JP2015049004A - 空気調和機及び空気調和機用熱交換器 - Google Patents

空気調和機及び空気調和機用熱交換器 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも良好な省エネルギ性と静音性とを奏する空気調和機及び熱交換器を提供する。【解決手段】熱交換器16は、冷媒が通流する複数の伝熱管12と、伝熱管12に熱的に接続され、折れ曲がり部位11bを有する折れ曲がり形状の複数のフィン11とを備えてなり、複数の伝熱管12はフィン11を貫通して複数の列線をなすように配置され、隣り合う列線上に配置された伝熱管12同士が千鳥状に配置されるように、複数の列線上に複数の伝熱管12が配置され、隣り合う前記列線間に、少なくとも一本の伝熱管12がフィン11を貫通して配置されている空気調和機及び熱交換器。【選択図】図4

Description

本発明は、空気調和機及び空気調和機用熱交換器に関する。
空気調和機の省エネルギ性を向上するために、例えば、空気調和機を構成する各部品の性能を向上させることが考えられる。具体的には、空気調和機の構成部品である熱交換器においては、熱交換効率ができるだけ高いことが好ましい。また、熱交換器における熱交換後の風(冷風又は温風)が貫流ファンによって室内に送風されるため、熱交換器における通風抵抗はできるだけ小さいことが好ましい。通風抵抗の小さな熱交換器を経由させることで、貫流ファンの消費電力を削減することができる。
高い熱交換効率と小さな通風抵抗とを両立させるためには、例えば、熱交換器を通過するときの風速分布を均一にすることが考えられる。そこで、このような技術に関連して、特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1には、空気吸込口及び空気吹出口を有する筐体と、筐体内に設けられた送風ファンと、フィン及びフィンを貫通する伝熱管を有し、送風ファンを取り囲むように配置された略逆V字状の室内熱交換器と、を備え、室内熱交換器は、前面側室内熱交換器及び背面側室内熱交換器を有し、前面側室内熱交換器は、2つの直線部及び両端が2つの直線部に接続された曲線部を有し、曲線部における伝熱管の配置間隔が、直線部における伝熱管の配置間隔よりも小さい空気調和機が記載されている。
特開2011−64338号公報
特許文献1に記載の熱交換機において、冷媒が通流する伝熱管は、同一列線上にフィンを貫通して複数配置されている。そして、隣り合う列線上に配置された伝熱管同士が千鳥状になるように、各伝熱管が配置されている。このように配置することで、空気と伝熱管との接触面積を大きくしつつ、通風抵抗を小さなものにし、省エネルギ性を高めようとしている。
熱交換効率を高めようとする場合、熱交換器を構成する伝熱管やフィンと空気との接触面積を広くすることで熱交換量を多くすることが考えられる。これにより、より高い熱交換効率が得られる。そこで、特許文献1に記載の円弧形状のフィンを例えばくの字形状等の折れ曲がり形状とし、接触面積を広くすることが考えられる。このような形状のフィンを備える熱交換器を空気が通流する場合、接触面積が前記円弧形状のフィンを備える熱交換器と比べて広くなるため、空気がフィンと接触する面積が広くなる。そのため、熱交換量は増大する。
しかしながら、このような形状のフィンの場合、隣り合う列線上に配置された伝熱管同士を千鳥状に配置することが難しくなる部位が発生する。具体的には、例えばくの字形状の場合には、フィンの折れ曲がり部位(角)近傍において、伝熱管を千鳥状に配置することが困難になる。そして、千鳥状に伝熱管を配置することができないと、その部分近傍で風の縮流や抜け等が生じ、通風抵抗に偏りが生じることになる。このため、風速分布にも偏りが生じ、その結果、省エネルギ性が低下する。また、風速分布に偏りが生じるため、貫流ファンの騒音が増大する。
本発明は前記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明が解決する課題は、従来よりも良好な省エネルギ性と静音性とを奏する空気調和機及び空気調和機用熱交換器を提供することである。
本発明者らは前記課題を解決するべく鋭意検討した結果、列線を為すように配置された伝熱管に加えて、当該列線間に伝熱管を少なくとも一本配置することで前記課題を解決できることを見出した。
本発明によれば、従来よりも良好な省エネルギ性と静音性とを奏する空気調和機及び空気調和機用熱交換器を提供することができる。
本実施形態の空気調和機を示す図である。 図1の空気調和機に備えられる室内熱交換器の構成の概略を示す図である。 本実施形態の空気調和機に備えられる室内機の端面図である。 図3の室内機に備えられる前面側熱交換器の拡大図である。 図3の室内機に備えられる前面側熱交換器の変形例についての拡大図である。 図5の前面側熱交換器の変形例における空気の流れを説明する図であり、(a)は空気の流れの下流側に伝熱管が配置されたもの、(b)は空気の流れの上流側に伝熱管が配置されたものである。
以下、本発明を実施するための形態(本実施形態)を説明する。
図1は、本実施形態の空気調和機100を示す図である。本実施形態の空気調和機100は、室外機1と室内機3とを備えている。室外機1と室内機3とは、冷媒(作業流体)が通流する配管7により接続されている。冷媒はR410AやR32等であるが、本実施形態ではR32が用いられている。また、室外機1内に備えられる各装置、及び、室内機3内に備えられる各装置(これらはいずれも後記する)も、配管7により接続されている。
室外機1は、室外熱交換器2と、配管7を通流する冷媒を圧縮する圧縮機5と、配管7を通流する冷媒を膨張させる膨張弁6と、室内熱交換器2を通流する冷媒を外気によって冷却する(空気に放熱する)プロペラフィン9と、冷房運転又は暖房運転に応じて切り替えられる四方弁10とを備えて構成されている。また、室内機3は、室内熱交換器4と、空気の流れを発生させるとともに、室内熱交換器4において加熱又は冷却された空気を室内に供給する貫流ファン8とを備えて構成されている。
空気調和機100の運転時の冷媒の流れについて説明する。
はじめに、冷房時の冷媒の流れについて説明する。冷房時には、図1中、実線矢印の向きに冷媒が通流する。冷媒は配管7内を循環し、冷凍サイクルが形成されている。まず、圧縮機5で気体冷媒が圧縮されると、冷媒は高温高圧の気体冷媒に変化する。そして、この気体冷媒は、四方弁10を経由して、室外熱交換器2に供給される。室外熱交換器2においては、プロペラファン9の回転により生じた外気の接触によって冷媒が冷却(即ち、外気に放熱)され、これにより、高温高圧の気体冷媒は低温高圧の液体冷媒に変化する。
液体に変化した冷媒は、膨張弁6により膨張され、低温低圧の液体冷媒になる。そして、この液体冷媒は室内熱交換器4に供給されて、貫流ファン8により、冷媒の有する冷熱が室内に供給される。即ち、取り込まれた室内の空気が冷却され、冷却後の空気が冷風として室内に供給される。室内熱交換器4においては、室内に冷熱を放出(即ち、室内の熱を吸収)しているため蒸発し、気体冷媒に変化する。そして、この気体冷媒は、再び圧縮機5に供給される。
次に、暖房時の冷媒の流れについて説明する。暖房時には、図1中、破線矢印の向きに冷媒が通流する。圧縮機5で気体冷媒が圧縮されると、冷媒は高温高圧の気体冷媒に変化する。そして、この気体冷媒は、四方弁10を経由して、室内熱交換器4に供給される。室内熱交換器4においては、貫流ファン8により、冷媒の有する熱が室内に供給される。即ち、取り込まれた室内の空気が加熱され、加熱後の空気が温風として室内に供給される。室内の空気により冷媒が冷却及び凝縮(即ち、室内に放熱)され、これにより、高圧の気体冷媒は高圧の液体冷媒に変化する。
液体に変化した冷媒は、膨張弁6により膨張されて、低温低圧の気体及び液体の二相状態になる。そして、低温低圧の冷媒は、室外熱交換器2に供給されて、プロペラファン9の回転により生じた外気の接触によって、冷媒の有する冷熱が室外に放出される。即ち、気体及び液体の二相状態の冷媒は、外気の有する熱を吸収することで、気体の一相状態の冷媒に変化する。そして、この気体冷媒は、再び圧縮機5に供給される。
図2は、図1の空気調和機100に備えられる室内熱交換器4の構成の概略を示す図である。室内熱交換器4は、複数のアルミニウム製のフィン11に対して、U字状に曲げられた銅製の伝熱管12が貫くようにして構成される。フィン11に挿入された伝熱管12が液圧又は機械的に拡管されることにより、フィン11と伝熱管12とが密着する。また、伝熱管12の端部には継手部品13が溶接され、これにより、冷媒の配管7が形成されている。従って、伝熱管12は、図1を参照しながら説明した配管7の一部を構成するものであるといえる。
図3は、本実施形態の空気調和機100に備えられる室内機3の端面図である。図3では、図示の簡略化のために、一部の装置の記載を省略している。室内機3は、室内機筐体18と室内機全面パネル20とを備えて構成されている。そして、これらにより形成される空間内(室内機3内)に、前記のように、室内熱交換器4と貫流ファン8とが備えられている。
室内熱交換器4は、空気調和機100の前面側に配置された前面側室内熱交換器16と、空気調和機100の背面側に配置された背面側室内熱交換器17とを備えて構成されている。前面側室内熱交換器16及び背面側室内熱交換器17は、図2を参照しながら説明したように、フィン11と伝熱管12とにより構成されている。室内機3内においては、前面側室内熱交換器16及び背面側室内熱交換器17は、貫流ファン8を囲うようにして、逆V字形状(上方に窄まる形状)に配置されている。
室内の空気は、室内機3の上方の空気吸込口14から、貫流ファン8の回転により生じる空気の流れにより、室内機3内に取り込まれるようになっている。そして、取り込まれた空気は、室内熱交換器4において加熱又は冷却された後、室内機3の下方の空気吹出口15から室内に供給されるようになっている。これにより、室内の空気調和ができるようになっている。供給される空気の風向きは、空気吹出口15の近傍に設けられた風向制御板19により、制御されるようになっている。
図4は、図3の室内機3に備えられる前面側室内熱交換器16の拡大図である。図4中、白抜きの矢印は、空気の流れを示している。前面側室内熱交換器16を構成するフィン11は折れ曲がり形状を有し、本実施形態では、「く」の字形状になっている。即ち、フィン11は、その縁部が直線形状のフィン11a,11cと、フィン11aとフィン11cとを接続する、その縁部が折れ曲がり形状のフィン11bの部位(折れ曲がり部位)を一体に備えて構成されている。この折れ曲がりの程度としては、本実施形態においては、フィン11aの縁部の直線と、フィン11cの縁部の直線との為す角θとして、θ=150°程度になっている。
なお、本実施形態では、前面側室内熱交換器16におけるフィン11bを含む部分を「折れ曲がり熱交換器」というものとする。また、前面側室内熱交換器16におけるフィン11aを含む部分(即ち、前記「折れ曲がり熱交換器」の上側に形成される熱交換器)を「上部矩形熱交換器」というものとする。さらに、前面側室内熱交換器16におけるフィン11cを含む部分(即ち、前記「折れ曲がり熱交換器」の下側に形成される熱交換器)を「下部矩形熱交換器」というものとする。
フィン11a及びフィン11cの部位(即ち、前記の上部矩形熱交換器及び前記下部矩形熱交換器)においては、それぞれ、本実施形態では3列(図4中破線で示す列)の列線を為すように、空気の流れ方向に対して垂直な方向に複数の伝熱管12が配置されている。また、隣り合う列線上に配置された伝熱管12同士が空気の流れ方向に対して千鳥状になるように、各伝熱管12が配置されている。これらのように配置することで、伝熱管12の全体に満遍なく空気を接触させることができ、良好な伝熱効率が図られるようになっている。また、満遍なく空気が接触するため、前面側室内熱交換器16内を流れる空気の風速分布が均一化され、貫流ファン8(図4では図示しない)の静音化及び省エネルギ性の向上も図られるようになっている。
フィン11bの部位においても、フィン11a及びフィン11cと同様に、本実施形態では3列(図4中破線で示す列)に伝熱管12が配置されている。ただし、フィン11bの部位(即ち、フィン11の折れ曲がり部位)においては、十分な伝熱効率を持たせることができるような千鳥状に各伝熱管12を配置することが難しい。そこで、本実施形態では、中央の列腺と背面側の列線との間に一本の伝熱管12Aが、また、前面側の列線と中央の列腺との間に一本の伝熱管12Bが、設けられている。即ち、空気の流れの下流側に伝熱管12Aが設けられ、空気の流れの上流側に伝熱管12Bが設けられている。
ここで、伝熱管12A,12Bのように、伝熱管12が列線から外れた位置、即ち列線間にも配置されている理由について説明する。
伝熱効率を高めるためには、前記のように、伝熱面積(即ちフィン11の面積)を広く確保することが好ましい。しかし、空気調和機100の室内機3は、通常、高さ方向の長さに制限がある。そのため、伝熱面積を広く確保しようとする場合、上下方向にフィン11を長くして伝熱面積を広くすることは難しい。そこで、例えば図4に示すような折れ曲がり形状のフィン11として、前面側に張り出したようなフィン11を形成し、伝熱面積を広くすることが考えられる。
しかし、折れ曲がり形状のフィン11を用いると、フィン11の折れ曲がり部位において、隣り合う列線上に配置された伝熱管12同士を千鳥状に配置することが難しい。そこで、従来のこのような部位においては、できるだけ千鳥状に近い配置になるように、同一列線上に配置された伝熱管12同士の距離を調整していた。これにより、伝熱管12の全体にできるだけ満遍なく空気を接触させるようにしていた。
ただ、より高い伝熱効率を確保するためにより広い伝熱面積を望む場合、折れ曲がりの程度がきつくなる、即ち図4に示す角度θが小さくなることになる。このような折れ曲がりのきついフィン11の折れ曲がり部位(図4のフィン11bの部位に相当)において、伝熱管12を千鳥状に配置しようとすると、伝熱管12同士の距離が極めて近くなることがある。そのため、通風抵抗が大きくなったり風速分布が不均一になったりする等、新たな課題が生じることになる。一方で、これらの課題を生じさせないように伝熱管12を千鳥状に配置しないようにすると、特に折れ曲がり部位で空気の縮流や抜けが生じ易くなり、伝熱効率の低下等の課題も生じる。従って、従来の技術においては、良好な省エネルギ性と良好な静音性とを両立させることが難しかった。
そこで、本実施形態では、列線上以外であり、フィン11bの部位(折れ曲がり部位)に、伝熱管12A,12Bが配置されている。このようにすることで、フィン11bに配置された伝熱管12においても、その全体に満遍なく空気が接触し、良好な伝熱効率が図られる。従って、折れ曲がり形状のフィン11を用いることによって伝熱面積が広くなり、これによる伝熱効率を向上させることができ、ひいては、空気調和機100の省エネルギ性を向上させることができる。
さらには、フィン11の折れ曲がり部位に配置された伝熱管12A,12Bにより、空気の抜けや縮流を防止することができる。そのため、前面側室内熱交換器16を通流する空気の風速分布や通風抵抗を均一化することができる。そして、風速分布や通風抵抗を均一化することにより、貫流ファン8の静音化及び省エネルギ性の向上も図られる。
以上のように、本実施形態によれば、伝熱面積を広く確保するため等の目的で設けられる折れ曲がり部位においても、風速分布を均一化させることができる。これにより、静音性等の従来の利点を活かしたまま、さらなる省エネルギ性の向上が可能となる。即ち、本実施形態によれば、どのような形状のフィン11であっても、良好な省エネルギ性と良好な静音性とを両立させることができる。
また、本実施形態では、前記したように、伝熱管12を通流させる冷媒として、R32が用いられている。この冷媒は、従来の冷媒(例えばR401A等)と比べて、潜熱の高い冷媒である。そのため、冷媒としてR32を用いることにより、冷媒の通流量が従来よりも少なくても、従来と同等の熱交換量を得ることができる。即ち、冷媒としてR32を用いることで、伝熱管12を細くすることができる。具体的には、R401Aを通流させる伝熱管径と比較して、1mm以上細くすることができる。
そして、伝熱管12を細くすることができると、伝熱管12を配置するうえでの設計の自由度を向上させることができる。これにより、フィン11bのような折れ曲がりのきつい部位であっても、伝熱管12同士が過度に近づき過ぎることをより確実に防止することができる。その結果、風速分布が過度に乱れたり通風抵抗が過度に上昇したりすることを防止することができる。これにより、風速分布の不均一化や通風抵抗の過度の増大をより確実に防止することができる。
図5は、図3の室内機3に備えられる前面側室内熱交換器16の変形例(前面側熱交換器16A)についての拡大図である。図5に示す前面側室内熱交換器16Aにおいて、図4に示した前面側室内熱交換器16と同様の部材については同様の符号を付すものとし、その詳細な説明は省略する。
図5に示す前面側室内熱交換器16Aにおいては、図4に示した前面側室内熱交換器16とは異なり、伝熱管12B(空気の流れの上流側に配置された伝熱管12)が設けられていない。即ち、図5の前面側室内熱交換器16Aにおいては、空気の流れの下流側に伝熱管12Aが設けられている。フィン11bの部位においては、空気の流れ方向のフィン幅Lが、他の部位のフィン幅と比べて長い。そのため、フィン11の抵抗が大きく、空気の流入量が少ない傾向となる。そこで、前面側室内熱交換器16Aにおいては、列線上以外の部位の配置する伝熱管12の数を一本とし、フィン11bにおける抵抗差を低減し、フィン11bでの風速分布の不均一さを、さらに効果的に改善することができる。
図6は、図5の前面側熱交換器の変形例における空気の流れを説明する図であり、(a)は空気の流れの下流側に伝熱管が配置されたもの、(b)は空気の流れの上流側に伝熱管が配置されたものである。図6中の太矢印は空気の流れ方向を示している。
本実施形態においては、列線上から外れた位置に配置される伝熱管12の位置や本数は特に制限されないものの、前面側室内熱交換器16の側方から空気が流入する場合には、図6(a)に示すように、空気の流れの下流側に少なくとも一本の伝熱管12Aが配置されることが好ましい。即ち、列線間に配置される少なくとも一本(二本以上であってもよい)の伝熱管12は、貫流ファン8(図6では図示しない)に最も近い列線間に配置されていることが好ましい。
図6(a)に示すように、上流側に伝熱管12(図6(b)に示す伝熱管12B)が無い分、フィン11bに流入する空気量は多くなる。しかし、下流側に伝熱管12Aが配置されているため、上流から流入した空気は、下流の伝熱管12A近傍で合流しにくくなる。そのため、縮流の発生をより確実に防止することができる。そして、縮流の発生がより確実に防止されることにより、速度分布の不均一の発生をより確実に防止することができる。これにより、省エネルギ性の向上に加えて、静音性をより向上させることができる。
ただし、図6(b)に示すように、空気の流れの上流側に伝熱管12Bが配置されていてもよい。このようにすることで、上流側の通風抵抗を増加させて、フィン11bへの通風抵抗を増大させることができ、フィン11bの部分(その近傍を含む)への空気の流入量を減少させることができる。そのため、例えば前面側室内熱交換器16の上方から空気が流入するような場合、即ち、空気の流入速度が速くなり易い環境で空気を取り込む場合には、このような配置にすることで、フィン11bにおける空気の入口速度を低下させることができる。これにより、フィン11bでの風速分布が乱れることをより確実に防止することができる。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態は、前記の内容に何ら制限されるものではない。
例えば、列線から外れた位置に伝熱管12を配置する熱交換器として、前記の実施形態においては前面側室内熱交換器16,16A,16Bを具体例として挙げたが、列線から外れた位置に伝熱管12を配置する熱交換器は、これに限られるものではない。具体的には例えば、「く」の字形状の前面側室内熱交換器に代えて、逆V字形状(上方に向かって窄まる形状)の室内熱交換器を配置し、当該室内熱交換器の上方(図4に示したフィン11bに相当する曲げ部分)近傍において、列線から外れた位置に伝熱管12を配置すればよい。このようにしても、前記の効果と同様の効果が得られる。また、前記実施形態のような別体の熱交換器を組み合わせるのではなく、一つの熱交換器のみが備えられた空気調和機100に対して、本発明を適用するようにしてもよい。
また、列線間に配置される伝熱管12の数は一本に限られず、二本以上であってもよい。例えば二本以上の伝熱管12が列線間に配置される場合、同じ列線間に二本以上の伝熱管12が配置されてもよく、異なる列線間(例えば列線が図4のような三つの場合等)に一本以上ずつ配置されるようにして合計で二本以上になるようにしてもよい。従って、「列線間に伝熱管が二本以上配置される」とは、これらのいずれの形態も含む概念である。
さらに、列線間に配置される伝熱管12の具体的な位置も特に制限されない。ただし、列線間に一本の伝熱管12が配置される場合には、当該一本の伝熱管を取り囲む四本の伝熱管12(いずれも列線上に配置されている)から等間隔(略等間隔を含む)の位置に配置されることが好ましい。これにより、よりいっそう良好な省エネルギ性及び静音性が得られる。
また、列線間に配置される伝熱管12の位置は、図示のように、折れ曲がり部位(折れ曲がり部位近傍を含む)であることが好ましいが、それ以外の部位(例えば、図4のフィン11aやフィン11cの部位)に配置してもよい。
さらに、前面側室内熱交換器16を構成するフィン11の形状も、図示の例に何ら限定されない。即ち、折れ曲がり部位を有する折れ曲がり形状のフィン11であればどのようなフィン11でもよく、図示のような、くの字形状のフィン11に限定されない。また、折れ曲がり部位の数も図示のように一つに限定されず、二つ以上の折れ曲がり部位を有するフィンを用いてもよい。
また、列線の数も特に制限されず、複数であればいくつであってもよい。
さらに、前記の実施形態においては、空気調和機100の室内機3の室内熱交換器4を例示したが、室外機1の室外熱交換器2に本発明を適用してもよい。
3 室内機
4 室内熱交換器(熱交換器)
7 配管
8 貫流ファン
11 フィン
11a フィン
11b フィン(折れ曲がり部位)
11c フィン
12 伝熱管
12A 伝熱管
12B 伝熱管
14 空気吸込口
15 空気吹出口
16 前面側室内熱交換器(熱交換器、上部矩形熱交換器、折れ曲がり熱交換機、下部矩形熱交換器)
18 筐体

Claims (10)

  1. 空気吸込口及び空気吹出口を有する筐体と、前記空気吸込口から吸い込まれた空気と冷媒とを熱交換する熱交換器と、前記熱交換器により囲まれて配置され、前記熱交換器において熱交換された空気を前記空気吹出口から外部に排出する貫流ファンとを備え、
    前記熱交換器は、前記冷媒が通流する複数の伝熱管と、前記伝熱管に熱的に接続され、縁部が折れ曲がり形状の折れ曲がり部位を有する複数のフィンとを備えてなり、
    前記複数の伝熱管は前記フィンを貫通して複数の列線をなすように配置され、
    隣り合う前記列線間に、少なくとも一本の伝熱管が前記フィンを貫通して配置されていることを特徴とする、空気調和機。
  2. 前記熱交換器は、前面側に配置された前面側熱交換器を備えて構成され、
    前記前面側熱交換器は、前記折れ曲がり部位を構成するフィンを備える折れ曲がり熱交換器と、前記折れ曲がり熱交換器の上側に形成され、前記フィンの縁部が直線形状の上部矩形熱交換器と、前記折れ曲がり熱交換器の下側に形成され、前記フィンの縁部が直線形状の下部矩形熱交換器とを一体に備えて構成され、
    前記上部矩形熱交換器及び前記下部矩形熱交換器において、隣り合う前記列線上に配置された伝熱管同士が空気の流れ方向に対して千鳥状に配置されるように、前記複数の列線上に前記複数の伝熱管が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記熱交換器は、くの字形状の前記フィンを備える前面側熱交換器と、背面側熱交換器とを組み合わせて構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の空気調和機。
  4. 隣り合う前記列線間に配置されている少なくとも一本の前記伝熱管は、前記折れ曲がり部位に配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の空気調和機。
  5. 隣り合う前記列線間に配置されている少なくとも一本の前記伝熱管は、前記貫流ファンに最も近い列線と当該列線に隣り合う列線との間に配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の空気調和機。
  6. 前記貫流ファンに最も近い列線と当該列線に隣り合う列線との間に配置されている前記伝熱管の数は一本であることを特徴とする、請求項5に記載の空気調和機。
  7. 前記冷媒はR32であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の空気調和機。
  8. 冷媒が通流する複数の伝熱管と、前記伝熱管に熱的に接続され、縁部が折れ曲がり形状の折れ曲がり部位を有する複数のフィンとを備え、
    前記複数の伝熱管は前記フィンを貫通して複数の列線をなすように配置され、
    隣り合う前記列線間に、少なくとも一本の伝熱管が前記フィンを貫通して配置されていることを特徴とする、空気調和機用熱交換器。
  9. 前記フィンは、くの字形状であることを特徴とする、請求項8に記載の空気調和機用熱交換器。
  10. 隣り合う前記列線間に配置されている少なくとも一本の前記伝熱管は、前記折れ曲がり部位に配置されていることを特徴とする、請求項8又は9に記載の空気調和機用熱交換器。
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