前記単独相コイル群のコイル一個当たりに流れる電流が、前記連続相コイル群のコイル一個当たりに流れる電流より大きいことを特徴とする固定子。
  6. 請求項5に記載の固定子であって、
    前記連続相コイル群のコイル一個当たりに流れる電流をIアンペアとしたとき、前記単独相コイル群のコイル一個当たりに流れる電流が1.5(≒100÷67)I±0.1Iアンペア以内であることを特徴とする固定子。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の固定子であって、
    前記単独相コイル群により発生する磁束の経路の磁気抵抗が、前記連続相コイル群により発生する磁束の経路の磁気抵抗より小さいことを特徴とする固定子。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の固定子であって、
    前記連続相コイル群が第一の電源と接続され、前記単独相コイル群が第二の電源と接続されたことを特徴とする固定子。
  9. 14n(nは1以上の整数)個または22n個の磁極を有する回転子に対向して配置される固定子であって、
    18n本のティースと、
    前記ティースに巻き回された集中巻方式の固定子コイルと、を備え、
    前記固定子コイルは、隣接するティースに巻き回された固定子コイルの相が異なる単独相コイル群と、隣接するティースに巻き回された固定子コイルの相が同じ連続相コイル群とを有し、
    前記単独相コイル群のコイル1個当たりのターン数が、前記連続相コイル群のコイル1個当たりのターン数より大きいことを特徴とする固定子。
  10. 18n(nは1以上の整数)本のティースを有する請求項1乃至9のいずれかに記載の固定子と、
    前記固定子に対向して配置される14n個または22n個の磁極を有する回転子と、
    を備えた回転電機。
  11. 請求項10に記載の回転電機を搭載した自動車用電動補機装置。
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