JPWO2017130399A1 - 冷凍サイクル装置及び扁平管熱交換器 - Google Patents

冷凍サイクル装置及び扁平管熱交換器 Download PDF

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Abstract

切り起こし片は、第1の扁平管と第2の扁平管との間の中央を通り、第1の長軸に平行な面を第1の仮想面とし、第1の長軸における幅の中心と第2の長軸における幅の中心とを通る面を第2の仮想面とし、第1の長軸と平行であり、第1の扁平管の下面を通る面を第3の仮想面とし、重力方向に平行であり、第1の扁平管の第1の端部を通る面を第4の仮想面としたとき、第1の仮想面、第2の仮想面、第3の仮想面及び第4の仮想面によって区画される第1の領域に配置されているものである。

Description

本発明は、冷凍サイクル装置及び扁平管熱交換器に関し、特に、結露水等の排水性についての構造に関するものである。
冷凍サイクル装置に用いられる熱交換器の伝熱管の種類として銅を原材料とした円管がある。円管は低コストで量産性が良いため、様々な冷凍サイクル装置に広く用いられている。ここで、冷凍サイクル装置は、例えば、地球温暖化効果を抑制するために封入する冷媒量の低減すること(省冷媒化)、及び、消費電力の増大を抑制するために熱交換器の熱交換性能を確保すること等が望まれる。
しかし、銅円管熱交換器の冷媒の収容容積は、冷凍サイクル装置全体が含む冷媒の収容容積に対して大きくなりやすい。これは、銅円管熱交換器の構造が円管であることに起因している。熱交換器の収容容積を削減する方法としては、伝熱管を扁平管にする手段が考えられる。扁平管は、円管よりも管径が小さく、内部に隔壁があるため、円管よりも冷媒の収容容積が小さくなっている。
また、扁平管は、円管よりも通風抵抗が小さい。このため、伝熱管をフィンに複数取り付けるにあたり、伝熱管同士の間隔を小さく設定することができる。すなわち、伝熱管を高密度にフィンに実装することができ、熱交換性能を向上することができる。
しかし、扁平管は、円管よりも排水性が悪い。すなわち、扁平管は円管と異なり水平な部分があるため、蒸発器として用いる場合に発生する結露水が扁平管上に溜まってしまいやすい。結露水が扁平管上に溜まってしまうと、フィン間などで霜となり、熱交換性能の低減を引き起こす。
排水性を向上させる手段としては、扁平管を傾斜配置させて扁平管上の結露水を扁平管の端部に流し、排水を促す手段がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−70945号公報
扁平管を傾斜配置することで、特に、扁平管の上面に付着している結露水をスムーズに扁平管の端部に導くことができる。つまり、扁平管の上面の結露水は、フィンのうちの扁平管の上側の部分などから流れてくる結露水と合流し、重力の作用によって扁平管の上面を流れて、扁平管の端部に導かれるということである。
一方、扁平管には、表面張力等によって下面にも結露水が付着している。ここで、扁平管の下面は、扁平管の上面と比較すると、フィンのうちの扁平管の上側の部分などから結露水が流れてこない部分である。つまり、扁平管の下面は、扁平管の上面と比較すると、結露水の流れが発生しにくい部分である。したがって、表面張力の働きにより、扁平管が傾斜していても、扁平管の下面の結露水が扁平管の端に導かれにくい。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、排水性を向上させた冷凍サイクル装置及び扁平管熱交換器を提供することを目的としている。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、熱交換器及び熱交換器に空気を供給する送風機を備えた冷凍サイクル装置であって、熱交換器は、フィンと、フィンに連結し、空気が流入する方に位置する第1の端部が、空気が流出する方に位置する第2の端部よりも下に配置された第1の扁平管と、フィンに連結し、第1の扁平管の下に間隔をあけて配置された第2の扁平管と、を備え、第1の扁平管の、フィンの延伸方向に平行な断面における長軸を第1の長軸とし、第2の扁平管の、フィンの延伸方向に平行な断面における長軸を第2の長軸としたとき、第1の長軸と第2の長軸は平行であり、フィンは、第1の扁平管と第2の扁平管との間の位置に切り起こし片が形成され、切り起こし片は、第1の扁平管と第2の扁平管との間の中央を通り、第1の長軸に平行な面を第1の仮想面とし、第1の長軸における幅の中心と第2の長軸における幅の中心とを通る面を第2の仮想面とし、第1の長軸と平行であり、第1の扁平管の下面を通る面を第3の仮想面とし、重力方向に平行であり、第1の扁平管の第1の端部を通る面を第4の仮想面としたとき、第1の仮想面、第2の仮想面、第3の仮想面及び第4の仮想面によって区画される第1の領域に配置されているものである。
本発明に係る冷凍サイクル装置によれば、上記構成を備えているので、熱交換器の排水性をさらに向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路構成の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器の概要構成図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器上に残る水量と時間の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器に切り起こし片及び熱交換用切り起こし片を形成したことによる伝熱性能αoの改善率を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器に切り起こし片及び熱交換用切り起こし片を形成したことによる通年エネルギー消費効率の改善率を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器上に残る水量と時間の関係を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器に切り起こし片及び熱交換用切り起こし片を形成したことによる伝熱性能αoの改善率を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器に切り起こし片及び熱交換用切り起こし片を形成したことによる通年エネルギー消費効率の改善率を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器の断面図である。 本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器上に残る水量と時間の関係を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器に切り起こし片及び熱交換用切り起こし片を形成したことによる伝熱性能αoの改善率を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器に切り起こし片及び熱交換用切り起こし片を形成したことによる通年エネルギー消費効率の改善率を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器の断面図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器上に残る水量と時間の関係を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器に切り起こし片及び熱交換用切り起こし片を形成したことによる伝熱性能αoの改善率を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器に切り起こし片及び熱交換用切り起こし片を形成したことによる通年エネルギー消費効率の改善率を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器に形成した切り起こし片及び熱交換用切り起こし片の断面図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器に形成したスリット高さhと伝熱性能αoの関係を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の扁平管熱交換器の第1の扁平管の下面から空気が剥離している様子を模式的に説明する図である。
以下、図面を適宜参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1Aは、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100Aの冷媒回路構成の一例を示す概略構成図である。図1Aに基づいて、冷凍サイクル装置100Aについて説明する。
[冷凍サイクル装置100A]
冷凍サイクル装置100Aは、室外機1と、室内機2を有している。室外機1と室内機2とは、冷媒配管である液管7及びガス管9を介して接続されている。冷凍サイクル装置100Aに封入する冷媒には、例えば、自己分解をする性質のものを用いることができる。
室外機(熱源機)1は、冷媒を圧縮する圧縮機3と、冷媒流路を切り替える冷媒回路切替手段としての四方弁4と、冷媒と室外送風機5aによって搬送される室外機1の周囲の空気とで熱交換する室外熱交換器5と、冷媒の流量を制御する電子膨張弁6と、を備えている。また、室外熱交換器5には、室外熱交換器5に空気を供給する室外送風機5aが付設されている。
室内機(利用側機)2は、冷媒と室内送風機8aによって搬送される室内機2の周囲の空気とで熱交換し、例えば室内空間の冷却又は加熱を行うことで冷房又は暖房を実現する室内熱交換器8を備えている。室内熱交換器8には、室内熱交換器8に空気を供給する室内送風機8aが付設されている。
冷媒を圧縮する圧縮機3としては、インバータ回路により回転数が制御され容量制御されるタイプの容積式圧縮機を用いるとよい。容積式圧縮機には、例えば、ロータリ圧縮機、スクロール圧縮機、スクリュー圧縮機、往復圧縮機等がある。また、圧縮機3には電動機が備えられている。
四方弁4は、冷熱供給モード(例えば、冷房運転モード)、温熱供給モード(例えば、暖房運転モード)に応じて、冷媒流路を切り替えるものである。なお、冷媒回路切替手段の一例として四方弁4を挙げて説明するが、冷媒回路を選択的に切り替えられるもの、例えば2つの二方弁又は三方弁を組み合わせて冷媒回路切替手段を構成してもよい。また、四方弁4を設けた場合を例に示すが、冷凍サイクル装置100Aとして冷媒流路を切り替えない冷媒回路構成を採用する場合には冷媒回路切替手段を設ける必要はない。
室外熱交換器5及び室内熱交換器8は、凝縮器又は蒸発器として機能し、例えば伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器で構成することができる。
室外送風機5aは、室外熱交換器5に空気を供給するものであり、空気の流量を可変することが可能なもので構成されている。例えば、室外送風機5aとして、DCファンモータなどのモータによって駆動される遠心ファンや多翼ファン等を使用することができる。 なお、室外熱交換器5において冷媒と空気以外の熱媒体とで熱交換する場合、室外送風機5aではなく、ポンプ等の搬送装置を設ければよい。
電子膨張弁6は、冷媒流量の調節等が行うことが可能なものである。なお、減圧機構の一例として、絞り開度が可変な構造である電子膨張弁6を例に挙げて説明しているが、これに限定するものではない。例えば、受圧部にダイアフラムを採用した機械式膨張弁、または、キャピラリーチューブなどで減圧機構を構成してもよい。
室内送風機8aは、室内熱交換器8に空気を供給するものであり、空気の流量を可変することが可能なもので構成されている。例えば、室内送風機8aとして、DCファンモータなどのモータによって駆動される遠心ファンや多翼ファン等を使用することができる。 なお、室内熱交換器8において冷媒と空気以外の熱媒体とで熱交換する場合、室内送風機8aではなく、ポンプ等の搬送装置を設ければよい。
そして、室外機1及び室内機2は、冷媒流路である液管7及びガス管9で各要素機器が接続されることで冷媒回路を構成する。なお、室外機1及び室内機2の接続代数を1台に限定するものではなく、いずれかまたはそれぞれを複数台としてもよい。
また、冷凍サイクル装置100Aは、冷凍サイクル装置100Aを統括制御する制御装置50を備えている。制御装置50は、各検知器からの検出値に基づき、各アクチュエータ(圧縮機3、四方弁4、室外送風機5a、電子膨張弁6、室内送風機8aなどの駆動部品)の制御を行う。制御装置50は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコンやCPUのような演算装置と、その上で実行されるソフトウェアとにより構成することもできる。
図1Aにおいて、室内熱交換器8から冷熱を供給する冷熱供給モード(例えば、冷房運転)では、四方弁4は実線の流路となり、室内熱交換器8から温熱を供給する温熱供給モード(例えば、暖房運転)では、四方弁4は点線の流路に切り替えられる。したがって、冷熱供給モードでは、圧縮機3、四方弁4、室外熱交換器5、電子膨張弁6、室内熱交換器8、圧縮機3がこの順序で環状に接続される。
また、温熱供給モードでは、圧縮機3、四方弁4、室内熱交換器8、電子膨張弁6、室外熱交換器5、圧縮機3がこの順序で環状に接続される。そのため、冷熱供給モードでは、室外熱交換器5が凝縮器として機能し、室内熱交換器8が蒸発器として機能する。また、温熱供給モードでは、室外熱交換器5が蒸発器として機能し、室内熱交換器8が凝縮器として機能する。
説明の便宜上、実施例として室外熱交換器5が扁平管熱交換器100であるものとして説明するが、室内熱交換器8であっても構わない。
[扁平管熱交換器100]
図1Bは、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100の概要構成図である。図2は、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100の断面図である。図1B(a)は、伝熱管10に複数のフィン30が取り付けられている様子を示している。図1B(b)は、伝熱管10の説明図である。なお、図1B中のX方向と、Y方向と、Z方向とは直交する方向である。なお、図2は、フィン30の延伸方向に平行な断面における断面図である。図1B及び図2を参照して、扁平管熱交換器100の構成及び機能などについて説明する。
扁平管熱交換器100は、板状のフィン30と、フィン30に交差して設けられている伝熱管10とを備えている。伝熱管10は、フィン30に連結している。
ここで、伝熱管10は、第1の扁平管10A1と、第1の扁平管10A1に対向して設けられた第2の扁平管10A2と、第1の扁平管10A1と第2の扁平管10A2とを接続する曲部10Bとを備えている。図1B(b)に示す伝熱管10が、例えば、図示省略のヘッダー等に接続される。
第1の扁平管10A1、第2の扁平管10A2及び曲部10Bには、冷媒が流れる流路Fが複数形成されている。
また、扁平管熱交換器100には、複数のフィン30が設けられている。そして、複数のフィン30は、一定の間隔をあけてY方向に並べられている。複数のフィン30は、Z方向に平行に設けられている。また、フィン30には、結露水を下方に導く排水路13が形成されている。
(伝熱管10)
伝熱管10には、内部に冷媒が流れる流路が形成されている。第1の扁平管10A1及び第2の扁平管10A2は、直線状の扁平管である。第1の扁平管10A1はフィン30に交差して設けられている。第2の扁平管10A2もフィン30に交差して設けられている。第1の扁平管10A1はフィン30に連結し、第2の扁平管10A2もフィン30に連結している。本実施の形態1では、第1の扁平管10A1及び第2の扁平管10A2と、フィン30とは直交している。また、第1の扁平管10A1と第2の扁平管10A2との間には、間隔があけられている。
第1の扁平管10A1及び第2の扁平管10A2は、平行に配置されている。すなわち、第1の扁平管10A1の長軸AX1と第2の扁平管10A2の長軸AX2とは、平行である。ここで、長軸AX1は、第1の扁平管10A1の、フィン30の延伸方向に平行な断面における長軸である。長軸AX1は、第1の長軸に対応している。また、長軸AX2は、第2の扁平管10A2の、フィン30の延伸方向に平行な断面における長軸である。長軸AX2は、第2の長軸に対応している。長軸AX1は、第1の扁平管10A1のうち、フィン30に平行な断面における軸であり、流路Fに平行な方向の軸ではない。長軸AX2も、第2の扁平管10A2のうち、フィン30に平行な断面における軸であり、流路Fに平行な方向の軸ではない。また、本実施の形態1において、第1の扁平管10A1と第2の扁平管10A2の形状は同様である。
第1の扁平管10A1は、排水路13の端13Aに位置する第1の端部E1と、第1の端部E1よりも排水路13から遠い方に位置する第2の端部E2とを含む。扁平管熱交換器100が冷凍サイクル装置100Aに設置された状態においては、第1の端部E1の方が、第2の端部E2よりも、空気の流れ方向の上流側に位置する。また、扁平管熱交換器100が冷凍サイクル装置100Aに設置された状態においては、第1の扁平管10A1の方が第2の扁平管10A2よりも上側に位置する。
第2の扁平管10A2も、第1の扁平管10A1に準ずる構成である。すなわち、第2の扁平管10A2は、排水路13の端13Aに位置する第3の端部E3と、第3の端部E3よりも排水路13から遠い方に位置する第4の端部E4とを含む。
(フィン30)
フィン30は、板状部材である。隣接するフィン30の間には、空気が流れる隙間が形成されている。フィン30には、伝熱管10が挿入される複数の切欠が形成されている。具体的には、フィン30の各切欠には、伝熱管10の第1の扁平管10A1及び第2の扁平管10A2が挿入される。なお、本実施の形態1では、フィン30に切欠が形成されている態様について説明するが、第1の扁平管10A1及び第2の扁平管10A2が挿入される穴が形成された態様であってもよい。
フィン30は、第1の扁平管10A1から第2の扁平管10A2に向かう予め定められた方向(X方向)に平行に延びるように形成された排水路13を含む。排水路13は、フィン30の長手方向の端部に位置している。
フィン30は、第1の扁平管10A1と第2の扁平管10A2との間の位置に形成された切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12とを含む。切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12は、主な機能が異なっている。
切り起こし片11は、主に、第1の扁平管10A1の下面SF2に付着している結露水を、排水路13にすみやかに導く機能を有している。具体的には、第1の扁平管10A1の下面SF2には、表面張力などによって結露水が付着している。ここで、第1の扁平管10A1の上面SF1と比較すると、第1の扁平管10A1の下面SF2には、フィン30からの結露水が流れ込んできにくい。このため、下面SF2の結露水は、下面SF2に付着したままとなってしまいやすい。しかし、切り起こし片11が形成されていると、(1)下面SF2の結露水が切り起こし片11に引き込まれ、(2)その後、切り起こし片11に引き込まれた結露水が排水路13に流れ込む。このように、切り起こし片11は、特に、第1の扁平管10A1の下面SF2の結露水を排水路13にすみやかに流す機能を有している。
熱交換用切り起こし片12は、切り起こし片11とは別体として形成されている。つまり、切り起こし片11と熱交換用切り起こし片12とは一体ではなく分割された切り起こし片である。
熱交換用切り起こし片12は、主に、扁平管熱交換器100の熱交換性能を向上させる機能を有している。熱交換用切り起こし片12は、第2の扁平管10A2の上面SF3の上側に位置している。第2の扁平管10A2の上面SF3に付着している結露水は、第2の扁平管10A2の下面SF4に付着している結露水よりもすみやかに流れる。これは、上面SF3には、フィン30等から結露水が流れ込んでくるためである。
ここで、熱交換用切り起こし片12は、切り起こし片11よりも大きく形成するとよい。切り起こし片11を大きくしすぎると、その分、上述の(1)の作用によって切り起こし片11に引き込まれた結露水の表面張力が大きくなってしまい、(2)の作用を阻害する可能性があるためである。すなわち、切り起こし片11に引き込まれた結露水が排水路13へ流出しにくくなるということである。一方、熱交換用切り起こし片12は、こういった排水を主な機能としていない。このため、熱交換用切り起こし片12については、切り起こし片11よりも大きくてもよい。これにより、フィン30の熱交換性能を向上させることができる。
次に、切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12の配置について説明する。これらの配置の説明にあたり、次に説明する仮想面を定義する。
第1の仮想面PL1は、第1の扁平管10A1と第2の扁平管10A2との間の中央を通り、第1の扁平管10A1の長軸AX1に平行な面である。
第2の仮想面PL2は、第1の扁平管10A1の長軸AX1における幅の中心と第2の扁平管10A2の長軸AX2における幅の中心とを通る面である。
第3の仮想面PL3は、第1の扁平管10A1の長軸AX1と平行であり、第1の扁平管10A1の面のうち第2の扁平管10A2との対向面(上面SF3)を通る面である。
第4の仮想面PL4は、X方向に平行であり、第1の扁平管10A1の第1の端部E1を通る面である。
第5の仮想面PL5は、第2の扁平管10A2の長軸AX2と平行であり、第2の扁平管10A2の面のうち第1の扁平管10A1との対向面(下面SF2)を通る面である。
第6の仮想面PL6は、X方向に平行であり、第2の扁平管10A2の第3の端部E3を通る面である。
本実施の形態1では、第4の仮想面PL4及び第6の仮想面PL6は、同一面上に位置している。
切り起こし片11は、第1の仮想面PL1、第2の仮想面PL2、第3の仮想面PL3及び第4の仮想面PL4によって区画される第1の領域RE1に配置されている。より詳細には、切り起こし片11は、第1の領域RE1のうち排水路13寄りであって下面SF2寄りの位置に配置されている。
熱交換用切り起こし片12は、第1の仮想面PL1、第2の仮想面PL2、第5の仮想面PL5及び第6の仮想面PL6によって区画される第2の領域RE2に配置されている。より詳細には、熱交換用切り起こし片12は、第2の領域RE2のうち排水路13寄りであって上面SF3寄りの位置に配置されている。
このように、切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12は、フィン30のうちの第1の領域RE1及び第2の領域RE2にそれぞれ配置されている。
なお、さらに次の仮想面を定義する。
第7の仮想面PL7は、X方向に平行であり、第1の扁平管10A1の第2の端部E2を通る面である。
第8の仮想面PL8は、X方向に平行であり、第2の扁平管10A2の第4の端部E4を通る面である。
本実施の形態1では、第7の仮想面PL7及び第8の仮想面PL8は、同一面上に位置している。
ここで、第1の仮想面PL1、第2の仮想面PL2、第3の仮想面PL3及び第7の仮想面PL7によって区画される部分を第3の領域RE3と称する。
また、第1の仮想面PL1、第2の仮想面PL2、第5の仮想面PL5及び第8の仮想面PL8によって区画される部分を第4の領域RE4と称する。
第3の領域RE3及び第4の領域RE4は、共に平面であり、切り起こし片は形成されていない。切り起こし片が形成されることによって、フィン30を通過する空気の圧力損失が増大してしまうことを回避している。
[実施の形態1の効果]
図3は、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100上に残る水量と時間の関係を示す図である。
扁平管熱交換器100が蒸発器として機能するとき、フィン30の表面に切り起こし片11を形成する(立てる)ことによって、第1の扁平管10A1の下面SF2に発生した結露水を、切り起こし片11に引き込む毛管力が働く。これにより、扁平管熱交換器100に付着した結露水の水量Mが減りやすくなり、フィン30の表面に切り起こし片11がない態様の扁平管熱交換器よりも、早く結露水を排水することができる。
図3の実線で示すグラフが本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100についての水量Mの減少の様子を示している。図3の破線は、フィン30に全く切り起こし片を形成しない態様の扁平管熱交換器についての水量Mの減少の様子を示している。図3の一点破線は、フィン30に切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12を一体的に形成した態様の扁平管熱交換器の態様についての水量Mの減少の様子を示している。
図3の実線で示すように、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100はすみやかに水量Mが減少していくことがわかる。一方、フィン30に全く切り起こし片を形成しない態様の扁平管熱交換器では、図3の破線に示すように、水量Mの減少が遅くなっていることがわかる。
また、図3の一点破線に示すように、フィン30に切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12を一体的に形成した態様の扁平管熱交換器の水量Mも減りにくいことがわかる。しかし、本実施の形態1では、切り起こし片11と熱交換用切り起こし片12とを別々に形成している。つまり、これらは一体ではないということである。これにより、切り起こし片単体で保持する結露水の量が少なくなり、切り起こし片内の表面張力が弱くなる。そのため、切り起こし片11で保持している結露水を排水路13へすみやかに導くことができる。この結果、扁平管熱交換器100に残る水量Mが減りやすくなる。
図4は、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器に切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12を形成したことによる伝熱性能αoの改善率を示す図である。
扁平管熱交換器100が凝縮器として機能するとき、切り起こし片11、及び熱交換用切り起こし片12を形成することでフィン30の表面の流れが局所的に乱され、空気と扁平管熱交換器100の熱交換量が向上するため、伝熱性能αoが向上する。
図4に示すように、扁平管熱交換器100は、切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12が形成されていない扁平管熱交換器と比較すると、伝熱性能αoが15%ほど改善していることがわかる。
図5は、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器に切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12を形成したことによる通年エネルギー消費効率(AFP)の改善率を示す図である。
切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12を形成することで空気が扁平管熱交換器100のフィン30を通過する際に発生する通風抵抗も上がってしまう。しかし、通年エネルギー消費効率を考慮すると、伝熱性能が向上する効果の寄与が大きいため、通年エネルギー消費効率は向上する。
図5に示すように、扁平管熱交換器100は、切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12が形成されていない扁平管熱交換器と比較すると、通年エネルギー消費効率が0.5%ほど改善していることがわかる。
このように、フィン30に切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12を形成することで、扁平管熱交換器100の排水性を向上しつつ、扁平管熱交換器100の伝熱性能の向上を図ることができる。
実施の形態2.
図6は、本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100の断面図である。なお、図6は、フィン30の延伸方向に平行な断面における断面図である。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する構成については同一符号を付して説明をし、実施の形態1とは異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1で説明した切り起こし片11は、第1の扁平管10A1から第2の扁平管10A2に向かう方向(X方向)に平行に延びるように形成されていた。
本実施の形態2で説明する切り起こし片11Bは、第1の扁平管10A1寄りの部分から第2の扁平管10A2寄りの部分に向かうにしたがって、排水路13に近づくように形成されている。すなわち、切り起こし片11Bは、扁平管熱交換器100が冷凍サイクル装置100Aに搭載された状態において、重力方向に対して平行ではなく、交差するように形成されている。
[実施の形態2の効果]
図7は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100上に残る水量と時間の関係を示す図である。
切り起こし片11Bは、一方の端部が下面SF2寄りに配置され、他方の端部が排水路13寄りに配置された構成となっている。このため、第1の扁平管10A1の下面SF2の結露水を、より確実に排水路13に導くことができるようになっている。
図7の実線で示すように、本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100は、実施の形態1の態様(図7の破線参照)よりも、すみやかに水量Mが減少していくことがわかる。
図8は、本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100に切り起こし片11B及び熱交換用切り起こし片12を形成したことによる伝熱性能αoの改善率を示す図である。
切り起こし片11Bを形成することで、フィン30の表面の流れが実施の形態1よりもさらに局所的に乱され、空気と扁平管熱交換器100の熱交換量が向上する。このため、伝熱性能αoが実施の形態1よりもさらに向上する。
図8に示すように、本実施の形態2の扁平管熱交換器100は、実施の形態1の態様と比較すると、伝熱性能αoが2.5%ほど改善していることがわかる。
図9は、本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100に切り起こし片11B及び熱交換用切り起こし片12を形成したことによる通年エネルギー消費効率の改善率を示す図である。
切り起こし片11Bを形成することで空気が扁平管熱交換器100を通過する際に発生する通風抵抗も上がってしまう。しかし、通年エネルギー消費効率通年エネルギー消費効率を考慮すると、伝熱性能が向上する効果の寄与が大きいため、通年エネルギー消費効率は向上する。
図9に示すように、本実施の形態2の扁平管熱交換器100は、実施の形態1の態様と比較すると、通年エネルギー消費効率が0.1%ほど改善していることがわかる。
このように、フィン30に切り起こし片11Bを形成することで、さらに、扁平管熱交換器100の伝熱性能の向上を図ることができる。
実施の形態3.
図10は、本実施の形態3に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100の断面図である。なお、図10は、フィン30の延伸方向に平行な断面における断面図である。本実施の形態3では、実施の形態1と共通する構成については同一符号を付して説明をし、実施の形態1、2とは異なる部分を中心に説明する。
なお、本実施の形態3では、切り起こし片11C及び熱交換用切り起こし片12Cは、実施の形態1で説明した切り起こし片11及び熱交換用切り起こし片12と同じ形状であるが、配置位置が異なっている。
図10に示すように、第2の仮想面PL2と切り起こし片11Cとの距離の方が、第2の仮想面PL2と熱交換用切り起こし片12Cとの距離よりも大きい。すなわち、第2の仮想面PL2と切り起こし片11Cの中心線との距離をb1とし、第2の仮想面PL2と熱交換用切り起こし片12の中心線との距離をb2としたとき、b1>b2となっている。
なお、本実施の形態3では、切り起こし片11Cは、実施の形態1で説明した切り起こし片11と同じ形状であるものとして説明しているが、それに限定されるものではない。例えば、切り起こし片11Cは、実施の形態2で説明した切り起こし片11Bと同じ形状であってもよい。
[実施の形態3の効果]
図11は、本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100上に残る水量と時間の関係を示す図である。
切り起こし片11Cの中心線と熱交換用切り起こし片12Cの中心線が一致している場合には、第1の扁平管10A1の下面SF2から切り起こし片11Cに引き込まれた結露水が、熱交換用切り起こし片12Cに引き込まれてしまうことがある。つまり、切り起こし片11Cに留まっている結露水が、熱交換用切り起こし片12Cに起因する毛細管の作用により、熱交換用切り起こし片12Cに引き込まれてしまう現象が生じる場合があるということである。
本実施の形態3では、このような現象を回避するために、切り起こし片11Cの中心線と熱交換用切り起こし片12Cの中心線をずらしている。具体的には、第2の仮想面PL2と切り起こし片11Cとの距離の方が、第2の仮想面PL2と熱交換用切り起こし片12Cとの距離よりも大きくしている。
これにより、切り起こし片11Cから排水された結露水が、熱交換用切り起こし片12に引き込まれることを抑制し、切り起こし片11Cから排水された結露水を、より確実に排水路13へ導くことができる。
図11の実線で示すように、本実施の形態3に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100は、実施の形態2の態様(図11の破線参照)よりも、すみやかに水量Mが減少していくことがわかる。
図12は、本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100に切り起こし片11C及び熱交換用切り起こし片12Cを形成したことによる伝熱性能αoの改善率を示す図である。
第2の仮想面PL2と切り起こし片11Cとの距離を、第2の仮想面PL2と熱交換用切り起こし片12Cとの距離よりも大きくすることで、フィン30の表面の流れがさらに局所的に乱され、空気と扁平管熱交換器100の熱交換量が向上する。
図12に示すように、本実施の形態3の扁平管熱交換器100は、実施の形態2の態様と比較すると、伝熱性能αoが5.0%ほど改善していることがわかる。
図13は、本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100に切り起こし片11C及び熱交換用切り起こし片12Cを形成したことによる通年エネルギー消費効率の改善率を示す図である。
切り起こし片11C及び熱交換用切り起こし片12Cを形成することで空気が扁平管熱交換器100を通過する際に発生する通風抵抗も上がってしまう。しかし、通年エネルギー消費効率通年エネルギー消費効率を考慮すると、伝熱性能が向上する効果の寄与が大きいため、通年エネルギー消費効率は向上する。
図13に示すように、本実施の形態3の扁平管熱交換器100は、実施の形態2の態様と比較すると、通年エネルギー消費効率が0.2%ほど改善していることがわかる。
このように、フィン30に切り起こし片11C及び熱交換用切り起こし片12Cを形成することで、さらに、扁平管熱交換器100の伝熱性能の向上を図ることができる。
実施の形態4.
図14は、本実施の形態4に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100の断面図である。なお、図14は、フィン30の延伸方向に平行な断面における断面図である。本実施の形態4では、実施の形態1と共通する構成については同一符号を付して説明をし、実施の形態1〜3とは異なる部分を中心に説明する。
上述の実施の形態1〜3では、第1の扁平管10A1の長軸AX1及び第2の扁平管10A2の長軸AX2については、水平方向に平行であった。本実施の形態4では、第1の扁平管10A1の長軸AX1及び第2の扁平管10A2の長軸AX2が水平方向と交差する態様となっている。ここで、長軸AX1は、第1の扁平管10A1の、フィン30の延伸方向に平行な断面における長軸である。長軸AX1は、第1の長軸に対応している。また、長軸AX2は、第2の扁平管10A2の、フィン30の延伸方向に平行な断面における長軸である。長軸AX2は、第2の長軸に対応している。
扁平管熱交換器は、板状のフィン30と、伝熱管10とを備えている。伝熱管10は、フィン30に交差して設けられた第1の扁平管10A1と、第1の扁平管10A1の下に間隔をあけて配置され、フィン30に交差して設けられている第2の扁平管10A2と、第1の扁平管10A1と第2の扁平管10A2とを接続する曲部(図示省略)とを備えている。第1の扁平管10A1はフィン30に連結し、第2の扁平管10A2もフィン30に連結している。
ここで、第1の扁平管10A1は、空気が流入する方に位置する第1の端部E1が、空気が流出する方に位置する第2の端部E2よりも下に配置されている。すなわち、第1の扁平管10A1の長軸AX1は、水平方向と平行ではなく、水平方向と交差している。なお、長軸AX1と水平方向とは、角度θをなしている。
また、第2の扁平管10A2は、空気が流入する方に位置する第3の端部E3が、空気が流出する方に位置する第4の端部E4よりも下に配置されている。本実施の形態4においては、第1の扁平管10A1と第2の扁平管10A2とは平行である。すなわち、第1の扁平管10A1の長軸AX1及び第2の扁平管10A2の長軸AX2は、互いに平行に配置されている。第2の扁平管10A2の長軸AX2と水平方向とは、角度θをなしている。
フィン30は、第1の扁平管10A1と第2の扁平管10A2との間の位置に切り起こし片11Dが形成されている。切り起こし片11Dの形成位置は、実施の形態1〜3で説明したように、第1の領域RE1である。ここで、本実施の形態4では、第4の仮想面PL4の定義が実施の形態1〜3とは異なっている。
第4の仮想面PL4は、重力方向gに平行であり、第1の扁平管10A1の第1の端部E1を通る面である。
そして、第1の領域RE1は、第1の仮想面PL1、第2の仮想面PL2、第3の仮想面PL3及び第4の仮想面PL4によって区画される範囲内に形成されている。本実施の形態4では、切り起こし片11Dは、第1の領域RE1のうちの排水路13寄りの位置に形成されている。
フィン30は、第1の扁平管10A1と第2の扁平管10A2との間の位置に熱交換用切り起こし片12Dが形成されている。熱交換用切り起こし片12Dの形成位置は、実施の形態1〜3で説明したように、第2の領域RE2である。ここで、本実施の形態4では、第6の仮想面PL6の定義が実施の形態1〜3とは異なっている。
第6の仮想面PL6は、重力方向gに平行であり、第2の扁平管10A2の第3の端部E3を通る面である。
そして、第2の領域RE2は、第1の仮想面PL1、第2の仮想面PL2、第5の仮想面PL5及び第6の仮想面PL6によって区画される範囲内に形成されている。本実施の形態4では、熱交換用切り起こし片12Dは、第2の領域RE2のうちの排水路13寄りの位置に形成されている。
なお、第4の仮想面PL4及び第6の仮想面PL6の定義が実施の形態1のものとは異なる理由は、本実施の形態4においては、第1の扁平管10A1の長軸AX1及び第2の扁平管10A2の長軸AX2が水平方向に交差する態様をとっているからである。
このように、第4の仮想面PL4及び第6の仮想面PL6の定義が変わることにより、第1の領域RE1及び第2の領域RE2の形状も実施の形態1とは異なる。すなわち、実施の形態1の第1の領域RE1及び第2の領域RE2は、長方形形状であったが、本実施の形態4の第1の領域RE1及び第2の領域RE2は、台形である。
さらに、第7の仮想面PL7及び第8の仮想面PL8も実施の形態1〜3とは異なっている。
第7の仮想面PL7は、重力方向gに平行であり、第1の扁平管10A1の第2の端部E2を通る面である。
第8の仮想面PL8は、重力方向gに平行であり、第2の扁平管10A2の第4の端部E4を通る面である。
第3の領域RE3は、第1の仮想面PL1、第2の仮想面PL2、第3の仮想面PL3及び第7の仮想面PL7によって区画される部分である。
第4の領域RE4は、第1の仮想面PL1、第2の仮想面PL2、第5の仮想面PL5及び第8の仮想面PL8によって区画される部分である。
第3の領域RE3及び第4の領域RE4は、共に平面であり、切り起こし片は形成されていない。切り起こし片が形成されることによって、フィン30を通過する空気の圧力損失が増大してしまうことを回避している。
[実施の形態4の効果]
図15は、本実施の形態4に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100上に残る水量と時間の関係を示す図である。
本実施の形態4では、第1の扁平管10A1の長軸AX1及び第2の扁平管10A2の長軸AX2が水平方向と交差する態様となっている。このため、第1の扁平管10A1の上面SF1及び第2の扁平管10A2の上面SF3の結露水は、フィン30などから流れてくる結露水とともに、排水路13へ流れていく。
また、第1の扁平管10A1の下面SF2の結露水については、重力の作用によって第1の端部E1寄りに移動していき、その後、切り起こし片11Dによる毛細管の作用によって切り起こし片11に引き込まれる。そして、切り起こし片11Dに引き込まれた結露水は、排水路13に流れていく。このようにして、第1の扁平管10A1の下面SF2の結露水もすみやかに排水路13に導かれることになる。
熱交換用切り起こし片12Dは、切り起こし片11Dとは別体として形成されている。つまり、切り起こし片11Dと熱交換用切り起こし片12Dとは一体ではなく分割された切り起こし片である。このため、切り起こし片11Dに引き込まれた結露水に働く表面張力が大きくなりすぎることを防止することができ、切り起こし片11Dの結露水をすみやかに排水路13に流すことができる。
実施の形態1で説明したように、熱交換用切り起こし片12は、切り起こし片11よりも大きく形成するとよい。これにより、切り起こし片11が大きくなって切り起こし片11に付着している結露水の表面張力が大きくなりすぎることを防止することができ、また、熱交換用切り起こし片12における熱交換性能を向上させることができる。すなわち、切り起こし片11Dの排水性能が低下することを回避しながら、フィン30の熱交換性能を向上させることができる。
図15の実線で示すように、本実施の形態4では、すみやかに水量Mが減少していくことがわかる。一方、扁平管熱交換器が、第1の扁平管10A1の長軸AX1及び第2の扁平管10A2の長軸AX2が水平方向と平行の態様であると、図15の破線で示すように、水量Mの減少が遅くなっていることがわかる。
伝熱管10を重力方向に傾斜させることで、伝熱管10周りの流れがはく離しやすくなり、隣り合う伝熱管の中心線の下部に主流が偏る(図20参照)。図20では、第1の扁平管10A1の第1の端部E1に向かう空気の流れ、及びその後の空気の流れについてだけを矢印で模式的に示している。なお、図20は、フィン30の延伸方向に平行な断面における断面図である。図20に示すように、第1の端部E1に向かう空気は、第1の端部E1に至ると、第1の扁平管10A1の下面SF2に沿って流れにくくなっている。つまり、第1の端部E1に衝突した空気及び第1の端部E1の周囲に至った空気は、下面SF2からはく離して、下流側に流れていく。下面SF2からはく離した空気は、第2の扁平管10A2寄りを流れることになる。つまり、第1の領域RE1よりも第2の領域RE2の方が、空気が流れる量が増大することになる。そこで、第2の領域RE2に熱交換用切り起こし片12を配置することで、扁平管熱交換器100の熱交換効率を効率的に向上させることができる。
図16は、本実施の形態4に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100に切り起こし片11D及び熱交換用切り起こし片12Dを形成したことによる伝熱性能αoの改善率を示す図である。
扁平管熱交換器100では、第1の扁平管10A1の周りの空気のはく離による熱交換能力低下が生じている。しかし、熱交換用切り起こし片12による伝熱促進効果も生じている。熱交換能力低下よりも、伝熱促進効果の方が大きいため、伝熱性能αoは向上する。
図16に示すように、本実施の形態4は、扁平管熱交換器が第1の扁平管10A1の長軸AX1及び第2の扁平管10A2の長軸AX2が水平方向と平行の態様よりも、伝熱性能αoが2.0%ほど改善していることがわかる。
図17は、本実施の形態4に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100に切り起こし片11D及び熱交換用切り起こし片12Dを形成したことによる通年エネルギー消費効率の改善率を示す図である。
切り起こし片11D及び熱交換用切り起こし片12Dを形成することで空気が扁平管熱交換器100のフィン30を通過する際に発生する通風抵抗も上がってしまう。しかし、通年エネルギー消費効率を考慮すると、伝熱性能が向上する効果の寄与が大きいため、通年エネルギー消費効率は向上する。
図17に示すように、実施の形態4では、扁平管熱交換器が第1の扁平管10A1の長軸AX1及び第2の扁平管10A2の長軸AX2が水平方向と平行の態様と比較すると、通年エネルギー消費効率は同等である。
これは、切り起こし片11D及び熱交換用切り起こし片12Dを形成したことによる通風抵抗悪化と、切り起こし片11D及び熱交換用切り起こし片12Dを形成したことによる伝熱促進効果とが同等程度であるということである。
[実施の形態4の変形例]
図18は、本実施の形態4に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器100に形成した切り起こし片11D及び熱交換用切り起こし片12Dの断面図である。
熱交換用切り起こし片12Dの高さh及びフィン30のピッチFPを次のように設定するとよい。すなわち、熱交換用切り起こし片12Dの切り起こし片の高さhは、フィン30のピッチFPの半分以下とするとよい。ここで、高さhというのは、図1BのY方向に対応している。
図19は、本実施の形態4に係る冷凍サイクル装置100Aの扁平管熱交換器に形成した高さhと伝熱性能αoの関係を示す図である。
図19に示すように、高さhをパラメータにしたとき、h=1/2FPのとき伝熱性能αoはピーク値をとる。ただし、通風抵抗の寄与が大きい場合はスリット高さを1/2FP以下にしたほうがよい。したがって、本実施の形態4の変形例では、高さhをフィン30のピッチFPの半分以下としている。
なお、本実施の形態4は、実施の形態2及び実施の形態3で説明した構成を適用してもよい。
すなわち、本実施の形態4で説明した切り起こし片11Dは、実施の形態2のように、第1の扁平管10A1寄りの部分から第2の扁平管10A2寄りの部分に向かうにしたがって、排水路13に近づくように形成されていてもよい。
また、実施の形態3のように、第2の仮想面PL2と切り起こし片11Dとの距離の方が、第2の仮想面PL2と熱交換用切り起こし片12Dとの距離よりも大きくなっていてもよい。
なお、各実施の形態で説明した冷凍サイクル装置は、空気調和装置(例えば、冷凍装置、ルームエアコン、パッケージエアコン、ビル用マルチエアコン等)、ヒートポンプ給湯機等、冷凍サイクルを備えた装置に適用して利用することができる。
1 室外機、2 室内機、3 圧縮機、4 四方弁、5 室外熱交換器、5a 室外送風機、6 電子膨張弁、7 液管、8 室内熱交換器、8a 室内送風機、9 ガス管、10 伝熱管、10A1 第1の扁平管、10A2 第2の扁平管、10B 曲部、11 切り起こし片、11B 切り起こし片、11C 切り起こし片、11D 切り起こし片、12 熱交換用切り起こし片、12C 熱交換用切り起こし片、12D 熱交換用切り起こし片、13 排水路、13A 端、30 フィン、50 制御装置、100 扁平管熱交換器、100A 冷凍サイクル装置、AX1 長軸、AX2 長軸、E1 第1の端部、E2 第2の端部、E3 第3の端部、E4 第4の端部、FP ピッチ、M 水量、PL1 第1の仮想面、PL2 第2の仮想面、PL3 第3の仮想面、PL4 第4の仮想面、PL5 第5の仮想面、PL6 第6の仮想面、PL7 第7の仮想面、PL8 第8の仮想面、RE1 第1の領域、RE2 第2の領域、RE3 第3の領域、RE4 第4の領域、SF1 上面、SF2 下面、SF3 上面、SF4 下面、g 重力方向、h 高さ、θ 角度、F 流路。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、熱交換器及び熱交換器に空気を供給する送風機を備えた冷凍サイクル装置であって、熱交換器は、フィンと、フィンに連結し、空気が流入する方に位置する第1の端部が、空気が流出する方に位置する第2の端部よりも下に配置された第1の扁平管と、フィンに連結し、第1の扁平管の下に間隔をあけて配置された第2の扁平管と、を備え、第1の扁平管の、フィンの延伸方向に平行な断面における長軸を第1の長軸とし、第2の扁平管の、フィンの延伸方向に平行な断面における長軸を第2の長軸としたとき、第1の長軸と第2の長軸は平行であり、フィンは、第1の扁平管と第2の扁平管との間の位置に切り起こし片が形成され、切り起こし片は、第1の扁平管と第2の扁平管との間の中央を通り、第1の長軸に平行な面を第1の仮想面とし、第1の長軸における幅の中心と第2の長軸における幅の中心とを通る面を第2の仮想面とし、第1の長軸と平行であり、第1の扁平管の下面を通る面を第3の仮想面とし、重力方向に平行であり、第1の扁平管の第1の端部を通る面を第4の仮想面としたとき、第2の仮想面よりも第2の端部側には配置されておらず、第1の仮想面、第2の仮想面、第3の仮想面及び第4の仮想面によって区画される第1の領域に配置されているものである。

Claims (6)

  1. 熱交換器及び前記熱交換器に空気を供給する送風機を備えた冷凍サイクル装置であって、
    前記熱交換器は、
    フィンと、
    前記フィンに連結し、前記空気が流入する方に位置する第1の端部が、前記空気が流出する方に位置する第2の端部よりも下に配置された第1の扁平管と、
    前記フィンに連結し、前記第1の扁平管の下に間隔をあけて配置された第2の扁平管と、
    を備え、
    前記第1の扁平管の、前記フィンの延伸方向に平行な断面における長軸を第1の長軸とし、前記第2の扁平管の、前記フィンの延伸方向に平行な断面における長軸を第2の長軸としたとき、
    前記第1の長軸と前記第2の長軸は平行であり、
    前記フィンは、
    前記第1の扁平管と前記第2の扁平管との間の位置に切り起こし片が形成され、
    前記切り起こし片は、
    前記第1の扁平管と前記第2の扁平管との間の中央を通り、前記第1の長軸に平行な面を第1の仮想面とし、
    前記第1の長軸における幅の中心と前記第2の長軸における幅の中心とを通る面を第2の仮想面とし、
    前記第1の長軸と平行であり、前記第1の扁平管の下面を通る面を第3の仮想面とし、
    重力方向に平行であり、前記第1の扁平管の前記第1の端部を通る面を第4の仮想面としたとき、
    前記第1の仮想面、前記第2の仮想面、前記第3の仮想面及び第4の仮想面によって区画される第1の領域に配置されている
    冷凍サイクル装置。
  2. 前記第2の扁平管は、
    前記空気が流入する方に位置する第3の端部と、前記空気が流出する方に位置し、前記第3の端部よりも上側に位置する第4の端部とを含み、
    前記フィンは、
    前記第1の扁平管と前記第2の扁平管との間の位置に、空気との熱交換を促進する熱交換用切り起こし片が形成され、
    前記熱交換用切り起こし片は、
    前記第2の長軸と平行であり、前記第2の扁平管の上面を通る面を第5の仮想面とし、
    前記重力方向に平行であり、前記第2の扁平管の前記第3の端部を通る面を第6の仮想面としたとき、
    前記第1の仮想面、前記第2の仮想面、前記第5の仮想面及び第6の仮想面によって区画される第2の領域に配置されている
    請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記熱交換用切り起こし片の高さは、
    前記フィンのピッチの半分以下である
    請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. フィンと、
    前記フィンに連結している第1の扁平管と、
    前記フィンに連結し、前記第1の扁平管に間隔をあけて配置された第2の扁平管と、
    を備え、
    前記フィンは、
    前記第1の扁平管から前記第2の扁平管に向かう予め定められた方向に平行に延びるように形成され、前記フィンの端部に位置する排水路と、
    前記第1の扁平管と前記第2の扁平管との間の位置に形成された切り起こし片及び熱交換用切り起こし片とを含み、
    前記第1の扁平管の、前記フィンの延伸方向に平行な断面における長軸を第1の長軸とし、前記第2の扁平管の、前記フィンの延伸方向に平行な断面における長軸を第2の長軸としたとき、
    前記第1の長軸と前記第2の長軸は平行であり、
    前記第1の扁平管は、
    前記排水路の端に位置する第1の端部と、前記第1の端部よりも前記排水路から遠い方に位置する第2の端部とを含み、
    前記第2の扁平管は、
    前記排水路の端に位置する第3の端部と、前記第3の端部よりも前記排水路から遠い方に位置する第4の端部とを含み、
    前記切り起こし片は、
    前記第1の扁平管と前記第2の扁平管との間の中央を通り、前記第1の長軸に平行な面を第1の仮想面とし、
    前記第1の長軸における幅の中心と前記第2の長軸における幅の中心とを通る面を第2の仮想面とし、
    前記第1の長軸と平行であり、前記第1の扁平管の面のうち前記第2の扁平管との対向面を通る面を第3の仮想面とし、
    前記予め定められた方向に平行であり、前記第1の扁平管の前記第1の端部を通る面を第4の仮想面としたとき、
    前記第1の仮想面、前記第2の仮想面、前記第3の仮想面及び前記第4の仮想面によって区画される第1の領域に配置され、
    前記熱交換用切り起こし片は、
    前記第2の長軸と平行であり、前記第2の扁平管の面のうち前記第1の扁平管との対向面を通る面を第5の仮想面とし、
    前記予め定められた方向に平行であり、前記第2の扁平管の前記第3の端部を通る面を第6の仮想面としたとき、
    前記第1の仮想面、前記第2の仮想面、前記第5の仮想面及び前記第6の仮想面によって区画される第2の領域に配置されている
    扁平管熱交換器。
  5. 前記切り起こし片は、
    前記第1の扁平管寄りの部分から前記第2の扁平管寄りの部分に向かうにしたがって、前記排水路に近づくように形成されている
    請求項4に記載の扁平管熱交換器。
  6. 前記第2の仮想面と前記切り起こし片との距離の方が、前記第2の仮想面と前記熱交換用切り起こし片との距離よりも大きい
    請求項4又は5に記載の扁平管熱交換器。
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