JPWO2017110450A1 - 医療用クリップおよび処置具システム - Google Patents

医療用クリップおよび処置具システム Download PDF

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Abstract

この医療用クリップは、前端部から後端部に延びて形成され、互いに離間して設けられた一対のつまみ部と、つまみ部の前端部を互いに接近離間可能につまみ部を接続する接続部と、を有するフレームと、つまみ部の前端部の間に設けられた弾性部材と、を備える。弾性部材は、つまみ部の前端部および後端部を通過する平面に交差する方向に沿って弾性部材を貫通して形成され、処置具の外径より小さい内径を有する貫通孔と、貫通孔の全長に渡り貫通孔と連通して弾性部材の外周面まで延びて形成され、貫通孔の内径より小さい隙間を有するスリットと、を有する。スリットは、つまみ部の前端部の近接離間によって開閉可能に構成されている。

Description

本発明は、医療用クリップおよび処置具システムに関する。
本願は、2015年12月21日に日本国に出願された特願2015−248984号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、例えば肺野の末梢病変において経内視鏡的に生検を行う場合に、目的部位が細気管支に位置していることがある。このような場合に、内視鏡より径の小さいガイドシースを内視鏡のチャンネルに挿入し、内視鏡の先端からガイドシースを突出させて目的部位の近傍に留置し、このガイドシースに処置具を挿入して生検を行う手技が知られている。この手技において、ガイドシースに挿入した処置具を別の処置具に入れ替える場合がある。この処置具の入れ替えの際にガイドシースに対する挿入量を誤ると、入れ替えた処置具の先端が目的部位から離れてしまう可能性がある。この問題に対応して、処置具に取り付けることにより、処置具の先端を的確に目的部位に移動させることができるマーカーが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたマーカーは、略円筒形の本体と、本体の前端部に設けられた嵌合部とを備え、装着対象の処置具が挿通される挿通孔がマーカーの中心軸線に沿って設けられている。マーカーは、挿通孔の嵌合部側の先端部が処置具の外面と接触して発生する摩擦力によって、処置具の中間部分の任意の位置に固定される。
日本国特許第5019975号公報
特許文献1に記載されたマーカーを処置具に取り付ける際には、マーカーの挿通孔に処置具の先端を通し、マーカーと処置具との間の摩擦力に逆らってマーカーを処置具上の所定の位置まで摺動させる。マーカーを固定させる位置が処置具の先端から1000mm程度離れている場合も多い。この場合は、マーカーを摺動させる距離が長いため、マーカーの取り付け作業および取り外し作業に手間や時間が掛かってしまう。また、マーカーを摩擦力に抗して摺動させる際にはある程度の力をマーカーに加える必要があるため、この力により誤って処置具を破損してしまう可能性がある。
上記の事情を踏まえ、本発明は、処置具を確実に保持するとともに、処置具への取り付けおよび取り外しを簡単に行うことができる医療用クリップおよび処置具システムを提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、医療用クリップは、内視鏡に挿入して使用する処置具に取り付けられる医療用クリップであって、前端部から後端部に延びて形成され、互いに離間して設けられた一対のつまみ部と、前記前端部を互いに接近離間可能に前記一対のつまみ部を接続する接続部と、を有するフレームと、前記一対のつまみ部の前記前端部の間に設けられ、弾性変形可能な弾性部材と、を備える。前記弾性部材は、前記一対のつまみ部の前記前端部および前記後端部を通過する平面に交差する方向に沿って前記弾性部材を貫通して形成され、前記処置具の挿入部の外径より小さい内径を有する貫通孔と、前記貫通孔の全長に渡り前記貫通孔と連通して前記弾性部材の外周面まで延びて形成され、前記貫通孔の前記内径より小さい隙間を有するスリットと、を有する。前記スリットは、前記一対のつまみ部の前記前端部の近接離間によって開閉可能に構成されている。
本発明の第二の態様によれば、前記第一の態様に係る医療用クリップにおいて、前記弾性部材は、前記貫通孔の内面と前記スリットの内面との間に稜角を形成するエッジ部をさらに有してもよい。
本発明の第三の態様によれば、前記第一の態様に係る医療用クリップは、前記一対のつまみ部の間に設けられ、前記一対のつまみ部の前記前端部が近接離間する移動範囲を規制する規制部材をさらに備えてもよい。
本発明の第四の態様によれば、前記第一の態様に係る医療用クリップにおいて、前記弾性部材は、前記貫通孔および前記スリットと連通し、前記弾性部材における前記方向に交差する面に前記貫通孔を中心に形成された嵌合溝をさらに有してもよい。前記嵌合溝は、前記処置具がガイドシースに挿入された状態で、前記ガイドシースの基端部に嵌合可能に構成されていてもよい。
本発明の第五の態様によれば、処置具システムは、先端から基端に延びて形成され、生体内に経内視鏡的に挿入可能なガイドシースと、前記ガイドシースに挿入可能な挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、前記生体の診断または処置を行う処置部と、を有する処置具と、前記挿入部に着脱可能に取り付けられ、前記ガイドシースの基端部に当接可能に構成された医療用クリップと、を備える。前記医療用クリップは、前端部から後端部に延びて形成され、互いに離間して設けられた一対のつまみ部と、前記前端部を互いに接近離間可能に前記一対のつまみ部を接続する接続部と、を有するフレームと、前記一対のつまみ部の前記前端部の間に設けられ、弾性変形可能な弾性部材と、を備える。前記弾性部材は、前記一対のつまみ部の前記前端部および前記後端部を通過する平面に交差する方向に沿って前記弾性部材を貫通して形成され、前記挿入部の外径より小さい内径を有する貫通孔と、前記貫通孔の全長に渡り前記貫通孔と連通して前記弾性部材の外周面まで延びて形成され、前記貫通孔の前記内径より小さい隙間を有するスリットと、を有する。前記スリットは、前記一対のつまみ部の前記前端部の近接離間によって開閉可能に構成されている。
本発明の第六の態様によれば、前記第五の態様に係る処置具システムにおいて、前記弾性部材は、前記貫通孔の内面と前記スリットの内面との間に稜角を形成するエッジ部をさらに有してもよい。
本発明の第七の態様によれば、前記第五の態様に係る処置具システムにおいて、前記医療用クリップは、前記一対のつまみ部の間に設けられ、前記一対のつまみ部の前記前端部が近接離間する移動範囲を規制する規制部材をさらに備えてもよい。
本発明の第八の態様によれば、前記第五の態様に係る処置具システムにおいて、前記弾性部材は、前記貫通孔および前記スリットと連通し、前記弾性部材における前記方向に交差する面に前記貫通孔を中心に形成され、前記ガイドシースの前記基端部に嵌合可能な嵌合溝をさらに有してもよい。
本発明の第九の態様によれば、前記第五の態様に係る処置具システムにおいて、前記処置具は、前記生体内の対象組織を超音波振動により観察する超音波プローブ、前記対象組織を把持する鉗子、前記対象組織の表層を剥離するブラシ、および前記生体内で前記ガイドシースを誘導する誘導子のいずれかであってもよい。
上記した医療用クリップおよび処置具システムによれば、処置具を確実に保持できるとともに、処置具への取り付けおよび取り外しを簡単に行うことができる。
本発明の第一実施形態に係る医療用クリップを示す斜視図である。 前記医療用クリップのフレームを示す図である。 前記医療用クリップを示す正面図である。 図3AのL部の拡大図である。 前記医療用クリップを示す右側面図である。 図4のA−A線における断面図である。 前記医療用クリップとともに使用されるガイドシースを一部断面で示す図である。 前記医療用クリップおよび前記ガイドシースとともに使用される処置具の例として超音波プローブを示す図である。 前記処置具の他の例として鉗子を示す図である。 前記処置具のさらに他の例としてブラシを示す図である。 前記処置具のさらに他の例として誘導子を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る処置具システムとともに使用される内視鏡の構成を示す図である。 前記処置具システムを使用して前記処置具によって肺生検を行う際の手順を示したフローチャートである。 前記鉗子に前記医療用クリップを取り付けた状態を示す図である。 図13のB−B線における断面図である。 前記内視鏡を目的部位の付近まで進めた状態を示す図である。 前記内視鏡から前記超音波プローブを突出させた状態を示す図である。 前記超音波プローブで前記目的部位の画像を取得している状態を示す図である。 前記目的部位に前記ガイドシースを留置した状態を示す図である。 前記鉗子に取り付けられた前記医療用クリップを前記ガイドシースに当接させた状態を示す図である。 前記鉗子を用いて前記目的部位の組織を採取する状態を示す図である。 前記処置具システムを使用して前記処置具によって肺生検を行う際の他の手順を示したフローチャートである。 前記超音波プローブで前記目的部位の画像を取得している状態を示す図である。 前記医療用クリップの使用例を示す図である。 前記医療用クリップの変形例を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る医療用クリップを示す斜視図である。 前記医療用クリップを示す正面図である。 前記医療用クリップにおいて図5に示される医療用クリップの断面に対応する断面を示す断面図である。 本発明の第三実施形態に係る医療用クリップを示す正面図である。 図28のC−C線における断面図である。 鉗子に取り付けられた前記医療用クリップをガイドシースの基端部に嵌合させた状態を示す図である。 本発明の第四実施形態に係る医療用クリップを示す図である。 本発明の第五実施形態に係る医療用クリップを示す図である。 前記医療用クリップの使用例を示す図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について、図1から図24を参照して説明する。
図1は、第一実施形態に係る医療用クリップ1を示す斜視図である。医療用クリップ1は、フレーム10と弾性部材20とを備える。
図2は、医療用クリップ1のフレーム10を示す図である。図2において、二点鎖線は医療用クリップ1の外形を示している。フレーム10は、第一つまみ部12Aと第二つまみ部12Bとから構成される一対のつまみ部12と、一対のつまみ部12を接続する、すなわち第一つまみ部12Aと第二つまみ部12Bとを接続する接続部14と、を備える。また、本実施形態では、フレーム10は剛性を有する板状の部材を折り曲げて形成されている。
一対のつまみ部12は、前端部12fから後端部12bに延びて形成され、互いに離間して設けられている。本実施形態では、一対のつまみ部12のうち、第一つまみ部12Aは、前端部12Af(12f)と後端部12Ab(12b)とを有し、前端部12Afから後端部12Abに延びて形成されている。同様に、第二つまみ部12Bは、前端部12Bf(12f)と後端部12Bb(12b)とを有し、前端部12Bfから後端部12Bbに延びて形成されている。第一つまみ部12Aおよび第二つまみ部12Bは、前端部12Afと前端部12Bfとが対向し、後端部12Abと後端部12Bbとが対向するように設けられている。
また、本実施形態では、一対のつまみ部12は、前端部12fから後端部12bに向かうにしたがって互いに離間するように設けられている。具体的には、第一つまみ部12Aおよび第二つまみ部12Bは、それぞれ前端部12Afおよび前端部12Bfから後端部12Abおよび後端部12Bbに向かうにしたがって、互いに離間するように設けられている。すなわち、第一つまみ部12Aおよび第二つまみ部12Bは、後端部12Abと後端部12Bbとの間の距離が前端部12Afと前端部12Bfとの間の距離よりも大きくなるように配置されている。
第一つまみ部12Aの後端部12Abおよび第二つまみ部12Bの後端部12Bbは、使用時に後端部12Abおよび後端部12Bbの表面に設けられた弾性部材20を介して使用者がつまむ部分である。本実施形態では、後端部12Abおよび後端部12Bbは、それぞれ円板状に形成されている。
接続部14は、一対のつまみ部12の前端部12fを互いに接近離間可能に一対のつまみ部12を接続している。本実施形態では、接続部14は、一対のつまみ部12の間に配置され、平板状の第一部分14Aと、平板状の第二部分14Bと、平板状の第三部分14Cと、第一部分14Aと第三部分14Cとを接続する第一曲がり部14Dと、第二部分14Bと第三部分14Cとを接続する第二曲がり部14Eと、第一つまみ部12Aと第一部分14Aとを接続する第三曲がり部14Fと、第二つまみ部12Bと第二部分14Bとを接続する第四曲がり部14Gと、から構成されている。
第一部分14Aは、第一つまみ部12Aと略平行に配置されている。第一部分14Aは、第一つまみ部12Aの前端部12Afに第三曲がり部14Fを介して接続された前端部14Afと、第一曲がり部14Dに接続された後端部14Abと、を有する。第二部分14Bは、第二つまみ部12Bと略平行に配置されている。第二部分14Bは、第二つまみ部12Bの前端部12Bfに第四曲がり部14Gを介して接続された前端部14Bfと、第二曲がり部14Eに接続された後端部14Bbと、を有する。第三部分14Cは、第一曲がり部14Dに接続された第一端部14Ciと、第二曲がり部14Eに接続された第二端部14Cjと、を有する。第一曲がり部14Dは、第一部分14Aの前端部14Afが第三部分14Cの第二端部14Cjに近づくように第一部分14Aを第三部分14Cに対して傾けた状態で、第一部分14Aと第三部分14Cとを接続している。第二曲がり部14Eは、第二部分14Bの前端部14Bfが第三部分14Cの第一端部14Ciに近づくように第二部分14Bを第三部分14Cに対して傾けた状態で、第二部分14Bと第三部分14Cとを接続している。すなわち、接続部14は、板厚方向に平行な断面で見ると、略三角形状に形成されている。
フレーム10は剛性を有する部材から構成されているが、接続部14が上述のような構成を有するため、一対のつまみ部12の後端部12bを互いに近接するように力を加えることで、フレーム10を所定の範囲で弾性変形させることが可能である。例えば、一対のつまみ部12の後端部12bを互いに近接するように力を加えると、第一部分14Aが第三部分14Cから離間するように第一曲がり部14Dが変形し、かつ第二部分14Bが第三部分14Cから離間するように第二曲がり部14Eが変形する。これに伴い、第一部分14Aの前端部14Afと第二部分14Bの前端部14Bfとが互い離間するとともに、第一つまみ部12Aの前端部12Afと第二つまみ部12Bの前端部12Bfとが互いに離間する。すなわち、一対のつまみ部12の前端部12fが互いに離間する。また、一対のつまみ部12の後端部12bに加えていた力を取り除くと、変形していた第一曲がり部14Dおよび第二曲がり部14Eが元の形状に戻る。これにより、一対のつまみ部12の前端部12fが互いに離間した状態から、元の状態に戻る。すなわち、一対のつまみ部12の前端部12fが互いに近接する。
したがって、本実施形態では、上述した構成を有する接続部14により、一対のつまみ部12は、前端部12fを互いに接近離間可能に接続されている。
医療用クリップ1の使用時には、後述するように、一対のつまみ部12の間に処置具が配置される。このため、フレーム10において、第一つまみ部12Aおよび第二つまみ部12Bは、第一つまみ部12Aと第二つまみ部12Bとの間に処置具を配置可能な程度に離間して配置されている。また、フレーム10の幅方向(板厚方向を含む平面に垂直な方向)の寸法は、医療用クリップ1が確実に処置具を保持することが可能な寸法に設定されている。
フレーム10の材質として、剛性を有する部材である金属材を用いることができる。金属材として、例えばステンレス鋼などが挙げられる。また、本実施形態では、フレーム10は一つの板状または帯状の部材を折り曲げて形成されているが、これに限られず、複数の部材から構成されていてもよい。
図3Aは、医療用クリップ1を示す正面図である。図3Bは、図3AのL部の拡大図である。弾性部材20は、弾性変形可能であり、一対のつまみ部12の前端部12fの間に設けられている。なお、本実施形態では、医療用クリップ1の製作のしやすさを考慮して、弾性部材20はフレーム10の全体を覆うように設けられているが、これは必須の構成ではない。図3Aに示すように、弾性部材20は、弾性部材20を貫通して形成された貫通孔22と、貫通孔22の全長に渡り貫通孔22と連通して弾性部材20の外周面20Sまで延びて形成されたスリット24と、を有する。
図4は、医療用クリップ1を示す右側面図である。図5は、図4のA−A線における断面図である。貫通孔22は、一対のつまみ部12の前端部12fおよび後端部12bを通過する平面に交差する方向(以下、第一方向と称する。)に沿って弾性部材20を貫通して形成されている。
具体的には、本実施形態では、一対のつまみ部12の前端部12fおよび後端部12bを通過する平面として、図5に示すように図4のA−A線で示される平面(以下、第一平面と称する。)を採用している。そして、第一方向として、この第一平面に垂直な方向(以下、第二方向と称する。)を採用している。したがって、本実施形態では、貫通孔22は、この第二方向に沿って弾性部材20を貫通している。また、貫通孔22は、一対のつまみ部12の前端部12fの間に設けられた弾性部材20に形成されている。よって、貫通孔22は、一対のつまみ部12の前端部12fの間に配置されている。
スリット24は、一対のつまみ部12の前端部12fの近接離間によって開閉可能に構成されている。本実施形態では、貫通孔22は、一対のつまみ部12の前端部12fの間に設けられた弾性部材20に形成されているため、一対のつまみ部12の前端部12fの間に配置されている。ここで、一対のつまみ部12の前端部12fの間に設けられた弾性部材20は、前端部12f、すなわち第一つまみ部12Aの前端部12Afおよび第二つまみ部12Bの前端部12Bfにそれぞれ固定されている、または前端部12fの近接離間に伴って移動するように接続されている。また、スリット24は、貫通孔22から一対のつまみ部12の前端部12fの間を前端部12fが互いに近づく方向に向かって弾性部材20の前端側の外周面20Sまで延びて形成されている。すなわち、スリット24は、貫通孔22から外周面20Sまで弾性部材20を貫通している。同時に、スリット24は、第二方向に沿って弾性部材20を貫通している。
スリット24が上述のような構成を有するため、スリット24は一対のつまみ部12の前端部12fの近接離間によって開閉することができる。例えば、一対のつまみ部12の前端部12fが互いに離間すると、スリット24を構成する内面のうち、第一つまみ部12Aに近い位置に配置された内面である第一内面24Aは、第一つまみ部12Aとともに第二つまみ部12Bから離間するように移動し、第二つまみ部12Bに近い位置に配置された内面である第二内面24Bは、第二つまみ部12Bとともに第一つまみ部12Aから離間するように移動する。すなわち、第一内面24Aと第二内面24Bとが互いに離間するように移動するため、スリット24が開く。また、一対のつまみ部12の前端部12fが互いに離間した状態から互いに近接すると、第一内面24Aと第二内面24Bは、互いに離間した状態から互いに近接する。すなわち、スリット24は開いた状態から閉じる。このように、本実施形態では、スリット24は、一対のつまみ部12の前端部12fの近接離間によって開閉可能に構成されている。また、弾性部材20は弾性変形可能に構成されているため、スリット24の開閉に応じて弾性部材20が適宜弾性変形する。すなわち、スリット24が閉じた状態から開くと、この動作に応じて貫通孔22の内径が拡大するように弾性部材20が弾性変形する。スリット24を閉じると、拡大した貫通孔22の内径が元の寸法に戻るように弾性部材20が弾性変形する。
医療用クリップ1は、貫通孔22に処置具の挿入部を係合させることにより、処置具を保持する。したがって、貫通孔22で確実に処置具の挿入部を保持するため、貫通孔22は弾性変形していない状態において処置具の挿入部の外径よりも小さい内径を有する。貫通孔22で処置具を保持する際には、貫通孔22が処置具の挿入部の外形にならうように弾性部材20が弾性変形する。これにより、弾性部材20の弾性変形前の形状に戻ろうとする復元力により弾性部材20が挿入部を押圧するとともに、挿入部の外周面と貫通孔22の内面とが面接触するため、より確実に処置具を保持することができる。また、弾性変形していない状態におけるスリット24の隙間、すなわち第一内面24Aと第二内面24Bとの間の距離は、貫通孔22の内径よりも小さい。これにより、貫通孔22で保持された処置具がスリット24から容易に外れないようにすることができる。
加えて、上述したように、医療用クリップ1を処置具に取り付ける際に貫通孔22が処置具の挿入部の外形にならうように弾性部材20が弾性変形するため、挿入部の外径が異なる複数の処置具に同形の医療用クリップ1をそれぞれ取り付けることが可能である。
また、弾性部材20は、貫通孔22とスリット24との間に設けられたエッジ部26をさらに有する。図3Bに示すように、エッジ部26は、貫通孔22の内面とスリット24との内面との間に稜角26Cを形成している。本実施形態では、貫通孔22の内面とスリット24の第一内面24Aとの間に稜角26CAが形成され、貫通孔22の内面とスリット24の第二内面24Bとの間に稜角26CBが形成されている。上述のように構成されたエッジ部26により、貫通孔22で保持された処置具がスリット24へ移動することを稜角26Cによって妨げられる。このため、処置具が貫通孔22から外れにくくなり、より確実に処置具を保持することができる。
本実施形態では、貫通孔22が形成された弾性部材20は、第二方向から見て剛性を有するフレーム10に囲まれるように配置されている。具体的には、貫通孔22が形成された弾性部材20は、第二方向から見て接続部14の第一部分14A、第二部分14B、および第三部分14Cに周囲を囲まれて、支持されている。弾性部材20は、フレーム10よりも小さい剛性を有するため、弾性部材20のみでは十分に処置具を保持できない場合がある。このため、貫通孔22が形成された弾性部材20をフレーム10(本実施形態では接続部14)で支持することで、構成全体としての剛性を高め、より確実に処置具を保持することができる。このように、フレーム10は、弾性部材20を補強する補強部材としても機能する。
本実施形態では、弾性部材20は、フレーム10の幅方向の寸法と同程度の第二方向(本実施形態では、フレーム10の幅方向と一致する)の寸法を有する。しかしながら、弾性部材20の第二方向の寸法は、貫通孔22で処置具を保持できる程度の寸法を有していれば特に限定されず、フレーム10の幅方向の寸法よりも小さくてもよいし、大きくてもよい。また、弾性部材20において第二方向から見た全体の寸法は、医療用クリップ1とともに使用されるガイドシースの基端部に当接可能な寸法に設定されている。例えば、弾性部材20において第二方向から見た全体の寸法は、ガイドシースの基端部の外径よりも大きい寸法に設定されている。
弾性部材20の材質として、弾性を有する部材を用いることができる。このような部材として、例えばシリコーンゴムや弾性を有する樹脂材などが挙げられる。
次に、医療用クリップ1ともに使用されるガイドシース30について説明する。図6は、ガイドシース30を一部断面で示す図である。ガイドシース30は、先端から基端に延びて形成され、生体内に経内視鏡的に挿入可能である。ガイドシース30は、管状のシース本体31と、シース本体31の基端に取り付けられたコック32と、を備える。
シース本体31は、樹脂などから構成され、可撓性を有する。シース本体31の先端付近の内面には、管状の指標部材33が熱成形によって固定されている。指標部材33は、ステンレス鋼などから構成され、X線透視下においてシース本体31の先端位置の目安となる。シース本体31の基端はコック32の先端に圧入されており、その外側に設けられたコイル34によりコック32の先端に固定されている。
コック32は、樹脂などから構成された管状の部材である。コック32は、内部に貫通孔35が設けられている。貫通孔35には、処置具が挿通可能である。貫通孔35は円形の断面を有し、内径が一定の前半部35Aと、基端に向かって内径が大きくなる後半部35Bと、から形成されている。後半部35Bの内面は、基端部36からコック32の軸線方向に向かってコック32の壁面が厚くなるようにテーパ状に形成されている。医療用クリップ1をガイドシース30とともに使用する際には、ガイドシース30の基端部36に医療用クリップ1が当接する。
次に、医療用クリップ1およびガイドシース30とともに使用される処置具40について説明する。処置具40は、ガイドシース30に挿入可能な挿入部41と、挿入部41の先端に設けられ、生体の診断または処置を行う処置部42と、を有する。図7から図10に、処置具40の例を示す。
図7は、処置具40の例として超音波プローブ50を示す図である。超音波プローブ50は、生体内の目的部位(対象組織)を超音波振動により観察する。超音波プローブ50は、ガイドシース30に挿入可能な挿入部51と、挿入部51の先端に設けられ、生体の診断を行う処置部52と、を有する。挿入部51は、可撓性を有して長尺に形成されている。挿入部51の基端には、コネクタ部53が設けられている。コネクタ部53は、不図示の駆動装置に機械的かつ電気的に接続されている。また、挿入部51は、ガイドシース30に挿入可能な外径を有するシース54と、シース54の内部に回転可能に挿通されたフレキシブルシャフト55と、を有する。フレキシブルシャフト55は、処置部52のカバー56内に挿入されている。カバー56内においてフレキシブルシャフト55の先端部には、超音波振動子57が取り付けられている。超音波振動子57は、フレキシブルシャフト55内を通るケーブル(不図示)からの信号伝達を受けて超音波を発振し、被検体に当たって返ってきた超音波を受信して電気信号に変換する素子である。カバー56内には、超音波の伝達が容易になるように、超音波媒体が充填されている。
図8は、処置具40の他の例として鉗子60を示す図である。鉗子60は、目的部位(対象組織)を把持する。鉗子60は、ガイドシース30に挿入可能な挿入部61と、挿入部61の先端に設けられ、生体の処置を行う処置部62と、を有する。挿入部61は、可撓性を有して長尺に形成されている。挿入部61は、ガイドシース30に挿入可能な外径を有するシース63と、シース63の内部に挿通された操作ワイヤ64と、を有する。挿入部61の基端には、操作部65が設けられている。操作部65は、操作部本体66と、操作部本体66に進退可能に取り付けられたスライダ67と、を有する。処置部62は、一対の把持部68と、一対の把持部68を開閉可能に支持する支持部材69と、を有する。一対の把持部68は、不図示のリンク機構を介して操作ワイヤ64の一端に連結されている。操作ワイヤ64の他端は、スライダ67に連結されている。操作ワイヤ64を前進させると一対の把持部68が開き、操作ワイヤ64を後退させると一対の把持部68が閉じる。
図9は、処置具40のさらに他の例としてブラシ70を示す図である。ブラシ70は、目的部位(対象組織)の表層を剥離する。ブラシ70は、ガイドシース30に挿入可能な挿入部71と、挿入部71の先端に設けられ、生体の処置を行う処置部72と、を有する。挿入部71は、可撓性を有して長尺に形成されている。挿入部71は、ガイドシース30に挿入可能な外径を有するシース73と、シース73の内部に挿通された操作ワイヤ74と、を有する。挿入部71の基端には、操作部75が設けられている。操作部75は、操作部本体76と、操作部本体76の基端側に設けられた指掛けリング77と、を有する。操作ワイヤ74は、操作部本体76を進退可能に貫通し、操作部本体76から引き出された端部に指掛けリング77が固定されている。処置部72は、操作ワイヤ74の先端部に取り付けられたブラシ部78を有する。ブラシ部78は、挿入部71のシース73内に収容可能である。ブラシ部78がシース73内に収容されたときには、操作ワイヤ74の先端に設けられた先端チップ79が挿入部71の先端に突き当たる。
図10は、処置具40のさらに他の例として誘導子80を示す図である。誘導子80は、生体内でガイドシース30を誘導する。また、誘導子80は、目的部位(対象組織)の細胞を採取することも可能である。誘導子80は、ガイドシース30に挿入可能な挿入部81と、挿入部81の先端に設けられ、生体の処置を行う処置部82と、を有する。挿入部81は、可撓性を有して長尺に形成されている。挿入部81は、ガイドシース30に挿入可能な外径を有するシース83と、シース83の内部に挿通された操作ワイヤ84と、を有する。挿入部81の基端には、操作部85が設けられている。操作部85は、操作部本体86と、操作部本体86に進退可能に取り付けられたスライダ87と、を有する。処置部82は、第一腕部88Aと第二腕部88Bと第三腕部88Cとを有する。第一腕部88Aと第二腕部88Bと第三腕部88Cとは、先端から基端に向かってこの順に配置されている。第一腕部88Aの基端側と第二腕部88Bの先端側とは、第一ピン89Aによって連結されている。第二腕部88Bの基端側と第三腕部88Cの先端側とは、第二ピン89Bによって連結されている。第一腕部88Aには、組織を採取可能なカップが形成されている。操作ワイヤ84は、第三腕部88C、第二腕部88B、および第一腕部88Aの内部を挿通し、第一腕部88Aに固定されている。よって、図10において二点鎖線で示すように、操作ワイヤ84を基端側に引くことにより、第一ピン89Aおよび第二ピン89Bをそれぞれ支点にして処置部82を屈曲させることができる。また、処置部82が屈曲した状態から操作ワイヤ84を先端側に戻すと、処置部82は直線状に延びる。
なお、上述した処置具40の例以外にも、生検針などの他の処置具を、医療用クリップ1およびガイドシース30と組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る処置具システム90は、上述した医療用クリップ1、ガイドシース30、および処置具40を備える。医療用クリップ1は、処置具40の挿入部41に着脱可能に取り付けられ、ガイドシース30の基端部36に当接可能に構成されている。
次に、処置具システム90とともに使用される内視鏡100について説明する。図11は、内視鏡100の構成を示す図である。内視鏡100は、使用者が操作する操作部101と、操作部101から延設された挿入部102と、を有する。挿入部102は、体内に挿入可能であり、可撓性を有して長尺に形成されている。挿入部102には、ガイドシース30や処置具40などを挿通可能なチャンネル108が形成されている。操作部101には、挿入部102の先端部を湾曲させる操作レバー103と、スイッチ104と、が設けられている。また、操作部101は、ユニバーサルケーブル(不図示)を介して不図示の制御装置や表示装置などに接続されている。操作部101の側部には、挿入口106が形成されている。挿入口106は、チャンネル108の体外側の開口であり、チャンネル108を介して挿入部102の先端の開口に連通している。なお、内視鏡100として、公知の構成を有する内視鏡を使用することができる。
次に、処置具システム90の使用時の動作について、肺生検の手技を例として、図12から図21を参照して説明する。図12は、処置具システム90を使用して処置具40によって肺生検を行う際の手順を示したフローチャートである。図12に示すフローチャートの手順を手順例1として、以下に説明する。
(手順例1)
図12に示すステップS1において、本手技で処置具40として使用する超音波プローブ50および鉗子60に医療用クリップ1を取り付ける。まず、超音波プローブ50におけるガイドシース30の先端からの突出量を予め設定する。この突出量に対応する位置で、医療用クリップ1を挿入部51に取り付ける。次に、鉗子60におけるガイドシース30の先端からの突出量を設定する。この鉗子60の突出量は、超音波プローブ50の超音波振動子57の位置におけるガイドシース30の先端からの突出量と、鉗子60の把持部68の位置におけるガイドシース30の先端からの突出量とが等しくなるように設定する。この突出量に対応する位置で、他の医療用クリップ1を挿入部61に取り付ける。
図13は、鉗子60に医療用クリップ1を取り付けた状態を示す図である。図13に示すように、医療用クリップ1のスリット24を開いた状態で、鉗子60(処置具40)の挿入部61(挿入部41)を挿入部61の径方向から挟み込み、挿入部61を医療用クリップ1の貫通孔22内に配置させる。この状態からスリット24を閉じることで、挿入部61が貫通孔22に係合し、鉗子60に医療用クリップ1が取り付けられる。図14は、図13のB−B線における断面図であり、挿入部61を簡略に示している。図14に示すように、挿入部61が貫通孔22に係合した状態では、弾性部材20は、挿入部61の外形にならって貫通孔22の内径が拡大するように弾性変形している。これにより、弾性部材20の弾性変形前の形状に戻ろうとする復元力により弾性部材20が挿入部61を押圧するとともに、挿入部61の外周面と貫通孔22の内面とが面接触するため、より確実に鉗子60が保持される。また、医療用クリップ1のスリット24を適宜開閉しながら、鉗子60において鉗子60の突出量が設定した値となる位置に医療用クリップ1を移動させ、医療用クリップ1の位置決めを行う。医療用クリップ1では、スリット24を開いた状態にすると貫通孔22の内径が拡大するため、鉗子60の挿入部61と貫通孔22との係合がゆるみ、医療用クリップ1を挿入部61に沿って移動させる際に挿入部61の外周面と貫通孔22の内面との間に生じる摩擦力を小さくしたり、無くしたりすることができる。このため、医療用クリップ1をスムーズに挿入部61に沿って移動させることができ、容易に医療用クリップ1の位置調整を行うことができる。なお、超音波プローブ50についても、上記と同様にして医療用クリップ1が取り付けられている。
次に、図12に示すステップS2において、組織を採取する目的部位(対象組織)Rまでガイドシース30を到達させる。具体的には、X線透視像によって目的部位Rの位置を確認しながら、内視鏡100を気管支内に進めていく。
図15は、内視鏡100を目的部位Rの付近まで進めた状態を示す図である。目的部位Rが存在する細気管支Wの径は、内視鏡100の径より小さい。このため、これ以上内視鏡100を目的部位Rに近づけることはできない。
ここで、内視鏡100の挿入口106から、ガイドシース30に挿通した超音波プローブ50をガイドシース30とともに挿入する。図16は、内視鏡100から超音波プローブ50を突出させた状態を示す図である。図16に示すように、内視鏡100の先端から超音波プローブ50を突出させる。このとき、医療用クリップ1をガイドシース30の基端部36に当接させることで、超音波プローブ50は設定した突出量だけガイドシース30の先端から突出する。ガイドシース30のシース本体31および超音波プローブ50は、内視鏡100より径が小さいので、細気管支Wを通って目的部位Rまで到達することができる。
図17は、超音波プローブ50で目的部位Rの画像を取得している状態を示す図である。医療用クリップ1をガイドシース30の基端部36に当接させた状態で、図17に示すように、超音波プローブ50をシース本体31とともに目的部位Rより深部と思われる部位まで進入させる。続いて、図17に矢印で示すように、超音波プローブ50をシース本体31とともにゆっくりと手前に引き戻す。この際、超音波振動子57の発する超音波を用いて得られた、超音波プローブ50の周囲の組織画像が図示しない検査装置に表示される。これにより、超音波プローブ50が目的部位Rに到達しているか否かを確認することができる。
超音波プローブ50が目的部位Rに到達したことが確認されたら、手順はステップS3に進む。超音波プローブ50が目的部位Rに到達した状態における、ガイドシース30の体内への挿入量が分かるように、内視鏡100の挿入口106から突出したガイドシース30の位置に目印をつける。目印として、例えば公知のガイドシースストッパ(不図示)を用いることができる。この場合、ガイドシースストッパをガイドシース30のシース本体31に予め取り付けておく。そして、超音波プローブ50が目的部位Rに到達した状態でガイドシースストッパを挿入口106に当接する位置まで移動させ、ガイドシース30の挿入量の目印とする。
図18は、目的部位Rにガイドシース30を留置した状態を示す図である。図18に示すように、目印をつけた位置でガイドシース30を保持したまま、超音波プローブ50のみをガイドシース30から抜去する。これにより、ガイドシース30は目的部位Rの付近に留置される。
続いて、手順はステップS4に進む。図19は、鉗子60に取り付けられた医療用クリップ1をガイドシース30に当接させた状態を示す図である。なお、図19では、挿入部102の先端側の図示を省略している。ステップS4において、医療用クリップ1が取り付けられた鉗子60を、コック32の基端からガイドシース30に挿入する。そして、図19に示すように、ガイドシース30の基端部36に医療用クリップ1を当接させる。
図20は、鉗子60を用いて目的部位Rの組織を採取する状態を示す図である。医療用クリップ1とガイドシース30の基端部36とが当接した状態では、鉗子60は、ステップS1において設定した突出量だけシース本体31の先端から突出する。このため、鉗子60の先端は、図20に示すように、確実に目的部位Rに到達する。
続いて、ステップS5において、鉗子60を操作して処置部62により目的部位Rの組織を採取する。組織採取後、鉗子60を抜去して採取した組織を回収する。ステップS5の組織採取は、必要に応じて数回繰り返されてもよい。また、医療用クリップ1の位置を微調整し、鉗子60の先端位置を前後させて数回組織採取を繰り返すことによって、組織採取不能となる位置を特定し、この位置から目的部位Rの大きさ(細気管支Wの走行方向における長さ)を推定することも可能である。
(手順例2)
上述した手順例1に代えて、以下に示す手順例2により手技を行ってもよい。図21は、手順例2として、処置具システム90を使用して処置具40によって肺生検を行う際の手順を示したフローチャートである。図21に示す手順例2のフローチャートは、図12に示す手順例1のフローチャートと異なり、医療用クリップを取り付けるステップS13をガイドシースを留置するステップS12の後に行っている。以下、手順例1の説明に使用した図13から図16および図18から図20、ならびに図22を参照して、手順例2を説明する。
まず、図21に示すステップS11において、組織を採取する目的部位Rまでガイドシース30を到達させる。具体的には、X線透視像によって目的部位Rの位置を確認しながら、内視鏡100を気管支内に進めていく。
図15に示すように、目的部位Rが存在する細気管支Wの径は、内視鏡100の径より小さい。このため、これ以上内視鏡100を目的部位Rに近づけることはできない。
ここで、内視鏡100の挿入口106から、ガイドシース30に挿通した超音波プローブ50(処置具40)をガイドシース30とともに挿入する。図16に示すように、内視鏡100の先端から超音波プローブ50を突出させる。ガイドシース30のシース本体31および超音波プローブ50は、内視鏡100より径が小さいので、細気管支Wを通って目的部位Rまで到達することができる。
図22に示すように、シース本体31を目的部位Rの手前と思われる位置で停止させ、超音波プローブ50を目的部位Rより深部と思われる部位まで進入させる。続いて、図22に矢印で示すように、超音波プローブ50をゆっくりと手前に引き戻す。この際、超音波振動子57の発する超音波を用いて得られた、超音波プローブ50の周囲の組織画像が図示しない検査装置に表示される。これにより、超音波プローブ50が目的部位Rに到達しているか否かを確認することができる。
超音波プローブ50が目的部位Rに到達したことが確認されたら、手順はステップS12に進む。ステップS12では、シース本体31を超音波プローブ50に沿って目的部位Rの付近まで進める。シース本体31の先端位置は、指標部材33(不図示)によって確認する。
このとき、超音波プローブ50の先端を、組織採取を行おうとする位置に配置した状態で、ガイドシース30のコック32の基端から突出した超音波プローブ50の位置に目印をつける。そして、図18に示すように、超音波プローブ50のみをガイドシース30から抜去して、ガイドシース30を目的部位Rの付近に留置する。
続いて、手順はステップS13に進む。図13に示すように、鉗子60に医療用クリップ1を取り付ける。このとき、医療用クリップ1のスリット24を適宜開閉しながら、鉗子60において医療用クリップ1を取り付けた位置から鉗子60の先端までの長さが、超音波プローブ50の先端からステップS12でつけた上記目印までの長さと同一となる位置に医療用クリップ1を移動させ、医療用クリップ1の位置決めを行う。なお、医療用クリップ1を鉗子60に取り付ける動作は手順例1と同様であるため、その説明を省略する。
続いて、手順はステップS14に進む。ステップS14において、医療用クリップ1が取り付けられた鉗子60を、コック32の基端からガイドシース30に挿入する。そして、図19に示すように、ガイドシース30の基端部36に医療用クリップ1を当接させる。
医療用クリップ1とガイドシース30の基端部36とが当接した状態において、鉗子60は、ステップS12における超音波プローブ50と同一の長さだけシース本体31の先端から突出する。そして、鉗子60の先端は、図20に示すように、確実に目的部位Rに到達する。
続いて、ステップS15において、鉗子60を操作して処置部62により目的部位Rの組織を採取する。ステップS15における動作は、手順例1のステップS5における動作と同一である。
なお、上述した手順例1および手順例2において、処置具40として使用した鉗子60に代えて、ブラシ70や誘導子80などの他の処置具が使用されてもよい。
手順例1のステップS2および手順例2のステップS11において、超音波プローブ50を用いるのに代えて、ガイドシース30に挿通した鉗子60を直接目的部位Rに到達させてもよいし、ガイドシース30を単体で目的部位Rまで到達させてもよい。また、誘導子80を用いて、ガイドシース30を目的部位Rへ誘導してもよい。目的部位Rへの誘導には、X線透視や、超音波画像、内視鏡画像などを適宜選択して用いることができる。
手順例2のステップS12において、ガイドシース30を目的部位Rの付近に留置する際に、ガイドシース30を内視鏡100にガイドシース30の突出量を決める公知のガイドシースストッパ(不図示)を用いてもよい。ガイドシースストッパはガイドシース30のシース本体31に取り付けられ、内視鏡100の挿入口106に対してガイドシース30を固定することができる。
本実施形態に係る医療用クリップ1および処置具システム90によれば、弾性部材20の貫通孔22は、処置具40の挿入部41の外径より小さい内径を有する。このため、挿入部41が貫通孔22に係合した状態では、貫通孔22が挿入部41の外形にならうように弾性部材20が弾性変形する。これにより、弾性部材20の復元力により弾性部材20が挿入部41を押圧するとともに、挿入部41の外周面と貫通孔22の内面とが面接触するため、確実に処置具40を保持することができる。また、弾性部材20のスリット24は、貫通孔22の全長に渡り貫通孔22と連通して弾性部材20の外周面20Sまで延びて形成され、一対のつまみ部12の前端部12fの近接離間によって開閉可能に構成されている。このため、開閉可能なスリット24を通して、容易に挿入部41を貫通孔22内に配置することができ、かつ貫通孔22内に配置された挿入部41を貫通孔22から容易に取り外すことができる。したがって、医療用クリップ1の処置具40への取り付けおよび取り外しを簡単に行うことができる。
また、弾性部材20のエッジ部26は、貫通孔22の内面とスリット24の内面との間に稜角26Cを形成している。このため、貫通孔22で保持された処置具40がスリット24へ移動することを稜角26Cによって妨げられる。したがって、処置具40が貫通孔22から外れにくくなり、より確実に処置具40を保持することができる。
なお、上述した本実施形態の説明において、一対のつまみ部12は、前端部12fから後端部12bに向かうにしたがって互いに離間するように設けられているとしたが、この構成は一例である。一対のつまみ部12は、互いに離間して設けられていればよい。
また、上述した本実施形態の説明における接続部14の構成は一例であり、一対のつまみ部12の前端部12fを互いに接近離間可能に一対のつまみ部12を接続することが可能な構成であれば特に限定されない。
また、上述の説明において、一対のつまみ部12の前端部12fおよび後端部12bを通過する平面として、図4のA−A線で示される平面である第一平面を採用したが、これは一例である。第一平面に限られず、前端部12fおよび後端部12bを通過する平面であればよい。また、貫通孔22が弾性部材20を貫通する方向として、第一平面に垂直な方向である第二方向を採用したが、これは一例であって、第一平面に交差する方向であればよい。
上述した本実施形態の説明では、例えば図3Aに示されるように、スリット24は、第一内面24Aと第二内面24Bとの間に隙間が形成されるように構成されているが、この構成は一例である。スリット24は、第一内面24Aと第二内面24Bとが互いに接触するように構成されていてもよい。すなわち、スリット24は、第一内面24Aと第二内面24Bとが互いに離間している構成と、第一内面24Aと第二内面24Bとが互いに接触している構成と、を含むものとする。
上述した本実施形態の説明では、医療用クリップ1はガイドシース30とともに使用されていたが、ガイドシース30を用いなくてもよい。図23は、本実施形態に係る医療用クリップ1の使用例を示す図である。図23に示すように、鉗子60は、ガイドシース30を介さずに直接内視鏡100のチャンネル108に挿通されている。このとき、医療用クリップ1は、鉗子60の挿入部61に取り付けられており、内視鏡100の挿入口106に当接している。このように、医療用クリップ1を内視鏡100の挿入口106に当接させることで、鉗子60における内視鏡100の先端からの突出量を一定に保つようにしてもよい。
(変形例)
図24は、本実施形態に係る医療用クリップ1の変形例を示す図である。図24に示す医療用クリップ2は、弾性部材20にエッジ部26が設けられておらず、貫通孔92の内面とスリット94の内面とが滑らかにかつ平坦に接続されている点で、医療用クリップ1と異なっている。具体的には、スリット94の内面である第一内面94Aと第二内面94Bとは、それぞれ貫通孔92の内面に滑らかにかつ平坦に接続されている。また、第一内面94Aと第二内面94Bとは、貫通孔92から外周面20Sに向かうにしたがって互いに近接するように設けられている。なお、その他の構成については、医療用クリップ2は医療用クリップ1と同様の構成を有しているため、その詳細な説明を省略する。このように構成された医療用クリップ2においても、医療用クリップ1と同様に、処置具40を確実に保持できるとともに、処置具40への取り付けおよび取り外しを簡単に行うことができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について、図25から図27を参照して説明する。
図25は、本実施形態に係る医療用クリップ3を示す斜視図である。医療用クリップ3は、一対のつまみ部12の間に設けられた規制部材96をさらに備える点で、第一実施形態に係る医療用クリップ1と異なっている。なお、第一実施形態に係る医療用クリップ1と同様の構成を有する部分については、その詳細な説明を省略する。
図26は、医療用クリップ3を示す正面図である。図27は、医療用クリップ3において図5に示される医療用クリップ1の断面に対応する断面を示す断面図である。規制部材96は、一対のつまみ部12の間に設けられ、一対のつまみ部12の前端部12fが近接離間する移動範囲を規制する。本実施形態では、規制部材96は、弾性部材20と一体に、スリット24とは反対側に延びて形成されている。また、規制部材96は、一対のつまみ部12の後端部12bの間に、後端部12bのそれぞれから離間して設けられている。規制部材96の第一側面96Aと第一つまみ部12Aの後端部12Abとの間の距離および規制部材96の第二側面96Bと第二つまみ部12Bの後端部12Bbとの間の距離は、一対のつまみ部12の前端部12fの近接離間に応じて開閉するスリット24の通常の動作を妨げない程度の距離に設定されている。
一対のつまみ部12の前端部12fを離間させると、後端部12bは互いに近接するとともに規制部材96に近接する。そして、所定の範囲を超えて前端部12fを離間させると、後端部12bは規制部材96に当接する。すなわち、第一つまみ部12Aの後端部12Abは、その表面に設けられた弾性部材20を介して規制部材96の第一側面96Aに当接する。第二つまみ部12Bの後端部12Bbは、その表面に設けられた弾性部材20を介して規制部材96の第二側面96Bに当接する。この状態では、規制部材96により、後端部12bは互いにそれ以上近接することが妨げられるとともに、前端部12fが互いにそれ以上離間することが妨げられる。したがって、規制部材96により、前端部12fが近接離間する移動範囲が規制される。これにより、前端部12fが過度に離間するとともにスリット24が過度に開くことによって、フレーム10や弾性部材20が塑性変形して、フレーム10や弾性部材20自体が損傷したり、医療用クリップとしての機能を損なったりすることを防止することができる。
なお、本実施形態では、規制部材96は弾性部材20と一体に形成されているが、弾性部材20とは別に設けられていてもよい。規制部材96は、弾性を有していなくてもよく、剛性を有する部材から構成されていてもよい。
また、上述した規制部材96の構成は一例であり、前端部12fが互いに近接離間する移動範囲を規制する構成であれば、特に限定されない。
本実施形態に係る医療用クリップ3によれば、一対のつまみ部12の間に、一対のつまみ部12の前端部12fが近接離間する移動範囲を規制する規制部材96が設けられている。したがって、前端部12fが過度に離間するとともにスリット24が過度に開くことによって、フレーム10や弾性部材20が塑性変形して、フレーム10や弾性部材20自体が損傷したり、医療用クリップ3としての機能を損なったりすることを防止することができる。加えて、本実施形態に係る医療用クリップ3においても、上述した第一実施形態に係る医療用クリップ1と同様の効果が得られる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態について、図28から図30を参照して説明する。
図28は、本実施形態に係る医療用クリップ4を示す正面図である。医療用クリップ4は、弾性部材110がガイドシース30の基端部36に嵌合可能な嵌合溝118をさらに有する点で、第一実施形態に係る医療用クリップ1と異なっている。なお、第一実施形態に係る医療用クリップ1と同様の構成を有する部分については、その詳細な説明を省略する。
図29は、図28のC−C線における断面図である。嵌合溝118は、貫通孔112およびスリット114と連通し、弾性部材110における第一方向に交差する面に貫通孔112を中心に形成されている。本実施形態では、嵌合溝118は、弾性部材110における第一平面に垂直な第二方向に交差する面である表面110Aに、貫通孔112を中心に凹んで形成されている。すなわち、嵌合溝118は、貫通孔112と第二方向に隣接して設けられている。嵌合溝118は、ガイドシース30の基端部36の外径より小さい内径を有する。処置具40の挿入部41の外径よりもガイドシース30の基端部36の外径のほうが大きいため、嵌合溝118の内径は貫通孔112の内径よりも大きい。また、嵌合溝118の第二方向の寸法は、基端部36が嵌合溝118に嵌合可能な程度の寸法に設定されている。弾性部材110の第二方向の寸法はフレーム10の幅方向の寸法と同程度に設定されているため、嵌合溝118が形成された部分の弾性部材110も、貫通孔112が形成された部分の弾性部材110と同様に、フレーム10の接続部14に周囲を囲まれて、支持されている。
図30は、鉗子60に取り付けられた医療用クリップ4をガイドシース30の基端部36に嵌合させた状態を示す図である。図30は、一例として、本実施形態に係る医療用クリップ4と、ガイドシース30と、鉗子60(処置具40)と、を備える処置具システム91を示している。医療用クリップ4を鉗子60に取り付けた状態で嵌合溝118をガイドシース30の基端部36に嵌合させると、嵌合溝118が基端部36の外形にならうように弾性部材110が弾性変形する。これにより、弾性部材110の弾性変形前の形状に戻ろうとする復元力により弾性部材110が基端部36を押圧するとともに、基端部36の外周面と嵌合溝118の内面とが面接触することで、医療用クリップ4が基端部36を保持して固定される。その結果、医療用クリップ4を介して鉗子60がガイドシース30に固定され、鉗子60がガイドシース30内で前後に移動することを防止することができる。また、嵌合溝118が形成された部分の弾性部材110はフレーム10の接続部14に支持されているため、医療用クリップ4はより確実にガイドシース30の基端部36を保持することができる。
本実施形態に係る医療用クリップ4によれば、弾性部材110は、貫通孔112およびスリット114と連通し、弾性部材110における第二方向に交差する表面110Aに貫通孔112を中心に形成され、ガイドシース30の基端部36に嵌合可能な嵌合溝118をさらに有する。したがって、嵌合溝118がガイドシース30の基端部36に嵌合することで、医療用クリップ4を介して鉗子60をガイドシース30に固定することができる。これにより、鉗子60がガイドシース30内で前後に移動することを防止することができる。加えて、本実施形態に係る医療用クリップ4においても、上述した第一実施形態に係る医療用クリップ1と同様の効果が得られる。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態について、図31を参照して説明する。
図31は、本実施形態に係る医療用クリップ5を示す図である。なお、図31は、医療用クリップ5において図5に示される医療用クリップ1の断面に対応する断面を示している。医療用クリップ5は、フレーム120の一対のつまみ部122が互いに平行に配置されている点で、第一実施形態に係る医療用クリップ1と異なっている。なお、第一実施形態に係る医療用クリップ1と同様の構成を有する部分については、その詳細な説明を省略する。
一対のつまみ部122の第一つまみ部122Aと第二つまみ部122Bとは、互いに平行に配置されている。よって、第一つまみ部122Aの前端部122Afと第二つまみ部122Bの前端部122Bfとの間の距離は、第一つまみ部122Aの後端部122Abと第二つまみ部122Bの後端部122Bbとの間の距離と等しい。
第一つまみ部122Aと第二つまみ部122Bとは、接続部124により互いに接続されている。第一実施形態に係る医療用クリップ1と同様に、接続部124の第一部分124Aは、第一つまみ部122Aと略平行に配置され、第三曲がり部124Fを介して第一つまみ部122Aに接続されている。また、接続部124の第二部分124Bは、第二つまみ部122Bと略平行に配置され、第四曲がり部124Gを介して第二つまみ部122Bに接続されている。本実施形態では、第一つまみ部122Aと第二つまみ部122Bとが互いに平行に配置されているため、第一部分124Aと第三部分124Cとは、互いに直交するように配置された状態で第一曲がり部124Dを介して接続されている。同様に、第二部分124Bと第三部分124Cとは、互いに直交するように配置された状態で第二曲がり部124Eを介して接続されている。
一対のつまみ部122の前端部122fの間に設けられた弾性部材126には、第一実施形態に係る医療用クリップ1と同様に、貫通孔22およびスリット24が形成されている。
上述のように構成された医療用クリップ5においても、第一実施形態に係る医療用クリップ1と同様に、一対のつまみ部122の後端部122bを互いに近接させることで、前端部122fを互いに離間させることができる。そして、この前端部122fの動作に伴って、スリット24を開くことができる。また、互いに離間させた前端部122fを元に戻す(近接させる)ことで、スリット24を閉じることができる。したがって、本実施形態に係る医療用クリップ5においても、上述した第一実施形態に係る医療用クリップ1と同様の効果が得られる。
(第五実施形態)
次に、本発明の第五実施形態について、図32および図33を参照して説明する。
図32は、本実施形態に係る医療用クリップ6を示す図である。なお、図32は、医療用クリップ6において図5に示される医療用クリップ1の断面に対応する断面を示している。医療用クリップ6は、ガイドシース30のシース本体31に取り付けて使用される。医療用クリップ6は、貫通孔22に代えて貫通孔222が設けられている点で、第一実施形態に係る医療用クリップ1と異なっている。なお、第一実施形態に係る医療用クリップ1と同様の構成を有する部分については、その詳細な説明を省略する。
貫通孔222は、一対のつまみ部12の前端部12fおよび後端部12bを通過する平面に交差する方向に沿って弾性部材20を貫通して形成されている。また、貫通孔222は、弾性変形していない状態においてガイドシース30のシース本体31の外径よりも小さい内径を有する。貫通孔222がこのように構成されているので、貫通孔222にガイドシース30のシース本体31を係合させると、貫通孔222がシース本体31の外形にならうように弾性部材20が弾性変形する。これにより、医療用クリップ6は、ガイドシース30を保持することができる。
図33は、医療用クリップ6の使用例を示す図である。図33に示すように、ガイドシース30のシース本体31に取り付けた医療用クリップ6を内視鏡100の挿入口106に当接させることで、挿入部102に対するシース本体31の相対位置を固定することができる。すなわち、挿入部102の先端からのシース本体31の突出量を一定に保つことができる。また、例えば、第一実施形態で説明した手順例1においてガイドシース30につける目印として使用されるガイドシースストッパに代えて、医療用クリップ6を使用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
(付記項1)
チャンネルを有する内視鏡を用いて生体組織の目的部位を処置する処置方法であって、
基端部から先端部に延びて形成され、超音波を発振可能な超音波プローブをガイドシースに挿通させた状態で、前記ガイドシースを前記チャンネル内に挿通させ、前記ガイドシースの先端から突出する前記超音波プローブの前記先端部を前記生体組織の管腔から前記目的部位に接近させ、
前記超音波プローブの前記先端部が前記目的部位に接近した状態において、前記ガイドシースの前記先端から前記目的部位に向かう前記超音波プローブの前記先端部の突出量を設定するために、前記ガイドシースの基端側において前記超音波プローブの前記基端部に前記超音波プローブの長手方向に対して垂直な方向から医療用クリップを接続させ、
前記医療用クリップを前記超音波プローブの前記基端部に接続させた状態で、前記超音波プローブを前記ガイドシースから抜去し、
前記目的部位を処置する処置具が前記超音波プローブの前記先端部の設定した前記突出量と同じ突出量だけ前記ガイドシースの前記先端から突出するように、前記処置具の基端部に前記処置具の長手方向に対して垂直な方向から前記医療用クリップを接続させ、
前記処置具を前記ガイドシースに挿通させた状態で、前記ガイドシースを前記チャンネル内に挿通させ、前記医療用クリップによって前記処置具が前記ガイドシースの前記先端から設定した前記突出量だけ突出するように、前記処置具の前記先端を前記目的部位に接近させ、
前記処置部の前記先端によって前記目的部位を処置する
処置方法。
(付記項2)
付記項1に記載の処置方法において、
前記ガイドシースの先端は、前記超音波プローブの前記先端部とともに前記目的部位に接近する。
(付記項3)
付記項1に記載の処置方法において、
前記ガイドシースの先端は、前記超音波プローブの前記先端部が前記目的部位に接近する際に、前記目的部位よりも前記内視鏡の先端に近い位置で停止している。
(付記項4)
チャンネルを有する内視鏡を用いて生体組織の目的部位を処置する処置方法であって、
基端部から先端部に延びて形成され、超音波を発振可能な超音波プローブを前記チャンネル内に挿通させ、前記内視鏡の先端から突出する前記超音波プローブの前記先端部を前記生体組織の管腔から前記目的部位に接近させ、
前記超音波プローブの前記先端部が前記目的部位に接近した状態において、前記内視鏡の前記先端から前記目的部位に向かう前記超音波プローブの前記先端部の突出量を設定するために、前記チャンネルの基端側において前記超音波プローブの前記基端部に前記超音波プローブの長手方向に対して垂直な方向から医療用クリップを接続させ、
前記医療用クリップを前記超音波プローブの前記基端部に接続させた状態で、前記超音波プローブを前記チャンネルから抜去し、
前記目的部位を処置する処置具が前記超音波プローブの前記先端部の設定した前記突出量と同じ突出量だけ前記内視鏡の前記先端から突出するように、前記処置具の基端部に前記処置具の長手方向に対して垂直な方向から前記医療用クリップを接続させ、
前記処置具を前記チャンネル内に挿通させ、前記医療用クリップによって前記処置具が前記内視鏡の前記先端から設定した前記突出量だけ突出するように、前記処置具の前記先端を前記目的部位に接近させ、
前記処置部の前記先端によって前記目的部位を処置する
処置方法。
上記した医療用クリップおよび処置具システムによれば、処置具を確実に保持できるとともに、処置具への取り付けおよび取り外しを簡単に行うことができる。
1、2、3、4、5、6 医療用クリップ
10、120 フレーム
12、122 一対のつまみ部
12b、122b 後端部
12f、122f 前端部
14、124 接続部
20、110、126 弾性部材
20S 外周面
22、92、112、222 貫通孔
24、94、114 スリット
26 エッジ部
30 ガイドシース
36 基端部
40 処置具
41、51、61、71、81 挿入部
42、52、62、72、82 処置部
50 超音波プローブ(処置具)
60 鉗子(処置具)
70 ブラシ(処置具)
80 誘導子(処置具)
90、91 処置具システム
96 規制部材
100 内視鏡
118 嵌合溝
また、弾性部材20は、貫通孔22とスリット24との間に設けられたエッジ部26をさらに有する。図3Bに示すように、エッジ部26は、貫通孔22の内面とスリット24の内面との間に稜角26Cを形成している。本実施形態では、貫通孔22の内面とスリット24の第一内面24Aとの間に稜角26CAが形成され、貫通孔22の内面とスリット24の第二内面24Bとの間に稜角26CBが形成されている。上述のように構成されたエッジ部26により、貫通孔22で保持された処置具がスリット24へ移動することを稜角26Cによって妨げられる。このため、処置具が貫通孔22から外れにくくなり、より確実に処置具を保持することができる。
手順例2のステップS12において、ガイドシース30を目的部位Rの付近に留置する際に、ガイドシース30の突出量を決める公知のガイドシースストッパ(不図示)を用いてもよい。ガイドシースストッパはガイドシース30のシース本体31に取り付けられ、内視鏡100の挿入口106に対してガイドシース30を固定することができる。
本発明の第一の態様によれば、医療用クリップは、内視鏡に挿入して使用する処置具に取り付けられる医療用クリップであって、前端部から後端部に延びて形成され、互いに離間して設けられた第一つまみ部と第二つまみ部とから構成される一対のつまみ部と、前記第一つまみ部の前記前端部と前記第二つまみ部の前記前端部とを互いに接近離間可能に前記第一つまみ部と前記第二つまみ部とを接続する接続部と、を有するフレームと、前記第一つまみ部の前記前端部と前記第二つまみ部の前記前端部との間に設けられ、弾性変形可能な弾性部材と、を備える。前記弾性部材は、前記一対のつまみ部の前記前端部および前記後端部を通過する平面に交差する方向に沿って前記弾性部材を貫通して形成され、前記処置具の挿入部の外径より小さい内径を有する貫通孔と、前記貫通孔の全長に渡り前記貫通孔と連通して前記弾性部材の外周面まで延びて形成され、前記第一つまみ部の前記前端部と前記第二つまみ部の前記前端部とが互いに近接した状態において前記貫通孔の前記内径より小さい隙間を有するスリットと、前記貫通孔および前記スリットと連通し、前記弾性部材における前記方向に交差する面に前記貫通孔を中心に形成された嵌合溝と、を有する。前記嵌合溝は、前記処置具がガイドシースに挿入された状態で、前記ガイドシースの基端部に嵌合可能に構成されている。
本発明の第の態様によれば、処置具システムは、先端から基端に延びて形成され、生体内に経内視鏡的に挿入可能なガイドシースと、前記ガイドシースに挿入可能な挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、前記生体の診断または処置を行う処置部と、を有する処置具と、前記挿入部に着脱可能に取り付けられ、前記ガイドシースの基端部に当接可能に構成された医療用クリップと、を備える。前記医療用クリップは、前端部から後端部に延びて形成され、互いに離間して設けられた第一つまみ部と第二つまみ部とから構成される一対のつまみ部と、前記第一つまみ部の前記前端部と前記第二つまみ部の前記前端部とを互いに接近離間可能に前記第一つまみ部と前記第二つまみ部とを接続する接続部と、を有するフレームと、前記第一つまみ部の前記前端部と前記第二つまみ部の前記前端部との間に設けられ、弾性変形可能な弾性部材と、を備える。前記弾性部材は、前記一対のつまみ部の前記前端部および前記後端部を通過する平面に交差する方向に沿って前記弾性部材を貫通して形成され、前記挿入部の外径より小さい内径を有する貫通孔と、前記貫通孔の全長に渡り前記貫通孔と連通して前記弾性部材の外周面まで延びて形成され、前記第一つまみ部の前記前端部と前記第二つまみ部の前記前端部とが互いに近接した状態において前記貫通孔の前記内径より小さい隙間を有するスリットと、前記貫通孔および前記スリットと連通し、前記弾性部材における前記方向に交差する面に前記貫通孔を中心に形成され、前記ガイドシースの前記基端部に嵌合可能な嵌合溝と、を有する。
本発明の第の態様によれば、前記第の態様に係る処置具システムにおいて、前記弾性部材は、前記貫通孔の内面と前記スリットの内面との間に稜角を形成するエッジ部をさらに有してもよい。
本発明の第の態様によれば、前記第の態様に係る処置具システムにおいて、前記医療用クリップは、前記一対のつまみ部の間に設けられ、前記一対のつまみ部の前記前端部が近接離間する移動範囲を規制する規制部材をさらに備えてもよい。
本発明の第の態様によれば、前記第の態様に係る処置具システムにおいて、前記処置具は、前記生体内の対象組織を超音波振動により観察する超音波プローブ、前記対象組織を把持する鉗子、前記対象組織の表層を剥離するブラシ、および前記生体内で前記ガイドシースを誘導する誘導子のいずれかであってもよい。

Claims (9)

  1. 内視鏡に挿入して使用する処置具に取り付けられる医療用クリップであって、
    前端部から後端部に延びて形成され、互いに離間して設けられた一対のつまみ部と、前記前端部を互いに接近離間可能に前記一対のつまみ部を接続する接続部と、を有するフレームと、
    前記一対のつまみ部の前記前端部の間に設けられ、弾性変形可能な弾性部材と、
    を備え、
    前記弾性部材は、
    前記一対のつまみ部の前記前端部および前記後端部を通過する平面に交差する方向に沿って前記弾性部材を貫通して形成され、前記処置具の挿入部の外径より小さい内径を有する貫通孔と、
    前記貫通孔の全長に渡り前記貫通孔と連通して前記弾性部材の外周面まで延びて形成され、前記貫通孔の前記内径より小さい隙間を有するスリットと、
    を有し、
    前記スリットは、前記一対のつまみ部の前記前端部の近接離間によって開閉可能に構成されている
    医療用クリップ。
  2. 請求項1に記載の医療用クリップであって、
    前記弾性部材は、前記貫通孔の内面と前記スリットの内面との間に稜角を形成するエッジ部をさらに有する
    医療用クリップ。
  3. 請求項1に記載の医療用クリップであって、
    前記一対のつまみ部の間に設けられ、前記一対のつまみ部の前記前端部が近接離間する移動範囲を規制する規制部材をさらに備える
    医療用クリップ。
  4. 請求項1に記載の医療用クリップであって、
    前記弾性部材は、前記貫通孔および前記スリットと連通し、前記弾性部材における前記方向に交差する面に前記貫通孔を中心に形成された嵌合溝をさらに有し、
    前記嵌合溝は、前記処置具がガイドシースに挿入された状態で、前記ガイドシースの基端部に嵌合可能に構成されている
    医療用クリップ。
  5. 先端から基端に延びて形成され、生体内に経内視鏡的に挿入可能なガイドシースと、
    前記ガイドシースに挿入可能な挿入部と、前記挿入部の先端に設けられ、前記生体の診断または処置を行う処置部と、を有する処置具と、
    前記挿入部に着脱可能に取り付けられ、前記ガイドシースの基端部に当接可能に構成された医療用クリップと、
    を備え、
    前記医療用クリップは、
    前端部から後端部に延びて形成され、互いに離間して設けられた一対のつまみ部と、前記前端部を互いに接近離間可能に前記一対のつまみ部を接続する接続部と、を有するフレームと、
    前記一対のつまみ部の前記前端部の間に設けられ、弾性変形可能な弾性部材と、
    を備え、
    前記弾性部材は、
    前記一対のつまみ部の前記前端部および前記後端部を通過する平面に交差する方向に沿って前記弾性部材を貫通して形成され、前記挿入部の外径より小さい内径を有する貫通孔と、
    前記貫通孔の全長に渡り前記貫通孔と連通して前記弾性部材の外周面まで延びて形成され、前記貫通孔の前記内径より小さい隙間を有するスリットと、
    を有し、
    前記スリットは、前記一対のつまみ部の前記前端部の近接離間によって開閉可能に構成されている
    処置具システム。
  6. 請求項5に記載の処置具システムであって、
    前記弾性部材は、前記貫通孔の内面と前記スリットの内面との間に稜角を形成するエッジ部をさらに有する
    処置具システム。
  7. 請求項5に記載の処置具システムであって、
    前記医療用クリップは、前記一対のつまみ部の間に設けられ、前記一対のつまみ部の前記前端部が近接離間する移動範囲を規制する規制部材をさらに備える
    処置具システム。
  8. 請求項5に記載の処置具システムであって、
    前記弾性部材は、前記貫通孔および前記スリットと連通し、前記弾性部材における前記方向に交差する面に前記貫通孔を中心に形成され、前記ガイドシースの前記基端部に嵌合可能な嵌合溝をさらに有する
    処置具システム。
  9. 請求項5に記載の処置具システムであって、
    前記処置具は、前記生体内の対象組織を超音波振動により観察する超音波プローブ、前記対象組織を把持する鉗子、前記対象組織の表層を剥離するブラシ、および前記生体内で前記ガイドシースを誘導する誘導子のいずれかである
    処置具システム。
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